魔法剣士「目覚めたら街は巨人だらけだった」【ドラクエ×進撃】 (34)


魔法剣士(いや、確かに皆からはねぼすけさんねぼすけさんって言われるけどよォ)

魔法剣士「でも……」



巨人「」タタタッ

巨人「」ニタニタ

巨人「」ウロウロ


魔法剣士「置いてくことはねーんじゃねーのぉおおおお!?」




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魔法剣士「つーかそもそもここどこ!? 俺のいた街じゃないよね!?」

魔法剣士(賢者がルーラ使ったのか!? いやでもそれなら起こすだろ!?)

魔法剣士「と、とにかく店主に話を聞かないと!」ムクッ

魔法剣士「………」ガチャ

魔法剣士「ん……なんでリビング? 宿屋じゃないのか……」

魔法剣士「いや、つーかなんか変だ。俺のいたはずの大陸はこんな家の造りしてなかったぞ……」

魔法剣士(俺に何が起きたんだ……魔王の罠か?)

魔法剣士「いや、魔王は倒したはずだ……」

魔法剣士「誰もいないなら外に出るしかないな……」ガチャッ


巨人A、巨人B、巨人Cが現れた!!


魔法剣士「うわ!? ゴーレムか!?」バッ

魔法剣士「で、でも様子がおかしい……」

魔法剣士「ええい、とにかく倒すしかない!」

巨人A「」ダダダッ

魔法剣士「はやっ!?」



魔法剣士はかえんぎりをはなった!



巨人A「」ドサッ

魔法剣士「よしっ!」

巨人A「」ジュワワワッ

魔法剣士「足が生えた!?」

巨人B「」ダダダダっ

魔法剣士「まじか!?」

魔法剣士「………」ハァハァ

巨人A「」ニタァ

巨人B「」ユラユラ

巨人C「」ジリジリ

魔法剣士(斬っても斬っても回復しやがる……なんだこいつら…)

魔法剣士「逃げるか……」ザッ



奇行種「」ニタァ



魔法剣士は逃げられない!

魔法剣士「はぁはぁ……」

魔法剣士(MPはもう底を尽きそうだ……どうする?)


巨人ABCDEFG奇行種ABCは魔法剣士を囲んでいる!


魔法剣士「一か八かルーラを使ってみるか……」スッ

魔法剣士「ルーラ!!」


ショワンショワン!


魔法剣士「………」スタッ

魔法剣士「ふぅ、なんとか――」


巨人ABCDEFG奇行種ABC「」ニタァ


魔法剣士「」

魔法剣士「奴らに弱点はないのか!?」ハァハァ

魔法剣士「……いやまて、思い出せ」

魔法剣士(賢者はいつも言っていた。相手を倒すだけが勝つ方法じゃないと……)

魔法剣士「魔法使い時代の魔法……使えるか?」グッ



巨人A「」ダッ



魔法剣士「くそぉおお! ピオラ!!」ブゥンッ

魔法剣士「くっ!!」ダッ

巨人A「」バタァンッ

魔法剣士「よし、行ける! ピオラピオラピオラ!!」ブゥゥゥンッ

巨人達「」ダダダダダッ

魔法剣士「遅い!!」




魔法剣士は逃げ出した。。。




魔法剣士「………」ハァハァ

魔法剣士(なんだよここ……どこもかしこも巨人がいるじゃねーか!?)

魔法剣士「もしかしてここは魔族に支配された街なのか?」

魔法剣士(それにしても、強すぎるだろあのでかい人間……サイクロプスでもあそこまで強くねーぞ……)

魔法剣士「と、とにかく、どっかでやすまねーと……」ガチャッ

魔法剣士(幸い建物の中にはいないみたいだし、一休みしよう……)フゥ



魔法剣士は眠りについた!




魔法剣士「……夜か…」

魔法剣士(夜には活動してないのか? 巨人の気配がないぞ?)チラッ

魔法剣士「魔力は……うん、回復してる…」グッ

魔法剣士「よし……気配を殺して探索しよう…」ガチャリ







魔法剣士「何もない……」グゥゥ

魔法剣士「せめて食料があればと思ったが……」

魔法剣士「それしてもあの壁はなんだ? 街を取り囲むようにずっと続いてるが……」

魔法剣士(まさか、あの向こうは魔族の世界?)

魔法剣士「森に果物がなってて良かった……」シャクシャク

魔法剣士(足跡から察するに動物もいるな……)

魔法剣士「問題は昼間に出てくる巨人か」

魔法剣士「だが、あいつらが夜に活動しないというのは、無限に生き無限に動き回る魔物でないことを証明している…」

魔法剣士(きっと倒す方法がある……)



翌朝



巨人「」テクテク

巨人「」ニタニタ

奇行種「」かさかさ



魔法剣士「今日は一日中あいつらを観察しよう」



魔法剣士「なんだあれは……」

魔法剣士(あいつらには食欲というものがないのか? それとも俺を襲ってきたのは人間が唯一の食糧なのか?)

魔法剣士「いや、一日中うろうろしてた様子を見る限り、エネルギーは食糧から得ている訳じゃなさそうだな……」

魔法剣士(もし食糧を必要としないなら、時間がいくら経過したってこっちが疲弊するだけだな……)

魔法剣士「明日は一日中切り刻んでみるか……」シャクシャク

巨人「」ドサッ

魔法剣士「これで100回目」チャキッ

巨人「」グググッ

魔法剣士(明らかに回復スピードが鈍ってきている。こいつらの回復も無限ではないということか?)

巨人「」ニタァ

魔法剣士「………」ザンッ

巨人「」ドサッ

魔法剣士「101回目」チャキッ

巨人「」ニタァ



魔法剣士「けっきょく、300回近く切り刻めば回復をほとんどしなくなった」

鹿肉「」パチパチ

魔法剣士「だが、停止した訳じゃない。放っておけば回復スピードを速め、気づいたらまた最初の回復スピードに戻っていた」

魔法剣士(切り刻み続けて倒すのは不可能みたいだ)モグモグ

魔法剣士「明日は魔法を当て続けてみよう」


巨人「」ジュゥゥゥゥゥ

魔法剣士「俺は魔法が得意だから同じメラゾーマでも威力は二倍近くあるぞ」

魔法剣士(火に弱い……明らかに斬られた時より回復スピードが遅い…)

巨人「」ジュゥゥゥ

魔法剣士(だが、それでも回復する……こいつらは無限に生きるのか?)

魔法剣士「後できることは……首より上か…」



奇行種「」バッ



魔法剣士「またお前か!」ブンッ

魔法剣士「……首か、弱点は」

奇行種「」ジュッ

魔法剣士(首の一部分を斬ると消えてしまう。頭をつぶしても生き返るのに……)

魔法剣士「そこには何が貯まっていると言うんだ?」





魔法剣士「巨人の倒し方は分かった。そろそろ街を離れてみるか……」

魔法剣士(書物からこの世界が俺のいた世界とは違うことは分かった。だから、目の前の巨人を倒せないまま次の街へ移動するなんて無謀だと思っていたが、やはり倒せない敵などいないということか……)

魔法剣士「こんな時賢者なら解決方法を見つけてくれるのに……」ハァ

魔法剣士「たぁあああ!」ザンッ

巨人「」ジュッ

魔法剣士(ピオラがあれば巨人を屠ることなど容易いな。弱点を突けば一撃で倒せるだけに普通の魔物よりも慣れれば楽だ)

魔法剣士「どこかにいないのか……人は…」

巨人「」ダッ

魔法剣士「………」ザンッ

巨人「」ジュッ

魔法剣士「無尽蔵にいるな……」

魔法剣士「……ここにも壁か…」

魔法剣士(昨日見た壁とは逆方向に歩いたはずだが……)

魔法剣士「四方にあるのか? この壁は……」

魔法剣士「これほどまでに巨大な壁を築くとは……」ゴクリ

魔法剣士「……よし、壁伝いに歩いてみよう」

魔法剣士(どこかに扉があるかもしれない……)

ウォールマリア南端シガンシナ区


魔法戦士「扉が破壊されている……」

魔法戦士(これほどまでに頑丈な扉を破壊する巨人がいるのか……?)

魔法戦士「かつて、魔王に匹敵する強大な力を持った魔物ブオーン級の巨人がこの世界にいるというのか?」

魔法戦士(俺一人でブオーン級の巨人を倒せるのか!?)

魔法戦士「とにかく、調べてみよう……」

※魔法戦士→魔法剣士



魔法剣士「結局、ここにも人はいなかった……」

魔法剣士(だが、この街は破壊され方が特にひどい。しかも、今までの巨人と違って“侵略”したような跡がある)

魔法剣士「最初にいた街と何が違う?」

魔法剣士(あの街にいた巨人は人間を見つければ襲う、ただそれだけだった)

魔法剣士「だが、この町の惨状は明らかにおかしい。“明確な意思”がある」

魔法剣士「ここで何が起こった? いつ起こった?」

魔法剣士「……人は生きているのか…?」

エレン「なんだと! もう一度言ってみろ!!」グイッ

ジャン「何度でも言ってやるさ! 死にたがり野郎!」グイッ

サシャ「わー、また喧嘩してますよミカサー!」

コニー「俺はエレンが勝つ方に夕飯のパン」

マルコ「じゃあ僕はジャンに」

サシャ「私もエレンに」ジュルリ

コニー「お前は負けても渡さねーから参加させねーよ」

サシャ「何でですか!? 卑怯者!!」

コニー「卑怯者はてめーだ馬鹿!!」

クリスタ「………」ハァ

アルミン「あはは、な、仲良いね(クリスタまじ天使)」

魔法剣士「………」ザッ

エレン「ん? あれは……」

ジャン「よそ見したな!」ガツッ

エレン「ぐっ」ドサッ

コニー「あぁ!? 何してんだよ!」

マルコ「コニーあれ……」

コニー「……あ? 誰だあれ」

魔法剣士「……人が…いた」ハァァァァァ

クリスタ「あ、あの……大丈夫ですか?」キラキラ

魔法剣士「天使……?」

クリスタ「へっ?」

ユミル「よぉよぉ! クリスタが天使なのは周知の事実だけどよぉ! 初対面からちょっとなれなれしすぎやしねーか!?」

クリスタ「ちょ、ちょっとユミル!」カァ///

魔法剣士「あ、ああすまない。久々に人を見たせいか動揺しているな」

エレン「久々に?」

魔法剣士「ああ、ついさっきまで――」





魔法剣士「巨人と戯れることしかなかったからな」





エレン「まじで立体機動なしで巨人を殺したのか!?」

魔法剣士「りったいきどう?」

アルミン「本当みたいだ……服装も見たことないし、どこから来たんだろう」

魔法剣士「おそらく、君たちの知らない世界からだ」

ミカサ「?」

魔法剣士(無駄に混乱させるだけか、今は別の大陸から来たことにしておこう)

魔法剣士「船に乗ってきたのだ」


一同「えっ!?」


魔法剣士「えっ?」

魔法剣士「冗談! いや冗談だよ!」アハハ

一同「なんだ冗談かー」アハハ

魔法剣士(この世界の住人は船も知らないというか!? それにこの閉鎖された土地から出ることもないようだし、一体どうなってんだこれ!?)

アルミン「そういえば名前と年齢を教えてくれませんか?」

魔法剣士「えっ……と」

魔法剣士(俺の名前は……えーっと…)

魔法剣士(思い出せない……たしか…)


 ゲレゲレ
 トンヌラ
 プックル
○ロト


魔法剣士(なんで変な名前ばかり思い出すんだ?)

魔法剣士「私の名はロト、年は覚えていない。15、6だと思う」

エレン「なぁんだ似たような年じゃねーか! 見た目がいかついからもっと上かと思ったぜ!」

魔法剣士「ああ、よく言われる……」ハハ

魔法剣士「皆は魔法を使えるのか?」

エレン「まほう?」

コニー「なんだそれ?」

魔法剣士(魔法を知らないのか? 魔法の無い世界……いや俺は使えた…)

魔法剣士「このような力だ」ボッ


一同「ひぃ!?」ビクッ


魔法剣士(本当に使えないのか……)

マルコ「ば、化け物!?」

ジャン「悪魔じゃねーか!?」

ミカサ「……殺す」チャキッ

魔法剣士(失敗したなぁ……)



エレン「すっげー!! かっけー!!」キラキラ



一同「」

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