モバP「ふぇぇ……幼女になってしまったよぅ……」 (67)



事務所:事務室

まゆ「久しぶりに、一緒にご飯が食べられましたね……寂しかったんですよぉ?」


モバP「お互いな。すまない、食いながら話しながら仕事しながらなんて、品がないのに」カタカタモグモグパクカタ


まゆ「いえいえ、仕事をしてるPさんって、素敵ですから……♪」


モバP「……ありがとう」カシュッゴクッ


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まゆ「また、ドリンクですかぁ?いつか身体を壊しちゃいますよぉ……」


モバP「栄養に関しては、まゆのお弁当のおかげで問題無い。カフェインプラスアルファをとってるだ、け……!?」グラッ


まゆ「Pさんっ!」



モバP「ンッ、んあー!」ピカァァァァ!


まゆ「何の光ーっ!?」



まゆ(Pさんとお喋りをしてた時、突然にPさんが温かみのある光に包まれました)


まゆ(後に残ったのはスーツと……小さな女の子だけです)


モバP(幼女)「ふぇぇ……どんなじょうきょうだよぉ」



まゆ「もしかして、Pさん……?」


モバP「あたりまえだ……まゆは、せいちょうきなんだ?」ウワメヅカイ


まゆ「やっぱり、Pさんなんですね?」つ手鏡


モバP「……だれ、これ?」


まゆ「これ、Pさんです」



まゆ(例えPさん自身であったとしても、まゆ以外の女の子を見るのは……あまり、嬉しくは無いですねぇ)ズキンッ

ガチャンッ
ちひろ「失礼します!Pさん、試作スタドリを飲んで……遅かった!?」


モバP(幼女)「ちひろさん、こんにちわー」


まゆ「……どういう事ですかぁ?」



ちひろ「……試作スタドリの主要材料のウサミンニンジンは、強烈な刺激物なんです」


ちひろ「副作用として、十一次元のにあるウサミン星を認識する為の次元フィルターローブ機能を活性化させることがあります」


ちひろ「ウサミン星はそのものが生物とも言えるそれであって、フィルターローブを経由してウサミンの意志であるハート・ウェーブに触れてしまったのだと思います……」


ちひろ「ウサミンの意志……おそらく、ウサミン星人の増殖。Pさんは永遠の17歳の卵、あるいは雛形となってしまったんだと思います」



まゆ「えっと……それって、つまり?」


ちひろ「魔法同然のテクノロジーで生まれ変わったって事……です」


まゆ「そっ、そんな……」











まゆ「生まれ変わってもまゆの側にいてくれる。Pさんはやっぱり、まゆの運命の人なんですねぇ……♪」


ちひろさん「タフですね!?」



ちひろ「ところで、今からPさんは、私の言った通りの行動をするはずです」


まゆ「えっ?」


ちひろ「まず、現状の『否定』」


モバP「おれがようじょ?ははは!だにぃそれはちがうぜ、かみきりむしさ!」



ちひろ「次に『怒り』」


モバP「せんかわちひろめがぁっ!たまねぎたっぷりまぶして、ハンバーグにしてくってやるーー!」ブンブン


まゆ「まゆに任せてくださいねぇ……」ユラリ


ちひろ「わ、私がすぐに戻しますから!次は『交渉』を始めるはずです」



モバP「かみさまでもほとけさまでもだれでもいいです。おれにもとののっとラブリーウン十ペケ才どくしんのからだをかえしてください。なんでもしますから……」


まゆ「ン……?」


ちひろ「抑えてくださいっ。そして『悲嘆』」



モバP「あはは……かおもせたけもちがってさぁ、おれあすから生きてけるのかな。じどう車めんきょもなし、生めいほけんもしゃかいほけんもこせきもなし、なし、なし、なし!どうやって生きればいいの……?」


まゆ「これは……」


ちひろ「……すぐに完成させますから。そして最後に『受容』」



モバP「うけ入れよう。おれはようじょ。どこにでもいる、ふつうのようじょだ」


まゆ「……適応、早すぎませんか?」


モバP「なれた」


ちひろ「次元フィルターローブが働きすぎて、ハート・ウェーブに慣れ始めた?知能レベルが落ちてる可能性があります……元素、言ってみてください」



モバP「えと……水そへりうむ、りちうむに……べりりりりうむ?」


まゆ「よく知ってますねぇ、偉いですよぉ♪」ナデナデ


モバP「な、なでなでやめろ、まゆ!」



まゆ「ダメですよぉ、そんな言葉を使っちゃ……撫でられるの、やです?」


モバP「やだよ。やだ」


まゆ「本当に?」


モバP「やだ!」



モバP「……くない」ギュッ


ちひろ(大変です……記憶障害に精神年齢の低下も始まってます)



ちひろ「ところで、お風呂に入った方がいいですよ」


モバP「自分でもわかる……べたつく」


ちひろ「生まれ直しに伴うカロリーの消費したのですから、発熱による汗もひどいでしょう?」


ちひろ「生理食塩水とおかゆを用意してきますから、備え付けのシャワーを使ってくださいね」


ちひろ「それまでの間に、解決手段を用意しますから!」スタスタ

表記を幼Pとかにしてくれないか

>>20
変更してきます



幼P「うう……そうですね。かりてくる……」グラッ


まゆ「はい、どうぞ♪………いや」


まゆ(待ってください。今のPさんは小さい女の子、女の子?とはいえども、Pさんがまゆ以外の女の子の肌を目にする?)


まゆ(……まゆは、嫌です……!)ポワワワン



まゆs脳内:妄想空間

ナレーターままゆ「説明します!佐久間まゆは複数人の脳内ちびままゆによる、合同協議によって行動しています!」


天使ままゆ「Pさんが女の子になってしまった以上、身体の洗い方だってわからないかもしれません!一人で歩けるかも怪しい弱りようですし。教えられる……そう、優しく教えられるお姉さん役が、今のPさんには必要なんですよぉ♪」


悪魔ままゆ「Pさんが女の子に……それも、小さな女の子になってるんです。日頃なら、そんな姿は見れません。……それを、独占出来るんですよぉ♪」



天使 悪魔 「……ユウジョウ!」ガシッ


通信担当ままゆ「脳内妄想班から映像データ入電!スクリーンに映しますっ」

ピコンッ



天使 悪魔 「……ユウジョウ!」ガシッ


通信担当ままゆ「脳内妄想班から映像データ入電!スクリーンに映しますっ」

ピコンッ

連投失礼しました



幼Pinスクリーン「きがえ、なれないなぁ……さきがいたむし、やだな……」


幼P「えっ、こんなとこまであらうの?……てきとうじゃ、だめ?」


幼P「くすぐったいてばー、もうっ」



ままゆ准将「……なんと破廉恥な!」



袖なしままゆ「Pさんにはやはり、白いショーツがよく似合う……」


石のままゆ「歯を食いしばって!修正します……!」


袖なしままゆ「これが若さ……」キラキラ……



事務所:事務室

幼P「な、なんだ?こわい顔してるぞ?」


まゆ「……お姉さんと、お風呂に入りましょう?」ガッ


幼P「ふ、ふろくらいひとりでできるし!どうして自分のからだなのに、自ゆうにしてはいけないの!?」ジタバタ



まゆ「Pさんは、身体の洗い方……わかりますかぁ?」


幼P「わかることにするから!だから、むりやりはやだーっ!」


んぁぁぁぁぁ……



事務所:シャワー室

まゆ「目、瞑っててくださいねー♪」シャカシャカ


幼P「んー♪」


まゆ(思ったより、早く話を聞いてくれました♪)



まゆ「……そう言えば、こんなに一緒にいるの、久しぶりですね」シャカシャカ


幼P「たしかに……」




幼P「……このままのほうが、いいい?」


まゆ「えっ?」ピタッ



幼P「このからだなら、ずっとまゆと、いられるかもしれない……こっちのほうが、いい、か?」ギュッ


まゆ(震えてる?……Pさんの、小さな背中)


まゆ(すべすべしてて、ぷにぷにとしてます。赤くなったプディングみたいなほっぺたが、水分とコラーゲンの含有量を自己主張しています)


まゆ(そうですよね。今一番不安なのは……Pさんなんです)


まゆ(……任せて、ください!)



まゆ「大丈夫ですよぉ。Pさんがどんなことになっても……必ず。まゆが、隣にいますから」ナデナデ


幼P「ほんとに?……う、うぇぇ……」


まゆ「Pさん?」


幼P「……はやっ!みずっ」



まゆ「シャワーですかぁ?って、あぁ!」バシィッ!

ジャァァァ

幼P「……目に、シャンプー入った。目つむるの、つかれた……」


まゆ「あっ……すみません。遅れてしまって」


まゆ(あれ?入ったってことは、少し開いたってこと……?)



まゆ(み、見られました!?忘れてたような無いような、Pさんと互いに生まれたままってことを、すっかり忘れていました!)アセアセ



まゆs脳内:妄想空間


スクリーン「ふぇぇ……まゆ、やめろぉ。いまのおれ、わかすぎるってぇ。……ぐすっ」


スクリーン「うふふ……まゆにはPさんの姿形は、関係無いんですよぉ」


スクリーン「まゆが真に願ってやまないのはたった一つ!真白に煌めくとっても綺麗な、Pさんの鼓動それだけなんですっ!」


スクリーン「ね、ねごとはねていって!?」


スクリーン「ただ、儚い……願いでした。まゆの夢、受け止めてください、Pさぁん!」


スクリーン「しゃあぁべるなぁぁ」


ままゆ准将「なんと破廉恥な!」グハッ



袖なしままゆ「准将!」


ままゆ准将「あなたが……佐久間まゆの指揮を取ってください……ヤンデレラガールならそれができる……」


袖なしままゆ「准将っ!」


ナレーターままゆ「……という事があってから、脳内会議室は散々です……」



袖なしままゆ「新しい時代を作るのは、老人じゃありません!」


ミンキーままゆ「恥を知れ、俗物!……あぅ」カァッ


石のままゆ「本当に排除されるべきなのは、仕事をしてるPさんの格好良さを知らないあなたたちです!」



事務所:シャワールーム


まゆ「……お風呂!上がります!」


幼P「じゃあ、いっしょにあがる」


まゆ「はっはい……」


まゆ(身から出た錆!?Pさんに着替えが見られる……?あぅ……)ボシュン!


幼P「だいじょーぶー?」ペチペチ



事務所:休憩室


まゆ(……恥ずかしかったです。今更ですけど、反射的な行動は、慎むようにしましょう)シュン……



まゆ(Pさんは食事の際に、スプーンを持つことも出来ないほど衰弱してました)


まゆ(ちひろさんによると、体感の著しいブレによる内的・外的ストレスが積み重なったことが理由らしいです)


まゆ(食べさせてあげたんですけど、泣いちゃって……泣き疲れて、眠っちゃいました)



幼P「おれはおもちゃじゃ……ないんだぞぉー……」スー……


まゆ「うふふ……どんな夢を見てるんでしょうかねぇ?」つんつんぷにぷに


まゆ(Pさんには悪いとは思いますけど、こうやって一緒にいられるのも……悪くは無いのかも、しれません)



ちひろ「接待で飲み潰された夢とかだと思いますよ……それより、出来ました!ウサミン電波ジャマーです!」つPヘッド


まゆ「大きいP字のヘルメット?」


ちひろ「あー、デザインは何でもいいんですけど……ウサミンの意思をのせてるハート・ウェーブを受信し続ける限り次元フィルターローブは刺激されて発達し続けるので、まずこれをつけて遮断して、使わせずに退化させる必要があります」


ちひろ「あとは身体の再生用のカロリーを少しずつ投与すれば、あっという間に元通りです♪」



まゆ「……オカルトですかぁ?」


ちひろ「あまり否定は出来ませんね……でも、発達したウサミン科学は魔法と違わないらしいですし」


まゆ「……よくそんな物騒なものを使う気になりました、ねぇ……?」ギロッ!



ちひろ「ひぃっ!そ、その、やばいと思ったけど制作意欲を抑えきれなくて!」


まゆ「……まゆ、Pさんと海に行きたいなぁ。この時期の仙台の海は、綺麗なんですよぉ……?」


ちひろ「おっ、仰せのままにっ……ところで」


ちひろ「早くつけないと、Pさんの元の精神や記憶が死んじゃいます……急ぎましょう」


まゆ「……えっ?」



ちひろ「肉体が完全に別になったストレスを無意識に忌避して……まず、「もとから自分はこうだった」と考えるようになるはずです」


ちひろ「知能や判断力がどんどん削ぎ落とされて、Pさんが知りうる限りの『小さな女の子』のデータをリピートする、お人形みたいになってしまうと推測されます」


ちひろ「洗脳を自分でやって、自分で完成させてしまうんですよ……」



まゆ「PさんがPさんじゃなくなってしまう……?」


ちひろ「……はい。本当に危なかったです。耐性が無いのか、ウサミンナイズドがどんどん進行してましたから。あと一時間遅かったらどうなってたか」


まゆ「……そうですか。よかった……」



まゆ(つけなかったら、今までのPさんとはお別れ。つけても、Pさんとまたいつ会えるかわからない……)


まゆ(……どっちもPさんです。どんなPさんも好き。だけど、まゆは、かっこいいPさんの方が好き……?)




まゆ(なら、会いに行きます。その時のために……自分の手でお別れをしましょう)



まゆ「……まゆに、つけさせてくれませんかぁ?」


ちひろ「はい!」



まゆ(今日。最後までまゆの事を頼ってくれて、ありがとうございます。小さなPさん……)ナデナデ


幼P「ン……おか……」スリスリ


まゆ(Pさんが泣いてる顔を見ていいのは……まゆ、だけですからね)


まゆ(例えPさんが追い詰められてなんかいなくたって。頼ってもらえる……強いまゆになりますから♪)スポッ

おわり



おまけ

まゆ「……そういえば、どうしてちひろさんは、いつものドリンクのところに試作品を保管してたんですかぁ?」


ちひろ「えっ?保管しません?」


まゆ「しないと思いますけど……」



ちひろ「チリソースには自白剤、わさびのチューブには催眠薬。あとは……」ゴソゴソ


まゆ「まゆはこんな物騒な事務所でアイドルしてたんですねぇ……」


まゆ「でも、それがわかるのは、ちひろさんだけですよぉ。もっとこう、薬棚とかでしっかり管理してください」



ちひろ「次からは、うぅ、そうします……ありました!記憶消去スプレーです!やったぁ!」ギュップシュッ!


まゆ「あっ!」



ちひろ「……んぅ……これは、記憶消去スプレーです!やったぁ!」ギュップシュッ!


ちひろ「……んぅ……これは、記憶消去スプレーです!やったぁ!」ギュップシュッ!

ちひろ「……んぅ……これは、記憶消去スプレーです!やったぁ!」ギュップシュッ!


ちひろ「……んぅ……これは、記憶消去スプレーです!やったぁ!」ギュップシュッ!


ちひろ「……んぅ……これは、記憶消去スプレーです!やったぁ!」ギュップシュッ!


ちひろ「……んぅ……これは、記憶消去スプレーです!やったぁ!」ギュップシュッ!


ちひろ「……んぅ……これは、記憶消去スプレーです!やったぁ!」ギュップシュッ!


ちひろ「……んぅ……これは、記憶消去スプレーです!やったぁ!」ギュップシュッ!



まゆ「……まゆは何も見てません、まゆは何も見てません、まゆは何も……」ガタガタブルブル

おしまい



いいお姉さんとヤンデレの最悪のマッチング……が、起きたかはわかりません。ハイエースを乗りこなすまゆを書くのは流石にまずいと思ったので、Pを元に戻す事としました。ウサミン関係は適当です。

拙い作品に最後まで付き合っていただいて、本当にありがとうございました。



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