姉「対価として実験台になってくれ給へ」(7)

姉「この賭けはクライアントに有利すぎじゃないかい? 我が弟よ」

姉の言う事は確かに俺にとって一理あった。
6年前、儚くも崩れ去った『あの楽園』を再建できるなら――
 あのミスを、無かったことにできるなら……あるいは――
あのミスがあったとしても、そこから立て直せる、卓越した技量が、俺に有るというなら――。

俺「その賭け、乗ろうじゃないか。高尚なる我が姉よ……」

それが、間違いだったかは俺にだって分かる。
俺は確かにあの時、大いなるミスを犯したんだ。
だが世界は変わった。世界は俺を赦したのだ。
 だったら――やってやる。
それが、どんなに辛く険しい道だったとしても。

俺「俺が、ちゃんと責任を取ってきてやるよ」

・先日は騙してごめんなさい。ただのヒューマンβテストでした。
 先んじて伝えると、実は今回もヒューマンβです。おそらく完結しません。

・『灯火』が登場しますが、前作のアレとは別仕様です。

・男女の名前を数人ずつ採用しようかなと思います。
 基本先着・連採用有り・ネタ有り・独断・参加自由 です。

・7行制限を限定的に解除します(予定)。

――つい先日のことである。


姉「キミの不祥事がバレちゃってさ……科学者、辞めなきゃなんだ。お姉ちゃん」

俺「マジで!? それこそ発明でなんとかならないのか?」

姉「ならぬものはならぬ。ということで、未然に防ぐのだ我が弟よ」

俺「どうやって?」


姉「そこにタイムマシンがあるじゃろ?」

姉「直接介入して是正してきなさいッ!」

俺「でもアレはどうすんのさ? あの……タイム・パラドックスって奴?」

姉「それを解消するための装置が、ついさっき開発されたんだよ♪」


 俺の姉は優秀な科学者だ。それはもう世界ナントカ賞とか取れるくらいには。
ただ、賞されるべき人物ではない。過去には俺と共犯で完全犯罪を数度やっている。
今回は、そちらの側面がバレて世界中から追われている要人になってしまったが。

姉「その名も、『書き込み禁止アクセ』――悪魔の道具ね」

姉「その人物からダメージを受けることはあっても、逆は無くなる魔法のアクセよ」


姉「問題点があるとすれば、どんな偉業も悪行も歴史の教科書に載らないってことね」

??「おい! そこに居るのは分かっている! やむなくば――」

姉「やっべぇ、サツだぜありゃ……あといくつか問題点はあるけどね」

姉「はやくその装置を使って! 設定は大丈夫だからさ!」

俺「わ、分かったよ……ポチっとな」


俺?「……? なんだ、これ…………女子小学生?」

姉「あちゃー……お大事にね――ポチっとな!」


そうして俺は、姉によって『過去』へと飛ばされたのであった――!!

これより本編に入りますが、やはり書き溜めはありません。

私の足がしびれましたので、しばしお待ちを……

やめた。本編行きます。
七行制限はつけたまま行きます。

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