加奈子「あにきー」京介「なんだよ」(12)

俺の名前は来栖京介。
普通の高校二年生だ。...いや普通じゃないな、漫画家のアシスタントのバイトしてるし。

彼方「京介くーん!ちょっと手伝って!」

今のが俺の姉、来栖彼方、漫画家だ。

俺は小遣い稼ぎにアシスタントしてるんだが、割りと才能があるみたいで今は彼方ねぇが描いてる漫画のスピンオフを書かせてもらってる。

京介「今行くよ、彼方ねぇ!」

最近は締め切り間近なんで、絶賛徹夜続きだったんだがどうにか今日で完成しそうだ。
というわけでラストスパートである。

加奈子「あにきー」

そして、こいつが俺の

加奈子「ちょっくら、友達んちいってくる、バーイ」バタン

...愛すべき妹、来栖加奈子だ。

彼方「かなかなちゃんはいーつもせっかちだよねぇ」

京介「そうだよな、中学生なんだからしっかりしないと」

彼方「あ!京介君、今のおっさんぽい!」

ほっとけ。
ん?あそこの椅子の上にあるのは...

彼方「...かなかなちゃんバッグ忘れちゃってるねぇ」

京介「あー本当だ。いっつもせっかち過ぎんだよ」

彼方「京介君、原稿はいいからバッグ届けてあげてよー」

京介「うし、わかった。どうせ高坂さん家だろ」

彼方「うん、多分ねえ」

京介「じゃ、ちょっくら行ってくるわ」バタン

...やれやれだぜ

ここで俺の家の事情を説明しておこう。
俺ら、きょうだいは小さい頃に親と離れて暮らしてた。まぁ家族の事情ってやつさ、
おっとシリアスにならないでくれよ、そっちのほうが反応に困るぜ。

まぁそんな訳だ、金も身寄りもない俺達は唯一高校生だった彼方ねぇに頼る他なかったのさ。

そこで彼方ねぇが始めたのが漫画家、元から絵が上手かった彼方ねぇはすぐに漫画家デビューしちまった。

しかも一人でいくつものペンネームを使って何作も描いちまう、そこであまりの仕事量にみかねた俺がアシスタントをするようになって、今に至るのさ。悪い、長かったな。以上だ。

京介「ここか、やっとついたぜ」キィ

休みます。

エタッたら絶許

少ねえww

京介「すいませーん」ピンポーン

??「はーい」ガチャ

京介「あ、どうも。加奈子の兄です。」

桐乃「はじめまして、高坂桐乃です。どうしたんですか?」

京介「加奈子のやつが忘れ物したんで届けに来ました。これ、渡しといてくれますか」

桐乃「あ、はい。わかりました、渡しときますね」

京介「すいません。お邪魔しました」バタン

京介(ったく、あんなしっかりした子が妹だったら良かったのに)

京介「...帰るか」

~自宅~

京介「ただいま、原稿は上がった?」

彼方「うん♪ばっちしだよ」

京介「そーいえば、インクきれそうなんだよな...買い出し行かねぇか?」

彼方「うん、そーだね!じゃあ今週の土曜日にしよう♪」

京介「行き先は...アキバでいいよな」

彼方「あ、でもかなかなちゃんはどうするの?」

京介「あいつまた友達と遊ぶらしいぜ」

彼方「じゃあかなかなちゃんは心配いらないねぇ」

彼方「ふっふ~ひっさびさに京介君とデートだぁ!」

京介「その言い方はやめてくれ...」

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~土曜日・秋葉原~

彼方「やほーい!あっきはっばらー」

京介「テンション高すぎだって」

なにこの気持ち悪いの

存分にやってくれ面白いよ

彼方「そうだ!今日さおりん来てるみたいだよ」

京介「マジか、でもまたなんで?」

さおりんってのは彼方ねぇが所属してたサークル【ピクシーガーデン】にちょくちょく遊びに来てた、ちっちゃい女の子である。

京介「なんだかんだでしばらく会ってないし...挨拶しに行くか」

彼方「そのためにも早く目的の物を買っちゃおうよ!」

京介「はいはい、分かってるって」

京介(また忙しいことになりそうだな、これは)

彼方「早くしないと置いてくよ~?」タタタ

京介「あ、待てって!」ダッ

滑稽だな

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