【みなみけ】ヒトミ「ナツキ!買い物に付き合ってくれ」 (21)

ヒトミ「なになに、『気になる男友達と親密になるにはプレゼント選びを手伝ってもらいましょう』か…」
マキ「あ、それ私も使った~本当にそれだけで終わったけど」
アツコ「いきなりデートだとちょっと身構えるもんね」
春香「選んだプレゼントを後でその友達に渡すのもドッキリ感があって良いって聞いたよ」
ヒトミ「マジっすか!?(これは使えるかも?)」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408873229

ヒトミ「おーいナツキー、ちょっと話が」

ナツキ「…どうするかな、んっ?」

ヒトミ「(ナツキのあの目は……恥ずかしいけど重要なことを話そうとしているような…)」

ナツキ「なんだ、何か用か?」

ヒトミ「いっいや(まさかこっ告白!?)心の準備が…」

ナツキ「ならこっちから頼みがある。(情けない話だが背に腹は代えられん)」

ヒトミ「おっおう、何だ?(えぇ~!?ほっ本当に!?きょっ教室で!?)」

ナツキ「………数学の教科書を忘れた、貸してくれ」

ヒトミ「………えっそれだけかよ?別に良いけど」

ナツキ「助かる」

ヒトミ「(何だコイツ、そういえば変な間があったな)」

ヒトミ「(そうかっ!今のは照れ隠しで、なんでもない頼みに変えたんだな!!)」

ナツキ「借りは必ず返す、何でも言ってくれ」

ヒトミ「なら週末買い物に付き合ってくれ、従弟にプレゼントを買うんだ」

ナツキ「週末か、よし分かった。ところで今のは最初の相談なんじゃないのか?」

ヒトミ「あぁ~そういやそうだな、それならお前の本当の頼みを当日に聞かせろ」

ナツキ「何のはな…」

ヒトミ「シチュエーションは用意したんだからちゃんと話せよ!…じゃあな!」

ナツキ「おい、教科書は?」

ヒトミ「(そうだった!でも当日まで顔見れそうにないかも…)誰かに持ってこさせる…」
スタスタ

ナツキ「え…あんまり人に知られたくないんだけど」

週末

アキラ「兄貴たちは今日出かけるんだよね?」

ハルオ「ああ、ちなみに冬馬はあちらの南さん家だ」

アキラ「兄貴はデート?」

ハルオ「まさか、相手は異性数人だがそんなつもりは無い」

アキラ「良いなぁ、モテる為のレディーファーストとか教えてよ」

ハルオ「何を言ってるんだ?一番は冬馬に決まってるだろ、…そろそろ時間だ、行ってくる」

アキラ「(何であれで異性と出かけられるんだろ?)ナツキはまさか?」

ナツキ「従弟へのプレゼント探しを手伝うことになった、戸締りはしっかりな」

アキラ「えぇ~!?それ完全にフラグじゃない!もっと服とか考えた方が良いよ」

アキラ「プレゼント以外のお金は全部出して、荷物もちゃんと持ってあげて、道路側を歩いて」クドクド…

ナツキ「今日は暑いな、出がけにアキラが一人呟いてたがまあいいだろう」

アキラ「…っていないし!!あぁもうこんなに考えてるのに何で僕に彼女がいないんだろ?

ヒトミ「(かわいい服選べたかな?あれからナツキと話してないけど…)」

ナツキ「お、いた、おいヒトミ」

ヒトミ「(あ~緊張するな~…もうやけくそだ!!いつも通り接しよう!!)」

ナツキ「なんだお前ぶつぶつと」

ヒトミ「うわっ!?っていたのかよ!!まさか聞いてたか?」

ナツキ「いや聞き取れなかった。」

ヒトミ「(あっぶねー!)なっならいいや、気を取り直してデパートに行くぞ」

ナツキ「分かった」

ナツキ「ところで従弟は何才なんだ?」

ヒトミ「えっあっそうか、…同い年だ」

ナツキ「そうかそれで…」

ヒトミ「はっ!?(ナツキのあの目は……大きな疑問が解け遂に相手と一心同体になったような…)」

ナツキ「俺が選ばれたのか」

ヒトミ「いっ一心同体の前にもっと段階があるだろー!?何考えてんだ?」

ナツキ「えっ、何を考えてるか?…じゃあそいつの趣味は?」

ヒトミ「お前と一緒だよっ!」

ナツキ「そうか」

ヒトミ「何でキッチンコーナーにいるんだよ?」

ナツキ「そいつ俺と趣味が同じなんだろ?」

ヒトミ「(そっかコイツは料理好きだった)あっそうだったな」

ナツキ「このコーヒーメーカーは使ってるが便利だぞ」

ヒトミ「(それじゃあお前に渡せないだろー)もっと意外性のあるやつないのか?」

ナツキ「セットのステンレス鍋もウチにあってなかなか傷まない、喜ばれるんじゃねえか?」

ヒトミ「鍋か…高校生のプレゼントには意外だな…」

ヒトミ「って方向性が違うんだよ!お前が欲しくて持ってなくて使ってみたら便利そうなヤツ選べよ!」

ナツキ「何か難しい注文だな、俺は持ってないがタンブラーはどうだ?高校生らしく部活や普段の水分補給に」
クドクド

ヒトミ「おっナツキにしては上出来だな、善は急げだ、これにしようぜー」

ナツキ「腹減ったし買ったら飯だな」

月曜日

ヒトミ「プレゼント選びがスムーズだったのとランチが美味しかったせいでナツキの頼みを聞きそびれた…」

ヒトミ「はぁ~もっと言いやすい環境を作るべきだったかなあ~?」

ヒトミ「まあいいや、今日はあのタンブラーを渡すんだからその時に」

ヒトミ「おいナツキこないだはありがとな」

ナツキ「いや、…そういや従弟の誕生日はいつなんだ?」

ヒトミ「あ~そのことだけど連絡取ったら似たヤツ持ってたんだよな~(うんうん自然)」

ナツキ「そうか、そりゃ別のにしねえとな」

ヒトミ「でっでっでっ…でだ、しゅ、趣味が同じな、おっ、お前に貰って欲しいな~なんて(ヤベ大丈夫か?)」

ナツキ「うん?…俺は同じのを持ってるぞ、お前と別れた後気になって買った」

ヒトミ「えっ……………そっそうなのか、じゃあ」

ナツキ「今もほら、学校で使ってるがコイツは大した奴だ、貰い手がないならお前が使えばいいんじゃねえか?」

ヒトミ「わっ私が!?(これは同じものを一緒に使おうという遠回しな愛の告白ーーーーー!?)」

ナツキ「ああ」

ヒトミ「あ、ありがとう大切にする」

ナツキ「(自分で買っといてありがとうも変な気がするが)おう、良かったな」

ヒトミ「~♪」スタスタ

ナツキ「変な奴だな」


後日

春香「ヒトミが学校で持ってたシルバーのタンブラー、あの色だけが人気でみんな持ってるのよねー」

春香「たしかナツキ君も持ってたし、いい色が出ないかしら?」

速水「…いいことを聞いたわ…」

保坂「何っっ!?南春香が唯一無二な色合いのタンブラーを探しているだとっっ!?」

速水「そーそーあんたごくたま~にお弁当のセンスあるんだから、タンブラーもいい色付けれるでしょ」

速水「私にはいい感じの色だけ教えてね、あんたがペイントしたのなんて死んでも使わないんだから」

保坂「帰ったら色の研究をせねば、南春香のタンブラーに似合う色、そう『保坂色』と名付け創りだそう!!」

速水「…やっぱいいわ」

ごめんなさい、すごく短いですが、オチにしたつもりでここで終わりです

もし続きが書けたらまた投稿します

ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom