彡(゜)(゜)「マッマの飯作るやで」 (40)

彡(゜)(゜)「マッマ、飯やで。ほら、起きや。」

彡(゜)(゜)「どや、マッマ、美味かったやろ。腹一杯か。ほれ、マッマの好きな緑茶やで。」

彡(゜)(゜)「ほな風呂でも入ろか。車椅子乗せるからな。身体起こしや、せーのっ……と。」

彡(゜)(゜)「ハハッ、マッマ痩せたけ?ワイも世話しやすうなるし、痩せてまーた美人になったらモテるでwwww」

彡(゜)(゜)「いつも済まないって、何言うてるんやマッマ。ワイがガキの時にしてくれたこと、し返してるだけやで。」

彡(゜)(゜)「ほれマッマ、身体洗うで。……気持ちええか?そら良かった。」

彡(゜)(゜)「ワイ?ワイは後で息子と入るで。マッマが一番風呂なんは当たり前やろ?」

彡(゜)(゜)「こないだ買った特殊浴槽、こらええな。危なくないし、マッマも安心して湯に浸かれるしな。」

彡(゜)(゜)「さ、上がるで。長湯は身体に良くないで。」

彡(゜)(゜)「あ、マッマ、冷蔵庫に梨が……あ、さよか、もう食べられへんか。せやな。」

彡(゜)(゜)「ほな、明日のオヤツにでも剥いたるわ。今年の梨は美味いんやで!」

彡(゜)(゜)「ほな、身体も暖まったし、ちょつとテレビ見て寝よか。今日はマッマの好きなドリフが、ケーブルテレビでやってるで。」

彡(゜)(゜)「おもろいなぁマッマ。昔は、パッパと飯食いながらよー見たなぁ。」

彡(゜)(゜)「夏場はパッパがやきうばっか見ておもんないって、2人で愚痴ってたよなwwww」

彡(゜)(゜)「あーおもろかったわ。さ、そろそろ寝るで。ん?ワイもそろそろ寝るやで。」

彡(゜)(゜)「明日から嫁がまた見てくれるやで。ん?ワイは明日からまた仕事やさかいな。」

彡(゜)(゜)「おう、頑張るで。おおきに。ほな、おやすみー。

彡(゜)(゜)「おう、嫁け。うん、マッマはもう寝たやで。お、そろそろ帰ってくるか。」

彡(゜)(゜)「分かったやで~、飯は作ってラップしてあるからな。それあっためて食うてくれや。」

彡(゜)(゜)「マッマ?今日は元気やったで。ご飯も残さず食うたしな。」

彡(゜)(゜)「ほな、息子は風呂にポイーで、さっさと寝かしつけるわ。ワイも一緒に入ってねとくやで。」

深夜
タカシー、タカシー

彡(゜)(゜)「ん、どないしたんやマッマ!?……なんや、オムツかいな。ほれ、外すでー。」

彡(゜)(゜)「よいせっと、ほれ綺麗になったで。あ、水差しの水なくなってるな。ほな足しとくで。」

彡(゜)(゜)「ええて、ワイも眠れんくてタバコ吸うとったところや……ああ、息子は寝たやで。」

彡(゜)(゜)「はいはい、タバコは控えるで。パッパみたいに肺癌でポックリ逝ったらたまらんからなwwww」

彡(゜)(゜)「おう、お休み。はいはい、酒も少し減らすやで。ほな。」

彡(゜)(゜)「……やっぱ介護って思った以上に大変やなぁ。マッマが申し訳なさそうにしてるのも分かるし、それもしんどいわ。(タバコスパー)」

彡(゜)(゜)「老人ホームに預ける言うのはちょっとなぁ。嫁が介護福祉士の資格持ってて、ホンマ助かったで。」

彡(゜)(゜)「パートに介護に子育てに家事に……今度美味いもんでも食いに連れてったろ。(タバコスパー)」

彡(゜)(゜)「……明日も早いし、寝るか。おっと、パッパに手合わせるの忘れてた。お休みやで、パッパ。」

彡(゜)(゜)「ファ~、眠いなー、会社行かな……お、おはようやで嫁。マッマもおはようやで。」

彡(゜)(゜)「え、今日の朝食マッマかいな!?そういや、これもこれも見たことある形やなwwwww」

彡(゜)(゜)「……んまいやんけ!昔の味とおんなじやなー(やっぱり、ちょっと味付け薄くなってるわ…)」

彡(゜)(゜)「サンキューマッマ、ほな行ってくるわ。学校?ちゃうちゃうwwww会社やで!」

彡(゜)(゜)「おう嫁、済まんな、マッマ手伝ってもろたみたいで。……おう、こういうのもええリハビリになるんちゃうけ?」

彡(゜)(゜)「ほな行ってくるやで~」

彡(゜)(゜)「ただいまやで~。おう嫁、ただいま。おー息子!……さよか、やきうクラブでそんなことあったんけ。」

彡(゜)(゜)「来週試合け!見に行かなアカンな!お前スタメンやろ?……おうマッマ、ただいまやで。」

彡(゜)(゜)「お、晩飯は水炊きけ、ほな今日は焼酎と洒落こもか。マッマも今日は体調良いみたいやし、少し飲むけ?おー、そうしや。」

彡(゜)(゜)「さ、今日は横浜のCSかけた大事な試合や!ケーブルテレビポチーで。ほれ息子!金ローのラピュタは録画しときゃええがな!土曜日に一緒に見よや!」

そして月日は流れ


病院
彡(゜)(゜)「マッマ……そうけ、もうええか。しんどいか。せやな。せやろな。」

彡(゜)(゜)「センセ……人工呼吸器……はい。経管も……お願いします。」

彡(゜)(゜)「ん?何やマッマ……アホ、んなこと言うても一銭も出えへんで。」

ピッ…ピッ…

彡(゜)(゜)「ほれ、息子、お前も高校生なんや。泣かんと、しゃんとせえ。バッバに、甲子園行くって教えたれ。お前、頑張ったやんけ。」

彡(゜)(゜)「マッマ……せやろ、こいつ、朝から晩までバット振って、頑張ったんや。褒めたってや。」

ピッ……ピッ……
ゼェー、ゼェー

彡(゜)(゜)「マッマ、お疲れやで。ほんまに今までありがとな。……あぁ、あぁ、ワイこそマッマの息子で良かったで。」

彡(゜)(゜)「マッマ、ホンマにホンマにありがとな…。」

終わり。じゃあの

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