杏「きらりのせいで、ひどい夢見たんだからな!」 (127)

アイドルマスターシンデレラガールズのssです

杏ときらりの話です

2人とも仲いいです

書き終わっていますが、適当に更新していくつもりです

よろしくお願いいたします


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輝子「インディヴィと142'sは・・・仲良し・・・フヒヒ」
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美玲「アイドルのお尻追っかけるなんて、ロクな奴じゃないだろッ!」
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408203714

杏「…」

杏「あっついなー…」グデー

杏「…」

杏「ほーんと…」

杏「…とろける…死ぬ…」

バンッ

きらり「杏ちゃん!」

杏「げっ、きらり…」

きらり「準備できたかにぃ!?」

きらり「そろそろお仕事の時間だゆ?」

杏「あー…そうだね、そうだった…」

杏「じ、実は体調が悪くて…」

きらり「…」ジーッ

杏「あう…」

きらり「杏ちゃん嘘はダメだにぃ!」

きらり「きらり、目を見れば分かっちゃうんだから☆」

杏「う…さすがきらり、杏のことよく分かってるね…」

杏「でも杏だって、ただ単に仕事行きたくない訳じゃないよ?」

杏「最近きらり、仕事で忙しいでしょ?」

杏「こうして杏に構って、時間が過ぎちゃえばお仕事も流れる…」

杏「そうすればほら!きらりはお休み貰ったも同然!」

杏「杏はきらりの為を想って、こうしてソファーでゴロンt」

きらり「お仕事終わったら好きな飴買ってあげりゅ☆だから立ちあがるにぃ!」グイッ

杏「わっ、は、離せ!杏は働きたくないんだー!」

杏「大体今日はラジオの収録でしょ!?顔出ないんだから、カエダーマ使って…」

きらり「もう、そんなこと言っちゃダメだにぃ!杏ちゃんのファンも待ってゆ!」

きらり「きらりと杏ちゃんのきゅんきゅんぱわーでみんなを喜ばせるにぃ☆さぁ!」

杏「やだー!明日やるからー!」

きらり「きっとばっちしたのすぃ仕事だにぃ☆杏ちゃんが楽なように、おぶってってあげゆから☆」

杏「き、きらり…離して…く、苦しい」

きらり「あっ!ごめんね杏ちゃん!」

杏「隙あり!」ダダッ

きらり「にょわっ!?杏ちゃん!?」

杏「コンビニに行くだけだから!すぐに戻ってくるから!」

きらり「そんなこと言って、おうち帰るつもりでしょ!」ダダッ

杏「あぅ、アスファルトが熱い…やっぱり止めようかな…」

杏「…でも仕事行くくらいなら…!とりあえずコンビニで涼みながr」

きらり「杏ちゃん待つにぃ!」

杏「わっ!き、きらりいい加減諦めてよ!」

きらり「きらりんぱわーは無限だゆ☆杏ちゃん覚悟するにぃ!」

杏「うーっ…もうダメ…走り過ぎたよ…」

チカチカ

杏「信号ぎりぎり…!頼む杏の足ーッ!」

ダダッ

杏「…セーフ!これで時間稼ぎg」

きらり「にょわー!ムダだにぃ!」

きらり「杏ちゃんのトコまで、きらりんだーっしゅ☆」

杏「ちょっ…!?きらり危な…」

ププーッ

きらり「え?」

ドーンッ

杏「!」

ドサッ

杏「…」

杏「…き、きらり…?」

きらり「」

ダイジョウブカ、オイ…!

きらり「」

キュウキュウシャヲ…!

きらり「」

杏「きらりっ!!!」

――――――――

――――――――

タッタッタッ

奈緒「杏っ!」

杏「…」

奈緒「…きらりが事故に遭ったって…」

杏「…」

比奈「大丈夫…なんでスよね…?」

比奈「…杏ちゃん…?」

杏「…」

杏「…杏のせいだ…」ウルッ

奈緒「杏っ!…そんなこと!」

仁奈「そんなことねーです!…たまたまでごぜーます…」

仁奈「きらりおねーさんはきっと大丈夫でごぜーますよ…!」

杏「…」

ヴンッ…

バタン

杏「!…」



……最善ヲ尽クシマシタガ……

――――――――

杏「…」

杏「…」

杏「…」

ピンポーン

杏「…」

ピンポーン

杏「…」スッ

ガチャ

まゆ「…こんにちは」

杏「…」

杏「…なに」

まゆ「…」

まゆ「…杏ちゃん、最近ぜんぜん事務所に来ないので…こちらから顔を出そうと」

まゆ「…Pさんも、みんなも待ってますよ…今からでも一緒に行きません?」

杏「…」

杏「…なんで」

まゆ「…」

まゆ「…なんで、ですか…うふ、心配だからに決まってるじゃないですかぁ」

まゆ「お部屋にこもりっきりは身体に悪いですよぉ…あっ、飴買いながら行きまs」

杏「杏が事務所に顔出せるわけないでしょ」

まゆ「…」

まゆ「…うふ、杏ty」

杏「うるさいっ!」

まゆ「!」

杏「杏が…杏がいけないんだ…」

杏「みんなのこと…悲しませて」

杏「…きらりがいn」

まゆ「杏ちゃん!」

杏「っ!?」

まゆ「…」

まゆ「…杏ちゃん」

まゆ「…最初はどう受け入れたらいいのか分からなくて…」

まゆ「Pさんも、みんなも、辛くて悲しくて…お別れが嫌で…」

まゆ「どうしようもなく悲しくて…お仕事になんかなりませんでした…」

まゆ「あれから2週間経って…みなさんお仕事が出来るくらいには安定してきました」

まゆ「でも…やっぱりギリギリです…」

まゆ「少し揺れたら…みんなすぐに崩れちゃいます…」

まゆ「まゆも…」

まゆ「…どうしても思い出してしまって…」

まゆ「…事務所にいると、いつも駆け上がってくる音がして…」

まゆ「…すぐ、きらりちゃんだって分かって…」

まゆ「と、扉……開いたら、き、きらりちゃんが…」

まゆ「………いつも…わ、わ゛ら゛ってて…」ポロポロ

杏「…」

杏「まゆ…」

まゆ「…」

まゆ「…ふぅ」

まゆ「…」

まゆ「…うふ、まゆはもう少し…お仕事に戻るの、かかりそうです…」

まゆ「…杏ちゃん、事務所に来てくれませんか」

杏「…」

まゆ「杏ちゃんが事務所に来ないと、みんな揺れちゃいます…」

まゆ「…杏ちゃんがいないと、みんな意識しちゃって…」

まゆ「…きらりちゃんのこと、思い返しちゃうんです…」

杏「…うぅ…」

杏「うあぁ…」ポロポロ

まゆ「…」

まゆ「きらりちゃん、杏ちゃんとすごく仲良しだったから…」

まゆ「…きっと見守ってると思うんです」

まゆ「…まあ、きらりちゃんのことですから」

まゆ「… 「引きこもってる杏ちゃんもかわいいにぃ☆」 って言ってるかもですけど…」

まゆ「でも、杏ちゃんとアイドルするきらりちゃん、すごく楽しそうだったから…」

まゆ「…ね?杏ちゃん…」

――――――――

勝手で申し訳ないですが、そろそろ寝ようと思います
お付き合いいただきありがとうございました
続きはまた起きてから書き込ませていただきます

コメントありがとうございます
この作品も含め、今まで書き込んだ作品はすべて書き溜めていました
もうひとつ、乃々ちゃんがエッチな本を買う作品を控えています
それが終われば書き溜めは無くなります

戻ってきました
書き込みを再開いたします

バーベキューの焼きそばとは、どうしてあんなにおいしいのか…

――――――――

ガチャン

奈緒「うあー疲れたっ!」

比奈「いやー、徹夜明けのレッスンは辛いっスね…」

比奈「ありゃ…」

杏「ぐー…ぷぴ~…」

比奈「杏ちゃんじゃないスか」

奈緒「今日ロケだったらしいし、疲れて寝てんだろ」

比奈「ここじゃあ寝にくそうっスね、おこしてあげましょうか」

奈緒「そうだな、家に帰って寝た方がいいだろ」

奈緒「おーい、杏」ユサユサ

杏「んぁ…んうぅ~」

杏「ありぇ…奈緒に比奈…」

比奈「杏ちゃん、こんなところで寝たら風邪ひいちゃうっスよ」

奈緒「そうだぞ、アイドルなんだから自己管理はしっかりしないとなっ!」

奈緒「杏、ロケから帰ってきたんだろ?アタシたちもう帰るから、杏も一緒に帰ろうぜ」

杏「…今何時ー?」

比奈「あー…5時過ぎたくらいっスね」

杏「ん、じゃあちょうどいいかな…2人とも起こしてくれてありがと」

奈緒「なんだ?なんか用事あんのか?」

杏「うん、杏これからレッスンお願いしてるから」

比奈「これからっスか!?仕事終わりでしょうに…」

杏「杏も帰りたいけど、トレーナーさんが準備してるからねー」

奈緒「…そっか、じゃあ先に帰るぞ…お疲れ!」

比奈「ムリしないでくださいね、お疲れ様っス」

杏「お疲れ―」

パタン

奈緒「…」

比奈「…」

比奈「…杏ちゃん、変わりましたね…」

奈緒「…そうだな」

比奈「…」

比奈「…少し、見てるのが辛いっス…」

比奈「明らかにムリしてますからね」

奈緒「…まあな」

奈緒「…でも、止められないよな…」

比奈「…」

比奈「…責任、感じてますからね…」

奈緒「…比奈さん、その話は…」

比奈「あっ、ご、ごめんっス!」

比奈「…」

比奈「…何か出来ること、ないっスかね」

奈緒「…そうだな…」

奈緒「…飴でも買ってく?」

比奈「…いいっスね、馬鹿みたいにイッパイ買ってきましょうか?」

奈緒「…よっしゃ!明日杏を驚かせてやろうぜっ!」

………

………………

テクテク

タンタンタン

カチャ

キィー…バタン

パチッ

杏「ぐあぁー」ボスッ

杏「疲れた…」

杏「…」

杏「もうこんな時間か…」

杏「ご飯…」

杏「…めんどくさい…」

杏「お風呂入って寝よう…お布団にいやしてもらおう…」

杏「パジャマ…うー届かない」

杏「…はぁ」ガバッ

パタン

杏「ん?」

「…写真立てか…」

杏「よいしょ…足が弱いんだよな、コレ…」

杏「…」

パタン

杏「ん?」

杏「…写真立てか…」

杏「よいしょ…足が弱いんだよな、コレ…」

杏「…」

杏「…」

杏「………」

杏「………………」

杏「…外国人に間違われたって…」

杏「…スタイルいいからなぁ」

杏「…」

(振り袖のお仕事、たのすぃー♪杏ちゃんといっしょでもっとうれすぃ―☆)

杏「…」

(ふーう…負けちゃったにぃ…。杏ちゃんごめんゆ…ふぇーん)


ポロポロ


(杏ちゃんのためにお仕事…あっ、しーっ!これは秘密だにぃ!)

(トップって1つだけだゆ…でもきらり、杏ちゃんと立ちたい!)

「っ!?」

グシグシ

杏「…」

杏「…きらりは杏のこと、見守ってくれてるよね?」

杏「だって杏のこと、大好きって言ってくれたから…」

杏「…」

杏「…ちょっと待っててね」

杏「…絶対きらりを、連れてってあげる」

杏「…」

グゥー

杏「…」

杏「…はは」

杏「おなか空いたなぁ、こんなんじゃ眠れないよ…」

杏「ちょうど飴も切らしてたんだよね…」

杏「スーパー行くか…まだギリギリ開いてるよね」

杏「めんどくさいけど…さっさと済ませちゃお」



………

試供品デース!ドーゾー!

「…」テクテク

タダイマ半額セール中デース!

「…」テクテク

募金ニゴ協力クダサーイ!

「…」テクテク

飲ミ放題千円デース!

「…」テクテク

ブオォーン…プシュー

「…」テクテク

カンカンカンカン…

「…」テクテク

テクテク

テクテク

テクテク

杏「…」

プルルッ

杏「…?」スッ 

ポチッ

杏「…奈緒?」


―明日はいつもよりデカイ鞄持ってこいよ!

―イイモノやるから!

杏「…どういう意味?」

杏「とりあえず了解…っと」タンタタンッ

ポチッ

杏「…ふぅ」

杏「…」

杏「…あれ?」

杏「…ここどこ?」

杏「…スーパー過ぎてるじゃん」

杏「…はぁ」

杏「考え込んでるとダメだな…」

杏「…余計な体力使っちゃっt」

(杏ちゃんのトコまで、きらりんだーっしゅ☆)

杏「!…」

ププーッ ドーンッ

杏「ここ…」

杏「なんで…こんなトコに」

杏「帰らなきゃ」

クルッ

タッタッ

杏「なんでこんなトコ来てんのさ…!」

杏「早く買い物しなきゃ…」

杏「早く…!」


にょわー

杏「…」

杏「…」

杏「え?」


あんずちゃーん

杏「あ…え?」

杏「こ、声…」

杏「声が…」


にゃっほーい

杏「…」

杏「疲れて…るんだよ」

杏「こんな…」

杏「こんなの…」

杏「…」

杏「…」

杏「…」

杏「きらり…」

杏「…いるの?」

シーン

杏「きらり…」

杏「黙んないで…」

テクテク

杏「…ねぇ」

杏「どこ…きらり」


こっちだにぃー 杏ちゃーん

杏「…やっぱり」

杏「…きらり!」

ダッ

杏「どこ!きらり!」


こっちこっちー

杏「…っ!」

バッ

杏「どこなの!」

杏「きらり、待って!」

杏「きらり…」

杏「きらりぃ!」

きらり「ここだにぃ、杏ちゃん」

杏「」

杏「…あ」

杏「………………きらり?」

きらり「うぇへへ、そうだゆ、杏ちゃん」

杏「………………あぅ」

杏「うあぁ………」ボロボロ

杏「きらりぃ!!!!!!」

ダダダッ バッ

スカッ

杏「あぐっ!?」ドテッ

きらり「にょわー…」

杏「あ、あれ…」

杏「…きらり…?」

きらり「…ごめんね杏ちゃん」

きらり「きらり、死んじゃったから」

きらり「身体スカスカだにぃ…」

きらり「杏ちゃん、ぎゅーって出来ない…むぇー」

杏「あ…」

杏「そっ…か…」

杏「きらり…」

杏「ご、ごめんね…!」ボロボロ

きらり「にょわ、杏ちゃん?」

杏「杏のせいでこんな゛…」

杏「わがま゛ま゛言わな゛かったら゛…!」

きらり「…杏ちゃん」

きらり「それは違うにぃ」

杏「…きらり」

きらり「きらりは運が悪かった…間が悪かったんだよ」

きらり「誰のせいでもないよ…」

きらり「だから杏ちゃん、泣かないで…」

きらり「杏ちゃんが泣いてたら、きらりもハピハピできないから…」

きらり「だから、ね?杏ちゃん」

杏「そ、そんな゛こと言われたって…もうムリだよ」

杏「きらりの顔見たら…ムリだよ…!」

きらり「きゃわいい顔が台無しだにぃ、杏ちゃん」

きらり「ほらほら、むーってガマンすゆ」

杏「ううぅ…ふぐっ…」

ゴシゴシ

杏「…」

きらり「んふふふー、杏ちゃん、実はやればできるんだから」

杏「…きらり…」

きらり「みゅーん…杏ちゃん、お疲れ?」

杏「…え?」

きらり「杏ちゃんのことはなんでも分かるにぃ」

杏「…疲れてなんか、ないよ」

杏「…杏はいつも通り、のんびりぐっすりの…」

きらり「…」ジーッ

杏「な、何…」

きらり「杏ちゃん嘘はダメだにぃ」

きらり「きらり、目を見れば分かっちゃうんだから」

杏「!」

きらり「ちゃんと休まなきゃ、背だって伸びないゆ」

杏「…」

杏「…せっかく泣きやんだのに」

杏「…そういうこと言うな゛よ゛」グズッ

きらり「にょわ、ごめんね杏ちゃん」

きらり「杏ちゃんは泣き虫だにぃ」

杏「…誰が泣かせたんだよ…!」

きらり「ゆるしてにぃ、杏ちゃん」

杏「…」

杏「きらり…」

杏「きらりは、なんでここにいるの?」

きらり「ほぇ?」

杏「杏は生きてるから分からないけど…」

杏「天に還るっていうか…」

杏「天国か地獄か…裁判受けたりとか…」

きらり「…そうだね」

きらり「きらりも、行こうと思えば行けるよ」

きらり「でも、なにか忘れてて…」

きらり「まだやってないコト、あるの…」

きらり「なんだったかな…」

きらり「杏ちゃん知ってる?」

杏「!…」

杏「…きらり」

杏「…」

杏「きらり、杏たちまだステージに立ってない…」

きらり「…ステージ?」

杏「うん、ステージ…」

杏「きらり、覚えてる?」

杏「アイドルのトップになりたいって…」

杏「プロデューサーの夢をかなえたいって…」

きらり「…」

杏「でも、トップには2人で立ちたいって…」

杏「1つしかないけど、杏と一緒に立ちたいって…」

杏「…覚えてる?きらり」

きらり「…」

きらり「…そうだったにぃ」

杏「きらり、私のこと疲れてるって言ったでしょ」

杏「お仕事もレッスンも…一応ね、杏、頑張るようになったんだ」

杏「アイドルのトップに立つために…」

杏「そうすれば、きらりが見たがった景色を見せられるでしょ?」

杏「きらりが見たがった、頂上の景色…」

杏「だから…」

杏「だから、もう少しだけ待っててきらり…!」

杏「いつかは分からないけど…絶対にトップアイドルになるから!」

杏「きらりが…ちゃんと空に還れるように…」

杏「…ホントに会えなくなっちゃうのは…すごく嫌だけど…」

杏「でもきらりの為に、杏頑張るから!」

杏「きらりが、思い残すことn」

きらり「何言ってるの、杏ちゃん」

杏「…」

杏「…え?」

きらり「杏ちゃんがトップアイドルのステージに立っても」

きらり「きらりが見えるもの、変わらないゆ?」

杏「…」

きらり「おひさまとお月さまと、ビルと高架線と道路と信号くらいだにぃ」

杏「ち、違うよきらり!」

きらり「?」

杏「きらりは、杏のこといつも見守ってくれてるでしょ!?」

杏「だ、だから杏がステージに立てば、きらりも立ってるのと同z」

きらり「きらりは杏ちゃんのこと見守れないよ?」

杏「…」

杏「………………きらり?」

きらり「杏ちゃんのことは見守れないゆ」

きらり「だってきらり、この場所から動けないもん」

きらり「ほら、杏ちゃんの足元」

杏「…え?」



きらり「その黒いシミがきらりだゆ」

杏「…」

杏「…ああ」

きらり「ねっ?分かった杏ちゃん?」

きらり「こびりついて、きらり動けないにぃ」

きらり「だから、ステージに立っても、景色も歓声も熱気も全部杏ちゃんのモノなんだにぃ」

きらり「きらりには、なんともないの」

杏「…」

杏「…」ヘタン

杏「………そうなの?」

杏「………きらりのためにって」

杏「………全部意味無いの?」

杏「………きらりのためにって」

杏「…」

きらり「…でも、杏ちゃんに会えてよかったにぃ」

きらり「きらりが忘れてたこと、杏ちゃんが思い出させてくれたもん」

きらり「トップアイドルになって…杏ちゃんと世界征服、うきゃー」

きらり「ハピハピでたのすぃこと、きっといーっぱい」

きらり「ねっ、杏ちゃん」

グッ

杏「なっ、えっ!?」

きらり「はいはいはいすたんばーっ、ちゃーんと立つにぃ杏ちゃん」

杏「な、なんで…さっき、触れなかった…」

きらり「んふふふー、やりたいこと思い出したからだにぃ」

ガシッ

杏「がっ!?」

きらり「にょわー」

杏「き、きらり…く、首、離して…苦しい」ジタバタ

きらり「うぇへへ、杏ちゃん、片手で持てゆ」

きらり「ちっちゃくて、かわうぃー」

杏「きっ…きらり…!」

きらり「きらり、トップアイドルになるにぃ」

きらり「杏ちゃんと2人で…」

きらり「1つしか空いてないけど」

きらり「きらりが杏ちゃんをおんぶすれば解決すぅー」

きらり「おっつおっつばっちし」

杏「く、苦しい…離して…」

きらり「でも、きらりスケスケだにぃ」

きらり「きらりの、もう動いてないの」

きらり「これじゃあステージ立てないにぃ」

きらり「きらりの見たいモノ、全部通り抜けちゃう」

きらり「だから杏ちゃん」

きらり「杏ちゃんのちょうだい?」

杏「…な、なにを…」

きらり「せーのっ」

グッ

きらり「きーらりん」

グザッ!

杏「ぐはっ!!?」

グリッ

杏「がっ!!!!!?」

きらり「きゅんきゅんぱわーの素、はっけーん」

ギュッ ブチブチ

杏「あがっ!!!?ぐっ!あぐっ!!?」

ゴブッ パタタッ

きらり「にょにょにょ…にょわーっ」

ブチッ!グバッ!

ブシャー…

杏「」ビグンビグン

きらり「わー、取ったのにまだ動いてゆ、元気100倍にぃ」

きらり「杏ちゃんのハート、ちっちゃくてかわゆい」

きらり「ぽいっちょ」

ドサッ

杏「」ピクンピクン

きらり「きらりはー、お肉もお野菜もお魚もなんでも食べられちゃう」

きらり「杏ちゃんのハートもおいしくいただくにぃ」

きらり「おほんっ、それでは…いただきまーす」

はぐはぐ

きらり「うきゃー☆あまあまでおいすぃ☆」

きらり「甘いモノは幸せの魔法よねー☆」

杏(…)

杏(…)

杏(…杏のしたこと、ぜーんぶ間違いなんだ)

杏(きらりのためとか…)

杏(全部、自分の為だったんだ)

杏(自分を慰めてるだけだったんだ)

杏(きらりのこと、見ないようにしてただけ…だったんだ)

杏(…)

杏(…アスファルトが冷たい…)

杏(杏が悪いんだ)

杏(杏がきらりの夢を壊したんだ)

きらり「ねぇ杏ちゃん!見て見て見て見て見て見て!」

きらり「もうスケスケじゃないよ!おっつおっつばっちし☆」

きらり「きらきらきらりん☆ってきらりぱわーあっぷしちゃったよー☆」

きらり「これならアイドルやれるにぃ!きらりん・おん・ざ・すてーじ☆」

きらり「杏ちゃんにはお返しではぐはぐしてあげりゅー☆」

ベチョッ グチャッ

杏「…」

杏「…」

杏「………き」

きらり「ほぇ?」

杏「…」

杏「…」

杏「………………ごめんぇ」

杏「…きらり」

杏「…」

杏「」プラン

きらり「…」

きらり「…謝る必要ないゆ、杏ちゃん」

きらり「杏ちゃんのおかげで、きらりアイドル楽しいよ」

きらり「よーっし☆もっといっぱいはぐはぐして、杏ちゃんから元気をもらうにぃ☆」

はぐはぐ

うきゃー☆おいしいにぃ☆

もきゅもきゅ

…うん、塩加減もばっちし☆

トントントン

猫の手ぱわー☆にゃんにゃんにょわー☆

グツグツ

どれどれー…むぐむぐ、味もちゃーんと染みてりゅ☆

スッ ズズーッ

…ちょっとカラいかにぃ、お水でハピハピ☆

ヴーン…チーンッ!

にょわ!ぐっどたいみんぐー☆テンションあっぷあっぷ☆

スーッ カチャカチャ

どのお皿がいいかにぃ…

カチッ

カチャカチャ

パタン

コポコポ

パカッ

ヨソリヨソリ

コトン コトン

きらり「…うんばっちし☆手際の良さが光ったゆ☆」

きらり「ぱーふぇくときらりん☆だにぃ!」



きらり「杏ちゃーん!朝ごはんできたよー!」

杏「うーん…うーん…」

きらり「にょわ!?杏ちゃんうなされてりゅ…」

きらり「きらりが今助けてあげるにぃ!」

きらり「杏ちゃーん、起きて起きて!」ユサユサ

きらり「ごはんできたよ、杏ちゃん!」

杏「はぁ…うーーーっ…!!」

杏「うわあっ!!!」ガバッ

きらり「にょわっ!」ドテッ

杏「はぁ、はぁ…!はぁ…」

杏「…」

杏「…あれ…」

きらり「杏ちゃん?」ヒョコッ

杏「わっ!?」

きらり「にょわっ!?」

杏「…あ」

きらり「もう、ヒドイにぃ杏ちゃん!人の顔見て驚くなんて!」

きらり「昨日きらりがお泊りしたの、忘れちゃったの?」

きらり「うなされてたみたいだけど…だいじょぶ、杏ちゃん?」

杏「…き」

ペタペタ

きらり「にょ?きらりの顔になんかついてゆ?」

杏「…きらり」

きらり「?…そうだにぃ?」

杏「あうっ………」

杏「きら゛り゛ぃ…!!!」ポロポロ

きらり「えっ!?あ、杏ちゃn」

杏「ふえぇぇぇぇ………」ギューッ

きらり「ど、どうしたの杏ちゃん!?どっか痛い?痛い?」



………

きらり「…それは壮絶な夢だったにぃ…」もきゅもきゅ

杏「うぅ、やけにリアルな夢だったよ…」パクパク

きらり「でも杏ちゃん、心配しなくてもだいじょーぶっ!」

きらり「きらり、トラックなんかに負けないにぃ!」

杏「…なんか冗談に聞こえないよ」

杏「はぁ…寝たのに疲れちゃった」

杏「きらり、ごちそうさま!すごくおいしかったよー」

きらり「そうでしょー!ほめてほめてー☆」

きらり「むぐむぐ…きらりもかんしょーく☆ごちそうさま!」

きらり「杏ちゃん、食器はシンクに置いといて!きらりが洗っておくから!」

杏「洗いモノなんて後でいいよ…それよりコッチ」

きらり「ほぇ、どうしたの杏ちゃん?」

杏「ふわぁ…杏は寝るから、きらりも寝よ?」

きらり「もー!食べたばっかりだよ杏ちゃん!牛になっちゃっても知らないよ?」

杏「だって全然ぐっすりできなかったんだもん、アレを睡眠とは言えないよ」

杏「ほら、きらりもこっち来て…杏の抱き枕になってもらうよ」

きらり「なんできらりまで寝るんだにぃ!?杏ちゃん!」

きらり「今日はきらりとお買いものって決めたでしょ!」

杏「買い物は午後からでも出来るじゃんか」

きらり「いっぱい楽しみたいから早起きしたにぃ!」

杏「あーもう、杏はきちんと睡眠をとらないとすぐに体力が無くなっちゃうの!」

杏「そもそも、きらりのせいで、ひどい夢見たんだからな!」

杏「悪いと思ってるなら、おとなしく杏の抱き枕になれ!」

きらり「め、めちゃくちゃだゆ…」

杏「連れてくならお布団ごと連れてけー!」ゴロゴロ

きらり「…」

きらり「…はぁ、分かったにぃ杏ちゃん」

きらり「そのかわりちょっとだけだよ!目覚ましもセットして…」

ゴソッ

きらり「おじゃましますにぃ」

杏「どうぞー…」

杏「…はぁ、きらりの抱き枕は落ち着くなー…」

きらり「ぷえーっ…人を抱き枕扱いしてー…」

杏「…」

杏「…」

杏「………ありがと、きらり」

きらり「…」

きらり「うぇへへ☆」

杏「あうっ…も、もう杏寝るから!起こさないでね!」

きらり「はいはい☆」

きらり「…よく分かんないけど、朝からうれすぃー☆」

きらり「今日もきっと、ハピハピな一日だにぃ☆」

以上になります
お付き合いいただきありがとうございました

ひねりも無く、淡々と夢落ち…という感じでした
本当にタイトルどおりです、申し訳ない

どうでもいいのですが、きらりちゃんの
「はいはいはいすたんばーっ☆」はどういう意味なのでしょうね

ss中では「スタンバイ」の意味合いで使いました

本当に本当にいまさらですが、
気持ちの悪い場面もあるということを最初に警告すべきでした。
最後の最後、皆様のコメントを拝見した際に気付きました。

気分を害した方いらっしゃいましたら、誠に申し訳ございませんでした。
もし次回以降、投稿する機会がありましたら、十分に気をつけます。

皆様コメントありがとうございます
注意書きについては確かに難しいところです
夢落ちでグロと言われれば、ほとんどの人が話のオチを見透かしてしまうでしょうし…
話が「全体的に」グロテスクであれば警告する、という感じでしょうか

HTML化の依頼を済ませてきました
作者のコメントはこれで最後にします
ありがとうございました

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