ライナー「ウトガルド城秘話」(44)

~調査兵団、ウトガルド城に籠城中~

コニー「なんてこった…立体起動装置もねぇのに…」

クリスタ「こんな古城に籠城して朝を迎えるしかないなんて…私たち、死ぬの?」ブルブル

ベルトルト「ん~?」ダラ~

ライナー「まあ」ホジホジ

ユミル「そうなんじゃねーのー?」スヤスヤ

クリスタ「(この3人の余裕は一体どこから来るの~?)」ブルブル

クリスタ「ちょっとユミル!なんでそんなに余裕そうなのよ!サシャも行方不明なのに…」ブルブル

ユミル「あの芋女ならなんだかんだ生きてるさ」

ユミル「大体よぉ、今騒いだところで状況は変わんねーだろー?ほら、ニシンの缶詰でも食えって」モグモグ

クリスタ「…今食欲ないもん」ブルブル

ユミル「はぁ~やれやれ…(ライナー…)」チラッ

ライナー「(分かってる。俺たちの女神を元気づけろ、だろ?)」チラッ

ベルトルト「(う~ん…でもどうしたもんかねぇ…)」

ベルトルト「(あっ、そーだ)」ピコーン

ベルトルト「どうせ死ぬんならさ、ここにいる5人だけで秘密を共有するってのはどう?」

コニー「??」

ユミル「どういうこった?」

クリスタ「秘密なんて…何の意味があるの?」

ライナー「ああ…なるほどな。そりゃあいい」

ベルトルト「ライナーは気づいたようだね」

クリスタ「どういうこと…?」ブルブル

ライナー「つまり誰にも言えないような秘密をここにいる面子だけで共有すれば…」

ベルトルト「自分が死んだら秘密が暴露されるだろう?」

ユミル「ああ…つまり死ぬわけにはいかないって奮起するわけか」

クリスタ「ええ!?でっでも秘密なんか…」アセアセ

ユミル「早い話が好きな人とか性癖を暴露すりゃいーんだよ!」

クリスタ「ええ////」カァァ

ライナー「(ちょっとは怯えが消えたみたいだな)」ホッ

コニー「すまん俺バカだからわからん」

ベルトルト「わかんなくていいから何か秘密を言ってね」

ユミル「じゃあ私からな!私はな…実はレズビアンだ!」ドーン

ライナー「(知ってた)」

ベルトルト「(知ってた)」

クリスタ「(やっぱり…)」

コニー「そ、そうだったのか!?」

ベルトルト「あ、あのさユミル…もうちょい恥ずかしいのないかな」

ユミル「は!?しっかりバッチリ性癖晒してんじゃねーか!!」

ライナー「お前の場合はもうちょっと踏み込める気がするんだが…なあクリスタ?」

クリスタ「う、うん…せっかくだからもうちょっと…」

コニー「お、お前ら今ので足りないのか!?凄い貪欲さだな…」

ライナー「じゃあ104期の中ならだれがいいんだ?」

ユミル「そりゃクリス…(…いや待てよ?)」

ユミル「(ここでクリスタを狙っていると言ったらまた怯えだすな…)」

ユミル「(本来の趣旨からずれてしまう)」

ユミル「サシャだな!あいつを奴隷にして色んなことさせたい!」

クリスタ「えっ!?毎日一緒にいたのはそれが目的だったの!?」

ユミル「もち!あいつが帰ってきたらきっとそろそろ洗脳教育が花開くぞ!」

クリスタ「ひっどーい!」クスクス

ライナー「(元気づけるために嘘までついて…)」

ベルトルト「(本当にクリスタを気遣っているんだね…見直したよ)」

コニー「サシャの身があぶねぇ…」ビクビク

ユミル「じゃあ次は…コニー!お前が行け!」

コニー「なにぃ!?秘密なんてねーぞ!?」

ベルトルト「何もないってことはないでしょ」

ライナー「早くしろよ」

クリスタ「(何かな何かな~♪)」ワクワク

コニー「え~と…足し算ができない!」

ユミル「……」

ベルトルト「…そんなんじゃ甘いよ」

コニー「えぇ!?じゃ、じゃあ…掛け算もできない!」

ライナー「ベクトルを変えてくれよ…」

コニー「ベクトルって何だ!?」

ユミル「コイバナをしろって言ってんだよ」

ライナー「(今時コイバナなんて言うのか!?)」

コニー「なんだ…そういうことか…」

ライ・ベル「「そこは通じるのかよ!?」」

コニー「俺はサシャが好きだよ。というかオッパイが好きだ」

クリスタ「おっふっ!?」

ライナー「あ~わかる」

ベルトルト「漢の性だね」

ユミル「紳士のたしなみだな」

コニー「対人格闘術の授業あっただろ?実は…あれで何度も触ってた」

ライナー「それは俺もやってた」

ベルトルト「…実は僕も」

クリスタ「ええ///」

ユミル「やることやってんなぁ」

クリスタ「も…もしかして私のも!?」

ライベルユミコニー「もちろんです」

クリスタ「イヤ~!!もう最ッ低!!////」

ライナー「(恥ずかしがる女神…)」

ベルトルト「(癒されるなぁ…)」

ユミル「私のもか?あ?」

ライベルコニー「お前は触ってない」

コニー「俺は終わりな!次はベルベル!」

ベルトルト「僕か…ふーむ…(最大の秘密はさすがに明かせない…)」

ベルトルト「ん?今なんてった?」

コニー「え?次はベルベルって…」

ベルトルト「ベルベルって誰だよ!?」

ベルトルト「まさか…みんな僕の名前覚えてないんじゃ…」

コニー「ベルベルじゃないのか!?じゃあ…ベクトルか!?」

ライナー「数学と混ざってんぞ」

ユミル「やたら語呂がいいのは覚えてんだけどよ…ウトガルドっぽい名前だよな?」

ベルトルト「なんでこの城の名前は覚えてるんだよ!?」

ベルトルト「ふざけんな!僕は訓練兵団で3位の男なんだぞ!?背だって一番高い!」

ライナー「お、落ち着けベルトルト!」

クリスタ「!!そうだよベルトルト!私はちゃんと覚えてるから!」

ベルトルト「う…クリスタがそういうなら…」

クリスタ「(セ~フ!ライナーが先に呼んでくれて助かった~♪)」

ユミル「でもお前ほっとんどセリフねーもんな~。ライナーの付き人って感じで」

コニー「正直いきなり強者って言われてもピンとこねーんだよなー」

ベルトルト「……」ズーン

ベルトルト「」ドヨーン

ユミル「部屋の隅でちっこくなっちまった」

ライナー「(そんなに気にしてたのか…)」

ユミル「じゃあ次はライナーな」

ライナー「うっ…俺か…」

ユミル「簡単じゃねーか。さっきホモだって…」

ライナー「お前が勝手に言っただけだろ!」

ユミル「じゃあ誰がいいんだよ?104期で」

ライナー「う…別に…誰が好きとかは…」チラッ

クリスタ「……?」キョトン

ライナー「(…いや、俺にクリスタを好きになる資格はない…)」

ライナー「(そうだろ?ベルトルト)」

ベルトルト「」ドヨーン

ユミル「アニだろ?」

コニー「アニじゃないの?」

クリスタ「私もアニかと…」

ライナー「違うぞ!?」

ライナー「確かにアニは美人だが…あんな脚がムキムキなのはいただけない!」

ライナー「俺は脚フェチなんだよ。女は脚で決まる!」

ユミル「ほ~じゃあミカサか?」

ライナー「あいつも筋肉だろ!そうじゃなくてもっとナチュラルな…」

ライナー「そう、これこれ、今のクリスタの様な!」バッ

クリスタ「えっ!?///」

ライナー「あっ…」

クリスタ「きゃぁぁぁあああ!?///」

ライナー「うわぁぁぁあああ!?///」

ナナバ「おい新兵!!騒がしいぞ?何してんだ!」

ゲルガー「まさか巨人がでたか!?」

ベルトルト「先輩方!あながち間違いではありませんが違います!お構いなく!」

ユミル「テメェは誰に断わって私のクリスタのスカートめくってんだぁ…!?」ベキバキ

ライナー「ちっ違う!!ついヒートアップして…」

クリスタ「うえ~ん…」グスン

ベルトルト「(すっごい綺麗だった…)」

コニー「(目に焼き付いたぜ…)」

ライナー「す、すまんクリスタ…そんなつもりじゃ…」オロオロ

すいませんちょっと間隔空きます

支援

30~40分後に再開します

再開します

クリスタ「…み、見たの?」グスン

ライナー「見てない!見てないぞ!」ブンブン

コニー「(白…だったよな?)」ヒソヒソ

ベルトルト「(ああ…純白の天使だった…)」ヒソヒソ

無線だからか?何でid変わるんだ毎回

クリスタ「もう…ライナーのエッチ///」

ライナー「(うひょお可愛いぃ!!)」

ユミル「ほんじゃ最後はクリスタだな」

コニー「クリスタの秘密かぁ…」

ベルトルト「104期の中では誰か好きだったの?」

クリスタ「……」

クリスタ「私…私ね…」

ライナー「?」

クリスタ「私…妾の子供だったんだ…」

コニー「?めかけって何だ?」

ベルトルト「コニー!」

ユミル「お、おいクリスタ!」

クリスタ「いいでしょ…どうせもう死んじゃうんだから…」

クリスタ「ずっと…ずっとね、お前が邪魔だ、お前は死ねばいいって…」

クリスタ「ずっと…ヒック、言われ続けてきたの…ヒック」ウルウル

ライナー「クリスタ。もう喋らなくていい」

クリスタ「だから私早く死にたくて…ヒック、く、訓練兵団に…」ポタポタ

コニー「……」

クリスタ「ごめんなさい…ヒック、エ、エレンも、皆も人類の平和のために…」ポタポタ

コニー「謝るなよ。俺だって憲兵になって楽するために入ったんだぜ?」

クリスタ「私だけ…自分のために…」

ライナー「……」

ベルトルト「……」

ユミル「…クリスタ。その辺で…」

バターン!!

ナナバ「新兵!起きてるか!?いきなり外に巨人が現れた!屋上へ急げ!」

104期「!?」

ライナー「あ~こりゃやばいな」

ベルトルト「ざっと見て200体はいる…終わったね」

コニー「嘘だろ…」

ナナバ「新兵、下がっているんだよ」

ゲルガー「ここからは立体起動装置の出番だ。いくぞ!!」

ゲルガー「酒も飲めねぇじゃねぇかよテメェらのせいでぇ!!」バキボキ

コニー「ああ…隊長たちが喰われてく…」ビクビク

ユミル「……クリスタ。」

クリスタ「…え?」ブルブル

ユミル「さっきの話…何が言いたかったんだ?」

クリスタ「…うん。私ね、家の人たちに酷い仕打ちを受けてきた」

クリスタ「でもね…訓練兵になって…ミカサやエレンやみんな…もっと酷い目に遭ってきた人たちが…」

クリスタ「私に…優しくしてくれたから…」ウルウル

クリスタ「嬉しくて…もっと生きていたくなったの。ありがとう。死ぬ前にそれだけ伝えたくて」

ライナー「……」

ベルトルト「……」

コニー「クリスタ…」

クリスタ「じゃあ…私は先に逝くね」スッ

ユミル「待て。飛び降りるのは…」

ライナー・ベルトルト「俺たちの役目だ」

ユミル「!?」

クリスタ「二人とも…どうしたの!?」

ライナー「すまないな…勝手なことばかり」

ベルトルト「いや…僕も同じ気持ちだよ」

ベルトルト「身勝手だけど、この子だけは…死なせたくない」

クリスタ「何を言って…」

ユミル「クリスタ。お前は助かる」

クリスタ「え?」

ユミル「お前に優しくしてくれるミカサ達とずっと一緒にいろ、クリスタ」

ライナー「お前も…そうなのか?」

ユミル「てことはお前らもかよ…そんな予感はしてたけど」

ベルトルト「じゃあ行こうか」

クリスタ「待って!!」

ユミル「じゃあなクリスタ。もしまた会えることがあったら…」

ライナー・ベルトルト・ユミル「結婚しよ」


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こうして200体にも及ぶ巨人は蹴散らされ、クリスタとコニーはミカサ班に無事救出された

だがその後いなくなった3人を見たものはいなかったという…

end

ウトガルド組好きなので書いてみたよ
最後雑になってすまん

おつ!

駄菓子菓子、クリスタは俺の嫁


ベクトルさんの秘密って思いつかないなww

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