女生徒会長「今日、我が魔法学園に勇者が転校してくる。」男騎士「勇者?」 (3)

会長「ああ。元は私の幼なじみなんだが、今は勇者として覚醒している。
編入試験も魔法は全ての分野において桁外れの成績だ。」

女生徒副会長「へぇ~。優秀なんですね~。」

会長「昔は頼りない男だとばかり思っていたんだが……いや、たまに頼りになる部分もあったが……」


男騎士「会長の幼なじみなんだろ?ならきっと、会長みたいな化け物級の魔法使いに違いないな。」

副会長「男騎士さん!生徒会室のソファーで勝手にくつろぐだけならまだしも、会長のことをそんな!」

会長「いいのよ。大方、この前私に圧勝されて恥をかかされたことを根に持ってるんでしょ。」

男騎士「そんな昔のことなんか忘れたな!ま、今やったら今度こそ俺が勝つけどね。」


副会長「全く、あんたのその自信はどこから来るんだか……。
たかだか魔騎士科の一生徒である貴方が、魔術士科で最強である会長様に適うわけないのに……」

会長「ええ。そして、勇者は私の成績をも上回っているわ。
ちなみに彼は魔術科、魔騎士科の両方に二重在席するみたいね。」


男騎士「そりゃまた、大したことだな。」


会長「ま、だから貴方も、彼のことを宜しくね。」

男騎士「俺に世話係なんて向かねーよ。騎士科の生徒会役員に頼めよ。」

会長「あら。貴方の実力を評価した上で、勇者のお供を任せてるのに……」


男騎士「お供を、か。なおさら気が進まないんだけど……ま、とりあえず本人に会ってから決めるとするか。」

副会長「会長?いいんですか?こんなのに任しちゃって……」

会長「ふふ。ま、とりあえずわ……ね。」

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ローペースかつ気長に書いていきます
ストーリーの軸は勇者ではなく男騎士の方にあります

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