ドルベ「あれを見ろ、ナッシュ」 (45)


・『遊戯王ZEXAL』のSSです

・時間軸は本編の最終回後でドルベは神代家に居候している設定です(他の七皇も平和に暮らしてます)

・若干(?)のキャラ崩壊注意です

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ハートランドシティ・昼下がり……

仔猫「ニャー」

ドルベ「ニャンコだ」

凌牙「確かに猫だな。だがニャンコってお前……」

ドルベ「ナッシュよ、このニャンコはなぜダンボールに入れられているのだ? もしやこれから何処かに出荷されるのか?」

凌牙「ねえよ。これはどう見ても捨て猫だろ」

ドルベ「捨て猫だと? だがまだ子供だぞ?」

凌牙「だけどここに手紙もあるぞ。えっと……『訳あって飼えなくなりました。誰か大切に育ててあげて下さい』だと」

ドルベ「こんな小さな生き物を捨てるなんて……」プンスカブックス

凌牙「まあ人にはそれぞれ事情ってもんがあるからな。もっとも猫からしたらたまったもんじゃないだろうけどな」

ドルベ「可哀想に……おーよしよし」ナデナデ

仔猫「ニャーン♪」

ドルベ「おお、私の手に頬杖してくれているぞ。やはりニャンコは可愛いな~」ホッコリチュア

凌牙「お前って猫好きだったけ?」

ドルベ「うむ、何だか妙な親近感すら抱いている」

凌牙(そういやバリアン態の姿は何処となく猫に似てるよな、こいつ)

ドルベ「ところでナッシュ、相談なのだが……」

凌牙「駄目だ」キッパリ

ドルベ「私はまだ何も言ってないぞ?」

凌牙「言わなくても分かる。その猫をウチで飼いたいんだろ?」

ドルベ「おお、言わずとも私の心の内を読み取るとは……さすがバリアン七皇のリーダーだ!」

凌牙「やめろ。とにかくウチじゃ飼えねえよ。諦めろ」

ドルベ「なぜだ? 神代邸は広いし、ニャンコ1匹を飼うスペースなら十分にあるだろう? 面倒も私が見るし……」

凌牙「それでも璃緒の奴が絶対に許してくれねえよ」

ドルベ「む、そういえばメラグはニャンコが苦手だったな」

凌牙「苦手ってレベルじゃねえよ。こいつを家に持ち帰ってみろ。あいつ、たちまち発狂して全盛期の征竜くらい大暴れするぜ?」

ドルベ「そこまでか。しかし……」

凌牙「それに生き物を飼う事はそう簡単に決めて良いもんじゃねえ。残念だが俺達に出来る事はない」

ドルベ「くっ、非力な私達を許してくれ、ニャンコよ!」

仔猫「ニャー?」キョトン

ドルベ「しかし私達が拾わないとなるとこのニャンコはどうなるのだ?」

凌牙「さあな。運が良ければ他の誰かに拾われるかもしれないが……運が悪ければ保健所に連れられて処分されちまうだろうな」

ドルベ「そんな!?」ショックリボー

凌牙「だがそれもこいつの運命だ。さっきも言ったが俺達にはどうしようもねえよ」

ドルベ「本当に何も出来ないのか、我が友よ」

凌牙「こういう事に一々手を差し伸べていたらキリがねえ……それよりもう帰るぞ。何時までもここに居たら俺達が猫を捨てたと勘違いされちまう」

<ニャーニャー

ドルベ「……本当にこのままにしておくのか、ナッシュ?」

凌牙「ああ」

ドルベ「私達の事をジッと見ているぞ?」

凌牙「気にするな」

ドルベ「何だか私にはあのニャンコの鳴き声が我々に助けを求めている様に聞こえる」

凌牙「それはお前の妄想だ」

ドルベ「あ、ダンボールから必死に出ようとしている……やはり私達と一緒に居たいのだろう」

凌牙「だから気にするなって言ってんだろ」

ドルベ「ナッシュ……(´・ω・`)」

凌牙「……ああ、畜生! 分かったよ、分かりましたよ、クソが!!」

神代家……

ドルベ「よし、どうやらメラグはまだ帰っていない様だな」キョロキョロ

凌牙「良いから早く入れよ。誰かに見られてそれが璃緒の耳に入ったらやばいだろうが」

仔猫「ニャーン」←ドルベに抱かれてる

凌牙「しかし改めて見ると結構汚れてるな、その猫。今タオル濡らして持ってくるからちょっと待ってろ」

ドルベ「フッ……」

凌牙「……何だよ、何笑ってんだよ?」

ドルベ「いや、色々と厳しい事を言いながらもいざ面倒を見るとなるとやはり君は優しいなと思ってな」

凌牙「うるせえ、黙れ、イラッとするぜ」プイッ

凌牙「こら、暴れんな。うまく拭けないだろうが」

仔猫「ニャーニャー」ジタバタ

凌牙「ふぅ、何とか拭けた……たくっ、手間取らせやがって」タメイキング

ドルベ「だがおかげで先ほどまでとは見違えるほど綺麗になったぞ。さて次はご飯をあげようと思うのだが何が良いかな?」

凌牙「普通はキャットフードだがウチにはそんなもんないからな……仔猫だしミルクで良いんじゃないか?」

ドルベ「ミルクか。しかし私とナッシュは共に男だし……」

凌牙「誰が母乳って言った。普通の牛乳で良いんだよ、牛乳で」

ドルベ「成る程。ではすぐに小皿に注いで持って来るとしよう」トコトコ

仔猫「~♪」ペロペロ

凌牙「おー舐めてる、舐めてる」

ドルベ「やはり空腹だった様だな。しかし本当に可愛いな、ニャンコという生き物は」ウットリチュア

凌牙「否定はしねえよ。さて、この猫の処遇だが……」

ドルベ「やはり我が家で飼うのは無理か?」

凌牙「まあぶっちゃけると俺は構わないんだが璃緒がな」

ドルベ「メラグはなぜこんな可愛い生き物が苦手なのだろう? あ、そういえば古代エジプトではニャンコは神の使いと言われていたがもしや……」

凌牙「人の妹の猫嫌いの理由を不完全なイムホテップと一緒にすんなよ。とにかく璃緒が帰って来る前にどうするか方向性だけでも決めて……」

<タダイマー

凌牙&ドルベ「!?」ビックリボー

<リョーガードルベーイナイノー?

凌牙「(ヒソヒソ)くっ、思ったより早く帰ってきやがったな」

ドルベ「(ヒソヒソ)ど、どうする? もしメラグに見られたら……」

凌牙「(ヒソヒソ)とりあえずお前は猫を連れて自分の部屋に行け。後は俺が何とかする」

ドルベ「(ヒソヒソ)頼むぞ、我が友よ」タタタッ

……ガチャ!

璃緒「あ、凌牙」

凌牙「よ、よう。おかえり、璃緒」

璃緒「もう、居るなら居るってちゃんと返事しなさいよね」ホッペプクー

凌牙「わ、悪い。少し新聞を読むのに集中していてな」

璃緒「何か面白い記事でもあったの? って、それ経済面じゃない」

凌牙「……俺もこの国の人間として経済についてはキチンと知っておくべきだと思ってな」

璃緒「何だか凌牙らしくないわね……ところでドルベは?」

凌牙「ドルベなら自分の部屋に居るぞ」

璃緒「そう、ならすぐに呼んで来て。ケーキ買って来たからみんなで食べましょう」

凌牙「え? いや、その、今部屋を離れるのはまずいと思うんだが……」アセアセイクリッド

璃緒「へっ、何で?」

凌牙「えっと、実は今朝からドルベの奴は体調が悪いみたいなんだよ」

璃緒「あらやだ、夏風邪?」

凌牙「ああ、そうかもな」

璃緒「仕方ないわね。ならちょっと様子を見て来るわ」トコトコ

凌牙「いや、お前が行く必要は無いだろ?」

璃緒「何でよ? 本当に夏風邪なら病院に連れて行く必要もあるでしょ?」

凌牙「だ、だがお前にうつる可能性もあるし……」

璃緒「凌牙、貴方さっきからおかしくない?」

凌牙「……別におかしくなんかねーよ」

璃緒「本当かしら……あら?」

凌牙「ど、どうした?」

璃緒「何か床に……これは?」ヒョイ

凌牙(まずい! さっき猫の身体を拭いてやった時に床に毛が!?)

璃緒「……これ、明らかに人間の毛じゃないわよね?」

璃緒「凌牙、私に何を隠しているの?」ジィー

凌牙「……何も隠してねーよ」ドキドキマイラ

璃緒「嘘ね。私は凌牙の事なら何でもお見通しなんだから。正直に話した方が身の為よ?」

凌牙「くっ、だから何も隠してねえって言ってんだろ!!」テーブルドン

璃緒「怒鳴るところがますます怪しいわね。ドルベの部屋に行けば分かるのかしら?」

凌牙「お前が行く必要なねえよ!」

璃緒「必要かどうかは私が決める事よ。凌牙、そこ退いて」

凌牙「だ、だからだなぁ……」

璃緒「――退けって言ってるでしょ?」ギロリ

凌牙「…………」スッ

ドルベの部屋の前……

凌牙「璃緒、考え直せ。部屋に入るのは止めろ。これはお前の為でもある」

璃緒「何を隠しているのかは知らないけど、私にはそれを知る権利があるわ。凌牙は邪魔しないでちょうだい」

凌牙(くっ、すまん、ドルベ。こうなっちまった以上、俺にこいつを止める術はねえ!)

璃緒「さて……ドルベ、私ですわ」コンコン

ドルベ「メ、メラグか!?」ビクッ←ドアの向こうから

璃緒「ちょっと話したい事がありますの。入っても良いかしら?」

ドルベ「えっと、すまない……今は、その……」ゴニョゴニョ

璃緒「……あら、やはり『腰』の具合そんなに悪いのかしら?」

凌牙&ドルベ「え?」

璃緒「凌牙から聞きましたの。少し前に階段から落ちて腰を痛めたと……それで部屋に籠っているのでしょう?」

ドルベ「そ、そうなのだ。あまりに強く打ってな、今もベッドから動けない状況で……」

璃緒「あー……やはり貴方も凌牙とグルですのね。私に嘘をつくなんて」ニヤッ

ドルベ「!?」

凌牙(汚い! さすが氷の女王、汚い!)

璃緒「嘘は駄目ですわよ、ドルベ。そんな悪い子は部屋に上がってお説教ですわね」

ドルベ「ま、待ってくれ、メラグ! 今は、今は駄目だ!!」アタフタキオン

璃緒「だが断りますわ。この神代璃緒の最も好きな事の1つは他人のプライベートを白日の下に晒す事ですのよ?」フフン

ドルベ「何てはた迷惑な!?」

凌牙(くっ、ドルベの部屋に鍵は無い……ここまでか!)ナムサン

璃緒「さあ、何を隠しているのか……洗いざらい教えて貰いますわよ!!」

……ガチャ!







ドルベ「やあ、2人とも。今日も暑いな」←明らかに不自然にお腹が膨らんでいる

凌牙&璃緒「…………」

凌牙(ドルベェェェ! お前、いくら何でももっと他に隠す場所あっただろうが!?)ガビーン

璃緒「ド、ドルベ? そのお腹、どうしましたの?(汗」

ドルベ「お、お腹? 私のお腹がどうかしたのかな?(滝汗」

璃緒「いや、だってあからさまに変に膨らんで……」

ドルベ「これはその……そう、5ヶ月なんだ!!」

凌牙(何だ、その回答)

ドルベ「ご、5ヶ月ってそんな……そんな、一緒に暮らしていたのに全然気付かなかったなんて……」キョウガクェーサー

凌牙(お前も何だよ、その反応? さっきまで悪知恵働かせてた妹は何処に行っちまったんだよ!?)

璃緒「凌牙、これは一体どういう事なの? そしてドルベの相手は誰なのよ! ま、まさか凌牙じゃ……!?」

凌牙「お前は何を言っているんだ? とりあえず落ち着け、普通おかしいと思うだろうが」

璃緒「そ、そうよね。ごめんなさい、衝撃的過ぎて少し混乱していたわ」

ドルベ「くっ、ナッシュ! せっかくうまくメラグを言いくるめていたというのに……」

凌牙「え、これは俺が悪い流れなのか?」

璃緒「でも5ヶ月じゃないならそのお腹は一体……ドルベ、そのお腹を私にもっと良くお見せなさい!」

ドルベ「なっ、服を引っ張らないでくれ、メラグ! な、中身が……いやん、えっち!」ジタバタ

凌牙「落ち着け、璃緒!!」

璃緒「これが落ち着いていられますか! もし変な病気だったらどうするのよ!?」

ドルベ「まずい、これ以上やったら服が裂け……」

ビリッ!!







仔猫「ニャーン」←璃緒に飛びつく

璃緒「」

璃緒「い、いやあああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?」

仔猫「!?」ビックリボー

ドルベ「メラグ、落ち着くんだ!?」

璃緒「ねねねねねねね猫がががががががドドドドドドドルベベベベのお腹からららららおめでとうございますって感じで猫ががががががががが!?!?!?!?!?」

凌牙「おい、ドルベ! 猫を連れて早く家を出るぞ!!」

ドルベ「し、しかしメラグをこのままにして良いのか!?」

凌牙「ああなった以上、もう俺らには止められねえよ! それより暴れまわる前に早く!!」ダッ

ドルベ「分かった!!」ダッ

仔猫「~~~」ガタブル

璃緒「くぁwせdrftgyふじこlp」

…………

凌牙「……とりあえずここまで来れば大丈夫だろう」

ドルベ「しかしメラグは本当に良かったのか?」

凌牙「あんな至近距離で猫を見た上に抱き着かれたからな。当分はあのままだろ……ここだけの話、前にもあった」

ドルベ「最早病気のレベルだな……」

凌牙「とにかくしばらくは家に戻らない方が良いだろう。ましてその猫を連れてはとてもいけないな」

ドルベ「むぅ、では一体どうすれば……」

仔猫「ニャー」

遊馬「――あれ、シャーク? そんな所で何してんだよ?」

小鳥「ドルベさんも居るわね」

凌牙「ん? 何だ、遊馬と小鳥か」

ドルベ「こんな所で会うとは奇遇だな」

小鳥「わあ、可愛いニャンちゃん♪ って、ドルベさん何か服破けてるんですけど大丈夫ですか?」

ドルベ「名誉の負傷だ」キリッ

小鳥(この人って真面目なのかふざけてるのか良く分かんない人だな)

遊馬「で、どうしたんだよ、この猫? それに何か困ってる感じみたいだけど……」

凌牙「いや、実はかくかくしかじかで」

遊馬「かくかくうまうまって訳か。何か大変そうだな」

凌牙「事実さっきから心臓に悪い事ばかり起こってるぜ」

小鳥「ねえ、遊馬。それなら……」

遊馬「おお、そうだな。そういう事ならちょうど良い所があるから紹介してやるよ」

凌牙&ドルベ「?」

数分後・キャットちゃんの家……

<ニャーニャー

ドルベ「これは……すごい猫の数だな」ボーゼンマイン

凌牙「璃緒が来たら卒倒するな、確実に」

遊馬「という訳で急で悪いんだけどこの猫を引き取ってくれないかな? 俺の知り合いで頼めそうなのはキャットちゃんしか居ないんだよ」

画伯「勿論OKにゃ♪ 他でも無い遊馬の頼みですもの。それに困っている猫ちゃんは見過ごせにゃいしね」

遊馬「サンキュー。助かったぜ、キャットちゃん!」

画伯「そんな……それに遊馬さえ良ければ猫ちゃんだけじゃなくて貴方がウチに来ても///」

小鳥「ちょっと、どさくさに紛れて何言ってんの! ていうか近付き過ぎよ、少しは離れなさい!」プンスカブックス

画伯「もう、私は遊馬と話してるんだから小鳥は口を挟まないでよ!!」キシャー

遊馬「? 良く分からないけど遊びになら何時でも来るぜ!」

遊馬「おい、シャークとドルベ。話は通したぜ」

凌牙「悪いな、遊馬。さあ、ドルベ」

ドルベ「うむ、ではお別れの時間だな、ニャンコよ」

仔猫「ニャ-」

ドルベ「私が出来る事はここまでだ……強く、強く生きるのだぞ……うぅ(泣」ポロポロ

凌牙「おい、何も泣く事無いだろ?」

ドルベ「このニャンコを……えぐっ……よろしく……うぅ……お願いします……(号泣」ボロボロ

画伯(何かすごい受け取り難いにゃ……)

遊馬「泣くなよ、ドルベ。何もこれが『混沌』の別れって訳じゃねえんだからさ」

凌牙「『今生』な」

画伯「そ、そうにゃ。会いたくなったら何時でも会いに来て良いから」

ドルベ「そ、そうだな。ではこれから毎日ここに通わせて貰うとしよう」オメメゴシゴシ

画伯「いや、さすがに毎日はちょっと……」

凌牙「さて、これで仔猫の件は何とかなったが……」

遊馬「何だよ、まだ何か問題があるのか?」

ドルベ「メラグだな」

小鳥「ああ、そういえば璃緒さんって今家で暴れてるんでしたっけ? 何か想像出来ないけど……」

凌牙「なあ、遊馬。重ね重ね悪いんだが今日1日俺とドルベをお前の家に泊めてくれないか? 一晩くらい開けた方が良いと思うんだよ」

遊馬「ん~そうしてやりたいのはやまやま何だけどさ、今日姉ちゃんが記事の締め切り間近でピリピリしてんだよ。さすがに2人泊めるのは……」

ドルベ「それなら仕方ないな。ではギラグとアリトの家にでも行くか」

凌牙「家って言っても体育倉庫だろ? 今は夏だし男4人であの部屋に一晩は厳しいぞ」

画伯「!」ピコーン←古典的ひらめき擬音

画伯「なら2人共この家に泊まったらどうかにゃ?」

ドルベ「この家にだと? 確かにそうすればニャンコと一緒に居られるから嬉しいが……」

凌牙「ほとんど話した事の無い、しかも女子の家にいきなり泊まるのもな……」

画伯「勿論条件もあるにゃ。遊馬も一緒にこの家に泊まる事♪」

小鳥「はあ!?」

遊馬「えっ、俺もか?」キョトン

画伯「お姉さんが締め切り間近なら邪魔しない方が良いでしょ? だったら遊馬もこの家に泊まれば良いにゃ。部屋ならたくさんあるし」

遊馬「それもそうだな……よし、じゃあ今夜はみんなでキャットちゃんの家でかっとビングだ!」

画伯(しゃあ!)グッ

凌牙「まあ遊馬が居るなら……」

ドルベ「うむ、間に入る相手が居れば幾分か楽になるからな」

小鳥「はいはいはい! 私も、私も泊まりますから!!」

画伯「ちょっと、小鳥は呼んでにゃいんだけど?」

小鳥「駄目だから、男の子3人に女の子1人の体制なんて道徳的に駄目だから。何と言われようと遊馬達が泊まるなら私も泊まるからね」

遊馬「良いじゃん、キャットちゃん。こういうのは人数多い方が楽しいしさ」

画伯「うぅ、遊馬がそういうなら……」

遊馬「よし、じゃあ俺荷物持ってくるぜ! 小鳥、行くぞ!!」タタタッ

小鳥「あ、待ってよ、遊馬ぁ!」タタタッ

凌牙「俺らもコンビニで下着だけ買ってくるか。後お前の新しい服も」

ドルベ「うむ、そうだな……っと、その前に」ヒョイ

ドルベ「どうやらもうしばらくは一緒に居られる様だぞ」

仔猫「ニャー」

ドルベ「今日は共に楽しい一夜を過ごそう。なあ、ニャンコ……いや、ナッシュ二号よ」

二号「ニャン♪」






翌日、家に帰った凌牙とドルベだったが身体に猫の毛や体臭がまとわり着けていた為に再度璃緒が暴走してしまうのはまた別のお話。

<おわり>

読んでくれた人、ありがとうございました。

また牛乳の件は大変申し訳ありませんでした。

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