女「でもどう接すればいいかとか……わからないし」

幼馴染「それは安心して」

女「え？」

幼馴染「私が全部……教えてあげる」

女「ひぃっ」

幼馴染「うふふふふふ」

女 (その後はなんとか話題を変えて乗りきったけど)

女 (怖いよぉ……教室入って幼馴染さんが居たらどうしよう……)

女 (どんな顔して会ったらいいんだろう……)


男「よう！」

女「はぴゅぴ！？」

男「えっ……どしたお前、そんな驚かないでも……」

女「なんだ男くんか……びっくりした」

男「？　どうかしたのか？」

女「実は昨日………ってことがあって」

男「そんなことがあったのか……」

女「好きって言ってくれるのは嬉しいけど……度が過ぎてるっていうか」

男「昔は恋的な意味で好きな男子も居たんだが……一回勇気をふりしぼって告白したんだが振られちゃってな」

男「それから男子には心を閉じちゃってまともに話せるのが俺ぐらいしか居なくなっちまって」

女「そんなことがあったの……」

男「それで教室に幼馴染が居たら会いづらいから困ってたのか」

女「うん……」

男「でもHR始まるしな、まあ行ってみよう！」

女「わかった……」

教師「お、遅いぞ男ー」

友「今日は幼馴染とじゃなくて女さんとか、モテモテだな！」

女「え！？ちょ！！そういうのじゃないから！！」

教師「若いねーお二人」

男「あんま冷やかさないでくれよ……」

教師「それではHRを始めるぞー」


男「結局幼馴染来なかったな」

女「大丈夫かな……傷つけちゃったかな」

男「大丈夫だよ！あいつ案外軽いし！」

女「そうかなぁ……」

教師「はいそこのカップル静かにー」

男 (その後俺らは普通に授業をうけ、昼休みに入った)


友「昼食タイムキター！！」

男「相変わらずお前はうるさいな」

友「だって実技の授業なしで三時間ぶっ通しだぜ？お腹すいたー！」

男「わかったから落ち着け」


女「あ、友くんもここに居たのね」

友「女さんこんばんわー」

男「探してたのか？」

女「うん、ちょっと話したいこともあるし」

友「今日は海老フライじゃやっほー！」

友「お二人方なんかあったんすかー？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

男「ちょっと幼馴染のことでいろいろあってな」

友「今日幼馴染ちゃんが休んだのとなんか関係あるんすか？」

男「話していいか？」

女「えっ……うん」

男「実は昨日………ってことがあったわけ」

友「そんなことがあったんすか……」

女「私どう接すればいいかわからないし……」

友「まあいつも通り話したりすればいいと思うっすよ、彼女もそれを望んでるはずです」

女「友くん……」

女「わ、私！放課後幼馴染さんの家行ってみる！」

女「風邪ひいてると心配だし……もし私が傷つけちゃったのならちゃんと謝るべきだし」

友「いいっすねそれ、男さんもそれでいいですよね？」

男「ああ、幼馴染もきっと喜ぶぞ」

女「うん！」

放課後

友「じゃあ頑張ってくださいねお二人」

女「ええ」

男「まあ俺は幼馴染の家教えるだけだけどな」

友「幼馴染ちゃんに会わないんすか？」

男「邪魔になるといけないしな」


友「じゃ、頑張って！」

男「おう」

女「行ってきます！」

女「幼馴染ちゃん怒ってたりしないかな……？」

男「大丈夫だって、あいつは軽いやつだ」

女「そう……」

男「着いたらてきとうに話題出して頃合いになったら帰ればいいさ」

女「そっか……」

男「きっとお前が行ったらきっと幼馴染喜ぶぞ？」

女「そうだといいんだけど……」

男「ここが幼馴染の家だ」

女「綺麗な家ね」

男「じゃ、俺はここで帰っちゃうけどいいよな？」

女「………」

男「大丈夫だって、お前ならやれるさ」

女「………うん」

男「じゃ……グッドラック！」

ピンポーン

幼馴染「はーい、あ！女さんだ！来てくれたの？」

女「う、うん……！」

幼馴染「えへへ、私嬉しいな、女さんが来てくれるなんて」

幼馴染「でも風邪が移っちゃうのいけないし、女さんもすぐ帰ったほうがいいよ！」

女「あの……昨日のこと怒ってる？」

幼馴染「昨日のこと？」

女「ほら……その」

幼馴染「あ！昨日の放課後のこと！」

女「………」

幼馴染「全然怒ってないよー！女さんが会いに来てくれただけですっごく嬉しいよ！」

女「そう……でも実は私が幼馴染さんのこと傷つけちゃったんじゃないかって……すごい心配で心配で！」

幼馴染「………」

女「あの……ごめんなさい！幼馴染さんのことも考えてないでまともに返事もせず！」

女「私……今までの幼馴染さんとの関係が壊れちゃうのが恐くて！」

女「幼馴染さんが言うなら何回でも謝るし償いが必要なら償うから！」

女「だから……その……」ｳﾙｳﾙ

幼馴染「………」


幼馴染「あはっ、やっぱり気が変わった」

女「えっ？」

幼馴染「ちょっと話そうよ、もっと女さんと一緒に居たいな」

女「いいの？」

幼馴染「うん、だって私の大事な友達だもん」

女「許して……くれる？」

幼馴染「大丈夫だよ、女さんのこと大好きだもん」

女「あ、ありがとう！」

幼馴染「さあ、中に入って、外じゃ冷えちゃう」

女「う、うん！」



幼馴染「あはっ」

今日は眠くなってたのでここまでで

幼馴染「じゃあそこら辺に座ってて」

女「うん」

幼馴染「チャーハンでも作ってあげるよ！」

女「本当に！？ありがとう！」

幼馴染「……」

幼馴染「……」


幼馴染「あはっ」

女 (やっぱり少し変なだけでいい人なんだな、幼馴染さんは)


幼馴染『女さーん、聞こえるー？』

女「あ、何ー？」

幼馴染『女さんはアレルギーとかあるかなー？』

女「ないよー」

幼馴染『そう！それならよかった！』

女 (やっぱりいい人だなー)



幼馴染「あはっ」

幼馴染「できたよー！」

女「うっひゃぁ！すごいおいしそう！」

幼馴染「えへへ」

女「食べてもいいかな？」

幼馴染「…うん」

女「じゃあいただきまーす！！」

女「あむ…あむ……おいしー！」

幼馴染「そう？変な味とかしない？」

女「ん？別に全然しないよ？」

幼馴染「ならいいの」

女「？？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

幼馴染「……」

女「あむ…ん……うっ」

幼馴染「どうしたの？」

女「ごめん……ちょっと頭がくらくらして……」

幼馴染「女さん？」

女「う……ダメ」ﾊﾞﾀﾝ

幼馴染「……」

幼馴染「……」



幼馴染「あはっ」