杏「メイドカフェオオカミ」 (32)

シンデレラジオの外伝です
例によって、今回だけでも見れるのでよければどうぞ


本編
杏「杏・輝子・小梅のシンデレラジオ 第72回」
杏「杏・輝子・小梅のシンデレラジオ 第72回」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407504628/)

外伝
杏「あんこずのだらだらふわぁず 第1回」
杏「あんこずのだらだらふわぁず 第1回」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407765931/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407854288

杏「はぁー…外暑ー…早く中で涼みたい…」

杏「…ん、事務所のドアに見慣れない掛け看板が」

杏「…メイドカフェオオカミ?」

杏「………前もなんかこんなのなかったっけ?」

杏「前と同じパターンなら…多分、中で…」

杏「どれどれ…一応、中の様子を…」カチャ

美玲「ガオーッ!」

http://i.imgur.com/d9bU541.jpg

杏「おわぁっ」

美玲「ヘヘッ、待ち伏せ成功!」

杏「いや、なんなの…あと、メイドカフェオオカミってやっぱり美玲だったか」

美玲「オオカミと言えばウチだからなッ」

杏「ワンコじゃなくて?」

美玲「ワンコじゃなくてオオカミッ!」

杏「…その格好で言われても」

美玲「ううッ」

杏「いやまぁ、似合ってるよ。可愛い可愛い」

美玲「ううううッ…!」

杏「んで、これはメイドの練習的なそういうアレなの?」

美玲「…そ、そーだッ。プロデューサーがウチにメイドのお仕事なんか持ってきて…!」

杏「なるほどねー」

美玲「でも、やるからにはカンペキを目指すッ!」

美玲「べ、別にノリノリとかそんなんじゃないからなッ!!」

美玲「プロデューサーがやれっていうから仕方なくだ!」

杏「へー」

美玲「棒読みやめろよーッ!」

杏「じゃ、せっかくだから杏をもてなしてもらおうか」

美玲「えー…」

杏「おい、メイド」

美玲「分かったよ…じゃあ、杏もあっちに適当に座ってて」

杏「ん、『も』?」

美玲「ほら、こっち」

杏「おー?」

輝子「や、やぁ…杏さん…」

小梅「えへへ…おかえりなさい…」

杏「あー、二人が先客だったわけね。ただいまー」

美玲「じゃあ、注文言えよなッ」

小梅「メ…メニューは…?」

美玲「ないッ!」

輝子「フヒ…どういうことなの…」

杏「まぁ、美玲らしいというかなんというか…じゃあ、とりあえず飲み物でもよろしく」

小梅「あ…わ、私も…」

輝子「同じく…フヒ」

美玲「……よし、ちょっと待ってろ」

美玲「待たせたなッ」

杏「お、きたきたー…って、何これ、メロンソーダ?」

美玲「抹茶ソーダだ!」

杏「抹茶…ソーダ……?」

小梅「初めて…聞いた…」

輝子「美味しい…のか…?」

美玲「知らないッ!キッチン覗いたらあったから適当に作った!」

杏「えー…」

小梅「せ、せっかくだから…飲んでみよう…?」

輝子「だな…ちょっと…怖いけど」

杏「なんか緑色のが底に沈んでる…ストローでかき混ぜないと…」

杏「……よし、それじゃ…」チュー

小梅「ど、どう……?」

杏「…あれ、意外と美味しい」

美玲「当然だ、ウチが作ったんだからなッ!」

杏(さっき適当にって…)

小梅「ごく……あ、本当だ…美味しい…」

輝子「不思議な…感じだ…フヒ」

杏「他になんかメイドっぽいことできるの?」

美玲「うッ…な、何をやればいいんだ」

杏「えー…じゃあ、ご主人様って言って」

美玲「んなッ…!そ、そんな事絶対言わないモン!」

杏「メイドなのにー?」

美玲「言わないッ!」

杏「あの奈緒だって『萌え萌えキュン』ってやったのに」

杏(正確にはやらせたんだけど)

美玲「な、なんだそれッ!?」

杏「メイドになったら色んな恥ずかしい事やらされるかもしれないし、今の内に慣れとかないと」

美玲「メイドって…そ、そんなにヤバいのか…!?」

小梅(また…杏さんの…言いくるめ術が…)

輝子(いつものヤツだな…フヒヒ)

杏「そーだよー。だから、最低でもご主人様ぐらい言えるようにならないと」

杏「やるからには完璧を目指すんでしょー?」

美玲「ううッ…そ、そうだけど…!」

杏「じゃあ、とりあえず試しに1回だけ『おかえりなさいませご主人様』って」

美玲「……い、一回だけだからなッ!…すー……はー……」

麗奈「帰ったわよー」ガチャ

光「ただいま!」

紗南「ただいまー♪」

美玲「おかえりなさいませご主人様ッ♪」

杏「あ」

麗奈「………」

光「おお!?」

紗南「わーっ」

美玲「……………ぁ」

麗奈「……」カシャッ

美玲「撮るなーッ!?」

麗奈「アッハハハハハ!帰ってきて早々面白いものが見れたわー!」

紗南「美玲ちゃん可愛いー!」

光「メイド服だ!」

美玲「ウガーッ!消せッ、今すぐ消せーッ!」

麗奈「イヤに決まってるじゃない!こんな面白い写真誰が消すって言うのよ!」

美玲「あ、杏のせいだぞー!」

杏「…」カシャッカシャッ

美玲「何で杏まで撮ってるんだーッ!?」

杏「いや、面白いから…」

美玲「引っかくぞ!」

美玲「はー…はー…!」

麗奈「あー、面白かった!」

紗南「レイナちゃん、あんまり美玲ちゃんをからかっちゃかわいそうだよー!」

光「そうだぞ麗奈!美玲可愛いじゃないか!」

美玲「フォローに見せかけた追い討ちやめろー!」

麗奈「クククッ!美玲がメイドねぇ…ま、いいんじゃないー?」

美玲「身内に見られるのが一番恥ずかしい…ッ!」

杏(気づいた)

美玲「もーッ!やっぱりウチがメイドとか絶対おかしいし!」

小梅「お…おかしく…ないよ…」

輝子「いいと…思う…」

美玲「ぷくーッ」

紗南(頬膨らませてる…)

杏(かわいい)

小梅(あ…そうだ、確か…倉庫に…)

杏「ん、小梅どこ行くの?」

小梅「ちょ、ちょっと…待っててね…えへへ」

杏・輝子・美玲・麗奈・光・紗南「?」

小梅「お、おまたせ…」

杏「メイド服じゃん」

輝子「5着…」

麗奈「ホント、何でもあるわね、ウチの事務所」

紗南「面白いよねー!」

光「それで、これをどうするんだ?」

小梅「あ、杏さん以外が…着る…」

杏「ほほう」

輝子「フヒッ」

麗奈「なっ!?」

光「えっ」

紗南「あたしも!?」

小梅「み、みんなで…メイドになれば…美玲さんも…平気…だよね…」

美玲「…ま、まぁ、ウチだけこんな格好なのは気に入らないしな」

小梅「みんなで…メイドになって…杏さんをおもてなし…えへへ」

杏「それは素晴らしい」

麗奈「イ、イヤに決まってるじゃない!アタシはパスよ、パス!」

紗南「はい、レイナちゃん確保ー!」ガシッ

麗奈「ギャー!?やめなさい、紗南!後で酷いわよ!」

輝子「みんなで…メイドになれば怖くない…フヒヒ」

麗奈「やめっ、やめなさ…ギャー!?」

紗南「うわー、メイド服なんて初めて着た!」

光「や、やっぱりちょっと落ち着かないな…!」

輝子「ちょっと…照れる…フヒ」

麗奈「……」

杏「麗奈の目から光が消えてる」

紗南「よっぽどイヤだったんだね…」

小梅「み、美玲さん…どう…?これで…大丈夫…?」

美玲「…うん、なんか、頑張ろうって気持ちになった」

麗奈「何でアタシを見て言うのよ!?」

杏「じゃあ、メイドの諸君に杏を精一杯おもてなししてもらおう~」

小梅「きょ、今日は…あいさんがいないから…私がメイド長…だよ…えへへ」

輝子「よ、よろしく…メイド長…フヒヒ」

紗南「分からないことは教えてね!」

光「頼りにしてるぞ!」

美玲「まぁ、参考にしてやらないこともないッ!」

麗奈「……早く脱ぎたい……」

杏「麗奈が完全に廃人になってるんだけど」

紗南「どう、痛くないー?」

杏「あー…ちょうどいいよー…そのまま肩たたきよろしくー…」

輝子「フヒ…足のマッサージ…」

杏「いい感じいい感じー…今日も歩いて凄く疲れたからねー」

光「はい、飴玉どうぞ!」

杏「あーん…ころころ…」

美玲「抹茶ソーダのおかわり持ってきたぞッ」

杏「ありがとー、飴玉舐め終わったら飲ませてー」

杏「はー…ご主人様ってのはいいもんだねー…極楽極楽」

美玲「…ホントにこれでメイドの練習になるのか?」

杏「メイド長がなるって言ってるんだからなるんじゃないのー…あー、そこそこ、ちょっとだけ強めに」

美玲「そのメイド長はどこにいったんだ?」

杏「麗奈と一緒にお菓子作ってるってさ」

光「麗奈が…お菓子作り…!?」

紗南「大丈夫かな…」

杏「小梅が見張ってるから大丈夫だとは思うけど…食べるのは杏だからちょっと怖い」

小梅「れ、麗奈ちゃん…牛乳…とってくれる…?」

麗奈「はいはい。これでいいの?」

小梅「あ…ありがと…これを…ゆっくり混ぜて…」

麗奈「……それぐらいならアタシもできるから、小梅はあっちの様子も見てきなさいよ」

麗奈「メイド長なら同じ場所に付きっきりなワケにもいかないでしょ?」

小梅「あ…そ、そうだね…じゃあ、美玲さん達の様子…見てくるね…」

麗奈「はいはい」

麗奈「………………行ったわね?」

麗奈「ったく、なんでレイナサマがメイドなんか…!」

麗奈「この中にタバスコ入れて杏に食べさせてやるんだから…」ガサゴソ

小梅「……麗奈ちゃん?」

麗奈「ひぃっ!?いつの間に真後ろに!?」

小梅「…イタズラは…ダメ……」

麗奈「わ…わ…分かってるわよ!チッ」

麗奈(今、絶対気配がなかった…)

―30分後―

小梅「お…おまたせ…フレンチトースト…作ったよ…」

杏「やったーっ」

紗南「だ、大丈夫?レイナちゃんイタズラしてない?」

光「タバスコが入ったりしてるんじゃ…」

小梅「ちゃんと…見張ってたから…大丈夫…えへへ」

麗奈「…ふんっ」

小梅「じゃ、じゃあ…美玲さんが…食べさせてあげて…」

美玲「えっ、ウ、ウチが!?」

小梅「美玲さんの…練習だから…」

杏「はやくーはやくー」

美玲「むむむッ…わ、わかった…。ほら食べろッ」

杏「あーん…もぐもぐ…うん、うまー」

美玲「そ、そうか。ウチが作ったわけじゃないけど…」

小梅「今度は…料理も…練習しようね…」

美玲「料理…ウチが料理…」

輝子「フヒ…頑張れ」

杏「あー、美味しかった。いやー、満足満足。なんかメイドさんが欲しくなっちゃったなー」

紗南「ねぇ、フレンチトーストって杏さんの分しかないの…?」

小梅「みんなの分も…あるから…今から…一緒に食べよう…」

光「やったー!」

麗奈「まぁ、タダ働きなんてゴメンだものね。しかもメイドなんて…」

杏「どう、美玲、メイドの事、ちょっとは分かった?」

美玲「ンー…少し」

輝子「フヒ…よかったな…」

小梅「私で…よかったら…練習…付き合うから…!」

美玲「うん、ありがと」

紗南「えへへ、お腹空いちゃった!フレンチトースト食べよう!」

麗奈「もういい加減着替えて良いわよね?全く、こんな事に付き合わされるなんて思わなかったわ…」

光「特撮…メイド…うーん」

杏「その組み合わせはレベルが高すぎると思うよ」

輝子「メイド戦隊…?」

杏「モテナスンジャー?」

麗奈「ダッサ」

美玲「ウチもそれはどうかと思うぞ…」

―数日後―

友紀「巴ちゃんメイド姿似合ってるー♪」

巴「そうか?似合っとるか…うむ」

http://i.imgur.com/asc7lEK.jpg

友紀「せっかくだから、何かメイドっぽいことしてよ!」

巴「めいどっぽいこと…掃除でもすればええんか?」

友紀「それもいいけどー、何か飲み物を用意してくれるとか!」

巴「給仕か?まぁ、できんことはないが…茶でも入れてくればええんか?」

友紀「ビール!」

巴「ええ加減にせえよ」

友紀「えー…じゃあ、『キャッツ勝てキャッツ勝て萌え萌えキュン♪』ってやって」

巴「死んでもやらん」


おしり

美玲ちゃん可愛すぎ問題なので勢いで書きました

あと試しにぐぐったらなんかありました

http://i.imgur.com/p708lUd.jpg

見てくれた人ありがとう

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom