美琴「ブログでポエムか・・・」上条「お、ビリビリもブログやってんのか」 (47)

美琴「前々からちょーっとだけ興味あったのよね」スッスッ

黒子「お姉さまスマホにかじりついてどうかしたんですの?」

美琴「へっ!? な、何でもないわよっ」アセアセ///

黒子「そうですの……?(これは何かあった時の反応!)」

美琴(知り合いに見られたら死ねる自信があるわ…)

美琴「………」

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題名「ツバサをください」


僕にはツバサがない

どれだけ努力しても

どれだけ高みを目指しても


届かない


僕にツバサをください

そうすれば君の所へ今すぐ飛んでいくよ

そして、力強く抱きしめるから

美琴「んー、だいぶ恥ずかしいわね///」

美琴(でも、ちょっと雰囲気出てるわよね……)

美琴「恥ずかしいけど、共感してくれる人はきっといるはず!」


黒子(なーんか様子がおかしいんですの……)ジーッ


次の日 ファミレス

佐天「初春ー、ドリンクバーいこっ」

初春「あ、はいっ」

黒子「お姉さまに紅茶も入れてきてあげてほしいですの!」

初春「はーい」

美琴「………」

黒子(いつもなら遠慮がちに自分が行くからいいわよって断るお姉さまが反応しない……)ジーッ

美琴「……閲覧数5、コメントなしか…」

美琴(まぁ、宣伝もしてないし、当然と言えば当然か……)ハァ…

黒子「お、お姉さまがため息!?」ガーン

美琴(今日も更新してみよっ!)

佐天「ねーねー初春ー」

初春「なんですか佐天さん」

佐天「初春って名前負けしてるよね」

初春「……藪から棒に何言ってるんですか?」ジトーッ

佐天「だって初めての春っていうのに――」

初春(嫌な予感……)


佐天「初恋もまだじゃない!!」ガタッ


初春「大きな声で言わないでください佐天さん!」アワワッ

黒子「でも、そういえば初春ってそういう話全く聞きませんのね」

初春「……そう、ですかねぇ」

佐天「い、今の反応!?」ビクッ

初春「へ?」

黒子「ま、まるで恋に破れた経験高き女の反応ですの!?」ビクッ

初春「あのー、二人とも?」


二人「「う、初春が大人の女にーーー!?」


初春「こらーーーっ///」

美琴「………」

黒子(やっぱりおかしいんですの……)ジーッ

佐天「御坂さんはどう思います?」

美琴「………」

佐天「御坂さん?」

初春「?」

美琴「………」

黒子「お姉さま……」

題名「オモイ」


僕にはオモイがある

それはあまりに重すぎて動かせない

それはあまりに想い過ぎて伝えられない


僕にはオモイがある

いつかきっと届けたい

君に対する大好きな気持ちを


題名「オモイ」


僕にはオモイがある

それはあまりに重すぎて動かせない

それはあまりに想い過ぎて伝えられない


僕にはオモイがある

いつかきっと届けたい

君に対する大好きな気持ちを


美琴「……センスはあるのよねー。けど、インパクトには欠けてるような……」

美琴(でもまぁ、たくさん投稿すればきっと共感してくれる人が出てくるはず)


黒子(まーた画面みてにやついてますの……)

黒子「はうぁっ!? ま、まさかっ!?」ガクガクブルブル

黒子(あ、あの類人猿と何か進展が!?)

黒子「ゆ、許せませんのぉおおおお!」ガンガンガン


美琴「………」ニマニマ

アニェーゼ「……これがジャパニーズポエムというやつですか」

アニェーゼ(平和ボケ感丸出しでやがりますが、案外悪くはない……か)

アニェーゼ「ちょうど支給されたスマホがありやがります」

アニェーゼ「………」

アニェーゼ(ちょっとだけ……)

数日後。


美琴「こ、コメントがついてる!?」ガタッ

美琴(最近少しだけ閲覧数上がってきたなぁと思ってたら!)ニコーッ

黒子(……類人猿とのやり取りであんな笑顔が出てるかと思うと、黒子は……)ガクガク

黒子「抹殺するしかないんですの」ギンッ


コメント 異国からの手紙

いつも電撃少女さんのポエム楽しみにしてます!
影響されて私もたまに書いたりしてます(出来は聞かないで><)。
これからもがんばってください!


美琴「異国からの……?」

美琴(外国の人……)

美琴「つまり、私の感性は世界レベルってことね!」

美琴「返信しなきゃ! この子もブログやってるのかな」


コメント2 電撃少女

ありがとうございます!嬉しいです!
異国からの手紙さんもポエム書いてるんですか?
ぜひ読んでみたいです!
これからもよろしくお願いします!


美琴(あまり触れすぎず、でも相手の読んでほしいという気持ちをつつく……完璧ね)フフンッ

神裂「………」ニマニマ

ステイル「………」

神裂「………」ニマニマ

ステイル「……何をにやけているんだ神裂、気持ち悪いぞ」

神裂「失礼ですね。淑女がにこやかにしてる時は温かく見守るべきです」

ステイル「淑女……ね」シュボッ

神裂(相変わらず電撃少女のポエムは素敵です)

ステイル「………」

題名「すりぬける」


隙間からオチルもの

それはとても大切だったもの

大切すぎて強く握りしめたら

逃げるようにすりぬけた


なぜ


僕はこんなに想っているのに

僕から逃げないで


何度すくってもすくっても

するりするりと逃げ出す君


ああ


大好きだなぁ

ファミレス

美琴(あれから異国さんの他にも何人かコメントしてくれた)

佐天「初春ー、今日のパンツは何色なのかなー?」

初春「や、やめてください佐天さん……」アセアセ

黒子「」ゲッソリ

佐天「……最近白井さん元気ないみたい」

初春「おそらく原因は……」チラッ

美琴「………」

佐天「ああ、なーる」フーム

黒子(あれから類人猿の動きを探ってみても、お姉さまのことを想ってるそぶりは全くありませんの。ではお姉さまの心を掴んでいるものは何なんですの!?)

佐天「………」

美琴「………」

美琴(思い返せば私たちっていつも一緒にいるわよね)

美琴(日常……不変……仲良し……)

美琴「!!」ピコーン

美琴(い、インスピレーションが!!)

初春「あ、ドリンクバーに行ってきます」

佐天「待って、私も行くわ」

黒子「……ココアをお願いしますの」

初春「あ、はい!」

美琴(い、今ならばれないわよね)スッスッスッ

黒子(ま、またスマホを……ん?)


カランカラン


上条「今日こそはほどほどでお願いしますよインデックスさん」

イン「任せるんだよ! ほどほどで八分目にしとくんだよ!」ニパーッ

上条「それは一般人の10人前なんですけどぉおお!?」


黒子(こ、これはチャンス!!?)

美琴「………」スッスッ

黒子(もしメールやラインならお姉さまがスマホを放した瞬間に類人猿のスマホが鳴るはず!)ジーッ

上条「ん、あれは?」

上条「よぉ、白井、ビリビリ」

黒子「え、ええ、ご機嫌ようですの」

イン「………」ジーッ

美琴「………」スッスッ

上条「どうしたんだビリビリのやつ」

黒子「どうもこうも、最近スマホに夢中みたいですの」

黒子(その相手がお前だったらぶっ殺してやるんですの)ゴゴゴゴゴ

上条「……ふーん」

イン「………」ジーッ

美琴(………できたっ!)

黒子「!!(終わったですの!?)」


――ピロロンッ


上条「ん、誰かからメールか?」

黒子「!?」ビクッ

上条(土御門の奴合コンだって!?)ニヘラ

黒子「!!」

黒子(が、画面見てにやけた!?)


黒子妄想

美琴『今日も大好きだぞダーリン(はぁと)』

上条『俺もだぞ姫(はぁと)』

美琴『私は姫じゃないもん』

上条『はいはい、そうだったな』

美琴『私は――』

上条『お前は、俺の』

~~~


黒子「お前の所有物じゃねーんですのぉおおおおお!!」ガンガンガン

上条「し、白井?」ビクッ

美琴「……え?」

上条「お、気がついたかビリビリ」

美琴「な、何であんたが?」カァ///

美琴(しゅ、集中してるの見られてた!?)

黒子「!?」

黒子(お姉さまの顔が真っ赤に!?)

佐天「あれ、二人ともどうしたんですか?」

美琴「な、何でもないのよ///」アセアセ

黒子「……そうですの、なんでもないんですの」グテーッ

初春「………?」

黒子(顔を真っ赤にしたお姉さまが想い人を前に焦ってただけですの)

美琴(よかった、見られてたのはほんの一瞬みたい……)ホッ



上条「ビリビリの奴、何をあんなに集中してたんだろうな」

イン「………」

上条「インデックス?」

イン「話しかけないで欲しいんだよ」

上条「な、なんだよ……」

イン(あの指の動き……会話の文章じゃないんだよ……)

上条(最近買い与えたスマホ使いこなしてたからなぁ、ビリビリがスマホ弄ってるの見て何か思うところがあったのかな?)

イン(らない…関係……かわらぬ…おも…い)

題名 東西南北


東と西は恋している

南と北は恋している

じゃあ、東と北は

南と西は、西と北は、南と東は


どう思ってる?


変わらない関係

変わらぬ想い


僕らはきっと明日も想う

君と一緒にいたいんだ

湾内「初カキコども……」カチャカチャ

湾内(最近同級生との会話が合わない……)

湾内(何であんな幼稚なんだろう。恋とかそういうのどうでもよくない?)カチャカチャ

湾内(あーあ、いっそ私もあの人たちみたいに能天気にいきられたらなー)

湾内「それ、褒め言葉ね、と」カチャカチャ

湾内「あのブログまた更新してるかな……」

湾内(脳内お花畑の極み、あれを見ると私がいかに異端か気づかされる……)

湾内「………」

湾内(なんでこんなコメントつくんだろう……)

イン「……分かったんだよ」

上条「家に帰ってからずっとスマホを弄りつづけて、何が分かったんですかねぇ」

イン「短髪はブログを書いてたんだよ!」

上条「そうなのか?」

イン「あのスマホ、シリーズが一緒だったから分かるんだよ!」

上条「ふーん」

イン「このブログなんだよ!」

上条「電撃少女の箱庭……?」

イン「そうなんだよ!」

上条「ぽえ…む……」

上条(ビリビリの奴……)

イン「すっきりしたんだよ」ニパーッ

美琴「え、私が? あ、あいつと?」

黒子「そうですの……お姉さまはあの憎き類人猿と交際なさってるんですの?」ウルウル

美琴「な、なんでそうなるよのよ!」アセアセ///

黒子「だって最近お姉さまはスマホを弄るばっかりですの……きっとあの殿方と…」ポロポロ

美琴「それはっ!」

黒子「それは……なんですの?」

美琴「……ち、違うのよ。あいつとはそんな関係じゃないから」アセアセ

黒子「本当ですの?」

美琴「もちろんよ! あいつはいつか倒さなきゃいけない目標よ!」

黒子「お、お姉さまぁああああ!」ギューッ

美琴「全く、勘違いも……」

美琴(インスピレーションが!)ピコーン

題名『勘違い交差点』


君は赤で渡った

僕は君を止められなかった

君は行ってしまった


僕は渡れない


赤は停まれだから


僕は渡れない


臆病者だから

君がどんどん先に進んでも

僕は渡れない


僕は泣いた

泣いて泣いてその場にしゃがみこんだ

どうして、なんで渡っちゃうの


顔を上げて


いつの間にか君がいた

見上げた私に手を差し出す君

君は優しく微笑んで


もう青だよと僕の頭を撫でた


イン「短髪の奴、こんな陳腐な文章をよくネットに上げられたものなんだよ!」

上条「そりゃお前の頭の中には本でいっぱいだからなぁ、素人のポエムは雑に見えるかもな」

イン「それもそうだけど、許せないのは字面だけ整えて本当に言いたいことを言えてないことなんだよ!」

上条「別に良いじゃねーか、個人のブログなんだから」

イン「それはそうだけど……モヤモヤするんだよ」

上条「じゃあ、コメントしてやればいいじゃねぇか。ご意見ご感想お待ちしてますって書いてるんだから」

イン「その手があったんだよ!」

上条(俺にはよくわかんねーけど、女の子には想うところがあるんだろうな)

美琴「なっ、はぁ!?」


コメント 上条当麻

少し文章が分かりづらいと思います。
あなたの本当の気持ちを素直に書くことをお勧めします。
これからもがんばってください。



美琴「な、なな、なんであいつがっ!?」ドクンドクンドクン

美琴(し、心臓が痛いっ)

黒子「お姉さま!?」

美琴(あ、あいつが読んでた!? で、でもなんで!?)アセアセ

黒子「ど、どうしたんですの!? 布団の中にもぐりこんで!?」

美琴「あーあーあー! 死なない死なない死なない!」

黒子「どどどどどうしたんですのぉおおお!?」オロオロ

美琴(ば、ばれてるの!? 私ってばれてるの!?)



イン(短髪は私からじゃ素直に聞いてくれなさそうだから、当麻の名前を使うんだよ)フフンッ

上条(嬉しそうだなー。こういうときはいつも俺にとばっちりが……)

神裂「最近更新されませんね」

ステイル「………」


アニェーゼ「電撃少女さん……」

アンジェレネ「寂しいですね」

シスターたち「「電撃少女さん……」」


ファミレス

佐天「えー、御坂さん今日も休みですか!?」

黒子「ええ……」

初春「心配ですね……」

黒子「原因を聞いてみても答えてくれないんですの」

佐天「………」



イン「今日こそはおなかいっぱいになるまで食べるんだよ!」

上条「それはいつものことじゃねーか」

イン「失礼なんだよ! いつもは遠慮してるんだよ!」

上条「どの口が……ん、白井じゃねーか」



黒子「類人猿……」

上条「ビリビリはどうしたんだ?」

黒子「………」

黒子「お姉さまは体調を崩してお休みしてますの」

上条「そうなのか、心配だな」

黒子「あなたに心配されなくてもお姉さまは私がちゃんと面倒見ますの」

上条「そ、そうかすまん」

イン「え、でもブログは更新してるんだよ?」


黒子「ぶろ……ぐ?」


上条(その様子は……まずい!?)

イン「何言ってんるだよ? 短髪のブログなんだよ! 最近更新してなかったのに今日は二回も更新してるんだよ!」

上条「ちょ、ちょっとインデックスそれ以上はやめとこうか」

黒子「お二人とも……」ガシッ

上条(ふ、不幸だ……)

佐天「御坂さんがポエムを……」プルプル

初春「し、失礼ですよ佐天さん」プルプル

黒子「お姉さま……」

上条「あー、そういうことで行っていいかな」

黒子「……ん、このコメント…」

上条「……え、上条当麻…?」

黒子「………」

上条(え、何で俺の名前が? なんで上から目線?)

イン「当麻覚えてないのかな? この前コメントしたんだよ!」

上条「!! あれは!!」

黒子「き~さ~ま~」ゴゴゴゴゴ

上条「……は、ははは…」


佐天(それは一撃必殺すぎる……)

初春(ご愁傷さまです御坂さん……)

美琴「だめだ、もう外に出れない……」

美琴(レベル5の第三位がポエマーだったなんて、絶対皆馬鹿にしてる……)

美琴「こうなったら学園都市から離れるしか……ん?」



コメント 上条当麻

題名「本当のオモイ」

本当に好きなら

どんなに重くったって

君に届けられるよ

本当に好きなら

どんなに歪んでたって

君に伝わるよ

さぁ、目を開いて

このオモイ受け止めて



美琴「………」プルプル

美琴(私は……)

上条「なんで俺の名前なんだよ……」

黒子「当然ですの」

初春「原因ですからね」

佐天「面白いですし(御坂さんのためです)」

イン「この中途半端な感じがきっと短髪を救うんだよ!」

上条「はぁ、そうかな」



神裂「なっ!? か、上条当麻!?」ビクッ

ステイル「………」


オルソラ「まぁ、とても素敵でございます」ニコニコ

アニェーゼ「あいつ、やるじゃねーですか」

アンジェレネ「うらやましいです」

シスターたち「「同感です」」


オリアナ「あらぁ、お姉さんぐちょぐちょになっちゃうわ」


土御門「カミやん……学校で弄ってやるにゃー」




 こうして、御坂美琴は照れながらも皆にブログのことを話した。

 最初は気恥ずかしかったが、慣れればどうってことなくむしろ読み手が増えたことを彼女は嬉しく思った。

 と、同時に読者は増えコメント数も二桁を超えるようになった。


 御坂美琴は思った。


「やっぱり私って完璧よね」


 そのあと、調子に乗ったポエムで読者数を減らし、身の程をしる御坂美琴であった。

神裂「そういえば、あの毎回コメントを書いてる異国からの手紙さんってどんな人なんでしょう」

ステイル「……さぁね」スッスッ

神裂「ステイルは何をしているんですか?」

ステイル「……さぁね」スッスッ



コメント 異国からの手紙

今日のポエムもすごく素敵です。
いつかあなたにポエムを披露できるように、私も書き続けていきたいと思います。
ちなみに、隣の女の子もあなたのファンです。(相手は私が読んでいることを知りませんが)
これからもがんばってください。


盛り上がりも弱ければオチも弱いですが終わりです。

読んでくれた人はありがとうございました。

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