P「第一回アイマスSSの書き方講座」 (23)

小鳥「……はい?」

P「あ、駄目ですよ音無さん。こういうときは『わー、どんどん、ぱふぱふ』くらい言わないと」

小鳥「……ごめんなさい、ちょっと話の流れが」

P「というかですね、こういうのは小鳥さんが企画するべきなんですよ。SSだと大抵小鳥さんが首謀者じゃないですか」

小鳥「何の話!?というかSSって何なんですか!」

P「うわぁ、面倒くせえ設定だ……」

小鳥「勝手に失望されましても……っていうか仕事中……」

P「とりあえずSSについては後々説明しますから、もう一回導入やりますよ」

小鳥「いや、だからさっきから何の話を」

P「俺がタイトルを言ったら適当に盛り上げてくれればいいです。はい、やりますよ」

小鳥「はぁ……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409506572

P「第一回!アイマスSSの書き方講座~!」

小鳥「わー、どんどん、ぱふぱふ」

P「ということで始まりました、第一回アイマスSSの書き方講座。
 この講座は765プロダクションのプロデューサーと事務員が全国のアイマスSS読者の皆様の提供でお送りしております。
 と、まぁこんな感じで今日から頑張っていこうかなーと思っているわけですが、音無さん。実際に始まってみてどうですか?」

小鳥「ラジオ風!?講座じゃないんですか!?」

P「あ、そういうツッコミみたいなのはいいんで先に進めてください」

小鳥「ひどいっ!一応気を遣ったのに!」

P「えーとですね、まずはSSについてなんですが、『サイドストーリー』『ショートストーリー』の略とされています」

小鳥「進行が雑ですけど、まぁ解説は普通ですね」

P「基本的にはファンによる非公式の二次創作を指す言葉だったんですが、最近ではオリジナル作品に使われることも多いので、
 ここでは2chを始めとするネット掲示板に書かれる創作小説をSSとして解説します」

小鳥(あ、なんかまともになってきた)

P「ここでは特に、アイマスSSの書き方について解説します」

小鳥「……今更ですけど、プロデューサーさんは書き方が解説できるほど上手なんですか?」

P「あ、これは一応ギャグSSなので過度な期待はしないで頂きたいと思います」

小鳥「タイトル詐欺!」

P「では書き方なんですが、まずはメインキャラクター、ジャンル、方式を決めます」

P「ジャンルは日常、ギャグ、シリアス、ラブコメなど、多種多様ですね」

P「方式は大きく分けて『台本式』『小説式』『安価式』の3つがあります」

小鳥「……これ、本当にギャグなんですか?本気で解説してるような……」

P「例えば、765プロ・日常・台本を選んだ場合は以下のように書きましょう」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

小鳥「○○をします!」

春香「プロデューサーさん、○○ですよ、○○!」

やよい「うっうー!楽しそうですー!」

雪歩「穴掘って埋まってますぅー!」

真「ゆ、雪歩!穴掘っちゃ駄目だってば!やーりぃ!」

亜美「んっふっふ~、○○ですな→」

真美「んっふっふ~、○○ですな→」

伊織「にひひっ、この伊織ちゃんにかかれば○○なんて楽勝よ!」

貴音「面妖な……」

響「うがーっ!○○だぞー!」

美希「ミキ、もう眠いの……あふぅ」

あずさ「あらあら~、ここはどこかしら~?」

律子「コラー!みんな静かにしなさーい!」

千早「くっ」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

P「これで君も人気SS作家だ!」

小鳥「うん、ストップ」

小鳥「何ですかこれ」

P「アイマスSSです」

小鳥「アイマスSSに関わる全ての人に謝ってください」

P「サーセンwwwwwwwwwwwwwwww」

小鳥「ただのモノマネテンプレートじゃないですか!」

P「えー、アイマスSSって大体こんな感じじゃないですか」

小鳥「大体真ちゃんの台詞おかしいでしょう!『やーりぃ!』って言う場面じゃないでしょう!」

P「だって何か言わせないと真ってわからないじゃないですか」

小鳥「今すぐ真ちゃんに謝りなさい!」

P「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

小鳥「あと何なんですか千早ちゃんの台詞!っていうか台詞ですらない!」

P「真とか千早って喋り方に特徴がないのでこうするしかないんですよ」

小鳥「だからって口癖に頼ったら不自然になるに決まってるでしょう!」

P「じゃあ、こうしますか」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

千早「高槻さんかわいいわハァハァ」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

小鳥「適当!」

P「SSじゃ千早はこんな感じなんですよ」

小鳥「いや、ギャグならいいですけど!日常ものにこれは明らかに非日常でしょう!」

P「えー、でもファンの間ではやよいの発言は『うっうー!』から始まるし、
 雪歩はいつも穴掘ってるし、亜美と真美は毎回シンクロしてるし、
 貴音はしょっちゅう『面妖な』って言ってるし、響は必ず語尾が『だぞ』だし、
 美希は俺のことを『ハニー』って呼ぶし、あずささんは世界中にワープするし、
 律子は常に怒ってるし、小鳥さんは全く仕事せずに遊んでることになってますよ?」

小鳥「そんなの……そんなのはただのステレオタイプですよ!!
   本当は、本当はみんな……!」

P「その言葉が聞きたかった」

小鳥「えっ」

P「SSに書き方なんてものはありません。それぞれが、思った通りに文章を書けばいいんです」

P「ただ、守って頂きたいことが一つだけある。それは、『キャラクターについてよく知ること』」

P「キャラクターを特徴付ける台詞……いわゆる『決め台詞』は、確かにそのキャラクターの特徴を一瞬で表すことができます」

P「しかし、『これを言わせればそのキャラクターになる』という安易な考えで決め台詞を使うべきではない」

P「なぜなら……そのキャラクターが好きな身からすれば、悲しくなってしまうからです」

P「好きなキャラクターが記号同然に扱われているのは、決して嬉しいことではない」

P「SSとは、愛から生まれるべきだ。どうか……キャラクターに愛を持って、SSを書いて頂きたい」

P「……以上で、第一回アイマスSSの書き方講座を終了させていただきます」

小鳥「プロデューサーさん……」

P「……音無さん」





小鳥「この前の書類の直しを早く出してください」

P「すみません今すぐ書きます」



END

終わりです

ふと思いついたから書いた
正直すまなかったと思っている

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