【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第35位【アラフォーマーズ】 (1000)


・京太郎主人公

・安価スレ

・某掲示板ネタ

・原作本編の8~9年後。京太郎はプロになってる

・基本ギャグ仕立て時々しんみりシリアス

・でも腹パンとか川落ちとか関係ない

・京太郎は麻雀ガチ勢(ランキング13位)

・でもドラマに出たり(松実宥とゲスト同士共演)、料理番組を持ってたり

・異名は「オカルトスレイヤー」。堅実な技術を持つオールラウンダー。闘牌時は非常に獰猛

・でも上位ランカーのオカルト持ちと打つと、ミンチより酷い状態になる。

・プロ以外なら初見の魔物もルール次第で。イカサマ相手だとランク以上に強くなる

・同じ大学(T大)なのは、江崎仁美・辻垣内智葉・弘世菫・小瀬川白望(2年上級生)
 鹿倉胡桃(浪人)・臼沢塞(浪人)・荒川憩(1年上級生)、原村和・新子憧(同級生)

・オカルトスレイヤーの愛称は、出演ドラマから
 超能力ヒーロー学園ものドラマ。超能力者に対抗する、唯一の魔法使い(物理)

・男友達は残念・不遇(古市孝之、花村陽介、シン・アスカ)

・ムエタイの達人。パルクール(フリーラン)を習得。ハンドボールやってたから多少はね?

・カピバラとは死別。死因は細菌性の消化器潰瘍。ピロリ菌。ゴキブリ殺す

・高校時代の最終成績は男子インターハイ個人戦2位

・チームメイトは、小走やえ・弘世菫・南浦数絵・清水谷竜華である




    須賀 京太郎 日[ ● ]本

   24歳 ♂ 184cm 76Kg
  『M.A.R.S.ランキング』 13位
    M.O.手術 〝昆虫型″
    ━サバクトビバッタ━


※有志の方のありがたいまとめwiki

http://www54.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/1.html

※ネタ拾って気軽に編集してくれると嬉しい所存

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409065243

※前スレ
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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1391513849/)

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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1394111086/)
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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396274421/)
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第33位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第33位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399901443/)
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第34位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第34位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401981633/)


・安価を出して、安価先の内容を基に、
 そういう「そういう事があった」「そういうトピックのスレッドが立ってる」としてそれに絡めた話を書きます
 例えば安価先が【小鍛治健夜結婚】なら


引用元:【リアルババ抜き】 小鍛治健夜、結婚 【ターンエンド】

1 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ソースはブログ。すこやんが男の手料理を食べたとかなんとか

2 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
すこやんみたいな干物が手料理をごちそうになる……これは結婚ですなぁ

3 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
やっとすこやんにも春が来たんだね……遅すぎるとしても

4 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
釣りかと思ったらマジだった

5 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
【悲報】ついに人柱がささげられる

6 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
勇者ありがとう。お似合いだよ……どんな人かはしらんけど

7 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
おめでとうすこやん!これで俺も安心できる

8 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんだこれは……たまげたなぁ

9 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
しつぼうしました。うえのさんのふぁんになります

10 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ん、でもこれさ……この背景……スッガが出てる料理番組じゃないか……?

11 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
糸冬 了

12 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
やっぱりそんな都合がいい話がすこやんにあるはずがなかった


・と言う感じで、これならその番組ですこやんで絡んだシーンとか

・開始時の人間関係はフラットです。安価で人間関係が決まります

・安価についても、明示された部分以外にはキュゥべえ理論展開されたり

・いちゃいちゃとかルートとかコンマで闘牌とか今のところ予定はない。今のところ

安価でお題を3つくらい募集
お題については以下

①いつもの掲示板形式
②掲示板によらない京太郎のオフの日の話
③高校・大学時代の話とか、作中で触れられたけどキンクリされた話(桃子のバスケ、やえタッグ)とか


一応のルールとか

【見出し系】
・基本、恋愛&マイナス結果確定系はNG
 状況なら確定系は可。
 例えば、『須賀プロ、○○プロと路上で口論』。
 但し、『須賀プロ、○○プロと路上で口論。その後、暴行』はNG
 同様に『○○プロ、須賀プロと共演。須賀プロを激怒させる』

・状況確定系でも恋愛関係確定はNG
 『恋人の○○と~』は駄目。
 『恋人と噂される○○と~』はギリOK
 あんまり恋人と噂が多いとなんか悪いこと起こるかもね

・順位確定系もアウト
 『須賀京太郎、M.A.R.S.ランキング2位に』みたいのは駄目

・暴行&下衆&鬱&エログロネタはNG
 AVデビューとかいじめ、強姦被害とか自殺とか薬物中毒とか元風俗嬢など。
 不良に絡まれたとかならまあよし

【ファンスレッド系】
・「○○プロ応援スレ」など
・一般人についてはNG

【質問、目撃スレ】
・「スッガと話したけど質問ある?」のような
・恋愛関係確定系はNG(彼女・元彼女など)


これ+同一IDの連続取得については再安価とします
なお、ズレて取得になった場合もこれにカウント
多重投稿の際は最も低いコンマを適用し、その投稿の数だけ範囲や安価先を下にズラします

好感度

★13+4★
大星淡:やたら絡んでくるアホの子ライバル。麻雀人生をやってもいいよ。甘いものやるから笑えよ。いや、お前なら判ってくれるかなって……

★13★
ハギヨシ:師匠にして友人にして悪友にして戦友。この人抜きじゃ生きていけない。大丈夫です! ハギヨシさんのためなら……俺……!
宮永照:強大な目標。勝負事では頼りになる人。なんか放っとけない。次こそは、勝つ……! なんですか、照おねーちゃんって……?

★12
辻垣内智葉:姐さん、一生ついてきます! 姐さんがいたからあの大学に……! あんまり苛めないで下さい
弘世菫:菫さんは最高です! 菫さんのおかげで戦えるんです! 菫さんを目標に大学決めました! 弘世先輩は最高です!

★11
宮永咲:気のおけない幼馴染み。絶対の目標にして憧憬を覚えさせた存在。タッグ戦、負けねーからな!

★9
松実玄:おっきくてやわらかい。軽く残念な人。中々、結婚したいんだけどな……
松実宥:なんでも共演。寒がり大変そう。正直おもちあるし結婚したい。玄さんにはお義兄ちゃん呼びでもいいかな
赤土晴絵:師匠! 師匠がいなかったら俺は……。負けませんよ、師匠
天江衣:ころたんいえーい。駄目です、そっちの道は! その……ハギヨシさんのことを労ってあげて下さい
新子憧:高校大学と、本当に世話になった女友達。いい女。何年後かで、フリーなら結婚したい。ファン1号

★7
小走やえ:頼りになる小走先輩だけど、やっぱ相棒としてやえさんのフォローもしないと……。だいぶ打ち解けたよなぁ
高鴨穏乃:元恋人。ありがとう……穏乃、本当にありがとう……。お前以外と付き合ってたら、多分俺はこうはなれなかったよ。ファン2号。かわいい
国広一:一さんといると落ち着くんだよなぁ……僕っ娘いいよな。あ、終わったら遊園地行きませんか?
姉帯豊音:大きな小動物可愛い。大天使豊音。酔うとやばいよこの人。今回ばかりは、負けない

★6
鶴田姫子:立てばセクハラ、座ればビッチ。歩く姿は猥褻物。付き合ったら痴女じゃなく……ならないよな、うん
鷺森灼:天の道を往き、総てを灼きつくす女。色々かわいい。今度は――俺が護るッ!
竹井久:部長がくれたあの言葉――俺は覚えてます。……悪癖も貰っちゃったけど。絶対このコンビはマズイ……

★5
三尋木咏:流石の火力っすね……三尋木プロは。ごめんなさい、俺もやりすぎました。いや、俺は全然オッケーですけど
エイスリン・ウィッシュアート:ニンジャは実在しない。いいね? もしかして俺、宮守の全員と知り合ったんですか?
小瀬川白望:思えば昔は色々あったよなぁ。あの、先輩……背中にのしかかられるのはちょっと……

★4
東横桃子:消えても追える。俺たち、バスケなら世界狙えたんじゃねーの? お前の場所判るからって、全力で急所狙ってくるなよ……
江口セーラ:ギャップにやられるかも知れない
清水谷竜華:おもちもちもち。頼りになるチームメイト。その眼はヤバイ。結婚したい。ナチュラル辛辣
荒川憩:先輩のおかげで、俺、かなり体もいいとこまで行きました! 先輩笑顔可愛い、癒される! 実際ナース服エロい
原村和:初恋……だったんだ。まあ、いい思い出って奴だよなぁ。フラグはない……? アッハイ


好感度その2

★3
池田華菜:KMG(華菜ちゃんマジゴッド)。正直男前過ぎて今すぐ告白したい。あ、あれから全部1位……ハハハ
龍門渕透華:すっげえスポンサー。結構めんどくさ可愛いし、いい人。あのー……智紀さんからの提示連絡とレポートって一体……
沢村智紀:巨乳メイドマネージャー。でもなんか寒気がする……。その、なんの……レポート……?
花田煌:聖人。デートの約束ですよね? ……あ、照さんとのコンビっすか
南浦数絵:一緒に戦う仲間。大丈夫だって、前に言ったよな? その辛辣キャラは……。お祖父さんに言い付けるのは……
片岡優希:いい女になったな。大丈夫か? M.A.R.S.ランカー相手はキツいぞ?
渋谷尭深:大学時代紹介されたし、おもちあるしおしとやかでタイプ……なのになんだか寒気する
鹿倉胡桃:かわいい真面目な先輩。先輩、充電って……アッハイ
臼沢塞:頼りになるお姉さん先輩。臼沢先輩、今度はどこへ遊びに行きます?

★2
亦野誠子:お互い大変っすよねー……今度、海釣り行きましょうよ!
対木もこ:小動物可愛い
夢乃マホ:可愛い可愛い後輩。何かあったら、今度こそは俺が止める
江崎仁美:先輩の適当さに、結構俺って癒されてたんですよ? 政界、おめでとうございます!
愛宕洋榎:当意即妙。いや、流石にお笑いはやりませんから……
瑞原はやり:なんか目がマジな話怖い。光がないんだもん
小鍛治健夜:アハハ……ハハ……
野依理沙:怒って……ませんよね……?
戒能良子:JOS(実際・おもち・凄い)。解説でのフォローありがとうございます……。うちの部長が……
上重漫:JOS(実際・おもち・凄い)。その節はどうもお世話に……
佐々野いちご:うおっ、本物のちゃちゃのんだ!? ドラマの際は大変お世話になりました

★1
愛宕絹恵
染谷まこ
加治木ゆみ
新免那岐
福路美穂子
白水哩
薄墨初美
石戸霞
滝見春
狩宿巴
井上純
園城寺怜
船久保浩子

13位「オカルトスレイヤー」 須賀 京太郎
ベーススタイル:『技術昇華』

攻撃力:40/40 防御力:40/40 速度:40/40
技術:60/60 幸運:10/10 気力:80/80

★麻雀スキル
・『情報(0)』
・『分析(0)』
・『対策(0)』
・『オカルトスレイヤー(10)』
・『最古の害虫(10)』
・『偽・闇を裂く雷神(10)』
・『偽・神眼の拳闘家(10)』
・『偽・悪魔の天敵(10)』
・『偽・天上の荒武者(10)』
・『信念を貫く撃針(10)』


☆スキル
>『爽やかな笑顔』
>女性キャラと(ゲーム的には初登場)遭遇時の判定について
>内容や判定に正の補正が加わります

>『プロ並のシュートセンス』
>スポーツや運動関連の判定について
>内容や判定への正の補正が加わります

>『愚行権』
>彼は本当の意味での凡人だ
>運があろうが実力があろうが、とにかく分かりやすい華はない
>因縁めいた偶然なんて存在しない
>物語の補正なんてのは、ない
>だからこそ、普通と違う誰かには、もの珍しく映ったり……
>【……思考が常識離れしている相手の好感度に影響】

>『反響定位』
>舌打ち音の反響により、無視界でも通常通りの活動が可能
>音感関連の判定や『反響定位』が活用可能な判定について
>内容や判定への正の補正が加わります

>『マッハ!!!!!』
>大学時代限度ギリギリまで打ち込んだ古式ムエタイの成果
>立っている人間の肩を足場に走れる、肘でヘルメットを割れる等々……
>タイってスゲー。仏像や象さんに手を出すのはやめよう
>格闘やアクション判定について
>内容や判定に正の補正が加わります

>『舌使いが上手い』
>種を残して食べたサクランボを舌で結べる程度には舌の使い方が上手く、繊細で精密
>味覚を用いた判定や舌を使用する判定について
>内容や判定への正の補正が加わります

?位 「???」 宮永 照
ベーススタイル:『技術昇華+運+オカルト』

攻撃力:30+?/60 防御力:30+?/60 速度:30+?/60
技術:45/60 幸運:30+?/60 気力:60/60

・『レーダー:照魔鏡(0)』
・『黄金回転の連続和了(0)』
・『黄金回転の連続和了Act.2(10)』
・『連続和了Act.3(10)』
・『連続和了Act.4(10)』
・『ファーストガスト:神砂嵐(20)』


3位 「赤き腕を持つ帝王」 荒川 憩
ベーススタイル:『技術昇華+オカルト』

攻撃力:50/60 防御力:60/60 速度:35/60 
技術:45/60 幸運:50/60 気力:60/60
※(35+45)/2+50=90 コンマ10以上にて聴牌
※50×(50+45/2)=3650 これをコンマ一桁倍

・『赤き腕を持つ帝王(0)』
・『赤き腕を持つ帝王(5)』
・『赤き腕を持つ帝王(10)』


5位「爆ぜる報仇の女王」 宮永咲
ベーススタイル:『技術昇華+運+オカルト』

攻撃力:55/60 防御力:40/60 速度:40/60
技術:40/60 幸運:50/60 気力:60/60
※(40+40)/2+50=90 コンマ10以上でテンパイ
※55×(50+40/2)=3850 これをコンマ一桁倍

・『爆ぜる報仇の女王(0)』
・『爆ぜる報仇の女王(5)』
・『怒れる大天使の鉄槌(10)』
・『???』


7位「退くことなき双剣の騎士」 小走 やえ
ベーススタイル:『技術昇華+運+不運』

攻撃力:45/60 防御力:45/60 速度:40/60
技術:55/60 幸運:35/60 気力:60/60
※(40+55)/2+35=83 コンマ17以上で聴牌
※45×(35+55/2)=2835 これをコンマ一桁倍

・『退くことなき双剣の騎士(0)』
・『退くことなき双剣の騎士(10)』


8位「神眼の拳闘家」 清水谷 竜華
ベーススタイル:『技術昇華+運』

攻撃力:60/60 防御力:45/60 速度:35/60
技術:55/60 幸運:40/60 気力:60/60
※(35+55)/2+40=85 コンマ15以上にて聴牌
※60×(40+55/2)=4050 これをコンマ一桁倍

・『神眼の拳闘家(0)』
・『神眼の拳闘家(10)』
・『神眼の拳闘家(15)』


9位 「悪魔の天敵」 辻垣内 智葉
ベーススタイル:『技術昇華+運』

攻撃力:40/60 防御力:40/60 速度:60/60
技術:50/60 幸運:40/60 気力:60/60
※(60+50)/2+40=95 コンマ5以上にて聴牌
※40×(40+50/2)=2600 これをコンマ一桁倍

・『悪魔の天敵(15)』
・『神速(0)』


10位「夢を盗む天使」 エイスリン・ウィッシュアート
ベーススタイル:『技術昇華+オカルト』

攻撃力:30/50 防御力:35/50 速度:35/50
技術:40/50 幸運:40/50 気力:60/60
※(35+40)/2+45=78 コンマ22以上にて聴牌
※30×(45+40/2)=1950 これをコンマ一桁倍

・『夢を盗む天使(0)』
・『夢を盗む天使(10)』


12位「天上の荒武者」 弘世 菫
ベーススタイル:『技術昇華+運』

攻撃力:30/50 防御力:40/50 速度:40/50
技術:50/50 幸運:40/50 気力:60/60
※(40+50)/2+40=85 コンマ15以上にて聴牌
※30×(40+50/2)=1950 これをコンマ一桁倍

・『天上の荒武者(0)』
・『シャープシュート Mk.Ⅱ改 トランジスタ・スライダーICBM(5)』


13位「オカルトスレイヤー」 須賀 京太郎
ベーススタイル:『技術昇華』

攻撃力:40/40 防御力:40/40 速度:40/40
技術:60/60 幸運:10/10 気力:80/80
※(40+60)/2+10=60 コンマ40以上にて聴牌
※40×(10+60/2)=1600 これをコンマ一桁倍

・『オカルトスレイヤー(10)』
・『最古の害虫(10)』
・『偽・闇を裂く雷神(10)』
・『偽・神眼の拳闘家(10)』
・『偽・悪魔の天敵(10)』
・『偽・天上の荒武者(10)』


15位「視えざる空の支配者」 南浦 数絵
スタイル:『技術昇華+オカルト』

攻撃力:40/50 防御力:40/50 速度:30/50
技術:50/50 幸運:40/50 気力:60/60
※(30+50)/2+40=80 コンマ20以上にて聴牌
※40×(40+50/2)=2600 これをコンマ一桁倍

・『視えざる空の支配者(0)』
・『視えざる空の支配者(10)』


44位「蒼い血の死神」 大星淡
ベーススタイル:『技術昇華+運+オカルト』

攻撃力:45/60 防御力:30/60 速度:40/60
技術:40/60 幸運:45/60 気力:60/60
※(40+40)/2+45=85 コンマ15以上にて聴牌
※45×(40+40/2)=2700 これをコンマ一桁倍

・『蒼い血の死神(0)』
・『蒼い血の死神(5)』
・『蒼い血の死神(10)』
・『???』

>Believeの歌詞が違ってた
アワイ=サンのケジメ案件ですね
皆の記憶から消えるジツが必要です


週末まではあって1レスだと思ってください


灼「……」

京太郎「……灼さん?」

灼「ん?」 スチャッ

京太郎「……」

京太郎「何してるんですか、それ」

灼「ねこみみ」

京太郎「……」

灼「……」

京太郎「……いや猫耳はともかく」

灼「ともかく?」

京太郎「……」

京太郎「……なんでもないっす」

灼「そ」


京太郎「……灼さん」

灼「何?」

京太郎「何は俺の言葉ですよ! 何してるんですか!?」

灼「おゆはん作ってるけど……」

京太郎「夕飯はともかく! なんですか、それ!」

灼「ねこみみ?」

京太郎「“ねこみみ?”じゃなくて……!」

灼「ねこみみだと思……」

京太郎「見れば判るけど! そうじゃなくてですね!」

灼「……」

灼「ねこみみとせーふく、どっちがいいのか聞きた……」

京太郎「その理屈はおかしい」


灼「どっち?」

京太郎「だから……!」

灼「早くして」

京太郎「いや、その……」

京太郎「あの……」

灼「……」

京太郎「……」

灼「じぃっ……」

京太郎「口で言っても駄目です」

灼「……お口?」

京太郎「……っ」

京太郎「いや、俺は……あの……」

京太郎「その……」

灼「……」

京太郎「……猫耳で」

灼「ん、判った」

京太郎「う……」

灼「ねこみみをせーふくしたいと……京の欲張り」

京太郎「言ってません」

灼「ねこみみをせーふくしたいと……」

京太郎「言ってません」

灼「くすっ。上手いこと言え……」

京太郎「言ってません」

灼「……」

京太郎「……」


灼「……」

灼「猫耳好き?」

京太郎「いや……」

灼「猫耳好きだった」

京太郎「……」

灼「……」

京太郎「……」

灼「猫耳制服新妻が好きだったの……?」

京太郎「……」

灼「……」

京太郎「いや……あの……」

灼「そ」

灼「まぁ、どっちでもいい。…………好きにならせてあげるだけだと思……」

京太郎「」

2300前には始まるっぽい?


・締め切り期限ギリギリで参加
・覚悟を持って自ら命懸けの戦いに
・軍人や武道家、アスリートを除き素人の中で最高位
・大切な人を目の前で失う
・超スピードと精密さが能力
・味方のピンチに間に合い、幾度も命を救う


主人公って誰だっけ?

前ですね

ぼちぼち始めます

(前スレ955より)




 例えば、の話をしよう。

 もし君が足手まといを二人抱えた状態で、棍棒をもった屈強な男に襲われたとしよう。

 単純な膂力では敵わない。君はどうするだろうか。


哩(……今まで知っとる限りで、須賀には武器がなか)

哩(どげん喰らわんことに専念してん、躱し続けよってん……こいつには“運”や“異能(オカルト)”んごとき武器がなか)

哩(相手の防御が抜けなかったら、そいは勝ちにならん。負けんくてん勝ちにはならん)

哩(そう……)


 正面から立ち塞がるか?

 足手纏いを捨てて逃げるか?

 二人が逃げる時間を稼ぐか?


 そう――――


哩(そいは――――嘘やね)


 ――――答えは否である。


哩(須賀は、武器ば持っとっと)

哩(“異能(オカルト)”や“特性(のうりょく)”んごとき、こっちば切り裂ききる武器ば)


 答えは単純だ。

 二人を両手に抱えて、足裏で棍棒の攻撃を受けて、その勢いを追い風に危機的状況から離脱するのだ。

 要するに、そういうことだ。

 須賀京太郎が行っているのはそういうことだ。


哩(13位……腐ってん、13位)

哩(相手ん力ば把握しよってそいに対抗しきゆっぎ……)

哩(そいは、そん力ば振り回しとるんと同じやけん)


 須賀京太郎には確かに豪運も異能もないが――――。

 他者のオカルトを読み解いてそれに対抗するなら、それはそのオカルトを使用しているのと大差ない。

 生身でM.A.R.S.ランカー、或いは化生や怪物、魔物と戦ってもその表皮を貫くことや致命傷を負わせることは不可能かもしれない。

 ならば、武器を持てばいい。

 “人間(ひと)”には、“人間(ひと)”を“人間(ひと)”足らしめる武器がある。

 その身に牙を持たぬなら、外部から“力の象徴(オカルト)”として手に入れた剣を持てばいい。



哩(……今いる南家が打点中心)

哩(西家が、アナログ打ちに交代――――か)

哩(須賀としてはアナログ打ちとの方が組みやすかね。そいに速度重視が加ゆっぎ、うちば殺すには十分)

哩(今は――――?)


 リザベーションの唯一のデメリットは哩の和了が不可能だった場合、姫子もそうなってしまうこと。

 とりあえずかけて、オーバーする分にはいい。和了がそのまま反映はされないが、和了の確定は起こる。

 確定だけで、かなりの有利。

 点数そのままが安くとも、相手の――特に7位という強者の――和了が潰せるのならば、あまりに十分。


哩(さて……)


 東一局、一本場。ドラ表示牌:三萬。

 東家:白水哩&鶴田姫子 50000 + 11700 = 61700

 南家:皆木日枝&南土田花菜 50000 - 3900 = 46100

 西家:漁火穂香&金火月夜 50000 - 3900 = 46100

 北家:須賀京太郎&小走やえ 50000 - 3900 = 46100



哩(こん配牌なら……)


 東家:白水哩
 配牌:一一一二【五】萬 ⑦⑧⑧筒 235索 西北  ツモ:七萬



日枝(……ひええ)

日枝(ひぃぃい……どうしよう、これ)


  南家:皆子日枝(配牌)
 手牌:三三三四四四萬 ①③⑥⑥筒 46索 白  ツモ:



 配られた時点で満貫確定手。

 タンヤオへの移行は難しくない。副露もいいが、手なりに進めても問題ない。

 好配牌だと、日枝は静かに拳を振るわせる。対するのがタッグ日本一、上位ランカーだとしても負けてはいない。

 流石に役満聴牌ほどではないが、幸先の良さに頬がひくついた。



月夜(あたしは……あー)


 西家:金火月夜(配牌)
 配牌:二萬 ⑨⑨⑨筒 57888索 東白白発  ツモ:


月夜(この分だと対々和? かな、多分はさ)

月夜(しかし、須賀プロいるとアナログって言ってもねー。技術でやりあうのはキッツいかな、こりゃ)


 青みかかった銀髪――冬の静謐な満月を思わせる背中までの長髪を揺らして、月夜は内心頬を掻いた。

 アナログ打ちとしての鉄板はポーカーフェイス。

 だがそんな定番とは余所に、彼女は本来なら日の光がごとく朗らかに笑う。実際のところ、あまり鉄面皮というのは好みではない。

 それでも凛と唇を結んで、陽光の橙色の瞳で白水哩の所作を睨む。





京太郎(……リザベーション攻略の為には、とにかくあの人たちを“追いかける側”にしなくちゃ駄目なんだよな)

京太郎(11600……鶴田プロの確定和了が2900だとすると、今は――)

京太郎(11600+3900+3000+1000……つまりは19500のリードな訳だな)

京太郎(満貫直撃にちょっと……ってとこか)

京太郎(なんだけど……)


 北家:須賀京太郎(配牌)
 配牌:五八九萬 ②【⑤】【⑤】⑧筒 3【5】79索 西白  ツモ:


 赤い。


 ②‐⑤‐⑧とか筋が揃ってますねワーイ。

 半ば呆然としながら、ここに松実宥はいたかな……と問いかけてみる。

 当然答えは返らなかった。もっとも、期待などしてはいないが。

 白水哩から直撃を奪おうとするならば、リーチを掛けるのは論外。しかしながら、この手でリーチを掛けずに満貫にするのは難しい。


京太郎(……まぁ、別に一発で戻さなくてもいい)

京太郎(南場に入るまでに、白水プロにリードが必要。……俺じゃなくても)

京太郎(白水‐鶴田が親番ツモ&ツモでも――)

京太郎(2万点差あっても白水プロが2役を和了したら詰まる。三役和了なら、大体32000点か……)

京太郎(……さて)


 役としては三色同順は見える。

 幸いなことに八・九萬の辺搭子に7・9索の嵌搭子。⑨筒を先に引けば確定は容易い。

 速攻副露と行きたいところではあるが、他者聴牌へのケアとなる牌がないのが痛い。しかし、赤があるのは活かしたいところ。

 八・九萬を見切り、五萬へのくっつきを期待――論外。搭子が足りていないし、キー牌となる八・九萬を見切る意味はない。

 或いは白が重なれば、即撃が可能。

 リーチならば、八・九萬で一面子/3・【5】索で一面子/7・9索で一面子/五萬くっつきで一面子。


 ――なお、神ならぬ須賀京太郎は気付かないが、⑨筒を引く未来というのは限りなく少なく、白も死んでいた。

 そう、ここまでが単純なデジタル思考。
 



京太郎(……単純に考えたなら、五萬へのくっつきは薄いな)

京太郎(あの南家――“それが偶然なのか”“それとも異能なのか”……やたらと真ん中の周辺が集まってる)

京太郎(五萬くっつきもすんなりとは行かないだろうなぁ……)


 真ん中の周辺――3・4・6・7が彼女に集まりやすい傾向。

 そういう傾向というだけで――必ずその辺りが彼女の元へ向かうとか、或いは手牌がそれで占められるという訳ではない。

 また、追加するなら……。

 それら四牌×四枚×三種=四十八枚が存在して、根本から彼女がどこかでそれらを切らざるを得ない以上は、彼女のオカルトに捨て牌への制限はないはず。

 事実、彼女は前局に打:三萬を行っている。しかしながら能力が解除された様子はない。

 つまりは、松実宥が如くの補助系統の能力である。


京太郎(んで――)


 ギリ、と奥歯を噛み締めた。流れるような動作で注射器型の電気刺激装置を取り出し、首筋に押し込む。

 本来なら筋肉の凝りを解すマッサージの用途として使われる電気刺激であるが、幾度の条件付けの据えそれをスイッチと成し、自分の意識の切り替えに使用。

 勝負は一瞬/或いは石化。

 相手が引いてきた牌を起こし、手牌の整理と今後の方針を決定するまでの僅かな“間”――――その情報を貪欲に喰らう。

 スポーツで培った全体視に加え、己で研いた視点を合わせずしても特定点を見やる力。

 作り変えられていく意識。

 合わせて自然と心拍数が跳ね上がり、鼓動の回数が調整される。鼓動に合わせて京太郎の思考が加速――――。

 眼球の筋肉が酷使される。コンマ数秒にも至らぬ間に全体視と注視を切り替えが繰り返され、相手の手元を睨む眼が絶え間なく動く。

 瞬きすらも惜しいと開かれた瞳。世話しなく小刻みに振動する。

 全員――――そう、自分の手牌も含めて全員の兵牌とその仕種を喰らい尽くす思考の“巨大昆虫”。

 さながらサイエンス・フィクションに登場するタキオンの如く――血流が/電流が/思考が、加速する――――“擬似神経加速”。


京太郎(――――)


 面前傾向=慎重派/或いは江口セーラがごとき高打点主義。

 表情の微細な変化+指先の微かな震え=手牌が悪い/或いは高打点。

 これまでの傾向/癖――――高打点。つまりは役が見えている配牌かドラ。

 手牌整理時にホンの僅かであるが視線が止まる。

 あの範囲は特定の一牌あるいは一ヶ所ではない=ある程度対子や刻子など縦に重なったドラ。

 赤ドラ=須賀京太郎の手元に大半/対子ないしは刻子として埋まる以上――赤ドラの可能性:低。

 能力+情報――――ドラの四萬が彼女の元にある。



京太郎(――――――)


 更に潜る。

 滑るような移動、或いはある一帯を俯瞰する眼=その辺りは同一牌。

 対子・刻子の数――――三つ。

 あまり興味なさげ/乃至は突っかかる目――――明確なる不要牌=一牌。

 同時に京太郎は視界の端に映し出される東家と西家にも意識を。


京太郎(――――――――)


 白水哩=逡巡+西家への警戒――リザベーションは未だ/彼女の理想は早和了/先程和了させて確認した彼女の手牌の並びと照会。

 金火月夜=重なった牌が三つ+白水哩への挑戦的な目線――――副露可能/方針は哩の停止、つまりはリザベーションについてある程度把握=他家のケア意識。

 更に奥歯を噛み締め。

 これまでの映像とは? もっと細かな変化はないか? まだ反映されていない彼女たちの方針は?

 リザベーションにあるデメリットは、他家がその能力を把握し理解している場合、実際の点差以上に意味を持つ点差として他家がそれを認識すること。

 京太郎は鶴田姫子が二役で和了とあたりを付けた。だが、他家は今の四役の倍と考える。

 24000点――ツモなら32000点差が付く+現在の点差と比べると五万点近い。

 原村和のような完全デジタル思考でない限り、白水哩の封殺を考え始める――――。

 鶴田姫子が二役で和了するのか、八役で和了するのかの意識の差が今後の命運を別けるのだ。


京太郎(――――――――――)


 しかし、あれは本当に二役だったのかと反芻。同時に検証を。


寝落ちすまんち

ガチ闘牌って正直読んでて楽しめるのか疑問

>>34(訂正)
× 勝負は一瞬/或いは石化。

      ↓

○ 勝負は一瞬/或いは石火。

てるてるはね、ほら……

・打ち込むごとに速度と打点が上昇する
・レーダー生物
・ギギギとかいうかくし球
・基本攻撃当たらない(うわっ、なんかヌメヌメするー)
・大事な人をNTRた


ね?

まだトータルで大型10回も回してないのに大鳳武蔵出ると笑えてきますね
あとツッコミ満載な小説版テラフォ読んで、やっぱマルコス主人公だと思いました


始めますけど今回のモブのネーミングの由来当てれたらなんでも書くでー




京太郎(……あとは周り次第。リザベーションを判ってくれてるなら――)


 京太郎の逡巡に、上家の視線が交差する――――。

 その一瞬で理解した。彼女が、ここで白水哩の連荘を止めるつもりであると。

 しかも普通の麻雀におけるそれよりも、遥かに強い決意で。

 アナログ打ちならば、白水哩の特性を把握しているという予想は当たったらしい。

 あとは潰すだけだ。



哩「……」

 手牌:■■↓■■■■■■■■■↑■

 打:西


日枝「……」

 手牌:■■■■↓■■■■■■■■↑

 打:白


月夜「――っ、ポン!」

 手牌:↑■■■■■■■■■■白白  [白]

 打:二萬


京太郎(即鳴きかよ……まぁ、重なったのが三つあるしな)

 手牌:五八九萬 ②【⑤】【⑤】⑧筒 3【5】79索 西白

 ツモ:2索




 ここで改めて確認しよう――。

 単純に、実に単純に白水哩がリザベーションに於いて面前でツモ和了した場合どれだけの点差が付くか……だ。

 全てが親番、鶴田姫子も同じく30符だとする。


 まず白水哩が【リザベーション一飜】を使用した場合、白水哩の得る点数は1500、他家は-500オールで計2000点差。

 鶴田姫子は2900(3000)点で和了。他家は-1000点となり計4000点差。哩と合計で【6000点差】となる。

 【リザベーション二飜】の場合、白水哩は2900(3000)点の-1000オールで点差は4000点に。

 鶴田姫子は11600(11700)点の和了で、他家には-3900点となり点差は15600点――――合計で【19600点】。

 【リザベーション三飜】の場合、白水哩は5800(6000)点和了で、-2000オールにより差は8000点。

 鶴田姫子は跳満――18000点の6000点で、差は24000点。哩と合計して【32000点差】ができる。

 【リザベーション四飜】の場合、白水哩は11600(11700)点。-3900点された他家との差は15600点。

 鶴田姫子は親倍の24000点の8000オール。単体で差が32000点。哩と合わせたならば、【47600点】だ。

 【リザベーション六飜】ならば、哩が他家に付けるのは24000点差。姫子は36000点の12000オールで48000点。計:【72000点】の差。

 【リザベーション七飜】なら、哩の24000点差に加えて姫子の16000オール48000点――――つまりは【88000点差】。


 理解できるだろうか?

 白水哩の一飜には6000点差。

 白水哩の二飜には、19600点差――親の満貫(4000オール)よりも力があり。

 白水哩の三飜には、32000点差――つまりは親倍と同じ力。

 白水哩の四飜は、47600点――親の三倍満に等しいのである。

 白水哩の六飜は72000点であり、これは親の役満ツモをも凌駕する点差であり、親の三倍満直撃に等しい。全方位に向けて。


 これこそが、リザベーションの妙。

 一度発動してしまえば確定してしまう、絶望的な運命である。



京太郎(……それで、だ)

京太郎(それで俺は――――俺たちは勝つために白水哩に高い飜数のリザベーションをさせなきゃいけない)

京太郎(可能な限り、彼女の親番が…………次の親番が来るまでに)

京太郎(そんな、白水哩が“使わざるを得なければならない”状況に追い込む必要がある……んだよな)


 パフォーマンスで見るならば――。

 リザベーション一飜は、本来の2000点差が6000点差という意味を持つ三倍。

 リザベーション二飜は、本来の4000点差が19600点差に相当する四.九倍。

 リザベーション三飜は、本来の8000点差が32000点差となる四倍。

 これ以降はおおよそ本来の点差の三倍強となる形となっている。


京太郎(……無茶苦茶だよな、このオカルト)


 笑いが込み上げて来た。

 二飜という作りやすい役を作っているだけで、毎局親満に相当するダメージを与え続けられる。

 白水哩については、リーチツモだけで相手を虐殺することが可能なのだ。なんたる理不尽か。


京太郎(だけど……それでいいぜ)

京太郎(今回はやえさんがいる……俺一人ならともかく、やえさんが)

京太郎(……俺は、俺一人で咲に勝たなきゃ――――咲を倒せるようにならなきゃ駄目なんだ)

京太郎(それなのに、高々“プロでも破れない”だけのオカルトを破れなくて――――どうするんだよ!)


 打:②筒と叩き付けて。


 奥歯を再び噛み締めた。それを契機に、須賀京太郎の中の意識が――――加速装置のスイッチに切り替わる。

 細かく揺れ動く京太郎の眼球運動に合わせて、鼓動も思考も精神も加速する。

 京太郎の“肉体(はやさ)”は、人のそれから昆虫のそれへと人為的に“変態”する――――。



哩「……」


 東家:白水哩
 手牌:↑■■☆☆☆↓★■★■■■□

 打:二萬



日枝「……んー」


 南家:皆子日枝
 手牌:☆☆☆↑■■↓●●★★★■■

 打:①筒



月夜「……」

 手牌:☆☆☆■↓★★★■↑□    [白]白白

 打:東

ここまでで! 寝ます!


実際リザベ強い

このスレのヒロインって誰だと思うっぽい?
というか誰ENDが見たい?

なるほどなるほどオッケーですー
好感度高いのに名前上がらない弘世菫とかいう磐石のオチ要員

やっぱあれやね。ヒロインは開始時点で死んでるか未来から来て殺されるか記憶から消えて死ぬかする必要あるんやね


今日はなしだけど、ヒロイン誰よアンケートは続けてなー

なおてるてるにはまだ「ガチモード血涙京太郎と戦闘」「そのせいで京太郎失明」のイベントが残ってるからな
やっぱてるてるのベース生物は電気ウナギしかないわ

・照             (長野・東京)
・シロ            (岩手)
・一             (長野)
・咲             (長野)
・小走先輩         (奈良)
・穏乃            (奈良)
・灼             (奈良)
・淡             (東京)
・憧             (奈良)
・大乱闘松実シスターズ (奈良)
・マホっち          (長野)
・ハルちゃん        (奈良)

圧倒的奈良県

京咲純愛書こうとすると京ちゃんが倒れながら去っていこうとする咲ちゃんへと手を伸ばし、
咲ちゃんが「京ちゃん……もう、私のせいで京ちゃんが傷付くところ……見たくないよ」って言ったとこで背後から切りつけられ、
京ちゃんが這いずりながら瀕死の咲ちゃんに近付いて
最後に抱き上げた腕の中で咲ちゃんが「笑って、京ちゃん……? 私……京ちゃんの笑顔、好きなんだ……」って言う場面が思い浮かぶ現象に誰か名前つけて

ドーモ、プロットとプロローグ用意してた淡スレ案が沈みました。淡も沈めないとね


始めます


Q.100年前の文学ってなんですか?

A.照「このスレは西暦2500年代」



京太郎「……」


 まだたった二巡。

 如何に上位ランカーと言えども、これで相手の有する牌が全て判る筈がない。

 そうするためには点差が進み、相手の思考と傾向が方程式に合致し、集中力の途切れから零れ出す仕種を集める必要がある。

 判っているのは相手の持つ“対子や刻子の数”ぐらいだ。

 故に、ここからは推論。

 手の進みを読む。

 不必要な牌から、あり得ない搭子を読む。

 必要とする牌を読む。

 手に組み込まれている牌を読む。

 そんな推論の上に、己の手を組み立て上げて狙撃に向かわなくてはならない。


 二巡から狙撃の用意とは、なんとも馬鹿らしいだろう?

 だが須賀京太郎は引きが弱い。

 それ故に、M.A.R.S.ランキング上位クラスの相手には、かなり初期から手を決めて練らなければ打てないのだ。

 それは、針の穴を通す――――というよりも、さながら大気圏から再突入する音速の二十倍以上の速度を持つ飛翔体目掛けて、同様に飛翔体を放つに等しい。

 “神の盾”の名を冠する、砕けない宝石の銘で飾られた鉄の城のように――――撃つ。

 
 それとも或いは、そんな迎撃染みた技なぞ考えずに最大限の速度で以て、最小限の回避動作で攻めるべきか?

 もしくは、己以外の人間の援護を行い戦の版図を書き換えるべきか?

 ここは温存し、完全に防御に徹するべきか?

 オールマイティというのはつまり出来ることが多く、出来ることが多いというのは即ち普通のそれに比べ決めるべき選択肢が多数に及ぶということ。

 京太郎は、その膨大な選択肢から正着の一手を選ばなければならない。

 オカルトスレイヤーに何よりも必要とされるのは、選択肢を吟味し選び抜き――その選択肢を信じつつ疑うという精神力。

 つまりは、意思だ。



京太郎(……ここで、仕掛ける)

京太郎(さっきのリザベーションは一役――――白水プロも、攻めたい筈だ)

京太郎(攻めに来るなら、そこを叩ける……ッ!)


 前の局で明らかとなった白水哩の最終和了形と捨て牌、そこから考えられるツモと切り替えは以下になる。

 これは、単純にツモ切りとそうでないものを見分け、和了から手牌の形を逆算しただけのものに過ぎない。

 特別な力なんてなくても、誰にでも出来る技術。


 手牌: 一一二二三三萬 ①②⑥⑥筒 123索   ツモ:③筒

  ↑ 打:5索

 手牌: 一二二三三萬 ①②⑥⑥筒 1235索  ツモ:一萬

  ↑ 打:{八萬} ※ツモ切り
  ↑ 打:6索

 手牌: 一二二三三萬 ①②⑥⑥筒 1356索  ツモ:2索

  ↑ 打:{北} ※ツモ切り
  ↑ 打:{東} ※ツモ切り
  ↑ 打:東

 手牌: 一二二三三萬 ①②⑥⑥筒 135索 東  ツモ:6索

  ↑ 打:中

 手牌: 一二三三萬 ①②⑥⑥筒 135索 東中  ツモ:二萬

  ↑ 打:1索

 手牌: 一二三三萬 ①②⑥⑥筒 135索 東中 ツモ:1索

すまんち落ちてた
なんで一役と断定したか、みたいな解説になるはずやったんや……

一番下が最初ですわ


おやす宮永

エヴァはパチンコでしか知らないんだよなぁ……(困惑)
破は好きですよ、破は

エヴァQってどんな話?

飲み会に一時間遅れていったシンジくんが
「今なんの話?」って輪に加わろうとしたら、「盛り下がるから黙っててくれる?」って怒られて
優しい友達が、「このギャグやればバカうけだよ」って気を使ってくれたんで
思い切ってやってみたら、「お前、それだけはやるなよ!」ってみんなに怒られて、
居酒屋の隅に寝っ転がって泣いてたら、友だちのアスカちゃんが「帰るわよ」って迎えに来てくれた話。

最高やんけQも(震え声)

心が折れた。USBクソですわ

終わりは決まってるよ
重要な闘牌があと2回で終わる(やろうと思えば3回)

・VS宮永照
・淡、咲とリベンジタイトルマッチ
・VS夢乃マホ

で終わるから

アラフォーマーズは最近のテラフォのテラフォ並みには出てくるから安心めされよ

ちょっと今日は、100KBあったライダーの続きの書き溜めと50KBあったダーク艦これが消えてショックがヤバいんで更新は勘弁して下さい
2095年とかワケわからない保存日時になってファイル種類がクソ文字化けするとかもうどうしたらいいのかわかんねーよ

スクショあるで、USBクソ崩壊グロ画像の
ライダーの終盤のログを読み直してフィールを高めて25KBから再生させなきゃ……(使命感)

おやすみオナシャッス


にしてもやっぱアコチャーは横恋慕だし、淡は涙目だし、セラニキはイケメンだし、舞姫はサドマゾだし、姫様は空気だし、咲ちゃんはヒロイン
やっぱり結局何書いても熱血王道少年バトル漫画ですね

問1:以下の状態になったときの筆者の気持ちを答えなさい
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5303975.jpg

A:ま、まだ……まだ慌て……あわ、あわてる……てる……
 あわ……てる……淡を沈めて照には「どうしてそんな動物みたいなことするの」させなきゃ(使命感)


1900から始められたら始めたい所存



 京太郎が判断した理由であるが――。

 まず、リザベーション使用中に恐れるべきことは二つ。

 “規定の役に届かないこと”と“他人に和了されてしまうこと”だ。

 仮に白水哩が、四役を決め打っていた場合――――“その役を成り立たせる以外の牌は全て不要牌”となる。

 同時、“他人に和了されてしまうこと”を警戒するのならば……。

 (副露を抜きとするならば)前半はともかく、後半に切る牌が“他人の手牌に組み込み難い牌”“必要とされない牌”――つまりは有用度が低い牌が終盤に切り出される筈だ。

 5索や6索が後半まで温存された理由は、要するに白水哩が使おうと思っていたから。

 四役を狙おうとしていたならば、あの手牌からは“リーチ”“チャンタ”“純チャン”“ツモ”“三色同順”“イーペーコー”の組み合わせから選択される。

 純チャンは些か難しいが、チャンタの保険を掛けておく価値はある。1索をあの序盤で打つ必要はあまりない。

 考えられる理由としては、確定三色となる1・3索の並びを優先したから。他には面前での有効牌を活かす3対子崩し。

 その後の運びを見ても、決め打ちというよりは手なり――――和了できればいいという感覚さえ見える。

 故に、京太郎は白水哩のリザベーションを1役と判断した。


 しかし、あまりにも推論が多い。

 既にこれ以上の成長が不可能な京太郎とは異なり、彼女たちは打てば打つほど進化していく。

 昨日のデータが今日活かせるとは、限らない。



京太郎(連荘前提のリザベーション……)

京太郎(だから、なんとしても――――ここで潰す!)


 “投薬”は済ませた。

 集中の限界の為、そう多発しては使えない“眼”を――――読みを――――。

 使った。使っているのだ。

 白水哩のリザベーションを叩き潰し、そして、なんとしても彼女が大物手を狙わざるを得ない点差を付ける。

 可能ならば、白水哩の親番までに。

 精神の“変態”は済んだ。漸くこれで、上位ランカー相当の敵と戦う準備は整った。

 数少ないその瞬間を、逃さず使い潰さなくてはならない。


京太郎(あの小走先輩が、俺と勝ちたいって言った)

京太郎(言ったなら――――ここで、やるしかないよなッ!)


 幸いにして、ドラもある。

 直撃させたならば、自分とやえの勝利への道筋は僅かながらでも拓かれる。

 ならば、叩き付けるしかない。

 攻めてくると理解しているのであれば、狙い打つことはそう難しいことではない。

 問題は手牌。この、どうしようもない手牌からどう攻撃を与えるまで高めていくかだが……。


京太郎(……憧。見てるか?)

京太郎(使わせて貰うな……お前から貰った力をさ)

京太郎(それで――――自慢させてやる。須賀プロにこれを教えたのは、自分だって)

京太郎(お前の為にも……俺は、勝つ!)


 最近はすっかりと疎遠になってしまったが……。

 七年来の付き合いとなる少女の――。

 最も親しいであろう友人の――。

 自分を人間にしてくれた女の――。

 戦うための武器をくれて、散々ばら世話を焼いてくれた恩人の――。

 誰よりも一番に自分がプロになったことを祝ってくれたファンの――。

 彼女の笑顔を思い浮かべて噛み締めて、京太郎は更に思考を加速させる。




 ――ただ。


京太郎(……あー)

京太郎(悪い、憧、やっぱ今のなし!)


 ――想いと手牌が一致するような幸運は京太郎にはなかった。



京太郎(……これは)


 北家:須賀京太郎
 配牌:五八九萬 【⑤】【⑤】⑧筒 23【5】79索 西白  ツモ:西


京太郎(……⑨筒引けば、憧みたいに副露特急行けるんだけどなぁ)

京太郎(それにしちゃ急所がやっぱ多い……それにスピード戦だしな)

京太郎(今がこう――)


 東家:白水哩
 手牌:■■☆☆☆↓★■★■■■□


 南家:皆子日枝
 手牌:☆☆☆■■↓●●★★★■■


 西家:金火月夜
 手牌:☆☆☆■↓★★★■□    副露:[白]白白


※■以外の同一マークは同一牌、↑は切り出し、↓は入り、□は字牌、■は不明牌。


京太郎(南家、対子がもうひとつ増えた)

京太郎(西家も対子が増えてるか……)

京太郎(……早いって。まだ二順目だぞ)


 打:五萬




 ――そして。


哩(……ここいらで、潰すか)


 東家:白水哩
 手牌:■↓■☆☆☆■★■★↑■■□

 打:2索



日枝(……うーん)


 南家:皆子日枝
 手牌:☆☆☆■◇◇●●★★★■■

 打:発(ツモ切り)



月夜(……なら)


 西家:金火月夜
 手牌:☆☆☆■■★★★■□    副露:[白]白白

 打:東(ツモ切り)


※■以外の同一マークは同一牌、↑は切り出し、↓は入り、□は字牌、■は不明牌。


京太郎(……白水プロは字牌温存。安牌確保か?)

京太郎(決め打ち……っぽいな、多分)

京太郎(リザベーション使ってたら、直撃受けないようにしたって潰されたら痛いから……安牌確保のオリ決め込みってセンはないだろ?)

京太郎(ってなったら、役を決め打ってるから……の和了までの凌ぎだ)

京太郎(南家は早い……つーか、デカイ)

京太郎(上手く誘導して白水プロに当てれたら恩の字だけどなぁ)

京太郎(下家も早い……どっちかが和了してくれるのがいいな)




 ――――それから三順後、第五順目。


京太郎「…………ッ」



 ――――須賀京太郎は、思い知った。


京太郎(……なんで、だ?)

京太郎(なんで、そう……打ったんだ!?)

京太郎(……まさか)

京太郎(いや……だけど)

京太郎(……さっきの、実は四役のリザベーションだったのか?)


 南家が手牌を倒す。

 その対象は西家――――金火月夜。

 彼女が打った5索を、撃っていた。


日枝「ロンです! 8000点は8300点よ!」


 手牌:三三三萬 ③③筒 四四四萬 46索  副露:[⑥]⑥⑥筒



月夜「……はい」


 手牌:88877索 ⑨⑨⑨筒 7索 発 [白]白白

 打:5索


哩(……読みは当たっとったか)

哩(……)

哩(“攪乱(どく)”は、お前の専売特許やなかとよ)


 ――――やはり、M.A.R.S.ランカー上位と称される実力は、伊達ではないと。



‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

 東一局、一本場。ドラ表示牌:三萬。リザルト

 東家:白水哩&鶴田姫子 61700 ±0 = 61700
 南家:皆木日枝&南土田花菜 46100 + 8300 = 54400
 西家:漁火穂香&金火月夜 46100 - 8300 = 37800
 北家:須賀京太郎&小走やえ 46100 ±0 = 46100

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

今日はここまででー

アコチャーは仕方ないね。アコチャーだもんね

>>212(訂正)
× ――――それから三順後、第五順目。
○ ――――それから三順後、第六順目。


京太郎(……)

京太郎(ああ……)

京太郎(ああ、いつも見るその顔だ)

京太郎(何を考えているか解るぜ。『人間じゃない……!』――――――だろ?)

京太郎(冗談を言うなよ。俺こそが『人間』だ)

京太郎(人の持てる才能を碌に持たず)

京太郎(訓練により、人間に収得可能な技術も修復可能な不運もあるというのに、努力もせず)

京太郎(挙句、そんな奴らが都合のいいオカルトに頼るなんて――――――――)

京太郎(俺に言わせれば、お前らの方が人間じゃない)


京太郎「祈れよ、せめて人間らしくな」


いけるやん!(白眼)


照(……)

照(ああ……)

照(ああ、いつも見るその顔だ)

照(何を考えているか解るよ。『人間じゃない……!』――――――だよね?)

照(冗談を言わないで。私こそが『人間』)

照(人の持てる才能を碌に持たず)

照(訓練により、人間に収得可能な技術も修復可能な不運もあるというのに、努力もせず)

照(挙句、そんな人たちが都合のいいオカルトに頼るなんて――――――――)

照(私に言わせれば、あなたたちの方が人間じゃない)


 ――――大丈夫だよ、照ねーちゃん。

 ――――今は照ねーちゃんの方が大きいけど――俺が追い抜いて、ねーちゃんのことを守ってあげるから。


照「……」

照「祈って、せめて人間らしく」


こっちでもいいね

ほのぼの書きたい……
ほのぼの書きたいんですよ、ほのぼの……

出血する腹部を押さえて暗くなる視界に膝が笑いながらも思い返したら「死ねない……、こんなところで……死ねない……!」みたいになる感じの、
悪鬼外道が跳梁跋扈する暗闇血塗れの荒野に咲く、一輪の花のようなほのぼのが……


仮になら誰とがいいっすかね?

今まで出てないキャラは無理や

えらべえ

①咲ちゃん
②淡
③照
④一ちゃん(昨日誕生日だったし多少はね?)
⑤その他

よっしゃ、一ちゃんな!





  【僕たちの歌】



 



「やれやれ、違うよ……京太郎くん」

「えっ」

「こういう時は“機知(エスプリ)”を効かせてこう言うのさ」


 ガチャリと手錠が音を立てた。

 瞠目する須賀京太郎。今より若く、……いや幼く、そして擦れ切ってない真っ直ぐな瞳。

 真っ直ぐな怒り。

 だからこそ、こちらは冷静になれる。怒りという炎を、高密度な蒼い炎に――――更には爆発を心待ちにする炸薬へと熟成できる。

 さながら、樽に眠るワインのように。


「――――ボクの名前は国広一」


 恐怖はある。

 だけれども、これは舞台だ。


「――――その少女の魂の名誉の為に」


 観客は彼。

 いつしかかけがえのない友人となっていた、主と同じ金髪の少年。

 不思議なもので、彼に観られている間は弱音を吐けない。なんとしても最高の芸を、一番格好つけた演技をしなくてはと思えてならない。


「――――左にいる我が友、須賀京太郎の正当なる怒りとその心の安寧の為に」


 にやりと笑う。

 いつからか、こんな関係だ。自分は彼の友人であり先達で、彼は自分の友人であり愛弟子だ。

 だから、格好を付けなきゃ始まらない。


「――――ここからは“ヒーロー(ボク)”が“悪者(きみたち)”をブッ飛ばす、完全無欠のショータイムだ!」


 そう、いつからか。

 いつだって――――。





「……夢ェ?」


 髪の毛を掻きながら、国広一はやおら身を起こした。タンクトップに下着だけでは、そろそろ肌寒い季節になってくる。

 これでいて普段着よりも露出が抑え目なのだから、普段はどれぐらいの涼しさを覚えているのかなんて言うまでもないだろう。

 そういえば髪の毛が伸びたかもしれない、こっちは変わらないけど――――などと胡乱とした目線を毛先と慎ましやかな……いや、平坦な胸部に向けた。

 目を擦る。

 うー、と頭を揺らしてみる。


「懐かしいな……これ、確か昔の……」


 彼がまだオカルトスレイヤーではなかったときの記憶。

 今でこそ、きっと造作もなく下すことができるだろう相手に苦戦した思い出。

 彼と共に、許せない悪と戦うという実に非日常に富んだ冒険譚。

 あれは確か、所謂オカルトを持つ少女を借金のカタにして賭場を荒らして回っていたヤクザ者と戦った追憶。

 そう、売られた少女。それに手を差し伸べたヒーローの――


「……あ」


 そういえば、その件のヒーローその二は我が職場に宿泊したのではないか。

 そう、職場。我が家であり職場である。

 そう、職場ということはつまり――


「し、しまった!? 寝過ごした!?」


 ――実にグレートな職務怠慢を果たしたという訳である。



「うぅ……ごめんなさい、萩原さん」

「いえ、幸いにして今日の来客はございませんので」


 髪を結わいて頬っぺたにプリントシールを張っていくその頃には、すっかりと朝の仕度は終わっていた。

 慚愧の念が絶えないが、執事の萩原は年齢不詳で本性不明なアルカイックスマイルを浮かべている。

 だが、どうやら「休日ですので」と続ける彼の言葉に怒りとやらは見えないので、一先ずは安心しても良いだろう。


「昨日は京太郎くんと盛り上がっていたようなので、『もしかしたら』と織り込み済みです」

「……そっか」

「そうです」

「……」

「……」

「……なに」

「何か?」


 笑顔の姿は変わらないものの、どことなくその質が変化した風に感じるのは気のせいだろうか。気のせいではない気がする。

 完全で瀟洒な執事だった彼は、いつの間にか中々の茶目っ気を発揮するようになっていた。

 いい意味で打ち解けたということだろうか。自分よりも、この屋敷は長い筈だが。

 理由は――まぁ、例のある少年のお陰だ。今は青年だが。

 同性の友人で、彼に付き合って色々と経験をする内にある程度は角というか気負いが取れたらしい。老人になったら、さぞかし軟らかく遣りにくい執事にもなろう。

 そんな萩原の意味深な視線から、ばつが悪く視線を逸らしてみれば――


「あ、一さん! おはようございます!」


 ――件の彼が、実にいい笑顔でそこにいた。

 しかも燕尾服で。エプロンつけて。生クリーム泡立てながら。

 ……。

 ……なにやってるのさ、君は。




「なにやってるのさ、京太郎くん」

「折角だから俺も、ハギヨシさんの仕事をやってみようかなって……」


 いや君、麻雀プロだよね。


「……そのエプロンは?」

「ケーキを……その、ハギヨシさんと……」


 ……いや君、麻雀プロだよね。

 僅かに申し訳なさそうに、というか照れ臭そうに困った笑いを浮かべる須賀京太郎。

 その恥ずかしそうな様子が「ハギヨシさん……」に被っているため、同僚の沢村智紀のようなソッチの気がない国広一としても変な勘繰りをしたくなってしまう。

 そんな様子だから、あることないこと囁かれるのだと思う。……困ったもんだ、この弟子。


「あー、うん……まぁいいや」

「?」

「まぁいいや、うん」


 音に鳴るかとばかりに疑問を表情に浮かべる須賀京太郎。

 なんとなく、こういう様子があの少年の時分から変わっていない。

 そのあたりがルックス以上に人気の秘訣なのかと思う。……タレント的な意味で。


「……なんですか?」

「いや、ルックスもイケメンだなって」

「……。……それ、わりとレース序盤で脱落しますよね」

「ついでに中盤で死ぬね」

「……」

「……」

「不吉ですよ!?」

「ツキとか気にするタイプだっけ?」

「いや……それは……まぁ……」


 訝しんだ彼になんとなく軽口をぶつけてみる。予想通りの反応だ。

 というか、予想以上に面白い。

 特に最後辺りの、丸め込まれて釈然としないながらも大人しくなる大型犬のような様子が、なんとも可愛らしい。

 ……。

 ……大の大人の男に可愛らしいという形容詞はどうかという話だ。訂正しよう。他にいい言葉が見付からないが。



「……で、さぁ」

「はい?」

「最近どうなの?」


 一が投げた問いかけに、須賀京太郎は僅かに言葉を詰まらせた。

 どうやら御世辞にも良いとは言えないのだろう。そんな様子を見なくたって、テレビの前から把握している。

 最近思い悩んでそう――というのぐらいは、わざわざ聞かなくても判る。その程度の付き合いだとは自負している。

 まぁ、無理もないだろう。

 念願叶ってプロになったはいいけれど、麻雀プロとしてではなくタレント的な名の方が売れているのだから仕方ない。

 まだプロになっていない、大学生の頃から撮影に駆り出されていると聞けば、一とて良い気はしない。

 だけれども――――ああ、知っている。

 国広一は、須賀京太郎がどんな人間か判っているのだ。


「まぁ、一年目ですから! ここからですよ!」


 そう、彼は気を回す格好付けだ。だからきっと、ストレートに問いかけられたって弱味を見せない。

 だからこんな答えは予想通りなもの。

 彼が格好付けというのであれば、国広一は友人として格好を精々付けさせてやればいい。

 だから、質問の内容を切り替えた。


「……目は?」

「あー、えっと……今のところは大丈夫です。そこまで無理に遣ってはないので」

「そう? ならいいけど……」

「……判ってます。次に昔みたいになったら、最悪俺は麻雀プロを続けられなくなるって」


 頷く彼に、一も首肯で返した。


「まぁ、そうなったらうちで養ってあげるよ」

「一さんがですか? ってことは、主夫かぁ……」

「……悪いけどヒモは嫌だからね?」



 お得意のウィットでお茶を濁して、やれやれと伸びをしてみる。すると彼も胸を撫で下ろしたらしい。

 素人に気取られてしまうあたり、プロとしてまだまだという気もするが……何も休日まで気を張れというつもりはないので大目に見よう。

 仕事がどれだけ大変だったとしても、この家にいる間はせめて穏やかで居させてやりたいのだ。


「……そういえば、前にボクが教えたおまじない覚えてる?」

「おまじない……?」

「……」

「……」

「……はぁ」

「す、すみません……」

「まぁ、忙しいから仕方ないか」


 やれやれと溜め息を漏らしてみる。

 こうもやれやれと呟いていたら、流れる星の“十字軍(クルセイダーズ)”になってしまう。困ったもんだ。

 いや、確かに星のプリントシールを貼っているが。それもうなじに。

 ……ちなみに頬っぺたにはハートの2だ。深い意味はない。


「まぁ、また忘れるかもしれないけど」

「……忘れませんよ」

「忘れてたのに?」

「……こ、今度はちゃんと」

「そうかなー?」


 まあ、忘れたならその度にまた魔法をかけてやればいいだけだ。






 ――――そして。



「M.A.R.S.ランキング、13位。異名は――『オカルトスレイヤー』だ」


 それからおおよそ一年後の夏、彼はある舞台に臨んでいた。

 かつて国広一と共に行ったように、身の丈に似合わない不幸に縛られてしまった少女達を救わんと。

 優しき心と、正しき怒りを拳に湛えて。


「ダサい」

「オカルトにスレイヤーされるんじゃなくて?」

「ただの人間じゃん」

「13位って、不吉な順位ですね」

「ダサい」

「ダサい」

「……手厳しいな、女子小学生。スゲー泣きそうになってくる」


 降りかかるのは無情の言葉。押し寄せるのは非情の展開。

 それでも彼は格好を付ける。

 どこまでも人間で、“道化的(ジョーカー)”だったとしても、己こそが“切り札(ジョーカー)”足らんと。


「……泣けばいいでしょ、いい歳こいて」

「変な名乗りに付き合わされる私たちの方が泣きたいですよ」

「……いや、マジに手厳しいなオイ」


 彼は立ち上がることを止めない。

 いつか、一にはこう言った。

 例えこの手がちっぽけでも、特別な力なんてなくても、言うにまれない事情なんてなくても、大層胸を張れる覚悟なんてなくても――――。

 誰かが泣いているなら、そんなのは涙を止めない理由になんてならないと。


「ま、いいさ。冗談はここまでだ」


 小さく彼は呟いた。


「こっから先は、真面目の本気で……俺が証明してやるよ……! さっきの言葉をな」


 そして彼は舞台に登る。涙を笑顔に、絶望を希望に変える魔術師の仮面を身に纏い。

 種や仕掛けのある“奇術師(マジシャン)”ではない、トリックではない“魔法使い(ウィザード)”の時間だ。






「――さぁ、ショータイムだ」




 




    ◇ ◆ ◇



 ――だからさ、辛かったり苦しいかったりしたときはそれが舞台だと思った方が良いよ?

 ――そう、舞台。

 ――ボクたちマジシャンはね、ポーカーフェイスが基本だけどさ。

 ――まあ、やっぱりそうも言ってられないぐらい緊張したり不安になったりするんだよね。

 ――でもさ、皆舞台の上じゃそんな素振りは見せない。観客の前じゃ、絶対に情けないところは見せない。

 ――だから、もしも京太郎くんがこの先何か不安になることがあったらこう言って格好付ければいいよ。

 ――不安なんて、絶望なんて笑顔のポーカーフェイスで吹き飛ばせばいいんだ。

 ――いいかい?

 ――頑張ってね、君はボクの最後の希望なんだ。

 ――そう、辛いのも苦しいのも全部舞台の上だよ?

以上!
一日遅れだけど、一ちゃんの誕生日だから気合い入れた
一般人ヒロイン枠内感凄くなった

寝ま諏訪湖

京咲純愛を書きたい
一心不乱の京咲純愛を書きたいんですよ
血塗れの京ちゃんの遺体にキスをして戦いに向かう咲ちゃんとか、咲ちゃんの遺体をお姫様抱っこして炎から現れる京ちゃんを書きたい

あ、今日はなしっす
また息抜きでな、ほのぼのを書きたいんでキャラを挙げて下さい。照はほのぼのしません

あー、京咲純愛書きたい
ワームでもいい、咲は咲だ!ってワーム咲ちゃんを連れて地獄の逃避行して結局咲ちゃんも守れずにホッパーゼクターも破壊されてボロ雑巾のように蹴り飛ばされ
すんでで咲ちゃんが使ってたカブトゼクターを見にまといダークカブトになって咲ちゃんの思いを受け継ぐ京咲純愛が書きたい


あ、把握です。ちょいまち

①咲ちゃん
②部長! 部長!
③諏訪湖の住人
④チームメイトとどんな感じよ
⑤痴女たち

すぐには始まらんけど、えらべえ

①   4
②   3
③   9
④   10
⑤   2

咲ちゃん主人公にして、京ちゃんの傷口押さえながら「やだよ……京ちゃん、やだよぉ……」って言う京咲純愛を書きたいので場所と時間を下さい

安価出すでー

1~50:皆で仲よしチームアネックス
51~95:おう、あわあわ沈めるんだよ(ついでにポルノの曲名あると助かる)
96~00:全員出せよ

↓5 反転

一つ下じゃなくてよかった……危なかった

咲ちゃん純愛本当書きたいんだけど、書くならガチでやってどっちか殺さないとアカンから悩みどころ

久々やね(面倒見がよくて品行方正なわた部長は関係ない)



ちょっとネタ下さい
↓2~↓6

実際、淡を不幸にしたがってるのは皆だよね……?

よっしゃいくでー





   【フタリノ夜】




 



京太郎「はぁ……」


 溜め息を吐くと幸せが逃げるというが、実際のところそもそも溜め息ばっかり吐いている人間には逃げられるだけの幸せがあるのだろうか。

 ああいや、金は天下の回りものという。お金というのは寂しがり屋で、仲間が多い方多い方に向かうらしい。

 とどのつまりは幸せというのもこれと同じで、加速度的にあっちこっちに宿を移すのかもしれない。

 要するに金っていうのが幸せだったんだよ!――などと実に喋っていれば竹井久が展開してくれそうな、

 幻想の日本の元風景に店を構えていそうな眼鏡の店主が言うであろう四方山話を「毒されてるな」と打ち切り、思考を戻そうと試みる。


淡「へへへー、きょーたろー」

淡「淡ちゃんの手と手を…………手と手だっけ? あれ? シワとシワ? あれ?」

淡「むむむ……」

淡「むむむむむむ……」

淡「……」

淡「ま、いいや」

淡「淡ちゃんと手を合わせてしあわせー♪ なーむー♪」


 何故、酔っ払いというのは素面を置いてきぼりのテンションで会話するのだろうか。京太郎には甚だ疑問であった。

 宮永照がやたらおねーちゃんぶるぐらい理解不能だ。



淡「ね、ねねね? 判る?」

淡「しあわせの“あわ”と淡の“あわ”だよー? ねーねー?」

淡「ふふーん♪」


 ……死淡瀬?



 ことの始まりはこうだ。

 地下鉄に乗った。無口な他人と街に置き去りだと思った。

 (ちなみに沢村智紀は締め切りで忙しいらしく車での送迎は見送られた。何の締め切りかは聞かないでおいた。実際怖い)

 そうしたら、今現在お隣で鼻唄を歌って身体を揺らしている金髪と出会った。

 大声で隣に座りなよーと呼び掛けられた。

 車内の迷惑になりそうであるし、自分はともかく大星淡の正体がバレたら色々不味そうなので、急いで電車から降りた。

 そして飲み直している、という訳であった。

 ……改めて思うと、そこまでする必要はなかったんではないだろうかという気も、京太郎自身しなくもないのだが、そこは知ったる顔の誼だ。

 例えば新子憧が同じ状態なら迷わず送り届けるし、弘世菫なら放っては置けない。宮永咲は言うに及ばず、萩原ならおうちに案内して止まって貰う。

 鶴田姫子でも……まぁ、タクシーくらいは呼ぶ。


 ……わりと誰に対しても仕方なかった。


淡「でねー、何の話してたっけ?」

京太郎「いや、まだ何も話してないですから」

淡「そーお?」

京太郎「おう」

淡「むむむ……じゃあ、好きなものの話しよっか?」

京太郎「好きなもの……? サッカーとか、それとも食べ物とかか?」

淡「なんでもいーよー!」


 「でわでわー」と、大星淡が手を叩く。そのあと、「あわあわー」と言ったのには乾いた笑いでしか返せない。

 やけに退行している気がしてならない。

 こんなキャラだったか、と京太郎は首を捻ってみた。前に飲んだときは――、……こんなキャラだったかもしれない。


淡「じゃあ私からだねっ!」

京太郎「ん、ああ……」

淡「そーれーじゃーあー、私が好きなものはねー?」



淡「そりゃ勿論、きょーたろー――――」

京太郎「……っ」

淡「――――じゃなくてテルーでしたー!」


淡「ふふーんどうどう? ひっかかったー?」

京太郎「……」

淡「ねーねー、どうだったー?」


 コロコロと笑いながら覗き込んでくる大星淡の目線に、とりあえず京太郎はデコピンで応じた。

 なんというか、色々と腹立たしかった。そう、色々と。それはそれは色々と。

 例えて言うなら、アイドルを名乗る軽巡洋艦が戦果功労賞をとってピースをしてきたようなものであり、

 或いはシンデレラなアイドルの女の子14歳142cmが「もっとボクのことを褒めてもいいんですよ?」と、

 正直マネージャーと呼んだ方がいいかもしれないお仕事をしてらっしゃる、廃課金レッドショルダーマラソンランナーに笑いかけるのに似ていたかもしれない。

 なお言うまでもないが、須賀京太郎に女性へと暴力を振るう趣味はないので諸兄には安心してもらいたい。

 一般人の蹴りの威力に等しいパンチは、色々と洒落にならないのだ。


淡「……いひゃい」


 ……額を押さえる大星淡には、ちょっと悪いことをしたかなと思った。


淡「じゃー、テルの話しよっか!」

京太郎「俺の好きなものの話は!?」

淡「んー?」

淡「だっていらないじゃん!」

京太郎「いらないって、どういう……」

淡「ずーばーりー、須賀が好きなのは淡ちゃんだかねっ」

淡「だーかーらー、須賀が私を好きでー、私がテルが好きだったら……」

淡「テルーの話に決まっテルーよねっ?」

京太郎「……」

淡「テルーの話に決まっテルーよねっ!」


 当て身(デコピン)。


淡「うぎゅっ」

淡「……いひゃい」

すまんち。久しぶり過ぎてどの程度アホの子だったか思い出せない

あー、アイアンナイト3巻読んでると京咲のモチベが高まるんじゃー


寝ま諏訪湖

>>368(訂正)
×淡「ずーばーりー、須賀が好きなのは淡ちゃんだかねっ」
○淡「ずーばーりー、須賀が好きなのは淡ちゃんだからねっ」



 額を押さえる大星淡には、それほど悪いことをした気分にならない。

 むしろこういうときは『いいや……慈悲深いぜ』と言うべきだろう。国広一ならそう言う。慈悲深いと言ってもキン肉マンは関係ない。


淡「きょーたろーが苛めるー」

淡「ぶー」

淡「須賀のくせにー」

淡「須賀のくせにー、ずっこい」


 どっちだよ。どっちの呼び名でいくんだよ。というか何がだよ。

 いかんいかん、これは酔っ払いだ。酔っ払いに正論をぶつけてどうする――と、頭を振って冷静さを維持しようと京太郎は試みた。


淡「須賀、須賀ー」

淡「ねー、きょーたろー? きょーたろー!」

京太郎「どっちだよ!?」


 ぶつけてた。


淡「なにが?」

京太郎「ん、いや……唐揚げにはレモンをかけるのかかけないのか、どっちにするって」

京太郎「はは……」

淡「……」

京太郎「……」

淡「テルはかけたよ!」

京太郎「いや君の話だから」

淡「あ、でもかけたらすっごく怒ったかもしんない!」

京太郎「どっちだよ!? しかも結構致命的な二択じゃねーか!?」

淡「淡ちゃんはきょーたろーに合わせたげるー。褒めろ褒めれー」

京太郎「いや君の話じゃないから」

淡「じゃー、きょーたろーの話ー!」

京太郎「あ、ああ……」


淡「……」

淡「……」

淡「……」


淡「なかった!」

京太郎「探せよ!?」

淡「探したよ! うっさい須賀、大声出すな!」

京太郎「……」

淡「須賀は黙ってそこにいればよしっ! 淡ちゃんが愛でてやる!」

京太郎「……」

おはよ大星

あ、2100頃からスタートします

今週の劉さんを見るに虐待されて公園の野草食ってた淡と親和性は十分ですね

おまたせ、始めるでー


一度ヒロインにした影響かやたら長くなる現象に名前をつけて下さい

仲間を助ける……自爆かな……?



淡「第一、須賀はさー」


 というところで、呼び出しがかかった。着信の主は松実玄であった。件名は――京太郎の顔から察してあまりあるものであった。

 ここで。

 指が動いたのは魔が差したというよりは殆ど思い付き同然というよりは、もう思い付きを超えた反射だった。ユグドラシル許さねえとかおのれクライシスとかそんなノリの所謂アレである。

 大星淡の胸元に焦点を合わせてシャッター。

 トップスはオフホワイトのオフショルダーフレアチュニックブラウス。なんと例えていいものか――とりあえず京太郎はそのフレアに、イカやクリオネめいたものを連想した。

 肩からはブラ紐、ライムグリーンである。下は芥子色のハーフパンツ。生足だ。実際スゴイ。ヤバイ。

 猫がそうするように前屈みになって膝のあたりを軽く握った拳で押すものだから、鎖骨のあたりがたわんでいた。


淡「ねーねー、きょーたろー」


 いかんいかんこれは大星淡であって大星淡以外の何者でもないんだおおもちあわいイヤこれはおもちあわいかちゅうもちあわいわりとおもちあわい、などと――。

 恰も女性に笑いかけられた装甲で悪鬼な善悪相殺が如く眉間に皺を寄せて、なんとか脳裏と眼球に焼き付いた谷間の記憶を振り払おうとする京太郎の、携帯に着信。


玄『おもち力たったの5だよ!』


 手厳しいなオイ。


玄『まだまだだね!』


 ドヤッ、と効果音が付きそうな返信。


玄『それとも京太郎くんはこれぐらいが好きなの?』


 さてなんと返したものかと、京太郎は頭を捻った。イエスかノーか、イエス・キリストならノーと答える。

 改めて思うが出来心以外の何者でもなく、後悔しか生まれない。冷静に考えると中々に問題だ。実際ウカツだった。

 自分から話題を振るというのは限りなく無謀であり、挙げ句大星淡なんぞを写真に納めてしまったあたり、それはさながらタイガーホールに飛び込む爪楊枝で武装した浪人だ。

 自分は疲れているのかもしれない。

 近くの席からは「父娘ほど歳が離れた少女に母性を求めるなんてどうかしてるぞ!」と、麻雀で親から右手に二番目の家と同じ名前が叫ばれ、

 それに「性的魅力に関わらないからこそ母性が生まれると何故判らん!」と、小室哲哉プロデュースされていた沖縄県出身の歌手の名が叫ばれた。

 どうやら疲れているのは京太郎だけではなかったらしい。世はマッポー、まさに大後悔時代だ。




 なお……。

 須賀京太郎から、明らかに彼の携帯で撮影したであろう女性の胸の谷間の画像が送られてきた松実玄と言えば、


玄「……きょ、京太郎くんからおもちの話題!?」

玄「うん、やっぱりおもちは正解だよね!」

玄「……うーん」


 そこには気付かずに、御丁寧と言おうか馬鹿正直と言おうか馬鹿と言おうか、自分のそれを両手で持ち上げてみた。それから改めて、送られてきた画像を見てみる。

 ふよふよ。

 ふにゅふにゅ。

 ぽにゅんぽにゅん。

 ……勝った。明らかに勝った。

 そう、つまりはおもちでないということである。自分に勝てないならおもちを名乗ってはならないのである。

 つまりは所詮は雑魚なのである。

 しかし――だ。しかし、である。

 世の男性というのはこれぐらいで満足なのではないだろうか? 京太郎もそう思っているのではないか?

 なんというかそれは由々しき事態である。おもち同盟としては海軍の提案に反対なのである。

 故に確かめねばならんのである。これはおもちがおもちである以上必然なのである。所謂、お勿論なのである。


玄「……うぅ、好きって言われたらどうしよう?」


 そうしたらどうするべきか。彼におもちの良さを存分に語り聞かせるべきか。でも流石にそれは恥ずかしい。玄だって女の子である(2X歳)。

 恥ずかしいと言えば、そう言えば須賀京太郎には胸を揉みし抱かれていた。こうして自分で触るのとは別物で、思い返せば頬が熱くなる。

 そう、今松実玄は頬を軽く紅潮させ、なんとなく手持ち無沙汰――おもち無沙汰になった両手を自らの胸に当てていた。

 そして、


宥「玄ちゃん、おふ――」

玄「え」

宥「――ろ……、……、……、えぇ……」

玄「……」

宥「……」

玄「……」

宥「……ごゆっくり?」

玄「あ、あのね……? これはね、その……おねーちゃん?」

宥「お一人様、ご案内……?」

玄「うわぁぁぁぁぁぁあん、おねーちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!?」



 一方、東京。


淡「あわわわわわわ」

京太郎「……」

淡「あわわわわわわわわわわ」

京太郎「……」

淡「あわわわわわわわわわわわわ」

京太郎「……大星?」

淡「淡!」

京太郎「……大星淡さん?」

淡「うん、そう! ……って違う! 淡! 淡ってゆえ!」

京太郎「……。……どうしたんだよ、さっきから」

淡「これ!」


 ん、と眼前まで口を突き出して――――それから舌を持ち上げる大星淡。その上には白色の塊。

 怪しいおくすり、というよりはバスタブや入れ歯を入れたコップに沈めるそれに似ていた。

 重曹だったかな、こういうの――――などと京太郎が考えるその頃には、再び彼女の口腔に消えていく飴玉。

 というかそんな飴玉を口に入れながら普通に話せるのは地味にスゴイスキルなんじゃないかと、京太郎は内心感心していた。


淡「あわあわしておいしーよー?」

京太郎「淡だけにな」

淡「え」

京太郎「え」

淡「……」

京太郎「……」

淡「……」

京太郎「……」

淡「う、うん! そうだねー! かなり面白いよっ、うんうん! テルなら爆笑間違いなし!」

京太郎「……」

淡「で……じゃ、じゃあテルの話しよっ? テルの!」


 大星淡に気を遣われてしまった。

 少なからず京太郎はに衝撃的だった。下らない洒落を嘯き、あまつさえそれを半ば退行気味の、おまけに大星淡に気遣われてしまったのだ。

 羞恥を通り越して慚愧の念に絶えない。よい尻を丸出しで川縁に俯せになる鬼は関係ない。




淡「で、テルって好きな人いるらしいよ?」

京太郎「えっ、照さんに……!? 何て言うか意外だな……」

淡「テルも結構モテるからねー」

京太郎「……次にお前は“照だけに”って――」

淡「言って欲しい?」

京太郎「……、なんでもないです」


 まさに時代は、大後悔時代だった。


淡「まー、テルは美人さんだからねー」

京太郎「確かにそうだよな……言われてみたら、あー、確かにそうか」

淡「……」

淡「ちなみに私も美人だよっ! モテるモテる! 100倍くらいモテる!」

京太郎「……なんのですかね」


 「今日だって誘われちゃったんだよねー」と自慢気に、というか若干誇張気味に話す大星淡はさておき……。

 宮永照に。あの、宮永照に。本を読むときと食べ物を食べるときしか瞳を輝かせることしかない宮永照に。

 まさかもまさか、想い人がいたとは。

 正直、京太郎としてもおったまげた。月までブッ飛ぶこの衝撃ではないが、火星まではブッ飛ぶかもしれない。

 ……いや、火星の方が月よりも向こうだった。


淡「でね、テルってば約束してるんだって! テルだけに!」

京太郎「……、約束?」

淡「約束っていうかー、えっと……なんか、いつかその人にちゃんと守って貰うまで、絶対に泣いたり負けたりしないようにしよーとしてるんだって」

京太郎「へえ」

淡「その人がテルを超えて、テルのことを守ってくれるぐらい強くなったら……嘘を吐かないで正直に気持ちを打ち明けるってさー」

京太郎「……無理じゃないか、あの人倒すって」

淡「ねー」


 物理的にも麻雀的にも。

 女に手を上げるのは勿論論外であるが、かつて教育実習での教え子たちか、「(物理的に)殺せんせー」の異名をとった京太郎をしても、難しいと言わざるをえない。

 実際、鉄球強い。

 一々「痛い」「痛い」と騒いでゲートコントロールしなければならないぐらいには、馬鹿にならない衝撃である。


淡「……はっ」

京太郎「どうした?」

淡「ひょっとしたら、私のことかも知んない! テルの後継者じゃなくて倒すつもりだし!」

京太郎「……いつ約束したんだよ」

淡「はっ、記憶喪失!?」

京太郎「ないない」



 ……と、そんなこんなで大星淡が離席した。

 途端に騒がしさを失って、どうにも手透きになってしまった。

 さて、どうしたものかと考える。どうにも賑やかな奴の相手をしていて一人にされたとき、やたらと暇になってしまう現象はなんなんだろうねこれ。

 無論答えは返ってこない。このままでは先に大星淡が帰ってくるかもしれない。別にどうということではないが。

 と、名案が閃いた。正確には齎された。具体的には、安室さんと西さんの席から。

 更に細かく言えばこんなやりとりだ。


 「ならば今すぐに全ての女に献身と母性を備えさせてみろ!」

 「エゴだよ、それは!」

 「私の婚期がもたぬところまで来ているのだ!」

 「だからといって、少女にすがりつこうなんて……情けない奴!」

 「情けなくとも、やらねばならんのだ! それが何故判らん!」

 「お前のいう理想なんて……かつての赤い彗星が堕ちたものだな!」

 「その名は捨てたと言った筈だ!」

 「どこまでもエゴイストめ……!」

 「エゴイストで構わん。人は、母性から離れては生きてはいけない……人類は革新には早すぎたのだ!」

「それはお前のことじゃないのか! 答えろ!」


 ……エゴサーチやってみるかな。


京太郎「須・賀・京・太・郎……っと」




京太郎「えっと、どれどれ?」


 『もしかして:京淡』。


京太郎「いや、もしかしねーよ」


 『もしかして:京咲』。


京太郎「そんなもしかしてないから」


 『もしかしてやっぱり:京ハギ』。


京太郎「やっぱりってなんなんだ、やっぱりって!?」


 『どうかして:京セラ』。


京太郎「どうかしてるのはそっちだよな!?」


 『次の条件で表示しています:京セラ 山手線各駅停車シブヤ』


京太郎「……」



 ……なんか変なアプリを喰らってバグっていたらしい。

 非常にどんよりとした気持ちのまま、『須賀京太郎』で検索をかけた結果のニューストピックを見てみる。

 すると……


京太郎「えっと、何々……」

京太郎「『小学生男子の将来の夢でオカルトスレイヤーがBEST10入り!?』」

京太郎「……」

京太郎「……へ、へー」

京太郎「……そ、そうなのか」

京太郎「……ほ、ほー」

京太郎「……」

京太郎「……」

京太郎「……」

京太郎「……っしゃ!」



 小さくガッツポーズ。決して無拍子を叩き込む小さく前ならえではない。

 流石にこれは特撮の方を指すのだろうが、それでも選ばれたら嬉しいことこの上ない。

 誰かの夢や希望になれるというのは――――こうもこそばゆく、それ以上に何より暖かく誇らしい。

 思わず、俺はここまで来たんだ――――なんて言いたくなって、


淡「どしたのー?」


 テーブルに戻ってきた大星淡に、ごく至近距離から覗き込まれた。具体的には所謂、ハッキョク・レンジだ。正直身構えざるを得ない。

 思わず引いた京太郎の動きが、意図せず携帯スクリーンを隠した。

 カラテとは違うが、ハッキョクも中々にヤバイ。

 現代最強のコトワザにこうある。「ハッキョクは実際ボンバー」「ワン・ハッキョク、ワン・キル」。

 つまりハッキョクとは爆発なのである。受けたら一撃で爆発四散する! ナムアミダブツ!

 人生にオツカレサマドスエ。ハッキョクは安眠もコントロールする! なんたるワザマエか! ヤバイ!


京太郎「いや、別にな?」

淡「そーお?」

京太郎「まぁなー」

淡「へー」

淡「えへへへへへへ、んへへへー」

京太郎「どうしたんだ、大星?」

淡「きょーたろーの嬉しそうな顔見てたらねー? 私まで嬉しくなっちったりしてー! んへへへ」

京太郎「――」

淡「――はいジョーダン! もーらい、っと」


 その僅かな隙を突かれた京太郎は実際ウカツ以外の何者でもなかったが、そもそも京太郎からしたら少々恥ずかしいだけであって、見られて減るものでもない。

 故に大人しくスマートフォンを渡したところで、痛くも痒くもなかった。なかったのだが……。


淡「なになにー?」

淡「――」

淡「――」

淡「――」

淡「……、…………、………………」

京太郎「?」

京太郎「どうかしたのか――」


 『女子の部で牌のお兄さん(須賀プロ)のお嫁さんがランキング入り』。


京太郎「――――」


 あっ(察し)。

×淡「きょーたろーの嬉しそうな顔見てたらねー? 私まで嬉しくなっちったりしてー! んへへへ」
○淡「きょーたろーの嬉しそうな顔見てたらねー? 私まで嬉しくなっちゃったりしてー! んへへへ」

という訳でここまで。実際一度ヒロインにしたが故に書きやすく長くなる。殺さなきゃ

このときの大星淡さんの気持ちをお書きくださいドスエ


寝ま諏訪湖、おやす宮永、おや菫


鬼に逢うては京咲を書く
仏に逢うては京咲を書く
ヘテロの理、ここに在り


一つイチャラブを書いたら一つ鬱を書き、一つ純愛を書いたら殺さなければならない愛鬱相殺、一心不乱の京咲が書けて嬉しかったです

あわあわがよー死ぬのもこの所為だから仕方ないね
ヒロインは死ぬことで永遠になるから仕方ないね


助けようと背負った咲ちゃんを運ぼうとしても灼熱地獄で倒れ続け前に進めず、呼べども呼べども誰の助けも来なかった
背中で冷たくなってった咲ちゃんに「この世には神様もいないし仏様もいない、奇跡もなければ都合のいい救いも来ない」と思い至り
「だから今度は自分が誰かの『あのとき咲に来なかった助け』になる」って王道ヒーローだし紛うことない京咲純愛だよ

もう書いた別の世界線のお話だけどね。京咲書くために京ちゃん主役の安価スレやってるから仕方ないね
あと那珂ちゃんかわいい

んじゃ、淡の続きやります

恋には嘆きを
愛には叫びを
京咲には血の洗礼を
今宵の純愛は血に飢えている


はい、ちょっと聞きたいけどいつものごとくツンケンする淡と酔ってへべれけになるのとっちがいい?

りょーかい、へべれけやね

41連勤が確定してしかも毎日忙しくてパソコンに触れない1に本編を進める体力は今はないんだよ……

すまんけど、ちょっとこのスレhtml化するかもしれん。凍結させていつか再開みたいな形になるかも
忙しさというか、バトルもラブコメもギャグも向いてないんだ。昔のを読み返してて思った

よしなに

淡の終わったらエンディングして終わります。京咲です

凍結と言ったがすまんありゃ嘘だった

30分後から始めます。なんとか今日中に淡終わらせてエンディングに入りたい



 落ち着きながら落ち着くな、落ち着きながら落ち着くな、落ち着きながら落ち着くな――と三度唱えてみる。無論、心の中で。

 まずは状況の把握である。

  須賀京太郎の脳内で思考が加速する――。アセチルコリンやノルアドレナリンやエンドルフィンが出ていた。

 いや、出ていなかったかも知れない。

 兎に角どっちでもいい。須賀京太郎の思考速度は、麻雀さながらに高速化する。


 “疑似神経加速(タキオン・エミュレート)”――。


 神経加速――加速と言えば、彼の中でまず思い浮かぶのは在りし日の原村和であった。

 しかし、アプローチは異なる。須賀京太郎は、心拍数を強制上昇させることで翻って体時間を加速させていた。

 ゾウの時間、ネズミの時間という話がある。

 また、体感で五分を計るという実験を行ったところ、心拍数の高い小学生は一・二分で五分と感じたのに対し鼓動が緩やかな老人は七・八分を五分と見なし――。

 それら老人に軽度の運動を行わせ心拍数を上昇させたところ、五分を四分として体感したという実験結果がある。

 大真面目に、脳内物質を操作することで実質八時間強ほどで囚人に懲役千年の刑を体感させるという働きもあった。

 これは人類が、生物が元々持ちうる機能の一端にしか過ぎない。

 原村和が高度な計算の果てに肉体が超高速思考・超高速動作を発揮するとするならば――――。

 須賀京太郎は肉体の超高速動作の果てに高度な計算を可能とした。嘘か本当か眉唾だがそうなった。


 要するにこう言おう。

 なんか善からぬ気配がした。嫌な汗出た。心拍数上がった。目がぐるぐるするぐらい計算した。


淡「……」


 このときに起きうる事態を予測してみよう――。

 パターン①『いきなり唇を奪われる』。

 何がなんだか判らんうちに喰らえとばかり唇を奪われる。舌を絡めとられる。もう話が噛み合わねー上顎と下顎も噛み合わせねー喋るなと口付け。

 何がどうしてそうなったのか全く意味が判らん羞恥プレイ。心は放置プレイである。

 おまけにそれで酒を流し込まれる。気分は手込めにされる少女漫画の主人公だ。

 パターン②:いきなり辛辣なコトダマを投げ付けられる。

 変態鬼畜優柔不断ヘタレ馬鹿最低マヌケ残念もやしから始まりロリ須賀、モブ須賀呼ばわり。ちなみにスポーツを欠かした事はないので断じてもやしではない。

 世界の破壊者はあんまり関係ない。門(もん)矢(や)士(し)で、もやしって改めて酷い渾名だ。

 何もかも未完成のライダーシステムと晴人の所為であり、乾巧の仕業であり、それも全てユーゼス・ゴッツォがやらかした事であり、おのれクライシス! ユグドラシル絶対許さねえ!

 パターン③:いきなり拳を叩き込まれる。

 カラテ距離或いはワンインチ距離から叩き込まれる拳。実際痛い。


京太郎(……全部憧じゃねーか)


 パターンは大体②→③だったが、大学も終盤に進むとやたら①になった。

 純朴というか男嫌いの彼女に何があったのか。大学怖い。


 果たして――。

 大星淡と、須賀京太郎の前に並べられたジョッキ。中身は透明であるが、水ではない。というかジョッキで飲む代物ではない。

 霧島ロック。黒だか赤だか金だか知らないが、とにかくジョッ霧島である。

 なんだこれ。

 
淡「飲む」

京太郎「二杯もかよ」

淡「飲め」

京太郎「……大星=サン?」

淡「淡!」

京太郎「あ、ああ……」

淡「……飲め!」

京太郎「アッハイ」


 繰り返すが断じてジョッキで飲むものではない。水割りなら判るが、ロックである。ジョッキ一杯である。

 いいや、まだ氷があるだけ慈悲深いぜ……と殴り付けてくる揮発したアルコール臭。なんかパンチと共に体内に入れられたら爆発しそう。

 マイクチェックと称しながら鉄パイプで殴られそうだ。お前の悲鳴が楽器だぜ的な意味で。

 どうでもいいが、霧島とミッシェルは似てる。性別:兄貴という意味で。インテリヤンキーっぽい。眼鏡が眼鏡の意味を為してない。

 必死に現実逃避しつつ、このジョッキを作ったのは誰だ――と厨房に殴り込みたい気持ちで京太郎は一杯になった。


淡「菫先輩」

京太郎「え?」

淡「時々やってる」

京太郎「……」


 ジョッ霧島、produced by 弘世だった。



京太郎「……って、そうじゃなくて飲むなよ。ジョッキ一杯はやり過ぎだろ!?」

淡「はやり過ぎはヤバイよねー」

京太郎「いや、はやりんまだ若々しいから」


 ○○はやりすぎだ! → はやり過ぎはやっべーわ……。――というのは定番のネットスラングである。

 実際、羊水だなんだという意味では生物学的な見地からは確かにヤバイかも知れない。太閤検地なら「もっと若いの寄越せや」と猿似のロリコン太閤閣下が騒がれるだろう。

 だがまあ、正直あの年であのボディラインを維持するのは流石である。プロ意識である。実にリスペクトである。

 いくらネットスラングとは言えども……同業者、しかも先輩と在っては流石の須賀京太郎でも眉を顰めざるを得ない揶揄だ。

 ……ちなみに近くの席のロリコン大佐閣下は「今すぐ全ての少女に母性を備えてみろ! 私を養子にする法律を作ってみろ!」と吼えていた。

 なにあれこわい。

 ……ちなみに何故だか「はやっ、結婚の予感☆」と刀狩りならぬ男狩りしそうな声が、京太郎には聞こえてきた気がした。

 なにこれこわい。


淡「おかわりー」

京太郎「もう飲んだのか!?」

淡「飲んだ!」

京太郎「……」


 いつの間にかこわい。



淡「ぷはっ」

淡「らからさー、ひょーはろぉー」

京太郎「……」

淡「ひょーはろぉー」

京太郎「……あ、はい。お水とウコンお願いします」

淡「ねーえー、ひょーはろぉー」

京太郎「はい、あとこれ下げて下さい」

淡「うー」


 努めて店員へと呼び掛ける須賀京太郎を前に、髪の毛を投げ出して机に突っ伏して睨み上げる大星淡。髪の毛がふよふよ揺れる。

 なんというか、酔っ払いがやたらとこの『やることないんじゃなくて眠いから寝てるだけだぜ話しかけるな』と中学生がやるようなポーズをするのは何故なのか。

 そこについてはさしもの京太郎も答えを出せない。大体、肘を付くかこのポーズをするかである。

 そういえば、昔の――一時の宮永咲も休み時間ごとにこのポーズをしていた気がする。


淡「あわいちゃんの夢はねー」

京太郎「……照さん倒すとかか?」

淡「そりぇもあるへりょー、別にありまーす!」


 自信満々と胸を反らしてグラスをグイと傾けると、怪訝そうに眉を顰める大星淡。

 すぐに身体は曲線を描き、行き場なく左右に触れる。


淡「……ない」

京太郎「頼んどいたぞ」

淡「そっか! 須賀は偉いねー。いーこいーこしたげる」


 頭を出せと伸ばした大星淡の手が、陸に上がった両生類じみた動きでテーブルに落下。

 ぺたんと音を立て、備え付けられた灰皿を横に退かした。


淡「……あれ、なんの話してたっけ?」

京太郎「夢だな」

淡「そっかー、これ夢なんだー。夢かー」

淡「良く見たらぁー、きょーたろー三人いるし」

京太郎「……」

淡「これで麻雀できるねっ」

京太郎「酔っ払い一人いるけどな」


 どこだろうと視線に続いて動いた顔が、ニュートンの法則に抗えずにテーブルさんに凭れかかって音を立てる。

 二杯目は止めたが、一杯目もやめさせるべきだった。注意を逸らしてる場合じゃないな――と、改めて京太郎には後悔しか出来ない。

 酒を生け贄に海底から邪神を召喚してしまったのである。ジョッ霧島恐るべし。そういえば霧島神宮の巫女さんは神降ろしが出来るのだった。



淡「夢はねー、ねー?」

京太郎「おー」

淡「あー、これ夢だからいっかー」

京太郎「おー」

淡「夢だから夢の話してもいっかー」

京太郎「おー」

淡「……むむむ。夢なのにいつもと違う」

京太郎「いつも……?」

淡「優しくない須賀にはナイショっ!」

京太郎「おー」


 どうしようかと考えた末、結局京太郎は弘世菫にメールをすることに決めた。やはり頼りになるのは弘世菫である。

 ちなみに大星淡のマネージャーであり、貴重なアウトドア友達の亦野誠子はと言うと……

 『須賀プロって、江口プロと仲がいいの?』

 というメールを置いてから、音信不通となっていた。大星淡に確認したところ、渋谷尭深と何がしかのイベントに出掛けたらしい。

 ……京太郎のマネージャー、沢村智紀が締め切りで不在な理由とは別だと思いたい。当日締め切り当日印刷とかヒラコーである。

 閑話休題。


淡「すーがー」

京太郎(……えっと、『大星がへべれけなんで、もし先輩が近くにいるんだったら一緒に弘世先輩のところに泊めてやって貰えませんか? タクシーで送ります』と)

淡「すーがー!」

京太郎(このまま送り返してなんかあったら嫌だよなぁ……)

淡「……すーがー」

京太郎(いや、だからって弘世先輩に頼むのもどうかだけど)

淡「……」

京太郎(先輩が駄目だったら……智紀さんとことか無理か? 締め切り終わってればだけど)

淡「……きょーたろー?」

京太郎(うーん……本当、霧島飲む前に止めておけばよかったよな。もう遅いけど)

淡「……」

京太郎(返信は……えっと、何々?)

淡「きょーたろぉ……」

京太郎(『それは淡と二人きりなのか? 実は照や尭深や誠子はいないのか? 今日あの三人一緒に出掛けると言ってたけど違うよな? なぁ?』)

淡「……」

京太郎(……。…………。………………)

淡「……ばか」

京太郎(えっと……『たまたま電車で大星と合いました。照さんたちは知りません』、でいいよな)

今日はここまで

20分後に始めます

京咲って言っても咲ちゃんエンドじゃないよ
個別エンディングじゃなくて全体エンディングだよ

お待たせ
北上様かわいい




 『From: 弘世菫<Magical-girl-SS-IXA193-EAGLE12@ritube.ne.jp>

  Title: RE:

  本文:本当に本当だな? 私だけに飲み会を伝え忘れてそのままとかないな?   』


京太郎(……)


 なんたる殺伐加減。白糸台は末法か。

 実際酷い。ムラハチ怖い。社会的制裁はやばい。


淡「……つまんない」

京太郎(えっと……)

京太郎(『俺が弘世先輩を誘わない訳ないですよね?』)

京太郎(……これ遠回しに大星引き取りたくないって事なのか?)

京太郎(話題逸らしてるとか……)

京太郎(うーん……) チラッ

淡「……ぁ」 パァア

淡「あ、あのね、きょーたろー?」

京太郎「おー」

京太郎(とりあえず、触れない方向で行くか。……催促してるみたいで悪いよなぁ)

京太郎(つーと)

京太郎(『だったらいっそ、今度皆で集まりますか? 店とか探しておきますか?』)

淡「……ぅ」

淡「……」

淡「……」

淡「……」



 大星淡ほどではないとは言え、酒が入っている須賀京太郎はなるたけ慎重に文章を作る。

 どうにも酔うと注意力は散漫になるのだ。迂闊な事を送って、その後の関係をお達者されかれない。けじめとかそういう次元ではない。

 以前、別人に別人との話を送ってしまって大変な事になった。……具体的には松実である。

 松実玄からの質問で、というかメールで『おねーちゃんのおもち、凄いと思わない? えっとね、あの、やっぱり京太郎くんもあれぐらいのおもちがいいのかな……?』と、来た。

 普段なら間違いなく頭を抱える案件だったが――酔い混じりの京太郎は二つ返事でハイ喜んでとばかりに返信した。なんたる迂闊か。

 『実際、宥さんのおもちは凄いですね。素晴らしいです』――と。

 松実に送った。確かに、松実に送ったのである。

 ただし松実は松実でも松実シスターズ、暖かい方の姉であった。妹ではなく姉であった。姉より優れた妹なぞはいねえ! ……というのは関係ない。

 そして――だ。返信は来ずに、だ。

 松実玄から『きょ、京太郎くんおねーちゃんに告白したの? やっぱりあれぐらいおもちなきゃ駄目なの? アレ以下のおもちはおもちじゃないの?』……と。

 着信と同時に電話の向こうから半ば涙ながらに切羽詰まって語られたときはどうなるか、という話である。酔いも吹き飛んだ。

 顛末としては、同業他者から唐突なる胸部装甲を表彰する電文が届いた松実宥は不審に思い、妹の松実玄宛てなのかなと妹に確認を申し出た。

 そしてそれを見た松実玄は――という具合である。

 結局話はそれで終わりだったが、無論気まずかったのは言うまでもない。確実にセクハラ事案である。

 確実に須賀京太郎は避けられた。そりゃあ、自分の妹と自分のスタイルについてメールをしている男子麻雀プロを避けぬ理由がない。

 なんかそこだけ聞くと、純朴な妹を騙くらかして下着とか生写真とか用意させてそう。とんだゲスだ。ゲスである。

 正直絶縁されないだけまだ良かったな――と、京太郎は思い返す。明らかに警戒はされていたが。

 でも警戒するときの、戸惑いがちに口の前で手で手を握って伺ってくる様は可愛かった。小動物である。腕で寄せられたおっぱいは大きかったけど。


 ……まぁ、つまり、返信は間違えぬように落ち着いて集中してという話だ。

 いっそこれがLineあたりなら訂正も早いのだが、残念ながら周囲で導入しているのは新子憧と、この大星淡ぐらいだった。


淡「……」

京太郎「……って、あれ?」

淡「……」

京太郎「なあ、どうしたんだ? 眠いのか?」

淡「……、べーつーにー」

京太郎「もうちょっと待ってろよ。あとすぐだから」

淡「……あっそ」

京太郎「……?」

ここまで

一旦始めます



淡「うー」

京太郎「……水飲むか?」

淡「貰う!」

京太郎「あ、ああ……」

淡「もう一杯!」

京太郎「ペース早いなオイ」


 ぐはー、とグラスから唇を離す大星淡。色々と、女が出してはいけない声が出ていた気がする。

 聞かなかった事にしようと、京太郎はとりあえず目を背けた。武士の情けである。


淡「それでー、私の夢はー」

京太郎「夢は?」

淡「きょーたろーと結婚する!」

京太郎「え」

淡「そんでその小学生たちを絶望させてやる! 以上!」

京太郎「ラスボスかよ!?」

淡「若さが憎い!」

京太郎「アラフォー!?」


 子供が絶望する顔見たさに結婚するなどとは、まさに鬼畜の所業。絶望サイドも吃驚の絶望っぷりであった。

 政略結婚よりも酷い。愛を育み子供を育てる、愛を憎み子供を泣かせるのだ。

 流石はアラフォー。伊達に更けてはない。奴等は若さを妬む事でそれを雀力に変えてきたのだ。白面も吃驚だ。

>>506(訂正)
× 政略結婚よりも酷い。愛を育み子供を育てる、愛を憎み子供を泣かせるのだ。
○ 政略結婚よりも酷い。愛を育み子供を育てるのではなく、愛を憎み子供を泣かせるのだ。



淡「まー、夢はこー、パーっと結婚してねー?」

京太郎「結婚かぁ」

淡「それでー、こう『良妻』って奴になってー」


 なるほど、良妻願望。

 ……なるほど判らん。多分、大星淡とはこの世で最も遠いところにあるイメージだ。


淡「『ご主人様、ご飯にします? お風呂にします? それとも……きゃー?』みたいなー」

京太郎「……いやそれメイドプレイなのか」

淡「それでー、こうねー? こう、いい奥さんーみたいなの演じてね」


 演じてとか言ってる時点で駄目だと言うのはさておき、京太郎は続きを促した。


淡「死んだら遺産全部貰う!」

京太郎「恐妻じゃないのかソレ!?」

淡「……あ、違った」

京太郎「あ、あぁ……そうだよな……」

淡「それから遺産を巡る泥沼地獄を起こす!」

京太郎「さっきからなんなんだ、どうしたんだ!?」


 余計にタチが悪かった。

 白面の者に取り憑かれているとしか思えない発言。稲荷塚でも盛大に蹴っ飛ばして狐に祟られたのだろうか。九匹ぐらいに。

 只でさえ八本ほど脚が在りそうなヴィジュアルなのに、これに更に九尾とは幾らなんでも積載量オーバー以外の何者でもない。


淡「……あ」

京太郎「お、大星……?」

淡「九尾の狐ー、うぎぎー」

京太郎「……いや確かに金毛で白面だけどな」


 うぎぎーと口を釣り上げつつ、指に挟んだ金髪を尻尾に見立ててパサパサ振る大星淡。

 ……なんというか、居たたまれなかった。

 アルコールとはここまで人を破壊するものなのか。なるほど、須佐之男も日本武尊も敵を酒に酔わせる筈である。



淡「……あ」

京太郎「今度はどうしたんだよ……」

淡「指はえっと……いち、にー、さん、しー」

淡「ごー、ろく、しち、はち……」

淡「むむむ……」

京太郎「……?」

淡「そうだ!」


 何を思ったのか、今度は金髪を一房を咥えてみせる。それから、頭を上下左右に振る。

 指の間に挟まれた金髪も、ふよふよと動いた。……どうやら大星淡はこれで九尾を再現しているらしい。


淡「ひゃふめんほふぉー!」

淡「ふぉーお? ふぇー、ひょーふぁひょー」

京太郎「……」


 何がこうまで彼女を九尾に駆り立てるのか。実は前世は白面の者なのだろうか。赤ちゃんに生まれたいと思った結果こうなるのか。

 確か一説には、人間が普通に生活していて数日以内に交通故に遭う可能性というのは数万分の一と言われている。

 だが、大星淡がダブルリーチを実行し、他家が六向聴となる確率は――――実に三千八百二十七億四千万分の一だ。

 つまり、大星淡はやろうと思えば同一の人物を連続して連日交通事故に合わせる事が可能なのである。

 なるほど、確かにこれは白面の者の生まれ変わりと言ってもいいかも知れない。否、いい訳なかったどうかしてる。


京太郎(弘世先輩……早く来てくれよ……)


 一応のライバルのトチ狂った姿には同情の涙を禁じ得ない。所謂ひとつのこいつ……酸素欠乏症になって……である。

 だが、小首を傾げた大星淡は髪の毛を手放した。口離してもいた。


淡「ちなみに原案は菫先輩でしたー!」


 白糸台はもう駄目かも知れない。


京太郎「……あ、メール」

淡「亦野センパイからだねー?」

京太郎「えっと……何々……?」

淡「『須賀プロ、京セラって響きについてどう思う?』……だって?」

京太郎「……」


 白糸台はもう駄目だった。

 

>>509(訂正)
×淡「ひゃふめんほふぉー!」
○淡「ひゃふめんふぉほふぉー!」


これで終わりです。22:00からエンディング投下します
人によってはバッドエンドかもしれないけど悪しからず

20分後に始めます
凍結はなしです。これがエンディングだと思って下さい

始めます




【プロになったはいいけれど……】


 



引用:【麻雀】ちょっとお前らに聞きたいんだけどさ【プロ】

1 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
須賀プロって覚えてる?やめちゃったけど

2 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
誰?

3 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
アクション俳優だっけ?

4 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
そんな奴刹那で忘れちゃった

5 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
おい、あんた……ふざけたこと言ってるんじゃ

6 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
やめろ、>>5っちゃん!

7 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
実際だれ?

8 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
プロも次から次へと出てくるからな。よっぽど成績よくないと覚えてらんないよ

9 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
プロになったはいいけれど、そっから辞めて消えてった人ってどうなるんだろうな

10 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
稼ぐだけ稼いでいなくなるんじゃねーの?

11 名前:名無しさんリーチ 投日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
死んでなきゃいいな……

12 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
そんなことよりあわあわの話しようぜ

13 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
今度結婚だっけ?一般人男性と

14 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
宮永世代も次々結婚してくな

15 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
いえーい、すこはや見てるー?

16 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
宮永世代結婚って言うのに、肝心の宮永姉妹が未婚って言うのも複雑だな

17 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
すこはやコース待ったなし!

18 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
あ、iPSがあるから……

 




 そんな掲示板から同時か、或いは前後して……。

 ――東京都、練馬区。


「お待たせしました、エスプレッソです」


 気配を感じさせぬ足取りの青年が、静かにコーヒーカップをオーク製のテーブル上へと差し出した。

 刈り上げ頭の中年男性は無言で会釈しそれを受けとると、磨かれたスプーンを摘まんで黒い水面に波紋を立てる。

 その間に、青年はその場を離れていた。軽やかな足取り。

 滑らかに色を沈める黒色のカマーベスト。染み一つ無い白色のウィングカラーシャツの首許からは、くすんだ赤色のタイが逆扇形に胸元まで垂れる。

 黒いズボンのウェイターの出で立ち。銀盤を抱えたその姿は、しなやかな手足の長身と合わせて実に様になっていた。

 だというのにも余りにも――気配が薄い。

 店名が冠した西洋骨董家具を思わせる格調のある、しかし決して嫌味過ぎない店内の色に実に合っている。それこそ絵や背景の一部だ。

 良く見れば断じて自己主張に乏しき平凡な外見などではなく、整っていると言っていい目鼻立ちであるのだが……。

 ある意味では、見事に喫茶店の店員をしていると言える。


「店長、買い出しに行ってきます」

 目の細まった、人の良さそうな笑顔の初老の男性――店長に笑いかける青年。頭を下げて、静かに店を後にする。

 その後ろ姿を眺めていた黒髪の同僚は、青年の名を呟いて店長である白髪の老人に問い掛けた。

 客足がある程度落ち着いたが故に、ふと手持ち無沙汰になったのである。 


「ずっとアルバイトをしてるんですか?」

「いや、社会人をしていたけど……身体を壊しちゃったようだね」

「身体を……」


 再び呟く。

 読書家のその店員は、改めて青年を思い返し値踏みする。これが小説ならば彼はどんな形容詞で語られるだろう。

 月並みであるが――「猫科の猛獣のような」であろうか。

 人間には二足歩行特有の淀みや溜めがあるというのにまるで重力を感じさせない、しなやかな同僚店員の足運びを思い返しながら青年と呼ぶにはまだ年若い風情の少年は首を捻った。

 同僚の金髪の青年が、身体を何処か庇っている風には見えなかったのだ。

 ただ、あの柔和な笑みの向こう側には何かしらの苦悩があったのだろう。自分のそれと同じように。

 黒髪の少年は、眼帯越しに瞳を押さえた。




 段々と秋模様から、冬へと様相を変える街路樹の元を忙しなく人々が行き交う。

 並木で整えられた街角はしかし、大型の液晶ディスプレイや蛍光色の看板や電光掲示板や雑居ビル等と合間って、何とも奇妙な外観を整える。

 その一角で、ある店のウィンドウを前に足を止める人影があった。


「あらら、ここも禁煙か」

「よ、シゲさん」


 シゲと呼ばれた白髪の老人が青年を視界に収め、煙草を片手に困った風に眉を寄せた。


「今日日はどこも吸えないな」

「そりゃまあ、麻雀界も長らくイメージアップを図ってますからね。煙草だの酒だのからは、離れたいんじゃないですか?」


 街頭の大型ヴィジョンに映される、衣装を身綺麗に纏めた女性麻雀プロを片目に青年は苦笑した。

 街のあちこちの美化が叫ばれた今日では、それこそ喫煙者は肩身が狭い。

 青年も嘗ては小洒落た煙管などを片手にしていたものだが、職を辞すにあたって全て処分ずみ。紫煙なんてのは、喫茶店の客のものしか目にしない。


「美化もいいが、足りないな」

「足りない……ですか?」


 聞き返す青年の言葉に、老人は仄暗い緊張感と、えも云えぬ棘棘(おどろおどろ)しさの混じった幽鬼の微笑。


「懸けているという感覚が……! ひりつくスリルが……博打が足りないっ……!」


 危うさを孕んだ喜悦の収まる老人の哄笑。

 好好爺という風情ながらも、醸し出される雰囲気には只者ではない――――人智を超えた闇の領分が覗く。

 しかし対する青年にも慌てた様子はなく、ただ意味深なその目線を書き消すが如く顔の前で手を振った。


「いや、そう言われても……俺、麻雀は打てないんで」

「ほう」

「医者から、身体に悪いから止めろって言われたんスよね」


 真実とも冗談とも取りかねる口調で青年が笑えば、老人も愉快そうに喉を鳴らす。


「そうだったな、京ちゃん」

「はい。……人気種目だから、残念ですけどね」

「あァ、残念だな……俺好みではあったんだけどな」

「……」


 老人のその声色は心底惜しむ響きあり、青年もまた無言で応じた。



「あぁ、そういえば……」

「どうしたんすか?」

「“魔法”を喰う奴が出たらしいな。裏でも話題になってる」

「……“魔法”?」

「麻雀の“魔法”だ」


 かつてのハイファンタジーや映像での魔法使いは、実に万能で普遍的な存在であった。

 別段の術理や方程式なく、思うがままに超常の結果を引き起こした。

 ところが昨今ではそこには因果があり、法則がある。細かい規定や規制もある――――というのを、麻雀での超常に当て嵌めて揶揄した様である。


「“魔法”なんて、そんなオカルト有り得ませんよ」

「オカルトか……ククク、そういえばそうも呼ぶな」

「……」

「……まぁ、麻雀を打たない京ちゃんには関係ないか」


 ――今度フグでも食いに行こうや。

 そう言い残して背中越しに手をあげると、咥えた煙草を所在なさげに指に挟んで老人は去っていく。

 残された青年は、暫しその老人の背中を見詰めた後にやおら顔を上げた。

 視線のその向こうは、先ほど一瞥した大画面の街頭ヴィジョン。


「……勝ったのか、咲」


 小さな呟きは誰に聞かれるまでもなく雑踏に消える。彼の持つ存在感に等しかった。



(……ん?)


 ふと、視界の端に映ったものに、青年は顔を向けた。

 彼と同じように、スクリーンを見やる小さな影。未だ年若い少女。

 年の頃は、中学生か小学生か。少なくとも高校生とは思えない。……何事にも例外はあるが。

 藍色の毛先が肩にかかるかかからないか程のショートヘアー。耳や眉が隠れるほどの長さはある。

 上野のアメ横ででも売ってそうな虎の刺繍の入ったジャンパー。ショートパンツの殆どは、余ったジャンパーの丈に隠されていた。

 突っ掛けた薄汚れた白黒のスニーカーからは、どことなく少女の家庭事情が窺える風である。

 ――何よりも。


「……」


 医療用の眼帯で片目を被っているのが、やけに痛々しい。

 暫く流れる映像を見送った後に、その少女はまたどこかへと足を向け歩き去っていった。

 青年は思案顔の後、


「……げ、買い出し途中だった」


 同僚の少年が着けている眼帯に似た少女のそれから、仕事と自分が抱えた荷物を思い出すと、スクーターに跨がった。

 この青年の名を、須賀京太郎と云った。かつての日本男子麻雀プロである。



 ◇ ◆ ◇


「……ただいま、と」


 される事もない返事を理解しながら、青年は電灯のスイッチを倒した。

 十畳一間。

 キッチンはなく、風呂場とトイレに繋がる向かい合ったドアから玄関を正面にした手前側、廊下の半ばに調理場所がある。コンロは二つしかない。

 居間の隅に畳まれた布団と、段ボールから顔を出す幾ばくの本。

 家具と言ったらあとは部屋の中央に置かれた小さな茶色の四角いテーブルと黒いメッシュカバーの座椅子。パソコンもテレビもない。

 こじんまりと纏まった部屋。他には、維持費が掛かるのでバイクも処分した。


「あいつ、来てたのか」


 ベランダに出て洗濯物を取り込みつつ、空になった銀のトレーを見て笑う。

 初めて出会ったときはやけに警戒心が強い奴だったが、餌を食べるぐらいには打ち解けてくれたらしい――と、今この場にはいない短毛の奇妙な知り合いを思い返して京太郎は笑った。

 布団を敷いて、冷蔵庫のタッパー――作りおきされた炒めものを暖め直し手を合わせる。

 箸の音の他には、時々隣家の喧騒が聞こえる程度に静寂に充ちた部屋。


「御馳走様……と」


 手を合わせて、タッパーをシンクに並べる。

 代わり映えのない、無味乾燥な一日。今日と明日の違いなど殆ど存在せず、植物が過ごす時間の様に変化のない毎日。

 それでもこの生活は、平穏だった。

 軽くストレッチを済ませて布団に潜るまでには午後二十三時を回っていたが、それでもこれまでに比べたら随分早い就寝だ。


「麻雀、か……」


 虚空へと伸ばした指先が霞む。

 離れて幾ばくか。それは、あまりにも遠く隔たってしまっていた。

 暫し寝転がって開いた右手を見つめていたが、いつの間にか指先は丸まり、畳まれた肘。

 伸びを一つ、欠伸をして布団を被る。


「……ああ。今度、父さんと母さんの墓参りにも行かなきゃな」


 果たして休みは貰えるかと呟きながら、須賀京太郎は蛍光灯を落とした。


 カーテンから漏れる、僅かな薄明かりに照らされる室内。遠雷が如く、鉄道の音が時折宵闇の静寂に咲く。

 二十四時間働き続ける自動販売機と、夕暮れから上番する街灯。あとは時偶通り掛かる車以外の明かりは、外にはない。

 幾ら東京と言っても、住宅街ならこんなものだ。

 しかし彼の故郷の長野と異なるのは――東京は、その土地自体が明るい。だから夜の闇だって、どこか白ずんでいる。

 そんな、星と虫以外が作り上げる静かで煩くて柔らかな夜を前に、京太郎も僅かに瞼を上げた。

 それから、半眼で眉を寄せ虚空を睨む。


(魔法喰い――あの言い方からすると多分、原理は判らないけどマホみたいに相手のオカルトを奪うタイプか)


 どのタイミングで奪うのか。局の途中か、勝ってからか、はたまた一度でも見れば可能か。

 奪った技の組み合わせは可能なのか。一度使った技を二度使えるのか。

 そこまで考えて、京太郎は首を振った。


(……意味ないだろ、こんなの)


 もう、以前の様には打てない。

 次に目に何かあったのなら――その時は本当に失明を免れないと、医者から何度も釘を刺されていた。

 魔法は解けた。人間が怪物相手に踏みとどまれていた、最後の砦は失われたのだ。


(眼精疲労ってのも馬鹿にならないんだな)


 事実を突き付けられたとき、京太郎はその様に何処か他人事の様に呟いた。

 二度と麻雀が打てなくなるというのは、それほどまでに彼にとっては遠い世界の出来事だった。

 そこから引き継ぎを終わらせて、彼は舞台を去った。それから舞台の登場人物たちと、顔を合わせてはいない。

 幾人かは彼を案じた申し出もあったが、全て断った。須賀京太郎は、文字通り舞台を降りたのである。

 それまでの生活に関わるものからは遠ざかった。

 何故そうしたのかは彼自身判らないが、結果訪れた日々は思いの外平穏な毎日であった。


 ――それでも、一つだけ残ったとしたら。


 彼は僅かに目を閉じ、


(咲、お前が俺の……最後の希望だ)


 小さく微笑んだ。


 画面越しに眺めた、皆から囲まれて声援を受けて何とも困った様に身を固くするあの幼馴染みの姿が思い出されれば、胸が暖かくなる。

 そんな彼女と一時は並んで立っていたという事実が、一度は全力、全身全霊で戦ったという事実が何とも誇らしい。

 その想い出だけで、十分過ぎるほどお釣りがくる。

 だからもう、須賀京太郎は麻雀から離れられた。そこには何の因縁なんて、存在していないのだ。

 幕は下ろされた。須賀京太郎の物語は、これで終わったのだ。



 ……そう。麻雀プロとしての、彼の物語はこれで終わった。

 ここからの奇跡の復活も、運命の大逆転も存在しない。

 素敵な劇の様に、散りばめられた伏線は回収されない。努力が必ずは報われない。

 運命は彼に何も与えない。

 ただ一つ、運命から須賀京太郎に役割が与えられていたとするならば――。

 彼女を、宮永咲を、あの日あの場所で麻雀部に連れていき、再び麻雀の世界に送り出す事だけだった。

 それから先、運命は彼を不要とした。役割を終えた役者に許されたのは、精々が賑やかしの背景代わりだけ。

 故に、運命が与えた彼の物語は終わりだ。否、初めから終わっていたのだ。

 運命は歯車を廻さない。舞台は彼抜きでも廻り続ける。

 因縁なんて存在しない。

 誰も彼に、宿命なんて与えない。

 唯一あるとしたら、舞台を降りた平穏だけ。

 プロになったはいいけれど、その物語もこれで閉幕。


 ――――運命はただ、平穏だけを彼に授けた。



                                 ――了















 ――だからこれは、蛇足である。



 ――そう、運命は彼に何も与えない。

 ――彼もまた、運命などは必要としない。


 いつだってそうだった。運命は彼を助けなかった。運命は彼を救わなかった。

 彼は、いつだって自分の手で掴みとって来たのだ。


 だから――


(因縁があるかないとか、そんなの関係ない)


 そう、だから――


(そこに泣いてる奴がいるなら――どうしたんだよ、運命なんて)


 だからこそ――


「――ここからは、俺のステージだ」


 ――運命が作らないなら、自分で作ればいい。




京太郎「東京忍者:re」 ←To be continued...

終わらせる構想はあった(残りのシリアスお題全部でこの終わりに繋げる予定だった)けど予想以上にリアルが忙しくなりすぎて闘牌書いてる余裕がなくなった
本当にこればっかりは申し訳ない

一応、この続きの個別エンド手前までのエピローグ(蛇足)は近日中に投下する


そっから可能なら幾ばくかの個別エンド(安価だす)と、可能だったらはしょったシリアスとギャグも投下する……本当にこれは未定で
蛇足はいつもの王道熱血少年打ち切りエンドだからここで終わっていいって人はここで終わって下さい

とりあえず安価置いとく

二条泉
1~20:面識なし、一般人
21~40:面識なし、実業団
41~70:常連、実業団
71~99:須賀元プロのファン
ゾロ目:語り部
↓3

末原恭子
1~20:面識なし、実業団
21~40:常連
41~70:麻雀教室
71~99:相談に乗ったりしたり(京太郎が)
ゾロ目:語り部
↓5

新子憧
1~20:HHOA
21~40:HOA
41~70:アラサー処女
71~99:変わらずいい女(未経験)
ゾロ目:まさかの確変
↓7

!?

初カノ:高鴨穏乃
元カノ:鷺森灼
ケッコンカッコカリ:新子憧

……阿知賀スレかな?

Hard Onanist Ako
Hyper Hard Onanist Ako

ですね
京太郎がプロのときは動物みたいなしちゃうけどプロじゃなくなったら問題ないという策士アコチャー

軽く纏めてみた

【出会った年】
高校一年生
http://www54.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/148.html

大学生
【四年目】
一年生(PAD事案)
http://www54.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/170.html
一年生(荒川憩の誕生日)
http://www54.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/212.html
一年生(動物園デート)
http://www54.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/207.html
一年生(恋人のフリ)
http://www54.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/205.html

【六年目】
大学三年生(になる春)
http://www54.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/208.html

【九年目】
社会人(プロ二年目)
大学同窓会前
http://www54.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/137.html
大学同窓会
http://www54.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/139.html
穏乃との再会前に発破
http://www54.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/163.html
阿知賀同窓会
http://www54.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/179.html
大晦日・新年
http://www54.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/172.html
バレンタイン
http://www54.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/194.html
ホワイトデー
http://www54.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/202.html
プロアマタッグ
http://www54.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/200.html


アコチャー……

まさかのアコチャー大勝利でプロット大幅変更

ちょっと安価出します

宮永照
1~20:「――、あ……」
21~40:(もう、嘘を吐かないで生きよう――――)
41~70:(護るッ! 護るッ!! 護るッ!!! 京ちゃんを!!!)
71~99:「――『たとえ相手が1位でも』? 出来もしない事を言わないで」
ゾロ目:思い出して貰えました
↓5

松実玄
1~20:可哀想な松実
21~40:アホの松実
41~70:すっとこどっこい松実
71~99:身を引く松実
ゾロ目:「今は悪魔が微笑む時代なんだよ、玄ちゃん?」
↓7

ファッ!?

あ、あぶねえ……

心を壊されて牌が握れなくなる宮永照はいなかった。平和ですね
アホの松実さんはやっぱり最後まで置いてきぼりで蚊帳の外の模様

白望がおるから……>最大おもち

おかげさまで言い出す事も思い出して貰える事もできずに挙げ句心まで折られてトラウマ作られて死にたいと思うてるてるが居なくてよかったです
平和でしんみりした感じで終われそうですね

宮永照
京太郎の初恋の相手であり幼馴染みであったが京太郎は忘却。咲と混同しているが、そもそも忘却の比率が高く「昔読んだ本か何か」という程度の認識
第一位。これまで無敗(辻垣内智葉に封じられてチームが敗北などはある)
いつか京太郎が自分より強くなったなら、そのときは嘘を吐かないで正直に自分の気持ちを伝えるつもりである
ウェストは妹より細いが胸は妹に負けている

大星淡
誰だっけこいつザツギダン?くらいに思ってたら三倍満叩き込まれてから執着気味。デレツンツンアホ

新子憧
ふきゅふきゅ系むっつりすけべ計算が得意だけど打算が苦手な男を立てるいい女系アラサー処女

松実玄
一番初めに出番あったと思ったら一番蚊帳の外だったアホの子

宮永咲
ヒロイン。何書いてもどの世界線でもヒロインになる。珍しく今回に限っては死んでない


一応紹介とかね

なんかそこまでして貰ったのにこっちの都合で打ち切りエンドとか申し訳なくなってくるな
とりあえずはエンディングを投下できるよう頑張りますが、また何か安価があったらその時はお願いします

安価やりたいんだけど人はおるかね

萩原
1~20:「その……我々が会うと……お嬢様が……」
21~40:「貴方さえ宜しければ……私と……」
41~70:「貴方の事が好きでした」
71~99:「何でもしますよ、京太郎くん」
ゾロ目:濃厚なホモォ
↓5


大星淡
1~20:激しい罪悪感
21~40:止まらない虚無感
41~70:埋まらない寂寥感
71~99:終わらない孤独感
ゾロ目:おや……?
↓7

ホモォ
ホモォ……

どうすんだよ(白目)

憧「そんな動物みたいな(意味深)事をしないでよ」

憧「しないでよ……」


まあいいや。濃厚なホモォを入れときますねー

大丈夫。ともきーとたかみーととーかがやらかすだけだから
ちゃんとアコチャー報われるから

淡は、後日談しなければ淡エンドっぽいんでそれで……ね?
ライダーの方でも後日談でアコチャーに寝取られてるっぽくなってるけど……ね?

とりあえず今回は咲ちゃんが死なない京咲純愛でアコチャーエンドだから
濃厚なホモォとは言ったけど濃厚なホモォエンドとも濃厚なホモォな関係になるとも言ってないから。大丈夫だから

多分もう安価は出す余地はありませんが、なんか聞きたい事とかあったら書いといて下さい

淡は、>>528で切っておけばプロやめた京太郎とケッコンしたとも読めなくはないから……

回収されなかったお題で、元々これ終わらせたらいつでもエンディング入れるってお題は「蛇足」である程度回収されます
後のお題はねえ……その、ねえ……暇になったりしたら書くかも知れないし書かないかも知んない

ライダーどうします?
あと京咲なのに京咲エンドじゃないとか京照エンドはどこに?

お題
【闘牌】・雷帝、戦闘態勢。 (VS 小鍛治健夜)

・マッサージでチームメイトの女体を極楽に誘う

【闘牌】・レジェンドとか先輩とかとの師弟対決
  ――全国プロアマタッグ(宮永咲&竹井久VS魔物小学生編)
  ――全国プロアマタッグ(エイスリン・ウィッシュアート&小瀬川白望VS松実宥&松実玄編)
  ――全国プロアマタッグ(宮永照&花田煌VS弘世菫&辻垣内智葉)☆保留
  ――全国プロアマタッグ(清水谷竜華&園城寺怜VS姉帯豊音&臼沢塞)
  ――全国プロアマタッグ(大星淡&亦野誠子VS荒川憩&新子憧)

【闘牌】・血涙流しながらランカー上位陣に勝利する京太郎
 なおその後数日目が見えなくなるもよう

・旅番組編で松実館のお・も・て・な・し

・大阪vs須賀


あーうん、うん
淡VS憧……ねえ……?

>>693
ガッツリ書き貯めてます
漸く捜査・推理パートと京咲パートとバトルパート一つを書いて50KBです
あと解決パートとヒロインパートとバトルパート4つです

アギト/555については、京ちゃんの格闘ベースを増やす為に新しくまた別に格闘技始めるかもしんないんで遅くなるかもです

京咲純愛はいつだって変わらないので京照なんて初めからないよ


「ん……?」


 五頭の猿――それが少女の目線の先に居た。彼我の距離は百メートル半ほどか。

 だがそれにしても、夜道に猿が現れただけで……こうまでも身を固くするものか? ここが都会なら未だしも……。
 だけれども彼が懐いたそんな疑問には、直ぐ様答えが返された。
 掌を打ち合わせ、上へ下へと跳ね飛び回る影。
 人に比して多少に間延びしたその腕で、地面を叩いたかと思えば万歳をしてみたり――なるほどここだけ見れば確かに紛れもなく猿の行動。故に彼もその影を猿と称した。

 だが、違う。違ったのだ。
 余りにもそれは縮尺が可笑しい。パースが狂っている。デッサンが間違えられている。
 隣接する家屋に見比べて――そう、どう見ても――伸ばした指の先が二階の窓に至らんとしているではないか。
 過剰であった。過剰過ぎたと言っていい。何が、ではなく――何もかもが過剰過ぎるのだ。


「三千遍く外道野原よ」

「疾風太郎は未だに識らず」

「疾風太郎は未だに居らず」

「疾風太郎は未だに哭かず」

「――終ぞに吼えぬぞ疾風太郎」


 数人の、喜色ばんだ囃し声が聞こえた。音韻を踏まえた文節が、小気味良く放たれる。
 言葉に併せて鳴り上げられる音。拍を取っているらしい。
 二人を置き去りに奏でられる祭り囃し。そう、正しく祭りの輪の中に加わるも宜しく……酷く現実感が欠如して、頭と身体の時間が異なるその感覚――。

 少年は、茫然と見入っていた。いつの間にか呼吸が細くなり、そして並んで“決して視線を背けてはならぬ”と――願望由来の無意識の本能の鎚に釘付けにされて。
 だが果たして、そんなのは迷信であったと否定された。
 調子の狂った街灯が具合を取り戻すのと、猿が少年らを見咎めるのはまるで同時。
 宵闇を押し退ける掠れた白灯。五匹の大猿、その事に間違いはないのだが――――


「おいちいおいちいおいちいおんなああぁぁぁぁぁぁあああぁあああぁ、おんなのにおいぃぃぃぃぃい」

「いひぃ、ひひひ、仔だ仔だ仔だ仔だ仔だ仔だ仔だ仔を産ませよう! 産ませるぞう!」

「んっん、んー! んっん、んーんんんんんん! んー、んっんっんっん! んっんっんんんんんんー!」

「皮は要らぬよ皮は要らぬぅ! うきゃきゃきゃきゃあきゃきゃ! あまいぞ中身はあぁぁあまいぞぉぉぉぉお!」

「ばかやろう、胎が要る胎が要る! 胎だけ在ればいいんだよう! 胎だけ残しておくんだよう!」


 見たものの心を壊すその光景。盲人ですら眦を見開き、唖人ですら声を上げるであろう狂気の景色。人語で喚き散らす五頭の大猩々。
 人に比べて短いが気だるげに折れた下肢、一方で長い腕が前方にだらりと垂れた毛むくじゃらの肉体。
 しかしそれだけでは言い表せぬ、醜悪にして冒涜的なその姿。

 米噛みの辺りから生じた一対の腕。手首から先が不自然に生え、一匹の目玉を覆い隠す――代わりに膨らんだ鼻が、ひくひくと蠢いた。
 頤から真上に伸びた五指。激しく力が込められて、流血と共に側頭部へと埋められた猿――興奮を隠さず。
 顎先から伸びた指先が細かく絡み、肉の蕾じみたものを形成して――口許を覆うそこから、呻きと共に涎をしとどに溢して狂喜する一頭。
 神が造形を間違えたかと疑われるべき、間延びした手足。作り上げた粘土細工の四肢を悪戯に引き伸ばしたかの如き、生物としての均等が歪に陵辱された大猿。
 異様なまでの赤ら顔と、対する様な白銀の体毛。それ以外に然したる点は無いにしても、他よりも大きなその躰。

 共通してどの猿の両手でも――歪に追加された部位のそれでも――小指がその、半ばから先が失われている。
 幼児が如き甲高い声、老人が如き籠り澱んだ声、うねり籠った青年の喘ぎ、若い女の嬌声に、中年男の野太い怒声――余りにも醜悪な饗宴。

「三千遍く外道野原よ」
「疾風太郎は未だに識らず」
「疾風太郎は未だに居らず」
「疾風太郎は未だに哭かず」
「――終ぞに吼えぬぞ疾風太郎」
 間を

ちがう間違えたちがうや
忘れて

違ったのだ。スマホメモ帳より専ブラの方が書きやすかっただけなんだよ
手慰みで、魔法少女VS変身ヒーローの幼馴染み純愛王道少年漫画書いてただけなの

何もなかった、いいね?

何もなかった、いいね?

北上様かわいい
毎局ダブリーするぐらいの気軽さでレア艦揃えすぎたしパソコン触れないわで飽き気味だけど


アコチャーエンディングに関しては
さっきの誤爆の通りスマホのメモ帳が使いにくいから、メモ帳でプロット→スマホの専ブラで詳細→メモ帳に貼り直すで手間食ってるのと
あと今月の頭から来月の半ばまで連勤でソウルジェムが濁り続けているから中々時間かかるかも。二週間ぐらいみといて下さい

いやでしょうwithすばらについては、松実のおもてなしでやるつもりだった
正直、ギャグ書くのは不得手もあって辛いし
どうせエンディングはああなると決まってる(初めから決めてたけど)って判ってしまった以上、尚更ギャグにならないんじゃないですかね
流しならやれなくもないけど

ランキングについては

第1位:“人類の到達点”
第2位:“闇を裂く雷神”
第3位:“紅き腕を持つ皇帝”荒川憩
第4位:
第5位:“爆ぜる報仇の女王”宮永咲
第6位:“国産戦闘鬼”天江衣
第7位:“退くこと無き双剣の騎士”小走やえ
第8位:“神眼の拳闘家”清水谷竜華
第9位:“悪魔の天敵”辻垣内智葉
第10位:“夢を盗む天使”エイスリン・ウィッシュアート
第11位:“”
第12位:“天上の荒武者”弘世菫
第13位:“オカルトスレイヤー”須賀京太郎
第14位:“”
第15位:“視えざる空の支配者”南浦数絵
第44位:“蒼い血の死神”大星淡

で、1位2位についてはエピローグで触れます

姉帯さんはね、11位なんだけど素敵な煽りがないからね……
元々の予定だと本当は色々できるからスズメバチだったんだけどね……スズメバチがミッシェルちゃんより上になっちゃったからね……

忙しくて先週のヤンジャンのテラフォ読めてない僕に誰か三行で説明してください

あと、いやでしょうやります。ネタが思い付いたから

23時から始めますよぅ

ちょっとだけやからな

はい、やりますよう




 【月曜いやでしょうもういいでしょう:松実館ドラゴンハンターおもてなし】



 



京太郎「さて……月曜です」

 ――月曜ですね。

京太郎「正直、月曜深夜に放映ならこれ……火曜いやでしょうという気がしなくもない須賀プロです」


 ―― 火 曜 い や で し ょ う


照「須賀プロ、それは違う」

京太郎「え?」

京太郎「ああ、やっぱり27時まではその日……みたいな感じですか?」

照「27時までが番組表にあるのをみた外国の人は、“日本人はマジであいつら未来に生きてるな。一日が27時間もありやがる”って言ったらしい」

京太郎「へー」

照「言ったの」フンス

京太郎「そりゃ過労死もするよ、って感じですね。向こうからしたら」

照「うん」

京太郎「あー、じゃあやっぱり『月曜いやでしょう』であってるんですね」

照「?」

照「それは違う」

京太郎「……はい?」

照「正しくは月曜いやだったでしょう、だよ」

京太郎「……」

照「月曜いやだったでしょう」 フンス

京太郎「アッハイ」




72 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:bomberMAN
番組名変えるのはあかんでしょう!?

73 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
番組の危機でしょう?

74 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:mairuMMM
須賀プロSでしょう?

75 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:YOU908HTT
須賀プロあったかいでしょう?

76 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
二人とも距離が近いでしょう!

77 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:LoveTrain
……宮永照プロ距離が近いでしょう

78 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:DragonEyE
なんで大喜利になっとるん!?

79 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
それもすべて>72>73って奴の仕業よ

80 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ユグドラシル絶対許さねえ!

81 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
おのれクライシス!

82 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
おのれディケイド……!

83 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
晴人のせいよ……!

84 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ATGheroA
すごいなー、大喜利のセンスあるんやなー

85 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:bomberMAN
……許して下さい

86 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
ごめんなさい

87 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ATGheroA
えっ

88 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???

ちゃ


89 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChachaNO
じゃけえなして!?






京太郎「……で」

照「回復お願い」

煌「判りました!」

照「尻尾切った」

煌「すばらですっ!」

照「うん」 フンス

京太郎「……何してるんですか?」

照「今忙しいから、話しかけないで」

煌「取り込み中なので!」

京太郎「……」

京太郎「……ストッパーじゃないのかよ、花田さん」


 ――ストッパー じ ゃ な い の か よ



97 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
【悲報】ストッパー不在

98 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんでやスッガおるやろ!

99 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
す、須賀プロがいるから……



京太郎「……なんでそこで狩りしてるんですか?」

照「そこに獲物がいたから」

煌「誘われたら狩らずにはいられないのが人のサガですね!」

京太郎「……戦闘民族かよ」


 ―― 戦 闘 民 族 か よ



104 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
本日のお前が言うなスレ

105 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
素手でモンスターハントできそうなスッガとかいう麻雀プロ

106 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
麻雀プロとは一体……

107 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
さ、さすがに武器は必要だから……

108 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
フォローになってないんだよなぁ……(呆れ)




照「うーん」

照「二人じゃ難しい」

煌「そうですねぇ……」

京太郎「……」

照「……」

煌「……」

照「二人じゃ難しい」 チラッ

京太郎「……」

照「二人じゃ……」

京太郎「判りました、行きます」

照「須賀プロ」

京太郎「はい、なんですか?」

照「判断が遅いよ。戦場だと命取りになる」

京太郎「アッハイ」


 ―― 戦 場 だ と 命 取 り に な る


京太郎「……お二人は何を?」

照「太刀」

煌「笛ですねぇ」

京太郎「じゃあ、双剣で行きます」



110 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガ双剣ユーザーか

111 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
双剣かぁ……弓とかでサポートしてそうなイメージやけど意外やな

112 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
弓じゃないの……?

113 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Fuku4kaKo
槍でしょ!

114 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
タル爆安定!

115 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
……退くことなき双剣の騎士(ボソッ

116 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
あっ

117 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
(察し)

118 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガ本当にやえさん好きやな

119 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガとかいう忠犬

120 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:niwakaOOO
げ、ゲームと現実は関係ないでしょ!




照「……須賀プロ」

京太郎「どうしました?」

照「武器を装備してないように見えるけど……」

煌「本当ですね、これは……?」

京太郎「ありますよ、拳が」

照「……は?」

煌「……え?」

京太郎「拳が武器です」


 ―― 拳 が 武 器 で す



150 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
【悲報】麻雀プロによる無手=武装宣言

151 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
麻雀プロとは(二度目)

152 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
やっぱり素手でモンスター殺せるんじゃないか!(歓喜)

153 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんで喜ぶんですかねえ……(困惑)

154 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガは人類の到達点だから仕方ないね

155 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
あのさぁ……

156 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
刃牙とのコラボ武器だろ?(マジレス)

157 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
マギュルシリーズに素手とかアメコミヒーロー以外の何者でもないな

※マギュルシリーズ
ttp://app.famitsu.com/wp-content/uploads/2013/10/%E3%83%9E%E3%82%AE%E3%83%A5%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA.jpg

158 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
え、上裸で大剣じゃねーの?

159 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO


160 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
おい誰だ今閃光玉使ったの





 ◇ ◆ ◇



照「須賀プロがまさか上半身裸で大剣を振り回すなんて思ってもみなかった」

京太郎「やってませんよ」

煌「当たらなければどうということはないを地で行くとは……」

京太郎「やってないっすからね?」

京太郎「……」

京太郎「……で、今日はなんなんですか?」

照「奈良まで行く」

京太郎「……」

照「松実さんのところ」

煌「いつものところですね? すばらっ!」

京太郎「いつものところだって思われてるのか……」

照「そう、松実さんのところに行く」

京太郎「あの、宮永プロ……念のために聞きたいんすけど、狩りに行くとかそういうことじゃないですよね?」

京太郎「ドラゴンロードだから、ドラゴン繋がりだ……とか」

照「……女の子を狩りにはいかない」

京太郎「え?」

照「ん?」

煌「すばら!?」

京太郎「……松実さんと一緒に狩りに行くとかじゃないんですよね?」

照「……ああ、そっち」

京太郎「え?」

照「……なんでもない」

京太郎「?」

煌「すばら?」


 ――これまでの「すばら」32回。




194 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
これまでの「すばら」wwwwwさっきからwwwwやめてwwwwww

195 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
ああ、ガールハントってそういう…

196 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Daruidaly
巨乳だから仕方ないね

197 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:YOU908HTT
えぇ……

198 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:kayoiAYA
ズルいよ……

199 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ZannenOJi
(おしとやか巨乳の黒髪かわいい女の子と縁があるなんて)ズルいよ……

200 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sisknBancho
>そっとしておこう

201 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO


202 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
閃光弾の効果なげーなオイ




京太郎「……それで、どうやって阿知賀に行くんですかね? 800Kmはありますけど」

京太郎「まさかハンターに倣って走って行け……とか」

煌「え゛」

照「それはない」


 ―― そ れ は な い(真顔)


京太郎「……ですよね。単純に考えて2日はかかるもんなぁ」

煌「え゛」

照「2日間眠らず休まず全力疾走を続ける……やっぱり須賀プロは人間じゃない」

煌「1日400Km……すばらぁ!?」

京太郎「単純に考えてって俺言いましたよね!?」

京太郎「1日400キロって、単純に考えたら1時間に18キロペースって事ですから!」

京太郎「あくまでも単純に考えたらそれぐらいってだけで……!」

照「そうだね」

京太郎「実際そのまま48時間走り続けられるなんて俺は一言も……!」

照「そうだね」

京太郎「……」

照「そうだね」

京太郎「……」

煌「……すばらぁ」


 ――そうだね(3回目)。

 ――すばら(34回目)。



215 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
こいつら本当楽しそうだな

216 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
須賀プロは宮永プロの隣が一番安心できるから仕方ないね

217 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
うー

218 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
安……心……?

219 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NGLwaKiwi
バン……ザド……?

220 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:PeachMMM
ここではリントの言葉で喋れっす

221 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAJYUYU3
しかし走るのじゃないなら、どんな困難が三人を待ち受けているんだ?

222 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
勿論ホm

223 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:10CAp01s
ふむ、採用も…………あら、なにか騒がしい……?




京太郎「え、いやいやいやいや」

京太郎「えっ」

京太郎「いや……あのさぁ……」

照「どうしたの、須賀プロ?」

京太郎「おかしいですよ、いや、これ……」

煌「『移動しながらモンスターを狩って貰います』」

煌「『狩ったモンスターの体長分だけ進む事ができます』」

煌「『三人なので三倍で結構です』」

煌「ふむ……これはこれは……」

煌「中々にすばらっ、な……!」

京太郎「すばらくないです」

煌「すばらくないですか?」

京太郎「すばらくないんですよ」

照「……」 モグモグ

京太郎「……」

照「……」 モグモグ

京太郎「……もうやだこの番組」



247 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
モンスターの体長って、数メートル~数十メートルくらいやからな

248 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SEraEgchi
そらあかんわ

249 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:DragonEyE
あー、ちょっと大変やな

250 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SAeKOshi
ちょっと……?

251 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:RosenMaid
ああ、大体どれだけ急いでも数分はかかるからな

252 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:k1nuEATG
分速1~10m……?

253 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
800キロ……まで実際ないとしても、諸々のロスを考えたら8万分はかかるわね

254 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:WOLFanSPC
わかりやすく言うなら、8週間ほどです

255 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NOyoNOyo3
鬼畜の所業なのよー

256 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
竹井アナもびっくりだな

257 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
竹井アナきちくじゃないもん。ちがうもん



 ――で。


京太郎「……結局、倒したモンスターの体長×1000の距離を進める、と」

京太郎「要するに16mのモンスターを倒したら、16キロ進める……と」

煌「代わりに3倍がなくなってしまいましたが……」

京太郎「333倍もお得だから、別に構わないっすよ」

煌「そうですね」

照「……」モグモグ

京太郎「……」

煌「あ、宮永プロ。これ、お茶です!」

照「ありがとう、花田さん。……あと、照でいい」

煌「そうでした! 照さん、どうぞです!」

照「うん、ありがとう」

煌「すばらっ!」

京太郎「……はぁ」

京太郎「大丈夫なのか、これ……?」



300 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
大丈夫ない、問題だ

301 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
そら(いやでしょうで)そう(大丈夫な訳ない)よ

302 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガがおもしろ芸人扱いされる原因である番組




京太郎「じゃあ、安全の為に毎回サービスエリアで止まってからやるとしても……」

煌「三人で狩らなければ認められないので仕方ありませんね」

照「……」 モグモグ

京太郎「……」

煌「……」

京太郎「……はい。でも、これがなかったとしても普通に吉野までは長いから交代しながらがいいと思うんですけど……」

京太郎「花田さん、免許は?」

煌「モチのロンです! 田舎育ちは伊達じゃないですよ!」

京太郎「了解っす。よし、これで交代――」

照「私も持ってる」

京太郎「……」

煌「……」

照「私も持ってる。照だけに」 フンス

京太郎「……」

煌「……」

京太郎「……じゃあ俺たちで交代って事で」

煌「それがいいかと」

照「酷い」


 ――しかしこの後、思わぬ落とし穴が三人を襲う!




850 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
これは……

851 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
うん……

852 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんという打ちきり……



京太郎「……普通に考えて」

煌「……ええ」

照「……」 モグモグ

京太郎「充電が、七時間も八時間も持つ訳ないんだよな……」

煌「……はい」

照「……」 モグモグ

京太郎「……」

煌「……」

照「……」 モグモグ

京太郎「この場合は………………はい、はい、はい」

京太郎「……蜻蛉返りですね」

煌「……」

照「お土産買って帰ろう」



856 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
クエスト失敗だな

857 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
もてなされないおもてなしとは

858 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
人でなし

859 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
ええぇ……

以上

クトゥルフ×サイバーパンク×妖怪×魔法少女×変身ヒーロー×剣術×幼馴染み純愛の王道少年漫画ヒーローもの考えるの楽しいです

ちょっと相談というか安価があるんだけど人はおるかな

憧ちゃんエンドだけでいいかね?

最終分岐で差し替え(分岐)も考えてたけど、差し替えると憧ちゃん不憫すぎてな……

今まで一度もバッドエンド書いたことないのにバッドエンド思想に取り憑かれているような言い方やめてくれませんかねぇ……?


アコチャーが尽くすだけ尽くしたのにポイ捨てされる感じで不憫すぎてな……
誰だよ出るキャラ出るキャラ無闇矢鱈にヒロイン度上げたの

という訳で

という訳で、アコチャーオンリーでいいor見たいキャラの名前書いて下さい
キャラによってはそもそも分岐以前の問題になるんで、それの数(人気?)によって判断します

ただし、このスレで納めて次スレは立てないつもりだし必ず書かれる訳じゃないと理解しといてね

解説→本編京久、エピローグ京やえハッピーエンド(このスレに繋がる感じの)
ライダー→京淡ハッピーエンド
このスレ→本編京咲ノーマル、エピローグ京憧ハッピー

バッドエンド一度もないし、そもそもバッドエンドとか嫌いの王道純愛しか書かないから

やっぱりプロでなくても二人で田舎高校教師エンドの憧ちゃーでもいいなぁ
それか京太郎のことを強くなくても気になる淡エンドでも
咲ちゃんの正妻エンドでも
国広くんと一緒エンドも結構みたいよね

>>893
よし、採用

レス番ヤクザだし、コンマがデルタの変身コードだから仕方ないね

全部の世界線でメインヒロインは咲ちゃんやで
死ぬけど

両親が不仲だと子供も不仲になる傾向にあるらしいから今週の手紙は咲ちゃんでも行けると思った
殺さなきゃ(使命感)

ごめんなぁ……今月、土日一回しか休みないんよ
だからアコチャーエンド遅くなるかも知れないけどごめんなぁ……

あと扶桑ねーさま改二に気付かないくらい忙しくて泣きそうなので淡沈めよ

41連勤が57連勤になって今月の土日一週間分しかないとかそんなん考慮しとらんよ

書いてるので埋めんで欲しいが万が一埋まっちゃったら次スレ立てて書くよ。アコチャーの遺灰をダイヤモンドにしてでも書くよ

咲ちゃん殺さなきゃ(使命感)

連休中に書き上げたいけど、とりあえず現状の分を投下します。1500から
間違いなくエピローグ全部で次スレに行く長さなんで、次スレにはまた1から貼り直しますがね




【東京雀種 : re】


 


 ――東京都、練馬区。

 季節が秋から冬へと移り変わる証として、日差しは嘗ての強さを失う。

 しかし未だに本格的な冬仕度には早く、ともすれば晴天の日などは薄着でも背に汗を滲ませるほど。

 透明度の薄れた秋も終わりの空、店名に冠した西洋骨董家具を如実に表したほの暗く落ち着いた雰囲気の店内から、金髪の青年が窓外を見上げた。

 整った目鼻立ちに滲むのは明朗さと柔和な人の良さ。

 身綺麗に纏められた背格好からは、社交性が後ろに見える。

 身に纏うは、滑らかに色を沈める黒色のカマーベスト。染み一つ無い白色のウィングカラーシャツの首許からは、くすんだ赤色のタイが逆扇形に胸元まで垂れる。

 黒いズボンのウェイターの出で立ち。銀盤を抱えたその姿は、しなやかな手足の長身と合わせてなるほど実に様になっていた。


「須賀さん、どうかしたんですか?」

「ん、いやーこれが秋晴れってのかなって」


 もう冬に近いけどな、と笑う青年に同僚の眼帯の少年は同じく苦笑で応じた。

 店内の人影は疎ら。

 店員の数と客の数がおおよそ等しいほどしかいない。

 働いているのは青年と少年。

 他には善人然と目を細めた白髪頭の喫茶店の店長と、団子鼻の洒落っ気に充ちた青年、人を寄せ付けぬ雰囲気で黙々と豆を挽くセミロングの黒髪の少女。

 足運びに合わせてそれとなく利用者に目を配る青年は、カップの空き具合などと共に其々の客の関係性を伺う。

 誠実そうな眼鏡の青年と両目の下にいくつも続いた泣き黒子が特徴的な少女――会話から察するに教師と生徒。

 胸部が豊満な美人と中性的を通り越して女性的な少年――話を鑑みれば叔母と甥。

 癖の強い黒髪に黒縁眼鏡の男性と理知的そうな少年――こちらは伯父と甥。

 たかが喫茶店の客一つとっても人間模様というのは様々で、なるほど確かに人を見守るという意味でこの仕事はというのは実に向いているのかも知れない。

 などと心中で嘯きかけた青年は、続く新たな来客を知らせるベルにドアへと顔を向け、


「いらっしゃいませ――、……え」


 にこやかな表情のまま、硬直した。



「禁煙席。一人」

 店内に足を踏み入れたのは、眼鏡をかけた怜悧な美人。

 見た者は、彼女に対して隙のない硬質の精密機器のような印象を抱くであろう。

 その所作と佇まいからは機能美が滲み出る。鉄の女、という評価なら強ち外れてはいない。

 レンズの奥の不機嫌そうな半眼も眉間の皺も、却ってその優秀さを際立たせていた。

 そんな彼女の視線は、店員の青年を見るとき更に尖る。

 浮気して別れた元伴侶に、怒りも冷めやらぬ内に中々納められない養育費を取り立てに行くとするならば――女はきっとこんな目線を送るであろう。

 そんな、ある種の手本めいた厳めしい双眸。

 やがて注文のコーヒーを運んで行く際も、店員は何処と無く居心地が悪そうであった。


「……船久保さん、あの、どっからここを」

「記者が情報知らんで、誰が知ってはるんやろうなァ」

「……」


 女性客――船久保浩子の冷たい呟きに、店員の青年は尚更萎縮した。

 普段余り見られない青年のそんな態度に、同僚たちは俄に注意を向ける。

 立つ瀬がないとでも言わんばかりに落ち着きをなくした青年と、彼にあまり目を合わせずに振る舞う女性。

 事件と言うには大袈裟過ぎるが、受け流すには重過ぎる。


「お久しぶりさんです、須賀元プロ」

「えっと……その……お久しぶりですね、船久保さん」

「……浩子でええってゆーてますやろ」


 声には若干の呆れとも諦めともつかぬ色が混じったが、それでも依然として固いまま。

 差し出されたコーヒーカップに目を落としたまま、船久保浩子はぼそりと漏らした。



「まさかかつての日本一が、こんなとこで働いとるなんてなぁ」

「いい店っすよ、ここ」

「……そりゃまあ、見りゃあ判ります」


 軽く店内を見回した船久保浩子は、深い息を漏らしながらもコーヒーに口を付ける。静寂を、嚥下の音が濁らせた。

 対する須賀京太郎は、直立のまま所在なさげに視線を漂わせる他ない。


「えっと……船久保さん……?」

「浩子でええ、ゆーてはりますやろ。須賀……あー、元プロ」

「じゃあ、俺の事も元プロって呼ばないで下さいよ」

「あー、そりゃすまんこって」


 そこで会話が途切れる。

 口にしたは良いものの、互いに相手をなんと呼んだら良いのか図りかねている風でもあった。

 それとなく、青年が視線を外す。他の席に何かないのか、窺う風に――そこへ。

 やおら、女性は切り出した。


「……ホンマにもう、こっちの業界に戻るつもりはないみたいですなぁ」

「あー、俺だともう厳しいよなって」


 後頭部に手をやる青年を、改めて女性は見据えた。

 レンズ越しの目が細まる。軽い口調で答えた青年の真意を問いただすべく――、或いは彼の中に潜められているかもしれない燻ぶる残り火の陽炎を攫うように。

 しかし、女性の目線を受けても青年はたじろぐだけだ。

 職業柄人間観察に自負がある女性をもってしても、感慨や乃至は自嘲や自虐など、少なくとも彼には見受けられなかった。

 冷静に事実だけを口にした。なるたけ不穏な響きを含まぬよう、空気を冷やさぬよう――そんな感じだ。


「なら、メソッド本でも出してみるつもりはないんですかね。須賀プロの勝利の方程式……みたいなの」

「いや、俺には本とか向いてないんじゃ……結局プロやめちゃってますから、俺」


 流石にそれは恥ずかしいし、何よりも説得力がないだろう――彼はそう言いたげである。

 なるほど確かに一面だけを見れば青年の言葉は事実であろう。

 少なくとも手放しに世に出せるものではないし、今更何をと冷ややかな目を向けられる事だってあり得る。

 そういう意味では彼が二の足を踏み、或いは乗り気でないのも理解できた。元より女性自身、そこまで本気で言い出した訳でもない。

 だが――、それは物事の一面でしかない。

 彼の言葉は事実であるが、それだけでも語れないものがあるのもまた真実だった。



「小鍛冶健夜、宮永照、宮永咲、大星淡に勝っといてよー言いはりますわ」

「照さんに勝ったって言っても……あれは小鍛冶プロも居て、それに俺は結局二位確和了で小鍛冶プロが一位ですよ」


 謙遜か、或いは本音か。

 彼女は青年の言葉がどちらを意味するのか量りかね、次いで口を開く。


「でも、あのタイトル戦でその小鍛冶健夜に勝ったのは?」

「俺一人の力じゃないですよ。大星と、咲が居たから勝てたようなもんで……」

「それを利用できるから一位、なんやと思いますけどね」

「一位、って……」

「これ。結局ボツりましたけど」


 船久保浩子が差し出したのは、印刷された一枚の紙。

 そこには――こう書かれている。


『M.A.R.S.ランキング1位:“人類の到達点”須賀京太郎

 プレイスタイルに縛りはなく、麻雀における人の研いた技術全てを用い、更には卓上の他者の癖も加味して変幻自在に立ち回る。

 己一人の力ではなく、外部の力の象徴を剣として戦うその様は、正しく四人でゲームを行う麻雀そのものと言っても過言ではない。

 連帯率は六割強。技術が三割と言われる麻雀において、その三割を堅実に広い集めているという結果である。

 度々大きな失点や逆転以前に勝負の場に立てないなどといった不運に泣かされる事もあり、13位という順位に甘んじていたが、
 この度の、国内無敗の小鍛冶健夜・宮永照両名に土を付けたという快挙から、第1位としてランキングが更新された。

 プロデビュー初年度以降、成績がほぼ停滞し順位が固定されてしまう傾向にあるM.A.R.S.ランキングの上位陣においてのこれは快挙であり、今後の活躍が期待される』


「……こんな記事、いつの間に書いたんですか?」


 困惑気味な口調の京太郎。

 問いかけつつも彼はしかし、第一位という一文については一切の否定の言葉を挟まなかった。


「協会がランク更新するって話を先んじて手に入れて、スクープやなって……原稿書いとったんですわ」

「あー」

「あのあと、まー色々ネットで言われとったから忘れたいと思ってもしょうがないですけどね」


 そう呟く船久保浩子の顔は苦い。同じく須賀京太郎も、無言で目線を落とした。

 互いに触れるは未だしも掘り下げるべきではないと、同意しているようであった。


「あれは……俺より小鍛冶プロに申し訳ないです」


 途切れがちになりつつも答えた彼の言葉も、前後の沈黙に滲んで消える。

 他の席の客の話し声、或いは通りを行き交う音の波と窓から射し込む白光に、二人は塗り潰された。

 暫しの静寂は、浩子から打ち切られた。



「……まぁ、元気にしとるようで何よりです、ホンマ」


 ごちそうさん、と領収証を片手に店をさる船久保浩子の背中を見詰めた後、京太郎は手元に残された記事をもう一度眺めた。


『宮永照はこの戦いを終始トップのまま走り抜けたが、南三局にて小鍛冶プロにより背中を刺され、僅差に。

 更には続く南四局で、小鍛冶プロを警戒するあまり須賀プロからの直撃逆転を受ける。

 この際宮永プロは小鍛冶プロの当り牌を掴んでおり、更には須賀プロの和了牌も手にしていた。

 どちらを切っても逆転を免れず、手段としては手を崩して和了するしかなかったが、小鍛冶プロが和了した場合は連荘からの逆転があり得、勝負するしかない状況であった。

 結果として須賀プロの和了は小鍛冶プロの和了よりも安かったため、二者択一ならばそちらの方が多少は安かった。無論、ベタ降りで逆転されるのが最小限であるが。

 須賀プロはこの戦いを逆転2位、小鍛冶プロは1位で終了となる。この戦いの結果を踏まえてか、続く蜂王タイトル戦は須賀プロにとっても因縁のリベンジマッチとなる――』


「……」


『M.A.R.S.ランキング第2位:“闇を裂く雷神”宮永照』

 続く文章に移ろうとしていた京太郎の目は、同僚の少年の呼び掛けに停止した。

 仕事中である事を失念していたと、頭を掻きながらカップを下げる彼に同僚からの問いかけ。


「あの人、知り合い……ですか?」

「元恋人……って奴かな?」


 団子鼻の気っ風が良さそうな青年がそう後を追う。

 勘繰られるようなものは何もないのだ。京太郎には理由が判らないが、彼女からは何故か辛辣に接されていた。

 いや、理由は言われたかも知れないが――兎に角、ああも辛く当たられると何処と無く苦手意識を抱いてしまうのもまた事実。


「ん、いや……昔の仕事の付き合いだけど」

「そうは見えなかったけどな。ねえ、店長?」


 笑いを意味深に噛み含んだ言葉に、しかし店長は求められた同意に答えずに細めた目で返すだけ。

 代わりに黒髪の少女が、冷淡に呟き漏らす。


「それか離婚した奥さんか、浮気したせいでフラれた元カノってとこかもな」

「……なあなんか酷くねー?」


 俺の同僚がこんなにも辛辣な訳がない。

 世は正にマッポー、大後悔時代の幕開けである。

 尤も京太郎が悔やんだところで、元々彼に止められるようなものは何もなかったのだが。

 等と同僚からのイビりを受けつつカップを戻した彼に追い打ち。

 美叔母がその甥にたった今の出来事を解説していた。男女関係の一例とばかりに。無論悪い意味での。

 なんたる時代か。どうやら仏は寝ているらしい。正にマッポー、大後悔時代は本当に幕開けしていた。




 一方、店外。街頭の群れ、人波に逆らって歩くのは船久保浩子。


「プロになったはいいけれど……今は喫茶店のアルバイト、か」


 後輩からそんな事実――かつての麻雀プロ、かつての第一位が現在そうして過ごしている。

 そんな言葉を聞いたとき、矢も楯もなく逢おうと思った。

 店の場所を聞き出して、だがそれからしばし置いて冷静になり、外回りで近くに足を運ぶ機会があったのなら店に出向いてみようと思った。

 そうして、再び――自分たちの前から姿を消したあの金髪の青年と出会って、そして彼に色々と口を挟み押し付け、店を後にした。


「……なにがしたかったんやろなぁ、自分」


 呟きつつもコートの襟を正す船久保浩子は、溜め息を一つ漏らしてまた歩き出した。



 ◇ ◆ ◇



「にしてもこれ……べた褒めしすぎだろ」


 箸を口元まで運びながら、京太郎は口角が吊り上がるのを隠せなかった。

 膝元に置いた先ほどのゲラからは、己がその時考えていた事を――ともすれば自分自身より詳しく解説し、そして評価する言葉。

 それだけの期待を掛けられていたものを不意にしてしまった事には勿論申し訳なさも滲むが、それ以上に、純粋に嬉しい。

 こうして他者が自分を褒め下すというのに、誇らしく思わぬ訳がない。

 部屋の中で一人、静かに拳を握りたくもなる――が堪えた。

 これはあくまで過去の栄光、かつての須賀京太郎の功績であって今の彼を飾る言葉ではない。


 いつぞやある麻雀プロに、「高校卒業してこの道に来たらこうも特殊になるのか」――などと評した事があったが、今ではそれは彼に当てはまる。

 麻雀プロ時代に作った人脈もあるが、それは今では生かせない。

 麻雀の解説なら可能かも知れないが、プロのハイレベルに適応できるのかという問題もある。

 スポーツばかりは門徒が狭くどうにもならないし、何よりもやはり一流アスリートと戦えるほどのフィジカルセンスは存在しない。

 掛けた努力の差は、最後に顕著に表れるだろう。

 俳優やタレントという道がなかった訳でもないが、あくまで彼はプロの雀士だ。そのような仕事もしていたにしても、プロ活動の一環であったから。

 その物自体が好ましい訳でもなく、ましてや自分自身がやりたい仕事でもないのにそれに就くというのは、些か考えにくいところがある。



「さて、んじゃやりますか」


 食器を片付けたテーブルに置かれた教科書の束。実家から引きずり出してきた中学と高校の教程。

 所々にされた、不自然な髭面や或いは額に超人プロレスラーの証の文字を付けた作者近影を眺めつつ、京太郎は顔を綻ばせた。

 こんな落書き一つで、ふと思い出される記憶もある。


『……ねえ、須賀君』

『おう、どうしたんだ……宮永?』

『あの……ね、お願いがあるんだけど……その……』

『おう』

『須賀君、って……いつまでも呼びにくいし……あの……』

『……』

『きょ、京ちゃんって読んじゃ駄目かな?』

『……』

『えっと、あの……その……』

『……』

『す、須賀君……?』

『……』

『あの……』

『「京ちゃん」、だろ? そこはさ』

『う、うん!』

『じゃあ俺も宮永じゃなくって、咲って呼ぶぜ。なんか今更だけどな』


 その後、国語の教師が後ろに来ている事に気づかず、おまけに教科書の落書きを見咎められてちょっとした大目玉(なんか変な言い方だが)だった――。

 などと、京太郎はしみじみと思い返した。


「しかし、あの頃は咲がこんな風になるとは思ってなかったよなぁ」

 そう漏らして京太郎は、左手側を見た。船久保浩子から受け取ったゲラの下から直角三角形に覗く見出し。

 記事は、麻雀プロ特集。

 彼女との会話の後、帰宅の折にふと売店で購入してしまっていた。

 そこには、宮永咲と大星淡の因縁の対決――などと書かれている。

 高校時代からの因縁であると踊る文字。

 彼女らの順位を軽く眺め、いかんいかんと頭を振る。


「それよりも勉強しねーと」




 やがて――。

 一人の少女の影が見えた。小さく、縮こまった肩を震わせる赤毛の少女。肩ほどで切り揃えられた髪が、その度に揺れる。

 京太郎が近付くに連れて、その少女は成長する。しかし変わらず背中を丸めて、泣いたまま。


「なあ、どうしたんだ?」


 直ぐその後ろに着いた京太郎は、肩を叩く。

 そして、呼吸が止まった。

 振り向いた少女の――女性の瞳に京太郎は呑まれた。

 驚愕、悲哀、憤怒、衝撃――自らを支えていた物が非常に不本意な形で奪われ、裏切られたという――何もかもが入り交じって綯い混ぜとなった、唖然と評するしか出来ない表情。

 何よりも雄弁で、同時に無言な声。

 思わず、声を上げていた。

 仰け反った京太郎の腕に、教科書が押しやられ――


「……あれ?」


 床と教科書が織り成す不協和音に須賀京太郎の意識は覚醒した。

 頭を振るう……どうやら勉強中に眠ってしまったらしい。長針は、午前二時に差し掛かったあたり。

 眉間の皺を解して、欠伸を一つ。


(……照さん)


 あんな記事を読んだからだろうかと、彼は首を捻った。

 夢に見たのは、彼が宮永照を上回ったとされる一戦――京太郎の狙撃を受けた瞬間の宮永照の表情そのもの。


 あの戦い、終始須賀京太郎は道化でしかなかった。

 小鍛冶健夜と宮永照の新旧頂上対決に介入できず、ひたすら堪えるしかなかった。

 ただ、全力を以て振り落とされないだけで精一杯。

 そしてじっと機を待って――否、機を伺うと云うよりは死力を尽くして致命傷をただ避け続けた。

 常に全開で、全霊で――――否、限界を超えて。

 そうして巡り得た逆転の秋(とき)に、鋭く研いた一撃を繰り出した京太郎であったが……。

 それは、鋭くはなかった。研かれてもいなかった。一撃ですらなかった。

 彼が自分自身手に入れたと考えていた攻撃は、全てが小鍛冶健夜の手のひらの上。

 彼は、宮永照を幾重にも攻め立てる石塊の一つでしかなかったのだ。



 完敗だった。

 京太郎は負けた。ただ負けた。小鍛冶健夜の能力の片鱗すら掴めず負けた。

 ただ圧倒的――。

 本気の小鍛冶健夜と相対したものは二度と麻雀が打てなくなるほどに恐ろしい打ち筋――という噂に違わず、彼我の絶望的な差しか知れなかった。

 何かの特性としか思えぬが、あまりに多才過ぎて万能過ぎて輪郭すらも知れない脅威であったのだ。小鍛冶健夜は。

 共通点はただ一つ――“小鍛冶健夜の本気には心が折られる”それだけであった。

 正確に云うのなら、“自分の麻雀を信じられなくなる”と言ったところか。

 とはいえ結局は、船久保浩子の言うように須賀京太郎は雪辱を果たしたのだから、過ぎた話。

 それよりもここに来て彼の心に障ったのは、


(……元気にしてるのか、照さん)


 宮永照が今どうしているのかというところだ。

 あの一瞬覗かせた顔は、今までかつて触れた事のない激情だった。

 放っておけず思わず彼もその背中を追いかけたが、果たして諦めた。

 京太郎は二位。形からすれば勝者が敗者に情けをかけるも同じである。

 敗者を想像すれば余りにも憚られるそれに、足を止めて見送った。

 結局それから、一言も言葉を交わせず終いで須賀京太郎はプロを引退した。

 未だに気掛かりだが、


(ま、あの人はチャンピオンだし……大丈夫だよな)


 結局、だからどう出来るという話でもなければどうしたいという話でもない。

 彼に可能なのは精々、宮永照の強さと人間の強さを信じる事だけであろう。

 それより、他人の事より自分の事。


「……寝るか」


 首を鳴らして、敷いた布団に潜る。

 どうやら今日は、あの短毛の来訪者は都合が合わなかったらしい。

 銀のトレーは、埋まっていた。




 ◇ ◆ ◇




   神々は無気力な願いには耳を傾けない。

                             ━━アウィアヌス



 ◇ ◆ ◇




『……ちょっと。あのさ、京太郎……聞いてるの?』

「ん、ああ、悪い悪い」


 どこか上の空の須賀京太郎を咎めるように、電話先の声が鋭く尖る。

 愛敬や親しみやすさを残した響きはどこか艶やかであり、電話の向こうの人物の瀟洒さと明朗さが窺い知れる。

 嫌味のない媚びと言おうか、清明な色気と言おうか。

 新子憧――京太郎とはもう十年を超える付き合いであった。

 初めて彼と彼女が出会ったのが高校一年の冬であったので、もう直に十一年目に及ぼうか。

 大学では同学部で、殆どの行動を共にした。下宿先も隣部屋であり、同じ食卓を囲む事もしばしば。

 それこそ下手な恋人以上に付き合いがある異性だと彼は自認していた。また彼に限った話であるなら、恋人と一年以上続いた経験がないのだが。


『それで、今度そっちに行くって話だけど……』

「それはいいけど……俺のとこは一間しかないけど、どうすんだ?」

『でも、ホテルってのも高いし……』


 京太郎の問いかけに、憧は言葉を濁した。

 新子憧は奈良は吉野――かつての己の母校で教鞭を執っていた。もう四年になろうか。あと半年もせずに五年目に突入する。

 確かに、奈良から上京する費用も馬鹿にならない。

 ましてやホテルに宿泊するというのは――特に女性ならビジネスホテルやカプセルホテル等といくまい――中々の出費だ。

 彼女がこうも躊躇いがちになるのも頷ける……と、ここで京太郎の脳裏には名案が。


「あ、そうだ。だったら松実プロのとこならどうだ? 憧の事も知ってるし丁度良くないか?」


 少々厚かましいかも知れないが、同郷の士と旧交を暖めるというのは良いのではないか。

 もしも互いの意見が合えば、であるが……悪くはない筈だ。

 我ながら妙案ではないかと自信を持って提案した京太郎であったが、


『……はぁ』


 彼に返されたのは、そんな呆れ混じりの溜め息。


「え?」

『なんでもないわよ。なんでも』

「……?」


 そうは言っても露骨に声が明るさを失っている。

 流石にこれを聞いて額面通りに受けとるほど、京太郎も無神経ではない。


 ふむ、と空を仰ぎ――それから口を開く。


「じゃあ、……そうだな。俺のとこに泊まるか?」

『へっ!?』

「憧……?」


 見事に予想だにしなかった。青天の霹靂である。瓢箪から駒。絵に描いた餅は食えない。

 ――最後のは関係ないが、兎に角電話口の声は驚きを露にしていた。

 なるほど、憧にとっての京太郎はこんなときにそう提案しない男なのだろう。

 流石にそれは違うぞ、と彼も内心苦笑を溢す。

 そこまで向こう見ずでも恩知らずでもない。


『い、いいの? え? それ本当だよね? 今更嘘とか言っても許さないんだから!』

「いや……憧が狭くてもいいならだけどな」

『あ、あたしは全然平気! むしろ望むところよ!』

「あ、ああ」


 (望むところ……?) 一体何がだという疑問を、京太郎は噛み殺した。


『その……京太郎? お風呂も狭い?』

「広くはないけど……」


 うーん、と目線を空に預け思案。

 単純な容量で言えば一人分が精々だが、詰めれば二人或いは三人は入る。快適な使用には程遠いし、態々詰める意味もないが。

 大きさを気にするなら正確に言うべきだろう、と京太郎は案じた。女性は風呂など水回りに気を使うと言うし。


「キツキツなら二人入るくらいか?」

『ふきゅ!?』

「……憧?」

『なんでもないっ、あ、あと壁は?』

「壁? 耳があるとか目があるとか?」

『あるのは耳だけ。目は障子でしょ』

「流石だな。新子先生は伊達じゃないな」

『……』

「……憧先生?」

『……っっ』

「……憧?」

『な、何が!?』


 いやお前が何が、である。口にはしないが。



「で、壁がどうしたんだ?」

『いや、その……壁が薄かったりしないのかなーって思ったのよ』

「ああ……」


 確かに生活音というのは気になる。寝入り端に隣室の物音など立てられて、苛立つ事など誰もが経験するだろう。

 それなりに温厚な方であると評される京太郎とて、流石に夜中の三時に大音量でバラエティ番組を流されながら掃除機を掛けられた日には、本気で怒鳴り込もうかと考えたくらいだ。

 意外と新子憧にはちゃっかりしながらも潔癖なきらいがあるし、そこらへんは素直に答える事にした。


「たまに声とか聞こえてくるな。大声とかよっぽどの笑い声、とかじゃないと大丈夫なんじゃないか?」

『そっ。……うーん、そっか』

「まあ気にしなきゃ平気なぐらいだけどな」

『いや…………まぁ、うん。なら……多分大丈夫……かなあ?』

「憧、そういうの気にするタイプなのか? なら大学時代とか、結構悪いことだったりしないか」

『え……あー、それはー、うん、まあ何て言うの? 御互い様って言うか……』

「御互い様っつっても、俺の方には全然聞こえなかったぞ?」

『……よし』

「よし?」

『あ、相手から聞こえるのもそうだけどこっちのが聞こえる方が困るでしょ?』

「……そうかなのか?」

『いやそこは気にしなさいよ!?』


 まあ、女性ならそう感じるのかも知れない。

 男で言うところの、ホモが隣の部屋で聞き耳を立てているようなものだろうか。

 いや、聞き耳を立てていなくても……自分が相手の対象になり得る存在なら、確かにいい気はしないのかも知れない。

 この辺りは男である自分には今一良く判らん感覚だな、と彼は思考を打ち切った。


「それじゃ、そろそろ仕事に戻るな」

『頑張りなさいよ、フリーター』

「頑張りますよ、正社員様」

『あはは、じゃーね♪』


 ふむ、と通話を打ち切って頭を上げる。

 頭を上げたはいいけど、どうにも自分は彼女に頭が上がらないだろうな――と京太郎は息を漏らした。

 そのまま彼は首を鳴らし、伸びをひとつ。


「……ま、その間は俺がどっか泊まればいいよなぁ。呼んでるんだし」


 それにしても――。

 家探しされて困るものは何も置いてないが、何となく女性に部屋の鍵を明け渡すというのは尻の辺りが落ち着かないなと、京太郎は頬を書いた。

とりあえずここまで

書いてて咲の連載雑誌が判らんくなってきた

おいおい、ネタバレは困るぜ
こう申したか



「うるせえ! こいつを見つけたのは俺なんだ! 絶対に認めさせてやるんだよ、全員に! 何がワリィ! 俺は間違ってないって!」

 ぷつん、と――。何かが切れる音を京太郎は聞いた。


「もういいから、喋るな。話が噛み合わない」


 彼自身驚くほど、低く冷たい声色。眼前の刈上げの中年が、息を飲むほど。

 かろうじて彼は、京太郎目掛けて怒声を放った。殆んど声は震えて、口角から泡を飛ばして、半ば金切り声じみたものを上げて。


「うるせえ! 俺はな、これで手に入れるんだよ! 欲しいもの全部!」


 理解が出来なかった。

 確かに自分は彼に比べたら恵まれているだろう。家は決して貧乏ではなく、運動も人並み以上にでき、勉強も苦手ではない。容姿も恵まれている側であるし、交遊関係も広い。

 だが――――何故、何故努力しない?

 出来ないなら判る。やろうと思ってやろうと思って、努力して努力して――それでも不可能があるというのは京太郎も知っている。幾度も味わった。

 だが、埋める事は出来る。頂に至れないとしても、頂点に届かないとしても、最高にはなれないとしても――努力次第で欠点を補う事は不可能ではない。

 全てを己一人の努力で手に入れた訳ではない。廻り合わせもあるだろう。人の縁や時の運もあるだろう。

 だけれども、最初の一歩を踏み出したのはいつだって自分の意思であり、歩み続けて来たのはいつだって自分の覚悟だ。

 ――それすらもしない人間が、手に入れるだと? 全てを?


「させねーよ。こっからするのは粛清だ」


 そんな人として誰もが持つものも用意せず、何も踏み出そうとせず――。

 己の本質は一歩も変わってはいないというのに、手に入れた他人の力を憚りもなく振りかざし、都合良く扱い、得意気に振舞う。

 自己の限界に至ってもいないのに……他人を妬み、羨み、呪い、その尊厳を侮辱して支配に至ろうとする。

 そんなもの――


(ふざけんなよ……!)


 ――それこそ、人間ではない。

 そう、これが人間の所業などとは思えない。断じて肯んじられない。須賀京太郎が須賀京太郎である以上、全く許容できない。

 オカルトは確かに京太郎にとっては戦うべき相手だ。だが、敵ではない。

 彼女たちは望む望まないに関わらず、人間を超えた力を持って生まれた。そして力に飲まれるか、力を楽しむか、力を乗り越えるか――皆が皆、自分の力で人生を生きた。


 だが、何だ、これは。

 許せる訳がない。許せる筈がない。断じて許せない。

 挙句そんな力を持つ人間に不幸を与え、我がものとして意のままに操り――それを振りかざして悦に浸るだと。

 最早、人間ではない。こんなドス黒い邪悪を到底許容できない。全く以って人間などとは考えられない。

 それでも人間と言い張るなら。

 ああ、それでも人間と言い張るなら――。ならば、お前がすべき事はただ一つだ。ただ一つの人間的な事だ。

 だったら――




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 '   ,イ / | { 从 | イ  {::しメ∧   l  Ⅵ   イ {::し刈 `ヽ'  ' }/       <  ――祈れよ、せめて人間らしくな   |
'  / /イ Ⅵ :.  Ⅵ    Vzり \  、 }  /  Vzり   }/  /         ヘ________________ノ
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                                           |     須 賀  京 太 郎  | ● |      |
                                           |                     ̄ ̄      |
                                           |    25歳 ♂  184cm 76kg         .|
                                           !                           .|
                                           |     『マーズ・ランキング』元1位      .|
                                           |   M・O手術  “ 技術昇華+不運 ”   .. |
                                           |     ━ オカルトスレイヤー ━       |
                                           \_________________/

・金髪軽薄残念
・でも決めるときは決めるイケメン
・なんかアクションがやたらアクロバット
・敵の攻撃を自分の攻撃に利用する
・特性相手に人間の技術(生身)でガチる
・人間に出来る事なら出来る
・ランキング5位に執心
・特定の相手には犬モードのような懐きよう
・押し倒した相手を排卵させる

ここまで来たら……ねえ……?
咲ちゃんが絡めば「ねえ何してんの?」もできるから京咲って実に偉大

ちょっと次スレ立てて来るでー

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第36位【アラフォーマーズ】
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第36位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416742376/)

ほい次スレ
こうなったらしゃーないから一定数のエンディングを書かなきゃね。このスレで終わらんかったから
実際プロ並みのシュートセンスだの音響定位だのタツジン級の格闘能力持ってる時点で、大概コイツ人間極めてるからな……安価の結果とはいえ

こっちは埋めちゃってね!
あと聞きたいことあったら言ってね。もう終わりだし答えるから!

次スレには投下分張ってそっから続きかくよー

(ジョセフが人類の限界キャラって時点で完全にてるてるをドブ川産エロウナギポジにするって決めてたとか言えねーな)

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