・毎度!浦安鉄筋家族の4巻以降を読んだことある人向けの、佐渡勇子ちゃんSS。勇子×涙
・残念ながらウ○コは出てきません
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涙「昨日は遅くまでテレビでナイターの中継見てたから眠いなぁ…」フアー
涙「おはロッテ~」ガラッ
のり子「涙、いい所に来たな!勇子の様子が少しおかしいんや!」
涙「…勇ちゃんがどうかしたの?」
ノブ「見れば一発でわかるからこっち来てみろよ」
涙「えーどれどれ?」
勇子(猫耳)「うにゃ~!うにゃにゃ!」クシクシ
涙「…は?」
あかね「突然佐渡さんが猫みたいになっちゃったのよ」
仁「まさに小動物…」
勇子「むにゃ~」フリフリ
涙(な、何これむちゃくちゃカワイイ…)
http://i.imgur.com/eszZLuc.png
小鉄「わっしゃっしゃ!どうせ付け耳だろーこれ?」ガシッ
涙「あっ、小鉄っちゃ…」
勇子「ぎにゃあああああ!!耳を触るなこのセクハラ糞ハゲ猿海パン!きっめーんだよ!」ネコパンチッ
小鉄「キャットー!」バタッ
のり子「つあああ小鉄ー!」
中田「小鉄さん血を流してますよ…」
勇子「にゃ!」プイッ
あかね「あれ、佐渡さん一瞬元に戻ったのにまた猫モードに戻っちゃったわ」
仁「猫の耳は敏感…」
のり子「おい勇子、さすがに付け耳触られたくらいで強く殴りすぎや!」
勇子「にゃっ…!」キッ
ノブ(なんか雲行きが怪しくなってきたぞ…)
勇子「にゃ…」ヒョコヒョコ
涙「ええっ、何で俺の足元に!?」
勇子「うにゃ~ん」スリスリ
涙「ちょ、ちょっと勇ちゃん!足に抱きつかないでよ…!」
勇子「うにゃ~」ペロペロ
涙「ひゃ!?太ももを舐めたりしたら汚いしくすぐったいって!」///
ノブ「……」ポカーン
のり子「……」アングリ
小鉄「勇ちゃんもしかしてホントに猫になっちまったんじゃねーの?触った感覚もつけ耳って感じじゃなかったし」←復活した
のり子「そんなわけあるかアホ!」
あかね「思い込んだら何にでもなれる小鉄っちゃんじゃないんだからー」
中田「いや、一理あると思いますよ。普段の佐渡さんなら涙さんの足を舐めるとか絶対しませんし」
あかね「中田ちゃんまで…」
仁「勇ちゃんに試しに"お手"って…」
涙「えー?犬じゃないんだしさすがにそれは…」
小鉄「いいからやってみろってー。面白そうじゃん!」
涙「う、うん…勇ちゃん、お手」パッ
勇子「うにゃ!」ポンッ
涙(な、何だこの感覚……イイ!)グッ
小鉄「すげええええ俺も俺も!勇ちゃん、お手ー!」パッ
勇子「……」ムシ
小鉄「効くくー!!」
あかね「猫になっても佐渡さんは小鉄っちゃんを嫌ってるみたいねー」
のり子「にしてもほんま涙に懐いとるなー」
――そして放課後
涙「ふー、今日はなんか疲れたな…」
のり子「猫勇子が授業中いきなりにゃーにゃー鳴きだして、あかね先生に何度も注意されてたもんなー」
あかね「あれはうるさかったから当たり前よー。にしても佐渡さん、いつまで猫の演技続けてるの?」
勇子「うにゃ?」ケロッ
小鉄「涙、今日野球はどうすんだ?」
涙「そりゃもちろんやるよ!…でもこの調子だと勇ちゃんが野球できないかなぁ」
勇子「うにゃ~ん?」ペロペロ
涙「キャッ…いきなり顔を舐めないでよ勇ちゃん!」
小鉄「あっしゃっしゃ!女みてーな悲鳴あげてんじゃねぇよ涙ー!」ワシャシャ
のり子「にしても猫になってからの勇子は積極的やなー」
仁「のり子さんも猫になれば…小鉄っちゃんに積極的に…」
のり子「な、何でいきなり小鉄の名前が出てくるんや仁ー!」アタフタ
小鉄「ん?俺がどうかしたか?」
のり子「な、何でもあらへんよ…!」///
小鉄「なんだよ全く…で、今日は誰が先頭バッターやるかー?」
仁「鈍感…」
――いつもの空き地
ノブ「よーし、来いよ涙」ザッ←バットを構える
涙「じゃあいくぜー!せいっ!」ビュンッ
ノブ「おりゃっ!」カキーン
小鉄「ライトに行ったー!」
のり子「あかん!ライトは勇子や!」
勇子「にゃにゃにゃにゃっ…!」ダダダダッ
小鉄「速ぇ!」
ノブ「犬走りが小鉄並にうまいなー」
勇子「うにゃっ!」パシュッ
小鉄「取ったー!」
ファサッ
涙「ズ、ズボンからしっぽが出てる!」
のり子「もう完全に猫やな…」
仁「猫娘…」
――
ノブ「そろそろ6時だし終わろーぜ」
涙「もう1試合したいけど…そうだね、ちょうどキリもいいし」
小鉄「何だよお前らもう帰んのかよ。よし仁!俺たちは試食食いにイトーヨーコ(※)までマラソンだ!」ダッ
仁「うん…」ダッ
※イトーヨーコ 新浦安にある大きいスーパー。要するにイ○ー○ーカドー
のり子「夏休みだからって元気やなー」
ノブ「それに比べて涙は元気ないな。…やっぱり勇ちゃんか?」
勇子「うにゃーん!」タッタッタ←四足歩行で走り回ってる
涙「確かに猫になった勇ちゃんは…可愛いし、抱きついたりしてくれるのは嬉しいよ。
だけど、こんなのいつもの勇ちゃんじゃない!」
のり子「涙…」
涙「昨日の試合結果や今年のペナントレースの行方について語りたいし、カープを馬鹿にしたらキツイことも言ってほしい…!
テヘッておどける仕草も見たいし…このままじゃキャッチボールもできない!」ウルウル
勇子「にゃ…?」
のり子「野球しとる場合やなかったな。ごめんな、涙…」
涙「いや俺だって野球したかったんだし、のりちゃんが謝る事じゃないよ。それに明日になったら元に戻ってるかもしれないし…」
のり子「…せやな!明日になったらきっと元通りや」
ノブ「大丈夫、絶対元に戻るって。何かあったら遠慮無く俺らを頼ってくれよ」
涙「ノブくん…ありがとな」
ノブ「よし、じゃあのり子帰ろうぜ。勇ちゃんは涙が送ってってやれよ」
涙「うん、2人ともじゃあねー!」
のり子「ほなまたなー」
涙「さて、勇ちゃん僕たちも帰ろうよ」
勇子「…にゃ?」フリフリ
涙(こうしてみるとやっぱり可愛いなぁ。普段のちょっと怒りっぽい感じの勇ちゃんもいいけど、猫耳と八重歯が可愛すぎるよ…)デレデレ
涙(そういえばこれ、付け耳とかじゃないのかな。…気になるなぁ、触りたいなぁ。でもダメだ!触ったら小鉄っちゃんみたいにぶっ飛ばされちゃう)
勇子「にゃ!」フリフリ
涙「え?僕の方に首を傾けて…もしかして触ってってことなの?」
勇子「にゃにゃ!」フリフリ
涙「じゃ、じゃあちょっとだけ…」(殴られませんように…)スリスリ
勇子「うにゃ~ん」パアァア
涙「気持ちよさそうな表情してる…可愛いすぎる!!」」ポッ
――
涙「そろそろ家の近くだから別れるよ。またね、勇ちゃん」
勇子「…うにゃにゃ!」フルフル
涙「えっ、なんで俺の足を掴むの!?」
勇子「うにゃ!うにゃにゃ!」クイクイ
涙「もしかして…うちに来たいの?」
勇子「にゃ!」コクコク
涙「ウーン…今日は父ちゃんは行きつけの飲み屋に行ってるし、来ても大丈夫かな」バタン
勇子「やったー!涙くんの家で二人っきりだよ!」ピョンピョン
涙「あれ!?今普通に言葉喋ったよね?」
勇子「…うにゃ?」
涙「いや、うにゃじゃなくて…!」
勇子「にゃっにゃっ!」ツイツイ
涙「うーん、また猫に戻っちゃったか…」ハァ
――なみだけ
涙「ごめんね、お茶も無いから水道水しか用意できないけど…」
勇子「にゃ!にゃ!」ペロペロ
涙「あーもう!そんな飲み方したら行儀悪いって」
勇子「…にゃ!?」ゴトッ
涙「湯のみだからバランス悪くて倒しちゃったかー…。ちょっと待ってて、今フキン持ってくるから」
勇子「にゃーっ」ヌギヌギ
涙「わー!濡れたからって服脱いじゃダメだって!着替えのシャツも持ってくるからっ!」ダダダ///
勇子「このシャツ、涙くんの匂いだぁ…。なんか得した気分だなぁ、てへへ」キュン
涙「そりゃ俺の服だからね…ってアレ?喋ってる!?」
勇子「……」
涙「でもまた一瞬だけなんだろうなぁ。本物の勇ちゃんがあんな事言うわけないし…」
勇子「っ…!///」カーッ
涙「ん?なんか表情が…」
勇子「…涙クン」ゴゴゴ
涙「は、はいぃ!?」(どうしよう、なんか怒ってるよ…!)ビクッ
勇子「そ、その…猫になっていた間も意識があったから、どんなこと言われたかは覚えてるんだ」
涙「…うん」
勇子「さっき帰る前、あたしの事かわいいって言ってたよね…」ポッ
涙「えっ!?そ、それは猫になってたからで…」ワタワタ
勇子「バレンタインの時、せっかく手作りチョコ渡したのに受け取らなかったくせに!」/// ※11巻参照
涙「あ、あの時は照れちゃって…」
勇子「あたしがどんだけ勇気出したと思ってんだバカヤロー!このニブチンむっつり球児ー!」バコーン
涙「ギャーー!」
――浦安には"猫実(ねこざね)"という名前の地域がある
――その地では数十年に1度、恋をする少女が猫になって好きな男の子と結ばれる…。そんな伝説があるのかもしれない
完
最近の浦安は作風が日常系にシフトしてる感があるので、読むのをやめた人も昔のイメージを引きずらないで是非また読んでみてほしい
せめて佐渡勇子ちゃんが登場する「毎度!浦安鉄筋家族」4巻以降だけでいいから読んでほしい
以上、勇ちゃん好きの戯言でした
http://i.imgur.com/MBFk1AG.png
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