ココア「ココロのスキマ、お埋めします・・・?」 (30)

喪黒「私の名は喪黒福造、人呼んで笑ゥせぇるすまん。ただのセールスマンじゃございません。私の取り扱う品物は心、人間の心でございます。ホーホッホッ・・・」

喪黒「この世は老いも若きも男も女も、心のさみしい人ばかり、そんな皆さんの心のスキマをお埋め致します。いいえ、お金は一銭もいただきません。お客様が満足されたらそれが何よりの報酬でございます。さて、今日のお客様は・・・」


保登 心愛(ほと ここあ)


『味蕾ダイエット』オーホッホッ・・・




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ココア「えええぇぇぇ!?」

チノ「どうしたんですか、ココアさん」ガチャ

ココア「チノちゃぁぁん! 体重が! 体重が・・・!」シクシク

チノ「体重が増えていたんですか?」

ココア「どうしよう・・・! 今までこんなことなかったのに!」

チノ「いつもの為体な生活が原因だと思います。増えてしまったものは仕方がないです、今回思い切ってダイエットをして   みたらどうですか?」

ココア「えぇ~!? 私、ダイエットなんてしたことないよぉ!」

チノ「シャロさんに聞かれてみては如何ですか? 過去に紅茶ダイエットをしたことがあるみたいですので」

ココア「うん・・・」ショボン

ココア「(・・・とは言われたものの)」

ココア「(毎日紅茶を飲みに行くのもお金がかかるし、わけてもらうのも気が引けるし・・・)」

ココア「はぁ・・・どうしよう」

喪黒「おやぁ? お嬢さん、ため息なんてしてどうしたんですかぁ?」ヌッ

ココア「ひぃっ!? お、おじさん誰ですか・・・?」ビクビク

喪黒「おっと、これは失礼しました。実は私、せぇるすまんをしています」スッ

ココア「ココロのスキマ、お埋めします・・・?」

喪黒「はい。私は何か不安事がある方のココロをスキマをお埋めするため、無償でボランティアをしているんです」

ココア「無償? おじさん偉いですね!」

喪黒「いえいえ、全てはお客様のためですから・・・ところで、差支えなければ、私にもお嬢さんの悩み事を聞かせては頂   けないでしょうか?」

ココア「はい・・・実は」


・・・・・・・・・・・・

喪黒「ほほぅ、そんなことがあったのですね」

ココア「私、ダイエットなんてしたことがなかったので、どうして良いか・・・」シュン

喪黒「よろしい! 私が何とかしてあげましょう!」

ココア「本当ですか!?」

喪黒「はい。私が調合したこの特製のギムネマ・シルベスターを毎日飲んでみて下さい。
   余計な間食をとらずに済むはずですよ」スッ

ココア「え・・・良いんですか?」

喪黒「はい、これはボランティアなので一銭も頂きません。ただし、条件があります」

ココア「条件ですか?」

喪黒「この紅茶はココアさん以外の人には絶対に飲ませないでください」

ココア「はい、わかりました。ありがとうございます、喪黒さん」タッタッ

喪黒「・・・・・・」

ココア「さてと、早速飲んでみようかな」コポコポ

ココア「・・・うん! 凄いおいしい!」

チノ「ココアさん、失礼します」ガチャ

ココア「ひゃい!?」ビク

チノ「・・・? 何をそんなに驚いているんですか?」

ココア「あ、あはは・・・何でもないよ」

チノ「そうですか・・・ん? 何か良い匂いがしますね」クンクン

ココア「あぁ! 今紅茶を飲んでいたんだけど、もう飲んじゃって・・・」

チノ「そうですか・・・」シュン

ココア「(シュンとするチノちゃん可愛い! ・・・じゃなくて! 良かったぁ、少しだけにしておいて)」

ココア「ところでチノちゃん、どうかしたの?」

チノ「あ、はい。実は今クッキーを焼いてきたんです。ダイエット中のココアさんのために、糖分は控えめにしてみまし    た」

ココア「(思いっきり甘甘のイチゴジャム使っているよね!?)」

ココア「そ、そうなんだ! ありがとう、頂くね!」ヒョイパク

ココア「・・・・・・」モグモグ

ココア「(あれ・・・? 全然甘くない・・・)」

チノ「どうですか?」

ココア「・・・うん! とっても美味しいよ、チノちゃん」

チノ「あ、ありがとうございます・・・///」

ココア「(こうまで何も感じないと、食欲自体失せてくるなぁ・・・)」モグモグ

ココア「(でもダイエットにはもってこいだよね! 目標の体重になるまで続けてみよう!)」

ココア「あ! 喪黒さん!」

喪黒「おや、ココアさんではありませんか」

ココア「喪黒さんからもらった紅茶、凄い効きめなんですよ! 本当にありがとうございます!」

喪黒「ほほぅ、それは良かったですねぇ」

ココア「体重も元に戻ったことだし、今日であの紅茶を飲むのは最後にしますね」

喪黒「そうですかぁ、頑張ったかいがありましたね」

ココア「はい! ・・・あ、早く戻らないとチノちゃんに怒られる・・・!」

ココア「喪黒さん、ありがとうございました!」タッタッ

喪黒「いえいえ・・・良いんですよぉ・・・約束を守ってくれれば・・・」フリフリ

ココア「ふぅ・・・やっと仕事が終わった」コポコポ

ココア「この紅茶も今日で終わりか・・・短い間、お世話になりました」ゴク

リゼ「ふぅ、のどが渇いた・・・」ガチャ

ココア「リゼちゃん!?」

リゼ「おぅ、ココアお疲れ・・・ん? 何飲んでいるんだ?」ヒョイ

ココア「あ・・・それは!」

リゼ「良い香りだな! シャロからわけてもらったのか? 丁度良かった、今のどが渇い
ていたところだったんだ。少し飲ませてくれ」ゴク

ココア「あ・・・ああ・・・!」ガクガク

リゼ「ギムネマ・シルベスターかな? 良い味だ、ありがとうなココア・・・?」

喪黒『ココアさん・・・約束を破ってしまいましたね?』

ココア「こ、これはリゼちゃんが勝手に・・・!」

喪黒『いいえ、言い訳は聞きません。どんな形であれ、他の人に紅茶を飲ませてしまった
んです。もう私はどうなっても知りませんよ?』

ココア「そ、そんな・・・許して!」


喪黒「ドーーーーーン!!!!」

ココア「ぎょへええぇぇぇ!?」

チノ「ココアさん、どこに行ったんでしょう?」ガチャ

ココア「・・・・・・」ガサゴソ

チノ「!?」

ココア「・・・・・・」ムシャムシャ

チノ「ココアさん! 冷蔵庫を荒らして何をしているんです!?」

ココア「・・・・・・ないの」ボソ

チノ「はい・・・?」


ココア「何を食べても何の味もしないの!!」クワッ


チノ「え・・・え!?」

ココア「人参も・・・クッキーも・・・コーヒーも何を食べても何の味もしないの!!
    嫌だあぁぁ!! 私の舌はどうなっちゃったのぉ!?」ポロポロ

チノ「そ、そんな・・・」

ココア「嫌あああぁぁぁぁ!!」ポロポロ



喪黒「女性とダイエットは何時の時代も縁が切れない関係・・・食べたいものを我慢して、好きでもない運動をする・・・   大変なことですよねぇ」

喪黒「しかし、太っている方が幸せなのかもしれません。人間にとって、食す行為は必須であり、楽しみでもありますから   ねぇ」

喪黒「適切なダイエットをして、無駄な脂肪を落とすのは良いことですが、味蕾までダイエットをしてしまうのはどうかと   思いますよぉ?」


喪黒「オーッホッホッホッホッ・・・」


喪黒「さて、次のお客様は・・・」


香風 智乃(かふう ちの) 『すくすくバナナ』オーホッホッ・・・


リゼ「はぁ・・・また大きくなったな」

チノ「どうしたんですか?」

リゼ「いや、胸が・・・な///」

チノ「・・・」ピク

リゼ「その、ブラジャーが最近きつくなって・・・」

チノ「・・・そうですか」



ココア「あれぇ?」
チノ「ココアさん、どうしましたか?」

ココア「チノちゃん、もしかして身長縮まった?」

チノ「は?」ピク

ココア「何だか目線が少し高くなったような・・・もしかして私の背が大きくなった!?」

チノ「・・・そうなんじゃないですか」イライラ

ココア「えへへぇ、そうかそうか、チノちゃんは私を越えられるかなぁ~?」ニヤニヤ

チノ「ふんっ!」ギュイーン

ココア「やめて! チノちゃん! 私をミキサーにかけようとしないで!」バリバリバリ

チノ「まったく・・・何で私だけが」

チノ「私だっていつかはきっと・・・」ペターン

チノ「・・・・・・」ズーン

喪黒「自分の胸を触ったりして、何をしているんですかぁ?」ヌッ

チノ「っ!?」ビク

喪黒「おっと、驚かして申し訳ございません。何やら落ち込んでいるようでしたので」

チノ「はい、まぁ・・・」

喪黒「貴女みたいな可愛い女性がそんな顔をしていては台無しですよ。私でよければお力になれることがあるかもしれません」

チノ「はい、実は・・・」
喪黒「なるほど、もっと成長したいと」

チノ「はい、いつまで経ってもこんな体で・・・みんなが羨ましいんです」

喪黒「思春期特有の悩みですねぇ・・・よし、それではこれをどうぞ」スッ

チノ「これは・・・バナナですか?」

喪黒「はい、これはただのバナナではありません。2週間ほどで10cmは身長が伸びるでしょう。豊乳もあるんですよ」

チノ「そ、そんなにですか・・・! でもこれ・・・」

喪黒「あぁ、申し遅れました。私こういう者です」スッ

チノ「ココロのスキマ、お埋めします・・・?」

喪黒「はい、ボランティアのようなものですから、そちらの商品に関しては一銭も頂きません。」

チノ「あ、ありがとうございます・・・」

喪黒「ただし、このバナナは1日に1本以上は食べないで下さい。それだけ約束をして下さい」

チノ「はい、わかりました」

チノ「では早速食べてみましょう」モグモグ

チノ「・・・甘くて美味しいですね」

チノ「さて、これでどうなるか・・・」


――― 翌朝 ―――

チノ「おお! 凄いです・・・!」ポヨン

チノ「胸が少しだけ大きくなりました」キラキラ

チノ「この調子ならば・・・みんなを越えられます!」


――― 2週間後 ―――

ココア「チノちゃん、私の気のせいかもしれないんだけど・・・」

チノ「何でしょうか?」ドヤ

ココア「この2週間で随分大きくなったね・・・」

チノ「そうでしょうか?」ドヤ

ココア「それに胸も・・・」

チノ「気のせいですよ」ドヤ

ココア「う、うん・・・」シュン

チノ「(どうしてそんな顔をするのでしょうか?)」

リゼ「確かにここ最近でチノは大きくなったような」ボヨン

リゼ「しかし、何か異常じゃないか? 体に不調はないか?」ボヨヨン

チノ「・・・大丈夫です」ポヨン

リゼ「そうか、それなら良いのだが」160cm

チノ「・・・くっ」154cm

――― その夜 ―――

チノ「ダメです・・・このままじゃダメです!」

チノ「もっと、もっと沢山食べて大きくならないと・・・!」

喪黒『このバナナは1日に1本以上は食べてはいけません』

チノ「・・・・・・」

チノ「・・・あむっ」モグモグ

チノ「別に1本も2本も変わりませんよね・・・バナナは体に良いですから」


――― 翌日 ―――

チノ「ふふん」ボヨン

ココア「チ、チノちゃん・・・?」

チノ「はい、何でしょうか?」161cm

ココア「本当に・・・チノちゃんだよね・・・?」

チノ「何をおかしなことを言っているんですか? 私は私です」ドヤ

ココア「う、うん・・・そうだよね」

チノ「(日に日にココアさんの表情が曇っていく・・・どうしたんでしょうか?)」

リゼ「お、おいチノ・・・さすがにおかしくないか・・・?」ヒキ

チノ「私は問題ありません、お気になさらずに」ドヤ

リゼ「いや、おかしい! 今すぐ病院に行って来い!」
チノ「だから私は大丈夫だと」

リゼ「いいから早く!」

チノ「(まったく、リゼさんもしつこいですね、私は大丈夫だというのに・・・)」

喪黒「チノさん」ヌッ

チノ「あ、喪黒さん」

喪黒「貴女、約束を破りましたね」

チノ「な、何を・・・」ギク

喪黒「誤魔化しても無駄です。私はしっかりと知っているのですから」

チノ「しょ、証拠はあるんですか・・・!」

喪黒「何はともあれバナナを必要以上に食べたのは事実です。あのバナナの摂取量を間違えるとどうなるか・・・私は知りませんよ?」

チノ「え・・・」サー



喪黒「ドーーーーーン!!!!」

チノ「わーーーーー!?」

チノ「あの、ココアさん・・・」

ココア「あ、私コーヒー豆の補充してくるね!」ソソクサ

チノ「あ・・・」

リゼ「あ、チノ、あれを・・・」

チノ「はい?」ズイ

リゼ「う・・・」

チノ「どうしましたか?」176cm

リゼ「い、いや何でもない・・・」

チノ「そうですか・・・」ボボヨン

女性客1「ねぇ、あの女の人、凄い背高いね」ヒソヒソ

女性客2「そうね、でもちょっと高過ぎない?」ヒソヒソ

女性客1「うん、ちょっと怖いよね」ヒソヒソ

チノ「・・・・・・」シュン



喪黒「男女問わず、誰でも身体的コンプレックスを持っているものです。身長、顔、胸の大きさ・・・それらのコンプレックスを抱えながら、人々は日々強く生きているのです」

喪黒「コンプレックスを克服するというのは良いことですが・・・物に頼ってばかりではいけませんねぇ」

喪黒「大き過ぎ、というのも辛いものなんですよぉ、オーッホッホッホッホッ・・・」


喪黒「さて、次のお客様は・・・」


天々座 理世(てでざ りぜ) 『クンカー湯の素』オーホッホッ・・・


ココア「ああー! 良い湯だった」ホカホカ

チノ「ココアさん、オヤジくさいです」

リゼ「ん? このニオイは・・・」クンクン

ココア「ココア風呂だよ」

リゼ「ああ、またあれを入れたのか」

ココア「リゼちゃんもやってみなよ! 結構ハマるよ!」

リゼ「わかったわかったって・・・」

リゼ「(実は初めてココア風呂に入ってからハマっているとはいえない・・・)」

リゼ「(でも最近は・・・ココア風呂ではなく、ココア自身のニオイに興味がある)」

リゼ「(どんなニオイなんだろうか・・・甘いニオイなんだろうか)」

――― 翌日 ―――

ココア「リーゼちゃん!」ダキ

リゼ「コ、ココア!?///」

ココア「チノちゃんが私に冷たいんだよぉ~」

チノ「待ちやがれです、今すぐ腹大動脈にこの小型削岩機で穴を開けるです」キュイーン
リゼ「(うわ・・・このニオイ・・・)」クンクン

リゼ「(この全てを優しく包み込むような甘い香り・・・まるでミルクココアのような)」

リゼ「(癖になりそうだ・・・)」

リゼ「ほえー・・・」ポー

ココア「リゼちゃ~ん!」バリバリガリ

チノ「ココアさんの第12胸椎、固いです」キュイーン

ティッピー「平和じゃのう・・・」

リゼ「はぁ・・・(ココア、良いニオイだったな・・・)」

リゼ「(もっと嗅ぎたいけど、私からハグするのは恥ずかしいし・・・)」

リゼ「どうしようかな・・・」

喪黒「バァ」ヌッ

リゼ「くせもの!」バンバン

喪黒「あいたた」ビシビシ

リゼ「あ、すまない! 急に出てきたからつい・・・」

喪黒「いえいえ、こちらも驚かしてすいません」ドクドク

喪黒「それにしても、何か悩み事があるようですねぇ」フキフキ

リゼ「な、何故それを・・・」

喪黒「あんな風に落ち込んでいるなら、遠目で見てもわかりますよ」

喪黒「可愛いお顔が台無しですよ?」

リゼ「か、可愛い?///」

喪黒「そう、貴女には笑顔が一番です。さあ話してごらんなさい、貴女の悩み事は何ですかぁ?」ズイ

リゼ「じ、実は・・・」



・・・・・・・・・

喪黒「ほぅ、それは難しい問題ですねぇ・・・」

リゼ「こんなこと、絶対間違っているよな・・・オッサンも気持ち悪いだろ?」

喪黒「いえいえ、そんなことはありませんよ。好きな人の体臭を嗅ぐのが好きということは、結構あることなんですよ?」

リゼ「す、好き・・・?///」

喪黒「そうです。きっとリゼさんは、その人のことを大切に思っているのでしょう」

リゼ「私が・・・ココアを///」

喪黒「美しい街で、美しい少女たちの百合物語・・・実に良いものですなぁ」ダラダラ

喪黒「よろしい! 貴女の愛の行為、サポートさせて頂きます」

リゼ「本当か!?」

喪黒「はい。実は私、こういう者でして」スッ

リゼ「ココロのスキマ、お埋めします・・・?」

喪黒「せぇるすまんですよ。とは言ってもお金は一銭も頂きませんのでご安心を」

喪黒「さて、それではこれをどうぞ」スッ

リゼ「クンカー湯の素?」

喪黒「その入浴剤を浴槽に入れて、今一番ニオイを嗅ぎたいと思う人のことを思いながら入ってみて下さい。きっと幸せな気分になれるでしょう」

喪黒「ただし、その入浴剤を使用している間は、決して他の入浴剤が入っている浴槽につからないで下さい」

リゼ「よし、承知した! 例を言うぞ、コード・ブラック!」タッタッ

喪黒「・・・・・・」ニヤ


リゼ「・・・よし、こんなものか?」サー

リゼ「これで本当にココアのニオイが嗅げるのか?」チャプ

リゼ「!!」ビクン

リゼ「(こ、これは間違いなくココアのニオイ!)」クンカクンカ

リゼ「(ああ・・・! 何て幸せなニオイなんだろう!)」スーハースーハー

リゼ「(ココアのニオイが私の全身を包んでいる///)」ハアハア

リゼ「あ・・・ん///(ずっと入っていたい・・・)」クチュクチュ

喪黒「オーホッホッ」REC●

リゼ父「くせもの!」ズガン

喪黒「50口径はらめなのぉぉ!」ブシャー


リゼ「ありがとうございました」ペコ

ココア「ふぅ、今日は天気が悪いからあまりお客さん来なかったね」

リゼ「そうだな、それにしても・・・」チラ


窓「」ガタガタ ガシャーン モグロクンイイオシリダナ オタスケアーーーッ ピシャーン


リゼ「こんな天気になるとは・・・今日帰られるかな?」

ココア「じゃあ、今日はここに泊まっていけば?」

リゼ「い、いやしかし・・・」

ココア「明日は休日だし、朝にはこの天気も良くなるみたいだよ」

リゼ「(しまった・・・あの入浴剤持ってくるの忘れた・・・)」

リゼ「(仕方ない、今日はシャワーだけにしよう)」


―――――――――――――――――――――――――――――――


リゼ「よし、私はお風呂に入ってくるぞ」

ココア「ひゃぁ~ん! リゼちゃ~ん助けてぇ~!」ブジャブジャ

チノ「ココアさん、外肛門括約筋が緩過ぎです」グボグボ

リゼ「お前ら本当に仲が良いな」ヤレヤレ


リゼ「・・・シャワーは浴びたが」

リゼ「やっぱり湯船につからないと寒い・・・!」ブルブル

リゼ「しかも・・・!」チラ

ティッピー『おい! やめんか! そんな太いモン、ワシには入らん!』

タカヒロ『フッ、親父』イケメンスマイル

ティッピー『なんじゃ!?』

タカヒロ『入らないのではなく、挿れるんだよ』ズブスブブチ

ティッピー『なんじゃt アッーーーーー!!』ビクビク

リゼ「何故か脱衣所に2人がいて出られない・・・」

リゼ「ううー・・・寒い・・・」カタカタ

喪黒『この入浴剤以外を使用した浴槽には決して入らないで下さい』

リゼ「・・・・・・っ」カタカタ

タカヒロ『うおぉ・・・何て締りだ!』ズボズボ

ティッピー『やめんかこの馬鹿息子! 早く抜かんか!』ビクビク

リゼ「・・・・・・」

リゼ「えーいっ!」ザッパーン

リゼ「あー・・・温かい・・・」シャー コポコポ

喪黒「リゼさん」ガラ

リゼ「うわぁぁぁ!?」バンバン

喪黒「あれほど忠告したのに・・・いくら撃っても無駄です。私は45口径までなら平気ですから」ビシビシ

リゼ「何!? クソッ、M82A1は今手元に・・・!」

喪黒「とにかく約束を破った罰は受けてもらいます」REC●

リゼ「そ、そこをなんとか・・・」


喪黒「ドーーーーーン!!!!」

リゼ「うわあぁぁーー!?」

タカヒロ「う・・・ぬおぉ!」ドバドバドバ

ティッピー「ほえーーーー!!」ビクビクビク

ココア「ふえぇ~ん! チノちゃん強く縛り過ぎだよぉ~」ビクビク

チノ「ココアさんが仕事をサボっているのが悪いんです!」パシンパシン

ココア「いくらお客さんがあまり来ないからって恥ずかしいよぉ~!」ヒリヒリ

チノ「うるさいです! これは躾です!」パシンパシン

ココア「そういえばリゼちゃん、着替え遅いね」

チノ「そういえばそうですね」

ココア「リゼちゃ~ん」ガチャ

リゼ「・・・・・・」ゴソゴソ

ココア「リゼちゃん何を・・・ひっ!?」

リゼ「へへ・・・ココア・・・ココアのニオイ・・・へへへ・・・」クンカクンカ

ココア「あ・・・あ・・・!」ガタガタ

リゼ「ココアの私服・・・はぁはぁ・・・んぅ・・・へへ・・・」スーハースーハー



喪黒「これでリゼさんは常時幸せな気分を味わうことでしょう。好きな人のニオイを嗅ぐことが幸せならば、それは仕方のないことでしょう」

喪黒「しかし、それが原因で好きな人にドン引きされては元も子もないんですよ?」

喪黒「オーッホッホッホッホッ・・・」



――― 完 ―――

投下する時間が悪かったのか、人が少なさ過ぎた・・・
続きはシャロ、千夜、マヤの3人を予定しています

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月17日 (日) 21:32:57   ID: H4UmAkH5

吐き気を催す邪悪とはッ! なにも知らぬ無知なる者を利用する事だ……!!
自分の利益だけのために利用する事だ…
なにも知らぬ『娘』を!! てめーだけの都合でッ! ゆるさねえッ!
あんたは今 再び オレの心を『裏切った』ッ!

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