にこ「未来日記?」 (147)

※このssは作者が極度の百合嫌いなため
 百合要素がほぼありません
 ですので海未ちゃんが我妻由乃よろしく
 穂乃果日記をつけて穂乃果を守る話がいいなら
 穂乃果「未来日記?」とかいうタイトルで
 ssを書いてください
 あと多少キャラ崩壊があるかも…

海未「最終予選通過ということで…」

海未「ラブライブ出場が決定しまいた!」

一同「いえーい!」

にこ「でも、ここで一つ問題が発生するのよね」

花陽「センターは誰がやるか…」

一同「…」

穂乃果「そんなのリーダーの穂乃果に決まってるよ!」

にこ「あんたリーダーいらないとか言ってなかったっけ?」

凛「みんながセンターとも言ってたにゃ」

穂乃果「それはそれ、これはこれだよ」

にこ「やっぱりここは部長のにこが…」

真姫「いいえ、この真姫ちゃんがセンターの方がラブライブで優勝できるわ」

ことり「ここで言いあってもきりがないよ~」

アルパカ「お困りのようだな」

ことり「アルパカ!?」

絵里「アルパカが…喋って…」

アルパカ「そんなことはどうでもいい」

希「スピリチュアルやね」

アルパカ「困っているなら少し手助けしてやろう」ザザッ

海未「今ノイズのような音が…」

アルパカ「今、おまえらの書いてる日記を未来日記に変えた」

花陽「未来日記?」

アルパカ「未来を予知する日記だ」

真姫「なにそれすごい」

アルパカ「それを使って互いに殺し合い…はさすがにやりすぎなので
未来日記を破壊しあって最後に残ったメンバーがセンターだ」

ことり「え、未来日記って破壊されたら持ち主も死ぬんじゃ…」

アルパカ「俺は別に神様じゃないからね」

ことり「ああ、8thのまがい物日記みたいな」

アルパカ「そんなかんじだ」

穂乃果「?ことりちゃん何話してるの?」

海未「さあ…」

アルパカ「その日記で明日から戦い始めればいい」

アルパカ「じゃ、俺はこれで…」

花陽「…いっちゃった」

にこ(負けられないわ)

にこの部屋

にこ(にこの日記はスーパーアイドルにこ日記)

にこ(にこ自身のことやにこの周りの出来事を記してあるわ)

にこ(これで明日から…)

翌朝

にこ(さて、日記によると今日は…)

にこ「!?」

にこ「こ、これは…」

にこ「朝、登校中に飛んできた矢によって日記が破壊されるDEADEND…」

にこ「…登校のルートを変えよう…」

通学中

にこ「ここを通れば大丈夫なはず…」

ヒュン

ザクッ

にこ「!?」

にこ「どうして…ルートを変えたのに…」

?「一発目ははずれる…予言されたこととはいえ、私もまだまだですね」

にこ「この声は…」

にこ「…海未ちゃん」

海未「一番最初の獲物はあなたです」

にこ「くっ」ダッ

海未「待ちなさい!」

にこ(ルートを変えたことが読まれた?)

にこ(にこについても予知できる日記?)

にこ(正体不明の日記だけど、今は逃げることが先決よ)

海未「にこ…なんて逃げ足の速い…」

海未「でも、にこが通学中に私の矢で倒されることは決定事項です」

海未「この勝負は私の…」ザザッ

海未「ノイズ!?」

海未「未来が書き換わった…」

絵里「そこまでよ」

海未「絵里…ですか」

海未「そこをどいてください」

絵里「ふふっ…海未…私の日記を教えてあげるわ」

海未「自分から日記の正体を明かすんですか」

絵里「これはあなたとの交渉材料よ」

絵里「私の日記は日本文化について記されたザ・ジャパニーズ日記!」

絵里「もともとは日本の文化に疎い亜里沙のために書いてた日記ね」

絵里「この日本文化の収集の参考になったのが和菓子屋穂むらと…」

絵里「園田海未、あなたよ!」

海未「!?」

海未「なぜそこで私の名前が…」

絵里「あなたの家は日舞をやっているでしょう」

絵里「ほかにもあなた自身弓道や剣道をやっているし…」

絵里「収集にはもってこいの対象よ」

絵里「それに亜里沙はあなたのファンみたいだったしね」

海未「つまりその日記には…」

絵里「あなたの行動なんかがよーく書かれてるわ」

海未「…気持ち悪いですね」

絵里「まあ、気持ち悪いでしょうけど私の言いたいことは分かるわよね」

海未「私の行動はあなたに筒抜けだと…」

絵里「そういうこと」

海未「…何が目的ですか」

絵里「私と同盟を組みなさい」

海未「…もし断れば」

絵里「いつでもあなたを始末するわ」

海未「…わかりました」

海未(面倒な相手です…同盟を組んだところでたいして使えなさそうな日記…)

海未(しかし私に対しては効果絶大…)

海未(絵里から先に始末するべきでした…)

絵里「さあ、あなたの日記をみせてもらうわ」

海未「…わかりました」

海未「これが私の日記です」

絵里「どれどれ」

海未「私の日記は武道日記」

海未「日々の鍛練を記載したものです」

海未「私はこのゲームも鍛練の一環と考えています」

海未「なのでこの日記にはどうすれば相手を倒せるかが書いてあるのです」

絵里「なるほど…」

絵里(随分使い勝手のいい日記ね…)

絵里(味方につけてるうちはいいけど…自分に矛先が向けられたら厄介ね)

絵里(利用するだけ利用したら始末しましょう)

絵里「さて、そろそろ急がないと遅刻するわよ」

海未「はい」

3年教室

にこ「学校についた…」

にこ「ただ逃げてただけなのにDEADENDの未来が書き換わったのよね」

にこ「あれから海未ちゃんも追ってこなかったし…」

にこ「誰かいたのかしら」

希「にこっち」

にこ「希!」スッ

希「そんな身構えんでもええで、別に今にこっちを叩こうとはしとらんから」

にこ「…なにか用?」

希「…一つ良いことを教えようと思ってな」

にこ「いいこと?」

希「いや、にこっちにとっては悪いことかな」

にこ「焦らさないで言いなさいよ」

希「昼休みにこっちにDEADENDフラグがたつで」

にこ「え…」

昼休み

にこ(希のあの台詞はどういう…)ザザッ

にこ「ノイズ!」

にこ「放課後、屋上に行く途中で日記がメスで刺し貫かれたDEADEND…」

にこ(希の予言が当たった…)

にこ(あれは日記の力?それとも占い?)

にこ(まあ、それはともかくとして)

にこ(屋上での練習から解散までは手出し厳禁だからその前に終わらせたい
のかしら、ならば…)

にこ(今日の練習は出ないようにするだけよ)

放課後

にこ(さて、帰りましょう…)

真姫「にこちゃん」

にこ「真姫ちゃん!」

真姫「早く練習行くわよ」

にこ「今日は行かないわ」

真姫「えー一緒にきてくれないとにこちゃんを始末できないでしょ」スッ

にこ「!?」

真姫「ふんっ」シュッ

にこ「うわっ」

にこ(メス…)

真姫「避けるとはさすがね」

にこ(なにか武器になるもの…)

にこ(ハサミがあった!)スッ

真姫「ふーん、ハサミで私と戦うつもりなのね」

真姫「でも私に勝てるかしら」

真姫「にこちゃんのDEADENDフラグはもう立ってるんじゃない?」

にこ「どうしてそれを!?」

真姫「私の日記は令嬢日記」

真姫「金持ちにふさわしい私のわがままが記載された日記よ」

真姫「それで昨日パパに頼んでたくさん人を雇ってもらったの」

真姫「この学院に潜伏してありとあらゆる情報をよこしてもらうためにね」

にこ「この学院内の色々な場所の未来を予知できるってわけね」

真姫「ご名答、じゃあ早速日記通りに脱落してもらおうかしら」シュッ

にこ「イヤよ!」カキーン

にこ「センターは絶対に渡さない!」

真姫「にこちゃんに拒否権はないわ」シュッシュッ

にこ「くっ」カキーンスッ

にこ「にっこにっこにー」ダッ

真姫「…逃げたわね」ザザッ

真姫「!未来が書き換わった」

真姫「…なるほど」

真姫「もしもし、その階段から金髪の女が降りてくるから始末しちゃいなさい…」


廊下

にこ「あのまま教室にいてもにこが不利なのは変わらない…」

にこ「ここは一度態勢を立て直して…」ザザッ

にこ「日記が書き換わった!」

にこ「棍棒を持った男が襲い掛かってくる…!!」

男「目標発見!攻撃を開始します」ブンッ

にこ「っ」スッ

男「なっ」

にこ「てりゃっ」ザクッ

男「ぐああああ、手があああああああ」

にこ(落とした棍棒を拾って…)

にこ「おりゃっ」ブンッ

男「ぐはっ」ガツン

ドサッ

にこ「はあ、はあ…」

にこ「雇った連中は目としては勿論手足としても使えるってわけね…」

雇われた人達「目標発見!」

にこ(あんなに相手するのは未来予知できてもムリ!!)

にこ「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

雇われた人たち「まてえええええええええええええええええ」

にこ「どこまで追ってくるのよ!!」

にこ「!あれは…」

絵里「にこ!」

にこ「絵里!」

絵里「とりあえずここの教室に」

にこ「わかったわ」

ガラガラピシャン

ガチャッ

にこ「鍵のかかる教室で助かったわ」

絵里「窓から外へでましょう」



絵里「しかしあの人たちはなんなの?」

にこ「真姫ちゃんの手下よ」

絵里「真姫の!?」

にこ「そうよ、あんた日記所有者なのに知らないの?」

絵里「私の日記は穂むらと海未に関することぐらいしか予知できないから…」

にこ「予知の範囲狭っ!」

絵里「そういうわけで私の日記の効果範囲を知ってしまったことだしあなたも
教えなさい」

にこ「なんでそうなるのよ!」

絵里「同盟を組みましょう、そのためにお互いの手のうちを明かすのよ」

にこ「同盟…」

絵里「あなたにとっても海未は脅威でしょ?」

にこ「…そうね」

にこ「にこの日記はにことその周りのことが予知できる
スーパーアイドルにこ日記よ」

絵里「なるほど」

絵里(矢澤にこ…)

絵里(μ'sのメンバーでは三本指に入る程のバカ)

絵里(この程度の相手なら海未を切った後に私一人でも倒せる…)

絵里(センターは…もらったッ)ニタァ

絵里「まあ、今はこの状況をなんとかしないと…」

絵里「私にもDEADENDフラグがついさっき立っちゃったところだし」

にこ「で、なにすればいいの?」

絵里「にこには囮になってもらいたいの」

にこ「はあ!!」

絵里「その間に私が真姫を始末するわ」

にこ「なんで私が囮に…」

絵里「お願い、頼んだわ」ダッ

にこ「ちょ、人の話を聞きなさいよ!!」

雇われた人たち「見つけた!!」

にこ「もうっ」

絵里「もしもし、海未?」

海未『はい、海未ですが、どうしましたか絵里』

絵里「今にこが追われているからフォローしてくれる?」

海未『…にこを狙ってはダメなのですか?」

絵里「にこはダメよもし攻撃したらその時は…」

海未『わかりました。』

絵里「あと、真姫の居場所も教えてくれる?」

海未『真姫は3年生の教室みたいです。用件はそれだけですね』

絵里「ええ、じゃあね」ピッ

絵里「真姫は私が仕留める」

3年教室

ガラガラ

バシャ

絵里「ふん」ひょい

真姫「ふーん、硫酸バケツの罠を躱すとはやるわね、エリー」

絵里「扉の上を見たら分かるわよ」

絵里「しかし随分と幼稚なトラップじゃない」

絵里「貴女らしくないわ」

真姫「ええ、本命はこっちですもの」ポチッ

ピピッ

絵里「…え?」

ズドーン

絵里「ぐあっ!?」

真姫「小規模な爆弾よ、授業中や休み時間に手下を使って配置させたわ」

絵里「爆…弾」

真姫「そ、でも小規模でもたくさんあれば威力は増大する…」

真姫「このまま音ノ木坂学院を吹き飛ばすのもありね」

絵里「なっ、せっかく廃校を…阻止したのに…」

真姫「もともと私はこの学院に思い入れはないの」

真姫「イヤなら日記を渡しなさい」

絵里「そん…な」

真姫「早くしなさいよ…10、9、8…」ザザッ

真姫「!?日記が書き換わった」パカッ

真姫「…DEADEND!?」

真姫「なにこれ!!どうなって…」ヒュングサッ

真姫「なっ!?私の未来日記が!!」

絵里「あれは…」

絵里「海未!」

3年の教室の窓から見える校舎の屋上にラブアローシューター海未がいた!!!

海未「絵里がどうなろうが構いませんが穂乃果が…μ'sのみんなが…
私たちが守った学院を破壊することは許しません!!」

真姫「海未ィィィィィィィィィ!!」

絵里「これであなたのラブライブでのセンターは無くなったわ」

絵里「はやくその起爆スイッチを渡しなさい」

真姫「こうなれば鼬の最後っ屁よ、このスイッチであなたたちの大好きな音ノ木坂学院
を木端微塵に…」

海未「やれやれですね」ヒュン

真姫「ぐあっ、手があああああああああ」グサッ

絵里(起爆スイッチが手から離れた!!今のうちに)ダッ ガシッ

真姫「な、離しなさいよ」ジタバタ

絵里「おとなしくしなさい」

絵里(しかたない、スタンガンで黙らせよう…)バチバチ

真姫「あががががががががが」

真姫「」

絵里「ふう、終わったわ」

絵里「海未ーありがとーう、助かったわー」

海未「別にあなたを助けたわけではありません」

絵里「それより海未はどうしてここに?」

海未「にこをフォローしてたらあなたたちの会話が聞こえたもので」

絵里「なるほどね、窓全開だったし、ここらへん声響くもんね」

絵里「そういえばそのにこは?」

海未「…あっ」

絵里「あっ、じゃねえよ!」ダッ

海未「絵里!」

海未「…行ってしまいました」

海未(しかしなぜ絵里はそんなににこにこだわるのでしょう?)

海未(私を利用し尽した後消すのに一人では心許ないから?)

海未(にこなら私を倒したあと一人でも倒せると踏んだのでしょうか)

海未(…どっちみち絵里の日記で監視されてる以上、
私は絵里の命令には逆らえないのですが…)



にこ「ぜえ、ぜえ、」

雇われた人たち「はあ、はあ」

にこ「もう疲れたニコー」

絵里「見つけた!」

絵里「そこのみなさーん」

雇われた人たち「はい?」

絵里「えーみなさんの雇主の未来日記は破壊されました」

絵里「これ以上は働いても無駄ですので今すぐ
西木野総合病院へお代請求にGO!!」

雇われた人たち「マジですか」

すごすご

絵里「大丈夫かしら」

にこ「助けてくれて…ありが…とう」

絵里「当然のことよ同盟を組んでるんだもの」

絵里(私のカモを簡単に倒させないっつーの)

ことり「…へえ、あの真姫ちゃんを倒したか」

ことり「これは面白くなりそう♪」

穂乃果の部屋

ザザッ

穂乃果「あれ、日記が書き換わった」

穂乃果「どれどれ…へえ」

穂乃果「まさか真姫ちゃんが一番最初に脱落するとはね…」

穂乃果「これから他のみんなはいったいどんな行動をとるのかな?」

穂乃果「ふふふふふふふふ…」

翌日

にこ(にこの教室は真姫ちゃんの爆弾のせいで使えなくなり
代わりに別の教室で授業を受けることになった)

にこ(爆発の規模が小さかったうえに一回のみだったため特に休みになること
はなかった)

にこ(ちなみに真姫ちゃんは2週間の停学処分を食らったらしい…)

にこ(…あれだけのことをして停学ですんだのはちょっとした僕たちの奇跡ね)

ピロリン

にこ(メール…誰からかしら?)

にこ(穂乃果かから…なになに)

にこ「穂乃果の最初の標的はにこちゃんだよ…!」

にこ(次の敵は穂乃果のようね…)

生徒会室

絵里「で、私に相談しに来たのね」

にこ「そういうこと、できればDEADENDフラグが立つ前になんとかしたいわ」

にこ「頼れるのは絵里しかいないの」

絵里「任せなさい。助け合うのは当然よ。私たちは同盟を結んでいるものね」

絵里(一回助けたくらいでなーに信用しきってるんだか…でもまあ
その方が私としても楽だけどね)

絵里「いつ仕掛けてくるか分からない以上、早いうちに潰しておいた方がいいわ」

絵里「私の日記を使って穂乃果が帰宅してきたタイミングを見計らって
穂乃果の家を爆破しましょう」

にこ「ちょっと爆破って…穂乃果やご家族が死んだりしたらどうするのよ!」

絵里「真姫が学院に設置してた爆弾を回収してあるわ。これを使えば被害は
小さいハズ」

にこ「だといいけどね…」

絵里「決行日は明日。明日穂乃果の家を爆破するわ」

にこ「わかったわ」

翌日

ことり「あれれ、海未ちゃんが欠席なんて珍しいね」

穂乃果「そうだね」

穂乃果「…」

穂むら

海未「全く、なぜ私が穂乃果の家に忍び込んで
爆弾を設置しなければならないのですか」コソコソ

海未「絵里は私のことをパシリだと思ってるに違いありません」

海未「でもまあ、
これで穂乃果が脱落してくれればそれにこしたことはないのですが…」

放課後

アイドル研究部部室

にこ「さて、今日穂乃果の家を爆破するのよね」

絵里「その通り。今日は練習もないし、穂乃果もまっすぐ家に帰るみたいね」

絵里「帰宅の時間は午後4:23よ」

絵里「そして穂乃果の帰宅から一分後に穂乃果の家の中は吹き飛ぶことになるわ」

にこ「今の時間が3:32だから…」

絵里「少しだけ時間があいてるけれど待ちましょう」

4:23

絵里「穂乃果が帰った頃ね」

にこ「あと一分」

絵里「そうね」

にこ「10,9,8,7,6」

絵里「5,4,3,2,1」

にこえり「0!!」ポチッ

にこ「これで穂乃果の家の中はぐちゃぐちゃに?」

絵里「そいうこと…」ピロロロ

にこ「電話ね」

絵里「本当だ、相手は誰か…しら…」

にこ「誰だったの?」

絵里「ほ…穂乃果…」

にこ「なんですって!?」

絵里「取りあえず出るわ…もしもし」

穂乃果『もしもし絵里ちゃん?派手に穂乃果の家を吹き飛ばしてくれたね』

絵里「…なんのことかしら?」

穂乃果『とぼけても無駄だよ穂乃果、全部知ってるから』

穂乃果『絵里ちゃんがにこちゃんと組んでることもね』

絵里「!!」

穂乃果『まあ、穂乃果もお父さんもお母さんも雪穂も逃げてたから無事だけどね』

穂乃果『それと最後に一つ…』

穂乃果『穂乃果の最初の標的に絵里ちゃんも入れるよ…』

絵里「!?」

穂乃果『じゃあね』

絵里「…」ツーツー

にこ「ねえ、なんの電話だったの?」

絵里「…読まれてた」

にこ「え?」

絵里「こちらの動きが読まれてたのよ…」

にこ「読まれてたって…」

絵里(まずは穂乃果の日記の正体を掴まないと…)

絵里(穂乃果は家の爆破や私とにこが組んでることまで知っていた…)

絵里(私のことを予知する日記?いや…)

絵里(穂乃果は私のストーカーじゃないし、
私のことを日記にかいてもしょうがないハズ…)

絵里(でも私のことが筒抜けということは私のことを書いてるハズ…)

絵里(もしかして…私だけじゃない?)

絵里(ッ!まさか!!)

にこ「どうしたらいいのよ…」

絵里「穂乃果の日記…」

にこ「え?」

絵里「穂乃果の日記は多分…μ's日記よ」

にこ「μ's日記?」

絵里「μ'sのメンバー全員の未来を予知する日記…」

絵里「つまりは全ての未来日記所持者の未来を予知する日記…」

にこ「なにそれ!チートじゃない!」

絵里「確かに、穂乃果の日記が私の予測通りならとても強力な日記よ」

絵里「でも弱点もあるわ」

にこ「弱点…」

絵里「μ's日記の弱点はμ'sのメンバーの未来しか予知できないことよ」

絵里「つまりμ'sのメンバー以外なら穂乃果に一太刀浴びせられる」

にこ「なるほど!」

穂乃果の部屋

穂乃果「絵里ちゃんもう私の日記の正体を掴んだんだ…」

穂乃果「さすがかしこいかわいいエリーチカだね」

穂乃果「でもそれだけじゃ穂乃果は倒せないよ…」

翌日

穂乃果(なるほど、昨日のうちに絵里ちゃんは亜里沙ちゃんに…)

穂乃果(にこちゃんはこころちゃんに協力の要請をしたみたいだね)

穂乃果(バカだね~二人の未来は読めなくても
警戒してればそれなりに対処はできるのに…)

穂乃果(今日の放課後の帰り道で仕掛けてくるみたいだし、
返り討ちにしてあげよーっと)

放課後

校門前

穂乃果「さあて…」

穂乃果(校門前でにこちゃんがハサミを、絵里ちゃんがスタンガンを持って
背後から襲ってくる)

にこ「おりゃっ」

絵里「てりゃっ」

穂乃果「おっと」ひょいっ

絵里(やはり簡単に躱されてしまうわね)

にこ(でもこちらには秘策があるわ)

穂乃果「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」

穂乃果「どんな攻撃だって私には無意味だよ」

亜里沙「…」ダッ

亜里沙(お姉ちゃんのセンターのために、この一撃で決める!)ブンッ

穂乃果「うわっ!」スッ

亜里沙(躱された!)

穂乃果「さすがに後ろから来るのは卑怯だよー亜里沙ちゃん」

穂乃果「まあ、来ることは知ってたけどね」

絵里(協力を頼んだことまで予知してるの!)

穂乃果「ふんっ」バキッ

亜里沙「ぐぎゃっ」

絵里「亜里沙!!」

穂乃果「さあて、もう一人いるでしょ」

穂乃果「でてきてもいいよ~こころちゃん!」

こころ「…ばれてましたか」

穂乃果「そうだよーばれてたんだよ」

穂乃果「まだまだ子供のこころちゃんがなにをしようと穂乃果には効かない…」

穂乃果「だから降参しちゃいなよ」

こころ「お断りします」ダッ

穂乃果「はあ、わからずやさんだなあ」

こころ「えいっ」ボンッ

穂乃果「これは…煙幕!」

穂乃果(でもムダだよ、にこちゃんや絵里ちゃんが動いても日記で分かるし
こころちゃんの攻撃は簡単に躱せるし、亜里沙ちゃんは戦闘不能…)

穂乃果(穂乃果の勝ちは決まって…)ザザッ

穂乃果(未来が変わった…にこちゃんか絵里ちゃんが動いたのかな?)

穂乃果「!?」

穂乃果「DEADEND!?」

ここあ「とりゃっ」バシッ

穂乃果「なっ!」

穂乃果(後ろからもう一人!)

ここあ「よし、ケータイとってきたよ」

にこ「ナイス!ここあ!」

穂乃果「なんでここあちゃんがいるの!」

穂乃果「にこちゃんが協力を頼んだのはこころちゃんだけでしょ!」

こころ「私がここあにも手伝ってほしいと頼んだんです」

穂乃果「なっ…!」

にこ「こころはμ'sのメンバーじゃないから穂乃果のμ's日記じゃ予知できないわ」

穂乃果「くそっ!」

にこ「そう言うことだから、悪いわね穂乃果…」バキッ

にこ「これであんたはゲームから脱落よ」

穂乃果「…センターで踊りたかったのに」

穂乃果「μ'sを作ったのは私だよ!
だから私がラブライブでセンターで踊ってもいいじゃん!」

穂乃果「なのに…どうして…」ぐすっ

絵里「穂乃果…」

にこ「これがルールなの、ごめんなさい」

にこ「あと、家も爆破してごめんなさい…」

絵里「家の修理の費用は全部真姫に払わせるわ」

にこ「え」

絵里「真姫の爆弾が穂乃果の家を爆破したのだから悪いのは真姫よ」

にこ(最低だコイツ…)

穂乃果「…穂乃果を倒したんだから穂乃果の分まで頑張ってよね」

にこ「もちろんよ」

絵里「当然ね」

綺羅「…」

翌日

学校

にこ「最近は毎日戦ってばっかりね~」

にこ「明日は休日だし、どこかで思いっきり羽を伸ばしたいわ」ザザッ

にこ「ノイズ!」

にこ「今日の夜A-RISEの綺羅ツバサに日記をへし折られるDEADEND…」

にこ「って、なんでここでA-RISEの綺羅ツバサが出てくるのよ!!」

にこ「取りあえず絵里に相談ね」

生徒会室

にこ「という訳なのよ」

絵里「にこはよくDEADENDフラグが立つわね…二回目よ」

にこ「立たせたくて立ててるわけじゃないわよ!」

絵里「まあ、そうでしょうね。じゃあ本題に入るわよ」

絵里「にこの日記にはA-RISEの綺羅ツバサに日記がへし折られるって
書いてあったのよね」

にこ「そうよ」

絵里「関係のない人間がにこの日記を狙ったところで意味はないから…」

絵里「綺羅ツバサは恐らく残りのμ'sメンバーの内の誰かの駒よ」

絵里「そしてツバサだけってわけでもないと思うわ」

にこ「ってことはA-RISEのメンバー全員が…」

絵里「残りのμ'sメンバーの誰かの駒…ってこと」

にこ「で、その誰かってのは誰なのよ?」

絵里「それが分かれば苦労はないわ」

にこ「でしょうね」

絵里「まあでも、μ'sの中の誰かってことだけは分かってるしね」

にこ「それはそうだけど…」

絵里「そしてそいつは何らかの形でA-RISEと接触しているハズよ」

にこ「UTX学院で聞き込みしてみる?」

絵里「それはいいけど、にこは来ちゃダメよ」

にこ「どうしてよ」

絵里「自分の日記をへし折る相手のそばに近づいちゃダメでしょ」

にこ「それもそうね」

絵里「取りあえずそれは私がやっておくわ」

にこ「ありがとう」

UTX学院前

海未「なぜ私がこんなことをしなければならないのですか!!」

絵里「あなたは私の奴隷でしょ、黙って従いなさい」

海未「くっ」

海未(この女を早い段階で消していれば私は…)

絵里「では早速聞き込み開始よ」

海未「はい」

海未(ん?待ってください…)

海未(今なら絵里一人なのですから攻撃しても問題ないのでは?)

海未(いえ、しかしあちらは私の行動が予知できるのですよ)

海未(戦って勝つには少し手間が…)

絵里「海未、ちゃんと聞き込みしないと日記を破壊するわよ」

海未「は、はい」

海未(ちっ、今は素直に聞き込みをした方がよさそうです)

絵里「すみません、ここ数日のうちにA-RISEのみなさんを出待ちしていた
うちの制服を着た生徒を見かけませんでしたか?」

UTX生徒A「知らないね」

UTX生徒B「私は知ってるわよ」

絵里「本当ですか!?どんな生徒でしたか?」

UTX生徒B「活発そうなオレンジ髪の娘と内気そうな娘だったわね」

絵里「そうですか、ありがとうございます」

絵里「海未、敵の正体を掴んだわ」

海未「そうですか、で、そのA-RISEを使っている日記所有者は誰だったんですか?」

絵里「凛と花陽よ」

海未「二人組ですか…」

絵里「恐らく同盟を組んでいるわ」

絵里「二人を倒すのに協力してくれるかしら」

海未「私が断れないことを知ってるクセに…」

絵里「そうと分かれば早速にこに連絡よ」

にこ宅

絵里『というわけなの』

にこ「次の相手は凛と花陽なのね」

絵里『そういうこと』

にこ「じゃあそれを踏まえた上で作戦を…」ピンポーン

にこ「誰か来たみたい、いったん切るわね」ピッ

ピンポーン

にこ「はいはい、今出ます…よ…」

綺羅「…」ピンポーン

にこ(綺羅ツバサ!!)

にこ(なぜ?DEADENDは夜のハズ…)

ピンポーン ピンポーン ピンポーン

こころ「どうしたのですか?お姉さま?」

にこ「…こころ、煙幕はまだあるかしら?」

こころ「はい、ありますけれど…」

にこ「こころ、お姉ちゃんは今から外のヤツと戦ってくるわ」

にこ「今回はあんたたちを巻き込みたくないからね…」

こころ「お姉さま…」

にこ「こころ…ここあと虎太郎を頼んだわよ」

こころ「はい、お姉さま」

にこ「…ごめんね、こころに任せちゃって」

こころ「いいんですお姉さま。私たちはお姉さまがラブライブのステージの
センターで歌って踊ってくれることを誰よりも望んでいますから」

にこ「こころ…」

にこ「…行ってくるわ」

こころ「いってらっしゃいませ、お姉さま」

にこ(私が倒されるとしたら今日の夜のハズだから…きっと大丈夫)

ガチャッ

にこ(煙幕!)ボンッ

綺羅「!!」

にこ(今の内に…)ダッ

にこ(エレベーターを使うと待ち伏せとかされそうだし、
ここは階段を使うのがベストね)

あんじゅ「…」スッ

にこ(階段の方にもいたのね…でも)

あんじゅ「…」ブンッ

にこ(こんな攻撃はにこの未来日記で簡単に躱せるわ)スッ

にこ「うりゃっ」バキ

あんじゅ「!!」

にこ「ここは通してもらうわ!!」

あんじゅ「…」

にこ(しかし妙ね…)

にこ(あいつらどこかおかしかったわ…)

にこ(まるで操られてるみたいな…)

一階エレベーター前

統堂「…」

にこ(やっぱり待ち伏せしてたわね…)

統堂「…」ダッ

にこ(来たわね)

にこ「階段近くに置いてあった消火器攻撃を食らいなさい!」プシュー

統堂「!!」

にこ「よし」ダッ

にこ(なんとか脱出できたわね)

にこ(このことを絵里に伝えないと…)プルルルル

絵里『もしもし』

にこ「にこよ、さっき自宅でA-RISEに襲われたわ」

絵里『なんですって!!大丈夫なの?』

にこ「無事に脱出してきたわ』

絵里『そう、よかったわ』

にこ「とにかく今晩はそっちに泊めさせてくれない?」

絵里『それもいいけど、泊まるならもっと最適な場所があると思わない?』

にこ「最適な場所?」

真姫の別荘

真姫「なんで私の別荘を使うのよ!」

絵里「別にいいじゃない」

にこ「最適な場所って…」

絵里「ここならA-RISEも追ってこれないわよ」

にこ「だといいけどね」

絵里「さて、もう遅いし寝ましょう」

にこ「そうね、おやすみ」

真姫「勝手に泊まること決めやがって…」

真姫の別荘の近くのテント

海未「絵里に呼び出されてきたのはいいのですが…」

海未「なぜ私は別荘に入れてくれないのですか!」

海未「寝首をかかれることを気にしているのですか!」

海未「だったら呼ぶんじゃねえですよ!バカ!」

海未「…寂しいです」ぐすん

深夜

ザザッ

にこ「んっ」

にこ「トイレトイレ…」

ジャー

にこ「ふう、スッキリした…」

ガサゴソ

にこ「物音?」

ヒュン 

にこ「え…ナイフ…」

綺羅「…」

にこ「ど、どうしてあんたがここにいるのよ!!」

綺羅「…」ヒュン

にこ「うわっ」スッ

にこ(とりあえず逃げなきゃ)ダッ

にこ「絵里!真姫ちゃん!」バァン

真姫「どうしたのよ、騒々しいわね」

絵里「なにかあったの?」

にこ「A-RISEが襲ってきたわ!」

絵里「うそ…どうして…」

真姫「取りあえず逃げるのが先でしょ」

絵里「そ、そうね」

真姫「うちの別荘には地下室があるから、そこから脱出できるわ」

にこ「地下室って…」ザザッ

にこ「未来が変わった!」

真姫「そんなものどうでもいいから早く!!」

にこ「ちょっと、真姫ちゃん!」

にこ(強引過ぎる…どこかおかしいわ)

地下室前

真姫「ここよ、さあ入りなさい」

にこ「でも、真姫ちゃん…」

真姫「追われてるのはあなたたちでしょ、先にどうぞ」

にこ「その前に日記を確認させて」

真姫「いいから入りなさいよ!」ドンッ

にこ「うわっ」

絵里「ちょっと、真姫!」

真姫「地獄を楽しみなさい…」ガッシャン

絵里「ちょっと、真姫!」

にこ「日記…」パカッ

にこ「真姫ちゃんの手で地下室に閉じ込められる…」

にこ「中には優木あんじゅと統堂英玲奈が…」

絵里「真姫…裏切ったわね…」

絵里「私たちは同じBiBiというユニットの仲間じゃない!」

にこ「その仲間に穂乃果の家の修理費用を払わそうとしたのは誰でしたっけ!?」

絵里「そんなことより敵が来るわよ!」

にこ「私が日記で指示するわ!」

統堂「…」ダッ

にこ「まず統堂が右から鉄パイプでフルスイングしてくるわ」

統堂「…」ブンッ

絵里「ふっ」スッ

にこ「次にあんじゅがスタンガンで攻撃してくるからそれを躱せば…」

あんじゅ「…」バチバチ

絵里「よっと」スッ

統堂「!??」バチバチバチバチ

にこ「統堂に当たって統堂が気絶する!」

絵里「あとは簡単ね」ダッ

絵里「当て身!」バシッ

あんじゅ「!!」バタリ

絵里「よし、これでOKね」

にこ「奥の方に排気ダクトがあるらしいわ」

絵里「私が肩車するからにこがそこから外に出て扉を開けてくれる?」

にこ「わかったわ」

絵里「それじゃあいくわよ、よっこいしょ」

にこ「ちょっと揺れるんだけど」

絵里「それくらい我慢しなさい」

にこ「えっと、これね」ガコッ

絵里「じゃあ頼んだわよ」

にこ「まっかせなさい」

ダクト内

にこ「狭いし埃っぽいんだけど…」ゲホッゲホッ

にこ「えっと、あそこがダクトの出口か」

地下室前

にこ「よっと」スタッ

にこ「あとは扉を開ければ…」

真姫「させないわ」

にこ「真姫ちゃん…どうしてこんなことするのかしら」

にこ「真姫ちゃんは脱落したからもう関係ないでしょ」

真姫「関係あるわ。私は友達として花陽を勝たせたいの」

にこ「花陽を?」

真姫「そう、凛も花陽を勝たせたいと思っているわ」

真姫「そういうわけだから、にこちゃんにはここでリタイアしてもらうわ」シュッ

にこ「断るわ」スッ

真姫「メスを躱された!」

にこ「未来日記がある分こっちが有利に決まってるでしょ!」バシッ

真姫「うっ」バタリ

にこ「…さて、扉を開けてっと」ガチャッ

絵里「あら、ちょっと遅かったわね」

絵里「あんじゅさんの方は目を覚ましちゃったわよ」

にこ「なんですって!」

あんじゅ「迷惑かけたみたいですみません」ぺこり

にこ「…え?」

絵里「なんか聞いた話だとどこかに連れ込まれて催眠術をかけられたらしいわ」

にこ「催眠術!?あの凛と花陽が!?」

絵里「そこで倒れてる真姫も一枚噛んでたみたいだけど」

にこ「真姫ちゃんなら催眠術くらい軽くできそうね納得」

絵里「でも催眠術が使えたなら学院での一件の時
人を雇わなくてもよかったんじゃ…」

にこ「きっと知識だけ知ってて催眠術自体は成功させられる体質じゃなかったのよ」

あんじゅ「体質ってなんだよ…っていうか今はそんなことどうでもいいでしょ!」

絵里「ハラショー、そうだったわ」

あんじゅ「とにかくまだツバサが操られてるなら戻してあげないといけないわ」

あんじゅ「私も協力するわ」

絵里「よろしい」

にこ「じゃあ早速いきましょう」

真姫別荘一階

ツバサ「…」

にこ「いたわ」

絵里「不安要素はにこのDEADENDフラグね」

あんじゅ「日記にはなんて書いてあるの?」

にこ「このまま絵里とあんじゅさんが攻撃しにいって返り討ちにあうって…」

あんじゅ「ツバサってそんなに強かったっけ?」

絵里「ふむ、ならアレを使いましょう」ピロロロロロ

にこ「アレ?」

海未『もしもし、こんな夜遅くになんれふか…非常識れすよ』ふぁ~

絵里「絵里よ。一階にいる伊原摩耶花を狙撃しなさい」

海未『伊原…なんですか?』

絵里「いいから一階のデコを痺れ薬を塗った矢で撃ちなさい」

海未『はいはい、全く…人使いの荒い…』プツッ

ザザッ

絵里「これでハラショーなハズよ」

にこ「あっ、DEADENDフラグが消えてる」

あんじゅ「何かよく分からないけどこれでうまくいくのよね」

絵里「そういうことよ」

ヒュン グサッ

綺羅「!?」

絵里「今よあんじゅ!」

あんじゅ「うおおおおおおおおおおおおお」バチバチ

綺羅「!??」バチバチバチバチ

ドサッ

絵里「やった!」

あんじゅ「これで…終わったのね」

にこ「ええ…」

凛宅

花陽「あれれ?A-RISEの皆さんが倒されちゃった…」

凛「だっせぇwwwwwwww使えないにゃwwwwwww」

花陽「もうっ、凛ちゃんそういう言い方はダメだよ」

凛「ごめんなさい♪」てへぺろ

花陽「でもあのA-RISEまで負けちゃうなんて…」

凛「大丈夫、かよちんは凛が絶対に守るにゃー」

花陽「凛ちゃん…」

凛「それにあいつら明日にもこっちに攻めてくる気だにゃ」

花陽「ええっ!?どうしよう」

凛「大丈夫にゃ、かよちんには指一本触れさせないにゃー」

花陽「…ありがとう、凛ちゃん」

真姫別荘

絵里「起きなさい、にこ」

にこ「ん~今何時ニコー?」

絵里「午前四時よ」

にこ「早いわよ!!」

絵里「真姫が起きてくる前に朝一番の電車に乗って音ノ木坂に帰らないと
いけないのだからしょうがないでしょう」

にこ「はあ、じゃあ急がないとね」

絵里「わかってくれた?ではレッツラハラショー!!」

音ノ木坂

絵里「やっと帰ってきたわね」

にこ「疲れたわ…」

絵里「お疲れのところ悪いけどこのまま凛と花陽を再起不能にしにいくわよ」

にこ「ええー」

絵里「今ここでとどめをさしといたほうがいいでしょう」

にこ「そりゃ…そうだけど…眠いのよ」

絵里「寝るのなんかいくらでもできるわ。さあ、りんぱなをつぶしましょう」

にこ「ちょっとあんた居場所分かってるの?」

絵里「凛の家にいるらしいわ」

にこ「…穂むらと海未のことしか覗けないんじゃなかったの?」

絵里「私なりの伝手があるのよ、さあ、行きましょう」

にこ「わかったわ」

凛の家

…改め無敵要塞星空邸

にこ「なに…この家…」

絵里「…ハラショー」

にこ「凛の家ってこんなにごっついの!?」

絵里「恐らくゲームのために改築したんだわ…真姫の金で」

にこ「どんだけ花陽を勝たせたいのよ…」

絵里「見張りも数人いるわ…」

にこ「!?あれは!!」

絵里「どうしたのよ」

にこ「あそこの見張りの二人…ミッドナイトキャッツっていうスクールアイドルよ!!」

絵里「え…どうしてスクールアイドルが…」

にこ「A-RISEの時みたい洗脳してるのね」

絵里「しかしA-RISEといい、りんぱなの手下はスクールアイドルばっかりね」

にこ「…もしかしてそれが日記の正体なのかも…」

絵里「というと?」

にこ「アイドル日記…スクールアイドルの様子を見る日記…」

絵里「なるほど、花陽は確かドルオタだったものね」

絵里「それなら筋も通るわ」

にこ「問題は凛がどんな日記を持っているのか…」

絵里「それを今考えても仕方ないわ、
それよりあの二人を早く悪夢から解放してあげましょう」

にこ「それもそうね」

ドスッ バキッ

絵里「よし」

にこ「悪夢から解放というかこれが悪夢でしょ…」

絵里「いいから行くわよ!」

無敵要塞星空邸内部

絵里「ここが要塞の内部ね」

にこ「自分の家を要塞にするとか…」

ガシャン

にこえり「!!」

砲台「ドガガガガガガガガ」

にこえり「ぎゃあああああああああああああああああああああ」

にこ「あいつら私たちを殺す気!?」

絵里「かもね♪」

にこ「♪じゃないわよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

にこえり「はあはあ」

にこ「くっ、油断していたわ…これからは日記をよくみて…」

にこ「」

絵里「どうしたの」

にこ「火炎…放射…」

絵里「ええっ!」

火炎放射器「ガシャン」

にこ「逃げるわよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

絵里「ちょっと待ってえええええええええええええええ」

無敵要塞星空邸 凛の部屋(監視司令塔室) 大きさ:テニスコート程度

凛「くくっ、罠(トラップ)は正常に動作してるにゃ」

凛「にこちゃんと絵里ちゃんが潰れるのも時間の問題にゃ」

花陽「凛ちゃん…流石にやりすぎじゃ…」

凛「問題ないにゃ」

花陽(えー…)

凛「さあ、凛たちはテニスの続きやろー」

花陽「そ…そうだね」

にこ「ぜえ…はあ…」

絵里「やっと敵の本丸まできたわね」

にこ「そう…ね」ガシャン

にこえり「閉められた!?」

凛『にゃはははははははは』

絵里「その声は凛!!」

凛『せっかく指令室前まで来たところ悪いけど消えてもらうにゃー』

プシュー

にこ「何よ!この音」

凛『今その部屋をガスで満たそうとしてるにゃ』

凛『出たければ早く暗証番号を入力して指令室の扉を開けるにゃー』

凛『まあ、一生かかってもムリだとおもうけどにゃ』

凛『にゃははははははははははははははははははははは』

にこ「くっそ!あいつら本気で私たちを殺すつもりでしょ」

絵里「…」

にこ「絵里、どうしたの」

絵里「暗証番号は四桁なのね…」

にこ「それがどうしたのよ!」

絵里「ねえ、にこ。凛の誕生日っていつだっけ」

にこ「11月1日だけど?」

絵里「ありがとう」ピッピッ

にこ「え、まさか誕生日が暗証番号だと思ったの?」ピッピッ

にこ「いくら凛でも流石にそこまでバカじゃ…」

ロックガ解除サレマシタ ピピッ

にこ(バカだった…)ガシャン

凛「なっ!なんで暗証番号が分かったにゃ!」

絵里「バカの考えることは単純で分かりやすいからよ」

凛「凛のことをバカにするにゃ!」

花陽「だから暗証番号を誕生日にするのはやめようって言ったのに…」

にこ(忠告されたうえで誕生日にしたのかよ…どうしようもないバカだ)

凛「こうなったら凛が相手してやるにゃ」

凛「かよちんは逃げて!」

花陽「えっ、でも凛ちゃん…」

凛「いいから早く行くにゃ、凛はかよちんにセンターをやってほしいんだにゃ」

凛「その思いは真姫ちゃんも同じだにゃ」

花陽「凛ちゃん…」

花陽「…ありがとう」ダッ

にこ「こら、待ちなさい!」

凛「おっと、にこちゃんたちの相手は凛だと言ったハズだにゃ」

絵里「無理やりどかすしかないようね…」

凛「凛の日記はスポーツ日記…スポーツをしてる時に起こる出来事を
予知できるにゃ」

凛「そして、凛にとって戦いもスポーツなんだにゃ」ダッ

にこ「蹴りがくるわよ!」

凛「!?」ザザッ

絵里「ありがとう、にこ」スッ

凛「くっ、躱される…なら」

にこ「右からパンチよ」

凛「右からパンチが読まれてるなら左からキックにしてやるにゃ」ザザッ

絵里「うぐっ!」バキッ

にこ「!?」ザザッ

にこ(そうだった…相手も日記所有者…これは未来の読み相い合戦…)

にこ(その場合いちいち指示を出すこちら側が不利になる…なら)ダッ

凛「!?」ザザッ

にこ「おりゃっ」バキッ

凛「グハッ」

にこ(にこも直接戦いに行けばニ対一でこちらが有利!!)

にこ「絵里!さらに追い打ちをかけて!」

絵里「了解!」バキッ

凛「ゴハッ!」

にこ「おらっ」バキッ

凛「にゃ゛!!」

凛(ダメだ…連撃のラッシュが…早…すぎて…)

凛(日記を見る…暇…も…ない…)

凛(ごめんね…かよ…ちん…凛は…ここ…まで…)

ドサッ

絵里「はあ、はあ、興奮する…」

にこ「あんた何に目覚めちゃってるのよ、いいから早く日記を破壊しなさい」

絵里「了解チカ」グシャッ

にこ「これで凛はゲームオーバー」

絵里「あとは花陽だけね」


無敵要塞星空邸非常脱出口

花陽「凛ちゃん…無事でいて…」

花陽「あっ、もうすぐで出口…」

希「させへんよ」

花陽「!?」

希「悪いけど花陽ちゃんにもここで脱落してもらうで」

花陽「希ちゃん…もって…」

希「凛ちゃんはもう既にやられとるんよ」

花陽「そんな…凛ちゃん」

希「そういうわけやから、おとなしくそのアイドル日記をへし折ってくれへん?」

花陽「い、嫌です!」

希「へえ、えらい強気に出るんやな」

花陽「私なんかのために凛ちゃんや真姫ちゃんが頑張ってくれたんだもん」

花陽「私は、その思いを無駄にしたくないッ!」

希「へえ、ええ度胸やん」

花陽「どいてくださいッ!希ちゃん」バチバチ

希「スタンガンなんてごっつ危ないもんだしてくるなあ」スッ

花陽(えっ、躱され…)

希「DEADENDや」

花陽「!?」ザザッ

ガシッ

花陽「やめっ、離してぇ!」

希「これが花陽ちゃんの日記かな?」ひょいっ

花陽「か、返してぇ!」

希「ん?ダ~メ♪」バキッ

花陽「あっ、そ…んな…私の…日記…」

希「これで花陽ちゃんは脱落。まあ、最初っから決まっとったことやけどな」

希「うちのスピリチュアル日記は何者にも負けない」

希「絶対に…な」

その夜

ことり「なんか気が付いたら残りの日記所有者も5人になっちゃったね…」

ことり「まあ、ことりがセンターを取るのは目に見えて分かってることだけど♪」

月曜日

にこ「月曜日だるいよー」

にこ「結局休日は羽を伸ばせなかったし…」

にこ「でも学校にはいかなきゃだしー」

にこ「はあ、行ってきまーす」

こころ「いってらっしゃいませ、お姉さ

練習後

アイドル研究部部室

にこ(しかし、ゲームもそろそろ後半戦)

にこ(これで残りの日記所有者はにこ、絵里、ことり、海未、希の5人になった
ってわけね)

ガラガラ

絵里「ハラショーにこ」

にこ「ハラショーは挨拶じゃないでしょ」

絵里「そ、そうだったかしら?」ピロリン

にこ「メール来てるわよ」

絵里「本当だ…ことりからだわ」

にこ「ことりから?」

絵里「えーっと、DEADENDフラグが立っちゃったちゅんちゅん><…」

にこ「…だからなによ」

絵里「さあ?でもまあ、減ってくれるならそれにこしたことはないわね」

絵里「それよりにこ、今日は一緒に帰らない?」

にこ「別にいいけど…」

訂正

月曜日

にこ「月曜日だるいよー」

にこ「結局休日は羽を伸ばせなかったし…」

にこ「でも学校にはいかなきゃだしー」

にこ「はあ、行ってきまーす」

こころ「いってらっしゃいませ、お姉さま」

2年教室

穂乃果「ことりちゃん、一緒に帰ろうよー」

ことり「ごめんね~穂乃果ちゃん、ちょっと用事があるの~」

穂乃果「わかった。じゃあ先帰るね」

ことり「うん、じゃあね♪」

ガラガラピシャン

ことり「…」

ことり(さて、さっき絵里ちゃんに出したメールだけど)

ことり(あれに書かれていることは本当のこと)

ことり(実際にことりにはDEADENDフラグが立っている)

ことり(で、受け取った絵里ちゃんは多分)

ことり(嘘だろうが本当だろうが一人消えるならなんでもいいや)

ことり(って思ってんだろうなあの糞ビッチ)

ことり(バァァァァァァァァッカァ、あれは宣戦布告だっつーの)

ことり(てめえのクソ日記も私の呪いの日記で塵芥よ)

ことり(てめえがロシアから実銃密輸してんのも知ってんだぞ)

ことり「あのゴミロシア女はことりがひねりつぶしてあげる♪」

校門前

絵里「しかしにこと帰るのは久しぶりね」

にこ「久しぶりっていうか始めてなんじゃない?」

絵里「そうだったかしら」

にこ「少なくとも私は記憶に…」ザザッ

絵里「ノイズね」

にこ「日記が変わったわね…どれ」

ことり「えーりちゃん」

絵里「ことり!」

にこ「…え」

ことり「死ね♪」ピンッ

ポーイ

絵里「あれは…」

にこ「ことりが…手榴弾を」

絵里「伏せて!」ダッ

ドカーン

絵里「大丈夫?」

にこ「絵里!後ろから銃撃!」ダッ

パァン

にこ「大丈夫?」

絵里「ええ、ありがとう」

ことり「にこちゃん邪魔だなあ~」

絵里「一旦逃げましょう」

にこ「ええ、」

ダッ

ことり「あーあ、逃げられちゃった」てへぺろ

ことり(だがここまでは計画通り…)

ことり(日記によるとゴミ共は講堂に逃げ込むハズ…)

ことり(そこでことりはクソ露の密輸銃で日記を破壊される…
なんて書いてあるケド)

ことり(まあ、精々ことりの手の中で無様におどるがいいわ)

ことり(日記を破壊される未来だけを覆してしまえばあとはちょろいモンよ)

ことり「くけけけけけけけけけけwwwwwwwwwwwwwwww」

講堂

絵里「ここでことりを迎えうちましょう」

にこ「そうね、日記によるとことりは講堂にもう一発手榴弾を
投げ込むらしいわ」

ポーイ

にこ「来た!」

絵里「避けるわよ」

ドカーン

ことり(OK,OKこの後それなりに戦いあったあと、
ビッチが躊躇い気味に銃を出してきて発砲っと)

ことり(この躊躇い気味ってのがミソなんだよなぁ、日記に書いてあることりは
生徒会長サマが銃を持ってると思わなくて動揺してるときに撃たれたって書いて
あったケド)ジャキッ

ことり(今のことりはそんなこたあねえからな、
こっちが返り討ちにしてやるっつの)ダッ

絵里「あれは…アーミーナイフ」

ことり「死ね♪」シュッ

絵里「くっ」スッ

にこ「絵里!右左上下下横切り!」

絵里「ありがとうにこ」スッスッ

ことり(ナイフを躱されるのも日記通り、あとは…)ピンッ

ことり「そおら!!」ポーイ

ことり(耳栓と対閃光ゴーグル装着)

絵里「…!スタングレネード!目を瞑って後ろを向いて耳を塞いで!!」

キーーーーーーーーーーーーン

絵里(くっ、聴覚が)

にこ(目は絵里のおかげで無事だったけど耳が…)

ことり(計画通り計画通り計画通り)

絵里(できれば使いたくなかったけれど…仕方ないわ)チャキッ

ことり(キタ━━ヽ(゚ω゚)ノ━━!! )チャキッ ザザッ

にこ(!?)ザザッ

絵里(え…)ザザッ

ことり「もらったァ!」パァン

絵里「きゃっ」

にこ(絵里の銃が撃ち落とされた!)

ことり(勝ったァァァァァァァァ)ダッ

絵里「グハッ」ザクッ

にこ「絵里ィィィィィィィィ!!」

ことり「さァて、日記はどこかな?」ガサゴソ

絵里「うぐっ、こ…とり…」

ことり「見ーつけた♪」

ことり「えいっ」ポーイ

パァン

ことり「これで絵里ちゃんはリタイアだね♪」

にこ「あ…絵里…」

にこ「しっかりしなさいよ…絵里!」

ことり「にこちゃんはまた今度殺してあげるね」

ことり「じゃあね♪」

にこ「絵里…しっかりして!今救急車を呼ぶから…」

絵里「に…こ…」

にこ「なに、絵里!?」

絵里「わた…し…の…分…ま…で…頑張っ…て…」

にこ「うん!私、絶対にセンターを勝ち取ってみせるから!!」

絵里は西木野総合病院へ緊急搬送された

弓道場

ザザッ

海未「おや、日記が書き換わったようですね…どれどれ」

海未「これは…」ニタァ

海未「絵里の日記がことりに破壊された!」

海未「やった!やった!」

海未「ことりグッジョブです!」

海未「やったー!」

海未「これで私は自由です!!」

海未「いえーい!」

海未「ラブアローシュート!!ばぁん!」

モブA「なにやってんすか?海未先輩」ヒソヒソ

モブB「かかわらないでおこう…」ヒソヒソ

海未「さて、まず誰から仕留めてやりましょうか…」

海未「ことりは絵里を仕留めてくれたのでナシです」

海未「希は得体が知れないので、消去法でにこですね」

海未「ふふふふ…やっと自由に狩りが楽しめるのですね」

海未「ふふふふふふ…はははははははははは」

海未「あっはははははははははははははははwwwwwwwwwwwwwwww」

翌日

西木野総合病院絵里の病室

にこ「…絵里の容体は?」

真姫「まあ、良好よ」

穂乃果「絵里ちゃん…」

凛「ひどいにゃ」

花陽「これを…ことりちゃんが?」

にこ「そうよ、ことりがやったのよ」

にこ「許せない…同じ仲間なのにこんなこと…」

穂乃果「…ことりちゃんね…中学生のころいじめられてたらしくてね」

穂乃果「穂乃果と海未ちゃんに迷惑をかけたくないからって黙ってたらしくて…」

穂乃果「…気づいてあげられなかった」

穂乃果「そのせいでこんなことになっちゃったのかな?」

真姫「なんで中学でのことが今になって影響を与えるのよ」

真姫「高校生になってからもμ'sとして活動している時もこんな風になったことは
一度も無かったじゃない」

真姫「センターをかけたサバイバルゲームが始まった途端にこうなったのだから
それが原因なんでしょ」

穂乃果「そう…なのかな」

花陽「と、とにかく私たちはこれで…」

凛「絵里ちゃん、また来るにゃ」

穂乃果「じゃあね」

真姫「で、にこちゃんはどうするの?」

にこ「まだ少しここにいることにするわ」

真姫「そう、わかったわ」

バタン

にこ「…」

にこ「絵里…」

バァン

海未「にこ!」

にこ「っ…!海未!!」

にこ「何しに来たの!!」

海未「私もお見舞いに来ました…」

にこ「そう…」

海未「ええ…」ピンッ

ザザッ

にこ(ノイズ!!)

海未「一発…お見舞いに!!」ポーイ

にこ(手榴弾!!)

その時にこはとっさに投げられた手榴弾をキャッチして
窓の向こうへ放り投げた!!

ドカーン

にこ「はあ、はあ」

にこ「うっ!?」グサッ

海未「敵に背中を見せるものではありませんよ…にこ」

にこ(脚に矢が…)

にこ「舐めるんじゃないわよ…海未!」ダッ

海未「ほう…窓から雨どいを伝って下へ逃げましたか…」

海未「くっくっく…面白い…やはり狩りはこうでなければ…」

海未「獲物をじわじわと追い詰めるこの感触がたまりません!!」

西木野総合病院駐車場

にこ「くっ、脚をやられたから歩きづらいわね…」

にこ(さっき日記が書き換わった音がしたけど…)

にこ「…DEADENDか」

にこ「海未に日記を奪取され矢の的にされる…か」

にこ「この様子だと海未は遊んでいるわね…」

にこ「その余裕を…利用するッ!」

海未「にこーあなたがこの駐車場にいることは分かっているんですよー」

海未「早く出てこないとこのロケットランチャーで吹き飛ばしてしまいますよー」ガチャッ

にこ(なんでそんなもん持ってるのよ!?)

にこ(しかも三つ!?)

にこ(まあ、それはともかくとして、日記によるとにこの方に攻撃してくるのは
三発目のようね)

海未(日記によるとにこはあの赤い車の後ろにいるみたいですね)

海未(威嚇射撃で二発程別の車を吹き飛ばしたら面白くなりそうです)

海未「てりゃっ」ドシューーーーーーーーーーーー

ドカーーーーーーーーーン

にこ(一発目…)

海未「それぇっ」ガチャッ ドシューーーーーーーーーーーー

ドカーーーーーーーーーン

にこ(二発目…)

海未「よいしょっと」ガチャッ ドシューーーーーーーーーーーー

にこ(三発目ッ!)ダッ

ドカーーーーーーーーーン

海未「ふっふっふ…どうでしょうか…」ザザッ

海未(日記が!?)

海未(にこが日記を狙ってハサミで…)

にこ「うおおおおおおおおおおおおおおおおお」

海未(くっ…!!)スッ

海未「ぐあっ!」ザクッ

海未(腕が…)

にこ(ちっ、体を反らして躱したようね…)

海未「なかなかやりますね…にこ!!」ダッ

にこ「矢で直接!?」

海未「矢は射るものではなく刺すものなのです!!」カキーン

にこ「あんた、言ってることが無茶苦茶よ!」ギチギチ

海未「とにかく刺さればいいのですよ、刺されば!」キーン

にこ「ちっ、食らいなさい!」ポーイ

海未「なんですか?これは?」日記チラッ

海未(!?真姫の爆弾…)ダッ

ドカーン

にこ(海未の日記…強いわね)日記チラッ

にこ(この後右から矢が飛んでくる…)

ヒュン

にこ(これでよし)スッ

ザザッ

にこ(なっ!?)

ポーン

にこ(また手榴弾!)ダッ

ドカーン

にこ(チッ、ここはいったん逃げるわ)ダッ

ザザッ

海未(…にこは逃げましたか)

海未「まあ、私の日記ならいつでもにこを消すことができますし、いいでしょう」

ザザッ

希「ええわけないやろ」

海未「希!?」

希「西木野総合病院の駐車場をこんなにめちゃくちゃにして…」

希「挙句えりちの寝てる部屋に手榴弾投げ込んだり…」

希「これはお灸を据えてやらなあかんなぁ」

海未(希…ですか)

海未(まあ、私の日記があれば余裕で勝てます)

海未(さて、どうすれば希を倒せますか?)日記チラッ

海未「んなっ!?」

海未「攻略不能…DEADEND!?」

希「そういうことや」ひょいっ

海未「あっ、私の日記…」

希「ふんっ!」バキッ

海未「ヴェッア"ア"ー」顔芸

希「さて、お仕置きはここからが本番やね」

海未「ま、待ってください!私にこれ以上なにを…」

希「わしわしMAXやで~」

海未「い、嫌…やめっ…」

海未「アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♀」

翌日

音ノ木坂学院

にこ「はあ、また海未ちゃんがいつ襲ってくるか
分からないから油断できないわね…」ピロロロロ

にこ「電話…」ピッ

にこ「もしもし」

絵里『もしもし、私よ』

にこ「絵里!怪我は大丈夫なの!?」

絵里『大丈夫よ、それよりにこに言っておかなきゃいけないことがあるの』

にこ「なに?」

絵里『私ね、にこのことを利用するつもりでいたのよ』

にこ「…」

絵里『実は私海未とも同盟を結んでいてね、海未を使いきった後に
にこと一緒に倒してからあなたを倒してセンターを取るつもりだったの』

絵里『今まで黙っててごめんなさい』

にこ「別にいいわよ、センターは一人しかなれないのだからそれが当たり前でしょ?」

絵里『ありがとう、そのうえで私はやっぱり最後までにこの味方でいたいの』

絵里『だから今まで調べてた希の日記に関する情報を教えるわ』

にこ「っ!希の!」

絵里『そう、生徒会で嫌でも一緒になるから色々調べやすかったのよ』

絵里『それと昨日お見舞いにきてくれたときに希の日記を手鏡を使って
覗くことができたわ』

絵里『お見舞いに来てくれた希には悪いけど…ね』

にこ「で、どんな日記だったの?」

絵里『希の日記はスピリチュアル日記…これは本人が自分でそう言ってたわ』

絵里『で、スピリチュアル日記には希の占いの結果が記されていたわ』

にこ「占いの結果?」

絵里『そう、希の占いは未来を示す…それが未来日記に書かれているということは…』

にこ「!!…未来のそのまた未来を予知する日記…」

絵里『その通り、希の日記は未来日記所有者でも覗けない先の未来を予知できる…』

絵里『だから希の動きは他の日記所有者より一手さきを行くのよ』

にこ(あの時のにこにDEADENDフラグが立つことを予言したのはこのせいね…)

絵里『幸い希の日記は他人の動きを監視するタイプの日記じゃないから
この会話は希には分からないハズよ』

絵里『そして日記の性質上希に真っ向から立ち向かっても絶対に敵わないわ』

にこ「じゃあどうすればいいのよ」

絵里『…スピリチュアル日記の要である希のタロットを破壊して
無力化するしかないわ』

にこ「なるほど、占いができなくなれば
占いを書き込む希の日記は役に立たなくなるってことね」

絵里『そういうことよ、希に気取られないように慎重にやるのよ』

にこ「わかったわ」

絵里『あ、言い忘れてたけど海未は希が倒したらしいわ』

にこ「ええっ!!」

絵里『頑張ってね。絶対にセンターを取るのよ!』

にこ「…ええ、わかってるわ」ピッ

にこ(海未は既に倒されていた…希の対処法はわかった…あとは…)

にこ「…ことり」

にこ(同じμ'sの仲間をあそこまで痛めつけた女…)

昼休み

講堂

ことり「にこちゃんから呼び出してくれるなんて~」

ことり「ことり嬉しい♪」

にこ「…」

ことり「嬉しすぎてDEADENDフラグが立っちゃった♪」

にこ(この口ぶり…そして絵里を倒した時のメール)

にこ(この二つからことりの日記はDEADENDフラグを覆すのに都合のいい日記…)

にこ(そして覆すと同時に相手にDEADENDフラグを立てる…)

にこ(言うなればカウンター攻撃向きの日記…)

にこ(そこまでは分かるけれど…日記の本質にたどり着けない…)

ことり「おやおや、そんなに難しそうな顔してどうしたの?」

ことり「あ、わかった~ことりの日記の正体が知りたいんでしょ~」

ことり「いいよ♪教えてあげる」

にこ「なっ」

ことり「ことりの日記は呪いの日記、ことりにひどいことをする人の
行動とひどいことをされた時の状況が記される日記だよ♪」

にこ「…なんでしゃべったのかしら?」

ことり「そんなの、にこちゃんをこれから殺すからに決まってるじゃん」

にこ「は?」

ことり「まあ、絵里ちゃんの時は失敗しちゃったけど」

ことり「今度はちゃんと殺せるようにリスクを背負うことにしたんだ~」

にこ「あ…あんた」

にこ(おかしい…狂ってる…)

ことり「ことりにひどいことする奴はみーんな死ね♪」ダッ

シュッ

にこ「…」スッ

ことり「え?」ザザッ

ドゴォ

にこ「ゴハァ!!」

にこ(膝蹴り…)

ドーン

ことり「…」

ことり(おかしい…ここはナイフを後ろに跳んで躱すハズなのに)

ことり(なんで屈んで躱してんだこのクソチビ!!)

ことり(反射で蹴っちまったじゃねえか!!)

ことり(未来が変わっちまったからもう一回日記を見ないと…)

にこ(今だ!!)シュッ

ことり「!?」

ザクッ

ことり「…あ」

ことり「危ねえな!!日記に当たったらどうしてくれんだよ!!」

にこ(躱されたせいで真姫ちゃんからパクっ…借りたメスが壁に…)

ことり「てめえ、絶対バラバラにしてやる…」

にこ(一発目は外したけど、行ける!)

にこの考えた対ことり用作戦はこうである。
とにかくひたすら日記に書いてあることに抗って未来を変えまくる
先のことりと絵里の戦いでは寸前まで日記通りに事が運んでからの
逆転により絵里は敗れた。
ならば日記の内容を書き換えてやればいい
日記が書き換わったことに相手が動揺している隙に叩く
そういうことである

にこ「そうら!」ポーイ

ザザッ

ことり(なにあれ…あんなもの投げるなんて日記には…)

ドカーン

ことり「きゃっ」

ことり(爆弾!?)

にこ「おりゃあああああああああああああ」

ことり「くっ」

カキーン

ことり「やるね…にこちゃん」ギチギチ

にこ「そりゃどうも…ペッ」

ことり「うわっ、汚ねえ!」バッ

にこ「逃がすかッ」ブンッ

ことり「ぐえっ」ボゴォ

ことり(蹴りがモロに腹入った!!)

ドゴーン

ことり「はあ、はあ、クソッ!」

にこ「ここまでよ」

にこ「あんたのDEADENDフラグは覆らない」

ことり「ふふふふふ…どうかなあ」

にこ「どういう意味よ」

ことり「こういう…意味かな」ポチッ

ズドドドドドドーン

にこ「…は?」

ことり「ふふふ…保険をかけといて正解♪」

ことり「実は絵里ちゃんと戦う前ここに爆弾を仕掛けといたんだ」

ことり「もちろん見えないところに…」

ガラガラ

にこ「ば、バカ!そんなことしたら…」

ことり「大丈夫…ことりは助かるって日記に書いてあるからやったんだよ」

ことり「でもにこちゃんは…どうかな?」

にこ「…」

ガラガラグシャッ

講堂だったもの

ことり「ふう、ちょっとかすり傷が…」

ことり「でもまあ、これでにこちゃんは再起不能…日記もおじゃんでしょ」

ことり「勝った」日記チラッ

DEADEND

ことり「え…消えてない…」

にこ「残念だったわねえ…」ゆらー

ことり「うびゃああああ!!」

にこ「おらぁ!」バキッ

ことり「ぐふっ」バタリ

にこ「…やれやれ」バキッ

にこ「これでことりの日記も潰した…」

にこ「…残るは」

希「うちだけやね」

にこ「!?希」

希「にこっち…おかしいと思わへん?」

にこ「…なにがよ」

希「ことりちゃんが仲間であるえりちやにこっちを殺そうとしたこと…」

にこ「…答えを知ってるの?」

希「まあ、占いの受け売りやけどな」

にこ「…おしえてちょうだい」

希「ええよ、ことりちゃんの日記ってどんな日記やったの?」

にこ「呪いの日記って言ってたわ」

希「へえ、うちな、他の人の日記の正体を探るために占いをしたことがあるんよ」

希「まあ、実際ほとんど分からんかったけどな」

希「でも、ことりちゃんの日記は中学時代につけられたものってことは分かったんよ」

にこ「…中学!」

回想

穂乃果「ことりちゃんね…中学生のころいじめられてたらしくてね」

穂乃果「穂乃果と海未ちゃんに迷惑をかけたくないからって黙ってたらしくて…」

穂乃果「…気づいてあげられなかった」

穂乃果「そのせいでこんなことになっちゃったのかな?」

回想終わり

にこ「ことりは中学のころいじめにあってたって…」

希「なるほど、その中学時代の封印していたトラウマがゲームによって
未来日記としてまた出てきてしまった…」

希「そのせいで自分に仇をなそうとしている人間は殺さないとと思うように
なってしもうた…というとこやろうな」

にこ「ことり…」

希「まあ、ことりちゃんの話はここまでや」

希「こっから先はにこっちとうち…どっちがセンターをやるかっちゅう話やな」

にこ「…ごめんなさい希。勝負はついてる」スッ

希「え…」ザザッ

にこ「にこの勝ち」ポチッ

ズドーン

希「え?なんの音や!?」

にこ「あんたのロッカーが吹き飛んだ音よ…希」

希「え…ろ、ロッカーにはタロットカードが!!」

にこ「そう、これで希の日記は使えない」

希「うちの…日記」チラッ

希「DEADEND…そんな!」

希「な、なにをしたんや!にこっち!
うちの日記に感知されずに爆弾をしかけるなんて…」

にこ「なあに、簡単よ」

にこ「あんたの日記は未来の未来を予知する日記…」

にこ「つまり未来の未来しか見れない…」

にこ「なら私は未来に行動すればいい」

にこ「それだけよ」

希「どういう…」

にこ「占いの結果を表示する日記なのだから占いしてる瞬間のことは
書いてくれないわよね」

にこ「つまりそういうことよ」

希「うちが占いしとる間に…」

にこ「そうよ」

希「…ふふっこれはうちの負けやなあ」

希「ほら、にこっち、うちの日記や」

希「ラブライブのセンター…おめでとう」

にこ「…ありがとう、希!」バキッ

こうして、センターを巡るサバイバルゲームは幕を下ろした

空想世界

アルパカ「えっと、これが未来日記によるサバイバルゲームの試験サンプルですが…」

ムルムル「ほう、なかなか面白いのう」

ムルムル「やはりこのやり方で神を決めるのはよいと思うぞ、デウス」

デウス「…そうだな」

ムルムル「では早速未来日記を配ってくるのじゃ」

ラブライブ当日

花陽「ううっ、緊張してきました…」

凛「大丈夫!かよちんならやれるよ」

花陽「凛ちゃん…」

穂乃果「にこちゃん!センター頑張ってね」

にこ「もちろんよ」

真姫「本当ににこちゃんで大丈夫なのかしら?」

海未「もう決まったことなのですから…どうこう言っても仕方ありません」

希「ゲームか…思い出すなあ」

ことり「あの時は本当にごめんなさい、絵里ちゃん」

絵里「いいって、気にしてないわ」

にこ「じゃあ行くわよー」

全員「μ'sミュージックスタート!!」

終わり

ラブライバーって
百合以外認められないキチガイが
多いんだな

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月22日 (金) 13:25:00   ID: AKE-fQ87

Good
気になさるな、良かったよ

2 :  SS好きの774さん   2014年08月23日 (土) 04:00:34   ID: Y_LxgKm2

おもろかったよ。ただ希の攻略はやかった笑

3 :  SS好きの774さん   2014年08月23日 (土) 13:18:39   ID: mIB75o0M

百合厨が暴れてたのかよ
別に男が出てきたわけでも無いのにねえ

4 :  SS好きの774さん   2014年08月23日 (土) 13:21:19   ID: mIB75o0M

あ、すまん出てきてたなチョイ役だけど
でも暴れるほどじゃねえだろうに
連投すまん

5 :  SS好きの774さん   2014年08月23日 (土) 14:56:38   ID: xhZcnSDB

面白かったよ!お疲れ様でした!

6 :  SS好きの774さん   2014年08月23日 (土) 15:01:17   ID: VCy7RJ8e

百合がどうとかおいといて、ここまで人間関係ズダボロにしといてフォローもなくライブに出るのもどうかと思う

7 :  SS好きの774さん   2014年08月23日 (土) 17:47:12   ID: wCDs1C6R

百合とかどうでも良いしそれだけ腹が立ったのかもしれないけど
他人をキチガイ呼ばわりするのはどうかと思う……(´・ω・`)

途中まで結構面白かったのに途中からの流れがお粗末過ぎて……
なんかもったいないな……

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