ドラえもん「金持ちの劣等と優越」(29)

欲しいものに関して、我慢をしたことが無かった

「パパ」という
身体、魅力、そういったもので手にしたものじゃない
生まれ持っての勝ち組

そう、僕は金持ちだ。

いつも通りの容赦のない暴力
その矛先が僕に向くことはない

どこまでも下で、なにがあっても覆ることが無い。

そんな存在が目の前にいるからだ

スネ夫「悪いなのび太、このクルーザは二人乗りなんだ!」

そしてその一つは

ジャイアン「そういうことだ!じゃあな!」

このゴリラが乗る

決めていないが、そういうことになってる
それでも、その時に悔しがって嫌な顔をするのび太だけど
次の時にはそんな事を忘れて一緒に遊んでくれる。

優越?
そんなもので言い表せない

発売前に、しかも小学生では到底手が出せない値段の玩具や
数年に一度しか行けないような海外旅行、しかもファーストクラス

それが毎年、毎週のように手に入ったら、、、、

どうだい?すごいだろ?

なのに、
なのになのになのになのに、、、

なぜ静香ちゃんはあいつのもとに行った
なぜあいつの周りには人が自然に集まる
なぜ僕は金を出さないと誰も興味を示さない

なぜあいつは「友達だから」と僕を助ける
僕は、僕は


一体何をしてきたんだ?

スネ夫「なんでだ」

のび太「なにが?」

スネ夫「なんで僕を助ける!」

スネ夫「今回の事もそうだ!いつも通りあいつらに上納金を求められて、僕が金を出せばすんだんだ!」

スネ夫「なんでそれでお前が殴られる!」

スネ夫「なんで僕をかばった!」

スネ夫「僕はお前を見下しているんだぞ!」

スネ夫「馬鹿でのろまで!あるものといえばドラえもん!」

スネ夫「そうか!ドラえもんがいるから優越感に浸ってるんだ!」

のび太「スネ夫」

こいつにこいつにこいつに

スネ夫「そうだよな!道具を出してもらえば報復も簡単だもんな!」

のび太「スネ夫」

スネ夫「僕が持ってないものなんて!」

のび太「スネ夫!!!」

スネ夫「っ!!」

のび太「何を意地になってるの?」

全てを見透かすな、何がわかるんだ

スネ夫「は!何がだよ!」

なぜこいつは飄々と

のび太「何に疑問を持ってるの?」

お前にわかるわけない!

スネ夫「だまれ!おまえなんか!」


のび太「友達だろ?」

のび太「なんで友達を助けないの?」

どうして

スネ夫「どうして、僕はお前の事を見下しているんだぞ!」

のび太「知ってる、僕はのろまで馬鹿だ」

スネ夫「だったら!」

のび太「そう、それでも、スネ夫は僕と遊んでくれた」

スネ夫「!?」

のび太「僕の事を馬鹿にしていても、一緒にいてくれた」

のび太「どんなに僕を使って蔑んで、卑下して」

のび太「それでも、スネ夫は僕と一緒にいてくれた」

やめろ

のび太「今もそうだ」

やめろやめろ

のび太「僕を見下していても、僕に自分の意思をぶつけてくれてる」

やめろやめろやめろ

のび太「優越感なんて知らない、でも、スネ夫がくれた友達としての優しさを、僕は」

スネ夫「やめろぉお!!!!!」

スネ夫「僕はそんなんじゃない!」

僕はただ自分の場所が欲しくて

スネ夫「僕は、僕は!」

自分の位置が、上という、ただの飾りが

のび太「僕は覚えてる」

スネ夫が助けてくれた、あの日を

僕が他校の生徒に呼び出しをくらい逃げれなかった時

覚悟して行こうとした時、バイクに乗ったスネ夫と後ろに乗るジャイアンに止められた

スネ夫「おう、のび太、ドラえもんが家で呼んでたぞ?」

ジャイアン「早く帰ってくれってよ」

のび太「いや、、、僕は、、行くところがあって、、」

スネ夫「場所は?」

のび太「裏山だけど、、」

スネ夫「、、、、、。」

スネ夫「このバイクはさ、二人乗りなんだ」

ジャイアン「、、、!!、あ、そうだな、これは二人乗りだ」

のび太「まぁ、バイクだしね?」

スネ夫「それで後ろにはジャイアンが乗っている」

のび太「うん?」

スネ夫「悪いな、お前が乗る席はない」

のび太「、、、見ればわかるけど?」

スネ夫「そういうことだ、とっとと家に帰れ」

のび太「、、、、、え?」

ジャイアン「俺らはこれから裏山に秘密の特訓をしに行くから、のび太はくんなよ?」

のび太「そ、それは駄目だよ!スネ夫たちが」

ジャイアン「なんだよ!俺たちの秘密の特訓を邪魔しに来る気かよ!」

のび太「い、いや、、、そういうつもりじゃないけど、、、」

ジャイアン「じゃ、そういうことだから、来たらぶっ殺すからな」

スネ夫「家で悔しがってなー」

日が沈み、やはり気になって見に行くと、血みどろになって倒れる数人と木にもたれかかって笑ってる二

人がいた

多田野数人?

スネ夫「お前、あの時来てたのかよ」

のび太「うん、だから、今度は僕が助ける」

スネ夫「お、お前に何ができんだよ!」

のび太「わからないけど、それでも友達を見捨てる事なんてできないよ!」

ジャイアン「おうおう、なんで黙ってたんだ?」

スネ夫「じゃ、ジャイアン、、」

のび太「どうしてここに?」

ジャイアン「昼飯一緒に食おうと思って、な」

ジャイアン「どうしていわねぇんだ、心の友だろうが」

>>20

なんですかそれ?(・・)

スネ夫「、、、相手は上級生だし、、、友達を、、、傷つけたくなんて、、、」

ジャイアン「おいおい、俺が負けると思ってるのか?」

スネ夫「そんなんじゃないけど、、、」

ジャイアン「おら、いくぞ」

スネ夫「どこに、?」

ジャイアン「あ?そんなの決まってるだろ」


ジャイアン「俺の「友達」を苦しめたやつを、ぶっとばしにだよ」

そうか、
僕らは、きっとこんな形で
こんな形でも

友達なんだ

短いですがこれで終わりです。
ssだしいいよねw

物語性が無いなど指摘が前作でありましたが
無いです、ごめんなさい

物語というよりは
のび太たちの関係性が好きなので、そっちに注目しています

3人の友情を僕なりに解釈した結果がこれになります。
見ていただきありがとうございました!

※前の話とはつながっていません。

うーん?
良いんだけど物足りなさの方が大きい

>>26

次回作がそこそこ長いので、そちらに期待ください!w

申し訳ないです。

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