【安価で】あなた「異能力サバイバル?」【1人になるまで戦え】 (993)

集められた100人が異能力を与えられ、最後の一人になるまで戦わせられます。

あなたの名前と年齢を教えてください↓1

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407676086

性別もお願いします安価下

葛木(くずき)さんです。年齢は19歳。性別は男ですね。

設定を決めていきましょう(職業や趣味、性格などを考えてください)。↓3まで

葛木さんの設定は

・汲み取り屋
・熱血直情型
・趣味、格闘技

ですね。分かりました。

では、説明をします。これから葛木さん含め、100人の人間が集められ異能力バトルロイヤル(サバイバルと書いてしまったけど)をしてもらいます。

なお、このSS内では体力と精神力を設けて、皆さんが下さった安価によってそれが上がったり下がったりします。

体力、精神力どちらかが0になると死亡します。

では、体力、精神力をコンマで決めましょう。コンマ0は10とします。
↓1体力
↓2精神力

コンマ下一桁、と書くのを忘れていましたね。(体力、精神力共に上限は10~1ということです)

葛木

体力:8/8
精神力:4/4

です。死なないように頑張りましょう。能力を決めるのはもう少し後にして、始めます。

この世界から人間がたった100人消えたところで何も変わらない。

葛木「どーもー! 〇〇衛生の者ですがー!」

おばあちゃん「はいはい」

葛木「汲み取りに伺いました!」

おばあちゃん「いつもありがとうねぇ」

葛木「いえ、これが俺の仕事ですから! じゃあ今から汲み取りますので、お風呂場の方からお水を流してくれると助かります!」

おばあちゃん「終わったら声をかけてちょうだいな」

葛木「はい! 行ってきま……

一人の青年が老人の目の前から突然姿を消した。ただそれだけ。

おばあちゃん「あ、あら?」

葛木「あ、あれ? なんだァ?」

葛木は見知らぬ場所にいた。

葛木「俺、仕事してて……おばあちゃんの家に……えぇっと……」

葛木はあまりよろしくない頭で考えてはみたが、現状は理解できていない。

葛木「ここ(場所)は……↓2か?」

葛木「樹海……かぁ」

テレビで見たことがあるだけだったが、少しは察しがついた。ここは樹海だ。木々が海のように広がっている。

葛木「どうすりゃいいんだ……」

葛木が樹木の間から見える微かな太陽の光を眺め、呟くと

『みなさん、おはようございます』

突然どこからともなく声が聞こえてきた。

『突然ですが、みなさんには殺し合いをしてもらいます。事前にお配りした異能力や、道に転がっている武器などを使って最後の一人になるまで頑張ってください』

葛木「はぁ?」

『何か質問はありますか? 先に言っておきますが、この戦いを始めさせた理由としてはみなさんに到底理解できないものだと思いますのでお答えしません』

葛木「んな勝手な」

『毎朝私がこの放送で前日の脱落者を発表いたしますので、楽しみに待っていてくださいね』

葛木「意味分からん……。し、質問かぁ。たくさんあるが」

『1日1人1つですよ』

葛木「ケチだな!」

(質問内容↓2)

葛木「お配りした能力って?」

『はい。お配りした異能力については、偉大なる先人に倣ってあなたのポケットの中に説明書を入れておきましたのでそちらを見ていただければ』

葛木「……」ゴソゴソ

葛木「ホントだ。す、少し見てみよう。俺の能力……」

(葛木の能力 ↓2)

口から飲んだものを穴から出せる能力

どこの穴からでもOK、相手の人間の身体や地面にある穴でもOK

ただし相手の人間の身体にある穴から出す場合その人の了承を得る必要がある

>>28
『口から飲んだものを穴から出せる能力

どこの穴からでもOK、相手の人間の身体や地面にある穴でもOK

ただし相手の人間の身体にある穴から出す場合その人の了承を得る必要がある

葛木「まじかよ……(後で試してみよ)」

『では健闘を祈ります。【1日目】スタートです!』

【1日目:午前中】

葛木「と、とにかく何をしようか」

↓2

食料確保

>>32
葛木「まずは……食糧確保だ」

と、言ってはみたものの周りは木と雑草のみ。

葛木「朝、何も食べてきてなかったから……腹減った」

ポケットの中に入っていた財布も最早意味を持たない。

葛木「早くここから出ないと飢え死にしちまうぞ……」

【体力が1減った】

【1日目:午後】

葛木「腹減った……。なんで俺がこんなことに……」

空腹を思い出さないように、さらに無駄に体力を使わないように地面に座り込み考える。

葛木「次は……何をすりゃあいいんだ?」
↓2

水を探す

>>36
葛木「喉が乾いたな。無駄だとは思うが水を探すか……」

フラフラと立ち上がり宛もなく水を探す為、歩き出した。

葛木「クソォ……」

直後コンマ下一桁判定。
偶数:葛木「み、湖だ!」
奇数:葛木「やっぱりこんな場所に水部なんてないか……」

葛木「み、湖だ!」

目の前に広がるのは巨大な湖。偶然、樹海を脱出し、湖のほとりに出ることができたのだ。

葛木「水がこんなに美味いなんて!」ガブガブ

【体力が1回復】

葛木はまるで、1ヶ月ぶりに水を発見したかのように水面に頭を突っ込み水を味わっている。

???「……」

背後に彼の命を狙う人影がいることにも気づかず。

???「……」

葛木「お前いつから!」

???「……」

(???の名前、年齢、性別 ↓2)

葛木は水面を背に黙ってこちらを見るだけの男に聞いた。

葛木「お前も異能力で云々とか言われたクチか?」

浅見「……」

特に答えるつもりはなかったようだった。ただ、相手を殺すつもりなのだ。葛木の背後にいた男、浅見はゆっくりと足を振り上げ――

浅見「……」ガッ

葛木「うわぶっ」バシャッ

葛木を水面へ蹴り落とした。

(浅見の設定 ↓1~2まで
浅見の異能力 ↓3)

湖は思いの外深かった。葛木は頭を水からやっと出し、浅見に向かって怒鳴る。

葛木「お、おいッ! お前……あれ?」

葛木の考えとしては、このままこの湖から上がるつもりだった。しかし、何故かそれができないでいる。

浅見「お前じゃあない。浅見だ。教師をやっている」

葛木「なんのつもりだよ! 急に水に落としやがって!」

浅見「殺す……つもりだが?」

葛木「↓2」

俺と組もうぜ

>>50
葛木「俺と組もうぜ?」

浅見「……仲間ァ? その言葉に何度裏切られてきたことか! 騙されないぞ!」ガシッ

葛木「俺の頭を掴んで何すrぐぁぼっ」ゴボゴボ

浅見「お前の頭を掴んで水の中に突っ込んで溺れるところをみたいだけだが?」

葛木「ぐ……ぐ……」ゴボゴボ

浅見「昔から私はいじめられっ子だったよ。奴らに復讐できるような強い力が欲しかったところだったんだ。是非とも生き残ってこの力を奴らで試したいんで、ね?」

葛木(苦しい……このまま死ぬのか……?)ゴボゴボ
【体力が2減った】

葛木(ど、どうすればいい↓2)

浅見「死ねっ……死ねっ……」

葛木(俺の能力は口から飲んだものを『穴』から出せる能力。今俺が嫌と言う程飲まされてる水をどこかの『穴』から出せば……)

必死に視界にある『穴』を探す。

葛木(側にある木の穴。あそこからでは遠すぎるし。相手を怯ませるだけの水圧も……木?)

木には自分の頭上にまで葉が茂っている。その中の一枚に開いていた虫食いの『穴』。

葛木(あれだ!)

体中に溜まった水を葉に開いた穴へ向けて転送し、勢いよく放出した。

コンマ下一桁判定
↓1 浅見の体力
↓2 浅見の精神力

浅見の体力:2/2
精神力:7/7

浅見はまだ葛木の能力も知らずに攻撃したことが仇となった。突然自分の頭上めがけて発射された水に対処することはできない。

浅見「な、なんだ? み、水!」

放水砲にかなり動揺している。葛木は頭を押さえ込んでいた手が離れたことで溺死を逃れた。

浅見「ぬ、濡れてしまったじゃないか!?」

葛木(今が反撃のチャンスか? しかし……)

葛木(俺がこいつを殺して……ってことだよな? ま、まさか、でもさっきまでこいつは俺を殺そうとしていたし)

葛木(どうすればいいんだ?↓2)

どうせ[ピーーー]ことになるんだよな

安価なら、浅見の手を引っ張り湖に引き込む
その隙に自分は陸に上がる

>>63
葛木(どちらにしろ生き残るためにこいつを殺さなきゃならないんだ)

浅見「クソッ、服がっ、服がっ、びしょぬれだ!!」

葛木「悪く思うな……」グイ

葛木は浅見の手を引っ張り水へ引き込む。パニックを起こした浅見は、必死にもがき水から逃れようとしたが、諦めたのか力尽きたのかしばらくして全く動かなくなった。

【浅見の体力が2減った】

【浅見(死亡) 体力:0/2】

葛木「水になんのトラウマがあるんだか知らないが、よっぽど今まで酷い目にあって来たんだろう」

葛木「これで俺も人殺しか……」

【葛木の精神力が1減った】

葛木「寝る場所を探そう↓1」

湖の周辺を捜索

>>65
葛木「泉の周辺を探そう」

葛木「良いところとは言えないが身を隠せそうな茂みを見つけた。ここで仮眠をとるか……」

葛木「Zzz……」

直下 コンマ判定
0、9、8が出た場合寝込みを襲われる

奇襲発生。葛木は疲れからか熟睡していて全く気づいていない。

葛木「Zzz」

???「……」

↓2(奇襲者の名前 性別 年齢)
↓4(奇襲者の異能力 ※異能力の説明が詳しい方が良い)

触れた相手の身体の中に住める能力
生きていくための栄養は家主から摂取する
ダメージは共有されないが、家主が死ぬと自分も死ぬ
さらに身体能力が上乗せされた状態で操ることができるが、家主の精神力が高いと抵抗される

>>74
佐々木「……」

葛木「Zzz」

そっと近づき葛木の身体に触れた少女、佐々木は――

佐々木「おじゃましまーす」

消えてしまった。

葛木「Zzz……」

【2日目】

『皆さん、おはようございまーす!』

葛木「む……」

昨日も聞いた声が葛木を起こした。

『では最初に昨日の脱落者の人数を発表しまーす』

葛木「脱落者って……死んだやつのことか?」

『その通り! あなたが倒した人も含みますよ! 名前は伏せて何人かだけお伝えします。脱落者の人数は……』

コンマ一桁判定
↓1 偶数:『昨日脱落したのは1人(浅見)だけでしたー。残念』
 奇数:『〇〇人でーす』

↓2 (↓1が奇数だった場合、コンマ下一桁(0は10人とする)+1(浅見分)人の脱落者が発生する)

『脱落者は3人でしたー。出だしとしてはまずまずかなーとは思いますがー』

葛木「もう戦いは始まっているって訳か」

『そうなんです! 死にたくなければ戦ってください』

葛木「うぅ……む。心細いな」

『では何か聞きたいことはありますか? 1つだけお答えしましょう』

葛木「↓1」

食料は支給されないのか

>>80
葛木「食料は支給されないのか? このままでは飢え死ぬぞ」

『あぁ、ええ、はい。言い忘れておりました。食料については街のショッピングモールに用意しております』

葛木「ショッピングモール? そんなものあるのか?」

『はい、ございます。今私が言ってしまったので皆さんそちらへ向かって動きだしちゃいましたが』

葛木「どこに街は、ショッピングモールはあるんだ! 早く行かないと食料が無くなっちまうんじゃ!」

『ええと、葛木さんからの距離で言いますと歩いて……2日ほどかかりますね。頑張ってください』

葛木「ふ、2日」

『皆さんもショッピングモールまで距離は同じくらいですよ。諦めたらそこで死亡ですからとにかく頑張ってください』

葛木「……」

『どうぞ敵を倒すの忘れずに~』

葛木「おい!」

葛木「おい……」

【2日目開始】

【残り97人】

【2日目:午前中】

葛木「2日間歩きっぱなしでいろってか?」

葛木「やだなぁ……」

佐々木『行きましょうよ、ショッピングモール』

葛木「……」

葛木「今声が聞こえた?」

佐々木『行きましょうよ! 死んじゃいますよ!』

葛木「……頭おかしくなってきたのかな」

葛木「さて、何しよう」

↓2

ショッピングモールに向かう
途中で能力者に会ったらショッピングモールに辿り着くまでの停戦協定を結ぶ

>>84
葛木「2日間歩くのは嫌だが、餓死はもっと嫌だ。暑い中働いてる方が楽だったよ……」

葛木「しょうがないショッピングモールへ向かおう。何となく恐らく街から発せられている光は夜見たからそっちの方角へ行けば……」

佐々木『そうそう』

葛木「……」

葛木「能力者(異能力を持った人のこと)にあったらそこへ辿り着くまで停戦協定を結ぶ感じで……」

佐々木『いいですねー』

葛木「……」

葛木「ショッピングモールについたらこの幻聴も治るかな」

葛木「さ、歩こ」

直下コンマ下一桁判定
偶数:葛木「誰にも鉢合わせしなくて良かったというか寂しいというか」

奇数:能力者が出現!

葛木「道中誰にも会わなかったな。ここに来てから浅見とかいう奴しか人間見てないからな。寂しい」

佐々木『わたしわたし。わたしがいるじゃないですか』

葛木「……」

葛木「あー、頭痛い」

佐々木『無視するな、無視』

葛木「……」

↓3
1、話しかける(どのように話しかけるか書いてくれると嬉しい)
2、無視し続ける

後ろからテレパス系の能力者でもついてんの?俺の能力対人向けじゃないからできるなら協力したいんだがおkなら姿を出してくれる?
大方お前も対人じゃないから人に戦うの任せるしかなさそうだし

>>91
葛木「後ろからテレパス系の能力者でもついてんの?」

佐々木『いえ、そういうわけじゃ』

葛木「俺の能力対人向けじゃないからできるなら協力したいんだがおkなら姿を出してくれる?」

佐々木『え、あ、あの』

葛木「大方お前も対人じゃないから人に戦うの任せるしかなさそうだし」

佐々木『むむむ……じゃ、じゃあ』ヌルリ

葛木「え、うわ、何これ、お前どこから」

少し間を置いた後、佐々木はぬるりと葛木の『中』から出てきた。

佐々木「どこからってそれはあなたの『中』からですよ」

(↓3まで佐々木の設定)

佐々木「ど、どうも。佐々木と言います」

葛木「こ、こちらこそどうも」

着ている服はブラウスに長めのスカート。どうやらこれは制服で、彼女は学生のようだ。

葛木(かわいい……というより美人な感じな子だ)

佐々木は突然の協力の申し出に動揺しているのか、何やら落ち着きがない。

佐々木「こ、攻撃してきませんよね」

葛木「しないよ。俺は葛木。能力は簡単に言えば『飲み込んだものを穴から出す』ってやつだ。『穴』であればなんでもいいんだ、木の穴とか葉っぱの穴とか」

佐々木「……簡単に教えちゃっていいんですか。自分の能力」

葛木「協力関係ならこれくらいしないと……」

佐々木「ってことはわたしも教えなきゃいけませんよね……」

コンマ下一桁判定
↓1(佐々木の体力)
↓2(佐々木の精神力)

佐々木「えーと……わたしの異能力は『触れた相手の身体の中に住める』って能力です。イメージは『寄生』。栄養もあなたから頂けるので、ずっと身を潜めながら生き残るつもりだったですけど……」

葛木「俺に寄生!? じゃ、じゃあなんで黙ってないで俺に話しかけたりしたんだ?」

佐々木「いや、その……やっぱり寂しくて」

葛木「だよなー」

佐々木「いつ誰が襲って来ないか怖くて……あなたが寝ているところに忍び込んで、というわけです」

葛木「これからは仲間、と思ってもいいかな?」

佐々木「はい! これからは『寄生』ではなく『共生』ですね!」ニコッ

葛木(か、かわいい)

佐々木の体力:3/3
    精神力:8/8
(佐々木より精神力が低い者は彼女に操られやすい)

佐々木の設定
・美人
・八方美人
・15歳の母

【2日目:午後】
佐々木「わたし、葛木さんの身体にいますから。ご用のある時は声をかけてください」

葛木「いますから、ってなぁ……」

佐々木「その方が葛木さんにとっても楽だと思うんです」ドプリ

葛木「うおっ、その身体に入っていく感覚気持ち悪くて嫌」

佐々木『わたしが身体に入っている間はわたしの声は葛木さんだけにしか聞こえませんし』

佐々木『わたしが葛木さんを操ることで……』

葛木「操られちゃうの、俺」

佐々木『はい! 操られちゃいます! その時は身体能力が上乗せされた状態で動くので、普通の人間の2倍色々できちゃうんです』

葛木「色々……」

佐々木『なんだかやらしいこと考えてません!? とにかくわたしが葛木さんの中にいることで良いこともあるんです! 共生なんです!』

葛木「操られてたら俺動けないってことだしなぁ……。午後は何をしよう」
↓2

佐々木に操ってもらいダッシュでショッピングモール目指す

>>106
葛木「じゃあ佐々木さんに操ってもらって走れば、ショッピングモールまで早いんじゃないか?」

佐々木『そうですね! 人を操るのは初めてですけどやってみます!』

葛木(大丈夫かなぁ)

佐々木『大丈夫ですよ!』

葛木「心の声も聞こえるのか」

佐々木『人の身体の内側にいるからかもしれません。よく聞こえます!』

葛木「邪な妄想はやめておこう」

直下コンマ下一桁判定
偶数:葛木「速すぎて誰にも見つからなかった」
奇数:能力者と遭遇!

>>107
葛木「速っ! 自分の身体とは思えない」

佐々木『誰とも会いませんね』

葛木「戦闘はできれば控えたいな。ふぅ、疲れた辺りが暗くなるまで走ってたんだな」

佐々木『操っているのはわたしとはいえ、身体を動かしてるのは葛木さん。すいません、無理させちゃって……』

葛木「おかげで明日の午後にはショッピングモールに着きそうだよ。少し休む場所を探そう」

↓2(今夜の寝床)

木の上

>>111
葛木「あそこにデカい木がある……。そうだ、木の上で寝れば安全かもしれない。視界も悪いし襲って来ることはないんじゃあないか?」

佐々木『え!? 登れるんですか?』

葛木「得意なんだ、こういうの。田舎育ちだからさ、ガキの頃こんな感じで登ったんだ……よっこいしょ、と」ガシッ

佐々木『すごーい!』

葛木「秘密基地とか作ってさ」

佐々木『こんな高いところまで!』

葛木「さ、朝になったら出発だ。少し休もう」

直下コンマ下一桁
9、8の場合能力者の奇襲発生
0の場合転落

ほい

>>113
葛木「Zzz……」

眠る葛木を狙う1人の能力者。木の上にいるから安全と高をくくっていた彼はまだその存在に気づかない。

???「……」

佐々木『ぐぅ』

同じく佐々木も眠っている為気づいていない。

↓1(葛木を狙う能力者の名前、性別、年齢)
↓2(葛木を狙う能力者の現在地 ※無理のない範囲で)

一二三四五六

90

>>115
樹から少し離れた場所にある廃屋。それは高い樹に登っている葛木らにとってはちょうど死角に当たる場所にあった。

一二三四五六「ほほ」

1人割れた窓から彼らを眺める老人の名前は『一二三四五六』といった。

一二三四五六「ここからどうしたものか……」

(↓3 一二三四五六の異能力 ※遠距離から葛木らを眺めることができる点から考えてくれるとうれひい)

一二三四五六「ほほ、少し散歩しちゃおっかなー」

一二三四五六は暗視スコープを外し、重い腰を上げる。暗視スコープはこの場所に来た時に支給されたものだ。葛木も聞いた空から響く声が言うには『年齢を考慮して』とのことだが、これが非常に役に立っている。

彼の能力は『上に投げた物を指定した場所に高速で吹っ飛ばす』というもの。吹っ飛ばした物は銃弾程の速さで飛び、当たれば一溜まりもない。

一二三四五六「ほほほー」

一二三四五六の手には沢山の沢山の小さな石が握られていた。沢山の石つぶてを一度に発射することで破壊力は倍増する。殺傷力は昨日の時点で確認済みだ。

外に出た一二三は、スコープでもう一度葛木の居場所を確認した。

一二三四五六「ワシ知っとるよ、奇襲が一番強いんだよねー」

小石をお手玉の要領でポイポイと投げ出す。放られたそれは一度空中に留まり、命令を待つ。

一二三四五六「じゃ、『5の2』」

飛ばした物に指令を送るにはまず、どこまで飛ばすかイメージしなければならない。一二三の場合、フィールドを将棋盤のように考えることで正確にそれらを制御しているのだ。

一二三四五六「ほほ、行った行った」

数にして20個程の小石が風を切り、葛木目掛けて飛んでいく。

眠る二人の反応 コンマ下一桁判定
↓1 葛木:5以上で気づいて逃げようとする
↓2 佐々木:6以上で気づいて逃げようとする

はい

>>124
葛木「むぁ? な、何か……来る?」

風を切る音。目を覚ましたのは葛木だけ。佐々木を起こす暇もなく、素早く起き上がり木を降りようとする。

葛木「うわっ!」

上を見ると、今まで寝ていた場所を抉り削っていた。この破壊力を生み出したのが石だという発想はない。しかし、気づかなかったら怪我ではすまなかっただろうということぐらいは分かる。

佐々木『ふわぁ……葛木さん、どうかしました?』

葛木「き、奇襲だ。俺たちどこからか狙われている」

佐々木『ど、どうしましょう。逃げますか? それとも……』

葛木「うー、あまり考えている時間はないぞ」

↓2

ダッシュで逃げよう

>>128
葛木「佐々木さん、俺を操って街まで走ってくれ」

佐々木『は、はい!』

葛木「頼んだ!」

葛木の身体は素早く動き出す。

一二三「ほ? 反応がない。避けられた?」

一二三は手応えの無さに暗視スコープを確認する。反応は既に木の上になく、いつの間にか葛木は地上に降り立ち、街へ向かって走り出している。

一二三「ほほ、逃げられたのはムカつくけど地面には逃げ場がないから当たっちゃうもんねー」

ポケットから再び数個の石を取り出し放り投げる。

一二三「ほほほ、全弾発射!」

直下コンマ下一桁判定
0、9、8、7で葛木被弾

はい

>>130
葛木「うぐッ」

腕に走る激痛。飛んでくる石の気配に佐々木が気づいて、少し軌道はそらしたものの肩に被弾してしまった。

佐々木『葛木さん!』

葛木「大丈夫!」

実際大丈夫じゃないが、ここで佐々木を動揺させても仕方ない。葛木は無理することを選んだ。

【体力が1減った】

一二三「ほほ、出血確認。しっかし逃げ足の速いやつじゃ。身体能力を上げる異能力かの」

一二三「射程圏を離れてしまったのゥ。ここから先は当てにくい」

一二三「まぁいいや。顔は覚えたし、また少し遊んでから追いかけよ」

【3日目】

夜通し走っていたおかげでいつの間にやら街についていた。街は広く色々な施設がありながら、人の気配は全く感じられない。まるでこのバトルロイヤルの為に存在しているようだ。

睡眠時間にして2時間ほど、ほとんどは走り続けていた。腕の出血は止まった。石が貫通してくれていたのは不幸中の幸いだ。

葛木「疲れた……」

【葛木の体力が1減った】

【葛木の精神力が1減った】

葛木「佐々木さん、大丈夫?」

佐々木『……』

葛木「うん?」

佐々木『すいません、わたし眠くて……。長時間人の身体を動かし続けるのは疲れるんですね』

葛木「ショッピングモールに行く前に少し隠れながら眠れそうな場所を探そうか?」

『皆さん、おはようございまーす』

葛木「もうそんな時間か」

『おや、葛木さんお早い到着で。なるほど、佐々木さんもいらっしゃって』

葛木「そんな感じだ」

『それは置いといて前日の脱落者の人数を発表しまーす!』

コンマ一桁判定
↓1 偶数:『昨日脱落した方は1人もいませんでしたー。残念』
 奇数:『〇〇人でーす』
↓2 (↓1が奇数だった場合、コンマ下一桁(0は10人とする)人の脱落者が発生する)

『脱落者は10名でーす。皆さん目指す場所は同じ。お互い遭遇しやすい状況だったのでしょうね!』

『残り87人、皆さん自殺しないで頑張って下さいね』

葛木「うぅ……」

佐々木『葛木さん! まだ肩が痛みますか?』

『おや、お怪我ですか。対処法については質問頂ければお答えできますが』

『とにかく1日1人1つです。何かありますか?』

↓1 (葛木の分)
↓2 (佐々木の分)

怪我の対処法

安全に休める場所

>>138
葛木「この怪我、どうにかしたいんだが」

『ここは街です。大体の施設は揃っています。もちろん病院も』

葛木「病院に行けばいいんだな?」

『医薬品やら機材は揃っています。無人ですが』

葛木「医者、いないのか……。医者の能力者を見つけられれば」

>>139
佐々木『安全に休める場所ってありますか?』

『安全なんて保証のある場所はどこにもありませんが……』

佐々木『……』

『街には住宅街があります。誰も住んでないのでお好きに使ってもいいですよ』

佐々木『家……』

『では今日のところは失礼します』

葛木「肩ヒリヒリする」

【残り87人】

【3日目:午前】

佐々木『病院に』

葛木「住宅街か」

佐々木『わ、わたしは葛木さんについて行くまでですから!』

葛木「そうか……。やりたいことはいっぱいあるんだけど何からしようか」

↓2

>>143
葛木「周囲を警戒しながら病院へ向かおう。敵に攻撃されると厄介だし」

佐々木『はい!』

葛木「警戒……」

佐々木『警戒……』

直後コンマ下一桁判定
0、9、8:能力者に見つかる!
7、6、5:能力者(らしき人物)を見つける
それ以外:佐々木『誰にも会わない方が逆に不気味ですね』

はい

>>145
???「……」

葛木「み、見つかった!」

葛木らにとって最悪のシナリオだった。こちらは手負い。まだ明るい時間の為、悪い視界を利用して逃げることもできない。

佐々木『に、逃げますか? どうします?』

↓2(???の名前、性別、年齢)

鬼山 39歳男

>>149
鬼山「……」ブツブツ

一定の間合いがあるので逃げるなら今のうちだ。しかし、奴が佐々木のように敵意のない人物だとしたら。葛木と佐々木は心の中で相談する。

葛木(出方をうかがうか? すぐ逃げるか?)

佐々木『そうですね……。今この間合いで逃げ出せば普通の人数はまず追いつけないとは思います。だから早めに逃げたほうがいいかもしれません』

葛木(敵意があるか、または攻撃の意志があるかを判断する……か)

直後コンマ下一桁判定
偶数:敵意あり
奇数:敵意なし

同時に↓3まで鬼山の設定

鬼山「ま、待て! 俺に敵意はない! だから殺さないでくれぇ!」

葛木「へ?」

最初に叫んだのは筋骨隆々の男、鬼山だった。ガタイの割に気が小さそうな男だった。

葛木「別に殺すつもりなんか……」

鬼山「嘘だ」

葛木「へ?」

鬼山「嘘だ! そうやって俺を騙すつもりだろ!」

葛木「落ち着けよ」

鬼山が落ち着くまで少し待ち、話を聞いてやることにした。

鬼山「……俺は怖かったんだ。急にこんなとこに飛ばされてさ。どうにか敵から逃げて来たものの。動くのも怖くて」

葛木「ま、まぁおっさんガタイ良いしそうそう襲われないだろ。不安になるなって。大丈夫だよ(他人事)」

鬼山「う、うわぁぁぁぁぁぁん。ありがとぉぉぉぉこっちで話を聞いてくれる人がいるなんて思わなくてさぁぁぁぁ」グスグス

葛木「何も泣かなくても」

鬼山「嬉しいんだよぉぉぉぉン」

結局、鬼山とは別の道を行くことにした。

鬼山「そうだ、名前教えてなかったな。俺は鬼山。ありがとう、頑張るよ」

葛木「あぁ、生き残れよ。鬼山さん」

佐々木「そうですよ!」ヌルリ

葛木「うわっ、急に出て来んといて」

佐々木「わたし、葛木さんと協力してる佐々木です。急に出てきてごめんなさい。頑張ってくださいね!」

鬼山「……」

佐々木「鬼山さん?」

鬼山「美人だ……」

佐々木「はい?」

鬼山「葛木くん、俺やっぱり一緒に着いて行ってもいいかな?」

葛木「ど、どうぞ」

やっぱり鬼山は仲間になった。

↓2 鬼山の能力

身体を鋼鉄のように硬く出来る
時間は30秒間で、次使うには30秒経ってからしか使えない

鬼山の設定
・美人に弱い
・マイナス思考
・筋骨隆々

能力は
>>159
身体を鋼鉄のように硬く出来る
時間は30秒間で、次使うには30秒経ってからしか使えない

【3日目:午後】

葛木「病院にやっと着いた」

佐々木『ここにも何か食料があればいいんですけど……』

鬼山「案外大きな病院だなぁ。施設も色々揃っていそうだ」

佐々木『ここで身体を伸ばして眠りたいところなんですが……』

葛木「俺の身体の中ってそんな窮屈なの!?」

佐々木『ま、まぁ四畳半ちょっとくらいですね。広くはないんですけど……あっ、住み心地が悪いわけじゃないんですよ!』

鬼山「二人が何を話しているか気になる……」

葛木「さて、この病院で何から最初にやろうか?」

↓2

>>163
葛木「まずは治療から……とは言ったものの」

葛木「何をどうすればいいのやら。佐々木さん」

佐々木『わ、わたしには無理ですよお!』

葛木「鬼山さん!」

鬼山「お、俺も無理! でも包帯くらいなら巻けるよ」

……

葛木「応急処置くらいはできた。不安と言えば不安だけど」

【体力が2回復】

【3日目:夜】

葛木「もう夜か……」

鬼山「1日が早いなぁ」

葛木「どうする? 病院は施設も整っているし(何故か)電気も付く。ここに泊まるか?」

佐々木『葛木さんがいいならわたしもそれで』

鬼山「俺も皆さんと一緒に……」

葛木「お前ら自分というものはないのか。今日の寝床だよ今日の寝床!」

↓2

>>169
葛木「病院で寝よう。ベッドあるし」

佐々木「わあー!」ヌルリ

葛木「だから急に出て来んなってば」

鬼山「で、ではおやすみなさい」

直後コンマ下一桁判定
0、9の場合:能力者の奇襲
8、7の場合:葛木「なかなか寝付けない……」

【4日目:朝】

葛木「ん、よく寝た。初めてちゃんと寝れた気がする」

【精神力が1回復】

鬼山「葛木くん、おはよう。俺も久しぶりにゆっくり眠れたよ」

葛木「そうですよね。屋根があってベッドがあって寝れるのって幸せなんだなぁ。あ、佐々木さんは……」

佐々木「すぅ……すぅ……」

鬼山「もう少し寝させてあげましょう」

葛木「そうですね」

『皆さん、おはようございまー

葛木 鬼山「「お静かに!」」

『すいません』コソコソ

『では、前日の脱落者を発表いたします』コソコソ

直下コンマ一桁判定
↓1 偶数:『昨日脱落した人はいませんでしたー。残念』コソコソ
 奇数:『〇〇人でーす』コソコソ
↓2 (↓1が奇数だった場合、コンマ下一桁(0は10人とする)人の脱落者が発生する)

『脱落者は7人でしたー』

『残り80人、頑張ってくださいねー』

『おや、葛木さん。新しいお仲間ですか』

葛木「えぇ、まぁ」

鬼山「お恥ずかしながら」

『やはり徒党を組む方が多いですねー。頑張ってくださいね。では、質問を受け付けましょう。佐々木はまだ寝ているから……』

『葛木さんと鬼山さんの分ですね』

↓2(葛木の分)
↓3(鬼山の分)

殺し合いが起きなくなったらどうなるか

医療技術を持っている奴の現在地

>>181
葛木「殺し合いが起きなくなったらどうするんだ?」

『自発的に戦闘を行うことを拒否する方が出ないように、我々も気をつけております』

『戦闘を促す為にも無作為に選ばれた方の他、『イかれたメンバー』もご用意していますのでご安心ください』

葛木「イかれたメンバー?」

『そうですね、例えば『教師という職に就きながら、裏では弱いものだけを徹底的に虐待する方(浅見)』や『戦うことを日々求める元暗殺者(一二三)』といったおもしろい方が!』

葛木「おもしろくない」

『はい』

>>182
鬼山「医療技術を持っている能力者今どこにいる? 葛木くんが怪我をしているんだ」

『仲間想いで大変よろしいです。医療技術、また回復能力を持っている方はもうすぐショッピングモールに着くでしょう』

鬼山「あ、ありがとう!」

『いえ、ただその自己犠牲的な性格があなたを殺すことになるかもしれませんね。心配です』

鬼山「ハハ、ほっといてくれ」

『お二方、これで我々は失礼します。健闘を祈ります』

【残り80人】

【4日目:午前】

佐々木「ふぁ……おはようございます」

葛木「おはよう、佐々木さん」

鬼山「おはようございます」

葛木「さて、午前のうちは何をやろうか」

鬼山「さっきあの声に医療技術を持つ能力者の居場所を聞いたら、ショッピングモールだと言っていましたよ」

葛木「な、なんでそんなことを聞いたんですか?」

鬼山「い、いや、昨日、葛木くんの怪我が酷そうな気がして……」

葛木「あ、ありがとうございます」ジーン


葛木「さてと午前中の間は何をしよう」
↓2

葛木「協力関係にあるならここで情報交換をしていた方が良いな。安全な病院の中で情報交換をしあおう。どんな能力者にあったか教えあうんだ」

葛木「まず、佐々木さん……は、1日目の寝ている時間に俺の中に入っていったんだよな」

佐々木「は、はい」

鬼山「な、『中に』……『入った』!?」

葛木「じゃあさ、1日目の昼間に能力者には会っていた?」

佐々木「え……と」

直下コンマ下一桁判定
偶数:会っていた
偶数:会っていない

鬼山「近頃の若い人ってスゴいんだなぁ……」

佐々木「は、はい1人だけ……」

葛木「分かっていることだけでいいから教えてくれないか?」

佐々木「名前も名乗ってました。何て名前だったかな……?」

↓2(佐々木が会っていた能力者の名前、性別、年齢)

鹿島 女 17

>>193
佐々木「鹿島……っていうわたしより少し年上の……能力は分かりません」

佐々木「少し話をしただけなんです。最初はわたし自身戦いのことがよく分からなくて……」

佐々木「途中まで一緒にいたんですけど『次に会う時は敵になっちゃうかもね』と言っていなくなってしまったんです」

葛木「そうだったのか……」

佐々木「引き止めておけば良かったのかな……」

葛木「次は鬼山さん。あなたはここに来るまで何人かの能力者に会っていましたよね?」

鬼山「ああ、そうだよ。何人くらいだったかな……。何せ逃げ隠れしながらここまで来たから数は多くないんだけど」

直下コンマ下一桁判定
0:10人
987:4人
654:3人
321:2人

鬼山「実はさ。俺、佐々木の話に出た『鹿島』って子に会ってたんだ」

佐々木「ほんとですか!?」

鬼山「ああ。うん……えぇと、あの、実は、その」

葛木「攻撃、されたんですね?」

鬼山「そ、そうなんだ」

佐々木「……」

↓3(鹿島の能力)

草木を毒蛇に変える能力

>>200
鬼山「触った草や木を蛇にする能力だった。おそらくあの牙から出ていたものは毒。毒蛇にすると言った方が正しいかな」

鬼山「蛇に散々追いかけられんだ。でも、僕の能力は『身体を鋼鉄のように堅くする』もの。傷も付けられなければ、毒も入れられない。それに気づいたみたいで立ち去っていったんだ」

佐々木「……」

鬼山「あ、う、ご、ごめんね、佐々木さん!!」

佐々木「だ、大丈夫です。平気ですから! 他にどんな能力者に会っていたんですか?」

鬼山「え、あ、うん。それは……」

(↓2 鬼山が会っていた能力者の名前、性別、年齢)

珊瑚 25 男

>>206
鬼山「珊瑚とか言うやつだったな」

鬼山「性別は男、若い感じだ。そいつも……俺を襲ってきた」

↓3まで(珊瑚の設定)

葛木「そいつにも襲われたんですか……」

鬼山「ああ。あいつはヤバかった。2日目の夜、突然現れ、急に襲ってきたんだ(意味深)」

葛木「あっ……(察し)」

佐々木「(意味深)ってなんですか?」

葛木「(意味深)は(意味深)だよ佐々木さん」

鬼山「その時、奴は仲間を募っていたんだ。口ではうまいことを言っていたが俺は断った。ノンケだからな」

葛木「そして……」

鬼山「案外簡単に引き下がってくれたよ。少しおちこんでた」

佐々木「変な人もいるんですね……」

鬼山「こんなところ……だな。2人とも今も生きているかは分からないが」

佐々木「うぅ」

鬼山「い、いや、ま、まぁ、情報交換しておいて悪いことはないかなーってハハ、ハハ」

葛木「情報があることに越したことはないですからね」

鬼山「ハハ……」

【4日目:午後】

葛木「少し気になったですけど、鬼山さん」

鬼山「なんだい?」

葛木「なんでタンクトップなんですか?」

鬼山「それは……まぁ、その、だなぁ」

鬼山「ジムでトレーニングをしていたからだよ。用心深いからね、何時どこで襲われても応戦できるようにそういうのは欠かさなかったんだ」

葛木「へぇ! すごいなぁ」

鬼山「心は臆病なままなんだけどね、うぅ」

葛木(地雷を踏んだか?)

葛木「午後は何をしようかー」

↓2

ショッピングモールに行って食事
終わったら医療技術のある能力者を探す

>>220
葛木「ショッピングモールへ行こう。腹が空きすぎて忘れていたけど、4日間何も食べてなかった」

佐々木「案外生きていられるものですね」

鬼山「俺は雑草を食べていた。食べれるものと食べられないものと見分けることができるからな」

葛木「鬼山さん、後でそれ教えてください」

葛木「……で、食べ終えたら医療技術を持つ能力者を探しましょう」

佐々木「ではわたしは葛木さんの中へ」ヌルリ

鬼山(いいなぁ……)

ショッピングモールには確かに何人か人がいた。ここに戦意の色は見えず、ただ誰かしら何か食べ物を貪っているだけという光景が見られた。

葛木「モグモグ」

佐々木「もくもく」

葛木(佐々木さんいつの間に俺の身体から出て……)モグモグ

佐々木(人から栄養を頂くんじゃなくて、生身の身体で食べたかったんです)

葛木(直接脳内に話しかけるのやめて)

鬼山「もぐもぐ」

3人も喋ることを忘れ、気が済むまで食べ続けた。

葛木「ふぅ……」

佐々木「お腹いっぱいです!」

鬼山「はぁ~食べた食べた。一息付いたらその医療技術を持った能力者を探しに行こうか」

佐々木「そうですね。でも、どうやって見つければいいんでしょうか? 1人1人に『すいません。お医者さんですか?』と聞くわけにもいかないし……」

葛木「うーん。医療技術を持った能力者を探し出す方法、かぁ」

↓2

佐々木がわざと怪我をして周りに色目を使い助けを求める

>>228
佐々木「ワザと怪我してい、色仕掛けですかぁ!?」

鬼山「しっ。佐々木さんみたいな女の子が怪我を(したフリを)して倒れてたらほっときませんよ!」

佐々木「そうですか?」

葛木「その医療技術を持った能力者さんが良い人とも限らないんけど……」

鬼山「そ、それはとにかくやってみよう」

葛木「すいません……俺の為に……」

佐々木「じゃあ……」

佐々木「うわー、転んでしまったー」コケー

佐々木「いたいですよー」

佐々木「うわーん。お医者さんとかー来てくださーい」

鬼山「あ、誰か来ましたよ……」コソコソ

???「……」

直下コンマ下一桁判定
???は……
偶数:医者だった
奇数:医者ではなかった

YKK

>>231
???「医者じゃないけど……」

佐々木「あ、え、あ、はい!」

???「転んだのか?」

佐々木「は、はい。そうなんですけど!」

↓2(???の名前、性別、年齢)

>>233

>>234
櫻井「櫻井よ。よろしく。さ、捕まって」

佐々木「あ、ありがとうございます」

櫻井「あなた、1人?」

佐々木「え、いや、まぁ」

葛木「ねぇ鬼山さん」コソコソ

鬼山「いいですね……女の子2人が並んでて……」

葛木「そうじゃなくて」コソコソ

鬼山「はい?」

葛木「あの人がもし佐々木さんに攻撃してきたらどうするんです?」コソコソ

↓3まで (櫻井の設定)

鬼山「どうするって……そりゃあ助けますよ!」

葛木「ですよね! あれ? 2人がこっちに近づいて来ますよ」

鬼山「なんだか仲良さそうだね」

佐々木「葛木さん! こちら看護婦さんの櫻井さんです!」

櫻井「どうも。事情は聞いたわ。患者はあなたね」

葛木「は、はいっ」

櫻井「病院があると聞いたわ。行きましょう。手当てしてあげる」

葛木「ありがとうございます! いいんですか?」

櫻井「気にしないで。佐々木さんの頼みなら無駄にできないわ。だって私」

葛木「はい?」

櫻井「何でもない。早く行きましょ、暗くなるわ」

葛木「そ、そうですね! 俺案内します!」

――だって私、あの子気に入っちゃったんだもの

4人は病院へ戻った。病院にはやはり誰もいない。設備だけが揃っている。葛木らには全く使い方が分からないが、櫻井には馴染み深いもののようだった。

櫻井「へぇ……こんなものまであるのね。葛木くん、来なさい。手当てするから」

葛木「ありがとうございます……いてて」

櫻井「我慢なさい」

鬼山「俺も怪我すれば良かった」

佐々木「とにかく優しそうな人で良かったですね! 頼もしいです!」

【葛木の体力が2回復】

【4日目:夜】

葛木「Zzz」

鬼山「ぐぅ」

佐々木「葛木さんも鬼山さんも先に寝ちゃいましたね」

櫻井「そうね、ふふっ」

佐々木「櫻井さん? なんだか嬉しそうですね」

櫻井「そうね、嬉しいわ」

佐々木「わたしも嬉しいです! 仲間が増えて心強いですし! 1人は……寂しい」

櫻井「そうね、1人は寂しいわ。私はあなたを1人になんかさせない」ギュッ

佐々木「さ、櫻井さん?」

櫻井「ね、佐々木さん。あなたの能力を教えて。これからあなたと協力する為に、ね」

↓3(櫻井の能力)

佐々木は櫻井に能力を教えた。櫻井の真意も知らずに――

櫻井「佐々木さん。ね、私ともっとイイところへイきましょ……」ギュッ

佐々木「え? イイところ?」

櫻井「こんな男共置いてさ。ね?」

佐々木「え、あ、わたし、あの」

櫻井「ダメ?」

佐々木「わたし……4人でいた方が良いと思うんです。敵は怖いし『仲間』が多い方がきっと」

櫻井「仲間、ね。分かったわ」

櫻井「それなら」

コンマ下一桁判定
↓1(櫻井の体力)
↓2(櫻井の精神力)
↓3(葛木:6以上で異常を感じ、起きる)
↓4(鬼山:4以上で異常を感じ、起きる)

櫻井の体力:5/5
   精神力:2/2

↓1(鬼山の体力)
↓2(鬼山の精神力)

鬼山の体力:8
   精神力:1

深夜、葛木、鬼山の2人は目を覚ます。

葛木「佐々木さんが……いない!」

鬼山「櫻井さんも!」

胸騒ぎがする。何か嫌な予感が当たってしまいそうな、そんな気がした。

葛木「トイレに行っていた、なんてオチじゃないですよね?」

鬼山「ええ、探しましょう。まだ遠くには行っていないはず」

葛木「夜だから外は危険だ。攻撃されたことも考えて2人で行きましょう」

鬼山「え、ええ。心強い。しかしどこから探そうかな?」
↓2

鍵のある個室

>>266
葛木「鍵のある個室がありましたよね。あそこに行ってみましょう」

鍵の付いた個室まで行くと磨り硝子越しに灯りが付いていているのが見えた。

葛木「こじ開けますか?」

鬼山「急に襲われたら……。そして、彼女たちがここにいるかは分からないよ」

↓3(鍵を破壊しこじ開けるか、別の場所へ行くか選ぶ。こじ開ける場合が誰がどのように、別の場所へ行く場合は場所を指定)

葛木「鬼山さん、能力をお願いします!」

鬼山「わ、分かった! ふんッ」

鬼山が異能力を使い身体を硬化させる。元々力の強い彼をさらに強化させるこの能力。強引にドアをこじ開けることなど簡単だった。

鬼山「能力の効果が切れる前に先に部屋の中を見てくるよ!」

鬼山が部屋の中へ先行する。能力の効果がある間はどんな衝撃であろうとも防げるからだ。部屋の中は既に誰もいなかった。

鬼山「部屋には誰もいないよ! でも、天井に大きな穴が空いている! きっとそこから!」

天井には円形の穴が空いていた。穴から空まで見えることを考えると、ここから屋上まで抜けて脱出したと推理できる。

葛木「でも、ダミーの可能性だってあるかもしれない。どこへ行けばいいんだ?」

↓2

鬼山「そ、そんな……」

屋上には誰もいなかった。屋上から見える地上は暗すぎて何も見えない。 何もかも遅かった、2人はもう病院内にはいない。

葛木「櫻井……あの人が佐々木さんを! 早く助けに行かなきゃ!」

鬼山「今は……ダメだ。夜は危険すぎる。朝になってから探しましょう。『声』に聞けば分かるかもしれない」

葛木「く……」

【5日目:朝】

『皆さん、おはようございまーす!』

葛木「……」

鬼山「……」

『元気がないですね。おはようございまーす!』

葛木「……」

『なんかすいません』

『それでも強引に進行しますよ。昨日の脱落者人数を発表します』

直下コンマ一桁判定
↓1 偶数:『昨日脱落した人はいませんでしたー。残念』
 奇数:『〇〇人でーす』
↓2 (↓1が奇数だった場合、コンマ下一桁(0は10人とする)人の脱落者が発生する)

『脱落者は5名でしたー。皆さん頑張りますね~』

『残り75人! 4分の1が死亡した今、新しい戦いを作るのはあなたですよ。頑張りましょう』

葛木「……」

鬼山「ハァ……」

『えーと、質問ございましたら』

↓2(葛木の分)
↓3(鬼山の分)

>>281

葛木「櫻井の能力を教えてくれ。あいつの能力を知る必要がある」

『櫻井さんの能力ですか? 彼女の能力はですね、『トーテムポールを召還する能力』ですよ』

葛木「それで天井に穴を開けたのか……!」

『お仲間を助けに行くのですか?』

葛木「ああ、そうだ」

『自分の命は大切にした方がいいですよ』

>>283
鬼山「佐々木さんと櫻井さんの安否を教えてくれ!」

『あぁ、あなたも助けに行く感じですか? 2人とも無事ですよ。佐々木さんは今眠っているみたいですけど』

鬼山「あぁ、ありがとう」

『友達ごっこもいいですけど、今は戦いの真っ最中ですからね。自分の命を大事にしてください』

『では、我々はこのへんで失礼しますね。健闘をお祈りします』

葛木「さぁ、鬼山さん」

鬼山「ああ、分かってるよ」

【残り75人】

【5日目:午前】

葛木「佐々木さん……」

葛木「時間は思ったよりないかもしれません」

鬼山「準備は整えた方がいい」

葛木「俺たちの居場所を他の能力者に教えられているかもしれません。病院はもう安全な場所ではない」

鬼山「そうだね。急がなければ。何から始めようか?」
↓2

葛木「ショッピングモールへ向かおう。2人だって食糧確保は必要のはず」

鬼山「そ、そうだね。行ってみよう」

葛木「俺の予想が当たっていればいいけど……」

直後コンマ下一桁判定
0:「ほほ」
9、8、7、6:能力者に遭遇
5、4、3、2、1:鬼山「ふぅ、誰にも会わなくて良かったー」

ショッピングモールの駐車場まで来た時、1人の能力者が立ちふさがる。

???「……」

鬼山「ひ、ひぃッ」

葛木「おい。今の俺たちにお前と戦っている暇なんてないんだ」

???「……」

葛木「退け」

↓2(???の名前、性別、年齢)

セガール「……」

葛木「退けって言ってんだろ!」

鬼山「あの……葛木くん。この人外国人みたいだよ」

葛木「だから!?」

鬼山「ひぇっ! い、いや、だからさ、その、言葉が」

葛木「ハッキリ言ってくださいよ!」

鬼山「いや、あの、わ、言葉がさ、通じないんじゃないかなーと思って」

葛木「……」

葛木「……」

葛木「あっ」

セガール「?」

↓3まで(セガールの設定)

セガール「日本語、少し、話せますよ。私、セガール。あなたと戦いません」

葛木「セガール……さん?」

セガールはあまり上手ではない日本語で少しずつ話始めた。聞くところによると、彼は元いた世界で英会話の教師をしていた。授業をしていたはずが、いつの間にやらここに来ており毎日能力者に追われ大変な思いをしたのだそうだ。

セガール「私、能力、もらいました。メモ、あります。でも、メモが日本語で書いてあった。だから、読めないのです」

鬼山「なるほど。セガールさんは、今の自分の能力が分からないのですね?」

セガール「はい! そうです! できれば、読んでいただきたいデス」

渡されたメモに書いてあったセガールの能力は――

↓3(セガールの異能力)

『足場をベルトコンベアのように動かす能力
有効範囲は自分の位置から半径50メートル以内の足場
有効範囲内なら複数のベルトコンベアを設置可能
ベルトコンベアの最高速度は現時点の自分が走って出せる最高速度まで』

葛木「ということです」

セガール「ナルホド?」

鬼山「分かってるのかなぁ」

セガール「なんとなく、ネ。ここで会ったのも何かの縁、私もショッピングモールに行きたかったから着いていきマス」

葛木「あ、お願いします」

ショッピングモールの自動ドアは何故か開かなかった。

鬼山「あ、開かない!」

葛木「何でだ!? 昨日までは普通に動いてはずなのに!」

葛木「おい、誰か! 誰かいないのか!?」

セガール「すいませーン!」

葛木「反応がないな。鍵のついたドアのように壊してしまおうか?」

↓2

鬼山「一思いにぶち壊してしまいましょう。お二方、ガラスが飛び散ります。少し下がっていてください」

葛木「セガールさん」

セガール「下がりマスよー」

鬼山は硬化した拳を強化ガラス張りの自動ドアに当てる。ドアは粉々に吹き飛び――

ビーッ、ビーッ、ビーッ

葛木「防犯装置だ! 人が集まるぞ! モール内のどこかに隠れるんだ!」

モール内。薄暗い部屋で2人の男女が話している。

一二三「ほほ、櫻井ちゃんよー」

櫻井「なによ」

一二三「全員殺して来いって言われたんじゃないのー?」

櫻井「そうね」

一二三「でも、お持ち帰りしちゃったみたいじゃのー。怒られなかった?」

櫻井「彼女の有用性を教えてあげたら黙ったわ。今は触れることさえ叶わないけど。もう少し調教すれば……」

大型ペット用の檻には、佐々木が閉じこめられていた。今は櫻井が飲ませた薬が利いて眠っているが、目を覚ました時に自分が置かれている状況に気づくだろう。

一二三「この娘、自分より精神力の低い相手を操れるんだよねー。厄介じゃな~い? 殺していーい?」

櫻井「トーテムに突き殺されたいの?」

櫻井「この子の心を少しいたぶれば操られることなんてないわ。それどころか身体能力も跳ね上がる」

一二三「ほほほ、いいドーピングじゃなーい」

櫻井「私、この子と1つになるの」

↓2 (葛木らがモール内で隠れる場所)

映画館

>>314
モール内に併設された映画館。中は薄暗く、人の声もしないので静かだ。

葛木「佐々木さん……」

鬼山「おーい! 佐々木さーん!」

セガール「あなた方は佐々木さんという方を探しているのデス?」

葛木「はい。そうなんですが……」

突然、後ろから感じたのは殺気。立っていたのは1人の老人。葛木はこの感覚が初めてじゃないことを悟る。

一二三「ほほ。案外お早い到着だねー。坊主、肩はまだ痛むかい?」

葛木「↓3」

佐々木と櫻井の居場所を問いただす

>>318
葛木「佐々木さんと櫻井の居場所を教えろ……」

一二三「映画館の奥だよ」

葛木「は?」

一二三「ほほ、簡単に教えすぎって思った? どうせここで死んじゃうんだしさ、ちょっと教えてあげたのよん」

一二三がそう言いながら、取り出したのは小石。数にして数十個。ポイッと上へ向けて放り投げる。

鬼山「空中に留まっている?」

葛木「知っている、あの感じ……」

セガール「なんデスかな?」

葛木「皆! 避けろ!」

一二三「『5の4』」

コンマ下一桁判定
↓1(セガールの体力)
↓2(セガールの精神力)
↓3(葛木:5以上で回避)
↓4(鬼山:5~7で能力で防御。8以上で回避)
↓5(セガール:3以上で回避)

セガールの体力:5
     精神力:2

小石は速度を増し、避けることができない。葛木の脇腹をかする。バランスを崩し、倒れ込んだ。

葛木「ぐ……は。早すぎる! 鬼山さん!」

鬼山「こっちは大丈夫だ!」

セガール「私も大丈夫デス!」

一二三「まさか仲間が3人にもなってるとはねー。ワシ、知らなかった」

一二三「でもね、次は当てるよ」

セガール(ふむ、先ほど石を発射する時に言っていた言葉はこの場所の座標。と、すれば先ほどの『5の4』というのは的を1つと考えて発射したもの)

セガール(ベルトコンベアを使って座標を狂わす。私の異能力が……彼らを救うことができるのではないか?)

葛木「クソ……反撃のチャンスを作るにはどうすれば!!」
↓3

硬化した鬼山の後ろに二人が隠れる
ベルトコンベアで一二三を引っ張ってきて硬化した鬼山が殴る

>>329
セガール「ミスター鬼山、私に良い考えがあります」

鬼山「な、なんですか?」

セガール「ミスター鬼山、私がヤツを引き寄せます。あなたは能力を使って構えているだけでいい」

鬼山「は、はいっ」

セガール「私も能力を使うのはこれが初めて。成功する確率は五分五分ですが」

鬼山「やってみる価値はあります!」

葛木「あ、あの、俺は」

セガール「行きますヨ!」

コンマ下一桁判定
↓1(一二三の体力)
↓2(一二三の精神力)
↓3(この作戦、偶数:成功 奇数:失敗)

一二三の体力:5
    精神力:3

セガール「ミスター葛木は隠れていてください!」

葛木「お、おう」

一二三「じゃ、第二派撃っちゃおうかなー」

一二三が懐から小石を取り出した瞬間。床は動き出した。

一二三「お、お、ッ!!」

鬼山はただ構えて、ヤツの身体が来るのを待つだけで良かった。コンベアに乗せられる事で充分スピードは増す。

一二三「ぐっ」

一二三の腹に鋼鉄の拳が刺さった。その瞬間ベルトコンベアは止まり、血を吐き吹き飛ぶ。

【一二三の体力が4減った 1/5】

一二三「……ほほォッ!!」

【5日目:午後】

櫻井「これくらいでいいかしら、気分はどう佐々木さん」

佐々木「う、うぇッ……う……ェェッ」

佐々木は拷問を受けていた。しかし、檻の中で短時間のうちに衰弱させることは櫻井1人ではできない芸当だ。

櫻井「佐々木さん、あなた檻に入れられてもよく我慢したわ。その精神力は私がいくら痛みを与えても減らなかった。むしろ逆効果だったかも」

櫻井「だから毒が必要だった。ね、鹿島さん」

鹿島「……」

櫻井「毒蛇、これでも調整してもらった方なんだけど」

佐々木「うッ……うッ」

↓3まで(鹿島の設定)

鹿島「マジうけるわ」

ギャル風の少女、鹿島は髪をかきあげ毒に苦しむ佐々木を嘲笑う。

櫻井「ねェ、あなた。あなたもこっち側のグループに入らない? あなた強いし、『あの方』も好きになってくれるわ」

櫻井「不潔だし好みじゃないけど、私は」

鹿島「ハ? あたしはどっちにも入らないよ。でも、今回はこっち側に付いてるだけ。強いし」

鹿島は自分の首に巻きつく蛇を撫でた。

鹿島「この子の方が人間よりずっと従順だし、冷静」

この子、というのは毒蛇をさすようだ。

鹿島「櫻井。この娘、もう使えるよ」

櫻井「目上の大人には『さん』をつけなさい。いいわね」

櫻井「……さぁ、佐々木さん。私と1つになって。あの困ったおじいさんを助けに行きましょう」

佐々木「うぅ……」

櫻井は佐々木に手を伸ばす。

櫻井「やっと触れるわ」

一二三「まだ、だ」

一二三はフラフラと立ち上がり間合いを取ろうと歩きだす。足元は覚束ない。

一二三「まだ……」

ショーケースのガラスを割り、手が血だらけになるまで握った。そして、上へ向かって放り投げる。

一二三「飛べ!! 『5の4』ンン!」

セガール「座標にしか飛ぶことのないあなたの攻撃、見切りましたヨ!」

セガール、葛木、鬼山の足場が素早く動き攻撃を避ける。

一二三「く、クソォ……」

櫻井「役立たずの老いぼれはさっさとお逃げなさい」

一二三「そ、その声は」

鬼山「さ、櫻井さん!!」

葛木「↓3」

葛木「裏切ったのか!? 佐々木はどうした!!」

櫻井「裏切った? いいや、裏切るも何も最初から君たちを全滅させることが私の目的だよ?」

櫻井「ただね、佐々木さん彼女に一目惚れしちゃったんだ。殺すのが惜しくなった。だからちょっと近付いただけだよ」

櫻井「佐々木さん? 今は私のここだよ」

櫻井はトントンと胸を叩く。

櫻井「私を倒すことはできるかな? 私を殺せば彼女も死んじゃうね。彼女は自力で私から出られない。1つになっちゃったんだぁ」

鬼山「ひぃッ」

葛木「どうにかして佐々木さんを助けないと……。しかし、どうすれば」

↓3

ならあんたを気絶させる、
その後で佐々木さんを引っ張り出す

>>351
葛木「ならアンタを気絶させる。その後、佐々木さんを引っ張り出すんだ」

櫻井「やれるものならやってみなさい。手始めに殴りかかってみたら!」

葛木「言われなくても……うらぁッ!」

挑発に乗って殴りかかろうとした葛木を櫻井はヒラリとかわす。佐々木を取り込んだことで身体能力、反射神経は格段に上がっているのだ。

櫻井「出なさい、トーテム!」

櫻井の言葉と共に葛木の足下から勢い良く出現するのは巨大なトーテムポール。突き上げられ葛木は天井に叩きつけられた。

葛木「う゛ッ!?」

【葛木の体力が2減った】

葛木(ク……ソ……このままじゃ……死んじまう。『穴』、『穴』さえあれば)

↓3

割れたショーケースの『穴』から唾液を櫻井の目に向けて飛ばす

身体強化は佐々木が操ってるとき限定じゃない?

>>359
悲しくなった

>>357
葛木(割られたショーケースの穴から唾でも飛ばせれば……そんな射程距離はないか)

葛木(他の『穴』……開けられそうな『穴』……鬼山さんに硬化してもらって壁や床を殴って『穴』を作れば)

葛木(映画館にある俺が飲み込めそうなものを探せば……。そうだ、あのじいさんが投げたガラス。あれなら!)

葛木(しかしどうやって……)

櫻井「さぁ考えてる暇わないわよ!」

セガール「危ないっ!」

櫻井がトーテムポールを出そうとした瞬間、セガールが葛木の足場をコンベアにし、引き寄せた。

葛木(足場を動かす……。そうだ!)

葛木「鬼山さん、床に穴を何個か空けてください!」

鬼山「ど、どうするつもりかは分からないが……ああ、分かった! ぶん殴って開けてやる!」

櫻井「頭でもおかしくなったのかしら」

鬼山「うおおおッ」

葛木「そして……俺が尖ったガラスを飲み込めば……んぐッ」

鬼山の硬化した拳で開けた穴からは鋭利なガラスの刃が飛び出す。

葛木「ハァ、ハァ、セガールさん。ガラスの刃を櫻井へ流してください。できるだけ動きを悟られないように!」

セガール「分かりましタ!」

櫻井「足を切られてしまうし、迂闊に動けないというのはあるわね……。でも」

葛木「ぐッ、ぐッ、うヴッ」

櫻井「大丈夫かしら?」

葛木の喉は切り裂かれ、口から血を流し続けている。破片とは言っても大きな物。血の量は増し、視界が歪む。

【葛木の体力が2減った】

葛木「お……れ……の゛……心配を゛……しで……いる場合…………か?」

櫻井「なに?」

時間は稼いだ、はずだ。コンベアを流れていたのはガラスの突き出た穴、だけじゃない。

鬼山「うぅ……ッらァッ!!」

鬼山はコンベアによって背後に回り込んでいた。鋼鉄のパンチが女性と言えど容赦なく降りかかる。

櫻井「あ゛がッ」

【櫻井の体力が3減った 2/5】

葛木「……」

葛木「…………」

【6日目:朝】
気が付くと葛木は病院にいた。

鬼山「セガールさん、葛木くん起きましたよ!」

葛木「……」パクパク

セガール「細かいことは気にしないで。助かったんですヨ、君は」

鬼山「血は能力を使って穴から吐き出していたみたいだよ。ガラスは転送していたおかげで内臓まで傷つけなかったんだ。骨は折れてるけどね……」

葛木「……」パクパク

セガール「ミス佐々木を呼んで来ましょうか?」

葛木「……!」パクパク

セガールのスーツの裾を必死に掴む。

セガール「細かいことは気にしてはいけませんヨ。ミスター葛木」

葛木「………………ぇ゛!!」パクパク

鬼山「葛木くん! 無理しちゃ駄目だ!」

葛木「…………え゛!!」パクパク

セガール「ミスター葛木!」

葛木「゛…………゛の゛……こ……え゛」

佐々木は櫻井から無事に解放された。目覚めた葛木を見た佐々木はただただ彼を抱きしめ謝り、泣いた。

佐々木「……葛木さん」ヌルリ

葛木(慣れたな、この感覚にも)

佐々木『ここでならお話できると思って』

葛木(あ、謝るのは無しですよ。俺が勝手にやったことだから)

佐々木『でも』

葛木(佐々木さんを仲間だと思ったから、助けに行ったんです。それだけです)

葛木(俺、今晩病院出ようと思うんです。皆には内緒ですよ?)

佐々木『そ、そんな』

葛木(俺がいても足手まといになるだけだし。やっぱり1人で戦えるくらい能力使えるようにならないと!)

佐々木『……』

葛木(佐々木さんの顔を見ちゃうと考え直したくなっちゃうなー、なんて)

佐々木『……わたしはイヤですから』

↓3(その夜、葛木が出した結果は―― ※『病院から1人出て行く』場合、葛木は……)

死んで主人公交代か……

>>372
葛木(囮か……どうせ死ぬなら囮になって……。皆を逃がして……)

葛木(結局出て行きたくない。というのが本音だな。長く居すぎたし、慣れすぎた)

葛木(仲間がいるって居心地いいんだなぁ)

次の日、葛木がまだ病院にいることに佐々木は大いに喜んだ。

直下コンマ一桁判定(6日目分)
↓1 偶数:『昨日脱落した人はいませんでしたー。残念』
 奇数:『〇〇人でーす』
↓2 (↓1が奇数だった場合、コンマ下一桁(0は10人とする)人の脱落者が発生する)

【6日目:夜】

葛木(なんだかゆっくり眠れそうだ……)

『ちなみに6日目の脱落者はなしでしたー。残念』

『しっかしあの葛木さん、しぶといですねー。死にそで死なない』

『あんな使い勝手の悪い能力でよく戦いました』

『これだから面白いんですよー』

【残り75人】

『せっかくですから6日目の朝に佐々木さん、鬼山さん、セガールさんが私にした質問も見てみますか?』

↓1(佐々木の分)
↓2(鬼山の分)
↓3(セガールの分)

能力は変更可能か

喉を治せる人は何処かにいないか

他人の質問でいい質問だと思ったのは何か

時間は戻って【6日目:朝】
>>380
佐々木「能力は変更可能なんですか?」

『できませんね。そういう能力を持っている人なら……。いえ! なんでもありません』

>>381

鬼山「葛木くんがかわいそうだ。喉を治せる人はいないのか?」

『そうですね。あなた方が見つけられなかったそれなりの医療技術を持った医者の能力者、回復させる能力を持った人もいます』

鬼山「そ、それなら!」

『ですけどねぇ。需要が高いんですよ、そういう人達は。参加者ほぼ全員その人を探しているんです』

『早い者勝ちです。早く捕まえたもん勝ちですよ』

>>382

セガール「他の参加者の質問でいい質問だと思ったものは何ですか」

『いい質問ですね。我々は戦いが面白い状況になるのであれば、どんな質問にだって答えるのです』

『あの方はすごかった。『生存者全員の名前、性別、年齢と能力を教えろ』。スケールがデカい!』

セガール「そんなことをして何をするつもりなのでしょう」

『簡単です。あの方は誰より『自分1人だけ生き残る』為に、全員を殺すつもりなのです!』

『膨大な情報量です。我々はあくまで口頭でしか情報を伝えられないので苦労しましたよ』

セガール「教えたのデスか!?」

『面白いので』

セガール「その人は……我々を」

『参加者の中でただ1人知り尽くしているでしょうね』

セガール「恐ろしい……」

『では、我々はこれで』

【7日目:朝】

『皆さん、おはようございまーす!』

葛木(……)

『葛木さんは災難でしたねー。お気の毒ですが、今日も頑張って生きましょうね~っ』

葛木(……うるさい)イラッ

鬼山「葛木くん無理しないで!」

『葛木さんの心の声はバッチリ聞こえているので大丈夫ですよ』

葛木(何が大丈夫なんだ……)

『大丈夫なものは大丈夫なんですよ。前日の脱落者の発表しまーす』

直下コンマ一桁判定
↓1 偶数:『昨日脱落した人はいませんでしたー。残念』
 奇数:『〇〇人でーす』
↓2 (↓1が奇数だった場合、コンマ下一桁(0は10人とする)人の脱落者が発生する)

訂正します。6日夜に発表された脱落者は5日目のものでした。ごめんなさい。

『脱落者はいませんでしたー、どうしたのでしょう?』

『戦わなければ生き残れませんよ!』

『……』

『はいっ、何か聞きたいことや知りたいことがございましたら!』

↓1(葛木の分)
↓2(佐々木の分)
↓3(鬼山の分)
↓4(セガールの分)

体力と精神力の詳しい回復方法について

能力を変更できる能力者は今どこにいて、どのような方針をとっているか

一番強いと思う能力者の名前と性別と年齢と能力

危険人物の名前と容姿と能力

>>394
葛木(疲れた……)

『そうでしょうねぇ』

葛木(心を落ち着ける方法やら体力を回復させる方法なんて……教えてくれないんだろu)

『教えますよ。体力は食べ物を食べることで回復します。精神力は夜に、能力者の奇襲が発生しなかった場合回復します』

『処理を忘れているかもしれないので、その時は教えてください』

葛木(誰と話しているんだ?)

>>395
佐々木「能力を変更できる能力者って今、どこにいるんですか?」

『ご自分の能力がご不満ですか?』

佐々木「いえ、そうでは……」

『いいでしょう。その方は現在ショッピングモールにいます。現在生存者の7割がそこを拠点としているので見つけることは難しいでしょうが……』

佐々木「そして、その人はどんな方針を取って活動をしているんですか?」

『方針は兎も角、その方はあなた達の……』

コンマ下一桁判定
偶数:『味方になってくれるかもしれませんね』
奇数:『敵になるかもしれませんね』

佐々木「そんな……」

『気を落とさずに、説得できるかもしれませんよ!』

>>396

鬼山「一番強いと思う能力者を教えてくれ」

『その方と……戦うんですね』

鬼山「ああ、俺はそいつに勝って……その、あの」

『急に自信がなくなりましたね。どうしました?』

鬼山「じ、自信を付けたいんだ……自分に。大したことないよな……」

『いいえ、実に面白いです! 戦う意志が感じられます。教えてあげましょう』

↓2(能力者の性別、名前、年齢)
↓5(ぼくのかんがえたさいきょうののうりょく)

『名前は黒峰、29歳。能力は、自分の身体能力が『元々の身体能力×ここに来てから経過した日数』になるというもの』

鬼山「現在は6倍ということか……」

『健闘を祈ります』

>>397
セガール「危険人物の名前と容姿、そして能力を教えてくだサイ」

『今日は皆さん個人情報聞きまくりますねー』

セガール「そういう人を警戒しておいた方がいいからネ」

『まぁ、いいですよ。教えます』

↓2(危険人物の名前、性別、年齢、容姿)
↓4(危険人物の能力)
↓6(危険人物である理由)

『名前は久我。10歳の女の子です。褐色の肌を持ち、名前とは裏腹に日本人離れした見た目です』

セガール「こ、子供!?」

『能力は、自身の半径50m以内ならどこでも一瞬で移動できるというもの』

セガール「そ、その子が何故危険人物だと言われているのですか?」

『カニバリストなのです。知っていますか? 人間の肉を……』

セガール「なんと……恐ろしい」

『参加者から見れば危険人物ですかね』

『それでは私はこのあたりで失礼します』

『質問の情報量が多くて疲れました』

【残り75人】

【7日目:午前】

佐々木「わたしが葛木さんが言いたいことを代弁します!」

葛木『佐々木さんの能力のおかげでコミュニケーションに苦労しないで済むよ、ありがとう』

佐々木「あっ、ありがとうなんてそんな! 当然のことですよ! な、仲間なんですから!」

鬼山「でも無理はし過ぎるなよ、葛木くん」

セガール「私の能力、キミを守れますからネ!」

葛木『そんなに気を使わなくても……。しかし、午前の内は何をしようか』

↓2

>>423
佐々木「ご飯を食べて安静にしてましょうよ!」

鬼山「食料はモールからたくさん持ってきていたんだ」

鬼山はどこからかリュックを持ってきて開けてみせた。

葛木『こんなに食べ物が……!』

鬼山「食べられる内に食べよう! そうすれば元気になれるさ!」

葛木『ありがとう……ありがとうございます……』

セガール「……ミスター葛木、泣いているのですカ?」

葛木『ハハ……少し』

葛木の目から自然と涙が出た。こんな殺伐とした状況なのに、仲間がいて仲良く食事ができる。固形の食べ物は飲み込むのも辛いが悟られないように、できるだけ平気なフリをして笑って食べた。

【体力が2回復】

【7日目:午後】

鬼山「ごめんよ、葛木くん……。喉の状態も考えずに、無理やり食べさせちゃって……」

葛木『いえいえ、お弁当おいしかったですよ』

佐々木「辛い時は言ってくださいね! わたし、なんでもしますから!」

鬼山「そう言ってもらえると嬉しいよ」

セガール「さて、腹ごしらえもしたところですし、午後は何をしますカ?」

↓2

佐々木(葛木さんの喉はわたしのせいで……)ヌルリ

葛木(急に体から出んといて)

佐々木「鬼山さん、セガールさん、ちょっと来てください……」

鬼山「はい?」

セガール「なんでショう?」

葛木(何話してるんだろ)

セガール「ミスター葛木。天気もいいですし、少し散歩に出かけましょう」

葛木(い、いや外には能力者がいるかもしれないし……)

佐々木「そ、そうしましょう? ね、葛木さん?」

鬼山「そうですよそうですよ!」

鬼山(回復系の異能力を持つ能力者を探しに行くなんて、本人には言えないもんなぁ……)

セガール(あまり上手な誘い方ではありませんが……)

佐々木「ね! 気分転換に行きましょう!」

葛木(……)ウン

佐々木「早速出発しましょうね! どこまで散歩に行きましょうか!?」
葛木(決めてないのかよ!)

↓2 行き先

軍事施設

>>435
無人の駅の入り口には『残念ながら電車は来ません』と書かれた貼り紙が張られていた。中には入れるようだが、電気も通っていないため薄暗く気味が悪い。

葛木『駅なんてあったのかぁ』

セガール「私は気づいた時にはここにいました。私がここから去った後も色々あったようですネ」

駅の壁は所々、重機がぶつかったかのように崩れていた。

鬼山「能力者同士が戦った後、ですかね?」

佐々木「そうかもしれません……。さ、散歩なので少し周りを歩きましょうね!」ヌルリ

直下コンマ下一桁判定
0:???「その能力変えてあげよう」
987:佐々木「す、すいません! あなたの異能力って……回復系ですか!?」
654321:敵能力者襲来(コンマの数だけ人数が……)

能力者たち「……」

駅の裏側まで回って来た時、能力者らがどこからか現れた。人数は5人。獲物を見つけたようなその表情。葛木に味方してくれるような相手ではないことは分かる。

能力者1「黒峰さんが言っていたのはこいつらだな」

能力者2「そうみたいだね。5対4か。ふーん」

能力者3「勝てるんじゃね? あいつら戦闘に使える能力持ってるの1人しかいないみたいだし」

能力者1「一二三爺さんと櫻井を倒した相手だ。油断するなよ」

能力者4「リィィィダァァァぶんじゃぁぁねぇぇぇ」

能力者5「……。どうでもいいが、女は殺すな。櫻井が欲しがっていた」

葛木『ま、マジかよ……』

佐々木「逃げようがありませんよ!」

セガール「倒すまでデス。ミスター葛木は無理をせずに下がっていてくだサイ」

能力者4「弱ってるのはどいつか分かってるんだからよォォォォ。逃げたってェ無駄なんだよなァァァ」

葛木『セガールさん。お、俺もやれるだけやりますよ。自分で決めたんだ』

セガール「……止めませんよ」

↓5まで(能力者達の名前、性別、年齢、能力。 ※設定も3つ程あれば尚良い)

(コンマ下二桁目が体力、下一桁目を精神力とする。 ※0は10とする)



17

分身を作れる(最大三体まで)
本体以外は実体を持たず触れられると消える

ビビり
坊主
足が速い

【体力】
葛木 体力:4/8 精神力3/4

佐々木 体力:3/3 精神力8/8

鬼山 体力:8/8 精神力1/1

セガール 体力:5/5 精神力2/2

釜瀬 体力:2/2 精神力:9/9

対馬 体力:3/3 精神力:7/7

貫井 体力:1/1 精神力:1/1

榊 体力:6/6 精神力:10/10
↓(後1人分お願いします)

幾島、女、22
影に潜れる(ただし本体が動いてれば一緒に動いてしまうし、影の範囲でしか動けないから影が途切れている別の影への移動はできない)
強い男が好き、清楚系ビッチ、頭は悪い

5人は葛木達ににじり寄る。

能力者1(以下釜瀬)「見逃すつもりはないぞ。全員潰すのが命令だ」

太った金髪の男、釜瀬はコンクリートの壁をコツコツと叩きながら指示した。叩かれた壁の材質はゲル状になり、ぬるりと地面へ滴った。

能力者2(以下貫井)「はい。ごめんね。おじさんた……!」

佐々木「貫井……ちゃん? あなた……」

鬼山「佐々木さん! この子知っているんですか!?」

佐々木「あ、あ、う。後で、後で話します!」

釜瀬「貫井、お前のその能力で弱らせろ。それから仕留める」

貫井「……ごめんね」

現れた能力者軍団の最年少、貫井は佐々木の顔を見ないように目を瞑った。

釜瀬「貫井の能力は強力だ。暴走したら……対馬」

釜瀬は痩せたにやけ面の男に目をやった。

能力者5(以下対馬)「どうでもいいが、幼女を殺すのは気が引ける。フ、ヒヒ……。もうすぐ貫井……たんの能力が来るぞっ」

セガール「皆さん! な、なんだか分かりませんが逃げるのデス!」

コンマ下一桁回避判定。回避失敗の場合、体力、精神力がそれぞれ1減る
↓1(葛木:5以上で回避)
↓2(佐々木:4以上で回避)
↓3(鬼山:6以上で回避)
↓4(セガール:7以上で回避)

はい

貫井の背後から現れたのは、何か分からない靄のようなものだった。

セガール「まるで、恐怖の塊が飛んでいるようデス!!」

葛木(当たったら……ヤバい!)

葛木がふと佐々木の方を見る。異変はすぐに分かった。

佐々木「鬼山さん! 鬼山さん!」

鬼山「う、あ、あぁ……あ」

佐々木が必死に鬼山を揺り起こしていた。鬼山は白目を向き、涎を垂らし倒れている。

能力者4(以下御影)「いぃィやッたァァァーッ! あのムキムキ『発狂』しやがったぜェェェ!」

能力者3(以下榊)「ああなればもう助からなくね? さすがじゃね、貫井ちゃん」

貫井「い、イヤ……。また……」

佐々木「なんで……なんで……」

鬼山「」

貫井の能力は相手の生命力や精神力を衰弱させるというもの。精神力が元々弱かった彼にはこの攻撃自体が致命的なものだったのだ。精神が完全に崩壊した鬼山はあっけなく――

【鬼山 精神力0/1】

――死んでしまった。

貫井「イヤァァァァァァッ!!」

佐々木「鬼山さん! 鬼山さ……うぅッ……」

釜瀬「次は女だ。貫井」

葛木(クソッ! どうやって戦えば……)

貫井「……いや」

本来、彼らのグループで敵を倒すことを躊躇し、能力を公使することを拒否した能力者は粛清することになっていた。

釜瀬(このガキも、強力な能力を持った奴。粛清したところで黒峰さんに逆に殺されるだけだ)

釜瀬「分かった、俺がやる。対馬、全員を連れて飛べ」

対馬「どうでもいいが、貫井……たん大丈夫か?」

貫井「……イヤ……イヤ」

対馬が退避したことを確認した釜瀬は地面に手を当てた。アスファルトがだんだんとゲル状になっていく。

釜瀬「地面『のみ』をゲル状に変えた。比重の大きい建物はお前らを押し潰す。『液状化現象』だ」

セガール「このままでは戦えない。ミスター鬼山が死んでしまった今、ミスター葛木、ここは一旦退きましょう」

葛木(く……そッ! 俺がもっと戦える能力だったら!)

葛木の言葉を代弁してくれる佐々木は、鬼山の亡骸にすがりついて泣いている。声が出ない葛木は精一杯体を動かしてジェスチャーで伝える他ない。

葛木(声が出れば……!)ジタバタ

セガール「ミスター葛木、時間がありません! 退きますか? それとも何か作戦はありますか?」

葛木(俺が今飲み込めるもの……といえば『空気』『ゲル状になったアスファルト』、くらいか。穴は……『駅の壁に開いた穴』。他には……『崩れた建物に開いた穴』、『駅のフェンス』にも穴が空いているか)

葛木(転送さえすれば無限に飲み込むことはできるが……。どうすれば!?)

↓3

撤退

葛木(あの『貫井』とかいう女の子の能力で出来た靄っぽい何かを吸い込めば……)

葛木は辺りを見回し見つけようとしたが、既にそれは霧散していた。

葛木(他に飲み込めそうなものは……目の前に広がるゲル状になったアスファルト!)

葛木は沈んだ足にまとわりつく粘性のあるゲル状になったアスファルトを見て、何かを思い付いた。

葛木(セガールさん!)トントン

セガール「なんでしょう!?」

葛木(あのデブを!)ジタバタ

セガール「はい?」

葛木(あなたの異能力で!)ジタバタ

セガール「はい?」

葛木(駅の壁に!)ジタバタ

セガール「はい?」

葛木(叩きつけてください!)

セガール「はい?」

葛木(伝わったかなぁ?)

直下コンマ下一桁判定
偶数:伝わった
奇数:伝わってない(撤退する)

はい

セガール「伝わってますよ。その言葉。何をするつもりかも!」

セガールが釜瀬の足場をコンベアにして、駅の壁へ叩きつける。

釜瀬「ま、まだ戦う気があるのか!?」

釜瀬の失敗は一度に葛木らを倒そうとし、能力を広範囲に行使したことだった。能力は事前に教えられていたが、足が自分が作ったゲル状のコンクリートにはまって逃げることができない。

葛木(んぐ……)

狙い通り、葛木はアスファルトを数度に分けて飲み込んだ。液体は転送され、壁の穴から溢れ出る。溢れ出た液体は釜瀬の身体にかかり、服に染み込み、さらに動きにくくする。

釜瀬「早く壁から離れなければ! 重い! 重いんだよォォォォッ!」

セガール「建物が崩落します! 距離を取りましょう! ミス佐々木、ミスター鬼山から離れるのです!」

葛木(はい!)コクン

佐々木「う……うぅ」

釜瀬「ぬぁぁぁぁああああああああああああああ……あ」

葛木らがコンベアに乗って、釜瀬と充分距離を取った瞬間――ガラガラと音を立てて駅は崩落した。

【釜瀬の体力が4減った】

【釜瀬 体力:0/2】

榊「か、釜瀬が潰されちまったぁ!」

御影「ちょっとォォォォ噛ませすぎんよォォォォ」

リーダー格の釜瀬の失ったことで、能力者たちは混乱し始める。

榊「マジかよ! 釜瀬がいねーと俺達なんもできねーぞ! ヤバくね?」

御影「ど、どうしよう……。あたし戦闘系能力じゃないし……」

榊「お前さっきまでのキャラどうした。おい、どーするよ対馬ァ」

対馬(どうでもいいが、俺は今お前らを飛ばす為に息を吐き続けてるから喋れない。どうでもいいが)

貫井「……ママァ……」

セガール「攻撃するにしろ逃げるにしろ、今がチャンスかもしれまセン。ミスター葛木どうしますか?」

葛木(気になるのは敵だけではない。佐々木さんだ。座り込んでボーッとしたままだ)

佐々木「…………」

葛木(精神的に一番参っているかもしれない。攻撃されたら守りたくても守れない。どうしよう……)

↓2

身体の中に入ってもらう

足手まといになりそう

>>482
葛木(佐々木さん!)トントン

佐々木「……葛木さん?」

佐々木は葛木の顔を不思議そうに眺めていた。自分が置かれている状況が分からない程憔悴しきっているようだ。

【佐々木の精神的が3減った 5/8】

葛木(俺の身体に入って)ジタバタ

佐々木「……身体に?」

葛木(はい)ジタバタ

佐々木「…………はい」

佐々木は静かに葛木の中に入っていった。

葛木(これで佐々木さんは一応安全だ。ここからどうしよう?)
↓2

ベルトコンベアを駆使して貫井を誘拐する

>>489
葛木(佐々木さん。あの『貫井』って子は佐々木さんの知り合いですか?)

佐々木『知り合いというか……はい』

葛木(佐々木さん。俺の代わりに喋ってくれませんか?)

佐々木『……はい』

葛木『セガールさん』

セガール「はい。……『貫井』という少女のことですね?」

葛木『はい。あの子……辛そうです。なんとかしt』

セガール「それが無理やりだとしても、ミスター鬼山を殺した相手を助けるつもりですか?」

葛木(……)

セガール「足場ならいくらでも作れます。高さには限界がありますし、空気のような不安定な場所にはコンベアは作れませんが」

セガール「あの飛んでいる男。呼吸の延長上で、大量の息を吐き続けて周りの人間と自分を浮かしているようです」

セガール「呼吸のリズムを石などをぶつけることで乱し、その隙に……ということはできます」

セガール「もう一度言います。彼女はどんな理由があったところでミスター鬼山を殺した者です」

セガール「それでも、それでも助けたいというのなら私はあなたに協力します」

セガール「迷いがあるのなら、撤退しましょう」

↓3

葛木『それでも助けたい。助けたいです』

セガール「分かりました。では……おや? 空の方が何やら騒がしいですね」



榊「あ、頭おかしくね? 貫井、お前何しようとしてるか分かってんの?」

御影「やめてください! お願いします、お願いしますから!」

対馬(どうでもいいが、貫井たん能力暴走してるっぽいお)

貫井「…………!!」

黒い靄が立ち込めている。葛木からは何が起きているか分からない。

貫井「……もう、だれにもしたがわない」

貫井「ゼッタイに……!!」

直下コンマ下一桁判定(回避失敗で体力、精神力共に6減少)

↓1(対馬:3以上で回避成功)
↓2(榊:3以上で回避成功)
↓3(御影:5以上で回避成功)

貫井「うあぁああああぁあああ!!」

榊「ひぃぃっ」

御影「いやぁぁぁぁっ」

対馬(どうでもいいが、これ死ぬんじゃね?)

靄は黒い光を放ち、消え去った。空中にいた3人は無傷で済んだ。この靄は貫井の能力の暴走から生まれたものだろう。対馬の能力から外れ、力無く空から落ちてくる少女の姿が見えた。

セガール「どうやら自分から来てくれたようです。さ、ミスター葛木。コンベアの力を使って!」

葛木『はい!』

佐々木『葛木さん』

葛木『佐々木さん!?』

佐々木『わたしに葛木さんを操らせてください』

葛木『は、はい! も、もう大丈夫なんですk』

佐々木『わたしも貫井ちゃんを助けたい。だってわたしは……』

そう言いかけて佐々木は話すことを止めた。コンベアの力と葛木の身体を借り受けた佐々木は、走り始めた。

対馬(あっ、どうでもいいが、貫井たん連れていかれちゃう)

榊「対馬、早く黒峰さんとこに伝えに戻らね? これヤバくね?」


対馬(喋れない。どうでもいいが)

佐々木『もう少し……』

葛木『もう少し持てよ……俺の身体!!』

貫井「……」

葛木の身体は地面を蹴り高く舞った。そして、無事落ちてきた貫井をキャッチする。

葛木『やった!!』

セガール「目的は達成しました! もうすぐ暗くなります。敵がまごついている内、ここから離れまショう!」

佐々木『病院ですか? それとも……』

葛木『どこかで夜を過ごさなきゃいけないなら、どこが一番いいかな……』

↓2

一般家屋

【7日目:夜】
>>511

この街における一般家屋は全ては開放されていた。葛木らは駅から少し離れた場所にある家で一晩過ごすことにした。

貫井「うぅ……」

葛木『大分うなされているな。全然目を覚まさない。熱は……ないみたいだけど』

セガール「あの強大な能力は、幼い彼女の精神を蝕んでいるのでしょうね……」

佐々木『……』

3人の口からは鬼山の話題は出ない。佐々木については葛木の変わりに話すだけ。葛木とセガールが時折貫井の様態について話すくらいだった。

葛木(困ったな……。話したいことは色々あるんだけど、誰に何から話せばいいのやら。ええっと)

↓3

葛木『俺が能力を使いこなせていたら……』

セガール「たらればの話は無しデスよ、ミスター葛木」

葛木『この能力さえ……』

セガール「あなたの能力があったからこそ、敵に隙を与えず倒すことができましタ。『自信』を持って『前に進む』しかないのです」

佐々木『うぅ……ひぐっ……鬼山さぁん……ううっ。ごめんなさい……ごめんなさい……』

これ以上話は続かなかった。今はとにかく休むしかない、次の戦いに備えて。

【8日目:朝】

『皆さん、おはようございまーす!』

葛木(ああ、もう朝か)

『はい、そうですよ。それにしても昨日は鬼山さんあっけなく死んじゃいましたねー』

葛木(……)

『かなり受けが良かったんですよ、前日。いやー、まぁ、その、今日も頑張ってくださいね!』

葛木(……)

『では、前日の脱落者を発表します』

↓1 1234:『昨日脱落した人は2人(鬼山、釜瀬)です』

 567890:『〇〇人でーす』

↓2 (↓1が567890だった場合、コンマ下一桁(0は10人とする)+2(鬼山、釜瀬)人の脱落者が発生する)

『5人の脱落者が出ましたー』

『残り70人。頑張ってつぶし合ってくださいね!』

葛木(……)

『では何かお聞きたいしたいことがあれば』

↓1(葛木の分)
↓2(佐々木の分)
↓3(セガールの分)

お前らは人間か? どういう存在だ

死んだ人間は生き返らないんですか?

ショッピングモールがあるこの地域以外にも能力者が生活できるような場所はあるか
可能なら地図が欲しい

>>531
葛木(お前らは偉そうに見ているようだが……人間なのか? どういう存在なんだ?)

『えー、それ戦いに関係ないじゃないですかーやだー』

葛木(ちゃかすな。答えろよ)

『人間とかそういう括りではないです。どういう存在……と聞かれたら困りますが、近い所で演出家ですかね? ADみたいな』

葛木(ADって……)

『アシスタントディレクターですよ。ご存知ないですか? もしかしてテレビ見ない派ですか?』

葛木(いやそういうわけじゃないが……)

『はいこの話終わりー』

葛木(はぐらかしやがって)

>>532
佐々木「……」

『ずいぶん精神的にまいっちゃってるみたいですねー』

佐々木「……死んだ人間は生き返らないんですか?」

『えーと、あなたが住んでいる地球では死んだ方は生き返るのですか?』

佐々木「……いいえ」

『じゃあ生き返りませんね。そちらの世界の常識に乗っ取って、死んだ人は生き返らないようになっています』

佐々木「……」

『人を生き返らす異能力を持つ能力者がいないわけじゃありませんが』

>>533
セガール「ショッピングモールがあるこの街以外にも能力者が生活できるような場所はあるのでしょうか?」

『人間生きる気ならどこでも生きられますよ! 森でも、海でも……』

セガール「はっきり答えてください」

『はい。皆さんがいるこの場所は遭遇率を上げる為、あまり広くは設定されていません』

『東に樹海、西に海岸、南に砂漠、北に極寒の地。その中央にメインとして、この街があるんです。面白いでしょ?』

セガール「いえ、全く」

『すいません』

セガール「できれば地図が欲しいのですが」

『おっとそれは二つ目のお願いですね。それはまた明日。まあ街は地図がなくとも何となく歩いていれば行きたい場所には着くと思いますがね』

【8日目:午前】

貫井「う、ん……あ、あれ?」

セガール「目を覚ましたようですね、おはようございます」

貫井「……」

葛木(貫井……さんが目覚めたようだし、午前のうちは何をしようか。しかし、行動するにしてもこの子を1人置いていくわけにはいかないなぁ)

↓3

佐々木との関係について聞く

>>541
葛木『ね、ねぇ。貫井……さん?』

貫井「……『貫井』でいいです」

葛木『き、君は佐々木さんと知り合いみたいだけど、どんな関係なのかな?』

貫井「……」

葛木『……』

貫井「……」

葛木『あ、あの、無理して言わなくてm』

貫井「ママ」

葛木『?』

貫井「佐々木さんは……わたしたちのママ。お母さんです」

葛木『?』

セガール「?」

葛木『ママ? 佐々木さんが? 中学生ぐらいなのに?』

セガール「い、いえ、15歳の母なんてこともありえるかもしれませんデスマスヨ」

葛木『い、いやこの子(貫井)と年齢が合いませんって!』

佐々木『あ、あの……』

葛木『やいのやいの』

セガール「やいのやいの」

佐々木「わたしが説明しなきゃ……いけませんね」ヌルリ

葛木『』

佐々木「あ、あの、別にわたしがこの子を産んだ……とかそういう訳ではないんです」

葛木(さすがになー。何故かちょっとホッとしている自分がいる)ホッ

佐々木「ちょっと長くなるんですけど……」

佐々木「わたし……小さい頃から施設に預けられていて」

佐々木「最初に施設に来た頃は同じくらいの年齢の子がちょうどいなくて、ずっと寂しかったんです。あまり馴染めなかったのもあるし……」

佐々木「それである日、とうとう我慢できなくなって『お母さん、お母さん』って泣いてしまいました。そしたら、施設にいた他のみんなもわたしにつられるように泣き出すんです。みんな誰かの名前を呼んでいました」

佐々木「きっとみんな会いたい人がいるんだろうなぁって、感じたんです」

佐々木「時間は経って、わたしが少しお姉さんになった時。自分が今、何になりたいか考えました」

佐々木「わたしがなりたいものは『誰かの今一番会いたい人の代わりになれる人』。その誰かと一緒に泣いたり、会いたい人の代わりになって抱きしめてあげれば少しは悲しい気持ちを少なくしてあげられるかもしれないって思って……」

佐々木「いつの間にか施設にいる小さい子たちの『お母さん』になっていました。偽物なんですけどね」

貫井「ママ……」

セガール「その『お母さん』と呼んでいた小さな子供たちの中の1人が……」

佐々木「貫井ちゃんです。貫井ちゃん……」

貫井「ママ……ごめんなさい……ごめんなさい……」

セガール(こんな小さな子どもに罪を背負わせる……惨い戦いデス。彼女たちにこれ以上罪を背負わせてはいけない……、これが私の戦う理由)

セガール(ミスター鬼山を死なせてしまった罪、1人で背負わせはしませんヨ!)

葛木(……)

【8日目:午後】

貫井が葛木ら着いていくことを決めた。今は佐々木にべったりだが、そのうち慣れていくだろう。

貫井「……」ベッタリ

佐々木「あ、あの……ハハ。すいません、」

葛木(佐々木さん、少し元気を取り戻してきてるのはいいけど、こうべったりだと俺の中に入れないよなぁ)

葛木(しばらく喋れないし、ジェスチャーで頑張ろ)

葛木(さて、何をしようか)
↓3

↑+水筒等の「武器」を用意する
(常に「穴」のあるものを携帯したり、何か飲むものを用意したり)

>>551
葛木(俺の能力……使い方を考えなきゃここから先、足手まといになっちまう)

葛木(よく飲み込む為に使うのは『水』だ。水筒が必要かな。それと穴の開いているものを携帯しておけば……)

セガール「おや、ミスター葛木。どうかされまシタか?」

葛木(……)

セガール「戦う為に必要な欲しいものがあるのですネ?」

葛木(伝わってる!?)

セガール「ものが揃っていると言えばショッピングモールデス。そこにいる能力者の数も少なくないので危険ではありマスが……」

葛木(その内戦わなければいけない相手です。俺だけでも)

セガール「1人では行かせませんよ。皆で行きましょう」

ガソリンとかオススメ

ショッピングモールは前に来た時より、危険そうだった。能力者同士の戦った後だろうか、ところどころガラスが割られていたり、駐車場には抉ったような巨大な穴なが合いたりしていた。

貫井「……こわい」ギュッ

セガール「私達もいますよ、安心してくだサイ」

葛木(さぁ中に入るか)

直下コンマ下一桁判定
0:「その能力、変えてあげよう」
98:セガール「あなたが私たちの味方になってくれるのデスか?」
7654:葛木(誰にも会わなかった)
32:対馬「どうでもいいけど、お前らをやっと見つけることができた」
1:一二三「ほほ、リベンジマッチじゃ」

誰にも会わなかったか

仲間達3人に、穴の空いた何かを持たせたいところ
有効射程距離が長いことは立派な長所だから、遠くからの支援とか向いてそう

葛木(誰にも会わなかった)

セガール「敵に会う前に物資を調達しましょう。しかし、人間が持てるものの数には限度があります」

葛木(俺は作業着のままここへ来たんだったな)

セガール「男性が一度に装備できるものは共通で最高3つまでです。女性は2つくらいが限度でしょうね」

葛木(俺の場合、水筒を入れて考えると、持っていけるものは2つか)

セガール「いらないならいらないでいいのデス。身軽な方が得をすることだってありマスヨ」

葛木(確かに、持っているものが多すぎても使う場所が無かったら枷になるかもしれない)

セガール「さぁ、ミスター葛木。『善は急げ』デス。私達は食料も調達してきますネ」

葛木(さぁ、どうしよう。2つか……)

↓2~3(いらない場合は『無し』と記入)

とっても危ない科学薬品
(飲み込んだ液体を100%全て飛ばせる前提で)

葛木(おもちゃ売り場に来てみた)

葛木(水鉄砲か。発射口の穴から水を発射すれば……)

葛木(服を濡らしたり、相手をびっくりさせることぐらいはできるだろう……それくらいか)

葛木(万引きしてるみたいで少し嫌な気分だが、ポケットにしまおう)

葛木(水筒も手に入れたことだし、薬局に来てみた。化学薬品か……よく分からないな)

葛木(手にとって見てはみた。何が危険かは何となく分かるんだが、どう危険なのかは分からない)

葛木(例え毒でも飲み込めば、内臓に達することがないから死にはしないだろうが……。口または喉に残った時に爛れたりするような物は使わない方が良いな。ガラスも危なかったし)

葛木(これが何かも分からない危険な科学薬品を使うのはやめておこう。違うものは何かあるか?)

↓2(いらない場合は『無し』と記入。 ※ショッピングモールはあくまで普通のショッピングモールなので、その場所にありそうなものを書いてください)

葛木(洗剤か……。強酸系のものやアルカリ系のものは危険だが……飲めないことはない。でも、やめておこう)

葛木(おもちゃ売り場に戻るか)

おもちゃ売り場に戻った葛木が見つけたのはスーパーボールだった。

葛木(スーパーボールか。小学生の頃流行ったな)

葛木(小さな穴がたくさん開いている。……何に使えるか分からないが、小さいし何個か持って行こう)

葛木はスーパーボールを掴めるだけ掴み、ポケットの中に入れおもちゃ売り場を後にした。

セガール「ミスター葛木、探し物は見つかりましたかな?」

葛木(まあそこそこ)

セガール「……我々も、ミスター葛木のように何かを装備しておいたほうがいいと思って、色々探してきましたよ」

↓1~3(セガールの装備品)
↓4~5(佐々木の装備品)
↓6(貫井の装備品 ※貫井は子供の為、装備品は1つのみとする)

セガール「まずはバール……のようなものです。武器が必要になるかと思いましてね」

セガール「それとローションデス。一回で使い切りそうですが、地面に撒くことで敵の足止めができるはずです」

セガール「それとマッチ。この町は電気の通っていない場所も多いので、火種という意味で……」

セガール「こんなところでしょうか」

佐々木「わたしはナットを持ってきました。この穴から葛木さんが飲み込んだものを転送すれば……」

葛木(あ、ありがとうございます)

佐々木「小さいから道に仕掛けておいても誰も気づきませんよ!」

佐々木「それと、充電式小型チェーンソーです。充電する場所は多くないけど、わたしでも使えるくらい軽いんですよ」

葛木(こ、こわい)

貫井「……わたしは持ってきませんでした」

葛木(だいたいやるべきことはやったかな)

セガール「さて、日も暮れてきたことですし今日はどこで夜を過ごしましょうか?」

↓2

【8日目:夜】

葛木(この家には水道が通っているみたいだ。水筒に水を入れておこう)

セガール「電気も通っているようですが、敵に気づかれやすくなるので今まで通り、電気を付けないで夜を過ごしまショう」

貫井「……暗いのは平気です。こわくなんて」

葛木(ホントかな……)

佐々木「今日はもう寝ちゃいましょう」

直下コンマ下一桁判定
偶数:能力者の奇襲!
奇数:葛木(何事もなくて良かった……)

日付も変わった頃。葛木らが休んでいる家屋の玄関前に1人の能力者が立っていた。

???「……」

佐々木「すぅ……すぅ……」

4人はちょうど眠っているところ。その存在に気づいてはいない。その能力者は……

直下コンマ下一桁判定
0:黒峰「ここが……」
98:久我「おなかすいた」
76:珊瑚「ん~、情報ではここにいるって聞いたんだケド」
54321:御影「見ィィィィィつけたァァァァ」

久我「おなかすいた」

玄関前の能力者である少女、久我は空腹だった。最初は仕方なくやっていた人肉食も、ここまでくれば趣味の域に入ってくる。手にはやや大きめな金属バットが握られていた。

久我「いれてくださーい」

礼儀のつもりか、ドアを二三度蹴ってみるが応答はない。家には鍵がかかっていた。それも彼女にとっては関係のないことだった。

久我「おじゃましまーす」

久我の姿はもう玄関前にはなかった。瞬間移動、それが彼女の異能力だ。

↓1(葛木:4以上で起床)
↓2(佐々木:4以上で起床)
↓3(セガール:3以上で起床)
↓4(貫井:3以上で起床)

久我は家内の廊下に飛んだ。暗くて目は利かないが、寝息で獲物場所はすぐ分かった。

久我(だれからたべよーかなー)

久我「せーのっ」

久我はバット振り上げてから、再び消えた。獲物の1m上に飛べば振りかぶったバットを下ろすだけで十分威力はある。

飛んだ先にいたのは――

直下コンマ下一桁判定
098:(葛木)
76:(佐々木)
54:(セガール)
321:(貫井)

久我「こども……っ?」

久我の目の前には同じくらいの子供。何故か少し躊躇してしまう。バットを振り下ろすタイミングを忘れていた。

佐々木「あぶないっ!」

佐々木はとっさに貫井を庇った。

セガール「間に合わないッ!」

【佐々木の体力が2減った 1/3】

佐々木「う……うぅ」

貫井「ママ!」

佐々木「貫井ちゃ……だ、大丈……夫?」

佐々木は頭から血を流している。彼女はその言葉の後、ドサリと倒れ気を失った。

貫井「ママ!!」

葛木「ん……」

葛木が目を覚ますと異様な光景が広がっていた。

葛木「さ、佐々木さん!?」

セガール「ミスター葛木、敵です! あそこにいる女の子デス!」

セガールが指した場所に、女の子などいなかった。次の瞬間――

直下コンマ下一桁判定
098:葛木の頭上に
765:セガールの頭上
432:貫井の頭上に
1:いなくなっていた

葛木「ぁ゛……」

葛木の後頭部にズンと衝撃が走る。立ち上がりかけた、その足に力が入らずフラフラと倒れ込む。

【葛木の体力が2減った】

なんとか意識を保っていられた為、ゆっくりと立ち上がりセガールの方へ這いよる。

久我「へー、まだ生きてられるんだ。すごいね」

葛木(こんなん……で死んでたまる……かよ)

久我「いーち」

セガール「ミスター葛木、私の能力を使いたくとも間に合いませんでした……この能力は一体……」

久我「にーい」

貫井「ママァ……ママァ……」

久我「さーん」

葛木(俺が喋ることさえできれば……。俺は今、何をすればいいんだ?)

久我「ごーお」

↓1(コンマ下一桁判定:久我の体力)
↓2(コンマ下一桁判定:久我の精神力)
↓4(葛木がすべきこと)

久我の体力:3
   精神力:7

久我「ろーくっ」

葛木(そうだ、ショッピングモールから持ってきた水筒。電気を付けて、一瞬眩しくなったところに金属製のこれを投げて……)

久我「しーちっ」

葛木はリビング内の電気を付けるスイッチを押した。

久我「ま、まぶしっ」

葛木(今だッ!)ブンッ

久我「うあ゛っ」

水筒は久我の頭に命中した。

【久我の体力が1減った 2/3】

威力はそれ程でもないが、驚かせることには成功したようだ。勝てることを確信していた久我はパニックに陥っている。

久我「な、なんで!? なんでいたいの!? 強いのに! ぼくつよいのに!?」

葛木「↓3」

次に凶器であるバットを奪い取る。凶器さえ奪い取ってしまえば、危険度はかなり低くなるからだ。

葛木(手に意識が言っていないその内に……っ!)

奪い取るのは簡単だった。しかし、余りに手応えがない。

葛木(バット……だけしかない!? 女の子は!?)

バットを奪われた次の瞬間、瞬間移動したのだろう。既にこの家の中に久我はいなかった。

葛木(逃げられた……か)

セガール「あれが、声が言っていた『久我』という少女なのでしょうか……?」

葛木(佐々木さんの状態……は?)

セガール「さ、ミス佐々木! 出血が!」

殴られた瞬間には気づかなかったが、佐々木の後頭部の外傷はかなり激しかった。血が止まらない。

貫井「ママ! ママ!」

セガール「もう、これでは……」

貫井「いや! そんな……わたしのせいで……」

葛木(そんな……)

貫井「いやだよ……そんなの……」

直下コンマ下一桁判定
(コンマ分……?)

【佐々木の体力が3回復 3/3】

暖かい光が佐々木を包んだ。出血は収まり、表情も和らぐ。

貫井「この光……なに? わたしから出てる?」
貫井は自分の能力をあまり知らない。渡されていたメモには色々と書いてあったが、彼女には難しすぎたようだ。


彼女の能力は
『50m以内の生物の生命力を操作する(活性化させたり、逆に極度に弱らせたり)』というもの。
さらには『生命力を操作出来る対象には自分も含まれる。生命力を弱らせると精神も衰弱する』という強力な効果もある。この精神を衰弱させる力を使い、鬼山を殺していたのだ。

佐々木が回復したのは、その逆。生命を活性化することにより、体力を元に戻した。

佐々木「あ、あれ? わたし、思いきり殴られて……」

貫井「ママ!」

佐々木「あれ、なんともない……?」

セガール「よ、よく分かりませんが……今は喜ぶべきなのでしょうね! いや、良かった」

葛木(攻撃能力に回復能力。貫井ちゃんはどんな能力を使っているんだ……?)





















葛木らが、貫井が能力を使うことは、彼女自身の生命に影響を及ぼす程の負担がかかっているということを知るのに時間はかからないだろう。

【9日目:朝】

『皆さん、おはようございまーす!』

葛木(ああ、おはよう)

『初めておはようと言ってくれましたね。嬉しいです!』

葛木(……どうでもいい。昨日の脱落者は?)

『はい昨日の脱落者は……』

コンマ下一桁判定
↓1 偶数:『昨日脱落した人はいませんでしたー。残念』
奇数:『〇〇人でーす』
↓2 (↓1が奇数だった場合、コンマ下一桁(0は10人とする)人の脱落者が発生する)

『前日の脱落者は3人でした』

『残り67人です。皆さん頑張って戦ってくださいね』

葛木(……)

『では、我々に聞いておきたいことはありますか?』

↓1(葛木の分)
↓2(佐々木の分)
↓3(セガールの分)
↓4(貫井の分)

東西南北、中央で能力者が少ない地域を順番に教えてくれ

脱落者の中に敵だった連中がいれば名前を教えて欲しい

医務系、怪我を治すなどの能力か職業の人はどの辺りにいるか。なるべく近い人を教えて欲しい

>>647
葛木(東西南北、中央で能力者が少ない地域を教えてくれ)

『はぁ。南が一番少ないですね。次に、西、東、北、中央と来ますね』

『町以外の地域を作ったのが失敗でしたね。あまり必要のない場所だったようです』

>>648
佐々木「脱落者の中に……敵、だった人がいれば名前を教えてください」

『あなた方が会った敵……ですか。会った順から言うと、鹿島さん、一二三さん、櫻井さん、対馬さん、榊さん、御影さん、久我さん』

『他にいましたっけ? 7人全員元気に殺し合ってますよ』

佐々木「生きてるんですか……」

『戦わなきゃいけませんね』

>>649
セガール「医務系の職業の方、怪我を治す能力を持った能力者はどの辺りにいるか、なるべく近いところを教えてくだサイ」

『櫻井さんも看護士さんなんですがねぇ。一番近いところ、と言えば……』

直下コンマ下一桁判定
偶数:医者の能力者
奇数:回復系の能力を持った能力者

『お医者さんの能力者です。葛木さん達は前々から探していたんですよね』

セガール「そうだったのですか」

『まぁ、探しているのは葛木さん達だけではありませんからね。近くを探せば見つかると思いますよ。味方してくれるとは限りませんが』

セガール「その時は屈服させるまでです」

『素晴らしい。名前もお教えしましょう』

↓2(医者の能力者の名前、性別、年齢)
↓4~6(医者の能力者の年齢)

ホントだ。ありがとぅございます。

↓1~3(医者の能力者の設定)

『百地という方です。悪い人ではないと思いますが……。ちょっと変わり者に見えるかもしれませんね』

セガール「そうですか。変わり者……。面白いですね。そして能力は」

『能力ですか。やはり教えなければいけませんね』

セガール「ええ、お願いします」

『あなたも結構抜け目ない方ですね』

セガール「よく言われます」

↓2(百地の能力)

『何というか……髪型を変える能力です。実際会って見れば分かるでしょう。医者である彼に合わない能力にも見えますが、彼曰く』

百地「働いていた時もね、患者(クランケ)の性格に合わせて、僕自身を『変える』ようにしていたんだ」

百地「戦いにおいても、そうだネ。相手に合わせて『戦闘形態(スタイル)』を『変える』。僕に合ってるんじゃないかな?」

百地「ファンータスティック!」

百地「だろ?」

『だそうです』

セガール「見つけがいがありますね。ありがとうございます」

『次はあなたですね』

貫井「はい……」

貫井「参加者にこれ以上わたしの知り合いはいますか?」

『えーとですね』

『知りません』

貫井「えっ」

『我々は例外数人を外した参加者は無作為で選んでおります』

『あなたの知り合いが参加者の中にいたところで、それは偶然です』

『どちらにしろ戦う運命なのです』

『我々からは以上です。では本日も頑張ってください』

『あ、セガールさん』

セガール「なんでしょう」

『彼の腕は確かです。我々も驚かされました』

セガール「ほぅ……」

『では、失礼します』

【残り67人】

【9日目:午前】

葛木『ひさしぶりに話せた気がするよ。ずっと心の声が独り言言ってるだけだったから』

佐々木(わたしもひさしぶりに葛木の声を聞きました)

貫井「はやくママ返してください」

セガール「やはり自力で話せないのはお辛いのデスね」

葛木『いえいえ、これも自分ですから。さあ、午前中は何をしましょうか?』

↓3

とにかく休もう。傷の手当てをしよう

>>685
セガール「そうですね、昨晩は色々ありました。食料もありますし、ご飯を食べて少し休みまショウ」

佐々木「家にキッチンがあるので、わたしが作りますよ!」ヌルリ

葛木(佐々木さんは治ったとはいえ、怪我をしているんだから、俺に任せてください)ジタバタ

セガール「ミスター葛木が作ってくれるのですか?」

貫井「心配なのでわたしも手伝います!」

葛木(一人暮らしで培った料理技術で驚かせちゃおう! 何を作ろうかな)

直下コンマ下一桁判定
0:プロ級
987:うまい!
654:普通
32:うーん
1:生ゴミ

葛木(できた! 野菜炒めみたいなの! 俺は毎日これを食べてたしきっとうまいはず!)

セガール「ではいただきマス」パク

佐々木「葛木さんありがとうございます」パク

貫井「い、いただきます」パク

「「「う、うーん」」」

セガール(しょっぱい、ただしょっぱいです。この年には色々キく味付けですね)

佐々木(塩で炒めた後に醤油をかけてます……)

貫井「こ、これは、おいしくないです!」

佐々木「!!」

葛木(そ、そうかなぁ……。おいしいけど)

【葛木の体力が2回復した】

【9日目:午後】

貫井「無駄に量が多いから無理やりお腹いっぱいになった感じです!」プンスコ

セガール「まぁまぁ。食材は後、数日分は残っていますし次は私が作りましょう」

佐々木(葛木さん、気を落とさないで!)

葛木(そんなまずかったかなぁ)ションボリ

葛木『気を取り直して、午後からは何をしましょう?』

↓3

百地を探す

>>699
セガール「ミスター葛木、聞いてください」

葛木『はい?』

セガール「医者の能力者が見つかりました。百地という男です。声によれば、この辺りにいるとのこと。彼の腕を信じて、あなたの喉を治してもらいたい。私はそう思うのデス」

葛木『そ、そんな。俺のためにそんなことをしなくt』

セガール「これはミスター鬼山の願いでもあります。彼はあなたのことを仲間だと思い、ずっと心配し続けていました」

葛木『な、なんで……なんで俺の為に!?』

セガール「あなたを仲間だと思っているからです。あなたが仲間の為に行動し、戦い続けたからこそ、この関係が生まれたのですよ」

佐々木(葛木さん、わたしが連れてかれちゃった時……必死で追いかけて来てくれたんですよね)

佐々木(その、鬼山さんから聞きました。わたしのせいでこんな風になったことも……)

佐々木(だから! 今度はわたしの番です! わたしが葛木さんを助ける番なんです!)

葛木『……う、あ、ぐ、あ、』

葛木「あ、ぁ……り゛……が……と……ぅ」

百地を見つけるのに時間はかからなかった。声の言葉通り、葛木らが隠れていた家の側で歩いていたのだ。

百地「……♪」

オールバックに白衣の姿、どうみても『医者』っぽい。この危険な街中を陽気に歩いている。明らかに『異常』なヤツだ。

セガール「私が声をかけます」

葛木『い、いや敵に間違えられて攻撃されたら……』

佐々木「わたしが行きますか?」ヌルリ

貫井「あの人がおいしゃさんなんですね? わたしが」

佐々木「わたしが」

セガール「私が」

葛木(誰が行くんだよーっ!)
↓3

結局、行くことになったのは貫井。理由は『子供の頼みを断る大人はいない』というよく分からないものだった。貫井本人もそれを快く引き受け、百地の方へ走って行った。

葛木『だ、大丈夫かなあ』

セガール「万が一の時の為に、コンベアはいたるところに設置してあります」

佐々木(貫井ちゃんはかわいいし、素直な子だから大丈夫ですよ!)

葛木(俺にだけ反抗的過ぎない?)

貫井「……」クイクイ

百地「ん~? 僕の白衣の袖を引っ張る不届きものは誰かな……ハッ」

貫井「すいません、わたしに敵意はありませんので。あしからず」

百地「……ハッ!」

貫井「お願いがあってあなたを探していたんです」

百地「……ハッ!」

貫井「和田アキ子のマネですか?」

百地「ハッ……じめて見たぞこんな美少女、いや美幼女! 僕も生まれて40年、かわいい女の子にはたくさん会って来たが、こーーーーんなにもかわいい子初めてだ! 神か! もしかして女神か!? もう僕は天に召されたとして(以下略)結婚してください」

貫井「お断りします。わたしのママの仲間を助けてください」

百地「もちろんです!」

百地はロリの言うことなら何でも聞くタイプだった。

百地と、先ほど葛木らがいた家屋の中で話し合うことになった。

百地「僕は仲間にはならないよ」

佐々木「そ、そんな!」

百地「悪いけど僕は群れるのは嫌いでね。これは方針だ。いくら貫井ちゃんにおねがいされても曲げるつもりはないよ」

セガール「しかし、さっきはミスター葛木を治してくれると……」

百地「治すよ。そこで苦しんでいる患者(クランケ)を見捨てるつもりはないからね。だから、僕がオペを終了するまで一時『協力関係』になるだけさ」

葛木(変なヤツ……)

百地「明日病院に行こう。機材は揃ってるんだろう? オペは明日の午後に行う。分かったね?」

【9日目:夜】

百地「じゃ、僕はもう寝るよ。こんなに安全な夜はひさしぶりだZzz……」

葛木(寝るの早っ!)

セガール「声の言うとおり、変わり者のお医者さんデスね。腕は確かなようですから、今夜はみんな安心して眠れm」

佐々木「あの……。さっき百地さん寝る前に『こんなに安全な夜は』って言ってませんでした?」

貫井「きけんがあぶないにおいがします」

葛木(た、確かに医者の能力者は需要が高くて、他の能力者に狙われそうだ)

葛木(と、言うことは……)

葛木(こいつを一晩守り続けなきゃいけないってことか!?)

深夜――
百地の身の安全を確保する為、葛木らは家の周囲の人影を警戒していた。

セガール「警戒するに越したことはないでしょう」

百地「Zzz……」

葛木(こいつが……本当に俺を治してくれるのか?)

佐々木「皆さん! 人の声が聞こえてきましたよ!」

直下コンマ下一桁判定
0:黒峰「……」
987:一二三「ほほ」
654321:葛木(初めて聞く声だ……) ※コンマの数分……?

外からは5人の男女の声。挑発しているのか家の中からでも、会話が聞こえるくらい大きな声で話している。

能力者1「何故彼は我々に味方してくれないんだろう?」

能力者2「一匹狼を気取ってるんじゃあないのお」

能力者3「中二病ですよ、中二病。前に会った時も変なこと言っていたし」

4「もう待てない。ウチのグループだって、怪我人がいるんだ」

5「腕の一本や二本もいでも、捕まえるさ。そうすれば嫌でもこっちにつくさ」



佐々木「ま、まだ見つかってないみたいですけど……」

セガール「一軒一軒丁寧に見ています。見つかるのは時間の問題デスね」

葛木(やっぱりグループで活動する能力者は多いんだな……)

↓1~5(能力者らの名前、性別、年齢、能力。 ※設定も3つほどあるとうれし)

女ばっかりだから宇田川を男にしてキャバ嬢→ホスト、巨乳→ナルシストに変更お願いします

ドーンと何かが崩れたような巨大な音がした。

貫井「た、たいへんです! まわりの家が!」

葛木らが隠れる家屋には二階があった為、そこから様子を見てみることにした。

葛木(ど、どうなっているんだ!)

住宅街は破壊し尽くされていた。残る家はこの家のみ。

佐々木「ど、どうしましょう!」

セガール「とにかく家から出ましょう。ドクター百地を起こすのです!」

佐々木「はい!」

直下コンマ下一桁判定
098:佐々木「も、百地さんがいない!」
765:百地「せっかく寝ていたのに……」
4321:佐々木「はやく起きてください!」

佐々木「百地さん! 百地さん!」

百地「んー」

佐々木「起きてください起きてください!」

百地「うるさいなぁもう」

佐々木「家が崩れてしまいますよ!」

百地「そーう」

佐々木「死んじゃいますよ!」

百地「あと10分だけー」

佐々木「セガールさん! 百地さん起きません!!」

葛木(なんだコイツ! 全然役に立たないじゃないかよ! 早く逃げるか外にいる奴らを倒すか……どうすれば!)

↓3

葛木(佐々木さん!)

佐々木「中に入って、ってことですね! 失礼します!」ヌルリ

葛木『セガールさん! 俺はこのヤブを持つんで、コンベアで外に!』

セガール「分かりました。さ、ミス貫井もこっちへ!」

貫井「はい!」

葛木『よっこら……』

百地「なに? お姫様だっこ? 僕はする側なんだけどなぁ~……Zzz」

>>725
途中変更は辛い。追記ならまだしも

>>1能力者設定で登場人物の知り合い勝手に増やしていいの?
ややこしくなるから嫌なんだけど

>>748
別に良い

葛木が外へ飛び出すと、それを待ち構えていたかのように5人が立っていた。

能力者1(以下長島)「自分から来てくれるとはなあ。しかし、百地にも仲間がいたとは」

能力者2(以下水谷)「自分から死にに来たんじゃないのお? キャハハハハハハハ!!」

葛木『交渉に来たんだ。話を聞いてくれ』

能力者3(以下柊)「赤井さんやっちゃってくださいよー。赤井」

能力者4(以下赤井)「あ、あれ?」

能力者5(以下宇田川)「どうかしたの? 赤井ちゃん」

赤井「せ、先輩……ですか?」

葛木『あ、赤井?』

女ばかりの5人の能力者達の中にいた赤井という学生らしき女。彼女は葛木の学生時代の仲の良い後輩だった。

葛木『あ、赤井。お前……』

赤井「わ、わたしたちは……」

長島「赤井さん、情に流されるな」

赤井の言葉を禿頭の男、長島が遮る。

長島「今は彼が君の知り合いであっても敵同士。交渉か。こちらとしては百地を黙って引き渡してくれるのなら、今のところは見逃してやるつもりだが」

葛木(や、やっぱりそう来るか……で、でもこっちだって)

佐々木(葛木さん)

葛木(は、はい?)

佐々木(あの娘、誰ですか? 葛木さんの……)

葛木(後輩です。えーっと……俺はあの禿頭になんて言ってやればいいのかなぁ)

佐々木(……なんか、なんか)

↓3

彼とは一時的に協力していると、他でも無い百地さんが言ったんだ。
少し時間をくれれば黙って引き渡す。それじゃあ駄目か?

>>754
葛木『彼とは一時的に協力していると、他でも無い百地さんが言ったんだ。少し時間をくれれば黙って引き渡す。それじゃあ駄目か?』

長島「なら交渉決裂だ……え?」

長島「それだけで……いいのかい?」

葛木『それだけって?』

長島「いや、その、だなあ。今まで百地を匿っていたグループは大体、こういう時は攻撃したり騙し討ちをしたりやられてきたから……。そうやって仲間を失ってきたし」

宇田川「だから入れ替わり激しいんだよねー。ホントにウソついてない?」

葛木『付いてない付いてない』

彼らも葛木らのように苦労してきたらしい。険しかった長島の表情が、安堵に変わる。

長島「そ、それじゃあ……」

葛木(あのハゲのおっさん、案外話が分かりそうな人たちだな)

水谷「ダメよ、ハゲ。あいつらウソツイてるわ。情に流されてるのはアンタじゃないの、ハゲ? こんなんだからアンタは騙されっぱなしなのよ、ハゲ!」

長島「そ、そうかなあ」

葛木(や、厄介そうな子が1人いるな。この子を丸め込めば戦闘を避けることはできるんじゃあないか?)

佐々木(うーん、後一押しうまくいけばいいんですけど)

葛木『↓3』

他の3人を赤井を手始めに説得して、水谷にはチームの意向に従ってもらう

>>761
葛木『自己紹介を忘れてましたね。俺、葛木っていいます』

長島「ああ、どうも。私、長島と申します」

丁寧にスーツから名刺まで取り出してきた。

葛木『あ、どうも』

長島「葛木さん。彼女たちを説得してみてください」

葛木『は、はい?』

長島「我々のグループは、意見が食い違った時多数派に従うことにしています。リーダーは私ということになっているのですが、何分女性が多いもので私が全て決めてしまうという訳にはいかないのです」

長島「私はあなた達の言葉に従う方で。彼女たちがあと2人私と同じ意見なら……」

葛木『待ってくれる、と』

長島「3人より下なら……」

長島「すぐに攻撃へと移りますので」

葛木『……』ゴクリ

佐々木(や、やっぱり怖いですよこの人達!)

葛木(とにかく説得してみよう。まずは赤井から……あいつなら)

直下コンマ下一桁判定:赤井の説得
3以上なら成功

赤井「葛木先輩! お久しぶりです!」

葛木『ああ、ホントにひさしぶりだな』

赤井「あれ? 先輩の声ってこんな……」

葛木『ああ、これは俺の声じゃない』

佐々木「どーも」ヌルリ

赤井「ひゃっ! 身体から魂が!?」

佐々木「魂じゃありません、佐々木です。葛木さんの仲間です」ヌルリ

葛木『喉を傷つけちゃってな。声が出なくなったんだ。能力を使って、代わりに喋ってもらってる』

赤井「じゃあ先輩がその怪我人……。心配です。辛いですか?」

葛木『ちょっと、な』

赤井「とは言え、葛木先輩が女の子を身体の中に……ふーん」

赤井「とりあえずあたしは葛木先輩の話を聞き入れます。賛成です」

葛木『お、おお! ありがとう!』ガシッ

赤井「や、やめてください手なんか触られたら///」

佐々木(なーんか!!)

賛:長島 赤井
否:

葛木『あと1人だ! えーと、次はあのキャバ嬢みたいな人を説得しよう』

直下コンマ下一桁判定:宇田川の説得
6以上で成功

宇田川「え、あーしぃ?」

葛木『はい』

宇田川「そーだなぁ。『賛成』でいーよ」

葛木『そ、そんな簡単に!?』

宇田川「あのね、葛木……くん? あーしぃ、男を見る目だけはあるんだよね。君の仲間は君を信頼してる」

佐々木(そうですよ!)

宇田川「長島のおっさんもハゲだけどいい人だよ。腰低いけど仲間思いだし」

宇田川「2人はちょっと似てるんだよねー」

葛木『は、はぁ』

宇田川「今回は状況が状況だから戦うのは無し。でも次は……」

宇田川「徹底的に潰したげるから、ね? お互いがんばろ」



葛木『よく分からない人だったけど、とりあえず賛成してもらえた!』

長島「賛成は3人出た。水谷さん、柊さん。分かってますね?」

水谷「チッ」

柊「はぁーいわっかりました~」

長島「では、我々としても葛木さん達の言葉を信用する方向になりました」

セガール「それは良かった……」

長島「先ほどは失礼しました。すいませんが、本日は朝までこちらのお宅で皆さんとお休みしてもよろしいでしょうか?」

セガール「えぇ、どうぞどうぞ」

長島「ではおじゃまします」

宇田川「メイク直そ」

赤井「先輩と一緒に寝れる……///」

柊「もうねむいよおー」

水谷「ふんっ、わたしは1人で寝るわっ!」

葛木『一気に家の中が賑やかになった。……女の子多くない!?』

セガール「いささか肩身が狭いですねえ」

百地「Zzz……」

葛木(こいつ全く起きなかったけど大丈夫か!?)

【10日目:朝】

『皆さんおはようございまーす!』

セガール「おはようございます」

『彼、見つけたようですね』

セガール「ええ、おかげでこんな大所帯に」

『いやー、大変そうですね!』

セガール「まあまあデス」

『日本語もお上手になったんじゃありませんか? まるでキャラが変わったみたいでs』

セガール「その件についてはトップシークレット、デスよ」

『これは失礼しました。では、前日の脱落者を発表します』

コンマ下一桁判定
↓1 偶数:『昨日脱落した人はいませんでしたー。残念』
奇数:『〇〇人でーす』
↓2 (↓1が奇数だった場合、コンマ下一桁(0は10人とする)人の脱落者が発生する)

『脱落者はいませんでしたー。残念』

セガール「平和でよろしい」

葛木『ふわぁ……セガールさん、おはようございます』

セガール「おはようございます。佐々木さんも一緒ですか?」

葛木『ふぁい。中で寝てます』

セガール「その右腕にくっついてるお嬢さんは?」

赤井「せんぱぁい……Zzz」

葛木『ああ、俺の学生時代の後輩ですよ。ことあるごとに、こうひっついて来るんでちょっと困るんですよねー』

セガール「ほお……」

『葛木さんもなかなかモテますね。では、何かお聞きしたいことがあれば』

↓1(葛木の分)
↓2(セガールの分)
↓3(貫井の分)

長島達の能力を把握しときたい

地図が欲しいのでもらえますか?

長島のグループの怪我人の情報

質問だけじゃないのか
なら危険おかしてまで食料取りに行く必要なかったんじゃ

>>783
葛木『長島さん達の能力を把握したい』

『分かりました。ちょっと待ってくださいね』

『まずは長島さん。彼の能力は、仲間と仲間が操る能力の発動体を強化する、というものです。自分自身を強化できないのが難点でしょうから、仲間との信頼関係が大事ですね』

『次に水谷さん。ぬいぐるみを自在に操れる能力です。死体も同じように操れるみたいですね』

『宇田川さんは、蝶の形をした劇薬を操る能力です。昨日はこの蝶を使って、家の支柱などを溶かしていたみたいですよ』

『赤井さんの能力は、相手の五感を破壊する能力です。接触して発動するので、敵の接近が不可欠です』

『最後に柊さん。彼女の能力は自分が履いたパンツを投げ当てることで魔法を発動させる、というものです』

葛木『攻撃的な能力が多いんだな』

『敵に回すと厄介ですね!』

>>784
>>788
セガール「前回もらい忘れていた地図をいただけますか」

『分かりました。そちらに送りましょう。ポケットを確認してください』

セガール「確かに。頂きますよ」

『我々は情報を皆さんにお渡ししているだけです。地図も情報の一つですよね? 紙媒体で物を差し上げられる限度は、この地図くらいです。能力者の情報についても、口頭でしかお伝えできません。勘違いして』

「飯をくれ!」

『とか頼まないように。ショッピングモールには食料はまだまだありますから。自分で取ってきてくださいね』

セガール「分かってますよ」

>>785
『おはようございます。貫井さん』

貫井「ママがまだあの男からでてきません」

『それ質問とかじゃありませんから。何か質問っぽいやつをお願いします』

貫井「じゃあ……きのうお医者さんを探しにのう力しゃたちが来ましたよね?」

『はい』

貫井「お医者さんをさがしてたってことは、あの人たちもだれかを助けたいってことですよね?」

『なるほど』

貫井「そのけがか病気をしてる人がどんな人か教えてください」

『そこに気づくとはお目が高い! お教えしましょう!』

↓2(長島グループの負傷者の名前、性別、年齢)

『名前は城川。男性。年齢は27歳です』

貫井「けっこうおじさんですね」

『あなたから見ればですね』

貫井「そんな大の大人がなんで苦しんでいるんですか?」

『それは……』

直下コンマ下一桁判定:城川の状態
0:敵能力者によって原因不明の症状
987:毒蛇に咬まれた
654:敵の攻撃によって重傷
321:敵の攻撃によって負傷

『毒蛇に咬まれたようです』

貫井「どくへび?」

『ええ、毒蛇にやられてしまったようです』

貫井「鹿島さんですか」

『おや! ……そうでしたね。あなたは元々黒峰さんのグループにいたんでしたね』

貫井「あの人こわいです。なかまでも気に入らない人はどく漬けにしちゃうから……。こわいからしたがっていたんです」

『知ってます。ちゃんと見ていましたからね』

貫井「ママもあの人にこわい目にあわされてたそうです。もうゼッタイゆるしません……」

貫井「ぶったおします」

『(能力については聞かれなかったので言わないでおきましょ)』

貫井「あの人、『なかま』って感かくがないんじゃないのかな」

『それについては我々はお答えできません』

『では、ここで我々は失礼いたします』

【残り67人】

【10日目:午前】

百地「おはよう諸君! あれ、人が増えてる?」

葛木『覚えてないのか? 昨日の夜の……』

百地「昨日夢で野郎にお姫様だっこされたのは覚えているが」

葛木『ダメだこいつ』

百地「まぁいい。今日は午後からオペを開始する。それに当たって、君たちには病院に移動してもらうぞ」

「「「はーい」」」

百地「病院までの道のりは危険だが、守ってくれよ! マイソルジャーたちっ!」

セガール「もちろんです。ドクター百地、ミスター葛木を頼ますよ」

百地「僕の腕は確かだ。安心してくれ。では出発だ! 者共、準備はいいかァァァっ!?」

「「「……」」」

百地「い、行こう」

直下コンマ下一桁判定:敵との遭遇
0:「その能力。変えてあげよう」
987:3人の能力者が行く手を阻む!
654:2人組の能力者が行く手を(ry
321:こいつ1人で何死に来たんだ

現れたのは3人の能力者。長島達のように話の通じる相手ではないようだ。

能力者1「見つけたぞ。百地」

能力者2「私たちの仲間になってもらおうか」

能力者3「断れるわけが……」

百地「断る。三下に構ってる暇ないんでね」

能力者2「なにぃっ!」

↓1~3(能力者の名前、性別、年齢、能力 ※設定も3つ程あれば嬉しい)

百地「雑魚に構ってる余裕もないんだよ、僕は。特に野郎の場合。女性や誠意のある人間には敬意を払うが、キミらにはそれが全くない」

能力者1(以下雑魚田)「ぬぁにぃっ!」

顔を真っ赤にして怒る中年男の名は雑魚田。相当苛立っているようだ。

セガール「ここで時間を取っていては午後になってしまいます。彼らは無視して……」

宇田川「何人か残って奴らと戦えばいーんじゃない? 百地さんと葛木っちと能力的に考えてセガールさんを抜いた7人の内からさ」

葛木(葛木っち……)

セガール「なぜ私の異能力を」

宇田川「声に聞いたの。みんなだってそーしてるっしょ?」

長島「じゃ、じゃあその7人から何人か残って……戦えばいいんですね?」

↓3(葛木、セガール、百地を除いた7人の中から数人選ぶ)

赤井、柊、宇田川、佐々木

>>823
赤井「先輩! あたしに任せてください!」

宇田川「自分で言っちゃったしぃ、あーしが行くわ」

柊「なんとなーく残るね~」

佐々木「わ、わたしだって戦えます!」

赤井「げっ!」

佐々木「げっ!とはなんですか!」

赤井「……負けませんから」

佐々木「何にですか」

柊の能力がイマイチよくわからん
魔法って色々出来るのか?それならかなりチートなんだが

>>829
イメージはパルプンテ

各々が出発の挨拶をしている。

セガール「では、皆さん。任せましたよ! コンベアを病院まで動かします。転ばないように注意してください」

葛木(佐々木さん達……すいません!)

貫井「ママ、がんばってください!」

佐々木「うん!」

この瞬間。雑魚田らは攻撃できたかもしれない。しかし、それはできなかった。

雑魚田「お前が行けよ西田っ」

西田「い、嫌っすよ。山城、お前が一番年下だから!」

山城「いやーいいです、俺は」

西田「いいです、とかじゃないだろ! あ、百地行っちゃったぞ! どうするんだよ!」

彼らの辞書に『チームワーク』という文字は存在しなかった。

宇田川「どーするの? あいつら喧嘩してるけど」

柊「ふわあ……まだ眠いかも」

赤井「先制のチャンスですね! やっつけちゃいましょう!」

佐々木「お互いの能力も知らないのにどうすれば……」

↓3

石をパルブンテパンツで包み佐々木が柊を操り、上がった身体能力で投げ当て様子見

>>838
宇田川「じゃー……柊ちゃん。いつものアレやってちょうだい」

宇田川は慣れた感じでポケットから石を取り出し、柊に渡した。一方柊はそれを嫌そうに受け取る。

柊「はずかしいよお~」

宇田川「はいはい、目の前に敵がいるんだよ。脱いだ脱いだ」

柊「はあい」ヌギヌギ

佐々木「!?」

柊は渋々パンツを脱ぎだした。もちろん佐々木は柊が何故パンツを脱ぎ始めているのか分からない。男共はその姿に釘付けである。

佐々木「なっ、なっ、なんでパンツを脱ぎはじめてるんですか!?」

宇田川「あれが柊ちゃんの能力だよ。見てな、すごい事が起こる」

佐々木「すごいことって?」

宇田川「あーしにも分かんない。とにかく起きてみなけりゃ分からないすごいこと、だよ」

柊「んしょ、んしょ」

宇田川「石を包んだ?」

柊「はいっ!」

柊「ピッチャー柊ふりかぶってえ……」

柊「なげたっ」

柊の自演実況の勢いとは裏腹にパンツはひょろひょろと力無く飛ぶ。

コンマ下一桁判定
↓1:そして、パンツが当たったのは……
0:地面
987:雑魚田
654:西田
321:山城

↓2:パンツの効果
0:雑魚田たちは光の中に消え去った(地面の場合スカ)
987:大爆発(敵に当たった場合、きたねえ花火になる)
654:ふしぎな霧が吹き出しあたりを包みこんだ(能力無効化)
321:眠くなってきた(眠くなってきた)

パンツが当たったのは雑魚田。特に衝撃も無く、不思議そうにパンツを拾い上げまじまじと見る。

雑魚田「何のつもりだぁ? パンツが何か……うわっ」

一瞬、雑魚田の身体を霧が包んだ気がした。

雑魚田「な、なんだ?」

西田「どうかしたんすか?」

雑魚田「の、能力が……使えなくなった気がするんだ! なんとなくそんな気がする!」

西田「そ、そんな! でも雑魚田さん大した能力じゃないんですから、別に……」

雑魚田「別に……とはなんだ!」

「「やいのやいの」」

柊「今日は能力無効化の魔法でしたあ!」

宇田川「また仲間割れしてるよ。もう一回くらい攻撃できそうだね」

柊「柊はパンツ履き替えてからしばらくしないと魔法が使えないよお」

赤井「あいつら簡単に倒そうだけど……よーし、ここは先輩の為に!」

佐々木「いいえわたしが行きます!」

赤井「あたしが!」

宇田川「まぁまぁここは……」
↓3

柊に佐々木をインストール&強化して雑魚田
宇田川は西田
赤井は山城

佐々木の体力:3/3
    精神力:8/8

宇田川の体力:8/8
    精神力:6/6

赤井の体力:3/3
   精神力:7/7

柊の体力:2/2
  精神力:5/5

雑魚田の体力:4/4
    精神力:7/7

西田の体力:10/10
   精神力:3/3

山城の体力:2/2
   精神力:10/10

>>848
宇田川「同時に3人に襲いかかってみたら? 強そうじゃないし」

佐々木「な、なら! 柊さん! ちょっとこっちに!」

柊「なぁに?」

佐々木「失礼します!」ヌルリ

柊「ひぁんっ!」ビクン

佐々木(柊さんの中にわたしが入って操ることで少し強くなります……って聞いてますか!?)

柊「あぁ……んっ、んあっ、今の……何かイイよお。もう一回やってえ」ビクンッ

佐々木(つきあってられん)

佐々木(ではわたし達は太った人に!)

宇田川「あーしはあのデブと喧嘩してるやつに」

赤井「じゃああたしはあのフワッとしたやつを攻撃します!」

佐々木らは3人に向かって走り出す。奴らは仲間割れしている為、まだこちらに気づかない。

コンマ下一桁判定:攻撃
↓1(佐々木と柊が雑魚田に攻撃 4以上で成功)
↓2(宇田川が西田に攻撃 4以上で成功)
↓3(赤井が山城に攻撃 5以上で成功。失敗すると……?)

です

でや

柊「うわー身体がかってにうごいてるう」

佐々木(やっちゃいますよー。たあっ!)

雑魚田「わぶっ!」

柊の拳が雑魚田を吹き飛ばす。柊自身には戦闘のセンスが無くとも、佐々木の能力によって解放された力が身体を動かす為、その力は倍になっているのだ。

【雑魚田の体力が2減った 2/4】

雑魚田「く、そお……能力さえあれば!」

>>852
宇田川「あーしも負けてられないっ!」

宇田川も劇薬の蝶を放ち、攻撃する。

西田「な、なんだ? この蝶……」

宇田川「やべっ。長島のおっさんがいないから蝶のスピードがチョー遅いし!」

宇田川はいつも長島に強化された能力を使っていた為忘れていた。宇田川の力のみだと蝶は、普通の蝶と同じくゆっくり飛ぶ為、西田に避けられてしまった。

長島「ようは当たらなきゃいいんだな! なんだか分からないけど!」

宇田川「む~」

>>853

赤井「はあああぁっ!」

赤井は山城に掴みかかった。続けて引き寄せた山城に背負い投げを食らわせる。

山城「うぐっ!」

山城は抵抗もできず地面へ頭から叩きつけられ、気を失った。

赤井「へへ、能力を使うまでもないね!」

【山城の体力が1減った 1/2】

雑魚田「や、やばくないか!?」

西田「やっぱり無理だったんすよ。俺達が何とか生き残ってこれたのは奇跡みたいなもんで……」

雑魚田「……そうか。ならば」ウン

西田「……」ウン

雑魚田と西田は互いに頷き合って――

雑魚田「逃げるぞおおおおおっ」

西田「山城、悪く思うなよおおおおおっ」

一目散に逃げ出した。

佐々木「あ、逃げていきますよ!」ヌルリ

柊「あひんっ」ビクンッ

赤井「どうしますか? 1人置いて行っちゃいましたよ?」

↓3

仲間に誘う

>>865
宇田川「こっちに引き入れておきましょ。ほら、起きろっ」ボコッ

山城「う、うーん。何ですか? あれ、雑魚田さんは?」

宇田川「アンタを置いて逃げちゃった。それで、今からアンタを」

山城「殺す、と。いいですよ」

宇田川「いや、仲間になってよ。仲間に」

山城「仲間? 何故?」

山城「……いいですよ。あなた達に着いていけばいいんですね。僕は山城。よろしく」

宇田川(やけに割り切ったやつだな)

柊「よろしくう~」

佐々木「さあ、病院へ急ぎましょう。きっと皆着いてる頃でしょうから!」

【10日目:午後】

病院ではセガールらが、百地から今回の手術について聞かされていた。

百地「今回の手術は僕1人で行う」

長島「1人でオペができるのか!?」

百地「馬鹿にしないでくれ。僕は失敗しない。能力のおかげで少しばかり身体能力が上がっているので、さらにだ。長丁場になるが心配無用。僕が手術室から出るまで待っていてくれ」

長島「これが終わったら城川さんを……」

百地「もちろんだ。君たちが彼らの出した条件を守るのなら」

長島「約束するよ」

百地「よろしい。それで、だ。僕が手術をしている間、君たちにはこの病院を守ってもらいたい。手術を邪魔されたら、無防備の葛木クンから狙われるのは分かりきったことだろ?」

百地「患者(クランケ)を守るのが医者の役目だが、まさか手術中にはそうはいかない。相手は能力者だ。救うことはできるが、守ることができない。皮肉なものだネ」

セガール「確かに。敵が来たときの対策法を用意しまショウ」

百地「手術はこれから二時間後に始めよう。終了は11日目の朝を予定している。ミスターセガール、あなたの大事な仲間なんだろ?」

セガール「ええ。自分の命を顧みず、我々を守ってくれた……仲間です」

百地「手術室の外は任せるよ」

セガール「ええ」

長島「病院を守るのに良い案はあるかな?」

↓3

基本的には>>871で、夜まではセガール達が巡回しその後交代
敵を発見したらすぐにバリケードに戻る

バリケード付近に大量の椅子や机を用意しておき、敵が来たらベルトコンベアでそれを運び全て敵にぶつける作戦

>>873
百地「では、オペを始める」

百地が手術を開始した頃、会議室には全員が集められていた。

セガール「作戦を発表します。皆さん集まってくだサイ」

貫井「はいっ」

水谷「なによ……」

長島「手術室前にバリケードを作るんだ。一回出入り口は、宇田川さん達が戻って来次第全て封鎖する」

セガール「バリケードより内側にはミス貫井、ミスター長島が常にいる形にします」

貫井「はいっ! まもりますっ!」

セガール「私と他の皆さんで交代しながら巡回します。ミス水谷、いいですね?」

水谷「ふんっ……いいわ」

セガール「次は敵を発見した場合についてデス」

セガール「敵を発見次第、全員速やかにバリケード内側に戻ってくだサイ」

水谷「なんでよっ。敵を手術室まで連れてきちゃうじゃない!」

セガール「連れて来るのではありまセン。おびき寄せるのデス」

長島「バリケードは椅子や机を使って作らなきゃいけないんだが、それをセガールさんに運んでもらって敵にぶつけてもらうんだ」

セガール「ミスター長島のおかげで私のコンベアの最高速度は格段に上がっていマス。手術室の向かいはガラス窓、それを突き破って落ちてもらいますネ」

水谷「ふ、ふーん。考えたじゃないっ」

セガール「日が暮れるまで時間があります。準備をすまして起きましょウ」

貫井「わたしも手伝います!」

セガール「ミス貫井は食料を整理しておいてください。ミス佐々木たちが来たら食べましょうね」

貫井「はーい!」

長島(うちの子供も素直だったら良かったんだけどなあ)

水谷「ふんっ」ブツクサブツクサ

【10日目:夜】

セガール「おかしいデスね……。ミス佐々木達が帰って来ません」

長島「今夜は我々だけでここを守るしかありませんね。宇田川さんも心配です。それに……」

セガール「それに?」

長島「い、いえっ」

水谷「ほらっ、ハゲ! バリケードの中にいることになってたんでしょ!? 戻りなさいっ」

長島「わかってるよ……」

貫井「はやくはやく!」

長島「はいはい。娘を思い出すなぁ……。では、セガールさん。巡回の方は任せました」

セガール「ええ、何か合ったら……作戦通りに」

長島「はい!」

夜の病院を巡回する、セガールと水谷。灯りが点いているのは手術室内だけで、2人は長島が持っていた懐中電灯を持ち歩いていた。

セガール「さすがにレディを1人で歩かせるのには無理がありましたネ。一緒に歩きまショウ」

水谷「暗がりが怖いわけじゃないのよ! ホントよ!」

セガール「ええ、分かっていますトモ」

そして、一時間程経ち病院内も一周した頃、セガールが外に人影を見つける。

セガール「窓の向こうに誰か立っていますね。佐々木さんではないようです」

水谷「うちらの仲間にもあんな顔いないわ……よく見えないけど」

直下コンマ下一桁判定:人影の正体
0:「その力、変えてあげよう」
9:水谷「あ、あいつ……知ってる!! く、く、くろ……」
8765:珊瑚「フフ……」
4321:御影「見つけたぜ見つけたぜェェェェェェェェ」

セガール 体力:5/5 精神力2/2

水谷 体力:2/2 精神力:1/1

長島 体力:9/9 精神力:7/7

対馬 体力:3/3 精神力:7/7

貫井 体力:1/1 精神力:1/1

榊 体力:6/6 精神力:10/10

御影 体力:6/6 精神力:9/9

セガールはあの3人に見覚えがあった。貫井も含めた5人組として現れ、葛木らと戦ったグループだ。現在、貫井は葛木グループ側に、釜瀬というリーダー格の男は葛木の機転で殺害されて、グループとして機能できない程の大打撃を受けていた。

対馬「どうでもいいが、最早俺達に後はない。フヒっ」

榊「こいつらをぶっ殺して、百地とかいう医者を拉致しなきゃ黒峰さんに見捨てられちまう」

対馬「メンバーの補充もしてもらえなかったしな。どうでもよくはない」

御影「早くやっちまおうぜェェェェェェェェ!」

対馬「どうでもいいが、お前の能力じゃ戦えないだろ。どうでもいいが」

御影「なンにィィィッ! あいつらの居場所を突き止めたのはあたしなんですけどォォォォッ」

まとめ役が存在しない今、彼らにチームワークというものはないようだ。

セガール「やれやれ、隠れているつもりでしょうがバレバレですネ。入り口は全てシャッターで入れないようになっていますが、どうしましょうか」

↓3

幸い敵3人は病院の外に居り、セガール達が窓から見ていることにも気づいていない。

水谷「ま、まずいわよ。どうすr」

セガール「落ち着きなさい、ミス水谷。先にバリケードまで戻り、ミスター長島に報告してください」

水谷「え? あ、アンタは……」

セガール「彼らとの戦いは避けられません。私は先手を取って攻撃してから、バリケードまで戻りますので大丈夫です」

水谷「わ、分かったわ。気をつけるのよっ!」

水谷は長島の元へ走って行った。

セガール「ふふ、長島は私のことを『仲間』だと認めてくれたようデスね」

セガール「私の能力は今、範囲、効果共に倍になっていマス。コンベアの速度も……」

セガールは姿勢を低くし、外から自分の居場所を知られないように隠れた。次に、敵の足下にコンベアを設置。

セガール「さあ、コンベアよ! 動くのデス!」

ガコン。対馬らの足下から機械のような音が聞こえた。

対馬「なんだ!?」

榊「足下動いてね?」

地面が動き出す。3人は突然のことで身動きが取れない。加速は始まっていた。地面全体が動いているので逃げようがない。

榊「こ、これっ」

御影「や、やめっ、いやっ」

このまま行けばシャッターとの衝突は免れることはできない。

対馬「や、ヤバいぞッ。どうでもい……くないっ!」

コンマ下一桁判定
↓1(対馬:4以上で回避)
↓2(榊:8以上で回避)
↓3(御影:9以上で回避)

榊「うわあああっ!」

激突したのは榊だけだった。対馬は能力で浮き上がり、御影もその反動で回避することができたのだ。

【榊の体力が2減った 4/6】

御影「おいおいおいおいおいおい榊よォォォォ」

榊「頭いてぇ……。あれ? 対馬は?」

御影「屋上まで飛んで行った。『穴』が本当にあるか確かめに行くんだってよ」

暫くすると、対馬が屋上から降りてきて2人に伝えた。

対馬「おい。どうでもいいが、屋上に『穴』があったぞ。櫻井が開けていたというのは嘘じゃあないみたいだな。そこから入るぞ」

榊「あの百合BBAも役に立つんだな」

対馬「どうでもいいが、それを本人の前で言ったらトーテムで突き殺されるぞ」

かつて、櫻井が佐々木を拉致する際に作られたダミーの逃げ道『穴』。鍵のかけられた部屋から天井まで開けられたそれをセガール達は知らない。

長島「奴ら諦めたんでしょうか? もう報告から15分は経っていますが……。少し見てきた方が」

セガール「ダメです。3人のうち1人しか能力が分かっていない今、迂闊に飛び出したら思うツボデスよ」

貫井「バリケードの周りだけでもかためたほうがくればあじゃありませんか?」

セガール「なるほど、その方法もありマスね……ううむ。どうすればいいのやら」

↓3

病院内に設置してある全てのベルトコンベアを最大速度で動かして物音や声が聞こえるか試す

>>906
セガール「病院内の床は全てコンベアにしてあります。我々のいるこの場所以外のそれを最大速度で動かし物音や声が聞こえるか試してみましょう」

長島「なるほど!」

セガール「それでは少し集中しますので、お静かにお願いします」

セガールが目を瞑り念じると、病院内の床がギュルギュルと唸り始めた。

セガール「音が聞こえれば彼らが病院内に潜入成功した、ということですね」

「おい! なんだこれは! どうでもいいが!」

「どうでもよくなくね!? 進めねーぞ!」

「うわわわどうしよ……」

「お前キャラブレ過ぎじゃね!?」

セガール「……鍵のある部屋の方からですね。様子を見るか、我々が動くか。どちらにしろ危険は伴います」

長島「凶器を持っているかもしれませんし……」

セガール「何かしらはやれねばならないのデス」
↓3

セガール「ミス貫井。能力を使ってくれますか?」

貫井「……いいです、けど」

セガール「けど?」

貫井「……」

セガール「自身の力が誰かを傷つけるということが怖いのデスね?」

貫井「……はい」

セガール「あなた自身が自分を信じるのデス。その力、仲間を守る為に……使ってくれますか?」

貫井「……はいっ!」

長島「範囲は広がっているはずですよ!」

セガール「分かりました。ではミス貫井、鍵のかけられた部屋へ能力を!」

コンマ下一桁判定
↓1(貫井の能力が与えるダメージ量 ※0はスカ)
↓2(対馬:5以上回避)
↓3(榊:8以上で回避)
↓4(御影:9以上で回避)

貫井「むむ……」

貫井が手を前に出す。院内のどこかで能力が発生したのだろう、ズンと空気が重くなる。

セガール(こんな前回もこれほど強かったのでしょうか? これが能力を制御できていないということデスかね……)

【対馬の体力が9減った 0/3】

【榊の体力が9減った 0/6】

対馬らは鍵のかかった部屋で身を潜めながら作戦を確認していた、はずだった。榊の足下に転がるのは2体の死体。

榊「お、おい。対馬!」

対馬「」

【対馬 死亡】

榊「おいっ! 御影も起きろよ!」

御影「」

【御影 死亡】

榊「うわああああああああああっ!」

「うわああああああああああっ!!」

長島「声が聞こえました! 鍵のかかった部屋からのようです!」

水谷「誰かがこっちに走ってくるわよ!」

貫井「……」ドサッ

セガール「ミス貫井! 強力な能力を使った反動は大きいようデス……」

長島「迎撃しましょうか? それともここで奴が来るまで……」

↓3

貫井をセガールが保護しつつ、長島と水谷が迎撃

>>925
セガール「ミス貫井!」

長島「セガールさん、敵は私たちに任せてください!」

水谷「バリケードで待ってなさいっ!」

セガール「ありがとうございます!」

長島と水谷は敵を迎撃する為、鍵のかかった部屋の前まで走り出す。

榊「ハァ……ハァ……」

部屋の隅に立ち、肩で息をしながら震える男、榊。その手にはナイフが握られていた。その目の前には水谷と長島が立っている。

水谷「……見つけたわよ。観念なさい」

長島「もう逃げられないことは分かりますね?」

榊「うるさいっ!! 俺はもう……もう……帰る場所もないんだあああああっ!」

榊の破れかぶれにナイフを振る姿が歪み、2つに分かれた。

長島「分身能力か!」

榊「へへ、へ……こうなったら刺し違えてもさあああああっ!!」

2人の榊が、長島らに素早く近づき襲いかかる。

長島(どちらかが偽物? それとも、実体を持っているのか……?)

コンマ下一桁判定
↓1(2人に襲いかかる榊。本物は……)
偶数:長島に襲いかかって来た方
奇数:水谷に襲いかかって来た方

a

>>933
水谷「えっ?」

水谷を襲った榊が煙のように消えた。彼女は驚き、長島の方を向く。

長島「ぐっ……」

長島の着ていたスーツが赤く染まっていた。膝を付きうずくまるその姿に、水谷は悲鳴をあげた。

水谷「ハ、ハg……長島、さん!? い、イヤよ。そんなの……いやああああああっ!!」

榊「は、ハハ! やってやったぜ、対馬ァ……御影ェ……」

水谷「長島、さん……。返事をしてよ。ねぇ……」

水谷「長島さんっ!!」

長島「…………」

長島(ふぅ)

長島(腹の皮を切っただけか。痛いことは痛いが助かった……)

【長島の体力が2減った 7/9】

長島(しかし起き上がるのはまだ早いかな)

榊「次はテメーじゃね? クソガk……」

水谷「……さない」

榊「あ?」

水谷「許さない」

水谷「仲間を殺した罪、償ってもらうわ」

長島(やっぱりこうなるか……。私の異能力はサポート専門。介入はせずに、倒れたままにしておこう)

水谷「……消えなさいっ」

長島(こうなった彼女はもう止められない)

水谷「バクーっ!」

水谷は大きな声を上げて『何か』を呼んだ。しかし、その『何か』の応答は無く、その声は夜の院内に静かにこだまするだけ。

榊「おいおい、お仲間からの返答がねーぞ? 俺が恐くなって逃げたんじゃね?」

水谷「へんとーなんてある訳ないじゃない」

榊「なんでだ?」

水谷「だって、ぬいぐるみだもの」

榊の腹部に突き上げるような衝撃が加わった。鍵のかかった部屋から廊下まで一気に吹っ飛ばされる。

榊「な、なんだよ……これ。で、デけぇ生き物は……」

水谷「彼はバクくんよ」

榊を吹き飛ばしたのは、巨大なバクのぬいぐるみだった。綿と布で出来たその身体は、長島の異能力増幅効果によって質量が増え、皮膚(布)は金属のように固くなる強化を施されていた。

榊「ぬいぐるみ……? ただの……?」

水谷「そうよ。でも、あたしの友達。あんたはこれからあたしたちに『削除』されちゃうのよ! キャハ、キャハハハハハハっ!」

バクは再び榊を吹き飛ばす。そして、その身体が床に叩きつけられるかつけられないかのところをまた吹き飛ばす。

榊「う、うぐぁ……」

榊は嫌という程、天井に身体を叩きつけられた。この布と綿で作られた猛獣から逃げることができないでいるのだ。

【榊の体力が3減った 1/6】

長島(……)

長島(もう奴は虫の息。水谷さんがトドメを刺すのも時間の問題だ。それを止めないべきか、止めて何かを聞き出すべきか。聞いたとして、何を聞けばいいだろう)

↓3

ボスの名前を聞き出してとどめ

>>938
水谷「トドメねっ。神さまへのおいのりはすませた?」

榊「……こ……ろせよォ」

水谷「言われなくたって……」

長島「待ちなさい」

水谷「え? なんで……」

水谷は先ほど死んだと思っていた長島が、今自分の隣に立っていることを信じられないでいる。

長島「トドメを刺す前に。お前らのボスの名前を聞きたい」

榊「……黒……峰、だ。あいつは……強い。俺たちの能力だって知ってた」

榊「もちろん……お前らの能力だっ……」

長島「もう喋らなくて結構」

榊「て」

榊は言い切らない内に、バクに吹き飛ばされ、ガラスを突き破り、地面に向かって真っ逆様に落ちていった。

【榊の体力が4減った 0/6】

【榊 死亡】

長島「少し休みましょう。疲れたよ、さすがに」

水谷「え、ええそうね!」

【11日目:朝】

『皆さん、おはようございまーす!』

セガール「もうそんな時間なのデスね」

『はい。昨晩はすごい戦いでしたね』

セガール「侵入者を排除したまでデスよ」

『毎日このペースで戦ってくださると我々も嬉しいのですが……。いえ、気を取り直して前日の脱落者発表をします』

コンマ下一桁判定
↓1 偶数:『昨日脱落した方は3人(対馬、榊、御影)でーす』
奇数:『〇〇人でーす』
↓2 (↓1が奇数だった場合、コンマ下一桁(0は10人とする)+3(対馬、榊、御影)人の脱落者が発生する)

『脱落者は3人です』

『残り64人、今日も頑張って潰しあってください!』

セガール「……むにゃ」

『あっ、あっ、セガールさん! 寝る前に何か聞きたいことはありますか!?』

↓1(セガール)
↓2(長島)
↓3(水谷)

佐々木達は無事か

近くの能力者の情報

なかなか安価来ないんで「黒峰の部下は何人いるか」
複数取りダメなら安価下

>>944
セガール「ええ……ミス佐々木達……は無事ですか?」

『ええ、皆さん元気に……』

「良かった……Zzz」

『さらわ……寝ちゃってますね。まあ、お疲れのようですしいいでしょう。彼女たちも「トドメ」を刺すことの大事さを思い知ったところでしょうね』

>>945
長島「我々の近くにいるまだ会ったことのない能力者の情報を教えてください」

『いいでしょう。ええと人数は……』

直下コンマ下一桁判定
098:3人
765:2人
4321:1人

>>958
『1人だけですね。病院の周りを移動しています』

長島「……どちらに向かっているかは」

『ショッピングモール方面への移動が確認されています』

『その方は……』

↓2(能力者の名前、性別、年齢)

『武藤さんという男性の方です。年齢は50歳で……』

長島「能力」

『え、いや、あの、はい』

長島「能力だ。ここが一番大事なところだからね」

『教えますっ教えますってば!』

長島「早くしてくれ」

↓3(武藤の異能力)

『目を見た相手の能力を奪う
ただし奪える能力は1つまでで奪える時間は5分間のみ』

『という能力ですね』

長島「厄介なものだ……敵が味方か……それは見てみないと分からない」

『そんなところですかね。これでよろしいでしょうか?』

長島「ああ、もういい」

『あなたも私に冷たいですねー』

>>946
『水谷さん、次はあなたの番です』

水谷「遅かったわね。もう一回寝ちゃうところだった」

『申し訳ございません。何分64人に色々お話しなければならないので……』

水谷「いいわ、許してあげる。じゃあ、あたしからの質問よ。『黒峰の部下は何人いるの?』」

『黒峰さんの部下、ですか……。彼自身変わった方で部下とは呼んでいないのですが』

水谷「いいから早くっ」

『グループで行動している能力者の中では、最も大規模なものに入ります。彼と共に行動している能力者。または、彼の命令に従う能力者の人数は……』

直下コンマ下一桁判定
0:30人程
987:25人
654:20人
321:15人

『15人くらいですね。くらい、というのは現在絶賛勢力拡大中だから人数が一定していないという意味です』

水谷「ふーん……案外少ないのね」

『これくらいでよろしいでしょうか』

水谷「いいわ。じゃあね」

『あなたも……冷たいっ』

『では、私はこれで失礼します。皆さん今日も元気に殺し合ってくださいね』

【残り64人】

【11日目:午前】

手術室のランプが消え、奥から百地が出てきた。表情から察するに、結果は――

百地「成功だよ、当たり前だけどね」

長島「セガールさん! 起きてください! 葛木くんの手術は成功したようですよ!?」

セガール「う、うー……若くないので夜更かしは苦手なのデス……ハッ! 本当デスか!?」ガバッ

百地「本当だよ。午後には麻酔も切れ、目が覚める。当然だが、今日は絶対安静だ。戦わせたりするなよ」

百地「少し休みたいね。……あれ? あのかわいい貫井ちゃんは?」

水谷「あの娘はすぐそこの病室で寝てるわ。昨日能力を使った後……」

百地「な、なにっ!! すぐに病室へ行って診てこよう!」ダッ

長島「我々は、怪我をした仲間を待たせていますので一度病院からは出ます。夜には戻りますので」

水谷「じゃーね。貫井ちゃんによろしく伝えておいて」

セガール「おや、ミス貫井と仲良くなっていたのですね」

水谷「うっ、うるさいわね! ちょっと一緒にバクくんと遊んだだけよ!」

長島「ハハ、仲良きことは美しkやめて殴らないでお腹の傷が痛いから痛いから……じゃあセガールさん行ってきます」

セガール「ふふ、ではお二方お気をつけて」



セガール「さて、私はどうしましょう?」
↓3

セガール「ミスター葛木の様子を見に行きましょう」

病室には葛木1人だけ。穏やかな表情で寝息を立てて眠っている。顔には連戦の傷跡。11日、ここまで生き残るのは容易なことではなかった。

セガール(今は休息の時です。ゆっくり休んでください……)

葛木「……」

セガールは安心すると共に来たるべき『その時』について考えていた。

セガール(この戦いは最後の1人になるまで殺し合いを続ける『バトルロイヤル』。彼もミス佐々木もミス貫井も……私もいずれはこの中の誰かと必ず……)

セガール(やめておきましょう。今は、ミスター葛木が目覚めるのを待つだけデス……)

【11日目:午後】

葛木「ん……あ」パチリ

セガール「おお! ミスター葛木! 起きましたカ?」

葛木「あ、あ、こ、声が……!」

葛木「戻ってる!!」

葛木は勢いよくベッドから飛び起きる。

セガール「だ、ダメですよ! 安静にしてなければ!」

葛木「セガールさん! 今は何時ですか!?」

セガール「午後の1時を回ったところデスね。嬉しいのは分かりますが、少し落ち着いてください。今日は絶対安静です。↓3でもしましょう」

おさらいってどうしたもんかなと困ったりしてる。どんな感じのおさらい(振り返り)にすればいいか。

意識や記憶を確認するみたいな感じでおさらいとか

生き残ってる能力者の情報(体力、精神力、能力等々)のテンプレ欲しいぜ

おさらいではないかもしれないけど

次スレに今まで出た情報貼り付ければいいんじゃない
葛木たちが知らない情報を除いて、それらについて話し終わった形で話を進めれば

>>987
ありがとう。これにする

>>988
それは次スレで。

>>989
難しく考えてた。ありがとう。

>>987
セガール「おさらいをするのデス。今まで起きたできごとを『再確認』した方が、これからの戦いが見えてくるでショウ?」

葛木「そうですね。はしゃぎ過ぎました……」

セガール「少し目を瞑ってみてください」

葛木は目を閉じ、集中する。見えてくるのは今まで共に支え合ってきた仲間の顔。

葛木(佐々木さん……俺をサポートして戦ってくれたりした。あの娘の存在が俺の心の支えにもなってる)

葛木(セガールさん。成り行きで着いてきてもらったのに、こんなに俺を信頼してくれてる)

葛木(貫井ちゃん……まだ幼いこの子を守るのが俺の役目なのかもしれない)

葛木(そして、鬼山さん――)

今まで戦ってきた敵。

葛木(名前も知らない敵達……倒さなければ考えないようにしていたけど、あいつらだって1人の人間でこれからの人生だってあったはずなんだよなぁ……)

セガール「どうです、何か見えてきましたか?」

葛木「はい、色々と。仲間の顔とか……敵の顔とか」

セガール「……なるほど。それであなたは何を確認できましたカ?」

葛木「……俺、仲間を守りたいです。できる範囲で、ですけど。俺の異能力は使い方が難しいけど、やり方なら幾らでもあるはず。でも、いつかは……」

セガール「いつかのことは時が来た時に考えましょう……。今は、私たちもあなたの『仲間』。これからも共に戦いましょうネ」

葛木「……はい!」

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