兄「え!?人類全てが俺の妹になった!?」妹「そうです」(462)

兄「ちょっと意味がわからないんだが・・・・・・」
妹「つまり、兄さん以外のホモ・サピエンスが全て兄さんの妹になったという事です」
兄「ますます意味がわからない・・・・・・一応俺にも両親とか弟とかいるんだが・・・・・・」
妹「彼らも妹になりました」
兄「え」
妹「え」

兄「ちょっとまってくれ、まさか隣のいつもケンカばかりしている老夫婦も・・・・・・」
妹「妹になりました」
兄「偉そうにしてるだけで、無能なうちのヒゲ校長も・・・・・・」
妹「妹になりました」
兄「う、うそだろ・・・?」
妹「ホントです。首相も米国大統領もその辺のホームレスにいたるまで、みんな妹です」
兄「あばばばばば」アワアワ

兄「み、見た目は・・・!?そ、そうだ年が上だったり男だったりしたら妹とは呼べないだろ!?」

妹「その点ならご心配なく」
 「改造によって、全人類全て見た目も中身も完全に16歳以下の妹に変化させました」

兄「な、なんて事だ・・・・・・」

妹「ほら、聞こえますか・・・?あなたの妹達の声が」ガラッ

妹達「「「「「「おにいーちゃーーん!!!!」」」」」」」」」
妹達「「「「「「にいさぁーーーーーーーん!!!」」」」」」」」
妹「「「「「「「「あにきぃーーーーーーー!!!!」」」」」」」」

兄「」

妹「おわかりになりましたか?兄さん。今やあなたは全人類の兄なのです」

兄「」

妹「・・・・・・?」

兄「」

妹「気を失ってますね・・・・・・」

兄「はっ!」ガバッ

兄「ゆ、夢か・・・?ふふふ、そうだそうだ夢に違いない。あんな事あるわけが・・・

妹「おはようございます、兄さん」

兄「亜qwせdrftgyふじこlp;@:」バタバタ

妹「どうしました?私の顔に何か、ついてますか・・・?」

兄「あぁ、そうか。お前は元々俺の妹だったな・・・・・・」
 「いや、怖い夢をみてな。朝飯出来てるんだろ?母さんちゃんと卵半熟にしてくれたかな・・・・・・」

妹「あ、母さんなら死にました」

兄「え」

妹「いやね、全人類妹になったものですから、なんといいますか、ポジション争いが起きてましてね・・・」
 「その結果、毎秒30人位死んでるんですよ。一日にすると260万人位は死んでる計算ですね」

兄「ゆ、夢じゃなかったのか」

妹「ちなみに母さんは舌足らずな、おにいたん系妹でした。」
 「やっぱり、四十過ぎてからの改造は駄目ですねぇ。脆くていけません」

兄「な、なんて事だ・・・・・・」ブルブル

世界が回らなくなるなんてツッコミは野暮か
しかしまあ、恐ろしいもんだ、支援

兄「そ、そうだ父さんは!?父さんと弟はどうしてるんだっ!!?」がばっ

妹「きゃっ!に、兄さんたら強引なんですから///」

兄「そういうんじゃない!いいから教えろ!」ゆさゆさ

妹「わ、わかりましたから揺すらないで下さい」

兄「う、すまん。で、父さんと弟は・・・・・・?」

妹「そうですねぇ、弟君にはすぐ会えるでしょう。」
 「ただ、父さんは今どこでどうしてるか・・・・・・」

兄「どうしてるかわからない?どういう事だ!」
 「さっきの母さんの事もそうだが、お前自分の親を何だとおもってるんだ!!」

妹「ライバル、ですかねぇ」クス

兄「何?」

妹「いいですか、兄さん。これは本当に重要な事ですからよく聞いてください」
 「旧秩序は完全に滅びました。今や世界には妹と妹と兄、という関係しかないのです」

妹「この写真をみてください」ペラッ

兄「なんだ、母親と男の子・・・・・・?」

妹「そうです、正真正銘の家族です。しかし・・・・・・」ペラッ

兄「!な、なんだよこれ・・・?」

妹「見てわかるとおり、殺人現場です。やったのは元母親のロリータ系にいにい妹です」
 「ポジションがかぶっていたんですねぇ、息子と。だから殺してしまった」

兄「あ・・・・・・ああ」ブルブル

妹「わかりますか?これと同様にもはや私と父さんは以前の関係ではないのです」
 「妹と妹、という並列の関係なのです」

兄「狂ってる・・・・・・」

妹「兄さん、現実を受け止めしょう。大体兄さんはいっつもいっつも現実認識があまいです!」
 「この前だって、テストの前なのにゲームばかりして・・・・・・」

兄「うるせぇ!」

妹「!」ビクッ

兄「ふざけるな・・・・・・!母さんを返せ!父さんを、弟を返せっ!みんなを元にもどせよ!」
 「お前だってそうだ・・・。前まであんなに優しい子だったじゃないか!それがこんな、残酷な・・・・・・」
 「俺の妹はお前一人だよ!母さんだって父さんだって弟もそうだよ!それが、なんで・・・・・・」

妹「兄さん・・・」
 「フフフ」ニタァ

兄「え?」

妹「今のお言葉、録音させていだたきました」カチッ

『俺の妹はお前一人だよ!母』カチッ

兄「は?」

妹「実はですねぇ、序列、というものがあるんですよ。妹達の間では」
 「その序列は、妹らしさできまるんです。わかりますかね?」

兄「な、なにいってんだよ・・・」イライラ

妹「大分混乱してますねぇ。もう少しですからガマンしてくださいね、兄さん。ね」
 「つまりですね、妹らしさが現世界での階級を決めるんです。そして」

妹「その妹らしさ、は兄さんの言葉で決めるんです。当然ですよね。兄がいるから、妹がいるわけで」
 「妹らしさは、階級を決める基準ですから、兄さんの言葉は階級を決める言葉になります」
 「そして、先ほどの言葉を解釈すると、私が妹の世界で一番偉い、ということになります」

兄「・・・・・・」フラッ

妹「少し、休みましょうか。ちょっと急すぎましたね。ごめんなさい」シュン

全世界同時多発妹爆発事件がおこる

>>12

妹の地球の危機が迫っている!

                               ヽ`
                              ´
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                    /                    \
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                                妹   
                               ヽ`
                              ´
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気持ち悪すぎワロエナイ

とんでもないもんを見つけちまった

こいつはやばい

兄「・・・・・・」
妹「・・・・・・」

兄「・・・・・・なぁ」
妹「はい」

兄「この家はそのままなんだよな?」
妹「いいえ、今私達がいる兄さんの部屋以外は全部作りかえられています」

兄「そうか・・・・・・」

妹「兄さん、私ももう前の妹ではないんです。改造されてますので」
 「父さんと、母さんに関する記憶も無いんですほとんど」

兄「そうか・・・・・・」

妹「兄さん、妹達はみんな兄さんの事を愛していますよ。妹として」
 「勿論、異性としても・・・・・・」

兄「そうか・・・・・・」

妹「ごめんなさい、失言でした」シュン

兄「・・・・・・」

妹「・・・・・・」

兄「なぁ、俺はどうすればいいんだ?みんな俺に何を求めているんだ?」

妹「しなければならない事は、特にありません。
 「ただ、妹達はみんな自分を愛して欲しいとおもっています」

兄「さっき、いってた序列のためにか?」

妹「それもあります。しかし、妹達の心の根本にはやはり兄さんに妹として愛されたい、
 「というのがあるのです。勿論、私にも」

兄「・・・・・・一体全体、どうしてこんな事になっちまったんだ?改造っていってたが誰が改造したんだ?」

妹「わかりません。便宜上『改造』という言葉を使ってはいますが、原因も、犯人も不明です」
 「諸説は様々ですが、人の手によるものではないのかもしれません」

兄「なんだよそれ・・・・・・なぁ、俺が死んだらどうなるんだ」
 「そうしたら、妹達は妹じゃなくなるんだろ?前にもどるんじゃないか」

妹「わかりません。本当にわからない事だらけなんです」
 「だから、妹達の間では兄さんに危害を加えるのはタブーになっています」
 「それと兄さん、お願いだから例えでも死ぬなんていわないで・・・・・・」
 「私、兄さんがいない世界なんて想像しただけで狂いそうになります」

兄「そんなに、なのか?」

妹「はい、私達妹はそんなに兄さんが好きです。大好きなんです」
 「だから、死ぬとかそういう言葉は、口にしないでください・・・・・・」

兄「そうか、すまん・・・・・・。正直頭がついてこないよ、冗談みたいだよこの世界は」

妹「そうでしょうか?私にはむしろリアルに感じられます」
 「兄さん、明日になったら少し世界を巡ってみませんか?そうすれば違和感もなくなると思いますよ」

兄「・・・・・・ああ、そうだな。」

妹「今日はこの部屋から出ないで下さい。兄さんに危害を加える人間はこの世界には存在しませんが、」
 「事故はありますし、妹達も兄さんを見ると興奮して、つい殺しあったりしてしまいますので。」
 「お食事は私が持ってきますから」

兄「ああ。頼む」

妹「少し、席を外しますね。小説や漫画本、映画のdvdなんかは新しいものを備え付けていますので。
 「トイレは・・・・・・」スタスタ

妹「ここに。出口のドアとは別の、このドアを開けばあります」ガチャ
 「後はお水ですね。ペットボトルで申し訳ないんですが、紙コップもありますので、使って下さい」コト

兄「ああ」

妹「では、またね兄さん」ニコッ
がちゃばたん

映画、ねぇ…

妹になると♀になるはイコールなの?

映画…
妹しか出てないのかな

妹さんは兄さんを軟禁し始めた様思えます(歓喜)

とりあえず元母の墓参りとか……。

妹「・・・・・・」スタスタ
『idをどうぞ』

妹「・・・・・・」ピッピッピッ
『序列番号1、認証しましたどうぞお通り下さい』

鉄扉ギギギィーガチャン

妹「・・・・・・」スタスタ

警備妹1,2「「お疲れ様です!」」

警備妹1「あの、お兄ちゃんの様子はどうでしたか?」

妹「あなた達が知る必要はないわ。でも、明日は外に出るからその時顔を見れるかもね」ニコッ

警備妹1,2「やったぁ!!」

妹「くれぐれも妹らしからぬ行動は慎むようにね」スタスタ

警備妹1,2「はい!!」ニコニコ

妹「・・・・・・」スタスタ

大臣妹「ど、どうでしたか?お兄様のご様子は?」アセアセ

妹「あら、職業大臣。挨拶はどうしたのかしら」

大臣妹「・・・お疲れ様です。いや序列一番になられそうで」ギリッ

妹「兄さん直々の言葉でね。これであなたとの序列はさらにひろがったね」ニコッ

大臣妹「・・・お兄様は?」ギリギリッ

妹「あなたが知る必要があるの?サボってないで、はやく政務に戻りなさいな」
 「たかだか管理者の分際で、こんなところまで出張ってきて」
 「執務室が近いからというのはいいわけにならないわよ?」

大臣妹「な・・・・・・貴様・・・!」ギリギリ

妹「・・・・・・挨拶も出来ない、職権乱用で兄さんの状態を知ろうとする。」
 「序列が上の妹に暴力的な物言いをする。駄目ね、さよなら大臣。何か言い訳は?」

大臣妹「わ、私はただお兄様のご様子を・・・・・・」アセアセ

妹「そう、カメラは・・・・・・」チラ
 「あそこね。彼女は、序列無視及び暴言で死刑、以上、後よろしく」スタスタ

兵士妹達「・・・大臣殿、ご静粛にお願いしますよ」ザッザッザッ

大臣妹「いや、いやだ!助けてお兄様ぁ!!ムグ」

妹「・・・・・・」スタスタ

妹2「いやぁやっぱり、死んじゃったか。ハハハ」クスクス

妹3「あんなブス、死んで当然ね」プクク

妹「仲いいのね、この前まで殺しあってたくせに」

妹2「いやだなぁ、それはまだ序列が低い頃の話さ。争うなんて妹らしくない」ニコッ

妹3「そうそう、可愛い可愛い妹に血は似合わないわ」ニコッ

妹「そう、それより兄さんの食事を作らなければならないわ。あなたたち、手伝って」

妹2「手伝う?そうか、序列あがったんだっけ?」

妹3「え?ってことは・・・?」

妹2「寝室も共に・・・・・・?」

妹3「ず、ずるいわ!卑怯よ!そんなの!」

妹2「そうだそうだ!ホントは僕の役目だったんだぞ!」

妹3「お、お、お兄ちゃんとあんな事やこんな事を・・・・・・」アワワワ

妹2「あそこをあーしてここをこーして」ブツブツ

妹2・3「///」ボンッ

妹「いいから、はやく手伝ってくれない・・・?」

何この綱渡りな世界
怖い

ここら辺やニコ動はどうなってるんだ?

兄「暇だな・・・・・・」チラッ

兄「・・・小説、か」ペラッ
『俺の妹がこんなにかわいいわけがない』

兄「・・・・・・」ペラッ
『超妹大戦シスマゲドン』

兄「・・・・・・」ペラッ
『妹がゾンビなんですけど!』

兄「・・・・・・ハハハ」ペラッ
『ドグラ・マグラ』

兄「・・・・・・全部妹ものじゃねぇか」ポイッ!バサッ!

もはやホラーだよ( ̄▽ ̄;)

兄「ま、漫画も・・・・・・?」
『恋風』
『天使禁猟区』
『みゆき』
『奇子』

兄「うわぁ・・・・・・」

兄「え、映画なら・・・・・・」
『くりいむレモン』
『月下の恋』
『僕は妹に恋をする』
『全身と小指』

兄「・・・・・・」アゼン

兄「アニメ・・・・・・」
『ヨスガノ「お、音楽!」カチャ

ズンチャチャズンチャ♪ズンチャチャズンチャ♪ズンチャチャズンチャ♪ズンチャチャチャチャチャチャチャチャ♪

放課後の体育倉庫に 突然呼び出されて(みたら)

お兄ちゃんったら も・う・エッチ!

「それじゃ舐めてみてね」 なんて言われたら

困って恥ずかしくて 視線逸らしちゃう

 【千夏】『こんなの、ボク恥かしくて出来ないよ、兄ぃ……』

呆れちゃう お兄ちゃん いつもエッチばかりね

私の気持ちなど おかまいなしなのね

女の子だってエッチなの 弄られたら堪らないの

 【ななる】『ふあぁん……お兄たん、ブルマの上から擦っちゃいやぁん』


兄「」

コンコン

妹「兄さん、お食事の用意が出来ました。はいってもいいですか・・・・・・?」

兄「え、ああ」

ガチャ
妹「兄さん、面白かったですか?私が用意した娯楽の数々は」

兄「面白いも糞もねーよ!妹物ばっかじゃねーか!」

妹「あら、お気に召しませんでしたか?」

兄「お気に召すも何も、まるきり洗脳だよこれは!他に何か無いのか?」

妹「うーん、無いですね」

兄「え、ないの?」

妹「焼いちゃいましたので」

兄「何で焼いちゃうの?」

妹「必要ないので」

兄「え」

妹「だって、親子とか恋人とか夫婦とかよくわからないんですもの。要りませんでしょう?」

兄「・・・・・・」

妹「と、まぁそれは冗談です」

兄「じょ、冗談か・・・・・・」

妹「まぁ半分位は、ですけどね。学者が研究したり、管理者のお勉強用にとっておいてあるので」
 「妹が出てこないものも結構あります。でもやっぱり大部分は焼いちゃいました」

兄「・・・・・・」

妹「本当に理解できないんです。親子とか夫婦とか。理屈はわかりますよ、文章上での理解はできます」
 「でも、感覚的にはさっぱりわからないんです。だから、ほとんどの人は読みたがらないし」
 「売り物にもしません。お勉強用をのぞくと、細々と流通しているのみなんです」

兄「そうか・・・・・・」

妹「妹物、というジャンルがもはや成立しないんです。妹物である事が、前提なので」
 
兄「なるほどな・・・・・・」
 
妹「創作物は、兄さんに愛されないほとんどの人にとって、その代わりなんです」
 「だから、恋愛物が大部分をしめるんです。そういうことをわかってもらおうと思って」
 「わかりやすい古い時代の妹物を用意した、というわけなんです。今のは・・・・・・ちょっと濃いので」

兄「・・・・・・なるほどなぁ」ハァー

妹「ま、ちょっと兄さんの驚く顔が見たかったのもあります」
 「可愛い妹のこしゃくなジョークです!」

兄「もう何が冗談だか本気なんだかわからんよ・・・・・・」

妹「うふふ」クスクス

兄「・・・・・・」ハァー

楽しみ

大臣妹ちゃんがかわいそうやろうが

大臣妹ちゃんは俺の隣で寝てるけど?

妹「あ、いけない。お食事を持ってきたんでした」カチャカチャ

兄「・・・・・・そういや、そうだったな」

妹「実はですね~、これ私がつくったんですよ。正確には、何人かの妹に手伝ってもらいながらですが」

兄「・・・・・・オムライス、か」

妹「ふふ。カボチャのスープとタマネギのサラダもありますよ」ニコニコ

兄「・・・・・・」

妹「・・・・・・どうしました?兄さんの大好物でしょう?」

兄「いや、だって、これは・・・・・・」
 
兄(母さんが俺たちに作ってくれてたものだろ・・・?)

妹「・・・・・・兄さん?」

兄「・・・・・・なんでもねぇよ」

妹「・・・・・・」シュン

兄「・・・・・・」ハァー
 「なんか、音楽無いか?明るいやつがいいな、気が滅入っちまってさ」

妹「あ、はい!」アセアセ
 「えーとえーと・・・・・・あっ」ガタン!ガチャチャチャチャチャ!

兄「・・・・・・落ち着けよな。ん?」スタスタヒョイ

妹「あっそれは!」

兄「これ、お前がよく聞いてた歌手の奴だよな。・・・・・・捨ててなかったんだな」

妹「ちょ、返してください!」パシッ

兄「あ、おいおい」

妹「あ、いや、そのですね、こういう旧秩序の頃のものをまだ持っているのは」
 「恥ずかしい事なので、つい」

兄「そ、そうなのか・・・・・・」

妹「多分まちがっていれちゃったんだと思います。別の、かけますね」カチャ

兄「妹物じゃないだろうな・・・・・・」

妹「!ち、ちがいますよ~」カチャ、ポイッ、カチャ

兄「・・・・・・」
♪♪♪

兄「おぉ、これ流行ってたな」
♪♪♪

妹「・・・・・・」

兄「最近のはずなのに、なんだか懐かしいな」
♪♪♪

妹「・・・・・・」

兄「・・・・・・」ぼぉー
♪♪♪

妹「あの、ご飯・・・・・・」

兄「あ、あぁ飯か。食べる食べる」カチャカチャ

妹「はい!」パァァ

兄「・・・・・・うん、うまいよ」モグモグズズズシャクシャク

妹「そうですか」ホッ

兄「いけるいける」ハグハグ
兄(・・・・・・味も、そっくりだ)

妹「他の妹達も、喜ぶと思います」ニコニコ

・・・・・・

兄「いや、ごっそさん、美味しかったよ」ふぅー

妹「喜んでもらえてうれしいです」ニコッ

兄「うん」

妹「それで、この後はどうしますか?お茶でも用意しましょうか、それとももう休みますか?」

兄「いや、今日は休むよ」

妹「じゃあ、何かあったらよんでくださいね。何もなくともよんでください」ニコッ

兄「おいおい・・・・・・」

妹「ふふふ」クスクス
ガチャ、バタン

兄「・・・・・・」フゥー

みて下さる方がいらっしゃるようなので、投下時間についてご説明しておきます。
基本的に、一日に一回~二回、5resを目安に投下します。時間は基本的には22~24時、
余裕があるときは10~12時に投下します。遅筆なので少しずつですが、できる限り毎日投下いたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。尚、万一投下できない日には、「ごめんなさい」と一言謝ろうかと思います。出しゃばってごめんなさい。



おつおつ 楽しみにしてる

こうやって言ってくれるとありがたいな

期待しながら待機


これは面白い

妹「・・・・・・」ピッ

鉄扉ギギギィバタン

妹「・・・・・・」

妹3「ねぇ」

妹「ん?・・・・・あぁ料理、美味しかったっていってたわ、全部食べてもらったわよ」

妹3「そう!よか妹「それより」ジロッ

妹3「は?」

妹「あのcd、忍び込ませたのはあなたね?」ハァー

妹3「あのcdって、どのcdかしら?何の事だかさっぱり」

妹「何の事か、証拠と証明が必要なの?」ジッ

妹3「・・・・・・」

妹「・・・・・・」

妹3「・・・・・・いえね、お兄ちゃんにも知っておいて貰ったほうがいい思って。あなたが今だに」
  「旧秩序にしがみついている、哀れな人だって事を」クスクス

妹「・・・・・・残念だけど、兄さんにはまだ旧秩序っていう感覚は身についてないわ」
 「今と旧秩序の区別がついてないのよ」ハァー

妹3「へぇ~。・・・・・・ああ、そう!そうね、あなたのような人が一番になれるんだもの」
  「旧秩序で妹だったというだけで、愛してもらえるんだもの、そうなのでしょうね!」
  
妹「・・・・・・」
  
妹3「・・・・・・それとも、昔からそういう関係だったのかしら?」
  「そうなんでしょ?まだ、実の妹だったその頃からお兄ちゃんと関係もっていたんだ!」
  「今と同じように、妹だった事を利用してね!」

妹「・・・・・・いい加減にしなさい」ワナワナ

妹3「・・・・・・」
  「・・・・・・なによ、あなたばっかり」グスン

妹「・・・・・・」フゥー
 「明日はあなたも兄さんにあえるんだから、私に嫉妬しているより」
 「兄さんに飲んでもらう紅茶でも、選んでいるほうがいいんじゃないかしら?」

妹3「・・・・・・あなたに言われなくともわかってるわよ!!」ドスドスドスドス

妹「・・・・・・」フゥー

妹2「いやぁ、嫉妬は恐ろしいね。熱気で人さえ殺してしまいそうだ」スッ

妹「今度はあなた?私、少し休みたいのだけれど」

妹2「まぁ、そういわないでよ。嫉妬されるのも一番の妹の役目さ」
  「僕も、嫉妬のあまりつい、何人か人を殺してしまったよ」

妹「・・・・・・妹達は、あなたの玩具じゃないのよ?」ギリッ

妹2「おいおい、怒るなよちょっとしたジョークじゃないか」
  「それに、君も覚えが無いわけじゃないでしょ?」ニヤッ

妹「・・・・・・」

妹2「ふふ。・・・・・・ところでさぁ、兄さん、食事どうだって?」

妹「あら、さっきの会話盗み聞きしてたんじゃなかったの?」
 「それに、カメラでもみてたんでしょう?」

妹2「直接聞きたい」ジッ

妹「・・・・・・」
 「美味しそうに食べてたわ、完食してもらいました」

妹2「そう?よかった~!いやぁ、僕料理なんて不慣れだからさぁ、あぁといっても、」
  「僕一人でってわけじゃないから、そこまで心配する事もないんだけどさ、なんていうか、」
  「あ、愛情?・・・・・・えへへ、そうこめた気持ちの部分がさ~」テレテレ

妹「包丁で、指切っちゃった位だものね。さぞ気持ちがはいってるでしょうよ」

妹2「・・・・・・うるさいなぁ」イラッ
  「今夜、寝室を共にするんだろ?そんなイライラしてたら」
  「お兄さんの気分を損ねるんじゃないの?」

妹「あなたが口を出す事ではないわ。それに、今夜は多分兄さんは愛してくれないと思うわ」
 「・・・・・・ねぇお願い、あなたとはそんな話をしたくないの」
 「そういう話はよしてくれないかしら」

妹2「え~?・・・・・・くふ、あはは、あはははは!なになに?なにいってるの?」
  「あなたとはって・・・・・・まさか、姉さん、とでも呼んで欲しいの?」
  「ははははは!姉さんってなんだよ!?どういう概念?」
  「これは、お兄さんも愛してくれないわけだ、そりゃそうだよねぇ、あははは!」ゲラゲラ

妹「・・・・・・私が呼んで欲しいわけじゃないわ。ただ、多分だけど」
 「兄さんはそうして欲しいとおもっているんじゃないかって」

妹2「・・・・・・」ビキィ
  「あのさぁ、さっきからずぅっと思ってたんだけど」
  「自分だけがお兄さんを理解してる、みたいな顔すんなよな。反吐が出るんだよね」ヒクヒク

妹「少なくともあなたよりは、理解してるはずだわ。兄さんはそのせいで苦しんでるみたいなの」
 「あなたも、わかってあげて」

妹2「・・・・・・はぁ?お前、自分がなに言ってるのかわかってるのか?」イライラ
  「・・・・・・ま、いいや。どっちがお兄さんを理解しているかはどうせ明日わかる事だしね」 
  「言っておくけど、お兄さんは絶対に僕を選ぶと思うよ。今夜はせいぜい楽しみなよ」
  「それじゃあね、ね・え・さ・ん。はははは!」スタスタ

妹「・・・・・・」ハァ~
 「・・・・・・」スタスタ

警備妹1,2(こ、こわかったです・・・・・・)ブルブル

警備妹1,2かわいい

パラレルには、兄と妹の関係が逆転した世界もあったのかな……。
そっちの方が争いは激しそうだ。

兄は今世界の絶対者か
頭悪いと妹達に利用されて大変な事になるな

妹選抜総選挙ってエロゲ思い出したわ

実妹も、葛藤に苦しんでいるのかな。

同人の世界も凄い事になっていそうだ



兄「・・・・・・」
 (眠れない、な・・・・・・)

兄「・・・・・・」
 (今日は、本当に、本当に色んな事があった。うん・・・・・・。)
 (けど。・・・・・・本当に、現実の事なのか?もしかしたら、何か悪い冗談で本当は)、
 (ちゃんと昨日と同じ日が続いているんじゃないのか?)

兄(昨日?俺、昨日は何してたんだっけ?・・・・・・あれ?変だな確か・・・)
コンコン
兄「え?」

妹「兄さん、失礼します」

兄「え」
ガチャ

妹「ごめんなさい・・・・・・もう、お休みになってましたか?」

兄「あ、いや・・・・・・まだ、起きてるよ。眠れなくて、さ」

妹「そうでしたか。お邪魔にならなくてよかったです」

兄「あ、まぁ、うん・・・・・・で、電気つけようか?
 「えっと、そっちの方が近いか。つけてくれるか?」

妹「いえ、消したままでお願いします」

兄「え?」

妹「・・・・・・兄さん、一番の妹は、兄さんと一緒に寝ていい決まりになってます」

兄「あ、いや、その・・・・・・」

妹「兄さん、お願いがあります」シュル
 
兄「ちょ・・・・・・」

妹「どうか、妹達を愛してあげてください」シュルシュル

兄「え、あ」

妹「・・・・・・世界を、受け入れてください」ファサッ

兄「お、お前」

妹「兄さん」スタスタスタ
 「私を、・・・・・・愛してください」スッ

兄「・・・・・・あ、ちょ」
ドサッ

妹「兄さん・・・・・・」

兄「・・・・・・だ、駄目だ!」グイッ

妹「・・・・・・」

兄「こ、こんな事、駄目だ!お、お前は俺の妹なんだ。だ、だから、駄目だ、こんな事」
 「なぁおい。ホントどうしちゃったんだよ・・・・・・。そんなんじゃなかっただろ?お前は」グスッ

妹「兄さん・・・・・・ごめんなさい。少し、急でしたね。何もかも、急すぎました・・・・・・」スルッスルル

兄「・・・・・・」グスッグスッ

妹「ごめんなさい・・・・・・」シュン

・・・・・・

妹「落ち着かれましたか・・・・・・?」

兄「うん・・・・・・」

妹「今日は、色々ごめんなさい。わたし、少し焦りすぎました」

兄「・・・・・・うん」

妹「・・・・・・今日は、もう戻りますね。本当に、ごめんなさい」スタスタ

兄「ぁ、いや」

妹「え?」

兄「・・・・・・なんていうか、その」

妹「・・・・・・?」

兄「・・・・・・手、握っててくれないか?寝るまで、その、あの・・・・・・」ポロポロ

妹(・・・・・・)
 「・・・・・・はい」スタスタ

兄「ご、ごめんな。でも、ふ、ふ、ふ、不安でたまらないんだ」
 「き、気持ちが持ってかれてしまいそうなんだ、ご、ご、ごめんな。俺、俺」ブルブルブル

妹「・・・・・・はい」ギュ

兄「・・・・・・わ、悪いな」ガタガタガタ

妹「・・・・・・いえ」

兄「・・・・・・」ブルブル

妹「・・・・・・」

妹「・・・・・・」

・・・・・・
妹(・・・・・・)ガチャ
バタン

妹3「!」ビクゥ

妹「・・・・・・とりあえず、でましょう?」

妹3「・・・・・・」コクッ
鉄扉ギギィバタン

妹「呆れた人ね、忍びこんで聞き耳たてるなんて。声でも聞こえると思ったの?」

妹3「だって」

妹「今日は、なにもありませんでした。だから安心していいわ」

妹3「・・・・・・でも」

妹「ごめんなさい、すごくすごく疲れてるの。・・・・・・お願いだから、放っておいて」

妹3「・・・・・・」

妹「・・・・・・」

妹3「・・・・・・わかったわ」スタスタスタ

妹「・・・・・・」フゥー

妹(・・・・・・)

妹(・・・・・・私は一体、何をしているんだろう?)

これで、大体30~40パーセント位終わったのではと思います。
もし三部構成であるならば、第一部完、といったところです。
出しゃばって、お目汚しをしてしまい、ごめんなさい。

乙やで!

支援

予想外に重いくて殺伐とした雰囲気でわろた

おもしろい
しえん

しえん

兄「・・・・・・」すぅすぅ

兄「・・・・・ン」もぞもぞ

兄「・・・・・・朝か」
 (夢、見れなかったな)

兄「・・・・・・」
 (ホントにあった、・・・・・・ことなんだよな)
トントン

妹「兄さん、もう起きてますか?」

兄「・・・・・・」
 「あぁ、起きてるよ」
ガチャ

妹「兄さん」

兄「あの、今日やっぱり俺」

妹「あってほしい人がいるんです」ニコッ

兄「は?」

・・・・・・

兄「・・・・・・この服、どうしたの?」シュルシュル

妹「なにがですか?」

兄「いや、だってコレ俺の服でしょ?家から持ってきたの?」
 「あれ、そういえばここ元家なんだっけ?どっかにしまってたの?」

妹「うーん、全部いいえ、ですね」

兄「え、でもこの服確かに」

妹「おいおいわかりますよ。ところで兄さん準備はできましたか?」

兄「まぁ・・・・・・でもあってほしい人ってさ「兄さん」

兄「え?」

妹「いいニュースともっといいニュースがありますけど、どっちから聞きたいですか?」

兄「・・・・・・悪いニュースは?」

妹「お望みならいくらでも」ニコッ

兄「いいニュースから頼むよ」ニコッ・・

妹「昨日の夜、特殊法案が無条件可決されまして、」
 「遅ばせながら、兄さんの元肉親の無条件の保護が決定し、決行されました」
 「わかりやすくいうと、父さんが見つかって安全な場所に移されました」

兄「・・・・・・ほ、ホントか!?すぐ会えるのか?どこにいるんだ?」パァァ

妹「・・・・・・はい、すぐは無理ですが、近いうちにに会えると思いますよ」ニコッ・・・・・・

兄「そうか・・・・・・。安心したよ。それで、もっといいニュースは?」フゥー

妹「これから会う人ですが」

兄「うん」

妹「妹ではありません」

兄「は?いや、俺以外の人間はみんな妹じゃないのか?」

妹「うーん、まぁ妹は妹でありますが・・・・・・なんといえばいいのか・・・・・・」

兄「??」

妹「一言で言えば・・・・・・」

兄「言えば?」

妹「博士、ですかねぇ」

兄「博士やってる妹って事?」

妹「いや、妹っぽい博士ですかね」

兄「え、でも妹なんだろ?っぽいはおかしくないか?」

妹「うーん・・・・・・そこら辺が言葉の難しいところでして・・・・・・」

兄「??」

妹「とにかく、会えばわかります!悪い人ではありませんから!」

兄(ごまかしたな・・・・・・)

ガチャバタン

兄「おぉ~扉の先にまたでかい扉が」

妹「ふふふ、セキュリティは万全なのです。・・・・・・いえ昨夜はネズミが一匹いましたが」

兄「ねずみ?ところでさこれって監禁なんじゃないの?」

妹「いえ、そこが言葉の難しいとこでして・・・・・・」ピッピッピガチャ

兄「さっきも聞いたな、それ」

妹「は、ははは・・・・・・」スタスタ

兄「・・・・・・」スタスタ

警備妹1.2「お疲れ様で・・・・・・」ビクゥ

警備妹1「はわ・・・・・・はわわわ」パクパク

警備妹2「ひ、ひぃぃ」ズザザザザ

兄「え」

妹「あ、いえその」

兄「俺、嫌われてるの?なんだかめちゃくちゃ怖がってないか・・・・・・?」

妹「いや、突然だったもので、驚いているだけでしょう」

警備妹1.2「」キュー

兄「気絶しているが・・・・・・」

妹「刺激が強すぎたのかもしれません・・・・・・」
 (あれほど妹らしくふるまえっていったのに・・・・・・。あとで、おしおきね)

兄「何だかホラーものの怪物になった気分だよ」

妹「いえ、アイドル的なアレだとは思うんですが・・・・・・とにかく行きましょう」スタスタ

兄「あぁ、うん・・・・・・」スタスタ

・・・・・

兄「この建物、すげぇ広いのね、しかも綺麗だし」

妹「えぇ、まぁ、それなりには・・・・・・」

兄「でも、人いないな」

妹「一応、みんな下がってるようにいっときましたから」
 (どっかに、隠れてますね・・・・・・気配を感じます)

兄「まぁ、誰とも会いたくないから嬉しいが・・・・・・」
 (なんか視線を感じるな・・・・・・)

妹「大丈夫ですよ、いても妹か妹か妹位のものですから」

兄「それが嫌なんだが・・・・・・」

妹「え、私も駄目ですか・・・・・・」

兄「まぁ・・・・・・昨日、襲われたし・・・・・・」ボソボソ

妹「え・・・・・・へへへ・・・・・・さ、行きましょう!あの扉を出た先のすぐです!」スタスタ

兄(とにかく、目的地まで押し切る気なんだな・・・・・・?)スタスタ

妹2.3他「・・・・・」コソコソ

元おっかさん…これで少しは浮かばれたかな…?

お目汚し、ごめんなさい。
書けないわけではありませんが、今日は書かずに足踏みしていったん設定やら構想やら
練ろうかと思います。どう考えても、ダレてきているので。
なお、今後の20~30resで改善出来ずに緊張感のない状態が続いた場合、このssは
爆発オチになります。>>12曰くの全世界同時多発妹爆発事件です

お兄ちゃん!お兄ちゃん?お兄ちゃん~おにーちゃん!お兄ちゃん!?お兄ちゃん?お兄ちゃん~お兄ちゃん!おにーちゃん!

妹スレだと思って意気揚々と開いたらマジキチだった

野々原 渚「みぃ~んなもうこの世に居ないのよ?」

なんかオチが見えるマジキチだな

なんてこった

この>>1、気配りができる!!!

コンコン
博士「どうぞ」

ガチャ
妹「博士、どうも」ペコリ
 「兄さん、この人がさっき言っていた博士です」ニコッ

兄「あの、あなたが・・・・・・?」
 (この女の子が?随分小さいな、せいぜい12,3歳位だ)

博士「博士です、よろしくお願いします」ペコリ

兄「は、はぁ」
 (大丈夫なんだろうか)

博士「この姿が気になりますか?」

兄「え?いや、なんというか」

博士「私はきになります。なんといったって、それまでの私は70近い老人だったのですから」
  「ところで」

兄「はい」

博士「この世界は狂っている」

兄「え?」

妹「・・・・・・」

博士「そうは思いませんか?妹達が旧秩序と呼び蔑んでいる、以前の世界が」
  「我々の正常な本来の世界だと思いませんか?」

兄「いや、あの」チラ

妹「兄さん、大丈夫ですよ。博士はいい人ですから」ニコッ

兄「・・・・・・はい、そう思います。おかしいですよ、この世界は」

博士「そうでしょう。しかし、それが現在の普通になってしまいました」
  「もし、に、に、にに///」

兄「・・・・・・?」

博士「・・・・・・にぃにぃ」ボソ

兄「え」

博士「・・・・・・///が、その中で生きていこうとするならば、方法は二つです」
  「世界をかえるか、自分をかえるか、です」

兄「・・・・・・」

おれ博士もらってく

博士「・・・・・・この質問に大して妹さんは、自分をかえるべき、と答えました」

妹「・・・・・・」

博士「無論、彼女もはじめは世界を変えるべきと考えました。しかしそれは叶いそうもなかった」
  「『序列』が始まる前のこの世界は、あまりに荒廃していて、」
  「『浸透』に抗うには自分を変えるより他なかったのです」

兄「・・・・・・?あの、さっきから話がよくみえないんですが」

博士「失礼しました。初めからご説明します」
  「始まりは今より56日前の事でした」
  「その日、人々が朝目覚めると、自分が少女の姿になっているのに気づいたのです」

妹2「・・・・・・あいつ、あのキチガイのところにお兄さんを連れてきてどうするつもりだ?」コソコソ

妹3「さぁ。きっとろくでもない事だわ。でも、中の様子は伺えないし」、
  「無理に押入れば、お兄ちゃんに嫌われてしまうかもしれないし・・・・・」コソコソ

妹2「なんで、この部屋にはカメラがついていないんだ?兄さんの家の周辺部だろ?」

妹3「確か、あいつが外してたわ。監視の必要がないとかなんとか言って」

妹3「チッ」

タイトル見てdodのbエンドのスレかと思ったがマニアックすぎたか
というか知ってる奴いるかな

やったことないけど知ってる
想像しただけでおっかないわ

発売日に買って中学生だった俺は斬新すぎたedに心折られたわ

そして、2に希望を求めて更に絶望した

素材とか設定はよかったのにヒロインと主人公が台無しにしたかんじだったな
カイムとアンヘルのシーンはよかったけど

eエンドだけ見たことあるんだけど
見なきゃよかったと思った

eエンド後のニーアは面白かったぜ

ニーア→にーや→にぃや→兄
繋がったな

お目汚し、ごめんなさい。
今回、少々話しをまとめるのに時間がかかってまして、出来次第あげますが、
もしかしたら、投下は明日の朝までずれ込むかもしれません。最低でも、明日の朝までには
投下いたしますので、どうかご容赦いただくよう、お願い申し上げます。
どうもgdgdで、お恥ずかしい限りです。

弁明長過ぎわろた

兄「少女の姿に?」

博士「そうです。それまでは老若男女様々な人が存在していた人類が、」
  「その日、突然少女という女性が通過する一時期の姿に、一斉に変化してしまったのです」
  「妹達が『改造』と呼んでいる、世界を根本から変えてしまった大事件です」

兄「改造・・・・・・」

博士「はい、そのあまりに突然で急激な変化に、我々は驚き怯えました。当然です。」
  「それまで存在していた、年齢や性別といった社会や秩序、」
  「個人などを構成する重大な要素が消滅してしまったのですから。」
  
博士「一部の元々少女だった人間を除く全ての人間が、自分の元の姿を失い、」
  「70歳の老人と16歳の孫が、同じような姿をしている世界など誰が想像したでしょうか?」

兄「・・・・・・」

博士「多くの人間が原因について考え、対策を行おうとしました。」
  「しかし、どちらも上手くいかず、人々が混迷を深める中、」
  「追い討ちをかけるように第二の変化が襲ったのです。」
  
兄「第二の変化・・・・・・」  
  
博士「それが、先ほど申し上げた『浸透』と呼ばれる現象です」
  「人々の心にまるで水が紙に染み入るかのようにじわりじわりと、
  「感情や欲求が芽生えたり、あるいは、記憶の改変や意識や価値観が変化する事から、
  「私がそう名づけました」
  「そして、その時の『浸透』で芽生えたのは愛されたい、という強い強い欲求でした。」

兄「愛されたい・・・・・・?」

博士「はい、人間は基本的に愛されたいとおもっていますが、この時の人々に芽生えたものは、」
  「それまでのような生優しいものではありませんでした。」
  「幼児が両親に求めるかのように純粋で、生殖のため異性を求めるかのごとく根源的で、」
  「少女が王子様を待ち焦がれるかのごとくロマンチックな、」
  「それまでの価値観全てを吹き飛ばすような、強い強い愛を求める心でした」

妹「・・・・・・」

博士「そして、人々はそれがお互いによって満たされない事を知っていました。」
  「姿かたちがみな少女にかわってしまっていた人々は、すでにお互いを夫婦のように、」
  「あるいは親子のように、あるいは兄弟のように見ることができなくなっていたのです。」
  「人類が少女に変貌してから六日目の事でした。」

兄「たった六日で・・・・・・」

博士「人々はこの第一、第二の変化に恐怖し、それに完全にのまれてしまっていました。」
  「誰が考えるでしょうか?それまでのあらゆる愛が一切成立しない、」
  「人々が築きあげてきた、全ての関係性が否定されてしまう世界になってしまうなどと」
  
兄「確かに・・・・・・」  
  
博士「人類は自分達を愛してくれる何かを探し始めました。自分達で愛しあえない以上、」
  「他の何かから愛を手に入れるほかなかったのです。」
  「そんな時もう一度、『浸透』が起きました。」
  「彼らの頭にある青年の姿が浮かび上がり、そして、人々は自分達を愛してくれる人が、」
  「この世にたった一人だけいる事を知ったのです。それが・・・・・・」チラ

兄「・・・・・・俺、ですか?」

博士「はい。人々はどこかにいて、いずれ目覚めるであろうその人が、」
  「自分達を愛してくれるであろう事を知ったのです。
  「しかし、人間の数は60億を超えており、その人は一人しかいません。」
  「そして、勿論一人の人間がその数の人間を同時に愛する方法などない。
  「人々はその人を巡って争い始めました。」

兄「・・・・・・」

妹「・・・・・・」

博士「その争いは、それまでの人類史にあったどんな闘争より苛烈で非情で、でたらめでした。」
  「人類はなんとたった一人の人間を巡って、」
  「まるでバトルロイヤル形式のような殺し合いを始めたのです。」

兄「・・・・・・!」  
  
博士「つい一週間前まで親子であった人間同士が、兄弟であった人間同士が」
  「恋人で夫婦であった人間同士が、」
  「銃や刃物や鉄の棒を持って殺し合いを始めたのです。」
  「一週間続いたそれは、まさに地獄絵図そのものであり、」
  「四割近い人間の命が無残にも奪われました」

兄「なんてことだ・・・・・・」

妹「・・・・・・」ブルブル

博士「しかし、流石にそれはあまりに不毛な事に人々も気づいたのでしょう。」
  「徐々に徐々に争いは沈静化していきました。」
  「そして、この頃からでしょうか。人々が自分達を『妹』と称するようになったのは」
  「彼女達の心の中で、あなたはまるで兄のように映ったからだと思います」

兄「・・・・・・」

博士「さて、暴力によって、誰が『兄』に愛されるかをを決められなくなった」
  「彼らは困り果てました。」
  「何によって愛される人間を決めたらよいのだろうと。」
  
博士「経済力?人間性?見た目?賢さ?しかし、それを決めることはできず、」
  「世界は再び殺し合いを始める寸前まで、緊張していきました。」
  「そしれ、前回の地獄絵図を再現させるわけにはいかない、と考えた私は、
  「彼女達にある提案をしました」

兄「・・・・・・?」

博士「『兄』に決めてもらったらどうか、と。考えてみれば当然の話です。」
  「誰かに愛される権利を自分達で決めようとするなんてあまりにも傲慢な話です。」
  「しかし、事態は私の予期せぬ方向に変化していきました」
  
兄「・・・・・・」

博士「彼らは、『兄』が誰を愛するかを自分達で勝手に考え、
  「愛されるにふさわしい人間を決め、」
  「さらに、新たな世界の階級制度を『兄』が愛してくれるナニカ、つまり『妹らしさ』で
  「決めてしまおうと考えたのです」

兄「それが、妹がいっていた・・・・・・」

博士「そうです。『妹らしさ』が地位を定める現世界のルール、『序列』と呼ばれる制度です。」
  「無論、『妹らしさ』を巡って多くの論争と、殺し合いが起きましたが。」
  「しかし、その『序列』の制度を元に、世界の混乱は徐々に徐々に収まってゆきました。」
  「最も、残念ながら『序列』の低い層では今だに殺し合いが起こっていますが。」 
  「ともかく、人類はひとまず、危機を脱したのです。そして、今朝、に、に、に、に///」

兄「?」

博士「にぃにぃ」ボソッ

兄「・・・・・・」

妹「・・・・・・」

博士「失礼///が、目覚められました。これが、現世界のあらましです」
  「ご理解いただけたでしょうか・・・・・・?」

兄「まぁ、なんとなくですが・・・・・・」

博士「残念ながら、人々はに、にぃにぃ・・・・・///に愛されたいと思う事をやめないでしょうし、」
  「そう要求してくるはずです。それも、かなり強引に。」
  「・・・・・・冒頭の話に戻ります。」
  「今やすっかり変わってしまったこの世界を生きていこうと思うならば、方法は二つです。」
  「世界を変えるか、自分を変えるかです。あなたはどちらを選ばれますか?」

兄「・・・・・・正直、わかりません」ポリポリ

博士「そうですか。いや、安心しました。」
  「でたらめに答えられたら、どうしようかとおもってましたから。」
  「・・・・・・幸い、もう少しだけ、考える猶予はあるようなので、」
  「どちらを選ぶかよく考えるとよろしいでしょう。ところで妹さん」チラ

妹「はい」

博士「これから、どうするおつもりですか?」
  「いえ、に、にぃにぃ・・・・・・///にどうするようご提案されるおつもりですか?」

妹「兄さんに妹達の事をしって欲しいです。」
 「まず、私達を理解して貰わない事にはどうにもなりませんから。」
 「だから、あの場所を案内しようかと思ってます」

博士「ふむ、あの場所ですか・・・・・・。なるほど、良い選択かと思います」

兄「えーと、あの場所って・・・・・・?」

博士「何と申していいやら、一つの絶景スポットでして、」
  「おそらくですが現世界になってから出来たものだと思われます。」
  「理由は不明ですが、妹達はこれを原風景としているのです。」
  
兄「原風景・・・・・・?」

妹「どこか懐かしい風景って意味です」
  
博士「そうです。しかし、なぜだか、妹達は自分達にとって特別な、」
  「この場所に名前をつけようとしないのです。」
  「いえ、そもそも個別に何かに名前をつける必要が無いと思ってるのかもしれません。」
  「他人事のように言ってますが、私自身、その場所に名前をつける気にはなりません。」
  「どうも妙な話ですが」

兄「なるほど・・・・・・」

博士「ともかく、実際に行ってみるのがよろしいかと思います。」
  「私が口でその場所の景色などを説明してもよろしいのですが、」
  「それだと、実際に見たとき味気ない気がするので」

兄「・・・・・・なるほど、確かにそうですね」

博士「はい、特別な意味を抜きにしても中々美しい場所ですので、ご期待ください」ニッコリ
  「では、そろそろ・・・・・・」

兄「はい、あの、本当にありがとうございました。俺、大分気が楽になりました」ニコッ

博士「///いえ、こちらこそ会えて光栄でした」

妹「では、博士。いったんこれで・・・・・・」

博士「あ、妹さんちょっと・・・・・・」

妹「はい?」

兄「?」

博士「あの、その・・・・・・」ごにょごにょ

妹「大丈夫です。きっと兄さんは私達を、博士を愛してくれると思いますよ」ボソボソ
 「ね」ニコッ

博士「はい、その、ごめんなさいこんな事いって」ボソボソ

妹「いえ、私こそ博士にはいつもいつも助けてもらってますから」ボソボソ
 「それじゃあ、博士」ペコリ

博士「はい、またいらしてください」

兄「あ、じゃあありがとうございました」ペコリ
ガチャ、バタン

兄「なにぼそぼそ話してたんだ?」

妹「色々です。内緒です、秘密なんです。ところで兄さん、博士はいい人だったでしょう?」ニコッ

兄「なんだそれ。・・・・・・うん、いい人だったな」

おつ

あぁもう、本当可愛いなこの博士は。

兄は56日もの間ずっと寝てたのか?

やはりあったのか…凄惨なる争いは…

博士「・・・・・・」フゥー

博士「・・・・・・と、記録つけるか」カキカキカキ
ガチャ
博士「?」

妹2「おい、ちょっといいか?」

妹3「・・・・・・」

博士「・・・・・・はい、どうぞ」

博士「・・・・・・」フゥー

博士「・・・・・・と、記録つけるか」カキカキカキ
ガチャ
博士「?」

妹2「おい、ちょっといいか?」

妹3「・・・・・・」

博士「・・・・・・はい、どうぞ」

兄「それで、妹達と会うといってたのはこの後?」

妹「はい、食事を済ませてすぐです。その妹達の中には私達の弟もいます。元、ですが」

兄「うん。・・・・・・なぁ、弟だけじゃ、ダメなのか?」

妹「ダメです」

兄「バッサリだなぁ。・・・・・・気は進まないけど、しょうがないか」

妹「はい」ニコッ
 「それで場所ですが、少し広い部屋で、お茶を飲みながら話す事になっています」

兄「お茶?」

妹「はい、お茶会です」

妹2「それで、お前は世界のあらましとやらをとうとうとお兄さんに語ったって?」

博士「そうです。重要な事であると思いますので」

妹3「重要には違いないわ。でも、あなたの口から話す必要があるのかしら」

妹2「お前のいうでまかせをお兄さんに吹き込まれると困るんだよね」

博士「私のいう事がでまかせであると?」

妹2「当然だよ。お前の話と僕らの話では一週間前後、時間がずれているんだからね」

妹3「勿論、どちらが正しいかは一目瞭然ね」

博士「・・・・・・あなたもまだ少しは覚えているでしょうに。」
  「自分の姿が変わった事に怯えた日の事を」

妹2「覚えているよ、あの日突然僕は兄さんの妹として生まれ変わったんだ」
  「愛されるべきたった一人の存在としてね」

博士「いいえ、違います。私達はもう少し後から自分を妹と思うようになったのです」
  「それ以前はただただ変化した自分の姿に怯え妹3「あのね」

妹3「少しいいかしら。私達は別にあなたとおしゃべりがしたいわけじゃないの」
  「世界が出来たのは50日前の話だし、私達は妹として改造されて、再生した」
  「旧秩序、というつまらない世界を破壊してね。それが全てで、それ以外は無いの。」
  「だからそうでない事をお兄ちゃんに話すなっていってるの。わかる?」

妹2「そういう事だね。あの女が肩入れして手回ししているから、幸運にも生きていられるって」
  「事を自覚すべきだよ。・・・・・・首を吊りたくはないだろ?」

博士「死をちらつかせて脅かすのは」
  「自分が、何よりも死を恐れている事の裏返しだとおもうのですが」

妹2「・・・・・・なんなら今しぬか?自分の立場を忘れるなよ」

博士「死以外の恐怖を忘れていらっしゃって何よりです」

妹2「なんだと?」ずいっ

スッ
妹3「・・・・・・いいわ、私達の主張は話したのだし。お話は理解できたのでしょう?」

博士「はい」

妹3「ならよろしい。次は無いってことだけ覚えとくのね」

博士「お許しいただけて光栄です」

妹2「・・・・・・」ビキビキ

バタン
妹2「なぜ見逃すんだ?」

妹3「見逃したわけじゃないわ。でもあそこで殺せばあの女は気づくでしょう。」
  「あの女がそれを兄さんに話してしまえば、私たちは兄さんに嫌われてしまうでしょう?」
  「そうしたらあの女の一人勝ち。あのちびはそれを知ってて挑発してたのよ」

妹2「なるほどね、確かにそうだ。この後すぐにお茶会も控えている事だしね」

妹3「そう、あんなやついちいち相手にしなくとも」
  「会えばきっとお兄ちゃんは『私』を愛してくれるわ」

妹2「そうだね、一目みればすぐに『僕』を愛してくれるはずだ」

妹3「・・・・・・」チッ

妹2「・・・・・・」ケッ

ドロドロやでぇ…

もうやだ怖い

中身オッサンとか爺さんとかキモ過ぎです

兄「ごちそうさま。・・・・・・それでお茶会なんだけど、何人来るの?」カチャ

妹「私を含めて四人、兄さんを含めて五人です。あんまり多くてもアレなので」カチャカチャ

兄「その中に、弟がいるんだよな」

妹「はい・・・・・・兄さん」

兄「ん?」

妹「なんとなくわかっているとは思いますが、」
 「兄さんの知っている弟はもう多分世界のどこにもいません。だから、その」

兄「わかってるよ。でも、少し位記憶が残ってるかもしれないじゃないか」

妹「兄さん」

兄「博士の話はちゃんと聞いたつもりだよ。お前の話も。でも」

妹「兄さん」

兄「わかってるんだが・・・・・・やっぱり」

妹「えい」
プニ
兄「え」

妹「兄さん、今から行くのはお茶会です。お茶会の意味はわかりますか?」

兄「いや、お茶飲んだり、おしゃべりしたり・・・・・・」

妹「そうです!戦場でも、お墓でもない、お茶会です。兄さん、兄さんはお茶を飲みに行くとき」
 「軍服きたり、喪服きたりするんですか?」

兄「あ、いや」

妹「そうでしょう!そして、気持ちだって服装の一つなんです!」
 「闘争心や悲しみの服を着てお茶会に出るなんてファッションセンス無さすぎです。」
 「ださいです!」

兄「いや、確かに俺はファッションに疎いが・・・・・・」

妹「疎いにもほどがあります!もっとこうオシャレになるべきなんですよきっと」

兄「そうか?」

妹「そうですよ!そうしたらもっとこうアレがアレしてこうなってアレして・・・・・・アレレ?」

兄「・・・・・・」

妹「・・・・・・えーと、きっとこう人生ばら色に」

兄「・・・・・・なるのか?」

妹「なります!可愛い妹を信じてください!!」ニコッ

兄「うーん・・・・・・。あまり難しく考えない方がいいのかもな。いや、でも・・・・・・」

妹「兄さん、ほら」ギュ
 「行きましょう、妹達が待ってますよ!」グイグイ

兄「わかったよ、いくから引っ張らないでくれ」

妹(そうです、この世界は信じられないぐらい過酷ですが、悲しんでばかりもいられません!)
 (泣いているだけじゃ、何も解決しないのですから・・・・・・)

妹は強い子

でも殺人者なんやろ?

原風景とやらが楽しみ

>>166
この世界にいる妹にとっては殺人があたりまえならなんだろ
この国ではガムの食べ歩きは違法じゃないが、外国では違法の国があるようなかんじで概念のもんだいだろ

小広間にて

妹「・・・・・・」ニコニコ

兄「・・・・・・」ドキドキ

妹2「・・・・・・」チラッ

妹3「・・・・・・」チラッ

妹5「?」キョトン

妹3「四人って聞いていたんだけど・・・・・・?」

妹「そうでした?五人と言ったはずでしたが」ニコニコ

妹2「ま、いいよいいよ。そんな事、それよりお兄さん」ニコッ

兄「へ!?あ、あぁ・・・・・・」ドキドキ

妹2「会えてとっても嬉しいよ。あ、そうだ、この前庭にとっても綺麗な花が咲いててね。」
  「・・・・・・あれ、名前なんていったかな。あ、いや、ごめんね急に。」
  「こんな事言うつもりじゃなかったんだけど・・・あの///お兄さ

妹3「お兄ちゃん!」ガタッ
  「ずっとずっと会いたかった!ガマンしてたの!色んな事ガマンしてたの!」
  「辛くて、辛くてね。・・・でもお兄ちゃんに会ったら、いっぺんに吹っ飛んじゃった!」ニコッ

妹5「兄ちゃん、こんにちは~」ニコニコ

妹2「・・・・・・」ジロッ

妹3「・・・・・・」ギロッ

妹5「?」ニコニコ

兄「あ、いや・・・・・・えっと」オロオロ

妹「・・・・・・」ハァー
 「えーと、まずは紹介します。右から順に」
 「背丈小さめでニコニコ笑ってるぱっつんの子が妹5」

妹5「えへへ~兄ちゃ~ん」パタパタ

兄「あ、うん」

妹「そして、その左、向かいの中央の席に座ってるセミロングの子が妹3」

妹3(・・・・・・)
  「お兄ちゃん、よろしくね」ニコッ

兄「うん、よろしく」

妹「そして、そのひだりの、ショートカットの子が・・・・・・妹2です。あの兄さん」チラッ

兄「・・・・・・うん、あのいいかな?」

妹2「!」
  「うん!何でも聞いて?何でも答えるよ?」ニコニコ

兄「弟、なんだよな?」

妹2「え?」

兄「いやだから、弟なんだろ?忘れちまったのか?」

妹2「何言ってるの?僕をみてよ、ほら妹だろ?お兄さん変な事言わないで・・・・・・」

妹(!)

兄「え?」

妹3(・・・・・・あらあら)ニヤリ

妹「あの、兄さん・・・・・・」

兄「いや、こいつ弟なんだろ?なんで」

妹「兄さん、お願いもう・・・・・・」

兄「・・・・・・」

妹2「お兄さん、今の、冗談だよね?ねぇ、冗談だよね?」オロオロ

妹「いえ、兄さんも別にあなたを妹2「お前にはきいてない!!」

妹2「ねぇ、からかってるんだよね?困ってる僕の顔が見たくてそういってるんだろ?」

妹「兄さん・・・・・・お願い」ボソッ

兄(・・・・・・)
 「・・・・・・あぁ、うん、冗談だよ。からかって悪かったな」ニコッ・・・・・・

妹2「・・・・・・」ホッ
  「も、もう~お兄さんったら~変な冗談やめてよ~」ヘラヘラ

兄「・・・・・・」

妹3(チッ・・・・・・)

妹5「・・・・・・」

妹「・・・・・・」
 「お茶、冷えてしまいましたね。注ぎなおしましょう」スッ

兄「あぁ、頼むよ・・・・・・」

・・・・・・

妹3「~でね、それで」ペチャペチャ

妹5「兄ちゃ~ん♪」ニコニコ

妹2「・・・・・・でさぁ~、すっごく・・・・・・・で~」ヘラヘラ

兄「あぁ、うん、あぁ、あぁ」

兄(・・・・・・)

妹「・・・・・・」チラッ

・・・・・・
お茶会後、兄の部屋

妹「ごめんなさい、兄さん。私まさかあの子があんな受け取り方をすると思ってなくて・・・・・・」

兄「いや、お前が悪いとは思ってないよ」
 「ただ・・・・・・すごくよくわかったよ。本当にもう『弟』なんてどこにも無いんだな・・・・・・。」
 「よく、わかったよ」ハァー

妹「・・・・・・兄さん、あの」
プニ
妹「え」

兄「いいってば。実際に妹見て、お前の言ってたこともよくわかったしさ。」
 「なんか納得したよ、ああ、こういう感じなんだって。」
 「・・・・・・まぁ、弟の事は正直、もの凄く残念ではあるけどさ」ニコッ・・・・・・

妹「兄さん・・・・・・」

兄「さ、行くんだろ?あの場所」

妹「・・・・・・はい!」ニコッ

なんだろ、切ねぇ…

開く前までイチャラブハーレムねはいはいって気持ちだったのに…なんて深いスレに迷い込んでしまったんだ…
        .∧__,,∧
       ( ´・ω・)   
.    シュッ  >、/⌒ヽ  
  ───ミ''-‐y' / i_

        `⌒ー′ | |::| 
      \\  \ | |::|
         ・   \=::|. 
              \ 
                \


妹2「・・・・・・クソッ!あの女」ガンッ

妹3「楽しいお茶会だったわねぇ」ニヤニヤ

妹2「うるさいよ・・・・・・!」

妹3「あら、どうしたの?もしかして、何か悩んでるの?」ニヤニヤ
  「兄さんがあなたを『弟』とかいう旧秩序のガラク妹2「なぁ」

妹3「は?」

妹2「・・・・・・提案があるんだ」

妹3「提案?」

妹2「一つしかないだろ、この場合提案っていうのは」

妹3「・・・・・・いいのね?」

妹2「遅かれ早かれさ。ところで、四番って階段から落ちたらしいな。」
  「ケガは大した事ないみたいだが」

妹3「らしいわね、代わりにあのバカ面の五番がお茶会にでた、ってわけね」
  「ねぇ、よくある事なのかしらね、こういうのって」

妹2「そうかもしれないなぁ。だから僕達に起きてもおかしくないし、」
  「それは序列が二番だろうと三番だろうと・・・・・・」

妹3「一番だろうと関係無し、ね。特に旅行先なんて、」
  「いつ事故が起きても・・・・・・あらあら不吉ね」ニヤニヤ

妹2「いや、不吉だよ、全く。僕らも気をつけないと」ニヤニヤ

妹3「全くだわ」

兄「・・・・・・なぁ」

妹「はい?」

兄「いくらなんでも、これはないんじゃないか?その、なんだ」

妹「お似合いですよ、兄さん」プププー

兄「似合うわけないだろ!なんで女装しなきゃいけないんだよ!」

妹「男性がいないので」

兄「ちくしょー!」

妹「兄さん、すぐに・・・・・・クク・・・・・・なれますよ・・・ブフッ」クスクス

兄「お前、楽しみやがって・・・・・・」

妹「まぁまぁ。変装しないままで、妹達がパニックになって殺しあい始めるよりましでしょう?」

兄「・・・・・・それってやっぱマジなの?」

妹「勿論」

兄「・・・・・・」

妹「ささ、いきましょ。い・も・う・とちゃん」ヒヒヒ

兄「ちくしょー!」

航空機内

妹「兄さん、もういいですよ」

兄「いや、喋っちゃいけないのって意外ときついな」フゥー

妹「ウフフ、お疲れ様です。あ、機内だけなら女装も解いていいですよ。貸切なので」

兄「って事は、着いたらまたスカートはかなきゃならないのか・・・・・・。」
 「しょうがないこととはいえ、やれやれだ」

妹「お似合いですよ・・・・・・ププ」クスクス

兄「・・・・・・。いや、しかし車はともかく飛行機にまで乗るとはな。」
 「『あの場所』ってのは随分遠いんだな。どこにあるんだ?」

妹「アメリカです」

兄「アメリカ?外国にあるのか」

妹「ガイコク?いえアメリカです。アメリカ地方ですよ」

兄「ん?」

妹「え?」

兄「まさか・・・・・・国がないのか!?」

妹「クニ?・・・・・・あ、国。外国ですか。なるほどないです」

兄「何で無いの?」

妹「いらないので」

兄「何でいらないの」

妹「人種ないので」

兄「なんで人種無いの?」

妹「妹しかいないので」

兄「宗教は?」

妹「ないです」

兄「軍隊は?」

妹「兵士と警察官なら」

兄「イデオロギーは?」

妹『お兄ちゃん大好きっ!!』

兄「・・・・・・」アゼン

妹「?」

兄「もはや何が何やら・・・・・・」

妹「それより、兄さんお腹すきません?お弁当ありますよ」ガサゴソ

兄「作ってきたのか?」

妹「はい、お手製ですよ。お茶はペットボトルですが」ゴト、ゴト

兄「このお茶のパッケージ・・・・・・俺か?」

妹「はい、イラストですが。今人気らしいですよ、コレ」

兄「・・・・・・なんだか、複雑な気分だよ」ゴキュゴキュモグモグ

妹「ちなみに服なんかでいうと、兄さんが着ていたズボンとかtシャツはも結構人気ですね」

兄「じゃ、今朝渡された服も・・・・・・」

妹「はい、オリジナルでは無くてレプリカです。オリジナルは家ごと博物館にしまってあります」

兄「は、博物館まであるのか。」

妹「はい、連日盛況です」

兄「・・・・・・」

妹「兄さん?」

兄「・・・・・・なぁ」

妹「はい?」

兄「・・・・・・写真」

妹「兄さん」

兄「わかってるけどさ、わかってるけど・・・・・・」

妹「・・・・・・」
 「みんな、燃えました」

兄「わかった、ありがとう」

妹「・・・・・・」

兄「・・・・・・」

妹「兄さん、『旧秩序』っていう言葉、私何度か口にしました」

兄「うん」

妹「その逆の言葉は、現世界なんです。現秩序じゃないんです」

兄「どういう事だ?」

妹「つまり、今の世界にまだ『秩序』なんてないってみんな思ってるんですよ。」
 「あるのは階級だけだって。そして、その階級すら失うのが怖くて、」
 「みんなそれにすがってるんです。その恐怖で今の世界は成り立っているんです。」
 「だから、昔のものを馬鹿にしたり、見下したりして嫌うんです。」
 「わからないし、理解してしまえばもう明日を生きてはいけない気がするから」

兄「・・・・・・お前もか?」

妹「・・・・・」
 「ご想像にお任せします。・・・・・・ところで兄さん、今日の卵焼きはよくできました」
 「きっと、美味しいと思います。食べてみてください」

兄「あぁ」モグモグ

妹「どうですか?」

兄「美味しいよ、抜群だ」

妹「うふふ、頑張ったかいがありました」

兄(この味、この味だけか残ったのは)

妹「まだまだ、着くまで結構時間あります。食べ終わったら少し横になりましょうか?」

兄「・・・・・・襲わないって約束できるなら」

妹「どうでしょうか、ものの弾みって事もありますから」クスクス

兄「そりゃあ、恐ろしい」ハハハ・・・・・・

最後に残った、卵焼き

博物館とかでっかい話になってるなww

アメリカ地方とかってなってるって事は……パンゲアとかみたいにでもなってるのかね?

ごめんなさい、短編のお祭りがあるそうなので、今日はやりません

兄「ン・・・あ、ああ着いたのか」

妹「いえ、ちょっと・・・・・・はい」ガチャ

兄「ん・・・・・・え!?これ銃妹「シーッ」

妹「静かにお願いします」ヒソヒソ

兄「おいどういうことだよ、これ」ヒソヒソ

妹「どうも、乗組員同士が争っているらしいんです」ヒソヒソ

兄「え!?なんで・・・・・・?」ヒソヒソ

妹「さぁ・・・・・・?理由はあんまりないかもです。
 「さっきまで争う物音と悲鳴が聞こえてきましたが」
 「今は収まっているので、もう落ち着いたのかもしれませんが・・・・・・」

兄「死人がでてるんじゃないだろうな・・・・・・?」

妹「多分、出てます。ちょっと私見てきますからここにいて下さい」

兄「え?おい、大丈夫か?」

妹「大丈夫です。彼女達もおいそれと、私には手を出せませんし、いざとなったら」ガチャ
 「これも、ありますから」

兄「おい、お前までそんな事・・・・・・」

妹「兄さん、多分そんな事にはなりませんから安心してください」

兄「・・・・・・」

妹「フフフ・・・・・・そんなに不安な顔しないでください。すぐ、戻りますから」
・・・・・

ターン!
兄「!」ビクゥ

兄「・・・・・・おい、大丈夫かよ」ガタッ

兄「・・・・・・」スタスタ
がちゃ
妹「あ、兄さん。出てきちゃダメっていいましたのに」

兄「だって、銃声が」

妹「もう終わりましたよ。大丈夫です。もう1、2時間後にはつくでしょう」

兄「・・・・・・いつもの事、って感じだな」

妹「兄さん、私は」

兄「銃声がしたよ。・・・・・・なぁ牽制だよな?」

妹「・・・・・・兄さん」

兄「まさか、やったのか?嘘だろ?お前、そんな事してないよな!?」ゆさゆさ

妹(・・・・・・)
 「大丈夫です。牽制に使っただけです。・・・・・・今回は誰も死にませんでした。」

兄「そうか、そうだよな。いや、興奮して悪かった。・・・・・・もう少し、休むよ」スタスタ

妹「じゃあ、今度は着いたら起こしますね」

兄「頼むよ・・・・・・」

妹(ごめんなさい、兄さん・・・・・・。嘘です。乗組員は一人死んでいましたし、)
 (私は一人労務不履行で殺しました。予備の人間が今、この航空機を動かしています)
 (兄さんが殺人を恐れる理由も、理解できていません。ごめんなさい、兄さん・・・・・・)

こんな世界じゃ仕方ないさ

>>198
読解力ねぇな~

兄が法律だ?

ごめんなさい、今日は足踏みします

ジダンダジダンダ

兄がネクロフィリアだとか言い出したらどうなるかな

>>209
hpが回復するかわりに腹が減ってゆくのか

ハイウェイ

ブオオオォォ
妹3「何で私が運転しなきゃいけないわけ?」ガチャグッ

妹2「僕は運転できないんだからしょうがないだろ?」
  「いいから前見ろよ、カーブ少ないからって油断してると」
  「ドカーンと一発、胴体バラバラになるぞ」

妹3「いや、運転手使えばいいじゃない。何で私が・・・・・・」

妹2「おいおい、そしたらお兄さんの事を運転手が気づくだろ?」
  「まだ、ほとんどの人間にはお兄さんの事は秘匿してるんだぞ」
  「わざわざライバルを増やすなんて、冗談じゃない」

妹3「それを言うなら、あなたも降ろしたい位だわ」
  「そうしたらお兄ちゃんは私を愛してくれるのに」

妹2「とにもかくにもあの女、さ。・・・・・・おい、それより離れすぎじゃないか?」
  「あのトラックだぞ、もう少し寄れよ」

妹3「助手席の人間が口やかましいのは、どの世の中でも変わらないわね」

妹2「あるのは今の世の中だけだろ。適当な事言ってないで、ちゃんとやれよ」

妹3「はいはい」

トラック、コンテナ内

兄「これ、大丈夫なのか?酸欠になったりしないだろうな」

妹「人が入れるように改造してありますから、大丈夫です。」
 「というか、普通のコンテナ・トラックとはほとんど別物です。」
 「振動もあんまりこないでしょう?要は偽装トラックなんですよ」

兄「そうか、なら安心だ。・・・・・・なぁ」

妹「お前は人を殺した事があるのか、ですか?」

兄「!」

妹「当りですか?意外と私、勘がいいみたいですね」

兄「・・・・・・何かさ、凄く普通、みたいな言い方だったから。殺すとか殺人とかそういう言葉が」

妹「そうですね、普通です。殺人は日常の風景です」

兄「・・・・・・じゃあ、お前も」

妹「兄さん。・・・・・・きっと兄さんの聞きたい本当の事は、なぜ妹達は簡単に人を殺すのか、」
 「という事だと思います。例えば博士のいっていたような全体的な、大きな話ではなく」
 「もっと狭い意味での、『あなたはなぜ殺すのか』といったような」

兄「・・・・・・うん。多分、そんなところだ」

妹「兄さん。それを説明するのは、多分すごく難しいです。逆に聞きますが、」
 「妹達が『なぜ殺してはいけないの?』と、兄さんに質問した時どう答えるつもりですか?」 
 「親子も姉妹も兄、弟も秩序も国家も、人種すらない世界に生きる彼女達に、」
 「兄さんは人を殺してはいけない、という事をどう説明して理解させるのですか?」

兄「・・・・・・それは。それは、じ、自分が殺されたくないからとかさ、色々あるだろ?」

妹「そうですね。彼女達も自分が死ぬ事は怖いと思っています。私もそうです」
 「でも、それはだれかを殺してはいけない事にはなりません」

兄「そんなわけないだろ!だって、だってさぁ・・・・・・」

妹「妹達には、殺されたくない人間もいなければ、殺したくない人間もいないのですよ?」
 「兄さん以外の他の人間を殺しても、それを理由に他の誰かが自分を殺しに来たりしません」
 「他の誰かが死んだところで、痛くも痒くもないんです」

兄「だからといって・・・・・!」

妹「兄さん、妹達にとって殺してはいけない人は、兄さんただ一人です。」
 「全人類同士での殺し合いを避けるために、階級が上の妹を殺したり暴力で脅したりする事」
 「を禁じてはいますが・・・・・・。ただ、兄さん。妹達もどこでも人殺しするわけじゃないんです」
 「これから行くところは、妹達が決して人を殺さない場所なんですよ」

兄「人を殺さない場所・・・・・・?」

妹「そうです。妹達が、なぜそこでは人を殺さないのか、という事を考えれば」
 「きっと妹達の殺人に対する考えも、少しわかるのではないかと思います」

兄「・・・・・・」

妹「さぁ、もうそろそろ着きます。・・・・・・洋服着替えてくださいね」フフ

兄「またか・・・・・・」ガックリ

乙し忘れるなんて……不覚ッッ!



妹(ばれるので、喋らないでくださいね)

兄「・・・・・・」コクコクッ

兵士妹達「お疲れ様です!」ビシッ

妹「ご苦労様。ところで、準備は出来てるのかしら」

兄「・・・・・・」

兵士妹達「はい!今から五分間、ゆっくりとなさってください。」
    「後、くれぐれも、時間は守ってくださるよう・・・・・・」

妹「勿論。さ、いくよ。鞄持ち。」スタスタ

兄「・・・・・・」スタスタ

ぎぎぎぎぎぎぃ・・・・・・
兵士妹達「どうぞ」

妹「ありがとう、ほら急ぐわよ。時間ないんだから」スタスタ

兄「・・・・・・」スタスタ

・・・・・

兵士妹1「ねぇ」

兵士妹2「何よ。労務中にあんまりお喋りしてると首くくらされるよ」

兵士妹1「いや、なんていうか。さっきの鞄持ちの人、何か変じゃなかった?」

兵士妹2「変?」

兵士妹1「なんていうか、変な感じ。なんか、心がドキドキするような・・・・・・」

兵士妹2「あんた、変なものでも食べたの?・・・・・・でも少しあたしも感じたかも」

兵士妹1「ねぇもしかしてあの人」
ガチャ
兵士妹2「もしかして?もしそうだとしたら殺し合いね」カチッ・・・・・・

兵士妹1「昨日までは少しお喋りしたり、楽しかったのに・・・・・・」

兵士妹2「そんなものに何の価値があるの?で、もしかして何?」

兵士妹1「何でもない。・・・・・・ねぇ、私もうこういうの疲れちゃった」

兵士妹2「みんな、そうよ。でもやめてもどこにもいくところはないわ」
    「あなた、そんな事ばかり言ってると番号下げられるわよ」

兵士妹1「そうだね・・・・・・」

兄「この先か?」

妹「はい、残念ながら五分しか人払いできませんでしたが・・・・・・十分だと思います」

兄「それだけ、特別な場所だってことだよな」

妹「はい、特別な場所です。さ、兄さんあれがそうです」

一体何があるのか……

兄「湖?いやどっちかっていうと・・・・・・」

妹「大き目の池、あるいは巨大な水溜りですかね?」
 「全周100m足らず、水深は2mもいかないでしょう」

兄「この水・・・・・・赤い」ちゃぽん

妹「はい。血でも絵の具で色をつけたのでもない」
 「透き通っていて、だけどまろやかな赤。アセロラのジュースに少し似てますかね」
 「味は、しませんけど」

兄「うん、不思議だ。・・・・・・だけど」

妹「兄さん、あの小さな時計台見てください。針が一本多いでしょう?」

兄「! あんなところに。赤い針がもう一本、」
 「ほとんど別のと重なっていて見えないけど確かに」

妹「そうです。ねぇ兄さん。ここ、お日様がよくみえるでしょう?」
 「大分陽が落ちて、夕日の赤い光が差してきましたね」

兄「?」

妹「もうすぐです。5、4、3、2、イチ」

妹「ゼロ」
カチッ・・・・・・。

兄「あっ!」

パアアァァァ

兄「・・・・・・」

妹「・・・・・・」

兄「すごい・・・・・・」

妹「はい、キレイでしょう?夕日と水の赤が交じり合った、世界で最も美しい赤色です」
 「血の色よりも力強く、紅葉よりも鮮やかな光り赫く赤色です」

兄「あぁ・・・・・・」

妹「この風景は妹達に、安らぎや望郷を与えるんです」
 「これをみた妹はみんなこういうんです。『なんだか、懐かしいな』って」

兄「懐かしい・・・・・・?」

妹「はい。・・・・・・もしかしたら違うのかもしれませんが」
 「母親に似ているのではないでしょうか。きっと、故郷の匂いのする何かなんだと思います」

兄(・・・・・・母親、か)

妹「兄さん、ここでは妹達は絶対に人を殺しませんし、暴力も振るいません」

兄「・・・・・・うん」

妹「妹達も、人殺しをしたいわけじゃないと思います」
 「勿論、人殺しをするために生まれたわけでも」

兄「うん」

妹「ただ、あの子達には兄さんに愛される事以外の価値が見出せないんです」
 「だからそれにとらわれて、しがみついて、のめりこんで」
 「我を忘れて、忘れたくて、兄さんを求めて殺しあうんです」

兄「・・・・・・うん」

妹「きっと、いずれは見つけられると思うんです。友情とか自分とか権力とか知を愛するだとか」
 「姉妹とか・・・・・・親子とか。きっときっと、見つけられると思うんです。勿論」
 「それはそれで暴力が無くなるわけじゃないと思いますが」

兄「うん」

妹「まだ、無理です。」
 「今はまだ、妹達には愛してほしいただ一人の人の愛が必要なんです。・・・・・・だから」
 「兄さん、お願いがあります」

兄「・・・・・・うん」

妹「妹達を、愛してあげてください。妹達を見てあげてください。・・・・・・私を」

兄「・・・・・・」

妹「・・・・・・」

兄「・・・・・・俺」

妹「・・・・・・時間です、戻りましょう。兄さん」ニコ

兄「あ、ああ」

妹「あーあ、もう少し時間があれば、兄さんがチュウ位してくれたかもしれないのに」テクテク

兄「するわけないだろ」テクテク

妹「あれ、違いました?結構雰囲気あったと思ったんですが・・・・・・」

兄「あのなぁ・・・・・・」ハァー

妹「ウフフ、ジョークですよジョーク。ただの冷やかしです」クスクス

兄「まぁったく・・・・・・」
 (・・・・・・諦められないよ、やっぱり。母さんの事、父さんの事、弟の事。)
 (昔の事。・・・・・・一人だけの妹の事。)

lclだかなんだかみたいのがあるとは

期待あげ

枯葉とかでも水は赤くなる

お目汚し、ごめんなさい
忘れてましたが、これで大体60~70%が終わりです。
もし三部構成であるなら、第二部完といったところです。

そろそろ終わりが近いのか……寂しくなるな。

兄は何をどうしてゆくのか

楽しみや

トラック、コンテナ内

兄「で、またこれか」

妹「極力露出は控えないといけないので・・・・・・いや心苦しいです」

兄「ふーん。・・・・・・というか、俺の事って秘密なの?」

妹「秘密ではないですが、非公開です。全世界に公開したりすると大パニックになって」
 「とんでもない事になりますので」

兄「・・・・・・そうか。なぁ、これからどうするんだ?」

妹「・・・・・・会いにいきたいですか?父さんに」

兄「うん」

妹「・・・・・・」

兄「・・・・・・」

妹「わかりました」フゥー

兄「・・・・・・・悪いな。でもこればっかりはちゃんと自分で、と思ってさ」

妹「いいえ。・・・・・・きっととびきりキュートに生まれ変わった父さんに会えますよ」

兄「笑えない冗談だな・・・・・・」

妹「全くです。・・・・・・もし、全くの別人でも」

兄「うん。分かってるよ。・・・・・・一回は経験してるから」

妹(・・・・・・)
 「それなら、いいです。・・・・・・今日は宿を取ってますのでそこまで行って休みましょう」
 
兄「一応確認するが・・・・・・」

妹「ベットは別々ですし、仕切りも用意してもらいました」ハァー
 「私は無くてもいいんですけどね。なくしましょうか?」

兄「いや、いい」

お父さんかぁ…どんな人だったのか、
そしてどんな妹になっているのか…。

スネークみたいなお父さんがロリロリキュートな妹になってたら…

ホテル前の車内

妹2「どうも、家には戻らないらしいね」

妹3「そうみたいね。ま、工作する機会が増えていいわ」

妹2「そうだね。・・・・・・なぁ、いっその事、ホテルごと爆破しようか?」

妹3「無理ね。兄さんも死んでしまうもの。そもそもその方法が出来るのなら」
  「トラックに車ぶつけちゃえばよかったじゃない」

妹2「あの女が兄さんにくっついている間は難しい、か」

妹3「行き先が予想できればなんとか出来そうなんだけど」

妹2「・・・・・・行き先か」

妹3「何か心当たりあるの?」

妹2「いや、この前特殊法案が通ったろ」

妹3「あぁ、あったわねそんなの。」
  「あなたとあの女はどんなに序列が下がっても保護される、だったかしら?」
  「良かったわねぇ。『弟』思いのお兄ちゃんで」クスクス

妹2「・・・・・・あの女が消えたら次はお前だからな」

妹3「あら嬉しい。そっちから来てくれるんなら小細工する手間がはぶけるわ」

妹2「・・・・・・ま、それはまた後でゆっくりと。でだ」

妹3「はいはい。で?」

妹2「その関連で知ったんだが、どうもお兄さんには元『父親』の人間がいるらしい」

妹3「『父親』ってええと・・・・・・まぁいいわ。その人間がどうしたっていうの?」

妹2「僕の勘だが、お兄さんはそいつに会いに行くんじゃないかと思う」

妹3「は?どうして?」

妹2「よくわからないが、お兄さんには旧秩序の頃の記憶がまだ大分残ってるみたいだ」
  「件の特殊法案だって、お兄さんの記憶が残ってなきゃそもそも提出されないだろ?」

妹3「・・・・・・そうじゃなければあの女が一番になるはずないものね」

妹2「うん。つまり、お兄さんは旧秩序の記憶が残っているがゆえに」
  「『肉親』って概念にこだわりを持ってることになる」

妹3「・・・・・もしかして、会いに行くかも知れないって事?」
  「その元『父親』だかって人間に」
 
妹2「うん。もし、そうだとすれば、朗報が二つある。一つは」

妹3「そいつがどこにいるかを探れば、次の行き先がわかって先回りが出来る?」

妹2「そうだ。そして、もう一つはそいつがどん底の労働者階級だって事だ」
  「そして、あいつらが住んでいる、スラムの近くにはたいていあれらの住処がある」

妹2「うん。つまり、お兄さんは旧秩序の記憶が残っているがゆえに」
  「『肉親』って概念にこだわりを持ってることになる」

妹3「・・・・・もしかして、会いに行くかも知れないって事?」
  「その元『父親』だかって人間に」
 
妹2「うん。もし、そうだとすれば、朗報が二つある。一つは」

妹3「そいつがどこにいるかを探れば、次の行き先がわかって先回りが出来る?」

妹2「そうだ。そして、もう一つはそいつがどん底の労働者階級だって事だ」
  「そして、あいつらが住んでいる、スラムの近くにはたいていあれらの住処がある」

妹3「あぁ、『非妹』どもね。あれを使うってわけね。んふふふ、確かにあれなら」
  「誰だって殺せるわ。ちょっと脅してやれば誰だって。しかもばれる心配もない」

妹2「そう、本当なら近づきたくもないけどね。ただ、あの女にはお似合いだ」

妹3「本当にそうだわ、アハハハ!傑作だわ」ゲラゲラ

妹2「あぁ、これで、やっとお兄さんが僕の事を愛してくれるよ。えへ、えへへへ」///
  (後は、こいつか。まぁ一番になってしまえばどうとでもなる)

妹3「ふふふ、楽しみだわぁ、お兄ちゃんが私を愛してくれる日が」ウットリ
  (これで、あの女が消えれば次はこいつ。殺すか、出し抜くか上手く算段をつけないとね)

妹2「・・・・・・」

妹3「・・・・・・」

非妹とやらがどういう存在かによっては…兄がそちらに
なびく可能性も…

ホテル『シスタープリンセス』xxx号室

兄「なぁ、このホテルって・・・・・・」

妹「あぁ窓の外のネオンがまぶしぃ」

兄「・・・・・・ラブホテルなんだろそうなんだろ!」

妹「元、です元。ホテルの大半が機能してないこのご時勢で、安全な宿を取るのも」
 「大変な事なんですよ。深夜妹の断末魔で起こされたかったら、別にいいですが」

兄「・・・・・・世紀末だな」

妹「いいえ、新世紀です。ところで、兄さんシャワー浴びてきてください」

兄「え」

妹「?・・・・・・違いますよ!あれ?あ、違いません!あれれ?」

兄「・・・・・・ま、いいや。とにかく浴びてくるよ」

妹「あ、後朝にも一回浴びてください。石鹸もたくさん使ってください。」
 「上がったら、強い香水をいっぱいふりかけますから」

兄「俺、そんなに臭いか?」

妹「『兄さん』臭いです。用心深いようですが、ばれると妹たちがパニックになって」

兄「以下同文。わかったわかった。かわいい妹さんの言うとおりにしますよ」

妹「か、かわ・・・・・・と、とにかくお願いしますよ!」

兄「?はいはい」ガチャ、バタン

妹(かわいい、かわいい、かわいい、かわいい。)
 (かわいい、かわいい、かわいい、かわいい。)
 (かわいい、かわいい、かわいい、かわいい。)
 「・・・・・・」ギリギリ

妹(ダメ、のまれてしまったら。せめて、あと少しは・・・・・・)

ジャアアアアア
妹(兄さんシャワー浴びたみたいね)
 「・・・・・・」ピッ

妹「・・・・・・」スタスタ
トントン
妹「・・・・・・」ガチャ

妹5「よっ!元気?」

妹「もう少し、外の方ででて話しましょうか」

妹5「え~、兄ちゃんの顔がみれるかもと思ったのに~。ざんね~ん」

・・・・・

ごめんなさい、今日は休みます。ちょっと急用で・・・・・・

そっか、乙

しかしホテルの名前www

妹5……なんか裏があるのか?

・・・・・

妹「・・・・・・悪いわね、わざわざ」

妹5「ま、お茶会に参加させてもらうと交換条件だからね。」
  「ところで、四番の子はどうやって怪我させたの?」

妹「あら、やってないわよ。勝手にあの子が階段から落ちたの」

妹5「ま、自分がやりましたっていう馬鹿はいないか。で、これ頼まれてた衣類・・・・・・」ガサゴソ
  「消音機付の銃。良いやつを探すのは苦労したよ。後は睡眠薬・・・・・・不眠症なの?」

妹「夜、兄さんを襲わないようにね。それに兄さんが余計な事考えずに眠れるように」

妹5「・・・・・・ねぇ結局あんたのしてる事って、あたしすごく無駄な事だと思うよ」
  
妹5「強引にだって、一度愛しあってしまえば、」
  「兄ちゃんはこの世界を認めざるを得ないと思うけど」
  「こんな遠回りな事して、何か意味があるの?」

妹「・・・・・・一度は強引に迫ってみたわ。そうしたらね、兄さん・・・・・・泣いたの。」
 「その時、私思ったわ。私のやっている事は暴力なんだって。」
 
妹「今、私のしてる事は、兄さんが心に持っている世界をバラバラに壊して」
 「無理やり別の世界を植えつけようとするような行為なんだって」

妹5「いいじゃない、別にそれでも兄さんは愛してくれるよ」

妹「兄さんは私達と同じ人間よ。暴力で自分を何とかしようと思う人間を」
 「愛してくれたりはしないわ。きっと私達に暴力を振るうようになる」
 「妹たちが妹たちにそうであるように。兄さんにはそんな暴力の世界に住んで欲しくない」

妹5「でも、それが今の人間の世界よ」

妹「あなたはこれからもそういう世界であって欲しいと思うの?」
 「人間が虫けらのように殺される事がいい事だって」

妹5「博士みたいな事をいうのね。・・・・・・別にいいことだとは思わない。」
  「でも、そういうものなんだ。兄ちゃんがあたしを愛してくれるのを邪魔するやつは」
  「みんな許さない。だから殺す。あんただって、そう思ってるでしょ?」

妹「・・・・・・思ってはいるわ。でも、それに負けてしまえばいつまでも同じままよ」
 「もし、死の恐怖に怯えなくても暮らせる日があったらいいとは思わない?」

妹5「夢見たいな事言って。あんただって、人を殺すじゃない」

妹「好きで殺してるんじゃないわ。序列を守れない人は殺さなくてはいけないからよ」
 「その方が、ずっと殺さなくてすむもの。」

妹5「それは何か違いがあるの?他の妹がただ他人を殺すのと」

妹「・・・・・・気持ちよ」

妹5「何を言うかと思えば。下らないよ、あんたの言ってること。」
  「あんたは、結局はただ旧秩序にすがっているだけの人間なんだ」

妹「過去を拒絶して、今だけにしがみついていればいい未来をつくれるのかしら?」
 「人間を出来るだけ殺さなくてすむ一番の方法は、殺したくないと思うことよ」

妹5「それはあんたが兄ちゃんに愛されてるから思うことよ。」
  「満たされているからそんな世迷い言をいえるんだ」

妹「じゃあ私と同じ様にあなたも愛されれば、同じ様に思うかもしれないわね」
 「だから、兄さんには今のままで私達を愛して欲しいと思っているの」

妹5「・・・・・・」

妹「・・・・・・」

妹5「・・・・・・都合のいいことばかりいって。」
  「そうやって、だまして兄ちゃんを独占しようと思ってるんでしょ?」

妹「・・・・・・あなたと博士以外で、こんな話に耳を傾ける人がどれだけいるでしょうね」

妹5「・・・・・・」
  「確かに、あんたや博士の話は妹たちのより」
  「正しいのかもしれない。でも誰も受け入れないし、無意味だと思うよ」

妹「そうね。でも、大事な事だとおもうわ」

妹5「・・・・・・」
  「これ、『元父親』の正確な場所とかの資料」パサッ

妹「私、あなたや博士が死ななければいいって思うわ」
 「二人に出会っていなければ、きっと今の世界に耐えられなかったもの」

妹5「・・・・・・あたしはそうでもない。ところで、やっぱり十数人つけてきてるみたいよ」

妹「教えてくれるのね」ニコッ

妹5「・・・・・・」

妹5「あんた、このままじゃもうじき殺されるよ」

妹「そうしたら、あなたが兄さんを暴力から守ってあげて」

妹5「・・・・・・何をいってるのかわからない」
  「とにかく、あんたとの約束は果たしたよ。それじゃあ」

妹「うん、気をつけて帰ってね」

妹5「・・・・・・」スタスタスタ

妹5さん……

次は非妹とか言うのの問題か

バスルーム
ジャアアアア
兄「・・・・・・」

兄(帰りたい・・・・・・無理かな)
 (戻りたい・・・・・・無理だな)
 (・・・・・・俺は一体どうしたら。母さんが死んで、弟は別人になって、多分父さんも)
 (無理だよ、俺にはたくさんの人を愛したりとか支えたりとか。でも・・・・・・)

兄「・・・・・・」

兄「・・・・・・」キュッキュッ

ガチャバタン

妹「兄さん、食事来ましたよ」

兄「なぁ」

妹「はい?」

兄「母さんの、その・・・・・・」

妹「ご飯の、後にしましょう。ね?」

兄「・・・・・・」コクリ

・・・・・

妹「・・・・・・」モグモグ

兄「・・・・・・」チュルチュル

妹「・・・・・・驚きのマズさですね。」

兄「スパゲティが焼きそばよりやわらかい。ミートソースの肉がゴムより硬い」
 「全体として異様な臭いがする・・・・・・」

妹「このハムは一体何の肉をつかっているんでしょう。毒々しいピンク色をしてますが・・・・・・」
 「それに、サラダのこの葉っぱはその辺の雑草をとってきたのでしょうか・・・・・・?」
 「かむと、舌がびりびりします」

兄「なぁ、普段妹達って何食ってるんだ?」

妹「いや最近は、そんなにめちゃくちゃなものは食べてないはずですが・・・・・・」

兄「最近は?」

妹「・・・・・・流通がやっと直ってきたので。それまでの事はどうかきかないでください」
 「もうトラウマとかそんなレベルじゃないです・・・・・・」
 「これでも、前に比べたら・・・・・ふふふ」

兄「ハハハ・・・・・・」
 「まぁ、感謝して何でも食べるとするかな」チュルチュル

妹「それがいいかと思います。いやでもこれは久しぶりの酷さです」シャクシャク

兄「酷いといえば、バスルームにあった変な突起のついた人形って・・・・・・」シャクシャク

妹「多分、ダッチブラザーですね。片付けるようお願いはしたのですが・・・・・・」チュルチュル

兄「・・・・・・やっぱり使ってる人いるわけ?」ハグハグ

妹「・・・・・・まぁ」チュルチュル

兄「ハハハ。いや、結構俺に似てたよ。ハハハ。」シャクシャク

妹「まぁ、あまりお気になさらずに。妹にも色々隠したい事もあるので・・・・・・」カチャ

兄「気にしたら負けか。ごちそうさま」カチャ

妹「食後にカクテルジュースはどうですか?このホテルの名物だそうです」

兄「あぁ、もらうよ」

・・・・・
ガチャバタン
妹「兄さん」

兄「あぁ、あがったか」

妹「それで、母さんの・・・・・・」

兄「あぁ。その、遺体って、・・・・・・あるのかなって」

妹「死体が人間にとって特別な意味があるのは、そこに生前の関係性や」
 「原始的な意味での宗教的な価値観が介在するからです。」
 「もし、それらが介在しなければそれはただ死を連想させる何かなのです」

ダッチブラザーwww
なかなかのネーミングセンス

兄「え?」

妹「博士が言っていました。・・・・・・申し訳ありませんが、母さんの死体は無いと思います」
 「妹達は、死体を省みる事は一切ありませんから。」
 「多分、どこか人のいないところに捨てたのだと思います」

兄「・・・・・・そっか」ギリッ

妹「・・・・・・」
 「兄さん、私が死んだら悲しいですか?」

兄「・・・・・・勿論だ」

妹「私の死体があったら、どうしますか?」

兄「きっと、すがって泣くと思う」

妹「良かったです」ニコッ
 「私も、兄さんや博士の死体があったらすがって泣く事にします」

兄「・・・・・・うん、そうだな。それが、いいと思う」

妹「はい、ではそうします。」」
 「さ、少し早いですがもう寝ませんか?眠れるお薬用意してます」
 「二人でなかよ~く手を繋ぎながら」クスクス

兄「あぁ、そうしようか」

妹「・・・・・・断ると思ったのですが。兄さん、意外に甘えんぼうさんなんですね」

兄「うん。どうも、そうみたいだ。薬もらうよ」ゴクリ
スタスタ

妹「・・・・・・私も、貰いますね」ゴクリ
スタスタ

どさっ

兄「おやすみ」ギュ

妹「・・・・・・おやすみなさい、兄さん」ギュ
 (手、震えてる・・・・・・)
カチッ

妹…大丈夫だよな

彼らの明日は一体……

次の日、某地域、スラム

妹2「チッ、汚いなぁ。こんな場所が世界に存在するなんて反吐がでる」スタスタ

妹3「全くね。用がすんだらさっさと立ち去りたいわね」スタスタ

妹2「住民は農場か?まぁ底辺の連中だし、その辺にサボってるやつがいるだろ」

農奴妹「・・・・・・」コソコソ

妹3「あら、そこのガラクタ小屋の影に誰かいるわね」

妹「!」ビクゥ

妹2「おい、そこのお前。素直に出てくるか、無理やり引っ張り出されたいか、選べ」

農奴妹「・・・・・・」オズオズ

妹3「はやくなさいな。どうせ逃げられはしないんだから」

農奴妹「・・・・・・」トボトボ

妹2「たくっ、トロいなぁ」

農奴妹「べ、べつにサボってたわけでなくてです、きょうはからだがきぶんがわるくてです」ボソボソ

妹2「言い訳はいい。お前に聞きたいことがあるんだ、いいか。」
  「処罰されたくなければ、答えろ」

妹3「もし、答えればお金もすこぉしあげるわよ」

農奴妹「あのぉ、あてし、べつにおかねほしくなくてです。」
   「あてし、おにぃがあいしてくれるがいいです」

妹2「まぁ、金で買収なんて意味無いよな」
  「こんなクズでもその辺をちゃんとしているのが、気に入らないが」

妹3「そうね、じゃあ暴力で。今すぐサボった罰で頭をバーンと撃たれて殺されるのと」
  「サボった罰で質問に答えて、生き延びるのとどっちがいいかしら」

農奴妹「あ、う、いきてるがいいです。したら、おにぃにあいしてもらえるがいいです」

妹2「そうか。じゃあ答えろ。『非妹』どもの巣はどこだ」

農奴妹「ぁ、ひまいって・・・・・・あれらがですか?」

妹3「そうよ。あれらの事。で、どこ?」

農奴妹「あっちがです。あっちがほうがいるです」スッ

妹3「距離は?あー、どのくらい遠いのかしら?」

農奴妹「とおつかそこらがです。にじゅうかそこらがです」すぃ、すぃすぃ

妹2(何だ?その意味不明なジェスチャーは)
  「1kmから2km前後ってとこか。よしいこう。」

妹3「後ろをむいて、この道をまっすぐスラムの端まで歩きなさい」
  「手は体にくっつけたままね。それで、罰は終わり。いいわね」

農奴妹「ぁいです」とぼとぼ

妹2「・・・・・・全く、底辺の相手は疲れる」

妹3「いいじゃない。おかげであれらの場所もわかったんだし」

妹2「まぁね。しかし、あの喋り方には内心笑ったよ。がです、がですってさ」ククッ

妹3「そうね。本当に馬鹿みたいだったわ」クスクス
  「さ、いきましょ。これ以上いたら、『がです』が移っちゃいそう」スタスタ

妹2「確かに。」ククッ
  「・・・・・・。でもまぁ、非妹に比べたら全然マシだけどね」スタスタ

妹3「・・・・・・全くだわ。あぁ吐き気がする」スタスタ

ああいう純朴な娘の方が可愛いじゃないか。

それ以前に農業は重要だろ

お目汚しごめんなさい
>>293>>299でどうも大分ミスってしまったようで・・・・・・。
修正って駄目なんでしょうか?今のままでも終わらせる事はできますが(爆発オチではなく)
個人的には修正したく・・・・・・。少し悩んでおりまして、もし読んでおられる方がいれば
ご意見を頂きたいのです。

気に入らなければ直せば良いと思うよ

>>303
そういっていただけると助かります。
>>293より修正する事にします。

了解

次の日・某地域・スラム

妹2「お前がここの官吏か?」

役人妹「はい、担当の者です」

妹3「この辺りに非妹どもの巣があると聞いたのだけど」

役人妹「非妹?確かにありますが、それが何か?」

妹2「何か、だって」ククッ

妹3「笑っちゃうわね、ホント」クスクス

役人妹「……何か、おかしいですか」

妹2「そういえば、そこで労働をさぼってる妹がいてさ」

妹3「そうそう、特に声をかけたりはしなかったけれど」
  「駄目よね、労働者はお仕事をちゃんとしなきゃあ」

妹2「ちゃんと仕事しろって事さ。お前は黙って聞かれた事だけ答えればいいんだ」
  「それがお前の仕事だろ?何か、なんて聞き返せる立場じゃないんだ」

妹3「あなたみたいなのの何人かは」
  「管理者階級だなんて気取っているみたいだけど、序列と職業はあまり関係ないのよ?」
  「ねぇ、昨日の夜、何食べた?」

役人妹「……」

妹2「答えろ」

役人妹「古くなった缶詰と、パン二つです」

妹3「それがあなたの妹らしさにふさわしい食事よね」ニコッ
  「言ってる意味わかる?」

役人妹「……はい」ギリッ

妹3「よろしい。で、非妹どもの巣はどこにあるの?」

役人妹「あの路地を抜け、そのまま真っ直ぐ1~2kmほど言った先です」
   「私が十日程前に確認した時はそこにありました」

妹2「なるほど、わかった。ところで、つい先日お兄さんの元『肉親』を捜索、保護する法律が」
  「決まったのは知ってるな。この辺りに一人保護されたのが居るそうだが」

役人妹「はい、元『父親』だとか」

妹3「どこに保護されてるのかしら?」

役人妹「近くの交番付属の牢屋の中です」

妹2「牢屋か。ま、丁寧に扱ってやる必要もないしな」
  「……ところでさぁ、どうしよっか、こいつ」

妹3「うーん結局あっちは切り札持ってるし喋らせる事は簡単なのよねぇ」

役人妹「え?」

妹2「だよな。『非妹』を使う事が悟られたら作戦は、ぱぁだ」

妹3「そうね、じゃあ決まりって事で。ねぇ」

役人妹「はい?」

妹3「あなたってびっっくりするほど不細工よね。」
  「お兄ちゃんが見たら気味が悪くて嘔吐しちゃうんじゃないかしら」

役人妹「!」

妹2「そうそう、立ち振る舞いもダメだし、本当にゴミみたいな妹だよ」

妹3「……思うんだけど、あなたって何で生まれてきたの?
  「どうせお兄ちゃんには愛してもらえないし、」
  「序列が低いのに、管理者階級、だなんて意味不明な特別意識もっちゃってるんでしょう?」
  「嫌だわぁ……。まるで旧秩序の老廃物のよう……。」

役人妹「まさか私を挑発して、失言を理由に殺して口を塞ぐおつもりですか・・・・・・?」ワナワナ

妹3「あら、この子妄想を喋りだしたわ。とうとうおかしくなったのかしら」

妹2「怖いねぇ。なぁ、お兄さんはお前の事を愛してくれないよ。」
  「絶対にお兄さんはお前の事を愛してくれないよ」

役人妹「よくも……そんなこと……よくも」ブルブル

妹3「何度でもいうわ。お兄ちゃんはあなたなんかを愛してはくれないわ」
  「あなたはお兄ちゃんに愛されずに死ぬの」

役人妹「ふざけた事をいうな!こ、こ、こ、」ブルブルブルブル

妹2「こ?」ニヤァ

役人妹「ひ、卑怯者!よくも、こんな……卑劣な……!」

妹3「もう諦めたら?どうせお兄ちゃんはあなたみたいな旧秩序の老廃物を」
  「愛してくれることは永遠にないんだし」

役人妹「……!」プツン
   「こ、殺してやる!!!」ガシッ

妹2「おや怖いなぁ。鉄の棒もって、殺してやるなんて。暴力的だな、これはしょうがない」
カチッ
妹3(録音できたみたいね)
  「ホント、しょうがないわね。じゃ、さよなら老廃物さん」カチャ
ダン!

役人妹さん…運が無かったな。あんなのに目を付けられたから…

ところがどっこい‥兄は旧秩序派の方が親近感を持てるのだ‥!

・・・・・

同時刻、航空機内

兄「もうトラックのコンテナは嫌だ……」グテー

妹「流石にこう乗り物続きだと疲れますね」グテー

兄「つくまで、後どのくらいなんだ……?」

妹「お昼過ぎには着きますよ。だから……もう2、3時間ってとこですかね」

兄「そうか。で、どんなとこなんだ?父さんの……いたところは」

妹「一言でいうと、スラムですかね。父さんは元おじさんだからか、」
 「序列が低かったようです。それで、日本には居場所が無く」
 「仕方なく今のところに移ったのだそうです」

兄「……スラム。貧しい人達がいるところだよな」

妹「はい。少しはマシになったそうですが、酷い環境だったと思います」

兄「……」

妹「兄さんは父さんが好きなんでしょう?ないがしろにした私や他の妹達を恨みますか?」

兄「すきっていうか、そうだな。でも、別にうらんだりは……いや」

妹「……そのうち、許して下さいね。私達も、そうしてもらえるよう頑張りますから」ニコッ

兄「お前を、憎んだりは、でも、いや……」
 「なぁ、駄目なのかな。父さんとか母さんとか弟とかわすれなきゃ……」

妹「いいえ、そんな事は無いです。絶対に。だけど、それらがもう無いって事は……」

兄「うん。……でも」

妹「……わかりました、とりあえず父さんに会いに行きましょう。それから、また」

兄「あぁ」

妹「……しかし、兄さん」

兄「ん?」

妹「だいぶ、変装の妹コスプレが板についてきましたね」ニヤリ

兄「……」

ハハ…笑えないジョークだな…

・・・・・

スラム

兄「やっと着いたな……」フゥー

妹「結構歩きましたね」

兄「うん。……しかし想像はしていたが、凄いところだな」テクテク
 「何か、異様な空気だ。変なにおいもするし……」

妹「今は妹は労働に行ってるので、ほどんど人はいませんから大丈夫だとは思いますが」
 「話すときは、囁くぐらいの音量でお願いしますよ」テクテク

兄「りょーかい」ヒソヒソ

妹「!」

兄「どうした?」ヒソ

妹「いえ、何でも。……地図によれば、あっちの方に交番があるはずです。行きましょう」
 (あの遠くにあるの、死体ですね。ほったらかしにしておくなんて……)

ブンブン
兄「あぁ、わかった。しかし、虫が多いなここ」ヒソヒソ

妹「……」
スタスタ

・・・

兄「それで、交番とやらはどこにあるんだ?」テクテク

妹「おかしいなぁ。確か、この辺に……あ」

労働者妹「……」ポケー

兄「人、居るみたいだな」ヒソヒソ

妹「私が話してきますから、ここで待ってて下さい」

兄「うん」ヒソ

テクテク
妹「ねぇ」

労働者妹「ん」チラ

妹「ちょっと、聞きたい事があるのだけど、いいかしら?」

労働者妹「あ」

妹「?」

労働者妹「……」

妹「??あの、聞きたい事が」

労働者妹「なにが?」

妹「え?えぇ、えーと、この辺に交番があるはずなんだけど、知ってる?」

労働者妹「交番?」

妹「そう、わかるかしら」

労働者妹「何番?」

妹「え?」

労働者妹「序列」

妹「……番号なら一番よ、ほら」ペラ

労働者妹「おまえを兄ぃが殺して、兄ぃはおれをここから出してくれる……」
    「柔らかい船に乗って、薄赤い海を渡り……」
    「何も食べなくて、何も飲まなくて、何もやらない。兄ぃとただおれはいる……」ポーッ

妹「……それで、教えてくれるの?」

労働者妹「知らん」

妹「は?」

労働者妹「……」スタスタ

妹「ちょ、ちょっと!」

労働者妹「は?」

妹(……しょうがない、か)
 「こんなとこで、何してるの?もし、仕事をサボってるなら……」

労働者妹「好きにすりゃいい。くたばれ、泥棒」

妹(……)
 「くたばれ、っていったのかしら。私に」
 「そういえば、さっきも殺すとか何とか言っていた気がするんだけど」

労働者妹「助けて兄ぃ。兄ぃ、この女が兄ぃからおれを奪おうとする!」

妹「……わかった」ハァー
 「お願いだから教えて。この辺に交番は」

労働者妹「お願いだってんならこっちのお願いもきけ」

妹「……なにかしら」

労働者妹「兄ぃを返せ」

妹「な」

労働者妹「兄ぃを返せぇ……」ポロポロ

妹(……)
 「まだ兄さんは起きていないんだけど」

労働者妹「嘘。隠してやがるんだ」

妹(……)
 「あなたも知ってるでしょ。兄さんが目覚めるのはまだ先の話だって」

労働者妹「……」

妹「もう一度、お願いするわ。交番はどこにあるか、教えてくれない?」

労働者妹「……」スッ

妹「あっちね。どうもありがとう」スタスタ

労働者妹「……」カタ

妹「あぁ、そうだ。その棒で後ろから私を殺そうとしても無駄よ。今、私銃を持ってるもの」チャキ

労働者妹「別に」ポイッ
スタスタスタ

妹(困ったものね……)ハァー
スタスタ

妹「お待たせしました。場所、わかりましたよ」

兄「何か揉めてなかったか?」ヒソヒソ

妹「いえ、揉めてませんよ。ただの日常会話です」
 「さ、交番はあっちだそうです。……地図にも、よく読むとちゃんとそう書いてありました」

兄「地図読むの下手なのな」ニヤッ

妹「……行きましょう、父さん待ってますよ」スタスタ

兄「へいへい」ニヤニヤ
 (……)

いよいよ、再会なるか……?

労働者妹さん電波っぽいな

今日明日と少し忙しくて書けないので、お休みします。
ごめんなさい。再開後はスパートかけて来週までには必ず終わらせようと思います

おつ


無理すんなよでもはよ!

ごめんなさい、朝書きます。どうも時間の計算が上手くいきません……

気にしない気にしない

・・・・・

妹5「……」

博士「……」

妹5「……」

博士「……それで、どんなごようで?」

妹5「……やっぱりいいよ」ガタッ

博士「妹さんの事でしょう?」

妹5「……」

博士「あのまま二人を尾行していれば、何らかのチャンスがあるかもしれない。」
  「普通の妹はそう考え、そうするはずです。しかし、あなたはなぜか帰ってきた。」
  「……とりあえず、お座りください。コーヒー、冷めないうちにどうぞ」

妹5「……」スッ

博士「……続けますと、つまり、あなたには帰ってきてやらなければならない何かがある。」
  「そして、それは私と会う事と関係している。また、特別な理由が無い限り、」
  「妹同士はに、にぃにぃ……/// の事で協力を頼む事はまず、無い」

妹5「……あんたのそういう言い回し、本当に嫌いだよ」

博士「すみません。ただ、少し懐かしいのです。私達が一緒にいれたあの時期が」

妹5「……あたしはそうでもない」

博士「私はそうです。……同時にそうではありません」
  「どう抗おうとしても、私は妹なのです。だから、に、にぃにぃ……と関係の無い全てが」
  「うとましく思える自分がいる。過去を懐かしく思う自分や他の人間が、」
  「下等で下品な、気味の悪い何かに思える自分がいる。」

博士「あなたもそうなのではないですか?」
  「だから、あなたは私達から離れた」

妹5「……違うよ、妄想いうな」

博士「そうでしょうか?そう思う反面あなたはまだ私達の事を……」

妹5「……黙れ」

博士「その二つの相反する感覚を持つ事は苦しいものです。」
  「あなたはあの人がに、にぃにぃ、……に愛されたいと思う気持ちを」
  「必死に振り払い、他のものの価値を認めようとしている所を」
  「見たのではないですか? そして、あの人の事を

妹5「違うっていってるでしょ!」
  「……あんたがそう思うなら、あんたはあの子を助ければいいじゃない」
  「あたしはそんなふうに思わないし、あの子は嫌いだよ」

博士「そうしたいです。しかし、わたしにはここで、」
  「妹のあらゆることを研究する労務があります。休日までここを離れる事ができません」

妹5「……抜け出す理由が欲しいって?」
  「……スラムの妹について、現地調査して報告書を私に提出しなさい。」
  「何かそれに関係する物があると判断したら、調査しても構わない。」
  「場所は問わないが、期限は一週間以内とする。」
  「管理局と、監督担当者にはあたしから話を通しておく」

カキカキ
妹5「これが労務命令書の代わりだ。そんなにいきたければいけばいい」

博士「本当に、ありがとうございます。……私感ですが、年月が経てば妹同士が思いやる事が」
  「普通になるのではとみております」

妹5「そう。別にどうでもいいし、きっとそうはならないよ」

博士「……私はそう望んでいます」

妹5「兄ちゃんに愛される事以外を望む全ては、滅びればいい」

博士「本当にそう思いますか?」

妹5「……当然でしょ」
ガタッ

博士「……あの人の事はお任せください」

妹5「……」
スタスタガチャ

なんか妹5さんは、結構複雑な立ち位置みたいだな。

博士は二人の助けになる事が出来るのか?

まあなんでもいいけど
このスレタイとの圧倒的なギャップが

スラム・交番
妹「それで、『元父親』の子はどこに?」

兄「……」

警官妹「この奥に地下室が。そこの独房がありまして、そこに保護しております」

兄(牢屋……)ギリッ

妹「地下室?そんなものがよくあったわね」

警官妹「ええ。趣味の悪い旧秩序の金持ちが作った遺物です。」
   「『父親』だか何だかが『娘』を閉じ込めていたそうで。」
   「……全く理解できない話ですが」

兄(……)

妹「全くね。……で、その金持ちの家をそのまま交番にしてるわけ?」

警官妹「はぁまぁ。他に、いい施設も無かったもので。一人で使うにしては広すぎますがね」

妹「そ。……追加の人間が早く来るといいわね」

官妹「今週で二人死にましたよ。ま、代わりはすぐ来ますよ」

兄(……)

妹「……そう。あぁそうだ」

警官妹「はい?」

妹「……の辺りに、死体があったから片付けといて」ボソボソ

警官妹(小声?)
   「わかりました。やっておきます。『元父親』とやらは連れてかれるので?」

妹「そのつもりよ。あぁ、そうね。これにサインお願い」パサッ

警官妹「はいはい」カキカキ
   「じゃあ、二枚目はこちらでもらっておきます」バリッ
   「では、失礼します」スタスタスタ

妹「えぇ。ありがとう」

妹「……さ、行きましょうか。あの扉の奥に階段があるそうです」

兄「……」コクッ

遂に御対面か!

elonaの世界だ

>>359 ああ、無限に増殖するとかなんとか……

ごめんなさい。昨日今日とやってはいるんですがどうもまとまらず……
明日までにまとめます。


無理せずにね

ギィッ
カターン……カターン……カターン……

妹「兄さん、父さんはどんな人でしたか?」

兄「何も、憶えてないのか?」

妹「……はい」

兄「気が優しくてあんまり、子供を叱らない人だった」
 「特にお前は、お前の事はよく……可愛がってたよ」
 「……なぁ。俺は今、葬式にいるのか?」
 「自分がなぜ、妹とこんな話をしてるのかわからないよ」

妹「ないものを確かめにいく、という点では葬式と同じかもしれませんね」

兄「……そうかよ」ギリッ

妹「あ、いえその……」

兄「いいんだ。さっさと行こうぜ」カタンカタンカタン

妹「……はい」カタンカタンカタン

兄「この扉でいいのか?鍵は?」

妹「あ、これです」
パシッ
妹「あ」

兄「……」カチャカチャカチッ
ギィッ
兄「あれか?」

妹「はい、あの!」

兄「何だ?」

妹「私が先に一人で行きます。少しだけ待ってて下さい。」
 「すぐ、すみますから」

兄「……わかった」

妹「ありがとうございます。……ちょっとだけ待っててください」
スタスタスタ

兄「……」チッ

妹「こんにちは」

労働者妹(元父)「……ン?」もぞっ

妹「ごめんなさい。寝てた?ちょっと起きて欲しいんだけど……」

労働者妹「何」

妹「あ、いやあなた、なぜここに居るのかはわかってるのよね?」

労働者妹「?」

妹「……あなた兄さんの元・父親なのよね?」

労働者妹「元ちち……?」

妹「父親。あの、父さんとか母さんの」

労働者妹「なんだっけそれ」

妹「何にも憶えていないの……?」

労働者妹「うーん……」

妹「……旧秩序の頃は、兄さんと私とあなたと弟と、」
「お母さんと五人で暮らしてたのよ?」

労働者妹「なんで?」

妹「え、それはえっと……」

労働者妹「お兄と暮らしたいなぁ……」ボーッ

妹「……そう」
スタスタスタ

妹「やっぱり、何にも憶えていないようです」フルフル

兄「……もう行っていいんだよな?」

妹「え?あ、ちょっと」
スタスタスタ
兄「なぁ」

労働者妹「あれ? 誰? 誰?」ガバッ

兄「お、俺だよ、父さん、忘れたの?」

妹「ちょっと兄さん……」スタスタ

兄「あ、あぁ、変装してるからわかりづらいか」ズルッバサッ
 「これでわかるでしょ? 父さん、ねぇ……」

労働者妹「……お、お兄だ!! お兄なんだ!!!」
    「ウチです! 妹です!! ウチです! 妹です!!」ガシャガシャ

兄「え?いや、父さん。そうじゃないよ、思い出してよ、父さん……」

妹「兄さん、だからもう記憶は……」

兄「うるさいよ!!! ちょっと黙ってろよ。……今、父さんと喋ってんだからさ」

妹「……」

兄「……ねぇ父さん、思い出してよ。」
 「父さん、俺は父さんの子供なんだよ?」

労働者妹「お兄!違うよ!ウチはお兄の妹だよ!!『父さん』とか」
    「そんな気味の悪いものじゃないよ!!! ねぇ見て!! ウチのお兄! お兄お兄!!」
ガシャガシャ

妹「兄さん、もう。兄さん……」

兄「……」

労働者妹「お兄! そいつがいけないんだ! そいつがいるからウチを愛してくれない!!」
    「出して! 今すぐぶち殺してやる!!」ガシャガシャ

兄「父さん、俺だよ。どうしてわからないんだ。……父さん!!」ガシャーン

妹「……」

労働者妹「お兄? 何をおこっているの? 」
「どうして?『父さん』じゃないよウチは妹だよ……?」
    「ねぇ、早くウチを愛して? ねぇ。……どうして愛してくれないの?」
    「出してよ。どうして、こんな意地悪するの」ポロポロ

兄「だしてあげてくれよ」

妹「……兄さん、でも今出せば」

労働者妹「お兄ぃ。ひどいよぉどうしてぇお兄ぃ……」シクシクシク

兄「だしてあげてくれよ!!」

妹「……わかりました。ただし、手錠はかけさせてもらいます」
 「出せばきっと暴れるので」
スタスタガシッ

兄「そうかよ」

労働者妹「なにしやがるんだ! やめろはなせちくしょう!!」バタバタ

ガチャ、ガチャ
妹「……鍵、開けますね」カチャカチャガチャン
ギイッ

兄「……」

労働者妹「! ……今、そいつから解放してあげるからね。お兄」ブツブツ
ダッ

妹「!」

兄「! おいよせ!」ガシッ

労働者妹「はなして! こいつがいなければ、きっと」
    「閉じ込められる事もなかったんだ!」
    「お兄とずっとずぅっと一緒にいられるんだ!!」バタバタ

兄「そんなわけないだろ! 父さん、こいつは父さんの娘なんだよ。」
 「俺の妹なんだよ……」

労働者妹「なにいってるの? ウチはお兄の妹でしょそうでしょ?」
    「そいつじゃないでしょ俺でしょ? なぜ俺を愛さないんだ?」
「俺を、どうして愛してくれないんだ?」フラッ

兄「父さん?」

労働者妹「父さんじゃないだろ。俺は父さんじゃないだろ?」
    「違うだろ? 俺は父さんじゃないだろ? 違うだろ? 違うだろ?」フラフラ

妹「兄さん。お願いですから、妹だ、といってあげてください」
 「でないと、この子は……」

兄「でないと、なんだよ。じゃあ俺の父さんはどこに行ったんだよ……」
 「母さんは? 弟は? こんな……どうして」ポロポロ

妹「兄さん、どうか……」

労働者妹「ウチは誰なの? ここはどこなの? どうしたらいいの?」
    「……あ、ああ、あああ、ああああ! 嫌だ、誰か、助けて、嫌だ」ハヒーハヒーハヒー

妹「兄さん!」

兄「……。……。……あなたは、俺の妹だよ」
 「『父さん』ではなくて、俺の妹だよ」

労働者妹「そうだよね、そうだよ。ウチはお兄の妹なんだ。よかったぁ……」フラッ
バタン
兄「!」

妹「……。気を失っただけのようです。この子は、兄さんの家の方に送っておきます」
 「外に別の車が来ていますので、その車で。少し、ここで待ってて下さい」
グイッ。グッ、ドサッ。
 
妹「兄さん。一応、安全のために外から鍵をかけさせてもらいます。」
 「……すぐもどりますので」
テク、テク、テク。バタン、カチャカチャ


兄「」

兄「……」

兄「……………………………………………………」

少しだけ…戻った?

むしろ崩壊しかかったんじゃないか?物理的に

切ねぇ……

ちょっと戻ったんじゃないか?
俺って言ってたし

一人称が、ウチ→俺(一瞬)→ウチになってるからそうなのかもな

なんだよこれ…スレタイのツルペタツルマンハーレムはどこ行ったんだよ
俺の妹達を返せよー…

前回同様まとめるのに時間がかかっております。明日には投下しますが……
もう少しで終わる予定ですが、今後は2,3日に一度の投下になると思います。
いや、申し訳ないです。

自分のペースでいいよー

無理に作って爆発オチされても困るしなwww



____   r っ    ________   _ __
| .__ | __| |__  |____  ,____|  ,! / | l´      く`ヽ ___| ̄|__   r‐・・ ̄└‐・・┐
| | | | | __  __ |  r┐ ___| |___ r┐  / / | |  /\   ヽ冫l_  _  |   | ┌─────┐ |
| |_| | _| |_| |_| |_  | | | r┐ r┐ | | | /  |   | レ'´ /  く`ヽ,__| |_| |_ !┘| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|‐┘
| r┐| |___  __|. | | | 二 二 | | |く_/l |   |  , ‐'´     ∨|__  ___| r‐、 ̄| | ̄ ̄
| |_.| |   /  ヽ    | | | |__| |__| | | |   | |  | |   __    /`〉  /  \      │ | |   ̄ ̄|
|   | / /\ \.   | |└------┘| |   | |  | |__| |  / /  / /\ `- 、_ 丿 \| | ̄ ̄
 ̄ ̄ く_/   \ `フ |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |   | |  |____丿く / <´ /   `- 、_// ノ\  `ー・--┐
           `´ `‐' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`‐'     ̄          `  `´          `ー'    `ー───-


待ってる待ってる

・・・・・
兄「…………」

妹「………………」

兄「……………………」

妹「……」フゥー
 「もう一時間ですよ、兄さん。一旦ホテルに戻りましょう、ね?」

兄「…………」

妹「もうすぐにでも、あの警官が戻ってきます。とりあえず、ここからでましょう?」

兄「とりあえず……?」ピクッ

妹「あ、いえその……このままここにいると人に気づかれるので、とにかく

兄「とにかく?」

妹「あ、いや

兄「……そういう事だよな」
 「結局、そうなんだ。お前は別に、だもんな。そう言ってたよな」
 「知ってたさ、ちゃあんと聞いていたよ」

妹「兄さん、私は

兄「わかってるよ!!」
 「だけどさぁ、だからさぁなんなんだよ! ……俺はお前にそうであって欲しくなかったよ!」
 「でも違うんだもんな!」
 「お前は、本当は父さんや母さんの事なんかどうだっていいんだもんな!」

妹「……はい」

兄「! よくもまぁ……! お前はそうやって都合よく俺を……騙して、そうだ騙して!」
 「操ろうとしてるんだろう!」

妹「…………はい」

兄「なっ……!」
 「いけしゃあしゃあと……! 今度は、そうやってはいはい言って誤魔化そうってわけだ!」
 「妙な理屈こねて! 自分は達観してますって顔してさ! それでどうにかしようってんだ!」
 「ふざけやがって……! 人の事を何だとおもってるんだよ!!」

妹「私は、兄さん……

兄「私は、私は! ずっとそうだ! お前は自分の意見ばっかり言って!」
 「俺の気持ちなんて、本当はどうだっていいんだろ!」
 「自分の思い通りになりゃあいいんだもんな!!」
 「さも、自分は他人を思いやってますなんて顔してよ! よくもまあ!!」

妹「……兄さん」

兄「はっ! 兄さん!? 何がだよ! 俺の妹は……俺のたった一人の妹は!」
 「両親や弟が死んだり、変わったら悲しむ人間だよ!!」
 「他人の事を自分の思い通りにしようと」
 「あれこれいったりはしないんだよ!! お前は……! お前は違う!!」

妹「……」

兄「! ……なんでそんな顔するんだ!! 俺が、俺が悪いってのか! 今の世界を」
 「受け入れるのが普通で、当たり前だから、」
 「それが出来ない俺は駄目で悪いやつだってのか!!」
 「ふざけるな! お前等なんか人殺しじゃないか! お前も……お前も!」

妹「…………」

兄「お前も……どうして、どうして! 嫌だよ俺は……こんなの嫌だ!!」
 「何で俺がこんな目に……。俺は一体どうすれば、どこにいればいいんだ!」
 「こんな自分が誰だかもわからないような中で……!」

妹「! 兄さん、それは……」

兄「何だよ! そう思っちゃあ悪いってのか!! 知ったことか!」
 「お前らなんかに俺の気持ちが……!」

妹「違うんです兄さん。さっきあの子もそう言っていました。」
 「自分がどこにいるか、誰なのかわからないって……」

兄「! ……だからなんだよ!! それで、俺とあの人が同じ事をいってたから、」
 「同じように感じていたから、妹達が俺と同じように苦しんでいるから、」
 「だから我慢しろっていうのか! ふざけるな!!」

妹「違います、違うんです! そんな事絶対にいいません!!」
 「つまり、あの……」

兄「なんだよ! またどうせふざけた理屈で誤魔化そうってんだろ!?」

妹「それはわかりません。……ただ、私が思ったのは」
 「兄さんと私たちは、おんなじ人間なんだって事です」

兄「……はぁ?」

妹「立場が違っていても、同じように感じているのなら」
 「それはやっぱり一緒の人間だって……そう思いました」

兄「…………ッ!」
 
兄「………………………」
 
兄「………………………………………!!!」ガシャーン!

妹「!」

兄「そんなわけねぇだろう!!! お前らと俺が、同じ人間だなんてばかいうな!!」
 「お前らみたいな、簡単に人を殺して、意味のわからない考え方をして」
 「俺にわけのわからない要求をするお前らが……俺と一緒なわけねぇだろう!!!」

妹「……」

兄「そんな顔で俺を見るな!!」
 「そうやってお前は……あああちくしょう!!!」ガンッ!ガンッ!
 「……そんなわけ、そんなわけクソオッ!!」ガシャーン
 「仮に、そうだとしても、だとしても……!!」
 「……………………アアアアアァ!!!」ガシャーンガンッガンッ! ダンダンダン!!

妹「………………」ポロポロ

兄「……俺は! 俺はさぁ!! 俺は……」

妹「はい……」

兄「俺は、悲しいよ……。母さんが死んで、弟が変わっちまって、」
 「……父さんが変わり果てちまって。俺、悔しいよ。こんな風になるなんて」
 「こんなひどい事になるなんて、理不尽だよ……」ポロポロ

妹「はい……」ポロポロ

兄「……なぁ」

妹「……はい」

兄「俺の気持ち、わかるか? 父さんがああなって悲しいか?」

妹「…………いいえ」

兄「…………やっぱりな」

妹「でも、私は……!」

兄「いいよわかった。…………ホテルに、戻ろうか」

妹「兄さん……」

兄「お前は悪くないよ。ただ俺は、その気持ちを分かち合って欲しかったんだ」

妹「…………」

兄「戻ろう」ゴソゴソ

妹「…………兄さん」

兄「いいから、戻ろう」

妹「…………はい。じゃあ戻ります。……鍵、開けます」

兄「……」

妹「……」
カチャカチャカチッ
ギイッ

妹「……」スタスタスタ

兄「……」スタスタスタ

妹「……」チラッ

兄「……」スタスタスタ

妹「…………」スタスタスタ

無事に戻れるだろうか……

>>408
相当な熱いところだったのにそりゃないよwww

この兄気持ち悪いよね

ssに出てくる男はだいたいみんな気持ち悪い

期待あげ

妹欲しくなったじゃねぇか

続きまだー?

・・・・・
スラム近く

妹2「例えばさ」

妹3「え?」

妹2「例えば、こうは考えられないかな。」
  「あれらは、非妹共は、」
  「僕たちに旧秩序を憎ませるために生まれた、と」

妹3「あぁ、そういう。……気味の悪い旧秩序の残滓を見てそれを憎む事で、」
  「私たちは今を理解し学び受け入れ……尊ぶってわけね」

妹2「そう。ただ、今を尊ぶというよりも、」
  「過去を侮蔑するという方が正確だとは思うけどね」
  「僕らにとって過去は穢れなんだ。だから疎み、」
  「それゆえに今を生きる事を望まざるを得ない」

妹3「面白いわね。過去は、」
  「私たちにとって脱皮した皮のようでしかない」

妹2「捨てる皮をいつまでもかぶっていたりしたら、」
  「世界に生きる資格はない」
  「しかし、あれだな。その例えでいうなら、」
  「あれらは捨てる皮そのものだ」

妹3「穢れそのもの。過去そのもの。老廃物そのもの。」
  「本当に薄気味悪い……」ハァー

妹2「ま、そのうち駆除してやるさ。」
  「だけど、今は利用できる価値がある。」
  「主人のいない野良犬をけしかけても、罰せられる事はない。」
  「噛み付いた野良犬は、すぐに殺されてしまうからね」

妹3「そうね。自身がしがみつく過去に喉笛を食いちぎられるのね。」
  「あぁ、ロマンチック……」ウットリ

妹2「そう。あの女にはそれがお似合いだ。」
  「……さて、そろそろ非妹共が出てくるころか」

ザワザワザワザワ……
非妹達「bnle鵑ogolutj舛roeg濆海uan砲tイh……」ザワザワ
ウヨウヨウヨウヨ

妹2「あぁ、本当に気持ちが悪いなぁ……。」ハァー
  「何を喋っているんだ? あいつらは一体」

妹3「さぁ。知りたくも無いわ。」
  「それより、さっさと一匹(?)捕まえてよ。早く群れから離れたいわ」

非妹達「ibs丘epyasay臟eivnrjコc*�諜esoibo変tosu……」ザワザワ
ウヨウヨウヨウヨ

妹2「あの、背が低いやつにするか?」
  「いや、小さいと殺し損ねる恐れがあるか……」
  「アレぐらいが丁度いいか。なぁどう思う?」

妹3「いいからはやくしてよ!」

妹2「わかったわかった」

妹2「……」ソローリソローリ
  「……!」ガシッ!グイグイグイグイ

非妹「……!!」ジタバタジタバタ

非妹達「rao*iyiuuサaorerd*eea�殴f側c**vdbg……」ザワザワ
ウヨウヨウヨウヨ

妹2「……」グイグイ

非妹「……」ジタバタジタバタ

妹2「……首にロープ、頼むよ」

妹3「……」ギュギュ

非妹「……」

妹2「よし、じゃいこうか」

妹3「ちょっと! 手錠忘れているわよ!」

妹2「あ、そうだったそうだった」ガチャリ

非妹「……」

妹2「……本当に気味が悪いね」ジーッ

妹3「いいから、はやく群れから離れましょうよ!」

妹2「わかったわかった。おい、ちゃっちゃと歩け」グイグイ

非妹「……」

妹3「非妹に話しかけないでよ。気持ち悪い……!」スタスタ

妹2「ははは、ごめんごめん」グイグイ
スタスタスタ

非妹こわ

姿はどんな姿してるんだろう?
場合によっちゃあ私が直々に持ち帰っゲフンゲフン!!

喋れもしないとは……

兄は何を思うのか

妹もこの世界にはもういない

まだか



カモン!カモン!!щ(゜▽゜щ)

忙しいのかね

バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン
バン       バンバンバン゙ン バンバン
バン(∩`・ω・)  バンバンバンバン゙ン
 _/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
    \/___/ ̄



  バン    はよ
バン(∩`・д・) バン  はよ
  / ミつ/ ̄ ̄ ̄/   
  ̄ ̄\/___/



      ; '     ;
       \,,(' ⌒`;;)
       (;; (´・:;⌒)/
     (;. (´⌒` ,;) ) ’
(  ´・ω((´:,(’ ,; ;'),`
( ⊃ ⊃ / ̄ ̄ ̄/__
    \/___/



ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ
ポチ     ポチポチポチポチポチポチ
ポチ(∩`・ω・) ポチポチポチポチポチ
 _/_ミつ/ ̄/_
      /_/


まだなのか(´・ω・`)

スラム最寄・ホテル「リピュア」

妹「すみません兄さん、汚いホテルになってしまって……」
 「飛行機に故障が見つかったので、少しここに滞在する事になりそうです。」
 「2~3日後には直るそうですから心配はいりませんが……」

兄「別にいいよ俺は」

妹「……兄さん」

兄「いいって」

妹「もし、このまま兄さんが自分にこもってしまいたいというのなら」
 「私はそれでもいいです。でも、兄さんは出来る事なら」
 「自分の事を、誰かにわかって欲しいと思っているのではないですか?」

兄「だから、何だよ。お前達もそう思っているって話ならもう

妹「……私たちは自分たちを理解してもらおうなんて思ってません。」
 「私たちは……私たちは、兄さんが自分たちを理解する事が」
 「自然の道理のように思っています。だから分かってもらおうなんて」
 「考える事は、無いんです」

兄「……気持ち悪い」

妹「……そうなのかもしれません。」
 「兄さんに幻想を押し付けて、ただ求め続けるだけの私達は」
 「気味の悪いものなのかもしれません」

兄「……」

妹「……兄さん、もしかしたら私達は兄さんの事を愛してないのかもしれません。」
 「いいえ、愛するという事がどういうものか」
 「わからなくなってしまった、と言った方が正しいのかもしれません」

兄「……そんなの、聞きたくない」

妹「……ごめんなさい。本当に自分達の話ばっかりですね。」
 「でも、でもわからないんです。だから、辛いです……。」
「兄さん。本当にわからないんです……。」
 「人を愛する事とは一体、どういう事なんですか?」

兄「言葉にする事じゃないし、答えたくもないよ」

妹「……私、何度でも聞きます。嫌われても、いいです」
 「兄さん。愛とはなんですか? 他人を思いやる、という事は……」
 「どんな事なんですか?」

兄「……」

妹「兄さん……お願い」グスッ

兄「……決まってるだろ。当たり前の事だよ。人だったら当たり前にやってる事だ!」
 「みんな生まれたら親の愛情を受けて育って、友達とケンカしたり仲直りしながら」
 「思いやりを持って生きていくんだよ! それが普通なんだ!」

妹「……では、普通でない私達は不幸なのですか?」
 「私達は異常で、思いあう事のない不幸せな生き物なのですか?」

兄「わからないよ……でももし少しも愛されない人がいたら、それは不幸だと思う。」
 「俺にわかるのはそれだけだ」

妹「……兄さん、私たちは同じ人間ですか?」

兄「人間は人間だけど……。でも、人種が違うっていうか、
 「別の世界の人にしか思えないよ。」
 「だって、俺の昔の世界では、親や友人の愛や思いやりを」
 「全然知らない人なんてほとんどいなかったんだ」

妹「そうですか……。」
 「ねぇ、兄さん。私博士の事好きです」

兄「……それは」

妹「でも、別の部分では憎くて仕方がないんです。」
 「博士と私と、もう一人の子は今まで協力して生きてきました。」
 「それなのに、今だに二人が自分の敵に思えてならない時があります。」
 「あの二人が本当に味方なのかわからない、」
 「絶対に気を許しちゃいけないって、心のどこかでいつも考えているんです」

兄「……」

妹「……私たちは兄さんの妹の椅子を、兄さんに愛される只一つの権利を」
 「巡って、ずっところしあってきたんです。博士の事は好きです。」
 「本当は信じたくてたまらないです。でも、出来ないんです。」
 「怖がり、憎む自分がそれを拒絶するんです」

兄「……」

妹「きっと本当は、みんなどこかでお互いを許しあう事を望んでいると思います。」
 「でも、怖くて憎くて出来ないんだと思います。」
 「……兄さん」

兄「何だよ」

妹「私、私辛いです……」ポロポロ
 「なぜ私には他の人をおもいやる気持ちがないのですか?」
 「他の人を思いやりたいという気持ちが、こんなにも嘘に思えて」
 「気持ち悪くてうっとうしく思えるのですか?」

兄「……またそうやって」

妹「ごめんなさい兄さん。……でも私は言います。」
 「兄さんにこの気持ちをわかって欲しいんです。」
 「そして、兄さんの気持ちをわかりたいんです」

兄「……気持ちは嬉しいけどさ」 

妹「もし……もし私達が、兄さんや兄さんの世界の人たちが……」
 「いいえ人間がこれまでやってきたように、ありのままにお互いを思いやり」
 「愛する事が可能になったなら……私達は前の世界のように」
 「安らぎの中に生きられると思うんです。……兄さん」

兄「言いたい事はわかるけどさ……でもやっぱり」

妹「無理、ですか?」
 
兄「……うん」

妹「……兄さん。あの、今やっと初めて気がついたのですが、私急なんですね。」
 「極端な事ばかり言ってました。」
 「あの、だから……少しづつというのはどうでしょうか?」
 「少しづつ、色んなことを通して分かり合っていくというのは……?」

兄「……」

妹「そうしたら、もしかしたら、親とか兄妹とかは無理でも」
 「『友達』にはなれるかもしれません。ね、兄さん私と『友達』になって下さい」
 「……駄目ですか? それなら知り合いというのはどうですか?文通からでも」

兄「……友達か」

妹「はい」ニコッ……

兄「……いいかもな。でも」

妹「兄さん、妹は友達にはなれませんか?」

兄「なれるよ。……でも」

妹「少しづつは魔法の言葉、だとどこかで聞いた覚えがあります。」
 「違和感を二人で少しづつ、なくしていくっていうのはどうですか?」

兄「……少し考えてみるよ」

妹「はい。私も少し考えてみます。……少し一人になりますか?」

兄「その方がいい」

妹「わかりました。……じゃあ」

兄「ああ、飯になったらよんでくれ」

妹「はい」

兄「……なぁ、父さんがいなくなるのは悲しい事かな?」

妹「博士が死んでしまう位悲しい事だと思います」

兄「そうか、そうだな」

妹「はい」ニコッ
 
兄「……」

妹「……それじゃあ兄さん」

兄「……うん」

テク、テク、テクガチャ、バタン……

博士が死んでしまうくらいってなんかひんやり怖い例えだ

お久しぶり、お帰り、乙!
そうか、友達か~。そういう切り口があったか

結局元の世界に戻れるのかはたまたsister the worldで生きてゆくのか…マジで期待!!

飽きちゃったのかな

期待age

  バン   はよ
バン (∩`・ω・) バン はよ
  / ミつ/ ̄ ̄ ̄/
  ̄ ̄\/___/


バンバンバンバンバンバンバン
バン     バンバンバン
バン (∩`・ω・)  バンバン
 _/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
   \/___/ ̄


      ; '     ;
       \,,(' ⌒`;;)
       (;; (´・:;⌒)/
      (;. (´⌒` ,;) ) ’
     (´:,(’ ,; ;'),`
      / ̄ ̄\
      /´‐ω‐` \

  ミ(  ;´・) 
 _/_  / ̄ ̄ ̄/
   \/___/ ̄

やるならかもかも

わたしまーつーわ

お願いしますお願いします

期待あげ

スラム近く

非妹「あ”あ”あ”あ”」バチバチバチバチ

妹2「……」

妹3「……」フゥ

妹2「……よし」カチッ

非妹「ぁ……」シューシュー

妹2「殺せ」ペタッ、スタスタ

非妹「……」

妹2「殺せ」ビリッ、ペタッ、スタスタ

非妹「……ぁあ!あ!あ!あ!あ!」
ブスッブスッザグッガッガッ

妹2「よし、いいぞ」パンパン!

非妹「……」フーフー

妹2「いけそうじゃないか」

妹3「あの女の写真を貼り付けたマネキン人形をズタズタにする事はね」

妹2「いやに否定的だね」

妹3「なんだか、気味が悪くなってきたの」

妹2「ずっとだろ、いまさら何を」

妹3「そうじゃなくて、何かもっと……」

妹2「?」

妹3「いや、なんでもない。……しかし本当に気持ちが悪いわよねこいつ」

妹2「眼の位置が大分ずれている上に左の目の側にできそこないの小さな目がある」
  「耳は頭の横というより首の横についている」
  「鼻は異常に小さく、唇はなくただのきれこみの口」

妹3「頭の形はひしゃげて後ろに長い。髪は房になっているのがまとめて五本あるだけで」
  「はげいる部分とそうでない部分の差が激しい」

妹2「出来損ない、これ以上に言いようの無い容貌をしてるよ。しかし」

妹3「……」

妹2「皮・爪剥ぎ、火、水、針、万力色々試したが」
  「やっぱり電気がいちばんだったな」

妹3「……。さっさと済ませて早くこいつを処分したいわね」

妹2「そうだな。兄さんが僕を抱いてくれる明日が楽しみだ」

妹3(あぁ……気持ち悪い)

復活してたか!
しかし随分おぞましい姿だったんだな……非妹って

まだ?まだ?まだ?まだ?
投げるなよ?おもしれぇんだからな?

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