池田「武者修行するし!」(11)

細かい麻雀ルールは無視してけろ



小池(県予選も負けたし…。
このままじゃ風越高校は来年もきっと…)

小池「力が欲しいし…!
誰にも負けない力が…!」


……力が欲しいか?

小池「だ、誰だし!?」

…誰にも負けぬ雀力が欲しいか

小池「…っ!
…ほ、欲しいし!」

…よかろう
…ならばくれてやる!

カッ

池田「にゃあああああ!?」

池田「うう…いったいなにが起こったんだし…。
ここは…雀荘?」

…この雀荘で修行しているがいい

池田「嫌だし!」

…えっ

池田「勝手に部活休んだりしたらコーチに怒られるし!」

…そんなこと言われても

池田「早く帰して欲しいし!
遅刻したら怒られるし!」

…力が欲しくないのか

池田「じゃあ早く寄越すし!」

…無茶をいうな
…ここで修行すれば強くなるし

池田「だから嫌だし!」

(…どうしよう)

…じゃあここから帰さない

池田「!?
それは困るし!」

…じゃあ修行するのだな

池田「ぐぬぬ…この人めんどくさいし…」

…ちょっとだけでいいから

池田「分かったよ…」

…じゃあ頑張って

池田「うーん…いったいどうしたらいいんだし…。
とりあえず空いてる卓に座ってみるし…」

ーーーーーーーーー10分後

池田「負けたし」

池田「いや、おかしいし。
なんで天和がポンポン出るんだし。
っていうか牌を一回もツモってないし!」

こうして池田の過酷な武者修行な幕を明けた

「ロン」

池田「…トビです」

「あんた嘘つきだね」

池田「全部見透かされてるし」

「悪いな。天和ツモっちまった」

池田「まだ卓に座ってないし」

「ロン!ロン!ロォ~~~ン!!!」

池田「血が無くなるし…」

「国士無双(ライジング・サン)!!


池田「ニャアアアアアアアアアッ!!!!」

こうして池田の修行は終わりを迎えた

猛者から得た麻雀テクは池田を天衣無縫の雀鬼へと進化させ、
今の池田なら並の雀士を牌に触れさせることなく倒すことまでできるようになったのである


そして波乱の地区予選大会が開幕した

コーチ「池田ぁ!!」

池田「長い間部活を休んでいてごめんなさいコーチ。
…でももう誰にも負けません」

コーチ「池田ぁ…池田池田池田ぁ!!!」

池田「分かりました。
修行の成果を見せます。
キャプテン、ちょっと付き合ってもらえますか?」

福路「わかったわ。
じゃあ持ち点25000の半荘で始めましょう」

池田「…半荘…か」ざわ…

ジャラジャラ

福路「私が親ね。
それじゃ始めましょう」トン

池田「ロン」パタ

分堂「!?」

みはるん「え…れ、人和…?」

福路「そんな…でも確かにアガリに…」

池田「キャプテン、トビです」

池田「ツモ。四暗刻単騎、大三元。
全員トビだし」

分堂「ど、どうなってるんですか…」

福路「私の邪気眼がまるで無意味…。
もう死にたい」

みはるん「もう終わりにしましょうよ…。
何回飛んだか覚えてないです…」

池田「何言ってるのみはるん?
倍プッシュだし」

福路「華菜…あなた、何かおかしいわよ…」

池田「キャプテン…私が戦った少年はこう言ってました。
狂気の沙汰ほど面白い、って。
さぁもう一局始めますよ」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom