ヨハン・アンデルセン「俺の進路は精霊と人間の架け橋になる事っと・・・」 (283)

ヨハン「どうです先生」

先生「ヨハン君・・・君はデュエルアカデミア本校に行ってから変わったね」

ヨハン「え?そうですか。ハハハ」

ヨハン「色々あったからさ!」

先生「色々って?」

ヨハン「ああ!それで俺の進路はこれでいいですよね先生!」

先生「君ほどのデュエリストならプロも夢じゃないのに精霊だとか」

ヨハン「言いっこ無しだよ先生。それに精霊は居るから本当に」

先生「そう・・・」

ヨハン「精霊と人間が共存する日も近いぜ」

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ヨハン「拝啓遊城十代様。俺はこの度アカデミアを卒業し精霊世界へ旅立ちます・・・堅苦しいかなルビー?」

ルビーカーバンクル「ルビ?」

サファイアペガサス「ヨハンが思うように書けばいいんじゃないか」

アメジストキャット「そもそも十代に手紙が届くのかしら」

ヨハン「あいつどこ居るか解らないもんなあ・・・」

ヨハン「うーん・・・」

エメラルドタートル「ヨハンよ」

ヨハン「ん?どうした」

エメラルドタートル「意気込んでいるところ悪いがどうやって精霊世界へ旅立つのじゃ」

ヨハン「あ・・・」

ヨハン「そういやそうだったよな!すっかり忘れてたぜ!」

アメジストキャット「ヨハン・・・」

ヨハン「何か方法は無いかなエメラルドタートル」

エメラルドタートル「うむ・・・」

ヨハン「・・・」

エメラルドタートル「むむむ」

ヨハン「・・・大丈夫だよエメラルドタートル」

ヨハン「信じる心が奇跡を起こす。だろ?」

ヨハン「俺は信じるぜ!精霊世界へ行く事を絶対にさ!」

ヨハン「不可能を可能にするのがデュエリストってやつさ」

ヨハン「荷物はこれでOK」

ルビー「ルビ!」

ヨハン「お、こいつを忘れてたぜ」

ヨハン「さらばデュエルアカデミア。三年間ありがとうございました」

サファイア「ヨハン」

アメジスト「行くのね!」

ヨハン「ああ!」

トパーズ「でもあては無いんだろヨハン」

ヨハン「大丈夫大丈夫」

アンバー「何というかヨハンを信じようじゃないかみんな」

コバルト「ヒョーヒョー」

ヨハン「手始めに手がかりを探すか」

オブライエン「チッ・・・弾切れか」

ヨハン「おっと!オブライエン!」

オブライエン「その声はヨハンか!?どうしてこんな所に!」

ヨハン「ん?精霊世界の手がかりを探しにさ旅してるんだよ。危ない危ない」

オブライエン「こんな内戦真っ只中の地に・・・お前という男は」

ヨハン「ちゃんと卒業した?」

オブライエン「ああ、だが俺はデュエリストよりも」チャキッ

オブライエン「傭兵としての生き様を選んだ!」ダダダダダダ

オブライエン「手を血で染めた俺にはデュエルという物が眩しすぎる」

ヨハン「なら戦争なんて辞めればいいだろ?デュエルでさ!」

オブライエン「世の中にはデュエルでどうにもならないリアリストという人種が居る・・・それが」

オブライエン「この世に平和が戻らぬ証拠だ!!」ダダダダダダ

オブライエン「ハァハァ・・・」

ヨハン「あいつら撤退して行ったな・・・酷いなこの」

オブライエン「これが現実だ。かつて十代がこの世界を救った・・・だが」

ヨハン「争いは終わらないか」

オブライエン「人間とは争わずには生きていけない生き物なのか。どう思うヨハン」

ヨハン「俺、難しい事は解らない。方向音痴だしさ」

ヨハン「でも例え道を間違えても必ず自分の居るべき場所へたどり着く。だって俺、ヨハン・アンデルセンだから」

オブライエン「・・・」

ヨハン「俺と来いよオブライエン。こんな物騒な物を捨ててさ!」

オブライエン「だが俺は」

ヨハン「今からでも間に合うよオブライエン。その証拠に懐にデッキがあるだろ?立派なデュエリストだよ」

オブライエン「ヨハン」

ヨハン「どうしたオブライエン」

オブライエン「何か手がかりはあるのか」

ヨハン「いや今のところは何も」

オブライエン「そうか・・・ヨハン!思い出したぞ」

ヨハン「何を!?」

オブライエン「一人だけあの世界に残った男が居る。そいつと連絡を取れれば」

ヨハン「初耳だぜそんなこと!?一体誰が」

オブライエン「三沢・・・三沢大地だ」

ヨハン「三沢?もしかしてあの三沢か!?」

オブライエン「そうだ。三沢大地だ」

ヨハン「誰かあいつの連絡先を知ってる奴は」

オブライエン「居るとすれば十代、万丈目辺りかもしれん」

ヨハン「十代は絶対に捕まらないし、万丈目は?」

オブライエン「万丈目の居場所なら大丈夫だ」

万丈目「何!?三沢の連絡先だと」

ヨハン「ああ!」

万丈目「知らん知らん!第一俺とあいつとはそこまで仲が良くない!」

ヨハン「そう言うなよ同級生だろ」

万丈目「強いて言うなら十代ぐらいだ奴と仲が良かったのは」

オブライエン「やはり十代か」

ヨハン「だな。悪かったな万丈目」

万丈目「ヨハン、お前もプロになれ。精霊世界の入り口なんて見つけ出すのに何年もかかるぞ」

ヨハン「かもしれないけど。俺の夢だから」

オブライエン「先を急ごう」

おジャマイエロー「アアーッ!!」

万丈目「うるさい!いきなり叫び出すな!!」

おジャマイエロー「万丈目のアニキ~忘れちゃったの?あるじゃないの入り口が」

ヨハン「本当かおジャマイエロー!?」

おジャマイエロー「うん。ほらアカデミアの大浴場が」

万丈目「そうか!あそこか!」

オブライエン「大浴場?」

万丈目「ああ、俺と十代、翔、隼人はその大浴場で精霊世界に迷い込んだ事があった」

万丈目「カイバーマンと言う精霊共のドンと出会ってな。全くあの時は」

ヨハン「オブライエン」

オブライエン「鍵はデュエルアカデミアだな」

万丈目「おいコラ!人の話を聞かんか!」

オブライエン「結局付いて来たのか」

万丈目「う、うるさい」

クロノス「セニョールヨハン!お久しぶりナノーネ!」

ヨハン「あ、クロノス教諭」

オブライエン「教諭、先ほど電話したように」

クロノス「大丈夫ナノーネ。ちゃんとお湯は沸かしておいたノーネ」

万丈目「湯を沸かす必要あるのか」

ヨハン「万丈目達が入浴してた時に扉が開いたんだろ?なら同じように」

オブライエン「服を着たまま入るのか」

ヨハン「だって全裸のまま精霊世界に突入したらみんなビックリするだろ。ほらオブライエンも」

オブライエン「・・・」

万丈目「何を考えてるんだこいつは・・・」

ヨハン「・・・」

オブライエン「・・・」

万丈目「・・・」

ヨハン「ん?何か輝き始めたぞ」

クロノス「な、何ナノーネ!?危ないから早く出るノーネ!!」

オブライエン「す、吸い込まれる感覚だ!!」

万丈目「ぬ、ぬわああああああああああ」

ヨハン「うわああああああああああああ」

クロノス「き、消えてしまったノーネ・・・」

ヨハン「いてて・・・ここは」

ルビー「ルビ!」

ヨハン「ルビー・・・ここって」

万丈目「精霊世界だ。見ろおジャマイエローが実体化している」

おジャマイエロー「オブライエンの旦那ァ」

オブライエン「はっ!」

ヨハン「気がついたかオブライエン。ここは精霊世界のようだぜ」

オブライエン「フッ、どうやら第一のミッションはクリアのようだな」

キーメイス「・・・」

ヨハン「やあ!」

キーメイス「ヒェッ」

ヨハン「あ、何で逃げちゃうんだよ」

オブライエン「俺たち人間が珍しいんだろ」

万丈目「全くこれからどうするんだ!?この世界に来てどう繋げるんだ!?」

ヨハン「なあイエロー、カイバーマンってどこに居るんだ?」

おジャマイエロー「オイラもわかんないのよ。何てったって神出鬼没らしいのよね」

ヨハン「ふーん・・・」

万丈目「何がカイバーマンだ!どう見ても海馬瀬人じゃないか」

ヨハン「そんなに似てるのか」

万丈目「ああ、ちょうどあの・・・あいつだ!」

ヨハン「何が?」

万丈目「あいつだ!あのモンスターの群れの中に居る男だ!!」

オブライエン「驚いた・・・海馬瀬人そっくりじゃないか」

ヨハン「おーいカイバーマン!」

カイバーマン「人間・・・お前は見たことがあるぞ」

万丈目「フン」

ヨハン「俺はヨハン・アンデルセン。こっちは相棒のルビー」

カイバーマン「ふぅん。宝玉獣使いのヨハンか」

ヨハン「俺のこと知ってるんだ!へへへ光栄だな」

カイバーマン「そのヨハンが一体何の用だ。この世界に」

ヨハン「俺はこの世界と人間の世界の架け橋になりたいんだ!その交渉に来たのさ!」

カイバーマン「人間と精霊の架け橋。ハーハッハッハ!!!」

ヨハン「何だよ・・・何がおかしいんだよ」

カイバーマン「そんな物は意味が無い。この世界から去れ」

ヨハン「意味が無い?どうして!?」

カイバーマン「遠い未来、人間と精霊の絆は途切れる。今のように精霊を見る力を持つ者は消え失せる」

ヨハン「!?」

ヨハン「未来は未来だろ!そんな未来は俺達が変えてやるぜ!」

カイバーマン「黙れ小僧!貴様にそんな力があると言うのか!?」

ヨハン「ある!」

カイバーマン「フッ、笑止」

ヨハン「俺達が変えるんだ」

カイバーマン「・・・いいだろう。ならば己が手で未来を変えてみせろ」

カイバーマン「ついて来い」

万丈目「デュエルだな!ヨハン、俺にやらせろ!こんな分からず屋はこの俺が」

オブライエン「行くぞ」

万丈目「また無視するか・・・おいコラ!待て二人とも!」

カイバーマン「この扉は未来世界へと繋がっている」

万丈目「何が未来世界だ!嘘じゃないだろうな!」

カイバーマン「情弱な。精霊世界には時間という概念がない」

カイバーマン「どうするヨハン、言っておくが帰れる保障は無いがな。それでも変えて見せるか」

オブライエン「ヨハン」

ヨハン「俺は行くぜカイバーマン」

カイバーマン「フッ、お前のデッキはここに置いていけ」

カイバーマン「これは試練だ。お前というデュエリストがどこまでやれるかどうか」

ヨハン「ああ、そうする」

アメジスト「ちょっとヨハン!」

トパーズ「何故だヨハン!?」

コバルト「俺たちは常に一緒だろう!!」

ヨハン「もしもって事があるかもしれないだろ」

アメジスト「ヨハン・・・」

ヨハン「皆がここに居る限り俺は戻ってくる・・・必ずな」

ヨハン「カイバーマン!皆の事を頼むぜ」

カイバーマン「好きにしろ。不憫な思いはさせん」

ヨハン「じゃあ行ってくるぜみんな!しばしの別れだ!」

ルビー「ルビー!」

サファイア「ヨハンも逞しくなったな」

エメラルド「うむ。行くのじゃヨハンよ。そしてその若さで未来を切り開くのじゃ」

オブライエン「俺も行く。お前はどうする」

万丈目「行くに決まってるだろ!未来だろうが過去だろうがこの万丈目準は逃げん!」

ヨハン「あの子は見えないな。この子も・・・」

ヨハン「参ったな誰一人として精霊が一緒に居ないぜ」

万丈目「おいさっきから気になってるんだがあのモニター画面見てみろよ」

オブライエン「バイクでデュエル!?まさか・・・聞いた事がないぞ」

ヨハン「それだけ時代が進んだって事だろ?気にするなよ」

オブライエン「あ、ああ・・・ところでヨハン。彼らを宝玉獣達を置いてきたんじゃデュエルが」

ヨハン「それも試練なんだろ。心配すんなよオブライエン」

万丈目「そもそも何をどうすればいいのかサッパリだ」

ヨハン「まずはデッキ構築しないとな。あ、そこの君」

ツァン「は?僕?」

ヨハン「ああ!俺はヨハン・アンデルセン!人間と精霊の架け橋になるためこの世界にやって来たんだ!」

ツァン「人間と精霊の架け橋?」

ヨハン「ああ!君は武者みたいな精霊が見えるぜ。それも6人も」

ツァン「(何よこいつ・・・変質者なの・・・?)」

ヨハン「へえ君がイロウでそっちがカモン、ヤリザか」

ヨハン「ヨロシクな!」

ツァン「・・・」

ヨハン「あ、待てよ」

ツァン「僕、忙しいから」

ヨハン「彼女忙しいのかヤリザ?」

ヨハン「そうか、暇なんだな」

ツァン「アンタさっきから誰と話してるの」

ヨハン「六武衆。君のデッキは六武衆って集団で構成されたデッキなんだろ?」

ツァン「そうだけど・・・どうして」

ヨハン「ハハハ、ふーん・・・そうか残念だなそれは」

ツァン「今度は何」

ヨハン「いやツァンはコナミって奴とデュエルする予定だったのに別の子に先越されて一人フラフラしてるんだろ」

ツァン「どうして僕の名前を」

ヨハン「知ってるさツァン・ディレ。学業優秀だが友達は少ない一人称は僕で素直になれない面がある」

ヨハン「だよなヤリザ!」

ツァン「・・・アンタ何者なの?普通じゃないよね」

ヨハン「言っただろ俺はヨハンだって、用件はこの近くにカードショップ無いかなって」

ヨハン「ちゃんと教えてくれよ?俺って方向音痴だかさ。え?あっちにカードショップがあるって」

ヨハン「そうかカモンの言うこと俺は信じるぜ!ありがとな!」

ツァン「行っちゃった・・・」

オブライエン「奴は精霊を認識し対話する事が可能なんだ。残念だが俺には見えんが」

ツァン「精霊・・・」

ヨハン「これとこれと・・・後これも、どうだルビー」

ヨハン「そうか・・・居ないんだったな」

ヨハン「これ全部下さい」

店員「全部で3000円だよ」

ヨハン「はい」

店員「いやいやお客様。これは何ですか」

ヨハン「お金だぜ」

店員「・・・」

ヨハン「ん?」

店員「店長ちょっと」

店長「これは紛れもない偽札だね。今時こんな古い手を」

ヨハン「何言ってんだよ!これはどう見ても」

店長「セキュリティに連絡を」

店員「はい」

オブライエン「ヨハン!」

ヨハン「オブライエン!万丈目!」

万丈目「おい!これは一体どういうことだ!?」

ヨハン「何が何だか解らないぜ」

ヨハン「離してくれよ。俺ここに来たばかりだから事情がサッパリなんだよ」

セキュリティ「ほらキビキビ歩け」

ヨハン「くっ・・・これも試練なのかカイバーマン・・・」

牛尾「その辺でいいじゃねえか」

セキュリティ「う、牛尾課長補佐!」

牛尾「こいつもここに来たばっからしいしよ。大目に見てやろうぜ、金なら俺が立て替えてやるから」

店長「え、ええ。私共もお金さえ払っていただければ」

牛尾「な?」

セキュリティ「は、はあ・・・」

牛尾「それでいくらだ」

店長「3000円です」

ヨハン「ありがとうございました!」

牛尾「これからはちゃんとこの街のルール守れよ」

ヨハン「はい」

オブライエン「風格のある男だ何者なんだ」

ツァン「あの人は牛尾って言ってこの街の顔よ」

万丈目「何だお前付いて来て居たのか」

ツァン「べ、別にいいじゃない」

オブライエン「顔とは」

ツァン「ふん、そんな事ぐらい自分で調べなさいよ」

ヨハン「感謝しなきゃな。あの人には・・・」

ヨハン「どんなカードが入ってるんだろ?ワクワクするぜ」

ヨハン「ジェムナイト・クリスタ、ジェムナイト・ガーネット、ジェムナイト・サニクス、ジェムナイト・ルビーズ、ジェムナイト・フュージョン」

ヨハン「ジェムナイトか・・・知らないモンスターだな」

万丈目「また宝石か、それでデッキを作るのか」

ヨハン「うん。あの人に助けられたのもジェムナイト達に出会ったのも運命を感じる」

ヨハン「一からのスタートだぜ万丈目」

オブライエン「他のパックも開けてみたらどうだ」

ヨハン「オブライエン!ちょっと付き合ってくれ」

オブライエン「ああいいだろう」

オブライエン・ヨハン「デュエル!」

ヨハン「先攻は俺が貰うぜ!ドロー!」

ヨハン「俺はジェムナイト・ガーネットを攻撃表示で召喚、そしてカードを一枚伏せてターンエンドだ」

オブライエン「俺のターン、俺はヴォルカニック・ロケットを攻撃表示で召喚」

オブライエン「そして効果によりデッキからブレイズ・キャノンを手札に加える」

ツァン「ねえ万丈目」

万丈目「さんだ」

ツァン「万丈目、あのヨハンって何なの精霊とか話が噛み合うわないし」

万丈目「さん付けろ!ヨハンは変な奴だ・・・俺に言えるのはそれぐらいだ」

ツァン「アンタたち友達じゃないの」

万丈目「友達?俺とあいつはハッキリ言って会話もあまりした事がない。ヨハンは馴れ馴れしい男なんだ」

オブライエン「永続魔法ブレイズ・キャノンを発動!」

ヨハン「やはりそう来たかオブライエン!」

ヨハン「あちゃー負けちゃったぜ」

オブライエン「まだ調整中なんだろ」

ヨハン「ああ!」

ツァン「ヨハン」

ヨハン「ん?どうした」

ツァン「いや・・・僕にも精霊見えるかなって・・・別に見たいってわけじゃないけど」

ヨハン「言ってることが矛盾してるぞ。デュエル好き?」

ヨハン「好きだよな。ヒシヒシと伝わってくるぜ」

ヨハン「だって六武衆の皆はツァンの事が好きだって言ってるぜ」

ツァン「ふーん・・・本当にぼ、僕の事が好き?ヤリザ」

ヨハン「違う違うヤリザは右の方、そっちはカモンだよ」

ツァン「くっ・・・」

ヨハン「でも信じてくれる人が居てくれてよかったよ。カイバーマンの話だけじゃ未来の人は堅物なんじゃないかなって」

ヨハン「嬉しいぜツァン」

ツァン「あ、うん。感謝しなさいよ僕が柔軟な思考を持ってる事を」

ヨハン「架け橋になるのは難しいでもどんなに回り道してでも俺は夢を叶える」

ヨハン「今日はその第一歩だぜ」

ヨハン「俺はヨハン!君達に出会えて嬉しいぜ!」

オブライエン「万丈目」

万丈目「奴は今クリスタと会話をしている」

ツァン「そういえばアンタも見えるんだよね精霊」

万丈目「そうだ!この俺もまた精霊との対話が可能!言わば選ばれし」

ツァン「そうなんだ、じゃあ帰るね僕」

ヨハン「ん?彼女はツァンって言って・・・クリスタもそう思うか!ハハハ」

ツァン「・・・何かムカつく」

ヨハン「さてオブライエン、俺たちはどこで寝る」

オブライエン「野宿しかあるまい。寝袋ならある」

万丈目「野宿!?ふざけるな!何で俺が野宿せねばならんのだ!」

ヨハン「仕方ないだろ。無一文で知り合いも居ないし」

ツァン「・・・」

万丈目「ったく仕方ない奴らだ。言っとくが俺は飯の支度とかせんからな」

おジャマイエロー「アニキ~そうカリカリしちゃダメよ」

おジャマグリーン「弟の言う通り」

おジャマブラック「アニキはすぐにムキになる」

万丈目「あーもう煩い!静かにしろ!!」

ヨハン「どこ行くんだ万丈目」

万丈目「見て解らんか?散歩だ」

ヨハン「万丈目って変な奴だろ?」

ツァン「アンタ程じゃないけどね」

ヨハン「美味そうだなカレーだなオブライエン」

オブライエン「そうだ」

オブライエン「この未開の地・・・この世界の人々に精霊の存在を謳うミッション」

ヨハン「うん」

オブライエン「可能なのか」

ヨハン「やって見ないと解らないさ」

オブライエン「フッ・・・それもそうか」

ツァン「ちょっと」

ヨハン「あれ?まだ居たのかツァン」

ツァン「本当にここで泊まる気?通行人がアンタ達のこと見てるよ」

「こんな道端でカレーかよ」

「田舎者のカッペ集団だな。へへへ」

ヨハン「なんだよ、なに見てんだよ」

「何って田舎者だろ。お前ら」

ヨハン「この」

オブライエン「待てヨハン。ここは俺に任せろ」

オブライエン「確かにこんな所で野宿する俺たちにも非がある」

オブライエン「だが侮辱は許さん」

「何ィ~?ならどうすんだ!」

オブライエン「デュエルだ。デッキを抜け」

「チッ!調子に乗りやがってこの田舎者が!」

「俺はマシンナーズ・フォートレスを特殊召喚!」

「こいつは手札からレベル8以上になるように捨て手札または墓地から特殊召喚できるんだぜ!」

「さらにマシンナーズ・スナイパーを召喚してターンエンドだ!」

オブライエン「俺のターン永続魔法ブレイズキャノンを発動。俺は手札のヴォルカニック・バックショットを手札から墓地に送りお前のマシンナーズ・フォートレスを破壊する!」

「!?」

オブライエン「さらにこいつが墓地に送られたとき相手に500ポイントのダメージを与える!」

「くっ・・・」4000→3500

オブライエン「そして俺はファイヤー・トルーパーを召喚。このカードが召喚に成功した時このカードを墓地へ送り相手に1000ポイントのダメージを与える」

「チッ、汚ねえ手を使いやがって」3500→2500

オブライエン「戦場において汚いなど通用しない。これは作戦だ」

オブライエン「カードを一枚伏せターンエンド」

「ドロー!マシンナーズ・ソルジャーを召喚!バトルだ!」

オブライエン「罠発動!万能地雷グレイモヤを発動!よってマシンナーズ・スナイパーを破壊する!」

「だがマシンナーズ・ソルジャーの攻撃が残ってるぜ」

オブライエン「・・・」4000→2400

「ターンエンド」

オブライエン「ドロー、ヴォルカニック・エッジを召喚!」

オブライエン「そしてブレイズキャノンを破壊し手札からブレイズキャノントライデントを発動」

オブライエン「手札のヴォルカニック・カウンターを墓地に送りマシンナーズ・ソルジャーを破壊だ!」

オブライエン「さらに相手に500ポイントのダメージを与える。ヴォルカニック・エッジもまた一ターンに一度相手に500ポイントのダメージを与える」

「またこのパターンか」2500→1500

オブライエン「ターンエンド」

「ド、ドロー・・・」

「クソ!クソ!」

「き、汚ねえ!バーンなんて汚ねえ!」

オブライエン「なら聞こうかデッキ破壊、バーン、ロックは立派な戦術。それを汚いと思うか?」

オブライエン「デュエリストならそれらに対抗する術を考えるはず思い思い作ったこの40枚のカードでな」

「くっ・・・覚えてろよ!うちのボスに言いつけてやるからな!」

ヨハン「帰っちゃったな。あいつら顔に変なマーク付けてたけどサッカーファン?」

ツァン「あれはマーカーって言って罪を犯した奴らが刻まれるマークよ」

ヨハン「へえつまり前科持ちか」

ツァン「結構多いんだよねシティとサテライトが合体してから。更生した奴も居れば未だに悪さする奴も」

オブライエン「ツァンはどうして戻ってきた」

ヨハン「何か俺達をうちに泊めてやろうかなんだとさ。だよなイロウ!」

オブライエン「優しいんだな」

ツァン「別にそんなんじゃないから。ただアンタ達と出会ったのも何かの縁だし、僕の両親忙しいし」

オブライエン「だが年頃の女の子の家に泊まるのは・・・どう思う」

ヨハン「心配いらないってツァンはコナミって奴の事が好きなんだぜ?」

ツァン「アンタさその人の心を見透かすのやめてくれない?」

ヨハン「六武衆が細かく教えてくれるんだ。あー最近服がキツいんだって?成長期なんだよヤイチ」

ヨハン「そうだ、万丈目に連絡しとかないとな」

ツァン「じゃあついて来て」

ヨハン「彼らはジェムナイトって言うんだ。クリスタ」

クリスタ「ヨロシク」

ヤリザ「宜しくでござる」

ヨハン「へえ大きいな」

オブライエン「さて」

ヨハン「どこ行くんだオブライエン」

オブライエン「この街がどういう構造になっているか調べる必要がある。しばらく留守にするぞヨハン」

ヨハン「そっか、何でみんな精霊を認識出来なくなった理由が解るかもしれない」

ツァン「あいつ大丈夫なの」

ヨハン「オブライエンは不死身さ!」

ツァン「それ理由にならないから」

「彼は傭兵。あの筋肉の着き具合と眼光を見れば幾多の視線を潜り抜けた戦士でござる」

ツァン「え?何か言った?」

ヨハン「ああ言ってるぜヤリザが」

ヨハン「もしかして聞こえる感じ?」

ツァン「うん、多分だけどボソボソと」

ヨハン「やったな」

ヨハン「精霊を信じる心・・・それがあれば彼らは応えてくれる」

ヨハン「六武衆のみんなも喜んでいるぜ」

ツァン「へえ・・・思うだけど僕は見えないけど皆は僕を見てたんだよね」

ヨハン「そうだよ」

ツァン「そ、それって僕がお風呂入ってる時や着替えてる時も・・・」

ヨハン「ああ!でも気にするなよ裸見られた程度じゃ死なないぜ」

ツァン「そういう問題じゃないから!」

ヨハン「問題ないって!精霊は家族なんだからさ」

ヨハン「いただきます」

ツァン「アンタよく食べるよね」

ヨハン「腹減ったら戦はできないからな。それが武士だよな」

ヤリザ「うんうん。いい食いっぷりだ小僧」

ヨハン「なあヤリザ、何でデュエリストは精霊を見れなくなったんだ?精霊もデュエリストの側に居ないし」

ヤリザ「うむ、それは人々が我らを信じる心を失ったからだ」

ヤリザ「それに時代は進み人間の生活は便利になった。今のこの世は精霊にとっては住みにくいでござる」

ヨハン「けど中には寄り添って生きてる精霊も居るんだろ」

ヤリザ「居るでござる。ごく少数でござるが」

ヨハン「今の時代の精霊にとって俺たちデュエリストってどんな感じなんだ」

ヤリザ「職務上の関係でござる。無論、拙者達はツァン殿に忠誠を誓っておるが」

ヨハン「あまり絆が強くないんだな・・・悲しいぜ」

ヤリザ「かつてチーム5Dsと呼ばれる者が居たが彼らは見てて素晴らしかった」

ヨハン「チーム5Ds?」

ヤリザ「左様。その絆はどんな名刀を用いても斬れぬ強固なものよ・・・精霊の間でも評判であった」

ツァン「あの人達は英雄だからねこの街の、先輩の十六夜アキって人もその一員だったんだ」

ヨハン「会ってみたいなチーム5Ds」

ツァン「何かそれぞれ違う道に歩み出したから今はこの街に居ないけどね。あ、でも不動遊星なら」

ヨハン「おい見ろよツァン!占いやってるぜ占い!凄い雰囲気してる占い師だぜ」

ツァン「いや人の話聞きなさいよ。それにこの人はモデルで」

ヨハン「にしてもこのテレビ薄いよな。ペラペラだぜ」

ヨハン「食った食った。寝よ」

ツァン「お風呂は」

ヨハン「いいよ別に、おやすみ」

ツァン「ここは僕の家だから僕の言うことには従ってもらうよ!ほら!」

ヨハン「万丈目ってさあのコート3年近く洗ってないんだぜ。大丈夫だよ」

ツァン「大丈夫じゃない!あいつがここ来たら洗濯させるから」

ヨハン「じゃあデュエルで決めようぜ!俺が負けたら風呂に入るよ」

万丈目「何だもう飯を食べたのか」

ヨハン「万丈目!ツァンが風呂に入れってうるさいんだよ」

万丈目「風呂?そんなもの一週間に一度入ればいい!俺も何か食わせてくれ、薄情な奴め俺が帰ってくるまで待たんとわ」

ツァン「そのコートって本当に3年洗ってないの?」

万丈目「当たり前だ!この黒さこそが俺の戦いの歴史!酸いも甘いも噛み締めた俺の人生そのものだ!」

ツァン「・・・僕がデュエルに勝ったらそれも洗濯するアンタ達もお風呂に入る」

ヨハン「ああ!勝とうぜクリスタ!」

クリスタ「了解した」

ツァン・ヨハン「デュエル!!」

ヨハン「先攻は俺が貰うぜ!ドロー、」

ヨハン「俺はジェムナイト・フュージョンを発動!手札のジェムナイト・ガネットとジェムナイト・サニクスを融合し」

ヨハン「ジェムナイト・ルビーズを融合召喚!そして墓地のジェムナイトを一体除外する事でジェムナイト・フュージョンを手札に戻す!ジェムナイト・サニクスを除外だ」

ヨハン「ターンエンド」

ツァン「ドロー、永続魔法六武の門を発動」

ツァン「僕は真六武衆カゲキを召喚そしてカゲキの効果でレベル4以下のモンスターを手札から召喚できる」

ツァン「手札から六武衆の影武者を召喚!そして真六武衆シエンをシンクロ召喚!」

ヨハン「シンクロ召喚!?」

ツァン「まだ僕のターンは終わらない!場にキザン以外の六武衆が居る場合、手札から真六武衆キザンを特殊召喚!」

ツァン「ここで六武の門の効果を発動!武士道カウンターを二つ取り除く事で六武衆または紫炎と名のつくモンスターの攻撃翌力を500ポイントアップ!」

ツァン「さらにもう一回。これにより真六武衆シエンは攻撃翌力が3000、キザンは2300」

ヨハン「凄いな六武衆!一気に来るなんて考えても見なかったぜ!」

ツァン「バトル!お風呂に入ってもらうからね」

ヨハン「それは早いんじゃないか?まだギリギリだぜ!」

ヨハン「俺の負けだ。約束通り風呂に入るよ」

ツァン「案外潔いのね。アンタは」

万丈目「フン」

ツァン「当然そのコート洗濯するから」

万丈目「コートを!?やめろ!それだけは!!」

万丈目「敗北したのはヨハンだ!」

ヨハン「そう堅いこと言うなよ万丈目。臭いぞお前のコート」

万丈目「ふ、ふざけるな」

ツァン「だから臭いから家に置いてあげてるんだから僕の言うこと聞きなよ」

ヨハン「そうだぞ、ほら脱いだ脱いだ」

万丈目「クソ・・・」

ヨハン「このまま寝たら今日一日が終わるんだよな・・・」

クリスタ「ヨハンよ君の夢に我らジェムナイトも手を貸すぞ」

ヨハン「ああ!改めて頼むぜ!」

ヨハン「オブライエン、どうしてるんだろな・・・」

ヨハン「まあ大丈夫か。おやすみ明日も忙しくなりそうだ」

ヨハン「zzz」

ツァン「何で玄関で寝てんのよあいつ」

万丈目「何でこいつはこんな所で寝てるんだ」

おジャマイエロー「どこに行くのよ万丈目のアニキ」

万丈目「どこだと?決まってるだろ!シンクロモンスターをゲットする!」

万丈目「そして元の世界に戻った暁には・・・フフフ」

おジャマイエロー「十代の旦那に挑戦する気?」

万丈目「そうだ!そしてプロである俺は一躍注目を浴びる事は間違いなし!」

おジャマイエロー「でもお金が無いじゃいなの~」

万丈目「わらしべ長者はこんな藁から億万長者へと進化した。俺も無一文でスタートする」

万丈目「下から這い上がる事は容易ではない。だが俺なら可能だ!」

万丈目「未来世界においても万丈目サンダーは変わらん!!」

おジャマグリーン「まーたアニキの病気が発症しちゃったよ」

おジャマブラック「どうしようもないこれだけは」

万丈目「よし、置き手紙を残して・・・行くぞ!」

ヨハン「あーよく寝た。手紙か」

ヨハン「俺はこの世界でデュエルを極める万丈目・・・あいつ」

ツァン「アンタ達さ本当に人間と精霊の架け橋とか言うのになる気あるの?」

ヨハン「万丈目は万丈目。俺は俺さ」

ツァン「変な奴ら」

ヨハン「あれ?どこ行くんだ」

ツァン「どこって学校だけど」

ヨハン「学校?もしかしてデュエルアカデミア!?」

ツァン「そうだけど」

ヨハン「俺も付いてっていいよな!?」

ツァン「あーダメダメ、僕が変な奴って思われるし」

ヨハン「賛成6人に反対1人。決まったな!行こうぜツァン!」

ツァン「僕の話聞いてる!?学校行くよりもアンタ大事な事があるんじゃ」

ヨハン「アカデミアならいっぱい学生も居るし皆に教える事もできるぜツァン!」

ツァン「僕から離れて歩いてよ」

ヨハン「あ、俺はヨハン!ヨロシクな!」

ツァン「ちょっと聞いてるの」

ヨハン「君は精霊を信じる?デュエルモンスターの精霊を」

「は?精霊なんて居るわけないだろ」

「お前クルクルパーじゃないの」

ヨハン「何だと!」

ツァン「ストップストップ」

ツァン「アンタのやり方は押し付けすぎなの、現に見れない人ばかり何だから」

ツァン「本当に架け橋になるんだったらちゃんと丁寧に教えないと・・・って僕は思う」

ヨハン「うん、そうだよな。つい先走りすぎちゃうんだよ俺って」

ヨハン「ありがとなツァン!この世界で初めてできた友達が君で良かったぜ!」

ツァン「そ、そういうのいいから」

ヨハン「丁寧にか・・・ここはアカデミアだよな・・・そうだ!」

オブライエン「なるほど、ここは童実野町だったのか」

オブライエン「俺達の時代から約数十年・・・カイバーマンは何を思いここへ俺達を送り込んだんだ」

オブライエン「精霊を信じられなくなった彼らに対して再び精霊を認識させるのか・・・それとも」

「それはカイバーマンのみが知る。っというわけだ」

オブライエン「何者だお前?」

「あえて僕達を選んだ精霊の王カイバーマンの真意は謎だ」

オブライエン「何者だと聞いている」

「フン!」ドスッ

オブライエン「チッ!ハァッ!!」バキッ

「くっ・・・さすがはオブライエン!プロフェッサー・コブラの教え子だけはある!」

オブライエン「俺の名を?何故知っている!」

「それは僕自身が君たちと知り合いだからだ!」

オブライエン「この動きそして闘気・・・只者ではないな」

「やはりリアルファイトでは少々だが君に分があるようだ・・・」

オブライエン「な、お前は!?」

アモン「久しいねオブライエン」

オブライエン「アモン・・・アモン・ガラムか!?」

オブライエン「生きていたのか」

アモン「辛うじてだがね。その代償にデュエルディスクとデッキを失ったが」

オブライエン「・・・お前の目的は何だ」

アモン「ヨハンが本当に人間と精霊の架け橋になるのか見届けてみたい」

アモン「同じ留学生仲間として」

オブライエン「仲間だと?笑わせるな!十代からお前の事情は全て聞いた!」

アモン「過去は過去、今は今だよ」

オブライエン「アモン・・・」

アモン「君は今、調べ物をしてる、僕も手伝うよオブライエン」

オブライエン「(この男の真意は一体・・・ただで助けてくれるとは思えん)」

アモン「へえ何て不思議な街なんだ」

ツァン「はあ?教壇に立って教えるって?」

ヨハン「俺ってこの時代じゃ多分、死んでると思うけど年上だろ。だから」

ツァン「教員免許は」

ヨハン「心配するな!そんなものは無いぜ!」

ツァン「じゃあダメじゃん」

ヨハン「どんな人生にも回り道があるだろ?問題ないよ」

ツァン「あのねぇ」

ヨハン「じゃあ先生と掛け合ってきるから!」

ツァン「ちょ、待って!」

ヨハン「俺はヨハン・アンデルセンです」

ヨハン「デュエルモンスターの精霊の存在をみんなに教えたいです」

教頭「は、精霊?何を言ってるんだね」

校長「ほォ精霊とは?」

ヨハン「ああ!」

校長「なるほどなるほど・・・精霊ですか」

ヨハン「そう精霊です。俺は人間と精霊を架け橋に・・・」

教頭「ハハハ!!片腹痛い!」

教頭「確かに数十年前にクロノス理事長がその精霊との対話、精霊学を発案しましたがそんなものは廃れました!」

ヨハン「ええーっ!クロノス教諭が理事長に!?凄いこと聞いたぜ!帰ったらみんなに教えよっと」

教頭「コラ!ちゃんと私の話を聞きなさい!」

校長「クロノス理事長はそれはそれは偉大なお方だと伝えられてきた。ですよねハイトマン君」

教頭「私を含め歴代教頭職の者にとっては神様のような存在です」

教頭「生きておられたら御教授願いたいものです」

校長「よろしい、ヨハンくん一度やって見てはどうかね?私も精霊には興味があるから」

ヨハン「いいんですか!嬉しいな!」

教頭「校長先生」

校長「私の祖父の代では精霊というものが認知されて居ました。今の子供達はそれをどう受け入れるのでしょうね」

教頭「最近の子供はリアル思考、ぜーったいに赤っ恥をかくだけです!あのヨハンという少年は!」

ヨハン「楽しみだな!勉強教えるの苦手だけどどうにかなるだろ!」

ヨハン「ルビー達もビックリするだろな!帰ったら教えてやろ!」

雪乃「あら?坊や転校生?」

ヨハン「俺はボウヤじゃないぜ!ヨハンだ!」

雪乃「ふふっ元気いっぱいね」

ヨハン「ああ!今の俺は最高の気分さ!オバサンは先生ですか?」

雪乃「オ、オバ」

ヨハン「だって俺のこと坊やって言ったから年上ですよね」

雪乃「口の達者な坊やね。私の制服を見て解らないかしら」

ヨハン「俺、今度からここで精霊の事を教えるヨハン・アンデルセンです!よろしく!」

雪乃「ええ、よろしく。でも私はオバサンじゃ」

ヨハン「へえリチュアってデッキ使うんだ。俺はジェムナイト」

雪乃「そう・・・坊やは私のどこがオバサンだって言いたいのかしら」

ヨハン「うん!うん!儀式か・・・珍しいですね儀式が主体なんて、てっきりシンクロ召喚って思ったぜ」

雪乃「ねえ坊や話を聞いて私は」

ヨハン「リチュア・エリアルって名前なんだ。何か見たことあるモンスターと似てるぜ!」

ヨハン「じゃ、用事あるんでまた会いましょうね先生!」

雪乃「オバサン・・・先生・・・あの坊や許せないわ・・・」

ヨハン「あ、いっけね。校長先生に日程聞くの忘れてたぜ、戻らなきゃ」

ツァン「ヨハン!」

ヨハン「お?何だツァンか」

ツァン「どうなったの?僕が思いに無理だったと思うけど」

ヨハン「残念、許可は貰ったぜ」

ツァン「そう、良かったじゃん」

ヨハン「うん!応援してくれてありがとうな!」

ツァン「そんなんじゃないから!」

ヨハン「そう怒るなよ。コナミって奴に嫌われるぜ?」

ツァン「コナミは関係ない!この能天気デュエリスト」

ヨハン「今からUターンして校長室行かなきゃならないんだよ。あっちだよな」

ツァン「来た道引き返せばいいだけでしょ」

ヨハン「あ、そっか。行ってくるぜ!」

ツァン「そっちじゃない!こっちこっち!」

ヨハン「ああ!任せてくれよ!」

ツァン「だからこっちだって」

ヨハン「解ってるさ!来た道引き返せばいいんだろ?」

ツァン「ここ」

ヨハン「そうそう」コンコン

校長「入りたまえ」

ヨハン「校長先生」

校長「いきなり出て行ってビックリしたよヨハン君。準備もあるだろうし3日後はどうかね」

ヨハン「はい!」

校長「・・・そういえば君の年齢を聞くの忘れてましたね」

ヨハン「18歳です。今年で19歳」

校長「18歳・・・18歳!?いや失礼ヨハン君。デュエリストに年齢など関係ありませんよね」

校長「それで保護者の方は」

ヨハン「両親は居ません。家族は宝玉獣達です!今は離れてますけど」

ヨハン「それに俺は過去から来ましたから戸籍なんてないです!」

教頭「やはり話になりませんな!18歳の小僧っ子に教鞭を振るう力など」

ヨハン「できる!」

校長「まあまあハイトマン君。過去からですか、弱りましたね・・・」

ヨハン「今はツァンの家で居候状態ですから現住所はそこです校長」

教頭「ツァン・・・もしやツァン・ディレくんですかァ!?不純異性交遊!これは立派な不純異性交遊ですぞ!」

ヨハン「不純異性交遊?俺たちは友達だよ。不純異性交遊って何だよ教頭先生」

教頭「何たる破廉恥!しらばくれる気ですか!?」

クリスタ「ヨハン。不純異性交遊とは男女が乱れに乱れる行為だ」

ヨハン「ふーん・・・じゃあそこまで怒るなら」

ヨハン「ツァンは俺の母さんで俺はその息子。いいですよね校長先生?」

校長「うむ。いいでしょう」

ヨハン「やった!」

教頭「校長!?それは無いですよ!!!」

ヨハン「よっ」

ツァン「何か嬉しそうな顔ね」

ヨハン「俺ってツァンの家に居候してるだろ?だからツァンは俺の母さんになった」

ツァン「そう・・・え?今なんて」

ヨハン「母さんさ」

ツァン「いやいやバカじゃないの!?普通は姉弟とか従兄妹とかあるじゃないの!」

ヨハン「そういう在り来たりの事じゃダメなんだ。どうせツァンだってそのうち母親になるんだから大丈夫だぜ!」

ツァン「全然大丈夫じゃないんだけど」

ヨハン「ハハハ、住めば都だぜ」

ツァン「いや意味不明だから」

ヨハン「じゃあ俺は帰るから3日後に俺は教壇に立つぜ!」

ツァン「アンタ方向音痴みたいだからちゃんと僕の家解るの?」

ヨハン「来た道引き返せばいいんだろ?」

ツァン「それ出来ないからアンタ迷ったんじゃないの?仕方ないから僕が下校するまでここ居なよ」

ヨハン「うん、そうするよ」

ツァン「ほらあそこに図書室あるでしょ動かずじっと僕が来るの待ってて」

ヨハン「あそこだな!解った!」

ツァン「・・・右曲がらない!真っ直ぐ真っ直ぐ!」

ヨハン「あ、そっか」

万丈目「まずは所持金だ。これが重要だ」

おジャマイエロー「わらしべ長者大作戦なのよねアニキ!」

万丈目「そんなマヌケな名前を付けるな!」

サージャント相川「はい、そこの不審者さん止まってください」

万丈目「どこの時代にも不審者が居るんだな」

サージャント相川「君だよ黒コート君。君はどう見ても不審者だ、そうだろう?」

万丈目「俺が不審者だと!?見て解らんか!俺は万丈目だ!」

サージャント相川「いやサッパリだ」

サージャント相川「平日の昼間からその出で立ちにその顔は間違いなく罪人だ」

万丈目「罪人・・・罪人だと!?ふざけるな!」

万丈目「そんなに俺をお縄にしたいのならデュエルで決着だ!そして俺が勝ったらそのバイクを貰う!」

サージャント相川「バイクではないDホイールだ」

サージャント相川「いいだろう。その条件飲み込もう!デュエルだ!」

万丈目「ドロー、俺はアームド・ドラゴンLV3を攻撃表示で召喚!カードを二枚伏せターンエンド!」

サージャント相川「私のターン、ドロー。相手フィールドにモンスターが居る場合にサイバー・ドラゴンは特殊召喚できる!」

万丈目「何!?サイバー・ドラゴンだとォ!!」

サージャント相川「どうやら知ってるみたいなようだなサイバー・ドラゴンを」

万丈目「まさかこの男はサイバー流の継承者か?いや継承者ならサイバー・エンド・ドラゴンを一ターンで召喚するはずだ」

サージャント相川「バトル!サイバー・ドラゴンでアームド・ドラゴンLV3を攻撃!」

万丈目「罠発動!攻撃の無力化!残念だったな白バイ警官!」

サージャント相川「白バイ警官ではない!カードを一枚伏せてターンエンド」

万丈目「俺のターン、この瞬間!アームド・ドラゴンLV3はLV5になる!」

万丈目「そして魔法カードサイクロンで伏せカードを一枚破壊!」

サージャント相川「!?」

万丈目「バトルだ!アームド・ドラゴンLV5でサイバー・ドラゴンを攻撃!」

サージャント相川「ヌッ」4000→3700

万丈目「ターンエンド、そしてアームド・ドラゴンLV5はLV7へと進化する!」

サージャント相川「私のターン!!」

オブライエン「・・・アモン」

アモン「どうしたオブライエン」

オブライエン「お前はこの世界に来て何をしたい」

アモン「またその質問か。運命だよ僕のね」

アモン「全てを失った僕はどうすべきか否か。解るだろ」

オブライエン「意味が解らん。だが敵となればお前を容赦しない、問答無用に倒す」

アモン「ああ、そうしたいのならしてくれ」

アモン「・・・」

オブライエン「・・・」

アモン「ジムは居るのかい」

オブライエン「ジムは居ない。何か用でもあるのか」

アモン「遅かれ早かれ彼も合流するはずだ」

オブライエン「何?」

アモン「僕までこの世界に来ているんだ。彼が来ても不思議じゃない」

オブライエン「(何を言ってるのかサッパリだ、それにこのアモンからはまるで生気が感じられん)」

オブライエン「(生ける屍という奴なのか・・・はっきり言って異常だ)」

万丈目「俺はアームド・ドラゴンLV7を墓地へ送りアームド・ドラゴンLV10を特殊召喚!」

サージャント相川「まだ進化するか!」

万丈目「これで決まりだ!アームド・ドラゴンLV10でダイレクトアタックだ!!」

サージャント相川「ぐわっ!」

万丈目「終わった」

サージャント相川「どうやら私の負けのようだ。約束通りDホイールを渡そう」

万丈目「そうさせて貰う」

サージャント相川「ライセンスは持っているのか?」

万丈目「ライセンス?自動車免許ならある」

サージャント相川「自動車免許?何だそれはさては偽造だな!」

万丈目「バカめ!ちゃんと教習所に通って取った代物だ!今になってDホイールが惜しいのか!?」

サージャント相川「Dホイールは約束通り渡す!ライセンスは取れ!私は約束を守る男だ!」

万丈目「いつの時代もサイバー流の使い手は堅物だから困る」

サージャント相川「私について来い!ライセンス習得だ!」

ヨハン「あー暇だ。暇だよなクリスタ」

ヨハン「腹減ったよな」

クリスタ「あまりウロウロするとツァンが怒る」

ヨハン「腹が減っては戦はできぬってエメラルド・タートルが言ってたぜ」

雪乃「あら?また会ったはね坊や」

ヨハン「先生!」

雪乃「私は藤原雪乃。歴としたデュエルアカデミアの生徒よ」

ヨハン「藤原?もしかして御先祖に藤原優介って居ません?」

雪乃「さあ」

ヨハン「うん、絶対いる。先生も暇な感じ?」

雪乃「ええ」

ヨハン「俺さ動くなって言われて動かないんだけどさ腹減っちゃって」

雪乃「お腹が?」

ヨハン「うん」

雪乃「なら私が何か食べさせてあげようかしら」

ヨハン「え?カレーとか?」

雪乃「フフッ、男の子が好きなものよ」

ヨハン「じゃあカレーだな」

ヨハン「美味しいよこの肉まん」

雪乃「よく食べるのね坊や」

ヨハン「俺って好き嫌いないからさ!何でも食べれるぜ!シーフードカレーとかグリーンカレーとか」

雪乃「全部カレーね」

ヨハン「あ、それとハヤシライスも」

雪乃「坊や、最初に会ったときオバサンって言ってたわよね」

ヨハン「ん?オバサンなんてどこにも居ないけど」

ヨハン「あ、俺さ親戚とか居ないからオバサンなんて居ないんだよね。オジサンもだけど」

雪乃「・・・」

ヨハン「先生さ精霊って信じる?」

雪乃「精霊?どうかしらね」

ヨハン「精霊は居るさ!先生の側にも居るんだぜ!ほら」

雪乃「ほらって言われても解らないわ」

ヨハン「そっか」

雪乃「でも坊やがそこまで言うなら信じてあげてもいいわ」

ヨハン「ありがとう先生!」

雪乃「それと私は先生じゃなくて・・・まあいいわ。坊や言っても利かないだろうから」

ヨハン「もう一個食べていい?」

雪乃「ええ」

ツァン「ヨハン!アンタがお腹空かせてると思ってパン持ってきてあげたよ」

ツァン「僕はお腹いっぱいだからアンタにあげる。感謝しなさいよね」

ヨハン「ん?いいよ別に」

ツァン「は?何で」

ヨハン「だって食べさせてもらったからさ」

ツァン「へえ誰に?」

ヨハン「藤原雪乃って先生居るだろ?あの人さ」

ツァン「藤原雪乃・・・?僕の隣の隣のクラスに藤原雪乃って居るけど先生にはいないけど」

ヨハン「でも先生だぜあの人は」

ツァン「まあ・・・アンタが言うから多分全然違うと思うけど」

ヨハン「もう帰ってもいいだろ。俺さ暇なんだよね」

ツァン「ダメよ。迷子になったら僕、探しに行かないから」

ヨハン「解ったよ。母さんだもんな」

ツァン「それはやめて!バカじゃないの!?大体、僕に子供が居たらきっと・・・」

ヨハン「きっと?」

ツァン「あーもう!下校時間まで絶対居なさいよヨハン!」

ヨハン「ハハ、色々と忙しい奴だぜ」

ツァン「次は体育か」

雪乃「随分と面白い坊やを拾ったみたいね」

ツァン「・・・藤原雪乃」

雪乃「あら?そんなに睨んじゃって」

ツァン「別に僕はアンタが苦手なの。雰囲気とか雰囲気とか」

雪乃「私は貴女のこと好きよ」

ツァン「ううっ」

雪乃「フフッ」

雪乃「最近はお互いコナミに相手にされないから溜まってるのよね」

ツァン「何が言いたいの」

雪乃「私とデュエル・・・どうかしら?」

ツァン「望むところ!デュエルよ!」

オブライエン「ああ、解った」

アモン「誰からだ」

オブライエン「ヨハンだ。今デュエルアカデミアネオドノミ校に居るらしい」

アモン「デュエルアカデミアか」

オブライエン「そうだ」

アモン「ヨハンは一体そこで何を」

オブライエン「知らん」

アモン「フッ、冷たいものだな。かつては異世界で苦楽を共にした仲なのに」

オブライエン「ふざけるな。さっさと行くぞ」

雪乃「じゃあ負けた方は脱ぐって事で」

ツァン「何で!?」

雪乃「それぐらいの代償が必要じゃなくて?それとも怖いのかしら」

「何だってー脱衣デュエル!?」

「それは見なくちゃ!」

雪乃「あらあら坊や達もいきり勃ってるわ」

ツァン「・・・」

ヤリザ「ツァン殿ここはやらねばならぬでござる」

ツァン「うん、僕は逃げる気・・・って何で見えてるの僕」

ヤリザ「話は後でござる!さあツァン殿!」

ツァン「じゃあ先攻は僕が!ドロー!」

ツァン「永続魔法紫炎の道場を発動」

ツァン「そして僕は真六武衆ミズホを召喚。ミズホの効果でシナイを手札から特殊召喚!」

ツァン「紫炎の道場の効果を発動!武士道カウンターを二つ取り除きデッキからレベル2の六武衆の影武者を特殊召喚!」

ツァン「そして真六武衆シナイと六武衆の影武者でシンクロ召喚!真六武衆シエンを召喚!」

ツァン「カードを一枚伏せてターンエンド」

雪乃「私のターンね。ドロー」

雪乃「儀式魔法リチュアの儀水鏡を発動」

ツァン「ここでシエンの効果を発動!一ターンに一度、相手の魔法・罠の発動を無効にし破壊する!」

雪乃「あらあら」

「儀式主体のゆきのんとシエンじゃ相性が悪い」

「という事は藤原さんのストリップが始まるのか」

雪乃「一枚じゃ無いのよ儀水鏡は、再び儀水鏡を発動!2体のモンスターを手札からリリースし」

雪乃「イビリチュア・プシュケローネを儀式召喚!そしてリチュアル・ウェポンを装備!」

雪乃「プシュケローネの攻撃翌力と守備力は1500ポイントアップ。バトルよ」

ツァン「罠発動!六武式風雷斬!武士道カウンターを一つ取り除き相手フィールド上のモンスターを破壊!」

雪乃「ターンエンドね。ウフフ」

ツァン「何で笑ってるんだろ・・・明らかに次の僕の攻撃で裸になるの確実なのに」

雪乃「貴女は裸になるの恥ずかしいかしら」

ツァン「当然だよ!何でこんなとこで裸にならなきゃならないの?恥ずかしいし」

雪乃「あの坊やもそれと同等の辱めを受けるはずよ。だって精霊を信じる子なんて居ないわ」

ツァン「アンタはどうなの信じてるの精霊を」

雪乃「ええ、信じるわ。だってあの坊やの目は嘘をついてないもの」

ツァン「・・・あいつと出会ってまだ2日しか経ってないけど変な奴だけど嘘はついてない」

ツァン「だって僕・・・ヤリザが見えてるもん」

ヤリザ「あと三枚ドローすれば拙者の番でござるな。久しぶりの戦、腕がなりますな」

ツァン「ドロー、僕は六武衆イロウを召喚」

ツァン「ダイレクトアタックは可能・・・でもすればあの子脱いじゃうし」

雪乃「いらっしゃい」

「やれやれ!」

「決闘者解体ショーの始まりだぜ!」

「ツァンさん!早く決めてくれ!」

麗華「また騒ぎの元凶は貴方ね!?何やってるのですか」

雪乃「あら麗華。黙って見てて頂戴」

雪乃「今から私が脱ぐのよ」

麗華「ま、何という破廉恥!痴女です痴女!」

雪乃「痴女?トップ女優を目指す私が人前で裸体になるのが変態だと思ってるのかしら」

「そうだ!委員長はすっこんでろ!」

「委員長は貧相だから」

「うんうん」

麗華「誰が貧相ですか!!!」

雪乃「さあ邪魔者は去ったわ。来なさい」

ツァン「・・・本当にいいの?」

雪乃「ええ、約束は約束。それに来れから坊やが挑む精霊と人間の架け橋という夢は並大抵のものじゃないわ」

雪乃「坊やのママなら手助けしてあげなさい」

ツァン「バトル」

雪乃「負けね約束通り脱ぐわ。三回の攻撃を受けて敗れたから三枚ね」

ツァン「ちょっと待った!いいから本当に」

雪乃「まずはブレザーね」

「おお」

雪乃「お次はシャツ」

「うおおおおおおおおおおお」

雪乃「最後は」

「スカートだ!」

ツァン「靴下。僕が勝ったんだから言うこと聞いてよ!靴下でいいから!」

雪乃「貴女って気が強いのに初心なのね」

「チッ」

ツァン「男子は黙って」

雪乃「どうかしら?」

ツァン「もういいから服着てよ」

雪乃「それはダメよ。罰は罰だから今日一日はこの格好で居させてもらうわ」

雪乃「どいて頂戴坊や達。こんなに勃たせちゃって・・・本当に男の子って可愛いわ」

「あ、はい」

「ありがとうございました!」

ツァン「藤原雪乃・・・嫌な奴だと思ってたけど」

ツァン「コラ!靴下盗んでんじゃないよバカ男子!」

「えへへ」

オブライエン「ここがデュエルアカデミアか。ヨハンは図書室に居ると言ってたが」

雪乃「あら?見かけない顔ね」

オブライエン「・・・」

アモン「・・・」

オブライエン「行こう」

アモン「ああ」

オブライエン「どうやら俺は疲れてるらしい」

アモン「僕もだ・・・幻影が見えた」

雪乃「男の子ってみんな初心なのね」

アモン「幻聴まで聞こえる」

オブライエン「振り向くな。あれは何かの罠だ」

ヨハン「よっ、遅いぞオブライエン・・・あれ?お前」

アモン「久しぶりだなヨハン」

ヨハン「アモン!?アモンは確か」

アモン「ご覧の通りさ」

ヨハン「うん。元気そうで良かったぜ」

ヨハン「実はさ三日後ここで先生をやるんだぜ俺」

アモン「君が教師を・・・何と」

オブライエン「そうか、それは良かったなヨハン」

ヨハン「ああ!それだけだ!」

オブライエン「徐々にお前の夢に近づいて来ているなヨハン」

ヨハン「そんな事より帰りたいよ俺、暇なんだ」

オブライエン「なら帰ればいいだろ」

ヨハン「それがツァンがここに入ろって言うから帰れないんだ」

オブライエン「何故だ」

ヨハン「さあ俺って方向音痴だろ?だからだよ」

ツァン「聞かせなさいよヤリザ」

ヤリザ「はて」

ツァン「どうして僕がアンタを見れるようになった事」

ヤリザ「それは小僧との出会いによってツァン殿もまたその影響が出てきたという事でござる」

ツァン「ヨハンと関わった事で?」

ヤリザ「左様」

ツァン「そういえばアンタの声も聞こえるようになって・・・それで今度はこうやって対話できるように」

ヤリザ「うむ」

ヤリザ「それは恐らくあの雪乃という妖艶な娘にもあり得る話でござる」

ツァン「それ本当なの」

ヤリザ「拙者の推測ではそうなっておる・・・」

ツァン「あっそ、じゃあ改めてヨロシクねヤリザそれに六武衆のみんな」

ヤリザ「うむ」

オブライエン「そろそろか」

ヨハン「お、チャイムが鳴ったぜ!これって」

アモン「時間帯からして下校時間」

ヨハン「やっと帰れるぜ!」

ヨハン「早く来ないかな。なあ?」

アモン「ツァンとは何者なんだ」

オブライエン「俺達が厄介になってる家の女だ」

ヨハン「変わった奴なんだよ自分の事を僕って言うしな」

アモン「このヨハンを手懐ける女か・・・一体どんな女なんだ」

ヨハン「まだ来ないのか?」

オブライエン「落ち着け。じっと待てば来る」

アモン「そこまで言うのなら君が会いに行けばいいだろ。もう下校時間になったのだから」

ヨハン「そっか!いいこと言うぜアモン!」

「いや最高っすよ雪乃さん」

「写真いいっすか」

雪乃「いいわよ好きなだけ撮りなさい」

「あざーっす」

ツァン「ちょっとアンタ、いつまでその格好で居るの!?」

雪乃「貴女が私の制服を預かってるからよ?」

ツァン「アンタが置いてったから僕が預かってるだけだよ!早く着なさいよ!」

ツァン「フラッとどこか行ったと思ったら自分の教室戻ってるしアンタって本当に」

雪乃「先生方も喜んでたわよ。男って本当に獣ねえ」

「邪魔しないでくれよ!」

「そうだ!そうだ!」

「俺たちの楽しみを奪うな!」

ツァン「くっ・・・こいつら」

オブライエン「すまんがツァン・ディレの教室はどこだ」

「あっち」

ヨハン「あっちだな!」

オブライエン「逆だ!俺について来い!」

アモン「何やら騒がしいぞ。そこの君」

麗華「何ですか!?怪しい!怪しすぎますね貴方達!」

オブライエン「何かあったのか」

麗華「知りませんよ。さすがの私も呆れてものが言えません」

ツァン「早く着なさいって」

「阻止だ!阻止するぞ!」

「ツァンさんを近づけさせるな!」

麗華「あぁ・・・頭が痛い・・・」

ヨハン「何か面白そうだな」

オブライエン「どうやら幻覚ではなかったようだ・・・」

アモン「僕にも見える・・・下着姿の女の子が・・・」

ツァン「はい、これでアンタ達のライフは0」

「クソォ」

ツァン「ったく。ほら着なさい」

雪乃「仕方ないわね」

アモン「いや見事なデュエルだったよ」

ツァン「誰?」

ヨハン「俺の友達さ!」

ツァン「見た感じ普通・・・でも普通じゃない気がする」

ヨハン「先生!」

雪乃「この子達はお友達かしら」

ヨハン「ああ!オブライエンにアモンさ」

オブライエン「先生?」

ヨハン「うん、だって先生だろ?」

オブライエン「いや彼女はどう見ても・・・いやお前がそう言うのならそれでいいか」

ヨハン「なあもう帰ってもいいよな?」

ツァン「あ、うん」

ヨハン「やったぜ!」

ツァン「ねえアンタも僕の家に来るとか言わないよね」

アモン「ん?行くさ」

ツァン「図々しい・・・このヨハン軍団みんな図々しい」

ヨハン「なあ3日後ってさいつだと思う?」

オブライエン「それは3日後だろ」

ヨハン「あ、そっかぁ」

ツァン「・・・はあ」

雪乃「そんなに疲れるかしら?あの坊や」

ツァン「そりゃ・・・って何で着いて来てるの」

雪乃「コナミと約束してたのに破棄されちゃったのよね」

ツァン「コナミと・・・?」

雪乃「あらいけない。最近のコナミは男の子とばかり一緒に居るのよね」

ツァン「あ、そうなんだ・・・へえ」

ヨハン「どうして僕じゃ無くて男なのよ・・・って思ってるだろ?」

ツァン「うん。それはやめてって言ってるでしょ!アンタ追い出すよ?」

ヨハン「悪い悪い」

アモン「・・・ん?」

ヨハン「どうした」

アモン「いや先に行っててくれ」

アモン「そこに隠れている奴ら出てこい」

「へっへっへ」

「お前、オブライエンとかいう奴の仲間か?」

アモン「仲間・・・敢えてそうだと言っておこうか」

「俺はさっき野郎にデュエルでコテンパンにされてよ」

アモン「なるほど、それで武力でオブライエンを倒そうと」

アモン「たった15人か、その程度では傭兵のオブライエンには勝てない」

「どいて貰おうか怪我したくなければな」

アモン「笑止。お前たち程度なら僕一人で十分さ」

「何だと!?」

「てめえ見たいなガキが倒せるってのかよ!?」

アモン「あまり人を見た目で判断しない方がいい。それに僕は」

アモン「どちらかと言えばこっちの方が得意分野なんだ」ポキポキ

「野郎!やっちまえ!!!」

アモン「ハアア・・・破ァッ!!!」

アモン「お待たせ」

ヨハン「どこ行ってたんだよ」

アモン「虫退治さ」

ツァン「ねえオブライエン。もう居ないよねアンタらみたいなの」

オブライエン「どうだろうな」

ツァン「そういえば万丈目のやつ見ないな・・・まあいいか」

雪乃「案外立派なお家ね」

ツァン「悪かったわね」

ヨハン「先生の家ってどんなの?」

雪乃「それは内緒よ坊や。何だったら来てもいいわ」

ヨハン「え?いいの!?」

雪乃「教壇に立つのなら礼儀作法が必要ね。私が手取り足取り教えてあげるわ」

ヨハン「やったぜ!」

ツァン「ダメよ」

ヨハン「何で?いいだろ別に」

ツァン「少しは言うこと聞きなさいよ。アンタが言ったんでしょ僕はヨハンの保護者だって」

ヨハン「ええーっ」

ツァン「ええーっじゃなくて未成年は保護者の許可が無いと他人の家にお泊まりしちゃダメなの」

ツァン「僕が一通りの事は教えてあげるから。どうせ暇だしアンタが恥かいたら僕まで恥ずかしいし」

雪乃「すっかりお母さんね。貴女がお母さんだとしたらお父さんは・・・コナミね、フフフ」

ツァン「そういうのやめてって!別に僕はコナミが好きじゃないんだから」

アモン「好きさ、顔に出てるよ」

ツァン「・・・ッッ」

ツァン「いい?教壇に立つって事は先生なんだから堂々とするのよ」

ヨハン「俺はいつでも堂々としてるぜ!」

ツァン「それとだぜとか言うのはダメよ」

ヨハン「解ってるさ」

ツァン「話す事は決まってるの?」

ヨハン「ないぜ!」

ツァン「・・・」

ヨハン「いつも通りの俺で行くよ。大丈夫だろ」

アモン「ヨハンがピンチに陥ったら僕が代役として出よう」

ヨハン「いいよいいよ!精霊は居るこれは事実だから嘘ついてないから俺」

ツァン「最近の子供ってね僕みたいな聞き分けのいい子じゃないんだから」

ツァン「みんな裕福な暮らししてるし僕だってアンタと出くわす前は信じて無かったから」

ヨハン「そっか」

雪乃「そうなのよね昔から欲しいものは何でも買い与えられたわ」

ツァン「そうそう・・・何で僕の家に居るの」

雪乃「いいじゃない?家に帰ってもパパもママもお仕事で居ないから暇なのよね」

ヨハン「先生の親って何してるんだ?」

雪乃「私の両親は女優と俳優よ。貴女は知ってるわよね?」

ツァン「うん。有名だから」

オブライエン「俺のダディは傭兵だ」

アモン「僕の両親は・・・フッ、いい人達さ」

ツァン「気を引き締めなさいよ。アンタの夢の何だからアンタ自身がしっかりしないと」

ヨハン「ああ!」

三日後

ヨハン「さてと行くか」

オブライエン「頑張って来い。お前自身をぶつけて来いヨハン」

ヨハン「うん」

ツァン「ほら行くよ」

ヨハン「ああ!」

ヨハン「ルビー、宝玉獣のみんな俺、行ってくるぜ!」

ヨハン「上手く話せると思うか?」

クリスタ「問題ない。お前は我々と人々を繋ぐ希望なんだ」

ヨハン「そうだよな。俺が希望なんだよ・・・この世界の最後の」

ツァン「だから何で行く道と逆の方に歩いて行くのよ!」

ヨハン「いっけね」

ヨハン「失礼します」

校長「ヨハン君か。それでは君の授業を見させて貰いましょうか」

ヨハン「任せてくださいよ校長先生!」

教頭「絶対に赤っ恥をかくだけです!私には見えますよ!」

ヨハン「黙って見てくれよ教頭」

教頭「ぐぬぬ・・・」

ヨハン「な?」

教頭「なーにが、な?ですか!」

ヨハン「じゃあ行ってきます」

校長「うむ」

麗華「精霊学・・・また無意味な授業を」

雪乃「そうかしら?あの坊や中々いい子よ」

麗華「あの坊や?」

雪乃「ええリアリストの貴女には厳しいかもしれないわね」

ツァン「あいつちゃんとやれるかな?」

幸子「ホホホ!でもその教える先生は私達と変わらない年代らしいですわよ!」

ゆま「へえ楽しみですぅ」

幸子「そんな人が私達に何を教えるというのやら!」

ツァン「精霊でしょ、ちゃんと見なさいよサチコ」

幸子「ユキコ!随分と肩入れしてる見たいね貴女」

ツァン「ほっといたらダメなタイプだからあいつ」

幸子「噂では貴女はその先生の保護者だとか」

ツァン「・・・誰から聞いたの」

幸子「彼女よ」

雪乃「フフ」

ツァン「余計な事を・・・」

「あ、来たぞ」

ヨハン「・・・こっちだったよな」

「通り過ぎたぞ!何やってんだあの人は!」

ツァン「ヨハン!」

ヨハン「あ、いけね」

ツァン「さっさと自己紹介しなさいよ」

ヨハン「俺はヨハン!ヨハン・アンデルセン!過去からやって来た決闘者だぜ!」

「ハハハ!過去だってよ!」

ヨハン「うん、過去からさ。君は精霊を信じるか?」

「精霊?居るわけないだろそんなの」

ヨハン「それが居るんだよな。あ、でも君の側には居ないな・・・何でだろ」

ヨハン「何人かそうだな・・・」

ヨハン「じゃあ精霊って言うのはどういうのか説明するな」

ヨハン「精霊はデュエルモンスター。デュエルモンスターの世界である精霊界の住人なんだ」

麗華「精霊界?」

ヨハン「この世界以外にも他に十二次元宇宙があって・・・」

ヨハン「つまりこの世界と他の十一の次元の世界の一つがそこなんだ」

ヨハン「広い大宇宙は一枚のカードから生まれた話知ってるか?」

「それっておとぎ話だろ」

ヨハン「事実さ俺と親友はそのカードから生まれた裏側の存在である闇と戦った事がある」

ヨハン「俺が学生だった頃、四度に渡る世界の危機があったんだ」

ヨハン「と言っても俺自身が体験したのは二度だったけどな!」

ゆま「先生!それはどんなデュエルだったのですか!?」

ヨハン「命を懸けたデュエルさ、俺も身体を乗っ取られて親友とデュエルをした」

ヨハン「あの時は大変だったぜ・・・なあ十代」

「マジで言ってるのか?」

「解らん」

「若干抜けてる感じがするが嘘を付いてると思えん」

ヨハン「それでなオブライエンって奴のデュエルディスクはこう拳銃みたいなんだ」

ヨハン「ヴォルカニック・バレットを弾丸のように飛ばしてさ」

ヨハン「砂漠で潜水艦探しもやったな!懐かしいぜ」

「ハハハ」

「言ってることは理解できんが何やら説得力があるぞあの人!」

「今どき珍しいタイプだ・・・」

ヨハン「ジムは背中にワニを背負って」

ツァン「ヨハン!」

ヨハン「ああ、俺の夢は人間と精霊の架け橋になる事だ」

ヨハン「皆からすれば何言ってんだコイツと思うけど皆も夢はあるだろ?前の君」

「あ、俺ですか?俺は野球選手ですね。野球デュエリストです」

「って言っても俺じゃなれんですけど」

ヨハン「なれるさ。信じるんだ自分自身の力を」

ヨハン「信じる力が奇跡を呼ぶ時だってあるんだぜ」

ヨハン「俺も精霊と人間が共存できるそんな世界が作りたいんだ」

「見える基準って」

ヨハン「基準か・・・俺と十代は先天的な感じかな」

ヨハン「万丈目は後天的だって言ってたな。基準は自分の想い」

ヨハン「この40枚の皆が思い思いに作ったデッキ」

「デッキですか」

ヨハン「カードに強い弱いなんて無い。俺たちデュエリストが危機に陥れば必ず救ってくれる」

ヨハン「大逆転のドローを生み出してくれるんだぜ」

「へえ、なら俺たちも見たいと想えば」

ヨハン「彼らは必ず応えてくれる!たまに偏屈なモンスターもいるけどな!基本的にいい奴ばかりだぜ!」

ヨハン「ハハハ」

ヨハン「おっとそろそろ時間か。解ったくれたか?」

「何となく解った気がする」

「世の中理屈じゃないもんな。未来人だって襲撃してくる御時世だし」

ゆま「私、信じます!」

麗華「私も・・・信じましょう精霊という存在を」

ヨハン「ありがとなみんな!やっぱどんな時代でもデュエリストは変わらないぜ!」

ヨハン「次は二年生か」

ヨハン「どうだった俺」

ツァン「え?まあいいんじゃない」

ヨハン「まだ踏み出して数歩しか歩き出してないからな俺」

幸子「・・・」

ヨハン「どうしたえーっと」

幸子「うみのゆきこ」

ヨハン「そうかサチコか」

幸子「キーッ!サチコじゃなくてユキコ!」

ヨハン「うん、サチコだな」

幸子「何て無礼な殿方なの!?幸子って言ったら幸子!」

ヨハン「心配するなよいい名前だぜ」

ヨハン「俺の方見てたけど何か用か?」

幸子「自分の運命は変えられるのかしら?」

ヨハン「ああ!当然だぜ!」

ヨハン「君のデッキはどうやら水属性主体のデッキだな」

幸子「何故それを」

ヨハン「ああ!じゃあデュエルしようぜ!」

幸子「ドロー、私はモンスターを守備表示にしてフィールド魔法アトランティスの都を発動!ターンエンド」

ヨハン「俺のターン、ドロー!俺はジェムナイト・アレキサドを召喚!」

ヨハン「アレキサンドの効果を発動、このカードをリリースしデッキからジェムナイトの通常モンスターを召喚できる!」

ヨハン「ジェムナイト・サフィアを特殊召喚!そしてジェムナイト・フュージョンを発動!」

ヨハン「ジェムナイト・サフィアと手札のジェムナイトを融合し!ジェムナイト・アクアマリナを召喚」

ヨハン「行くぜ!ジェムナイト・アクアマリナでモンスターに攻撃!」

幸子「破壊された素早いマンボウの効果を発動、デッキから魚族モンスターを一体墓地へ送りデッキから素早いマンボウを召喚」

ヨハン「ジェムナイト・アクアマリナは攻撃したターン、守備表示になる。ターンエンド」

幸子「私のターン」

よはn

幸子「私は光鱗のトビウオを召喚、このモンスターの効果で場の魚族モンスターを一体リリースし相手の場のカードを一枚破壊!」

ヨハン「あ、アクアマリナ」

幸子「そして光鱗のトビウオでダイレクトアタック!受けなさい庶民!これが力よ!」

ヨハン「うわっ!いてて」4000→2300

幸子「カードを二枚伏せてターンエンドよ」

ヨハン「魚族使いなんだな!あ、だから海野なんだ!」

ヨハン「俺はアンデルセンだけど宝石系なんだ!」

幸子「この庶民は一体何を考えて」

ヨハン「ドロー・・・よし俺はジェムナイト・ガネットを攻撃表示で召喚!魔法カード吸光融合を発動!」

ヨハン「デッキからジェムナイトを一枚手札に加える、そして自分フィールド、手札から融合モンスターに決められた融合素材モンスターを除外して」

ヨハン「俺はジェムナイト・マディラを融合召喚!行くぜサチコ!光鱗のトビウオに攻撃!」

ヨハン「そしてマディラが攻撃する場合、相手は魔法・罠・効果を発動できない!」

幸子「くっ・・・だからサチコじゃなくてユキコ!」

ヨハン「うん、カードを一枚伏せてターンエンド」

幸子「私のターン!魔法カード浮上を発動!素早いマンボウを墓地から特殊召喚」

幸子「さらに素早いマンタを召喚。罠カード発動!水霊術-葵を発動し素早いマンタをリリース!相手の手札から一枚選んで墓地へ送るわ!さあお見せなさい!」

ヨハン「はい」

幸子「どれもこれも見たことのある宝石ばかり私はジェムナイト・オブシディアを墓地へ!」

幸子「ターンエンドよ」

ヨハン「さっき捨てられたジェムナイト・オブシディアはカードの効果で墓地へ送られた場合」

ヨハン「墓地からレベル4以下のモンスターを特殊召喚できるんだぜジェムナイト・サフィアを墓地から召喚!」

ヨハン「さらに罠発動!輝石融合!決められたジェムナイトの融合素材モンスターを墓地へ送りジェムナイト融合モンスターを召喚できる!」

幸子「罠カードで融合!?インチキですわ!!」

ヨハン「そんなこと言われても困るぜ。俺はジェムナイト・アメジスを召喚!」

ヨハン「マディラで素早いマンタに攻撃!」

幸子「うっ」4000→2800

ヨハン「そしてアメジスで二体目のマンタを攻撃!」

幸子「そんな!水霊術の効果で墓地へ送ったマンタの効果でモンスターを揃えたのに!」2800→1650

ヨハン「ターンエンド」

幸子「負けませんわ!こんな得体の知れない庶民なんかに!」

ヨハン「いいぜサチコ!来いよ!」

ヨハン「これで最後だ!アメジスでサチコにダイレクトアタック!」

幸子「何て手加減無用な殿方・・・悔しいですわ!」

ヨハン「そう言うなよ。楽しいデュエルだったぜ」

幸子「それと私はサチコじゃなくてユキコ!ユ・キ・コ!」

ヨハン「ああ!俺、忙しいからさまたなサチコ!」

幸子「ううっ・・・悔しい」

ツァン「あれはあれでいい奴なのよってオブライエンは言ってた。僕はほんの少しだけいい奴と思ってるけど」

幸子「フン、見てらっしゃい!今度私が貴方の前に立つ時はきっと勝ちますわ!ホーホッホッホ!!」

ツァン「行っちゃった」

ツァン「全く僕の周りって変なのばかりなんだよね・・・」

ツァン「はぁ・・・」

オブライエン「・・・」

アモン「・・・」

オブライエン「何か喋ったらどうだ」

アモン「話す事が無いだろ。別に」

オブライエン「・・・」

「あれ?お兄ちゃんのそのデュエルディスク!」

「サティスファクション仕様だよね!?」

オブライエン「サティスファクション?」

「うん!サティスファクションタウンのデュエルディスクさ!有名だよ!」

「サティスファクションタウンのデュエリスト!?」

オブライエン「いや俺はただの流れ者だ」

「あ、そうなんだ・・・残念」

「鬼柳京介の知り合いだと思ったのに・・・」

オブライエン「鬼柳京介?」

アモン「サティスファクション・・・つまり満足という意味だね」

オブライエン「ああ、この型のデュエルディスクを使うデュエリストがこの世界にも居るのか」

アモン「興味深い話だねサティスファクションタウンの鬼柳京介という男」

満足街

「鬼柳さん!鬼柳さん!」

鬼柳「どうした?」

「いやそれが・・・」

「何とも言えないのを発掘してしまったんですよ!!」

鬼柳「ん?化石か?」

「いや化石っていうか・・・」

「とにかく来てください!」

鬼柳「化石じゃねえ・・・一体何なんだそれは」

鬼柳「それは燻ってる俺を満足させてくれるのか?」

鬼柳「これは・・・」

「ね?驚いたでしょ」

「鬼柳さんこれ何ですか?」

鬼柳「見りゃ解るだろ。人間に鰐が覆いかぶさってる死体だ」

「いやそれが息してるんですよ。この鰐と人」

鬼柳「・・・」

「やっぱ病院ですかね」

鬼柳「こんな炭鉱から出てきたんだ普通じゃねえ」

「ええ、普通じゃないです」

鬼柳「・・・」

「あの人に相談して見ましょうよ」

「不動遊星ですよ!博士してるんでしょあの人!?」

鬼柳「そうだな・・・遊星に聞いてみるか」

遊星「ああ、解った。だが俺では専門外だぞ」

鬼柳「お前しかいねえんだ遊星」

遊星「仕方がない。すぐにでも向かう」

鬼柳「頼むぜ、息はあるんだからこいつ」

遊星「ああ」

「どうでした!?」

鬼柳「すぐ来るらしい」

「そいつは良かった」

「これって原始人なんですかね」

「バカ!死体じゃねえんだ生きてんだぞこれ!」

鬼柳「それにこいつはデュエルディスクの残骸だ、それにカードもある使い物にならねえほどボロボロだが」

「デュエリスト?」

鬼柳「紛れもねえデュエリストだ」

遊星「・・・」

鬼柳「どうだ遊星」

遊星「生きている」

遊星「どうやら彼は落盤事故に会いこの鰐が覆いかぶさる状態で生きながらえていたんだろう」

鬼柳「原始人か?太古の時代のデュエリスト?」

遊星「いや見積もっても彼は数十年前の人物だ。この格好とデュエルディスクの形状、カードを見てな」

遊星「それにしてもこの鰐にしろ彼にしても恐るべき生命力だ」

鬼柳「どうすんだ遊星」

遊星「俺の研究室に運ぼう。手伝ってくれ鬼柳」

鬼柳「任せろ」

ヨハン「アアーッ!充実した一日だったぜ」

ツァン「それでどうするのこれから」

ヨハン「これからか・・・」

ヨハン「前向きに突き進むよ。ジェムナイト達とな」

ツァン「ああ、そうなんだ」

ヨハン「暫くは厄介になるけど」

ツァン「勝手にしなさいよ」

ヨハン「ありがとうな!コナミは嫉妬しないのか?」

ツァン「コナミは関係ないでしょ!しつこいのよアンタは!」

幸子「見つけましたわ!もう一度デュエル!」

ヨハン「お、サチコか!いいぜ!」

雪乃「坊やも順応してるわね」

ツァン「空っぽなんだよ。いい意味で」

ヨハン「もう夜だぜ。大丈夫なのかサチコ」

幸子「フン!慰めは無用!外を御覧なさい!!」

ツァン「うげっ黒服だらけ」

幸子「SPですわ!私ほどの育ちならあの程度は当然!」

ツァン「そういえばこの子って大財閥の御令嬢なんだよね」

ヨハン「御令嬢?お嬢さんって事か!にしてもお嬢さんってお淑やかって奴なんだろ?」

ヨハン「サチコはまるで獰猛な鮫だぜ!」

幸子「さ、さめ・・・勝つまで絶対に逃がしませんわ!富豪の力を見せつけてあげる!」

ヨハン「うん!何度でもやってやるさ何度でもな!」

ヤリザ「ツァン殿はどうされる」

ツァン「お腹空いたけどあいつ置いてくとどこ行くか解らないでしょ」

ヤリザ「うむ」

ツァン「別にあいつがどこ行っても構わないけど僕に迷惑がかかるのが嫌なだけ何だから」

オブライエン「・・・」

オブライエン「ツァンもヨハンも帰って来ないか・・・何をやって居るんだ奴らは」

オブライエン「それに万丈目もだフラッと消えたままで」

オブライエン「アモンも昼間別れたきり連絡も無い」

オブライエン「・・・」

オブライエン「ふぅ・・・先が思いやられるな」

「・・・」ガサッ

オブライエン「誰だ!?」

「・・・」

オブライエン「・・・語らずか」

オブライエン「俺について来い。ここではここの家主に迷惑がかかる」

オブライエン「この辺でいいか。名は?」

誠一郎「私は吉光誠一郎。君が倒したデュエリスト達の纏め役だ」

オブライエン「俺が倒した・・・ああ、奴らの言ってたボスというのは君か」

誠一郎「ボス・・・やめてくれ不名誉だ」

誠一郎「こう見えても私は元プロだ。今は落ちぶれてしまったがね」

オブライエン「奴らの敵討ちか」

誠一郎「どう仕様も無い奴を放って置けない質でね」

オブライエン「そうか、解った」

誠一郎「じゃあデュエルと行こうか炎のデュエリスト」

オブライエン「俺はオブライエンだ」

誠一郎「失礼、始めようか」

オブライエン「デュエル!」

アモン「・・・さて僕をここに呼び出した理由はどういう事だカイバーマン」

カイバーマン「フゥン、ヨハンの様子はどうだ」

アモン「順調かもしれない・・・何せ奴はマイペースだ」

カイバーマン「そうかだが我ら精霊の存在を少しずつ認知されて来ているみたいか」

アモン「ああ」

カイバーマン「フッ、そうか」

アモン「この時代に僕達を寄越した理由はなんだ、それにカイバーマンお前は本当に人間と精霊の共存を望んで居るのか」

カイバーマン「アモン、あれは何だと思う」

アモン「僕の質問は受け付けずか。あれは海馬コーポレーションの本社ビル、それがどうした」

カイバーマン「人間が生み出した負の遺産の象徴とでも言っておこうか。アモン、これを受け取れ」

アモン「これは」

カイバーマン「デッキだ。お前好みに組んでおいた」

アモン「随分と気前がいいんだな」

カイバーマン「・・・一つ忠告しておいてやろう。精霊にも凶悪かつ獰猛な者も居る気をつけておけ」

アモン「どういう意味だ」

カイバーマン「いずれ解るさいずれな」

アモン「お前が何を考えようと僕は知らん。僕は僕が思う通りの道を進む」

アモン「それがもしヨハンら人間と君ら精霊を敵に回しても僕はアモン・ガラムとして生き続ける」

カイバーマン「ならば楽しみにしておこう。お前たち人間の活躍を」

鬼柳「じゃあ俺、帰るわ遊星」

遊星「彼の事は任せてくれ」

鬼柳「任せるぜ」

鬼柳「あ、そうだ。お前にこれをやろうと思ってな」

遊星「これは」

鬼柳「ニュージャケットだ」

鬼柳「そんな格好じゃ実験するとき動きにくいだろ?だろ?」

遊星「ありがとう大切に使わせてもらう」

鬼柳「満足しろよ遊星!アバヨ!」

「不動博士・・・彼は」

遊星「鬼柳京介だ。俺にはそれしか言えない」

「はあ・・・」

遊星「さあ取り掛かろうか」

鬼柳「遊星のやつ元気そうなツラしてたじゃねえか」

鬼柳「こいつはチームサティスファクション再結成も間近かもしれねえな!」

「ヒョヒョヒョ、来た来たデュエリストが」

「間違えあらへん、こいつが鬼柳京介や!」

鬼柳「何だてめえら」

羽蛾「俺はインセクター羽蛾!」

竜崎「ワイはダイナソー竜崎や!」

鬼柳「知らねえな。ガキはさっさと家に帰りな」

竜崎「アホ!無視すんな!!ワイらは武藤遊戯のライバルやったんやで!」

鬼柳「・・・どこの世界にもイかれた奴が居るんだな。来いよ二人纏めて」

羽蛾「お前、後悔する事になるよ!ヒョヒョヒョ!!!」

竜崎「せやで!」

鬼柳「デュエル」

竜崎「アホな・・・1ターンキルやと・・・」

鬼柳「寝ぼけたハッタリ言いやがって」

鬼柳「じゃあな」

タイタン「なるほどォ!さすがは噂に違わぬ実力だな鬼柳京介!」

エックス「だが甘ーい!その程度じゃプロには通用しない」

鬼柳「チッ、まだ居るのか」

タイタン「ここから先は闇のゲーム!お前を闇に引きずりこみ!」

エックス「我らの仲間入りをさせてあげよう!」

猪爪「サイコ流の力を見せしめてやろう!」

鬼柳「見たところお前らはこの街の住人じゃねえようだな。何者だ?」

タイタン「我々は満たされぬ思いを持ち成仏しきれぬデュエリスト!」

エックス「亡霊だよ私達は!」

猪爪「怨念のような存在!」

鬼柳「確かにな・・・頭に輪っか見たな物があるわけだぜ」

鬼柳「今度は三人か、さっきの虫と恐竜に比べりゃこいつら・・・タダもんじゃねえな」

ヨハン「ん?何だろこの感じ・・・」

ツァン「ヨハン!前!」

ヨハン「いてっ」ゴチッ

ツァン「ほら言わんこっちゃない」

ヨハン「何かさ感じなかったか?こう靄っとする」

ツァン「今は夏場だからでしょ、ふざけた事言ってないで帰るよ」

ヨハン「そうだな・・・」

ツァン「何回も言ってるのに何で引き返すのよアンタ!」

ヨハン「悪いなツァン。俺って方向音痴だからさ!」

ツァン「アンタね」

ヨハン「だよな?コナミと遊びたいもんな」

ツァン「またヤリザとの会話が始まった・・・」

ヨハン「え?独り言だぜ。気にすんなよ!」

ツァン「本当に変な奴ねアンタ!」

誠一郎「アームド・ドラゴンLV7を召喚!」

オブライエン「やはりレベル使いか。俺の場にはヴォルカニック・ハンマーとヴォルカニック・エッジ・・・」

羽蛾「ヒョヒョヒョ!発見!お前はオブライエンだよな?」

羽蛾「ダメだろ?歴史を変えちゃ?なーにが精霊だよ!」

オブライエン「何者だ」

羽蛾「俺はインセクター羽蛾!お前の時代じゃ流石に有名だろ!」

オブライエン「知らん」

羽蛾「何だよどいつもこいつも!俺が死んでる間に俺の知名度まるでないじゃないか!」

オブライエン「死んでる?」

羽蛾「そうだよ死んでんだよ。不思議だろ?何で生きてるのか」

羽蛾「念だよ念!デュエリストの強大な念が俺を・・・いや俺達を蘇らせたのさ!」

羽蛾「それもこれもお前らの世代が巻き起こした四度の世界危機とこの時代の地縛神や未来人共の責任なんだぜ!」

羽蛾「地球を大切にしないお前ら後輩デュエリスト共のな!」

オブライエン「そうか、なら御託はいい。吉光」

誠一郎「一時中断しよう。オブライエン、君に任せる」

羽蛾「こう見えても俺って日本チャンピオンだったんだぜ」

オブライエン「亡霊め過去の栄光にしがみ付くか」

羽蛾「クロスソード・ハンターを召喚!さらに火器付機甲鎧を装着!」

羽蛾「クロスソード・ハンターの攻撃翌力は2500!さらにレーザー付機甲鎧を装着させさらに300ポイントアップ!」

羽蛾「攻撃翌力2800だ!ヒョヒョヒョ!まだまだ行くぞォ!そしてフィールド魔法森でクロスソード・ハンターの攻撃翌力は3000!」

羽蛾「ヒョヒョヒョヒョヒョ!!!どうだ!これが日本チャンピオンの実力!今の俺なら遊戯にも海馬にも勝てるゥ!」

オブライエン「・・・」

羽蛾「ターンエンドだ!さっきも鬼柳って奴とデュエルして負けたけど今回は勝てる!さあ来いよ来いよオブライエン!」

羽蛾「どうしたビビって声も出ないか?ビビったついでに一つ教えてやるよ!俺達はある精霊と契約し倒したデュエリストの肉体を得る事を承諾した!」

羽蛾「何かお前らさ人間と精霊の架け橋になりたいんだろ?バカだよバカ!精霊に嫌われてんだよお前達は!」

羽蛾「にしても俺達の不屈の念って怖いだろう?精霊が利用したい程に強大な念なんだよ!ヒョヒョヒョ!!!」

オブライエン「・・・終わりか?」

羽蛾「ヒョ?」

オブライエン「俺はヴォルカニック・エッジを召喚、そして永続魔法ブレイズ・キャノン。俺は手札からヴォルカニック・バレットを墓地へ送りクロスソード・ハンターを破壊」

羽蛾「ヒョォッ!?」

オブライエン「そしてヴォルカニック・エッジの効果でお前のライフに500ポイントのダメージを与える」

羽蛾「ヒョヒョッォォォ!!!」4000→3500

オブライエン「何が強い念だ。笑わせるな!お前はその念を理由されているにすぎん」

オブライエン「ターンエンドだ」

羽蛾「ドロー!チッ・・・モンスターを守備表示にしターンエンド」

オブライエン「ドロー、ブレイズキャノンの効果発動!俺は手札からヴォルカニック・カウンターを墓地へ送りお前の場のモンスターを破壊する!」

オブライエン「そしてヴォルカニック・エッジをリリースしヴォルカニック・ハンマーを召喚!」

オブライエン「ヴォルカニック・ハンマーの効果で自分の墓地のヴォルカニックと名のつくモンスターの数×200ポイントのダメージを与える」

オブライエン「バレット、カウンター、エッジ・・・合計600ポイントのダメージをお前に与える!」

羽蛾「ヒョヒョッォォォ!!!熱い!熱い!」3500→2100

オブライエン「熱いだと?大袈裟な奴だ」

誠一郎「いやこれは人間の焼けた臭いだ・・・私の勘ではこれはリアルダメージを受けているはずだ彼は」

オブライエン「ダメージが実体化!?」

羽蛾「ヒョォ・・・熱い・・・」

ヨハン「明日は中等部だったよな?楽しみだぜ」

ツァン「さっさと寝なさいよ。オブライエン達も居ないし何やってんだかあいつら」

鬼柳「ヨハン!ヨハン・アンデルセンだろォ!」

ヨハン「ああ!俺はヨハンだぜ!」

鬼柳「やっぱりな!やろうぜ俺とデュエルをよォ!!!ヒャーハッハッハ!!!」

ヨハン「夜中なんだから叫んじゃダメだぜ!迷惑だからさ!」

ツァン「ちょっと!どう見ても不審者じゃないあれ!」

ヨハン「大丈夫だよ。お前の名前は」

鬼柳「俺は鬼柳京介」

ツァン「き、鬼柳京介!?もしかしてあの」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!デュエルだァ!!!」

ヨハン「知ってるの?」

ツァン「うん、チームサティスファクションって伝説のチーム」

ツァン「この街にはねチーム5Dsって英雄達が居たって説明したよね?」

ヨハン「うん」

ツァン「あの男はその主力だった不動遊星とジャック・アトラス、クロウ・ホーガンの恩人なんだって」

ヨハン「へえ」

鬼柳「さっさとしやがれ!」

ヨハン「悪い!じゃあ始めようぜ!」

鬼柳「カードを一枚伏せてターンエンド!」

ヨハン「ドロー!俺はジェムナイト・アレキサンドを召喚!そしてこのカードの効果でリリースしデッキからジェムナイトと名のつく通常モンスターを召喚する事ができる!」

ヨハン「来い!ジェムナイト・クリスタ!」

クリスタ「ヨハン!」

ヨハン「ああ!頼むぜクリスタ!」

鬼柳「罠発動!全弾発射!俺は五枚のカードを墓地へ送りその枚数×200ポイントのダメージを与える!!!」

ヨハン「うわああああああああ!!」4000→3000

ヨハン「こ、このダメージ・・・まさか・・・」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!気がついたか?実体化してんだよダメージがよォ!!」

ツァン「う、嘘・・・ダメージが実体化するなんて」

鬼柳「立てよヨハン!俺を楽しませろよ!」

ヨハン「へへ・・・大丈夫だぜ。俺はカードを三枚伏せてターンエンドだ」

鬼柳「ドロー!手札がゼロのときインフェルニティ・デーモンを特殊召喚できる!」

鬼柳「さらにデーモンの効果でデッキから一枚インフェルニティと名のカードを手札に加える!」

鬼柳「永続魔法インフェルニティガン!俺はこいつを破壊し墓地からインフェルニティと名のつくモンスターを墓地から二体特殊召喚するぜ!!!」

鬼柳「現れろ!インフェルニティ・リベンジャー!インフェルニティ・インフェルニティ・ネクロマンサー!」

鬼柳「レベル4インフェルニティ・デーモン、レベル3インフェルニティ・ネクロマンサーにレベル1のインフェルニティ・リベンジャーをチューニング!!!」

鬼柳「地獄と天国の間・・・煉獄よりその姿を現せ!シンクロ召喚!!!」

鬼柳「現れよ!煉獄龍オーガ・ドラグーン!!!」

鬼柳「バトルだ!オーガ・ドラグーンでジェムナイト・クリスタを破壊!!!」

ヨハン「くっ・・・クリスタ!」

クリスタ「ヨハン!」

ヨハン「クリスタ!」3000→2450

鬼柳「精霊と会話できるってのはマジ見てえだな!聞いてるぜお前は人間と精霊の架け橋になるんだってなァ!?」

ヨハン「ああ・・・」

鬼柳「その願いは叶わねえだろうぜ!解るだろこのデュエルで敗北したら!」

ヨハン「死・・・この世から消えてしまう」

ツァン「冗談でしょヨハン!アンタいつも変なこと言うから」

ヨハン「いやこれは冗談じゃないさ。負けたら死ぬ・・・そんなデュエルだ」

鬼柳「俺はターンエンド!さあ足掻けよヨハン!!何処までも何処までもな!」

ツァン「街なさいよ!アンタって不動遊星の仲間なんでしょ!?どうしてこんな事を!」

鬼柳「遊星・・・遊星だと!?あの裏切り者が俺の仲間だと!?」

鬼柳「二度とその名を口に出すんじゃねえ!あいつはこの俺が地獄へ送ってやる!」

ツァン「眼が普通じゃない・・・完全に狂ってる」

ヨハン「罠発動!廃石」

鬼柳「オーガ・ドラグーンの効果発動!オーガ・ドラグーンは手札がゼロの時に相手の魔法・罠を一度だけ無効にできる!」

ヨハン「なら俺はジェムナイト・フュージョンを発動!俺は手札のジェムナイト・ルマリンとジェムナイト・アンバーを融合しジェムナイト・プリズムオーラを召喚!」

ヨハン「プリズムオーラの効果発動!手札からジェムナイトカードを一枚墓地へ送り相手の表側表示のカードを破壊する!」

鬼柳「チッ」

ヨハン「バトルだ!プリズムオーラで鬼柳にダイレクトアタック!」

鬼柳「うぉぉ・・・」4000→1550

ヨハン「ターンエンド」

ヨハン「なあ鬼柳・・・命のやり取りなんてダメだと思うぜ」

鬼柳「ならサレンダーしやがれ!したらお前が関わった連中すべてを俺が血祭りにあげてやるよ!」

鬼柳「ドロー!へへへ、魔法カードZERO-MAX発動!このカードの効果により俺は墓地からインフェルニティ・ジェネラルを墓地から特殊召喚!!!」

鬼柳「そしてZERO-MAXのもう一つの効果!このカードによって特殊召喚されたモンスターの攻撃翌力より低いモンスターを全て破壊する!!!」

鬼柳「消えちまえ!ジェムナイト!!!」

ヨハン「ジェムナイト・プリズムオーラ!」

鬼柳「バトル・・・って行きたいがZERO-MAXの効果で召喚されたモンスターは攻撃できねえ、ターンエンド」

ヨハン「・・・」

ツァン「ヨハン!何ボーッとしてんの!ここで死んじゃダメでしょ!?」

ヨハン「ああ、俺はまだ諦めちゃいない。ドロー、俺は墓地のジェムナイト・アンバーを除外しジェムナイト・フュージョンを手札に加える」

ヨハン「そして俺はジェムナイト・フュージョンでジェムナイト・オブシディア、ジェムレシスを融合!ジェムナイト・ジルコニアを召喚!!!」

ヨハン「さらにジェムナイト・オブシディアが手札から墓地へ送られたとき墓地からレベル4以下のジェムナイトモンスターを召喚する!ジェムナイト・ルマリンを墓地から特殊召喚!」

鬼柳「・・・やるじゃねえかヨハン!だが俺を殺せるのか!?」

ヨハン「そうだ・・・ここで俺が攻撃をすればあいつは死んでしまう」

ヨハン「精霊達・・・インフェルニティと名のつくモンスターたち聞いてくれ!今ならまだ鬼柳を助けられるかもしれない!」

ツァン「アンタどうする気なの」

ヨハン「ジェムナイト・オブシディアとジェムナイト・ルマリンが攻撃すると同時に俺は鬼柳の元へ走りデュエルから解放する」

ツァン「は!?」

ヨハン「行くぜみんな!鬼柳!」

鬼柳「俺を満足させてみろよ!ヨハン・アンデルセン!!!」

ヨハン「うおおおおおおおおおおおおおお!ジェムナイト・オブシディアでインフェルニティ・ジェネラルを攻撃!」

ヨハン「そしてジェムナイト・ルマリンでダイレクトアタックだ!」

鬼柳「うわああああああああ」1350→0

ヨハン「鬼柳!」

鬼柳「バカ野郎!離せ!!!」

ヨハン「離さないぜ!こんなデュエルじゃなくもう一度お互いが楽しいデュエルするまでな!」

ツァン「ヨハン!」

ヨハン「ツァン!俺のデッキと鬼柳のデッキだ!それと爆発すると思うから離れて!」

ツァン「アンタはどうするの!?」

ヨハン「さあ!多分二人とも死なないと思う!だから離れてくれよ!!!」

鬼柳「タイミングよくデッキを外しやがっててめえ・・・」

ヨハン「デュエルに勝ったと同時に外せば無効だと思ってさ・・・でも」

鬼柳「そんな無理な外し方をするから爆発しちまうかもな・・・」

ヨハン「お互い生きるさきっと」

鬼柳「満足できねえぜ・・・」

ツァン「いたた・・・家が」

ツァン「そんなこと言ってる場合じゃないんだ。ヨハン!どこ居るのヨハン!」

鬼柳「俺はここに居るぜ」

ツァン「ヨハンは!ねえヨハンは!?」

鬼柳「大丈夫だ、でも腕が折れちまってるよこいつ」

ツァン「そう・・・折れてても生きてるなら良かった」

「だがら人間は信用できん。クズが」

鬼柳「何だてめえは・・・」

「名を名乗る必要もない。鬼柳京介!何が不動遊星を倒すだ?ふざけるな!奴を倒すのはこの俺だ!」

ツァン「今度は何よ一体・・・剣なんか持って」

「動けぬデュエリストにデュエルは無用!叩き斬ってやる」

ツァン「ちょっと待」

「[ピーーー]ェ!!!」

コナミ「待て!」シュッ

「フン!小賢しい真似を!」

コナミ「彼らを傷つける事は俺が許さん。今すぐ去れ!」

コナミ「それにもうすぐ俺の仲間がここへ来る。全員を相手にするか」

「いいだろう、この場は引いてやる。このデッキはそれまでの札質だ!」

ツァン「ヨハンのデッキ、いつの間に!?」

「俺を蘇らせた男はこのヨハン抹殺の指令を俺にインプットされている。それが終われば次は不動遊星だ」

コナミ「インプット?お前は機械なのか」

プラシド「俺の名はプラシド。必ずや亡霊共と貴様らを討ちに来る!楽しみにしていろ!!」

ヨハン「プ・・・プラシド・・・」

コナミ「遅くなった」

ツァン「フン、アンタはいつも遅すぎなのよ」

コナミ「そう言わないでくれ」

ツァン「バカ!」

コナミ「いや本当にゴメン」

ツァン「許さないんだからね!アンタがどうしても許してほしいなら許すけど」

コナミ「ハハハ」

鬼柳「イチャついてる場合じゃねえだろ!ヨハンが死にそうだろうが!」

ヨハン「だ、大丈夫だよ・・・腕がさ折れてるだけだから・・・」

ヨハン「始めましてコナミ・・・俺はヨハン・・・」

ツァン「どうしよう家も吹き飛んだしこのままじゃ」

鬼柳「病院に決まってんだろうが!さっさと行くぞ!!」

コナミ「あ、うん」

ツァン「オブライエン達にも連絡しておかないと」

羽蛾「ウヒョヒョーォッ!!!」

オブライエン「灰と化したか」

オブライエン「強い念とそれを利用した精霊か・・・」

誠一郎「オブライエン」

オブライエン「どうした吉光」

誠一郎「気軽にミツと呼んでくれ」

オブライエン「あ、ああ」

誠一郎「これはどうやら君達だけの問題では無さそうだ」

オブライエン「そうだな」

誠一郎「私も旧サテライトの住民達に何か手がかりがあるか聞いてみるよ」

オブライエン「頼む」

誠一郎「任せてくれ、それでは」

オブライエン「・・・」

オブライエン「電話か、もしもし」

オブライエン「・・・何?解ったすぐ駆けつける」

オブライエン「やはりヨハンにも襲撃の手が」

ヨハン「本当に平気だって腕折れてるだけだぜ?」

ツァン「あのね骨が折れるのって重傷なんだよ」

ツァン「それに火傷もしてるし擦り傷も切り傷もあるし・・・とにかくアンタ大怪我してんの!」

ヨハン「へえ・・・じゃあ行くか、あいつのとこに」

コナミ「行く?」

ヨハン「プラシドだよ。ジェムナイト達を取り戻さなきゃ」

ツァン「・・・」

鬼柳「ま、いいじゃねえか。お前がそれで満足するならよ」

ツァン「アンタささっきまでこいつを本気で殺そうとしてたよね?何なの?心変わりでもしたの?」

鬼柳「さあな俺は五人のデュエリストに襲撃されて何かされちまったんだ」

鬼柳「こう・・・何っつうか心の中にある燻ってた闇を刺激されてよ」

ツァン「ダメだ・・・この男おかしい・・・」

オブライエン「ヨハン!」

ヨハン「オブライエン!これで退院だな!」

ツァン「ダメ!絶対にダメ!コナミ、こいつ縛り付けといて!」

コナミ「あ・・・ごめんヨハン」

ヨハン「離せよ!やめろって!」

竜崎「何でや!何で羽蛾が成仏してまうんや!一緒に暴れたろう言うたのに!」

猪爪「所詮は虫野郎!だが俺はそうはいかん!何故ならサイコ」

タイタン「虫も恐竜もサイコ流もデーモンから見れば子供よ。見てみるか?私のデーモンを!」

エックス「いやいや真に恐ろしいのはデッキ破壊ですよ。あなた達は本当に甘い甘い」

プラシド「・・・ドングリの背比べだな」

竜崎「何やて!?聞き捨てならんで!」

プラシド「黙れ人間!俺はお前達のようなこの世に未練を残す愚かな亡霊ではない!」

プラシド「下等生物共が恥を知れ・・・何だその目は」

竜崎「な、何もあらへん・・・」

プラシド「それでいい!生意気なルチアーノもうるさいホセもいない!俺に指図できるのは俺だけだ!」

タイタン「ぐぬぬ・・・」

プラシド「ヨハンは俺が倒す。すでに策は練ってある、お前達は他の連中とデュエルするがいい!」

竜崎「何がヨハンは俺が倒すやすっかりワイらを生き返らせた奴の言いなりやんけ」

タイタン「この際生き返れたんだ存分に暴れ回ろう!憂さ晴らしだ!」

猪爪「そうだ!サイバーを使う奴は俺が根絶やしにしてやる!」

エックス「デッキ破壊でこの時代のデュエリストのデッキも破壊し尽くし絶望を味合わせてやる。フッフフフ」

竜崎「ほな行くで!ワイら亡霊決闘者の怖さを見せつけたるんや!」

ヨハン「行かせてくれよ!」

ツァン「だからダメだって」

ツァン「コナミもオブライエン、鬼柳もあいつの手がかり探してるんだから。アンタは寝てなさい」

ヨハン「・・・ジェムナイトたち大丈夫かな」

ツァン「アンタの仲間なんだからタフだと僕は思う」

カイバーマン「無様な姿だな」

ヨハン「カイバーマン!」

カイバーマン「どうだ順調か」

ヨハン「ああ!みんな元気か?」

カイバーマン「心配するな元気だ。ところでお前の怪我は」

ヨハン「ちょっとな」

カイバーマン「そうか」

ヨハン「必ず俺の夢を成し遂げるからさもう少し待っててくれよ!」

カイバーマン「・・・」

ヨハン「そういえば何か用事か?」

カイバーマン「いや・・・楽しみにしよう。お前が夢を果たせるのかどうかを」

カイバーマン「人間と精霊の架け橋か・・・世迷言を」

カイバーマン「所詮、人間は精霊を道具のようにしか思わん連中。絆など戯言だ」

「でも本当にそっくりだぜあの海馬瀬人にな!」

カイバーマン「やめろ」

「まあそう怒んなよ?え?カイバーマン様よォ」

「他の亡霊連中はどうか知らねえが俺は従ってやるぜ!何せここは・・・」

「忌々しい遊戯や海馬が居た街なんだからよ!」

カイバーマン「亡霊の如く聳え立つ海馬コーポレーション本社。惨めなものだな」

カイバーマン「海馬というのは名ばかり最早かつての栄光も感じられん。哀れなものだ」

「へへへ・・・俺はこの街に居る連中をとことん痛めつけて苦しめてこの街ごと消し飛ばしてやる」

「遊戯よォ・・・お前はあの世で何も出来ず指咥えて見てるだけなんだぜ。ククク」

「あの日から俺は片時も忘れちゃいねえ!言っただろ?俺のデッキテーマは不死だって」

「つまり俺自身も死なねえんだよ!不死なんだよ俺は!」

カイバーマン「下衆で屑な奴よ。だが奴は闇そのもの」

カイバーマン「ヨハンよ・・・精霊の力を持つ稀なデュエリスト」

カイバーマン「お前と十代が同じ時代で生きていられては色々と面倒だ」

カイバーマン「この時代の人間をリリースしお前も共に葬ってやろう。最も十代でもヨハンでもどっちでも良かったんだがな」

「しかし何でお前はわざわざ過去からやって来てこの世界を壊そうとするんだ?意味ねえだろ未来を壊しても」

カイバーマン「知れたことを・・・この未来は俺の思い描いていた未来ではない。だからリセットするだけだ」

「お前も十分イかれてるぜカイバーマン」

「不動博士、どうです彼の様子は」

遊星「微動だにしない。よしよし」

「鰐の方は蘇生したのですね」

遊星「鰐?彼女にはカレンという名がある」

「えぇ・・・」

遊星「言葉は解らないが俺の心にそう語りかけてくるんだ。そうだなカレン」

カレン「ガウ!ガウ!ガウ!」

「不動博士!大変です!」

遊星「どうした!?」

「お、起き上がりました・・・あのデュエリストが」

遊星「何?」

ジム「うーん・・・よく寝たぜ!グッドモーニング!」

「き、奇跡ですね不動博士」

遊星「君、名前は」

ジム「マイネーム、ジム!ジム・クロコダイル・クックさ!」

ジム「にしてもここはどこだ?俺は確か発掘中で」

遊星「ここは」

ジム「オーマイガー!つまり俺は数十年も冬眠してたという事になるのかドクター不動!?」

遊星「奇跡に近い、きっと彼女が君を守ってくれたんだ」

ジム「カレン!」

カレン「ガウ!」

ジム「サンキュー、カレン」

遊星「何とも言えないが君は来れからどうしたい」

ジム「先ずはこの世界を冒険してみたいぜドクター」

遊星「そうか、だが君が生きていた時代と大幅に違う。大丈夫か」

ジム「ドントウォーリー!心配御無用さ!行こうカレン!」

「いいんですか不動博士!?あの人物は歴史的にも稀な人物なんですよ!?」

遊星「いいんだ。彼は人間だからな」

遊星「人間は自分で物事を決めそして未来へと進む。祈ろう彼の来れからの道を」

エックス「これで貴方のデッキは0!私の勝ちですね!」

「クソォ・・・何だよこいつ・・・」

エックス「彼の肉体・・・ダメですね私の肌に受け付けない」

アモン「さすがはプロデュエリストデッキ破壊のエックス」

エックス「おやおや私の名を知っているとは」

アモン「僕の時代では有名さデッキ破壊という戦術で相手をドン底へ落とし入れるデュエルを得意としている」

アモン「最も十代に敗北し一気に転落しその後プロから消えたそうだが」

エックス「・・・遊城十代」

アモン「惨めだなプロが幽霊だなんて」

エックス「何者だ貴様」

アモン「僕はアモン・ガラム。困るんだよ幽霊がウロウロされちゃ」

アモン「僕が作る新世界には君のような奴は邪魔だ」

エックス「どうやら遊城十代の知り合いのようだな・・・私が味わった屈辱をお前で晴らしてやる!」

アモン「ならデュエルと行こうか」

エックス「先攻は貰おう!ドロー!私はモンスターを守備表示で召喚!」

エックス「さらに魔法カード太陽の書を発動!フィールドの裏側表示モンスターを表側表示へ」

エックス「ニードルワームを攻撃表示で召喚!さらにニードルワームのリバース効果によりデッキから五枚のカードを墓地へ送る!」

アモン「・・・」

エックス「カードを一枚伏せてターンエンド。」

アモン「僕のターン、ドロー」

アモン「僕好みのデッキか・・・カイバーマンめ」

アモン「僕は魔法カード氷結界の三方陣を発動!手札の氷結界と名のついた三種類のモンスターを相手に見せ相手フィールド上のカードを一枚指名しそして破壊する!」

アモン「そして僕は手札から氷結界と名のつくモンスターを特殊召喚する。氷結界の虎将ガンターラを特殊召喚!」

アモン「僕は氷結界の虎将ガンターラでエックスにダイレクトアタック!」

エックス「うぐぅ」4000→1300

アモン「ターンエンド。そしてガンターラはエンドフェイズ時、墓地から氷結界モンスターを特殊召喚する」

アモン「僕は氷結界の虎将グルナードを墓地から召喚」

エックス「氷結界!?そんなものは私は知らん!インチキだ!!」

アモン「僕だって始めて使うデッキだ。文句を言うな」

エックス「ドロー!魔法カード手札抹殺!相手の手札を墓地へ送り送った枚数分デッキからドローできる!」

アモン「僕は四枚か」

エックス「そして私は・・・私は」

アモン「どうした。そうだろうなエックス、お前は余りにもデッキ破壊へ執着しすぎている」

アモン「今の手札抹殺でお前は手札を墓地へ送りドローした。だが引いたカードでは僕を倒せない」

アモン「どちらにしろ倒される事は必須」

エックス「・・・ターンエンド」

アモン「氷結界の虎将グルナードは一ターンに一度手札から氷結界モンスターを通常召喚とは別に召喚できる」

アモン「氷結界の虎将ライホウを召喚」

アモン「言っておくが僕は手加減などできないタイプなんだ。と言っても亡霊に手加減も何も無いか」

エックス「くっ・・・」

アモン「終わりだデッキ破壊のエックス」

アモン「氷結界か・・・実にいい」

アモン「さて亡霊はあと何人居るのやら」

竜崎「ワイを含めて三人や!」

アモン「次はダイナソー竜崎と来たか」

竜崎「何や知らんが調子に乗りおって!いてコマしたんぞメガネ!!」

アモン「笑止」

竜崎「この世界はええ、カードが豊富やさかい」

竜崎「ワイのダイナソーデッキも大幅にパワーアップや!」

アモン「御託はいい。来るなら来い」

竜崎「ほな行くで!」

オブライエン「居たか」

コナミ「いや亡霊もプラシドも見当たらない」

オブライエン「・・・」

誠一郎「オブライエン」

オブライエン「お前は」

コナミ「ミツじゃないか久しぶりだな」

誠一郎「そういう君はコナミ」

オブライエン「ミツ、どうしたんだ」

誠一郎「おかしな男を見かけたんだ」

オブライエン「おかしな男?」

誠一郎「ああ、私も色々な人を見たが彼は・・・」

コナミ「オブライエン」

オブライエン「行こうか」

誠一郎「あれだ」

コナミ「何というか・・・なんて言ったらいいんだろ」

誠一郎「オブライエン、君はどう思う」

オブライエン「ジム・・・ジム!」

ジム「ん?」

オブライエン「やはりお前だったか!」

ジム「オブライエン!」

オブライエン「お前もこの世界に来ていたのか?」

ジム「来ていた?ノーそれは違うぜ。俺は眠っていたのさ」

オブライエン「眠っていた?どういう意味だ」

ジム「赫赫然々」

オブライエン「そういう事だったのか」

ジム「OK?」

オブライエン「大体は理解ができた」

コナミ「オブライエンの仲間か」

誠一郎「個性的だ」

タイタン「さあてここがデュエルアカデミアネオドミノ校か」

タイタン「手始めにここの生徒を」

万丈目「待て待て待てー!」

タイタン「ん?」

万丈目「お前はデーモン使いのタイタンだな!かつて天上院君を苦しめた憎っくき男め!」

万丈目「デュエルだ!ライディングデュエルのライセンスを習得したこのライディング万丈目サンダー最初の対戦相手だ!」

タイタン「ライディングデュエル?」

万丈目「そうだ!お前もDホイールに乗れ!」

タイタン「・・・そんなものは無い」

万丈目「・・・」

タイタン「デュエルだ」

万丈目「仕方がない降りるとするか」

タイタン「さあ万丈目サンダーとやらお前の実力を見させてもらおうか!」

おジャマイエロー「大丈夫なのアニキ?」

万丈目「問題ない!俺は負けん!」

タイタン「ドロー、俺はかつて遊城十代そして天上院明日香に敗北した」

タイタン「敗因はズバリ熱くなりやすい性格にある。ここは堅実に行こう、俺は生まれ変わった新生タイタンだ」

タイタン「モンスターを守備表示にさらにカードを手札二枚伏せてターンエンド」

万丈目「おいタイタン、十代はお前を何ターンで倒した」

タイタン「大凡10ターンというところだ」

万丈目「そうか、ならば俺は1ターンだ!行くぞ!俺はダーク・クルセイダーを召喚!」

万丈目「ダーク・クルセイダーは手札の闇属性モンスターを一枚墓地へ送る事で400ポイントアップする!」

万丈目「俺は三枚捨て攻撃翌力は合計で1200ポイントアップ!よってダーク・クルセイダーの攻撃翌力は2800だ!」

タイタン「大口を叩きおって!何が1ターンキルだ!やれるものならやってみろ!」

万丈目「そして俺はダーク・アームド・ドラゴンを特殊召喚!ダーク・アームド・ドラゴンは墓地の闇属性モンスターを除外する事でフィールド上のカードを破壊する!俺はお前のカードを三枚除外だ!」

タイタン「三枚・・・三枚!?」

万丈目「これがアームド・ドラゴンの亜種である幻のレアカードの力だ!」

おジャマイエロー「アニキー!早く止めを刺さなきゃ!」

万丈目「あ、行くぞタイタン!この勝利を天上院くんに捧げる!地獄へ帰れ!!」

タイタン「ぶるぁぁぁぁぁ!」

ヨハン「・・・」

鬼柳「おい起きてるか」

ヨハン「おはよう」

鬼柳「今ならあいつ居ねえからいけるぞ」

ヨハン「あ、本当だいない!」

鬼柳「あのプラシドって野郎を見かけたって俺が昔住んでたとこの近所の奴が言っててな」

ヨハン「解った行こうぜ」

鬼柳「けどお前折れてんだろ腕」

ヨハン「大丈夫さ!折れててもデュエルはできるぜ!」

鬼柳「それでこそデュエリストだ!行こうぜ!」

ヨハン「なあ鬼柳、このデュエルが終わったらもう一度デュエルしようぜ!今度はお互い本気でな!」

鬼柳「いいぜ!お前とのデュエル、満足できそうだ!」

ツァン「ヨハン!大人しくしてた!?」

ツァン「縄が解かれてる・・・まさかあいつ」

幸子「やはり庶民の考えることはサッパリですわ!」

ツァン「サチコ!何かヨハンの居場所が分かる機械とか出してよ!」

幸子「ゆき・・・フン。あんな生意気な殿方は一度痛い目に」

ツァン「腕の骨が折れて身体中も傷だらけなのよ」

幸子「えっ・・・」

ツァン「ほらあいつさ僕のこと保護者だとか言ってて、僕も放って置けないんだよね」

ツァン「だからお願い!アンタの家の人たち総動員させて探し出して!」

幸子「まあ私も負けっぱなしじゃ気がすみませんわ。家の者を使い探させますわ」

ツァン「ありがとう。この恩はいつか返すよ」

幸子「家が爆破されたのに返すも返さないもないですわ」

ツァン「あ・・・」

ジム「オー、ゴーストデュエリスト?」

オブライエン「何者かがこの世に未練を残したデュエリストの強い念を操り召喚したんだ」

コナミ「人数は何人居るか解らない」

アモン「僕は二人退治した」

オブライエン「アモン、お前いつの間に」

誠一郎「オブライエンが一人倒した」

コナミ「合計で三人か」

万丈目「いや四人だ!」

アモン「万丈目」

万丈目「アモン・・・アモンだと!?」

オブライエン「つまり合計で四人と言うわけか」

ジム「それはノーだぜ。増えてるかもしれない」

コナミ「増え続ける前に根元を叩かないと」

誠一郎「私はサテライトの民をかき集め決戦に備えるよ」

オブライエン「気をつけてくれ」

万丈目「案外お札で成仏するかもしれんぞ」

アモン「・・・バカなのかこの男は」

ヨハン「どこだ!どこに居るんだ!」

鬼柳「いや確かこの辺だって」

ヨハン「おーい!」

カイバーマン「誰か探してるのか」

ヨハン「カイバーマン!まだ居たんだ」

ヨハン「こんな変な髪型して剣ぶら下げている奴知らないか?プラシドって言うんだけど」

カイバーマン「さあな」

ヨハン「あいつら酷いことしてるからさ、カイバーマンも探すの手伝ってくれよ」

カイバーマン「その必要はない」

ヨハン「何言ってんだよ?デッキ奪われたしこの街をメチャクチャに」

カイバーマン「遅かれ早かれこの街は終わる。そしてお前もだヨハン」

ヨハン「ハハハ!冗談がキツいぜカイバーマン!」

カイバーマン「能天気な男だ。ならば見せてやろう・・・やれ!」

「ああ、混沌幻魔アーミタイルを召喚!ぶっ潰せ!!!」

鬼柳「嘘だろ!モンスターが実体化してんじゃねえか!?」

ヨハン「おい、やめろ!何なんだお前は!?カイバーマン!どうなってるんだ!!」

カイバーマン「お前は街へ進め、こいつは俺が食い止める」

「頼むぜ、あーあ・・・何人殺してやろうかな?全滅でいいか」

カイバーマン「デュエルだ!断る事はできんぞ、こっちには宝玉獣という札質が居るのだからな」

ヨハン「クソ・・・どうしてだよカイバーマン」

万丈目「おい!何だあれは!!何か来てるぞ!」

ジム「ジーザス・・・何てビッグなモンスターなんだ」

オブライエン「あ、あれは・・・バカなこの世界に奴が現れるなんて」

アモン「あり得ない・・・」

コナミ「知っているのか」

オブライエン「あれは三幻魔の融合体アーミタイルだ」

アモン「どうなって居るんだ・・・」

万丈目「三幻魔!?あの三幻魔か!」

ジム「とにかく行ってみよう。こんな所に居ても進まない」

オブライエン「行こう」

万丈目「乗るか?」

コナミ「いやこの人数じゃ無理だ」

鬼柳「待てよ、俺が相手だ」

カイバーマン「精霊を見れぬ凡庸なデュエリストに用はない」

プラシド「やはりヨハン・アンデルセンか」

プラシド「どういうことだ説明しろ。何なんだあのモンスターは」

カイバーマン「ポンコツ人形に語る事はない!消え失せろガラクタめ!」

プラシド「ポンコツ・・・精霊か何か知らんがたかがモンスター風情が生意気な」

ヨハン「プラシド!俺のデッキを返してくれ!」

プラシド「黙れ!お前の相手など後だ!この俺をコケにしたこいつを俺は許さん!」

カイバーマン「せっかく生き返らせた恩を忘れたかガラクタが」

プラシド「俺を?この俺をお前が復活させたとでも言うのか!」

カイバーマン「亡霊共も俺だ」

ヨハン「何でこんな酷い事をすんだよ!精霊の王なんじゃないのかよ」

カイバーマン「精霊の王故に人間を始末する。そしてこの穢れた未来を俺が一から作り直す」

ヨハン「・・・俺に言った事は嘘なのかよ」

カイバーマン「少し頭を捻れば解る事だ、未来を変えても過去に影響せんだろ」

カイバーマン「邪魔なのだお前達のような精霊を認識できるデュエリストが!」

カイバーマン「俺は俺が思う理想郷を作る!何が人間と精霊を繋ぐ架け橋だ!」

カイバーマン「有難く思えこの未来世界が貴様の墓場だ」

プラシド「御託はいい!俺がお前を」

鬼柳「つべこべ言わずデッキ返せばいいんだよ!受け取れヨハン!」

プラシド「貴様!」

ヨハン「俺は死なない。俺は俺の夢を必ず叶えるこの世界も守るそして宝玉獣のみんなも必ず取り戻す」

ヨハン「デュエルだカイバーマン!」

カイバーマン「ドロー!俺は正義の味方カイバーマンを召喚!そしてカイバーマンをリリースし俺は手札から青眼の白龍を特殊召喚!」

カイバーマン「さらに儀式魔法 白竜降臨を発動!俺は手札からレベル4以上になるようにモンスターをリリースし白竜の聖騎士を攻撃表示で召喚!」

カイバーマン「このモンスターをリリースする事で手札またはデッキから青眼の白龍を特殊召喚」

カイバーマン「ターンエンド、お前は人間と精霊の架け橋になり何をしたい」

ヨハン「別にただ皆で仲良くしたいと思ってるだけだ」

カイバーマン「愚かな!悪しき心を持つモンスターだって居る。今もこの世界の何処かで暗躍している」

カイバーマン「浅はかな奴だよお前は」

ヨハン「ドロー、俺は装備魔法 戦線復活の代償を発動!相手墓地に存在するモンスターを選択しこのカードを装備し自分の場に召喚する!俺は正義の味方カイバーマンを選択する!」

ヨハン「さらに俺はジェムナイト・エメラルを召喚!魔法カードパーティカル・フュージョンを発動!」

ヨハン「融合素材に決められた自分フィールドのモンスターを墓地へ送りエクストラデッキから融合モンスターを召喚する!」

ヨハン「来い!ジェムナイト・セラフィ!そして墓地のパーティカル・フュージョンを除外する事で融合素材に使用したジェムナイトの攻撃翌力分、融合モンスターの攻撃翌力をアップさせる!」

ヨハン「エメラルの攻撃翌力は1800。そしてセラフィはその合わせた分の攻撃翌力が上がり4100になる!」

ヨハン「バトルだ!セラフィで青眼の白龍を攻撃!」

カイバーマン「・・・」4000→2900

ヨハン「カードを二枚伏せてターンエンド」

カイバーマン「ドロー、お前は俺に勝てん・・・万が一にも俺に勝ったとしてもな」

カイバーマン「魔法カード発動!死者蘇生!俺は青眼の白龍を墓地より召喚する!」

カイバーマン「そしてカイザー・シーホースを攻撃表示で召喚!」

カイバーマン「青眼の白龍でジェムナイト・セラフィを攻撃!」

ヨハン「罠発動!攻撃の無力化!」

カイバーマン「だが2体目の青眼の攻撃がまだ残っている!」

ヨハン「くっ・・・」4000→3300

カイバーマン「そしてカイザー・シーホースで」

ヨハン「罠発動!輝石融合!俺は手札からジェムナイトの融合素材モンスターを墓地へ送りエクストラデッキからジェムナイト・ルビーズを召喚!」

カイバーマン「フッ・・・カードを一枚伏せてターンエンドだ」

カイバーマン「どういう気分なんだ精霊が見えるというのは」

ヨハン「お前に教える気はない」

カイバーマン「自分は特別な人間だと思ってるだろ」

ヨハン「・・・ドロー」

ヨハン「ジェムナイト・ルマリンを召喚!」

ヨハン「そしてルビーズの効果発動!自分フィールドのジェムナイトをリリースする事でリリースしたモンスターの攻撃翌力分アップさせる!」

ヨハン「俺はルマリンをリリースしルビーズの攻撃翌力を上昇だ!」

カイバーマン「またその効果か仲間を犠牲にし勝つためには手段を選ばん人間とはそういうものだ」

ヨハン「さっきから何が言いたいんだ」

カイバーマン「俺の手札には三体目の青眼の白龍が居る。俺は次のターン、場のカイザー・シーホースをリリースし召喚する」

鬼柳「あの野郎、自分の手の内を晒してやがる。どういうつもりなんだ」

カイバーマン「たった三体だけの龍。いや正式には四体居た・・・今は居ないがな」

カイバーマン「何故居ないと思う」

プラシド「くだらん質問だ、同じカードを入れれるのは三体まで。中にはサイバー・ドラゴンのような例外も居るが」

カイバーマン「お前は黙ってろガラクタ人形。四体目の青眼の白龍は人間の手によって破り捨てられた」

カイバーマン「いや四体目だけではない!青眼の白龍は本来の所有者達から強奪され使われて来たのだ!」

カイバーマン「人間の本質は尽きぬ欲望。勝つためなら平気で汚い手も使う、お前達の先祖を思い出してみろ!数多の戦において策という小細工を弄し勝利をもぎ取ってきた!」

カイバーマン「それが自分一人でならそれでもいい!だが配下に手を汚させそれらを自分一人の勝利だとほくそ笑むドス黒い人間共を!デュエルにおいてもそれは変わらん。リリースしモンスターを戦わせ墓地へと叩き落とす」

カイバーマン「デュエルモンスターとは神聖な精霊。お前達の崇める神にも等しい存在」

カイバーマン「お前達のような薄汚い人間とは違うのだ!ワーハッハッハ!!!」

鬼柳「てめえだって札質取ってんじゃねえか!」

プラシド「何が精霊の王だ!お前も所詮は人間と同じ虫ケラ!特別な存在だと?笑わせるな!」

カイバーマン「黙れ。俺は俺だ、同じだと思うな」

鬼柳「何て自分勝手な野郎だ!ヨハン構うことはねえ!やっちまえ!!」

ヨハン「ルビーズで青眼の白龍に攻撃」

カイバーマン「・・・」2900→1800

カイバーマン「フッ」

ヨハン「カードを二枚伏せてターンエンド」

カイバーマン「何故カイザー・シーホースを攻撃しなかった」

ヨハン「俺には俺の考えがあるんだ」

カイバーマン「俺のターン、ドロー」

カイバーマン「カイザー・シーホースをリリースし青眼の白龍を召喚!そして罠カード!リビングデッドの呼び声!」

カイバーマン「墓地より蘇らせるのは当然!青眼の白龍だ!!!」

ヨハン「罠発動!威嚇する咆哮、このターン相手は攻撃宣言する事はできない!」

カイバーマン「またも逃げたかヨハン」

ヨハン「ああ、逃げるさ大切なモンスターを破壊されるのは俺だって嫌だ。罠発動!廃石融合、ジェムナイトと名のつく融合モンスターの素材となるモンスターを除外し俺はジェムナイト・パーズを召喚!」

カイバーマン「ターンエンド」

ヨハン「このドローで全てが決まる・・・もしも外せば俺は負ける」

ヨハン「ドロー・・・来たぜ!」

ヨハン「魔法カード発動!ジェムナイト・フュージョン!手札のジェムナイト・クリスタ、フィールドのジェムナイト・ルビーズ、ジェムナイト・パーズを融合させ」

ヨハン「ジェムナイトマスター・ダイヤを攻撃表示で召喚!!!」

ヨハン「ジェムナイトマスター・ダイヤは墓地のジェムナイトの数×100アップする」

ヨハン「攻撃翌力は3700。さらにジェムナイトマスター・ダイヤは融合素材に使用したモンスターの効果を得る!」

ヨハン「俺はジェムナイト・パーズの効果を選択!パーズは一度のバトルフェイズ中、二度の連続攻撃が可能!」

ヨハン「さらに破壊したモンスターの攻撃翌力分のダメージを相手へ与える!」

カイバーマン「ヨハン・・・ヨハン・アンデルセン!!!!!」

ヨハン「カイバーマン!これで俺の勝ちだ!!!」

ヨハン「ジェムナイトマスター・ダイヤで青眼の白龍で攻撃だ!!!」

ジェムナイトマスター・ダイヤ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

カイバーマン「王に歯向かうか!ジェムナイト共!!!」

ヨハン「俺の勝ちだ。宝玉獣は返してもらうぜ」

カイバーマン「・・・」

ヨハン「何でこんな事を・・・お前は」

カイバーマン「デュエルの敗北により俺は時期に死ぬ。その前に言っておく事がある」

カイバーマン「俺の死と共にデュエルアカデミア大浴場のゲートが閉じる」

ヨハン「!?」

カイバーマン「呑気なお前でもその意味は分るだろ。つまり二度と元の世界への帰還は不可能だ」

カイバーマン「そ、そして精霊の王である俺を倒したお前は二度と精霊の信頼を得られんだろうな・・・フフフ」

カイバーマン「人間と精霊の共存は望めんのだ・・・自らの手で未来を握り潰したんだよお前は」

ヨハン「・・・」

カイバーマン「さらばだヨハン・アンデルセン・・・そして苦しみ続けろ・・・これから先・・・永遠に」

鬼柳「消えちまった」

ルビー「ルビ!」

ヨハン「ルビー!みんな!」

アメジスト「ヨハン!」

コバルト「元気そうで何よりだぜ!」

ヨハン「俺はこの通り元気だぜ!」

サファイア「しばらく見ないうちにいい顔になったな」

アンバー「うむ」

ヨハン「ハハ」

エメラルド「今は喋っとる場合じゃないぞ。ヨハンよ」

ヨハン「幻魔か・・・鬼柳」

鬼柳「お、そうだな。行こうぜ」

プラシド「独り言か・・・?」

万丈目「おい!そこの幻魔に乗ってるお前!お前だよお前!!!」

「ん?」

オブライエン「何という禍々しいオーラだ・・・」

アモン「混沌幻魔を動かす時点で只者では無いな・・・」

ジム「ヘイ!ここでストップだぜ!」

「ストップ?バカ言ってんじゃねえ。俺はこの街をさっさと壊してえんだよ」

コナミ「壊す?何のために!」

「理由なんてねえんだよ、ただ壊すそんだけだ」

オブライエン「壊すだと?ふざけるな!そんな身勝手な事が許されると思っているのか!」

ジム「その黒い霧を払い正体を見せな!ミストマン!」

「正体?俺の正体か?俺に正体は無い。これが俺の姿だ」

アモン「どういう事だ・・・?」

「俺はかつて一人の人間の心の闇から生まれた存在。肉体なんてありゃしねえ」

万丈目「意味が解らん!」

「解らなきゃそれでいいぜ!俺の生前の名はマリク!」

オブライエン「ならマリクよデュエルで決着をつけるぞ」

アモン「僕としても街を破壊されるのは困る」

「いいぜ・・・デュエルでケリをつけてやる。言っとくが俺は遊戯と互角に渡りあった男だ・・・死ぬぜお前たち」

「俺には肉体が無い。だからこいつの姿を借りる」

オブライエン「あれは処刑人マキュラ」

「で?誰から来るんだ」

万丈目「当然」

オブライエン「俺たち全員、一気に行く」

万丈目「全員だと!?」

アモン「その方が勝率は上がる」

オブライエン「コナミは見ていてくれ。もしも俺たちが敗北した時にヨハン達に伝える事ができない人間が居たら困る」

コナミ「ああ、そうさせてもらう」

アモン「ところでジム、そのデュエルディスクは」

ジム「ニューデュエルディスクさ、この時代のな!そしてこれが俺の新たなデッキ」

ジム「親切な老人が俺に託してくれたんだ」

コナミ「今どき珍しい人物だな」

マリク「さてと・・・俺のライフはお前ら四人の合計分!お前らはそれぞれ4000!それでいいよな」

オブライエン「俺は構わない」

アモン「僕もだ」

ジム「何の問題も無いぜ!」

万丈目「仕方がない。俺もそれでいい!」

マリク「じゃあ始めようぜ・・・とことん痛めつけてやるからな」

オブライエン・アモン・ジム・万丈目「デュエル!!!!」

マリク「先攻は当然、俺でいいよな?ドロー!俺はボーガニアンを攻撃表示で召喚、俺はカードを三枚伏せターンエンド」

マリク「俺のライフはお前ら四人の合計値、16000だ」

オブライエン「俺、アモン、ジム、万丈目の順で行くぞ」

マリク「(さてと俺の出番が回ってくるのはあの黒コートの次になるのか)」

オブライエン「ドロー、俺はヴォルカニック・ロケットを召喚、そしてデッキからブレイズキャノンを加える。ターンエンドだ」

マリク「永続罠!追い剥ぎゴブリンを発動!自分フィールド上のモンスターが相手にライフを与えたときこのカードの効果で相手の手札をランダムに墓地へ送る!」

マリク「さらに永続罠!拷問車輪を発動!このカードがフィールド上にいる限り相手は攻撃も表示変更ができない。そして自分のスタンバイフェイズの時に相手に500ポイントのダメージを与える!」

アモン「僕のターン、ドロー。魔法カード氷結界の紋章を発動、僕は氷結界と名のつくモンスターを手札に加える」

アモン「そして僕は氷結界の魔酔虫を召喚、このモンスターの効果で使用されていないモンスターゾーンを一箇所選択する。このモンスターが居る限りそこは使用できない。カードを二枚伏せてターンエンド」

ジム「ドロー!俺はコアキメイル・グラヴィローズを召喚!グラヴィローズの効果でデッキからレベル3以下のモンスターをセメタリーへ送る!」

ジム「ターンエンド。そして自分のエンドフェイズにコアキメイルの鋼核をセメタリーへ送るか特定のモンスターを見せない場合、コアキメイルは破壊される。俺はコアキメイルの鋼核をセメタリーへ!」

万丈目「やっと来たか!ドロー、アームド・ドラゴンLV3を召喚!カードを一枚伏せてターンエンド!」

マリク「やっと来たか、永続罠リフレクトスライムを発動。守備表示だ!」

マリク「そしてボーガニアンの効果を発動!お前ら全員に600ポイントのダメージを与える!」

オブライエン「・・・」4000→3400

アモン「・・・」4000→3400

ジム「・・・」4000→3400

万丈目「イタッ」4000→3400

マリク「それとお前には出血大サービスだ!拷問車輪の効果を受ける!」

オブライエン「うっ・・・」3400→2900

マリク「クックック、じゃあ手始めに第一の幻魔を召喚してやるか、俺は三枚の永続罠をリリース!そして」

マリク「出て来い!神炎皇ウリア!!!」

マリク「ウリアで黒コートのモンスターを攻撃!!!」

万丈目「罠発動!」

マリク「そうはさせるか!ウリアは一ターンに一度、相手の罠か魔法を一枚破壊する!お前の罠は無効!大人しく破壊されりゃいいんだよ!」

万丈目「アームド・ドラゴン・・・」3400→600

マリク「さらに永続魔法!悪夢の拷問部屋を発動!ターンエンド!」

オブライエン「俺はヴォルカニック・エッジを召喚!さらに永続魔法ブレイズキャノンを発動!」

オブライエン「手札からヴォルカニックと名のつくモンスターを墓地へ送り相手フィールドのモンスターを一体」

マリク「速攻魔法!禁じられた聖槍を発動!このカードを装備したモンスターは800ポイントダウンする、だがその代わりに相手の魔法、罠の効果を受け付けない!」

マリク「残念だったな!」

オブライエン「だが場のヴォルカニック・エッジの効果で500ポイントそして墓地へ捨てたヴォルカニック・バックショットの効果によりさらに500ポイントのダメージを与える!」

マリク「へっ、痛くも痒くもないぜ?」16000→15000

オブライエン「そしてヴォルカニック・バックショットがブレイズキャノンの効果により墓地へ送られた場合、手札またはデッキからヴォルカニック・バックショットを墓地へ送る事で相手フィールド上のモンスターを全て破壊する!」

マリク「何ィ!?」

オブライエン「俺はターンエンド」

マリク「思い上がってんじゃねえぞ!こっちにはまだ二体の幻魔が残ってるんだ!」

アモン「ボーガニアンの効果も消えウリアも破壊されフィールドはガラ空き・・・それは思い上がりたくもなるさ」

アモン「ドロー、僕は氷結界の水影を召喚!そして僕はレベル4氷結界の魔酔虫にレベル2の氷結界の水影をチューニング!シンクロ召喚!!現れよ氷結界の虎王ドゥローレンを召喚!」

アモン「僕はドゥローレンの効果を発動!自分フィールド上にあるカードを任意の枚数分手札へ戻す事でこのカードの攻撃翌力は×500ポイントアップする!」

アモン「ダイレクトアタックだ!」

マリク「くっ・・・この痛み・・・絶対に倍返ししてやる」15000→12000

アモン「再びカードを二枚伏せてターンエンド」

ジム「ドロー!俺はコアキメイル・アイスを攻撃表示で召喚!コアキメイルグラヴィローズでアタック!」

マリク「・・・」12000→10100

ジム「続いてコアキメイル・アイスでアタック!」

マリク「チッ」10100→8200

ジム「俺は再びコアキメイルの鋼核をセメタリーに送りエンド!」

万丈目「来たな俺のターン!さっきの恨みを晴らさせて貰うぞ!俺は死者蘇生でアームド・ドラゴンを復活させる!」

万丈目「やれ!あの高慢ちきな亡霊目がけ拳を叩き込め!」

マリク「ゆ、許さねえ!てめえら如きに舐められたんじゃ死んでも死に切れん」8200→7000

万丈目「やかましい!もうお前は既に死んでるだろうが!」

万丈目「なーにが肉体が無いからマキュラの身体にするだ!バカか貴様は!?」

万丈目「今のお前はモンスターですら亡霊ですらもない!ただ中途半端に生きながらえてるダメダメ野郎だ!」

マリク「ふざけるな!俺の闇がお前達に解るか!?」

万丈目「知るか!カードを一枚伏せてターンエンド」

マリク「後悔させてやる・・・絶対に」

牛尾「おーい遊星!」

遊星「牛尾!」

牛尾「お前んとこに連絡したら飛び出したって聞いたからまさかと思って」

遊星「ああ、間違いなく地縛神に匹敵する強大なモンスターだ」

牛尾「せっかく平和が戻ったって言うのによ」

遊星「こいつに乗るのもみんなと別れてから以来だ」

牛尾「あれから一年ぐらいか・・・元気なのかあいつら」

遊星「フッ、みんな相変わらずさ」

牛尾「そりゃ変わる事はねえよな!特にジャックなんて・・・っと冗談言ってる場合じゃねえんだ」

牛尾「この街を守れんのは俺たちしかいねえんだ!遊星!」

遊星「ああ!飛ばすぞ牛尾!!」

鬼柳「もっと飛ばせよ!間に合わねえ!」

プラシド「黙れ虫ケラ共!この俺をこんな事させて覚悟はできて居るんだろうな!?」

鬼柳「ゴタゴタ言ってんじゃねえよ、お前もあのカイバーマンや化け物の仲間なんだろうが」

鬼柳「てめえが撒いた種はてめえで狩れってんだよ!」

ヨハン「・・・」

サファイア「元気を出せヨハン」

クリスタ「たとえ帰れずともお前には我々や宝玉獣が居るんだぞ」

アメジスト「しっかりしなさいヨハン!」

ヨハン「ああ、そうだな」

牛尾「おい!そこの三人乗りのDホイーラー止まれ!ここら一帯はお前らに遊びの場じゃ」

遊星「鬼柳!それにお前は・・・プラシドか?」

鬼柳「遊星じゃねえか!」

プラシド「不動遊星!」

ヨハン「あの時のおじさん!」

牛尾「お前はあん時の」

遊星「鬼柳、帰ったんじゃなかったのか」

鬼柳「お前と別れた後、色々あってな・・・遊星こいつはヤバいぜ」

遊星「どういう事だ」

鬼柳「テロリストだ・・・精霊の」

遊星「!?」

鬼柳「理屈じゃねえんだよ。だろ?ヨハン」

ヨハン「うん、かなり危険な相手なんだ。だから関わらない方が」

プラシド「バカめ!こいつは不動遊星、俺以外じゃ決して倒せんデュエリストだ!」

ヨハン「そっか、何ていうかこの騒ぎ俺の責任なのかも知れないんだ・・・ごめん」

遊星「・・・そういう話は後にしよう。行こう!」

マリク「やめろ!やめろって言ってんだろうが!!」

マリク「俺は嫌だ!消されちまうなんて・・・ふざけるなよ!」

オブライエン「ふざけるも何も無い」

ジム「オブライエンの言う通りだぜシティを破壊する?それはNoだぜ」

万丈目「所詮は幻魔すら操れん三流デュエリスト!武藤遊戯が本気を出して居たら1ターンキルだ!」

マリク「図に乗りやがって!4対1で勝ったからって調子に乗るんじゃ」

オブライエン「自ら承諾した事だ。自分の言葉には責任を持て」

オブライエン「俺は魔法カード火炎地獄を発動!消えろ闇のデュエリスト!!!」

マリク「うおおおおお!!こ、この恨み・・・絶対に・・・何年かけてでも・・・」

アモン「汚い焚き火だな」

万丈目「俺達の勝ちだ、帰るぞ」

オブライエン「三幻魔のカードは回収しておこう・・・無い」

ジム「!?」

万丈目「あるだろ!探せ探せ!」

ジム「おいおい冗談にしちゃ・・・無くなってるぜ」

万丈目「一緒に焼けたんじゃないのか」

オブライエン「幻魔があの程度の炎で焼かれるはずはない」

万丈目「なら成仏したんだろ!帰るぞ!」

オブライエン「成仏だと?お前も間近で見ただろ!」

オブライエン「あのカードの怨念は普通じゃ」

万丈目「もっと楽観的に考えろ。俺達は勝利しそして幻魔は死んだ!亡霊だって消え失せたんだ!」

万丈目「それでいいだろ」

オブライエン「だが・・・」

ジム「ヘイ!帰るぜアモン!」

アモン「ああ・・・三幻魔は消えていない。主を捨て何処かへ去って行ったんだ」

アモン「だがまあいいさ、この世界の何処かにあるのなら探してみよう」

万丈目「見ろ俺達の勝利を祝して流れ星が降り注いでいるぞ」

万丈目「正義は必ず勝利する!帰ったら真っ先に自慢してやろう!!!俺は未来世界を救ったんだ!」

ヨハン「みんな」

万丈目「遅いぞ!全ては終わったんだ!」

遊星「君たちがあのモンスターを」

万丈目「ああ!」

オブライエン「終わったとは言えん。三幻魔のカードは消えてしまった」

鬼柳「?」

牛尾「俺達に解るように一から説明してくれねえか」

「発見しました!こっちです!」

幸子「ご苦労様」

ツァン「ヨハン!」

ヨハン「あ」

ツァン「アンタってば腕折れてるのに病院抜け出して!」

コナミ「まあまあそう怒らなくても」

ヨハン「大丈夫だよ。ほらデュエルしてたら骨がくっ付いた」

ツァン「・・・意味が分からない」

コナミ「それがデュエリストなんだ」

オブライエン「これからどうするヨハン。お前の夢はまだ」

ヨハン「その前にちょっと聞いてくれないか?実は」

ジム「OK、何でも来いドンと来いだぜ」

ヨハン「あ、ジム。久しぶりだな」

万丈目「さっさと言わんか!」

ヨハン「驚かないでくれよ・・・俺は」

オブライエン「カイバーマンを倒した事で俺達が帰れなくなった?」

ヨハン「すまない」

万丈目「何がすまないだ!もう二度と天上院くんに会えんじゃないか!」

アモン「結局、君はそれか」

万丈目「黙れアモン!あー何てこった・・・」

アモン「元より僕は元の世界への帰還など望んでいない。ここでお別れだみんな」

オブライエン「おい、どこへ行く」

アモン「僕が目指すのは天・・・とでも言っておこうか」

万丈目「可哀想にあまりのショックで気が狂ってしまったようだ」

ジム「俺は長い冬眠の末に目覚めた。この世界で生きて行くつもりだ」

鬼柳「化石男、生きていたのか」

ジム「?」

遊星「鬼柳は君とカレンを発掘してくれたんだ」

ジム「オー!サンキュー!」

鬼柳「礼には及ばねえぜ。なあ遊星」

遊星「ああ、君はどうするんだ」

ジム「俺かい?俺もまた旅をしてみるつもりさ!行こうカレン!」

カレン「ガウ!」

ジム「グッバイ!君達は永遠のフレンドだぜ!」

万丈目「どいつもこいつも身勝手な奴らばかりだ。クソォ・・・帰れんとなると全世界の万丈目ファンが悲しむぞ!」

おジャマイエロー「言うほどファンはいないじゃないのアニキ~」

万丈目「やかましい!破るぞ破るぞ!」

おジャマイエロー「ひええ」

遊星「さあ牛尾、俺たちも帰ろう」

遊星「困った時は俺か牛尾を訪ねてくれ君たちの力になれると思う」

遊星「鬼柳、たまには遊びに行く」

鬼柳「待ってるぜ遊星!」

プラシド「待て不動遊星!俺との決着はどうなるんだ!」

遊星「決着?もう俺に拘るのはよせ」

プラシド「何!」

遊星「俺達は戦う必要がない。再び生を受けたんだ、一からやり直すんだ」

遊星「きっとそれはゾーンやブルーノも望んでいる」

プラシド「俺から逃げるか!」

遊星「もう傷つけ合う必要がない。今度は絶望ではなく希望を与えるそんな男になってくれ」

プラシド「遊星!!!」

鬼柳「やめとけ。遊星の言うとおりだぜ」

鬼柳「お前と遊星に何があったか知らねえ。でもな拘りを捨てればお前は強くなれるぜ」

プラシド「くっ・・・ヨハン・アンデルセン」

ヨハン「ん?」

プラシド「俺の頭に組み込まれた情報ではお前は精霊と人間の架け橋になるらしいな」

ヨハン「うん、それが俺の夢さ」

プラシド「ならば俺は現代と未来を繋ぐ架け橋となろう!無論、不動遊星よりも先にな!!」

プラシド「不動遊星への拘りは捨てん!それが俺の生き方だ!!」

ツァン「あいつも行っちゃった」

万丈目「俺は旅などせん!俺はこの街に残る・・・そしてプロになる!」

万丈目「いつか帰れる日を信じてな!さらばだ!暇があればいつでも遊びに来い!住所は後で報告してやる!」

ヨハン「万丈目は元気な奴だな」

オブライエン「それがきっとあいつのいい所なんだろ。正直言って羨ましい」

ヨハン「そういえばユキコ何でここに」

幸子「サチコ・・・いやユキコですわ」

幸子「ただの暇つぶし。庶民に付き合ってあげただけですわ」

コナミ「寂しがり屋なんだ幸子は」

ヨハン「そっか」

幸子「ち、違う!」

幸子「フン!気分を害しましたわ。帰るわよ」

「はい、お嬢様」

ヨハン「SPだらけだな・・・金持ちって凄い」

ツァン「ねえアンタはどうするの」

ヨハン「俺?俺も世界へ羽ばたくよ。世の中には精霊を知らない人だって居るんだからな!」

コナミ「俺もそろそろこの街から出て行こうと思う」

ヨハン「じゃあ俺と一緒に行かないか?俺って方向音痴だから」

コナミ「そうしよう」

ツァン「ちょっと!コナミまで旅に出るって!」

コナミ「大丈夫、連絡はするから」

ツァン「ったくちゃんと連絡してよね。あ、あと身体に気をつけて」

コナミ「うん」

ツァン「それとヨハンはバカな事しないでちゃんとコナミの後ろに付いて行きなさいよ!」

ヨハン「うん!」

ツァン「じゃあねコナミ。僕、待ってるから」

コナミ「必ず帰って来るから心配しないでくれ」

ヨハン「あ、最後に忘れてた。鬼柳!」

鬼柳「来たか」

ヨハン「俺とデュエルだ!」

鬼柳「おう!」

ヨハン「操られてない鬼柳とデュエルできるなんてワクワクするぜ!」

鬼柳「俺もだ精霊が見えるデュエリストとデュエルするなんて・・・最高に満足してるぜ!」

ツァン「アンタは」

オブライエン「俺はこの街に残る予定だ」

鬼柳「さあ来いよヨハン」

ヨハン「ああ、そうさせて貰うぜ!」

ヨハン・鬼柳「デュエル!!!!!!」

半年後

ツァン「あーヤバい!どうしよう!」

雪乃「あらあら悩んでるよね」

ツァン「まさか僕が志望した大学全て落ちるなんて・・・はあ」

雪乃「ふふ、私は女優だからそんな悩みはないわ。精々頑張りなさい」

ツァン「嫌味な奴・・・みんなどうしてるんだろ。コナミは連絡するって言ってたくせに無いし」

ツァン「ヨハンは・・・あいつも無いか」

ツァン「万丈目とオブライエンは相変わらずだけど」

幸子「・・・」

ツァン「あ、アンタ進路・・・って言ってもお嬢様じゃ進路も何も」

幸子「貴女には関係のないことほっといて下さいですわ」

ツァン「・・・」

「そういやこの前さカードの声が聞こえたぜ」

「え?マジで!俺もさ前にぼんやりだけどモンスターが」

ツァン「・・・見えるってさヨハン。良かったじゃん」

ツァン「それよりもこれから僕はどうすれば」

「ドロー!」

オブライエン「踏み込みが甘い!こうだ、ドロー!」

「はい先生!」

誠一郎「精が出るじゃないか」

オブライエン「ミツか」

誠一郎「あれから半年だ」

オブライエン「そうだな、ヨハンもあれから連絡がない」

誠一郎「そうなのか。それはそうとオブライエン、これを見てくれ」

オブライエン「何だこれは?石か?」

誠一郎「いや私が思うにこれは隕石の破片だ」

オブライエン「隕石?」

誠一郎「半年前に大量の流れ星が降り注いだだろ」

オブライエン「ああ」

誠一郎「本来なら燃え尽きる代物だ、それが六つも」

オブライエン「何が言いたいんだ」

誠一郎「この破片・・・アルファベットのAに見えるだろ。これはB」

オブライエン「本当だ」

誠一郎「これだけじゃ無いかも知れない。何故なら世界各地で降り注いだのだからな」

誠一郎「私の推測ではこれは地球外生命体の卵かもしれん」

オブライエン「・・・考えすぎだ。まさか宇宙人など」

誠一郎「だと言いがな」

オブライエン「・・・」

幸子「何が進路・・・そんなもので悩むなんて」

幸子「私など・・・」

「おい!何だこいつは何処から入ってきた!」

「ここってサチコの家だろ?俺さサチコの友達なんだ!」

「サチコ?誰だそれは」

「サチコはサチコさ!」

「もういいつまみ出せ」

幸子「お待ちなさい!何の騒ぎです?」

「あ、お嬢様。この不届きものが」

幸子「あ、貴方は」

「よォ!久しぶり!」

「コラ!」

幸子「ヨハン・アンデルセン・・・」

ヨハン「そう!俺はヨハンさ!」

「えぇ・・・お知り合いなのですか!?」

ツァン「それで僕を呼んだの」

幸子「ええ」

ヨハン「何だ元気そうじゃん」

ツァン「いやそうじゃなくて・・・何やってたのよ!コナミは!?」

ヨハン「え?ハハハ、それが一緒に旅して三日目ではぐれちゃってさ」

ヨハン「ビックリしたぜ」

ツァン「何がビックリしたぜよ!連絡も無しに」

ヨハン「まあコナミなら元気にやってるさ。それよりも腹減ったよ・・・サチコ食べ物くれ」

幸子「これだから庶民は」

ヨハン「そういうなって!腹減ったんだから」

幸子「少し待ってなさい。今から作らせて」

ヨハン「カレーでいいよ」

幸子「少しは人の話を」

ヨハン「じゃあ俺、寝るからおやすみ」

幸子「キーッ!相変わらず自分勝手な!」

ヨハン「zzz」

幸子「しかも寝るの早い」

イェーガー「ええーっ、コホンコホン。皆様、ネオ童実野シティの市長イェーガーです」

「あ、イェーガー市長だ」

イェーガー「これより皆様方に重大発表を行います!これは全世界同時放映です。ちゃんと映っていますか?」

イェーガー「これよりひと月後、ネオ童実野シティは戦場と化します!」

「何ーッ!ふざけんな!」

「何でそうなるんだよ!」

イェーガー「物は投げないでください!ホログラムでも何となく痛いのですから!」

イェーガー「戦場と言ってもただネオ童実野シティで行われる大会の事ですよ!」

イェーガー「あの有名なバトルシティを模した巨大な大会です!」

「オオーッ」

イェーガー「プロ、アマ問いません。出場したい方はこのホームページにアクセスしてください!」

イェーガー「ルールについてもここに記載されておりますので」

「へえ、出ようかな俺も」

イェーガー「優勝者にはカップラーメン百年分を贈呈致します」

「何だよそれ!いい加減にしろ!」

イェーガー「それと準優勝者には何か一つ出来る範囲で願いを叶えて差し上げます。三位の方は不動遊星の直筆サイン&レプリカデッキですよ!!!」

「不動遊星だって!それはいいぜ!」

「何か優勝するより準優勝した方が得じゃないか」

イェーガー「ご応募お待ちしてますよ!全世界のデュエル達!ヒーヒッヒッヒ!!!」

ツァン「ねえ今の放送」

幸子「ええ、聞きました。準優勝者には願いが一つ・・・」

鬼柳「あーサッパリした。いい風呂だったぜ」

ツァン「げっ鬼柳」

幸子「勝手に私の家の浴場に!」

鬼柳「お前ん家の舎弟が俺の街の出でよ、ついでにこいつをヨハンをお前の家に届けようと思ってな」

鬼柳「気にすんな俺の街の出身って事は俺の親戚みてえなもんだからな!」

幸子「しゃ、舎弟・・・」

ツァン「でも何でサチコの家に」

鬼柳「金持ちだしデカくて目立ちやすいかも知れねえからだってよ」

「鬼柳さん昼食の御準備ができました」

鬼柳「だとよお前らも食うだろ?遠慮すんな!」

幸子「遠慮も何もここは私の家ですわ!」

鬼柳「小せえ事だよそんなの」

ツァン「それじゃ僕も食べてこうかな」

ツァン「アンタも出るんでしょ大会」

鬼柳「は?何言ってんだお前」

ツァン「聞いてなかったの!?」

鬼柳「風呂入ってたからな、それで大会ってのは」

ツァン「今日から一ヶ月後、この街で大規模な大会が開かれるんだって」

ツァン「優勝者にはカップラーメン百年分、準優勝者には願いが一つ叶えられる、三位は不動遊星の直筆サイン&レプリカデッキだって市長が」

鬼柳「何だそれ。お前は出るのか」

ツァン「勿論出るよ!僕は一つだけ願い事を叶えてほしいから」

鬼柳「願い?お前いい暮らししてんだろ、ねえだろ」

ツァン「あるよ!僕は志望してた大学全部落ちたんだ、だから準優勝して入学させてもらう」

鬼柳「ふーん」

ツァン「だから何としても」

鬼柳「くだらねえな。たかが大学ぐらいでムキになりやがって、そんなで大学に入っても頭がついてかねえだろう辞めとけ辞めとけ」

ツァン「・・・ッッ」

鬼柳「それに準優勝だと?笑わせんなよ!やるからには勝つ!それがデュエリストだろうがよ!」

鬼柳「これだからシティ育ちのボンボンは・・・情けねえな」

ツァン「ちょっとそれどういう意味よ!」

鬼柳「意味なんてねえよ、表に出ろデュエリストって奴がどんなのか見せてやるよ」

鬼柳「ドロー!永続魔法虚無の波動を発動、手札が0のときインフェルニティと名のつくモンスターの攻撃翌力、守備力は400ポイントアップする」

鬼柳「俺はインフェルニティ・ドワーフを攻撃表示で召喚!そしてカードを二枚伏せる」

鬼柳「そして俺は虚無の波動の効果を発動!こいつを墓地へ送る事により手札を全て墓地へ送る」

鬼柳「ターンエンドだ」

ツァン「僕のターン!僕は永続魔法六武院を発動!そして真六武衆カゲキを召喚!カゲキが召喚された時、手札からレベル4以下の六武衆モンスターを召喚できる!」

ツァン「六武衆の影武者を特殊召喚!そしてシンクロ召喚!真六武衆シエンを召喚!」

ツァン「僕はシエンでインフェルニティ・ドワーフを攻撃!」

鬼柳「罠発動!インフェルニティ・ブレイク!」

ツァン「無駄だよ!シエンは一ターンに一度、魔法・罠を無効にする!」

鬼柳「そう来たか、ならもう効果は使えねえな罠発動!インフェルニティ・フォース!インフェルニティと名のつくモンスターが攻撃対象にされた場合、攻撃モンスターを破壊し墓地からインフェルニティモンスターを特殊召喚する」

鬼柳「俺は墓地のインフェルニティ・ジェネラルを特殊召喚!」

ツァン「シエンが・・・僕はカードを一枚伏せてターンエンド」

鬼柳「ドロー、手札が0枚のときインフェルニティ・デーモンを特殊召喚する。そしてこいつが特殊召喚された時、手札が0枚の場合デッキからモンスターを一枚手札に加える」

鬼柳「そして俺はインフェルニティ・ビートルを攻撃表示で召喚。さらにこいつをリリースしデッキから二体のインフェルニティ・ビートルを特殊召喚」

鬼柳「俺はレベル2インフェルニティ・ドワーフ、レベル5インフェルニティ・ジェネラルにレベル2インフェルニティ・ビートルをチューニング!シンクロ召喚!」

鬼柳「現れよ氷結果の龍トリシューラ!!!」

鬼柳「トリシューラがシンクロ召喚に成功した時、相手の手札、フィールド、墓地からそれぞれ一枚除外する」

鬼柳「さらに墓地のインフェルニティ・ジェネラルの効果を発動!手札が0枚のときジェネラルを除外する事で墓地からレベル3以下のインフェルニティモンスター二体を特殊召喚する」

鬼柳「俺はインフェルニティ・ドワーフとインフェルニティ・ビートルを選択。レベル2インフェルニティ・ドワーフ、レベル4インフェルニティ・デーモンにレベル2インフェルニティ・ビートルをチューニング」

鬼柳「死者と生者、ゼロに交わりしとき永劫の檻より魔の竜は放たれる!シンクロ召喚!インフェルニティ・デス・ドラゴン!!」

ツァン「シ、シンクロモンスターが二体!?」

鬼柳「俺のシンクロドラゴンモンスターその2とその4だ。バトル!氷結果の龍トリシューラでツァンにダイレクトアタック!そしてインフェルニティ・デス・ドラゴンでダイレクトアタック!」

ツァン「ま、負けた・・・」4000→0

鬼柳「世の中には上には上が居るって事だ。そんな疾しい気持ちじゃ速攻で負けちまうぜ」

鬼柳「一年ダブって大学入りゃいいじゃねえか。若いんだしよお前」

鬼柳「俺は学も無ければ金もねえでも心に満足がある限り俺は誰にも屈しねえ」

ツァン「心に満足・・・」

鬼柳「お前はまだ満足してないだろ?」

ツァン「う、うん」

鬼柳「なら来れからだな俺は大会に出るよ。リベンジしたけりゃお前も出場しろよ」

鬼柳「一緒に満足しようぜ!」

ヨハン「そうそうのんびり行こうぜのんびり」

ヨハン「うーん・・・さて俺も出る事にするよ!楽しみだよなワクワクして来たぜ!」

ツァン「何ていうか・・・何だろ・・・アンタたち見てたら少し元気になってきたよ。ほんの少しだけ」

ツァン「あ、ありがとう」

ヨハン「ご飯食べようぜ起きたら腹減ったよ」

幸子「さっき食べたばかりじゃないの貴方!」

ヨハン「仕方ないだろ、人間なんだから」

鬼柳「じゃあな帰るぜ俺」

ヨハン「また会おうな!大会で!」

鬼柳「大会でな!」

ツァン「あいつ強い」

ヨハン「強いさ俺だって旅立ちのデュエルで負けちゃったからな!あそこであれを引いてたらなって」

ヨハン「でも鬼柳のハンドレスコンボはとんでもないしな!」

ツァン「けど次は負けない。僕は絶対に鬼柳に勝つ」

ヨハン「うん、俺もそのつまりだぜ」

ツァン「アンタどうすんの?まさかまた家に」

ヨハン「無くなったんじゃないの」

ツァン「また立て直したのよ!仕方ないからまた居候させてあげる、ありがたく思いなさいよ!」

ヨハン「ああ!」

ツァン「両親には怒られるし近所中に謝りに行ったしメチャクチャだったんだから」

ヨハン「大変だったんだな」

ツァン「アンタと鬼柳のせいでしょ!少しは反省しなさいよ!」

ヨハン「うん、ごめんな」

ツァン「本当に能天気ねアンタ」

プラシド「どんぐりピエロめ・・・何を考えているんだ」

プラシド「今はどんぐりピエロより不動遊星だ。急いで不動遊星に伝えねばならん」

「前のDホイーラー止まりなさーい!」

「何だその乗り方は!おかしいだろ!」

プラシド「バカめ!DホイールとDホイーラーの融合により本来の力を取り戻す!」

プラシド「速さ性能、馬力全てがだ!そうだな・・・通常のDホイールの六倍と言うところだ」

「何を言ってるんだあいつは」

「サッパリだ」

プラシド「理解ができんのならそれでいい!俺は先を急ぐ!」

「あ、コラ!」

プラシド「しつこい奴らだ少し脅かして・・・ん?」

猫「ニャー」

プラシド「チッ!野良猫め!」ガタッ

プラシド「ぬおおおおおおおおおおおおおお」ズザザザザザザ

「お、おい!ずっこけたぞあいつ!」

プラシド「くっ・・・こんな所で・・・」

「大丈夫、こいつロボットみたいだぞ」

「何だロボットか・・・おかしなロボットも居るんだな」

「きっと何処かの金持ち連中が作った奴だろ。帰ろうぜ」

「そ、そうだな」

プラシド「」

プラシド「ん?どこだここは」

恵「・・・」

プラシド「誰だお前は」

恵「助けた」

プラシド「助けた?この俺をか」

恵「・・・」

プラシド「こんな得体も知れん俺を助けるとは物好きな奴だ」

恵「猫助けてくれた」

プラシド「勘違いするな、あんな野良猫を助けたつもりはない!」

プラシド「俺のDホイールに猫の血が付くのが嫌なだけだ」

恵「・・・」

プラシド「フン、お前への礼は必ずする。名は」

恵「恵・・・レイン恵」

プラシド「俺の名はプラシド」

プラシド「ところで俺のDホイールは」

恵「壊れてた。あそこ」

プラシド「チッ、仕方がない歩いて行くか」

「見つけたやっと見つけたぞ」

プラシド「来たか化け物共。おいレイン恵、貴様は宇宙人を信じるか」

恵「宇宙人」

プラシド「そうだ、奴らは隕石に乗りこの地球へ飛来した・・・薄気味悪い化け物」

「我々は宇宙人でも化け物でもない!我々はワームだ!」

プラシド「フッ・・・俺からすれば醜いゴミ屑のような化け物よ」

リンクス「俺の名はワーム・リンクス!お前のお陰で我々の第一陣はほぼ全滅だ!」

プラシド「全滅?お前達が弱すぎるのが悪い」

プラシド「この地球にやって来たゴミを掃除してやっただけだ、マヌケめ」

リンクス「デュエルだ!」

プラシド「おい下がってろ」

恵「・・・」

プラシド「ワーム狩りには慣れている。来い化け物」

リンクス「ムキーッ!」

プラシド「俺はA・O・Jガラドホルグを召喚。カードを一枚伏せターンエンド」

リンクス「俺のターン!俺は鬼ゴブリンを攻撃表示で召喚。ターンエンド」

リンクス「そしてエンドフェイズ時、鬼ゴブリンの効果で手札から通常モンスターを一体デッキの一番下へ戻す事でカードを一枚ドローする!」

リンクス「そして俺自身の効果でお互いのエンドフェイズ時にカードを一枚ドローできる!」

プラシド「ドロー、俺はA・O・JガラドホルグをリリースしA・O・Jルドラを召喚!そして永続罠DNA移植手術を発動、属性を一つ選択してやる・・・光属性だ」

プラシド「そしてルドラは光属性と戦闘を行う場合、攻撃翌力を700ポイントアップする。鬼ゴブリンに攻撃!」

リンクス「きょええ」4000→2600

プラシド「ターンエンド。おい化け物よ俺は世界を巡りお前達と戦ってきたそしてお前達の特徴を見た。何か解るか?」

プラシド「それは圧倒的に知能が足らんことだ・・・所詮は化け物という事だ無能め」

リンクス「ううっ!俺自身の効果により俺はドローできる!そして俺のターン!ドロー!!俺は悪シノビを攻撃表示で召喚!カードを三枚伏せてターンエンド」

リンクス「再び俺自身の効果でカードを一枚ドロー」

プラシド「・・・ドロー。時間の無駄だ俺はA・O・Jブラインド・サッカーを攻撃表示で召喚」

プラシド「消え失せろ化け物」

リンクス「こ、この世界は終わる!終わるんだ!ワーム万歳!!!」

プラシド「化け物共はいつも同じだな。クズが」

リンクス「ぎえええええええ」2600→0

プラシド「お前も気をつけろ奴らは弱いが群れを成して襲撃してくる」

プラシド「俺の訪れた場所の中にも奴らの襲撃に会い何人ものデュエリストが消えていった」

恵「・・・」

プラシド「そして奴らの特徴はこれだ」

恵「白紙のカード」

プラシド「奴らはモンスターをデュエリストを食う・・・と俺は思っている」

恵「解った」

プラシド「解ったのならこの場を去れ」

猫「ニャー」

プラシド「シッシッ」

恵「懐いてる」

プラシド「俺に近づくな薄汚い野良猫が」

猫「ニャー」

ヨハン「何だ前と変わらないじゃん」

アメジスト「前はどんなのだったの」

ヨハン「あ、靴箱の位置が変わってるよ」

トパーズ「ヨハン・・・」

ツァン「どうせまた玄関で寝るんでしょ」

ヨハン「また親居ないんだ」

ツァン「うちの両親は忙しいからね」

ヨハン「ああ!寝るよ、おやすみ!」

ツァン「アンタさっきも寝てたよね」

ヨハン「知らないのか?寝る子は育つんだぜ」

ツァン「・・・」

ツァン「あー!ヤバいヤバい!遅刻する!」

ヨハン「おはよう!何に焦ってるんだ?」

ツァン「遅刻だよ遅刻!」

ヨハン「何だ遅刻か」

ツァン「何だじゃないの!じゃあ行ってくるから家出んないでよ!アンタ方向音痴なんだから!」

ヨハン「うん」

ツァン「・・・」

ヨハン「どうした?」

ツァン「やっぱり来て、アンタ絶対に家から出るから」

ヨハン「ハハハ、ばれたか」

ツァン「ほら早く!」

ヨハン「でも朝ご飯」

ツァン「いいから!」

ヨハン「はいはい」

ツァン「はぁはぁ・・・間に合った」

ヨハン「俺どうすればいい」

「あれ?ヨハン先生だ」

「久しぶり」

ヨハン「へえ俺のこと覚えててくれたんだ」

ツァン「変な奴だからアンタって、それにアンタの教えた事役に立ったし」

ヨハン「そうか」

ヤリザ「うむ、大義であった」

ヨハン「どこ居ればいいんだ」

ツァン「あ、そうだったね」

ヤリザ「ツァン殿は時々、突っ走る傾向がある。コナミ殿も将来大変だ」

ヨハン「ハッハッハ!だよな!」

ツァン「じゃあ図書室に居なさいよ。後でご飯持ってきてあげるから」

ヨハン「頼むぜ!」

ヨハン「シンクロ召喚か・・・」

クリスタ「興味があるのか」

ヨハン「ああ、みんな使ってたからな」

サファイア「旅でのデュエルは苦戦の連続だった」

ヨハン「やって見るかみんな!」

クリスタ「だがシンクロ召喚を行うにはチューナーモンスター並びにシンクロモンスターが必要だ」

ヨハン「大丈夫だよ。カードが応えてくれるから」

アメジスト「私は嫌よ知らないモンスターと合体するなんて」

コバルト「俺もだ俺もだ!」

ヨハン「ええ~っ」

プラシド「どうだ不動遊星」

遊星「まったく未知の生命体だ・・・だが体構造は爬虫類に近い」

プラシド「こんな化け物が蛇や蜥蜴と同系統なのか」

遊星「ああ、それにこの生命体はその地の環境に適し身体を変化させる」

遊星「つまりこの地球上に於いてこの生命体が模したものは」

プラシド「デュエルモンスターか」

プラシド「奴らは第一陣だとか言っていた。おい不動遊星、奴らの本拠地を叩き潰す術は無いのか」

遊星「・・・」

プラシド「チッ」

遊星「こいつは人間をモンスターを食らうとか言ったな。不味い事になったぞ」

プラシド「ひと月後の大会か。人間共が密集する中でこんな化け物がゾロゾロ出たら大惨事だぞ」

プラシド「大会を即刻中止させろ」

遊星「無理だ今さら中止なんて事をしたら暴動が起こりかねん。それこそこの街は世界中から非難の的にされる」

プラシド「どんぐりピエロめ・・・厄介な時に厄介な事を」

遊星「そう言うな。イェーガーだって街を思って」

プラシド「黙れ!市長になりつけ上がっているどんぐりピエロに喝を入れてやる!」

遊星「待て早まるんじゃないプラシド!」

プラシド「離せ!少し説教してやるだけだ!」

遊星「今のお前ならイェーガーを斬りかねない!だから落ち着くんだ!」

プラシド「己!遊星!!!」

ヨハン「暇だな」

アメジスト「ツァンって娘の言うこと聞かないで遊びに行けばいいじゃない」

ヨハン「ダメだよツァンは俺の保護者だって前に言っただろ」

コバルト「おいおい!それはどういう意味なんだよ!なあ!」

ヨハン「母さんさ」

トパーズ「ダメだヨハンがおかしくなってしまった」

クリスタ「色々とあったんだ」

雪乃「相変わらず精霊と会話してるのね坊や」

ヨハン「先生!」

雪乃「久しぶりね」

ヨハン「先生さシンクロ召喚って知ってる?」

雪乃「ええ知ってるわ。でも坊やにシンクロはまだ早いわね」

ヨハン「何で?」

雪乃「激しすぎて初心な坊やには耐えられないわ」

雪乃「モンスターとチューナーモンスターが交わって産まれるのがシンクロモンスター」

雪乃「坊やはまだ経験したことないわよね」

ヨハン「融合ならあるぜ」

雪乃「融合とはまた違うのよ。あれもモンスターとモンスターが交わってるけど」

ヨハン「うーん」

雪乃「そもそも坊やはシンクロモンスターを」

ヨハン「あるよ。旅先で拾ったんだ」

雪乃「フレムベル・ウルキサスね、チューナーは」

ヨハン「無い」

雪乃「それじゃただの一人遊びになっちゃうわ」

ヨハン「・・・」

雪乃「そうガッカリすること無いわ。私も坊やにシンクロモンスターをあげるわ」

ヨハン「え?いいの!?」

雪乃「私にはシンクロは合わないわ。この子も坊やの元へ行きたがってるみたい」

ヨハン「氷結界のブリューナクか」

ヨハン「これをこうして・・・ここをこうだ!」

ルビー「ルビ?」

ヨハン「うん、こんな感じだな。出来たぞ新しいデッキが」

ヨハン「でも上手く回るかな・・・いや俺はデッキを信じるぜ!」

サファイア「そうだヨハン、誰かと練習して見たらどうだ」

アメジスト「そうよそうよ!」

クリスタ「我々ジェムナイトもそれに賛成だ」

ヨハン「うん」

ヨハン「誰にしようか・・・オブライエン」

サファイア「彼ならきっと力になってくれるはずだ」

ヨハン「なら行こうぜ!」

クリスタ「オブライエンは確か旧サテライトにてデュエル塾を開いているらしい。ここから南の方角だ」

ヨハン「こっちだな!」

トパーズ「ヨハン!こっちは北だ!」

オブライエン「半年ぶりに会ったと思ったら」

ヨハン「オブライエンも大会に出るんだろ?」

オブライエン「当然だ」

ヨハン「なら俺とデュエルしろよ」

オブライエン「幾ら友だと言っても手の内を晒すかお前は」

ヨハン「別にいいだろ。デュエルの基本は楽しくやること勝ち負けなんて拘らないぜ」

オブライエン「お前らしい素直な答えだな。いいだろうデュエルをしてやる」

ヨハン「ありがとうオブライエン!」

オブライエン「先攻はお前で構わない」

ヨハン「そうさせて貰うぜ!ドロー、俺はルビー・カーバンクルを攻撃表示で召喚!そしてカードを一枚伏せてターンエンド」

ルビー「ルビ!」

オブライエン「宝玉獣か・・・懐かしいな。ドロー、俺はヴォルカニック・エッジを攻撃表示で召喚。そして効果を発動、500ポイントのダメージを与える。ターンエンド」

ヨハン「攻撃しないんだなオブライエン」

オブライエン「当然だ。ここで攻撃をすればお前の宝玉獣デッキの真価が発揮される、俺は敢えて慎重に行かせてもらう」

ヨハン「ドロー・・・来たぜ!レベル3ルビー・カーバンクルにレベル3フレア・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!!」

ヨハン「現れよフレムベル・ウルキサス!!!」

オブライエン「シンクロモンスター!?」

ヨハン「ああ!これが俺の新しい仲間の一人だぜ!」

ヨハン「俺のターン!俺はコバルト・イーグルを召喚!そして装備魔法 宝玉の解放を装備!」

ヨハン「コバルト・イーグルの攻撃翌力は800ポイントアップ!バトルだ!フレムベル・ウルキサスでヴォルカニック・エッジを攻撃!」

オブライエン「・・・」4000→3700

ヨハン「さらにコバルト・イーグルでオブライエンにダイレクトアタック!」

オブライエン「・・・」3700→1500

ヨハン「永続魔法 宝玉の樹を発動しターンエンド。フレムベル・ウルキサスは相手ライフに戦闘ダメージを与えた場合、攻撃翌力を300ポイントアップする」

オブライエン「ドロー、フッ・・・」

ヨハン「ブレイズ・キャノンだな」

オブライエン「いや違う。ブレイズ・キャノンなら既に手元にある」

ヨハン「ならどうして」

オブライエン「お前の新しい友を見たくてな・・・ヨハンよお前はなぜ大会に出る?準優勝者に贈られるたったまさか一つの願いのためか?」

ヨハン「それは違うぜオブライエン、それをすれば俺の夢が叶うかもしれない。でも夢ってさ自分で掴み取るものだろ?」

ヨハン「俺が出場する理由は一つ!大会を楽しむためさ!仲間と共にまだ見ぬデュエリストと戦う事だけだ!」

オブライエン「やはりお前はどこに居てもヨハンだ。魔法発動!ブレイズ・キャノン!俺は手札からモンスターを墓地へ送り相手フィールドのモンスターを一体破壊する!」

ヨハン「・・・」

オブライエン「カードを一枚伏せてターンエンド」

ヨハン「行くぜオブライエン!俺のターン!!」

ヨハン「やったぜ!」

オブライエン「よくデッキが回せるなお前は」

ヨハン「みんなが答えてくれるからな。オブライエン、俺また旅に出るよ」

オブライエン「世界を周るのか」

ヨハン「いやこの街をさ、聞こえるんだシンクロモンスターの声が」

オブライエン「そうか・・・大会への登録は済ませたのか」

ヨハン「いやしてないぜ。だから変わりに頼むよオブライエン」

オブライエン「それはいいが連絡先と住所を入れるみたいだぞ」

ヨハン「ツァンの家でいいんじゃないか連絡先も」

オブライエン「あ、ああ。一応あいつには俺から伝えておこう」

ヨハン「頼んだぜ!また会おうなオブライエン!」

オブライエン「・・・」

誠一郎「オブライエン」

オブライエン「ミツか」

誠一郎「今日もまたデュエリストが消えたらしいこれで三人目だ」

オブライエン「またか・・・」

誠一郎「何かが渦巻いてる・・・私の第六感がそう囁いている」

プラシド「・・・1000・・・1001」

恵「・・・」

プラシド「お前か」

恵「素振り」

プラシド「そうだ化け物共を叩き斬るための鍛錬だ」

恵「ご飯持ってきた」

プラシド「いらん。お前も俺が機械だと知ってるだろ、第一あの大破した俺をどうやって修復した」

恵「・・・」

プラシド「言いたくないのならそれでいい」

猫「ニャー」

プラシド「またお前かあっちで遊んでろ。シッシッ」

恵「名前」

プラシド「そんなものは必要ない。猫は猫だ」

恵「名前は必要」

プラシド「・・・ホープ。希望という意味だ」

プラシド「俺はかつて絶望を感じ生きてきた。だが俺は再び生を受けこうしている」

プラシド「もう二度と俺は絶望せん!だから野良猫のお前に希望の名を与えてやる!」

恵「センス無い」

プラシド「!?」

猫「ペッ」

プラシド「ふ、ふざけるな!センスがあろうが無かろうが貴様はホープだ!ありがたくその名を受け取れホープ!」

猫「ニャァッ!!!」

プラシド「飼い主に逆らうか!ホープ!」

恵「・・・」

ツァン「あ、そうなんだ。解った」

ツァン「居ないと思ったら・・・あいつ」

雪乃「坊やに逃げられたのね」

ツァン「(出たよ藤原雪乃・・・)何か用?」

雪乃「別に何も無いわ。そういえば貴女も大会に出るのかしら」

ツァン「当たり前」

雪乃「あら、そうなの。コナミは出るのかしら?」

ツァン「僕が知ってるわけないでしょ。アンタは」

雪乃「ウフフ。どうかしらね」

ツァン「・・・ッッ」

雪乃「坊やも出るらしいわね。また何処かへ飛び出したのかしらね」

ツァン「ヨハンは落ち着きがないの!そんな奴だから僕ほっとけないんだ」

雪乃「坊やもいつかは大人になるのよね・・・純粋なあの子もいつか」

ツァン「それどういう意味」

雪乃「貴女もわかる時が来るわ。きっとね」

ツァン「あいつ絶対にコナミの場所知ってる!」

ツァン「何なのさ藤原雪乃にって本当に腹が立つ」

「ヒャー、ツァンさんが怒ってるぞ」

「女同士の争いは怖い怖い」

「おーい!そこの少年!ビルから降りなさい!」

「死んでしまうぞ君!」

ジム「ワーオ・・・スパイダーマン。ネオ童実野シティはデンジャラスだぜ!」

ヨハン「よし捕まえた。君が俺を呼んでくれたのか?俺はヨハン!ヨロシクな!」

ジム「ん・・・あれは」

ヨハン「そろそろ降りるか、怖いなこれ」

ジム「オーマイガー!ヨハン!何をやってるんだ君は!?」

ヨハン「あれ?ジムか。ちょっと呼ばれてさ」

ジム「ビルをよじ登るなんてクレイジーすぎるぜヨハン!」

「君は彼の知り合いかい?」

ジム「Yes!フレンドだぜ!」

「ちょっと事情を聞きたいな・・・」

ジム「チッチッチ、それは答えられないぜ!ヨハン逃げるんだ!」

ヨハン「ありがとうジム!」

カレン「ガウ!」

「ひええ!鰐!?」

ジム「鰐?それはノーだぜ。彼女はカレン!さあ逃げようカレン!」

カレン「ガウ!」

ジム「巻いたかな」ドカッ

ジム「オー、ソーリー」

アキ「いえ私の方こそよそ見をしてて」

遊星「アキどうかしたか?」

ジム「ドクター不動!」

遊星「君はジム、それにカレンか」

アキ「遊星、彼は?」

遊星「彼はジム。半年前サティスファクションタウンの鉱山から発掘された過去のデュエリストだ」

遊星「ジム紹介しよう。彼女はアキ」

ジム「ガールフレンド?」

遊星「いや・・・そうなるのか」

ジム「紛れもないカップルだぜ!ところでドクター不動は大会に出るのかい?」

遊星「俺は俺で忙しくて出れないんだ。アキそれにもう一人俺の仲間が出場する」

ジム「残念だぜ。そうだドクター不動この街に何か変な事はなかったかい?」

遊星「・・・それは人間やデュエルモンスターを食らう生物の事か?」

ジム「Yes」

遊星「いや・・・俺の知る限りでは」

ジム「そうか、ドクターも気をつけてくれ。これはフレンドとしても頼みだ」

遊星「フレンド・・・友か」

ジム「ああ!この時代で出会った最初のフレンドはドクターさ!」

遊星「君も気をつけてくれジム」

ジム「解ってるさ!それじゃデートを楽しんでくれドクター!フォールガール!」

大会前夜

遊星「・・・」

ジャック「遊星!」

遊星「来たかジャック」

ジャック「当然だ!このジャック・アトラスがこの大会に出る理由など必要ない!」

ジャック「ところで遊星、クロウはどうした」

遊星「クロウは大事な大会があるらしい。龍亞と龍可は久しぶりに両親の休みが取れたらしく旅行中だ」

ジャック「・・・俺には何も連絡がないぞ」

遊星「・・・」

ジャック「遊星」

遊星「そういえば牛尾が」

ジャック「話をそらすな」

遊星「気にするな」

ジャック「まあいいだろう。遊星よ優勝はもらった!」

遊星「それはどうかな。お前が知らない間に強いデュエリストが何人も出てきたぞ」

ジャック「来るなら来い!全力で叩き潰す!」

遊星「相変わらずだなジャック」

「見つけた。見つけたぞ」

「あれが不動遊星とジャック・アトラスか」

ジャック「・・・遊星」

遊星「誰だそこに居るのは」

ノーブル「さすがは不動遊星ですね」

遊星「やはりお前たちか」

ノーブル「お前ではありません。ワームです」

ジャック「知っているのか遊星」

遊星「奴らは宇宙より飛来した生命体だ。聞いたことがあるだろ?世界各地でデュエリストが消える事件を」

ジャック「それが奴らの仕業とでも言うのか」

ノーブル「そういう事です。そして私はワームの中でも上級の位置にあるワーム・ノーブル!」

遊星「上級だと?」

ノーブル「そうです。そして我らが王は既にこの地に到着されております」

ノーブル「終わりですね人間も・・・フヘヘヘヘ」

ジャック「ふざけるな!何がワームだ!!そんなものは俺が叩き潰してやる!!!」

ノーブル「やれるものならやってみなさい!貴方達はこの地球上で最も厄介なデュエリスト!」

ノーブル「この地が誕生して以来恐らくは貴方達よりも最強と言われるデュエリストは居ないでしょう!」

ジャック「そして今から最強と呼ぶ俺たちをお前が相手をするわけか」

ノーブル「私だけではありませんよ。出てきなさい!」

ゾロゾロゾロ

遊星「この数は・・・100いや200はくだらない」

ノーブル「王族を除くこの地球上に居る全てのワームです。おやりなさい!!!」

ジャック「遊星!」

遊星「いくぞジャック!!」

遊星・ジャック「デュエル!!!」

遊星「ハァハァ・・・」

ジャック「ど、どうした!まだやれるぞ!」

ノーブル「う、噂には聞いていたが・・・ここまでとは」

遊星「残りはお前だけ・・・」

ノーブル「ボロボロになった貴方達が何を出来ると言うのです!」

ジャック「デュエリストを舐めるな・・・怪物共が・・・」

ノーブル「今なら彼らを食らう事ができる・・・ここまで弱っているんだ今なら」

プリンス「それはルール違反じゃないのノーブル」

ノーブル「お、王子」

プリンス「いや凄いね君たち・・・さすがは不動遊星とジャック・アトラス。宇宙広しと言えどここまでの奴はいないよ」

プリンス「ノーブルさいくら雑魚でも兵士をこんなに殺しちゃダメでしょ。パパ怒ってるよ」

ノーブル「いや・・・私は」

プリンス「僕が思うに彼らを食べたら死んじゃうよ。それぐらい解るよね」

ノーブル「ど、どういう意味で」

プリンス「・・・バカな奴。ねえ君たち食べはしないけどここで消えてもらうよ」

ジャック「俺たちを消すだと?殺せるものなら殺してみろ!ただし俺の命は安くはない!!!」

ジャック「ただでは死なん!」

遊星「俺もだ!まだ俺達は倒れん!」

プリンス「ワーム・ホールを発動。殺しはしないさ消えてもらうだけだって言ったよね」

ジャック「な、何だこの穴は!吸い込まれる!!」

遊星「くっ・・・アキ、クロウ、龍亞、龍可・・・俺は」

プリンス「はい終了」

ノーブル「あ、ははは」

プリンス「で?どうするのこれ死んでるよねみんな」

ノーブル「私は・・・あ、見てください!ホールから何か光が」

プリンス「話そらさないでよ。ねえ」

ノーブル「・・・」

プリンス「まあいいか。バトルシティだっけ?僕もそれに参加するよ」

ノーブル「!?」

プリンス「君たちも出るんだよね」

ヴィクトリー「当然です王子」

ホープ「人間共に見せつけてやりましょう。我々の偉大さを」

イーロキン「人間デュエルで倒す食う」

ノーブル「しかし参加資格が・・・バレてしまいますよ・・・」

プリンス「ん?それなら参加資格を奪えばいいだけだろ?考えなよ」

ヴィクトリー「俺達の存在など既に知られている。この臆病者め」

ホープ「同じ貴族でもここまで頭の出来が違うなんて・・・情けない奴」

プリンス「そう言うなよ。バカはバカなりに考えてるんだから」

ヴィクトリー「ハッハッハ」

ホープ「フフフ」

ノーブル「くっ・・・」

プラシド「何だこの光は・・・カードか」

プラシド「閃珖竜スターダスト・・・スターダスト・ドラゴンに似ている・・・」

プラシド「まさか不動遊星の身に何かあったのか!?」

猫「ニャーニャー」

プラシド「ホープよお前はここにいろ」

プラシド「不動遊星・・・」

プラシド「今行くぞ!俺に倒されるまで誰にも倒されるなよ不動遊星!」

ヨハン「いてっ・・・何だよこれ」

クリスタ「カードのようだな」

ヨハン「琰魔翌竜レッド・デーモン」

エメラルド「珍しいカードじゃのう」

クリスタ「聞いたことがあるこれはシグナーの龍レッド・デーモンズ・ドラゴンにそっくりだ」

ヨハン「シグナー?」

アメジスト「何なのそれ」

クリスタ「選ばれし五人ないし六人の戦士だそうだ」

クリスタ「カードが飛んできた方向はあっちか」

ヨハン「行ってみようぜ!」

コバルト「ヨハン、あっちな」

ヨハン「うん!」

ノーブル「チッ、バカ王子が図に乗りおって!」

ノーブル「取り巻きの連中もそうだ!同じ幹部格のくせに私はこの・・・」

プラシド「おい」

ノーブル「何ですか!お、お前は」

プラシド「不動遊星はどこだ」

ノーブル「クフフ!消えましたよ王子が消したのですよ!ジャンク・アトラスもまた同様に」

プラシド「バカなことをそう簡単に」

ノーブル「バカはそっちですよ!これが上級ワームの力なのです!貴方は世界各地で我々の仲間を葬って来たようですね!」

プラシド「だからどうした」

ノーブル「チャンスなのです!貴方を倒し奴らの鼻を明かしてやりましょう!」

プラシド「黙れ化け物!貴様は俺の宿敵を葬った!その罪は重い!」

プラシド「バラバラに切り刻んでやる!」

ノーブル「始めましょう」

プラシド「デュエル!!!」

ノーブル「私のターン。私はカードを三枚伏せてターンエンド」

プラシド「俺のターン!俺はA・O・Jサイクルリーダーを攻撃表示で召喚!バトルだ!醜い化け物にダイレクトアタック!」

ノーブル「罠発動!魔法の筒!貴方の攻撃を貴方自身に跳ね返します!」

プラシド「チッ」4000→3000

プラシド「カードを一枚伏せてターンエンド」

ノーブル「ドロー。カードを一枚伏せてターンエンド」

プラシド「また伏せただけか!俺はA・O・Jアンノウン・クラッシャーを召喚!やれ!アンノウン・クラッシャー!!」

ノーブル「罠発動!ディメンション・ウォール!このターン私が受けるダメージは貴方が受けるのです!」

プラシド「くっ・・・ターンエンドだ」3000→1800

ノーブル「ドロー、ターンエンド」

プラシド「奴め・・・俺を舐めるな!化け物が!!俺はA・O・Jブラインド・サッカーを攻撃表示で召喚!」

プラシド「見せてやろう!拘りを捨て前へ向かうこの俺の姿を!!俺はレベル3A・O・Jアンノウン・クラッシャーとレベル4A・O・Jブラインド・サッカーにレベル3A・O・Jサイクルリーダーをチューニング!」

プラシド「来い!化け物を打ち砕くシンクロモンスター!A・O・Jディサイシブ・アームズ!!」

ノーブル「我々を打ち砕くですと!?」

プラシド「A・O・Jは貴様たち化け物を破壊する兵器。貴様達のデュエルはこうだったよな」

プラシド「デュエル中に自分自身の能力を使い戦う。仇となったな知能の低い化け物め」

ノーブル「何が言いたい!!!」

プラシド「フッ、クズが」

プラシド「相手フィールド上に光属性モンスターが居る場合ディサイシブ・アームズは三つのうち一つだけ効果を発動する事ができる。俺は手札を一枚墓地へ送る事で相手フィールド上の魔法・罠を全て破壊する」

プラシド「おい化け物お前たちが光属性である事は調べがついている。不動遊星が調べ上げ俺に教えた事だがな」

ノーブル「あ・・・あ・・・」

プラシド「自分自身の効果を使うそれ即ちフィールド上に立つという事。頭の足りん奴はこれだから困る」

プラシド「そして俺は速攻魔法リミッター解除を発動!」

ノーブル「ま、待て!我々が何をした!?お前に迷惑をかけたのか!!ただ星々を襲いそこの生物を食らうだけではないか!」

プラシド「俺は食いも飲みもしない機械だからな」

ノーブル「なら人間に肩入れする理由は何だ!!」

プラシド「人間に肩入れ?勘違いするな化け物が!俺は今と未来の架け橋となる事を誓った。お前たち化け物は未来を創り出す人間を食らった」

プラシド「そしてデュエリストの誇りであるデュエルモンスターをも食らった」

プラシド「俺の野望を邪魔する虫ケラ以下の外道共よ!よく聞け!!お前たち化け物は俺の逆鱗に触れたのだ!俺を怒らせた代償は大きいぞ化け物め」

ノーブル「や、やめてください!私は死にたくない」

プラシド「そして最後に俺の最大のライバルの不動遊星並びにその友であるジャンク・アトラスを殺した!」

ノーブル「こ、殺してなどいない!消しただけだ!奴らは生きている!」

プラシド「そうか・・・それだけ聞けば十分だ。お前はもう用済みだ化け物」

ノーブル「やめろォ!」

プラシド「A・O・Jディサイシブ・アームズでダイレクトアタック!!!地獄へ落ちろ!!!」

プリンス「お見事」パチパチ

プラシド「まだ居たか化け物」

プリンス「僕たちはワームと言う歴とした名があるんだよプラシド君」

プラシド「化け物は化け物だ不動遊星はどこに居る!答えろ!!」

プリンス「生きてるよ安心して」

プラシド「なら今すぐここに出せ」

プリンス「それはできないね。僕達に勝てば返してあげるよ」

プラシド「ならば来い!お前たち四人まとめて俺が倒してやる!」

プリンス「だってさ。君、プラシド君の相手をしてあげて」

ホープ「はい王子」

プラシド「逃がすか化け物王子!俺を怒りに触れたお前を逃がさん!」

プリンス「僕を含めて四人を相手にできるのかい?」

ヨハン「二人ならどうだ!」

プラシド「お前はヨハン・アンデルセン!」

ヨハン「何か困ってるみたいだなプラシド」

プリンス「精霊のヨハンか・・・君さ大会に出るよね?」

ヨハン「それが何だよ」

プリンス「やーめた。あまり調子に乗るとパパに怒られちゃうし。それに」

プリンス「ワームという選ばれし種族の力を全人類に見せつけたいからね。ハハハ」

プラシド「黙れ!」

ヴィクトリー「おっと、王子に触れる事は許さんぞ機械が!」ドスッ

プラシド「がはっ・・・」

ホープ「A・O・Jか厄介なデッキだ。」

イーロキン「いただきます」

ヨハン「カードからモンスターを吸収した!?」

プリンス「バイバイ、プラシド君、ヨハン君」

ヨハン「プラシド」

プラシド「あの化け物・・・必ずこの手で」

ヨハン「プラシド、このカード何か解るか」

プラシド「それはジャック・アトラスのレッド・デーモンズ・・・いや似ているモンスターか」

プラシド「俺も辛うじて二枚残った・・・ヨハンこいつをくれてやる」

ヨハン「A・O・J?」

プラシド「そうだ化け物討伐に役に立つだろう」

プラシド「それとそのカードをジャック・アトラスが託したカードを大切にしろ」

ヨハン「ジャックって誰だよ」

プラシド「俺は不動遊星に託された・・・いや偶然に俺とお前に奴らのエースに似通ったモンスターがやって来ただけか」

プラシド「いいか聞けヨハン、奴らはお前の言う精霊とやらではない化け物だ」

ヨハン「化け物?」

プラシド「油断すると食われる。そして明日、奴らはこの大会で本格的な行動を起こす」

ヨハン「・・・大丈夫だぜプラシド!俺は負けないあんな奴らに」

プラシド「・・・頑張るんだな。死なぬ程度に」

ヨハン「ああ、みんなにも伝えておくよプラシド」

大会当日

MC「長らくお待たせしました皆さん!!!」

MC「私は今日この場に入れる事を猛烈に感動していますッッ!!!」

MC「長話は無用!それではネオバトルシティ始まりです!!全世界のデュエリストの勇姿が今ここに」

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」

ツァン「予選突破するにはこのパズルカードを十二枚揃えないといけないのか」

ツァン「それに本戦出場は8人だけ・・・人数も世界各地から居るみたいだし多い」

オブライエン「予想以上に多いな・・・いや当然と言うべきか」

ジム「ハロー、ツンデレガール!」

ツァン「オブライエン!それにアンタそのツンデレガールってやめなさいよ」

ジム「何故?」

ツァン「恥ずかしいのよ!そこまで親しくないのに!」

万丈目「デュエル!」

ツァン「あ、万丈目だ。もうデュエル始めてるし」

万丈目「今大会初のデュエルはこの万丈目から始まった!そして一番に勝つのは俺!いの一番に予選突破するのも俺!!優勝するのもこの俺だ!!!」

ツァン「うわぁ・・・」

「デュエル!」

「デュエル!」

ツァン「続々と始まってる。僕も」

イェーガー「皆さーん!頑張ってくださいよ!」

プラシド「おいどんぐりピエロ」

イェーガー「はっ・・・その呼び方は・・・いやいやあの方は確かもういないはず。チラリ」

プラシド「その小心者のところは変わらんな」

イェーガー「あ・・・ひいい!!」

プラシド「喚くなバカが!お前市長になったんだってな」

イェーガー「は、はい!も、もう昔の私ではありませんよ!」

プラシド「・・・」

イェーガー「もしあなたがこの街へ危害を加えると言うのならデュエルで!」

プラシド「俺の話を聞けどんぐりピエロ。この街にはワームとかいう化け物が潜伏している」

イェーガー「は?ワーム?」

プラシド「不動遊星とジャック・アトラスも奴らの餌食になった」

イェーガー「遊星とジャックが!?」

プラシド「俺はワームを討伐する。だがもしもの事があったら・・・お前はこの街の人間を守れるか?」

イェーガー「当たり前です!私は命をかけてこの街を人々を守ります!」

プラシド「そうか・・・邪魔をしたな」

イェーガー「・・・」

プラシド「おいどんぐりピエロ」

イェーガー「はい!」

プラシド「前言撤回してやる・・・お前は小心者ではない。立派な市長だイェーガー」

イェーガー「ハハハ」

プラシド「何をニヤニヤしてるどんぐりピエロ」

イェーガー「ひええ」

ヨハン「居ないな」

クリスタ「ああ」

ルビー「ルビ!ルビ!」

アキ「遊星ったらどこへ行ったのかしら。何か嫌な予感がするけど」

ヨハン「ん?」

アキ「あなたデュエリストね」

ヨハン「ああ!目があっちゃったな!」

アキ「ええ、この大会のルールは」

ヨハン「目があった奴との強制デュエル」

アキ「始めましょうか」

ヨハン「始めるか」

ヨハン・アキ「デュエル!!!」

ヨハン「俺のターン!俺はジェムナイト・フュージョンを発動!そしてジェムナイト・ルビーズを攻撃表示で召喚!」

ヨハン「さらにアンバーマンモスを攻撃表示で召喚」

ヨハン「そして俺は墓地のジェムナイトを一体除外しジェムナイト・フュージョンを手札へ戻す。ターンエンド」

アキ「私のターン、私は夜薔薇の騎士を攻撃表示で召喚!そして夜薔薇の騎士は召喚されたとき手札からレベル4以下の植物族モンスターを特殊召喚する事ができる!」

アキ「私は返り咲く薔薇の大輪を召喚。レベル4の薔薇の大輪にレベル3の夜薔薇の騎士をチューニング!シンクロ召喚!!ブラック・ローズ・ドラゴン!!!」

アキ「ブラック・ローズ・ドラゴンはシンクロ召喚された時フィールド上のモンスターを全て破壊する!」

ヨハン「!?」

アキ「そして私は魔法カード偽りの種を発動。このカードは手札からレベル2の植物族モンスターを特殊召喚する、私は手札からフェニキシアン・シードを特殊召喚!さらにこのカードをリリースする事でフェニキシアン・クラスター・アマリリスを特殊召喚!」

アキ「フェニキシアン・クラスター・アマリリスで貴方にダイレクトアタック!」

ヨハン「ぐっ・・・」4000→1800

アキ「そしてこのカードは攻撃したターン、ダメージ計算後に破壊される。さらにこのモンスターが破壊されたとき相手に800ポイントのダメージを与える。そして墓地の植物族モンスターを除外する事でこのモンスターを守備表示で特殊召喚できる」

アキ「私はこれでターンエンド」

ヨハン「一気にライフを3000も削られたか・・・でも俺は負けないぜ」

ヨハン「魔法カード宝玉の契約を発動!魔法・罠ゾーンに置かれた宝玉獣一体を特殊召喚する!」

ヨハン「そして俺はトップ・ランナーを通常召喚!」

ヨハン「レベル4アンバー・マンモスにレベル4トップ・ランナーをチューニング!シンクロ召喚!!レッド・デーモンズ!!」

アキ「レッド・デーモンズ!?」

ヨハン「うん」

アキ「ジャックのレッド・デーモンズとは少し違う・・・見たことのないカード」

ヨハン「ズじゃないよレッド・デーモンさ。魔法カード守備封じ!フェニキシアン・クラスター・アマリリスを攻撃表示に変更!さらにレッド・デーモンの効果によりフィールド上の攻撃表示モンスターを全て破壊する!」

ヨハン「レッド・デーモンで彼女にダイレクトアタック!」

アキ「うう」4000→1000

ヨハン「これでお互いのライフは並んだな」

アキ「ええ」

ヨハン「カードを一枚伏せてターンエンド!」

アキ「貴方そのカードを何処で」

ヨハン「飛んで来たんだ!」

アキ「・・・」

ヨハン「何だよその疑いの目は」

アキ「不思議な事もあるんだなって・・・ううん、そんな事なら何度も経験して来たから不思議じゃないわ」

ヨハン「だろ?」

アキ「私のターンね、ドロー」

プラシド「・・・終わったな」

ヨハン「俺はレッド・デーモンで攻撃!」

アキ「・・・負けたわ」

ヨハン「よし!」

アキ「はい、これ」

ヨハン「パズルカードゲットだぜ!」

ルビー「ルビ!」

アキ「はぁ・・・貴方には不思議な力があるわね」

ヨハン「うん!精霊が見えるんだ!」

アキ「へえ」

プラシド「十六夜アキ見つけたぞ」

アキ「あ、貴方・・・何で」

プラシド「不動遊星から何も聞いていないのか?無口な奴め」

プラシド「お前には知らせておいた方がいいと思ってな。不動遊星とジャック・アトラスは消えた」

アキ「遊星とジャック・・・貴方!まさか!?」

プラシド「勘違いするな!俺ではない!!宇宙より飛来した化け物共にだ!」

プラシド「こいつの持つレッド・デーモンそして俺にはスターダストを俺たちは託された・・・と言うべきか」

アキ「遊星達はどこへ」

プラシド「知らん」

アキ「私も戦うわ!」

プラシド「やめておけ邪魔だ、俺に協力者はいらん!大人しく遊星が帰ってくるのを待っておけ!」

ヨハン「俺も協力者になるんじゃないのか?」

プラシド「うるさい!お前は言うなれば俺の手足となるパシリだ」

ヨハン「パシリ?」

プラシド「動くなよ・・・お前が巻き込まれ[ピーーー]ば・・・俺は不動遊星に顔向けできん」

アキ「でも!」

プラシド「口答えするな!十六夜アキよお前はデュエルからしばらく身を引いていたな!?」

プラシド「本来ならばお前の実力は奴らに匹敵するほど!それを・・・まあいい、ヨハン」

ヨハン「アキさんこいつの言う通り俺達に任せてくれよ。な?」

プラシド「もし化け物との戦いに参加するなら俺はお前を斬る」

アキ「・・・」

ヨハン「そこまで言う事ないだろ?酷い奴だな」

プラシド「俺はそういう男だ」

アキ「待ちなさいよ!」

プラシド「遊星とジャックが帰ってきたら何か美味いものでも食わせてやれ十六夜アキ」

アキ「消えた」

ヨハン「何て言うか信じてくれアキさん!」

アキ「ええ、解ったわ。私は私のやれる事をする」

恵「・・・」

プラシド「おいレイン恵!愛とは何だ」

恵「愛すること愛には色々な形がある」

プラシド「くだらんな。愛、絆、仲間・・・不動遊星という男は」

恵「優しい」

プラシド「勘違いするなよ俺と不動遊星はライバル!奴はこの俺が倒すから助けようとしているだけだ」

恵「・・・」

プラシド「お前もさっさとこの場を去れ」

恵「私も大会に出場してる。だからダメ」

プラシド「知らんからな化け物に襲われても俺は」

恵「大丈夫」

プラシド「何が大丈夫だ・・・命の恩人であるお前でも俺の邪魔をするなら・・・承知せんからな」

恵「・・・」

相川「私は手札の二体のサイバー・ドラゴンを融合し現れよサイバー・ツイン・ドラゴン!」

相川「そしてサイバー・フェニックスを通常召喚!カードを二枚セットしターンエンド!」

オブライエン「サイバー・ドラゴンか・・・一度は戦ってみたい相手だった!」

オブライエン「俺の手札にはブレイズ・キャノンがある。これを使えばサイバー・ツイン・ドラゴンを破壊できる」

オブライエン「だが場のサイバー・フェニックスは機械族一体に対する魔法・罠の効果を無効させる」

オブライエン「ならば俺は手札のヴォルカニック・カウンターと機械軍曹を融合し起爆獣ヴォルカノンを召喚!」

相川「君も融合を使うのか!」

オブライエン「俺は起爆獣ヴォルカノンの効果発動!このモンスターと指定した相手モンスターを墓地へ送る事ができる」

相川「何ィーッ!?」

オブライエン「そして墓地へ送った相手モンスターの攻撃翌力分のダメージを相手に与える!」

相川「ヌゥゥ」4000→1200

オブライエン「俺はモンスターを守備表示にしターンエンド」

相川「ドロー!罠発動!リビングデッドの呼び声!サイバー・ツイン・ドラゴンを蘇生!さらに融合解除を発動!」

相川「そしてフォトン・ジェネレーター・ユニットでサイバー・ドラゴン二体をリリース!私はサイバー・レーザー・ドラゴンを召喚!サイバー・ヴァリーを召喚!ターンエンド」

オブライエン「何故、攻撃をしなかった」

相川「それは君の墓地にヴォルカニック・カウンターがあるからだ!それは厄介なモンスター」

相川「もしも私がサイバー・レーザーの効果を使用すればそのモンスターの表示形式を変更し攻撃できた!だがしかし!」

相川「それをすれば君は墓地のヴォルカニック・カウンターの効果を発動し機械軍曹を除外し君に与えた戦闘ダメージを跳ね返され私は敗北していた!」

オブライエン「そういう事か」

オブライエン「相川、俺のデュエルはバーンにより相手のライフを削って行く戦法を得意としている。人はそれを姑息だ卑怯だと罵る・・・だがデュエルに手加減などは無用!」

相川「そうですデュエルとは十人十色ですから」

オブライエン「そうだ!俺はモンスターをリリースし手札からヴォルカニック・ハンマーを召喚!さらに永続魔法 悪夢の拷問部屋!ヴォルカニック・ハンマーは墓地のヴォルカニックモンスター×200ポイントのダメージを与える!」

オブライエン「さらに悪夢の拷問部屋は戦闘ダメージ以外のダメージを与えた場合、さらに300ポイントのダメージを追加する!」

オブライエン「さらにブレイズ・キャノン!俺はヴォルカニック・バックショットを墓地へ送りサイバー・レーザー・ドラゴンを破壊!ヴォルカニック・バックショットは墓地へ送られたとき相手に500ポイントのダメージを与える」

オブライエン「合計で1200ポイントのダメージだ!」

相川「・・・負けましたか。はい」

オブライエン「お前に分も俺はこの大会を進む」

相川「頼みますよ!私に勝ったなら勝ち進むべき!そう思わないか?」

オブライエン「あ、ああ」

プラシド「フッ・・・今大会第一の刺客はお前と言うわけだな」

ヴィクトリー「そういう事だ、お前はこのワーム・ヴィクトリーが葬る!」

プラシド「減らず口を・・・おいお前達は下がってろ」

恵「・・・」

ヴィクトリー「案ずるなプラシド!俺は弱き者には手を出さん主義だ!」

プラシド「何?」

ヴィクトリー「俺は強きデュエリスト、強きモンスターを食う事を生き甲斐にしている。女子供や老人には手を出さん」

プラシド「武人気取りかクズが」

プラシド「どんなに粋がってもお前は虫ケラ以下の化け物。俺はお前を最も惨めなやり方で消してやる」

ヴィクトリー「それは俺のセリフよプラシド」

プラシド「・・・恵!こいつを受け取れ!」

恵「これは」

プラシド「不動遊星が俺に託したらしきカードだ!そのスターダストは俺の知ってるスターダストとは違う」

プラシド「だが不動遊星という男は他者を護る事においては・・・いや、御守り代わりに持っておけ」

ヴィクトリー「用事は済んだか?」

プラシド「ああ、済んだ」

ヴィクトリー「ならば始めよう!デュエルを!!」

ヴィクトリー「ドロー、俺はカードを一枚セット。そして魔法カード!手札抹殺を発動!!」

ヴィクトリー「手札を捨てろプラシド」

プラシド「フン」

ヴィクトリー「そして捨てた枚数分カードをドロー!そして魔法スネークレインを発動、デッキから爬虫類族モンスターを四枚墓地へ送る。さらに俺は未来融合フューチャーフュージョンを発動!」

ヴィクトリー「プラシドよ知っているか!我らワームには始まりと終わりを司る絶対的なワームが存在する!」

ヴィクトリー「その力は強大であるが故に王は滅多に奴を出現させん!何故なら奴は現れたが最後すべてを飲み込む究極のワーム!」

プラシド「御託はいい。さっさと終わらせろ」

ヴィクトリー「知らんのだお前は・・・俺のデッキの下級ワーム共は全て墓地へ送られた。準備は整った」

ヴィクトリー「そして俺は永続魔法ワーム・コールを発動!ターンエンド」

プラシド「デッキの大半をすり減らしたか」

プラシド「未来融合は二ターン後に融合モンスターを召喚する・・・」

ヴィクトリー「恐れたのだなプラシド」

プラシド「お前を倒す算段はできた。行くぞ化け物!」

プラシド「俺はジェネクス・コントローラーを攻撃表示で召喚。バトルだ」

ヴィクトリー「軽い」4000→2600

プラシド「カードを二枚伏せターンエンド」

ヴィクトリー「俺のターン!俺は永続魔法ワーム・コールを発動!ワーム・コールは相手フィールド上にモンスターが存在し自分フィールドにモンスターが居ない場合、手札からワームと名のつくモンスターを裏側守備表示で召喚する!ターンエンド!」

ヴィクトリー「次が最後のターンだ!次の俺のターンに究極最大のワームがその姿を現す!そして俺の場の」

プラシド「黙れ。ドロー、俺は魔法カード抹殺の使徒を発動。裏守備モンスターを破壊」

ヴィクトリー「な・・・何・・・」

プラシド「お前たち化け物の生態は知り尽くしている。ワーム・ヴィクトリーか・・・それでどういう効果があるのだ」

ヴィクトリー「わ、私の効果は」

プラシド「もういい。いたずらにデッキを減らしたのが仇となったな」

プラシド「強き人間を強きモンスターを食うだと?お前のデュエルを見て解った事があるお前はクズ共を使い強い奴に襲いかかり弱った隙にそいつを食う奴だ!違うか?」

ヴィクトリー「くっ・・・」

プラシド「カッコつけた大マヌケだよお前は・・・知能の低い虫ケラにも劣るクズが」

プラシド「フィールドにジェネクス・コントローラーが居る場合ジェネクス・ヒートはリリース無しで召喚できる」

プラシド「・・・シンクロ召喚!サーマル・ジェネクス!サーマル・ジェネクスでお前にダイレクトアタック!」

ヴィクトリー「ウォォ!!」2600→200

ヴィクトリー「耐え抜いたぞプラシド!ハハハ!残念だったな!」

プラシド「おい化け物!この伏せカードは奈落の落とし穴だ」

ヴィクトリー「何故それを宣言する!俺をコケにしているのか!」

プラシド「引いてみろよこいつを破壊するカードを」

プラシド「引けば俺の命はくれてやる。できねばお前の命を俺が貰う、ターンエンドだ」

ヴィクトリー「俺は誇り高き上級ワーム!幾多の星を制圧したワームの幹部!ドロー!!!」

ヴィクトリー「・・・くっ」

プラシド「終わったな。出してみせろ!究極のワームを!」

ヴィクトリー「ワーム・ゼロを召喚・・・」

プラシド「罠発動!奈落の落とし穴!!」

ヴィクトリー「残忍な奴め・・・お前は俺たちを根元から否定し見下し屈辱まで味合わせた・・・」

プラシド「それがどうした」

ヴィクトリー「・・・ターンエンド」

プラシド「俺はジェネクス・ウンディーネを攻撃表示で召喚。そして水属性モンスターを墓地へ送りジェネクス・コントローラーを手札にくわえる」

ヴィクトリー「倒すがいいプラシド!この俺を!!」

プラシド「ターンエンド」

ヴィクトリー「こ、この・・・」

プラシド「ドローしろよ化け物。残りのデッキ一枚一枚をお前達が食らった命と思え」

プラシド「そしてそれが同時にお前の死のカウントダウンだ」

ヴィクトリー「ドロー・・・ターンエンド」

プラシド「何もできん様だな化け物の幹部よ。俺はジェネクス・コントローラーを召喚、そしてシンクロ召喚」

プラシド「ハイドロ・ジェネクス!さらに罠発動!リビングデッドの呼び声!ジェネクス・コントローラーを蘇らせる!」

プラシド「ターンエンド」

ヴィクトリー「ドロー!ターンエンド!」

プラシド「タービン・ジェネクスを召喚!そしてジェネクス・コントローラーとタービン・ジェネクスでシンクロ召喚!」

プラシド「ウィンドファーム・ジェネクスを召喚しターンエンド」

ヴィクトリー「ドロー・・・カードを一枚セットしターンエンド」

プラシド「ウィンドファーム・ジェネクスは手札を一枚墓地へ送る事で魔法・罠を一枚破壊する。足掻け化け物」

ヴィクトリー「ウオオ!!!こんな奴に!こんな奴に!」

プラシド「懺悔しろ化け物。俺のターン!」

プラシド「ジェネクス・コントローラーを召喚。ターンエンド」

ヴィクトリー「ドロー!ターンエンド!もう俺を殺せプラシド!」

プラシド「ドロー、俺はジェネクス・ガイアを召喚。そしてシンクロ召喚」

プラシド「ジオ・ジェネクスを召喚しターンエンド」

ヴィクトリー「さ、最後の一枚・・・これで」

プラシド「最早その顔に上級ワームとやらの誇りも無いな」

ヴィクトリー「ターンエンド」

プラシド「デッキ切れで終わるなんぞ滅多にいない。これが化け物の知能の低さだ」

プラシド「ターンエンド」

ヴィクトリー「・・・負けだ」

プラシド「言われんでもそれぐらい解る。ではその首を貰うぞ!」

プラシド「おいお前はあっち向いてろ。いや遠くへ行け」

恵「・・・」

プラシド「何か言い残す事はあるか」

ヴィクトリー「俺が死んでも・・・死んでもワームは決してお前を!」

プラシド「長い」スパッ

プラシド「フッ・・・俺の目的を邪魔するとこうなる」

プラシド「不動遊星よ待っていろあと少しでお前達を救い出せる」

万丈目「さあ次は誰だ!この俺にデュエルを挑む奴はおらんのか!!」

オブライエン「俺だ万丈目」

万丈目「オブライエン!お前パズルカードは今何枚だ!?」

オブライエン「二枚」

万丈目「いいだろう!全てを賭けて挑んで来い」

万丈目「お前の次は当然アモン!そしてジムにヨハンと倒して行く!」

万丈目「さらにコナミもツァンもだ!」

オブライエン「やけに張り切ってるなお前」

万丈目「俺はこの世界で生きていくしかないと絶望した!だが俺は常に前を向き進んでいく男!その名は!」

「一!」

「十!」

「百!」

「千!」

万丈目「万丈目!」

「サンダー!」

「サンダー!」

「万丈目サンダー!!!」

万丈目「つまり俺は万丈目サンダーであり万丈目準だということ!それが宇宙の果てであろうと海の底であろうとだ!」

オブライエン「お前はやはり面白い男だ万丈目。十代とはまた違うカリスマ性を持っている」

万丈目「ほ、褒めても何もでんぞ」

おジャマイエロー「これはオブライエンの旦那の建前だよアニキ~」

万丈目「やかましい!さっさと始めるぞオブライエン」

オブライエン「ああ!」

オブライエン「時に万丈目、明日香は」

万丈目「それを言うな!俺は・・・解ったぞオブライエン!それが軍人特有の精神動揺作戦という奴だな!」

オブライエン「いや違う」

万丈目「言っておくが俺の愛は変わらんぞ!いいかオブライエン、愛と言うのはだな」

オブライエン「俺はヴォルカニック・ロケットを攻撃表示で召喚!さらに永続魔法 波動キャノン!カードを一枚伏せターンエンド!」

万丈目「出たなバーンデッキめ!というか俺の話を聞けオブライエン!」

オブライエン「万丈目準・・・一見ただのお調子者に見えるがその実態は如何なるデッキをも操作する変幻自在のデュエリスト」

オブライエン「パワー、スピード、テクニック、バランス・・・どれを取っても奴は一流」

オブライエン「ただ相手が悪い何時も自分よりも強者を相手にし敗れてしまう。これが俺のデータだった」

万丈目「よし!俺はアームド・ドラゴンLV3を攻撃表示で召喚!さらにカードを二枚伏せてターンエンド」

オブライエン「だがこの男は常にデュエルの最中に成長する・・・まるでスポンジのように飲み込みが早い」

オブライエン「奴は天才なのか馬鹿なのか・・・謎だ」

万丈目「おい!お前のターンだぞ!」

オブライエン「俺のターン!奴は恐らくブレイズ・キャノンを封じる手立てを持っているはずだ」

オブライエン「だが俺は臆すことはない!永続魔法ブレイズ・キャノン!」

万丈目「罠発動!砂塵の大竜巻!相手の魔法及び罠を破壊し俺は手札からカードを一枚セットする!」

オブライエン「やはりそう来たか!」

万丈目「そして俺はここで速攻魔法 禁じられた聖槍!こいつは装備したモンスターの攻撃翌力を800ポイントダウンさせる!」

オブライエン「ヴォルカニック・ロケットの攻撃翌力は800下がったか」

オブライエン「モンスターを守備表示で召喚しヴォルカニック・ロケットを守備表示にしてターンエンド」

万丈目「俺のターン!この瞬間!アームド・ドラゴンLV3はLV5に進化する!」

万丈目「俺はヴォルカニック・ロケットを攻撃!」

万丈目「ターンエンド!そしてこの瞬間!アームド・ドラゴンはLV7へ進化する!」

万丈目「そろそろ波動キャノンを発動させるか・・・するだろうな」

万丈目「奴はファイヤー・トルーパーを召喚しさらに効果を発動させるような気がする・・・」

オブライエン「まだ早い・・・あと一ターンだ」

万丈目「罠発動!おジャマトリオ!」

オブライエン「俺はモンスターを守備表示にしターンエンド」

万丈目「ドロー!俺は魔法カード太陽の書を発動!裏側守備表示モンスターを一体選択し表側表示にする!右の奴!」

オブライエン「ヴォルカニック・リボルバーだ」

万丈目「さらにお前のフィールドに存在するおジャマトークンも破壊!おジャマトークンは破壊されたとき一体につき300ポイントのダメージを与える!」

オブライエン「くっ・・・」4000→3100

万丈目「そして俺は手札を一枚墓地へ送りヴォルカニック・リボルバーを破壊!そして裏守備モンスターに攻撃!」

万丈目「そして罠発動!リビングデッドの呼び声!俺は先ほど墓地に送ったマテリアルドラゴンを攻撃表示で召喚!」

オブライエン「そ、そのカードは!?」

万丈目「そうだ!こいつはお前の対ヴォルカニックデッキ用に組んだモンスターだ!!」

万丈目「ふぅ・・・来てよかった」

万丈目「こいつが来なかったら死んでたぞ俺」

オブライエン「万丈目・・・お前はやはり」

万丈目「行くぞオブライエン!マテリアルドラゴンでダイレクトアタック!」

オブライエン「ッッ」3100→1700

万丈目「ターンエンド」

オブライエン「マテリアルドラゴン・・・厄介なモンスターだ」

オブライエン「奴はライフダメージ効果を回復させる効果を持ちさらにモンスター破壊を行う魔法・罠・効果を手札を一枚捨てる事により無効させる」

オブライエン「つまり八方塞がりだ」

おジャマイエロー「ねえアニキ、マテリアルドラゴンってさ別にオブライエンの旦那に対抗するためじゃないよね」

おジャマグリーン「アニキはすぐにカッコつけたがるから」

おジャマブラック「うんうん」

万丈目「だ、黙れ!運も実力のうちだ!そうだろうオブライエン!」

オブライエン「・・・そうだな」

万丈目「ほら見ろ!あいつもそう言ってるだろ!」

オブライエン「どうやら上へ行くのはお前だな万丈目。ターンエンド」

万丈目「コラ!何だお前は諦めるのか!それでも貴様は軍人か!デュエリストか!」

オブライエン「いやそうじゃない。デュエルとは本来、楽しむものだという事だ。勝敗など関係ない」

オブライエン「俺たちはあまりにも巨悪に立ち向かいすぎて大事な事を忘れていたみたいだ・・・だから万丈目」

オブライエン「行って来い!お前という男を世間に見せてやるんだ!」

万丈目「フン、なら遠慮せんぞオブライエン!アームド・ドラゴンLV7でダイレクトアタック!」

オブライエン「見事だ万丈目!」

万丈目「勝った!オブライエン!約束通り・・・いや当然、優勝するのはこの俺だ!」

万丈目「何故なら俺は万丈目!どこに居ても何をしていても万丈目だ!!」

ツァン「うーん」1500

ツァン「この子の連弾の魔術師と悪夢の拷問部屋のコンボ厄介なんだよね」

麗華「ツァンさん!私が勝ったら約束通り貴女の一人称を変えてもらいます!」

麗華「女性が僕だなんてだらし無い」

ツァン「仕方ないでしょ僕は僕なんだから。ドロー」

ツァン「来た!僕は紫炎の足軽を召喚!僕はレベル3六武衆カモンにレベル2紫炎の足軽をチューニング!シンクロ召喚!」

ツァン「真六武衆シエンを召喚!そして場に六武衆が居る場合、手札から六武衆の師範代を特殊召喚!そして場に六武衆が二体以上居る場合に手札から大将軍紫炎を攻撃表示で召喚!」

ツァン「僕は真六武衆シエンで連弾の魔術師を攻撃!」

麗華「罠発動!」

ツァン「真六武衆シエンは一ターンに一度だけ相手の魔法・罠を無効にする!連弾の魔術師を破壊!」

ツァン「そして大将軍紫炎でダイレクトアタック!最後に六武衆の師範代でダイレクトアタック!」

麗華「・・・負けました」

ツァン「へへへ、どう?これが僕だよ委員長」

麗華「負けは見てます。でも僕はやめなさい」

ツァン「は?約束が違う!」

麗華「いいえ!貴女の一人称はこの私が変えてみせます!」

ツァン「だから苦手なんだよこの子も!」

ヨハン「さあ次は・・・次か」

ヨハン「プラシドだけにワーム任せるのもな。俺はも・・・そうだアキさん」

アキ「?」

ヨハン「こいつ預かっててくれよ」

アキ「これはジャックの」

ヨハン「ああ、託された何てプラシドは言ってたけどこいつ俺のこと嫌っててさ」

ヨハン「別に嫌われるのはいいんだぜ?でももしも俺がワームに敗北した時こいつまで巻き込んじゃったらな」

アキ「だから私に」

ヨハン「うん、偏屈な奴だけど付き合いの長そうなアキさんならこいつも安心するんじゃないかなって」

アキ「解ったわ。大切に預かる・・・それよりも貴方ってやっぱり」

ヨハン「おお!デュエルだ!!」

「負けだ・・・」

瓶田「攻撃するだけがデュエルじゃないんだよ君」

ヨハン「どういう事だろ」

アキ「あの人はスライダー瓶田。法外な料金をせしめる無免許医よ」

ヨハン「無免許医って?」

アキ「医師免許を持たずに活動するお医者さんよ」

ヨハン「そうなんだ・・・瓶田さん!俺とデュエルしてくれよ!!」

瓶田「いいでしょう、僕の亀デッキの真骨頂を見せてあげよう!」

瓶田「私のターン!ドロー、モンスターを守備表示にしてターンエンド」

ヨハン「ドロー!亀って言ってたよな。ならば俺もエメラルド・タートルを攻撃表示で召喚!」

ヨハン「さらにジェムナイト・フュージョンで手札のジェムナイト・クリスタとジェムナイト・サフィアを融合させジェムナイト・アクアマリナを融合召喚!ターンエンド」

瓶田「ドロー、私はカードを一枚伏せる。そしてモンスターを守備表示にしターンエンド」

ヨハン「俺のターン!俺はアメジスト・キャットを召喚!アメジスト・キャットは効果により相手に直接攻撃が可能!この時アメジスト・キャットが与える戦闘ダメージは半分になる!」

ヨハン「俺はエメラルド・タートルを守備表示にしアメジスト・キャットでダイレクトアタック!」

瓶田「・・・」4000→3400

ヨハン「ターンエンド」

瓶田「私は守備表示モンスターを攻撃表示に変更!そして首領亀は召喚・反転召喚に成功した時、自分の手札から任意の枚数だけ召喚できる!私は首領亀を特殊召喚!」

瓶田「そして罠発動、瓶亀が場に居る場合、強欲な瓶を発動できる!カードを一枚ドロー」

瓶田「私はこのターンまだ通常召喚を行っていない私は二体の首領亀をリリースし手札よりシャインスピリッツを攻撃表示で召喚!!私はアメジスト・キャットを攻撃!」

ヨハン「くっ・・・アメジスト・キャット」4000→3200

瓶田「ターンエンド」

ヨハン「宝玉獣は破壊されたとき墓地には行かず魔法・罠ゾーンに置かれる」

瓶田「あ、そうだ。ヨハンくん」

ヨハン「ん?」

瓶田「君が負けたらエメラルド・タートルを僕にくれないか」

ヨハン「何でだよ!」

瓶田「僕は亀に目が無いんだよ」

ヨハン「シャインスピリッツは確か破壊した時に光属性以外のモンスターを全て破壊するんだったな」

ヨハン「ドロー・・・俺はロード・シンクロンを攻撃表示で召喚!」

アキ「そして自分フィールド上にチューナーモンスターが存在する場合、手札からブースト・ウォリアーを守備表示で特殊召喚!」

ヨハン「レベル3エメラルド・タートル、レベル1ブースト・ウォリアーにレベル3のロード・ウォリアーをチューニング!」

ヨハン「シンクロ召喚!俺に力を貸してくれロード・ウォリアー!」

アキ「ロード・ウォリアー!?」

ヨハン「え?そんなに珍しいの?」

アキ「ううん別にそうじゃないけど知り合いがね」

ヨハン「バトル!ジェムナイト・アクアマリナで瓶亀に攻撃!」

瓶田「僕の亀が」3400→1900

ヨハン「そしてロード・ウォリアーでシャインスピリッツを攻撃!」

瓶田「うっ!だがシャインスピリッツの効果により光属性以外のモンスターは破壊される!」1900→900

ヨハン「ロード・ウォリアーは一ターンに一度効果によりデッキからレベル2以下の機械族または戦士族を召喚できる」

ヨハン「俺はニトロ・シンクロンを特殊召喚してターンエンド」

瓶田「僕はゴラ・タートルを攻撃表示で召喚。ゴラ・タートルは表側表示で存在するとき攻撃翌力1900以上のモンスターは攻撃できない!ターンエンド」

ヨハン「ジェムナイト・アクアマリナをさっきの効果で破壊され場に居るのはロード・ウォリアー、ニトロ・シンクロンだけ」

ヨハン「ドロー」

瓶田「そう簡単に」

ヨハン「俺はアンバー・マンモスを攻撃表示で召喚」

瓶田「ば、馬鹿な!」

ヨハン「馬鹿じゃないぜ。攻撃翌力1900以下のモンスターなんていっぱい居るだろ?」

ヨハン「俺はアンバー・マンモスでゴラ・タートルを攻撃!最後はロード・ウォリアーでダイレクトアタックだ!」

瓶田「私の負けだ・・・」0

ヨハン「勝った」

瓶田「君の勝ちだヨハンくん」

ヨハン「うん、ありがとう瓶田さん」

アキ「シンクロンか・・・」

ヨハン「ああ、みんな拾ったんだぜ。スチーム・シンクロンは下水道にあってさ」

ヨハン「ターボ・シンクロンなんかビルの」

アキ「ふふ、頑張ってヨハン。私は私のやれる事をするから」

ヨハン「うん。必ず取り戻してみせるよ!バイバイ、アキさん!」

ヨハン「・・・ところで遊星とかジャックとか何なんだ」

クリスタ「ほら不動遊星は一度会った事あるだろ特徴的な髪型の」

ヨハン「ああ!あの人だよな?何となく解ったぜ」

サファイア「ヨハン」

ヨハン「大丈夫」

ヨハン「さあ次へ行こうぜ次へ」

万丈目・ケイト「デュエル!!!」

ケイト「先攻はアタイが貰うよ!ドロー、モンスターを裏守備表示で召喚。カードを三枚伏せてターンエンドだよ!」

万丈目「アタイとかまるでスケバンだな!ドロー!永続魔法 前線基地を発動!俺はY-ドラゴン・ヘッドを攻撃表示で召喚!」

万丈目「そして前線基地の効果により手札からレベル4以下のユニオンモンスターを特殊召喚する!現れよX-ヘッド・キャノン!」

万丈目「さらに魔法カード二重召喚!これにより俺はこのターンもう一度モンスターを召喚する事が可能!Z-メタル・キャタピラ!」

万丈目「X!Y!Z!ユニオン合体!見よ!これが三体のユニオンモンスターによる合体!その名はXYZ-ドラゴン・キャノン!」

万丈目「俺は手札を一枚墓地へ送り相手フィールド上のカードを一枚破壊する!お前のモンスターを破壊する!」

ケイト「アタイのモンスターが!」

万丈目「そしてダイレクトアタック!」

ケイト「罠発動!D-フォーチュン!墓地のD-HEROと名のつくモンスターを一体除外しバトルを終了させる!」

万丈目「D-HEROだと!?」

ケイト「何だい!文句でもあんの!?」

万丈目「サイバー・ドラゴンといいD-HEROといい何で奴らが使ってるんだ・・・サイバー・ドラゴンはまだ解るが・・・」

万丈目「エドの子孫なのか?いやエドにしてもカイザーにしても明らかに独身で終わるタイプ」

万丈目「そもそも俺の周りの連中はみんな独身のまま生涯を終えそうだ、いや師匠なら・・・待てよ生時モテる師匠は」

ケイト「さっさと終わらせなよ。ブツブツ言っちゃって」

万丈目「ターンエンド」

おジャマイエロー「ヒャァ!いきなり手札0枚じゃないのアニキィ!」

万丈目「俺は敢えて自らを背水の陣へ追い込んだ。まさに侍のようにな」

万丈目「思い出してみろ!俺は逆境に強い男だろ!」

おジャマイエロー「うーん」

万丈目「悩むな!」

ケイト「D-HEROデビルガイを召喚!」

ケイト「デビルガイの効果でアンタのモンスターを除外させてもらうわ!」

万丈目「出たなデビルガイめ。だが二ターン後に帰ってくる」

ケイト「頭悪そうなのによく効果知ってるね」

万丈目「頭悪いは余計だ!言っておくが成績優秀だったんだぞ俺!」

ケイト「ターンエンド」

万丈目「ドロー!V-タイガー・ジェットを攻撃表示で召喚!デビルガイに攻撃!」

ケイト「罠発動!D-カウンター、D-HEROが攻撃対象にされた時に発動!攻撃モンスターを破壊する!」

万丈目「なっ・・・」

ケイト「どうだい!一気に手札を消費したのが仇となったね!」

万丈目「それがどうした!俺には一万通りの必勝パターンがある!」

ケイト「アタイにハッタリは通用しないよ万丈目!」

万丈目「ハッタリかどうか次の俺のターンで見せてやる。俺のドロー力が勝るかお前の持つD-HEROの運命力が勝つか」

万丈目「勝負だケイト・モヘア!」

万丈目「ターンエンドだ!!」

ケイト「ドロー!魔法発動!デステニー・ドロー!アタイはカードを一枚墓地へ送り二枚ドローする!」

ケイト「・・・D-HEROダンクガイを召喚!手札からD-HEROと名のつくモンスターを墓地へ送る事で相手に500ポイントのダメージを与える!」

万丈目「何のこれしき程度の攻撃で」4000→3500

ケイト「さらに墓地のディアボリックガイの効果発動!墓地のディアボリックガイを墓地に送る事でデッキからディアボリックガイを召喚!」

ケイト「デビルガイ、ディアボリックガイ、ダンクガイでダイレクトアタック!」

万丈目「うっ!」3500→900

ケイト「ターンエンド!どうする気?次のアタイのターンで終わらせるよ!」

万丈目「次のお前のターンでドラゴン・キャノンは帰ってくる。ドロー!W-ウィング・カタパルトを召喚!行けデビルガイに攻撃だ!!」

ケイト「チッ!だがここでデステニー・シグナルを発動!手札・またはデッキからレベル4以下のD-HEROモンスターを特殊召喚できる!D-HEROドゥームガイを召喚!」4000→3300

万丈目「ターンエンド」

ケイト「このターン、アンタのモンスターは帰ってくる」

ケイト「アタイのターン!」

万丈目「奴がD-HEROの使い手ならばドグマガイかBloo-Dがその姿を現す。D-HEROの絶対的な運命力が勝るか俺の強運が勝るか・・・これで決まる」

おジャマイエロー「あー!神様仏様エド様!自業自得の万丈目のアニキを守ってー!」

ケイト「・・・フィールドの全てのモンスターを守備表示にカードを一枚伏せてターンエンド」

おジャマイエロー「やったよアニキ!」

万丈目「・・・賭けよう俺の強運を」

万丈目「ドロー!!!」

万丈目「俺はXYZ-ドラゴン・キャノンの効果でカードを一枚墓地へ送りそしてドゥームガイを破壊する!」

万丈目「そして俺が墓地へ送ったカードはおジャマジック!こいつが手札またはフィールドから墓地へ送られたときデッキからおジャマイエロー、おジャマグリーン、おジャマブラックをデッキから手札に加える!」

おジャマイエロー「やったー!でもアニキ!破壊するなら伏せカードの方が」

万丈目「愚か者が!ドゥームガイは戦闘で破壊された場合、墓地からD-HEROを一体特殊召喚できるんだぞ!またデビルガイを出されたら厄介だ!」

万丈目「そしてXYZ-ドラゴン・キャノンの効果はまだまだ続くぞ!おジャマブラックを墓地へ送りダンクガイを破壊!おジャマグリーンを墓地へ送りディアボリックガイを破壊!最後に伏せカードをおジャマイエローを墓地へ送り破壊!」

万丈目「バトル!XYZ-ドラゴン・キャノンとW-ウィング・カタパルトでダイレクトアタック!」

ケイト「うわああああ」3300→0

万丈目「よし!俺の勝ちだ!」

ケイト「アタイの負けだよ。はいパズルカード」

万丈目「何だ一枚か・・・ルール的におかしいだろ!十一枚持ってる奴が一枚の奴に負けたら洒落にならんぞ!」

ケイト「そんなセコい手使うデュエリストが居るわけないだろ。大体この大会は皆で楽しんで」

万丈目「さて行くか」

ケイト「ったく人の話聞けってんだよ」

万丈目「そこのお前!デュエルだ!」

アモン「大会が始まって三時間経過か」

「お前は参戦しないのか」

アモン「無駄にデュエルをしないのが僕の流儀さ」

アモン「この大会には必ず紛れ込んでるはずだ、あのカードを持つデュエリストは必ず僕のところへやって来る。君もそう思うだろ」

「お前は我々を手中に収めどうする気だ」

アモン「王・・・この大会もその踏み台」

「過去に二度も我々の力を見てか」

アモン「君達には恐怖を感じない。逆に怖いんじゃないのか?過去に四度も人間に敗れ去った君達には何の威厳もない」

「我々を所有した者に我々を使いこなせなかっただけだ」

アモン「それを負け惜しみと言うんだよ。君たちは僕の手足になって働けばいい」

ジム「ヘイ!アモン!俺とデュエルしようぜ!」

アモン「めんどくさい奴が来た・・・ジムは持っているのか?」

「所有していないようだ」

アモン「・・・すまいないがジム。僕は忙しいんだ」

ジム「そのアンサーはノーだぜ!デュエル!」

アモン「時にジム、パズルは何枚あるんだい?」

ジム「イレブン」

アモン「ジムをさっさと倒し後の二枚を回収するか・・・先攻は僕が貰おうか。ドロー」

アモン「カードを二枚伏せターンエンド」

ジム「ドロー!俺はコアキメイル・サンドマンを攻撃表示で召喚!」

ジム「バトル!アモンにダイレクトアタック!」

アモン「相手がダイレクトアタックを宣言したときデッキからこのカードを特殊召喚する事ができる。バトルフェーダーを特殊召喚!そしてこのカードが特殊召喚された時バトルを強制終了する」

ジム「カードを一枚伏せる。そしてフィールド魔法 岩投げエリアを発動!そして手札の岩石族モンスターを見せる事でコアキメイル・サンドマンの破壊を無効にする。もしくはコアキメイルの鋼核を墓地へ送る、俺はコアキメイルの鋼核を墓地へ」

ジム「ターンエンド」

アモン「時にジム、君はよく短期間でパズルを集めたね」

ジム「みんなデュエルが好きだからさ!だからすぐに集める事ができたんだアモン!」

アモン「楽しかったかい?」

ジム「Yes!最高だったぜ!」

アモン「どこまでも前向きな奴・・・このジムもヨハンも・・・」

アモン「このジムが闇に堕ちたらどうなるんだろうか・・・ドロー」

アモン「僕はバトルフェーダーをリリースし邪帝ガイウスをアドバンス召喚。このカードがアドバンス召喚に成功したときフィールド上のカードを一枚除外する」

アモン「僕はコアキメイル・サンドマンを除外。バトル!」

ジム「永続罠!化石岩の解放を発動!除外された岩石族一体を特殊召喚する!俺は除外されたコアキメイル・サンドマンを守備表示で特殊召喚!」

アモン「だが破壊だ」

アモン「ターンエンド」

麗華「そこ!デュエルアカデミアの生徒たる者」

ツァン「いつまで付いてくるのよアンタ」

麗華「貴女が更生するまでです」

ツァン「はあ!?僕のどこがおかしいって言うのよ!」

麗華「デュエルアカデミアの生徒は特に女生徒はあまりにも常識から外れた人が多すぎます。自覚しなさい!」

ツァン「僕よりも酷いのが居るじゃない藤原雪乃とか」

麗華「ええ、彼女とは幼等部からの長い付き合い・・・彼女には色々とありました」

麗華「毎日、毎日・・・それこそ今と変わらず男子を支配する能力に長けていましたわ」

ツァン「アンタ達みたいなのを凸凹コンビって言うんだろうね」

麗華「それ・・・どういう意味ですか?」

ツァン「いや別に深い意味じゃないんだけど」

麗華「自分が凸側の人間だからと言って図に乗らないでくださいツァンさん!」

ツァン「いやいや僕は別にそういう意味で言ったんじゃ」

麗華「決めました!今日の私の課題は貴女を更生させる事!」

ツァン「えぇ・・・」

ダメだな

麗華「まず貴女はですね」

ツァン「無視無視・・・僕が今持ってるパズルカードは今のところ6枚、あと半分か」

鬼柳「よォ!どうだ調子は?」

ツァン「き、鬼柳・・・何その格好?」

鬼柳「おいおい知らねえのかこれを!チームサティスファクションの正装だぜ!」

ツァン「うわぁ・・・ダサい」

麗華「ま、何ですか貴方!」

鬼柳「ん?俺は鬼柳京介」

麗華「鬼柳京介・・・思い出しましたかつてサテライトを恐怖のどん底に追い込んだ悪魔のようなデュエリスト」

麗華「負けた相手は満足に染められてしまいみんな鬼柳京介と同じ感性になってしまうと」

鬼柳「懐かしいな。若気の至りってやつだろうな・・・セキュリティにも喧嘩売ったしぶち込まれたしな」

麗華「サテライトの生み出した犯罪者の中の犯罪者!これは指導が必要ですね!」

麗華「あ、もしもし・・・ええ・・・貴女に来て欲しいのです。お願いしますね」

鬼柳「お前のダチは変なのが多いよな」

ツァン「アンタ程じゃない」

鬼柳「よし!俺の初陣の相手はツァンか!それとも眼鏡か!どっちだ!」

麗華「残念ながら私はツァンさんに敗北し終わりました。今から来る人が貴方のお相手です」

ツァン「え?誰が来るの?」

麗華「それは来てのお楽しみ。恐らくすぐに飛んでくるはずです」

遥「ハァハァ・・・お待たせしました。麗華先輩」

ツァン「この子」

麗華「私の後輩の長谷部遥さんです。長谷部さん!この方が指導すべき相手です!」

遥「えーっと・・・鬼柳京介さんですよね?あの歴史的犯罪者の」

鬼柳「あの時の俺は反抗期だっただけだ、来いよ!俺を満足させてくれよ!」

鬼柳「デュエルだァ!!」

ツァン「大丈夫?何か疲れてるみたいだけど」

遥「そこら中がデュエリストで溢れ返ってますからね。大変でしたよ」

鬼柳「ドロー!俺は永続魔法インフェルニティガンを発動!1ターンに一度手札からインフェルニティと名のつくモンスターを一体墓地へと送る俺はインフェルニティ・ネクロマンサーを召喚」

鬼柳「インフェルニティ・ネクロマンサーは召喚されたターン守備表示になる」

鬼柳「カードを三枚セットしターンエンド」

遥「ドロー!モンスターを守備表示で召喚!カードを二枚セットしターンエンドです」

鬼柳「ドロー!手札が0枚のときこのカードは特殊召喚できる、インフェルニティ・デーモンを特殊召喚!そして手札が0枚のときにインフェルニティ・デーモンを召喚した場合デッキからインフェルニティと名のつくモンスターを手札に加える」

鬼柳「インフェルニティ・リベンジャーを通常召喚。さらに手札が0枚のときインフェルニティ・ネクロマンサーの効果で墓地からインフェルニティと名のつくモンスターを特殊召喚する」

鬼柳「現れよインフェルニティ・デストロイヤー!俺はレベル3インフェルニティ・ネクロマンサーとレベル4インフェルニティ・デーモンにレベル1インフェルニティ・リベンジャーをチューニング!」

鬼柳「シンクロ召喚!煉獄龍オーガ・ドラグーン!」

鬼柳「バトルだ。俺はインフェルニティ・デストロイヤーでお前のモンスターに攻撃!」

遥「罠発動!インフェルニティ・バリア。自分フィールドにインフェルニティと名のつくモンスターが居て手札が0枚のとき相手の効果モンスター・魔法・罠を無効にし破壊する!」

鬼柳「そしてインフェルニティ・デストロイヤーは相手モンスターとのバトルでモンスターを破壊し墓地へ送った場合、相手ライフに1600ポイントのダメージを与える」

遥「くっ・・・でもまだ罠が一枚」4000→2600

鬼柳「煉獄龍オーガ・ドラグーンでダイレクトアタック」

遥「罠発動」

鬼柳「無駄だ!オーガ・ドラグーンは手札が0枚の場合、相手の魔法・罠を無効にし破壊する!」

遥「いやああああああああ」2600→0

鬼柳「先ずは一勝!満足したけどまだまだ足りねえな!」

麗華「大丈夫ですか長谷部さん?」

遥「だ、大丈夫です・・・まだまだ修行が足りませんね・・・帰ってデッキ構築をやり直します」

麗華「お気をつけて」

鬼柳「じゃあツァン!かかって来いよ!」

ハル「待って待って!私がやる!」

鬼柳「子供か・・・だが手加減はしねえ!来い!」

ハル「お兄ちゃんのファッション壊滅的にダメね」

鬼柳「ガキには解らねえよな。俺のファッションセンス」

ツァン「僕も理解できない」

麗華「私もです」

遥のトラップカード違うんじゃない?

ハル「ドロー!私はフィールド魔法 湿地草原を発動!これで私のフィールドのレベル2以下の水族・水属性モンスターの攻撃翌力は1000ポイントアップ!」

ハル「そして手札から水属性モンスターを墓地へ送る事で鬼ガエルを特殊召喚!」

ハル「鬼ガエルを特殊召喚した事でデッキまたはフィールドからレベル2以下の水族・水属性を墓地へ送る」

ハル「カードを一枚セットしてターンエンド」

ツァン「あのハル・スプリングスって子ファッション雑誌によく出てるよね」

麗華「いいえそんな雑誌見ませんから私」

ツァン「だから休みの日なのに制服なんだねアンタ」

麗華「デュエルアカデミアネオドミノ校の生徒ですから!」

ツァン「はいはい」

鬼柳「ドロー、俺は手札からレベル5以上の闇属性モンスターを墓地へ送りダーク・グレファーを特殊召喚」

鬼柳「ダーク・グレファーは手札から闇属性モンスターを一枚捨てる事でデッキから闇属性モンスターを一体墓地へ送る」

鬼柳「永続魔法 虚無の波動。手札が0枚のときインフェルニティと名のつくモンスターの攻撃翌力・守備力は400ポイントアップする」

鬼柳「さらに俺はインフェルニティ・ビートルを通常召喚」

鬼柳「カードを一枚セット。手札が0枚になった事によりインフェルニティ・ジェネラルの効果発動、インフェルニティ・ジェネラルを除外する事でインフェルニティと名のつくレベル3以下のモンスターを二体墓地から特殊召喚する」

鬼柳「俺は墓地のインフェルニティ・ビーストを二体特殊召喚。さらに0枚のときインフェルニティ・ビートルをリリースする事でデッキから二体のインフェルニティ・ビートルを特殊召喚」

鬼柳「俺はレベル4ダーク・グレファーとレベル3インフェルニティ・ビーストにレベル2インフェルニティ・ビーストをチューニング」

鬼柳「シンクロ召喚!氷結果の龍トリシューラ!トリシューラがシンクロ召喚に成功したとき相手の手札、フィールド、墓地からそれぞれ1枚除外する」

鬼柳「フィールドからは鬼ガエルを除外。バトルだ!トリシューラでダイレクトアタック!」

鬼柳「さらにインフェルニティ・ビーストでダイレクトアタック!」

ハル「うえええん」

鬼柳「よし」

>>260
時々自分でなに書き込んでるか解らんくなる時があるんだ
すまん

鬼柳「次だ!どんどん来い!」

尊司「ぼ、僕です!」

手島「いや俺だ!」

こかげ「私よ!」

泰久「俺様!」

鬼柳「子供ばっかじゃねえか・・・仕方ねえな!」

鬼柳「一気にかかって来い!俺を満足させてみろ!」

尊司「僕は霞の谷のファルコンを召喚!」

手島「俺はX-セイバーアナペレラ召喚!」

こかげ「魔轟神アシュンヴェイル召喚!」

泰久「永続魔法コート・オブ・ジャスティスを発動!」

鬼柳「へへへ・・・俺は子供だからって手を抜かねえ!」

鬼柳「骨の髄までインフェルニティの恐ろしさを叩き込んでやるぜ!!」

鬼柳「あー・・・疲れた・・・」

鬼柳「いくら子供でも四人じゃ・・・さすがにキツいぜ」

ツァン「よくやるよアンタも」

鬼柳「へっへへ、全員相手にしてみんな1枚ずつのあの女子高生は3枚持ってて」

鬼柳「合計で9枚か。酷な話だぜ一度デュエルすると全取りされて負けちまうなんて」

ツァン「お祭りみたいなもんだから」

「俺とデュエルしてくれよ鬼柳!」

「いや私と」

鬼柳「・・・ったくツァンやってやれ」

ツァン「まあ別にいいけど・・・何この人数」

鬼柳「こいつは俺の弟子だ、弟子倒したら俺がデュエルする。それまで休憩だ」

ツァン「はぁ・・・で?誰が来るの」

幸子「私ですわ!」

ジム「俺はモンスターを守備表示で召喚しカードを二枚セットしターンエンド」

アモン「僕はモンスターを守備表示に召喚、ガイウスで守備モンスターに攻撃!」

ジム「砂塵の騎士のリバース効果発動!デッキから地属性モンスターを一体セメタリーへ送る」

ジム「俺が送ったモンスターはリバイバルゴーレム。このカードがデッキからセメタリーへ送られた場合このカードは特殊召喚するもしくは手札に加える事ができる。俺は特殊召喚を選択!」

アモン「足掻けジム。三ターン後、君は終わる・・・ターンエンド」

ジム「ドロー!俺はフィールドのリバイバルゴーレムをリリース!そして地帝グランマーグをアドバイス召喚!」

ジム「グランマーグは召喚に成功時フィールドにセットされたカードを1枚破壊!」

ジム「グランマーグでガイウスに攻撃!」

アモン「血迷ったかジム!相打ちだ!!」

ジム「ソーリー・・・グランマーグ」

ジム「そしてフィールド魔法 岩投げエリアは自分フィールド上のモンスターが破壊される場合、デッキから岩石族モンスターを一枚墓地へ送る」

ジム「カードを一枚セット、ターンエンド!」

アモン「この裏守備モンスターはジャイアントウィルス。ジムめ警戒しているのか」

アモン「ドロー、僕はヘルウェイ・パトロールを攻撃表示で召喚。バトル」

ジム「罠発動!岩投げアタック、このカードの効果によりデッキから岩石族モンスターを墓地へそして相手に500ポイントのダメージを与える!その後デッキをシャッフル」

アモン「墓地肥やし・・・何がしたいんだ」4000→3500

ジム「・・・」4000→2400

アモン「そろそろか、罠発動!デビルズサンクチュアリ!ターンエンド」

ジム「俺は手札からモンスターを一枚墓地へ送りパワー・ジャイアントを召喚!」

ジム「パワー・ジャイアントは墓地へ送ったモンスターのレベルと同じ数になる」

ジム「俺はこのターンまだ通常召喚を行っていない。モンスターを守備表示で召喚しターンエンド」

ジム「俺はアモン!君の裏側守備モンスターを破壊!」

アモン「だが君が破壊したモンスターはジャイアントウィルス!僕はデッキから同名モンスターを任意の数だけ特殊召喚!」

アモン「そして君に500ポイントのダメージを与える!」

ジム「くっ・・・」2400→1900

ジム「ターンエンド」

アモン「ドロー・・・あと少しか、ジャイアントウィルスを守備表示にしターンエンド」

ジム「俺のターン!俺はリバースモンスターを反転召喚!メタモルポット!このモンスターの効果によりお互いは全ての手札を捨てその後、手札が五枚になるようにドローする!」

ジム「来た!俺は墓地の岩石族モンスターを除外する事により手札からメガロック・ドラゴンを特殊召喚!」

ジム「俺のセメタリーに居る岩石族モンスターは6体!そして除外したモンスターの数だけメガロック・ドラゴンの攻撃翌力は×700」

ジム「よってモンスターの攻撃翌力は4200!俺はジャイアントウィルスに攻撃!」

アモン「効果ダメージは受けてもらうぞ!」

ジム「カードを一枚セット。ターンエンド」

アモン「ドロー!」

アモン「・・・ジム。君は確か仮死状態でこの世界から蘇った」

ジム「ああ、そしてこの世界でもフレンドに出会えた。俺は自分を生き返らせてくれたドクター不動とMr.サティスファクションには感謝をしている」

アモン「そうか・・・だがもういいんじゃないか?君は死ぬんだよジム」

ジム「どういう意味だアモン?」

アモン「僕はねジム、度に出たあとこのカードを拾ったいやこいつが僕の元へやって来たんだ」

アモン「幻魔皇ラビエルがね」

ジム「三幻魔!?」

アモン「ラビエルは僕に教えてくれた。この地球上にワームと呼ばれる侵略者が来たということを」

アモン「そしてカイバーマンの死によって精霊界が混沌に包まれている事を」

アモン「ジム、君はいい奴だよ。僕も君の真っ直ぐな心を羨ましいと思った事もある。でもね」

アモン「気に食わないんだよ!君やヨハンのような心に闇のない他者を労わり誰でも惹きつける奴が!!」

ジム「アモン!君だって俺と同じだ!君がどう思っていても俺は君のフレンドだ!」

アモン「もう遅いよジム。全てを真っ新にして僕が一から作り直すよ人間界も精霊界も」

アモン「その最初の礎になってくれジム」

アモン「僕はデーモンソルジャーを召喚・・・フィールドの3体の悪魔族モンスターをリリースし」

アモン「幻魔皇ラビエルを特殊召喚」

カレン「ガウ!」

ジム「大丈夫カレン。メガロック・ドラゴンの攻撃翌力は4200」

ジム「アモン!そんなパワーに頼っちゃダメだ!闇に飲み込まれたパワーでは何も解決しない!」

アモン「永続魔法 一族の結束。墓地にあるモンスターの種族が同じの場合フィールド上のその種族のモンスターの攻撃翌力は800ポイントアップする」

アモン「バトル。メガロック・ドラゴンを破壊」

ジム「うわああああああああああ」1900→1300

アモン「次の僕のターンで君の命も終わる。言い残したい事があったら言ってくれジム」

ジム「ノーサンキュー!まだまだ俺はやれるぜアモン!」

ジム「最後の最後まで諦めずそのスピリットを燃やすそれがデュエリスト!」

ジム「俺は死なない!君を心の闇から引き摺り出すまでは!」

アモン「ならば幻魔を倒してみせろ!ジム!!」

ジム「ドロー!」

誠一郎「私はアームド・ドラゴンLV5を特殊召喚。ターンエンド」

万丈目「ノース校の校長め何が幻だ・・・あいつも持ってるじゃないか」

万丈目「ドロー!相手フィールド上にモンスターが居る場合このカードは手札から特殊召喚できる!バイスドラゴンを特殊召喚!さらにダーク・リゾネーターを通常召喚!」

万丈目「シンクロ召喚!現れよダークエンド・ドラゴン!!」

おジャマイエロー「あわわ・・・アニキ!アニキ!」

万丈目「騒々しいぞ!何か用か!」

おジャマイエロー「う、後ろ・・・」

万丈目「ん?何か・・・あ、あのモンスターは幻魔皇ラビエル!?」

万丈目「誰なんだ!あんな奴を使う大馬鹿は!?」

誠一郎「恐ろしく凶悪なモンスターだ・・・半年前のあの騒動の時のような気配がヒシヒシと伝わる・・・」

万丈目「おい!吉光!どうするこのままデュエルを続けるか!?」

誠一郎「いやダメだ!一旦デュエルを中断して行こう!」

万丈目「クソ・・・こんな時に!」

ツァン「真六武衆ミズホでダイレクトアタック!」

幸子「キャッ!負けられませんわ!私は私の願いを叶えないと!」

ツァン「何不自由なく生活してるくせに何言ってんの」

幸子「私には私なりの悩みがある!だから」

鬼柳「なあ委員長だっけかお前」

麗華「委員長ではありません。原麗華です」

鬼柳「・・・委員長さ」

麗華「原麗華!」

鬼柳「あれ見てみろよ。ツァン!お前も」

ツァン「何あれ・・・」

鬼柳「モンスターに決まってんだろ!間違いねえ!半年前のカイバーマンの仲間が使ってたモンスターだ!」

鬼柳「ちょっくら行ってくるわ」

ツァン「行くって何言ってんの!」

鬼柳「ヤバいだろ!前みたいな大騒動になったら!行くしかねえんだ!」

ツァン「あ、ちょ・・・委員長!あいつ追って!」

麗華「え、ええ」

ツァン「止めるだけでいいからね!深入りしちゃダメだから!」

麗華「解りました!鬼柳京介を止めればいいのですね?」

ツァン「うん。僕は」

幸子「ドロー」

ジム「・・・ありがとう俺のデッキ。短い付き合いだったが君たちに出会えて」

カレン「!?」

ジム「カレン、君はどうする」

カレン「ガウ!ガウ!」

ジム「うん・・・そうか」

アモン「別れは済んだかジム?」

ジム「ああ!だが俺は死んでも・・・たとえ死んでもアモンをフレンドを救い出す!」

ジム「ターンエンド!その憎しみを悲しみを怒りを俺にぶつけろアモン!」

アモン「さらばだジム!幻魔皇ラビエルでダイレクトアタック!」

ジム「ヨハン・・・オブライエン・・・みんな・・・ありがとう」1300→0

アモン「・・・」

アモン「パズルカードも消失してしまったか・・・ジム」

アモン「だが僕は必ず高みに上り詰めるよ。君の犠牲は無駄にしない」

ヨハン「アモン!」

アモン「ヨハン。見ていたのか」

ヨハン「ジムは!ジムはどこだ!」

アモン「死んだよ彼もカレンも」

ヨハン「ふざけるな!何で幻魔のカードに手を出したんだよお前は!」

アモン「黙れ!人を避難する資格がお前にあるのか!?」

アモン「お前が暢気にしている間、精霊界は混沌に陥っているのだぞ!カイバーマンを倒した事によってな!」

ヨハン「せ、精霊界が?」

アモン「精霊と対話ができるのに知らんのか!お前に人間と精霊の架け橋になる資格などない!」

アモン「そしてお前もだ僕の後ろ居る奴!ワーム狩りのプラシドだったな」

プラシド「随分と威勢のいい人間だな。お前は何なのだ」

アモン「僕はアモン・ガラム。王になる男だ」

アモン「お前のようなロボットは大人しく邪魔者ワームを始末してればいい!」

プラシド「減らず口を叩くなよ!虫ケラが!」

プリンス「ご立腹のようだねプラシドくん」

プラシド「お前はワーム・プリンス!そこをどけ化け物!俺はこいつに!」

プリンス「いや別に僕は彼を助けたいわけじゃないのさ。ねえ?」

アモン「侵略者ワーム、それに僕の邪魔をしようとするヨハンと」

万丈目「コラ!お前かアモン!幻魔なんて使って!」

誠一郎「彼は確かオブライエンの友」

鬼柳「お前体力ねえな、死ぬぞ委員長」

麗華「いいえ!一度自分でやろうと思った事は止めない主義ですから!」

鬼柳「華奢な身体してんのに満足してるぜこの女」

アモン「友達が増えたみたいだねヨハン」

ヨハン「何だよお前何が言いたいんだよ」

アモン「恐らくこの中に何人かは本戦へ進むはず」

アモン「僕が勝つかワームが勝つかそれとも君たちが勝つか」

アモン「それまで決着はお預けだ。そうだろヨハン」

アモン「僕としてはヨハン達とワームが同士討ちする方がいいんだけどね」

万丈目「バカか!今ここで決着をつけるぞ!」

鬼柳「いや俺がやってやるよ!こいつの目つきが気に入らねえ!」

アモン「・・・僕は無駄な争いはしない。また会おうみんな」

ヨハン「・・・」

オブライエン「みんな!」

万丈目「遅い!」

オブライエン「今のは幻魔皇ラビエル。誰が」

ヨハン「アモン」

オブライエン「アモンだと!?」

ヨハン「アモン・・・ジムはあいつに殺された」

オブライエン「ジムが・・・アモン!」

プリンス「幻魔か怖い怖い」

プラシド「待て化け物、逃げられると思っているのか」

プリンス「ん?」

プラシド「俺の目的はお前たちを根絶やしにすること。それと不動遊星とジャック・アトラスを返してもらうぞ」

鬼柳「おい!遊星とジャックがどうしたんだ!」

プラシド「こいつが消し去った。そうだな!」

プリンス「そうさ!お互い様だろ?プラシドくん」

プラシド「探すのには飽きた頃だ今この場で決着をつけてやる!」

鬼柳「俺も混ぜさせてもらうぜプラシド」

プラシド「これは俺の戦いだ邪魔をするな鬼柳京介」

鬼柳「バカ言ってんじゃねえ!あいつらは俺の仲間だ!あいつらには返しても返しきれねえ借りがあんだよ!」

プラシド「チッ、ならば好きにしろ。おい化け物そういう事だ」

プリンス「1対2か・・・いいよかかってきなよ鬼柳くん、プラシドくん」

鬼柳・プラシド「デュエル!!」

幸子「キーッ!悔しいですわ!」

ツァン「勝ったけどアンタの願いって何だったの」

幸子「そ、それは」

ツァン「言いなさいよ。僕が勝ったんだから」

幸子「私はアカデミア卒業と共に結婚致します」

ツァン「へえ・・・け、結婚!?」

幸子「簡単に言うと政略結婚・・・私はそれを解消したくて」

ツァン「はあ・・・何だそんな事か」

幸子「そんな事?貴女にとってはそうかもしれませんが私には」

ツァン「好きなら好き!嫌いなら嫌い!そう言えばいいじゃない!」

ツァン「我儘で気が強いくせに何でハッキリ言ってやらないのよサチコ!」

幸子「サチ・・・ユキコですわ!なら貴女はどうなの?」

ツァン「どうって何よ」

幸子「コナミですわ!あの庶民のこと!」

ツァン「・・・好きよ。コナミが・・・まあ本人は気がついてないけどね」

幸子「・・・フン。まあいいですわ」

幸子「ありがとうツァン」

ツァン「本当に素直じゃないやつ」

ツァン「幻魔か・・・ヨハン達大丈夫かな」

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