【アイマス】アイドルスレイヤー・アイドル勧誘編【忍殺】 (65)

ドーモ。シチョーシャ=サン。>>1です。

これはニンジャスレイヤーとアイマスのSSであり、以下のオキテが含まれる為、注意されたし。

・ニンジャめいた表現、しかしニンジャは出てこない、無慈悲!
・二次創作的表現
・モバ・グリめいた表現
・暴力的、時に死を表す表現

以上のオキテが守れぬアンタイニンジャヘッズやアンタイアイマスヘッズは見る事をオススメしません。

偉そうな事を言ってますが、>>1はニュービー・ニンジャヘッズです。

スゴイ級、ヤバイ級ヘッズの方々はアタタカイ・メで見守ってくれると助かります、いいね?

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408120871

(ここまでのあらすじ)
芸能戦闘員アイドルのイクサで溢れかえるネオトーキョーの街は、同じ数ほど指揮官プロデューサーで溢れかえっていた。

そのうちの一人の男、レッドウィング・プロデューサーは芸能事務所ナムコプロダクションの凄腕敏腕、ニュービー・プロデューサーであった。

しかしナムコプロダクションにはなぜか肝心のアイドルが一人たりもと居ないのだ、フシギ!

数日と少し前、ナムコプロダクションのボス、タカギ・シャチョーからアイドルの勧誘を命じられたレッドウィングは、その理不尽さに言いようのない怒りに心を渦巻かせながら、己の首を賭けネオトーキョーの街を彷徨うのであった。

ハルカ・勧誘編



「…少し、休息を取ろう」

ナムコプロダクションから遠く離れた裏路地の無人ドリンク・サーバーの前でレッドウィング・プロデューサーは立ち止まった。

「玉露入り」「苦さ100%」「超高級」などのカラフルミンチョ体で書かれたスイッチが奥ゆかしく並べられた無人ドリンク・サーバー。

熟練めいた職人達がワザマエを尽くしたドリンクを、実際安い値段で販売しているサラリマンに人気のスポットだ。

学生やサラリマンのみならず、世を騒がせるネオヤクザやヤバイ級カチグミアイドルも、日頃のシキタリや複雑な人間関係からの疲れから逃れる為度々訪れる。

レッドウィングも、そのうちの一人だ。

レッドウィングは焦燥していた。

タカギ・シャチョーにアイドル勧誘を命じられてから一週間と少し、レッドウィングはナマコ・ブラッドめいた目でアイドルを探したが、中々勧誘できずにいたのだ。

それもその筈、優秀な芸能戦闘員アイドルは皆カチグミ指揮官プロデューサーの元に就いてしまうからで、名もなきニュービー・プロデューサーには目もくれないのだ、無慈悲!

「このままでは俺の首がアブナイ…」

そう呟きながらレッドウィングはオーガニック炒り豆ドリンクに舌鼓を打ち、次の勧誘作戦を練っていた。

アイドルを勧誘できなければ良くてマケグミ放浪者、悪くてケジメを受けハラキリを命じらる、それがプロデューサーのオキテである、慈悲は無い。

オーガニック炒り豆ドリンクを飲み干したレッドウィングは、強化スチール製の空きカンを、数年は清掃してないであろうフケツ・ボックスへ放り投げ、トーキョーの人混みへ戻ろうとした。

突如、コンクリート・ビルディングの陰から殺気とともに少女の人影が出てくる。

何かと見やれば、突風めいた速さで赤色のスリケンが目の前ワン・インチの距離に2回横切ったのだ!アブナイ!

レッドウィングは驚き、体操選手めいたバック転を4連続で決めて距離を取り、カラテの体制に入った。

「ドーモ。レッドウィング・プロデューサー=サン。アマミ・ハルカです。…まだニュービー・アイドルですけど、挑戦させて貰えませんか?」

ハルカと名乗る少女の影は礼儀正しくアイサツをする。

アイサツは芸能界における絶対の礼儀、どんな憎しみがあろうとも絶対に欠かしてはならない、と古事記にも書いてある。

アイサツ前のアンブッシュ(不意打ち)は一度だけ認められる、これも古事記に書いてある。

「ドーモ。アマミ・ハルカ=サン。レッドウィングです。…いいだろう、その挑戦、受けて立とう。」

レッドウィングも少女の影にアイサツを返し、アイドル勧誘イクサが幕を開けた。

日の当たらない闇の中で対峙する2人、彼らはお互いの中心点を軸にして、円を描くようにじりじりと歩み、間合いをうかがった。

ハルカは動脈血のように鮮やかな赤いリボンを頭に付けている、風がマフラーのようにたなびくリボンを揺らしてる姿は、正にメキシコ産バイオライオンの雄叫びめいていた。

レッドウィングはその姿に怯えることなく、ゆっくりと、しかし冷徹な声でこう言った。

「ハルカ=サン、ニュービー・アイドルとしては中々良い面構えをしているが…」

「貴方だってニュービー・プロデューサーでしょ!」

有無を言わせず、レッドウィングは続けてこう言った。

「お前には…個性が足りないッ!」

「えっ…」

ハルカが驚きとともに声を発した瞬間、気勢とともにレッドウィングの右腕がムチのようにしなり、目にも止まらぬ速度で2枚の赤いスリケンが射出された。

「イヤーッ!」

「ンアーッ!」

先ほどハルカが放ったスリケンだと認識できたのは、スリケンがハルカのリボンを無慈悲にも粉々に破いた後であった!

唯一の個性がオサラバしたが、それでもハルカは素早く6回側転を打ち、カラテの体制に入り反撃に転じようとした。

機先を制するように、レッドウィングの右腕がムチのようにしなり、目にも止まらぬ速度で2枚のメイシが射出された。

「イヤーッ!」

メイシがハルカの後ろの無人ドリンク・サーバーに突き刺さる!

壊れたスプリンクラーのように、職人達が必死めいて作ったドリンクが噴き出す!

「ア、アイエエエ!」

ペーパー製のメイシで無慈悲にもスプリンクラーと化した無人ドリンク・サーバーを見たハルカは失禁しながら尻餅をつき、オニめいた彼の恐怖からそのまま気絶した。

「ハルカ=サン、中々良い動きだったぞ」

起き上がったハルカにチヒロサン製薬のスタミナドリンクを渡し、優しげな口調で語りかける。

「どうも…」

ハルカはドリンクを受け取り、キャップを力なく開けた、彼女の瞳は死んだマグロめいており、顔色も悪い。

ドリンクにプリントされた「全回復」「実際安全」「10本でもう1本」などの欺瞞の言葉を見ても、最早何の感慨もわかなくなっている。

ハルカは今の一戦により自分のなんたる無力さとなんたる無個性さに絶望していた、幼き頃からの夢であったアイドルに、もはや手すら届かないのだろうと。

ハルカの憂いを浴びたルビーめいた色の瞳からは、大粒の涙が流れ出していた。

「そう落ち込むな」

「ぐずっ…だって…私…だって…!」

レッドウィングはハンケティッシュをハルカに渡した。

「今のお前はあまりにも無個性だ、しかし…逆に言えば欠点の無い「無個性」という「個性」をかもし出している」

「…え?」

「お前の「個性」…磨けば磨くほど輝きを灯すだろう…ハルカ=サン、俺にプロデュースを任されてくれないか?」

通常ならば明らかに力の差があるマケグミアイドルなど目にもくれないのが芸能界のチャメシ・インシデントである、ハルカは驚愕した目でレッドウィングの顔を見上げる。

彼はホトケめいた顔でもう一度答える。

「ハルカ=サン、お前を…貴方をプロデュースさせてくれ!」

ハルカのルビーめいた瞳から、また大粒の涙が流れ出した、しかし、その瞳に憂いの面影はもはや無い。

裏路地に彼女の泣き声が響き渡る、彼女は泣き声を堪え、レッドウィングの腕を強く握りしめ涙目で微笑む。

「よろしく…よろしくお願いします…レッドウィング・プロデューサー=サン…本当にありがとう…!」

「よろしく、アマミ・ハルカ=サン、今日から俺達は…パートナーだ。」

レッドウィングはハンケティッシュで彼女のお餅めいてやわらかな頬を伝う涙を拭き取り、冷徹ながら心のこもった声で答えた。

ハルカは安堵のあまり二度目の気絶をした、しかし、閉じられた瞳は、とても安らかであった。



ハルカ勧誘編・終劇

この様な流れで、書き溜めて少しずつ更新していきます。

今夜は>>1のスシがきれたので中断します、オタッシャデー!

チハヤ・勧誘編



(これまでのあらすじ)
ニュービー・プロデューサーのレッドウィングは、ニュービー・アイドルのハルカを仲間に迎え入れる。

しかし、10人以上の勧誘ノルマを課されたレッドウィングは、アイドルを求め再びネオトーキョーの街へと消えて行くのだった。

「ハピハピ!ラブ!ラッキーアワー!このネオトーキョーに響き渡るにぃ!きらりが午後7時をお知らせ!勝ち抜け!バンクジ・サプライズ・プレミアム!実際安い!にょわ~!」

バイクラジオが流すノイズ混じりのバンクジ放送をBGMに、違法バイカーが外に繰り出す夜中の事務所、仮眠を終えたレッドウィングはイスで大きくのびをした。

仮眠をとっても、己の脳に蜘蛛の巣が張ったような不快感は引かない。

チヒロサン製薬のエナジードリンクにも頼れない、これ以上の服用はハート・アタックを誘発するからだ。

レッドウィングは諦めたように首を振ると、エナジードリンクを懐へ仕舞い、ピーシーディスプレイとニラメッコを再開した。

ハルカを勧誘してから3日、レッドウィングはもはやスランプに陥っていた。

レッドウィングに課されたノルマは10人以上、あと2ヶ月以内に揃えなければタカギ・シャチョーによりケジメを受けてしまう。

その為仮眠を取るか、インスタントマグロ粉末ラーメンを食す時以外は、常にピーシーディスプレイとニラメッコし、アイドル出没スポットを探しているのだ。

「お疲れ様です、プロデューサー=サン、少し休憩にしましょう」

突如、ピーシーディスプレイにスゴクカワイイ人影と、インスタント炒り豆ドリンク・ホットが映る、レッドウィングは無理矢理作った笑顔で受け取る。

「ありがとうございます、コトリ=サン。」

コトリと呼ばれた女性はミズタニサン製のオイランドロイドである。

彼女はアンドロイドの身でありながら、ナムコプロダクションで事務員としてオツトメしている。

タカギ・シャチョーがロウドウぜずとも事務所が成り立っているのは、彼女のヤバイ級自己制御AIによる働きぶりのオカゲなのだ、スゴイ!

「プロデューサー=サンったら、詰め込み過ぎですよ、少しはお休みしないと」

「…そうも言ってられる状況じゃなくてな」

呆れ気味のコトリにレッドウィングがため息をつき答える。

「もう!もしアイドルが見つかっても、そんな疲労困憊で勧誘イクサなんかできせんよ!…ほら、後は私が探しておくので、プロデューサー=サンは先に上がっちゃって下さい。」

「しかし…」

たとえ疲労困憊知らずのアンドロイドとはいえ、人間以上に人間めいた彼女に負担をかけるのは流石のレッドウィングも気が引けた。

だが、レッドウィング自身も己のセルフ管理メントがなってない事は確かだ、ここはコトリの言葉に甘える事にした。

「…分かった、言葉に甘えて今日は帰るとするよ…オタッシャデー!コトリ=サン」

「オタッシャデー!プロデューサー=サン、気をつけて下さいね」

奥ゆかしいやりとりで会釈した後、レッドウィングは事務所の外へと繰り出して行った。

ネオトーキョーの夜は暗い、重金属酸性雨でも降らすかの如くどす黒い雲が、月光を完全に遮っているためだ。

レッドウィングは疲労困憊に陥りながらセンベイ駅を目指す、空に「鬼」「悪魔」「千尋」と悪罵を極めた言葉がペイントされた看板が浮かぶひときわ陰気な裏通りを歩いて。

KRAAASH!!その時!後方から爆発音とともに無数のクナイが新幹線めいた速さで飛んでくるではないか!!

レッドウィングはすぐさま古代ローマカラテに伝わるセンタクシ・ポーズの体制に入り、無数のクナイを軽々とかわしていった!!

「ドーモ。レッドウィング・プロデューサー=サン。キサラギ・チハヤです。…貴方が私の器に相応しいか、試させてもらいます」

風に乗って、暗黒の中からチハヤと名乗る少女のアイサツが届く

「ドーモ。キサラギ・チハヤ=サン。レッドウィングです。アイドルたるもの終業時間からの奇襲とは…片腹痛し、その腐った根性、叩き直してくれる」

レッドウィングは無慈悲に言い放ち、夜中の勧誘イクサにノボリをあげたのであった…しかし彼は忘れてしまったのか?己の体は疲労困憊だという事を…。

アイサツもつかの間、コンマ0.72秒後、チハヤの口からガラスヒッカキめいた歌声が鳴り響く!

すると……おお!ゴウランカ!たちまち周囲の建築物やガラスにヒビが入り始めた!ジャイアン!

疲労困憊めいたレッドウィングに彼女の歌声は頭痛をもたらした!コワイ!

「くっ…奴はスゴイ級ボーカル・タイプのアイドルか…」

頭痛に苦しみもがくレッドウィングへ、氷の上を滑るように向かって行くチハヤ、追撃である。

気を確かにしたレッドウィングは、迎え撃つと思いきや、奇妙な中腰の姿勢を維持していた。

チハヤはその姿勢になにかただならぬ気配を感じ取った、だが、攻めの手を止めるわけにはゆかぬ。

レッドウィングの下腹へ向け、チハヤは重いケリを繰り出した!

「イヤーッ!」

「グワーッ!」

レッドウィングが叫んだ、チハヤのケリは、中腰のレッドウィングの腹筋へ突き刺さり……いや、違う!

おお、見よ!暗黒で確認できないが、なにかスゴイ力によって、チハヤの足は逆にがっちりと捉えられているではないか!

レッドウィングは上半身をねじった、上体だけが、ほとんど真後ろを向いている。

そして、その右腕の異様な緊張を見よ!何かがくる!チハヤは防御の姿勢を取ろうとした。

…だが、なんたることか!体はその場にくぎづけにされている!チハヤはレッドウィングのネクタイに足を巻かれていたのだ!

「イヤーッ!」

レッドウィングが叫んだ、振り抜かれた拳…いや、あれは古代に伝わるスモウのツッパリの構え!レッドウィングの放つツッパリはチハヤの平たい胸に直撃した!パイタッチ!

「ンアーッ!」

空気抵抗の少ないチハヤの体は斜めに空中へ吹き飛んだ、1秒後、ドオンという衝撃音が放射状に発生し、ヒビ割れた建築物に更に亀裂を入れた。

「ンアーッ!」

思い出していただきたい、この裏路地は悪趣味な看板が宙に浮いているということを。

チハヤは高く吹き飛ばされたことで、看板にその身体を叩きつけられる事となった、そのダメージはいかばかりか!?

垂直に落下する彼女を待ち構え、レッドウィングが…おお、なんと!彼は落下予測地点で再び中腰の姿勢を取った!

ナムアミダブツ!なんたる無慈悲!レッドウィングは落下してくるチハヤに、今当てたばかりのツッパリを再度当てようというのだ!プロデューサーを名乗るには、これほどの冷酷さを求められるものなのか!

「フンハーッ!」

何やら受け身のような音が鳴り、チハヤに更なる直撃……しかし、チハヤは吹き飛ばなかった。

なんと彼は古代ローマカラテの奥義、オヒメサマ・ダッコの構えでチハヤをナマタマゴのように優しくキャッチしていたのだ!ワザマエ!

追撃を食らうとカクゴしていたチハヤは呆気にとられる、しかしすぐさまカラテの体制に入ろうとするが…おお!オヒメサマ・ダッコの構えは意外にも体の自由を奪うジツだったのだ!これではチハヤも動けまい!!

「…貴方はおそるべきプロデューサーですね、レッドウィング=サン」

観念したチハヤは微笑みながらつぶやいた。

「ですが…なぜ追撃せず、情けをかけたのですか?私に、恥をかかせる気でも?」

レッドウィングは黙って首を横に降る。

「ならばナゼ…!」

「貴様、イセキアイドルであろう?」

「…ッ!」

イセキアイドル…すなわち、プロデューサーに見捨てられた、哀れなマケグミアイドルの事を指す、これは古事記にも記されてある。

「タケシ・ゴウダめいた歌声…並大抵のアイドルではまず出せないジツだ、それを使いこなし勧誘イクサに挑むアイドルなどイセキアイドルしか居ない、俺は物知りなんだ」

「くっ…」

図星、正にチハヤはクズ・プロデューサーに見捨てられたマケグミアイドルだったのだ!!

「貴様…もしや前のプロデューサーに捨てられた報復でプロデューサー狩りを行っていたのか?」

「……」

チハヤはダンマリを決め込む、しかしレッドウィングはこれも図星だと確信する。

己を捨てたプロデューサーに恨みを持つアイドルも少なくは無い、これも芸能界ではチャメシ・インシデントなのだ。

チハヤは涙をこぼし、言いようのない怒りと悲しみを噛み締めながら語った。

「私は…私は…ユウの為にもトップアイドルにならなければいけないのに…あの人は私を捨てた…愛想が悪くて不愉快という理由で…!!」

ユウ…家族か親友であろう、そしてチハヤの様子からして彼はもう……しかし、レッドウィングは無慈悲にもこう言い放った。

「当たり前だ、今の貴様にトップアイドルなど目指せるものか」

「ッ…!!」

チハヤの心を踏みにじる、慈悲なき宣告、オニめいてコワイ!だがレッドウィングはチハヤのサファイアめいた頭を撫で、ホトケめいた顔でこう語りかけた。

「貴様がトップアイドルになる為にはまずその腐った根性を叩き直し、心の傷を癒す必要がある…その役目、俺に任されてくれないか?」

驚愕、罵倒を浴びせられるとカクゴしていたチハヤはまた呆気にとられる、この男は情けまでかけられた自分を勧誘しようとしているのだ。

レッドウィングは真剣めいた顔で舞う一度問いかけた

「チハヤ=サン…貴様を…貴方をプロデュースさせてくれ!!」

チハヤは喜びよりも先に、クズ・プロデューサーに捨てられた記憶が蘇った。

ステラレル、マタステラレル、コワイ、コワイ、コワイ……しかし、勧誘イクサに負けた建前、断る訳にもいかず、チハヤはこみ上げる恐怖を心に仕舞う。

「…分かりました、しかし貴方を認めた訳ではありませんから…よろしくお願い申し上げます、レッドウィング・プロデューサー=サン」

「ああ、よろしくな、キサラギ・チハヤ=サン…今日から俺達は、パートナーだ」

そう答えたレッドウィングは、治療のためチハヤを連れ事務所へ戻るのであった。

哀しみのあまり暴走する彼女を止め、辛くもアイドルを勧誘することができたレッドウィング、だが、軽々と手に入れた彼女の心の闇はあまりにも大きかった。

その暗闇に光を灯すことが出来るのか?その暗闇から救うことが出来るのか?チハヤ!レッドウィング!お前達は必ず悲劇を乗り越え走り抜けるのだ!!


チハヤ編・終劇

それではシチョーシャ=サン、オタッシャデー!

>>1より親愛なるシチョーシャ=サンへ

>>24によるタイプミスが生じたため、修正を行わせていただきます。


誤 レッドウィングは真剣めいた顔で舞う一度問いかけた
正 レッドウィングは真剣めいた顔でもう一度問いかけた


ミスを犯した>>1は現在シベリアに送られております。

深夜には帰還いたしますので今しばらくお待ちください。

ドーモ。シチョーシャ=サン。>>1です。
シベリアから無事帰還いたしました。

しかしながら出展を書き忘れるミスを犯してしまい、掲載後にココナッツ収穫研修を命じられました。

皆様にはご迷惑をおかけしました事を心よりオワビもうしあげます。


Official Twitter
twitter.com/NJSLYR

ネオサイタマ電脳IRC空間
http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/touch

ヤヨイ・勧誘編



(これまでのあらすじ)

イセキアイドル、チハヤを仲間に迎え入れ、少しずつニギヤカになってきたナムコプロダクション。

しかしノルマ達成までには程遠く、レッドウィングはコトリに示されたアイドルスポットへと足を運ばせるのだが……

ブーンブーンブブーン。ブーンブーンブブーン。単調なベース音が特徴的な、女性にハヤリのユニット、スター・リッシュの「センパーセント・ラヴ」が夜中のギロッポンに響き渡る。

カチグミ達が集うネオトーキョーの町の一つ、ギロッポン、「ステキなステージ」「スピリチュアル・ヤネ」「闇に飲まれよ!」などのサイリウムめいたネオンサインが眩しく灯り、カチグミ達を毎日照らしている。

カチグミ達はこのネオンサインの下で、カチグミ仲間と休息のユウジョウを交わしたり、カチグミ上司のゴキゲンをとったりするのだ。

中でもカチグミの中のカチグミ、ヤバイ級カチグミシャチョー=サン達は、ギロッポン・スゴイタカイビルに集まる。

突如、ビルの前に黒服に包まれた怪しげな影が1人、その影はタランチュラめいた動きでビルの側面を駆け上がっていった。

ギロッポン・スゴイタカイビルの最上階に、イケンサン・オコトワリのカチグミ達のための超高級回転スシ・バー「スシキチ」。

眉毛の濃い面妖なキャラクターが書かれたノレン、その奥の個室でナリキン・シャチョーはムノウ・プロデューサーに手配させたアイドルの女体盛りに舌鼓を打っていた。

女体盛りとは、アカチャン姿の幼いアイドルにサシミを盛り付けるなんとも淫猥な道楽であり、モチロン違法行為である。

色とりどりのオーガニック・サシミを盛り付けられ、されるがままになっている少女…タカツキ・ヤヨイが羞恥と屈辱が混じる姿を見て、ナリキンは奥ゆかしそうな笑顔を浮かべる。

「なぁに、君が恥ずかしい思いをすることによって、家族が救われるんだ、安いもんだろう?」

「は…はい…」

「どうだ、次は胸のエンガワにショーユを垂らしてみようか?それともこちらのアワビを直接食べてみようか?」

ムハハハハハ!とナリキンはゲスめいた声で哄笑する、ムノウもネズミのような笑い声を漏らしながら自慢げに語った。

「ナリキン・シャチョー=サンに喜んでもらえて、彼女もシアワセでしょう!」

「ムハハハハ!ではもっと念入りに食事をしないとな!」

そう言うと、ナリキンはヤヨイの秘部にオハシを伸ばした。

これは、多額のシャッキンを抱えたプロダクションを救済する代わりに、アイドルに性的なサービスを強要する、恐るべき違法取引行為だ、ムノウはシャッキン帳消しの為、己がプロデュースするヤヨイにマクラを強要したのだ。

ヤヨイは抵抗をした、しかし彼女の家は貧しく、兄弟達を養うには体を売るしか道は無い、兄弟を盾に取られたヤヨイは止む無くマクラを受け入流しか無かったのだ!これもマッポーの一側面というのか!

何たる卑劣な不純行為か!しかしこの堕落の宴を止めてくれる者はいない、イケンサン・オコトワリのスシ・バーにマッポの目は届かない、故に助けは一切来ないのだ!

(チョウスケ…カスミ…お姉ちゃん、頑張るから……でも…でも…)

兄弟達の名前を浮かべるヤヨイの瞳に少女の輝きは無く、憂いを浴びていた。

「ムハハハハ!それではイタダクとするか」

ナリキンのオハシがヤヨイの敏感な肌をつたい、彼女の秘部に触れる、ヤヨイはワラにもすがる想いで、心の底の本音を叫んだ!

「……助けて……誰か……助けて!!」

シツレイ!タイプミスです。ウカツ!

>>35 二行目

誤 兄弟を盾に取られたヤヨイは止む無くマクラを受け入流しか無かったのだ!
正 兄弟を盾に取られたヤヨイは止む無くマクラを受け入れるしか無かったのだ!

KRAAASH!!その時!地上200メートルはあるであろうスシ・バーの窓ガラスが割られ、ビーケーマニアック製の戦闘用プロデュース・スーツに身を包んだ何者かが個室へと突入してきた!

「「ヌワーッ!?」」

ナリキンとムノウは突然の出来事に思わずギャクデングリガエシをして尻餅をついた、助けを呼んだヤヨイも何が起きたかわからずにいる。

戦闘用プロデュース・スーツに身を包んだ男のブラック・ブチの強化カーボン製保護眼鏡がギロリと光る。

「な、何者だ貴様は!?あ、アイサツをしろ!!」

侵入者は慣れた手つきでズレた眼鏡を直し、問いに答えた。

「ドーモ。ナリキン・シャチョー=サン……レッドウィングです…」

おお!なんということだ!ギロッポン・スゴイタカイビルで不祥事が行われている事をコトリから伝えられたレッドウィングは、インセクツ・オーメンを感じ取り、己の信念を頼りにヤヨイを救出しに来たのだ!!

レッドウィングは怒りの篭ったアイサツを返す!

「ド、ドーモ。レッドウィング・プロデューサー=サン。ナリキンです、しょ、小規模プロダクション如きのお前がこのカチグミのワシに何の用だ!?」

威嚇を込めたアイサツを返すナリキンだが、その声は恐怖によりあからさまに動揺していた。

「何の用だ、だと?」

レッドウィングは怒りに震えながらも戦闘用プロデュース・スーツの上着を脱ぎ、ヤヨイに渡す、これはアカチャン姿のヤヨイへの配慮と防具など無くとも貴様を倒せるぞ、と脅しの意味も含まれている。

「芸能界で生きる者が、アイドルを性的に穢すとは…この痴れ者が!」

レッドウィングは無慈悲にもそう言い放ち、カバンの中からラッキーラビット製の折畳み式カタナを取り出した!

「答えよう、当然悪を退治しに来た、貴様らをセイバイしてやる……キリステ・ゴーメン!!」

「イヤーッ!」

「グワーッ!」

およそ戦闘力ベジータ級を軽く超えてるであろうレッドウィングの斬撃が、容赦無くナリキンに打ち込まれる!!

「サヨナラ!」

ケジメは一瞬で決着した、無慈悲にもナリキンはハイクを詠む暇すら与えられず、彼の服は爆発四散した!

「セイバイッ!」

ナムアミダブツ!さらにトドメのキン・テキゲリを喰らい、ナリキンは股間をおさえて悶絶し、白目をむいて動かなくなった、無慈悲にも彼は二度と子を作る事が出来ぬ体になってしまったのだ!インガオホー!

「ア、アイエエエ!」

ムノウは踏み潰されたネズミめいた声で喚き、一目散に逃げ出した、しかしレッドウィングの放つ斬撃によって出入り口は無慈悲にも崩壊し、逃げ場など無かったのだ。

「ヤメロー!ヤメロー!」

必死で抵抗するムノウ!だが名の通り無能な彼にカラテなど扱えず反撃などできないのだ!ニワトリ!

「レッドウィング=サン!ナゼ貴方にこんなことをする権利がある!?私と、ヤヨイと、貴方は無関係のはずだ!!」

「ムノウ=サン、古代から困っている人を助けないのは腰抜け、そう言わんか?」

ミヤモト・マサシが生前遺したコトワザを己のイキザマとし、信念に基づいて生きてきたレッドウィングの言葉にはスモトリめいた重みが宿っていた。

「ま、マテ!レッドウィング=サン!まずあの小娘の人気が出ていればシャッキンすることも無く、女体盛りすることも無かったのだ!私は悪くねぇ!悪いのはこの小娘だ!」

ムノウは気絶しそうになりながらも必死のイイワケを放つ。

「なるほど無能らしい身勝手な理論だ、己の無能さからなる罪をアイドルに押し付けるとは……プロデューサーの面汚しよ!」

レッドウィングは折畳み式カタナの先をムノウへ向ける。

「貴様の語るマクラ行為の意義については、カツドンをつまみにマッポにでも自慢してろ……ハイクを詠め!!」

「ヤメロー!ヤメロー!」

力なく叫ぶムノウ、レッドウィングのオニめいた目と目が逢う瞬間、恐怖のあまり失禁しオモラシした、彼にハイクを詠む気力など無かった。

「カイシャクしてやる!!イヤアアアアアアーッ!!」

レッドウィングはジパング産バイオウルフめいた雄叫びの後に、先程以上の威力を込めた斬撃をムノウに打ち込んだ!

「グワーッ!!」

ゴウランカ!レッドウィングの斬撃は放射線状にオンソク・ブームをかもしだし、ムノウの服と、ムノウの髪を毛根ごと、無慈悲にも爆発四散した!

ヒトを殺めることなくケジメさせるレッドウィングのカラテは、何たる奥ゆかしいエド・ヒストリーの片鱗を漂わせる技であろうか!タツジン!

「己の罪を償うというのはそういうことだ!アイドルを穢した罪は大きい、貴様らは一生を持って罪を償え!」

レッドウィングは折畳み式カタナを鞘へ戻し、無慈悲にも、怒りを込めて呟いた。

イケンサン・オコトワリのスシ・バーに大勢のマッポが集うなんとも奇妙な光景を描いているギロッポン・スゴイタカイビルの最上階。

レッドウィングはフケイ・マッポのボス、カタギリ・サナエとユウジョウを交わした後、ヤヨイの元へと向かった。

「今回の事件はサナエ=サンが大事にしないでくれるそうだ、これでアイドル活動には支障を出さずに済むだろう」

「あ……ありがとうございます…」

力なく礼を言うヤヨイだが、プロデューサーを失った今アイドル活動など出来ずに等しいのだ、どちらにせよ兄弟を養うにはマクラをするしかなく、ヤヨイは絶望していた。

ゴートゥーヘル・チケットを渡された表情のヤヨイに、レッドウィングはホトケめいた顔で語りかける。

「立派なアイドルだ、兄弟のために己の体を売ってまで養おうとする優しさと勇敢さ、今のアイドル界に最も必要なスキルだ…だが、マクラは絶対にダメだ」

レッドウィングは懐からメイシを出し、ヤヨイのダイフクめいて柔らかな手にそっと乗せた。

「兄弟を養わなければならないのだろう?どうだ、ナムコプロダクションに来ないか?」

「えっ…でも、私…」

ヤヨイは驚愕した、アイドルとして人気が出ないのはムノウの無能さのお陰なのだが、ヤヨイは自分の無能さのお陰だと思っていたためである。

「お前は無能なんかじゃない、包丁も使えない料理人が、トリュフを調理できるものか」

レッドウィングはお得意のオオギリを交えつつ、ホトケめいて真剣めいた顔で問いかける。

「タカツキ・ヤヨイ=サン…貴方をプロデュースをさせてくれ!」

ヤヨイのオレンヂの瞳は涙を流しながらもフェード・インしてゆき、彼女の顔にヒマワリめいたスマイルが戻った。

「ありがとう…ありがとう…ございます、レッドウィング・プロデューサー=サン…!」

涙声で上手くアイサツ出来ずにいるヤヨイの頭を、レッドウィングはホトケめいた手つきで撫でる。

「いいんだ、よろしくな、タカツキ・ヤヨイ=サン…今日から俺たちは、パートナーだ」

「アッパレ!」「アッパレ!」「アッパレ!」

サナエや部下のフケイ・マッポ達は彼の紳士めいた行動に涙し、敬意と歓喜にこもった声援を上げた。

悪を裁き、イタイケなアイドルを闇の底から救い出すことは並大抵のマッポですらままならない、彼はそれを成し遂げたのだ。

サナエは静かにケイレイする、彼にヒョーショージョーを読み上げたい気持ちを抑え、ギロッポンの闇の中、彼らをナムコプロダクションへと送ったのだった。



ヤヨイ勧誘編・終劇

誤字、脱字、カイギョウミスが多くもうしわけありません、ウカツ!

これではオリガミ部門へ再配属も逃れません。

それではシチョーシャ=サン、オタッシャデー!

番外編・其の壱



重金属を含有するかの如くどす黒い雲から雨が降りしきる夜の裏路地、明滅する巨大な「ラァメン」というネオン文字に、赤色に照らされながら、複数の若者に警棒で叩かれる男の姿があった。

ビーケーマニアック製の戦闘用プロデュース・スーツはところどころに傷がつき、目にかけてるブラック・ブチの強化カーボン製保護眼鏡にもヒビが入っている。

「ヒャッハー!」「モウカッタ!」「ヒッヒヒ!」

若者たちは卑劣な声で叫ぶ、まるで目の前の男をマグロのイッポン・ヅリをしたかのように。

「今の気持ちはドウダ?ヒーハハハハハ!サイコーだろぉ!?」

下品なインタビューをされているその男…レッドウィングは、ブラッドにまみれた頭を手で押さえながら、目の前で嘲笑うカキンプロデューサー達を睨みつけた。

芸能界のカチグミや貴族の息子であり、バッドルッキングなカキンプロデューサーは、特に成果は無くカラテも扱えないが、カキンの力でカチグミの座に就いている。

ニュービー・プロデューサー狩りは彼らの間で最もホットな競技である、ドキョウ試しとして、将来有望なプロデューサーを潰す目的としても楽しまれている、特に能力も無い彼らにとって有能なプロデューサーは天敵なのだ。

たまたま彼等のツドイホームである裏路地を通ったレッドウィングは、カッコウのターゲットにされた。

彼は仮眠もとらずにアイドル勧誘をしており、疲労困憊めいていたためカラテが使えず、大勢で囲まれてしまえばもはや手も足も出なかったのだ。

「アイサツも無しに一度のみならず、三度もアンブッシュを行うとは、なんたる卑劣な行為……!!」

レッドウィングはアオムシを噛みしめめいた声で呟いた、芸能界においてアイサツは絶対の礼儀、一度以上のアンブッシュはスゴク・シツレイにあたるのだ、しかしカキンプロデューサー達は高らかに笑い声を上げる。

「ヒャッハー!ニュービーがくっせえコト言ってるぜ!!」

「ムカキン・ニサイブルーは大人しくドリンクトレードでもしてな!!」

拳銃を持ったカキンプロデューサーは、レッドウィングの頭を蹴りつけた、保護眼鏡が無慈悲にも何処かへ飛んでいく。

「ヒャッハー!目んタマがまる見えだぜ!おい!ドリルやれよ!そのドリルを食らわしてやんな!」

クギバットを持ったカキンプロデューサーが叫ぶ。

「ガッテン!!」

電気ドリルを持ったカキンプロデューサーがドリルのスイッチを入れる、ギュイイイインと不吉めいたモーター音が鳴り響き、回転するドリルがレッドウィングの眼球に突きつけられた。

「くそっ…!」

レッドウィングは抵抗したが、クギバットに後ろから羽交い締めにされ身動きが取れない、運が悪いことに拳銃の男にもマーキングされている。

「イーヒヒヒヒ!すっごいぜ!やっばいぜ!」

笑いながら、カキンプロデューサーはドリルをレッドウィングの眼球にちかづけていく。

ナムアミダブツ!だがこの地獄絵図は、芸能界においてはありふれすぎた「チャメシ・インシデント」なのだ!

正に前門のタイガー、後門のバッファロー、ミヤモト・マサシが遺したコトワザが彼の脳裏をよぎる、モハヤコレマデー!レッドウィングはシツメイをカクゴした!

その時だ!

「待ぁてぇい!」

突如、暗黒から別の男がババンという効果音とともに姿を現した!カキンプロデューサー達はリンチをストップし、男を睨みつける。

その男もまた、戦闘用プロデュース・スーツに身を包んでいた、だが顔は違う、男の顔はアルファベットのP型オメーンを被り素顔を出しておらず、男がレッドウィングとは別種の存在であることを告げて余りある。

「ハッハッハ!ドーモ。カキンプロデューサー=サン達、マージマンで……」

「ヒャッハー!一匹増えたぜ!」「ダブルスコアだ!!」

カキンプロデューサー達は、マージマンと名乗る男のアイサツの遮りクギバットを振り上げた、アイサツ中のアンブッシュはスゴク・シツレイにあたるのだがおかまい無しだ!

「ヒャッハハーイヤーッ!」

「危ない!逃げろ!そいつらに常識は通用しない!」

レッドウィングは叫んだが、イビツなクギバットがマージマンに振り下ろされる!

グワアキーン!闇の中で鳴る鈍い音、「ラァメン」のネオンサインがバチバチと光った。

「痛っ!?」

…おお!なんということだ!マージマンは頭でクギバットを受けるも無傷だ!…少し、ヘコんではいるが。

「あれえ?何かおかしいぜ?」「おい!こんなのニュウシャテストに出ないぞ!」

カキンプロデューサー達が顔を見合わせる。

マージマンの頭を粉砕するはずのクギバットは、まるで飴細工のように、頭の輪郭に沿ってPの字に歪んでいた…いや、頭は確かにヘコんではいるが。

「おいお前ら急に何するんだよ!?アイサツ中に攻撃すんなよ!?スゴク・シツレイだぞ!!」

「ルセー!スッゾオラー!」

「シャッコラー!」「アッコラー!」「ルッコラー!」

マージマンの忠告に耳も傾けず、クギバットに続き他のカキンプロデューサー達もネイビー・スラングでマーアイランドを恫喝する。

「…ハァ、面倒だけど、どうやらによる話し合いが必要みたいだ…」

マージマンは溜息を一つ、腕をポキポキと鳴らし歩み寄った。

「イーヒヒヒヒ!俺達にボディーランゲージだとよ!!」「オワライバングミだぜ!!」

カキンプロデューサー達はオナカをかついで笑う、だがクギバットの男は違った。

「ザッケンナコラー!ツキのセイキュウガク百万越えの俺に勝てるもんか!ヤロー!ブッコロッシャー!」

マッカッカのクギバットをロックオンし、マージマンは上着を脱ぎ捨てる。

「怪我しても恨まないでくれよ…行くぞ!」

おお!見よ彼の体を!がっしりと鋼鉄めいた彼の肉体美を!マージマンはボデ・ビルの構えをとり、クギバットの頭をボーリング・ボールのように掴む!

「ダブルバイセップス!イヤーッ!」

「アバーッ!」

ナムアミダブツ!マージマンはクギバットの頭を壁へ打ち込む!ドゴオという爆弾めいた音とともに、クギバットの頭は無慈悲にも壁へとめり込んだ!マミサン!

「奥義!センネンゴロシ!!」

間髪いれず、クギバットの肛門へ無慈悲な追撃!イタイ!!

フジサン・ボルケイノめいた激痛とともに大きく痙攣するクギバットは失禁した!

「セイバイッ!サイドトライセップス!イヤーッ!」

さらにとどめのアフリカ産バイオエレファントめいたパンチを背中に食らったクギバットは、壁の中で泡を吹いて動かなくなった!

「ア、アイエエエエ…」

トモエ・マミめいた相棒の姿を見て、カキンプロデューサー達は失禁した、本能でこの男には関わるな、と問いかけている。

「まだやるか!?カキンプロデューサー=サン!?」

マージマンは怒りがこもった声でカキンプロデューサー達に問いかける。

「やらねえ!」「やらねえ!」「やらねえ!」

カキンプロデューサー達は情けなくとも全員ホールドアップだ、オブジェと化した相棒を見る限り、奴に勝てるわけが無い。

「そうか…ならば、イッポーテキにカラテだ!!」

「「「ア、アイエエエ!」」」

ナムサン!カキンプロデューサー達は失禁しながら尻餅をついた、悪は許さぬ慈悲なき宣告、オニめいてコワイ!

「イヤッー!」

「グワーッ!」

「イヤッー!」

「グワーッ!」

「イヤッー!」

「グワーッ!」

カキンプロデューサー達が次々とマミサンされて行く中、レッドウィングは彼について思い出していた。

マージマン・プロデューサー…彼は、「プチドル」という小人めいた生き物をプロデュースし、見事トップアイドルへと導いたヤバイ級プロデューサーなのだ、スゴイ!

しかし、そんな彼がナゼレッドウィングを助けに来たのか、疑問は深まるばかりである。

「無事ですか!?レッドウィング=サン!?」

カキンプロデューサー達をなぎ倒したマージマンは、ブラッドまみれているレッドウィングに駆け寄り、ハンケティッシュを渡す。

ハンケティッシュは便利だ、涙を優しく拭き、ハナタレを優しく拭き、応急処置としてブラッドも拭き取る事ができる、レッドウィングは慣れた手つきで頭をグルグルマキにする。

「今イチイチキューをした、もう少しでキュウゴ・メンが駆けつけるだろう…ってうわ!?凄いブラッドまみれだ!?と、とりあえずこのハチミツ・トーストを食べてテツブンを補給するんだ!」

「どうもありがとうございます、マージマン=サン…貴方が居なければ、俺は今頃サヨナラしていた所でした…」

レッドウィングはハチミツ・トーストを頬張る、ハチミツ・トーストはブラッドの組織、テツブンを多く含まれており食用応急処置としてプロデューサーの間でホットだ、レッドウィングの顔色がフェード・インしていく。

「いいって事よ!俺は有望なニュービー・プロデューサーの味方だ!この芸能界の未来の為にも、プロデューサーの明日は俺が守る!」

またタイプミスです、バカ!ウカツ!

>>57

誤 「イヤッー!」
正 「イヤーッ!」

ハーッハハハハ!とサチコめいた顔をかもしだしながら高笑う彼を見て、レッドウィングは感動と尊敬の涙を流していた。

彼はカチグミになれど悪事に働くこともせず、マイコセンターに通うこともせず、芸能界の未来を己の人生を犠牲にしてまで守っているのだ!アッパレ!

彼のイキザマはレッドウィングのジンセイ・ヒストリーに大きく刻まれただろう、そしてレッドウィングを大きく成長させたであろう!!

涙を流すレッドウィングを横に、キュウゴ・カートのサイレンが遠くで鳴り響く、偉大なるヒーローと、惜しくもオワカレの時間だ。

「ありがとう、マージマン=サン、貴方は命の恩人だ!この恩は必ず返します!ありがとう!」

「いいよ、これくらい気にすんなって!…さて、俺はそろそろ行く、頑張れよ!未来のヤバイ級プロデューサー!オタッシャデー!」

そう言い残し、暗黒の中へ去っていったマージマンは、突如ソニックめいた速さでデンチュウの影から出てきたフケイ・マッポに取り押さえられた。

「そこのフシン・ビト!上半身アカチャン姿で何をしている?!」

「え!?ちょ、俺は何もしてないって!ちょっと!!」

なんとも奥ゆかしいモメゴトをしてる様子を見て、レッドウィングは思わす微笑みをこぼす、まだキュウゴ・メンが来るまでに時間がある、レッドウィングはチドリめいた足取りで二人の元まで歩んでいった。



番外編其の壱・終劇

更新時間が不定期なのは>>1の睡眠時間にサユウされているためです。

それではシチョーシャ=サン、オタッシャデー!

>>1です、タイプミスのご指摘ありがとうございます。

>>1がタイプミスを電子的幻覚によるものだという説を信じ込んでいたので訂正が遅れてしまいました。バカ!ウカツ!


>>54 十行目

誤 他のカキンプロデューサー達もネイビー・スラングでマーアイランドを恫喝する。
正 他のカキンプロデューサー達もネイビー・スラングでマージマンを恫喝する。

マーアイランドとは名前が長い事によりカイシャクされたキャラクターです。


>>54 十一行目

誤 「…ハァ、面倒だけど、どうやらによる話し合いが必要みたいだ…」
正 「…ハァ、面倒だけど、どうやらボディランゲージによる話し合いが必要みたいだ…」


多数の誤字脱字により>>1はシベリアでタケノコをジャンプする研修へ送られました。

物語のツヅキはもうしばらくお待ちくださいませ。重ね重ね、お詫びもうしあげます。

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