男「俺、男って言います！」

女「へえそうなの。じゃっ」

男「あなたのお名前は！」

女「教える義理はないわ」

男「女さんですよね！」

女「知ってるのかい！ってかなんで知ってるのよ！」

男「そこの人に聞きました！」

女友「にやにや」

女「あいつ…！」

男「女さん好きです！」

女「そう。私はあなたが嫌いよ」

男「辛辣なお言葉！でもなぜか気持ち良い！」

女「…」スタスタ

男「ああ！待って！」

女「なによ。まだ用があるの？」

男「一緒に帰りましょう！」

女「却下。さよなら」

男「そんなこと言わないで！」

カキィーン

野球部「危なーい！」

女「え？きゃっ！？」

パシッ

男「大丈夫ですか女さん！」

女「え、ええ。あんた素手で！？」

男「女さんのためならこんなのへっちゃらです！」

男「さあ帰りましょう！」

女「え、ええ。って嫌よ！」タタタッ

男「あぁ！そんな！」

男「女さんおはよう！」

女「ええ…おはよう…」ぼー

男「女さん朝は苦手なんだね！」

女「うるさい…。てかあんたは朝からウザいほど元気ね」

男「元気だけが取り柄ですから！惚れましたか！」

女「ぜんぜん…てゆーか消えて」

男「朝から毒舌ありがとうございます！」

女「変態死ねっ」

男「もっと！」

昼休み

男「女さん一緒にご飯食べましょう！」

女「嫌よ」

男「そんなこと言わずに！いつもパンだって聞いたのでお弁当作ってきたんです！」

女「なんであんたが知ってるのよ…ってまさか！」

女友「にやにや」

女（あとで殺す）

女「ん？なんであんた右手ずっとポケットに入れてんのよ」

男「格好つけてるだけです」

女「じゃあ出して」

男「嫌です！」

女「いいから見せなさい！って何で包帯巻いてるの？やっぱり昨日の」

男「バレたか！」

男「でも気にしないで！名誉の負傷だから！」ニコニコ

女「でも…」

男「…」ピーンッ

男「じゃあ一緒にご飯食べましょう！」

女「え？」

男「ね！」

女「…わかったわ」

男「やったあぁぁぁぁぁ！！」

女「ちょ！？騒ぐな！」バシッ

男「もっと！」

女「…」もぐもぐ

男「この前夢に女さんが出てきたんですよー」

女「そう」

男「町中で女性と正面衝突して謝ったらその人女さんだったんですよ」

男「それでこれって運命！？とか思って抱きついたんですよ」

女「やめてくれる？鳥肌が立ったわ」

男「そしたらなんと温もりが！まさか夢じゃない！？って思って目をあけたら」

男「なんとufoキャッチャーでとったウサギのぬいぐるみだったんですよね…」

女「…！」ぴくっ

女「ウサギ？」

男「…？はいウサギです」

女「…」そわそわ

男「…」

男「もしかして女さんウサギ好」

女「べっ別に好きじゃにゃい！あっ///」

男「…ちなみにこれなんですけど」っ写メ

女「ーーッ！」ズキューン

男「あの…もしかして欲しいで」

女「ほ、欲しくないわよ！」

女「あ、でもどうしってもって言うならもらってあげなくもないわ」ドキドキ

男「じゃああげないです」

女「そ、そう…」ショボーンorz

男（この世の終わりみたいな顔をしている）

男「あの」

女「なによ…」うるうる

男「やっぱりあげます。貰ってください」

女「ほんとに！？」ぱぁっ

男「ええ」

女「オホン。し、しょうがないわね貰ってあげるわ」ニコニコ

男（初めて女さんの満面の笑みを見れた。眼福眼福）

男「さ！ご飯食べちゃいましょう！」

女「うん！」ニッコニコー

あのあのまだ終わってないです

よかった
つまらなくて無理矢理終わらされた流れかと思ったw

女・男「ごちそうさま」

男「お弁当の味！どうですか！」

女「え？おいし…ごほんまあまあね」

男「そうですか！じゃあ明日も作ってきて良いですか！」ニコニコ

女「え、そんなの悪いわよ」

男「いえ！やらせてください！一人分も二人分も変わりませんから！」

女「でも」

男「っていうか作ってきます！決定です！」

女「そんな勝手に」

男「好きなおかずはありますか！」

女「…たまごやき」

女「甘いたまごやきが食べたい」///

男「はい！」

放課後駅前

女「…」すたすた

dqn「よぉ姉ちゃんかわいいね。一緒にお茶でもどう？」

女「…」すたすた

dqn「ちょっ無視しないでよ」

女「いつの時代のナンパよ。気持ち悪いわ消えて」

dqn「まあまあ良いじゃん行こうよ」ガシッ

女「ーーッはなして」

男「そこまでだ！」

dqn「誰だてめぇ」

男「貴様に名乗る名前などなーい！」オリャー

dqn「はっ」
　　　　　・
　　　　　・
　　　　　・
男「うぅ…」ボコボコー

女「…あんた弱いのね」

男「うぅ」

女「たまたま警官が通りかかったから２、３発ですんだけど、
　もし来なかったらどうしたのよ」

男「女さんが逃げるまで殴られ続けます！」

女「バカじゃない」

男「女さんを守れるならバカでいいです！」

女「…ほら立って。行くわよ」

男「？どこへ」

女「私の家。手当しなきゃ」

男「なんと！」

女宅

女「適当に座ってて救急箱持ってくる」

男「ありがとう！」

女「いいわよ。私のせいでもあるし」

男「女さんは悪くないです！」

女「…はいはい」

男「…」

男「……困った」ダラダラ

男（トイレに行きたいっ！）

男（トイレはどこだろう。でも女さん戻ってこないし。しかしこのままでは）

男「しょうがない。気は引けるけど適当にドアを開けてみよう」

男「ここかな？」

ガチャッ

男「」

女「ごめん男君。見つけるのに手間取ったわ…いない」

女「ここにいろって言ったのにどこ行ったのよあのバカは」

女「…まさか！？」

女「いた！その扉は開けないで！」ダダダッ

男「あ、女さん」

ドア「ぜんかーい」

女「」

男「ここって女さんの部ぐぼおぇ！！」

女「忘れろー！！」ボッコボッコ

男「うっおっ…あっ」

女「ふぅーふぅー」

男「」チーン

女（なんでこんな笑顔なのよ）

男「ここって女さんの部屋ですよね」パチッ

女「」

女「なんでもう復活してんのよ！」

男「女さんのパンチはご褒美ですから！」

女「変態！」

男「ありがとうございます！」

男「それからこの部屋すっごく可愛いですね！」

女s部屋「うさぎー」

男「シーツもカーテンもカーペットもウサギづくしですね！」

男「ホントにウサギが好きなんですね！」

女「誰にも秘密だったのに…」ズーン

女「どうせ本心では似合わねーとか思ってんでしょ」

男「いいえ？女さんにとってもお似合いです！」

女「…ほんとに？」

男「ええ！可愛い女さんが可愛いウサギを愛でるなんて最高の絵ですね！」

女「ホントに本当？」

男「もちろん！」ニコニコッ

女「そう…ちょっと待ってて」タタタッ

男「？」

女「…」タタタッ

女「これ…」ペラッ

男「？ウサギ展？」

女「うん。世界中のウサギのグッズが集められて展示されてるらしいの」

男「へえ…行かないんですか？」

女「こういうの行ったことなくて一人だと少し気が引けて

女「友達にはウサギマニアなの内緒にしてるし」

男「じゃあ僕と行きましょう！」

女「いいの？」

男「はい！俺も（女さんとのデート）行きたいですし！」

女「そう？そ、それなら仕方ないわね！つき合ってあげるわ！」ニコニコ

男「いやったあぁぁぁぁぁ！！」

男「ところで女さん！」

女「なに？」

男「お手洗いはどこですか！もう限界です！」ガクガクブルブル

女「ちょ！？あそこよ！あの扉！も、漏らしたら殺すわよ！」

男「ーーッ…！」ダダダダッ

男「ふぅー…なんとか間にあいました！」

女「いちいちそんな報告いらないわよ」

女「ほら、座って。手当するから」

男「はい！」

女「…結構はれてるわね」

男「こ、こんなのへっちゃらです！」

男（お、女さんに触られてる…変なこと考えるな無心だ無心）

女「…ありがとう///」

男「へ？なんですか？」

女「ーーッ！バカって言ったのよ！」

男「そうですか！」

玄関

男「じゃあ今週の日曜日、九時に駅前でいいですか？」

女「ええ」

男「デート楽しみにしてますから！」

男「じゃ、俺は帰りますんで！」

女「ええ、じゃ」

男「さよなら！」タタタッ

女「…デート？」

女「デートってあれよね。男女が二人きりで遊びに行くっていうあの」

女「私たちもそうじゃない」

女「いやでも私たちは恋人じゃないし」

女「あいつは…強いて言うならと、友達だし」

女「こ、これはデートじゃないわよね」

女「………女友に聞いてみよう」

プルルルプルルガチャッ

女友『なにー？』

女「あ、あのさ、例えばの話よ？例えばの話なんだけど」

女友『だからなによ』

女「友達同士の男女が二人で出かけるのはデートじゃないわよね！」

女友『いや、デートでしょ』

女「」

女友『え？なにあんたデートするの？あ、もしかしてお』ガチャンツーツーツー

女「デートなんだ…どうしよう…」