バルクホルン「ふう…」(22)

ss初めてです。
短いですがよろしくお願いします。

バルクホルン「やっぱり仕事終わりにはタバコだな…」

シャーリー「今日も疲れたな…お?…堅物軍人だ」

バルクホルン「誰が堅物軍人だ」

シャーリー「はいはいゴメンゴメン」

バルクホルン「お前も吸いにきたのか?」

シャーリー「ああ。一日に一回は吸わないとな」

バルクホルン「部屋では吸わないのか?」

シャーリー「部屋がタバコ臭いってルッキーニに言われてな…でもあんただって似たようなモンだろ?愛しの恋人の健康

を損ねるようなことはしたくないもんなー?」

バルクホルン「なっ…///ハルトマンは恋人ではないッ!ただの僚機で…」

シャーリー「私はハルトマンとは一言も言ってないが?おいおいマジか?」

バルクホルン「ええい

黙れ黙れ!貴様と居るとタバコが不味くなる!もういい!帰る!」

シャーリー「…行っちまった…」

シャーリー「……そういうところ、嫌いじゃないけどな…」

途中がおかしくなりましたが、読んでくださってありがとうございました。
終わりです。

このスレ いらんならもらうぞ

バルクホルン「すっかり夜遅くなってしまったな」

バルクホルン「ふふふ……宮藤の写真を集めた特製アルバム」

バルクホルン「第1巻・空を飛ぶ宮藤」

バルクホルン「わがいもう……部下ながら、銃を構えてネウロイに向かうその姿、雄々しく、いじらしく、そしてかわいらしい」

バルクホルン「第2巻・火事をする宮藤」

バルクホルン「ふふふ、炊事洗濯はお手の物。針仕事までこなす宮藤はまさに女の子の鏡だな!」

バルクホルン「これだけできて、気立ても良し。そしてかわいらしいなら、良いお嫁さんになるだろうな!」

バルクホルン「はっ……お嫁さん!? だめだめだめだ! 宮藤はどこにも嫁にださん! 姉としてゆるさん!」

バルクホルン「はあ、はあ……ふう、いいかげん寝るか……しかし寝る前に、この……」

バルクホルン「第3巻・宮藤の恥ずかしい写真……これで」

バルクホルン「……」キョロキョロ

バルクホルン「ちょっとだけ……ちょっとだけだ……」

バルクホルン「……」ゴソゴソ

バルクホルン「んっ……あ……」

………………
…………
……

@格納庫

宮藤「はい、お弁当のおにぎりとあったかいお茶」

サーニャ「ありがとう芳佳ちゃん」

エイラ「なあサーニャ……最近はネウロイも多いんダ、わたしもいっしょニ……」

サーニャ「いいの、エイラは昼間がんばってるんだもの。夜はわたしにまかせて」

エイラ「ううう……わかっタ」

サーニャ「行ってきます」 ……バタタタタ……ブウウゥゥン

宮藤「いってらっしゃーい」

エイラ「危なくなったラ、帰ってくるんだゾー」

宮藤「綺麗な離陸……もう見えなくなっちゃった」

エイラ「ううう……サーニャー……サーニャァー……」

宮藤「エイラさん、お部屋に戻ろ」

エイラ「サーニャァー……サァァニャァァァー……」

@廊下

宮藤「これでよし……と。おやすみなさい、エイラさん」

エイラ「ウウゥ……サーニャー……サーニャー……」

カチャ……パタン

宮藤「ベッドに四肢を縛り付けておけば大丈夫だよね」

宮藤「エイラさんあんなに泣いて……でも、大切な人と離れたら誰だって悲しいよね」

宮藤「日本に残してきた、みっちゃん、お母さん、おばあちゃん、それと……」

宮藤「……お父さん」

宮藤「……」ギュッ

宮藤「大丈夫、きっと……きっと会えるよ」

宮藤「さ、私も寝ないと」

宮藤「……あれ? なんの音だろ?」

「アアアアア……ミヤ……アアアアア」ジャックンジャックン

宮藤「な……何この音……声?」

バルクホルン「アッハアアアアア! ミヤフジ……ミヤフジイイイイ!」グッチャングッチャン

宮藤「バルクホルンさん!? ……と、なんか粘っこい水音!」

宮藤「た……大変! いそがないと!」

@バルクホルンの部屋

バルクホルン「うあああ! 宮藤! かわいいよおお! みやふじいいい!」ジャックンジャックン

バルクホルン「あああ! 枕に……押しつけて……もうとまらな……んあああああ!」ビクビクン!

バンッ!!!

宮藤「大丈夫ですか!? バルクホルンさん!」

バルクホルン「にゅいわ!? みみみ、宮藤!?」

宮藤「廊下で呼ぶ声を聞いたので、どうしました? 部屋の電気をこんなに暗くして……」

バルクホルン「どうしたって……あわわわ……」バタバタ

宮藤「……っ! バルクホルンさん……もしかして」

バルクホルン(……おわった)

宮藤「ごめんなさい」

バルクホルン「えっ?」

宮藤「え?」

バルクホルン「……どうしてあやまるんだ?」

宮藤「だって、バルクホルンさん……泣いてたんですよね」

バルクホルン「えっ!?」

宮藤「え?」

バルクホルン「いや……そう、そうだ。私は泣いてたんだ」

宮藤「やっぱり……枕をそんなに涙で……あれ?」

バルクホルン「ど、どうした?」

宮藤「そのアルバム……なんですか?」

バルクホルン「あっ!」

宮藤「バルクホルンさん……これって私の……」

バルクホルン(~~~っ! こんどこそ終わった!)

宮藤「私の空飛んでるときの写真……それにこっちは……ネウロイとの戦闘記録?」

バルクホルン「あ、ああそうだ。それを読みながら、ついウトウトと……」

宮藤「このノート……私の戦闘記録もすごく詳しく書いてある……すごい」

バルクホルン「あっ! それは軍事機密だ、勝手に見るな」

宮藤「ご、ごめんなさい……でも、バルクホルンさん、どうして私の名前を呼んでたんですか?」

バルクホルン「そ……それはだな」

宮藤「それは……?」

バルクホルン「こんな物を読んでいたからだろうな……おまえがネウロイに撃たれる夢を見て、その……すまん、縁起でもない」

宮藤「……それで、私の名前を?」

バルクホルン「夢の中でも叫んでいた気がするな。おまえはまだ力を取り戻したばかりで不安定だ。だから……」

宮藤「……」ポロッ

バルクホルン「お、おい宮藤」

宮藤「ごめんなさい、バルクホルンさん……」

バルクホルン「泣くな宮藤。すまなかった、おかしな事を言った」

宮藤「違うんです……うれしくて……」


宮藤「こんなにも思ってくれているなんて……」

バルクホルン「宮藤……」

名前を呼びながら、

私は自身の内にある邪な心を締め付けた

確かに想ってはいるが、

それは宮藤が感激するような綺麗なものではない

その事実が罪悪感を刺激し、私は口を開いた

バルクホルン「あのな、宮藤……」

宮藤「解ってます! あんな無茶はもうしません」

バルクホルン「いや、その……」

言えなかった

喉元まできていたはずなのに。

宮藤に軽蔑されることを恐れてしまったのだ。

宮藤が部屋を去った後、

私は思わず枕を引き裂いた

・・・・・・
・・・・
・・

翌朝、私は誰よりも早く目を覚まし、

サーニャが基地内に戻ったことを確認してから

基地を飛び出し、

バルクホルン「……………」

穢らわしい気持ちの宿った写真集を

海へと投げ捨てた

未練などない

あるはずもない

宮藤を冒涜するような、汚すようなものなのだから。

宮藤「すまなかった、宮藤……」

深く深く頭を下げ、

誰にも届かない、誰も見ていない謝罪は終わった

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