【ジョジョ】ラスボスのスタンドがDIOを倒すために集結したようです【エジプト編】 (251)

ジョジョの奇妙な冒険 クリムゾンインベーダーズ

あらすじ
100年前、ジョナサン・ジョースターとの死闘により海底に沈んだ吸血鬼DIO。しかし、彼はジョナサンの肉体を奪い生きながらえていた。トレジャーハンターにより海の底から引き上げられたDIOはどこからか手に入れた謎の矢の力でスタンド能力に目覚めた。この影響でジョナサン・ジョースターの孫、ジョセフ・ジョースター、ジョセフの娘である空条ホリィ、そしてホリィの息子の空条承太郎にもスタンド能力が目覚める。しかし、スタンドを制御する精神を持たないホリィはその悪影響で倒れてしまう。ホリィを救うためにDIOの討伐を決意したジョセフと承太郎はスタンド使いであるモハメド・アヴドゥル、花京院典明、ジャン=ピエール・ポルナレフと共にDIOが差し向けるスタンド使いと戦いながらDIOが待つエジプトへ向かう。



前スレラスボスのスタンドがDIOを倒すために集結したようです - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1400316514/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407751416

主な登場人物

空条承太郎 

本編の主人公。頭脳明晰で常に沈着冷静な性格をしているが、激情的な性格でもあり正義感も強い。仲間達がスタンド、性格ともに邪悪寄りなので、最後にして唯一良心である。

スタンド名 キング・クリムゾン タロットカード『大王』(アヴドゥルが販売する特別なタロットカード)
破壊力A スピードA 射程距離E 持続力A 精密動作性A 成長性A
能力は数秒先の先の未来を予知する『墓碑銘“エピタフ”』この能力で見た未来は絶対であり、承太郎とキング・クリムゾンにしか変えることはできない。まだ、隠された能力があるらしいが、本体も把握できていない


ジョセフ・ジョースター

承太郎の祖父であり不動産王。一見ちゃらんぽらんな性格をしているが、承太郎同様正義の心を持っている。しかし、目的のためには手段を選ばない一面も。相手の裏をかくような戦法を得意としている上に、強力なスタンドと応用がきく波紋をそなえているために恐ろしい実力を誇っていると思われる。

スタンド名 ハーミット・パープル・ヘイズ タロットカード『隠者』
茨状態 破壊力D スピードC 射程距離D 持続力A 精密動作性D 成長性A
人型時 破壊力A スピードB 射程距離C 持続力E 精密動作性E 成長性A
特殊なスタンドで茨型と人型を使い分けることができる。茨時の能力は念写と茨によるしめつけなどの攻撃。人型時は両拳についているカプセルから殺人ウィルスを散布する能力を持つ。このウィルスは敵味方問わず無差別に攻撃する、光に弱いなど使いどころが難しく。あまり使っていない


モハメド・アヴドゥル

ジョセフの友人で天然のスタンド使い。本業は占い師であり、特別なタロットカードであるアヴドゥル印のタロットカードを販売している。頑固で硬派な性格であり、皆を引っ張っていく指導力がある。一方、仲間内ではトップの邪悪な心も持ち合わせており、その邪悪さと頑固さゆえに目的のためなら殺人も時には自分の命を投げ出すことも厭わない。さらに後述する無敵のスタンド能力のために敵も味方も誰もが彼を恐れており、DIOさえも彼を最大の脅威であると認識している。

スタンド名 Dirty Deeds Done Dirt Cheap“いともたやすく行われるえげつない行為”
タロットカード 『えげつなさ』
破壊力A スピードA 射程距離C 持続力A 精密動作性A 成長性A
何かに挟むことで人や物をパラレルワールドに移動させる能力を持つ。アヴドゥル以外の全ての物体は同じ世界では存在することはできないので、何かに挟んで連れてくるor連れいくだけでバラバラにして殺すことができる。また、複数の世界から複数のアヴドゥルを連れてくることもでき、この世界で死亡した人間の代わりを連れてきて擬似的に生き返らせることも可能。


花京院典明

元DIOの配下だったが、承太郎に敗れ仲間になる。現在は承太郎と同じ学校に通っているが、二日しか通っていない。承太郎以上に冷静で物事を的確に見抜く力を持つ。それは同時に冷酷な面も表しており、アヴドゥル同様、敵とみなすと容赦なく殺害する。とはいえ、基本的には人当たりの良い好青年である。

スタンド名 キラークイーン タロットカード 『女王』
破壊力A スピードB 射程距離D 持続力B 精密動作性B 成長性A
触れたものをなんでも爆弾に変えることができる。爆弾にはいくつか種類が存在し、スイッチをいれたら爆発するもの点火型と触れたら爆発するもの接触型がある。また、爆発の仕方にも種類があり、爆弾に変えられた物体が爆発するものと爆弾に変えられたものに触れると触れた方が爆発するものとがある。
第二の爆弾 シアハートアタック
キラークイーンの左手のほうに存在する自動追尾型爆弾。本体から離れていても使用可能で熱を感知しながら対象を爆発させる。しかし、攻撃が無差別のために扱いづらい


ジャン=ピエール・ポルナレフA

DIOの刺客。ジョースター一行を催眠で奇襲するが、承太郎の策により目覚めていたアヴドゥルにパラレルワールドに連れて行かれ、バラバラになって死亡した。享年24歳


ジャン=ピエール・ポルナレフB

アヴドゥルに能力と性格を見込まれ、別のパラレルワールドからつれてこられたポルナレフ。基本世界のポルナレフがすでに死亡していたためにパラレルワールドでも生存可能。本人は自分がパラレワールドの存在であることに気づいておらず、仲間も(承太郎以外)そのことを忘れている。旅の目的は妹を殺した両腕が右腕の男を殺すことだったが、道中その男、J・ガイル出会い、見事に復讐を果たす。明るくおちゃらけた性格をしているが、騎士道精神にあふれた誇り高い一面も持つ。夢は漫画家。

スタンド名 ホワイト・スネイク タロットカード『蛇』
破壊力B スピードB 射程距離A 持続力A 精密動作性A 成長性A
相手のスタンドや記憶などをDISCにして取り出すことができる。DISCを抜かれた人間は身体機能が止まっていき、やがて死亡する。幻覚を見せてDISC化する方法と直接抜き取る方法と二種類存在する。戦闘面ではあまり役にたっていないが、抜き取ったスタンドのDISCは仲間達によって有効活用され、記憶のDISCは貴重な情報源となっている。


DIO

ジョースターと因縁を持つ吸血鬼であり、彼を殺すのが承太郎達の旅の目的である。悪のカリスマだが、アヴドゥルを筆頭に強力な能力を持つジョースター一行にビビッている。スタンド能力や矢の存在がジョースター一行にバレており、配下が倒してくれるのを心待ちにしている。

スタンド名 ザ・ワールド タロットカード『世界』
破壊力A スピードA 射程距離C 持続力A 精密機動性B 成長性B
時を5秒ほど止めることができる。射程距離は10m。

言い忘れてましたが、前編では原作以上の決着が思いつかないスタンドや厄介なスタンドは飛ばすor瞬殺をしてきました。しかし、後編はそういったスタンド使いが割と多いので代わりに他の部(主に6部)から"スタンド"が出張してきてます

侵略者=クルセイダーだろうが

>>13
歴史を見れば十字軍は侵略者ですけど、同じじゃつまらないんで

『???』のイギーと『ゲブ神』のンドゥール

エジプト
その国土の97パーセントは砂漠地帯であり降雨量は世界で最も少ない地域である。しかし、ナイル河の恵みにより食べ物は満ち、海岸には美しい緑輝く肥沃地帯がつづく!かつての古代エジプト文明にペルシャ、ギリシア、ローマ、イスラム、アラブという多様な文明が入りこんだ混淆の国。この5000年のときの流れを持つ悠久の地でジョセフ、承太郎、ポルナレフ、花京院、アヴドゥルはいったいどんな旅を続けるのであろうか・・・・

バババババババババババ
ポルナレフ「なんだ!こいつはヘリコプターだ!」

花京院「そんなことは言わなくてもわかる!」

ジョセフ「スピードワゴン財団のヘリじゃ!スタンド使いでない彼らと一緒に旅をすることはできんが、助っ人を連れてきてもらった…!」

花京院「助っ人?」

アヴドゥル「まさか!!あいつを連れてきたのですかッ!!危険すぎます!
      脅威度でいったらDIOより上だ!下手したら我々も無事ではすまない…!」

花京院「ご存知なんですか?」

アヴドゥル「ああ。記憶、かたつむり、そして世界の救済の暗示を持つ『天気“ウェザー”』のカードのスタンド使いだ!」

ポルナレフ「なんだ。いいやつそうじゃねぇか!」

アヴドゥル「しかし、気をつけろよ。天候とは恵みで与えるだけではないのだから…!」

承太郎「ヘリが着陸するぞ。ふたり乗ってるみたいだが…」

乗組員A「Mr.ジョースターご無事で・・・」

ジョセフ「わざわざありがとう感謝する」

承太郎「どっちの男だ。スタンド使いは?」

乗組員B「我々ではありません。後の座席にのっています」

ポルナレフ「おいおい!いるってどこよッ!とてつもないチビ野郎か?座席を叩いて確かめてやる!」

ドンドン

ジョセフ「ヤツは能力もさることながら、なにより性格に問題があるんじゃ!!余計なことをするなッ!」

???「ワウワンドウボウバウ!」

ポルナレフ「こ、こいつは・・・!犬!?」

ジョセフ「そう。この犬が助っ人。名はイギー!人間の髪の毛をむしるのが趣味で、髪を毟りながら、人間の顔の上で屁をする下品なやつじゃ」

ぷぅ
ポルナレフ「このド畜生ッ!!こらしめてやるッ!おんどりゃーーッ!ホワイト・スネイクッ!」ズキューン
ドドーン

承太郎「犬っころの野郎もスタンドを出しやがった!」

ポルナレフ「てめぇからDISCを抜き取ってポルナレフ様に逆らえねぇような命令を書き込んでやるぜッ!!」

ポルナレフ「うぶッ」ドグオ

花京院「なんという速く重いパンチだ!承太郎のキングCと同等、いやそれ以上か…!」

アヴドゥル「スタンドの名は『ウェザーリポート』!能力は天候や大気を自在に操ることだ!今のはスタンドの拳に風圧を乗せた風圧パンチだ」

承太郎「どうやら随分と応用がきくようだな…!」

アヴドゥル「こいつをおとなしくさせるにはコーヒー味のガムが必要だ。ほれ!イギー」
ガブ

アヴドゥル「しまった!箱のほうをッ!」

クチャクチャクチャクチャ
ジョセフ「コーヒー味のガムは好きじゃが、決して誰にも心を許さないんじゃこいつは・・・」

イギー「フンフンスンスンクン!クン!」

???「フフ。犬め…!このンドゥール様に気づきおったか」

乗組員A「それでは我々はこれで?」

ジョセフ「ホリィの容態はどうじゃ?」

乗組員A「もってあと…二週間です…」

乗組員B「それともうひとつ報告が。
くわしくはわかりませんが、二日前、謎の9人の男女がDIOの潜伏しているらしい建物に集まっていずこかに旅立ったということです」

乗組員A「それ以外にもその館に何人かが出入りしているとの情報もあります」

ジョセフ「DIOと九人・・・いやそれ以上の男女だと?
プライドの高い奴はカイロから移動することはしないだろうが、わしらのカイロ入りは阻みたいらしいな」

承太郎「やれやれ。あと二週間で9人以上か・・・ちょっぴり疲れるというところか・・・!」

―車で移動中―
ジョセフ「なんじゃこれは!?」

アヴドゥル「ヘリだ!さっきのSPW財団のヘリが墜落している!」

承太郎「この乗組員!口の中に大量の水が!溺れ死んでやがるッ!!砂漠のど真ん中でいったい?」

ポルナレフ「こっちの奴は生きてるぜ!」

乗組員B「み・・・ず・・・」

ジョセフ「水が欲しいのか?ほれ」

乗組員B「ヒイイイイイイ!!ちがうゥゥゥゥゥゥ~~ッ!水が襲ってくるゥゥゥウウ!!」

ガボッ

承太郎「あぶない!」

ドン

乗組員B「うぶっ」

アヴドゥル「水筒の中から手のようなものが?」

承太郎「このおっさんの首がもげる未来が見えた。咄嗟だったとはいえ、思いっきり殴って悪かったな」

乗組員「いえ、た、助かりました」ハァハァ

アヴドゥル「敵スタンドのようだな。俺も手しか見えなかったが、まだ水筒の中に潜んでいるはず…!」

承太郎「双眼鏡で覗いたが、周りには本体はいない。敵はかなり遠くにいるようだ。ん?花京院あぶねぇ!」

花京院「え?」

ジュワグオオオオ

ポルナレフ「花京院の横に水の柱が!?」

ドピュキィ

ポルナレフ「花京院の目が裂けた!!」

アヴドゥル「スタンドが水の中に潜んでいるのではなく。水のスタンドだったのか!」

―離れた所―
ンドゥール「さすが、承太郎だ。しかし、奴の予知は奴とキングC以外は変えることができないと聞いた。
      花京院とは距離があったから間に合わなかったようだな・・・」ニヤリ

ンドゥール「お前達の行動は目で見えなくても音でわかるぞ!ん?この音はまさかッ!!」ドドドドドドドド

承太郎「まずい!失明の危険があるな?」

ポルナレフ「それよりももっと大変なことがあるぞ!西のほうを見るんだッ!!」

ドドドドドドド

アヴドゥル「竜巻型の砂嵐だ!!まずい、こんな時に…!」

ジョセフ(まさか・・・!)

ポルナレフ「ジョースターさん!はやく車を出して逃げるぞ!」

ジョセフ「待て!」

ポルナレフ「へ?」

シュゥゥゥゥゥゥ

アヴドゥル「我々の目の前で止まった…!まさか、この砂嵐をおこしたのは!?」

ジョセフ「イギーじゃな。昼寝中に騒いで気が立ってたんじゃろう。その元凶を攻撃したといったところか…」

承太郎「じゃあ、あの倒れてる男がスタンド使いか…」

アヴドゥル「匂いで敵の居場所に気づいていたのか…!」

タタタタ

ジョセフ「承太郎!敵は生きてるかもしれん!近づくと危険じゃぞ!!」

ンドゥール「ま…さか…このンドゥール様が…!?」

承太郎「砂嵐の中で石や岩に全身を切り刻まれたようだな。てめぇはもうじき死ぬぜ」

ンドゥール「天候を…操る…あの犬の…スタンドか…」

承太郎「死ぬ前に知ってることを洗いざらい話して貰おうか」

ンドゥール「一つだけ…教えてやろう。俺の名はンドゥール…
      スタンドはタロットカードの起源ともいうべき…『エジプト九栄神』のうちのひとつ『ゲブ神』の暗示…大地の神を意味する…」ガクッ

ポルナレフ「死んだみてぇだな」

アヴドゥル「さあ、急いで花京院を病院に連れて行くぞ!」

承太郎「やれやれ。天候を操るか…またとんでもねぇ仲間が増えたな」

―数日前のDIOの館―

DIO「ジョースター達は強い。それは認めなければならん。九栄神だけでは荷が重いだろう。そこでお前にも奴ら元へ向かってもらう!」

???「御意」

DIO「本来、お前は俺の忠実な部下だ。常にそばにいて欲しい。しかし、手を抜くわけにはいかんのだ。わかってくれるな」

???「お任せください。必ずやジョースター共を根絶やしにします。DIO様こそが私の生の意味なのですから」

DIO「頼んだぞ・・・」

???「DIO様。いつから暑いとはいえ、冷たい水はお体に毒です。私が暖めてさしあげましょう」

ピタゴボゴボゴボ

DIO「ふ。少し言い方が気持ち悪いが、感謝する。では行くが良い。“水を熱湯に変える”スタンド使いよ!!」

to be continued

更新は・・・明日・・・

ヴェイパー・トレイルズ
ポルナレフとジョセフがオインゴと激闘?を繰り広げている丁度その頃、承太郎は花京院のいる病院に向かっていた

オアシス
砂漠に存在する淡水性の泉のことである。多くは地下水が湧き出たものであり、砂漠に生きる全てのものに恵みを与える存在なのだ!砂漠を旅するイスラム商人にとっては大切な補給地点、休憩地点であり、多くのオアシス都市が建築された。承太郎達が滞在するこの町もまた、そんなオアシス都市のひとつなのである!

承太郎「この病院はオアシスの近くにたっているのか…」

アヴドゥル「中々いい立地だな」

承太郎「アヴドゥルか。花京院の様子は?」

アヴドゥル「とりあえず失明はなさそうだが、しばらく入院の必要があるそうだ」

承太郎「そうか。てめぇが戻ってきたと思ったら、今度は花京院が離脱か…」

???「やあ。皆さんもオアシス見学ですか?私も観光客でしてね。オアシスはいい。砂漠に足りないものを与えてくれる…」

アヴドゥル「承太郎」

承太郎「ああ。俺達にいきなり話しかけてくる奴は!スタンド使いに決まってるッ!オラッ!!」ドォォ・・・

承太郎「な!?」

???「拳を引っ込めたか… それが予知能力という奴か。しかし、私がスタンド使いかもわからないのにいきなり殴りかかるとは…
道徳感を与えてもらっていないのか?」

承太郎「てめー!新手のスタンド使いだな」

???「その通り!私の名はラッシュ。スタンドの名は『ヴェイパー・トレイルズ』!!」

ドォーン!!

承太郎「ヴェイパー・トレイルズ?タロットや九栄神ではなさそうだな…!」

アヴドゥル「それで承太郎!何が見えたんだ!?」

承太郎「俺の拳が火傷するビジョンが見えた…!」

アヴドゥル「火傷!?熱を操るスタンドか?」

承太郎「わからねぇ… しかし、一つ言えるのは触れたらまずいということだ…!」

アヴドゥル「奴のスタンド。見たところD4CやキングCと同じ、人型のスタンドだ。近づいてきたあたり遠隔操作はできないようだが…」

ラッシュ「それは貴様らも同じことだろう。いや、同じじゃあないな。
私は貴様らに触れれば勝ちだが、貴様らは私に触れることはできないのだから…!」ギュイイン

アヴドゥル「殴りかかってきたぞ!あぶないッ!承太郎!!」

承太郎「ち」シュッ

ドドドドドドドドシュシュシュシュ

ラッシュ「ちょこまかと埒が明かないな…!なら、これならどうだッ!」カシッ

ザバーンッ!!

アヴドゥル「そこにおいてあったバケツの水は投げつけてきたッ!!」

承太郎「つッ」シュゥゥゥ

ラッシュ「突然この水の量が飛んでくれば、完全にはかわせないよな」ニヤリ

承太郎「右肩が火傷に…」

アヴドゥル「バケツの水を熱湯に変えたのか…!?」

ラッシュ「その通り!私のスタンド能力は私とヴェイパー・トレイルズに触れた水を熱湯に変える能力だ!!」バァーン

承太郎「なるほど、熱を操作できるわけではないんだな・・・」

アヴドゥル「だが、厄介であることは変わらないぞ。人間の60パーセントは水でできている…!」

承太郎「もし、奴に触れられるもしくは触れれば、熱せられた血液が心臓に到達し、最悪お陀仏か…!」

アヴドゥル「なんという強力なスタンドだ!」

アヴドゥル「承太郎!奴の言うとおり、お前がこのまま戦っても勝てない!ここはこのアヴドゥルがいく!D4Cッ!!」

ラッシュ「D4C!何かで挟むことで物体を平行世界に連れて行く能力!!そのマントで私を挟むつもりだな…!」

アヴドゥル「ここには他に挟めそうなものはないからな!」

ラッシュ「貴様に近づくのは得策ではないな…!ならば!これをくらえい!!」キュンッ

アヴドゥル「熱湯入り水風船か…!そんなものはかわしてしまえばどうということはないッ!」

承太郎「は!」

ラッシュ「ふ」ニヤリ
ドキャアンッ

アヴドゥル「うぶぁッ!」

承太郎「水風船が爆発しただと!?」

ラッシュ「ふふ。顔の右半分が吹っ飛んだか・・・!」

アヴドゥル「D…4C…!」

ラッシュ「そのマントと地面に挟まれる気だな!平行世界にはいかせんぞッ!とどめを刺してやる…!」

承太郎「オラッ!!」ドグオ

ラッシュ「ちっ!」パシ

承太郎「石は普通に掴むんだな」

アヴドゥル「『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』“いともたやすく行われるえげつない行為”」
ズッ

ラッシュ「間に合わなかったか。速度が足りないな…」

アヴドゥル「助かったぞ。承太郎!」

承太郎「あの爆発一体何なんだ!?」

アヴドゥル「水蒸気爆発だ。密閉空間内の水分が瞬時に気化することにより発生する爆発現象だ・・・!」

承太郎「奴は熱湯だけでなく蒸気にするのも可能というわけか!しかも、一度で触れれば好きなタイミングで能力発動が可能なようだな…!」

ラッシュ「・・・・」

承太郎「急に無口になったな!自分の弱点がばれて焦ってるのか?」

アヴドゥル「弱点・・・?」

承太郎「オラァ!!」

アヴドゥル「キング・クリムゾンが手に持っているのは石ッ!そういうことか」

承太郎「石に水分はない。てめーのスタンドじゃどうすることもできないだろ!」

ラッシュ「DIO様ぁぁぁぁぁ!!」

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」

ドドドドドドドドド

ラッシュ「うわぁぁ!!」ビューン

アヴドゥル「随分飛んだな。あのままいったら湖の中心にあたりにドボンといったところか…!しかし、承太郎。鈍器で殴るとはえげつないな・・・!」

承太郎「てめーに言われたくないぜ」

 ラッシュ、彼はカナダのごく普通の農家に生まれた。しかし、その人生は決して幸福なものではなかった!ラッシュが生まれて数ヵ月後、ミルクを飲んだ際に口の中を大火傷した。ミルクの温度に問題はなく、医者は精神的なものだと言って匙を投げてしまった。その後も彼は定期的に火傷を起こした。最初のうちは両親が「かわいそうだ。かいわそうだ」と面倒を見てくれたが、その内弟が生まれると彼は見放されてしまった。「自分は一体何のために生まれてきたのか?」不治の病や大怪我を持った人間が誰も持つ疑問。彼にはその答えをくれる愛もなかった。
 
 そして、20歳になったある日、ついに彼は触れる水の全てを熱湯に変えるようになってしまった!当然、両親は何もしてくれず、彼は絶望から家を飛びだした。その後、衰弱した彼はどこかに倒れこんだ。そこに一人の男が近づいてきた・・・

???「君は自分には何が足りないと思う?」

その男は今まで見たことないほど、冷たく、恐ろしく、そして美しく見えた。

???「私には君の足りないものがわかる。君は他人から与えれるものを持っていないのだ・・・!
    愛も意味も、そして恐怖を克服しようとする心も・・・」

その言葉は彼が今までかけてもらったことがないような温かい響きだった

???「私も名はDIO。私にも足りないものがあるの・・・!そして、君は私にとってそれを埋めるために必要な存在なんだ。君が欲しい・・・!」

そう言ながら差し伸べてきた手をためらいもなく握った。この男と共に歩むことこそが自分の生きる意味なのだと認識した!そのとき、彼の背後にビジョンが現れた。

 それから数日後、ある一家が全滅しているのが発見された。その遺体には外傷はなかったが、体の内部が焼けていたという…

ラッシュ「(私は・・・まだDIO…様に何も与えることが…できて…いない・・・!こんな所で)こんな所で死んでたまるか!!」

アヴドゥル「奴の目に生気が戻った!」

承太郎「あの湖の水で水蒸気爆発を起こす気だな・・・!」

アヴドゥル「どれほどの爆発になるかはわからないが・・・ 止めなくては!承太郎!今度こそ、私に任せてくれ!」

承太郎「アヴドゥル、まさか!・・・わかったぜ」

アヴドゥル「D4C!!」ピョーンッ

承太郎「スタンドの力で大ジャンプか!!上手くあいつの真上にいけたようだな」

ラッシュ「きたか・・・アヴドゥル・・・」

アヴドゥル「このアヴドゥルの命を賭けて止めてみせる!!」

ラッシュ「水面と…自らの肉体で・・・挟むつもり…か!?残念だが、不可能だ。水は俺に触れた瞬間に蒸発する・・・挟むことなどできない・・・」

アヴドゥル「下を見てみろッ!!」

ラッシュ「な…に…!?あれはアヴドゥル…!?」

アヴドゥル「貴様が死ぬ間際に湖の水に何かするのは予想していた。
      だから貴様が承太郎の攻撃を受けている間に水の中に私を潜ませておいたのだ!!」

ラッシュ「だが…私に触れた瞬間、貴様らは死ぬ…ぞ…!」

アヴドゥル「そんなことを恐れるアヴドゥルではない…!受けてみよ!必殺『クロス・ダーティー・プレス』!!」ドシャアアアアアアアアン!!

承太郎「終わったようだな・・・!普通なら悲しむ所かもしれないが・・・」

―病室―

花京院「あのアヴドゥルさん。いくら目が見えないとはいえ、五人もいると暑苦しいのですが・・・ 看護婦さんもビビッてますし」

アヴドゥル「ははははは」

モハメド・アヴドゥル 生存

ラッシュ 『ヴェイパー・トレイルズ』死亡?再起不能?

男「親父も兄貴も刺された!!なんなんだ!その刀はッ!!まるで意思があるようだッ!!チャカ、お前のせいだぞ!!」

チャカ「な、お、俺のせいじゃ・・・」

???「落ち着くのだ。チャカよ!俺の名は『アヌビス神』のカード!冥府の神、墓地の守護神を暗示するカードのスタンド!!

チャカ「なんだこの声は?」

アヌビス神「お前は私を抜いた。お前は私の本体になるのだ。お前は剣の達人だ!誰よりも強い!私を使って殺すのだ!」ピキイイン

チャカ「親父もこいつも死んで当然の野郎さ!お前もブった切ってやりたくなったぞ…!」

男「お、お前一体どうしたんだ…!?やめろ!うわぁぁぁ!!」

チャカ「牛のうしろに逃げても無駄だ!!」ドシュゥゥゥ

ドギャアアン

男「バ、バカな!?牛はなんともないのに・・・!?」

アヌビス神「ジョースターを殺せ!ポルナレフをブった切れ!承太郎を真っ二つにしろッ!
      お前は達人だ… 剣の達人だ!誰よりも強い!なんでも切れる!!」

to be continued

スタンド名―『ヴェイパー・トレイルズ』

本体―ラッシュ

破壊力B スピードB 射程距離E 持続力A 精密動作性A 成長性B

自分及びスタンドに触れた水分を熱湯に変えることができる。ただし、熱を操作しているわけではないので、水以外の物質を暖めることはできない。水の温度は徐々に温かくしたり、一気に熱して蒸気にしたりは自由自在。また、水分を一気に気化させることでまわりを凍らすことも可能だが、普通に触れたほうが強いので使わない。

ほぼというか100パーセントといっていいほどオリジナルスタンドになってしまいました。
ここで本編では語れない内容というか設定を補足します。原作で6部に登場したスタンドは大半がDISC産です。なぜこいつらが三部に登場しなかったかを考えたのですが、理由は二つあると推測します。一つは三部以降にDISC化された。そして、もう一つはDIOとプッチが強力すぎる、もしくはスタンドと及び本体に欠陥があると判断したスタンドをDISC化したというものです。このssでは後者を採用します。原作との大きな違いはDIOの部下に“優秀な”ホワイト・スネイク使いがいないこと、そしてDIOが“とある理由”で仲間探しに熱心ということです。これにより、原作ではDISC抜かれて死んでいたであろうラッシュが刺客として登場したという設定です。ではまた三日後くらいに

『アヌビス神』

―遺跡―

ザザザザザザザザザザザ

ポルナレフ「おい!随分肝っ玉がでかいじゃねーか… こんな人の多いところで攻撃をしかけようなんてな。
しかも、珍しいぜ。本体を見せてストレートに戦いを挑んでくる男らしい敵はよ!」

チャカ「名はチャカ!『冥界の神アヌビス』の暗示を持つスタンド使い!J・P・ポルナレフ。お前の命貰い受けるッ!」

ポルナレフ「ヒエエエエエ。ものすごくわかりやすいストレートなセリフ。ますます骨太で男らしい敵だね~」
シャキキキン

ポルナレフ(こいつ!剣を握っているが、構えはまるで素人だ!何か変だぞ。一歩間合いを広げたほうが良さそうだ…!
あそこの柱の裏に隠れよう)
ドシュゥゥゥ!!

ポルナレフ「ぐわぁッ!(な、なんだ!?剣が柱を通り抜けてきたぞ!?
しかも、シャツが切れてない!俺の肉だけ切りやがった。間合いを開けといて良かったぜ)」

ゴゴゴゴゴゴゴ

チャカ「くくくくくく」

ポルナレフ「柱が倒れてきただと!?」

チャカ「通り抜けて切るだけじゃねぇ!柱だって切断できるんだぜッ!死ね!ポルナレフ」

ポルナレフ「ホワイト・スネイク!!」

キュイイインシュッ

チャカ「か、体が動かん!?」

ポルナレフ「今のうちに柱の下から移動だ!」

ドドオオオン

チャカ「何を…した…!?」

ポルナレフ「てめーにDISCを差し込んだんだよ。体が動かなくなると命令を書き込んでな!」

チャカ「隣の柱に…反射…させて、DISCを投げたのか」

ポルナレフ「さて、てめーの記憶とスタンドは抜かせてもらうぜ!!」ペリペリウィイン

ポルナレフ「ん?妙だな?スタンドのDISCがないぞ?まあ、いいか」

ゴゴゴゴゴゴゴ

ポルナレフ「これはこいつの刀か?偶然鞘に収まったのか?抜いてみよう!」

スッムルルオオン

ポルナレフ「すげー美しいぜ…抜いてみるか…」

ジョセフ「おい!ポルナレフ。一人でいたら危険じゃぞ」

アヴドゥル「なんだ…?刀を持っているな。何かあったのか?」

ポルナレフ「たった今、くそったれの敵に襲われたのさ!剣の達人で物体を透過してものを切れるスタンド使いだった。強敵だったぜ!
(当然俺様程じゃないがねという確固たる自信の気持ちはあるがね)」

ジョセフ「ポルナレフ!助かったから良かったが、これからは必ず二人以上で行動するんだ!」

ポルナレフ「ああ。あれ、なんだ?この刀、今度は急に抜けなくなったぜ」

―エドフの床屋―
承太郎「その刀、持ってきたのか?」

ポルナレフ「ああ。おやじ、この刀をそっちにおいといてくれ。この刀は警察に届けるんだ。どーみても凶器だからな」

承太郎「そうか」

ポルナレフ「さっきの戦いでハンサムのナイスガイがうすよごれちまったぜ!ピカッピカッにしてくれよン!おっさん!」

承太郎「うるさい男だ。俺は少し眠らせてもらうぜ」

ポルナレフ(そういや、DISCを見るのを忘れててたな。まあ、どうせいつもみたいに大した情報は見れないだろうな)
ソリソリ

ポルナレフ「ん~イーイーッ!よく剃れるじゃあねーか!トレビアンだよ。ト・レ・ビ・アン!あごの下も頼むぜ」

おやじ「あごの下ですね」

ポルナレフ「ん?なんか妙な感覚?て、俺の顎に刀がそえられている!?」

おやじ「おれだよ!間抜け!アヌビスの暗示のスタンドさ!!」

アヌビス神「死ねッ!顎ごとそってやるぜ!!」

ポルナレフ「背もたれを下げて回避!!」ガクン

アヌビス神「何!?」

ポルナレフ「な・・・なんだ!?て、てめーは床屋の主人じゃねぇのか!?
その刀!?ひょっとして刀自体がスタンド?スタンドが人間を操ってるのか!」

アヌビス神「死ね!ポルナレフ」

ポルナレフ「ホワイト・スネイク!!奴からDISCを奪うんだ!!」

アヌビス神「ぬ!?」シュ

ポルナレフ「まあ、当然かわすよな」

承太郎「ポルナレフ!いったい何が?」

ポルナレフ「刀だ!あの刀がこのおっさんを操ってたんだ!!」

アヌビス神「なるほど、戦闘中でもDISCを抜けるのか…!しかし、貴様のスタンドの動きはもう覚えたぜ…!ほれほれれほれ」シュシュシュシュ

ポルナレフ「(だんだん速度が上がってやがる。このままじゃかわせなくなる)こうなったら奥の手だぜ!!」ファサ

アヌビス神「タオルか!?前が見えん!」

ポルナレフ「もう一度くらえ!死角からのDISC投げ!!」

アヌビス神「ふん」カキィイン

ポルナレフ「何ィィィィィ!?」

アヌビス神「お前の攻撃パターンは全部覚えた!
一度戦った相手はたとえ持ち主が変わったとしても、絶対に…絶対に絶対にぜったいに!負けなあああああいィィィ」

ポルナレフ「承太郎チェンジ」

承太郎「オラァ!!」ズオオオオボゴォ

アヌビス神「うぐ!?なんと素早い攻撃!!しかし、貴様の動きはおぼ、」

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」ドドドドドドドドド

アヌビス神「落下…場所を予知…したのか・・・!だが、なにより恐ろしいのは…そこから最良の攻撃を冷静に…判断する…能力。
      そして、それを可能にする速度…覚えた・・・ぞ」ガク

承太郎「久々に登場した策や術を使わない正統派スタンドか…」

ポルナレフ「学習し成長していく能力みてーだな!とりあえず、あの刀を処理しよう!
      抜いた刀に触れると操られるようだ…!柄に触らんようにさやに収めよう!」
クイクイパチーン

承太郎「そんな物騒な刀はナイルの川底に沈めちまおう」

警官「おい!!喧嘩をしていると聞いてきたが、なんだその刀は?回収するぞ!!」

ポルナレフ「や、やめろ!ひっぱるな」ズラアアンギャアアン

承太郎「馬鹿な!?ポルナレフ・・・?」

警官「貴様!刀を抜いたな…!」

承太郎「(ポルナレフのあの目つき…妖刀の術にはまってしまったのか!?)とりあえず、てめーは邪魔だ!警官!」ボゴォ

警官「うげっ!」

承太郎(しかし、ポルナレフと戦うことは考えたことがないが… 『ホワイト・スネイク』は手加減して戦える相手ではない!)

アヌナレフ「フフフフフ。お前の予知は確かに厄・・・」

承太郎「オラァ!」シュ

承太郎(俺の攻撃地点に瞬時に刀が…!!)

アヌナレフ「そう急ぐなよ。話は最後まで聞け。この『アヌビス神』おまえのスタープラチナの動きはもう覚えたのを忘れるな。
一度戦った相手には絶っっっっっ対に負けんのだアアアアアア!!」

承太郎(まずいぜ!今の動き、予知はできたが速すぎる。あの速度で攻撃されたら防御が間に合わない)

アヌナレフ「ふふふ。さらにみせてやる!とっておきのダメ押しをな!」

シャキィィン

アヌナレフ「『白蛇』+『アヌビス神』!!DISC奪いと刀の二刀流だッ!」

ズバズバズバズバ

承太郎「速い上に攻撃に移れるスキがほとんど見つからない!」

アヌナレフ「お前の攻略法は単純だ!!ただ、お前より速く動けばいいのだぁ!!」

承太郎(どんどん速くなってやがるッ!わき腹か!防御を!ちっ気づかれてかわされた!次は頭上か、動きが読めねぇ・・・!)

アヌナレフ「もらったァーッ!!」

ドォォォン

アヌナレフ「ん?真っ二つに…したのか?」

ガシィ
承太郎「なんだって?真っ二つ?俺はお前をバラバラにするつもりだが?」

アヌビス神(な、なにぃぃぃ!?か、刀はすり抜けた!?しかも、俺を掴みやがった!!)

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」ドドドドドドドドドド

アヌビス神(うぎゃあああ!!俺の刀身“からだ”が折られていくッ!)

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

アヌビス神(俺が忠誠を誓わざるをえなかった。DIO様の『時止め』 学習能力ではどうすることもできないあの能力!承太郎、まさか・・・)
フワァァァァ

承太郎「ハアハア。ぎ、ギリギリだった。『女教皇』のときのあの謎の現象が、攻撃がすり抜ける現象が起きなかったら…死んでいた・・・!」

アヌビス神 死亡

to be continued

完全にミスです。スタープラチナではなくキングクリムソンです

『バステト女神』のマライア
???「触れてはいけないものというのは触れてしまいたくなるもね。ジョセフ・ジョースター。
    これであなたは私、マライアの『バステト女神』の術中よ」

ジョセフ「なんでこんな岩にコンセントが埋め込まれとるんじゃ!?しびれるぅぅぅ!!」

アヴドゥル「どうしたんですか?ジョースターさん?そろそろ出発しますよ」

ジョセフ「わ、わかった今行くよ」

―ホテル―
アヴドゥル「フフフ。こちらの世界のジョースターさんは寝相が悪いんですね。
      南向いて寝ていたのに北まくらになってますよ。先に下に行ってますよ」

ジョセフ「何か変じゃぞ?義手の調子も悪いし・・・」

シャー

ジョセフ「椅子が一人でにこっちに来るぞ!?欠陥住宅か?」タタタタタ

―廊下―
バサッ
ジョセフ「ぬおおおお!!ばあさんのスカートがめくれてワシのほうに!?」

ばあさん「あらあら、いきなりスカートをめくるなんて情熱的なお方。好みのタイプですじゃ」

ジョセフ「OH MY GOD!?な、なにかおかしいぞ」

カタカタカタドピャー

ジョセフ「ナイフとフォークがこっとに向かってくる!?まさか、わしの体が磁石になっているのかァーッ!!」
ザクッ

ジョセフ「いてーっ!まさか、昨日のコンセントのせいか!?うう、しまった!エスカレーターのタラップはステンレスじゃ!しかも、磁力が強くなっとる!う、動けん・・・」

チャラチャラチャラチャラジャキーン

ジョセフ「なにぃぃ!!そこの超ミニのレディー!あんたの鎖がわしの手と体に絡んで、タラップにひきずり込まれつつあるッ!!
     エスカレーターの下の非常停止ボタンを押してくれッ!!」

マライア「ごゆっくり。ジョセフ・ジョースター… 私のスタンド『バステト女神』にはまったらもう決してやぶることはできないのだから…」

ジョセフ「き、きさまがスタンド使いか!?うぉぉぉ!!首がっ!首がぁぁぁ!!」

ポチ

ジョセフ「もうだめじゃ!!死ぬぅぅぅぅ!!」

???「オホン。もうすでに止まってますよ。横の非常停止ボタンを押しましたよ!いったい何事です!?」

ジョセフ「あ、アヴドゥルか…!敵のスタンドによってわしの体が磁石に変えられてしまったんじゃ!?あそこの女がスタンド使いじゃ!」
バタン

アヴドゥル「婦人用のトイレに入りましたよ!どうします?」

ジョセフ「わししゃ入るぞッ!命がかかっとるんじゃ」バァーン

アヴドゥル「いませんね。どこかの個室でしょうか?」

ジョセフ「足がバツグンの女じゃ!足を覗けばわかる!」

アヴドゥル「の、覗くんですか?」

ジョセフ「命のためにトイレの下から覗くのはいけないことでしょおーーか~~!?」

アヴドゥル「ジョースターさん!?この足じゃないですか。この一番奥の!」

ジョセフ「今行くぞ!!」
ドォーンカパカパカパ

アヴドゥル「しまった!!ジョースターさんがとおったせいで!!個室のドアが全部開いてしまったぞッ!!」

ジョセフ「HOLY SHIT!!しかもアヴドゥルが発見した足は別人じゃ!!こいつはさっき二階にいたババア!!」

ばあさん「あらあら。さっきの素敵なお方。なんて大胆なアプローチなんでしょう」

他の女「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!ちぃぃぃぃかぁぁぁぁぁん!!」

ジョセフ「窓をブチ破って逃げるんじゃ!!」ドンガラガッシャーン

アヴドゥル「あああーっこれは私のイメージじゃない…トイレでの災難はポルナレフの役だ!」

ジョセフ「あ、あんな所を歩いとる!追いかけるぞ!!」

ダダダ

ジョセフ「奴のスタンドはコンセントのようなもに触れると発動する。どこにあるかはわからんが気をつけるんじゃッ!!」

アヴドゥル「残念ながら手遅れです。もう触ってしまいました」

ジョセフ「な、なにぃぃ!!」ベタァ

アヴドゥル「くっついて動けない!!このスタンド強い!!」

ジョセフ「とりあえずまずは離れるんじゃ!!足のつまさきに顔をずらしながら近づけてのぅ」

アヴドゥル「しかし、この姿勢。かなりやばいような…」

ばあさん「あ!素敵なお方だと思ったのにこんな趣味があったのね!!この浮気者ぉぉぉ!!」ボカボカボカボカ

ジョセフ「NOOOOOOO!!早く離れて逃げるぞ!!」
タタタタタタ

ジョセフ「あっちに座っておるぞ。しかし、慎重にいくんじゃ!どうやらしたたかな女のようじゃし、罠を張ってるかもしれん!」

アヴドゥル「い、いえジョースターさん。すでに手遅れです!!ここは鉄道線路だッ!!」

ジョセフ「おおおおおお!!足が離れないッ!!」
ガッシィィン!!

ジョセフ「お互いの体もまた引っ付いてしまった!!」
コトトーンコトトーン

ジョセフ「やばいッ!!列車がきとるぞぉ!!どうにかせんと!!」

アヴドゥル「とりあえず、私は『D4C』で隣の世界に逃げます」

ジョセフ「わ、ワシを見捨てるのか!!」

アヴドゥル「Yes I am」ドシャアアン

マライア「哀れね。ジョースター!これでとりあえずあなたは終わりよ。
そして、アヴドゥルもね。隣の世界で逃げたところで私の能力が消えるはずがないのだから…」
ドゴォォォォォゴバァァァァァァ

マライア「ホホホホホ!列車通過!これで終わり。DIO様、ジョセフとアヴドゥルを今始末いたしました」

???「お前の次のセリフは『次は承太郎とポルナレフを殺します』じゃ」

マライア「次は承太郎とポルナレフを殺します。は!!」

ジョセフ「レディ!わしはまだ生きとるぞ!」

マライア「ど、どうして!?」

アヴドゥル「『D4C』でジョースターさんを異世界に移動させていたのだ…!」

マライア「な!だが、お前のD4Cで異世界に連れて行ったら、二つの世界に同じ存在が出会うことになりジョセフは消滅するはず!?」

アヴドゥル「確かにその通りだ。しかし、私の移動した世界はそこにジョースターさんがいない世界!」

ジョセフ「アヴドゥルの移動する世界はこちらとまったく同じ世界というわけではない。少し違う世界なのだ」

アヴドゥル「私が先に移動したのはジョースターさんがいないことを確認する、さらにいた場合は離れた所に移動させるためというわけだ!」

マライア「このビチグソどもがァァーッ!!見捨てたのは演技か!!」

ジョセフ「その通りじゃよ」

マライア「しかし、まだ手は残っているわ。金属はいくらでもあるのだから… あれ?なんで、釘があいつらに向かっていかないの?」

アヴドゥル「次元の壁を越えれるエネルギーはこの私の『D4C』だけだ!お前のスタンド能力は移動した際に消えてなくなったのだ!」

マライア「そ、そんな」

ジョセフ「さてと、紳士であるわしはレディに手を上げることはしないんじゃが、お前さんを生かしておけばまたワシらを狙うじゃろう・・・」

マライア「ま、待って!あなたは素敵だわ。ほんの十数分の出会いだったけど、
     その行動かぶりから、知的でユーモアがあって、若い人にはない経験からくる魅力があると私は感じたわ」

ジョセフ「ほう」

マライア「そのお顔もチャーミングだし、年齢はかなり離れているけど恋人になってもいいなんて思ったり…」

ジョセフ「うれしい申し出じゃが、ワシらジョースター家の男は生涯に一人の女性しか愛さない!浮気などのありえんのじゃ!!」

マライア「まっ待て!」

ジョセフ「さらばじゃ!レディ!!『パープル・ヘイズ』」

マライア「ぎいやぁぁぁぁ!!」

マライア 『バステト女神』 死亡

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

???「ボーヤ。ぶつかったのに泣かなかったね。えらいネェ~ ところでパパとママは何してるの?」

ボーヤ「パパはしごと、ママはおせんたく」

???「それでひとりで遊んでるのかい?」

ボーヤ「うん」

???「そんじゃあ、ぶん殴ってもいいなぁッ!ズボンにドロをつけやがっててめーが弁償すんのかよ!
    働いて弁償するったって、てめーが働けるようになるまで俺は何年待ちゃいいんだよぉ!!」
ボゴォ

ボーヤ「きゃあああ!」
???「このアレッシー様がジョースター一行をブチ殺します。奴らはむちゃくちゃ強いッ!
    どんな卑怯な手を使ってでもなあ~ああ!ハハフフフフフフフフ」

この男の名はアレッシー 風と暴力の神『セト神』の暗示のスタンド 口癖は「えらいネェ~」

to be continued

アレッシー「さてさて、気づかれないようにしないとなァー。承太郎には未来予知がある下手な行動は取れん。
      ん!?あそこにいるのはジョセフとアヴドゥル!」

アレッシー(マライアの野郎、しくじりやがったなァ。ちょうどいい承太郎とポルナレフの前に奴らを狙うか…)

ジョセフ「ん?あそこにいるのは承太郎じゃな。おーい!」タタタタタタ

アヴドゥル「あ、ジョースターさん、待ってください。ん?お前、こっちをジロジロ見てるな。何者だ?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

アレッシー「・・・・・・・」ギロッ

アヴドゥル「影に目が出てきた!?影のスタンドか…!」

シュゴー

アヴドゥル「影が伸びてきた!ジャンプしてかわすぞ!」ピョン
タタタタタタタ

アヴドゥル「なんだ?逃げていったぞ。皆に知らせるか。おーい!」

ジョセフ「ん?どうしたんじゃ?少年、わしらは今、アヴドゥルという君のような髪型をした男を捜しておって忙しいんじゃ」

アヴドゥル「そ、それは俺様のこと…!」

ジョセフ「ははははは!確かにモハメド・アヴドゥルなどエジプト版山田太郎。君がその名前でも何もおかしくないわい」

承太郎「悪いな坊主、俺達は急いでるんだ。じゃあな」
タタタタタタタ

アヴドゥル「ま、待ってくれよ!」

ポルナレフ「しかし、傑作だな!あの子、アヴドゥルにそっくりだな」

アヴドゥル「いったい、どうなってんだ…!ん?これは鏡、げ!俺様が子供になってる!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

アレッシー「肉体が子供になるということは記憶も子供に戻るということ。フフフフフ!
      弱いものいじめ…大ィィィィー好きッ。俺ってえらいねェー」

―ジョセフのところ―
ポルナレフ「ところでジョースターさん。アヴドゥルは子供時代、どんな奴だったんだろーな」

ジョセフ「わしも軽く話したくらいで詳しいことは知らんが…」

承太郎「大方、自分の武勇伝ばっかり話してたんだろ」

ジョセフ「そ、そんなことないわい!!」

ポルナレフ「俺も何度もきいたぜ。しかし、柱の男とか石仮面とか波紋とか、漫画みたいでいまいち信用できなねーんだよな」

ジョセフ「漫画キャラみたいな顔と性格しとるくせに…!まあ、話を戻すが…知ってのとおり、アヴドゥルは生まれつきのスタンド使いじゃ!」

ポルナレフ「俺や花京院と一緒だな」

ジョセフ「子供の頃のアヴドゥルのスタンドは今と大して、変わらんかった…ただし、」

ポルナレフ「ただし?」

ジョセフ「子供ゆえに自分の能力の強大さや危険性にはまったく気づいておらず、使うことにまったくためらいがなかったそうじゃ…!」

承太郎(今も大して変わらんだろ)

ジョセフ「一応、スタンド使いだった父親に人間への使用は禁じられていたらしいが、ガキ大将だったらしいからのぅ。
     見てないところでは何をしていたことか」

承太郎「とんでもねぇ野郎だな」

ジョセフ「人のこと言えんじゃろ」

承太郎「お互いにな…」

ポルナレフ「じゃあ、あれだ!子供に変えるスタンド使いとかが現れたら大変なことになるかもな!」

ジョセフ「そうじゃのう。ま、そんな都合の良いスタンド使いがいるわけないじゃろ。ハハハハハハ」

アレッシー「ウックククク。俺は弱いものをイジめるとスカっとする性格なんだ…!
まあ、自分で変だってわかってるから、俺は変態じゃあねよなァー!」

アヴドゥル「俺様がよわいだとォ?言ってくれるじゃねェか!」

アレッシー「えらくないねェー!大人にそんな口の利き方して、ブチ殺してやる!!斧の攻撃を食らえェー!!」ドギャン

アレッシー「うぶッ!」ドンガラガッシャーン

ドドドドドドドドドド

アヴドゥル「俺様の“でぃーふぉーしー”のパンチを見たか!」

アレッシー「そ、そんな…スタンドが使えるのはわかる。だけど、パワーもスピードもそのままァァ!?」

アヴドゥル「父ちゃんは俺様にこいつを使うなって言ってたけど、このままじゃ、おっさんにやられちゃうからなぁ、仕方ないよなァ~!」ニタリ

アッレシー「か、影を踏まないと…」

アヴドゥル「さあ、どんどんいくぜぇ!いえすいえすいえすいえすいえすいえすいえすいえすいえす!!」ドドドドドドドドドド

アヴドゥル「さあ、とどめだ!」

アレッシー「お、おい!ぼう…や、そのマントで…バサっとやるつもり…かい?
      おじさん、死んじゃうよォ?異世界でバラバラになっちゃうよぉ?お小遣いあげるから…許してくれよぉ~」

アヴドゥル「本当かよ!!」

アレッシー(くくく。いくら凶悪なスタンドがあろうとガキはガキ。ちょろいもんだぜェ~)

アヴドゥル「でもいいや、おっさんをブチのめしたいし」

アレッシー「えええ!?」

アヴドゥル「俺様のマントをかぶせてやるぜ!!だあてぃぃでぃぃつだぁんだぁとちいぷ」
ドシャアァン

アレッシー「ヒィィィィイイイイ!!」

アレッシー 死亡

???「バーを丸ごと買収するとは、おまえさんらしいなダービー」

ダービー「ほう、君も来たのか…」

???「いくらおまえさんでも承太郎の未来予知は厳しいだろうからな」

ダービー「それは聞き捨てならないな」

???「DIOの意見だ。俺はおまえさんのことをジャンルは違えど、一流の勝負師として尊敬しているよ。
    承太郎と戦いたかったら戦うといい、俺は勝負の邪魔はしない…!」

ダービー「ありがとう」

ドゴォォォォ

???「虫だ。虫が邪魔だったからな」

ダービー「相変わらず見事な隕石さばきだな。ゴッチ」

ゴッチ スタンド名『プラネット・ウェイブス』 能力は隕石を落とす!

to be continued

次の更新は週末になりそうです。ここから怒涛の展開になる予定なのでお楽しみに

プラネット・ウェイブス
ダービー「イヒヒヒヒヒ!そぉーれッ!みんなぁ~いっしょにマージャンやろーよぉー」

承太郎「強敵だった。たった一人で俺たち四人を一度に倒そうとしたんだからな」

ダービー オシリス神 再起不能

アヴドゥル「奴のスタンドの効果がきれたようだ。ジョースターさん達もじきに目覚めるだろう」

パチパチパチパチパチ
???「すばらしい戦いだったぞ。承太郎」バァーン

承太郎「なんだ?新手のスタンド使いか?」

アヴドゥル「この男、見覚えがあるぞ…!こいつはプロレスの神様との異名をもつゴッチ・クラウザーじゃないか!」

ゴッチ「その通りだ。承太郎、アヴドゥル、お前らとファイトしにきた」

承太郎「プロレスか、俺は日本のしか知らねーな…」

アヴドゥル「たしか、『プロレスはショーではなく純粋に強いものが勝つべきである』と主張しプロレス界を去った男だ。
まさかDIOの部下でスタンド使いになっていたとは…!」

ゴッチ「部下?違うな。私の目的は純粋に強いものと戦うこと。
世界中を旅し、あらゆるつわものと戦っている中でスタンドの力が目覚めたのだ!」

アヴドゥル「それで純粋な戦闘欲から我々と戦いにきたというわけか…!」

承太郎「早い話がサイヤ人というわけか…!アヴドゥル!ここは俺がやるッ!てめーはじじいとポルナレフをどっか遠くへ移動させろ!」

アヴドゥル「大丈夫なのか、二連戦だぞ?」

承太郎「あいつの能力が未知数な以上、俺が戦ったほうがいい」

アヴドゥル「わかった!まかせるぞ!」タタタタタタタ

ゴッチ「予知能力か…!面白いファイトになりそうだッ!」

ゴッチ「『プラネット・ウェイブス』!!」ドォーン

承太郎(さて、まずは奴の能力を見極めねーとな。人型のビジョンが見えるということは俺に近いスタンドのようだ。
違いは背後に立っているのではなく、本体とほぼぴったりかさなっていること…!)

ゴッチ「私はお前が動くまで動かんぞ。普通のプロレスなら客から飲み物を投げ込まれる状況だが、その緊張感を楽しむのが真のファイターだ!」

承太郎「オラッ!!」グォンッ

ゴッチ「速いッ!しかし、」

承太郎「『墓碑銘“エピタフ”』!何かが腕に突っ込んできている。拳を引っ込めたほうが良さそうだな」

ゴッチ「見えたか?承太郎」

承太郎「空中から火の玉を降らす能力というわけ…!」

ゴッチ「火の玉…?そんなちんけなものじゃあない…!私のスタンドが降らすのは『メテオ』!!隕石だ!」バァーン

承太郎「隕石を降らす能力…!」

ゴッチ「どうせ、黙っていてもすぐにバレるからな。正確に教えてやる!私のスタンド能力は『隕石を自分のいる位置に落下させる』ことだッ!」

承太郎「なるほど。確かに厄介な能力だが、相手が悪かったな。予知で飛んでくる方向は全てわかる…」

ゴッチ「フンッ!」タタタタタ

承太郎(こっちに向かってきやがった。な、これはッ!)

ゴッチ「見えたか?承太郎!逃げ道などないことを!」

承太郎「全方位から隕石が!奴の言うとおり逃げ場がないッ!(いや、ひとつだけあるぞ。俺の背後からはきていないッ!)」

ゴッチ「動かない!正解だ。だが、見えているのだろう!この後自分がどうなるかをなぁ~!!」
バタンギチッ

ゴッチ「片羽絞め!たしか、日本の柔術だが柔道の技だったな。
私を世界中のファイターと戦い、この関節技が我がスタンドにもっともふさわしいと気づいたのだッ!」

片羽絞め!相手の背後からあごの下から腕を通し、反対側の襟を掴む!
さらにもう片方の腕で相手のわきの下から腕を制し、そのまま絞め上げる技である!

承太郎「ぐッ」ギチィ

ゴッチ「隕石の隙間はごく僅かだ!あの状況でお前にできたことは動かない、ただそれだけだ!
    そして、見えていたのだろう。そのまま、動かなければ私の技の餌食になると…!」

承太郎(敵の動きはまさに格闘技のプロ!ぶん殴るか蹴り飛ばすしかできない俺とは違う!!動けない状態で組んでくるのをかわすのは無理だ!)

ゴッチ「そして、お冷静な判断ができるお前は選択した!動いて隕石にあたるよりただの関節技のほうがましだと…!
    しかし、人間の力を見誤ったなッ!!」

承太郎(体に激痛が走る…!呼吸もままならねぇ、こいつはマジにやべぇ…)

ゴッチ「呼吸が止まればスタンドも弱まる。もう脱出できる力はあるまい…!」

承太郎(こうなったら、落ちた振りを…)

ゴッチ「落ちた振りをするつもりか…!悪いが暫くは離さんぞ!!このまま隕石を落すのだからなぁッ!」
ゴォォォォォォォ

承太郎「く!」

ドドドドドドドドド

ゴッチ「終わったな…!」ドサッ

ゴッチ「次はアヴドゥルだ!」タタタタ

ボゴッ

ゴッチ「うぐっ!」

ドドドドドドド

ゴッチ「承…太郎…な…ぜ?」

承太郎「はぁはぁ…てめぇの隕石があたる…箇所は予知できた…俺の体は動かなくても…
少しだけなら…スタンドを動かすことも…できる…それで防御した」

ゴッチ「外したのは…失敗だったか、しかしお前の様子やさっきのパンチを見る限り、完全には…防御できなかったよう…だな。パワーがない」

承太郎「それはてめーも同じはずだ…キングクリムゾンの…パワーを舐めるなよ…!」

ゴッチ「ふふ。私は強いものと戦うためにここに来たと言ったな…!私の最終目標はDIOなのだ!
奴は言った、ジョースター達を倒したら相手をしてやると…」

承太郎「だったら、目的は一緒じゃないのか?」

ゴッチ「それはさっきまでの話だ!今わかった!!私が求めていたのはDIOではない!お前だ、承太郎!!
お互い、最後の一発…!これで決着をつけるぞッ!」

承太郎「キング・クリムゾン!!」

ゴッチ「プラネット・ウェイブス!!」

ドグシィィン

ゴッチ「Nice fight. Wish you good luck.」バタン

承太郎「はぁはぁ、ダービーは精神、こいつ戦は肉体、さすがに疲れた…ぜ…」バタン

アヴドゥル「お~い!承太郎!!」

ゴッチ・クラウザー プラネット・ウェイブス 死亡

―DIOの館―
ホルホース「それじゃあ、DIO様。承太郎達を倒しに行ってきます」

DIO「待て…!お前の能力は奴らに対して非常に有効だ。しかし、奴らは強い。一人では勝てないだろう…!」

ホルホース「へい。それにご存知の通り、俺は仲間がいると力を発揮するタイプですしね」

DIO「そこでこのDIOの直属の部下を連れて行ってもらいたい。来るんだ…!」

ドドドドドド
ホルホース「ま、まだガキじゃないですか。見たところ小学生か中学生…」

DIO「彼はこのDIOが知る限り、世界最高のスナイパーの一人だ…」

ホルホース「こんなガキが…」

DIO「その秘密はスタンド能力にある。ホルホース、俺の頭上を撃て!」

ホルホース(DIOの頭上に何かある!あれを撃てってことか…?)

DIO「撃て!と言っているのだ…!」

ホルホース「は、はい!」ドォーンゴッ
シュキーン

ホルホース「う、撃った弾丸が俺の頬を掠めた…!?あのDIOの頭上にある何かが反射したのか?いや、それにしては角度がおかしい…!」

DIO「これがこの少年、ジョンガリ・Aのスタンド『マンハッタン・トランスファー』だ…」

ホルホース「(よくはわからねぇが、あのスタンド、もし好きな位置に銃弾を反射できるとしたら…)
      俺達は無敵だッ!ジョンガリ・Aとホルホースは無敵のコンビだぜーっ!!」

ジョンガリ・A スタンド名 『マンハッタン・トランスファー』

to be continued

ジョンガリAはこの時点でスタンド覚醒してないって明言されてるがどうすんの?

>>79
この世界のDIOは仲間集めに躍起になってるのでとりあえず矢を指しまくってます

>>79
というかそんな設定ありましたっけ?

皇帝とマンハッタン・トランスファー

―カイロ―
ポルナレフ「見つからねーな。DIOの館…」

アヴドゥル「この辺は同じような建物ばかりだからな…!とりあえず、ホテルに戻ろう。承太郎もそろそろ目覚めているだろう」

ポルナレフ「しかし、あいつが倒れちまうとはな。びっくりだぜ…!」

アヴドゥル「ダービーにゴッチ、どちらもかなりの強敵だったのだろう」

―承太郎とジョセフの部屋―
承太郎「心配をかけたな。もう大丈夫だぜ…」

ジョセフ「じゃが、無理は禁物。とりあえず、今日一日安静にして明日から本格的にDIOの館の捜索をはじめよう」

アヴドゥル「では我々は部屋に戻っていますね」

―アヴドゥルとポルナレフの部屋―
ポルナレフ「承太郎達とは随分離れた部屋だな。これで敵にでも襲われたりしたら大変だぜ」

???「残念だが、その予感はばっちり的中しちまったぜぇ~」

ポルナレフ「て、てめぇは!?ホルホース!!」

ホルホース「待ってたぜ。アヴドゥル、ポルナレフ!!」

ポルナレフ「そういや、てめぇのことをすっかり忘れてたぜ…」

アヴドゥル「気をつけろよ!奴のスタンドは我々の天敵だ!なにより、暗殺に向いている奴がここまで堂々と出てくるのは不自然だ…」

ポルナレフ「ああ、わかってるぜ!誰か協力者がいるはずだ」

ホルホース「協力者ぁ~?そんなもんいなくてもてめーらくらい朝飯前だぜ」

アヴドゥル「強がりはよせ、ホルホース!お前のスタンドは『皇帝』は銃と弾丸のスタンド!
      弾丸の動きまで操作できる厄介なものだが、同時操作できる弾丸には限度がある!違うか?」

ポルナレフ「た、確かにこの間の戦いでは連射はしてきてなかったな!」

アヴドゥル「恐らく、同時に何発を撃つことはできる。しかし、弾丸を操作するのは人間だ…!
      複数の弾丸の複雑な操作はできないだろう…せいぜい2・3発が限度といった所か…」

ホルホース「く、だったら試してみやがれ!『皇帝』!!」ドガンドグ゙ン

アヴドゥル「四発か…随分無理をしたな」

ポルナレフ(以前戦ったときは突然軌道が曲がり掴みそこなったが、今度はそうはいかないぜ…!)カシ

ホルホース「俺様の弾丸がつかまれた…!」

アヴドゥル「やはり、予想通りだな…」

ホルホース「まだまだいくぜ…!」ダンダァン

アヴドゥル「ワンパターンな奴だ」

キュイーン
ズドンッ

アヴドゥル「かはッ!」

ポルナレフ「あ、アヴドゥルが撃たれた!?し、死んじまう前に移動しろ!」

パシャアズズズ

ホルホース「ちっ異世界に逃げられたか…!咄嗟にペットボトルの水を投げつけるとはな…」

ポルナレフ「俺は小心者でな。あの時の感覚はもう味わいたくねぇ!」

ホルホース「ヒュゥゥ!熱いね」

ポルナレフ(い、今のは実弾だった!スナイパーって奴か!だが、向かいの建物には人影はない。何かのスタンドか!?)

―どこかの屋上―
ジョンガリ「目は見えなくてもお前らの行動は感じるぞ…!さっきの攻撃、確実にあたった。
      しかし、奴の遺体がない。これがアヴドゥルの能力か…!ポルナレフの奴はこっちの方をキョロキョロ見てるようだな…」

ホルホース「さ~て、アヴドゥルが出てくるまで待つか?ポルポル君!」

ポルナレフ「てめーだってホルホル君だろーが!
     (今、わかったことは左の窓から銃弾が飛んでくるということだけだ…!ホルホースと左からの弾丸、両方に警戒しないとな…!)」

ホルホース「てめぇは一人だ!三発も撃ちゃあ、十分だろ!」ドァンドンダン

ポルナレフ「さ、三発も掴めねぇ!ここはなんとしてもかわす!!」

ズズズズズ
アヴドゥル「隙を見せたな…!ホルホース!!」

ポルナレフ「よし!アヴドゥルが異世界から4人来たぜ!!」

ダァンッ!
アヴドゥル1「ぐふっ」

ポルナレフ(あの得体の知れないスナイパーの攻撃か!しかし、ホルホースの弾丸は俺に向かってる!!
      瞬時に他のアヴドゥルに狙いを変えるのは不可能だぜ!)

ホルホース「隙ありなのはてめーのほうだ!アヴドゥルぅ!!」

ポルナレフ「弾丸が曲がって、左の窓に!?てか、窓の外に何かちっこいのが浮いている!?」

ゴッ

アヴドゥル「弾丸の軌道が変わった!!あの窓の外にあったのは狙撃を中継し相手に確実に当てるスタンドだったのか!!」

ドドドン

ポルナレフ「あ、アヴドゥル!!」

ホルホース「アヴドゥル、全滅!これでDIO様がお喜びになるぜッ!」

アヴドゥル「本体は今きたんだがな…」
ガシィ

ホルホース「な、何ィ!?」

アヴドゥル「敵の詳細がわかるまで本体は覗いてただけだ…!さあ、このまま二人で異世界に行こうか!」

ホルホース「や、やめろ!助けてくれ!!ジョンガリ・A」

―どこかの屋上―
ジョンガリ「僕のスタンドは気流を読んで攻撃する。ホルホース、お前のセリフもわかったぞ…!いいよ。助けてやる」ニヤリ

ポルナレフ「来るか!外の奴の追撃…」

ダァーン

ポルナレフ「こ、この軌道は!?」

ホルホース「ジョンガリ・A!俺ごと撃つ気か!?」

グシャア

ホルホース「がはッ!」

アヴドゥル「ぐっ」バタン

―どこかの屋上―
ジョンガリ・A「安心しろ!ホルホース!急所は避けたさ… さて、動揺したポルナレフか腹に穴が開いたアヴドゥル、どっちを狙うかな…!」

ジョンガリ「フフフフフッ!うぐっ!こ、これは…」ガクッ

ポルナレフ「くっまずい!今、狙われたら」

アヴドゥル「ポルナレフ!五体満足な内に逃げろッ!」

ポルナレフ「てめぇを見捨てて逃げられるかッ!」

???「その心配はありませんよ。あっちのビルの敵はもう倒しました」

アヴドゥル「お、お前は・・・」

ポルナレフ「花京院ンンンンーッ!!」

花京院「ふう。この部屋にいると言うから来てみたら敵に襲われてるとは…」

アヴドゥル「助かったぞ。花京院。しかし、どうやって敵を?」

花京院「これですよ!」キラーン

ポルナレフ「そいつは『吊られた男“ハングドマン”』のDISC!」

『吊られた男』!ポルナレフの妹の敵、J・ガイルのスタンドで光の反射で鏡の中に入り込み、そこでもダメージを現実に反映させる能力を持つ。現在、DISC化されたものを花京院が持ち歩いている!

花京院「このスタンドなら遠くの敵も狙えますからね…!反対側の窓に映っていた浮遊しているスタンドを攻撃しました…」

ポルナレフ「ふぅ。敵のスタンドに二度(エンヤ婆戦と今)も助けられるとは、複雑だぜ…!」

花京院「まあまあ、奴はもう死んだのだから…」

ポルナレフ「そうだな。よし!あとはホルホースだ。っていない!!」

アヴドゥル「奴のほうが傷が浅かったようだ…!逃げられてしまった」

―ホルホースの所―
ホルホース「あぶねぇ。あぶねぇ。花京院まできたらこっちに勝ち目はないからな…!
      このままDIOの元に戻っても殺されちまうし、逃げて普通の暗殺業に戻るか…」
グニッ
???「グッグルルル」

ホルホース「こ、こいつは!?ジョースターの新しい仲間の犬、イギー!?」

イギー「ウガァァ!!」

ホルホース「あぎゃああああ」

ホルホース 皇帝“エンペラー” 再起不能
ジョンガリ・A マンハッタン・トランスファー 死亡

to be continued

イギー、隠された力
男「あの貧乏そうな外国人とアヴドゥルに頼まれ、探していた館見つけたぜ!この街で俺に調べられないものはない!ん?氷の塊があるぞ…!」

ドゴォ

男「ぐわぁ!!」ブチッ

偶然通りかかったイギーは思った!氷の塊を落して男を殺したのはあの鳥だ…
あいつは自分と同じスタンド使いだ!この館に入ろうとするものを消すのだ!

鳥の名はペットショップ!スタンド名「ホルス神」

イギー『どうやら、ここがジョースター達が探しているというDIOの館か…!
    俺は気ままにちょっと贅沢していい女と恋して、何のトラブルもねぇ平和な一生を送りたいだけだ!』

ペットショップ[貴様も侵入者か?]

イギー『まずい!鳥の言葉はわからねぇが!目つきでわかる!ここはバカな犬のふりだ!』

イギー「くぅぅん!でへへへへ」

ペットショップ[ふむ。奴の目からは強者の風格を感じたが…思い違いか…]ドキュン

イギー『う、上手くいったか。スタンドバトルで負ける気はしないが、用心にこしたことはねぇ!』

少年「ねぇ僕の犬を知らない?名前はチビとブチって言うんだけど…」

イギー『け、犬の俺様が知るかよ』

少年「あ、あの門の前にある首輪はチビとブチのだ!」

イギー『おいおい。まさかあの屋敷の中に入るのか!?殺されちまうぞ』

少年「ちび!ブチ!あ、僕の犬が死んでる…!」

ペットショップ[少年か…!このペットショップ、少年を殺す趣味はない。
        しかし、我が主DIO様の屋敷の場所を知られるわけにはいかん!気絶してもらおう!!]
キュゥゥゥン

少年「うわぁぁぁ!!」

バシッ

イギー『見捨てようかと思ったが、犬好きの子供を見殺しにはできないぜ!』

ペットショップ[ほう。その身のこなし、ただの犬ではない…!そして、その強者の目つきに私の氷の技を見えてもおびえない精神!!
        貴様、スタンド使いだな!!]クワッ
ガスッ

イギー『ガキ!はやく逃げろッ!ここは俺が戦うぜッ!!ウェザー・リポート!!』ドォォンッ!

ペットショップ[いいだろう!!まずこのペットショップに殺される資格はあるッ!]

シュオオオオオオ
イギー『なんだこりゃ!?空気が冷たいぞ!?』

ビキッ

イギー『じ、地面から氷がッ!足に氷がくっついてる!』

ペット[これで動けまい!!我が氷の刃を受けてみよッ!]

イギー『まずいっ!!あのつららをこっちに撃ち込む気だ!』

モアモアモア

ペット[霧が発生している!私の視力は人間や犬より遥かに優れている!
    その目をもってしてもあたりが見えんとは、自然に発生したものではないな!奴の能力か…]

ゴゴゴゴゴゴゴ

ペット[しかし、さっきの場所から動いていないことはわかる!!このまま撃ち込んでやろう]ドゥ!ドゥ!ドゥ!

シュウウウ

ペット[霧が晴れたか…!奴がいないッ!]

―路地―
イギー『ふぅぅ。俺の周りだけ水をレンズにして太陽の光を強めて、なんとか逃げられたぜ。
    奴のスタンドはやばい!はやいとこ、遠くへズラからねば…』
ギャオン

イギー『げっ!鳥公!』

ペット[きさま!このペットショップをだまして逃げおおせるとでも思ったか!卑怯者め!]

イギー『くっ!仕方ねぇ!!』ドォォン

ペット[む!風圧で威力と速度を上げたパンチか!しかし!]

クルッ!

イギー『この至近距離でかわしやがった!こいつ、スタンドだけじゃない』

ペット[それが精一杯か?]

イギー『ウェザーリポート!!奴に雷を落せ!』

ドォアン!!

イギー『や、やったか…』

シュウウウ

イギー『な、何ィィ!!氷の鳥が奴の体を包んでいる!?』

ペット[貴様の能力は天候の操作!これまでの闘いで理解した!ならば当然、決め技は雷!それがわかっていれば対処は簡単だ!!]

イギー『氷は雷を通さないときいたことがある!こいつ、そこまで予想していたのか!?』

ペット[これで終わりだ!!]

イギー『こうなったらあれをやる!』

―ホテルの廊下―
アヴドゥル「よし!それではDIOの館の捜索に行こう!」

ウゥゥゥゥンウゥゥゥゥン

ポルナレフ「なんだ!このサイレンは!?」

サイレン「非常事態宣言が発令されました!決して外には出ないでください!
     現在、街中で大量のカタツムリが発生しています!そのカタツムリ…に触れる…と」プツン

花京院「な、なんだ!?カタツムリ?」

アヴドゥル「ジョースターさん!まさか!?」

ジョセフ「うむ。間違いない!『ヘビーウェザー』じゃ」

アヴドゥル「光の当たらない廊下にいたのは幸いでしたね。しかし、イギーが再びあの能力を発動させるとは…!
      まさか、強力なスタンド使いと戦っているのでは?」

ジョセフ「おそらくな。とりあえず、今はここから動けん!」

承太郎「おい!ふたりで盛り上がってないで、説明しろ!」

アヴドゥル「ああ。あれは私がニューヨークを訪れていたときのことだ。
      ニュースでとある街の住人の変死体が大量に発見されたという話をきいた私とジョースターさんはその町を訪れた」

ジョセフ「もしかしたらDIOの仕業かもしれんと思ったからのぅ。SPW財団に街をそのままにしてもらうように頼み、二人で向かったのじゃ」

アヴドゥル「訪れてみたらひどいものだった!全身を虫か何かに食い殺された死体がそこら中に転がっていたのだからな!
      その後、生き残りの人への聞き込みなどの調査を続けてこの現象の正体がわかった…」

ジョセフ「この現象を起こしたのはその街のボス犬、イギーのスタンド能力『ヘビーウェザー』によるものだったのだ!!」

アヴドゥル「恐らく別のスタンド使いと戦っていたイギーが追いつめられ発動したのだろう」

承太郎「それで?どんな能力なんだ?」

ジョセフ「簡単に言えば、人間をカタツムリだと錯覚させる光を発生させ、人々をカタツムリに変えてしまう能力じゃ。敵味方関係なくな」

アヴドゥル「そしてどこからともなくマイマイカブリのような虫が現れ、人々を食い荒らすのだ!」

ジョセフ「もしかすると幻覚や催眠術のようなものなのかもしれないが、危険であることには変わらん!
     事態が収まるまでここに隠れていよう…!」
―路地―
ペット[なんとすさまじい能力だ…!意識がなくなっていく… 完敗だよ。このペットショップにとって強者だけが真理!
    勝者だけが正義であり友情!悔いはない… 最後にお前のような強者と戦えてよかった。さら・・・ば…だ]

ペットショップは風になった。イギーが無意識の内にとっていたのは「敬礼」の姿であった。
言葉は通じなかったが、無言の男の詩があった。奇妙な友情があった

―DIOの館前―
ポルナレフ「イギー!てめぇがここを見つけるとはッ!感じるぜ!ドス黒いオーラを!!」

花京院「どうやら敵にこっぴどく痛めつけられて怒っているようだな!」

ジョセフ「いる!この感覚は間違いなく奴だっ!奴は今、この館の中にいるッ!」

アヴドゥル「我々の旅は!」
ポルナレフ「ついに終点を迎えたわけだ!!」

ガチャンッ
アヴドゥル「気をつけろ!扉が開いたぞ!?」

ポルナレフ「見ろよ!この廊下、終わりが見えないぜ!幻覚か?ん?何か来るぞ?」

シュゴー

???「ようこそ、ジョースター様。お待ちしておりました。私はこの館の執事です。
    ダービーと申します。テレンス・T・ダービー。あなた方に再起不能にされたダービーの弟です!」
ドォォン

テレンス「これが私のスタンド『アトゥム』!賭けよう、あなたはキングクリムゾンで右から攻撃してくると…!」
ピタッ

ポルナレフ「お、おい承太郎。お前には予知があるだろ!なんで、攻撃しねーんだ!?」

承太郎「かわされるビジョンしか見えない。どっちに撃ってもだ…!」

アヴドゥル「なんだと!?」

承太郎「恐らくてめーは人の心の中を読む能力を持ってるな…!」

テレンス「EXACTLY」

ジョセフ「心を読むじゃと…!?」

アヴドゥル「未来予知VS読心術か…!」

ガッ!!

承太郎「地面に穴が開くビジョンは見えていた!あえて、てめーの策に乗ってやるぜ!」

花京院「承太郎一人では危険だ!僕も行く!」

ジョセフ「わしもいくぞ!アヴドゥル!10分たってわしらから何の合図もなければ、館に火を放て!」

―地下―
ジョセフ「白い砂浜に青い海!なんというリアリティ、恐ろしい幻覚使いがいるようだな!」

テレンス「さあ、私とTVゲームで勝負だ!負けたら魂を奪い、人形に入れさせてもらう!」

承太郎「花京院ッ!じじい!てめぇらじゃ、こいつの相手は厳しい!俺が行く!この野球のゲームで勝負だ!」

ジョセフ「野球じゃと…!?大丈夫なのか?お前らの能力的に、どちらが先攻かで勝負が決まるぞ!」

花京院「どちらも相手の球種がわかってしまいますからね…!」

テレンス「先攻後攻はゲーム側がランダムで決めてくれます!それで決めましょう…!」

ジョセフ「今、『隠者の紫』でチェックした!このゲームにイカサマはない!」

テレンス「では承太郎。聞かせてください。『魂をかけてゲームをやる』という言葉を…!」

承太郎「俺の魂をかけよう!」

ジョセフ「兄弟そろって恐ろしい奴らじゃった!」

花京院「相手は先攻になった時は肝を冷やしたが、まさかジョースターさんに操作させるとはとんでもないイカサマだ」フフ

承太郎「あいつの兄貴の流儀を真似ただけだ…!」

???「面白い戦いだったぜ」

承太郎「なんだてめぇは?」

???「俺様の名前はケニーG!スタンド名は『ティナー・サックス』!能力は幻覚だ!」

ジョセフ「この幻覚は貴様の仕業か!しかし、本当が直々に出てくるとはどういうつもりだ…?」

ケニーG「お前達の過去をのぞかせてもらった」

花京院「過去をのぞく?どういうことだ?」

ケニーG「俺のスタンドには幻覚以外に隠された能力がある!
     それは相手の最も恐怖したものの幻覚を俺の肉体と精神を媒介とすることで実体化させる能力だ…!」

ジョセフ「最も恐怖したもの…!?」

承太郎「つまり、相手のトラウマを自分を犠牲にするかわりに復活させる能力か…!」

花京院「そのために他人の過去を覗いたのか…!悪趣味な奴め!」

ケニーG「なんとでも言え、どの道、俺の能力ではお前らには勝てない!だからDIO様のためにこの身を捨てる覚悟をしていた!」

ジョセフ「バカめ」

ケニーG「お前らが館に来たときから、この能力を使うためにお前らの記憶を覗いていた。
     そして、ジョセフ・ジョースター!!お前からすばらしい恐怖を見つけたぞ!!」

ジョセフ「あ・・・!?や、やめろ!それだけはやめるのじゃ!!奴を復活させたら大変なことになるぞッ!!
     記憶を見たからわかるはずじゃ!!この世界がどうなってもいいのか?」

承太郎「な、なんなんだ?じじい!?」

ジョセフ「花京院!!承太郎!!急いで奴を殺せッ!!取り返しがつかなくなるぞぉ!」

ケニーG「もう…遅い…!?発動せよ『アドルフ・サックス』!!」

ギャワオオオオオオオオ

???「ふふふ。久しぶりだなぁ!!JOJO!まさか、こんな形で再び地球に戻れるとは・・・」

ジョセフ「か、カーズ…!」

to be continued

神、再臨!?
承太郎「カーズだと!?たしか、ジジイが昔戦ったという究極生物だったか?」

カーズ「その通りだ。承太郎!」

承太郎「俺を知ってやがるのか?」

カーズ「この媒介となったケニーGとやらの記憶もこのカーズに足されているからな…!
    しかし、昔のJOJOにそっくりだな!それに比べて老いたな!JOJOォ~!」

ジョセフ(まさか、こんな形でカーズと再会するとは完全に計算外!ほんとうにまずいぞッ!)

承太郎「部屋が普通に戻ったか…!ケニーGは本当にいなくなったようだな」

花京院「カーズ!確か奴は結局倒すことができず、大気圏外に追放したんですよね。ここに火山はない!どうやって倒せば…」

承太郎「オラァ!!」グォォン

ピタッ

カーズ「どうした~?こないのかぁ~」

承太郎「そういや、てめぇに触れたら消滅するんだったな!」

カーズ「未来予知だったか?恐るるに足らん!どうせ、予知しようとしまいとお前達には死しか待ってないのだからなぁ~」

花京院「どうしますか?ジョースターさん…」

カーズ「そうだぞ!JOJOォ~!あの頃のように悪知恵を働かせたらどうだ~?それともそんな知能も残っていないのかぁ~?」

承太郎(野郎!ジジイを煽ってやがる…!恨みを晴らすためか…!?)

ジョセフ「花京院、承太郎、少しワシから離れろ。パープル・ヘイズ!!」ドォォン

カーズ「HUHAHAHA!!波紋がきかない以上、貴様にはスタンドしかないよなァ~」

フシュゥゥゥ
ジョセフ「パープルヘイズッ!奴に向かってカプセルを発射するんじゃ!」タタタタタ

カーズ「そんなものにあたるわけがないだろう!うっ!」

承太郎「動けないだろ?さっきてめぇに近づいたときにその体にこっそり糸を巻かせてもらった!
    てめぇの力なら少し力をいれれば抜けられるだろうが、一手遅れたな」

カーズ「RUOOOOOO!!」

承太郎「俺のスタンドの器用さは全盛期のじじい以上だぜ!(多分な)」

花京院「よし!奴の左足の先がウィルスの霧に触れたぞ!」

バタンッ

ジョセフ「このまま追撃じゃ!!」

承太郎「待て!じじい!」ガシッ

ジョセフ「な、なんじゃ承太郎!?」

承太郎「よく見てみろ!」

バァーン

花京院「バカな!無傷だと!?攻撃を受けた足まで治っている!?」

カーズ「このカーズは自分の体の一部を生物に変えることができる!ウィルスに触れた足の部分を小動物に変えた!
    その小動物はウィルスだらけの場所から生まれてきた発病しない生き物なのだ!!」バァーン

承太郎「つまりその生き物には免疫があるという事かッ!そして、免疫を持つ生物の細胞や血液からは…!!
    ウィルスの増殖を止めるワクチンができる…!」

カーズ「こうして無事に生還できたと言う訳だ!!そして、これはおまえのおかげだぞ!JOJO…」

ジョセフ「何じゃと!?」

カーズ「お前は自分のスタンド能力が目覚めたとき、考えただろう。
    『パープル・ヘイズならカーズに勝てるだろうか。いやきっとワクチンを作られ無理だな』と」

花京院「そうか!お前はジョースターさんの記憶から作られたカーズ…!想像の域を出ないことも再現されている…!」

カーズ「そういうことだ!とはいえ、JOJO。お前はあくまで抜け目ない男…!
    余計なことをされる前にさっさと終わりにするか!羽の弾丸!!」ブワギィィィィン

承太郎「スタンドでガードだ!!」

ギャギインギイン

カーズ「い~い反応しゃないか~!!」

承太郎「花京院!てめー体の左側がボロボロじゃねぇか…!」

花京院「ちょっと別のことに気をとられましてね…!それに君もかなりダメージを受けているようですが…」

カーズ「さて、勿論お前から殺してやるぞ!JOJOォ~」

ジョセフ「くっ足が動かん…」

カーズ「まるであの時を思い出すなぁ!しかし、もう赤石も火山もない!貴様を助けてくれるものは何もないッ!!」

コォォォォォ

カーズ「無限の谷底へッ!溶けて流れ落ちろォォォォ!!」

ジョセフ「フフ、さらばじゃ!カーズ」

ピタッ

花京院「『キラークイーン』はすでにジョースターの右手に触れている!!これでお前は爆弾になった!」

ゴッ

ジョセフ「そうカーズ!貴様は「これも計算のうちかJOJO」という…!」

カーズ「これも計算の内かJOJOォォォォ!!」

カチッ

ドグォォォォン

シュウウウ

花京院「さすがの究極生物も全身を跡形もなくバラバラにされたらひとたまりもないようだな!」

承太郎「なるほど、花京院。てめーがボロボロだったのはあの羽を食らうときにジジイの右手に触れようとしていたからか…!」

花京院「承太郎。君がカーズに殴りかかったときにジョースターさんと話たんです」

ジョセフ「あのカーズはやはり本物のカーズではない!奴は騙されやすいが、自分の脅威を見誤るほど愚かではない…!
     キラークイーンこそが最大の脅威、それくらいはわかったはずじゃ…!」

花京院「恐らく、ジョースターさんにとって脅威だった自分(ジョセフ)に執着するカーズが再現されてしまったんでしょう…」

ジョセフ「奴の口ぶりからなんとなくそれがわかった。だからきっと、決着は以前と同じような形でつけてくると思ってのぅ。
     隙を見て花京院に触れてもらったのじゃ」

承太郎「じゃあ、歩けないの芝居か…まったく」

花京院「僕は芝居じゃないので、治療してもらえると助かるんですが…」

―DIOの部屋―
???「お休み中失礼いたします。ダービーとケニーGが敗北したことをご報告いたします」

DIO「奴らは天才だった!相手が悪すぎたとはいえ勝てる可能性は十分にあった。なのになぜ負けたと思うね?中に入れ…!ヴァニラ・アイス…」

ヴァニラ「失礼いたします」

DIO「奴らは目的のためなら自分らの命を捨ててもいいと心の奥底から思っている。
  このDIOから逃げることだとは自分の人生から逃げるとことだと思い込んでいるのだな…!」

ヴァニラ「・・・・・・」

DIO「バカげたことだが、結構重要なのだな… アイス、私の首の傷を見ろ。あと一人分の生き血で完全に治癒する。お前の生き血を私にくれるか…?」

ヴァニラ「はい。喜んで…」

ドン!グシュゥウウ

DIO「自らの首をはねるとはうれしいぞ。しかし、お前ほどの者の生き血は受け取れんな…!私の血で蘇るがいい」

ヴァニラ「DIO…様…」

DIO「やつらは任せたぞ!ヴァニラ・アイス…」

ヴァニラ「DIO…様。あなたの期待は満たされるでしょう…!必ずや仕留めてごらんにいれます…!」

ガオン!

DIO「ドアくらい開けて出て行け…!この世界の空間から姿をまったく消すスタンドよ!(ほんとに頼むぞ!!)」

―館入り口―
アヴドゥル「10分たった。ポルナレフ、突入するぞ!」

ポルナレフ「ああ」

アヴドゥル「突入する前に言っておきたいことがある。私はもしお前に何があっても助けないつもりでいる!
      我々の目的はDIOを倒すこと、全滅をさけるために自分の安全を第一に考えるのだ!」

ポルナレフ「ああ。わかったぜ!」

ガシィ

ポルナレフ「生きて出てこれたら、豪勢な夕食を奢れよ!」

アヴドゥル「イギーにもな」

ポルナレフ「よし!入るぜッ!アヴドゥルッ!イギーッ!」

アヴドゥル「なんという広大な迷路だ!これでは火を放つのは危険だな…!」

アヴドゥル達「「「後方の危険は我々アヴドゥル10人隊に任せろ!」」」

ポルナレフ「よし!先に進むぜ」

プワン

ポルナレフ「周りが普通に戻った!ジョースターさん達が敵を倒したようだな」

アヴドゥル(壁に落書きがあるぞ!?)

[このラクガキを見て うしろを振り向いたとき おまえらは 死ぬ]

アヴドゥル(後方に何かいるッ!?アヴドゥル10人隊は殺されたのか!?いつの間に…!?)

アヴドゥル「ポルナレフッ!!イギーッ!危ないッ!」

バッギャ

ガオンッ!!

ポルナレフ「いきなり殴りやがって、どうしたんだ?アヴドゥル。ん?アヴドゥルが消えたッ!?跡形もなく…!?」

to be continued

最後の刺客
ウジュルウジュウジュル

ポルナレフ「な…なんだ?こいつは!?どこからあらわれたんだ!?なぜ、イギーの鼻に匂わなかったんだ?」

イギー「ハァーハァーハァーハァー」ガタッガタッ

ポルナレフ「どこだァー!!アヴドゥル、どこへ行ったんだァーッ!?」

アイス「アヴドゥルは粉みじんになって死んだ!私の口の中はどこに通じてるかも知れぬ暗黒空間になっている。
吹っ飛ばしてやったのだ!次はお前らだ…!DIO様を倒そうなどと思い上がった考えは正さねばならんからな」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

ポルナレフ(ウソだ…!アヴドゥルが… ん?あれは!!)

アイス「ひとりひとり順番に順番にこのヴァニア・アイスの暗黒空間にバラまいてやる…!」

???「メルシーボーク!自己紹介、恐縮のいたり。しかし、これでお別れかと思うと残念だ」

アイス「そんな馬鹿な!お前は殺したはず!!」

???「チッ♪チッ♪」

ポルナレフ「モハメド・アヴドゥル!!」

アヴドゥル「YES I AM!」

アイス「いつの間に背後!そもそもバラバラにしたはず!?」

アヴドゥル「D4C!!」

ファサッ

アイス「まずい!!暗黒空間に逃げねばッ!」

アヴドゥル「遅いッ!『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』“いともたやすく行われるえげつない行為”」ドシャアアン

アイス「キサマなああんぞにィィィィィィーッ…」

アヴドゥル「Adieu “永遠の別れだ”」

ヴァニラ・アイス クリーム ―死亡―

ポルナレフ「良かった。あいつの攻撃をギリギリかわして異世界に移動してたんだな!」

アヴドゥル「いや、はっきり言ってそんな暇はなかった。私は死を覚悟したが、なぜか奴の攻撃は私を素通りした。
これはチャンスと思い異世界に移動していたが… あの現象は一体…!?」

ポルナレフ「まったく、てめーは見捨てるとか言ってたくせに結局俺をかばいやがって!このお節介めッ!まあ、生きてたしよかったとするか!」

アヴドゥル(もしかすると、D4Cの新しい能力かもしれないな)

???「アウアウアウアウ」

ポルナレフ「ん?あそこになんかいるぞ?何ィィィィ!!緑色の赤ん坊ぅ!?」

文句垂れたい気持ちもわかるけど
そうやってここに書き込んで荒らしの片棒担ぐのはおやめになって
なんなら↓をNGワード登録しとくといいざんす

変な艦これ劇場 -鎮守府狂騒曲- - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409906850/)
変な艦これ劇場 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404364419/)
変な艦これ劇場

ヌケサク「あいつらが全滅か…!腹の底から『ザマミロ&スカっとサワヤカ』の笑いが出てしょうがねーぜッ!
     この俺をヌケサクだなんて呼びやがって…!承太郎をやるのはこの俺様だ…!」ドドドドドドドド

―承太郎の所―
花京院「止まって!右前方に何かいる…!」

ジョセフ「女だ」

女「ひぃぃぃ!!たすけ“メシァッ!!”きゃああああ」

ドゴォォォ

ヌケサク「い、いきなり殴るとは…!これが未来予知…」

承太郎「使うまでもねぇぜ。裏側に女の顔があるのがてめーの能力か…!ならちゃんと手も裏返すんだな!このヌケサクがッ!」

ヌケサク「こ…このて…てめーヌケサク呼んだなー(なんで知ってんだ?)なめるなよ!ブッこ、」ドゴォ

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
ドゴー

承太郎「ほぅ。その不死身っぷり。屍生人“ゾンビ”って奴か…!さあ、細切れにされたくなかったらDIOのところへ案内しな…!」

ヌケサク「は、はい」

―アヴドゥルの所―
アヴドゥル「緑色の赤ん坊か…!明らかにスタンドだな。はやく倒したほうがいい」

ポルナレフ「まあまあ。こいつが敵かどうか判断するために、俺があやしてやるぜ」

ポルナレフは知らなかった!この赤ん坊がDIOが自分の骨からつくりだした実験体の一つだということ!

ポルナレフは知らなかった!赤ん坊の力を解放する暗号がポルナレフ家に伝わる『どんな赤ん坊でも喜ぶ14の言葉』と奇跡的に同じだったことを!

ポルナレフは知らなかった!この赤ん坊と融合することでスタンドが進化することを!

ポルナレフ「『らせん階段』『カブト虫』『廃墟の街』『イチジクのタルト』『カブト虫』『ドロローサへの道』『カブト虫』
      『特異点』『ジョット』『天使』『紫陽花』『カブト虫』『特異点』『秘密の皇帝』!!」ドバァァン

アヴドゥル「赤ん坊がっ!ポルナレフと融合したッ!?」

ポルナレフ「なんだこりゃ?力みなぎってくるぜ!」ドドドドドドド

アヴドゥル「スタンドも姿を変えている!?あの赤ん坊のように緑色に…!」

ポルナレフ「『C-MOON』それがこいつの名前だ…!そんな気がする」

ジョセフ「おーい!ポルナレフ!アヴドゥル!イギー!」

ポルナレフ「ジョースターさん達!無事だったか!」

承太郎「おまえらもな」

―DIOの部屋―
???「DIO!言われたとおり、全員連れてきた」

DIO「来たか…!」

???「ヴァニラ・アイスが負けたようだね」

DIO「奴は俺のために命を投げ出す覚悟があった。
  他の部下がジョースター達に倒されたときに、そのような覚悟こそが強さを引き出すのかもしれないと思ったが、誤りだったようだ…!」

???「適材適所。スタンド同様、人間にも力を出せる部分は色々あるということさ」

???「ヴァニラ・アイスは君を妄信するあまり、自分に本当に適していることについて考えることもしなかった。愚かなで哀れな男だ…!」

DIO「その通りだな。その点、お前達は各々自分に適した覚悟を知っている上にこのDIOを妄信しているわけではない…!
  目的のために俺を利用しているだけだからな…」

???「そうだ!君と我々の関係は主従ではなく同盟だ」

???「我々とひとくくりにされるも困るがね」

DIO「お前達は強い…!このDIOと同等、それ以上かもしれない精神力を持っている…!
  我が目的のために力を貸してくれ。ジョースター達を滅ぼすのだ」

ザッコツコツコツコツ

???「では僕も行ってくるよ。その前にひとつ。DIO、僕もアイスのように君を信仰している側だよ」コツコツコツコツ

DIO(お前はアイスとは違う。自身の信仰を、心の穴を俺に押し付けているだけだ…!
  俺にはわかる。おまえは時代が時代なら世界を壊すほどの俺以上の邪悪になると…)

変な艦これ劇場 -鎮守府狂騒曲-

変な艦これ劇場 -鎮守府狂騒曲- - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409906850/)

大面白いSSと銘打って自信を持ってお送りする艦これSS!

その名も「変な艦これ劇場 -鎮守府狂騒曲-」!

コメディタッチなほのぼの艦これSSでございます!

しかしまあ大面白いというと語弊がありますし、自信なんてものもさっぱりで。

ほのぼのってのもあんまりだし、でもコメディはホント。

つまりはただのコメディ艦これSSに過ぎないのであります!

わかりづらいパロ、妙ちくりんな独自設定やキャラ崩壊などございますので

お気を付けてお読み下さいませ!

ポルナレフ「ここにDIOがいるのか!」

ジョセフ「感じるぞ!奴の邪悪な波動を!」

花京院「おい!ヌケサク。僕が良いと言ったら、扉を開けろ!」

ヌケサク「は、はい!」

ジョセフ「これから会う男は初めて会うのにずっと昔から知っている男。そう、わしはずっと知っていた。
     わしはそいつのことを産まれたときからずっと知っていた!この承太郎も」

ジョセフ「なつかしい相手ではない!産まれたときから倒すべき相手として、わしらジョースターの血はこいつといつか会うことを知っていた…!」

花京院「後悔はない…今までの旅に、これから起こる事柄に僕は後悔はない…!」

ポルナレフ「今、感じる感覚は…俺は『白』の中にいると言うことだ。DIOは『黒』…!ジョースターさん達は『白』!
      『黒』と『白』がはっきり別れて感じられるぜ!勇気が湧いてくる。『正しいことの白』の中に俺はいる!」

アヴドゥル「私とDIOの間には何もない!私がここにいるのは、我が友ジョースターさんいや、仲間達皆のためだ!」

イギー『我ながらとんでもない所まで付き合わされたもんだぜ!だが、俺は感じる…!
    一人のときは味わったことのない感情を!たまにはこういうのも良いもんかもしれねぇ!』

花京院「よし!開けろ!!」
ギィィィ

パチパチパチパチ
???「おめでとう。ついにジョースター・エジプトツアー御一行様は誰一人欠けることなくついに終点に辿りついたわけだ!」

承太郎「てめーがDIOか…!」ゴゴゴゴゴゴ

DIO「久しぶりだな…!ポルナレフ、アヴドゥル、花京院!そして、はじめまして…!ジョセフ、イギー、承太郎!」ドドドドドドドド

カパッ
承太郎「何ッ!?」ピョン

ジョセフ「落とし穴じゃと!?」

花京院「くッ!油断していた」
ウォォォォ!!

承太郎「ジジイ!!てめーら!!」

DIO「ふふふ。スタンドだけが戦いではない。だが、安心しろ!奴らはあれくらいで死ぬたまじゃないだろう」

承太郎「てめー」ゴゴゴゴゴ

DIO「承太郎!予知ができるお前だけが落とし穴をかわし、ここに残る!しかも俺と出会ったことで動揺し、仲間を助け損ねる。予想通りだ…!」

承太郎「なんだと?」

DIO「あえて本音を言おう!このDIO、お前ら全員と戦い、勝つ自信はない!
   ジョースターの直系であるお前だけは俺が直接殺すと心に決めていたが、他の4人と一匹の始末は下にいる部下に任せようと思う…!」

承太郎「まだ部下が残ってやがったか…!」

DIO「残りのアヴドゥル印のタロットカードは『星』『魔術師』『法皇』『戦車』『愚者』の五枚!
   落とし穴の下には5つの部屋があり、それぞれにそのタロットのスタンド使いが配備されている」

―落とし穴の先―
ジョセフ「ううむ。突然すぎて、バラバラになってしまったようじゃな…!ん?だれかいる!!」

DIO「奴ら五人はこのDIOの部下の中で最も単純戦闘能力に秀でた五人なのだ!」

ジョセフ・ジョースター『ハーミット・パープル・ヘイズ』VSギャングパッショーネ幹部 ディアボロ(20)『星の白金“スタープラチナ”』

モハメド・アヴドゥル『D4C?』VS在エジプトアメリカ大使 ファニー・ヴァレンタイン(43)『魔術師の赤“マジシャンズ・レッド”』

花京院典明『キラークイーン』VS会社員 吉良吉影(22)『法皇の緑“ハイエロファントグリーン”』

J・P・ポルナレフ『C-MOON』VSエンリコ・プッチ修道士(16)『銀の戦車“シルバーチャリオッツ”』

イギー『ウェザーリポート』VSウェス・ブルーマリン(16)『愚者“ザ・フール”』

DIO「最終決戦だ!!」

to be continued

変な艦これ劇場 -鎮守府狂騒曲-

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その名も「変な艦これ劇場 -鎮守府狂騒曲-」!

コメディタッチなほのぼの艦これSSでございます!

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ほのぼのってのもあんまりだし、でもコメディはホント。

つまりはただのコメディ艦これSSに過ぎないのであります!

わかりづらいパロ、妙ちくりんな独自設定やキャラ崩壊などございますので

お気を付けてお読み下さいませ!

『愚者』VS『ウェザーリポート』
ウェス「俺の相手は犬か…!気乗りしないな」

イギー『相手は俺様の能力を知っているが俺は相手の能力を知らない。それにこのせまい部屋だ。大規模な天候操作はできない。
    様子を見たい所だが、後手後手にまわるのも危険!一発で決める!ウェザー!雷を落せ!!』
ドゴンッシュウウ

イギー『な!砂のドーム!?』

ウェス「天候を自在に操る能力か…!こんな室内でも雷を落せるとはな!」

イギー『砂… 砂のスタンドか!』

ウェス「これが俺のスタンド『愚者』だ!」スゴゴーン

イギー『砂を固めて岩のようなドームを作ったのか… 雷はやめたほうがいいな…!なら、直接殴り合うまでだぜッ!風圧パンチ!』

ドサァァ

イギー『よし!スタンドに穴を開けてやったぜ!』

ウェス「効かないぜェ!!」タタタタタドスッ

イギー『何!そのまま向かってきた!ぐふっ!』

ウェス「スタンドでガードして致命傷は防いだか」

イギー『くっ勘違いしてたぜ!奴の能力は砂を操ることじゃない… スタンドが砂でできてやがるんだ…!
    つまり、物理攻撃は奴本体を攻撃しない限り効果はないということか…』

ウェス・ブルーマリン
 彼はアメリカ深南部の蒸し暑い病院で生まれた。
父親はおらず決して裕福ではなかったが、自分を大切にしてくれる母のやさしさで、純粋で正義に満ち溢れた好青年に成長した。
 
 そして、彼は一人の女性と出会った。彼女の名はペルラ・プッチ、純粋で美しい女性だった。二人はまるで兄妹のように意気投合しすぐに恋人同士になった。これがウェスの人生を大きく変える出来事になるなど当時の彼にはまったく予想がつかなった。

ペルラとのデートの帰り、彼は白装束の一団に襲われた。KKK団、白人至上主義団体である。

KKK団「てめーは黒人の子だぁ!肌は白いが黒人の血が入った野郎が白人の女と付き合うだとぉ!?ふざけんじゃねぇ!!」

ウェスにとっては完全に寝耳に水の話ではある。彼は自分の父親のことを知らなかったのだから

KKK「おいおい。その黒人とはキスしたんだから、俺とキスしてくれてもいいだろぅ~!この売女がッ!」

ペルラ「やめてよ」ペチッ

KKK団「これはお前の兄貴の依頼だ!そして、そいつを産んだ母親の家にもすでに火を放ってきてやったぜ!」

ウェス「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 その後、彼は木に吊らされた。それを見たペルラは彼の死を知り、彼を木の下に下ろした後、崖の下の湖に身を投げた。
まだ、ウェスが生きているとも知らずに…

 目覚めたウェスはあと追って自殺しようした。しかし、湖に身を投げようとも頭を銃で撃とうとも砂が自分を守ってしまう。ウェスは怒りに満ちていた。自分をこんな目に合わせて世の中の奴に、自分が生きていることに、そしてペルラを死なせてしまった自分自身に。

 彼はKKK団の構成員を全員殺し、それを見ていたもの、邪魔をしてきたものをも皆殺しにした。そして、全ての黒幕、ペルラの兄エンリコ・プッチの元を訪れた。

ウェス「満足か?あんたの妹ペルラはあんたの依頼でこうなったんだ。そして、怒りは収まらない。このケリはつけさせてもらう…!」

プッチ「違う。私はお前の兄だからだ!」

ウェスにはその言葉を理解できなかった。だが、その言葉に動揺し動くことができなかった。なにより、その傍らにいるもう一人の男が恐ろしかった…

プッチは真実を語りはじめた。自分がプッチと双子であり母親が死んだわが子と自分を摩り替えていたこと、なにより愛するペルラが妹だと言うこと

ウェス「うわぁあああああ!!」

怒りとも悲しみとも取れる感情がウェスを包み込んだ。その感情から開放してくれたのはプッチの傍らにいた男だった

DIO「君は人が人がなぜ出会うのか?考えたことがあるか?全ては運命が決めている…
  君がすりかえられたのも、妹と恋人になったことも、お前の母が真実が懺悔した相手が兄だったことも。
  全ては運命。そして人は運命に抗うことはできない」

ウェス「じゃあ!!こうなることは全て決まっていたというのかッ!」

DIO「そうだ!俺自身も運命に縛られて生きてきた。俺はそんな世界を変えたいと思っている。
   運命を知れる世界、運命か解き放たれた世界、運命のない世界、どんな世界かはわからないが…」

ウェス「俺は世界なんてどうだっていい。ただ、この怒りをどこかにぶつけたいだけだ!」

DIO「そのぶつけるべきものが運命なのではないか?俺には運命を超えるには力が必要だ!仲間が…友が必要だ…!
   私と友達にならないか…!君のいや私達の“運命への復讐”を成すために…共に歩もう」
ゾクリ

それ以来、ウェスはDIOの友となった…

ウェス(正直、俺にはDIOの言っていることは良くわからない!しかし、俺にはこれ以外に道がないんだ!)

イギー「ウワゥウワゥ!!」

ウェス「また雷か…!『愚者』!砂のドーム」

ササササフバァーン

ウェス(なんどやっても同じことだ!!)

ポタポタポタ

ウェス「これは水…!?しまった!雷と同時に雨を降らしたんだな!水が砂と砂の間を抜けてきたのか!?」

イギー『これで水を伝って雷があたるぜ!しかも全身びしょぬれ!効果は倍増だッ!』

ブザアン

イギー『な!砂が俺の周りに!』

ウェス「同じことを繰り返すほど俺は愚かじゃない。このドームはさっきの半分の厚さでしかない。雷を防ぐならこれで十分と思ったからな。
    そして、その余った砂でお前を潰す!」

イギー『く!かみなっ』

ウェス「俺のが速い!」

ザサーン

イギー「ウギャアン」

ドサッ

ウェス「砂に動揺して一手遅れたな…」

タタタタタ

ウェス「俺の目的は復讐だ。だが、お前ただの動物。運命なんかに縛られず自由に生きるべきだ…!だから、お前は殺さない…」

バッ

ウェス「!!」

ドタッ

ウェス「これは…!?」

ドドドドドド

ウェス「か、体が動かない…ウェザー・リポート…か…?奴から何か気体がでている!」

酸素!人間にとって必要な元素だが、生物にとって最も身近な猛毒でもある。それは人間とて例外ではない。高濃度の酸素は人体を破壊してしまうのだ!

イギー『この勝負は俺様の負けだが、お前をあいつらのもとには行かせねぇ!』

ウェス「がはっ…」バタンッ

イギー『はぁはぁ。なんとか相打ちに持ち込んだぜ。だが、お前がそうしてくれたように俺もお前にどどめは刺さない。ウェザー…止めろ…』
フッ

イギー『後は任せたぜ…』ガクッ

イギー ウェザーリポート ―再起不能―

ウェス・ブルーマリン 愚者 ―再起不能―

―ジョセフの部屋―

ジョセフ「参ったのぅ。一騎打ちするはめになるとは!(目の前の男から感じるDIOにも劣らない邪悪な気配、上にたつものの風格、彼は一体!?)」

ディアボロ「スタープラチナ!!」バァーン

ジョセフ(スタンドの見た目は近距離パワー型のようじゃな)

ディアボロ「スタープラチナ・ザワールド!!」

ドォーン

ディアボロ「時は止まった」

to be continued

ディアボロ「2秒!たった2秒だけこの世の全ての時間を止める!それがこのスタープラチナの能力だッ!
貴様は凶悪なスタンド能力に老人とは思えぬ頭脳、そして強運を持っている!!悪いが、一瞬で終わらせてもらう!」

ビリリ

ディアボロ「う、腕が痺れ!まさか!波紋とやらか… もう限界か…!時は動き出す」

ジョセフ「うぉ!(い、いきなり目の前に現れおった。まさか、奴も時を!!)」

ディアボロ(ジョセフ・ジョースターめ!DIOの時止めへの対処のために波紋を帯びた茨を腹に巻きつけていたのか…!抜けないジジイだ!)

ジョセフ(腕を押さえておる。どうやら念のためにそのままにしておいた波紋がきいたようじゃのぅ。そしてワシの予想通り、
    『止まった時の中でも波紋は流れる』。正確には、止まった時の中でも動いている奴の人体には流れるといったところか…)

ディアボロ(時を止めるとはいえ、俺の肉体の動きは止まらない!覚えておこう)

ジョセフ(しかし見たところ、流れた量は大したことないようじゃな。奴が触れた表面部分の波紋が流れたくらいか。
     まあ、止まった時の中ではワシの意思で流すことはできんしな!)

ジョセフ「いきなり、攻撃とは無愛想な男じゃのぅ!名前くらいは名乗ったらどうじゃ」

ディアボロ「貴様の波紋には恐れ入った。まさか、止まった時の中でも流れるとは…」

ジョセフ「なんじゃ、自己紹介もできんのか」

ディアボロ「自分の素性を話すのは嫌いでな…」

ジョセフ「そうかい。しかし、恐れ入ったのはこちらのほうじゃ。まさか、DIOと同じ能力を持っとるとはのぅ!」

ディアボロ「やはり気づいたか…!DIOの能力を知っているという前振りがあったからか…」

ジョセフ「気づいたのはそれだけじゃないぞ。お前さんの止めていられる時間はDIOの五秒より短いじゃろう」

ディアボロ「俺も気づいているぞ…!この明るい部屋では貴様の能力は発揮できない。だから話をしながら作戦を考えようとというわけだろ!
      その手にはのらんッ!スタープラチナ・ザワールド!!」

ドォーン

ディアボロ「波紋か、おそるるに足らんッ!ようは触れなければいいのだッ!このナイフで攻撃する!」

シャキィィン

ディアボロ「そして時は動き出す」

ジョセフ「うぐっ」

ディアボロ「首に刺さったな。これで終わりだ…」

クルッタタタ

ジョセフ「かかったな!これは返すぞ」

シャキィィン

ディアボロ「何!?首に刺さったはずだ!?」

ジョセフ「波紋にはいくつか効果がある!わしはお前さんが触れないために何かを投げてくるのは予想できた…!
     ゆえに急所にあたる部分にくっつく波紋を流しておいたのじゃ!」

ディアボロ「時を止めていてもくっつくという『効果』は消えないからな…」

ジョセフ「その通りじゃ!そして、ここからジョセフ。ジョースターの戦い方を見せてやろう!」バァーン

ディアボロ「糸が空中に現れたッ!」

ジョセフ「ナイフを投げ返すときにあらかじめ糸をくくりつけておいたんじゃ…!この糸は波紋が流れやすい材質でできとる!この糸でお前さんをッ!」

ギチッ

ディアボロ「むぅ!」

ジョセフ「糸で縛れ動けまい!これがジョセフ・ジョースター!いや、波紋使いの戦い方じゃッ!!
     DIOから波紋のことは聞いていても、その戦い方までは聞いておらんかったようじゃな!」

ディアボロ「くっ」

ジョセフ「抵抗はせんのか?予想以上に痺れたようじゃな!」

ディアボロ「お前の次のセリフ『これでとどめじゃ。パープルヘイズ』だ」

ジョセフ「これでとどめじゃ!パープル・ヘイズ!!は!ワシの十八番を!?」

ディアボロ「俺は動けなかったのではない。力をためていたのだ!指先にな…!」

ジョセフ「何!」

ディアボロ「スターフィンガー!!」

ジョセフ「指が伸び!!」

グチャ

ジョセフ「がはっ…」

ディアボロ「このディアボロのスタンドがDIOとまったく同じだとでも思ったのか!真の帝王はこのディアボロだッ!!依然変わりなくッ!

to be continued

暫くはこんな感じで小分けで投稿してきます

タイトルを付け忘れました

今回のタイトルは「スタープラチナ」です

ジョセフ・ジョースター

今から1、2年前、一人の青年が金を欲しさに遺跡発掘のアルバイトに参加していた。彼はその発掘で6本の矢を発見し、その矢を持って逃走した。
その後、その矢を金に変えようとしていた彼のもとに一人の老婆があらわれた

老婆「お前さんは気づいていることじゃろう… その矢に触れると不思議な力が目覚めることを…!」

そうその青年はその矢の力で後にスタンド呼ばれる能力に目覚めていたのだ

老婆「ワシはワシに対し予言をした。いずれ大いなる邪悪な存在が現れ、その存在に力を授けるという予言をな…」

青年「それが俺だと…?」

老婆「違う… お前さんは確かに邪悪じゃ、お前さんほどの邪悪さを持つ“人間”など世界に3人とおらん」

青年「まるでお前の待っているものが人間ではないと言っているように聞こえるぞ?」

老婆「その通り…!ワシが待っておるのは人間を超越した存在なのじゃッ!」

青年「ふん。まあいい、それで俺に何のようだ?」

老婆「その矢を全て買いたい」

青年「どういうつもりだ?一本で十分だろう?」

老婆「ワシの役目はそのお方に力を与えること、力とは能力だけではない。手足となる配下もまた、力…!
   ワシはこの矢を世界中にバラまき、そのようなものを集めたいのじゃ」

青年はこの老婆をただの異常者であると判断した。
しかし、彼にとって重要なのは金である。この老婆に矢を売ることにした。自分の手元に一本だけ残して・・・

青年「いいだろう。5本全て売ろう」

老婆「永遠の絶頂…それがお前の望みか…!」

青年「!?」

その老婆は青年の本質を見抜いて見せた。

青年(この老婆…本物なのか… その予言の力で俺を、矢を見つけたとでも言うのか・・・)

老婆「フェフェフェ!欲深い!じゃが、気に入った。お前さんもワシと共に来るべきじゃ。きっとワシの待つお方が力を貸してくれるじゃろう…」

青年の能力には豪快なパワーと精密さがあった。しかし、もっと圧倒的な能力がなければ青年の願いは叶わない。

青年はこの老婆を利用すれば本当に願いが叶うかもしれないと考え、その老婆に自分の素性を明かした

青年「俺の名はディアボロだ」

老婆「ワシの名はエンヤ・ガイル」

その後、ディアボロはイタリアギャングのパッショーネに加わり、幹部の地位を手にした。そんな彼のもとにエンヤ婆から来て欲しいと連絡がきた。

エンヤ婆「久しぶりじゃな」

その老婆の横に一人の男が立っていた

???「君がディアボロだね?会いたいと思っていたよ…」

ディアボロは一瞬で悟った。この男がエンヤ婆が待っていた邪悪であることを!この男が人間ではないことを!
しかし、彼は臆さなかった。ここで恐怖すれば奴に飲まれてしまうと思ったからだ

ディアボロ「貴様がエンヤ婆の探していた存在のようだな。何者だ?」

???「DIO…という!君の話はエンヤ婆からきいている。君にも特別な力があるそうだね… ひとつ私に見せて欲しい。模擬試合といこう…」

結論から言おう。ディアボロは負けた。DIOのスタンド『ザ・ワールド』は彼のスタンドを全ての面で上回っていたからだ。

DIO「とてもすばらしい力を持っている… どうだね?私と同盟を組まないか…!主従関係ではなく…」

ディアボロは理解した。この男がそんなことを持ち出してくるのは自分のほうが上だという核心があるからだ。
絶対にディアボロがその要求を断れないとわかっているからだ

ディアボロ「あの時から俺は負け犬ととしての人生を歩み始めた!だが、俺はいずれ貴様を超え、帝王になる。
      スタープラチナを進化させ、ザ・ワールドを超えてみせるッ!」

DIOが時を止める力を習得したすぐ後、ディアボロもまた、同じ能力を習得した。彼はその能力に名をつけた。『スタープラチナ・ザワールド』と…

ディアボロ「さて、ジョセフ・ジョースター。また、死んだ振りでもされていると厄介だからな。とどめを刺してやろう」

コツーンコツーンコツーン

ジョセフ(喉が…これではもう波紋が流せんし、すさまじいパワーで衝かれたせいで体が動かん…
すまない… 承太郎、アヴドゥル、花京院、ポルナレフ、イギー、ホリィ、スージー、ワシはここまでのようじゃ…)

シーザー『おれが最期に見せるのは代々受け継いだ、未来にたくすツェペリ魂だ!人間の魂だ!JOJO!俺の最期の波紋だぜ!受け取ってくれーーッ!』

ジョセフ(シー…ザー…!?)

シュトロハイム『人間の偉大さは『恐怖に耐える誇り高き姿にある』ギリシャの史家プルタルコスの言葉だ。さらばだ!忌々しいイギリス野郎・・・』

エシディシ『これから残された力をふりしぼり、俺の最後の能力を見せてやる!!』

ワムウ『この外道どもがーッ!!』

ジョセフ『ワムウ!なぜ?』

ワムウ『このワムウにとって強者だけが真理!勝者だけが正義であり友情!その自分自身の掟にしたがっただけのことだ!』

ジョセフ(そうじゃ、ワシは仲間、敵、たくさんの最後を看取ってきた。その命を糧にしてきた。
そのワシが、ワシがこんな所で何もせずくたばるわけにはいかんのぅ)

ジョセフ「うぐっ」

ディアボロ「やはり、立ち上がったか?しかし、その体で何ができる?」

ジョセフ(ワシの祖父、ジョナサン・ジョースターは命をかけてエリナばあちゃんと父ちゃん、そして見ず知らずの子供だった母ちゃんを守った。
ワシの父、ジョージ・ジョースターも正義のために勝てるはずのない相手と戦い死んだという・・・)

ジョセフ「ここからはワシも命をかける!!これが流れる水のように戦い続けた、戦闘潮流!ワシの人生における!最後の戦いじゃッ!」

ディアボロ「ウィルス入りのカプセルの発射か!しかし、『スタープラチナ・ザワールド』」

ドォーン!!

ディアボロ「この能力の前にはどんな能力も無意味だ!(奴のスタンドはパープル・ヘイズ状態、つまり茨による防御はもうできない!)
      終わりだ!ジョセフ・ジョースターッ!」
ドグゥ

ディアボロ「何!?なぜ茨が…!?同時使用が可能になったのか?それに腕が離れない!
      この効果は波紋!?呼吸できなくすれば止まるのではなかったのか!?」

ジョセフ「貴様の攻撃を受けたとき、少しだけ体内に波紋が残っていたのじゃ。これで捕まえたぞ…」

ディアボロ(奴の背後にパープル・ヘイズがいる!やはり、同時使用が可能になったのか!まずい!この距離でくらったら)

ジョセフ「やれ!パープルヘイズ!!」

フシュゥゥゥ

ディアボロ「バカなぁ!このディアボロが!このディアボロがぁ!!ぐぎゅうああああ!!」

ディアボロ スタープラチナ ―死亡―

ジョセフ(これでワシも…ウィルスでお陀仏じゃな… シーザー、シュトロハイム、今そっちに行くぜ)

ジョセフ「あれ?そういえば、なんでディアボロは即死したのにワシはそうじゃなかったんじゃ?受けた距離は一緒なのに?てか、ワシ生きとる!?」

ジョセフは無意識の内に理解していた。自分のスタンドの進化は毒の効果の変化にまで及んでいたことを

スタンド名『ハーミット・パープルヘイズ・ディストーション』

本体―ジョセフ・ジョースター

破壊力A スピードB 射程距離D 持続力A 精密動作性C 成長性 完成

ジョセフのスタンド『ハーミット・パープルヘイズ』が進化した姿。茨の姿と人型を同時に使用することができるようになった。人型の姿で念写、茨の姿でウィルス発射なども可能。またウィルスに強弱をつかることが可能となった。強力なウィルスは共食いをするために致命傷になる前に消滅してしまう。つまり、弱いほうが相手に効果的に作用するのだ!

ジョセフは自らに触れる部分の毒は強力に、奴に触れる部分のときは弱めにという操作を無意識のうちにやっていたのだ!

ジョセフ「どうやらワシはそう簡単には死ねんようじゃな…」

to be continued

次回予告
最凶のスタンドと最強のスタンドが激突ッ!はたして真の邪悪はどちらなのか!?

いともたやすく行われるえげつない行為

アヴドゥル「お、お前は!アメリカ合衆国在エジプト大使、ファニー・ヴァレンタイン!?」

ヴァレンタイン「その通りだ… 驚いたようだな。アヴドゥル」

アヴドゥル「当たり前だ。おまえはアメリカ合衆国大統領の側近であり、次期大統領候補のひとりとも言われている…!
      まさか、DIOと部下になっているとは…」

ヴァレンタイン「部下ではない!対等なる同盟だよ!」

アヴドゥル「同盟だと?DIOとアメリカがか…!?」

ヴァレンタイン「まだ本国の連中は知らないがね…」

アヴドゥル「一体どういうことだ!?」

ヴァレンタイン「モハメド。アヴドゥルよ!君は今の世界情勢について知っているかね?」

アヴドゥル「日本経済がすさまじい発展を遂げて世界のリーダーといわんばかりの状況になっているな。
      それに社会主義国に限界の兆しが見え出している。このまま、西側陣営の完全勝利になるだろう」

ヴァレンタイン「意外に博識じゃないか。そうだ!恐らく、後数年でソ連は崩壊し、我々西側の勝利となるだろう。
        しかも私の見立てでは日本の好景気はバブル!こちらもいずれ崩壊するだろう!」

アヴドゥル「アメリカの天下というわけか…!」

ヴァレンタイン「違う… それは一時的だ。恐らくソ連の崩壊により、東側陣営は勝手な行動を始めるだろう。
        核兵器の保有、テロリズム、資本主義化、などにより、世界は今までの米ソ二極化でなく、多極化していくだろう!」

アヴドゥル「それで何が言いたいんだ?」

ヴァレンタイン「アメリカは第二次世界大戦で勝利し、世界の頂点の一角となった!しかし、その後のベトナム戦争で敗北した。
        世界は変わる。いずれアメリカを超える国がまた現れるかもしれない!それらに対抗するためにはもっと力が必要だ!」

アヴドゥル「まさか…! そのためにスタンドを?」

ヴァレンタイン「そうだ!新しい分野を先に見つけ、その産業を牽引する!それこそが発展の道!アメリカのやり方!」

アヴドゥル「確かにスタンドは恐ろしいものだが、世界を牽引するほどのものなるとは思えんが…」

ヴァレンタイン「大量生産!かつてフォード社は世界ではじめて自動車の大量生産を行い、アメリカを一大工業国へと押し上げた!
        私はDIOから矢を譲り受け、その由来を!原理を説き明かし、スタンドの大量生産を行おうと思っている」

アヴドゥル「スタンドの大量生産だと!?」

ヴァレンタイン「そして!アメリカを永遠の頂点に!!」

アヴドゥルは理解した!この男のスケールのでかさを!この男の愛国心を!そして、この男のうちに秘める漆黒の意思を!

アヴドゥル(奴は危険すぎる!もしかするとDIOよりも…)

ヴァレンタイン「そのためにはspw財団に矢を回収させるわけにはいかない!君達に勝利させるわけにはいかない。
        ここで死んでもらおう!いでよ!『マジシャンズ・レッド』!!」

アヴドゥル「(部屋が暑い!それにあの赤い外見!)『魔術師』のカードは始まりの暗示を持っている。
      そしてこの世の始まりは炎に包まれていたという。つまり、お前のスタンドの能力は炎だな!」

ヴァレンタイン「その通りだよ。私のスタンドの最大にして唯一の弱点がそのわかりやすさなのだから!」

アヴドゥル「唯一とは大きく出たな!うぬぼれがすぎるぞ!『D4C』!!」ドォォーン

ヴァレンタイン「CFH“クロスファイヤーハリケーン”」

アヴドゥル「炎の塊がッ!ぐわぁ!!」

ドォゴォン

ヴァレンタイン「あいさつとしては派手すぎたか?」

アヴドゥル「「「「「確かにな!」」」」」

ヴァレンタイン(アヴドゥルが五人。これがD4Cか…!)

アヴドゥル「いくぞ!貴様を異世界へ連れて行っていてやる!」

ヴァレンタイン「頭数を増やしたところで無駄だ!私のCFHにはバリエーションがある。
        分裂して数体で飛ばすことが可能!CFHS“クロスファイヤーハリケーンスペシャル”」

ドドドーンズッズッズッ

ヴァレンタイン「何!丸こげになり倒れたアヴドゥルから別のアヴドゥルが!」

アヴドゥル「『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』“いともたやすく行われるえげつない行為”」

ヴァレンタイン(く!数が多い!背中を許してしまったか…)

アヴドゥル「うぉぉぉぉ!!」

ブドァン

アヴドゥル「ぐぎゃぁぁぁ!!」

アヴドゥル「一瞬で蒸発した!?」

ヴァレンタイン「大方、燃やされても灰で押しつぶせるとでも思ったのだろう。『魔術師の赤』を舐めてもらっては困る。
        私のスタンドの火力は鉄を一瞬で溶かすほどあるのだよ!」

アヴドゥル(鉄の融点は確か1500℃だったはず、そんな温度では人間は灰も残らない!しかし、それほどの火力を一瞬で…!しかも自由自在に)

ドドドドドドドドド

アヴドゥル(実感でわかった。奴のスタンドは最強だ!恐らく、不意打ち以外で奴を倒すことはできない…!DIOでさえも…)

ヴァレンタイン「CFHS!!」

ドッゴーン

ヴァレンタイン「ほう。本体はスタンドで全身を守って凌いだか。しかし、自慢の髪型が丸こげじゃないか。
        スタンドのほうも表面がなくなってしまったか…」

アヴドゥル「思い…出した…今朝…遺体を埋めた…」ドドドドド

ヴァレンタイン「遺体?なんだ?何の話をしている」

アヴドゥル「ここに来る…途中…見つけた…なぞのミイラを…埋葬した…」ズリズリ

ヴァレンタイン「(引きずりながら、どこかへ向かっている?まずい!何か嫌な予感がする!)何のつもりか知らないが、させんぞ!アヴドゥルッ!」

アヴドゥル「D4C!私を蹴り飛ばせ!!」

ドンッ

アヴドゥル「これで…あの線につける…」

グァワーン

ヴァレンタイン「アヴドゥルが着地した地点、そのまわりが光り輝いた!?」

スサッ

ヴァレンタイン「いったいどういうことだ!」

アヴドゥル「この個体では…説明する時間は…ない…悪いが次の奴に聞いてくれ…」

ヴァレンタイン「移動させるか!CFHS!!」

ドドドドドドド

シューゥ

アヴドゥル「さて、それでは君の疑問に答えよう…!」ズズズ

ヴァレンタイン「炎が全て弾けとんだ…」

アヴドゥル「この能力の名は『D4C-ラブトレイン-』
      私がこの光の線に入っている間、私に対する攻撃をどこか遠くの場所へ不幸として弾き飛ばし、善良なもののみを呼び寄せる能力だ」

ヴァレンタイン「新しい能力…」ゴクッ

アヴドゥル「きっかけは恐らく、遺体だろうな。今朝偶然見つけたミイラのような遺体を埋葬した。
      この光の線がその遺体から出ているのを感じる。恐らく、何か凄まじい聖人の遺体なのだろう」

ヴァレンタイン「遺体…」

アヴドゥル「恐らく、ヴァニラ・アイスの攻撃が素通りしたのもこのおかげ」

ヴァレンタイン「そしてお前が追い込まれたことに発動し、しかも能力を“理解”したことによって消えない完璧な光の線となった」

アヴドゥル「随分と冷静だな…」

ヴァレンタイン「取引がした…」

ドスッ

アヴドゥル「お前の願いは聞くつもりもないし、辞世の句も言わせん。D4Cは許さん。ダメだね!」

ヴァレタイン「かッ…ブハッ」

ファニー・ヴァレンタイン ―マジシャンズ・レッド― 死亡

to be continued

殺人女王VS殺人鬼
花京院(まずいな。皆とバラバラになってしまった。正確には一人ではないが…)

ヌケサク「お前は吉良吉影!!」

花京院「吉良吉影…それがお前の名か…?」

吉良「一人に名乗らせるときはまず自分から名乗るべきだと思うがね」

花京院「どうせ、僕の名前は知っているんだろう」

吉良「まあね」

花京院(そして能力も知られている。これは迂闊には動けないか…)

吉良「キラークイーン。触れたものなんでも爆弾に変えるか… 素晴らしい!そして、うらやましい能力だ。
   その能力があれば私はこんな所にいる必要もなかったのに…」

ヌケサク(吉良吉影… 名前と日本人であること以外、俺達にはいっさいの情報がない。
     DIO様の部下になった理由も他と奴らとは違うらしい。ここで俺にできることは一つ!)

ヌケサク「こいつらに捕まりましたぁ!助けてくださいィィィィ」

吉良「嫌だね。そして黙れ」

花京院「哀れだな。そして、少し黙ってろ」

ヌケサク「は、はい!」

吉良「君の能力はうらやましいが、戦いでは私のスタンドのほうが上だ!いでよ!『法皇の緑』」

バァーン

花京院「あれが奴のスタンドか。おい!ヌケサク!どんな能力か知らないか!」

ヌケサク「し、知らねぇよ」

吉良「当たり前だ。自分の能力を他人に教えるスタンド使いはいない。それにすぐに見せてやる!エメラルド・スプラッシュ!!」バシャアーン

花京院「遠隔攻撃か!」

ドドドドド

ヌケサク「花京院の腕に傷が!?」

花京院「くっ!速い!それになんという威力…」

吉良「腕で防御か… かわせる速度じゃないし、当然の行動だな。しかし、今の行動でわかった。
   下手に他の能力を使うより、このままエメラルドスプラッシュを打ち続けたほうがいい」

花京院「他にも能力があるのか…?」

吉良「私のスタンドは色々多彩でね。スタンドをひも状にしたり、人の体内に入ったり、結界を張ったりと色々な能力がある。
   しかし、これらはお前との戦いでは使えない。触れられたら終わりだからな」

花京院(確かにその通りだ。あの攻撃だけを撃っていれば僕は近づけないから、奴は一方的に僕を嬲ることができる。
    それに右の壁の暖炉…!あれのせいでシアハートアタックも使えない)

吉良(ふふ。花京院典明、お前の能力の弱点は把握している。
   誰がどの部屋に落ちるかはランダムだったが、全ての部屋はお前ら全員が能力を発揮しづらいものとなっている)

花京院(奴に対抗するとしたら『ハングドマン』のDISCを使うしかない…!だが、この部屋には鏡やそれに類するものはいっさいない。となると)

吉良「エメラルド・スプラッシュ!」バシャアアン

花京院「ダメだ!奴は僕に何か行動させるつもりはなさそうだ!」

ドドドドド

吉良「いつまで防御していられるかな?さあ、どんどん打ち込むぞ」

ヌケサク(動いたら巻き込まれちまう…)

今から一年前、吉良吉影は父親の吉良吉廣と共にエジプト旅行にきていた。
本来なら海外旅行など大嫌いだったが、なぜか惹かれるものがあり着いていったのだ。

老婆「ちょっとこの矢を買わんかね?」

吉廣「ほほう。年代物じゃのぅ。手にとって見ていいかね」

老婆「どうぞ。どうぞ」

吉廣が矢を手に取った瞬間、その矢は吉影を貫いた。そして彼の背後にビジョンが浮かび上がった

老婆「やはり、素質があったか…」

吉廣「なんなんじゃ!ワシの吉影に何を!?」

???「何もしていない。彼は選ばれたのだ!」

店の影から一人の妖しい男が姿を現した。それを見た直後、倒れこむ吉良吉廣。
吉影にも気持ちがわかった。それほどのこの男が纏うオーラが恐ろしかったのだ

???「気に入ったぞ。たいていの人間は心に善のタガがある。そのために思い切った行動がとれない。素晴らしい悪への恐れがあるのだ」

老婆「フェッフェフェ」

???「君は人を殺したことがあるだろう。その時感じたのは罪悪感ではないはずだ…!
    バレたら平穏な生活が壊れてしまう。ただそれだけだったはずだ」

その男は吉良吉影の本性を見抜いてしまった。そしてこう続けた

???「君に新たに生まれた力は我々にしか見えない。その力があれば君は君の望むままに生きられるだろう。
    君さえ良ければその力の使い方を教えたい、君の平穏な生活を守る手伝いがしたい…」

吉良「それで君は私に何を望む?」

???「私には仲間が必要だ。目的を達するために。だが、君を縛るつもりはない。本当に大変なときに助けてくれるだけでいい…」

元来、一人を好み、自分の素性を隠したがる吉良にとって、この申し出は受け入れがたいものだった。
しかし、その男の持つオーラから感じる謎の安心感、そして、自分の能力では完璧な殺人は不可能かもしれないという不安感。
そして、彼はDIOの友となった。その後、肉の芽を植えられた父親と共に日本に帰った吉良は殺人鬼としてその力を使うのだった

吉良「エメラルドスプラッシュ!!」バシャン

花京院「ぐふっ」

吉良「そろそろ限界じゃないか…!お前はスタンドで防御したとはいえ良く堪えたよ。
この能力は殺人ではあまり使わないが、以前試したとき2、3発で相手は絶命していたからね」

花京院「殺人…?」

吉良「私は殺人鬼なんだ。人を殺すのが趣味というよりは殺さずにいられないといった所かな。
スタンドとは素晴らしい!証拠を残さず殺人ができる。お前のスタンドがほどじゃないがね」

花京院「下種…め…」

吉良「ふん。その腕ではもう防御できまい。これで終わりだ」

ヌケサク「お、俺はいつまでこいつの真横に突っ立てればいいんでしょう…?」

吉良「お前を逃がす余裕はない。その隙に花京院に逃げられるからな。そのままでいろ!」

ヌケサク「はい!」

花京院(腕が限界でもう防御する力はないもう僕はこのまま死ぬ。しかし、奴を倒す策はある!
ヌケサクを爆弾に変え、あの男に近づいたときに爆破する!)

カタカタカタ

花京院(あの男はさっきから余計な行動はいっさいしない。用心深いやつだ。恐らく、僕が死ぬまでヌケサクを近づけない。
そして、僕がいつ死ぬかの予測もしている。冗談は通じない!これは賭けだ!僕の命がほんの少し奴の予想を上回るかどうかの)

吉良「エメラルドスプラッシュ!!」バシャン

花京院「か…は…」

吉良「死んだな。頭、心臓、股間、全ての急所に綺麗にヒットしたぞ!」

花京院(痛い。苦しい。しかし、もう少し堪えろ。僕の体…ヌケサクに…触れるぞ)

吉良「何か嫌な予感がする。もう一発撃ちこんでおくか…」

花京院(ダメ…か…!こんな…所で…!すいません、お母さん、お父さん、さようなら。そしてジョースターさん達、あとは任せます)

ドッ

花京院「え?」

シュウシュウシュウ

吉良「なんだ!?奴に刺さってるあの矢は!?確か地下にしまってあるはずのスタンド使いを生み出す矢!?」

花京院「なにかわからないが、せめてヌケサクだけでも」

ヌケサク「え?うわぁぁぁ!!」

ドォーン

ヌケサク「お前は吉良吉影!!」

花京院「吉良吉影…それが君の名前か…?良い名前だね」

吉良「一人に名乗らせるときはまず自分から名乗るべきだと思うがね」

花京院「フンフン♪これはすいません。でも君が名乗っていないのに僕が名乗るのもなぁ」

吉良(なんだこいつ?なんでこんなにハイなんだ。私が聞いていた話と少し違う…)

花京院「そうだ!ヌケサク。僕の名前をあいつに教えてやってくれよ!」

ヌケサク「な、なんで俺が!?」

花京院「もしかして忘れた?ヌケサクだから仕方ないか」

ヌケサク「バカにすんな!てめーの名前は花京院典明だろ」

ドドドドドドドド

吉良「なんだ!?ヌケサクの中からキラークインがッ!」

花京院「キラークイーン!『第三の爆弾』BITE THE DUST(負けて死ね)」

ガポン

吉良「攻撃しろ!『法皇の緑』」

花京院「攻撃しても無駄だ!見えているということはすでにお前の瞳の中に入っている。第三の爆弾のスイッチもすでに作動しているッ!」

ドドン

吉良「な…に…背中が…爆破した…」

花京院「『キラークイーン第三の能力』。それは『ヌケサク』に仕掛けた『爆弾』!僕のことを知るもの全てに対して『作動』する。
    あらかじめ、『僕のことを知っていたもの』にはヌケサク経由で『再認識』したときに『作動』する」

吉良「そ…んな…この吉良吉影が…」

花京院「そしてここからが真の『キラークイーン第三の能力』!!」

ドドドドドドドド

吉良「このクソカスがぁーッ!!」

ドグォン

ヒュゥーン

ヌケサク「(は!吉良吉影が突然爆発?今のは一体!?)あ!お前は吉良吉影!?」

花京院「吉良吉影…それがお前の名か…?良い名前だね」

吉良「一人に名乗らせるときはまず自分から名乗るべきだと思うがね」

花京院「フンフン♪これはすいません。でも君が名乗っていないのに僕が名乗るのもなぁ」

花京院「そうだ!ヌケサク。僕の名前をあいつに教えてやってくれよ!」

ヌケサク(さっきとまったく同じ展開だ。もし俺がここで花京院の名を教えたら、吉良が爆発する!?)

花京院「もしかして忘れた?ヌケサクだから仕方ないか」

ヌケサク(とりあえず黙るがキチだぜ)

ドッ

ヌケサク「え?なんで吉良がまた爆発を?」

ドドドドドドドドン

ドグォン

花京院「吉良吉影は爆発する運命だったんだ。例え、お前が行動を変えようと定められた運命までは変わらない。
    これが僕の新たな能力!だが、この力は承太郎達にも危害が及ぶ。皆と合流するし、この能力は解除しよう。戻れ!キラークイーン」ドキュゥン

花京院「そして、お前はもう用済みだ!キラークイーン!ヌケサクを爆弾に変えろ!」

ヌケサク「うぎゃあああああ!!」

ドグォン

吉良吉影 法皇の緑 -死亡-

ヌケサク -死亡-

花京院「ちゃんちゃん♪」

to be continued

明日は楽しみにしていたあのゲームの発売日なので更新は少なめの予定です

やっぱ本体とスタンドはセットじゃないとダメだな 別に花京院は正体隠したいわけじゃないし

ところでスマブラはもうダウンロードできるぜ…

>>178
パッケージ版予約済みなので

スージーQがあんなに出てくるとは良い演出!続きを早く見たい

C-MOON
ポルナレフ「まさか、てめぇが俺の相手とはな…!プッチ!」

プッチ「久しぶりだな。ポルナレフ!」

ポルナレフ「しかし、てめーも運がねぇな。自分のスタンドの正体が全部知られてる相手と戦うんだからよ!」

プッチ「そういえば、君のホワイト・スネイクの幻覚にリアリティを持たせるために僕のスタンドの詳細は教えているんだったな。
    しかし、それは僕も同じことだ!お前のスタンド能力は把握している!」

ポルナレフ「同じじゃねぇんだな。これがよぉ!いくぜ!C-MOON」

ドドドドドドドドド

プッチ「スタンドの外見が…変わった…!?」

ポルナレフ「ホワイト・スネイクの進化した姿だ!能力も別物だぜ!」

プッチ「『銀の戦車“シルバーチャリオッツ”』!!」シャキーン

ポルナレフ「剣士のスタンド『銀の戦車』最初は特殊能力もなくて弱そうだと思ったが、単純に強いんだよな…!
      俺のスタンドがホワイト・スネイクのままだったら厄介な相手だったろうぜ」

プッチ「どんな能力になったかは知らないが、チャリオッツにできることは一つ!突撃だ!!」

ポルナレフ「いくぜ!C-MOOM」

コロッ

プッチ「え?」

ドゴン

プッチ「かはッ!(なんだこれは…!?うしろに落ちた!?)」

ポルナレフ「試すのは初めてだが、すげー能力だぜ」

プッチ「重力の方向が…変わった!?さっきまで壁だった場所に立てるぞ」

ポルナレフ「これがC-MOONの能力だ!俺を中心に重力が逆転したのさ」

プッチ「逆転…!?なぜ急にそんな能力が…!」

ポルナレフ「さあな。緑の赤ん坊と融合したらこんな感じになったぜ」

プッチ(緑色の赤ん坊!?そういえば以前DIOがスタンド能力をさらに強化するための試作品にそんなのがいたな…!
    DIOは自分のスタンドを失う勇気が持てず、やめていたが、それをよりによってポルナレフに…!?)

ポルナレフ「ちなみに今はこの部屋の中だけに抑えているが、やろうと思えばかなり広い範囲の重力を逆転できるぜ!」

プッチ「なぜだ!なぜ、お前ような男にそんな強力なスタンドが目覚めるのだッ!
    誰よりもDIOを愛している僕こそがホワイト・スネイクのような強力なサポートスタンドを持つのにふさわしいはずなのに!」

ポルナレフ「突然発狂して、気持ち悪い奴だぜ」

プッチ「チャリオッツ!」

ポルナレフ「てめぇのスタンドの間合いは把握してるぜ。少し後に下がれば」

スカッ

ポルナレフ「もうとどかねぇな」

プッチ「くっ」

ポルナレフ「さて、お次はC-MOONのもうひとつの能力を見せてやるぜ!」

プッチ「(近づいてきた!?)チャリオッツ!」

ポルナレフ「確かに素早いが速度がわかってるからなぁ!かわせるぜ!そして!」

ガシ

プッチ「ふんっ!大したことないパンチだ。パワー前より落ちているようだな!それに指先にかすっただけ」

メギョバギョメギョバギャ

プッチ「ぐああああ!!腕が裏返っていくッ!?」

ポルナレフ「これも重力の反転の応用だ。もうてめぇはおしまいだぜ!」

プッチ「シルバーチャリオッツ!!アマーテイクオフ!!」

ボッショォボンボンボシオ

ポルナレフ「奴のスタンドが甲冑を脱ぎ捨てた!?
      (しかも俺が与えたダメージが回復している!あの鎧のせいで内部まで攻撃が届かなかったのかッ!)」

プッチ「チャリオッツ!!」

ポルナレフ「分身しやがった!?スタンドの速度が速すぎるのか!」

ザシュザシュザシュザシュ

ポルナレフ「ぐはっ」

プッチ「随分と攻撃しづらい状況だ。致命傷を与えられなかったか… しかし、能力は止まったようだな!普通にたてる」

ポルナレフ「ハァハァ(こいつはやばい…)」

―ウェスとの戦いの少し前―
プッチ『すまない。DIO。私のスタンドでは君の役に立てるかどうか…』

DIO『どんな者だろうと人にはそれぞれその個性にあった適材適所がある。王には王の、料理人には料理人のそれが生きるということだ。
   スタンドも同様、強い弱いの概念はない。君のスタンドもきっと役に立てるときがくる』

プッチ(君の言うとおりだった)

プッチ「ポルナレフ。強力なスタンドを持つお前がなぜ負けたかわかるか?それは知らなかったからだ。
    僕がお前にチャリオッツの隠された能力を教えなかったからだ!せめて知っていれば覚悟はできたのに…」

ポルナレフ「感じ…たんだ。まだ…先がある…」

プッチ「ぐわッ!」

ドンッ

プッチ「まだ、重力操作ができたのか!奴から離されてしまった」

バサッ

プッチ「服を脱いだぞ!?なんだ、何をたくらんでいる」

ポルナレフ「重力は…俺を中心に…動いてる。脱いだ服につかまれば俺ごと宙に浮くんだ」

グングングン

プッチ「天井を破壊し、裏返しながら上っていく!?」

ポルナレフ「感じたぜッ!『位置』が来るっ!!!ここだ!この高さの重力だ!」

ドドドドドドドド

プッチ「また、スタンドが進化した…!」

ポルナレフ「もうC-MOONじゃねぇ!最後に一つ言ってやる!『時は加速』する。名を冠すなら『メイドインヘブン』!!」

to be continued

メイドインヘブン
プッチ「メイドインヘブン…だと…!?」

ポルナレフ「いくぜ…!」

シュン

プッチ「速いッ!」

ドスッ

プッチ「ぐわぁ!」

ポタポタ

プッチ「はぁはぁ(肩が裂けた…なんという速度だ…!私のチャリオッツでも捉えきれない。
だが、奴の能力の秘密がわかったぞ!奴の能力は時を加速させ、自分だけその中についていける能力だ…!)」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
プッチ『DIO。その赤ん坊はなんだい?』

DIO『これは私の骨から作り出した存在だ。この赤ん坊と融合することにより、スタンドはさらなる進化を遂げる』

プッチ『君のスタンドはすでに完璧なはずだ。どんな強化がされるんだい?』

DIO『時と重力に関係する範囲内で持ち主の願いを投影したスタンドになるだろう』

プッチ『願いを投影?』

DIO『そうだ。この力を使えば世界を天国へと導けるかもしれない…!しかし、私は恐ろしい。
  『世界』を失うのが… なにより『世界』を失ってまで手に入れる価値のある能力が手に入るのか…私にはわからない』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

プッチ(DIO、君の言ったとおりだ!あの能力は『世界』を失ってまで手に入れる価値はない!なぜなら、さっきの奴の攻撃はギリギリ見えた。
    だから致命傷にならなかった!甲冑を外したチャリオッツならばカウンターを与えることはできるはず!)

ポルナレフ「さっきの攻撃を堪えたことを評価して、俺の能力をもう少し教えてやろう」

プッチ「・・・・・」

ポルナレフ「俺のスタンドは時を加速させ、それについていける能力だ。今は俺の周りだけに留めてるが、やろうと思えばこの宇宙全体を加速できる」

プッチ「ほう。確かに驚くべき能力だ。だが、それがどうした…?」

ポルナレフ「そして、てめーが俺の攻撃をギリギリかわせたのは俺が本気を出してないからだ!まだまだ時は加速できるぜ!」

プッチ「な…」

ポルナレフ「いくぜ!メイドインヘブン!」

ゴーッ

プッチ「うぐあっ!!」ザシュ

プッチ「はぁはぁ(奴は、ポルナレフは単純な男だ。チャリオッツを超える速さが欲しい。その程度の願いしかこめていないだろう!
    しかし、スタンドは単純なほど強い!運命がポルナレフを選んでいるのかッ!)」

ポルナレフ「どの程度制御できるかと試してみたんだが、少し抑えすぎたか… またかわされちまった。次は本気でいくぜ!」

プッチ「やめろ!よすんだ!ポルナレフ…!DIOはお前の能力を恐れ、殺そうとしていた。それを生かせてくれと頼んだのは僕だ!」

ポルナレフ「な…に…」

プッチ「お前は妹を失ったという僕と同じ悲しみを持っている。僕はお前を救ってやれると思ったからだ。これは僕の自分勝手な命乞いではない…!」

ポルナレフ「妹…?俺を救う…?ふざけんじゃねぇ!!てめぇらはJ・ガイルの存在を俺に黙っていやがっただろッ!
      それの何が救うだ! 今、はっきりわかったぜ!てめーは自分が『悪』だと気づいていない最もドス黒い『悪』だ…!」コツコツコツ

プッチ「やめろォォォォ!知った風な口をきいてんじゃないぞぉぉぉぉ!!僕はDIOと共に世界を天国へと導かねばならない!!
    貴様の敵討ちがどうとかそんなことはどうでもいいのだ!安っぽい感情で動いてるんじゃない!!」

ポルナレフ「てめーは『磔刑』だ!!」

プッチ「あああああがあああああぐあばああああああ」

グチャア

エンリコ・プッチ 銀の戦車 -死亡-

―この戦いの少し前―
DIO「さあ!いくぞ!承太郎…!」

???「おまちくだいさい!DIO様。こいつの相手は我々がしましょう!」

承太郎「なんだ?てめぇらは?」

「俺の名はペイジ!!」
「吉良吉廣!!」
「虹村万太郎!」
「ゲンゾー!」

「「「「スタンド攻撃!!」」」」

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラ」ドドドドドドドドドドドド

「「「「あぎゃあ」」」」

ペイジ スタンド名『ジョーンズ』 -死亡-

吉良吉廣 スタンド名『アトム・ハート・ファーザー(未完成)』 -死亡-

虹村万太郎 スタンド名『プラント・ボーンナム』 肉の眼を抜かれ再起不能

ゲンゾー スタンド名『ドラゴンズ・ドリーム(未完成)』 -死亡-

DIO「さすがの速技だな。ところで承太郎。このジョナサンの肉体が完璧になじむにはやはりジョースターの血が一番しっくりいくと思わんか?
   お前は血を吸って殺すと予告しよう!ザ・ワールド!!」

ドォーンッ

DIO「とりあえず、ここから逃げる!!アヴドゥル達が追いついたら厄介だからな!そして、承太郎を殺した後、時を止めて一人ずつ暗殺してやるッ!!」

to be continued

ラストに向けてじっくり書きたいので更新は土曜日になります

更新は明日の夜八時ごろを予定してます

昨日投下できなかったので今日の夜9時頃に投下しますかね

ザ・ワールドVSキング・クリムゾン

ドォーンキィーン

DIO(ここに来る途中、何度か時が止まった。ディアボロの奴だな。どうやら苦戦しているようだ。
それよりも気になるのが、何度か感じた時に関しての違和感。あの感覚はいったい…!?)

承太郎(あの野郎、いったいどこまで行く気だ!?)

DIO「かなり離れたしここらへんでよかろう。承太郎!まずはお前から血祭りにあげてやる!」

承太郎「やろう…DIO…」ズシッズシッ

DIO「ほう。向かってくるのか。逃げずにこのDIOに近づいてくるか!」

承太郎「逃げてたのはてめーだろ…!オラッ!」ガオッ

DIO「ふんッ!」ガオッ

承太郎「む!」

シュッタ

DIO「ほう。それが未来予知か…!しかし、攻撃を途中でやめたということは『世界』に勝てないという未来が見えたというところか…」

承太郎「『世界』。俺のキングクリムゾンと同じ近距離パワー型であり、時を止めることができる」

DIO「貴様らにスタンドの能力が見られたのは厄介だが、たとえわかっていても我が能力に対処する方法などない!」

承太郎「それにしちゃあ、さっきはやけにビビッていたように見えたが?怖いのか?負けず嫌いの泣き虫さんよぉ」

DIO「ジョナサンめ!さてはスピードワゴンあたりに話したな…!」

承太郎「なんだ。適当に煽っただけだが、事実だったか…」

DIO「くだらん挑発にのってやるか!」

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」

DIO  「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」

ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガシッ!

DIO「今の攻防を見るかぎりパワーは互角だが、『世界』のほうがキングクリムゾンよりスピード、精密さは上のようだな。
未来予知のおかげで互角のラッシュに持ち込めたにすぎん!」

承太郎「おおおおおおおおお」

DIO「100年前の因縁があるだけにジョースターの血統のものだけは手加減せずに一気に殺すと決めていた!
とどめを刺すのはやはり『世界』の真の能力ッ!」

承太郎「オラオラオラオラオラ」

DIO「ザ・ワールド!!時よ止まれッ!」

ドォーン

DIO「ふぅ。これで第一関門は突破だな。残るジョースターの血統はジョセフのみ!
奴とその仲間達を暗殺すれば俺は運命から完全に解き放たれる!死ね!承太郎」

ピクッ

DIO「なにィィィィィィ!!い、今動いたぞッ!奴の指先が…動いたぞッ!そ、そんな馬鹿なッ!!」ガタガタガタ

DIO(確かに同じタイプのスタンドだが、キング・Cには予知、ザ・ワールドには時止めがあるじゃないかっ!二つを同時に持つだと!!)

ゴゴゴゴゴゴゴ

DIO「時間切れだ。時は動き出す」

ドォーンッ

DIO「貴様!見えていたのか…?」

承太郎「どうしたDIO?元々の不健康な青白い肌がもっと青くなってるぜ…!」

DIO「見えているのかと聞いているのだッ!!承太郎ッ!」バァーン

承太郎「さあな。なんのことだ…?わからないな。DIO…」

ギュン

DIO「逃げる気か!」

承太郎「てめぇと至近距離でやりあうのは命とりだからな」

DIO「逃がすか!ザ・ワールド!!」

ドォーンッ

DIO「逃げ出したということはやはり止まった時の中では動けないのか?
いや、それならばさっきのインターバルのときを狙うべきだったはずだ!一体どっちなんだ」

ピクピクピク

DIO「ん?手を近づけたときだけ動くぞ。しかも動くのは指さきだけ…」

ピクピクピクピク

DIO「フハハハハハハハハハーーッ!!あの時のラッシュのときに磁石をつけていたのだな!
そして、奴の腕にもついている。近づくと動くようになっているとは!脅かしおって!」

DIO「『世界』の能力を知った後、さまざま対策を練っていたということだな。しかしッ!こんなイカサマのトリックは!
貴様のスタンドが時の中を動けぬという証明ッ!こんどこそ!死ねいッ!承太郎!!その頭を潰れたジャムパンのようにしてやる」

ガシッ

DIO「何!この感触はスタンドの腕!かなり間抜けな絵づらだが、奴の頭からスタンドの腕が生えている!
確かにスタンドは射程距離内であればある程度の移動はできる!しかし、なぜピンポイントで俺が攻撃する部位がわかったのだ!?」

ドドドドドドドド

DIO「予知か!おそらく奴は予知で自分の体のどの部位が吹き飛ぶかが見えたのだ!磁石のトリックはそれに気づかせないためのおとりッ!
   しかし、まずいぞ。最初の警戒と今の驚愕で時間を使ってしまった。もう時を止めていられない…!」

ドォーンッ

承太郎「オラァッ!!」

バン

DIO「グゥわ!!」ガボンッ

ドッバァア

承太郎「上手くいったぜ」

DIO「うわぁぁぁぁぁ!!」

ドグシャァ

DIO(くそッ!承太郎め!しかし、上手く人がいる店に飛び込めたぞ)

女「ひいいいひいいいあああああ!!」

ムクリ

女「ち、血まみれで足がもげた男性が!腹に穴を開けた男性が起き上がった!?」

DIO「おい!女… そこにある俺の脚を拾ってもってこい!スチュワーデスがファーストクラスの客に酒とキャビアをサービスするようにな…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

承太郎「角度的に狙いづらかったとはいえ…無理してでも頭を狙うべきだったぜ…!」

ズギュゥーン

承太郎「どうやらエネルギーの補給はできたようだな。カラカラだった腹がいっぱいになってるもんなァ…」

DIO「これが貴様の思いついていた策か…!見事なものだ!しかし!そんな小手先の作戦では『世界』には勝てん!」

シャキーン

DIO「貴様の未来予知の対処法は絶対にかわせない攻撃をすること!この大量のナイフを使った処刑法を思いついた…」

承太郎「!!」

DIO「青ざめたな…!勘のいい貴様は悟ったようだな!さっき店の中からいただいていきた…!」

承太郎(野郎!なんてことを思いつくんだ!こいつは…やばい…ぜ)

DIO「フン!逃れることはできんッ!『チェックメイト』だ!!ザ・ワールド!!」

ドォォーン

ドバァ

DIO「その貴様の全身を包み込むナイフ!場所の予知は関係ないよな!フハハハハハハハ!!時は動き出す」

ドバーッ

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

DIO「ハハハハハ!!はじきもらしがあるぞッ!」

ザクザクザクザク

承太郎「ぐっ・・・うぐあ」

DIO「ダメ押しにもう一本!」

バスッ

DIO「予想以上に苦戦したが、予定通りだ」

承太郎(飛び道具を警戒してさっきDIOが店に突っ込んだあと、帽子と胸に雑誌を拾って入れといてよかったぜ!
だが、脚や肩にはナイフが刺さってる。結構なダメージだ。このまま死んだふりをしてチャンスを狙うのが最善の策か…)

DIO「念には念をいれとくとするか、ジョースターの血統は幸運だからな。死んだふりをしてだましているかもしれん。奴の呼吸音は?」

シィーン

DIO「きこえない。呼吸はしていない。では心臓の音は?」

承太郎(まずいな。スタンドで掴んで心臓を一時的に止めるしかねぇ…)

ガッグニャ

承太郎(こいつは…まじに…やばい。このまま意識を失うと…マジに逝っちまう…ぜ…)

DIO「心臓も停止している。奴は完全に死んでいるようだな!あとはこの道路標識で首を切断するだけだ!」

バングァシグァシパチッ

DIO「何!?承太郎の眼が開いた!!」

承太郎「やれ!キングクリムゾン!頭をぶち抜いてやれ!」

グォォォン!!

DIO「なん…だと…!?まさか…」

ブギャァァ

承太郎「ハァハァ。やっとこさ…脳天をぶち抜いてやったぜ」

DIO「ず、頭痛がする… 吐き気もだ…!な…なんてことだ!このDIOが気分が悪いだと?このDIOが頭を破壊され立つことができんだと!?」

バシャア

承太郎「臭いでわかるだろう。ガソリンをブッかけた!
このまま貴様を焼いちまったあと、日の出を待ってこの世のチリとするのが賢明なやり方ってとこだな」

DIO「ククククククハハハハハハハハ ザ・ワー」

承太郎「させるか!!オラオラオラオラオラオラオラオラ」

DIO「ぶぐあ!!う、上手くふっとばしてくれたな!方角も完璧だ。今、この先にはこのDIOにとっての治癒師が来ているのだ!」

キィーン

承太郎「あ、あの先にいるのは!!」

ジョセフ「え?」

ドガン

ジョセフ「うぶ!!」

承太郎「なんでジジイがあんな所に…!?」

DIO「このDIOの肉体はジョナサン・ジョースターのものだ。そして、このDIOはそのジョナサンのスタンドも使うことができる!!
能力は『念写』!!ジョセフ・ジョースターと同じ能力だ!」

承太郎(ジジイの血を吸って再生してやがる)

DIO「ジョセフ・ジョースターが念写を使って俺の正確な場所を探してここに近づいていることは感じていた。俺とジョセフの念写は血縁のおかげかな。
お互いにある程度、干渉することができる。それを使って奴をここに誘導したのだ!俺が吹っ飛ばされるだろう位置にな…!」

承太郎(そういや、以前テレビでDIOを念写した時にテレビがぶっ壊れたと言っていたな。それの応用か…)

DIO「なじむ!実になじむぞ!!フハハハハハハハ」

ボリッボリボリ

DIO「この肉体は100年前のジョナサン・ジョースター!今吸い取ったのはその孫ジョセフの血。
そしてここまで俺を運んでくれたのは承太郎!お前自身だ…!」

DIO「貴様らの血統は我が運命という路上に転がる犬のクソのようにジャマなもんだったが、
最後の最後にこのDIOに利用されるのが宿命だったようだな…フハハハハハハハハハハハ」

承太郎「じ、じじい」

コォォ

ジョセフ『わしがこんな形で足を引っ張ることになるとはのぅ。承太郎、よく聞け!もう気づいとるかもしれんが、
     お前のスタンドにはまだ隠された能力がある。怒れ!激しく憤怒しろ。その怒りがお前の力を引き出すじゃろう…』

承太郎「ジジイの魂か…これは…!?」

ジョセフ『この旅行は実に楽しかったなぁ…いろんなことがあった。まったく、本当に楽しい50日間じゃったよ…』

承太郎「幻…覚か!?」

DIO「おい!どこを見てる?承太郎。フン!」ドスッ

ズギュン

DIO「しぼりカスだッ!フフフフフフ」

承太郎「ジジイ!てめぇに言われなくてももう怒ってるぜ!」

DIO「クククク!!最終ラウンドだ!いくぞ!ザ・ワールド!時よ止まれッ!WRYYYYYYYYY―――ッ!!」

ドォォォーン

DIO「フフフフフフ!!実にすがすがしい気分だッ!!最高に「ハイ!」って奴だ!!時は9秒ほど止めていられそうだぞ!
   貴様に伝えられないのが残念だよ!承太郎。WRYAAA!」

ドギャバキバキ

DIO「ほう!急所はスタンドで防御しているのか。怒ると言っておきながら冷静な奴だ!
まあ、トドメはいつでもさせる。絶望にくれた奴の顔を見るのもいいかもしれん!時は動き出す」

ドォォーン

承太郎「ぐッ!オラオラオラ」

DIO「そんな弱った体で放つ攻撃など効かん!無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッー!」

ドッギャア

グォォォォォ

DIO「間髪入れず最後の攻撃だッ!正真正銘最後の時間停止だ!これより静止時間9秒以内にッ!カタをつけるッ!ザ・ワールド!!」

ドバァーン


DIO「は!ロードローラーだ!確かにこれでケリをつけるつもりだったが… どうしてすでに目の前に炎上したロードローラーが…」

承太郎「これがキングクリムゾンの隠された本来の能力!『時間を消し去って』飛び越えさせた…!!」

DIO(い…いつの間に背後に!?それに『時間を消し去った』だと?承太郎が、このDIOとは違った形で時の支配を…!?)

DIO「ザ・ワー」

承太郎「キングクリムゾン!!」

ドバァーン

承太郎「時は消し飛んだ。DIO、てめぇの動きは全て『読める』…!動きの軌跡が『読める』!『未来への動きの軌跡』が…」

承太郎「『キングクリムゾン』の能力の中ではこの世の時間は消し飛び。そして全ての存在はこの時間の中で動いた足跡を覚えていない!
    『結果』だけだ!!この世には『結果』だけが残る!!時間の消し飛んだ世界では『動き』はすべて無意味となる!!」

承太郎「そして、俺だけがこの『動き』に対応できる!!おまえがどう動くかが全て見えるッ!これが『キングクリムゾン』の能力だ!!」

DIO「また消え!?」

承太郎「オラァ!!」

ブワギィィ

DIO「あ、脚がぁ!!」

承太郎「お前に対する慈悲の気持ちはまったくねぇ!てめーをカワイソーとはまったく思わねぇ…
    しかし、このままお前をなぶって始末するってぇやり方はおれ自身の心の中にあと味のよくねぇものを残すぜ!」

承太郎「その脚が治癒するのに何秒かかる?三秒か?四秒か?治ったと同時にキングクリムゾンの拳をてめーにたたききむ!かかってきな!」

DIO「!!」ガタガタガタ

承太郎「西部のガンマン風に言うと『ぬきな!どっちが素早いか試してみようぜ』というやつだぜ…」

DIO(なんということだ。このDIOが『恐怖』している…!承太郎に『恐怖』している!
   また俺はジョースターの血統に敗れるのか… なぜだ!なぜ奴らはここまで強い)

ドドドドドドドドド

DIO(ジョジョは吸血鬼と化した俺が恐ろしかったはずだ。しかし、立ち向かってきた。その子孫である承太郎も逃げずにこのDIOに向かってきた…!
   どちらも勝てる見込みなどなかったはず… そうか!わかったぞ!奴らの強さの秘密が…)

DIO(俺は『恐怖』を克服することが生きることだと思っていた。しかし、いくら克服しても遠ざけても『恐怖』は虫けらように這い上がってくる!
恐怖とは遠ざけるものではない!恐怖とは『理解』し、そして『立ち向かうもの』なのだ!)

DIO(今俺は承太郎に『恐怖』している。しかし、逃げない!立ち向かってやる!俺がジョースターを超越し、真の強者となるために)

承太郎(目つきが変わった!)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

DIO「いくぞ!承太郎!!うぉぉおおおお!!」

承太郎「オラァ!!」

ドグァシィン
ビキィィィ

承太郎「う、腕の骨が砕けた…!?」

DIO「ハァハァ。礼を言うぞ。承太郎…!俺はお前のおかげで真の強さに気づくことができた。
ありがとう…(そして、我が友ジョジョよ。お前にも感謝しよう…)」

承太郎「『ジョースター家とDIOとの戦い』はてめーの勝ちだ。それは認めよう。しかし、『この戦い』の決着はまだついてないぜ…」

DIO「何!?」

???「キラークイーン!!」

DIO「ぬ!!貴様は花京院!?」

花京院「承太郎、すまない!遅くなった…」

DIO「ハハハハハハ 仲間を助けに来たのか…!しかし、貴様一人来たところで…」

???「花京院一人じゃねーぜ!」

DIO「ポルナレフ!アヴドゥル!貴様ら揃いも揃って、どうしてここが…!?」

ポルナレフ「簡単に言えば俺の新しい能力で探し回ったってとこかな。大したことはねぇよ。超スピード、チャチな能力さ」

アヴドゥル「DIO!よくもジョースターさんを!!貴様だけは絶対に許さん!!この私の能力でバラバラにしてくれる!!」

承太郎「ちとカッコ悪いが、延長戦といこうぜ!DIO…!」バァーン

to be continued

次回はいよいよ最終回
投下は来週の土曜日の夜を予定しています

20:00頃に更新します

最終話 ラスボスのスタンドがDIOを倒すために集結したようです

花京院「とりあえず、状況が聞きたい!作戦を立てるためにも一旦ここから離れよう!!ポルナレフ!」

ポルナレフ「おう!メイドインヘブン!」

DIO「させるか!!ザ・ワールド!」

ドォォーン

DIO「時は止まった。ん?一瞬にしてあそこまで遠くに移動か。なるほど、これがポルナレフの新しい能力…!
あんなに距離があっては9秒では間に合わんな。時は動き出す!」

ドォォーン

承太郎「これは?」

ポルナレフ「俺の新しいスタンド『メイドインヘブン』の能力だ。時を加速させてその中に俺だけついていける能力だ!
今は俺の周りの時だけを加速させてる」

アヴドゥル「それにポルナレフが許可すれば我々も時の流れについていけるらしい」

承太郎「そして、ついていけない奴には俺らが高速移動しているように見えるってわけか」

花京院「この能力を使って高速移動しながら君を探していたのさ!」

承太郎「俺もポルナレフ同様新しい力を手に入れた。だが、ちょっと調子に乗っちまってな。この様だ」

花京院「新能力… 君も覚醒したのか。僕らも同じです。ただ僕の能力はかなり癖が強い!それに二度発動できるかはわからない… 」

承太郎「オレの能力は強力だが、恐怖を克服した今のDIOには通用しないかもしれねぇ…(吹っ飛ばした時の中じゃ攻撃はできねーしな)」

アヴドゥル「新能力なら私も手に入れた。強力な能力ではあるが、防御面の能力だ!
      負けることはないが勝つには時間がかかる」

花京院「ホリィさんの命はもう限界のはずだ!僕らにあまり時間は残されていない」

ポルナレフ「てことは、要は俺の能力だな!あいつは俺の速度についていけてなかった!」

承太郎「それと言い忘れたが、DIOの野郎の時を止めていられる時間が9秒になった。ジジイの血を吸った影響だろう」

花京院「ジョースターさん…」グッ

アヴドゥル「彼の遺体は見つけた。しかし、DIOを倒すことが先決!だから置いてきた…」

承太郎「いや、まだ死んじゃいねぇ。蘇らす策はある!」

ポルナレフ「何!?どうやって?」

承太郎「詳しいことは後で話す。とりあえず、そのためには“DIOの体をそのままにして”奴を倒さねぇと」

ポルナレフ「よくわからねーが、頭だけをぶっ潰せばいいってことだな?」

花京院「なら僕に策があります」バァーン

ポルナレフ「いくぞ!花京院、承太郎!俺に掴まれッ!!」

ゴアアアアアア

DIO(来るか!)

ポルナレフ「このまま、ぶっ飛ばしてやるぜ!」

承太郎「待て!ポルナレフ」ガシッ

ポルナレフ「何か見えたのか?」

承太郎「恐らく、このままいったら、時を止められて殺される…!そういうビジョンが見えた」

ポルナレフ「何!?どうやって… あいつにはオレがいつ突っ込んでくるか見えないんじゃないのか!?」

花京院(目を瞑っている…!触覚に全神経を集中させているのか…!?)

DIO(ポルナレフの能力は脅威だ。あれほどの速さでは時を止めるタイミングが掴めん!
   しかし、奴らは全員近距離型のスタンド!俺を倒すためには触れねばならん。触れたその瞬間に時を止める!!)

DIO(以前の俺なら恐怖でそんな芸当はできなかっただろう!しかし、今は違う!このDIOは奴らに能力に真っ向から立ち向かい、打ち砕いて見せる!)

ポルナレフ「俺が触れた瞬間に時を止めるだと!?そんなことできるわけがねぇ!」

花京院「確かに君の“時の加速の力を乗せた攻撃”は凄まじいものだろう。だが、奴は人間じゃない。
豹並みの反応速度と多少のダメージでは倒せない体を駆使すれば可能かもしれない!」

承太郎「それに奴は俺との戦いで『恐怖に立ち向かう精神力』を手に入れちまった。
だからこそ、いつ来るかわからない攻撃を目を瞑ったまま冷静に待つことができる!」

ポルナレフ「じゃあ、どうする?あいつが隙を見せるタイミングを待つか…」

承太郎「いや、さっきも言ったが、あまり長引かせるわけにはいかねぇ。
それにあいつは止まって待っているだけだが、俺らは常に動いていないといけない!長期戦は不利だ!」

花京院「僕が加速から離脱して、隙を作ります!」

ポルナレフ「大丈夫なのか?」

花京院「奴は君の攻撃に対処するために『時止め』は温存しておくはずだ!つまり、ただの近距離対決になる!」

承太郎「だが、DIOのスタンドはパワー・スピード共にキングクリムゾンと同等かそれ以上だ!気をつけろよ…!」

花京院「フッ。キラークイーンに弱点はない!!」

シュタッ

DIO「ほう!花京院、高速移動から離脱するとは、死にたくなったか?」

花京院「キラークイーン!!」

DIO「キラークイーン。そのスタンドは強力なものだが、この『世界』にとっては取るに足らん存在だぞ」

花京院は思った。ついにこの時が来たと!

花京院(あの時… DIOと初めて遭遇した時、僕はDIOと言う怪物にビビった!
    足がすくんで、体中の毛が逆立ち、全身が凍りついた。ヘドを吐く一歩手前さ)

その時DIOは僕をあやすようにこう言った

DIO『花京院君、恐れることはないんだよ。友達になろう…』

僕は自分自身を呪う!それを聞いてホッとした自分を、まだ生きれると安心した自分を!二度とあの時のみじめな花京院には戻らない!

DIO「花京院… その目は俺と同じ恐怖に立ち向かうもの目だ。さっきの評価は取り消そう。お前は強い!」

花京院(恐怖だけじゃない。あの頃の僕とは違うものがもうひとつある!それは心の通い合った仲間の存在。
    目的の通い合った初めての仲間、この戦いは彼らを守る戦いでもあるんだ!)
スッ
バッ

DIO「貴様のスタンドは単純な攻撃力は『世界』には及ばないが、触れたらこのDIOとて一撃だ。気をつけねば…」

花京院「『世界』射程距離10メートル。時を止める『能力』がある」

DIO「貴様に対してその能力は使えんな!時を止めてお前を始末したら、インターバルの間にポルナレフの攻撃を受けてしまう!」

ドンドン
スッブン
ボギャア

花京院「グボァ」

DIO「肉弾戦で『世界』に勝てると思ったか?」

花京院「やはり強い!動けばそこを攻撃してくる…」

DIO「これでは隙を作れんぞ。花京院」

花京院「キラークイーン!」

DIO「フン!」

ドギアア

花京院「う、腕がッ!」

DIO「これで貴様は私に触れることはできなくなったな」

花京院「くそぉ」バタン

DIO「そのまま倒れていろ。すぐにとどめを刺してやる!」コツコツコツコツ

花京院「まだ、足は動く!」

カキーン

DIO「何!?石を蹴飛ばしてきた!?まさか、あの石は爆弾!?」

花京院(倒れたのは地面の石に触れるため、それを蹴飛ばしてお前にぶつけてやる!これが僕の最後の攻撃だ!)

サワッ

DIO「(何かが触れた感覚!ポルナレフか!このDIOが驚愕したタイミングを狙ったのか!しかし、間に合う!!)ザ・ワールド!!時よ止まれ!」

ドォォーン

DIO「な!?これはナイフだ!ポルナレフは自分が攻撃すると見せかけてナイフを投げていたのか!?さっきの俺と似た作戦だ…!本体は!?」

バァーン

DIO「うおおおおおおお!!あんな遠くに!?花京院を連れて…
   しかし、まだ手はある!このナイフを投げたのは失敗だったな!このナイフの動きにポルナレフは気づかない!!」

ズシュゥゥゥ

DIO「5秒前、4秒前、3秒前、2秒前、1秒… !!(今、こっちを見た!?)」

ドォォーン

ポルナレフ「ウシャアアアアア!!うおおおおおおお!!」

ズシズシズシズシ

DIO「ナイフが外れた… 停止した時の中を…!?」

ポルナレフ「これで数秒は時間停止できねぇ!終わりだあああああああああ!!DIOオオオオオオオオオオオオオ!!」

ドバンァ

DIO「ぐおおおおおおおお!!」

ドシューン

DIO「拳を握って、俺を吹き飛ばしただと!?」

???「久しぶりだな!」

DIO「ア、アウドゥル…!!」

花京院(アヴドゥルさんの能力なら頭だけを異世界に送ることができる!しかし、DIOを挟むのは簡単なことではない!)

承太郎(DIOをポルナレフの力でアヴドゥルの射程圏内まで吹き飛ばす!上手くいったみてぇだな)

アヴドゥル「異世界の旅を楽しんでくるといい。Have Nice Trip!!『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』“いともたやすく行われるえげつない行為”」

DIO「アヴドゥル!きさまぁぁぁぁ!!」

ドシャアアアン

アヴドゥル「ただし、チケットは一人分だけだ。ジョナサン・ジョースターの肉体は連れていけんな。DIO!お前の頭だけを許可する」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

DIO(異)「なんだ?俺の頭が地面から…」

承太郎(異)「何が起こっているんだ!?」

DIO「逃げろ!!異世界の俺!!」

ブチッ

DIO「首が…もげた!」

ゴツズブズブズブズブズブズブ

DIO(異)「頭が崩壊していく!この俺に向かってこんなことを!勝利者はこのDIOだ!やめろッ!オレが世界の頂点なんだ…」

DIO「やめろオオオオオオWRYYYYYYYYY-ッ!!」

ガァーンドバァッ
ドシャアアン

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

花京院「アヴドゥルさんが…異世界から戻ってきた…」

ポルナレフ「どうなったんだ!?DIOは?」

アヴドゥル「終わった… DIOは死んだ」

承太郎「あいつの敗因はたったひとつだぜ…DIO…たったひとつの単純な答えだ…」

「「「「てめーは俺らを怒らせた」」」」

DIO『世界』 頭部完全消滅 -死亡-

DIOの館前

SPW財団A「今入った連絡によると、DIOが倒されたらしい!」

SPW財団B「本当か!それは良かった」

SPW財団A「しかし気を抜くなよ。まだ生き残りのスタンド使いや屍生人がいるかもしれん」

SPW財団B「おい!誰かが館から出てくるぞ!」

SPW財団A「あれはイギーだ!それに誰かを咥えてひっぱてるぞ!」

SPW財団B「どちらもひどい怪我だ!すぐに手当てを!」

ウェス「う、ううん」

SPW財団A「目が覚めたか…」

ウェス「ここは…それにあんた達は?」

SPW財団A「我々はSPW財団のものだ。そこで応急手当を受けている犬、イギーが君をここまで運んできたんだ」

ウェス「そうか…あいつが…」

SPW財団A「君とイギーの間に何があったかは聞くつもりはない。ただ、一つだけ聞かせてくれ。君は我々に敵対する意思はあるか?」

ウェス「今更どうするつもりもねぇよ」

女性「あのすいません。少しよろしいですか?」

SPW財団A「え?」

男性「こら、こんな大変そうなときに何を声かけているんだ。妻が迷惑をかけて申し訳ありません。
   娘が死に息子が行方不明になってせいで精神が不安定になってるんです」

SPW財団A「いえ、かまいませんよ。それで何か御用で?」

女性「実は私の16になる息子が突然、家を飛び出しまして」

男性「出国記録からエジプトへ向かったということだけはわかりましてね。警察に任せていても落ち着かないので我々も探しにきたのです。
   それでこの辺りを通ったら妻が息子の気配がすると言い出しましてね」

女性「根拠はありません、ただ感じるんです。息子が近くにいるって!」

SPW財団A「それで息子さんのお名前は?」

女性「エンリコ… エンリコ・プッチと言います」

ウェス「!?」

SPW財団A「・・・・・・。わかりました。我々もできる限り協力しましょう。ただ、今はこの怪我人の治療が先決なので…」

男性「ありがとうございます。さあ、行くよ」

女性「ええ…」

ウェス「・・・・・・・」

女性「あ、あの!そこの倒れてる方。失礼ですけれど、前にどこかでお会いしたような…」

ウェス「か、か… 知りません。初めてお会いします…」

SPW財団A「・・・・・・。さあ、ここでは応急手当しかできない。近くの病院に行こう」

女性「ま、待ってッ!あなた、まさか!」

ウェス「一度も会ったことはありません!オレはケガ人なんだ…!もういいだろう」

女性「ご、ごめんなさい…」

SPW財団A「さあ、行くぞ!」

ウェス(運命か… 人は運命に抗うことはできない。だが、こういう運命もあるんだな… 少しだけ神とやらに感謝してみるか…)

ウェス・ブルーマリンは退院後、自分の能力を必要とすると人がいるかもしれないと言い残し、姿を消した

その言葉が真実なのか嘘なのかは誰にもわからない…

『こちらSPW財団 第二号車 DIOの死体は回収した 頭部はアヴドゥルの能力で異世界に移動したため、復活の可能性なし』

『イギーは意識不明だが命に別状はなし!DIOの館前に潜伏していたメンバーが保護、現在搬送中。
 また、DIO館内にて5本の矢を回収、現在厳重に保管。もう一本は所在不明』

花京院「それならば僕と融合してしまいました。取り出すことが可能かはわかりませんが…」

『了解した。ところで2号車に質問する。なぜ、DIOの死体とジョセフ・ジョースターの遺体を同じ車に乗せたのか?』

ポルナレフ「そうだぜ!承太郎。もったいぶってないで早く教えろよ」

承太郎「DIOには貸しているものがある。貸したものはしっかり返してもらわないとな」

アヴドゥル「なんのことかわからないが…?」

承太郎「死体から死体への輸血ってのはできるかな?DIOは少し前にじじいの血を吸い取った。それを返してもらう」

医師A「不可能だ!脈拍がない。つまり心臓が停止しているんだ。これでは全身に血液を巡らせるのは無理だ!」

承太郎「キングクリムゾン!じじいの心臓を動かせ!」

ドキューン

ドクンドクン

アヴドゥル「心拍音だ!」

ポルナレフ「すげぇ!止まってた心臓が動きだしてるぜ!」

花京院「これはひょっとすると…」

医師A「急いでDIOの死体から抜き取って輸血するんだ!」

ドォーンドクンドクン

アヴドゥル「ジョースターさんの顔に生気が戻っている…!」

医師B「脳波です!脳波が現れました!」

パチッ

花京院「ジョースターさんが目を開けたぞ」

ジョセフ「終わったようじゃな…!」

アヴドゥル「ジョースターさん!!」

花京院「やった!ジョースターさんが蘇ったぞ!」

承太郎「待て!元はじじいのものとはいえ、DIOの血液を流し込んだんだ。精神がDIOのものになっているかもしれない。いくつか質問しよう」

花京院「1981年の映画『類人猿ターザン』の主演女優は?」

ジョセフ「ボー・デレク」

アヴドゥル「『今夜はビートイットのパロディ『今夜はイートイット』を歌ったのは?』

ジョセフ「アル・ヤンコビック」

承太郎「第21回天下一武道会本戦のクリリンの初戦の相手は?」

ジョセフ「バクテリアン」

ポルナレフ「初体験はいつ?」

ジョセフ「19歳。って何、言わすんじゃ!!」

承太郎「やれやれどうやら本物のようだな」

ジョセフ「意地悪しおって」

アヴドゥル「はははは。申し訳ありません。でも生きかえってくれて良かった」

ポルナレフ「てか、ジョースターさんのことだからDIOのフリでもするかと思ったんだがなぁ」

ジョセフ「ガキじゃあるまいし、そんなことするわけないじゃろ
     (本当はしようと思ったが、このメンバーの前でそんなことしたら一瞬で殺されちまうからのぅ)」

花京院「イギーも命に別状はないそうです」

アヴドゥル「しかし、あれだけのスタンド使いに襲われて全員生き残るとは、まるで『奇跡』のようだ」

ジョセフ「確かに『奇跡』かもしれん。しかし、偶然ではない。わしらは勝つべくして勝ったのだ」

承太郎「ところでジジイ。DIOの野郎の死体はどうする?」

ジョセフ「実はのう。お前のところに駆けつける前にDIOの私室を発見したのじゃ。そこであるものを発見した!」

花京院「あるもの?」

ジョセフ「ワシの祖父、ジョナサン・ジョースターの頭蓋骨じゃ」

ポルナレフ「たしか、DIOに肉体を奪われた人だろ。なんでそんなもんが…」

花京院「二人は宿敵同士だったと聞く。悪趣味な奴のことだ。頭蓋骨を飾って優越感に浸っていたのだろう」

ジョセフ「ところがそうじゃない気がするんじゃ。これはSPW財団の創設者、ロバート・E・O・スピードワゴン氏から聞いた話なのじゃが、
     祖父にとってDIOは自らの青春であり、二人は奇妙な友情で結ばれていたらしい」

アヴドゥル「奇妙な友情?」

ジョセフ「くわしくはわからんが、とにかく二人の間にはワシらでは想像もつかん何かがあるのじゃろう。
     恐らくDIOも同様の感情を持っていたのかもしれん。祖父の頭蓋骨はまるで家宝のように飾られておった。勿論、悪趣味には違いないがのぅ」

承太郎「なんとなくわかる気がするぜ」

ジョセフ「まあ、理由はどうあれ。これでジョナサン・ジョースターの遺体は全て回収できたことになる。
     この遺体はイギリスにあるジョースター家の墓に埋葬しようと思う」

ジョセフ(これでもう寂しくねぇだろ。エリナばあちゃん)

-空港-
ジョセフ「どうしてもフランスに帰るのか?もう身内はいなんじゃろう?よかったら、わしの家のあるニョーヨークに来ないか?」

ポルナレフ「ジョースターさん。身内はいなくてもフランスはオレの祖国なんです。故郷には思い出がある。
      どこにいっても必ず帰ってしまう所なんです。アヴドゥル、お前もエジプトに残るんだろ」

アヴドゥル「ああ。ようやく占い師としての仕事を再開できる」

花京院「僕は承太郎と一緒に日本で高校生活に戻ります」

ジョセフ「イギーはワシが預かろう」

イギー「バゥバゥ」

ポルナレフ「さてと、行くとするか。それじゃあな!!しみったれたじいさん!長生きしろよ!そしてそのケチな仲間達よ!オレのこと忘れんなよ」

ジョセフ「また会おうッ!ワシのことが嫌いじゃなけりゃあな!マヌケ面ァ!」

承太郎「忘れたくてもそんなキャラしてねぇぜ。てめーはよ」

花京院「そのヘアースタイルもね。一生記憶に残りそうですよ」

ポルナレフ「てめーら最後まで悪態つきやがって」

イギー「ヒヒヒ」

ポルナレフ「どうせ、てめーも悪口なんだろ。言葉しなくてもわかるぜ」

アヴドゥル「最後にこのアヴドゥルは皆の今後を占ってやろう。まず、ポルナレフ!非常に残念だが…」

ポルナレフ「え…!?」

アヴドゥル「幸せな人生が待ってそうだ」

ポルナレフ「脅かすんじゃねぇよ」

アヴドゥル「イギーも同様だ。あと、花京院。お前はもう人と距離を置く必要はない。たとえスタンド使いでもお前はみんなと同じ人間だ」

花京院「アヴドゥルさん!・・・・・・・・・。なんで僕だけ人生相談…」

ジョセフ「ワシは?ワシはどうなんじゃ」

アヴドゥル「もうひと波乱くらいありそうですね。まあ、死ぬようなことはないので安心してください」

ジョセフ「全然安心できんわい!何か対処法は?」

アヴドゥル「もう手遅れです。種は蒔いています」

ジョセフ「オーノー!!」

承太郎「フッ」

アヴドゥル「承太郎!お前も人事じゃないぞ。今のまま女性に冷たいといずれ大きな絶望を味わうことになる。女性の扱い方を花京院から学ぶんだな」

ポルナレフ「おいおい!それならオレのほうが適任だろ」

ジョセフ「チャらい承太郎とか、見たくないわい」

承太郎「女にヘコヘコする気はねーな」

『フランス国営航空92便パリ行きのお客様は18ゲートへお急ぎください』

ポルナレフ「つらいことがたくさんあったが…でも楽しかったよ。みんながいたからこの旅は楽しかった」

ジョセフ「ああ。楽しかった。心からそう思う」

花京院「またこのメンバーで旅をしましょう」

アヴドゥル「スタンド使いに襲われるのはもう御免ですがね」

承太郎「あばよ…」

ジョセフ・ジョースター 『ハーミット・パープル・ヘイズ・ディストーション』
この戦いから十数年後、隠し子『東方仗助』の存在が発覚!離婚の危機に陥るが、なんとか切り抜ける。仗助とも和解し、拾った赤ん坊『静・ジョースター』とともに幸せに暮らしている

イギー 『ウェザー・リポート』
ジョセフの紹介でイイ女(犬)と結婚し、生まれた子供をダニーと名付ける。その後は何のトラブルもない平穏な一生を送った

モハメド・アヴドゥル 『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』“いともたやすく行われるえげつない行為”
アヴドゥル印のタロットカードが世界中で大ヒットし、巨万の富を得る。その資金でエジプトに世界初の占いテーマパーク『アヴドゥルパーク』を建設し、エジプト経済に貢献。ウィルソン・フィリップス大統領より、エジプト版国民栄誉賞を受理される。

花京院典明 『キラークイーン』
日本に帰国後、芸術系の大学に進学。パリで個展を開けるほどの画家になる。また、高校時代に出会った女性と結婚、幸せな家庭を気づく。その後は画家をしながらSPW財団と協力し、自分と同じ境遇を生み出さないためにスタンド使いの子供を保護する施設をアメリカで経営。1999年現在、リキエル、ウンガロ、ヴェルサスという三人の子供を保護している

ジャン・ピエール・ポルナレフ 『メイド・イン・ヘブン』
漫画家になるための資金稼ぎで始めた本屋『ポルナレフ書店』が大成功し、フランス最大手となる。漫画のほうは自分たちの冒険をヒントに始めた漫画『ジャンの奇妙な旅』がそれなりにヒットするが、遊園地は立てられなかった。その後、イタリアで出会った少年『汐華 初流乃』やその仲間達と共にイタリアマフィア撲滅運動に乗り出す。ちなみにエジプト人の女性と結婚、本人曰く『やさしく純粋でとても素敵な女性』だそうだ

空条承太郎 『キング・クリムゾン』
高校を卒業後、アメリカの大学に進学。そこで出会った女性と結婚し、一人娘の徐倫を儲ける。しかし研究で家を開けることが多く、家族ぐるみでの付き合いが続いていた花京院の方に懐いてしまい、「花京院おじさんがパパだったら良かったのに」と言われ三日間寝込んでしまった。現在は花京院の指導の元、娘に好かれるパパになるために努力している

-空条家-
ホリィ「は!」ガバッ

スージー「ホ…ホリィ!いきなり、起き上がっていったい!?」

ホリィ「なんか急にすごく気分が良くなったわ!それに今、心が通じたわ」

スージー「え?二人が帰ってくるのよ。ママ!パパとッ!承太郎よッ!二人が帰ってくるわッ!」


エンディングテーマ『Get Back』 The Beatles
http://www.youtube.com/watch?v=IoMi8aWLDCs

これは『奇跡』の物語。『奇妙な奇跡』の物語。家族を救いたい、友を助けたい、過去に打ち勝ちたい!
そんな強い精神“こころ”を持った男達が起こした『奇跡』の物語

ジョジョの奇妙な冒険 クリムゾンインベーダーズ ラスボスのスタンドがDIOを倒すために集結したようです 完

ついに完結です。このSSを書き始めたのがGWなので早四ヶ月、長いような短いような四ヶ月でした。今後も色々ジョジョSSを書いていこうと思っているのでまたいつかお会いしましょう。最後まで見てくださった皆さん、本当にありがとうございました。


最初から最後まで楽しく読ませて貰ったぜ

乙!ネタスレかと思ったら熱い展開で面白かったよ

>>240
ありがとうございます
>>241
ネタスレのつもりだったんですが、何故か熱い展開ばかり思いついちゃいまして

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