池袋晶葉「出来たぞ!」 (24)

晶葉「出来たぞ、地球破壊爆弾だ!」

P「おおっ、さすがよく出来てるなぁ、まるで本物……って本物なんて見たことないけど」

P「とてもガワだけのハリボテとは思えない」

晶葉「内部メカならともかく、こういう金属加工は私の専門じゃないんだが」

P「じゃあどうやって作ったんだ?」

晶葉「知り合いの職人に頼んだ」

P「へぇ~、顔が広いなぁ」

輿水幸子「お疲れ様です……あっ、なんですか、それ?」

晶葉「これか? 地球破壊爆弾」

幸子「……ええっ!?」

幸子「って、いくら晶葉さんでもそんなの作れるわけないじゃないですか」

幸子「百歩譲って作れたとしても」

幸子「そんなとてつもないエネルギーが、こんな机程度の大きさに収まる訳ありません!」

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晶葉「そうでもないぞ?」ニヤリ

幸子「え?」

晶葉「(専門的な解説)」ペラペラ

幸子「」

晶葉「(さらに専門的な解説)」ペラペラ

P(何を言っているのか全く分からんが……)

P(適当にごまかそうとしていると感じるのは、アレがハリボテと知っているせいなのだろうか)

幸子「どどどどど、どうしてそんなもの作ったんですか!?」

P(あ、信じたらしい)

晶葉「まあ……なんだ、自分の技術力を試したくなった、というところかな」

幸子「違う方向で試してください! なんて恐ろしい物を……」ガクブル

P「おい晶葉、なんで?」ヒソヒソ

晶葉「完璧なんてつまらない、遊び心を持つべき、と尊敬する技術者が言っていたのでな」

P「遊びすぎだろ……」

こずえ「わー……これなぁに~?」

P「地球破壊爆弾」

こずえ「ばくだん? わぁ……こずえ、はじめてみたよぉー」ペチペチ

幸子「ちょっ! 地球を破壊するほどの威力なんですよ、乱暴に扱わないで!」

こずえ「ふぅーん……」

幸子(分かってなさそう!)

幸子「これ爆発しないですよね!?」

晶葉「はっはっは、そんな不完全なものを私が作ると思うか?」

幸子「爆発するんですか!?」

晶葉「まあ、ちょっとやそっとの衝撃くらいでは爆発しないが」

幸子「ほっ」

こずえ「ちょっとやそっとじゃ……なかったらー?」

晶葉「爆発する」

幸子「ひぃぃ! は、早く解体してくださいよ!」

P「えー、せっかく晶葉が作ってくれたのに」

幸子「……まさかPさんが頼んだんですか?」

P「うん」

幸子「何考えてるんですか!」

P「何って……単純に作って欲しかったんだよ」

幸子「意味が分かりませんよ……自殺願望でもあるんですか?」

幸子「仮にそうだとしても、地球まるごと巻き添えにすることないでしょう?」

こずえ「どうして……ちきゅうまるごと、まきぞえになるの―?」

幸子「地球破壊爆弾を使ったら、地球が粉々になってしまうからです」

P「幸子何言ってるんだ」

幸子「え?」

P「そんなものあるわけないじゃないか」

幸子「…………え?」

晶葉「いくら私でもそんなとんでもないもの作れるわけがない」

幸子「……騙しましたね!!?」

幸子「もお~~っ!!」プンプン

P「さすが幸子、怒ってもカワイイ」

幸子「カワイイと言えばごまかせると思ったら大間違いですよ!」

幸子「今回ばかりはどんなにカワイイと言われても許せません!」

P「本当か?」

幸子「本当です!」

P「カワイイ」

晶葉「カワイイ」

こずえ「……おー」

P「こずえも一緒に」

こずえ「カワイイ」

幸子「……くっ」

P・晶葉・こずえ『カワイイカワイイ』

P・晶葉・こずえ『カワイイカワイイカワイイカワイイ』

幸子「ぐぬぬ」

P・晶葉・こずえ『カワイイカワイイカワイイカワイイカワイイカワイイ』

幸子「あーっ、もう! 鬱陶しいから許してあげます!」

P「さすが幸子、カワイイ」

幸子「今は皮肉にしか聞こえません!」

晶葉「ところでちょっと気になってたんだが」

晶葉「こずえは爆弾って知ってるか? 全く怖がってなかったようだが」

幸子「そういえば……無造作にペチペチ叩いてましたね」

こずえ「どっかーん……ってなるんでしょー? しってるよぉ……」

P「地球破壊爆弾だぞ、ハリボテだけど。怖くなかった?」

こずえ「んー……いやなかんじ、しなかったからー、たぶんなかからっぽ……っておもったのー」

P「ニュータイプみたいだ」

幸子「こずえさんはすぐ気付いたのにボクは騙されてしまうなんて……」

P「まあ、それっぽい解説されたら素人には判断できないよな」

P「晶葉じゃなくて例えばレイナサマだったら素直に信じなかったんだろうが」

晶葉「日頃しないことをすると意外と面白い、ということだな。くっくっく」

幸子「晶葉さんがマッドサイエンティストに見えますよ……」

~別の日~

晶葉「出来たぞ、チョコチップクッキーだ!」

三村かな子「お待たせしました~」

P「お、うまそう」ヒョイ モグモグ

晶葉「ど、どうだ……?」

P「うん、美味い。やっぱり出来たては良いよなぁ」

かな子「その言い方だと出来たてならなんでも美味しいってことに……」

P「でも実際そう思わないか?」

かな子「そうかもしれませんけど、せっかく晶葉ちゃんの手作りなのに」

P「あ、そうか、ごめん」

晶葉「気にするな。私も初めてだし、絶賛されるとは思っていない」

晶葉「Pがそういう思慮の足りない人というのも分かっているしな」

P「さり気なくディスらないでくれよ」

かな子「あはは……」

P「晶葉の手際はどうだった?」

かな子「そうですね、悪くないと思いますよ」

晶葉「お菓子作りは初めてだが、料理自体は学校の調理実習で経験があるからな」

かな子「え、晶葉ちゃん学校行ってたんだ?」

晶葉「当たり前だろう。まだ義務教育課程だ」

かな子「そうだけど……行く必要ないくらい頭良いのかと」

晶葉「確かに理数工学系は得意だがそれ以外はわりと平凡だぞ?」

晶葉「エジソンも国語は0点だったし、アインシュタインは逆上がり出来なかった」

晶葉「天才とはそんなものだ」

P「いわゆる専門バカってやつだな」

晶葉「そうだ。が、苦手が少ないに越したことはないので今こうして教えを請うわけだ」

かな子「それだけ?」

晶葉「どういう意味だ?」

かな子「私はてっきり、お世話になってるPさんに手料理を振る舞いたいのかと」

晶葉「そういうのは私のキャラじゃない」

かな子「そうかなぁ、良いと思うんですけど。Pさんも嬉しいですよね?」

P「うん」

晶葉「明らかに私より料理の上手い者が何人もいるだろう、物好きだな」

かな子「晶葉ちゃんの気持ちのこもった手料理なら、上手い下手は関係ないんですよ」

晶葉「ふむ、そういうものか……そうだな、良いかもな」

P「作ってくれるのか?」

晶葉「まあ、たまにはそういう形で感謝を伝えるのも、な」

晶葉「でもあまり期待しないでくれよ? あと、すぐには出来ないかもしれない」

P「それでも良いよ、楽しみにしてる」

晶葉「何かリクエストはあるか?」

P「んー、基板のオイル煮込みとか……」

晶葉「本当に作ったらちゃんと食べるんだろうな?」

P「ふざけて申し訳ありませんでした。カレーライスが良いです」

晶葉「カレーライスか、よし。トッピングにCPUのフライなんてどうかな」

P「ごめん、本当に許して」

かな子(晶葉ちゃん、本気で怒ってるわけじゃなさそう)

かな子(ふふ、仲良いなぁ……気軽に冗談言い合えるなんて。なんだか夫婦漫才みたい)

P「ところで晶葉さぁ……」

晶葉「ん?」

P「白衣をエプロン代わりにしてるのか?」

晶葉「ああ、心配するな。新品だし料理中は前もちゃんと留めていたぞ」

P「いやそういう問題じゃなくてね?」

P「科学実験の化合物を食べてるような気がしてくるんだよ」

P「せめて次料理するときは普通のエプロンにしてくれないか」

晶葉「エプロンなんて持ってないぞ。白衣じゃダメか?」

かな子「晶葉ちゃん、その場に合った服を選ぶのも大事ですよ? 雰囲気作りです」

晶葉「雰囲気か……ライブで衣装を着るのと同じと思えば、仕方ないな」

晶葉「かな子、今度エプロンを買いに付き合ってくれないか」

かな子「ええ、喜んで」

P「え、俺は?」

晶葉「ふふ、私がカレーを作れるようになるまでお預けだ」

P「あー、早くエプロン姿の晶葉を見たい」

P「むしろ今後は白衣の代わりにエプロンを!」

かな子「可愛いけど……凄くシュールになりそうです」

~さらに別の日~

晶葉「で……出来たぞ、助手よ」

P「出来た?」

晶葉「ああ、例のものだ」

P「何か作製依頼してたっけ?」

晶葉「む……明言はしていないが、今更はっきり言わないと分からないような仲ではないだろう?」

P「あ、ひょっとして……」

晶葉「分かったか?」

P「まさか、本当に……」

晶葉「あ、ああ、そうだ」///

P「本当にガンダムを作れたのか!?」

晶葉「ハア!?」

P「あれ、違う?」

晶葉「……」

P「違うみたいだな、じゃあ……あー、あー!」

晶葉「今度こそ気付いたか?」

P「1stじゃないんだな。Z? F91? ストライク? まさかターンエー!?」

晶葉「……もう良いッ!」

P(怒ってどこかに行ってしまった)

P(ん? これは……晶葉が落としていったのか)




P「さっきは悪かったな」

晶葉「いや、私も隠さず素直に言えば良かった」

P「でも隠したかったんだろ? というか、気付いて欲しかったんだろ?」

P「赤ちゃんができたって」

晶葉「う……うん」///

晶葉「私と君の子供だからな」

P(晶葉が落とした妊娠検査キットを見なければ思い至らなかったかもな……情けない)

晶葉「早く教えたかったがどう伝えていいか分からず……あんなひねくれたことを」

P(ナデナデ)

晶葉「うわっ、なんだ、なぜ撫でる?」

P「晶葉が可愛いから」

晶葉「可愛い言動なんて……あったか?」

P「いつも可愛いよ」

晶葉「や、やめろ……恥ずかしい」///

晶葉「……早く産みたい」

P「不安とかない?」

晶葉「全くないといえば嘘になるが……楽しみのほうが勝っているよ」

晶葉「それに天才は凡人とは一味も二味も違うものだ」

晶葉「この若さで出産なんて滅多にいないだろう?」

晶葉「箔が付いて面白いじゃないか」

P「俺は箔を付けるために利用されたのか……」

晶葉「ばかっ、そんなものは後付に決まっている」

晶葉「わ、私は、君を誰よりも」

晶葉「……はっ! 分かっててわざととぼけているな?」

晶葉「ニヤニヤするな、絶対言ってやらん!」

晶葉「言って欲しければ……相応の行動を見せてもらおうか?」///

以上で終了です

フェスが終わったら俺、助手から夫にクラスチェンジしてもらうんだ……

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