吉良吉影は静かに暮らせない(554)

手「」グバァァァア!!!

鈴美「裁いてもらうがいいわッ!吉良吉影」

吉良「な・・・」グワシ!

吉良「何ィィィイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!」ガシガシガシガシガシ

吉良「何だ・・・!?こいつらは一体何なんだ!?」

吉良「『キラークイーン』ッ!こいつらを爆破し――」



バゴォォォッ!!!

吉良「あっ・・・」バラッ…

吉良「ああ・・・ど・・・どこに!」

吉良「私はどこに・・・連れて行かれるんだ・・・!?」グググ…

吉良「あ・・・ああ・・・!!」グググ…!!!

鈴美「さあ・・・?」

鈴美「でも・・・『安心』なんてない所よ・・・少なくとも・・・」

吉良「・・・!」

ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ………!!!!!!!

吉良「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」





吉良「・・・ハッ!!」ガバァアッ!!!

吉良「・・・!?」

吉良「こ・・・ここは!?」バッ!

吉良「た・・・畳」サワサワ

吉良「・・・『部屋』?『部屋』なのかここはッ!?『和室』ッ!!」

吉良「・・・」

吉良「『安心』なんてない所?フフッ・・・笑わせてくれるな」

吉良「フム・・・マンションかアパートのようだな・・・生活用品も揃っているようだ」

吉良「!」

吉良「ボウリングの・・・ピンの爪切り。なかなかいい」

吉良「こいつは貰っていくか・・・ここに住むわけにはいかないし・・・」ゴソゴソ

吉良「撤収だ」サッ!

棺「」

吉良「!」

吉良「・・・?」

吉良「か・・・棺桶か?」

棺「」

吉良「何故こんなものが・・・」

吉良「『D』・・・?名前か?」

吉良「・・・」

吉良「ま!私には関係ないがね・・・」スタスタスタ

ズォッ…

「おい」ガシィイッ!!!

吉良「!?」

吉良(だ・・・誰かいたのか!?気付かなかった・・・!!!)ギギギ…!!

吉良「ぐッ・・・!!」メシメシメシメシ

カーズ「何者だ・・・貴様」メシメシメシ

吉良(か・・・肩が砕けるッ!!!)

吉良「『キラークイーン』!!コイツを爆破しろォーーーーッ!!!」

カーズ「!?」

吉良「点火!」カチッ!

カッ!!

バグォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!



吉良「・・・」

吉良「な・・・何だったんだ・・・」ヘタ…

吉良(デカくて筋肉質で・・・しかも・・・服を着ていなかったような)タラリ

チョロチョロ

吉良「!」

ネズミ「」チョロチョロチョロ

吉良「・・・何だ、ただのネズミか」

ネズミ「」チョロチョロ

吉良「さっきの男が、この部屋に住んでいるのか?」

吉良「ネズミの駆除くらいしたらどうなんだ・・・」スック

ネズミ「」トタタタタ

吉良「・・・こっちに来る?」

ネズミ「」ズリョンッ!!!

吉良「!?」

カーズ「かかったな、このウスノロめがァッ!!」ズァアアッ!!!!

吉良「な、何!!」

吉良(ネズミがさっきの男に・・・!!)

吉良「うぐぁあ!」グワシィ!!!

吉良(く・・・首をォッ!!!)メキメキメキ

カーズ「貴様に1つチャンスをやろう・・・質問に答えろ」メシメシメシ

カーズ「貴様は何者だ?何故ここにいる?さっきの爆発は何だ?」

吉良「ぐぼ・・・」ギギギギ

吉良「かはッ・・・」ガクッ…



ドサッ……



                                .

吉良「・・・ハッ!?」ガバッ!!!

カーズ「!」

DIO「!」

カーズ「やっと目が覚めたか・・・」

DIO「少し血を吸わせてもらったが・・・やはりアジア人の血は不味いな」

吉良「・・・!?」サッ!

カーズ「そう身構えるな。どうやら貴様が我々と敵対する理由はなさそうだぞ」

吉良「・・・は?」

カーズ「波紋で貴様の記憶を抽出させてもらったが・・・どうやら、ジョセフ・ジョースターの隠し子にやられたそうだな」

カーズ「俺もコイツもジョースターにやられていてな。我々は同志というわけだ」ス…

吉良「・・・」

吉良「『キラークイーン』は・・・既に貴様の手に触っているッ!」

カーズ「?」

吉良「」カチッ!!

カーズ「!!!」ボンッッッ!!!!!!!!!!

カーズ「・・・」シューーー… シューーー…

カーズ「・・・御挨拶だな」ズリュンッ!!!

吉良(・・・一瞬で手が)

吉良(この世のものとは思えないほど美しい手だが・・・それが逆に恐ろしい・・・!)

DIO「・・・『キラークイーン』。それが貴様の『スタンド』か」

吉良「・・・察しはついていたが、お前達も『スタンド使い』か」

DIO「いや、コイツは違う」ビシッ

吉良「・・・何!?」

カーズ「・・・」

DIO「まあ、コイツはスタンドを使っても勝てないがな・・・忌々しいが」

カーズ「フン・・・」

カーズ「『接触した物体を爆弾に変える』だったか?道理で俺の身体が細胞1つ残さず消し飛んだわけだ」

吉良「・・・」

カーズ「どれ、状況説明をしてやろう」

DIO「我々は貴様より何年も前に来ていてな」

吉良「・・・なるほど、意味が分からないな」

カーズ「俺にとってはスタンドの方が理解しがたい」

DIO「それじゃあ、貴様は家賃と修理費とその他もろもろの担当だな」

吉良「・・・は!?」

DIO「今までは私の部下に払わせていたが、これからは貴様に払わせればいいわけだな」

カーズ「大家が強くてな・・・これまで散々叩きのめされてきた」

DIO「家賃を滞納させようものなら、何が何でも襲ってくる。時を止めても止まった時に入門してくるし、再生スピードも身体能力もカーズや我がザ・ワールド以上。しかたなく部下に払わさせていた」

カーズ「財布ができてよかったなァ」

DIO「全くだ」

吉良「」

【洗濯】

吉良「・・・」ボーーッ…

吉良(・・・どうやら夢じゃあないようだな)

吉良(クローゼットにはいつの間にか私と同じサイズの服が用意されていたし・・・あの連中がやったのではないのだろうが)

吉良「・・・そういえば」

吉良「昨日は何もせず寝てしまったな・・・昨日の服を洗濯しなくては」ボフッ

吉良「洗濯機は・・・」キョロ キョロ



洗濯機「」ボロッ…

吉良「」

吉良(な・・・何!?)

吉良(洗濯機に風穴が開けられているぞ・・・!!それに、大きく湾曲してしまっている!)

吉良(上から棍棒で殴りつけたのか?ボタンも全て潰れているし・・・ベコベコに凹んでいる)

吉良「・・・あの連中か」

吉良「」クルッ…

棺「」

吉良「・・・」

吉良「『キラークイーン』」カチッ

バグォォォォオオオオオン!!!!!!!!!

DIO「WRYYYYYYYYYYYYYYYYッ!?」バッ!!!!

DIO「GYAAAAAッ!!日光ッ!!!ウォォォォォォオオッ!!!」ドッタンバッタン

DIO「ぐああああッ」ガッシャァァァーーーーン! ズザザァァアッ

DIO「き・・・貴様!いきなりフタを爆破するとはどういう了見だッ!日光が差し込むではないかァッ」

吉良「知らないねッ!!それよりこれはどういうことだ!?」ビシィッ!!

DIO「ヌウ・・・!?」



洗濯機「」ボロッ…

DIO「ああ・・・このDIOのサンドバッグだ。どうかしたか?」

吉良「サンドバッグだと!?」

DIO「そうだが?我が『ザ・ワールド』の練習台として使っている。時にはこのDIOも利用しているがね」

吉良「・・・」

DIO「・・・どうした。用件があるなら早く言え」

吉良「お前ら・・・洗濯はどうしてるんだ?」

DIO「洗濯ゥ?」

吉良「ああッ!まさかしていないなんて言うんじゃあないだろうね!?」

DIO「フン!洗濯をしていないとでも思っていたのか?するに決まっている」

吉良「そ、そうか・・・」

DIO「ここはかつて暮らしていた貧民街とは違う。水があるから洗濯はできる。余裕があるならして当然だろう」

DIO「今では考えられないが、昔は衣服にゴキブリが紛れ込むなど普通のことだった。ズボンのポケットにいれていたパンのかけらにヤスデが絡みついているなんてしょっちゅうよ」

吉良「」

吉良「み、見かけの割に壮絶な人生を歩んでいたんだな」

DIO「人間に同情などされたくもないな」フン

吉良「・・・」

吉良「・・・で、どうやって洗濯しているんだ?」

DIO「ン?ああ」

DIO「『ザ・ワールド』!」

世界「」ドキュゥゥウウウン!!

世界「」ガチャッ バンッ!!

吉良「・・・わざわざ戸棚を開けるのにスタンドを使うのか?」

DIO「ここに来てから闘うことなどないからな・・・スタンドに仕事をさせれば楽でいい」

世界「」ポイッ

桶「」ゴンッ

吉良「・・・え?」

コンクリートの破片「」ドガンッ

吉良「・・・は?」

DIO「洗濯がしたいのだろう?その桶に水を入れてそのコンクリートでこすれ」

吉良「」

吉良「ちょ、ちょっと待て、このコンクリートの破片・・・」

DIO「近所のビルから引っぺがしてきた。使えなくなったらまた取りに行く」

吉良「」

DIO「さっきから無言の多い男だな」

吉良「いやそれは」

DIO「それはそうと、棺を安全な場所に配置しろ。はやく眠りたいのだ」

吉良「お前の睡眠なんてどうでもいい!早くカーズを呼んで来いッ!」

DIO「何故だ?」

吉良「これを直せるのはアイツくらいのものだろう・・・そうでなければあの最低なヘアスタイルの――」

カーズ「呼んだか?」ヌッ

吉良「うおおッ」

DIO「いきなり私の背後に立つんじゃあない」

カーズ「いつも時を止めて私の背後に立ってふんぞり返るヤツがよくもヌケヌケと言えるな」

カーズ「で?何の用だ」

吉良「洗濯機を直してもらえるか?」

カーズ「洗濯機ィ?」

吉良「・・・サンドバッグ」

カーズ「ああアレか。いいだろう」スッ

カーズ「しかし何故だ?金を払って大家から新しいのを買えばいいだろう」

吉良「私の財布にそんな余裕はない」

カーズ「貴様の部下に金を出させればいいだろう」

吉良「そんなものいないよッ!!」

DIO「何だぼっちか」

DIO「このDIOの貧民街時代ですら、ゴロツキの手下はいたものだが・・・」

DIO「部下を持つのはいいことだぞ?残念だな。なかなか役に立つのに・・・何なら、有能な部下を何人か貴様にくれてやろうか?」

吉良「違うッ!そうじゃあないッ!!友人や同僚ならいるッ!」

DIO「どうだかな」ハンッ

吉良「貴様・・・!!」

カーズ「吉良」ポン

吉良「!」

カーズ「友人がいないことなど気にするな。頂点は常に1人なのだからな・・・」ニコッ



吉良「・・・!!!」イッラァァァァ……!!!!!

吉良「いいから早く直してくれるか?」グググ…

カーズ「おいスイッチは押すなよ」カチャカチャ

カーズ「フム・・・」クリクリ カチャカチャ

カーズ「ここが邪魔だな・・・」スパッ キリキリ

吉良「・・・上手く直りそうか」

カーズ「うむ。これから溶接をするから離れておけ」

吉良「溶接?そんな機材どこにも・・・」



爪「」パカパカッ

吉良「」

血管針「」ゾルッ…

吉良「」

血管針「」ズルゥゥゥゥウウウウ…

吉良「」

沸騰血「」ボタ ボタ ボタ

洗濯機「」ボジュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ…

吉良「」バタン

DIO「なるほど、血管針攻撃の応用か・・・」

DIO「・・・どうしたのだ吉良?こんなところで寝るんじゃあないぞ」

吉良「」ブクブクブク

【スイカ】

小学生「」ワイワイ ガヤガヤ

吉良「9月1日か・・・」

吉良(外は通学路になっているのか・・・手の綺麗な女の子はいるだろうか?)キョロ キョロ

吉良(・・・おっと。私はロリコンではないぞ)

吉良(もう秋になっていくのか・・・)

カーズ「しまったァァーーーッ!!」ガバァアッ!!!

吉良「!?」

カーズ「マズい!完全に寝坊しておった!今何時だ!?」パパパパパ

吉良「え・・・7時47分だが」

カーズ「くッ・・・」バタバタ

吉良「お、おいカーズ!?なんでスーツなんか」

カーズ「始業式に遅れる!朝食はDIOのだけでよいぞッ!」バッ!!!

タタタタタタタタタタ…

吉良「・・・」

吉良「な・・・何だ?それにDIOが朝食なんか・・・」

DIO「どうした?」

吉良「!?」

DIO「早く朝食を作ってもらえるか?この間は来たばかりだから見逃したが・・・」

吉良「」

コトコトコト…

吉良(何故私が・・・!大体吸血鬼なら朝起きているんじゃあないッ!)ガジガジ

DIO「・・・何だそれは?」

吉良「え?・・・味噌汁」

DIO「・・・ほお?」

吉良「・・・?」

吉良(・・・そうか。この男、イギリス人だったか・・・)

吉良「ところでDIO。何故カーズはあんなに急いで、しかもスーツを着て飛び出していったんだ?」

吉良「ヤツが服を着るなど想像もしていなかったが・・・」

DIO「このDIOも最初は驚いた」

DIO「どうやらカーズは農業高校で教師をやっているようだな」













吉良「・・・」

吉良「・・・」…ボチャン

DIO「おいその・・・何て言うんだ?掬うヤツが沈んだぞ」

吉良「きょ・・・教師!?」

DIO「ああ。れっきとした教諭らしい」

吉良「な、何で教師なんか!?」

DIO「『人間としてふるまうなら職に就いているのが当然』だとか。確かに、何人か同居していれば誰か通勤しているのが当然だろうな。ちなみにこのDIOは働く気はない」

吉良「きょ、教員免許はどうしたんだ!?」

DIO「『このカーズにかかれば戸籍の取得なぞわけない』とか言っていたな」

吉良「せ、生徒は無事なのか!?」

DIO「むしろ大人気らしい。黙っていればただの美形だからな・・・このDIOのように」

吉良「社会の窓全開の黄ばんだオカマが?」

DIO「やかましゃァァーーーーッ!!!」

吉良「それでスーツを着ていたり、『始業式』だとか言っていたり・・・なるほど・・・」

DIO「このDIOも1回学校の様子を聞いてみた」

吉良「何て言っていたんだ?」

DIO「それが・・・」





カーズ『自己紹介の時、一発芸でエシディシの真似をしてみたらバカウケでな。『あんまりだの先生』と呼ばれている』

DIO『・・・』

カーズ『1学期の体育祭では運営にミスがあって無駄な時間ができてしまってな。少しエアギターをやってみたら好評だった』

DIO『・・・』

カーズ『種や苗を植える際はとても手際のいいヤツがいてな。3年C組の斎藤は素晴らしいぞ』

DIO『どんな風にだ?』

カーズ『輝彩滑刀で収穫した作物を、滞空している間に全てカゴに入れるのだ。部下にしたいくらいだ。他にもいいヤツはいるがな』

DIO『・・・』

カーズ『他にも輝彩滑刀で羊の毛刈りをしたりもしたな。学年全員で毛を集めて座布団や枕・毛布なんかを作ったりもした』

DIO『・・・』

カーズ『輝彩滑刀で切った肉を怪焔王の流法で焼いて食べたな。グツグツのシチューも一緒に作ったな。火傷するヤツが何人か出て、波紋で治癒したものだ』

DIO『・・・』

カーズ『何年か前の、1年生の球技大会・・・泥んこバレーだったか?決勝はこのカーズVS学年全員でやったものだ。空を飛んでボールを叩き込んだ。爽快だったぞ』

DIO『・・・』

DIO「・・・というワケだ」

吉良「君、黙ってばっかりじゃあないか・・・」

DIO「仕方ないだろう!?吸血鬼より上の『柱の男』の時点で頭がパンク寸前だったのだぞッ!!!」

吉良「もうバーストしているな」

DIO「それより、とっとと掬うヤツを拾って味噌汁とやらを用意しろ」ザッ

吉良「・・・フー」



DIO「」ピタッ

DIO「そうだ、カーズが夏休み中に収穫したスイカがあるのだが・・・食べるか?」クルッ

吉良「いいだろう」

DIO「ほら」ポイッ

吉良「えッ」ズンッ

吉良「おい、何でまるごと――」



DIO「ン?」バリンボリン

吉良「」

DIO「日本のスイカは丸いのが駄目だな。もう少し楕円形だと・・・」バリバリ

吉良「・・・」

吉良「『キラークイーン』」カチッ

DIO「おい、なn」ドォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

シュウウウウウウウウウウウ…

DIO「いきなりスイカを爆弾にする奴があるかァッ」

吉良「なんでスイカを皮ごと食べているんだッ!?ああーッ!汁が畳に染みついているじゃあないかッ!!」

DIO「ヌウ・・・」



吉良「ハァ・・・」ストン ストン

DIO「そうか、人間はわざわざ切って、そのうえ皿まで用意しないと食えないのだったな」シャクシャク

吉良「ああ・・・」カチャ

DIO「おい、何故フォークを用意している」

吉良「私はスイカをフォークで食べる派なんだよ」パクッ シャクシャク

DIO「そんなチマチマ食ってどうするというのだ?楽しめよ」バクゥッ

吉良「十分楽しんでいるさ」シャクシャク

DIO「でも・・・それではこんなことができないだろう?」シャクシャク

吉良「?」

DIO「」ググ…

DIO「フンッ!」プッ!!!





種「」ギュォンッ!!!

種「」ズパァァアアアアン!!!!!!

水道管「」バキッ…

水道管「」ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

DIO「・・・あ!」

吉良「・・・」ボト

水道管「」ブッシュゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!

DIO「と・・・止めろッ!!『ザ・ワールド』!」ドギュウウウン

吉良「み、水の噴出を止めろッ『キラークイーン』!!」ドギュウウン!!!

DIO「ヌ、ヌオオオオッ!!止まらんッ!!」ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

吉良「君も加勢しろッ!なんのためのガチムチだッ!?」ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

DIO「水道を止めるための筋肉でははいわァァアアッ!!!」ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

DIO「貴様!水を爆弾にできないのかッ!!!」ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

吉良「できるわけがないだろうッ!!大体、点火したら吹き飛ぶじゃあないかッ!!」ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

DIO「わ・・・忘れていた!侮ってはいけない、水道管の噴出力をッ!」ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

吉良「このクソカス水道管がァァーーーーーーーーーーーーーッ!!!」ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ



ダイアー「やかましいぞッ!!」ガチャッ

DIO「ヌ!マズい、隣室の住人だッ!」

ブッシュウウウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ダイアー「むぐおおおッ!?」ドッゴォォォォオオオ!!!

DIO「死んだか?」

吉良「いや、まだ生きている!大事をとって殺しとくか・・・!!」ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!

DIO「だが、この水圧では・・・!!!」ググッ…!!

ピタッ

DIO「・・・ハッ!?」

DIO「と、止まった!指を突っ込んだら止まったぞォ!!最高にハイ!って奴だァァァアアアアハハハハーーーーーーッ!!!」

吉良「私はこの(頭が)柱の男を始末しておく・・・カーズが帰ってくるまでそのまま待機だな。大家には決して悟られるな!」

DIO「ヌウ、このままか・・・」ピチョン ピチョン





こうしてッ!カーズが帰ってくるまでちまちまとスタンドで水を掻き出すしかない2人であったッ!

【目玉焼き】

…ガコッ

吉良「・・・」チチチ… ボォッ!

卵「」パパパッ

卵「」バカバカバカッ

卵「」ボドボドボド

ジュゥゥゥゥーーーーッ

吉良「・・・」ジュゥゥーーーッ ジュゥゥーーーッ

吉良「何だか・・・連中のために料理を作るのにも慣れてしまったな・・・」ジュゥゥーーーッ ジュゥゥーーーッ

吉良「ま!川尻一家に居たときも作ってはいたがね・・・フフ」ジュッ ジュッ

DIO「ほう、ハムエッグか?」

吉良「!?」ビクッ

吉良「何だ、DIOか・・・驚かすんじゃあない」

DIO「このDIOに向かって『何だ』とは何だ?」

吉良「五月蠅いな爆破するぞ」

DIO「貴様ッ!!このDIOがどれだけ苦労してこのジョジョのボディを手に入れたと思っているッ!?195cmだぞッ!?昔の俺より9cm高いのだッ!!」

吉良「爆破するのは自前の部分だけだから安心してくれ」

DIO「貴様ァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」

カーズ「やかましいィッ!!」バァン!!!

吉良(増えた)

DIO「朝は目玉焼きだそうだ。しかもハムエッグ」

カーズ「ほう。目玉焼きなら早くできるからよいなァ。このカーズは貴様等とは違って職があるのだ」

吉良(・・・そういえば、ここに来てから職についていないッ!?)

吉良(くそったれが~~~ッ!何だ、この敗北感は・・・!?)

DIO「わざわざご苦労だな。せいせい金を貢ぐといい」

吉良(羨ましいな・・・コイツくらい羞恥心のない人生を歩むのもよかったのかも知れない・・・)

カーズ「黙れ」ザムゥッ

DIO「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA」ブッシュゥゥーーーーッ!!!!

カーズ「フー、やれやれ」

吉良「・・・ハァ」

DIO「頭痛がする・・・は・・・吐き気もだ・・・くッ・・・ぐうッ」ガクガクガク

DIO「な・・・なんてことだ・・・このDIOが・・・気分が悪いだと?」 ガクガクガク

吉良「なら無理して食べなくていいぞ」

DIO「いいや!限界だッ!食べるねッ!」スクッ!!!

吉良「・・・」

吉良「大体・・・前も言ったが、どうして吸血鬼が朝起きていて、しかも朝食を食べるんだ?日光が弱点なんじゃあないのか?」

DIO「人間だって夜食は食う」

吉良「・・・納得できるようなできないような・・・だな」

DIO「できるよう努力をしろ」

吉良「黙れ」

DIO「・・・で、味付けは?」

吉良「醤油だ」

DIO「・・・何ィ!?」

吉良「?」

DIO「しょッ・・・醤油だとォーーッ!?」

吉良「何だ?」

DIO「目玉焼きには『ソース』だろうッ!!!もっとも、1番良いのは血だがなァーーッ!!」

吉良「な・・・何!?」

吉良「目玉焼きをソースで食べるなあーーーーッ!!目玉焼きはソースで食べろと学校で教えていたのか!?」

DIO「MUU!!『目玉焼き』と『ソース』!この世にこれほど相性のいいものがあるだろうかッ!!!」

DIO「目玉焼きには『ソース』!!それがBritishBreakfast!!B.Bなのだッ!!」

吉良「何ィィーーーーーッ!!!」

吉良「いいか!!この国日本では、調味料の開発は進んでいなかった・・・理由が分かるか?え?」

吉良「16世紀に『醤油』が発明されて以降ッ!『醤油』が食卓の中心となり・・・食卓の全てのナプキンを手にしたのだッ!」

吉良「『醤油』さえあれば、食事に不可能はないッ!だから、調味料の開発が進まなかった・・・それほどまでに素晴らしい調味料なのだよッ!!」

DIO「フンッ!『ソース』・・・特にウスターソース!ウスターソースの誕生は19世紀!!醤油なんぞよりも若手なのだッ!!」

DIO「歴史があるかどうかではない・・・重要なのは『新しさ』だッ!!斬新な発想で民衆の心をとらえるッ!」

吉良「君も100年以上生きていて新しくはないと思うがな」

DIO「WRYYYYYYーーーーーーーッ!!?」ザクッ

カーズ「うぐッ」ザクッ

吉良「郷に入っては郷に従え!!とにかく『醤油』だッ!」

DIO「ノンノンノンノンノン!!!『ソース』ッ!それが流儀ィィィ!!!」

吉良「くッ・・・カーズ!君はどっちだ!?」

DIO「そうだ、貴様はどうなのだ!?『ソース』か!?」

カーズ「・・・」

カーズ「そうだな・・・目玉焼きには・・・」





カーズ「『胡椒』だ」ズッギャァァーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!

2人「!?!?!?!?」ガァァーーーーーーーーーーン!!!

カーズ「『胡椒』とはすなわち『スパイス』ッ!『香辛料』だ・・・!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「『香辛料』は既にインドにおいては紀元前3000年頃から黒胡椒などが使われていた・・・!歴史を語るなら『胡椒』!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「大航海時代のキーは『胡椒』・・・!十字軍も『胡椒』が目的の1つと言われている。『胡椒』は歴史さえしもべにできるッ」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

吉良「・・・!」

DIO「何ィ・・・!!」

カーズ「フッ」



「・・・待て」

カーズ「!?」

「目玉焼きに本当にジャストフィットするのは・・・」

ダイアー「『塩』だッ!!!」ドォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!

吉良「!?」

DIO「!?」

カーズ「!?」

ダイアー「ナトリウムは人体にとって必要不可k」

DIO「邪魔だ」バキィッ

ダイアー「ぐおわっはあああああああああああああああ!!!」ドガァァアアアン!!!



吉良「・・・よし、邪魔者は消えたな」

DIO「よし、ゆっくりと議論を続けよう」

吉良「まず、醤油のコクについてだが・・・」

カーズ「・・・?」クン クン

吉良「・・・?どうかしたか、カーズ?」

カーズ「なあ・・・」

カーズ「目玉焼き、焦げていないか?」

吉良「ッ!?」クルッ!!

DIO「何ィッ!?」バッ!!!



目玉焼き「」ブスブスブスブスブス…

3人「・・・!!!」

DIO「マ、マズいぞッ!!!火を止めろォーーッ!!」バッ!!

目玉焼き「」ボォォッ!!!

DIO「ウォォッ!?」

目玉焼き「」ボォォォォオオオオ!!!

DIO「も・・・!」メラメラ

DIO「燃えてしまっている・・・!!」メラメラメラ

吉良「・・・!!!」

カーズ「あーあ・・・」

吉良「・・・」

吉良「仕方がない・・・カーズ、朝は抜いていってくれ」

カーズ「分かった。行ってくる」ガチャッ

バタン タタタタタ…

DIO「・・・」

DIO「・・・さて、作り直すか。我々には時間もあるからな・・・」

吉良「・・・そうだな」

吉良(・・・早く職に就かなくてはな・・・)

DIO「さて、次は焦がさずに半熟にするのだぞ」



吉良「・・・は?」

吉良「ちょ・・・ちょっと待ってくれ」

吉良「『半熟』だと?何を言っているんだッ!!!」

DIO「?」

吉良「目玉焼きは『固ゆで』だろうッ!!!」

DIO「な・・・何ィィッ!?」

DIO「き、貴様は何を言っているんだァーーッ!!!トロリとしたあの食感!ここちいい食感よ・・・」

吉良「何だとッ!!固ゆでの食感の良さが分からないのかッ」

ダイアー「1番いいのは温泉卵だがな。ストレイツォや老師トンペティと共に食べたときはそれはそれは」

吉良「こ・・・」

吉良「こいつら・・・!!!」ヒクヒク

吉良「・・・」

吉良「分かった・・・半熟にしよう」パカッ ボドォッボドォッ

DIO「うむ」

吉良(フフッ・・・なんてな)

吉良(何が何でも固ゆでにしてやる・・・!ある程度の時間!時間を過ぎれば私の勝利!)

吉良(一定時間を堪え切れるかの勝負だ・・・!!)



ジュゥゥゥーーーーーーーッ…

吉良「・・・」

DIO「・・・」

DIO「なあ・・・もういいのではないか?」

吉良「・・・そうか?」

DIO「・・・」

DIO「吉良・・・これ以上焼くと固ゆでになるぞ・・・」

DIO「・・・ハッ!!!」

DIO(この男・・・!!まさか、わざと固ゆでにしようと・・・!!!)

DIO(そうはさせんッ!!絶対に半熟にしてみせるッ!!!)

吉良「もう少し時間はかかりそうだ。少し掃除でもするとしよう。手伝ってもらえるかな」

DIO「・・・!!」

DIO(このDIOが・・・気付けないとでも思っていたのか・・・!!!吉良吉影ッ!)

DIO「『ザ・ワールド』!時よ止まれッ!!!」

ドォォォォォオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!



吉良「」

DIO「このうちにフライパンをコンロからどけるッ!!」ガコッ!!!

DIO「ガスも切って・・・」カチリ

DIO「フッフッフッ・・・『固ゆでにする』だとか・・・便所のネズミのクソにも匹敵するそのくだらない物の考え方が命とりよ!クックックックッ」

DIO「このDIOにそれはない・・・あるのはシンプルなたった一つの思想だけだ・・・たった一つ!」

DIO「『半熟にしてトロ~リ食べる』!それだけよ・・・それだけが満足感よッ!!温泉卵や・・・固ゆでなぞ・・・」

DIO「どうでもよいのだァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」バァァーーーーーーーーーーン!!!

DIO「そうだ・・・少し先に食べておこうかな。『味見』は全てにおいて優先するぞ・・・」

DIO「そして時は動き出す」



吉良「・・・ハッ!?」

吉良「フ、フライパンが・・・ないッ!!」

DIO「ンッン~~~♪」

吉良「!!!」

DIO「先に頂くぞ・・・半熟でなァッ!!!」バァァッ!!!

吉良「」ニヤッ

吉良「『キラークイーン』は既にフライパンの柄に触っている・・・」

カッ!!!

DIO「!?」

バグォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!



吉良「キャッチしろッ!『キラークイーン』!!」

キラークイーン「」パシィッ

吉良「よし、再び火にかけるッ!!」ジュゥゥーーーッ

シューーー… シューーー…

DIO「・・・!!!」シューーー… シューーー…

DIO「そうはさせんッ!!」ギパァ!!!

DIO「空裂眼刺驚ッ!!!」ドンッッッ!!!!!!!!!!

吉良「!?」

ギュォンッ!!!

コンロ「」バギャァァッ!!!!

吉良「・・・!」

吉良「ま・・・まずい!!ガスが漏れるッ!!!」

DIO「し・・・しまった!!!」

ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!



吉良「うぐあああッ」ズザザザザザザ!!!

吉良「うぐッ・・・!!!」パラ…

吉良(フ・・・フライパンは無事・・・!!)

DIO「」ザッ…

吉良「」ハッ!!!

DIO「早く・・・目玉焼きをッ!!!」バッ!!

吉良「フン・・・!既に遅いッ!!!」

DIO「・・・何!?」

吉良「いいか!ベランダをよく見ろッ!」バッ!

DIO「・・・!?」サッ

DIO「!」

ペットボトル「」バァァーーーーーーーーーーーン!!!!!!



DIO「ネ・・・ネコ避けペットボトルッ!!!まさかッ!!!」

吉良「そう!」

吉良「ペットボトルはレンズ!!日光を屈折させ・・・!」

ペットボトル「」ギャン!!!

目玉焼き「」ボシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!!!



吉良「目玉焼きを過熱するッ!!!」

DIO(し・・・しまった!!直射日光のあたるベランダには出られないッ!!!)

DIO「糞がァァァアアアアッ!!!!」

吉良「勝ったッ!!!さあ、固ゆでの目玉焼きを食べようか、DIO」

DIO「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYッ!!!!!」



ダイアー「・・・」

ダイアー(目玉『焼き』なのに固『ゆで』なのはどうなんだろうか・・・)

ダイアー(それよりも、この爆発したキッチンはどうするつもりなんだろうか?まあいいが・・・)



キッチンが爆裂したことを、カーズは知らないッ!

そして、この轟音を聞きつけた大家が接近していることを、3人(ダイアーもいるけど)は知らないッ!

【家賃】

カカッタナアホ…グワァァァアアアアア ナグラレテイタノハオレダッタァァアアア ガシャァァアン パリィィイイン

吉良「・・・?」

吉良「隣室がやけにうるさいな・・・」モグモグ

DIO「そうだな」モグモグ

DIO「こういう時、人間は『壁ドン』というものをするのであろう?」グッ…

吉良「吸血鬼のパワーでやるな」

DIO「じゃあキックならいいか」

吉良「何を言っているんだ君は」

DIO「・・・」

DIO「仕方がない、これでやるか」グッ

吉良「ちょっと待て何を持っている」

DIO「道路標識だ」

吉良「やめろ」

DIO「じゃあそこに停めてあるロードローラーを」

吉良「インフレ起こすな」

DIO「隣がうるさいのだぞ?」

吉良「限度というものがあるだろう!」

DIO「ならば、このDIOが直々に出向いて口頭で注意しよう。それならば問題はないだろう?」

吉良「拳で語り合ったりするんじゃあないぞ」モグモグ

DIO「では行ってくる・・・」ガチャ…

荒木「おや!DIO君」

DIO「」

DIO「」ダッ!!!









荒木「どこへ行く気だい?」ガシィ

DIO「・・・!!!」

吉良「?」

荒木「丁度良かった。少し話したいことがあってね・・・君の方から出てきてくれるとは」

DIO「うおおおーーーーッ!!助けろッ!!吉良ァッ」

吉良「・・・?」

荒木「ああ、吉良吉影君!ちょっといいかな?」

吉良「・・・?」

荒木「さっき爆音がこの部屋から聞こえたんだけど・・・」

吉良「・・・」



吉良(しまった)

荒木「様子を見せてもらえるかな?」

吉良(ま・・・まずい!!)

吉良(カーズの給料日はまだ先だ!!ここで弁償代なんか払ってしまえば・・・!金がなくなるッ!!!)

吉良(どうする・・・!!)チラッ

DIO「!」

DIO「・・・」コクッ

吉良「じ・・・実はキッチンで・・・」

吉良(頼むぞDIO!)

荒木「キッチンンンーーーー?」

荒木「キッチンがどうかしたのかい?見せてもらっていいかなァー?」

道路標識「」ドン!!!

ロードローラー「」バン!!!

タンクローリー「」ギャン!!!



荒木「・・・」

吉良「この通り、DIOが物置として使っていまして・・・」

吉良「手違いで爆発が起こったようなんです・・・」

荒木「・・・なるほどォ?」

DIO(危ない・・・!!!)

DIO(ロードローラーとタンクローリーを解体しガラクタとして積み上げ・・・さらに他のガラクタも持ってきて山にする!これを9秒以内にすると・・・かなり厳しいッ!)

DIO(だが・・・やってやったッ!これで爆発したコンロは見えないッ!)

荒木「・・・」

荒木「『アクトン・ベイビー』」スゥ…

吉良「!?」

DIO「ッ!!!」



ロードローラー「」スゥゥ…

タンクローリー「」スォォ…

道路標識「」サァァ…

吉良(と・・・透明になっていくッ!!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

スォォォォォオオオオオオオオ…!!

コンロ「」ギャンッ!!!



吉良「・・・!!!」

荒木「ふむ・・・」

荒木「どうやら・・・爆発の原因は・・・」

荒木「『コンロ』のようだが?」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

DIO「・・・!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

吉良「・・・!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

荒木「この『コンロ』・・・どうするつもりだい?」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

吉良「・・・弁償ということか」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

荒木「話が早いな・・・助かるよ・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

吉良「・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

吉良(・・・ポーチ)

吉良(ポーチの中に札束がある・・・それを奪い取ればいいッ)

吉良(大家は今、『キラークイーン』の射程距離内ッ!ヤツの背後に『キラークイーン』を立たせ、背後から札束を奪い取るッ!!)



キラークイーン「」スッ…

キラークイーン「」ガシッ!

吉良(取ったッ!!!)

吉良(後はどうにかして札束を怪しまれないように手渡すまで・・・)

ピンピンピンッ ピピピンッ

キラークイーン「!」

ピンッ ピンッ

吉良「・・・!?」

DIO「な・・・!?」



ピン「」ピンッ ピンピピピンッ!!!

吉良(こ・・・これは!?)

DIO(さ・・・札束からピンがッ!)

札束「」シューーー… シューーー…

吉良「!?」

吉良(け・・・煙ッ!!!)

吉良(こ・・・この感覚はッ!!!まさかッ!!!)



荒木「思っていたのか・・・?」

吉良「!」

荒木「『気づいていない』とでも」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

吉良「・・・!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

吉良「『キラークイーン』ッ!!!札束を手放せェェーーーーッ!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

キラークイーン「・・・!!!」パッ!!



札束「」カッ!!!

バグォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンン!!!!!!!!!!!



吉良「ぐうッ・・・!!!」ブワァアッ!!

DIO(爆風・・・ッ!)ゴォォッ!!

吉良(ど・・・どうなっている!)

吉良(ガラクタの物を透明にしたり・・・札束を爆弾にしたり・・・!)

吉良(ヤツは『スタンド』を『2つ』持っているのかッ!?)

DIO「ヌウッ・・・!!早く金を払えッ!吉良ッ!!そうすれば楽になるッ」

吉良「そうはいかないッ!!こっちの金も限界なんだよッ!!!部下に払わせろ部下にッ!!」

DIO「フンッ!!部下の金はこのDIOの金!!自分の好きなように使うッ!」

吉良「どうせロードローラーを買うくらいだろう!?」

DIO「『くらい』とは何だッ!!!」



荒木「いいから・・・早く支払ってもらえるかな」

吉良「・・・!」

DIO「・・・!」

DIO「このDIOがやるッ!!『ザ・ワールド』!!時よ止まれッ」ドォォーーーーーーーーーーン!!!!

DIO「ウッゲェェーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ」ドガァァアアアン!!!!

吉良「DIOッ!?」

DIO「ぐッ・・・!!!」パラ… パラ…

吉良(と・・・止まった時の中を動いたというのか・・・!)

荒木「」ザッ…

吉良「・・・!!!」



カーズ「何があったッ!?」バァァアン!!!

吉良「!」

荒木「!」

カーズ「お・・・大家ッ!?・・・さん!」

吉良(さん付け)

荒木「ああ・・・丁度良かった」

荒木「コンロを爆発させたようだね・・・弁償してもらうよ」

カーズ「!?」

カーズ「な・・・何をやったんだ貴様等ッ!?」

DIO「我が心と行動に一点の曇りなし」キリッ

吉良「すべてが正義だ」キリッ

カーズ「貴様等ァァーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

荒木「さあ、貰おうかッ!」バッ!

カーズ「くッ・・・!!流法、輝彩滑刀ォーーーッ!!!」ブンッ!!!

ギャイイイイイン!!! ドッギャァァアアアアッ!!!



荒木「フーム・・・」パラ パラ

荒木「少し足りないが、よしとしよう・・・」パサッ

荒木「それじゃあ、以後気をつけたまえ」…バタン

3人「・・・」



カーズが財布を持っていたため、3人は救われることになったッ!

そして吉良は、これを機に本格的に就活を始めた!

【就活】

吉良「」カキカキカキ…

吉良(近くにたまたまカメユーがあるとはな・・・仕事内容は把握しているし、就職しやすいぞ)カキカキ

DIO「何をしている?」ズィ

吉良「履歴書だ」カキカキ

DIO「フーン・・・」

DIO「どれ、このDIOも書いてみよう」

吉良「えっ」

DIO「駄目か?面白そうだからな」

吉良「・・・」

DIO「で?どう書くのだ?」ファサッ

吉良(羽ペン)

吉良「欄に書くことは書かれているだろう」

DIO「ム・・・」

DIO「・・・読めん。漢字が難しくてな」

吉良「・・・」

吉良「そこには名前を書くんだ」

DIO「フム・・・DIOと書くのか?ディオ・ブランドーと書くのか?」チャポ

吉良「ジョースター家に養子に行ったんだから、ディオ・ジョースターじゃあないのか?」

DIO「このDIOをジョースター呼ばわりするとは・・・」

DIO「待て」

吉良「?」

DIO「本名で書いてしまえば、特定されるかもしれない」

吉良「・・・確かにな」

DIO「特に私の場合、蝿とツーショットを撮られその蝿から特定されたからな」

吉良「・・・そんな特定できる人間が杜王町にいれば、私も危なかったかもしれないな」

DIO「・・・ン?現にソイツに吹っ飛ばされた結果救急車に轢かれたんじゃあなかったか?」

吉良「・・・え?」

吉良「・・・まさか、空条承太郎か?」

DIO「ああ」

吉良(そんなことができるヤツだったとは・・・!!!)

DIO「名前は書いたぞ。早くしろ」

吉良「あ、ああ」

吉良「次に住所を書くんだが・・・これは私が書いてやる」

DIO「ほう」

吉良「というよりも、日本語で書かないといけないから私がすべて書こう。君は書いてもらいたいことを言うだけでいい」

DIO「楽でよいな」

DIO「・・・羽ペンとインクの意味がないではないか。せっかく財布から金を抜いて買ったのに・・・」

吉良「仕舞ってこい」

吉良「・・・待て、何て言った?」

シュゥゥゥーーーーー…

DIO「貴様のせいで我がジョジョボディがどんどん破壊されていくのだが」

吉良「知ったこっちゃあないな!私の財布の方が深刻な問題を抱えているんだッ!」

DIO「もういい・・・それで?次は?」

吉良「学歴を言え。何年に入学、卒業したか・・・」

DIO「そうだな・・・」

DIO「・・・そういえば、義務教育受けてないぞ」ハッ

吉良「・・・」

DIO「まあ、ヒューハドソン校に1800・・・何年だったか?」

吉良「・・・」

DIO「学歴の欄は書けたな」

吉良(19世紀の人間の履歴書なんか提出したところで、絶対に落とされるな・・・)ガジガジ

吉良(・・・私も20世紀の人間か)

DIO「次は?」

吉良「資格と免許だな。何か持っているか?」

DIO「大型特殊免許・締固め用機械運転者資格・危険物取扱者資格・毒物劇物取扱責任者資格・高圧ガス製造保安責任者資格に・・・」

吉良「嘘をつくな嘘を」

DIO「この基準を満たしていないとロードローラーやタンクローリーを使えないのだぞ?嘘でも書くしかない」

吉良「運転しているわけじゃあないから問題ないだろう」

DIO「それもそうか」

吉良「何かないのか?」

DIO「そうだ、司法書士の資格を・・・」

DIO「・・・取る前に人間をやめてしまった」

吉良「・・・」

DIO「まあもういい。スタンドを使えるとでも書いておけ」

吉良「書けるわけがないッ!」



吉良「・・・通勤時間なんかも書けたな。後は目標・・・」

DIO「世界の頂点」

吉良「駄目だ」

DIO「帝王」

吉良「駄目」

DIO「未来を拓く新しい生物」

吉良「却下」

DIO「全生物全スタンド使いをブッちぎりで超越する」

吉良「断る」

DIO「悪のカリスマ」

吉良「駄目だね」

DIO「海賊王」

吉良「おい」

吉良「・・・なんとか書けたな」トン トン

DIO「これをどうすればいいのだ?」

吉良「面接に持っていくところもあれば、応募するところもある」

DIO「フム」

吉良「どこの就職試験を受けるんだ?」

DIO「・・・これから考えよう」

吉良「そうか」

吉良「では私はカメユーに行ってくるよ。今日は紫外線が午後から強くなるらしいからちゃんと寝ておくんだな」ガチャッ

DIO「分かった」

吉良「」テクテクテク…

コンコン

「どうぞ」

吉良「」ガチャッ

吉良「失礼します」ペコ

吉良「応募書類です。宜しくお願いいたします」スッ

「・・・」パサ…

テレンス「それでは、お名前をどうぞ」

吉良「はい」

吉良(変わった服装だな・・・)

テレンス(変わったネクタイだな・・・)

吉良「吉良吉影です」

テレンス「・・・」

YES!YES!YES!YES!

テレンス(履歴書にもそう書いてある・・・当然か)

テレンス「では、弊社の志望動機をお願いします」

吉良「はい、私はかつて同様の企業で働いていまして、そのノウハウを活かし――」



テレンス「・・・」

NO!NO!NO!NO!

テレンス(・・・ふむ。同様の企業で働いていたというのは本当のようだが・・・志望理由は『嘘』だな)

テレンス「・・・それでは最後の質問です」

吉良(ようやくか・・・)

テレンス「正直なところ、弊社は第何志望でしょうか?」

吉良「第一です」

YES!YES!YES!YES!

テレンス(・・・)

テレンス「ありがとうございました。面接は以上です」



吉良「フー・・・」テクテク

吉良「DIOの方はどうなっているかな・・・」

吉良「夜になってしまったな・・・ただいま・・・」ガチャ

カーズ「遅かったな」

DIO「遅いぞ貴様ァッ!」

吉良「・・・」

吉良(羨ましいな・・・ヒマそうで・・・)

吉良「で、DIO。どこの企業にするか決めたのか?」

DIO「?何を言っている」



DIO「もう就職したぞ」バァァーーーーーーーーーーーーン!!!

吉良「!?」

吉良「な、何を言ってるだァーーーーッ!?」

DIO「仕方がない。面接のときの話をしてやろう・・・」









ドア『』バギャァアアッ!!!

ドア『』バラバラ パラパラパラ…

DIO『DIOだ』ドォォーーーーーーーーーーーン!!!

リゾット『』

DIO『フー・・・』ドサッ

DIO『今日はソファの気分なのだがな・・・日中に出てきたから疲れてしまった。UVカット対策でな・・・』

リゾット『』ポカーン…

リゾット『・・・ハッ!』

リゾット『で、では志望理由を・・・』

DIO『ホラ』ポイッ

履歴書『』ビッシャァァーーーッ

リゾット『』

DIO『・・・?どうした?早く拾え』

リゾット『』

リゾット『あ、はい・・・』ガサガサ

DIO『済まないが・・・ワインをもらえるかな?』

リゾット『』

DIO『早く持って来いッ!スチュワーデスがファースト・クラスの客に酒とキャビアをサービスするようにな・・・』

リゾット『』



吉良「」

DIO「どうだ?」

吉良「それで君を落とさない面接官はどうかしているぞ」

DIO「実際落ちてない」

吉良「ど・・・どうして受かったんだ!?」

DIO「まあ待て。話は途中だ」





DIO『・・・というわけでな。それから俺はジョジョと表面上だけ仲良くするようになったのだ』

リゾット『あの・・・そろそろ別の話を・・・』

DIO『まだ2時間しか経っていないが?』

リゾット『』

DIO『まあ、そこまで言うなら仕方ない。続きは今度にしておこう・・・』

リゾット『』ホッ

リゾット『では、『スタンド』を知っていますか?』

DIO『知っているもなにも使えるが』

リゾット『スタンドを使った殺人に躊躇は?』

DIO『ない』

リゾット『採用です』



吉良「一体どういう企業なんだ・・・」

DIO「さあな。暗殺対象のデータはメールで送られるらしい」

吉良「そうか・・・」

吉良「・・・」

吉良「・・・何?メール?」

DIO「?ああ」

吉良「・・・パソコンに来るのか?カーズの作ったパソコンに」

DIO「いや、スマホだ」

吉良「ス、スマホ!?それって金が・・・」

カーズ「料金はパソコン同様、隣室の連中が払うようにしてあるから心配するな」

吉良「ああ、それならよかった」ホッ



ダイアー「・・・なんだか身に覚えのない電話代が請求されているんだが」

ベック「知らんズラ」

カーズ達の工作によって余計に金を払わなくてはならない隣室の住人であった

【ゴキブリ】

吉良「フー・・・」フキフキ

吉良「さっぱりした・・・ここの風呂にも慣れてきたな・・・サッパリした」

吉良「住めば都というやつかな・・・」

吉良「・・・まあ」







道路標識「」バァァーーーーーーーーン!!!

吉良(道路標識をタオル掛けに使っているのはどうかと思うがな・・・)

吉良「さて出るか・・・」ザッ…



…カサ

吉良「?」

吉良(何・・・?)

吉良「」クル…





ゴキブリ「」バァァーーーーーーーーーーーーーン!!!

吉良「」

吉良(なッ・・・何!!)

ゴキブリ「」カサカサカサ…

ゴキブリ「」カサカサカサカサカサ!!!

吉良(う・・・うおおッ!!!)

吉良(か・・・壁にゴキブリが!こっちに向かってくるッ!!)

吉良「爆破しろッ『キラークイーン』!!!」

キラークイーン「」イヤ

吉良「えッ」

キラークイーン「」イヤイヤ

吉良(・・・確かに私も、スタンドでもあんなのを触りたくはないッ!)

吉良「タ、タオルを爆弾だァァーーーッ!!」カチッ!!

ゴキブリ「」バシュッ!!!

吉良「!!!」

ドゴォォォオーーーーーーーーーーーーーーーン!!!



ゴキブリ「」カサカサカサカサカッサァァーーーッ!!

吉良(す・・・寸前に爆圧半径から脱出したか!)

吉良「う、うおおおーーーーッ!!!」ガッタァァン ガララァアアアッ!!!

吉良「ぐッ」バタァアン!!

DIO「!?どうした吉良!?」

吉良「『キラークイーン』ッ!!床を爆弾にしたッ!!」カチッ!!!

ゴキブリ「」バッ!

吉良「ッ!?」

バグォォォォォオオオオン!!!!!



ゴキブリ「」ブブブブブブブブブブブブブブブブ!!!!!

吉良(と・・・飛んだァアッ!!!)

DIO「ああ、何だゴキブリか・・・」

DIO「ほっておけ。人が暮らしているのだ、虫だって暮らしているだろう」スラムガイィィーーーーッ

吉良(コ・・・コイツッ!)

吉良「ディオッ!!ナイフを貸せッ!!」ジャキッ

DIO「お、おい」

吉良「木端微塵に消し飛ばすッ」ブンッ!!

ゴキブリ「」サッ!

ドカァァアアアアアン!!!

吉良「くそッ!!」ブンッ!!!

ドゴォォォオオン!!!

吉良「ううッ」ブンッ

ドガァァァアアアン!!

ゴキブリ「」シャァッ!!

吉良(きょ・・・距離を詰めているッ!!)

吉良(まずい・・・!!『キラークイーン』で作ることのできる爆弾は1つだけ!このままでは・・・!!)

吉良(『バイツァ・ダスト』を発動するか・・・!?いやッ!ゴキブリ相手に通用するのか!?)

吉良(DIOを爆弾に・・・だが、時を戻してもこのゴキブリがどこにいるか分からんッ!)

吉良(『シアーハートタック』も駄目だッ!左手でゴキブリは触りたくないッ!!)

吉良(カーズに助けを求めるかッ・・・!!)



カーズ「ウィンウィンウィンウィン♪ウィンウィンウィン♪」シャワシャワ

吉良「カーズッ!!」バァアン!!!

カーズ「!!!」

カーズ「何だ?今は植物の世話を・・・」

吉良「ゴキブリが出たッ!!何とかしろッ!!!」

カーズ「・・・何?」

カーズ「貴様ッ!!あんな愛らしい小動物を殺めるつもりかァアーーーーッ!!!」ガタァアッ!!

吉良(あ・・・DIO以上に面倒だった)



ゴキブリ「」カサカサカサ

カーズ「1回でも爆弾を使ってみろッ!!貴様の口座で金を使いまくってくれる!」

吉良「やかましいッ!そんなことを言っている場合じゃあないッ!!すぐそこまで来ているッ!!」

ゴキブリ「」ブブブブブブブブブブブブブブブブブ!!!!!





ドチュッ!!!

…ボドォッ

吉良「・・・」

吉良「・・・え?」

カーズ「・・・!?」



「・・・」

猫草「ウニャン」

吉良「ス・・・」

吉良「『ストレイキャット』ッ!!!」

猫草「ニャン」バァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!



吉良「な・・・なぜここに!?」

カーズ「ああ・・・道端にいたから拾ってきた。ワムウと仲良くなりそうな草だったからな・・・」

吉良「う・・・うわはははははははははははははッ!!!『ストレイキャット』ッ!『ストレイキャット』ッ!うははははははッ!」

猫草「ウニャンウニャン」

カーズ「何だ・・・貴様、飼い主か何かだったのか?ペットは大切にしろ」

吉良「ああ・・・そうする」ナデナデ

DIO「・・・」

DIO「草か・・・猫のようでもあったが・・・あんな生き物を飼っていたのか?」

DIO「このDIOも鳥と猫を合体させたりいろいろやっていたから何も言わんがな・・・」ザッ

DIO「・・・ン?」



ゴソ…

アシダカグモ「」ゴソゴソゴソ…

DIO「」



瞬間ッ!!DIOの脳裏には、彼自身の青春がッ!!!

アシダカグモ『』バッ!!!

ディオ『う、うわああああああああああああああああああああああああああ!!!』

ダリオ『るせェェーーーーッ!!静かにしやがれッ!!飯が不味くなえうだろーがァーーッ』ガッチャァァーーーン!!!



ジョナサン『何を持ってるんだい?ダニー』

ダニー『ワンワン』ポイッ

アシダカグモ『』ボトッ

ディオ『ヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!』

ジョナサン『大きなクモだね・・・どうしたんだいディオ?』

ディオ『ぼ・・・ッ、僕はコイツが嫌いだッ!!こ・・・怖いんじゃあないッ!!』ガタガタガタ

ワンチェン『あ、ディオ様!そっちにクモが』

ディオ『URRREEEEEYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYッ!?』



ヌケサク『DIO様、クモを仕留めましたぜ』

DIO『WRRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYッ!?』ガタァアアッ!!



エンヤ婆『DIOしゃま、後ろにアシダカグモが』

DIO『貴様見ているなァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ』ビッシィィイ!!!

エンヤ婆『DIOしゃま!?』

DIO『WRYYYYYYYYYYYッ!!GYAAAAAAッ!!』

ディオって蜘蛛苦手だっけ?

DIO「・・・!!!」

アシダカグモ「」ゴソッ…





ガッチャァァーーーーーーーーーーーン!!!

カーズ「?」

吉良「・・・何だか、窓が割れる音がしたが・・・」

猫草「ニャァァーー?」



なんだかんだで人間臭さの残るDIOであったッ!

>>145
わざわざ蜘蛛の巣に1つも当たらないように背後に回り込んでたことから妄想

【映画館】

DIO「映画を見に行こうッ!」バァーーーーン!!!

吉良「・・・」

カーズ「・・・」









2人「・・・は?」

DIO「次の日曜に行くぞッ!!」ビシィッ!

吉良「ちょっと待ってくれ・・・私ももう就職したのだぞ?」

吉良「日曜は丁度仕事があってだな・・・」

DIO「有給休暇」

吉良「ぬ・・・」

DIO「日本人は有給休暇を使え!もったいなさすぎるぞッ!」

カーズ「何故そんなに映画を見たがる?」

DIO「何故かポストにチケットが3枚あってな」ピラ

カーズ「・・・『テルマエ・ロマエⅡ』?」

DIO「おそらくヴァニラあたりが置いてくれたのであろう・・・見に行くぞッ!部下がせっかくチケットを用意してくれたのだッ!」

日曜日・・・

吉良「ふむ・・・映画館なんて本当に久しぶりだ・・・昔、見たくもない『アラビアのロレンス』を見に来たっけなあ~」

カーズ「パンフレット買うかァ?」

吉良「悪いがネタバレは嫌でね」

DIO「読まなければいいだろう」

カーズ「そうだな」

吉良「・・・」

カーズ「よし、これを2冊」

店員「はい」ピッ ピッ

吉良「・・・ポップコーンでも買うか」

吉良「ドネルケバブか・・・」

ダン「いらっしゃい!」

吉良「ケバブ3つ」

ダン「3つ1200円ね」

吉良「・・・何?」

吉良「ハハハ・・・冗談、上手いな」

ダン「・・・いくらなら買うね?」

吉良「100円だ」

ダン「ハハハハハ!そんな値段じゃあ、私の家族全員飢え死にだもんねーーッ!」シピィッ

吉良「じゃあ・・・買うのはやめようかな」

ダン「OK!フレンド!わたし日本人に親切ね!3個800円にs」

DIO「どうした?」

ダン「!?DIO様ッ!?」

DIO「ン、ダンか。奇遇だな」

ダン「な、何でここに・・・!?その男はお知り合いですか!?」

DIO「チケットがあったので見に来た。コイツは同居人だ」

ダン「えッ・・・」

吉良「?」

ダン「お、お代は結構ですゥゥーーーッ!!タダですタダ!!」

DIO「ほう、いいのか」

ダン「そ、それでは映画をお楽しみくださいィィッ」

DIO「うむ」ツカツカ

カーズ「」ツカツカ

吉良「今のは部下か?」ツカツカ

DIO「うむ。全世界に部下がいるといいもんだな」ツカツカ

吉良「ほとんど倒されてこっちにいるんじゃあないのか?」

DIO「・・・少なくともジョンガリ・Aは生きているかな」



DIO「えー・・・席はここか」

吉良「おい、私の席に脚を置くんじゃあないッ!」

      ゴジラ『ギャォォォオン』

DIO「・・・ゴジラか」

カーズ「そういえばハリウッド版が作られるのだったな」

吉良「・・・なんかえらく太いな。それに大きい」

DIO「日本のゴジラも最初は50mだったのが、100mになっているからな」

吉良「ゴジラも成長するのか・・・」

DIO「兵器も進歩するからな。ゴジラも変化しなくては」

吉良「そういえば我々も土壇場で新しい能力を手に入れたり覚醒したりしているわけか」

DIO「・・・負けて死んだがな」

カーズ(ゴジラ飼ってみたい)ソワソワ

吉良「というか、何でゴジラを知っているんだ?」

DIO「海から引き揚げられた後大分見た」

カーズ「ここに来てから調べて見た」

吉良「・・・なるほど」

カーズ「吉良、日本人の貴様に聞きたいが、1番好きな怪獣はどれだ?」

吉良「そうだな・・・」

吉良「ビオランテかな。植物のように平穏な生活を送りたい・・・」

DIO「ビオランテのどこが平穏なんだ」

吉良「平穏な怪獣なんているか?」

カーズ「ミニラがいるだろう」

DIO「このDIOはやはりデストロイヤだな」

吉良「どうしてだ?」

DIO「1作でゴジラを倒したオキシジェンデストロイヤーが、怪獣となってパワーアップし復活したのだ!!このDIOと共通点があるッ」

カーズ「主人公が急激に覚醒して倒されたところまで同じだな」

DIO「WRY・・・」

吉良「カーズは?」

カーズ「このカーズはやはりスペースゴジラが1番だな。水晶に親近感がある」

吉良「宇宙トラウマになっていないのか」

カーズ「宇宙に吹き飛ばされるまでになんとかする方法なぞいくらでもある」

DIO(実行できてないけどな・・・)

吉良「あ、始まるぞ」

     ルシウス『ケイオニウス様!』

     ケイオニウス?『はて・・・誰だったかな』モミモミ

     ルシウム『わ・・・私の尻を!』

DIO「ケイオニウスとかいうのはホモなのか?」

カーズ「いや・・・女好きだったはずだ」

吉良「・・・会ったことあるのか?」

カーズ「いや、ハドリアヌスの時代は丁度寝ていたからな・・・」

DIO「なるほど・・・解説は頼もうと思っていたのだがな」

カーズ(赤石は持っていないようだな・・・)

     ルシウス『布でできているのか・・・!これなら投げても痛くはない!』

DIO「ほう・・・あれがSUMOか」

吉良「ああ」

DIO「・・・日本のグラディエーターは筋肉ではなく脂肪の塊なのか」

吉良(DIOといるとルシウスの生の反応が見られるな)



     ルシウス『うおおおおッ!!』ザパァアーーーン!

DIO「ウォータースライダーか」

カーズ「一度滝から赤ん坊のワムウとサンタナを流したことがあったが、楽しそうにしていたな」

吉良「虐待だろうそれ」

     兵士『『ヘイヘイホー』と歌うと治癒効力が増すそうです』

     ケイオニウス『ほう・・・ヘイヘイホー』

DIO「この歌は何だ?」

吉良「与作だ」

DIO「ああ・・・『与作は木を切る』というやつか?」

カーズ「あれって『日が上る』って歌詞があったよなァ、吉良?」

吉良「ん?ああ、そうだな」

カーズ「何故夜に切っているのだ?昼には切れないのか?切ってはいけない木を夜こっそり切っているのか?」

DIO「なるほど、与作というのは犯罪者か」

吉良「・・・」

     鉄蔵『指圧の心、母心』

カーズ「指圧の心・・・」グイッ

DIO「GYAAAAAAAAAAAAAッ!!!」ボキボキボキボキボキ!!!

吉良「うるさいぞ静かにしろッ!!」

DIO「いや、カーズが・・・うおおおやめろォォォーーーーッ」ガンッ ガンッ

吉良「前の椅子を蹴るんじゃあないッ!」



     アケボニウス『俺はもう闘い疲れた』

カーズ「ヌウ・・・ワムウに似ていると思っていたが、どうやら違うようだな。薄情者め」

吉良「ここは感動する場面だぞ」ヒソヒソ

上映終了・・・

カーズ「女好きではあったが、ケイオニウスもなかなか立派だったな」ガタッ

吉良「そうだな。女好きではあったが、最後のシーンには感動した」

DIO「女好きではあったが、パンノニアで病死したのだな」

吉良「女好きではあったが、『兄に会いたい』と言ったシーンはなかなかよかったと思う」

カーズ「女好きではあったがな」



DIO「ほう、ディズニーのマレフィセントか・・・」

カーズ「トランスフォーマーの続編か・・・恐竜が出るのか?今度見てみよう」

吉良「おい帰るぞ」

DIO「夕飯はどうする?」

吉良「スターバックスがある。そこで何か食べよう」

カーズ「いいな」

DIO「よし、そうと決まれば――」ガシィッ



DIO「・・・え?」



「・・・」ニコ…

ジョナサン「やあ、ディオ」

DIO「!?」

ジョナサン「映画、見に来てくれたんだね」

DIO「ちょッ・・・ジョジョォ!?何故貴様が・・・」

ジョナサン「ああ、ちょっと集まりがあってね・・・君に用があるんだ」

DIO「集まり!?一体何の事・・・」



アヴドゥル「とうとう見つけたぞDIO」ザッ

花京院「逃がしはしない・・・!」ザッ

イギー「ガルルッ!ガルルッ!」

ホルホース「この野郎を始末するのは俺だぜ・・・」ジャキィッ

DIO「!?」

DIO「なッ・・・何だ貴様等ッ!?」

ジョナサン「実はね、こっちに来てから『DIO被害者の会』を立ち上げていたんだ」

ツェペリ「そして、あんさんのとこのポストに映画のチケットを入れ、ここに来るよう仕向けたのさ」

スピードワゴン「それで、俺達は上演時間が終わるまで待機してたってワケさ!」

DIO「」

エシディシ「よし、ワムウ!あの吸血鬼は我々が1番に捕まえて飯にするぞ・・・」ヒソヒソ

ワムウ「はいッ!」ヒソヒソ

億泰「俺の親父の恨み・・・!!晴らさせてもらうぜェッ!ダボがッ!」ザッ…

仗助「よく知らねーけど、億泰や俺の血縁となんか関係があるんだってなー!黄色いおっさんよォーーッ!!」

DIO「」

吉良「・・・どうする?」

カーズ「・・・スタバ」

吉良「よし」

2人「」スタスタスタスタ…

DIO「!?ちょっと待てッ!おいッ!!カーズッ!吉良ァァーーーッ!!」ズルズルズル

DIO「うおおッ!!放せッ!おいッ!助けろカーズッ!!吉良ァァーーーッ!!こいつらを爆破しろォォォオオオ」ズルズルズルズル

DIO「放せェェッ!!放せェェーーーーッ!!!よくも騙してくれたなァーーッ!この道端にへばりついた牛の糞のような頭がァーーーッ!!」

イマオレノアタマノコトナンツッタァァーーーッ!! ムウン!レッドバインドッ! センドウウェーブキーック!! ウッゲェーーーッ!!!

グァァァァア…タスケロォォーーーッ! エメラルドスプラッシュゥゥーーーーーーッ!!!

2人「・・・」ツカツカツカ…

吉良「パンフレット見せてくれないか」

カーズ「ん」スッ

吉良「どれどれ・・・」パラリ

吉良「フムフム・・・」パクパク

カーズ「・・・」チュルル…



DIOだけが騙し討ちに遭い、ちょっと得をした2人であったッ!

【風が吹けば桶屋が儲かる】



風が吹く

エシディシ「暑いな・・・」パタパタ

ワムウ「神砂・・・」ギャロンッ



砂が目に入る

DIO「!」ブワサァアッ!

DIO「GYAAAAAAAッ!!!」

DIO「ば・・・馬鹿な!俺の目に砂ッ!砂ァァーーーーッ!!」ギャアギャア

目を洗う

DIO「ヌオオーーーッ、空裂眼刺驚ッ!!」ドゴォォオオン!!!



窓が割れる

窓「」ガシャァァーーーーン!!!

DIO「あっ」

吉良「・・・」

DIO「・・・」

吉良「来なさい」

DIO「はい」

血圧が上がる

吉良「」ガジガジガジガジ

DIO「吉良、血圧が上がるぞ」

吉良「誰のせいだッ!?」



胡麻麦茶を飲む

吉良「フーー・・・」キュポッ

吉良「」ゴクゴクゴク

吉良「ハァ・・・」コトン

ペットボトル「」コロンッ

キャップがどっか行く

キャップ「」カターン!

キャップ「」コロコロコロ…

ゴキブリ「!」



ゴキブリの玩具になる

ゴキブリ「・・・?」カサカサカサ

ゴキブリ「」クイッ クイッ

ゴキブリ「!」コロンコロン

ゴキブリ「♪」コロコロコロ

油断していたらアシダカグモの餌になる

アシダカグモ「」バリバリ ボリボリボリ



満腹になって判断力が鈍くなり外に出てくる

アシダカグモ「・・・」

アシダカグモ「」ノソッ…

DIO「!!!」ビクゥウッ!!!

アシダカグモ「!?」



見つかる

殺される

DIO「チェ、チェックメ・・・イト、だッ!!!」ブンッ!!

アシダカグモ「」ザクザクザクザクザク



床に刺さる

ナイフ「」ギャァァァーーーーーーーーーーーーーン!!

DIO「・・・あっ」

吉良「・・・」

吉良「やあ」ポン

DIO「・・・」

さすがにしょげる

DIO「・・・」シオシオ



知り合いに相談しに行く

DIO「どうすればいいだろうか・・・?」

ヴァニラ「飲んで忘れちゃいましょう!」



飲む

DIO「WRYYYYYYYYYYYYYYィィーーーーーーーーーーッ!!!」グビグビグビィィィイイッ!!

ヴァニラ「うわははははーーーーーッ」ゴクゴクゴク

DIO「フイイ~~ッ」ドン!

DIO「ンッン~~♪実に!スガスガしい気分だッ!歌でもひとつ歌いたいようなイイ気分だ~~!フフフフハハハハ」

DIO「100年前に不老不死を手に入れたが・・・これほどまでに」

DIO「これほどまでにッ!絶好調のハレバレとした気分はなかったなァ~~ッ!フッフッフッフッフッ!」

ヴァニラ「そうです!吉良が何だというのですッ!ただの汚らわしい日本人ッ!ド畜生ですよッ!」

DIO「最高に『ハイ!』ってヤツだアアアアアアアアアアアアアハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」



気分が悪くなる

DIO「ウッゲェェーーーーーーッ」ビチャビチャビチャビチャビチャ

ヴァニラ「DIO様ァァーーーーーッ!!」

DIO「頭痛がする・・・は・・・吐き気もだ・・・くっ・・・ぐう・・・」ヨロヨロ

ヴァニラ「DIO様!」

DIO「な・・・なんてことだ・・・このDIOが・・・気分が悪いだと?このDIOが、酒に酔って・・・立つことが・・・立つことができないだと!?」ガクガクガク

ヴァニラ「まあスピリタスガブ飲みしていましたし・・・」

DIO「ウプッ・・・」ビシャァアッ

ヴァニラ「お・・・おのれ吉良ァァッ!!蹴り殺してやるッ!あのド畜生がァーーーーーーーッ」

DIO「そ・・・そんなことよりもヴァニラ・・・!吐く容器を・・・!吐瀉物が・・・グプッ」

ヴァニラ「DIO様!あそこに桶屋がありますッ!!おい桶屋ッ!!出てこいッ!!DIO様が困っておられるゥゥーーーッ!!」ガンッ ガンッ



桶屋が儲かる

DIO「た・・・助かった・・・」オエエ…

DIO「ただい・・・ま・・・」フラァァーー

カーズ「ム・・・酒臭いな」

DIO「ああ・・・まあ・・・」ヨロヨロ

DIO「う・・・まだ吐き気が・・・」フラフラ

カーズ「吐くならトイレで吐け」

DIO「そ、そうだな・・・」ヨロヨロヨロ…

ガチャッ

バタン

DIO「・・・ン?」

DIO「泥酔しているからか・・・?トイレに・・・ピンク色のカビのようなものが・・・?」ウップ

DIO「まあいいか・・・」ゲロッ

ビチャァアッ!!

ディアボロ「うわァァァアアアーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」デロデロデロ

DIO「!?なッ・・・何だ貴様は!!」

ディアボロ「た・・・助けてくれッ!!このままではまた死んでしまうッ!!」

DIO「う、うおおおーーーーッ!?吉良ッ!!カーズゥーーッ!!!来いッ!不審者がトイレにいるぞォォーーーッ!!」

吉良「何を言ってる、君とカーズを超える不審者なんか・・・」ガチャッ



ディアボロ「ウオオウアァァーーーーッ!!!」

吉良「いた」

吉良「な・・・何なんだ!?トイレから人の顔のついたカビが出ているぞォーーーッ!!」

ディアボロ「違うッ!!カビなんかじゃあないッ!!助けてくれッ!もう死ぬのは嫌だァァーーーーーッ」

カーズ「な、何だこの惨状はッ!?」

吉良「カビの上にDIOが嘔吐・・・いや、そんなことはどうでもいいッ!なんとかしてくれ!」

カーズ「何だとォーーッ!?」

DIO(ポルナレフの心境が分かる気がしてきた・・・)

ディアボロ「いいから助けてくれェェーーーッ!!排泄物まみれなんだッ!もう嫌だァァーーーッ」





こうしてッ!荒木荘に新たな住人がやって来たのだったッ!

コーン…

ディアボロ「・・・」コーン… コーン…

吉良「・・・」

吉良(ディアボロが来て数日が経った)

吉良(最初はすぐ死にまくるから始末に困らされたが・・・カーズがザムウするということで落ち着いた)

吉良(以降、DIOやカーズの食費が彼のおかげで浮いてきている。私のストレスもたまらなくなってきている・・・猫草の玩具にもなっているようだ)

吉良(まあそれはいいとして・・・)



ディアボロ「・・・」コンコンコンコン

吉良(なぜ我々は日曜大工をしているんだ?)

【日曜大工】

ディアボロ「・・・なあ」

吉良「何だ?」ギコギコギコ

ディアボロ「何故俺はこんなことをさせられているんだ?カーズが1人でちまちま進めていればいいだろうッ!!」

吉良「まあそうなんだが・・・」



ディアボロ『♪~』カタカタカタ

吉良『またオンラインゲームかい』

ディアボロ『フン・・・ギャングの多忙な生活と死の毎日からようやく解放されたのだからな。満喫して当然だ』カタカタ

吉良『ギャングの多忙な生活って・・・ただ単に椅子に座ってふんぞり返っているだけじゃあないのか?特にボスの場合は部下がいろいろやってくれるだろう』

ディアボロ『貴様の想像と同じことをやってるのはDIOくらいなものだぞ。実際、海の底で100年間構想を練ってエジプトで厨二ノートを書いていただけなんだからな』

吉良『君は違うのか?』

ディアボロ『贈賄だとか他組織の連中や裏切り者の始末なんかがあってな・・・いろいろ大変なんだぞ?』カタカタ

吉良『そうかい。私の目標とはずいぶんかけ離れた生活だな・・・』

ディアボロ『ここもそうだろう』カタカタ

吉良『・・・まあそうd』

ドカァァアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

バラバラバラ ガラガラガラガラガラ…

吉良『・・・』

ディアボロ『・・・』

ディアボロ『・・・外だな』

吉良『ああ・・・』ガチャッ ガララ…

吉良『何をしているッ!?』バンッ!!!



カーズ『!』

DIO『!』

カーズ『・・・ちょっとした日曜大工だ』

吉良『・・・ハァ?』

カーズ『『世界一大きいタンス』でギネス記録を目指しているのだ』

吉良『君、『ちょっとした』の意味分かっているのかい?』

カーズ『今木材をDIOに重機で運んできてもらったところだ』コキコキ

ディアボロ『何でお前まで参加しているんだ・・・』

DIO『このDIOは1番が好きだ!ナンバーワンだッ!!世界の頂点に立つ者はッ!『ギネスブック』に記載されし者!』バァァーーーーーン!!

吉良『いいからうるさいぞ。近所迷惑だ。今に大家が出てくるぞ・・・』

カーズ『大家ならSPW財団の視察に行ったから3日は帰ってこないぞ』

吉良『・・・』

カーズ『まあ、そこで見ておれい。すぐに完成させてやる』ヒュパッ シパパッ

吉良『・・・』

ディアボロ『・・・アホだ』

カーズ『聞こえているぞ』

数時間後・・・

吉良『おいカーズ』

カーズ『何だ』シパパッ

吉良『学校から電話だぞ』

カーズ『・・・』

カーズ『何?』ポイッ

吉良『何か問題が起きたとか・・・』

カーズ『・・・分かった。すぐ行こう』バッ

DIO『・・・』

DIO『そろそろ夜が明けるな・・・』

カーズ『では行ってくる』ガチャッ

DIO『では寝る』ガコッ

吉良『正反対の事を同時に言うな』

カーズ『あ、そうだ』キィ

吉良『?』

カーズ『悪いが、タンスの制作を進めておいてくれ』

吉良『・・・』

ディアボロ『・・・』



2人『・・・はァァ!?』



ディアボロ「・・・そして今に至る。・・・と」

吉良「・・・仕方がないだろう。『やってくれれば貴様に似合いそうな女の手を持ってくる』とか言うんだからな・・・こっちに来てから女を爆殺していなかった」

ディアボロ「まあ俺も『1週間殺さないでおく』とか言われたからな・・・」

吉良「・・・」

ディアボロ「・・・」

吉良「やるか・・・」ハァ

ディアボロ「そうだな・・・」ハァ

吉良「・・・君の『キング・クリムゾン』で完成させられないのか?」

ディアボロ「無理だ」

吉良「何なんだこの設計図は・・・まるで広辞苑じゃあないか」ズシッ

ディアボロ「ああ・・・こんなのに目を通すのか・・・」ペラ

ディアボロ「・・・ページ薄いな」ピラピラ

吉良「・・・見た目よりもずっと紙があるということか・・・」

ディアボロ「・・・スタンドに設計図を読ませて、こっちは進めておけばいいだろう」

吉良「それがいいかな」



キラークイーン「」ピラピラ

キンクリ「」パラパラパラ

吉良「ここを切るのか・・・」ジャィィ…

ディアボロ「待て、ノコギリだと時間がかかるから『キング・クリムゾン』の手刀でやる」

吉良「へえ・・・期待させてもらうよ」

ブンッ!!!

バッッキャァァアアア!!!

バラバラバラ… パラパラ…

吉良「・・・おい。砕けたぞ」

ディアボロ「・・・」

吉良「木材・・・足りなくなったな」

ディアボロ「あ、そうだな」

吉良「まさかこんなしょっぱなから木材が足りなくなるとは思わなかったよ」

ディアボロ「ちょっと業者に圧力かけて持ってこさせるか」

吉良「いや・・・いい」

ディアボロ「え?」

吉良「ギネス記録だとか・・・もうどうでもいいだろう。そんなのより、もっと実用的な棚が欲しい」

ディアボロ「・・・それもそうか」

吉良「ああ。カーズのバカげた計画に参加する必要はない」

ディアボロ「・・・ちょっと待て、そうしたら俺はカーズに殺さr」

吉良「知ったこっちゃあないな」

ディアボロ「」

吉良「」コンコンコンコン…

ベキッ

ディアボロ「ぎッッッ!!!」

吉良「あ、済まない。指を叩いてしまった」



釘「」バラァアアッ!!!

ディアボロ「ギャァァーーーーーーーーッ!!」ザクザクザク!!!

吉良「何をやっているんだ・・・釘を爆破して消してやるよ」カチッ

ディアボロ「ちょッ、何をうああああああああああああああああああああああああああああ」ドォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

吉良「・・・あっ」

吉良「」ギコギコギコ

ガリッ!!

ディアボロ「!!!」

ディアボロ「~~~~ッ!!血がッ!!血がッ!!切られたッ!!!」

吉良「・・・君、血の目潰しとかやっていなかったかい?」



吉良「紙やすりで表面を・・・」ゾリゾリ

ツルッ

吉良「あ」

ディアボロ「ッ!?」ゾリィイイッ!!!

吉良「ニスを塗るか」ペトペト

ディアボロ「こ・・・これなら負傷の心配は・・・」ヌリヌリ

吉良「よし!」ガタッ

ディアボロ「!?」ザクウウッ!!!

吉良「あ」

ディアボロ「目・・・!!目にニスの筆がッ!!」

吉良「本当に済まない、今のは本当にわざとじゃあなかったんだ」

ディアボロ「今まではわざとだったのか!?」

吉良「否定はしない」

ディアボロ「しろよ!!!」

ディアボロ「くッ・・・!!早く抜かなくてはッ!」ヨロヨロ

吉良「あー、多分抜かずにそのまま病院に行った方がいいと思うよ」

ディアボロ「こんな醜態を晒してかッ!?」

吉良「もともと晒しているだろう、何を言っているんだ」

ディアボロ「ぐッ・・・」ドンッ



花瓶「」…グラッ

吉良「・・・え?」

花瓶「」グワラン グワラン

吉良「・・・あーあ」

ディアボロ「うぐぐ・・・!」ググ

花瓶「」ヒュッ…

ディアボロ「!?」ガンンッッッ!!!!!!!!!!

ディアボロ「あがッ・・・」ヨロッ…

ディアボロ「」ドサ…



吉良「・・・」

吉良「・・・死んだかな?」

ディアボロ「」

吉良「フー・・・こんなことならニス塗りも外ですればよかったかな・・・」

カーズ「・・・で、ギネス記録は諦めたと?」

吉良「ああ。発明するのは別に構わないんだが・・・」

吉良「もっと生活の役に立つ物を作ってくれ。電気代を食いそうな新しい同居人も来たんだし」

ディアボロ「おい、何か言ったか?」

吉良「もうちょっとみんなのことを考えてくれ」

カーズ「・・・分かった」

吉良「DIOも!ロードローラーを買うのは禁止だぞッ!」ビシィッ

DIO「WRYッ!?」

DIO(バ・・・バレていた・・・だと!?このDIOのロードローラー購入作戦が・・・!)

吉良(買う気だったか・・・)

数日後・・・

DIO「吉良ッ!トランプタワーのギネス記録をとるぞッ!!」

カーズ「頂点は常にギネス記録ッ!!」

吉良「・・・」

ディアボロ「・・・」

吉良「ちょっと、来なさい」クイクイ





まったく学習しない人外であったッ!

そして、まだ割と常識人なディアボロであったッ!

【祭】

DIO「」マツリマツリ

吉良「祭のチラシか・・・」ピラ

DIO「」ワクワク

吉良「・・・」

吉良「分かったよ、行こう」

DIO「」ウェーイ

吉良「その代わり金は1万円までだ」

DIO「」ゲンナリ

吉良(なんか腹が立つな)

DIO「フハハハハハーーーッ!!!射的行くぞォォオオオッ!!!」シュタタタタタタタ

カーズ「景品全部かっさらってくれるわァァーーーッ!!」シュタタタタタタ

ディアボロ「・・・」

吉良「・・・」

吉良「・・・行かないのか?」

ディアボロ「死にたくはないからな。ここで待っている」

吉良「そうか」

吉良「私はあいつらを見てくるとするよ。何をしでかすか分かったもんじゃあないからね・・・」

ディアボロ「ああ」

吉良「射的に行くとか言っていたな・・・」

射的

ミスタ「ヘッ!アンタ、なかなかやるじゃあねえか」ドンドンドン

ホルホース「あんさんもなかなかだぜ」ドンドンドン

ジョンガリ・A「フフ・・・好敵手がいるというのはいいものだ」ドンドンドン

FF「そうなのか?よく分からないな、人間って」ドンドンドン



DIO「・・・既に占領されていたか」

カーズ「仕方がない、別のところへ行くぞ」

DIO「スーパーボールが近いな」

吉良(移動するのか・・・)

スーパーボール

DIO「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァーーーーッ!!!」バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ!!!!

カーズ「フン・・・カスが・・・ポイを裂くんじゃあない・・・」

DIO「ヌ!」

カーズ「できるだけ汗をかかず!破れを最小限にし!博打をさけ!ポイを一手一手動かす!」

カーズ「それが『スーパーボールすくい』だッーっ!! 」シバババババババババババババババババババババババ

DIO「ヌ・・・ヌウウ!」



スーパーボール「」バァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

店員「」

吉良(予想はできたとはいえ・・・あんなにスーパーボールをとってどうするんだ!?どこで保管しろと・・・!!)

吉良(クソカスどもめッ!後でこっそり爆破しておくとするよ・・・)



カーズ「よし、次はどうする?」

DIO「当然!金魚すくいだッ!それが流儀ィィィイイ!!!」

カーズ「決まりだ!」

吉良(くッ・・・次は金魚か!)

吉良(まあいい・・・金魚ならいざというとき食料にできるからな・・・スーパーボールよりはまだいい・・・)

吉良(だが、生かしておくなら水がいるな。保管はもっと難しいぞ・・・)

吉良「くッ!!!爪!噛まずにはいられないッ!」ガジガジガジ

金魚すくい

DIO「こいつだけは・・・こいつだけはこのDIOがやるッ!!」

カーズ「やれるかァ~?やれるかァ~?DIO、や・れ・るゥ・かァ」

DIO「フン!もうポイの使い方はだいたい覚えた・・・」スッ

DIO「水の中に突っ込んでッ!殴り抜け――」

DIO「・・・ハッ!?」

金魚「」スィィーーー スィィイーーーー

スィィィィイイイイイイイイイイイイイイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ

DIO「・・・き」

DIO「金魚が集まってくるッ!?」

カーズ「フフフフフ」

DIO「!」

カーズ「おやァ?どうした?DIO・・・」コォォォォォオオ…

DIO「・・・」

DIO(あの呼吸法は・・・波紋!)

カーズ「」バチバチバチッ

DIO(まさか・・・!)

金魚「」バチバチバチッ

バチバチバチバチバチバチ!!!!

DIO(波紋で金魚を操作してッ!?)

カーズ「どうしたァァ~~?とらないのか?金魚・・・」

DIO「・・・!」

DIO(ほんの少しでも波紋が流れていれば、ポイで触れるのは危険!それどころか、水につけただけでアウトだ!!)

DIO「ヌ、ヌウ・・・!!!」

カーズ「それでは、このカーズが代わろう。時間をかけすぎると店の主に迷惑だからな・・・」チャッ「

吉良(お前が言うな)



金魚「」バァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!! ビチビチ ピチピチ

店員「」

カーズ「大漁大漁♪」

くじ引き

DIO「くじか・・・よし、いいだろう」シピッ

DIO「・・・外れか」

カーズ「では・・・」シピッ

カーズ「・・・外れか」

DIO「こうなったら、当たりが出るまで引くぞッ!」バシュッ!!

カーズ「うむッ!!」バシュッ!!

シュババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ!!!!!!

吉良「・・・」

吉良(他の店行けよ・・・いや、行ったら負担になるんだがね)

DIO「ヌウ・・・全く出ん」

カーズ「そうだな・・・」

店員「」ニヤニヤ

カーズ「・・・」

カーズ「なあ」

店員「はいww」

カーズ「このヒモの残りの数や・・・引いたヒモの数から計算するとだな・・・」

カーズ「当たりのある確率は0.0000000001%になるんだが・・・?」ズィ

DIO「本当に当たりはあるんだろうなァ?」ズィ

店員「」ギクッ

店員「い、いやだなー、アリマスヨォォーー」

カーズ「ほーう?じゃあちょっと警察を呼んでだな・・・」

店員「うぐッ・・・じゃ、じゃあ景品やるよ!どれがいいんだい兄ちゃん!」

DIO「全部よこせ」

店員「そ、それは」

DIO「警察」

店員「うぎぎ・・・」



DアンG「ん?」

アバッキオ「何か噂されたような」

その後、カーズとDIOは農業高校の生徒や手下のスタンド使い達と遭遇したりもしながら、食べ物屋台を荒らしつくしていった



ヤベェ!コウコウセイノショクヨクヤベェ!! ナンダコノキイロイオッサン! ギャアギャア

吉良「・・・」カーズセンセイハヤッパリスゲーヤ! イッキ!イッキ! ウリィィィーーーーッ

吉良「そろそろディアボロのところに戻ろうかな・・・ディアボロの分も買えたしな」ザッ

吉良「・・・ん?」



ディアボロ「」

ピストルズNO.2「ヤベーッ、コロシチマッタヨ・・・」

ピストルズNO.6「ノウテンニチョクゲキダーッ」

ピストルズNO.6「マ、コノサワギダッタラキヅカネーヨ」ポヒュン

ピストルズNO.2「」ポヒュン

吉良「・・・」

吉良「流れ弾か・・・なるほど」

カーズ「あれ、ディアボロが死んでる」スタスタ

DIO「またか」スタスタ







ちなみに、ギャングの価値観でうっかり買い物をしてしまいこの後爆殺されるディアボロであったッ!

【台風】

ディアボロ「台風が近づいてきているようだな」カタカタ

吉良「へえ・・・今日も晴れていたのにか」

ディアボロ「明日の未明に直撃だとさ」

吉良「ふーん・・・」

吉良「・・・なんだって?」

ディアボロ「え?」

ディアボロ「だから、明日の未明に」

吉良「今、11時じゃあないか・・・」

ディアボロ「・・・」

吉良「なあ、規模はどれくらいなんだ?」

ディアボロ「870hPa・・・へえ、でかいな」

吉良「な、何ィィッ!!!」

吉良「マ、マズいじゃあないかッ!こんなオンボロアパート、簡単に吹き飛ぶぞッ!」

ディアボロ「伊勢湾台風よりも強いらしい」カタカタ

吉良「伊勢湾だろうが伊勢海老だろうがどうでもいいッ!すぐにカーズとDIOを連れ戻せッ!」



カーズ「せっかく生徒達と祭を制覇しに行っていたのに・・・」

吉良「台風が接近しているのに生徒を外に出すんじゃあないッ!」

DIO(自分も気づけなかったくせに・・・)

吉良「いいか、急いで台風に備えろ!あと数時間で来るぞ!」

DIO「じゃあ非常食の用意だな」

カーズ「石仮面でチンっと」ガコッ

ディアボロ「ギャァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」ザクザクザクブシュウウッ

吉良「馬鹿!人手を減らしてどうするんだ!!」ギャーギャー



ダイアー「問題ない、手伝おう」ガチャッ

3人「!?」

ダイアー「我々はもう台風対策は済ませたのでな・・・このダイアーが力になってくれる」

吉良「ありがとう」

ダイアー「まずは雨戸だな。物が飛んできて割れてはいけない」

吉良「そうだな・・・」ガコッ

吉良「・・・よし」ガッタンピシッ

DIO「ほう、なかなか殴りがいのありそうな板じゃあないか」バシッバシッ

吉良「やめろ」

カーズ「いや、ここは切るに限る」ジャキィッ

吉良「おとなしくディアボロ食べてろ。仕事があれば呼ぶ」

2人「チッ」

ダイアー「よし、念のため窓にガムテープを貼っておこう」

吉良「ちょうどここにある」パシッ

ダイアー「割れてはいけないからな・・・ガムテープを貼っておけば破片の飛び散るエネルギーを抑えられる」

吉良「うむ・・・」グイッ

吉良「・・・」グググググ…

吉良「・・・千切れない」

吉良「カーズ、悪いが切ってくれるか」

カーズ「ほら」スパッ

吉良「ありがとう・・・」

…ゴトッ

ゴロン ゴロン

吉良「」

吉良(は・・・半円のガムテープ)

吉良「おいカーズッ!!剥がれた部分だけを切れッ!!!」

カーズ「手元が狂ったのだ。DIOのせいで」

DIO「WRYッ!?」

吉良「くッ・・・むこうにガムテープがもう1つあるからとってこい!」

カーズ「行け」

DIO「いや自分で行けよ」

カーズ「・・・餌がこのカーズに指図するのか」

DIO「テープぶった切ったのは貴様だろう」

カーズ「何をッ!?」

吉良「どっちでもいいから早く行けッ!!!後、畳にディアボロの血をつけるなよ!」

ダイアー「これでよし・・・と」ペタァアーーーッ

ダイアー「カーテンも閉めておくんだ。さらに飛散を抑えられる」シャァーーーッ

ダイアー「後は避難場所でもきめておけば・・・」

カーズ「エシディシの家」

吉良「臭そうだから駄目だ」

カーズ「じゃあ学校だな」

吉良「普通そっちだと思うが」

DIO「フム・・・ロードローラーとタンクローリーが全て体育館に入るかな・・・」

吉良「この際だから捨てろ」

DIO「何ィーーーーッ!?」

吉良「非常用品と食料品の確保だな。猫草のキャットフードも用意しなくては・・・」

カーズ「懐中電灯、乾電池、ろうそく、マッチ、カセットコンロ・・・」ポイポイポイ

DIO「携帯ラジオ、救急箱、ペットボトル入りの水・・・」ポイポイポイ

吉良(・・・意外とまともだな)

カーズ「石仮面、赤石、毒薬」ポイポイポイ

DIO「道路標識、ナイフ、肉の芽」ポイポイ

吉良「おい待て」



DIO「服はベルトとタイツと・・・」ゴソゴソ

吉良「頼むから別の服にしてくれよ」

カーズ「水は10トンくらいで足りるか?」

吉良「多すぎだ!1kgで十分!」

DIO「冷蔵庫も使えなくなるかもしれないから、冷蔵庫ごと持っていけばいいな?」

吉良「中身だけ出せ!」

カーズ「この部屋にいる場合も生活用の水が必要だな。浴槽にためておけばいいだろう」

吉良「だからさっきから・・・!!!」

吉良「・・・えっ?」

吉良「・・・」

吉良「・・・急にまともなこと言うのはやめてほしいな」

カーズ「フフン」

そしてついに台風が襲撃ッ!!!



ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!

DIO「・・・凄まじい音よ」ビュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!

吉良「そうだな・・・私もこんなに激しいのは初めてかも知れない・・・」ゴオオオオオオオオオオオ

カーズ「昔はワムウが流法の練習として台風や竜巻を打ち消したりしていたのだがな」

吉良「・・・」

ディアボロ「そうだ、猫草ならでき・・・」

猫草「シャァッ!!!」

ディアボロ「ないな。済まない」

ディアボロ「しかし、ネットが使えないとなると暇に――」

バッガァァアアアアン!!!!!!!!!! ガシャァァアアアアアアン!!!!!!

全員「!?」

DIO「どッ・・・どうした!?」

吉良「あ、雨戸だッ!雨戸が壊れたッ!!!窓が割れたぞッ!!」

カーズ「・・・ということは」

天井「」ミシッ…

バギィ!!! バギャバギャバギャバギャバギャバギャ!!!!

3人「!!!」

ディアボロ「て・・・天井が壊れ始めたッ!!!」

カーズ「輝彩滑刀ッ!!!」ヒュパパッ!!!

スパァァアアン!!!

3人「!!!」

カーズ「壊れた窓と反対側の壁を破壊すれば、風は吹き抜ける・・・天井の損壊速度も落ちる」ビュオオオオオオオオオオオオオオオオ

カーズ「シートを被せてくる。今ので床が濡れたな・・・拭いておいてくれ」バッ

ディアボロ「あ、ああ・・・」フキフキ

吉良「さすが人外は豪快だな・・・DIO、割れた窓を板か何かで塞いでくれ」フキフキ

DIO「わ、わかった」ダッ

吉良「・・・」ゴシゴシ

吉良(それにしても・・・何故雨戸が壊れたのか・・・)

DIO「・・・?」

DIO「人間・・・?人間が飛ばされて突っ込んできたのか?」

DIO「おい、大丈夫か・・・」ガシッ

プッチ「うッ・・・」ゴロンッ

DIO「!?」

DIO「プ・・・プッチッ!?」

吉良「?」

ディアボロ「?」

DIO(フ・・・)

DIO(フケてるッ)ガァァアアーーーーン!!!

DIO「ど、どうしたプッチ!?何があったッ!!!」

プッチ「うッ・・・ぐッ・・・」

DIO「吉良ッ!ディアボロ!床なんかよりもこっちを手伝えッ!!」

吉良「ど、どうしたんだ・・・」ガタッ

吉良「・・・これは、人間!?」

ディアボロ「それも神父のようだが・・・」ガタッ



ワムウ「・・・今、神父らしき物体が神砂嵐に巻き込まれて吹き飛ばされていったように見えましたが・・・」

エシディシ「気のせいだ。もうちょっとで台風が消滅してこのあたりは安全圏だ・・・しっかりやれよ」

ワムウ「はッ!エシディシ様!」



20歳年を取った友人に驚いたDIOであったッ!

【パソコン】

ディアボロ「ん?」カタカタ

ディアボロ「・・・あれ?」

ディアボロ「・・・」タンッ タンッ

ディアボロ「・・・」

ディアボロ「やべ、ウイルス感染した」

吉良「何!?」

吉良「ちょっと待て!個人情報とかは・・・」

ディアボロ「思いっきりハッキングされてる」

吉良「」

吉良「なんとかしろ!!」

ディアボロ「あー、ちょっと待て・・・」カタカタ

プッチ「どうかしたのか?」ガラッ

吉良「あ、プッチ」

ディアボロ「パソコンがウイルスにかかってハッキングされた」

プッチ「なるほど・・・」

プッチ「じゃあ十字架でも刺しておけばいいんじゃあないか」ドスッ

ディアボロ「うおおおおおーーーーーッ!?なにをするだーーッ!!」

プッチ「悪魔がパソコン使うから悪いんだよ」

ディアボロ「馬鹿かーーーッ!!!」

プッチ「そうか、悪魔そのものにも十字架を・・・」

吉良「そういうの狂気を感じるからやめてくれ」

ディアボロ「女の手首を舐めるような奴がか?」

吉良「やっていいぞ」

ディアボロ「いやちょっと待t」ザクゥ



吉良「・・・どうやらキーボードが壊れただけのようだな」

プッチ「ああ、よかった」

プッチ「十字架を並べてろうそく灯しておけばいいかな?」

吉良「それ真面目に言ってる?」

吉良「さて、どうすればいいのか・・・」

プッチ「詳しい人は近くにいないのか?」

吉良「カーズは今学校だし・・・」

プッチ「凄いね、どんどんフォルダ開かれてる」

吉良「ディアボロのフォルダか」

プッチ「うわ、なんかアイドルの画像でいっぱいだ」

吉良「『トリッシュ・ウナ』?知らないな・・・聞いたこともない」

吉良「・・・と、ボーッとしている場合じゃあないな。どうにかしないと・・・」

プッチ「でも完全に操られているぞ?」

DIO「どうかしたのか」ガララッ

吉良「!」

プッチ「やあDIO」

DIO「やあプッチ・・・ん?パソコンの様子が・・・」

吉良「ああ、ハッキングされてしまってな・・・」

DIO「・・・ほう」

DIO「よし、なんとかしよう」

吉良「・・・できるのか?」

DIO「」ジャキィッ!!

吉良(!?)

DIO「WRYYッ!!」ブンッ!!!

パソコン「」ドスドスドスドスドス!!!

吉良「ナイフッ!?」

プッチ「流石DIO!ナイスコントロール!」

吉良「黙れ」

DIO「念には念を入れとくとするか・・・完全なるとどめを刺すッ!!」ガシィッ

道路標識「」ギャンッ!!!

DIO「死ねいッ!!」ブンッ!!!



パソコン「」グガシャンッ!!!

パソコン「」プシュウーーーッ…

吉良「何をやってるんだ貴様ァァーーーーーーーッ!!!」

プッチ「流石DIO!僕たちにできないことを平然とやってのけるッ!そこに痺れ」

吉良「ないな」

プッチ「・・・」

DIO「パソコンが存在するからこういうことになるのだ・・・だからこの世から消した」

DIO「『セキュリティをもっと強化する』だとか・・・便所のネズミの糞にも匹敵するそのくだらない物の考え方が命とりよ!」

DIO「このDIOにそれはない・・・こういう場合はブッ壊せばいい!壊せばハッキングから解放される」

プッチ「その通りだDIO!」

吉良(もう駄目だこいつら・・・)

カーズ「何の騒ぎだ?」ガラッ

DIO「ヌ、帰って来たのか」

ディアボロ「うッ・・・実はパソコンがかくかくしかじかでな・・・」ムクッ…

カーズ「ほう」



カーズ「・・・なら、ハッキング元を探知すればいい」

吉良「できるのか?パソコンも壊れているのに・・・」

カーズ「大丈夫だ。神砂嵐や溶岩にも耐えられる設計だからそこまで壊れていない。スマホに繋いで・・・」カチッ スッスッ

カーズ「・・・ふむ」

ディアボロ「分かったのか」

カーズ「・・・あの家からハッキングされている」ビシィッ

全員「・・・」

全員「・・・ハァッ!?」

カーズ「どういう家かハッキングしてみよう・・・」スッ スッ

カーズ「・・・ほう。どうやらイタリアのマフィアと関係があるらしいな」

ディアボロ「・・・えっ?」

カーズ「『パッショーネ』のデータベースにアクセスした記録がある・・・」

ディアボロ「・・・」フラ…

ディアボロ「」パタン

DIO「死んだぞ」

プッチ「パッショーネの一員なんじゃあないか?」

カーズ「だろうな・・・どれ、個人情報もちょっぴり見せてもらうか」

カーズ「・・・!?」

DIO「?」

吉良「・・・?どうした」

カーズ「・・・ジョ」

カーズ「『ジョースター』・・・だと・・・!?」

全員「・・・」

全員「・・・えっ?」

こうして、ヤバいご近所さんが見つかったのであったッ!

【ジョースター】

吉良「なんということだ・・・」

カーズ「あの一族が我々の近所にいたとは・・・」

DIO「道端に転がる犬の糞が・・・」

ディアボロ「・・・」

プッチ「・・・」

プッチ「・・・ま、まあ、近所とはいえ会うことはないだろうし・・・」

ディアボロ「確かに、連中が絡んでこない限りは・・・」



ダイアー「吉良はいるか?」ガラッ

吉良「どうかしたのか?」

ダイアー「回覧板だ」スイ

吉良「ああ、どうも」パシ

ダイアー「後でジョースター家に届けてくれ」

吉良「ああ・・・」









吉良「・・・え?」

ダイアー「?聞こえなかったか?」

ダイアー「『ジョースター家に届けてくれ』と言ったのだが・・・」

吉良「」

全員「」

DIO「ど・・・どのジョースター家だ?まさかそこのじゃあないよな?」

ダイアー「そこのだが」

全員「」

ダイアー「・・・今日は静かだな」

吉良「済まない・・・回覧板ありがとう」

ダイアー「ああ・・・それでは」

ダイアー「」ガララ…

…ピシャンッ

吉良「・・・」

吉良「どうするッ!?」クルッ!!!

ディアボロ「全員で行けば負担を軽減できるんじゃあないか?俺は行かないがな・・・」

吉良「行けよ」

ディアボロ「だめだね。お前ら全員で行って来い」

DIO「待て、全員で行けば全員殺されるかもしれんぞ」

プッチ「じゃあ死なないカーズが行けばいいんじゃあないか?」

カーズ「おい待て」

カーズ「ここは一番下っぱな奴に行かせるべきだろうッ!」

吉良「ディアボロか」

DIO「ディアボロだな」

プッチ「ディアボロ決定」

ディアボロ「待てェェーーーーッ!!!」ガタァアッ!!!

ディアボロ「何故俺なんだッ!?未来予知に危機回避!!常に『絶頂』でいられる能力ッ!」

ディアボロ「普通に考えて、俺は絶対に負けないッ!レクイエムなどという反則技がなければ俺は永遠に帝王だッ!」

プッチ「『ザ・ワールド』と戦ったらどうなるんだい?」

ディアボロ「・・・」

DIO「」ニヤニヤ

ディアボロ「だ・・・だがッ!能力的に言えば吉良ッ!貴様が一番下っぱのカス能力だぞ!?」

吉良「!?」

DIO「確かに」

プッチ「否定できないな」

カーズ「うむ」

吉良「ちょ、ちょっと待て!!」

吉良「まだDIOやプッチに言われるのは分かるぞ・・・!1000歩譲ってディアボロもそうだ!」

吉良「だがカーズッ!!!お前は『スタンド』を持っていないだろうッ!!」

カーズ「スタンド:必要なし」

吉良「~~~ッ!」

吉良「だが、能力者でないという事実は揺るがないッ!」

カーズ「別に、スタンド全部乗せみたいなものだしなァ」

カーズ「言っておくと、少なくとも俺は『ホワイト・スネイク』と『キラークイーン』の2つは再現できるからな」

吉良「な、何!?」

プッチ「!?」

カーズ「爆発は光合成で酸素濃度を調節しさらに圧縮、怪焔王の流法か緋色の波紋疾走か何かで着火すればいい」

カーズ「記憶は脳をいじればいいし、酸や幻術もそのままだ」

DIO「プッチは『C-MOON』やさらにその先があるからいいが、吉良は完全に役目を失ったな」

ディアボロ「ぶっちゃけカーズが地球に戻ってきてもよかったんじゃあないか」

吉良「好き放題言ってくれるな・・・ッ!」

吉良「『バイツァ・ダスト』はどうなんだッ!?時を戻すことができるのかッ!?」

カーズ「別になくてもいいだろう」

プッチ「カーズの場合は殺したのが発覚しても問題にならないからな」

DIO「スタンド使いに囲まれても返り討ちだろうな」

吉良「だが、私のような人間にとって時を戻すというのは・・・!」



リンゴォ「」クシュンッ

大統領「風邪か?」

リンゴォ「そうかもしれません・・・」ズビ

大統領「体は大切にしてくれ。フェルディナンドが死んだからな・・・もうじきジャイロ達が来る」

DIO「結局、吉良が能力的に一番のカスというのは変わらなかったな」

吉良「・・・」

ディアボロ「いや・・・でも待ってくれ」

全員「?」

ディアボロ「我々は吉良に勝てるが・・・カーズは勝てないんじゃあないのか?」

カーズ「!?」

ディアボロ「だってカーズはスタンドが見えな・・・ぐええッ!やめろッ!!首が絞m」ゴキュッ

ディアボロ「」ドサッ

カーズ「カスめ」

DIO「・・・」

DIO「確かにカーズが吉良に負ける可能性もあるが、勝率はカーズが一番高いな」

DIO「というわけで最下位は吉良だが・・・」

吉良「じょッ、冗談じゃあないぞッ!」

吉良「大体貴様等、ろくに金もかせいでいないくせに何を・・・!!」

カーズ「教師やってるんだが」

吉良「ここに来る前の話だ!!」

プッチ「神父やってた」

DIO「部下が貢いでくれた」

ディアボロ「恐喝や懐柔で手に入れた」

吉良「・・・」

DIO←年収不明(部下に1億ドルを与えられるレベル)

ディアボロ←年収不明

カーズ(教師)←年収800万

吉良←年収750万

プッチ←年収200万

カーズ←年収0



吉良「・・・プッチとカーズで行って来い」

プッチ「何だと!?」

カーズ「何ィィイッ!?」

カーズ「待て吉良!DIOとディアボロは『金を稼いでいる』と言えるのか!?」

吉良「ン」

吉良「・・・そうだな。言われてみると確かに」

DIO「!?」

ディアボロ「!?」

吉良「DIOは何百億ドルも金があるくせに家にビタ1枚入れようとしない・・・」

吉良「ディアボロに至っては『パッショーネ』の財産をすべて失った挙句、今では絶賛ニート生活を送っているじゃあないかッ!」

ディアボロ「うッ・・・!!」

DIO「ま・・・待て!」

コノディオニハカリスマガッ! ホントウニチュウセイシンノアルヤツガナンニンイルカナ ウリィィイイッ!!! ギャアギャア ワアワア

数時間後・・・













全員「「「「「行くぞ!」」」」」バァァーーーーーーーーーーーーーーン!!!



全員で牙城に乗り込むこととなったのだッ!

【ジョースターその②】

吉良「・・・で」

吉良「ついに玄関の前まで来たわけだが・・・」

吉良「・・・誰がインターホンを押す?」

ディアボロ「・・・」

DIO「・・・」

カーズ「・・・」

プッチ「・・・」

吉良「・・・」

全員「・・・」

プッチ「ここはディアボロじゃあないか?襲われてもどうせ生き返るし・・・」

ディアボロ「プッチなら『ホワイトスネイク』の幻覚でなんとかなるだろう」

吉良「そんなのを言っていたらキリがないぞ」

カーズ「うむ」

吉良「ここはジョースターの一族に一番迷惑をかけたヤツが押すべきだろう」

ディアボロ「じゃあカーズとプッチとDIOのどれかだな」

3人「!?」

プッチ「ちょ・・・ちょっと待て!」←宇宙を終わらせた人

カーズ「何故我々なのだッ!?」←全ての元凶

DIO「ふざけるんじゃあないッ!」←言うまでもない

吉良「我々は君たちほどやらかしていないんでね」

ディアボロ「ああ。3人の中で決めてくれ」

DIO「ヌ、ヌウウッ!!」

カーズ「くッ・・・」





ディアボロ「・・・で」



ディアボロ「何で最終的に俺になってるだッ!?」

プッチ「悪魔だからな」

ディアボロ(う・・・うろたえるんじゃあない!ギャングのボスはうろたえないッ!)

ディアボロ(万が一のため我が『キング・クリムゾン』を出しておく・・・)

キンクリ「」ドギュゥゥウウウンッ!!!!

ディアボロ(これでどうにか・・・!)

ディアボロ「くッ!」ポチィッ!!

ピィィーーーンポォォォーーーン

ディアボロ「・・・」ピーンポーン… ピーンポーン…

ディアボロ(今のうちに距離はとっておくか・・・)サッ

全員「おい逃げて来るなよ」

ディアボロ「エッ!?」

DIO「ホレ前に行け」ゲシゲシ

世界「」グイグイ

ディアボロ「ちょッ、おい、やめろッ!!やめろッ!!おい馬鹿!」グイグイ



ジョナサン「変わった服の人だね」

仗助「グレート・・・」

ジョルノ「こいつは・・・」

承太郎「スタンド出してるっぽいな。殴ってくる」スタスタ

仗助「俺も行くっス」ガタッ

ジョルノ「手加減しなくていいですよ」

DIO「ホレホレホーレ」グイグイ

ディアボロ「DIOッ!本当にやめろッ!おいッ!笑えないぞッ!!」

カーズ「こっちは爆笑だ」ニヤニヤ

ディアボロ「うおおおおおおおおどこまでも腐りきってやがるゥゥーーーーッ!!!」グイグイ

ガチャッ

ディアボロ「ぐげッ」ガンッッッ

DIO「えっ」



仗助「あれ、なんかぶつかったみたいっスね~~・・・開きにくいっス」

承太郎「・・・おや?」

DIO「あっ」

吉良「あっ」

プッチ「あっ」

承太郎「・・・」

DIO「」サササ

吉良「おいッ!私の後ろに隠れるんじゃあないッ!!」ガシッ グイグイ

プッチ「吉良、早く承太郎に回覧板を渡すんだッ!!」

吉良「できるわけがないッ!」



カーズ(何やってんだこいつら・・・?)

仗助「承太郎さん、あれって吉良吉影っスよね?なんでここに来てるんスか?」

承太郎「さあな・・・」



カーズ「おい吉良、回覧板よこせ」ガシッ

吉良「え?あ、ああ・・・」

吉良「ま、まさか渡すのかッ!?」

DIO「おいッ!カーズ下がれッ!貴様はそいつのヤバさを知らないだけだッ!!」

カーズ「おい、そこの鎖」

DIO(鎖呼ばわり)

承太郎「・・・俺か?」

カーズ「回覧板だ」ポイ

承太郎「・・・」バスッ

カーズ「そいつを渡しに来たんだがな・・・どうもツレが貴様らの事を嫌っているらしい」

DIO「」ガクガクブルブル

カーズ「それじゃあ、これで用件は済んだな。JOJOが来る前に立ち去るとしよう・・・」

承太郎「・・・」

承太郎「・・・待ちな」

カーズ「?」

承太郎「そこのキスケや電波神父なんかと一緒にいるということは・・・」

仗助「新手のスタンド使いってことだよなあ~~~~ッ・・・」

カーズ「・・・は?」

DIO「逃げろカーズッ!我々に残された道は!もう逃げることしかできない・・・逃げてくれカーズ!逃げてくれ・・・」

仗助「『クレイジーD』ッ!」ドギュウウンッ!!

承太郎「『スタープラチナ』ァッ!!」ドギュウウンッ!!

プッチ(ああ・・・)

吉良(終わった・・・)

仗助「とりあえずブチのめすッ!!」ゴォォッ!!!

承太郎「」ゴォォッ!!!







カーズ「・・・ン?」

承太郎「」ドサッ

仗助「」ドサッ

カーズ「ン?何か言ったかァ~?」

吉良「・・・えっ」

DIO「・・・!?」

カーズ「何だ、貴様等が警戒するほど強くないじゃあないか」

カーズ「さて、用件は済んだし帰るとするか・・・」

DIO(マジかよ・・・)



カーズの強さが身に染みてわかった3人だったッ!

【ジョースターその③】

吉良「いや待てよカーズ」

カーズ「?」

吉良「回覧板この2人に渡したのに、その2人が外でブッ倒れてたら駄目だろう」

カーズ「ム・・・それもそうだな」

カーズ「じゃあ別の奴に渡すか・・・」

吉良「ついでにこの2人もな」ガシッ

吉良「うッ、重い」グラッ

プッチ「ああ・・・またジョースターと対面しなくてはならないのか」

DIO(身長はジョジョと同じなのに軽いな・・・)ガシッ

ドタドタドタ

DIO「・・・ン?」













ジョナサン「何だッ!?」バンッ!!!!

DIO「ッ!!!」ビックウウ!!!

ジョナサン「じょッ、承太郎!?仗助ッ!!」

吉良「あー・・・」

吉良「実はかくかくしかじかで・・・」



ジョナサン「・・・じゃあ、承太郎と仗助に喧嘩をふっかけられて、首をトンとしたら気絶してしまったと?」

カーズ「ああ」

ジョナサン「じゃあ、2人が悪いですね。うちの2人が本当にご迷惑をおかけしましたッ!」ペッコォォーーーッ!!

吉良「ああ・・・いや・・・」

吉良「そうだ、回覧板をとどけに参ったのですが・・・」

ジョナサン「え?」

吉良「これですが・・・」

ジョナサン「あ、はい、ありがとうございます」

ジョナサン「・・・ところで、DIOの様子はどうですか?」

吉良「DIO?」

ジョナサン「ええ。僕の家にいた時は家督を乗っ取ろうとしていて・・・」

吉良「あっ、そうなんですか」



カーズ「・・・何か家庭訪問みたいになっているな」

DIO「WRY・・・」

プッチ(DIOの小さい頃の話がこんなところで聞けるとは)ワクワク

ジョナサン「殴り合いの喧嘩もしましたね」

吉良「どういうパターンが多かったんですか?」

ジョナサン「ディオが泣きわめいて僕が叱られるというのがお約束でした^^」

DIO「ハァァァアアアーーーーッ!?」

プッチ「へえ・・・」ワクワクワク

ジョナサン「ボクシングの試合でも僕がいつも勝ってましたね。「反則だ!ジョジョ今反則した!」とか言ってました^^」

DIO「貴様ァァーーーーッ!!!あることないこと言いやがって!!」

カーズ「あることにしか思えないがァ?」ニヤニヤ

プッチ「もっと!もっと可愛い話を!!」

DIO「貴様等ァァーーーーーーッ!」

ジョナサン「後、学校では・・・」

プッチ「」ワクテカワクテカ

DIO「WRYYYYYYYYYYYYーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」

ギャアギャア ハハハ ワアワア



吉良「・・・ん、そろそろ夜明けか」

吉良「悪いが、帰らせてもらうよ。DIOがグロッキーだしね・・・」

DIO「」ゲンナリ

ジョナサン「ああ、それじゃあ!」

ディアボロ「ジョバァーナの親類血族にしては意外と礼儀正しかったな」

カーズ「ジョバァーナというと・・・」

ディアボロ「レクイエムのコロネだ」

カーズ「ああ、貴様が死ぬ羽目になった原因だったか」

吉良「そいつもジョースターのところにいるのか?」

ディアボロ「ああ。ハッキングしたのもあいつだろう」

吉良「ちなみにどんなやつだ?」

ディアボロ「そうだな・・・コロネが3つあるような髪型で金髪・・・」

カーズ「あんな感じか?」シピッ

ディアボロ「え?どれ・・・」

ディアボロ「・・・あ、そうそう!あんな感じ・・・」













ディアボロ「・・・えっ?」



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョルノ「・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ディアボロ「・・・!?」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョルノ「・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョルノ「お久しぶりです。『元』ボス」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ディアボロ「・・・や」ヒク

ディアボロ「やあ・・・」ヒクヒク

ジョルノ「今回はちょっと貴方に用があってハッキングさせてもらいました。貴方に会いたい方がいらっしゃるそうで・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ディアボロ「へ・・・へえ?」

ジョルノ「ちょっと来てもらいますね」ガシッ

ディアボロ「えッちょ・・・」

ディアボロ「お、おいッ!放せッ!!何かわからんがやめろッ!!!うおおッ!!ジョルノ・ジョバァーナッ!!!やめろッ!!」ズルズルズル

ディアボロ「おいッ!!助けろッ!!カーズッ!お前ならこんなコロネ一撃だろうッ!」

カーズ「さすがにレクイエムは相手にしたくない」スタスタ

ディアボロ「吉良ッ!『バイツァ・ダスト』で時を戻せッ!!早くッ!!!」

吉良「あいにく絶望するようなことがないんでね・・・帰らせてもらうよ」スタスタ

ディアボロ「プッチッ!困った人間がいれば助けるのが神父じゃあないのかッ!」

プッチ「お前は磔刑だ」スタスタ

ディアボロ「ちょッ!!うおおおッ!!!うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

ロォォォォォォドォォォォォオ… キッキサマハッ!! ズバッ ブシュッ ギニャァァーーーーッ



4人「・・・」スタスタ

吉良「フー・・・」ストンッ

吉良「やっと一息つけるな・・・」コキコキ

カーズ「あと数時間で出社だろう?」

吉良「・・・そうだった」

プッチ「日本人はマメに働きすぎなんじゃあないか?」

吉良「君たちを見ていたら本気でそう思えるよ・・・」



荒木「ちょっとそこし・トゥ・れいィィィィ~~~ッ」ガララッ

全員「!?」

荒木「ちょっと話が会ってね」

荒木「回覧板は読んでもらえたかな?」

吉良「あ・・・はい。確か通り魔事件が多発していると」

荒木「ああ、それなんだがね・・・」



荒木「君達に通り魔を捕まえてほしいんだ」

全員「・・・」

全員「・・・えっ?」





犯罪者を捕まえるために犯罪者を街中に送り込む大家だったッ!

【通り魔】

荒木「でも君達だけだと心配だから・・・」

DIO「待て」

荒木「ん?」

DIO「何故我々だと心配なのか理由を言ってもらおう」

カーズ「そうだ。我々にかかれば通り魔など・・・」

吉良「いや、なんで引き受ける形で話を進めてるんだ」

荒木「だって君達すぐ調子に乗るじゃあないか」

DIO「うっ・・・」←調子に乗って舐めプして殺された人

カーズ「・・・」←調子の乗って舐めプして宇宙に放逐された人

荒木「というわけでジョースター家の人達と組んでもらうから」

全員「!?」

ディアボロ「まっ・・・待て!それはないぞッ!」

プッチ「ああ。それって人数が合わないんじゃあないのか?」

ディアボロ「そこじゃあないッ!!」

荒木「大丈夫だ。入居者が1人いるから」

吉良「・・・入居者?」

荒木「ああ。入っていいよ」

ス…

ガララッ

ディエゴ「邪魔するぞ」バァァーーーン!!













全員「・・・」

全員(・・・DIO?)

プッチ(DIOが2人・・・///)

荒木「彼はイギリスの天才騎手だ。ときどき家を空けることもあるが・・・仲良く頼むよ」

ディエゴ「よろしく」







DIO(まさかこのDIOと同じタイプのスタンドじゃあないだろうな)

カーズ(吸血鬼だと嬉しいのだが・・・)

吉良(まともな人間だと嬉しいんだがね・・・)

ディアボロ(俺を殺さない人間なら嬉しいんだが・・・)

プッチ(DIOが2人・・・///)ハァハァ

荒木「これで人数は揃うはず。組み合わせは・・・」


ジョナサン&カーズ

ジョセフ&DIO

承太郎&吉良

仗助&ディアボロ

ジョルノ&プッチ

徐倫&ディエゴ



ディアボロ(ジョルノ回避)グッ!

DIO「ジョセフか・・・承太郎よりはマシか」

吉良「少し変わってくれないか、DIO」

DIO「駄目だね」

プッチ「ジョルノか・・・前はイタリアから出られないように細工したものだが・・・」

カーズ(ジョナサンって・・・?)



荒木「このペアで街を歩いて通り魔を確保する。なるべく殺さないでくれ」

荒木「吉良と承太郎は監視カメラの映像を見て指令を出す担当だ」

吉良「カメラを設置するのか」

荒木「ああ。カーズは監視カメラの設置を手伝ってくれ」

カーズ「カメラならすぐ作れるぞ。何ヶ所だ?」ゴソゴソ

荒木「30くらいかな・・・」

DIO「・・・」

DIO「おい新入り」

ディエゴ「ディエゴだ」

DIO「新入り」

ディエゴ「ディエゴだ」

DIO「パチモン」

ディエゴ「黙れ」

DIO「パチモン」

DIO「なあパチモン」

ディアボロ「おいパチモン、呼ばれてるぞ」

ディエゴ「やかましゃァァーーーーッ!!!何なんだお前らッ!?」

DIO「やっと食いついたか」

DIO「一発芸してみてくれよ」

ディエゴ「は?」

DIO「一発芸だと言ったのだ」

ディエゴ「誰がするか」

DIO「パチモン・・・!一発芸を拒むということは、我々の友情を拒むこと・・・友情を失うぞッ!!」

ディエゴ(コイツ・・・思ってもいないことを・・・!)

ディアボロ「やれよ。友情を失うぞッ!」

プッチ「愛情を失うぞッ!」

ディエゴ(何か違うのがいる)

ディエゴ(だが・・・ここで孤立しないためにも、やっておく価値はあるのかもしれんな・・・)

ディエゴ「分かった、やればいいんだろう?」

DIO「ふむ、やる気になったか」

ディエゴ「えーっとな・・・そうそう、ここに来るまでの話をしようか」

ディエゴ「大変だったんだぜ?ここに来る時に猛獣に囲まれたんだ。数匹のクーガーと数匹のガラガラヘビにな。クーガーとガラガラヘビがオレの行く道を塞いで通れなかったんだ・・・」

ディエゴ「廻り道しようと思ったら・・・このうち片方がなんと俺に道を譲ってくれたんだぜ、動物がだ・・・いったいどっちの猛獣が道を譲ってくれたと思う?クーガーか?ガラガラヘビか?どっちだと思う?」

DIO「・・・?」

ディエゴ「答えはガラガラヘビだよ!毒!どくぅー――っ。道をどくヘビィィーってね!」



全員「・・・」

ディエゴ「・・・えっ?」

全員「・・・」

ディエゴ「えっ・・・おい」

DIO「ないわあ・・・」

ディエゴ「ちょッ!?お前、人にやらせておいて・・・」

ディアボロ「このクオリティはないわあ・・・」

プッチ「幻滅したわあ・・・」

ディエゴ「お前等なあ・・・!!!」

プッチ「こんなんDIOじゃないわあ・・・」

プッチ「DIOに失礼だから改名しろよ・・・」

ディエゴ「ハァ!?」

吉良「『ギャグ雄』とかでいいんじゃあないか・・・」

ディアボロ「略してGGOだな・・・」

ディエゴ「ほ、本当に何なんだよッ!お前等ッ!?」

カーズ「よし、監視カメラができたから仕掛けてくる・・・」ガチャッ

カーズ「って何だこの空気」

『しけ雄』というあだ名が定着することとなるディエゴだったッ!

【通り魔その②】

吉良(そろそろ通り魔の出る時間帯か・・・流石に人は少ないな・・・)

吉良「・・・」

承太郎「・・・」

吉良「・・・」

承太郎「・・・」

承太郎「・・・なあ」

吉良「・・・何だい?」

承太郎「『通り魔』って・・・テメーのことなんじゃあないだろうな?」

吉良「馬鹿なことを言わないでくれ。私なら証拠を全て消し去ってる」

承太郎「そうか・・・」

吉良「・・・」

承太郎「・・・」

吉良「・・・」

承太郎「・・・」

吉良「・・・」







吉良(会話)

吉良(クッ・・・コイツ!全く会話が続かないじゃあないかッ!学生の頃からこうだったのか・・・!!)

吉良(・・・いや)

吉良(そもそも、私は静かに暮らすことを好む人間じゃあないか・・・最近は静かに暮らせないが)

吉良(そうだ・・・趣味の悪い顔面にされる可能性があることを除けば、これは私の求めていた理想の環境・・・!)

吉良(静かに監視カメラの映像を眺めるだけというのも楽な仕事だ・・・)

吉良「・・・」



承太郎「・・・」

承太郎(今回通り魔が現れなかったら・・・)

承太郎(吉良吉影を『通り魔』とみなし、俺がじきじきにブチのめすッ!!)ギンッ!!!

ギャアギャア

吉良「・・・ン?」

吉良「何だ・・・喧騒が・・・」

承太郎「通り魔か!?」ガタッ



DIO『だから!たけのこが未来を拓く新しいチョコレート菓子ッ!!全ての菓子や全てのチョコレートをブッち切りで超越していると言っただろうがッ!!』

ジョセフ『かーーッ!!頭パープリンなのかァ!?たけのこなんかチョコケチってるだけじゃあねーかッ!』

DIO『どんな菓子だろうと、菓子にはそれぞれその個性にあったチョコの比率がある・・・たけのこのチョコレートの比率が、チョコレート菓子で最も優れているのだッ!』



吉良「あ、全然違うわ」

ジョセフ『やるかァーーッ田舎モン!』

DIO『何だと汚らしい阿保がッ!!』

クラッカーヴォレェーーイッ! ザ・ワールドッ!!



承太郎「・・・アホか」

吉良「・・・済まないな。うちの身内が」

承太郎「・・・こっちも済まないな」



吉岡『うああああああああああああああああああああああああああ!!!』ブッシュゥゥウウーーーーーッ!!!!

2人「!!!」

吉岡『ヒッ・・・ヒイうわああああああああああああああああああああああああああああああああ』ブシュウーーーーーーッ!!!



承太郎「なッ・・・!?」

吉良「・・・!?人影は見えなかったッ!!」

承太郎「何が起きている・・・!?」

吉良「!見ろッ!!」

承太郎「?」

吉良「あの一般人の付近に、血が垂れているッ!」

承太郎「・・・次々と血痕が増えていくッ!移動しているのかッ!あの会社員を刺した犯人がッ!」

吉良「移動先は・・・!」

カーズ『・・・』

ジョナサン『』キョロ キョロ



吉良「カーズとジョナサンがいるッ!トランシーバーをッ!」

ガチャァッ!!!

吉良「カーズ!聞こえるかッ!そっちに通り魔が向かったッ!」

吉良「通り魔は何らかの方法で姿を消しているッ!逃がすなよッ!確保すれば大家から金がもらえるんだッ!」

承太郎(コイツ、さては金で丸め込まれたな・・・)

吉良「・・・カーズ?」

承太郎「・・・?」

吉良「反応がない・・・おい、カーズッ!?」

承太郎「何・・・」

承太郎「・・・ああ、なるほど」



ジョナサン『・・・?さっき悲鳴が聞こえませんでしたか?』キョロ キョロ

カーズ『さあ、そうだったかな・・・?』

カーズ『そんなことはどうでもいい、続きを話そう』

ジョナサン『はい!確か、石仮面の骨針の射出機構についてでしたよね?』

カーズ『ああ。しかし、話したことだけでは骨針の摩擦が大きく、脳まで骨針が到達しないのだ』

ジョナサン『では、その摩擦をどうやって・・・』

カーズ『まず、骨針に溝を刻んでだな・・・』

承太郎「研究者トークに花を咲かせているな」

吉良「くッ・・・トランシーバーの電源切ってやがるッ!やる気がないのかアイツはッ!!」

承太郎「じじいのじじいも切っているようだな」

吉良「能力は優れているのに役に立たない奴等だ・・・!」ガジガジガジ

承太郎「通り魔が後ろを素通りしていったな」

吉良「気づけよッ!」

承太郎「あの2人を通過したということは、次に待っているのは・・・」

吉良「プッチとジョルノ・ジョバァーナか」ガチャッ

吉良「なあプッチ、聞こえるか?通り魔がそっちに向かった。通り魔は何らかの方法で姿を消し・・・プッチ?」

承太郎(・・・またか?)

ジョルノ『『覚悟』とは!!暗闇の荒野に進むべき道を切り開くことだッ!!』

プッチ『それは違うッ!!未来を知ることで『覚悟』が生まれるッ!『覚悟』があるから幸福なんだッ!』





吉良「科学の次は哲学か・・・」

承太郎「もう普通に通り魔が通過しているな」

吉良「チッ・・・次の進行方向は・・・しけ雄か」

承太郎「しけ雄?何だそれは」

吉良「ああ・・・いや、別に」

承太郎「・・・?」

ディエゴ『徐倫・・・こんなに若くて可愛すぎる徐倫・・・君をどうするかな?』

徐倫『世界のフィンガー『くたばりやがれ』よッ!!!』シピィッッ





承太郎「・・・殺していいか。俺は殺るといったら殺る男だぜ・・・」

吉良「大切な金づるだから殺すのはよしてくれ」

承太郎「・・・」

吉良(フ~~~ッ・・・本当にやりかねないヤツだからな・・・)

吉良(しかし・・・マズいぞ。これじゃあディアボロしか残っているのがいないじゃあないかッ!)※DIOは論外

吉良「ディアボロッ!少し遠いが、君しかアテになるのがいないんだッ!」ガチャッ!

ディアボロ「何だと?他の連中はどうした?」

吉良『あの調子じゃあもう駄目だ』

ディアボロ「・・・」

吉良『通り魔はおそらくスタンド能力で姿を隠している・・・気を付けてくれよ』

ディアボロ「・・・分かった」

ディアボロ「行くぞ、仗助とかいうの」ザッ

仗助「おうッ!」ガタッ





次回、ディアボロ死す!レクイエムスタンバイッ!

【通り魔その③】

ガッシャァアア!!!

仗助「・・・よし」パリン…

仗助「吉良の野郎にブチまかしたのと同じのを・・・やってやるぜ・・・『クレイジーD』ッ!」ドゴォォオオッ!!!

ガラス「」ピキィィイイッ!!!

ディアボロ「・・・ほう」

仗助「被害者の渇いた『血』も中に入れた・・・通り魔に付着した返り血も乾いている頃だろーぜ・・・」

仗助「俺の『自動追尾弾』だぜッ!!!」ドゴォォオオッ!!!

ガラス「」パキンッ…

…ドギュンッッッ!!!!!!!!!!

シュッ



通り魔「!!!」ドグンッッッ!!!!!!!!!!

通り魔「グボッ・・・」ガクッ…

通り魔「うぐォォォ・・・ッ」ドシャ…



ディアボロ「・・・聞こえたな!?人体を貫通した音だッ!!」ダッ!!

仗助「こっちっスね!」ダッ!!

ディアボロ「結構近くまで来ていたな・・・!」

ディアボロ「ッ!」

ディアボロ『ぐばァアッ!?』バゴォォォオオッ!!!!

ディアボロ『うぐぁッ・・・』



ディアボロ「・・・!今見えた未来は・・・」

仗助「?」

ディアボロ「」ハッ!!



…ポタ

ポタ ポタ ポタ

ディアボロ「・・・!?」

ディアボロ(え・・・液体が垂れているッ!そ・・・それにこの臭いッ!)

ディアボロ(ド・・・ドブの臭い!夜遊びに行ったDIOから漂ってくる臭いと似ているッ!)

ディアボロ「『キング・クリムゾン』ッ!!」

ドォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!



通り魔「・・・ッ!?」

ディアボロ「一撃ッ!!!」グォッ!!!

通り魔「!!!」

ゴギャンッ!!!!

通り魔「ぐッ・・・」ガクッ

ディアボロ「姿を透明にするスタンドか・・・だが、残念だったな」

ディアボロ「ガラスの直撃を受け、貴様の身体からはドブ水のような何かが溢れ出たッ!これで終わりだッ!!」グォッ!!!

通り魔「ガブゥゥッ!!!」ボッギャァァアアアアアッ!!!!

通り魔「ぐあばッ」ドガンッ

仗助「『クレイジーD』ッ!」ドゴォォオッ!!!

アスファルト「」バキッ…

通り魔「!!」

アスファルト「」ドガァァアアッ!!!!

通り魔「ッ・・・!!!」

ディアボロ「・・・ほう」

ディアボロ「アスファルトで通り魔を確保したか・・・」

仗助「姿は見えなくても・・・これでどこにいるかは分かるっスよ・・・!」

通り魔「・・・!」

ディアボロ「よし、皆を呼んで来よう・・・」

仗助「頼むッス」



吉良「・・・!?」

吉良「・・・ディアボロのくせに役に立った・・・だと!?」

承太郎「流石、腐ってもギャングだな」

吉良「腐りきってるけどな・・・」

プッチ「・・・見えないんだが」

ディアボロ「そういうスタンド能力だ。吉良から聞いてないのか?」

プッチ「いいや?」

カーズ「聞いてないな」

DIO「聞いとらんぞ」

ディエゴ「聞いてない」

ジョセフ「聞いてねーぜ」

ジョナサン「僕も聞いてない」

ジョルノ「聞いてないです」

ディアボロ「・・・」

プッチ「とりあえずDISCを抜いて誰なのか確かめよう・・・」

白蛇「」バシィッ!!!

プッチ「・・・あれ?」



スポーツ・マックス「」スゥ…

プッチ「・・・!?」

プッチ「スポーツ・マックス!?」

徐倫「!?」

全員「・・・」

全員(誰?)

徐倫「なるほど・・・透明になっていたのも、そして人を襲ったのも納得がいくわね」

徐倫「そして、DISCを抜かれたからスタンド能力を失いただの死体に戻った・・・」

スポーツ・マックス「」

DIO「なあプッチ」

プッチ「どうしたんだいDIO」

DIO「コイツは誰だ?」

プッチ「カクカクシカジカ」

DIO「マルマルウマウマ」

DIO「なるほど。プッチの部下のスタンド使いらしい」

ディアボロ「説明ざっくりしすぎだろ」

吉良「・・・元々が死体だったんじゃあ仕方がないな。『生きたままがいい』と言われていたが」

カーズ「しかし、これで報酬が手に入るのだからいいだろう」

吉良「まあそうだが・・・」タケノコダ! キノコダッツッテンダロ! ウリィィーーッ

吉良「それにしても今回はディアボロしか役に立たなかったな」

DIO「とくにそこのしけ雄なんか、ナンパしてただけだったものな」フフン

ディエゴ「くだらない菓子の喧嘩してる方もどうかと思うがな」ペッ

DIO「ほざくがいい。わめくがいい。罵るがいい・・・パチモンにできることはそれくらいだからなァ・・・」

ディエゴ「」イラッ…

吉良「・・・」ピポパ…

吉良「・・・とりあえず、大家に連絡を入れておく。君達は家に帰っておいてくれ。大家はいないそうだが」チャッ

吉良「・・・あ、もしもし大家さん?通り魔を倒しました・・・ええ、死んでいます」

吉良「・・・え?報酬は出ない!?」

全員「!?」

DIO「え・・・吉良?今なんて・・・」

ディアボロ「そんな・・・あんなに頑張ったのに・・・」フラ…

ディアボロ「」パターン

カーズ「死んだ」

吉良「えッ・・・ダイアーさんが死んで?葬儀に金を!?」

全員「ッ!?」

こうして、ダイアーさんに全部金を持って行かれることになった面々だったッ!

【ダイアーさんのお葬式】

ディエゴ「誰だ?ダイアーって」ドタドタ

吉良「お隣さんだよ。そういえば君は会っていないんだったかな・・・」キュッ

吉良「ちゃんと正装していくんだぞ。特にDIO」

DIO「ヌウ!?ちゃんとした服を着ているではないかッ!?」

吉良「襟から羽が生えている服が正装なのかッ!?少しはカーズとディアボロを見習ったらどうだッ!」

ディアボロ「」ピシィッ

カーズ「」ピシィッ

DIO「フ・・・フンッ!帝王は規律に縛られず生きるというもn」

ディエゴ「うるさいぞッ!!!早く着ろッ!」

DIO「何だとしけ雄がァーーーーッ!!!」

ディエゴ「黙ってろチーズケーキのスタンド持ちが」

DIO「やかましいぞトカゲ野郎ッ!!!」

ディエゴ「言ったな股間全開シンプソンズがッ!」

プッチ「何だい?」ヒョコ

ディエゴ「黙ってろ!!!」

吉良(収集つかない)ギャアギャア ドッタンバッタン ドタバタ



ダイアー「・・・」ワーワー バリン ガッシャァーーン

ダイアー(え・・・何で俺死んだことになってんの?)

ダイアー(いや・・・ちょっと待ってくれよ!)

ダイアー(1ヶ月チベットに居て、帰ってきたらこの様だよ・・・!!!)

ダイアー(くッ・・・ベック達はもう葬式に出発したようだ・・・)

ダイアー(一体何があったんだ・・・!?クソッ)

ダイアー(吉良にちょっと話を聞いてみるか・・・)



DIO「式場は近くなのか?」スタスタ

吉良「ああ。徒歩10分くらいのはず・・・」

吉良「・・・ン!」

ディアボロ「どうかしたのか?」

吉良「しまった、数珠を部屋に置いてきてしまった」ゴソゴソ

プッチ「とってきて来ようか?」

吉良「いや、いい。先に式場に行ってくれ・・・」タッ



ダイアー「!」

ダイアー「丁度吉良が引き返してきたか・・・」



ガチャッ

吉良「えーっと・・・」キョロ キョロ

吉良「あ、あったあった・・・」トトト

ダイアー「吉良」

吉良「!!!」

吉良「エッ・・・」クルッ!!

ダイアー「私だ。少し聞きたいのだが・・・」

吉良「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

ダイアー「」ビクッ

吉良「うわああああああああああああああああああああああああああ!!!悪霊退散ッ!悪霊退散ッ!」パッパッ!!!

ダイアー「うおッ、塩を投げるな!ヤバい、目に入った!!」ゴシゴシ



吉良「・・・本当は生きていたと?」

ダイアー「ああ」

吉良「ああ・・・幽霊に会った経験がまだ2回しかないからね・・・少々取り乱してしまった」

ダイアー「2回もあったのに何故取り乱した」

吉良「2回目の幽霊がちょっとね・・・」

ダイアー「・・・」

吉良「でも私がそうだったように、自分が死んだと自覚してない幽霊だっているわけだし・・・」

ダイアー「まだ疑っているのか」

吉良「だってそうだろう。君の葬式のために我々は報酬を失ったんだ」

ダイアー「それは済まないが・・・」

吉良「今更『実は生きていました』って言われてもね・・・」

ダイアー「事実だし仕方がない」

ダイアー「私は死を偽装したわけではない。私がチベットから帰ってくるとこの有様だったのだ」

吉良「フーム・・・」

ダイアー「一体なぜこんなことに・・・」

吉良「とりあえず、葬式に出席したらどうだ?」

ダイアー「・・・自分の葬式にか?」

吉良「なぜこうなったか分かるかもしれないしね・・・」

ダイアー「・・・なるほど」

吉良「じゃあ悪いが正装してくれ」

ダイアー「これは波紋修行者にとっての正s」

吉良「一般的社会人から見た正装をしてくれ」

控室

ダイアーサン… ニジュウネンライノトモダッタノダ マンマミーヤ! ワイワイ ガヤガヤ

吉良「遅れて済まなかった」ストン

カーズ「・・・その男は?」

ダイアー「あ、ああ、実h」

吉良「彼はダイアーさんの弟のドイアーさんだ」

ダイアー「えっ」

吉良「」ジロ

ダイアー「・・・あ、ああ」

ダイアー「そ・・・そうだ。我が名はドイアー。あ、兄と共に波紋修行に努めていた」

DIO「ほう・・・ヤツに弟がいたのか」

カーズ「随分そっくりだな」

ダイアー「あ、ああ。一卵性の双子でな・・・」

ダイアー「なあ、なんで弟なんて紹介を」ヒソヒソ

吉良「ここでカミングアウトすれば式は大失敗だぞ。今回は調べるだけ・・・後日生存報告をすれば・・・」ヒソヒソ

ダイアー「ううッ・・・」

ツェペリ「へえ、双子の弟・・・」

ダイアー「!?」

ツェペリ「ダイアーとは20年来の友だったが、弟がいるとは初耳だな・・・凄くそっくりだ」

ダイアー(気付け!!!)

シーザー「弟さん?ドイアーさんというのか・・・」

ダイアー「あ、ああ」

シーザー「俺はシーザー・A・ツェペリ。ウィル・A・ツェペリの孫です」

ダイアー「へえ!ツェペリさんの」

シーザー「ダイアーさんの話は祖父からうかがっています・・・」

ダイアー「そうか、我が兄の話を・・・」

シーザー「なんでも、必殺技の稲妻空烈刃!光速で相手に飛びかかり頭蓋骨を手刀で粉砕する技だそうで・・・」

ダイアー「!?」

シーザー「稲妻十字空烈刃は稲妻の刃が敵に斬りかかり、一瞬で城壁をも分断するそうで・・・!」

ダイアー(一体何を話したんだツェペリさん・・・)

シーザー「一輪の薔薇を超音速でディオ・ブランドーの肉体に撃ち込み、首から下を爆散させたそうですね!」

ダイアー(え・・・えええ~~~・・・)

ジョセフ「おう!俺もダイアーさんの話ならSPWから聞いたぜ!」

ダイアー「き、君は?」

シーザー「コイツはジョセフ・ジョースターと言って、ジョナサン・ジョースターさんの孫です」

ジョセフ「ちーっす」

ダイアー「そ、そうかジョジョの・・・ツェペリさんのお孫さんとジョジョのお孫さんが・・・」



ダイアー(・・・ん?同い年のように見えるが・・・)

ダイアー(・・・シーザーって何歳?)

ジョセフ「何でもよーッ!脳震盪を起こしていた俺の爺さんを治してくれたそうじゃあねえか!」

ダイアー「!?」

ジョセフ「頭突きで爺さんの脳を元に戻したんだろ?くゥゥ~~ッ!すげえぜ!」

ダイアー「そ、そうなのかもな・・・」

ダイアー(逆に頭突きされたんだが・・・SPWも何を喋っているんだ!?)



エシディシ「あれが史上最強の波紋戦士と噂されるダイアーの弟、ドイアー・・・!」

ワムウ「弟と言えど、かなりの猛者であることには違いありませぬ・・・いつの日か決闘をしてみたいものです・・・」

エシディシ「フム・・・ダイアーはなかなか頭も切れたと聞く。弟もそれに匹敵する頭脳の持ち主なのだろう・・・」

ダイアー(ヤバい視線を感じる)

アバッキオ「あのダイアーの弟と俺が闘ったらどっちが勝ちと思う?」

ナランチャ「そりゃダイアーの弟に決まってんだろ!アバッキオが何万人いても勝てねーよ!」

ブチャラティ「ああ。スタンドでも楽には勝てないだろう・・・」



ジョンガリ・A(私の狙撃を回避できるかもしれない・・・一度的にしたいものだ)

ホルホース(一発やりあってみてーな・・・)

ジョニィ(彼とACT4・・・どっちが強いのかこの目で見てみたい・・・!)シルシルシルシル



ダイアー「・・・」

こうして式に参加することとなったドイアーさんだったッ!

ジョンガリの一人称は俺だったか

【ダイアーさんのお葬式その②】

ナムナム… オシイヒトヲナクシタ…

ダイアー「・・・」

ダイアー(自分の葬儀に出席するとは不思議なものだな・・・しかし、一体誰が死んだのだろうか・・・)

ポルナレフ「あっ、そーだ!スピーチがあるんだった・・・」ガタッ

ダイアー「!」

ダイアー(私によく似た男だな・・・ああいう頭が世間には何人かいるのだろうか)

康一「ねえ億泰君・・・貧乏ゆすりはやめようよ」

形兆「億泰、貧乏ゆすりをするんじゃあない」

ダイアー(・・・いるようだな)

ダイアー(さて、どんな弔辞が・・・)

ポルナレフ「えー、オホン」

ポルナレフ「彼とはインドとパキスタンの国境付近で出会いました」

ポルナレフ「私たちはあるスタンド使いを追っていて、その途中で彼と出会ったのです」

ダイアー(スタンド?知らないな・・・)

DIO「」グーーッ…

カーズ「」スヤァ…

ディアボロ「」コックリ

ダイアー(それにしてもこいつらはよく人の葬式で寝れたものだな)

ダイアー(いや、私の葬式じゃあないんだが・・・)

ポルナレフ「私たちは彼らをスタンド使いと決めつけで殴りかかりました」

ポルナレフ「その後、喧嘩友達となり友情を深め・・・」

ダイアー(どういう流れだオイ)

ポルナレフ「まさか、亡くなってしまうとは・・・」

ダイアー(完全に別人だな・・・やはり)

ダイアー(パキスタン国境付近か・・・チベットからはやや遠い・・・かな?)

トンペティ「次はわしじゃな」スタスタ

ダイアー「!」

ダイアー(老師トンペティも・・・?気付くかな?)

トンペティ「よろしーーーーく・・・」

トンペティ「えー・・・」

承太郎「!?」

花京院「!?」

ポルナレフ「!?」

アヴドゥル「?どうしたんだ3人とも・・・」

ポルナレフ「おッ、おいテメェ!なんでテメーがここに居るッ!?」

トンペティ「え?」

ポルナレフ「テメーはダイアーと一緒に事故で死んだはずだろーが!!?」

トンペティ「!?」

ストレイツォ「な・・・何を言っているッ!?」ガタッ

ストレイツォ「私と老師トンペティは、ダイアーとは別行動をとっていた!ダイアーが帰った後もチベットにいたのだぞッ!」

ポルナレフ「ハァーーッ!?ってか、何でお前も生きてる!?」

ポルナレフ「オイ花京院!俺達、ダイアーがこいつらと一緒に外出するのを見たよなァーッ」

花京院「あ、ああ!それは確かだ!」

承太郎「ああ・・・そうだ」

ポルナレフ「お前らは外出中、DIOの車に轢かれて死んだはずだぜッ!」





DIO「!?」ガッタン!!!

ディアボロ「おい眠れないぞ急に動くな!」

トンペティ「な、何を・・・!?」

ストレイツォ「くッ・・・何を言っている!?」

ダイアー「ま、待てッッッ!!!!!!!!!!」ガタァアアッ!!!

ディアボロ「お前もk」

ダイアー「私は生きているッ!!ダイアーだッ!!!」バァァーーーーーーーーーーーーーン!!!







全員「・・・」

全員「・・・は」

全員「ハァァァァァァアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!?」

ザワザワザワ ドヨドヨ ギャアギャア ワアワアア

逆に考えるんだ・・・                    Not Exactly                     う、うろたえない!

〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡/ミ;j〃゙〉 }| } ハ ヽ、}  ,. ‐'''""~´ ̄ ̄\  ,. -‐'''''"⌒>\丶\ヽヽ ',!|/〃/ //,. ゙ : ' .: ゙
ノ丿川j !川|;  :.`7ラ公 '>了|   ∠ノ乂 {ヽ ヾ丶ヽ/             }(.___,,,.... ⌒丶\丶ヽ`、', 《〈 〃ノ/. ' . '_;.,;._ ;.' ,
ノ _ノノノイシノ| U 〈八ミ、、;.)_\ { j∠=, }、 l \ヽヽ ', ,,. . -一ァ',二二二{|i i|    }! }} /.__\ヽヾ:ヾ_ヾミ[]―‐[〕-''''"~´ 彡 . ゙
ノ‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)=一`'´__,.イ<::ヽリ j `、 ) f==<r'二二二{|l、{   j} /,,ィ/⌒\ ミ|{「己川ロ后叨:.: し___! 彡 ;' . ゙
U ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~__,. イ |{.  |::::ヽ( { 〈 (   弋ッ-ミ"テ~ナ/i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ. ヾレュ三<´{(厶ニニ-‐、>ヽ ; : . ,゙i
    `二´/' ; |丶ニ  ノノ ̄ u  小, |:::::::|:::l\i ', li{ u',..`二/ =|/' |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ | ,{ {(j  } }==Y∠r:ュ.ヾ,  く;/^ヽ!

ヾ、     丶 ; | ゙U イ:}. u   `ヾ:フ |::::::::|:::|  } } |ヽ    {   =|/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人{ ト >-<ン ,'  ~厂 ̄´`ヽ  ,ィ个 }
. ` U    ,.__(__,}   /ノ.     ∠ニニ} |:::::::::|/ / / / u   u  丶,-‐ ,>. ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽト{〔!厂〈ー‐、 '":::...  u  }  )丿,ハ
 U    ,.,,.`三'゙、,_  /l、.u'  {⌒ヽr{ |:::::::::|,///  u' 、____`7" ゙/ )ヽ iLレ  u' | | ヾlト. )|** `-'"       / (__/,/
    /゙,:-…-…、 ) ト、丶、. u ヾ二ソ |:::::::/∠-''´ l>、   ヽ`,二/|/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V::!|  「r三三ヽ J   l  /⌒l !
.\   `' '≡≡' " ノ\\丶、 `''''''′!:::::::レ〈 ´"''ー-L__\  ∠三ノ// 二二二7'T'' /u' __ /:::! |    } ,. ―-| u   ,/ 、_,ノj
 ヽ\    彡  ,イ   〉:: ̄::`'ァ--‐''゙:::::::/::::ヽ      ``ヾニ='゙./'´r ー---ァ‐゙T´ '"´ /::::::!.ハ  ノノ二ニ二!     ノ `7〈
             キミの意見を聞こう!               あ、ありのまま・・・・

ディエゴ「おいドイアー何を言っt」

ダイアー「私はダイアーだッ!!生きている!!!本物だッ!ドイアーではないッ!!」

全員「な、なんだってー!」

吉良「・・・」

吉良(まあ、こうなるか・・・)ワアワア ギャアギャア



ポルナレフ「つ・・・つまり、俺達が今までダイアーだと思っていたのは・・・」

ダイアー「なんの関係もない一般人だったということだ」

ポルナレフ「マジかよ・・・」

花京院「じゃあ、あの2人もトンペティとストレイツォじゃなかったんですね」

ダイアー「ああ・・・私は1ヶ月間チベットに行っていて、さっき帰って来たばかりだったからな・・・」

吉良「・・・ん?」

吉良「待ってくれ・・・『1ヶ月』?」

吉良「1週間前・・・私に回覧板を渡したよな?」

ダイアー「え?」

カーズ「ああ・・・確かに」

ディアボロ「そうだな」

ダイアー「ああ、それなら多分・・・」

ダイアー「ドイアーがやったんだと思うぞ」

全員「・・・え?」

ダイアー「いや、私には弟がいて・・・ああ、もちろん血は繋がっていないが」

ダイアー「老師トンペティの弟子で私に憧れているのがいてな・・・『ドイアー』と名乗っていた」

ダイアー「いやあ、吉良からドイアーという名前を提案された時は驚いたぞ」ハハ

吉良「えっ・・・てことは・・・」

吉良「実在したのかッ!?」

ダイアー「ああ。そうだぞ」

ダイアー「私の住所を突きとめてやってきたのだろうな。おそらく私と間違えられて渡された回覧板をそのまま君らに渡したんだろう」

全員「・・・」



本当にいたドイアーだったッ!

【お菓子作り対決】

DIO「菓子が食いたい」

吉良「勝手に駄菓子屋でも行け」

DIO「クレープとカップケーキが食いたい」

吉良「じゃあ店を探すんだな・・・ついでに猫草のキャットフード買ってきてくれ」

DIO「作れ」

吉良「何で私がそんなことを・・・ついに頭がイカレたのか?」

カーズ「それはいいな。作ればいいんじゃあないか?」

吉良「そうそう、カーズの言う通り・・・」

吉良「・・・は?」

カーズ「一度家庭科の授業のクレープ作りを見てみたのだがな・・・結構簡単そうだったぞ」

吉良「いや君は仕事しろよ何授業参観してるんだ」

カーズ「終わらせて暇だったのでな」

吉良「じゃあ職員室で何かやっておけよ」

カーズ「匂いがしたからつい・・・」

吉良「1年以上飲まず食わずで活動可能じゃなかったか」

カーズ「食っておくにこしたことはないだろう」

吉良「・・・」

ディエゴ「菓子か・・・俺も昔は母さんと一緒に作ったな・・・」ズイ

ディアボロ「マンモーニ」ボソッ

ディエゴ「・・・あ?」ジャキッ

ディアボロ「何だ、その程度でキレたのか?さすがは・・・ハッ!?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

DIO「・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ディエゴ「・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ディアボロ「え、何でDIOまd」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

DIO「惨殺処刑してくれようッ!」ダッ!!!

ディエゴ「有罪だッ!!」ダッ!!!

プッチ「お前は磔刑だァーーーーッ!!」ダッ!!!

ディアボロ「ちょッ何で神父まd」ドゴォォォオオオオッ!!!!!

カーズ「また死んだか・・・」ガシッ ズブズブズブ…

ディエゴ「で、クレープを作るのか?」

DIO「ああ、できればカップケーキも」

吉良「おい何を勝手に決めてるんだ」

プッチ「カップケーキか・・・いいな。私も作ったことがあるよ」

DIO「そういえばエジプトに時々持ってきてくれていたな」

吉良「いや待ってくれ何で作る方向に話が」

DIO「どっちを作る?」

カーズ「両方作ったらどうだ?ちょうど6人いるのだ、分担すれば・・・」

吉良「おい」

ディエゴ「だが単に分担するだけじゃあ物足りないな・・・」

ディエゴ「どっちが美味い菓子を作るか、対決しようじゃあないか!」

カーズ「それはよいな」

DIO「決まりだ」

吉良「聞いているのかッ!!人の話をォォーーーッ!!!」

ディアボロ「どう分担するんだ?」

カーズ「ここに来た順番で分ければいいだろう。単純でよい」

プッチ「すると、私とディエゴとヒョウモンダコ、DIOとカーズと吉良か?」

吉良「おい何で私も参加することになっているッ!?」

ディアボロ「ちょっとまてヒョウモンダコって」

DIO「プッチ・・・君とは離れ離れになるが・・・僕たちの友情は変わらないよ・・・」

プッチ「DIO・・・///」キュン



カーズ「審査員が必要だな」

ディエゴ「猫草とダイアーでいいだろう」

カーズ「2人だと決着がつかない場合があるが」

ディエゴ「そうか。じゃあ知人のジョースター君に連絡を取ってみるよ」ピポパ

吉良「勝手にどんどん決められていくな」

ディアボロ「なあ・・・ヒョウモンダコってどんなヤツだ?」

吉良「君の頭みたいなタコだ」

数十分後・・・

猫草「ウニャン」

ダイアー「楽しみだな」

ジョニィ「不味かったらそこのしけ雄撃つからね」チュミミーン

ディエゴ「・・・」

吉良「君、まさかジョニィ君にもあのギャグを?」ヒソヒソ

ディエゴ「ああ・・・なんか深夜のテンションでつい・・・」

吉良「まあ・・・私もモナリザをカミングアウトしたこともあるし・・・」

ディエゴ「ああ・・・」

吉良「うん・・・」

カーズ「さて、我々がクレープを作ってもいいか?」

プッチ「いいよ。私たちがカップケーキだね」

DIO「よし、共に頑張ろう、プッチ!」

プッチ「YEAAAH!」パシン!

2人「」ピシガシグッグッ

吉良(カーズ、エプロンパッツパツだな・・・)

ディエゴ(DIO、エプロンも股間全開かよ・・・)

ダイアー(あの二人、エプロン可愛いな。恐竜と猫か)

ジョニィ「」ナデナデ

猫草「」ゴロニャン

吉良(クッ・・・普通に作ることになってしまった・・・)

DIO「まずは『たね』を作るのか・・・」

DIO「えーと、ボウルに卵を割って混ぜる・・・」パシパシパシ

DIO「フフン!楽勝だな!このDIOは片手で卵を割ることができるッ!」グッ…

DIO「見よ!この卵割r」グシャァア

ビチャビチャビチャ ブチャ… ガシャ…

DIO「あっ・・・」

吉良「・・・」

カーズ「・・・」

2人(ベッタベタなネタだなあ・・・)

吉良「馬鹿かッ!!卵を無駄にしてどうするんだねッ!!ええッ!?」

カーズ「殻が入ってしまったではないかァァーーーッ!!!」

DIO「うッ・・・わ、わかった!もう二度とこんな真似はしないッ!」

DIO「今度は殻を割らずに卵を出してやるッ!それならいいだろう!?殻が入ったりもしない!」

吉良「へえ・・・そんなことが?」

DIO「ああ!」

吉良「どうやって?」

DIO「まず!こうやって殻に穴を開けて・・・」ドスッ

DIO「指を突っ込んで!」ドガァッ!!

DIO「殴り抜けるッ!!!」グッシャァァーーーーーーーーーーーッ!!!!

ビチャビチャビチャ…

吉良「・・・」

カーズ「・・・」

吉良「あいつ・・・卵無駄じゃない?」

カーズ「どうする吉良。爆す?爆す?」

DIO「おッ・・・おい!今のはちょっと精神テンションが貧民街時代に戻っただけで・・・!頼む!ワンモア!ワンモアチャンス!」

吉良「フゥゥ~~~~ッ・・・次また卵を無駄にしたら・・・」

DIO「わ、分かっているともッ!!まず!こうやって殻に穴を開けて・・・」ドスッ

DIO「指を突っ込んで!」ドス!

DIO「卵白卵黄を指から吸収ッ!!」ズギュン ズギュン

DIO「見ろッ!!」バッ!!

卵「」カラッポォォォオーーーーーーーーーッ!!!!

吉良「・・・へえ!」

カーズ「三度目の正直と言うヤツか・・・」

吉良「なるほどね・・・」

DIO「フンッ!帝王はこのDIOだ!依然変わりなくッ!」

吉良「で・・・卵白と卵黄はどうしたんだ?」

DIO「ン?そんなもの指から吸収・・・」

DIO「・・・」

DIO「・・・ハッ」

キラークイーンッ!!! コノディオガァァァァァアアアアアアアアア コノウスノロメガァ ドカァァーン ドゴォォーーン

ダイアー「・・・」

ジョニィ「・・・」

ダイアー「・・・不安になってくるな」

ジョニィ「でも・・・審査員を降りる気なんてサラサラないよ」シルシルシル

ダイアー「フム・・・その意思・・・気に入った。一緒にチベットに来ないか」

ジョニィ「チベット?そんなところで何を?」

ダイアー「菓子が出来上がるまで時間がありそうだからな・・・少し教えよう。私は波紋法というものをだな・・・」



DIO「申し訳ありませんでした」ドゲザァァーーーッ

吉良「チッ」

カーズ「殻は取り除いておいたぞ」

吉良「ありがとう。全く・・・5つも無駄になったじゃあないか・・・」

卵「」パパパッ

卵「」バカバカバカッ

卵「」ボドボドボド



吉良「よし」

DIO「さすが吉良!このDIOにできなかったことをいとも簡単にやってのける!そこに痺れる憧れるゥ!」

吉良「ゴマはすらなくていい」

DIO「はい」

吉良「あとは牛乳と砂糖だな・・・えーと」キョロキョロ

カーズ「もう入れているぞ」ドポドポドポ サッサッサッ

吉良「ああ、ありがとう――」

吉良「・・・ッ!?」

吉良「カ、カーズ!?何だその指から出ている粉と水はッ!?」

カーズ「?牛乳と砂糖だが」

吉良「うッ・・・」

吉良「ちょっと・・・気分が悪くなるから・・・今後は控えてくれ・・・」ウプ

カーズ「?・・・分かった」

吉良(くッ・・・天然か!2mガチムチフンドシ天然とか誰得だ・・・!)

カーズ「畑にサトウキビとテンサイがあるが、そっちの方がいいなら収穫してくるぞ?学校から牛も借りて来よう」

吉良「いや、そういう問題じゃあない・・・」

吉良(どこまでも天然かッ!)

吉良(よく考えたら、私だけ問題児を2人抱えているじゃあないかッ!向こうはディアボロが死にやすいことを除けばまともな連中ばかり・・・!!)



ディアボロ「な・・・なあ・・・!?こ・・・これは何だ・・・!?」

ディエゴ「何って・・・ヤモリだが?これを菓子に入れると美味いんだぞ。知らないのか」

ディアボロ「は・・・初めて知った・・・よ・・・」

ディアボロ(貧乏人のカスが・・・!!)

吉良が思っているほど差はないメンバーだったッ!

プッチ「さて、私たちも始めよう。小麦粉とベーキングパウダーを入れて2回ふるいにかける・・・」

プッチ「ふるいを探してくるから、ベーキングパウダーと小麦粉を用意してくれ」タッタッ

ディアボロ「ああ・・・」

ディエゴ「えーと、小麦粉が1カップ15gだから・・・9人分で135gだな・・・」ドサドサドサ

ディアボロ「ベーキングパウダーはどのくらいって書いてあるんだ?」

ディエゴ「えー・・・小麦粉の2%だとよ」

ディアボロ「2%・・・?3gだな」

ディアボロ「こんなモンだろう」ピッピッ

ディエゴ「・・・ちょっと少なくないか」

ディアボロ「そうか」パッ パッ

ディエゴ「いやいや、3gナメすぎだろ」

ディアボロ「いやいやいや、たったの3gだぞ?」

ディエゴ「お前はまだ0.03gくらいしか入れてないぞッ!俺の目測ではなッ!!」

ディアボロ「ああッ!?じゃあ量り持って来いッ!!」

ディエゴ「3g量れる量りなんてウチにはないッ!!」

ディアボロ「じゃあ適当でいいだろうッ!俺としてはもう3g入れたんだッ!!」

ディエゴ「いいや!違うねッ!!いいからよこせ・・・ッ」バッ!

ディアボロ「何をする貴様・・・ッ」ガタッ!!

ガシャーン ボッファァアア!!!!

2人「・・・え?」

ディアボロ「お、おい・・・ベーキングパウダーが・・・」

ディエゴ「・・・」

プッチ「ふるい持ってきたぞー」タッタッタッ

ディアボロ(ヤバいッ!!すぐ入った分食えッ!!)バゴォッ!!

ディエゴ「グモォッ!?」ボファアッ!!

プッチ「何かあったのか?」タッタッ

ディアボロ「い・・・いや!?何も!?」

ディエゴ「あ、ああ」ゲホゲホ

プッチ「そうか、ならいいよ」

ディアボロ(よし!なんとか粉の量はごまかせたな・・・)

プッチ「ん?ディエゴ、顔に粉被ったのか?真っ白になってるぞ」

ディエゴ「あ、ああ・・・ちょっとこぼしてな。だが大丈夫だ。粉の量は大丈夫・・・」ゲホッ

プッチ「すぐに顔を洗ってきた方がいいぞ」

ディエゴ「そうする・・・」ゴホッ

ディアボロ「・・・」フーーッ

ディアボロ(危ない危ない・・・)

ディアボロ(後は粉の比率があっているかどうかだな・・・多分滅茶苦茶だろうけどな)





【お菓子作り対決その②】

15の2%って0、3gだよな…?

>>440
ディエゴ「9人分で135g」

プッチ「・・・さて」サッサッサッ

プッチ「砂糖とバターを混ぜよう。砂糖は小麦粉と同量、バターは小麦粉の半分の量だ」

ディアボロ(お、砂糖結構多いんだな)

ディアボロ(ということは、多少ベーキングパウダーが多くても大丈夫か・・・)

ディエゴ「ウーッ・・・」ゴシゴシ

ディエゴ「おい、大変だったぞ!味もない粉を大量に食わされる俺の身にもなってみろッ!」ヒソヒソ

ディアボロ「恐竜だから大丈夫だと思ったんだよ」ヒソヒソ

ディエゴ「動物虐待だぞ」

プッチ「さてと・・・」ゴソゴソ

ディエゴ「・・・ン?」

チーズ「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ディエゴ「・・・!?」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ディエゴ「・・・チ」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ディエゴ(チーズッ!?)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ディエゴ(プ・・・プッチの奴!まさかチーズとバターを間違えているんじゃあ・・・!?)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ディエゴ(マ・・・マズいぞッ!!一刻も早く止めなくては・・・)

ディアボロ「ディエゴ、砂糖ってどっちだ?」ゴソゴソ

ディエゴ「!」

ディアボロ「こっちの赤いテープの方でいいのか?入れるぞ」ガコッ

ディエゴ(な・・・何ィィィィイイイ~~~~ッ!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ディエゴ(こ・・・この状況!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ディエゴ(135gもの塩を入れられたら物凄くヤバいッ!500人の大統領に圧迫祭されるくらいにヤバいッ!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ディエゴ(・・・いや、流石に大統領500人の方がヤバいか)

ディエゴ(しかし、このままではディアボロを止めている間にプッチがチーズを入れてしまうッ!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ディエゴ(だがプッチを止めればディアボロがッ!どっちだ!どっちを優先すべきだ!?両方止めるか!?)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ディエゴ(だ・・・駄目だ間に合わないッ!!既にチーズが落ち始めたッ!!プッチは切り捨てるッ!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ディエゴ(チーズとバターが逆よりは、塩と砂糖が逆の方が大問題ッ!そうさッ!止めるべきはディアボロ!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ディエゴ「ディアボロッ!!砂糖は青いテープの方だァァーーーーーーッ!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ディアボロ「お、おう」ビクッ

ディエゴ(それに・・・もしかしたらチーズを入れることで新しい味が誕生するかもしれないしな・・・)フーーッ

吉良「えーと・・・次はとかしバターを入れるのか・・・」

DIO「フム、加熱すればいいのだろう?」チャッ

吉良「ああ」

吉良(自動車について調べているんだから、コンロは使えるだろうな・・・いくらDIOでも)

カーズ「」サッサッサッ

吉良「お、小麦粉か」

カーズ「ああ。後はバニラエッセンスだが・・・どこにある?」

吉良「ああ、バニラエッセンスは・・・」ゴソゴソ…

…ボンッッッ!!!!!!!!!

2人「!?」クルッ!!

メラメラメラメラ ボウボウボウ

2人「」

DIO「なあ・・・電子レンジに入れたら火が出たぞ」メラメラ バチバチバチ

カーズ「貴様何でアルミホイルで巻いて電子レンジに入れたーーッ!?」

吉良「電子レンジが大破したじゃあないかァーーーーッ!!!何をやっているんだッ!」

DIO「いやそんなことを言われても」

吉良「あーッ、もう!消火器持って来い!!消火器!」

カーズ「気化冷凍法ッ」カキィィーーーーン

吉良「おお!!」

DIO「ブラボー、おおブラボー。フン・・・少しだけほめてやる」パチパチ

カーズ「馬鹿が!いいか、電子レンジと言うのは電磁波により、水分を含んだ食品などを加熱する調理機器だ!物の温度とはおおよそ分子の運動量のことであるが、電子レンジはマイクロ波を照射して、極性をもつ水分子を繋ぐ振動子に直接エネルギーを与え、分子を振動・回転させて温度を上げる。いわゆるマイクロ波加熱を利用している。電磁波が透電磁波の発生源としては、マグネトロンという真空管の一種が使われていてだな・・・」ペラペラペラペラ

DIO「・・・」



吉良「仕方がない・・・またとかしバターからか・・・」ジューーーッ

吉良「バターをとかしている間に小麦ををふるって混ぜ・・・バターとバニラエッセンスを・・・」トロー ピュッピュッ サッサッサッ

カーズ「すまん。遅くなった」ザッ

吉良「後は混ぜるだけだ」チャチャチャチャチャチャチャ

カーズ「手際がいいな。アレにしては」

吉良「アレって?」

カーズ「人間」

ディエゴ「クリーム状になったぞ!」グッ!

ディアボロ「でかした」

プッチ「じゃあ次は卵黄と牛乳とバニラエッセンスを・・・」

プッチ「・・・」

プッチ「・・・なあ」

プッチ「・・・卵黄と卵白ってどうやって分けるんだ・・・!?」

ディエゴ「・・・」

ディアボロ「・・・我が『キング・クリムゾン』の手刀で切り分けられるんじゃあないか?」

ディエゴ「精密動作性は?」

ディアボロ「・・・分からん」

キング・クリムゾン←精密動作性:不明

ホワイトスネイク←精密動作性:不明

C-MOON←精密動作性:不明

MIH←精密動作性:C

スケアリー・モンスターズ←精密動作性:動いている場合に限りよい





プッチ「やってくれ」ポン

ディアボロ「頼むぞ」ポン

ディエゴ「おい」

プッチ「」パカパカッ

ディエゴ「KUAAAAAッ!!」スパスパパァァッ!!!

卵黄「」ボトボトォッ

卵白「」ボタボタァッ

ディアボロ「おお!」

プッチ「やったじゃあないか!」

ディエゴ「・・・」





ディエゴ(最近くだらないことにスタンド使うようになってきたな・・・)

プッチ「卵黄と牛乳とバニラエッセンス・・・と」ピュピュピュ

プッチ「よし、私はこれを混ぜるから卵白を泡立ててくれ」

ディエゴ「ン・・・」シャカシャカシャカシャカシャカ

ディエゴ「いつまでやるんだ」シャカシャカシャカシャカ

プッチ「つのが立つまで」

ディエゴ「・・・角?」



トリケラトプス『』バァーーーーーーーーーーン!!



ディエゴ「・・・えっ?」

吉良「後はこれに濡れ布巾を被せて30分寝かせる」パサッ

DIO「次はカスタードだな」

吉良「いや、カスタードは作らない」

DIO「え?ではどうするんだ」

吉良「ホイップクリームを使う。丁度カーズが冷蔵庫の奥に溜めていたパックがあったはずだ」

カーズ「」ギクッ

吉良「パックに書いてある通りにすればホイップクリームが出来るぞ」

DIO「ほう・・・このDIOが生まれた時代はそんな便利なものはなかった」

吉良(そもそもDIOの時代にホイップクリームなんてあったのか?)※17世紀初め頃にはあったそうです

カーズ(くッ・・・隠し場所を変えるか・・・)

卵白「」バァァーーーーーーーーン!!

ディアボロ「・・・なんかトリケラトプスみたいになってるぞ」

ディエゴ「つい出来心でな・・・ああ疲れた」グッタリ

プッチ「後はふるっておいた小麦粉と、その卵白、さっき混ぜた砂糖なんかを入れるんだ」

ディアボロ「それで?」グールグール マーゼマーゼ

プッチ「あ、しゃもじで切るように混ぜるんだぞ」

ディアボロ「あ、そうなのか」

プッチ「混ぜ終わったらカップケーキの型に入れて焼くだけだ!」

ディアボロ「結構完成に近いわけか」

ディエゴ「早く食べてみたいものだな」ワクワク

ダイアー「美味そうな匂いだな・・・」クンクン

猫草「」クンクン

ジョニィ「そう?アルミが焼けたような臭いがするんだけど・・・」

ダイアー「むう、それもそうだが・・・」



「・・・お?」クンクン

「この匂いは・・・」ザッ



思わぬ来訪者を寄せ付けることとなるお菓子作りだったッ!

次回、おそらく完成ッ!

いいや、まだ希望はある!!

そして昨日はマイバースデー!!!!

【お菓子作り対決その③】

吉良「10秒くらい焼いて・・・」シュー シュー

途中送信してしまった・・・

【お菓子作り対決その③】

吉良「広げながら10秒くらい焼いて・・・」ジュッ ジュッ

吉良「よし」パサッ

吉良「ホイップクリームを上にかければ完成だぞ」

DIO「ああ・・・ついにやったな!」フー

吉良「やった感を出すな」



オーブン「」チーン

ディエゴ「よし・・・」パカッ

ディエゴ「できたぞ!」ゴトッ

ディアボロ「よし!持っていくぞ!」グッ!

ディエゴ「一時はどうなるかと思ったが・・・」

ディアボロ「ああ・・・しかし、過程は問題じゃあないッ!持っていくぞ!」



吉良「待たせたな」ザッ

ジョニィ「やっとできたのか」

ダイアー「遅かったな」

吉良「DIOがレンジ壊したからな」コトッ

ダイアー「それで変な臭いがしたのか・・・」

ダイアー「じゃあ早速カップケーキから・・・」カチャカチャ

ジョニィ「」シルシルシルシル

ディエゴ「おい食べてもないのに爪弾用意すんな」

ジョニィ「いや、先に1発くらいいいだろう?」

ディエゴ「よくねーy

「ノックしてもしもォ~~し」ゴンゴンゴン

吉良「!」

吉良「・・・?」

ダイアー「客か?」

吉良「だろうな・・・済まないが、出てくるよ」タッ タッ

吉良「どちらさまで・・・」ガチャッ

ジョセフ「おお!やっぱ菓子作ってんじゃん!!」バッ!

吉良「お、おい土足で・・・!」

ジョニィ「ジョセフ!?何やってんだ」

ジョセフ「美味そうな匂いがしたから来たんだよ!どォ~れ・・・」

ジョセフ「カップケーキとクレープか!結構美味そうじゃあないのォ?」ペロリ

ディエゴ「何だこいつ」

ジョセフ「ちょっと先に食べさせてくれよ!な!」

ディエゴ「・・・吉良」

吉良「・・・いいんじゃあないか」

ジョセフ「おっほー!いただきィ!」パシッ

ジョセフ「じゃあカップケーキからいただいちゃうもんネー!ボクちゃん・・・ルンルン」パクッ

ジョセフ「うッ・・・!?」

吉良「!?」

ジョセフ「ま・・・ッ!!」









ジョセフ「まっずゥゥゥーーーーーッ!!!なんだこりゃああーーーーッ!!」ペッ ペッ

ディエゴ「!?」

プッチ「!?」

ディアボロ「!?」

ジョセフ「おいッ!テメー!なんでこんな生ゴミ食わせんだコラァッ!」

ディエゴ「お前が勝手に食ったんだろう!?」

ディエゴ(というか・・・『不味い』!?何故!?)

ディエゴ(やはり、チーズとバターを間違えたのが原因か・・・!?)

ディアボロ「ディエゴ!!!」

ディエゴ「!」

ディアボロ「今分かったことなんだが・・・『ベーキングパウダー』と『砂糖』の分量が逆になっていたッ!!」

ディエゴ「な・・・何!!」

ディアボロ「つまり!間違えて大量に入り、お前が食ってなんとかしたのはベーキングパウダーではなく『砂糖』ッ!!」

ディアボロ「カップケーキの大部分は砂糖ではなく、『ベーキングパウダー』だった!!」

ディエゴ「な、何だとォォーーーーーッ!?」

ディエゴ「た、確かに甘い味がしたとは思ったが・・・!!」

ダイアー「・・・食べなくてよかったな」

ジョニィ「しけ雄、そこで止まってろよ」シルシルシル…

ディエゴ「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!?」



結果、勝利した吉良チームだったッ!

何故かホスト規制をくらってしまい書けませんでした。
今後も頻度は低くなりそうです

>>465
おめ

【迷惑電話】

吉良「フゥ~~~ッ・・・」ドサッ

プッチ「・・・どうかしたのか?」

吉良「いや・・・」

吉良「・・・最近迷惑電話が多く来るようになってきてな」イタダキマス

ディエゴ「迷惑電話?」パクパク

吉良「ああ。セールスなんかのな・・・」パクパク

ディアボロ「ふーん・・・」

吉良「現実でセールスに来れば簡単に始末できるんだがな」

全員「分かるわ」

吉良「着信拒否にしてもすぐ番号を変えてかけてくる・・・」パク

ディアボロ「無駄に手が込んでるな」

吉良「君達はどうやって迷惑電話を撃退してたんだ?」

ディアボロ「企業に圧力かけた」ギャングゥゥーーーッ

吉良「あ、ああ・・・・」

吉良(やはり常識人に聞くべきか)

吉良「なあ、プッチはどうしてたんだ?」

プッチ「聖書読んでたら向こうから切るか、もしくは聞き入って黙るよ」

吉良「・・・」

プッチ「もしくは14の言葉をエンドレスで喋ってるかな」

吉良(うーん・・・プッチもなかなかアレだったな)

ディエゴ「俺は適当に恐竜化して唸ってたら撃退出来たぞ」

ディアボロ「ドッピオと交代しながら演技で騙したりもしたな」

吉良「・・・もうちょっと大丈夫な断り方はないのか」

ディエゴ「これが大丈夫じゃないだと?」

吉良「いや・・・」

吉良(だが、かと言って・・・)

カーズ「RRRRRYYYYYEEEEE!」

DIO「WRRRRRRRYYYYYYY!」

吉良(コイツらには期待できん・・・)

カーズ「ンン?何か質問したげな顔だなァ?」

吉良「は?」

DIO「そうだなあ・・・オレオレ詐欺なら経験あるのだがな」

吉良「誰もお前に聞いてn」

DIO「あの時は屋敷に誰もいなくてな。仕方なくこのDIOが出たのだが・・・」

吉良「もういい勝手に喋ってろ」

DIO「『親父、俺・・・事故で人殺しちまったんだよ』って内容だったんだが」

DIO「『何十人くらい殺ったんだ?』って聞いたらすぐに切られた」

ディエゴ「殺した人数くらい聞いて当たり前だと思うがな」

DIO「だろう?随分と腰抜けな詐欺師だった」

DIO「最初は詐欺だと分からなかったがな」

吉良「分からなかったのかよ」

ディエゴ「まあお前の子どもは全員人殺しそうだけどな」

DIO「その後ヴァニラに話して詐欺だと分かった」

カーズ「俺も同じような電話が何度かあったが、「口調がなってない」として説教したら引き下がったな」

ディアボロ「口調?」

カーズ「『カーズ様』と呼べと教育したのに『親父』とか『父ちゃん』とかだったからな」

吉良「君のとこは説教でファラリスの雄牛くらい使いそうだしな。詐欺師に同情する」

カーズ「セールスも歌を歌っていたら切られたぞ」

吉良「まあそうだろうね・・・」

ディアボロ「そうそう、この間もセールスの電話があったんだが・・・」ゴソゴソ

ディアボロ「これを聞かせたらガチャ切りしたぞ」スッ

吉良「・・・ボイスレコーダー?」

プッチ「?」

ディアボロ「」カチ



ボイスレコーダー『モナリザ・・・ああ・・・『勃起』しちゃいましてね・・・』

吉良「!?」

ボイスレコーダー『シャブシャブ チュバチュバ ペロン ペロンペロン』

吉良「なッ・・・!?」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ディアボロ「吉良の寝言をちょっと録音していたんだ」

DIO「おいもっと聞かせろ」カチッ

ボッキシチャイマシテネ チュバチュバ シャブシャブ

吉良「うおおおおおおううううあああああああああああああああああああああああああああああああああ」



ディアボロ「」シュウウウウウ…

吉良「・・・とりあえず、これ以上迷惑電話が続くとよくない。カーズ、ちょっと企業を黙らせておいてくれないか」

カーズ「いいだろう」



企業の業界用語に『進撃の巨人』が加えられることになるのはそれからすぐのことだったッ!

【初詣】

ゴーン… ゴーン…

吉良「ついに新年か・・・」ゴーン…

ディアボロ「去年はいろいろあったな・・・」ゴーン…

吉良「…そろそろ紅白も終わるな。初詣に行くか」ガタッ

DIO「!?ちょ、ちょっと待てッ!」

吉良「?」

DIO「まだガキ使を見ていないぞッ!?」

吉良「あんなもの、毎年同じようなことしかやっていないだろう。行くぞ」

DIO「しかし・・・!」

カーズ「やかましい、このカーズも本当はゆく年くる年が見たいのだ」

DIO「爺か」

カーズ「黙れ」

ディエゴ「俺はガキ使の方がいいな」

吉良「私はゆく年くる年だな」

ディアボロ「どっちでもいいな」

プッチ「仏教や神道に興味があるし、ゆく年かな」

カーズ「多数決でゆく年の勝ちだな。おっと、激昂するんじゃあないぞ」

DIO「ヌウ・・・!」

吉良「どうでもいいから行くぞ」ガチャッ

神社

吉良「」ペコ ペコ

吉良「」パン パン

吉良「」ペコ

DIO「何をしているんだあいつは・・・」

カーズ「日本人は卑屈な人種だからな。建物にすらへーこらするんだろう」

DIO「虫唾が走るな」

吉良「おい、イギリス人にだってキリストにはへーこらするんじゃあないのか」

DIO「知らんな」

吉良「・・・」

プッチ「吉良、この水とフライパンの出来損ないみたいなものは何だ?」

吉良「それは手水と柄杓だな。参拝者が身を清めるために手にかけるんだ」

ディエゴ「右手で柄杓をとり水をすくって左手を清める・・・その後左手に持ち替えて右手を清める・・・で、口をすすいで残った水で手を清めるのか」

ディエゴ「・・・遺体使えば一発なのに、面倒なことをするな」

吉良「遺体を知っているのは君とジョニィくらいだと思うが」

ディエゴ「日本にもザビエルの遺体があるはずだぞ。フェルディナンドが言っていた」

吉良「そんなもの、日本中の神社に配ったら木端になってしまうじゃあないか」

DIO「こうやれば早く済むのにな」ザバン

吉良「な・・・何をやっているゥゥーーーーーッ!?早く出ろォォーーーーッ!!」

プッチ「むしろDIOが入ったから水の方が清められたと思うよ」

DIO「吉良、この箱は何だ?」ジャラジャラ

吉良「賽銭箱だ。金や米を参拝者が入れていくのさ」

ディアボロ「米?・・・そういえば、日本人は米の量を領地の基準にするくらい米に依存しているんだったな」

DIO「よし、このDIOが頂戴してやろう」ガシッ

神主「おい貴様・・・何触ってんだよ」ガシ!

神主「この賽銭箱にベタベタ指紋つけんじゃあねーぜ!誰の賽銭箱だと思ってんだ、目ん玉からゲロ吐k」

プッチ「当て身」ドズ

神主「」ドサッ

プッチ「やれやれ・・・聖職者の風上にも置けないな」

ディエゴ「お前だよ」

重ちー「しししし!甘酒があるどーっ!」タタタ

仗助「お・・・おいおい重ちーちょっと待てって・・・」

仗助「あッ!?」

吉良「ん?」

億泰「て・・・てめーは吉良吉影ッ!?何で・・・」

吉良「おや・・・久しぶりだね。東方仗助・・・それに虹村億泰、広瀬康一」

康一「な、何でお前がこんなところに・・・!」

吉良「何だい・・・私は初詣に来てはいけないのか?」

仗助「神ってモンはよ~~ッ、てめーみてーな殺人鬼がすがるモンじゃあねぇんだぜ・・・また何か企んでんじゃあないんだろうなァッ!?」

吉良「企むだと?」

吉良「私が初詣に来た理由は、本当に正月を祝う目的なのだよ?勘違いしないでくれるかな・・・」

億泰「嘘くせーなァ~~~・・・」

億泰「もうちょいまともな言い訳はねえのかよダボがッ!小学生でも思いつくぞンなモンッ!!」

吉良「まあ、もう1つ目的がないこともないが・・・」

仗助「!」

康一「!」

億泰「やっぱりな・・・!」

吉良「私がここに来た理由はね・・・」

仗助「・・・!」

吉良「・・・」

ディアボロ「ぐああッ!?あ、熱ゥゥウウッ!!」バシャァアッ!

重ちー「おじさんバカだど~~?甘酒は一気飲みするもんじゃあないど!」

プッチ「DIO、あと8か所くらい賽銭箱があったよ」

DIO「よし、案内してくれ」

カーズ「なあしけ雄、このカーズがどこにも祭られていないのだが・・・」キョロキョロ

ディエゴ「知るかッ!」

吉良「あの連中のお守りだよ・・・」ハァ…

3人「・・・」

3人「・・・お疲れ。いい年にしよう」ポン

吉良「ああ・・・」

DIO「ハッピーニューイヤーだジョォーー↑ジョォーー↓!!」

プッチ「あっ、承太郎」

ジョナサン「やあディオ!」

承太郎「新年しょっぱなからてめーらの面を見ることになるとはな・・・やれやれだぜ」

ワイワイ ガヤガヤ

吉良「・・・」

ディエゴ「」ペコペコ パンパン

吉良「ん」

ディエゴ「」ペコ…

吉良「何を拝んでいるんだ?」

ディエゴ「!」

ディエゴ「いや・・・」

ディエゴ「今年こそはまともな同居人が来るようにとな・・・」

吉良「・・・そうだな。あの3バカより家計に気を配り、プッチほど電波じゃあないヤツが来てくれたら・・・」

カーズ「どうせ拝んだところで来るのは同類だろう」シャランシャラン

DIO「その通りだな。我々はどんなヤツが来るか非常に楽しみだぞ」ジャラジャラ

吉良「とりあえずお前たちは賽銭箱と神器を返して来い」

プッチ「えッ・・・私もか?」シャランシャラン

吉良「返して来い」

プッチ「神道に興味があったんだが・・・仕方ない」

吉良「君、本当に聖職者なのか?」

吉良「・・・さて、そろそろ帰ろうか」クル

DIO「それにしても、ここに来てから日本人の文化には驚かされてばかりだな」

カーズ「日本は島国だからな・・・中国とも違う独自の文化が形成されている」

吉良「私からすれば君らの方が変わっているけどね・・・」

吉良「・・・ディアボロは?」

プッチ「・・・あれ?」

ディエゴ「甘酒で火傷していたのは見たぜ」

カーズ「ああ・・・火傷が原因で死んだ後、髪の毛をカビと勘違いされて焼かれていたぞ」

DIO「汚物は消毒だな」

吉良「新年早々焼却処分か」

数時間後、米国

「TEN!」 「NINE!」 「EIGHT!」 「SEVEN!」

「FOUR!」 「THREE!」 「TWO!」 「ONE!」

「ZEROOOOOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH!!!!!!!!!!!!!!!!」パーン ドドンパーン パパーン ドドドォーーン

大統領「HAPPY NEW YEAR!」イェェェェエエエエエ ピューーッ ワァァアアアアアア

ワァアアアア… イェェェエエ…



部下1「・・・」

部下1「大統領、お疲れ様です。まるで夏のナマズのような盛り上がりでしたね」

大統領「ああ。ありがとう」

部下2「では、飛行機もそろそろ出発です」

大統領「ああ・・・そうだな」

大統領「いよいよか・・・」スック













大統領「行くぞ・・・日本、荒木荘へ」



よいお年を

吉良「私はどこに・・・連れて行かれるんだ・・・!?」グググ…

吉良「あ・・・ああ・・・!!」グググ…!!!

鈴美「さあ・・・?」

鈴美「でも・・・『安心』なんてない所よ・・・少なくとも・・・」

吉良「・・・!」

ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ………!!!!!!!

吉良「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」





吉良「・・・ハッ!!」ガバァアッ!!!

カーズ「ンン?何か質問したげな顔だなァ?」

吉良「は?」

DIO「そうだなあ・・・オレオレ詐欺なら経験あるのだがな」

吉良「誰もお前に聞いてn」

DIO「あの時は屋敷に誰もいなくてな。仕方なくこのDIOが出たのだが・・・」

吉良「もういい勝手に喋ってろ」

DIO「『親父、俺・・・事故で人殺しちまったんだよ』って内容だったんだが」

DIO「『何十人くらい殺ったんだ?』って聞いたらすぐに切られた」

ディエゴ「殺した人数くらい聞いて当たり前だと思うがな」

DIO「だろう?随分と腰抜けな詐欺師だった」

ディアボロ「吉良の寝言をちょっと録音していたんだ」

DIO「おいもっと聞かせろ」カチッ

ボッキシチャイマシテネ チュバチュバ シャブシャブ

吉良「うおおおおおおううううあああああああああああああああああああああああああああああああああ」



ディアボロ「」シュウウウウウ…

吉良「・・・とりあえず、これ以上迷惑電話が続くとよくない。カーズ、ちょっと企業を黙らせておいてくれないか」

カーズ「いいだろう」



企業の業界用語に『進撃の巨人』が加えられることになるのはそれからすぐのことだったッ!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月07日 (日) 23:11:28   ID: aW37xatN

Good.なかなか面白いssだ

2 :  SS好きの774さん   2014年12月23日 (火) 22:08:05   ID: WNnJvqBI

Good!よかった

3 :  SS好きの774さん   2014年12月29日 (月) 21:08:16   ID: YPDJeCMm

ディモールトベネ!

4 :  SS好きの774さん   2015年06月24日 (水) 23:19:48   ID: wA6xodvc

ディモールト ディモールトベネ(非常に 非常に良い)

5 :  SS好きの774さん   2015年10月22日 (木) 19:36:40   ID: BFRLOvOD

ディモールト、ベネ!

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