律「へえ、そっか。唯と梓はもう付き合ってるんだ」唯「えへへ」 (19)

律「全然知らなかったぞー。いつの間にキメたんだよ、このこのー」ツンツン

唯「えへへ、でもまだ付き合って2週間くらいかな。あずにゃんがさー恥ずかしいから黙ってて下さいって言うんだもん」

律「まあ、普段の梓の言動からすればなー」

唯「だよねー。私も思いきって告白したけど、まさかオッケー貰えると思ってなかったもん」

律「はは、そっか」(傍から見たら梓が唯の事大好きなのはバレバレだったけどな)

唯「あの時のあずにゃん、耳まで真っ赤にして可愛いかったなー」エヘー

律「へいへい、わかったから惚気るのは梓と二人の時にやってくれな。反応に困る」

唯「えー?なんだかりっちゃん冷たくない?」

律「あのなー私に何を期待してんだ、こちとら彼女いない歴年齢の独り身だっての。おまえらのラブラブ話なんか聞きたく無いっての」ケッ

唯「ラブラブ?……うーん、そうでもないんだよね」

律「え?」

唯「今日は私、りっちゃんに言いたい事があるのです」

律「言いたい事?」

唯「うん。あのねりっちゃん。恋愛ってさ、すっごく難しいんだよディフィカルトなんだよ、もう、超超超超超ハードな事なんだよ」

律「は?」

唯「私ね、あずにゃんと付き合ったら、ちゅーとか、おっぱい触ったりとか、えっちな事がそりゃーいっぱい出来るもんだと思ってたの」

律「ん、まあな。そりゃー付き合ってるんだし」

唯「だよね?でもね、現実は全然違うの、えっちな事どころか、キスすら私からなんて絶対無理だもん」

律「は?」

唯「ぶっちゃけ、手を繋ぐだけでいっぱいいっぱいなんです!」フンス

律「や、意味がわからんぞ……あれだけ梓を襲っておいて今更何言ってんだ?」

唯「あのねりっちゃん。恋愛ってさ、付き合ったらゴールなんだと思ってたけどむしろスタートなんだよ」

律「え?」

唯「前は出来てた事すら出来なくなるんだよ?また振り出しに戻ってるんだもん」

律「は、はぁ…」

唯「つまり、何が言いたいかと言うと、恋愛は人生ゲームみたいなものなのです!」フンス

律「え?」

唯「あ、あれ?違うかな?」

律「……」

律「ん、そうだな、合ってる合ってる(適当)」ナデナデ(やっべー全然上手くないし途中から何言ってるか全然理解できねーわ)

唯「わーい」

律「ん?もうこんな時間か、そろそろ帰んないと憂ちゃん心配するぞー」

唯「大丈夫だよー遅くなったらりっちゃんちに泊まるってもう言ってあるし、着替えだってほら」

律「やたら荷物が大きいと思ったらそういう事か、唯にしては珍しく用意がいいじゃん唯にしては」

唯「えへへ、今日は泊まる気でいたからねー」

律「ほーん、まあウチの家族みんな里帰りして誰も居ないからいいけど」

唯「ありがとー」

律「別に唯が泊まるなんていつもの事だし……ってダメじゃん!」

唯「ほえ?なんで?」

律「い、いやだっておまえ、梓と付き合ってんじゃん!いくら仲間って行っても他の女のトコに泊まるなんてダメだろ!?」

唯「ほえ?」キョトン

律「ほえ?じゃないっての!梓に悪いだろ!」

唯「のんのん。りっちゃんはわかってないなぁ」

律「わかってないって……何がだよ」

唯「なんで私が止められてるのにあずにゃんと付き合ってる事を話したか、だよ」

律「へ?」

唯「これ知っちゃったらさ、りっちゃんは私を襲えないでしょう?」ムフフ

律「へ?」

律「………あ、なるほど」(梓に悪いもんな)

唯「だから泊まってくよーいいよねりっちゃん」

律「あ、うん…」

律「……ま、取りあえず私、飯作ってくるわ」

唯「あ、私も行く!りっちゃん隊員のお手伝いします!」フンス

律「や、作るってかレトルトだし」

唯「えー?今日はハンバーグにしよーよーまたりっちゃんの手ごねハンバーグ食べたいよー」

律「面倒くさいからまた今度な」

唯「食べたかったのに…」ブーブー

律「また今度作ってやるっての」

唯「絶対だよー」

律「まかせろ。あ、待ってる間に梓に今日止まる事電話しとけよー」

唯「なんで?」

律「後であらぬ誤解を受けちゃ敵わん」

唯「なにも無いのに電話する方がおかしいと思うけど?」

律「へ?」

唯「ん?」

律「……い、いいから電話しとけって、梓の声だって聞きたいだろ」

唯「……それもそだね。えへへ、あずにゃんに電話しよー」

律「……」(なーんか変だな……今日の唯)

キッチン

律「ありゃ、ポットのコンセント抜けてやんの。節電か?」

律「しゃーない、お湯沸かすか」カチッ ボオオ

律「米は炊けてるな。よし、後は温めておしまいっと」ポチャン

ピンポーン

律「ん、こんな時間に誰だ」

唯「りっちゃん、私が出るよ」

律「ん?じゃあ頼むわ、火見てないとあぶねーし」

唯「うん」

ピンポーン

唯「はーい」ガチャ

澪「あれ?唯が来てたのか」

唯「あ、澪ちゃん」

唯「こんな時間にどうしたの?」

澪「ああ、今日は律一人だって聞いてたからさ、ママ…じゃなくてお母さんがこれ持っていけって」ガサッ

唯「わーありがとー」

澪「今日泊まっていくのか?」

唯「うん。良かったら澪ちゃんもどう?えへへ、私のお家じゃないんだけど」

澪「お泊りパーティか、いいかもな。みんなも呼ぶか」

唯「うーん、あずにゃんは来られないみたいだけど」

澪「そうなの?」

唯「うん。さっき電話で聞いたから。無料だって」

澪「梓は来れないのか。じゃあ私もやめとくか」

唯「ほえ?なんで?」

澪「うーん、やっぱり梓一人だけのけ者って可哀想だし」

唯「あ、そっかー。えへへ澪ちゃんは優しいね」ニコッ

澪「ふぇ?うぅ…///わ、私もう帰るから!律によろしく言っといて!」

唯「うん。差入れありがとねー」

律「あー食った食ったー腹いっぱいだわー」

唯「澪ちゃんの差入れすっごく美味しかったね」

律「ゆいー私洗い物やっとくから先に風呂入れよ」

唯「え?いいよりっちゃん、私が洗いものするよー」

律「いいからいいから」(唯に任せると余計後片付けが増えそう)

唯「じゃあお言葉に甘えるよーお風呂お風呂♪アフロじゃないよ~お・風・呂~♪」ルンルン

律「念のため聞くけど…気替えは持ってきてるんだよな?その、下着も」

唯「勝負パンツまでバッチリです!」ブイッ

律「あー、うん、そっかー」(なんでこんなにテンション高いんだよ)

唯「りっちゃんも洗いもの終わったらすぐ来てよー背中流してあげるからー」

律「あー、うん」(彼女持ちと一緒に入るかっての)

律「ま、洗いものって言っても所詮二人分だし、すぐに終わるんだけどな」キュッキュッ

律「んしょ、これで終わりっと」キュッキュッ

律「唯があがるまでゴロゴロしとくか」

\キミヲミテルトーイツモハートドキドキー/

律「……ったく、唯の奴ホントに元気だなー」

律「……」

律(……いや、違うか。唯は何も変わってない、いつも通りだ)

律(……なーんで私のテンションがこんなに低いんだ……?)

\フワッフワッターイムフワッフワッターイム/

律「……」

律「……澪にお礼の電話でもしとくか」

律「……」プルルル プルルル

澪「もしもし?律か?」

律「はあはあ///お、お姉さん今日のパンツ何色?」ハァハァ

プツッ

律「……」プー プー

律「……」ピポパポ プルルル プルルル

澪「もしもし」

律「あ、澪?今日差入れありがとな、旨かった」

澪「どういたしまして」

律「はあはあ///お、お姉さん今一人で何してるの?」ハァハァ

プツッ

律「……」プー プー

律「……」ピポパポ プルルル プルルル

澪「なんだ、ふざけるなら電話してくるなよ」

律「すいません反省してます相手して下さい」

澪「唯と一緒じゃないの?」

律「あー…唯なら今風呂入っててさ、暇なんだよ」

澪「そう」

律「澪は何してるの?」

澪「ああ、ちょっと梓と電話してた」

律「……梓と?」

澪「うん。なにかおかしいか?」

律「あ、いや…別に」(なーんか反応してしまった)

澪「唯が梓は今日来れないって言うからさ、ちょっと気になっちゃって」

律「来れない?なんの話?」

澪「え?さっき唯とちょっと話した時に、律の家でお泊りパーティしようかって流れになったんだけどな、梓が来れないって言うから。聞いてない?」

律「うん」

澪「そしたらさ、梓、律の家には行きたくないんだってさ」

律「え?な、なんで?」

澪「……」

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