第3部隊がやられたか…(26)
第8部隊隊長「食料はどれくらい残っている?」
第8部隊隊員a「もう残りわずかです…」
第8部隊隊員b「なんでこんなことになったんだ…あいつら普通じゃねえよ!異常だよ!!」
第8部隊隊長「ああ、だからこそ私達が呼ばれたんだ」
第8部隊隊長「食料をなんとかしないとな…」
第8部隊隊員b「…(ゴクリ)」
第8部隊隊員c「」
第8部隊隊長「ここは私が…」
第8部隊隊員a「…隊長、私が行ってきます!あなたには対“”」
第8部隊隊長「…すまないくれぐれも気をつけるんだぞ…」
第8部隊隊員a「はい!任せてください」
誤爆
第8部隊隊長「食料をなんとかしないとな…」
第8部隊隊員b「…(ゴクリ)」
第8部隊隊員c「」
第8部隊隊長「ここは私が…」
第8部隊隊員a「…隊長、私が行ってきます!あなたは対“G.C”部隊の頭脳として残って下さい!」
第8部隊隊長「…すまないくれぐれも気をつけるんだぞ…」
第8部隊隊員a「はい!任せてください」
第2部隊隊員a「隊長!この兵器も奴らに致命傷を与えるには至りません!」
第2部隊隊長「俺とお前以外に誰が生き残っている?」
第2部隊隊員a「僕達以外…全滅です…」
第2部隊隊員a「…!こちらに向かって直進して来ます!!」
第2部隊隊長「大した野郎だ…あくまで逃げずにやり合おうとは…敵として出会いたくなかったぐらい…じゃないか、こんな奴とプライベートで関わるの嫌だよなァ」
第2部隊隊員a「隊長…?」
第2部隊隊長「…ちと可哀想だが“あれ”を使う」
第2部隊隊員a「“あれ”とは?」
第2部隊隊長「“あれ”というのはこの…!?」
第2部隊隊長「…これを持って振り向かずに走れ!!理由は聞くな!走れ!!」
第2部隊隊員a「!?」
第2部隊隊長「そうだ!いや、もっと速く走るんだ!生き抜くんだぞ!松野!」
松野隊員(第2部隊隊員a)「隊長…!?」
第2部隊隊長「ぅ…(振り向くな松野… それにしても痛い…体が喰われていく…埋め尽くされて…溶けていくようだ…)」
~最寄りのコンビニ~
第8部隊隊員a「惨い…ここに食べられるものが残っているとは考えられないがここ以外の場所もこんなものなんだろうな…」
第8部隊隊員a「ほとんど喰い荒らされてる…お菓子類にしてもプラスチックごと喰われて…!」
第8部隊隊員a「ポテトチップスが一つだけ残ってる…」
第8部隊隊員a「…やった!」
ガサガサ…
第8部隊隊員a「…?」
第8部隊隊員a「気のせいか…」
第8部隊隊員a「(無言で手を合わせて無惨に喰われた店員や客の冥福を祈り、ポテトチップスを持って店を後にする)」
~周りに注意を凝らしながら歩く男がいた~
松野隊員「(どんな兵器かわからないけど隊長が託してくれた最後の希望を絶対に手放しはしない…!)」
カサ…
松野隊員「…!」
カサカサ…
「…普通のゴキブリか 驚かしやがって!えいっ!」
ゴキブリ「ピク…ピ…ク……」
松野隊員「…」
ゴキブリ「」
キ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛ヤ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ァ゛ア゛ァ゛ア゛ァ゛オ゛オ゛
松野隊員「なんだこの不快音は!?サイレンなのか!?」
ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛オ゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛
ガサガサッ・・・・・
~続く~
オ゛オ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛オ
松野「このサインはゴキブリが死んだ瞬間から発信されているのか… !」
ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛オ゛
ガサガサガサッ・・・
松野「来やがった…!」タタタッ…
G.C「」ガサガサガサガサガサガサ
松野「速いっ…!こいつらこんなに走れたのか!!」
G.C「キィィエェェァ゛ア゛」
松野「(殺られる!)」
G.C「」バキッ
松野「左腕に噛み付いてきた!?やめろっ!離せっ!」ドガッ
G.C「」ガリガ…
松野「腕は無事だがまだ“あれ”に噛み付いてる!」
松野「もう…だめだ!すみません隊長!」
第8部隊隊員a「それでその最終兵器?をG.Cもろとも投げ捨てて走ってこっちに合流したわけですか」
第8部隊隊員d「大変だったんだな…」
第8部隊隊員b「色々と検討する必要がありますね…」
第8部隊隊長「ああ…」
第8部隊隊長「Giant.Cockroachに対する対抗策を…」
~続く~
第8隊員a「その兵器については君は何も知らないんだね?」
松野「…」
第8隊員b「おい、聞いてるか?さっきから黙りこんでるけど」
松野「えっ?あ、はい…」
松野「…」
松野「あっ!そう言えば普通のゴキブリを潰した直後に仲間を呼ぶサインみたいなものがその死体から発せられてそれに呼び寄せられて奴らが来ました」
第8隊員f「自分が殺された瞬間自動でサインを送ることによって自分を殺した生物(奴らは雑食なのでその生物は食料にあたる)が付近に居てることを周辺のG.Cに伝えてるのか」
第8隊員e「ゲエェーッ!!それじゃあ!!」
第8隊員g「ま、まさしく死のサインだ…!」
~その頃~
G.C討伐部隊本部キャップ「ん?」
G.C討伐部隊本部職員b「どうしました?」
G.C討伐部隊本部キャップ「今、揺れていなかったか?」
G.C討伐部隊本部職員a「ここは日本ですよキャップ!まだ日本慣れしてないから揺れに敏感なんですね」
G.C討伐部隊本部キャップ「イエース…確かに私は母国で覚えた日本語こそ完璧に使えるがまだ地震にはそんなに耐性がついてないようだ…」
G.C討伐部隊本部キャップ「…すまないが誰かコーヒーを淹れてくれないか?(母国か…この日本での仕事が終わったら…帰国して妻と娘に会える)」
G.C討伐部隊本部隊員d「置いておきますね」
G.C討伐部隊本部キャップ「…すまんな(思えば随分と長く帰れてなかったな…)」
『職員』ってなんで学校みたいになってるんだよ俺
~同時刻~
第4、6連合部隊員a「何かが凄い速度でこちらのビルへ向かってくる…」
第4、6連合部隊長「第6部隊一班はいつでも迎え撃てるようにしておけ!二班は仲間に情報を常時提供する手順の最終確認、念のため護身用に余った小火器を持っておけ!第4部隊は前に出て階段を登ってきた敵を迎え撃つ準備をしろ!」
第4、6連合部隊員a「それが…一階に侵入した瞬間奴らの動きが…」
第4、6連合部隊員b「なんだ!?ちょっと見せろ!」
第4、6連合部隊員b「…!止まった…?」
~ ~
第8部隊員a「ポテトチップスを開けますか?」
第8部隊長「飢えの限界が来たときに食べられるようにまだ置いておけ」
~続く~
第4、6連合部隊員a「なんだ?揺れ始めたぞ」
第4、6連合部隊員b「あいつら建物を喰ってるんじゃないのか!?」
第4、6連合部隊員c「んな馬鹿な!あいつらは木を喰うことはあってもコンクリートを食べたりはしないはずだ!地震か…?」
ギシ…
ミシミシッ
第4、6連合部隊員c「ゆ、床が…」
パキハキパキッ
第4、6連合部隊員c「まだこの様子だと崩れるまで余裕は少なくとも5分はありそうだ!この部屋から出て下へ降り…」ガラガラッ
第4、6連合部隊長「いや、待て…!下にはレーダーに映ったあいつが!」
第4、6連合部隊員c「…!う、うわぁ…」
G.C「キィィエャァアアア!!」ガブッ
第4、6部隊員c「助けてく…んぐぉんんん!!んん!!」
第4、6部隊長「…撃て!」
第4、6部隊員「しかし、奴に頭からかぶりつかれてるcも一緒に…」
第4、6部隊員c「ヴ、ぶばばいべふヴぁばい!」
第4、6部隊長「すまないc…」
第4、6部隊員c「んん、んん゛ん゛!!(仲間には生き残ってほしいがまだ俺は死にたくねえ!…頭から血が…なぶり殺しかよ!殺るなら早く殺りやがれゴキブリ野郎!!)」
G.C「…」
G.C「…」ズポォッ
第4、6部隊員c「…ッぷはぁ」
G.C「」ブウゥゥゥン
第4、6部隊員a「に、逃げた…のか?」
第4、6部隊員c「ハァ… ハァ…助…かった…のか?」
第4、6部隊員b「無事ですんで本当によかったな…」
第4、6部隊員c「すまん…死ぬ覚悟で来たのにいざ死ぬとなると欲が出ちゃって…」
第4、6部隊長「いや、今回はあいつが逃げたからお前をすぐに撃たなくて正解だった」
第4、6部隊長「…しかし部屋を出てすぐのところに潜んでいるなんて」
第4、6部隊長「(…!なんであいつはレーダーに映らなかったんだ!?)」
第4、6部隊長「(確か一階で止まった奴はあの時レーダーに…)」
第4、6部隊長「待て、そもそもあいつは何故この場から逃げたんだ…一体何から…」
ギシ… バキッ… バリバリ バキバキバキベキッ!バキバキボキッ!!ガラガラッ!
第8部隊隊長「…そろそろ何か口にしないと限界だな」
第8部隊隊員b「…開けますか?」
G.C討伐部隊本部隊長「よし、交代だ お疲れさん」
G.C討伐部隊本部隊員j~s「はい」
G.C討伐部隊本部隊員a~i「あ、第4、6部隊はどうなりました?近いうちに報告するって…」
G.C討伐部隊本部隊員n「確か一回連絡来ましたよ『コンクリートを喰う奴もいるかもしれない、詳しくはあとでまた報告するって』」
G.C討伐部隊本部隊長「突然変異で大きくなり、頭脳を使うようになった上に飛行時間の延長や走るのが速くなったのがあいつらだから他の虫もその内ああなる確率はあるからなまあ、ゴキブリにしろ絶対にこんなに突然変異した奴が繁殖することはないので何か大きな勢力が関与してるのは間違いないけどな」
~アメリカ アラスカ州~
サリー「ねえ、ジェシカ?パイナップルは今やってるお仕事が終われば帰ってこれるらしいわ!ほら!この手紙」
ジェシカ「いつそのお仕事終わるの?」
サリー「…」
ジェシカ「…うん、帰ってこれるんだ!ジェシカ嬉しい!」
サリー「…(こんな子どもが気を使うだなんて… ごめんね…ジェシカ… )」
サリー「パパはね…これが終わったら今やってるお仕事を辞めてそのお金で私たちとずっと一緒に暮らすのよ」
ジェシカ「本当…?」
サリー「ジェシカ… これは本当、よ!」
ジェシカ「やったぁ」
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