ユミル「…クリスタが、欲しいか？」

ライナー「え？」

ユミル「クリスタが欲しいか？」

ライナー「クリスタだと！？」

ユミル「クリスタが欲しいのなら」

ライナー「当たり前だ、欲しい！」

ユミル「クリスタが欲しいのなら」

ライナー「おう！くれ！そして結こ…」

ユミル「やらねぇよ！！」バシンッ

ライナー「ぐあああああっ！！」

サシャ「ライナーに理不尽な暴力が襲いかかる」

アニ「蹴りが欲しいか？」

ベルトルト「え？」

アニ「蹴りが欲しいか？」

ベルトルト「いや…あの、え？」

アニ「蹴りが欲しいのなら」

ベルトルト「どうしたのアニ？」

アニ「蹴りが欲しいのなら」

ベルトルト「いや、ちょ…」

アニ「くれてやる！！！」バアアアアアンッ！！

ベルトルト「ああああああ！！？」グルンッ！！

アニ「ふう…」ｽﾀｽﾀ

ベルトルト「いや何がしたかったの！？全く意味がわからないよ！！」

アルミン「服が欲しいか？」

アニ「は？」

アルミン「服が欲しいか？」

アニ「は？」

アルミン「服が欲しいのなら」

アニ「どうしたのあんた？」

アルミン「服が欲しいのなら」

アニ「まあ、くれるんならもらうけど…」

アルミン「くれてやる！！」

ボサッ！！

アニ「って、なにこの物凄くデカイ服！？」

アルミン「だって女型の巨人って全裸でしょ？恥ずかしいじゃんか」

アニ「え？おま…何でそれを…てか、は！？」

アルミン「それとも全裸に興奮するのかな？」

アニ「お前ちょっと黙れ！！！」

ミカサ「ミカサが欲しいか？」

エレン「え？」

ミカサ「ミカサが欲しいか？」

エレン「は？」

ミカサ「ミカサが欲しいのなら」

エレン「いや何言ってんだお前」

ミカサ「ミカサが欲しいのなら」

エレン「…」

ミカサ「くれてやる！！！」

エレン「…」

ミカサ「…」

エレン「お前さ…疲れてんだよ」

ミカサ「…」

ミカサ「この世界は残酷だ……そして、とても美しい」

アルミン「ミカサが欲しいか？」

ジャン「え？」

アルミン「ミカサが欲しいか？」

ジャン「ミカサだと！？」

アルミン「ミカサが欲しいのなら」

ジャン「マジかよ、ミカサくれるのか！？」

アルミン「ミカサが欲しいのなら」

ジャン「ああ、欲しい！！！」

アルミン「くれてやる！！！」

ミカサ「鉄拳ならあげよう」バシュッ

ジャン「ぐあああああ！！！」
チュドオオオオオンッ！！！

ミカサ「いけない、力を入れすぎた…」

アルミン「やりすぎだよミカサ！」

ジャン「ひ、ひでぇよ……」

ジャン「出番が欲しいか？」

マルコ「ジャン、その怪我どうしたの？」

ジャン「出番が欲しいか？」

マルコ「出番か…確かに僕は存在が薄いからな…」

ジャン「出番が欲しいのなら」

マルコ「途中から一人称も俺から僕に変わってるし」

ジャン「出番が欲しいのなら」

マルコ「ああ、くれ！！！」

ジャン「くれてやる！！！」


―――憲兵団

マルロ「よろしく。マルコ」

マルコ「よろしく。マルロ」

ヒッチ「ややこしい名前してんじゃねえよ」

アルミン「…知恵が欲しいか？」

コニー「は？」

アルミン「知恵が欲しいか？」

コニー「何言ってんだアルミン」

アルミン「知恵が欲しいのなら…」

コニー「まあ、確かに俺ってバカだしな…」

アルミン「知恵が欲しいのなら」

コニー「頭よくなるならなりたいな」

アルミン「くれてやる！！」ドンッ

コニー「…なんだこの本」

アルミン「七歳から始める足し算の教本だよ」

コニー「お前バカにしてんのか！！？」

クリスタ「…パンが、欲しいか？」

サシャ「へ？」

クリスタ「パンが欲しいか？」

サシャ「パァンっ！？」ガタッ

クリスタ「パンが欲しいのなら…」

サシャ「パァン！！パァン！！」ガシイッ

クリスタ「パンが欲しいのなら」

サシャ「早く、ギブミー！！！」

クリスタ「くれてやる！！！」バッ

サシャ「やっふぉおおおお！！！」バクウッ

ムシャムシャムシャ…

ユミル「お前なにしてんだ？」

クリスタ「サシャのご飯の時間だったから…」

サシャ「パァンうめー！」

ユミル「…家族が欲しいか？」

クリスタ「え？」

エレン「家族が欲しいか？」

クリスタ「え？」

ミカサ「家族が欲しいのなら」

クリスタ「え？どうしたの…」

サシャ「家族が欲しいのなら」

クリスタ「みんな何を言って…」

ユミル・ミカサ・ライナー・ベルトルト・アニ・エレン・ジャン・マルコ・コニー・サシャ・アルミン「くれてやる！！！」

ユミル「みんな家族だ！！！１人じゃない！！！」

クリスタ「み、みんな……ありがとう……ありがとう……」グスッ