照・真深「「不思議の国のまふふ」」【安価】 (272)



照「SSでも書くか」

菫「なんだ、やぶから棒に」

照「菫、SSだよ、SS。あの、掲示板に書き込んでくやつ」

菫「それは分かる。だからなんで今いきなりSSなんだ」

照「淡、デジカメ」

淡「ハーイ、これ!」スッ

菫「おい無視するな」

照「尭深、粘土」

尭深「はい、どうぞ」サッ

菫「おい、ちょっと」

照「誠子、ベッド」

誠子「うるああああああっっ!!」ズドーン

菫「うわあああっ!」

照「じゃ、オヤスミ」ZZZZZ…

菫「オイオイオイオイッ!」




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408172557


・「シノハユ」の春日井真深(まふふ)のSSです。

・中二病てるてるが書いていきます。

・安価進行する場面あります。安価絶対遵守のつもりで書きますが、どうにもならない時は、安価下(上)になるかもしれません。

・RPG? メルヘン? ぽいかんじだと思う。


照「まふふの運命があなたの手にかかっています。どうかよろしくお願いします」ペコリ


菫「なんなんだいきなり! 急にデジカメと粘土を抱いて寝てしまうって、何がやりたいんだ!」

照「夢の中に写真を撮りに行こうと思って」

菫「・・・はあ?」

照「主人公はお姫様なの。 で、砂漠の中のお城が住まいだから、その写真を撮りに」

菫「…」

照「砂場に行って、粘土でお城を造って写真を撮ろうと思ったんだけど、現実世界でそうゆうことすると痛い目で見られるでしょ? だから、夢の中で写真撮ってこようと思って」

菫「つっこみ所が多すぎて頭がグルグルしてきた」


菫「…その、お姫様の主人公は誰なんだ?」

照「それはね、これだよ」ドサッ

菫「…これは…月刊ビッグガンガンに連載中のシノハユ…?」

照「そう・・・、シノハユの中の天使、春日井真深たんだよっ!」


照「この人は、あのはやりんの大先輩! 元祖牌のおねえさんなのだ!」

菫「ふむ、でもなんでその人なんだ」

照「…」サメザメ

菫「何故泣く」

照「真深さんは…、まふふは、若くして、その体をガンに侵されているんだ」

菫「…何ぃ…」

照「抗ガン剤で治療をしていたけど、それでは回復せず… 今度、手術をするんだ」

菫「手術…!」

照「もし、手術が失敗したら、サイアク、待ち受けるのは、死・・・」

菫「ぬぬ…!!」

照「まふふは、その大事な手術の最中に、夢を見るんだ…」

淡「夢? テルー、そんな展開あったっけ?」

照「うるさいだまってろ」


照「夢の中で、まふふはあるお城のお姫様だった」

照「恵まれた、何不自由のない生活… しかし、まふふ姫にもやはり恐ろしい病魔がとりついていた…」

照「まふふ姫は、自らの体にとりついた病魔を退散させるべく、冒険の旅へ出る…」

照「そして、見事に魔物をやっつけて病気を治し、目を覚ます…!」

照「すると、手術は大成功していて、まふふは、また牌のおねえさんとして復活する!」

照「ていう、SSを書きたいんだ」

菫「照!」ガシッ

照「わっ」

菫「私も…私も! 真深さんを助けたい!」ウルウル

照「分かってくれたか…っ!!」ガシッ


淡「ふんふん、面白そうだねー。じゃ、私は真深さんの邪魔をしちゃおっかな♪」

照・菫「「何! 淡、キサマァ!!」」

淡「だってー、敵がいないとつまんないでしょ?」

照「正気か淡… 敵に回るというなら、容赦はしないぞ?!」

淡「ふふ~ん、どうなるかね~?」ニヤニヤ

菫「照、淡はほっとけ。 パソコンを起動したぞ」ヴーン

照「よし、それでは!」

照・菫「「書くか!」」カッ



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ーーー


~都内病院、廊下~


看護婦「春日井さん、準備できました。行きましょう」

真深「はい」

小2はやり「真深さん…!!」ウルウル

真深「…だいじょーぶ。必ず戻ってくるから」アタマナデナデ

小2はやり「…」ポロポロポロ

真深「泣かないの! …はやりちゃん、マドレーヌ焼いて待っててくれる? 私、はやりちゃんのおいしいマドレーヌが待ってると思えば、手術がんばれるから」

小2はやり「! …ハイッ!」パアア

真深「じゃ、行ってくるね」ガラガラガラ


   バタンッ


真深を乗せた搬送車は手術室に吸い込まれていき、扉が閉まると、「手術中」の赤いランプが点灯した。


小2はやり(真深さん…、どうか、ご無事で…!)



~手術室~


真深(手術台冷たいな…)

医師「春日井さん、では麻酔しますよ」

真深「…お願いします」


真深(…)

真深(あ… 体がフワフワしてボーッとしてきた…)

真深(次、目を覚ました時、私は、この世にいるのだろうか、それとも、あの世で目を覚ますのだろうか)

真深(いかんいかん! 弱気になっちゃ、ダメだ…!)

真深(はやりちゃん… 待って…てね… かな… も… か…ね…!)スウウウウ


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シマネ国アサクミ地区マツエ県



医者「…大変申し上げづらいのですが、やはり姫様の体は病魔に蝕まれています」

王様「な、なんだと…!?」

王妃「ああっ、私のマフカが・・・!!」

王様「医者、マフカは、何の病気にかかっているのだ?」

医者「はい、あわあわ病という恐ろしい病気です。 この病気にかかると、髪の毛がじょじょにラーメンになっていき、病気が進行すると、ワキ毛、陰毛、スネ毛、ムナ毛など、体中の毛がすべてラーメンとなってどんどん伸びてくるのです」

王様「おおっ、なんという恐ろしいやまい…!」




 淡『テルー! 何よ「あわあわ病」って!』

 照『お前は敵なんだろう? 早速使わせてもらったぞ。 お前はまふふにとりついているあわあわ菌だっ!』キーボードカタカタ



アコ「王様、私はシズーノという、ラーメンならいくらでも食べる少女を知っています。 彼女に、姫様から生えてくるラーメンを食べさせれば良いのではないでしょうか?」

王様「賢者アコ! なるほど、妙案だ…!」

医者「ダメです。 体から生えていくラーメンに全身の生気を吸い取られて衰弱し、やがては死に至るのです。
  姫様はまだ症状が出ていませんが、あと一週間もすれば髪の毛がラーメンに変化していくでしょう」

王様「ガッデム!」



~その日の夜・マフカの部屋~


マフカ(私の病気はあわあわ病…)

マフカ(あと一週間もすれば、発症する… 発症すれば、致死率は100%…)

マフカ(やだなあ、体中からラーメンが生えてきて死ぬなんて…)ハア

マフカ(残り一週間、何して過ごそう…)


その時、部屋の窓から、背中に羽根を生やした子猫ほどの大きさの生き物が飛び込んできた。


ユウキ「こんちゃかわっ! ユーキでっす!!」

マフカ「あら、ずい分かわいらしいエルフね。 今は夜だから、『こんばんは』とあいさつするのよ?」


ユウキ「シマネ国王女のマフカ・カスガーイ姫とお見受けするじょ! 姫様に火急のお願いがあってやって来たじょ!」

マフカ「あら、何かしら」

ユウキ「あたしはタコス国のエルフ、ユーキ・カタオカという者だじぇ。 今、タコス国は滅亡の危機に瀕している… それを姫様に救ってほしいんだじぇ!」

マフカ「へえ、どうして滅亡しそうなの?」

ユウキ「ある日、大魔王>>14がタコス国を占領してしまったんだじぇ! そして、トウモロコシの生産と流通経路をおさえてしまって、私たちはタコスを食べられなくなってしまったんだじぇ…」


安価>>14 (咲キャラでお願いします)

シロ


 淡『小瀬川さん!?』

 照『マジか、やべえ』アタフタ

 菫『ダルそうな大魔王…! これは強敵だぞ』


マフカ「あら大変ね」

ユウキ「大変だじぇ! タコスを食べないと、私はエルフの形を保てなくなってしまうんだじょ…。
   マフカ姫お願いだじぇ! どうか魔王シロミを倒してくれだじぇ!!」

マフカ「冗談キツイわ。私は余命一週間なのよ」

ユウキ「むっふっふ…。 その事は知っているじぇ。 しかし、タコス国のわがエルフ一族の長老は、あわあわ病を治すことができるんだじぇえ!」

マフカ「マジで?」


ユウキ「マジだじぇえ… あわあわ病を治せるのは、世界でわが一族だけなんだじぇえ…
   もし、姫様が魔王を倒せたら、その時にあわあわ病を治してあげるじぇ!」

マフカ「取り引きってわけね。 でも、私なんかに魔王を倒すことができるかしら?」

ユウキ「魔王シロミを倒すのは、マフカ姫にしかできないんだじょ…!
   わが一族に伝わる古文書に、“大魔王を倒すことができるのはシマネ国の王女のみ”と記されているんだじぇえ! 姫様の中には、大いなる力が宿っているんだじぇ…」

マフカ「あらそうなの?」

ユウキ「魔王シロミを倒す方法はただ一つ…。 姫様が勇者となって旅に出、女戦士、魔術師、僧侶の3人の仲間と共に“三種の神器”を見つけ、魔王に戦いを挑むんだじぇえ!」

マフカ「めんどくさそうね」


ユウキ「でも、それをやらないと姫様の助かる道はないじょ?」

マフカ「ふーん…」


マフカ(…うさんくさいエルフねえ…)

マフカ(大魔王シロミか… 目玉焼き食べたくなってきたな…)

マフカ(むふふ、鉄板で作った熱々焼きそばの上に、目玉焼きを乗せ、箸で黄身をつきやぶる…)

マフカ(トロリと出てきた黄身を焼きそばにまぶし、おもむろに、ずぞぞぞぞっと、そばと白身をすすり上げる…!)ジュルリ

マフカ(いけないいけない、妄想してる場合じゃないよね。 うーん、何もしなくてもどうせ私死んじゃうしな…)

マフカ(…いや待てよ…? この子の一族の長老が私の病気を治すことができるなら…)

マフカ(今、この子をとっつかまえて人質にして、脅せば治してもらえるんじゃないかしら…?)モンモンモン


マフカ(…うーんでもこのタコス、そんなに大切に思われてないかもしれないし… 人質作戦に応じてくれるかどうか分からないわよねえ…)

マフカ(ま、旅もちょっとは面白そうだし…、仕方ない、やってみるか!)


マフカ「分かったいいわよ、明日城の者に準備をさせて、旅に出るわ」

ユウキ「ありがとうだじぇえ!」



~翌朝、シマネ城正門~


マフカ「じゃ、ちょっと魔王退治してくるね」

王様「マフカ… 本当に一人で行くのか…?」

マフカ「うん、なんか制限あるみたいだからね、ま、大丈夫だよ」

王妃「マフカ… 気をつけてね」

マフカ「へーきへーき、サクッと魔王退治してサクッと病気治してくるよ」


アコ「姫様… お渡ししたい物がございます」

マフカ「ん、何? アコ?」

アコ「はい、これは、わが城に代々伝わる伝説の>>22です。 魔王を倒すのに必ずや役に立つかと…」

マフカ「あら、すごいわねこれ」


安価>>22 (何か、武器? アイテム? 的なもの)

魔法の仮面


(外観は初美のかぶっていたボゼの仮面にします)

アコ「伝説の魔法の仮面でございます。」

マフカ「…本当にすごいわねこれ… で、どうやって使えばいいの?」

アコ「はい、それは>>25でございます」


ごめんなさいまる投げします。

>>24


 照『つけると霧が出てくるんだって』

 淡『すごいね! コンビニとかで使えば万引きし放題なんじゃない?』

 菫『ふむ…! 使い方次第では凄まじい武器になるぞ…!』


アコ「つけると霧が出てどんな戦闘からも離脱出来るのです!」

マフカ「マジで? すごいすごいやってみたい!」カパッ

 
 プシューッ


マフカ「わっ 出てきた出てきた!」

アコ「姫! 何も見えません!」


マフカ(なんか体がフワフワしてきた)

マフカ(ワープできるみたいだなあこれ)ユラユラ

マフカ(どこに行くんだろう…?)

マフカ(あ、霧が晴れてきた)

 
 サアアッ


マフカ「ん? ここは>>29…?」

湖のほとり


マフカ「ここは湖のほとり…」

マフカ「きれいなとこだなあ、癒される~…」 ホー ホケキョッ


バシャンバシャンバシャンバシャン


マフカ(ん、なんだ…?)


湖の水上を、誰かがバタフライで泳いでくる。


マフカ「あ、あなたは、誰…?」

?「私は、>>32


 淡『愛宕洋榎さんだって! やったぁ! 仲間になってもらおうよ!』

 照『ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待って! わ、私、頭がこんがらがってきた…』

 菫『姫松の中堅か…! これは仲間にできればかなり強力な味方になるぞ…』

 照『う、うん分かってる… あ、頭に糖分が足りない… 誠子! ちょっとプッチンプリン30個と、ドーナツ20個くらい買ってきて!』

 誠子『イエス・サー!』ダッ

 尭深『お茶淹れますね…』コポコポ


赤い髪の毛の、スクール水着を着たその少女は、岸に上がると倒れこみ、荒い息をついた。


ヒロエ「う、うちは、ヒロエ… ヒロエ・アタゴ、や…」ゼーハーゼーハー

マフカ「だ、大丈夫…? なんでこんなとこで泳いでたの…?」

ヒロエ「そんなん知らんわ… 気がついたら湖の上におったから、必死で泳いできたんや…」ゼーハーゼーハー

ヒロエ「う、うちが、スクール水着だなんて、ギャグにすらならん… ね、ねえちゃんは、何者なんや…」ハーハー

マフカ「私は、シマネ国王女のマフカ・カスガーイです」

ヒロエ「へえ、王女…?」


ヒロエ「王女さん、すまんがバスタオルかなんか持ってへんか? 寒うなってきたわ」

マフカ「ごめんね、私この仮面しか持ってないのよ… あ、でも、お金はあるから、タオルと服買いに行かない?」

ヒロエ「こんな湖のほとりから、服屋のある町や店まで、何kmあるんやろな…」

マフカ「大丈夫!この仮面をつければ、ワープできるから」

ヒロエ「へえ、けったいなもん持っとるんやなあ。 ほなうち、ユニクロ行きたいわ」

マフカ「ユニクロユニクロって念じてれば着くんじゃないかな… やってみよう」カパッ


プシューッ


マフカ・ヒロエ「「ユニクロユニクロユニクロユニクロ…」」






二人は無事ユニクロに着き、ヒロエは動きやすい服に着替えた。

ヒロエ「はー、すっきりしたわー。 ねーちゃ… えーっと、マフカさんか、おおきになぁ!」

マフカ「ヒロエさん、私実は、これからタコス国へ魔王を倒しに行くのよ」

ヒロエ「はあ、さよか」キョトン

マフカ「…それで、できれば…、魔王退治を手伝って欲しいんだけど…」

ヒロエ「んーっ そやなあ、じゃあ、うちにからあげ丼をおごってくれたら、仲間になったってもいいで!」

マフカ「ほんと? ありがとう! じゃあ、早速、からあげ丼屋さんに行こ!」カパッ


プシューッ


マフカ・ヒロエ「「からあげからあげからあげからあげ…」」






~定食屋「まつみ」~

ヒロエ「おお、ごっつええ匂いするで! マフカ! はよ入ろか!」

マフカ「そうね!」


ガラッ


クロ「はい、いらっしゃ… チッ!」


ヒロエ「なんやあいつ、今舌打ちしたで」

マフカ「ほんとね。どうしたのかな」


クロ「ご注文は貧乳定食お二つでよろしいですね?」

ヒロエ「あほ抜かせ! からあげや! からあげ丼のメガ盛りを2つや!」


メガ盛り「クウテミロヤー」ドーン


マフカ「うわ、すっごいボリュームだね!」

ヒロエ「うおほほほほほほっ うまそうやああぁ~っ!!」


ムグモグ ガツガツ ワッシワッシ


マフカ「ヒロエ、食べながら聞いてね」ムグモグ

ヒロエ「ん」ワッシワッシ


マフカ「魔王を退治するために、必要なものがあるんだけど、まず仲間があと二人、それと、三種の神器と呼ばれるアイテムが必要なの」

ヒロエ「ほう」ガツガツ

マフカ「仲間は、戦士・魔術師・僧侶なんだけど、了承さえ得られれば誰でもいいみたいなんだよね」

ヒロエ「さよか」モッグモッグ

マフカ「でも三種の神器は特別な物らしくて…。 …私、うっかりタコス国のエルフから、そのアイテムについて聞くのを忘れてしまったのよ… ヒロエ、何か知らないかな?」

ヒロエ「しらへんなあ」フガフガ


クロ「まな板さんたち、三種の神器を探しているんですか?」

ヒロエ「ええ加減にせえ! 誰がまな板や!」

マフカ「何か知ってるの?」

クロ「うちのお姉ちゃんなら、三種の神器のことを知ってますよ」


今日はこれで終わります。
安価提供してくれた方たち、ありがとうございました。
構想をきちんと立ててから、また投下していきたいです。


マフカ「え…? そのお姉さん、どこにいるの?」

クロ「ここの2階にいますよ。 会いに行きますか?」

マフカ「是非! お願い!」バッ


マフカとヒロエは、クロに定食屋の2階に案内された。


クロ「おねーちゃん、お客さんだよぉ」ガラッ

ユウ「…ふぇっ? ええっ? ちょっと、ク、クロちゃん、お客さん一緒の時はノックしてよぅ!」ガバッ


そこには、室内だというのにマフラーを巻き、ちゃんちゃんこを着こんでコタツに入っている少女がいた。


ヒロエ「うわっ、あっつぅこの部屋! なんでコタツがあるんや…? 今って冬やったか?」

マフカ「いや… たしか9月くらいの気候だった気がするわ」


クロ「しょーかいします。 私のおねーちゃん、ユウ・マツミです。 近所の人たちからは賢者って呼ばれてるんだよ」

ユウ「ど…どうも… いらっしゃい…」フルフル


マフカ「ユウさん、突然お邪魔してすみません。 私たちは、“三種の神器”と呼ばれているアイテムを探しているんですが…」

ユウ「あ…はい、3つのうちの1つは私が持ってますよ…」ゴソゴソ

マフカ「え?」


マフカ「み、見せてもらえますか?」

ユウ「はい、これです」トン


マフカ「・・・??」

ヒロエ「なんやこれ、“リポビタンD”って書いてあるで」

マフカ「…なんかこれ、昔よく飲んでた気がするわ」

ヒロエ「うちも、コンビニとかでよく見た気がするなあ」


ユウ「これは、世界に一つしかない神器で“シンドウジ”という名前なのです」

ヒロエ「シンドウジ…?」

ユウ「はい、使い方はですね、『なんもかんも政治が悪い』という呪文を唱えてフタを開けるんです。 すると、中から伝説の魔人が現れて、なんでも願いを叶えてくれるんです」

マフカ「・・・」

ヒロエ「チートすぎやせんかそれ」

ユウ「う、うそじゃありませんよぅ」フルフル


マフカ「…信じがたい話だけど、ユウさんが嘘をついてるとは思えないわ。 ユウさん、私たち、魔王を倒すために神器が必要なんです。 どうか、この神器を貸して頂けないでしょうか?」

ユウ「…それなら、あなた方がこの神器を持つにふさわしい人たちなのかどうか、テストさせて下さい。 それに合格すれば、貸してあげましょう」


マフカ「テスト…」

ヒロエ「なんや、小難しいのは嫌やで」

ユウ「そんな難しくないと思いますよ… 簡単なクイズです」

ヒロエ「ほう、クイズか。それならバッチコイや」

ユウ「じゃ、始めますよ」

ヒロエ「カモーン」

ユウ「えっとですね、1年くらい前のことなんですけど、ある日この街に魔人ブウという悪い子が攻めてきたんです」

ヒロエ「…」

マフカ「…」


ユウ「その子はとってもイタズラ好きで、魔法を使って街をメチャクチャにしちゃうんです」

ユウ「そこで、このブウちゃんを退治するために、私の後輩が3人、立ち上がったんです」

ユウ「その3人の名前は、高鴨穏乃、新子憧、原村和という名前でした」

ユウ「でも、このブウちゃんはけっこう強くて、3人がかりで倒そうとしてもコテンパンにやられちゃうんです」


ユウ「そこで、困った3人は相談をしました」





 アコ『まいった… アイツけっこう強いわね』ボロッ

 シズノ『チクショーッ! くやしぃーっ!』ムキーッ


 ノドカ『2人とも、私に良い考えがあるのですが』

 アコ『何? ノドカ』

 ノドカ『ええ、私、こないだ“フュージョン”という合体技のことを耳にしたのです』

 シズノ『フュージョン?』

 ノドカ『はい、二人の人間がフュージョンして合体し、一人の人間になるのです。 すると、合体前の何倍もの力を出せるようになるそうなんです』

 シズノ『すげーじゃんそれ!』

 アコ『早速やろう!』

 ノドカ「では、この3人のうち、誰と誰がフュージョンしますか?」

 アコ『それは…』





ユウ「3人は相談して、フュージョンする2人を決めました」

ユウ「ところが、フュージョンして確かにパワーアップはできたのですが、その子はとーってもおとなしくて優しい性格の子だったので、ブウを攻撃することができず、結局またボコボコにやられてしまったのです」


マフカ「…」

ヒロエ「切ないなあ」


ユウ「はい、ではここで問題です! この時、フュージョンして合体した二人とは、『誰と誰』でしょうか?」

マフカ「え…?」

ヒロエ「ははん、分かったで、ソレ」

マフカ「えっ? 本当? ヒロエ」

ヒロエ「ああ、多分大丈夫や」

ユウ「では、答えをどうぞ」

ヒロエ「答えは、>>50や!」

のどかとしずの


ヒロエ「答えは、ノドカとシズノや!」

ユウ「正解です! よく分かりましたね!」

ヒロエ「簡単や、そんなもの」

マフカ「…ヒロエ、どうして分かったの?」

ヒロエ「ん? ああこれはなあ、3人の漢字の下の名前に注目するんや」

マフカ「下の名前…」

ヒロエ「“穏乃”と“憧”と“和”。 このうち、穏乃と和を合体させると“穏和(おんわ)”になるやろ。 つまり、とっても穏やかで優しい性格の人になるわけや」


マフカ「なるほど…」

ヒロエ「“穏和”は、穏やか過ぎてブウを攻撃できひんかったんやろな。
   どや? 正解やろ?」

ユウ「完璧です。 では、約束通りこの“シンドウジ”をお貸ししましょう」スッ

マフカ「…そのあと、ブウはどうなったの?」

ユウ「え? ああ、“穏和”がやられた後に、シズノとアコが合体した“穏憧”が、ボコボコにしちゃいました」


ヒロエ「…これが、“神器”ねえ…」ジロジロ

マフカ「ユウさん、あなたを疑ってるわけじゃないんだけど、ちょっと、ここで使ってみてもいいかしら」

ユウ「いいですよ、どうぞ」

マフカ「えーっと、では早速…」


マフカ「『なんもかんも政治が悪い』!!」キュポンッ


   ボワワワワワ~ン



誰が出てきた?>>56 (新道寺のメンバーの誰かでお願いします)

ヒロエちゃんを追ってきたサキちゃん


※すみません、新道寺のメンバーでいくので、安価下>>57にします



魔人マイル『リザベーショオオォォ―――ッッン!!!』ドドドーン


ヒロエ「わっ、やっぱり変なの出よったで」

マフカ(く、鎖を体中に巻きつけてる… なんなのこの人…)


魔人マイル『おぬしらか? 私を呼んだんは…?』ゴオオオオ・・・


マフカ「あ、はい… えーっと、お願いがあるんですけど、聞いてもらえますか?」


魔人マイル『私に叶えられぬ望みなどなか…! 遠慮なく申せ…!』

ごめん… 罵倒するのはやめて欲しい… 見落とすこともあるんじゃないかと… カタカタ


マフカ「あの、私たち魔王を倒しに行くための仲間を探してるんですけど、『魔術師』を出してもらってもいいですか?」

魔人マイル『ふむ…容易いことよ…』


マフカ「あ、ヒロエ、私言い忘れてたけどあなた戦士やってね」

ヒロエ「ほえ? ふぁ… ま、まあええけど…」


魔人マイル『ではゆくぞっ! リザベーション、セエエブウウウウウウゥゥ―――――ンッッッ!!!』グワアッ


  ドンガラガッシャーン!!!


轟音とともに、もうもうと白煙が立った。

そして、煙が消えるとそこには、紺色のトンガリ帽子とマントを羽織った、魔女姿の>>65が倒れていた。 



ヒロエ「うおおっ! 出た出た!」


サエ「…」


ヒロエ「ずい分ムッチリしたヤツやなぁ」

マフカ「ス、スタイルいい子ねぇ。うらやましい…」


魔人マイル『そなたの願いはこれで終わりか…?』

マフカ「あ、はい。とりあえずは」

魔人マイル『では戻るとするか…! リザベーション、クゥリィアァァァァァ―――――ッッッ!!!』シュウウウウーッ

マフカ「あ! ど、どうもありがとうございました!」

ヒロエ「ほええ・・・ あっという間にリポビタンDの瓶の中に吸い込まれてしまったで…」


サエ「…うーん」

ヒロエ「おっ、魔女さんが目を覚ましたで」


サエ「…ここどこ?」

ヒロエ「ここはなぁ、  …えーっと、定食屋の2階やで… あんた、魔術師なんやろ?」

サエ「どうもそうみたいね。 こんな格好してるし」

ヒロエ「どんな魔法が使えるんや?」ワクワク

サエ「え? いや・・・ とりあえずどんなモノでも“塞ぐ”ことができるけど…?」

ヒロエ「は? ふさぐ?」


ヒロエ「なんやフサグって。よう分からへんな」

ヒロエ「魔術師なら、空飛んだり、時間巻き戻したり、何にもないとこから餃子を出したりとかできるんちゃうのか?」

サエ「はあ? 何言ってんのアンタ? そんなことできる訳ないじゃない。 あなたもしかして中二病?」


ヒロエ「な、なんやとぉ! この団子頭のデカ尻がぁ! うちにケンカ売っとるんかぁ?」

サエ「なによあんたこそ、カニみたいな頭してるくせに! いきなり餃子とかなんとかって、一体なんなのよ!」


ギャーギャー ニャーグワーフニャー!


マフカ「ちょ、ちょっと! ケンカはやめてよ!」

すみません今日は終わります。
安価ありがとうございました。
今週中には絶対に完結させたいので、またちょこちょこ書いていきます。


 淡『テルー、ケンカなんか始めちゃってるけどいいの?』

 照『大丈夫。 二人とも本当はとってもいい人だから、絶対仲良くなる』

 菫『…それにしても、ヒロエもサエも、何かこの世界の住人ではないようだな…?』






マフカ「ヒロエ、今のはまずあなたが悪いわ。 私たちの都合で来てもらったのに、そんな、勝手なことを要求するなんて筋ちがいよ」

ヒロエ「あ… そうやな、悪かった、ちょっとはしゃいでもうたわ。 うちはヒロエって言うんや。 あんた名前は?」

サエ「私はサエ。 サエ・ウスザワよ。 私もきついこと言っちゃってゴメンね」アクシュ


マフカ「サエさん、どんなモノでも塞ぐことができるって…本当なの? あ、私はマフカ・カスガーイと言います」

サエ「本当よ。このモノクルを使うんだけどね」スチャ


マフカ「ためしに、何か塞いでみてくれるかしら」

サエ「いいわよ。 じゃあ・・・」


サエはヒロエの顔をジーッと見つめ始めた。


ヒロエ「ん? なんや…? うお?目が見えん! マブタが開かんでえ!」

ヒロエ「んんん? それに何も聞こえへん! ど、どーなっとるんや?」


サエ「そのうるさいお口も塞ぎましょうかね」ジイイイッ

ヒロエ「・・・・・!!!」モガモガ

マフカ「よく分かったわ。 その辺にしてあげて」


ヒロエ「ぶはっ ぶはっ! な、なんなんや今のは…」

サエ「ごめんね。ちょっと目・耳・口を塞がせてもらったわ」

サエ「口と鼻を塞げば簡単に窒息させられるし、アナルを塞いで便秘にしていたぶることもできるわよ」

ヒロエ「な、なんちゅう恐ろしい魔法や…」カタカタ


サエ「その他にも、銃口を塞いだり、人の能力を塞いだり、電気供給を塞いであらゆる機器を使えなくすることもできるのよ」

マフカ「すごい…最強じゃない…」

ヒロエ「見直したで」




ヒロエ「なあマフカ、うちは戦士なんやから、何か武器を持たないかんよなあ」

マフカ「そうね。 ねえユウさん、この辺に武器やアイテムを売ってるお店はないかしら?」

ユウ「私の知り合いがやっているお店がありますよ。 どうぞ、こちらが地図です」

マフカ「ありがとう! ユウさん、魔王を倒したら、この神器を返しにくるわね。 本当に、何から何までありがとう」

ユウ「お気をつけて」

クロ「次は大きいおもちを連れて来て下さい」






~武器・アイテムショップ「KAINOU」~


ヨシコ「OH、ヤングなガールズが来ましたね。ウェルカム」

マフカ「こんにちは。私たち魔王を倒しに行くんですけど、何か武器を見つくろってくれないかしら」

ヨシコ「OK、まかせなさい。 このマシンガンなんてどうですか? 多分イージーに魔王を穴だらけにできると思いますよ」


マフカ「…おいくらかしら?」

ヨシコ「7000万ゴールドです」

マフカ「とても手が出ないわ。 もっとお手ごろな安い武器はないの?」

ヨシコ「そうですね。 ここら辺なら、全部1万ゴールド以下のプライスです」


ヨシコは木刀、杖、ヌンチャクなどを取り出した。


マフカ「ヒロエ、どれにする?」

ヒロエ「うーん、そやなぁ… ○○○にするか」



※ヒロエの武器、木刀、杖、ヌンチャク、トンファー、鉄扇、こんにゃく、の中からで投票お願いします。 一番早く3票を獲得した武器に決めます。


ヌンチャク


すみません、ちょっと変更します。
19:40になった時点で一番票数の多い武器、ということにします。

ぬんちゃく

ヌンチャクさん


ありがとうございました!
19:40までだと トンファー2票、ヌンチャク2票で同数ですが、次に入ったのがヌンチャクなので、ヌンチャクで決定します。


ヒロエ「うーん、そやなぁ… ヌンチャクにするか」

マフカ「ヌ、ヌンチャク…?」

サエ「そんな物使えるの?」

ヒロエ「まあ大丈夫やろ」

マフカ「・・・使ったことあるの?」

ヒロエ「いや、ないで」

マフカ「えーっとねえ、言っておくけど、ヌンチャクの練習とかしてるヒマはないと思うよ」

ヒロエ「…マフカ、『燃えよドラゴン』は知ってるか?」


マフカ「ブルース・リーが主演したカンフー映画でしょ」

ヒロエ「そや。その中で、ヌンチャクが出てくるシーンは知ってるか?」

マフカ「いや、私映画を観てはいないのよ」

ヒロエ「一度観たほうがええで… リーのヌンチャク捌きはそらあカッコええんやで!」

サエ「…」


ヒロエ「えーっとなあ、こうやって脇の下を通すんやけどな… ホッ!」ブンッ

マフカ「わ! やだここで振り回さないでよ!」

ヒロエ「おろ? おかしいなあうまくいかへんなあ。 もう一回! ホウッ」ブンッ

ゴンッ

ヒロエ「へぶっ!」バタリ

マフカ「…」

サエ「…自分で自分の頭叩いて気絶しちゃった…」


ヒロエ「イテテ…」アタマサスリ

マフカ「何やってんのもう… たんこぶになってるわ」

ヨシコ「アイスノンで冷やしたほうが良さそうですね。 はいどうぞ」スッ

ヒロエ「ああ、すんません」ヒヤー


ヒロエ「マフカ、はよ僧侶を見つけなあかんわ。 僧侶なら、こういう時にスーッとたちどころに治してくれるんやろ?」

マフカ「いやいや、過剰な期待はしないほうがいいわよ」

サエ「ヒロエ、悪いこと言わないからヌンチャクはやめときなさいよ。 杖なんていいんじゃない?とっても使いやすそうよ」

ヒロエ「いやや」

マフカ「頑固ね」

ヒロエ「>>84>>87>>90が、うちがヌンチャクを華麗に使いこなすのを期待しとるんや。 うちは、期待を裏切らない女やで!」

サエ「いや、>>84>>87>>90は、ヒロエがヌンチャク使えなくてあたふたするのを期待してた可能性も微レ存よ」


ヨシコ「ヌンチャクはベーシックな使い方を覚えれば、ビギナーレベルにはすぐなれますよ。 
   後で、1時間くらいだけ私がレクチャーしてあげましょう。 ヌンチャクとレクチャーをセットで1万ゴールドジャストでいいですよ」

マフカ「すみません」

ヒロエ「おおきにぃ、助かるわぁ!」




マフカ「ところで店主さん、私たち“三種の神器”というアイテムを探しているんですけど、何か知りませんか?」

ヨシコ「三種の神器なら、一つは私が持ってますよ」

マフカ「えっ本当ですか? 見せてもらっていいですか?」

ヨシコ「ハイ、これです」トン


ヒロエ「…今度は“リゲイン”って書いてあるなあ…」

サエ「え、なんなの? これが神器?」

マフカ「私なんか思い出してきたわ。 昔歌手をやってた時に、これよく飲んでた」

ヒロエ「マフカ、歌手やっとったんか?」

マフカ「そんな気がする」


ヨシコ「この神器は>>99という名前なのです」

(高校の名前で、新道寺と宮守以外の学校でお願いします)

永水


ヨシコ「この神器は“エイスイ”という名前なのです」

ヨシコ「使う時の呪文は、『この調子でらっくらく~に全国優勝してしまいましょう!』です」


ヒロエ「長いな」

サエ「唱えてる間にヤラれちゃったりしないかしら」


マフカ「店主さん、私たち魔王を倒すために、どうしてもこの神器が必要なんです。売ってもらえませんか?」

ヨシコ「うーん、神器はセールしてないんですね…。 では、あなた方がこの神器を持つにふさわしい人たちなのかどうか、テストさせて下さい。 そのテストに合格できたら、神器をレンタルしてあげましょう」


ヒロエ「またか」

マフカ「どんなテストですか?」

ヨシコ「ふふ、それはオフコース『麻雀』ですよ。 
   ここにいる4人で卓を囲み、半荘戦を3回行いましょう。 それで、一回でも私以外の人がトップになれたら、合格とします」



ヒロエ「なんやずい分ナメられたもんやな」

サエ「私たちを相手に3連続でトップをとる自信があるっていうの・・・?」

ヨシコ「ふふ…」

マフカ「…それでお願いします。テストを受けさせてください!」


対局開始!


キンクリ!


3半荘目オーラス


ヒロエ(ぐぬぬぬぬ・・・!!)

マフカ(つ、強い・・・!!)

サエ(なんなのこの人? 本物の化け物だ… 全力で塞ぎにいってるのに、まるで通じない・・・!!)

ヨシコ「ふう、まったく手応えがありませんね…」


マフカ(1回目も2回目もヨシコさんの圧倒的トップ…)

マフカ(今も、オーラスなのに、私は6万点差… 2位のヒロエですら5万点差をつけられてる…)

マフカ(でも、ここで、負けるわけにはいかない…!)

マフカ(神器が一つでも欠けたら魔王を倒せないし、私の病気も治らない…)

マフカ(このオーラスで逆転するしか、ない…!)


ヨシコ(3人ともなかなかやりますね…)

ヨシコ(サエは能力持ち… ヒロエとマフカはスペシャルな力はないようですが、かなり勘がよくて守りが固い…)

ヨシコ(ふふ… しかし今回は私に一日の長がありましたね… 国士無双十三面待ちをテンパイしました… 和了るのも時間のプロブレムです)


マフカ(・・・!)

マフカ(…やった! 字一色テンパイだ!)

マフカ(…もし、ヨシコさんから南か東が出れば、一発逆転でトップに立てる…!)


ヨシコ(…マフカがテンパりましたね。 かなり強大なオーラ…)

ヨシコ(…しかし、捨て牌を見るに、待ちは恐らく字牌… 私から字牌が出ることはありませんし、マフカはたとえツモってもトップには立てません。 親は私ですから、もう勝負はつきましたね…)フフフ


マフカ(…ヨシコさんから字牌は出ない、か…?)チラ

マフカ(ふう、しょうがない… 奥の手使うしかないか)

マフカ(サエッ! サエ…!)ヒソヒソ

サエ(ん?)

マフカ(あの人の、能力なんて塞がなくていいから、別のとこ塞いでよ…!)

サエ(え…?)

マフカ(分かるでしょ…?)

サエ(あ… はいはい、分かった、やるわよ)



ヨシコは牌をツモり、親指を牌の面に滑らせた。


ヨシコ(! 東…! よし、和了りましたよ…!)


しかしそう思った次の瞬間、ヨシコの目の前は真っ暗になった。


ヨシコ「…!?」

ヨシコ(目が見えません…!)

ヨシコ(うっ! それに、息ができない…!?)ポロッ


ヨシコはせっかくツモった和了牌を落としてしまった。



マフカ「・・・ロン!! 字一色32000点! 逆転トップです!!」




 淡『何これずっこい!』

 照『淡、勝負は非情なるもの』

 菫『…まあ、反則ではない、か・・・?』 







ヨシコ「…仕方ありません。 約束は約束です。 神器“エイスイ”をレンタルしましょう」

マフカ「やった♪」フヒヒ

ヒロエ「よっしゃマフカ! 早速魔人出そか! 僧侶の仲間を呼んでもらうで!」


マフカ「うん! …えーっと、『この調子で』… なんだっけ?」

ヨシコ「『この調子でらっくらく~に全国優勝してしまいましょう!』です」


マフカ「よし! 『この調子でらっくらく~に全国優勝してしまいましょう!』!!」キュポンッ


   ボワワワワワ~ン



誰が出てきた?>>111 (永水のメンバーの誰かでお願いします)




魔人カスミ『はあ、肩がこるわぁぁ~~っっ』ドタプンプ~ンッ


ヒロエ「わっ今度はおっぱいお化けかいな!」


魔人カスミ『なんですって・・・・?』ビキビキビキ


ヒロエ「!」


魔人カスミ『そんなこと言ってると、今日のオヤツは抜きにするわよ~?』


ヒロエ(な、何を言うとるんやこのオバハンは…?)


魔人カスミ『さっきの呪文だけどねぇ~、永水は結局優勝できなかったのよ~
     だ・か・ら、違う呪文に変えてもらえないかしら~?』


マフカ「はあ…、じゃあ、なんて唱えればいいですか?」


魔人カスミ『ええっとねぇ、そうねえ、「霞さんは世界で一番カワイイ!」がいいかな~』

魔人カスミ『いや、やっぱり「霞さんのお肌はピチピチ!」の方がいいかしら~?』

魔人カスミ『うーん、「霞さん17歳ウルトラ美少女!」も捨て難いわ~』

魔人カスミ『ああもうホントに迷っちゃうわ~』タプンタプン


一同「「「…」」」



魔人コマキ『ダメですよカスミちゃん、呪文は公共のものなんですから…』ポワワーン


魔人カスミ『あらコマキちゃん』


魔人コマキ『今の呪文は確かに長過ぎますから、変えるのはいいですけど… そうですね、「みっこみっこは美少女揃い!」なんてどうですか?』


魔人カスミ『う~ん、そうね、コマキちゃんが言うのなら、それにしましょうか』


魔人コマキ『ちゃんとお願いも聞いてあげてくださいよ』シュウウウウー…


魔人カスミ『ごめんなさいね、ということで、次呼ぶときは「みっこみっこは美少女揃い!」って唱えてね?』


マフカ「は…はい… えと…お願い聞いてもらっていいですか?」


魔人カスミ『どうぞ~』ポヨンポヨン


マフカ「あの、私たち魔王を倒すための旅をしてるんですけど、あと、仲間として『僧侶』の子に来て欲しいんです。 ということで、『僧侶』を一人呼んでもらえますか?」


魔人カスミ「はいはいお安い御用よ~」タプンタプン


魔人『じゃあイクわよお~ ゼツ・イチ・モオオオオオオォォ―――――ンンッ!!!』


 ドタドタプンプーンッ!!!


轟音とともに、またもうもうと白煙が立った。

そして、煙が消えるとそこには、教会のシスターのような格好をした>>116が倒れていた。 



荒川憩ちゃん



 照『!!』

 照『ケイ…!!』

 淡『個人戦2位の荒川憩さん!?』

 菫『これは・・・ 頭になかったな。 シスターの格好といったら、やはり有珠山のメンバーが来るのかと思ったが』

 照『うん… 私も、もしあの獅子原さんが来たりしたらどうしようって、内心ハラハラしてた』

 菫『有珠山大将の獅子原爽… ヤツはまだその正体がハッキリ分からないが、今のところ、「おもち好き」「かなりテキトー」「たらし」「トイレ・うんこ・下ネタ好き」などといった変態的要素が満載だからな…』

 照『うん、とっても爽やかで明るくて清々しい人なんだけど、あのクセの強い3人とはソリが合わなそうだから…』

 淡『獅子原さんが“癒す”ってちょっと想像できないもんね』



 照『!!』

 照『ケイ…!!』

 淡『個人戦2位の荒川憩さん!?』

 菫『これは・・・ 頭になかったな。 シスターの格好といったら、やはり有珠山のメンバーが来るのかと思ったが』

 照『うん… 私も、もしあの獅子原さんが来たりしたらどうしようって、内心ハラハラしてた』

 菫『有珠山大将の獅子原爽… ヤツはまだその正体がハッキリ分からないが、今のところ、「おもち好き」「かなりテキトー」「たらし」「トイレ・うんこ・下ネタ好き」などといった変態的要素が満載だからな…』

 照『うん、とっても爽やかで明るくて清々しい人なんだけど、あのクセの強い3人とはソリが合わなそうだから…』

 淡『獅子原さんが“癒す”ってちょっと想像できないもんね』


 照『ケイは、考えられ得る限りで最高のメンバーかも…。 一番年下になるけど、人徳、貫禄ともに申し分ない』

 菫『照… でもちょっと待ってくれ。 荒川というと、あのナース服しか思い浮かばん。 シスター姿の荒川ってどんなんだ?』

 照『はあ…』タメイキ

 菫『なんだよ』

 照『菫って案外不器用だよね。私なんてもう、シスターケイが朝から夜まで何してるか完璧に妄想できるよ?』

 淡『部長のクセに想像力なさすぎ。 ダッサー!』

 菫『・・・』


 照『しょうがないな。菫、とりあえずナース姿のケイを想像して』

 菫『おう…』

 照『そしたら、頭のナースキャップを取る』

 菫『うむ、取ったぞ』

 照『はいそしたら、頭にあのシスターがいつもかぶってるマントみたいのをかぶせる』

 菫『…かぶせた』

 照『ナース服の白を紺色に変える』

 菫『…変えたぞ』

 照『はい完成』

 菫『む…?』

 淡『ギルティギアのブリジットの顔を憩さんに換えてもいいよ。 それにしてもシスター姿の憩さんかわいー! 私も癒されたいなー♪』







ヒロエ「おおっ! 出たで出たで!」

ケイ「うーむ…ぅ」ムクリ

サエ「あ、起きた」

ケイ「あー… どうやらちゃんと着いたみたいやな」

ヒロエ「・・・あ、あらかわ…?」

マフカ「何?ヒロエ知ってる人?」

ヒロエ「…いや、知らん。初めて会う人や。・・・なのに勝手に名前が…」

ケイ「ヒロエさん、うちとあなたは別の世界で会ったことがあるんですよーぅ?」

マフカ「…あなた、何か知ってるの?」

ケイ「えへへ、大体のことは知ってますよーぅ。 うちは、ある人に頼まれてここに来たんや」

ケイ「うちは、ケイ・アラカワ! よろしくたのむで、マフカさん、ヒロエさん、サエさん!」


魔人カスミ『お願い事はこれで終わりかしら~?』

ケイ「あ、カスミさんご苦労様やで。 戻ってみんなのオヤツ作ってあげてくださーい♪」


魔人カスミ『あら助かるわ~。 それじゃあ帰るわね。
     はあっ! 絶一門! 門前清一ツモイーぺーコーで、バイマァァァ―――ンッッ!!』シュウウウウー


サエ「ひええ… あっという間にリゲインの瓶に吸い込まれちゃったよ…」




ヒロエ「よっしゃ! 仲間が全員そろったで!」

マフカ「あとは、三種の神器をもう1つゲットすれば、魔王を倒しに行けるわね」


ヨシコ「三種の神器をコンプリートするのですか? それなら、ここの近くの『シライトダイ』というお茶屋さんのご主人が、残りの神器を持っているはずですよ」

マフカ「ありがとう! よし! それじゃあ、ヌンチャクの練習をするヒロエだけは残って、3人でシライトダイに行きましょう!」

ヒロエ「分かったで。しっかりゲットしてきてくれや! 次会う時は、うちはヌンチャクの達人やで!」 








~お茶屋「シライトダイ」~


タカミ「いらっしゃい…」ズズズッ

マフカ「こんにちは。 お茶屋さんの『シライトダイ』ですね?」

タカミ「はい… 静岡産の最上級玉露が入荷しました。いかがですか…?」

マフカ「ごめんなさい。私たちお茶を買いに来たんじゃないの。 こちらのご主人が、三種の神器をお持ちだという話を聞いて来たんですけど…」

タカミ「ああ… はい、あなた、お客さんですよっ」

セイコ「はいはい、なんですか?」


マフカ「初めまして。ご主人は“三種の神器”の一つをお持ちなんですか?」

セイコ「ああ、持ってますよ。これのことですか?」トン

サエ「今度は“ウコンの力”か…」


マフカ「私たち、魔王を倒すために神器がどうしても必要なんです。 どうか貸してもらえないでしょうか」

セイコ「ほう、魔王を…」ギラリッ

ケイ「お願いしますーぅ」

セイコ「いいですよ、どうぞ、持って行ってください」

サエ「あれ、テストとかないの?」

セイコ「ありませんよ」

マフカ「…呪文は?」

セイコ「そんなのありません。フタを開ければいつでも魔人が出てきます」


ケイ「…マフカさん、なんか変や… ここで一回出して試した方がええで」ヒソヒソ

マフカ「そうね… じゃあ、開けてみるわね」

セイコ「…」ニヤリ


サエ「ちょっと待ってマフカ、なんか嫌な予感がする…」

マフカ「…んーっ、でも、やっぱり使ってみないと分からないし…」キュルッ


マフカはウコンの力のフタを少しひねった。


   ボワワワワワ―――――ッン!!


悪魔トヨネ『ぼっちじゃないよー』ジャ・ジャ・ジャ―――ン


セイコ「あはははっ! ダマされたな! そいつは良い魔人じゃない! 大魔王シロミ様の手下だっ!」



 菫『誠子! お前何やってるんだ!』バチコーンッ!

 誠子『痛ッ! わ、私は何もやってませんよっ!』

 照『くっくっく…』ニヤーリ



悪魔トヨネ『大魔王様に歯向かおうっていう悪い子は君たちかなー? そんな子は、ここでトヨネちゃんがとっちめちゃうよー?』


ケイ「しまった、だまされた…!」

サエ「何このデカい子。 どっかで見たことある気がする…」

マフカ「あらやだ、早くも敵が登場かあ。 みんな! 戦闘態勢よ!」カッ

ケイ・サエ「「おう!」」ザッ


悪魔トヨネ『わっ! 怖い顔しないでよーっ、トヨネは暴力反対だよっ!』


サエ「へっ?」ズルッ


悪魔トヨネ『かけっこで勝負しよーっ! もし君たちが負けたら、魔王様のお城には来ないって約束して! その代わり私が負けたら、おとなしくウコンの力に帰るよー』



ケイ「かけっこ…?」

悪魔トヨネ『3人の中で一番脚の速い人と私が勝負しようかー』


マフカ「サエあなた脚速いんじゃない? 100m何秒?」

サエ「そ、そんな速くないわよ? 16秒くらいかしら…?」

ケイ「うちは17秒はかかりますよーぅ」

マフカ(しょっぼ…! しょうがないわね… 私は13秒台で走れるから、私が出るしかないか…)




悪魔トヨネ『よーっし、じゃあ、このお茶屋さんからあの一本杉までの100mのかけっこ勝負だよーっ!
     ゴール地点に、ビデオカメラ持ったタカミさんにスタンバイしてもらってるよー』


ケイ「じゃあスターターは私がやりますよーぅ。 はい、二人とも位置についてー、 ヨ―――――ッイ!」


悪魔トヨネ『…』

マフカ「…」


ケイ「スタートォッ!!」パーンッ



マフカ「」スタタタタタッ

サエ「わっ マフカはっやっ!」


悪魔トヨネ『…』ノッタリノッタリ


ケイ「なんや、トヨネちゃんめっちゃ遅いなー。 あれならうちでも勝てますよーぅ」


マフカ(何あの子、メチャクチャ遅いじゃない)スタタタ

マフカ(楽勝じゃないの… まったくふざけた茶番だわ)スタタタ


しかし・・・!

マフカが50m地点にさしかかった時、後ろに妖しい気配を感じた。

振り向くと、悪魔トヨネの真っ黒な巨体が、空を飛ぶような勢いで迫ってきていた…!


悪魔トヨネ『おっかけるけどー』サアアアアアッッ


マフカ(ひええっ! 何アレ…!?)


  悪魔トヨネ・・・!   その、魔界でのあだ名は・・・


       『背向(そがい)のトヨネ』・・・!!


  先制した者を・・・  後ろから、わなく・・・!!!



ケイ「あかん! 追いつかれた… ああ! 抜かれてもうたあ!!」

サエ「…あの子能力使ってるわ! よし、こうなったら…!」モノクルスチャッ


ギイイイイイイイッ


サエは全力でトヨネの能力を塞ぎ始めた。


悪魔トヨネ(…あれ? なんか変だよー?)グググッ

悪魔トヨネ(急にブレーキかかった… もーう! あと少しでゴールなのに…!)ハアハア


マフカ(…? トヨネのスピードが落ちた? よし! チャンスだ…!)ダダダダッ


サエ「ぬうううううううっっ!」ジイイイイッ

ケイ「マフカちゃーん! もう少しですよーぅ!」


ダダダダダダダッ


二人はほぼ同時に一本杉を走り抜けた・・・




サエ「どっ、どっちが勝ったのかしら…?」

悪魔トヨネ『わ、私のほうが少し早かったよーっ』ハアハア

マフカ「いいえ、ゴール手前で私がまくったわ」ハアハア

タカミ「ビデオ見ましょう」





<ビデオ判定>

ケイ「…これは、ほんの少しだけ、マフカちゃんが早いで!」

タカミ「確かに…」

マフカ「やったぁ! 勝ったわぁ!!」ワーイ

サエ「マフカおつかれさま!」ハイタッチパーン


悪魔トヨネ『わぁぁあぁあん! …あ、ありがとうございましたぁぁぁ』ポロポロポロ


ケイ(か、かわいい…)

マフカ(…なんか、勝ったのが申し訳なくなってくるわ…)


悪魔トヨネ『うううっ、約束は約束だよ… 私はウコンの力に帰るよ…
     でも! 魔王城では、私の仲間たちが待ち受けてるからね!』シュウウウウ・・・


サエ「消えた…」

ケイ「さてそれじゃあ」

マフカ「ご主人! 本当の神器を出して下さい!」カッ


セイコ「う、うう… 分かりました、これです…」トンッ

サエ「はあ、今度は“スパークユンケル”か…」

マフカ「…名前があるはずですよ」

セイコ「これの名前は>>140です」


(新道寺、永水、宮守、白糸台以外の高校でお願いします)

姫松


セイコ「これの名前は“ヒメマツ”です」

セイコ「魔人を出す時は、『キーウィ対策は、ばっちりおまかせよー?』と唱えてください。 最後の『よー』を、尻上がり調でしっかり伸ばさないと、出てきません」


マフカ「よっしゃあ! これで仲間もそろったし、三種の神器も全てそろったわ!」

ケイ「いよいよ魔王城に向かうんですね!」

サエ「私、燃えてきたわぁ!」


マフカ「一発気合い入れましょう! 大魔王を倒すわよぉ!」

マフカ・サエ・ケイ「「「エイ、エイ、オ―――――ッッッ!!!」」」



<大魔王討伐チーム>

・勇者  マフカ

・戦士  ヒロエ

・魔術師 サエ

・僧侶  ケイ


“三種の神器”

・シンドウジ(リポビタンD)

・エイスイ(リゲイン)

・ヒメマツ(スパークユンケル)



マフカ「って、ヒロエのことハブっちゃかわいそうよね」

サエ「でも、もうあの武器屋さんまでみんなで戻るのもめんどくさくない?」

ケイ「早速、神器を使って、魔人さんに呼んでもらいましょーう」


マフカ「いい考えね、じゃあ行くわよ!」


マフカ「『キーウィ対策は、ばっちりおまかせよー?』!!」キュポンッ


   ボワワワワワ~ン



誰が出てきた?>>145 (姫松のメンバーで、洋榎以外の誰かでお願いします)



漫『準決勝では爆発したで―――ッッッ!!!』ドッカァァ――ッン


マフカ・サエ「「わああっ!」」


漫『あ、すんませんすんません』ペコペコ


ケイ「あらま、スズちゃんかいな」


魔人スズ『準決勝では爆発したで―――ッッッ!!!』ドッカァァ――ッン


マフカ・サエ「「わああっ!」」


魔人スズ『あ、すんませんすんません』ペコペコ


ケイ「あらま、スズちゃんかいな」


ノリでどんどん書いてくとまたミスりそうなので今日は終わります。
また明日続き書きます。
今日も安価対応ありがとうございました。
こんな調子で大丈夫か不安です。
意見・感想等頂けると嬉しいです。


投下していきます。22:30~23:30頃に、安価を3つ出す予定なので、またお願いします。


ケイ「スズちゃん、ちょっとヒロエちゃん呼んできて欲しいんやけど、頼めるーぅ?」


魔人スズ『どこにおるんですか?』


マフカ「『KAINOU』っていう武器屋さんでヌンチャクの練習してるわ」


魔人スズ『ヌンチャク? おっかないなぁ… ほな、呼んできます』ザッ



魔人スズ『変換する・・・!! 物理法則を、魔法法則に・・・!!!』カッ


   どんがらがっしゃーん!


立ち上る白煙…

それが消えると、ヌンチャクを構えたチャイナドレス姿のヒロエが立っていた。


ヒロエ「おーう、神器はそろったんかー?」

サエ「バッチリそろったわよ。 それにしてもなんなのよその格好…」

ヒロエ「おう! 思い切って衣装チェンジもしてきたで。 目指すは春麗や! どや?似合ってるやろ?」

サエ「…」

マフカ「…微妙ね」


ケイ「どうですか、ヌンチャクは使えるようになりましたかぁー?」

ヒロエ「モチのロンや! ほれ、見てみ!」ヒュンヒュンヒュンヒュン

サエ「わっすごっ! 全然軌道が見えない…」

ヒロエ「ヌンチャクのメリットは、このスピードと、読みにくい軌道や! そして、格闘術と融合させての戦闘が、その真髄…!
   魔王城では大暴れしたるで! 熊でも恐竜でもかかってこいや!!」


マフカ「へぇ、頼もしいじゃない」

ケイ「マフカちゃん、それじゃあ魔王城にレッツゴーやね!」

ヒロエ「あかんあかん! その前に腹ごしらえせな! うち、もう腹の皮が背中にくっつきそうなんや」グー

マフカ「そうね! 腹が減っては何とやらと言うものね。 魔人さんに出前をお願いしましょう」

ヒロエ「おう魔人! ええか? お好み焼き、たこ焼き、それと餃子、海鮮あんかけチャーハン、醤油とんこつラーメン、杏仁豆腐、これを全部4人前! 大至急や!」


魔人スズ『ああ、はいはい… じゃあ、急いで鉄板焼き屋と中華料理屋に行ってきます』


ヒロエ「5分以内で頼むで!」







出前完了


ヒロエ「うっひょ~っ! パラダイスやで~!」グヘヘ

マフカ「おいしそうね!」

サエ「私もお腹すいてたのよね」

ケイ「早速いただきましょーぅ!」


一同「「「「いただきます!!!!」」」」


ワッシワッシ モッグモッグ ガッツガッツ マッギュモッギュ


ヒロエ「おう魔人さんご苦労さんやで! あんたもこっち来て一緒に食おうや!」

魔人スズ『あ、いいんですか?』ジュルリ

ヒロエ「ええでええで! それにしてもあんたも初めて会った気せえへんなあ。 めっちゃ親しみやすいで!」ウリウリ

魔人スズ『は、はは…』


マフカ「ねえケイ、あなた初めて来た時から私たちのこと知ってたけど、一体なんでなの?」モグモグ

ケイ「ああ、そうやね。 じゃ、いろいろ説明するで、みんな食べながら聞いてなー」ムグムグ


ケイ「えーっとなあ、まず、今うちらがいるこの世界とは別に、“現実世界”というものがあるんや」

ケイ「マフカちゃんをのぞいた私、ヒロエさん、サエさんは、現実世界でお互いに会ったことがあるんや。 ヒロエさんが私に既視感を持っていたのもそのせいやで」

サエ「この世界とは別の“現実世界”…? じゃあ今私たちがいるこの世界は何なの?」

ケイ「ここは、現実世界のうちらが眠っている時に見ている夢の世界やで」

サエ「…夢? それじゃあ、夢から覚めて現実世界に戻れば、この世界は消えてなくなるの?」

ケイ「いや、そんなことはないんや。 ここは、複数の人が同時にアクセスすることができる“共有夢(コモン・ドリーム)”という世界で、うちらがいなくなっても、現実世界とはまた違うパラレルワールドとして続いていくんや」

ケイ「そして、現実世界とコモン・ドリームは関連し合っているんや。 だからもし、この夢の世界で命を落とすようなことがあったら、もう現実世界には戻れない、つまり現実世界の自分も死んでしまうんや」


マフカ「…私だけは現実世界でもみんなと会ったことがない、ということだけど、それはどうしてなの?」

ケイ「マフカちゃんは特殊なんや。 うちらがいた現実世界の20年も前の世界から、時空を越えてここに来てるんや」

ケイ「つまりマフカちゃんは本当はうちらより20歳も年上なんやけど、うちらと同じ世代の時に、このコモン・ドリームにアクセスしてきたんや」


ヒロエ「頭こんがらがりそやな。 まあつまり、うちにとってはマフカは昔の世界の人で」

マフカ「私にとってはみんなは未来人ってことね」

ケイ「うん、そういうことやで」



マフカ「・・・そういえば、ケイは“ある人に頼まれて”ここに来たって言ってたけど、その“ある人”って誰なのかしら?」

ケイ「それは、うちのオカンですよーぅ」

サエ「え? ケイのお母さん?」

マフカ「…どういうこと?」


ケイ「マフカちゃん、あんたはな、現実世界でガンという病気にかかり、手術を受けたんや」

ケイ「20年前、その手術を担当した医師の一人に、うちのオカンがいたんや」

マフカ「…ケイのお母さんが、私の手術を…?」

ケイ「オカンは、手術の最中、マフカちゃんが20年後のコモン・ドリームにアクセスしてることに気付いていたんや」

ケイ「だから、20年たってから、マフカちゃんを助けるために、娘の私をこの世界に送り込んできたっちゅうわけなんや」


マフカ「…その手術はうまくいったのかしら?」

ケイ「いや、オカンはそれは教えてくれんねん…。 ただ、ハッキリしているのは、この世界でマフカちゃんがあわあわ病を治すことができれば、手術は成功する。 逆に、もしあわあわ病を治すことができず死んでしまうと、現実世界の春日井真深も死ぬことになるんや」


ヒロエ「大体分かったで。 つまりこれからうちらが魔王を倒せば、マフカの病気は治るんやろ? そして、現実世界の真深さんも助かるわけや」

ケイ「そういうことや。 魔王さえ倒せば、タコス国の長老があわあわ病を治してくれますからね」



ヒロエ「マフカ! 安心せえよ! このヒロエ・アタゴが、絶対にお前を救ってみせるで!」

マフカ「…でも、魔王城にはどんな強敵が待ち受けているか分からないわ。 もし、危なくなったら、逃げてもいいからね?」

サエ「何言ってんのマフカ? 友達を見捨てるなんて、そんな、死ぬより恥ずかしいことを私たちがすると思う?」

ヒロエ「そうや! 絶対に魔王を倒してみせるで!」

ケイ「うちらはみんな一蓮托生…4人で1つの命ですよぅ! マフカちゃん!!」

マフカ「・・・ありがとう! みんな・・・!!」ウルウル







出前完食

ヒロエ「ふーっ! 食った食った!!」ポンポン

サエ「おいしかったねー! よっし充電完了よ!」

マフカ「じゃあ魔王城に行きましょうか!」

ヒロエ「おう! あ、魔人さん悪いけど片付けも頼むな」

ケイ「ごめんなースズちゃん。 今度現実世界のあんたに何かおごっとくからね」


魔人スズ『はいはい、いいですやっときますよ。 気を付けて行ってきて下さい』ガチャガチャ


マフカ「じゃあこの魔法の仮面で移動するから、みんな手をつないで輪になって!」カパッ


 プシューッ


マフカ「心の中で『魔王城魔王城』って唱えてね!」


一同((((魔王城魔王城魔王城魔王城・・・・))))



 菫『ついに魔王城へ行くのか…』

 淡『一体どんなバトルが待ってるのかね』

 照『書いてる私も分かんない…』






~魔王城正門~


マフカ「着いたわ」

ヒロエ「なんやフツーの城やな」

マフカ「もともとはタコス国王の城だからね」

サエ「じゃ、入ってみようか」ギイイ・・・ッ


スコヤ「いらっしゃいませ。 どちらさまですか?」

マフカ「えーっと、私たち魔王様に会いたいんですけど」

スコヤ「魔王様に? 失礼ですがアポイントメントは?」

ヒロエ「そんなもんあらへん。 うちらは魔王を倒しに来たんや!」

スコヤ「あらそうでしたか。 では、あなた方をとっちめてくれる悪魔さんの元へご案内しましょう」スタスタ


スコヤ「あ、申し遅れましたが、私、大魔王シロミ様に城内の案内を仰せつかっております、スコヤ・コカージと申します。 どうぞお見知りおきを」

スコヤ「悪魔さんたちは地下で待っています。 どうぞこちらへ。 あ、足元気を付けて下さいね」トントントン


城の地下へ降りると、そこには、3つの洞穴があった。


スコヤ「3人の悪魔さんたちが、それぞれの洞穴の奥で待っていますので、一人ずつ、中に入って下さい。
   えーっと4人いらっしゃいますから、1人は私と一緒にモニタールームへ行って、バトルの観戦としゃれこみましょう」


マフカ「じゃあ、非戦闘員のケイはスコヤさんと一緒にいて。 サエ、ヒロエ、私の3人で悪魔をやっつけに行くわよ」

ケイ「一人一個ずつ神器を持っていけばええね。 はい、じゃあ、マフカちゃんには“ヒメマツ”、ヒロエさんには“シンドウジ”、サエさんには“エイスイ”を渡しとくで」

サエ「ありがとう。 …うーん、私、一番左の洞穴に行きたい。 なんか、誰かが呼んでる気がする」

マフカ「そう。 じゃあ、私は右の洞穴に行ってみるわ」

ヒロエ「よっしゃ!じゃ、うちは真ん中に入ってみるで!」


スコヤ「中にいる悪魔さんをK.O.できたら、その悪魔さんから洞穴を抜けるための鍵をもらうことができます。
   もし、3人全員が鍵をゲットし、外に出てくることができたら、私が魔王様の所へ案内いたしましょう」



ケイ「じゃあ私からはみんなに一粒ずつ、この魔法のあめ玉をあげるで。 攻撃を受けて体力を消耗した時、これをなめれば、少し回復しますよーぅ」

ヒロエ「ほう、うまそうなアメちゃんやな。 今なめちゃいかんの?」

ケイ「ピンチの時までとっといた方がええで!」

ケイ(…なーんてね。 あれただのコーラ味のあわ玉やけどね。 ま、プラシーボ効果で何とかなるやろ)


ケイ「あと、みんなに一つだけアドバイス。 洞穴の奥で待ち受けている悪魔は、現実世界で会ったことがある人とそっくりやけど、別物や。 彼女らは、このコモン・ドリームの調和を乱す夢魔、つまりナイトメア… 情けをかけずに、ボッコボコにしたるんやで」

ケイ「マフカちゃんは、会ったことないやろうけど、どんな子が出てきても油断せず仕留めるんやで!」

マフカ「分かったわ。 じゃあ、行くわよ!」

サエ・ヒロエ「「おう!!」」







<ヒロエサイド>


ヒロエ(…)テクテク

ヒロエ(暗いなあ…)テクテク

ヒロエ(どこまで歩けばええんや… ん…? あれは…?)ポワアアアアッ


前方が明るくなってきたかと思うと、ヒロエは、古い民家の前に立っていた。


ヒロエ「なんや…? この家に悪魔がいるんかいな?」


?『…アタゴさん、よく来たね。 私が相手だよ』ス―――ッ


妖しげな声がしたかと思うと、民家の縁側に、突然、おかっぱ頭の小柄な少女が現れた。


悪魔クルミ『私は、シロの側近、悪魔のクルミ・カクラ。 シロに会いたいなら、私を倒してごらんっ!』カッ






<サエサイド>


サエは、暗い洞穴を歩いていくと、いつの間にか、雪がシンシンと降りしきる野原に来ていた。

遠くで、電車が走っているのが見える。


サエ「…うっ さぶっ…」ブルッ



?『待ってたよ、“現実世界”の私・・・』


後ろから声がして振り向くと、そこには、なんとサエと全く同じ容姿をした少女が立っていた。


サエ「え!?」


悪魔サエ『私は、悪魔のサエ・ウスザワ… あなたの分身みたいなものよ』ニタリ






<マフカサイド>


マフカ「・・・」

マフカ「なによ、ここ…?」


マフカが洞穴を抜けると、そこは爽やかな風の吹く高原で、何十頭もの羊たちがのどかに草をはんでいた。


マフカ「…ジンギスカン鍋食べたいわねえ…」ジュルリ


?『クイシンボサン! タベチャ、ダメ!』


マフカ「え…?」


声のした方を見上げると、高台の上に、ホワイトボードを持った、金髪の天使のような少女が立っていた。


悪魔エイスリン『シロヲ、イジメル、ワルイコ! エイスガ、アイテダヨ!』キランッ


<ヒロエサイド>


ヒロエ「なんや、ずい分ちんまいのが相手やな。拍子抜けだわ」

悪魔クルミ『う、うるさいそこ! 私はザシキワラシなんだよ! 怖いんだぞぉ!』プンプン

ヒロエ「ほー、妖怪さんが相手かいな。 じゃ、こっちもこれを使うかい!」スッ


ヒロエは神器“シンドウジ”を取り出した。


ヒロエ「えーっとなんだっけ? あ、思い出したで! よし!」


ヒロエ「『なんもかんも政治が悪い!』!!」キュポンッ



   ボワワワワワ~ン



誰が出てきた?>>174 (新道寺のメンバーの誰かで、一応哩抜きでお願いします)



魔人キラメ『真打ちは後から登場するってええええっっっ!!!』スバランラーンッ


悪魔クルミ『え!? 何!? まさか2対1?』


魔人キラメ『いえいえ、それはやはりすばらくありません! ここはやはりタイマン勝負でしょう!
     私は、アタゴさんのセコンドについて、アドバイスをしたりなど、色々バックアップをしたいと思います。 よろしいですね? アタゴさん?』


ヒロエ「お、おう…」

ヒロエ(なんやもう… 2人がかりでボコってまえば早いのに…)チッ

相性とか考えた方がいいのかな
エイちゃんには肉体的な力で突破できそうなキヌと実際の対戦で+だったのよー、どっちが良いか
塞ボンはやっぱはっちゃん?

安価下


<サエサイド>


悪魔サエ『この世に、同じ人間は二人はいらないわ…』モノクルスチャッ


ジイイイイイイッッ


サエ「!!」

サエ(私を塞ぎにきてる…?)

サエ(しまった! 目が見えない…!!)

サエ(まずい! ここは神器でなんとか…!)スッ


サエは、目を塞がれながらも神器“エイスイ”を取り出した。


サエ(えーっと呪文は、なんだっけなんだっけ…)

サエ(そうだ! たしか…)


サエ「『この調子でらっくらく~に全国優勝してしまいましょう!』!!」キュポンッ


シ―――――ン・・・



悪魔サエ『な、何言ってんのコイツ!? 頭おかしくなった?』

>>176ぶっちゃけ>>1は何も考えてないので誰でもいいです。
完全におまかせします。

>>178
ありがとう……しかし、すまんが離脱
眠気が、生活リズムが


サエ(しまったしまった! なんかあのおっぱいお化けのやつ、呪文変えたんだった!)

サエ(ああもうなんだっけなんだっけ! なんか、イラッとくるような呪文だった…)

サエ(・・・思い出した!)


サエ「『みっこみっこは美少女揃い!』ぃぃ!!!」キュポンッ



   ボワワワワワ~ン



誰が出てきた?>>181 (永水のメンバーの誰かで、一応霞抜きでお願いします)

こまきちゃん



魔人コマキ『全力以上で! あたらせてもらいますぅぅ!!!』オモチアタァァ―――ック


魔人コマキは、現れると同時に悪魔サエの顔面におもちアタックを直撃させた。


悪魔サエ『あうっ!』ポロッ


悪魔サエはその衝撃でモノクルを落としてしまった。

その瞬間、サエの目が開いた。


サエ「た、助かった・・・」ゼーゼー


魔人コマキ「ウスザワさん、油断してはいけません。 またすぐ来ますよ!」


サエ「あ、ありがとう魔人さん…  よしっ」キッ


サエは、悪魔サエを鋭くにらみ付けた。


サエ「おもしろいじゃない! 私自身が相手なんて…! 本気でやってあげるわ、覚悟しなさい!!」カッ


>>179
オヤスミ。読んでくれてありがとう。


<マフカサイド>


マフカ「え? え? えええっ? あ、あなたが、悪魔…?」


悪魔エイスリン『ソウダヨ!』


マフカ「じょ、冗談でしょ? どう見たってあなた、悪魔というよりは、天使さんよ…?」


悪魔エイスリン『バカニ、シナイ! ワタシ、スゴク、ツヨイヨ!』プンスコ=3=3


マフカ(いやいやいやいやいや)

マフカ(たとえこの子が悪魔だとしても、こんな可憐な子を攻撃なんてできないわよ…)

マフカ(うーん、ちょっと脅かして、鍵だけもらってとっとと出ようかしら…)

マフカ(脅かすのも心が痛みそう… 代わりに魔人さんにやってもらおっと)スッ


マフカは、神器“ヒメマツ”を取り出した。


マフカ「よし、『キーウィ対策は、ばっちりおまかせよー?』!!」キュポンッ


   ボワワワワワ~ン



誰が出てきた?>>186 (姫松のメンバーの誰かで、一応漫抜きでお願いします)

のよー

安価ありがとうございました!
投下していきます。今日は安価はありません。



魔人のよー『さて私の出番なのよー』ポワポワポワア~ン


マフカ(わ!! 頭の両側にチョココロネつけてる…!)

マフカ「あなたすごい髪型ね。 それどうやってるの?」


魔人のよー『毎朝2時間かけてセットしてくるのよー』


マフカ「あら、アイドルとして見習いたいわ。 そのおしゃれ根性」


魔人のよー『あなたアイドルさんなのー?』


マフカ「…えーっと、 …うん、今そう言ったわね、私… どうも“現実世界”でアイドルやってたみたい」


魔人のよー『ステキなのよー。 私は魔人のユーコ・マセ! よろしくなのよー』


マフカ「えーっとね、早速お願いしたいことがあるんだけど…」


魔人のよー『どうぞ言って下さいなのよー』


マフカ「あそこにいる金髪の女の子、悪魔なんだけどね。 ここから出る鍵を持ってるのよ。 ちょっと脅かして、鍵をもらってきてくれないかしら?」


魔人のよー『…』


魔人のよーはエイスリンを見ると、猛然と怒り出した。


魔人のよー『あんな子を脅迫するなんて、できるわけないのよーっ! あなた鬼なのよー。 ワカメって呼びますよー?』


マフカ(…何よワカメって…)



<ヒロエサイド>  悪魔クルミ VS ヒロエ&魔人キラメ


ヒロエ「ほんじゃまあ、こいつ使ってサクッと勝負決めたろかな」スチャッ


悪魔クルミ『何それ。 チャイナドレス姿にヌンチャクって… バカみたい! きもちわる!』


ヒロエ「な、なんやと! も、もう手加減せえへんからな!」ヒュンヒュンヒュン


ヒロエは得意のヌンチャクを振り回し始めた。

しかし、次の瞬間には、クルミの姿はどこにも見当たらなかった。


ヒロエ「…あれ? あいつどこ行った?」


魔人キラメ『気をつけて下さいアタゴさん! ザシキワラシは変幻自在に消えることができるのです!』


ヒロエ「な、なんやと…? そんなんどうやって闘ったらええんや…?」


 






<サエサイド>  悪魔サエ VS 人間サエ&魔人コマキ


悪魔サエ『…面白い冗談だね。 私に覚悟をしろなんて』スチャッ


悪魔サエは雪の上に落ちたモノクルを拾い上げると、再び右目に装着した。


悪魔サエ『言っておくけど、あなたはただの人間で、私は悪魔。 能力には何十倍もの差があるのよ』

悪魔サエ『見せてあげるよ、悪魔の“塞ぎ”をね』ジイイイイッ


サエ「!」

サエ(ふん! さァ、かかってくるがいいよ… 悪魔の私!)カッ







<マフカサイド>  悪魔エイスリン VS マフカ&魔人のよー


悪魔エイスリン『フタリトモ ゴチャゴチャ ウルサイヨ! マトメテ ヤッツケテヤル!』


エイスリンはそう言うと、ホワイトボードに絵を描き始めた。


悪魔エイスリン『ハイ! コレ!』バッ


マフカ「…テディ・ベアの絵?」

魔人のよー『かわいいのよー』


悪魔エイスリン『ワタシノ ウチノ ヌイグルミ!』


マフカ「・・・うん、で、何なの・・・?」


悪魔エイスリン『デテ オイデェッ!!』ブオンッ


   ボワワワワ~ンッ


悪魔エイスリンがホワイトボードを上から下へ思いっ切り振ると、なんとホワイトボードから、5mほどもある巨大なテディ・ベアが出現した。


悪魔エイスリン『クマサン! ヤッチャイナ!!』


クマ『ガオーッ』


マフカ「」

魔人のよー『』







<ヒロエサイド>

ヒロエは、ジッと目をこらしてクルミを探していた。

しかし、何も見えてこない。


その時であった。


魔人キラメ『アタゴさん! 下! 下です!!』


キラメが叫んだ時にはもう遅かった。

ヒロエが足元に視線を送った時には、しゃがみこんだ小柄なクルミが、水面蹴りを放っていたのである。


スパ――ンッ


ヒロエ「あっ」


両脚を刈り取られ、もんどり打って尻餅をつくヒロエ。


ヒロエ「アイタタタ…」


しかし次の瞬間には、クルミがヒロエの脚の上にのしかかってきた。


ヒロエ(あかん! マウントを取る気か?)


身がまえるヒロエ。

しかし、意外なことにクルミはくるりとヒロエに背中を向けた。 そしてヒザの上にちょこんと座って、背中をあずけてきたのである。


悪魔クルミ『じゅうでん! じゅうでーん♪』


ヒロエ「・・・・」






<サエサイド>

悪魔サエ『…』ジイイイイッ


サエ(アイツ、今度は何を塞ぐ気?)

サエ(…)

サエ(…はあ? あれええ…?)


サエは、急に何の音もしなくなったことに気がついた。

そして、今までシンシンと降りしきっていた雪が、空中でピタリと止まっているのを目撃したのだ。


サエ(な、なんだ、これ…? まさか、時間が、止まっている…?)

サエ(か、体が、動かない…!)ググッ


次の瞬間、サエは、突然後ろに現れた悪魔サエに、コブラツイストをキメられていた。


サエ「あいた! いたっ! いたっ! いたい!!」バタバタ


悪魔サエ『あははははっ! 私は、「時間の流れを塞ぎ止める」ことができるんだよ!』

悪魔サエ『私、最近女子プロレスにハマッちゃってて。 悪いけどちょっと、プロレス技の練習台になってもらうね』ギイイイッ


サエ「あいたたたたたたたたたたたたっっっ!!!」






<マフカサイド>

クマ『ウガアアアッッ!』ブンッ ブンッ


巨大な拳を振り回して攻撃してくるテディ・ベア。

その連撃を、マフカは持ち前の運動神経で何とかかわしていた。


マフカ「ななななんなのよコレ! こんなのに勝てるわけないじゃん!」

魔人のよー『逃げるしかないのよー』


悪魔エイスリン『アハハハッ! ヤッチャエ! ヤッチャエ!!』キャイキャイ♪






<ヒロエサイド>

魔人キラメ『いけませんアタゴさん! その「充電」という技は、カクラさんの十八番です! 体力を吸い取られますよぉ!!』


ヒロエ「な、なんやと…?」


ヒロエはあわてて後ろに倒れこみ、体を転がしてなんとか充電を逃れた。

しかし次の瞬間には、クルミの姿はまた消えていた。


ヒロエ「クッ…!」


急いで立ち上がろうとするヒロエ。 しかし、脚に力が入らない。


ヒロエ(…あかん、体力を奪われたか…?)


ふらふらと立ち上がるヒロエ。


ヒロエ(あかん、こんなんじゃ闘えん!)

ヒロエ(…そや! ケイからもらった体力回復のアメ玉があったはずや)ゴソゴソ


ヒロエはあわ玉を取り出して口に放り込んだ。

思い込みの激しいヒロエ…! プラシーボ効果、発動…!!


ヒロエ(よっしゃああぁ! 力が漲ってきたでえぇ!!)カッ



また目をこらしてクルミを探すヒロエ。


魔人キラメ『アタゴさん、ダメです。 カクラさんは、あの竹井さんに「私にとってはこの子が一番オカルトだわ」と言わせたほどのステルス能力を持っています。 目で探すのには無理があります!』

魔人キラメ『音です! ザシキワラシは、姿は見えなくても、音でその存在が分かるそうです。 耳で探すのです!』


ヒロエ(…ムチャ言ってくれるでまったく… こんな何もない所で、音で相手を探すなんて、不可能や…)

ヒロエ(いや、まてよ…? 足音を聞き取れる所に移動すれば…!)


ヒロエは民家の裏側にある林の中に入った。 そこの地面には、枯れ葉が敷きつめられている。


  サクッ   サクッ


ヒロエ(ここなら、近づいてきたら足音が聞こえるはずや… さあ、来い!)



ヒロエは、林の中で息をひそめ、目をつぶってジッと耳をすました。


ヒロエ(集中するんや… 必ず足音が聞こえるはずや…)


その時…!


   サクッ


ヒロエ「!」

ヒロエ「そこやあ!」ブンッ


ヒロエはわずかな音のした方へ、ヌンチャクを投げつけた。


『あうっ!』


声とともに、クルミの姿が現れる。


ヒロエ「もらったでぇ!」サササッ


ヒロエはダッシュでクルミに駆け寄り、みぞおちにヒザ蹴りを放った。


悪魔クルミ『ぐっ!』


腹をおさえて前かがみになるクルミ。


ヒロエ「とどめや!」


そのクルミの背中に、ヒロエは右ひじを打ち下ろした。


悪魔クルミ『あっが・・・』バタリ


小さくうめくと、クルミはそのまま地面に倒れ伏した。



魔人キラメ『すばら! さすがはアタゴさんです!』







悪魔クルミ『ハッ』

ヒロエ「目ぇ覚ましたかい。 大丈夫か?」

悪魔クルミ『ううう… くやしい… でも、約束は約束だね。 はい、洞穴を抜ける鍵だよ』スッ


ヒロエ「おおっ、おおきにな! よっしゃ第一関門クリアや! キラメ! 行くで!」

魔人キラメ『はい!』







<サエサイド>


サエ「いたたたたたたぁっ!」

悪魔サエ『どう? 私のコブラツイストけっこうキクでしょ?』ギリギリ


サエ「くっそっ!!」スルッ


サエは、なんとか体をよじってコブラツイストを抜け出た。


サエ「っちぇりあぁぁっっ!!」ブンッ


間髪入れず、悪魔サエの顔面に裏拳を放つ…!

しかし、サエの拳は、悪魔サエの顔の直前でピタリと止まった。


サエ(くっ… また、時間を…!)


悪魔サエは、時間を止めてる間にゆうゆうとサエの後ろに回りこみ、サエの背中を突き飛ばした。


サエ「あうっ」バタリ


悪魔サエ「さーて、次は逆エビ固めだよ」


悪魔サエは、サエの背中にドシンと腰をおろすと、サエの両脚を両脇に抱えこみ、思いっ切り後ろにのけぞった。


サエ「あいたたたたたたたたたたぁぁっっ!! ギブギブギブギブ!!!」バタバタバタ


サエ(ああもう! そういえばコマキは何してるの? ピンチなんだから助けてよっ!)キョロキョロ


魔人コマキ『…』Zzzzzzz…



サエ(なんで寝てるんだよおおおおぉぉぉっっっ!!!)


サエ「オイッ! この魔人! こんにゃろ! 起きろ! 起きろぉ!!」ジメンバンバン


魔人コマキ『…あ』ハッ

魔人コマキ『ご…ごめんなさい少し寝てました… すみません、疲れてるとたまに…』


サエ「 いいから助けてよぉっ! 」


魔人コマキ『あらすごい。 なんて技ですかそれ?』

悪魔サエ『逆エビ固めですよ』ドヤッ

魔人コマキ『カッコイイですね。 でも! それ以上はさせませんよ!』オッパイアターック

悪魔サエ『おっと』スイッ


悪魔さえがおもちアタックをかわしたスキに、サエはなんとか逆エビ固めを抜け出ることができた。


サエ「はあはあはあ… うう、体中が痛え…」ボロッ

サエ(そうそう、攻撃を受けた時にって、ケイが渡してくれたアメがあったわよね)ゴソゴソ


サエは、ケイからもらったあわ玉を口に入れた。


サエ「…」ムグムグ

サエ(さあ、これで痛みも引…く… …変だな、なかなか効いてこないわね…)ハテ




サエ「コマキ! あいつ時間止めてくるのよ。 何とかできない?」

魔人コマキ『あら、かなり高等な魔法を使う方なんですね。 それでは、私も本気を出しましょうか…』スウウウウウ…


サエ「!?」ゾクッ


悪魔サエ『いつまで待てばいいのかな? そろそろ行くわよ?』ジイイイイッ


サエ「コマキ! きたきた! なんとかして!」


降りしきる雪がゆっくりになり始め、また止まった… と思ったら、逆に猛烈な勢いで雪が降り始めた。



雪「ドドッドドドドドッドッドドッドドドドドドッ!!」



サエ「わっ な、何これ?」

魔人コマキ『時間を滝のように押し流す神様をおろしました』ニコリ


悪魔サエ『? な、何これ? 時間流の勢いが速過ぎて塞ぐことができない!?』


魔人コマキ『ふふっ 能力対決なら、悪魔より神の方が上ですよ』


悪魔サエ『くっ…!』


次の瞬間、悪魔サエは、後ろから忍び寄ったサエに羽交い絞めにされていた。


悪魔サエ『あっ しまった…!』


サエ「ボヤッとしてるんじゃないわよっ! 私も、最近女子プロレスにハマってるんだからぁっ!」

サエ「必殺!! ドラゴン・スープレックス―――――ッッッ!!!」グワアッ


   ドカーンッ!!


悪魔サエ『うっぐ・・・っ』バタリ


後頭部をしこたま地面に打ち付けられた悪魔サエは、そのまま雪野原に倒れ伏した。


サエ「はあ、はあ・・・ な、なんとか倒せた・・・」






悪魔サエ『ハッ』


サエ「目ぇ覚めたわね。 ごめんねやり過ぎたわ。 大丈夫?」


悪魔サエ『ううっ… 神様を使ってくるなんてチート過ぎるわ…
     でも、約束は約束よね。 はい、これが鍵よ』スッ

サエ「やった! ありがとう! よし、じゃあコマキ、行くわよ!!」


魔人コマキ『ZZZZZ・・・・』



サエ「だから寝るなああぁぁぁ!!!」







<マフカサイド>


クマ『ガアアッ!』ブンブンブンッ


悪魔エイスリン『アハハッ イツマデモ ニゲラレナイヨ!』


マフカ「くっ…!」


必死でテディ・ベアから逃げ回るマフカ。 しかし、足元の石につまずき、バランスを崩してしまった。


マフカ「あっ…」グラッ


そこへ迫る、テディ・ベアの巨大な拳…


   ボフンッ!!


マフカ「ッキャアアアッ!」


まともに拳を受けたマフカは、10m近くもフッ飛んだ。

そして・・・


ボンッ


羊「…メェー…」


草を食べていた大きな羊に激突してしまった。


マフカ「あいててて…」

羊「メェーッ(いてーなコノヤロウ)」

マフカ「あらごめんなさい。 でもあなたのおかげで助かったわ。 あのまま地面に激突してたらヤバかった…」


マフカ(ううっ、でもやっぱり背中痛い…)

マフカ(そうそう、ケイが、攻撃を受けた時にって、渡してくれたアメがあったわよね)ゴソゴソ


マフカはあわ玉を口に放り込んだ。


マフカ(…)

マフカ(…全然効かねえ。 ケイのやつ、だましたわね…)



クマ『グワアアオッ!』ドシンドシーン!


再び迫ってくるテディ・ベア。


マフカ(あの子は、ホワイトボードに描いたものを何でも具現化できるのね…)

マフカ(それなら、こちらも何か魔法的なもので対抗しないと勝ち目はないわ… どうしよう…)ポクポクポク

マフカ(そうだ! それなら、私はアイドルなんだから、歌で対抗できないかしら…!)チーン!


マフカ「ユーコ! 私を、アイドルの格好にして!」


魔人のよー『え?』


マフカ「早く!」


魔人のよー『わっ分かったのよー。 じゃあ、 「転!装!」(コスチューム・チェンジ!)』ノヨヨヨ~ンッ



魔法で、春日井真深のアイドル姿に転装したマフカ。


マフカ「次は、私の歌に魔法をかけて、全て具現化するようにして!」


魔人のよー『了解なのよー。 マジカル・ソング・スタートォッ!  なのよー』



羊の群れの集う高原に、マフカの澄んだ歌声が響き渡った。


『寝ても 覚めても 私の頭は あなたでいっぱい♪

     ああ あなたと いつも一緒に いられたら いいのにな♪

 もし 私の体が 小さく小さく なってしまえたら♪

     あなたの ポケットに入って どこまでも あなたについていくわ♪』


マフカが歌うと、その体は小さく小さく、ポケットに入るほど小さくなってしまった。



クマ『…グルル…?』


マフカの体は小さ過ぎて、巨大なテディ・ベアには見つけられない。


悪魔エイスリン『アレ? アノコ、ドコ イッタノ?』キョロキョロ


その時、エイスリンは、自分の腰のあたりに、何かモゾモゾと動くものがあるのに気づいた。


悪魔エイスリン『…?』


下を見ると、スカートのポケットから、小さなマフカが顔を出していた。


マフカ「ヤッホー」


悪魔エイスリン『ワァ カワイイ!』


エイスリンは、マフカを手のひらの上に乗せた。

すると、マフカはまた澄んだ声で歌い出した。


『かわいい かわいい 私のエイスリン♪
    
    羊たちを 私が 数えてあげるから 安心して おやすみ♪

               私の おひざの上で 安心して おやすみ♪』


悪魔エイスリン『ウ―――ン・・・』zzzzz…


歌が終わった時には、エイスリンは、元の大きさに戻ったマフカのヒザに頭を乗せ、スヤスヤと眠っていた。



マフカ「・・・ごめんね。 ポケットの鍵、もらっていくわね…」チャラッ




「悪魔たちの洞穴」、三人全員、突破!!








~モニタールーム~

スコヤ「…すごい… 3人の悪魔を全員倒してしまうなんて…」

ケイ「ふふーん、彼女たちは、選りすぐりの闘士やからな! さあ、魔王様の所に案内してもらいますよーぅ!」

スコヤ「仕方がありませんね。 分かりました」スッ






~洞穴の外、全員集合~


ケイ「みんな通過できて良かったですぅ! 見ててハラハラしましたよーぅ!」

ヒロエ「いやーっ、ほんま苦戦したけどなんとかなったで。 キラメのおかげや」

魔人キラメ『いえいえ、私は何もしていませんよ』

サエ「私もやばかった。 自分自身と戦うなんて、貴重な体験ができたわ」

魔人コマキ『いよいよ大魔王との決戦ですね』

マフカ「魔王って、一体どんなヤツなのかしら…」

魔人のよー『どんなのが出てきても、これだけいれば楽勝なのよー』


マフカたち7人は、スコヤに大魔王の間へと案内された。


スコヤ「こちらの部屋に魔王様がいらっしゃいます。 では、開けますよ」


一同「「「「ゴクリ・・・・!!!!」」」」


ガッチャッ

ギイイイイイ・・・・・







~大魔王の間~


スコヤ「魔王様、あなたを倒すという人たちを連れてきました」

魔王シロミ『…あぁ、そうなの? ダルい…』


そこには、マッサージチェアーに腰掛け、ナマコのようにグテ~ッとリラックスしている銀髪の少女がいた。


魔王シロミ『はあ・・・気持ち良すぎて、もう立てない・・・』ダラーッ



一同「「「「」」」」ポカーン


ヒロエ「なんや、あのダラけとるのが魔王…?」

サエ「冗談よね…」

マフカ「拍子抜け過ぎるわ」

ケイ「…」


魔王シロミ『…何? 私を倒しに来たの?』グッテェ~

マフカ「…はい。 …タコス国のみなさんはとても困っています。 なぜこの国を占領したんですか?」

魔王シロミ『…私はタコスが嫌いなんだ… この国のトウモロコシは今全部、バイオエタノールに加工してる。 クリーンでいいエネルギーなんだよ』

サエ「そんな… でも、食料のトウモロコシを食べないで全部エネルギーにするなんて、いくらなんでも勿体ない…」

魔王シロミ『今この国は私のもの… 何をしようと私の勝手…』

ヒロエ「ああもう問答無用や! 魔王! 覚悟やで!」ヒュンヒュンヒュン

魔王シロミ『…暴力に訴えるなら、私も本気出すけど、みんな、大ケガしちゃうよ…?』


ヒロエ「何言うとるんや! こっちは7人もおるんやぞ! たった一人で勝つつもりか?」

魔王シロミ『…私は、ものすごく強いスタンドを出せるの…』

魔王シロミ『一度出したら、もう手がつけられない… 悪いこと言わないから、ケガする前に帰って…』

ケイ「魔王、そういうわけにいかんのや。 うちらはあんたを倒すまで絶対に引かんで」

魔王シロミ『そう… じゃあ、しょうがないね…』ヨッコイショ


ヒロエ「…魔王、お前のスタンドって、一体どんななんや?」


魔王シロミ『…私の名前はシロミ… つまり白身。 白身といつも一緒にあるのは…?』


サエ「何? 卵の話? それなら、白身と一緒にあるのは黄身でしょ」


魔王シロミ『そう… “黄身”は、つまり“卵黄”…』


ヒロエ「ランオウ…?」


魔王シロミ『はあ、そういうこと… これで、私が何を出すのか、分かったよね…?』


マフカ「…まさか…」


魔王シロミ『もう知らないからね。 じゃ、出すよ…』スウウウウッ



魔王シロミ『 DA・RU・I !!! 』カアッ


   ボワワワワワワワ~~~~~ン



ラオウ『天を見上げてみよ…! お前たちには、死兆星が見えるはずだ…!!』ケンオーッ




マフカ「」

ヒロエ「」

サエ「」

ケイ「」

魔人キラメ『』

魔人コマキ『』

魔人のよー『』




 菫『』

 淡『』

 誠子『』

 尭深『』

 照『・・・あれ? みんなどうしたの?』

今日はここで終わります。
読んでくれた人たちありがとうございました。
明日で完結する予定です。

書き込みありがとうございます。
投下していきます。
まだちょっと長いですが、午前1時半頃までを目標に完結させます。


 淡『テルー! バッカじゃないの!?』

 照『な、なんだいきなり… バカッて何だよ…』

 淡『ラオウなんかに勝てるわけないじゃん! 咲キャラ1万人集めたって勝てないよ!!』

 照『…淡、咲キャラは1万人もいないんだよ』

 淡『そういうことじゃなくってえ!!』

 菫『いや… しかし、こんなに高いハードルは見たことがない… マフカさんは助かることができるのか…?』







ラオウ『お前たち… 今すぐ城を出ていくか、天に帰るか、どちらかを選ばせてやろう!!』


魔人のよー『まだ死にたくないのよー』

マフカ「みんな、私の周りに集まって!」サッ

マフカ「この、どんな戦闘からも離脱できる魔法の仮面で時間を稼ぐわ!」カパッ


プシューッ


ラオウ『うぬ…?』


~霧の中、相談中~


魔人のよー『勝てるわけないのよー 逃げるのよー』

ヒロエ「…いや、そうはいかん! アイツを倒さんと、マフカは助からんのや!」

サエ「で、でも、まともにやっても絶対勝てないわよ?」

魔人キラメ『まったく突破口が見えませんね…』

魔人コマキ『何をおろしてもまず勝てません』


マフカ「うーむ…」

ケイ「みんな、あきらめちゃあかん! 自分の出来る事を精一杯やるんや!! …そうすれば、思いがけない道が開けることも…! ある… かな…?」


その時、猛烈な風が吹き、7人を覆っていた霧は吹き飛ばされてしまった。

ラオウが息を吹きかけたのである。


ラオウ『…たわけども! どこからでもかかってくるがいい!!』ズアアアアアッ




一同「「「「ひええええっっ」」」」ガクブルガクブル


ラオウ『最後の忠告だ…! 今すぐ城を出ていけ…!』

ヒロエ「あ、あ、あほぬかせ! て、天に帰るのは、アンタの方や!!」カタカタカタ

ラオウ『ほう…?』

ヒロエ「ああドチクショウ! 口は回るのに、足が動かへん!!」バシバシ


ヒロエはカタカタ震える自分の脚を強く叩いた。


ラオウ『ふふ、小ねずみよ… 無理をするな…』


ヒロエ「あほぬかせえ!!」

ヒロエ「この、ヒロエ・アタゴはぁ!」

ヒロエ「友のためなら、全世界が敵に回っても、立ち向かうんや!!」カッ



ヒロエ「キラメ! ついて来い!!」ダダダッ

魔人キラメ『はい!』ダダダッ


ヒロエは、ヌンチャクを振り回しながら、ラオウに飛びかかった。


ラオウ『笑止…!』デコピーン!

ヒロエ「ぐわあっ!」ピューン

魔人キラメ「すばらっ!」ピューン


マフカ「あはは… デコピン一発で吹っ飛んじゃったよ…」


サエ「コマキ! あいつを塞ぐ! 私の能力を十倍にして!!」モノクルスチャッ

コマキ「わかりましたっ!」スウウッ

サエ「ぬぬぬぬぬっっ・・・!!」ジイイイイイッ


ラオウ『む…?』


コマキとサエは全力でラオウを塞ぎにいった。

しかし…


ラオウ『姑息な…! そんなものが、この拳王に通じると思ったか!』デコピーン!

サエ「ぶげろっ!」ピューン

魔人コマキ『あらー?』ピューン

すみません>>235訂正

コマキ「わかりましたっ!」スウウッ

魔人コマキ『わかりましたっ!』スウウッ


マフカ「やめなさい!!!」カッ


マフカはたった一人で、ラオウの前に立ちふさがった。


マフカ「…ユーコ! 私をまた、春日井真深の格好にしてっ!」

魔人のよー『へっ? あ、分かったのよぉ! 「転! 装!」(コスチューム・チェンジ!)』ノヨヨヨ~ンッ


   ボッフーン!


魔法でアイドル姿になったマフカ…!


ラオウ『むう・・・?』



サエ「マ、マフカったら、あんな格好で…」

ヒロエ「な、なにをする気や…?」

ケイ「マフカちゃん…?」




マフカ「男の子が 弱い者イジメしちゃ カッコ悪くなっちゃうぞっ☆」キャルーンッ



一同「「「「」」」」


ラオウ『…』

マフカ「スキありぃ!!」ブンッ


なんと、マフカは、スキを見てラオウに金的を放ったのである…!!


一同「「「「」」」」


ラオウ『む~ん? 股間に蚊がとまったか?』デコピーン


マフカ「キャアアアアッ!」ピューン

魔人のよー『あれーなのよー』ピューン


ヒロエ「ど、どうすればええんや? まったく歯が立たんで?」

サエ「次元がちがう…」

マフカ「打つ手なし、か…」


ケイ「みんな! うち、大事なこと忘れとった!」

ヒロエ「なんや?」

ケイ「合体技や! フュージョンを応用した、“トリプルージョン”や!」

サエ「トリプルージョン?」

ケイ「3人で合体して1人の人間になるんや。 すると、合体前の人の何万倍もの力を出せる究極の超人が完成するんや
!」

マフカ「…もう、それにかけてみるしかないわね…」


マフカ・ヒロエ・サエの3人は、お互いに手をつないで輪になった。


ケイ「よっしゃ行きますよーぅ!」


ヒロエ「ううっ ドキがムネムネするで…」ドキドキ

サエ「なんかいいね。 3人で合体って、3Pってことだよね」ワクワク

マフカ「力抜けること言わないでよっ!」


ケイ「トリ・プル――…ッジョオオオォォ―――ンッッ!!」クワアッ


   カッ


3人の体が眩しく光った、次の瞬間・・・



真洋塞『あははははっっ!! すごいっ! 今なら純正九連宝燈出せる気がするっ!!』



ラオウ『ほう… 少しはこのラオウを楽しませてくれそうだな…』

ラオウ『拳王に立ち向かう、愚か者の名を聞いておこうか…!』


真洋塞『私の名は「真洋塞(マヒサ)」!! 麻雀400年の歴史の末に生まれたスーパーウルトラ女子高生雀士よ! ケンオー! 覚悟しなさいっっ!!』カッ


ラオウと真洋塞の闘いが始まった…


ラオウ『天将奔烈!』ドガーンッ

真洋塞『大三元!』バギャーンッ

ラオウ『北斗剛掌波!!』ボゴーンッ

真洋塞『花鳥風月!!』ベゴーンッ

ラオウ『北斗百裂拳!!!』ワタタタタッ

真洋塞『ライジング・サン!!!』ババーンッ

ラオウ『北斗究極奥義 無想転生!!!!』モグジャガーンッ

真洋塞『ビギニング・オブ・ザ・コスモス!!!!』ボベラジョーンッ



魔人キラメ『な、なんという闘い…!』スバラッ

魔人コマキ『地球が壊れそうですね』

魔王シロミ『…ダルイ…』



しかし、3分後…


真洋塞『…』ボロッボロ


真洋塞はボコボコにやられて、ラオウの足元でのびていた。


魔人のよー『麻雀の技で物理攻撃に対抗できるわけないのよー』




ラオウ『この、天の覇者拳王の前では、貴様など赤子も同然…』

ラオウ『さあっ! 天に滅するのだ!!』カッ


ラオウがとどめの一撃を振り上げた、その時・・・!!



魔王シロミ『…もう、その辺にしてあげて、ラオウさん…』


魔王シロミ『…これで分かったでしょ? 私たちには絶対に勝てない。 だからもうみんな帰って…』


ケイ「…くそ、魔王! お前は…どうして、タコスが嫌いなんや?」


魔王シロミ『…私が子どもの頃に、タコスを作ったことがあるんだけど…』

魔王シロミ『そのタコスを食べた私の両親が、あまりのマズさにケンカを始めて、そのまま離婚…』

魔王シロミ『それ以来、私は不幸になった…』

魔王シロミ『だから、私はタコスを憎んでいるの…』


魔人キラメ『そ、そんなことが…』ワナワナ

魔人コマキ『重たい話ですね…』シューン

魔人のよー『不憫すぎて涙が止まらないのよー』ポロポロポロ



ケイ「・・・いや! 魔王! あんたは間違ってるで!!」

ケイ「カップめん1つがマズかったからといって、全てのラーメンがダメとは限らへん!」

ケイ「人や民族も同様!」

ケイ「タコスもまた然りや!!」


ケイ「魔王! うちが、あんたに究極の激うまタコスを食わしてやるでええっっ!!」クワッ



ケイ「はいはいみんな、はよ起きて! 最後の一仕事ですよーぅ!!」


ヒロエ「うう…」ボロッ

サエ「ぷげ…」ボロッ

マフカ「もは…」ボロッ


その時には、もうトリプルージョンは解け、3人は元に戻っていた。


ケイ「3人で協力して激うまタコスを作るんや!」


ケイ「ほらみんな! 出血大サービスや、これあげるでガンバりや!」ポイッ

サエ「えっ何…? バンソーコーと栄養ドリンク…?」

ヒロエ「な、なんや…? 僧侶なら、魔法とかでうちらを治してくれるんちゃうのか?」

ケイ「…ヒロエさん、甘えちゃいかんで。 うちがそんなことできる顔に見えるぅ?」ケロッ

ヒロエ「…期待したうちがアホやったな…」ハア


マフカ「…何? タコスを作るの?」

ケイ「そやで。 めっちゃおいしいタコスを作って、あの魔王の目を覚ましたるんや!」

マフカ「…よし、分かった! サエ! ヒロエ! がんばるよぉ!」

マフカ「ユーコ! 私たち3人を全員、アイドルの格好にして!」


魔人のよー『分かったのよー。 ではあ! 「転! 装! トリプル!!」(コスチューム・チェンジ!)』ノヨヨヨ~ンッ


   ボッフ~~~ンッ!!


次の瞬間、マフカ、サエ、ヒロエの3人は、煌びやかなアイドル衣装にその身を包まれていた。


マフカ「よぉーっし! はじめちゃうよおっ☆」


マフカ・サエ・ヒロエ「「「クッキンアイドル ヒロ! サエ! マフカ!」」」アイマイマイーン



マフカ「クッキング・スタートォォッ!☆」


魔人キラメ『最上級の採れたて新鮮トウモロコシを持ってきましたよっ』ドサッ

ヒロエ「おう! ナイスキラメ! じゃあ、うちらでトルティーヤを作るで!」


魔人コマキ『佐賀牛の霜降り肉から作ったひき肉を持ってきました』

サエ「よっしゃ! じゃあ私たちはタコスミートを作ろう!」


魔人のよー『長野の高原で採れた完熟トマトと玉ねぎと唐辛子なのよー』

マフカ「ありがとうユーコ! がんばってサルサソースを作っちゃうぞっ☆」






~30分後~


ヒロエ「どうや! 風味豊かでふわふわな食感のトルティーヤを焼き上げたで!」ホカホカ


サエ「旨味とコクと酸味が融合した、甘辛のとろけるタコスミートよっ!」


マフカ「新鮮野菜がたっぷりの、まろやかな辛さのサルサソースが完成だぞっ☆」


ケイ「よっしゃ! じゃあ、トルティーヤにタコスミートをのせて、細切りレタスとシュレッドチーズ、カットトマトをトッピング! 最後にサルサソースで味を整える…! どうや! 魔王! 食うてみい!!」



魔王シロミ『お、おいしそう…』ダラ~リ

ラオウ『むむぅ… 芳しい香りだ…』


魔王シロミ『ガツガツムシャムシャ』

ラオウ『ワッシワッシモッグモッグ』


魔王シロミ『・・・!』

ラオウ『・・・!!』


魔王シロミ『…ううっ、おいしい…!!』ポロポロポロ

ケイ「せやろー?」

ラオウ『神に感謝せねばなるまい… これほど美味なるものを我に出会わせるとは…!!』

ケイ「せやろせやろ?」


 魔人キラメ『あ… 拳王の目に涙が…』

 魔人コマキ『おいしい物はどんな時も人を幸せにするのです』

 魔人のよー『私にも早くよこせなのよー』



ラオウ『我はもう、この世に未練はない…!』

ラオウ『トキよ! 我も今からお前の所へゆこう…!!』


ラオウ『わが生涯に、一片の悔いなし!!』ドコオオォ―――ン


ラオウはそう言って右拳を上げると、天へと帰っていった。



ヒロエ「…ラオウ消えてまったで…」

サエ「やった… のかな…?」

マフカ「ごめんシロミさん、あなたのスタンド消しちゃったみたい…」

魔王シロミ『いや、いいよ… もうスタンドなんていらない』

マフカ「え?」

魔王シロミ『確かに私は間違ってた。 タコスがこんなにおいしい物だなんて、知らなかった…』

魔王シロミ『もうトウモロコシでエタノールを作るのはやめる。この国はタコス国王に返すよ』

魔王シロミ『私は、タコス国のどこかにタコス屋さんを開いて、第二の魔人生をスタートさせようと思う』



悪魔クルミ『それ賛成!』バァンッ

悪魔トヨネ『ちょー楽しそうだねー! 私もやるよー!』

悪魔サエ『シロにしてはいい考えじゃない!』

悪魔エイスリン『ワタシモ タコス ツクル!』


魔王シロミ『みんな…!』




この1年後、タコス国では、魔族5人による「MIYAMORI」というタコス屋が大繁盛していたという・・・






サエ(あのあと、魔王シロミは城を明け渡し、タコス国の王族の人たちが戻ってきた)

サエ(私たちは、みんなでエルフの村へ行き、マフカは無事あわあわ病を治してもらうことができた)

サエ(そして、ついに、別れの時が来た・・・)


ヒロエ「マフカ…! 本当に楽しかったで…!」

マフカ「ううっ… みんな、本当にありがとう…!」ウルウル

サエ「“現実世界”に戻っても、私たち、会えるんだよね…?」ウルウル

ケイ「もちろんやで! マフカちゃんは世代が違うからすぐには会えへんけど、生きていれば必ず会えますよぅ!」


4人はお互いに固く抱き締め合った。

誰の目からも、熱い涙がとめどもなく溢れ出てきた。



魔人コマキ『…じゃあ、そろそろ、始めますよ?』

マフカ「…はい、お願いします…」


4人は輪になって、固く手をつなぎ合った。


魔人コマキ『では、いきます… “ディメンション・トランスファー”(次元超越)!!』ズアアアアアッ


コマキの掛け声とともに、4人の体は眩しく光り始めた。


魔人キラメ「みなさんどうか、お気をつけて!」スバラッ

魔人のよー『向こうの世界でも、ガンバッてなのよー!』フリフリ



見送りの言葉が終わると同時に、4人の体は消え去った。





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~都内病院・手術室前~



病院の廊下のベンチに、焼きたてのマドレーヌを入れた袋を抱えたはやりと、はやり母が座っていた。

手術室のランプはまだ点灯したままである。


小2はやり「お、お母さん、遅いよ…? もう、手術の終了予定時間、とっくに過ぎてるのに…」フルフル

はやり母「はやり、大丈夫よ… 真深さんまだガンバッてるから、もう少し、待ってあげて…」


はやり母ははやりをなだめながらも、最悪の事態を想像し、心中は穏やかではなかった。

その時、


フッ


小2はやり「あっ! 消えた!」ガタッ

はやり母「…」


ランプが消えるとすぐ、中の医師が外に出てきた。


憩母「…遅くなりました…」

小2はやり「…! 先生! 真深さんは! 真深さんは…?」

憩母「…はやりちゃん、よく待っていたね。 手術は、大成功です!!」ニコリ


小2はやり・はやり母「「!!」」


憩母「真深さんがとてもガンバッたからですね… しばらくはリハビリを行いますが、2ヶ月もすれば、芸能活動にも戻ることができるでしょう」


小2はやり「…ああああああああああぁぁぁ・・・・・」ポロポロポロ

はやり母「…良かったね…! はやり…!」ポロポロポロ







~3ヶ月後、東京・NHKホール~


ガヤガヤ ガヤガヤ ザワザワ ザワザワ


真深『みんな~ おっまたせ―――っ! まっふふっだよぉ―――っ☆』キラーン


マッフフーッ! マッテターッ! ガンバレーッ! カワイイーッ!


真深『今日も元気に歌っちゃうよぉ! ミュージックゥ! スタートォッ!!☆』


ワ―――――――――――ッッ!!!!!


小2はやり「…お母さん! 私…私も、真深さんみたいなアイドルになりたい!」

はやり母「あら、いいわね! じゃあ、お母さんもアイドルを目指そうかしら?」

小2はやり「え… お店があるから、お母さんは無理じゃない?」

はやり母「えーっ いけずぅ~~」



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~岩手県遠野市~



ジリリリリリリリリリリッッ


塞「・・・う…」


けたたましい目覚まし時計の音で、宮守女子3年、臼沢塞は目を覚ました。


塞「あ・・・れ・・・・?」ポヤーン


そこには、いつもと変わらない自分の部屋の風景があった。


塞(…)

塞(…戻ってきた…?)

塞(…いや、全部、夢だったの…?)



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~南大阪・愛宕家~


雅枝「洋榎ー! アンタにお手紙が来てるよ!」

洋榎「んー? あぁ、ほなら台所のテーブルに置いとってやー」

洋榎(うちに手紙…? いったい誰や…?)


洋榎はテーブルの上の手紙をチラリと見やった。

そしてその瞬間、大きく目を見開いて手紙に飛びついた。


差出人に、「春日井真深」の名前があったのである。






~数日後、横浜アリーナ前~


洋榎「おーい塞ー! こっちやでぇーっ!」フリフリ

塞「あっ! 洋榎! 久しぶりー!」

憩「よかった! これで全員そろいましたねーぇ!」


洋榎「いやあホンマに驚いたで! いきなりマフカからライブのチケットが送られてくるんやからなぁ!」

憩「洋榎さん、真深さんはここではずっと年上の人なんですよーぅ? 一応敬語使わな!」

塞「でもびっくりだよね… 真深さんがまだアイドル活動してるなんて…」

洋榎「まあ、はやりんのゲストっちゅー形らしいけどな?」

塞「それでも… 今、38歳でしょ? その年でアイドルやってるなんて、すごいよ…」

憩「とにかく楽しみましょーぅ! はよ入るでぇっ!」


~横浜アリーナ館内~


はやり『はーいみんなー! ここでお待ちかね! 特別ゲストの登場だよーっ!☆』ハヤッ

はやり『はやりの大先輩! 元祖牌のおねえさん! 世界一“痛かわいい”アイドル、春日井真深さんだぁ―――っっ!!☆』


真深(38)『まっふふー! ヤッホーッ! 最強のアラフォーアイドル・春日井真深だよ―――っっ!!☆』キラーン

真深(38)『今日は久々にガンバッて歌っちゃうよぉーっ! みんな、楽しんでってねーっ!☆』


はやり『はやりが、真深さんと一緒に歌うのは! なんとはやりのデビューシングル「時にはHAYARIに流されて」っだ―――!!☆ レッツ・ゴー!!!』


はやり『時にはHAYARIに流されて~♪☆』フリフリ


真深(38)『RIBONでおめかししちゃうのYO~♪☆』フリフリ


ハヤリーン マッフフー キャーキャー ワーワー


洋榎「…うおおおおおっ! い、痛すぎる… 目も当てられん…!」ワナワナワナ

塞「で、でもすごいね真深さん… コモン・ドリームで一緒に旅してた時と、ほとんど容姿変わらないよ…?」

憩「こういう所に来たら、とにかく楽しむが勝ちですよーぅ! ほら、洋榎さんもノッていかないと!」

洋榎「ちっ、仕方あらへんなー。 まぁ、仲間やから、応援はしたるけどな!」

憩「では、いきましょーぅ!」



洋榎・塞・憩「「「 まっふふーっ!!! 」」」





カン!






照「ふう、やっと完結した…」

淡「良かったねテルー! 真深さんちゃんと助かって!」

照「うん… 安価で支援してくれた人たちのおかげだよ」


菫「だが照、“シノハユ”の真深さんはまだ、どうなるか分からないんだろう?」

照「うん… 明後日発売のビッグガンガンに続きが描かれてると思うんだけど、まだ真深さんがどうなるか分からないね…」


菫「照! 大丈夫だ! きっと真深さんは助かる!!」

照「ありがとう菫。 …真深さんが助かって、これからも“シノハユ”や“咲-saki-”で活躍できそうだったら、また今度SSを書くよ」

菫「おおっ その時は、私も手伝うぞ!」

淡「へへっ! それじゃ、私はまた邪魔しちゃおっかな!」


照・菫「「淡! キサマァ!!」」





照・真深「「不思議の国のまふふ」」

もいっこカン!



以上で終わりです。
安価に恵まれたおかげで、楽しく書くことができました。
書き込みからも、いろいろ勝手にアイデアを頂きながら書かせてもらいました。

照が言うように、明後日(25日)発売の月刊ビッグガンガンのシノハユ第12話で、真深が今後も活躍していけそうだったら、また真深SSを書いてみたいと思います。
前回の第11話の最後で、小2はやりに手術のことを告白し、「死ぬのかな 私――…」と涙ぐむ真深さんでしたが、果たしてどうなることか…
シノハユ第8話の冒頭で、はやりが真深からもらった髪留めをまるで形見のように持っているシーンがあるので、その雰囲気から察するに、真深は亡くなるか、どこか遠くへ行ってしまう可能性が高いのかなとは思いますが… なんとか、生き残って欲しいです。

読んでくれた人たち、ありがとうございました!

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