グリP「OK、ロコはイロモノ路線だな」(11)

路子「ロコというアーティストは一般に受け入れがたいものかもしれません」

グリp「ふむふむ」

路子「そこでロコはニッチだけどロングテールなファン層を狙っていきます!」

グリp「分かった、つまりイロモノ路線だな」

路子「え?」

グリp「正直、オレもロコに正統派はムリだと思う」

路子「面と向かって言われるとモチベーションダウンなんですけど」

グリp「じゃあ具体的な路線について話しあおうか」

路子「あとイロモノじゃなくてエキセントリックです。ロコはセンシブルなアイドルを目指すのです」

グリp「ああ(面倒くせぇ)」

グリp「路子はアート以外になにが好きなんだ?」

路子「うーん。ロコのフェーバリットは鳥、ハトさんです。ピースシンボルですからね」

グリp「え、ハトっておいしいの?」

路子「誰が食べるっていいましたか!」

グリp「だって好物だって」

路子「フードじゃなくてバードとして好きなんです!」

グリp「ハト食いアイドル…アリじゃね」

路子「アンビリーバブルな発想ですね!」

グリp「平和の象徴を喰らう小悪魔系アイドル」

路子「……これが50人のアイドルを同時にプロデュースするヒューマン。世も末です」

グリp「じゃあ特技から攻めてみるか。ロコはなにか変に得意なことはないのか?」

路子「となると、やっぱりアートですよ。コーディネートとか、デザインとか」

グリp「そうだ、ロコにはアレがあった」

路子「なにかインスピレーションが?」

グリp「日曜大工系アイドル」

路子「なんですかそれ?!」

グリp「この前、事務所でシェルフが壊れたとき廃材で本棚つくってくれたよな」

路子「そんなモノもクリエイトしましたね」

グリp「めっちゃ助かったよ。それまでロコには殺意があったんだけど、それも吹っ飛んだ」

路子「ええええええ初耳なんですけど!」

路子『事務所の内装もロココーデに合わせてリフォームしてみました!』

グリp「――つって仕事場をポップなパーティ会場にしただろお前。なにコイツぶっロコすぞって、そのときに思ったんだよ」

路子「それはロコクライシスですね」

グリp「オレだけじゃなくて律子もマジギレしてたぞ」

路子「そ、そうだったんですか……」

グリp「ともかくいけそうじゃん、日曜大工系アイドル」

路子「なんか響きがクールじゃないんですけど」

グリp「じゃあ土方系アイドル」

路子「新撰組の副長?」

グリp「大工さんだよ」

路子「やっぱり日曜大工はリジェクションで」

グリp「ふーん、そうか」

路子「diy系アイドルだったら目指せそうですけど」

グリp「diy(ドゥイットユアセルフ)なんて頭字語、知ってる奴そんなにいねえよ」

路子「ですよねー」

グリp「じゃあ、他に特技は」

路子「ブラインドでまっすぐ歩けます!」

グリp「地味~」

路子「透視系アイドルとか」

グリp「千里眼なんて持ってないだろお前」

路子「スピリチュアルなセンスならあると思います」

グリp「やかましいわ」

グリp「考えてみると難しいな。この種の属性分けってモバマスの方でだいたい網羅されちゃってるし」

路子「あそこはアイドルのマスプロダクションです」

グリp「ツンデレヤンデレ、デブ専にきぐるみ。ウザキャラゆるキャラ不思議キャラ、二重人格に巨人ついでに巨乳。姉妹丼やら中二病やら。科学者に警察官に柔道家」

路子「総選挙上位のアイドルはキャラも強い傾向ですよね」

グリp「当然と言えば当然だけどな。いっぽう、ウチの事務所はキャラが弱いヤツばっかり」

路子「プロパティはこれからなのでは?」

グリp「いや、現時点で弱いともうダメだと思う」

路子「ドライな発言ですね」

グリp「そもそも人気ランキングで、いつまでもアイマスの本家アイドルを抜けない時点で負けなんだよ」

路子「なんかトークのトピックがずれてません?」

グリp「イベント景品も本家アイドルに頼ってるし」

路子「あ、続けるんですね」

グリp「少なくともキャラを量産して当たりを引きつつダメキャラを排除しないとモバマス越えはキツい」

路子「そもそもサーパスの必要があるんですか?」

グリp「二番じゃダメなんですか?ってか」

路子「インポッシブルです、もう中の人もセッティングされちゃってますし」

グリp「だろうね」

路子「ところで私のキャラなんですが」

グリp「ああ忘れてた」

グリp「もうどうでもいいか」

路子「ハートレス。好感度だだ下がりです」

グリp「それじゃあ、アタマを剃ってみるか」

路子「それすでにやってるアイドルいます」

グリp「それじゃあ、いっそテレビでパンチラしまくるか」

路子「それすでにやってるアイドルいます」

グリp「じゃあ、地方に左遷させて会社っぽく」

路子「それすでにやってるアイドルグループいます」

グリp「もうなんでもアリだな」

路子「しっかりして下さい、プロデューサー」

グリp「大食いとかいってみる?」

路子「フィジカルにロコにはムリです」

グリp「ロコは外見がロシアンっぽいから、それで」

路子「ロコ語で英語連発してますし、今更ロシア語をフューチャーしても…‥」

グリp「ハチクロのはぐちゃんっぽいから、気弱キャラで」

路子「結局、従来のキャラにインスパイアですか?」

グリp「うるさいでござる!お前も少しは考えろでござる!」

路子「プロデューサーのキャラも壊れてきましたね」

グリp「はぁーん、もうやだー」

路子「ロコも嫌になってきました、プロデューサーが」

ガチャ、チリンチリン…

エミリー「あ、やっぱり下の喫茶店にいらっしゃいましたか。仕掛け人さま」

グリp「よう、エミリ」

エミリー「どうしたのですか、テーブルにへたれこんで」

グリp「ちょっとアイデアが浮かばなくて」

エミリー「なにを考えているんです?僭越ながら、私もできることなら協力させてください」

グリp「いやあね、ロコのキャラなんだけど」

エミリー「はい」

グリp「イロモノ路線でいこうと思っているんだけど」

エミリー「え、もう十分じゃないですか?」

路子「え?!」

エミリー「すでにロコさんはイロモノだと思いますけど」

グリp「そういえば、すでにロコは変人だ!いつもロコと一緒にいるから気づかなかった!!」

路子「えええええええええ?!」

エミリー「そうですよ。本名が路子なのにロコって名乗ってる時点でネタキャラです」

路子「ロコはロコだよ!それ以外のなんでもないよ!」

グリp「なんでこんな簡単なことに気づかなかったんだ……」

エミリー「問題は最初から解決していたんですね」

路子「ロコはロコだっつうの!ぶっロコすぞ!」


おわりです、ありがとうございました!

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