のび太「宇宙射撃大会?」ドラえもん「そうだよ。行こうよ!」 (429)

のび太「それ、どんなの?」

ドラえもん「宇宙中のガンマンが集まって、宇宙一を決める大会なんだよ」

のび太「へぇ~」

ドラえもん「苦労して観戦チケットをとったんだ。きっと面白いよ」

のび太「うん!行こうよ!」

~会場~
のび太「ここが会場かぁ……なんかぼろっちい星だね」

ドラえもん「何もない星が舞台になるんだよ。この星には、岩しかないし。だからこうして、観戦者もテキオートーを使うんだよ」

のび太「しずかちゃんも連れてくれば良かったなぁ」

ドラえもん「バイオリンの習い事があるなら仕方ないよ。それに、大会は今日だけじゃないんだ」

のび太「そうなの?」

ドラえもん「うん。今日は、あくまでも予選会。グループリーグでポイントを稼ぎあうんだよ。それで、各リーグの上位2人が本選トーナメントに出場できるんだ」

のび太「グループリーグってどのくらいあるの?」

ドラえもん「本選トーナメントは16人だから、8グループだね。各グループが約500人くらいなんだよ」

のび太「そんなにいるの!?」

ドラえもん「宇宙一を決める大会だよ?当たり前じゃないか」

http://i.imgur.com/FuRAdqt.jpg
雑ですまんが

ドラえもん「開会までは時間があるから、出店回ってみようよ」

のび太「出店まであるんだ」

ドラえもん「お祭りだからね」

のび太「僕、焼きそば食べたい!」

ドラえもん「うん!じゃあ食べに行こう!」

>>9
ありがと
イメージしやすいから助かるわ

のび太「うわぁ!美味しそうな焼きそば!」

店主「いらっしゃい。いくつ食べる?」

ドラえもん「二つ下さい」

店主「お二つだね。だったら、射的チャンスだ!」

のび太「射的チャンス?」

ドラえもん「なんですか?それ?」

店主「簡単な話だよ。いまから射的をしてもらって、高得点だとタダ」

のび太「タダ!?やるやる!僕がやる!」

店主「じゃあ坊主がやるんだな」

ドラえもん「のび太くん!頑張って!」

のび太「任せてよ!」

店主「準備出来たぞ~」

のび太「どうすればいいんですか?」

店主「今から、フライングボールを投げる。投げたらボールが好き勝手飛び回るから、そのレーザー銃で撃つ。弾は全部で10発。そのうち1発でも当てればタダだ」

ドラえもん「たった1発?」

店主「まあな。だが、すばしっこいぞ?何せ、このゲームは――」

のび太「おじさーん!早く早くー!」

店主「おおっと待たせてたな。じゃあ、始めるぞ。――開始!!」

ピュン――ピュン――

ドラえもん「うわぁ速い……」

店主「だから言ったろ?すばしっこいって」

のび太「は、速すぎるよぉ……!」

ピュン――ピュン――

のび太「えい!」

バヒュン!――スカッ

店主「外れだな」

のび太「うぅぅ……えい!」

バヒュン!――スカッ

店主「また外れだな」

ドラえもん「さすがののび太くんでも、これはちょっと……」

店主「かかか!そりゃそうだ!」


のび太(速い……だけど、だんだんなれてきたぞ……)

のび太(考えちゃだめだ。目に全てを頼っちゃだめだ。感じるんだ……!

のび太(――ドントシンク!フィール!!)

ピュン――ピュン――

のび太「……」

ピュン――ピュン――

のび太「……」

店主(……すげえ集中力だ……こいつ、もしかしたら……!)

のび太「……」

ピュン――ピュン――

ピュン――ピュン――

のび太「………………ここだッ!!」

ズダダダダダダダ……!!

バシバシバシバシバシ……!!

……ポトリッ

店主「……は、8発命中……だと……?ワナワナワナ」


のび太「やったああ!」

ドラえもん「のび太くん!すごい!!」

ワーワー!!
パチパチパチパチ……!!

ドラえもん「いつの間にかこんなに観客が……」

のび太「なんだか恥ずかしいなぁ……」

店主「……坊主」

のび太「あ!おじさん!」

店主「まいった。お前の勝ちだ」

のび太「えへへへ」

店主「……なあ坊主、ちょっと、時間あるか?

のび太「へ?」

店主「ちょっとついてきてほしい」

のび太「ドラえもん、どうする?

ドラえもん「う~ん……とりあえず、ついていってみようよ」

のび太「うん……」

スタスタ……

ドラえもん「なんか、大きな建物だね 」

のび太「おじさん、ここは?」

店主「いいから。ついてこい」

のび太「う、うん……」

スタスタ……

ウィーン

女「……会長。お帰りなさいませ」

店主「おう」

のび太「会長?」

ドラえもん「なんだろ、会長って……」

店主「……よく来たな、坊主」

のび太「あ、あの……おじさんは……」

店主「自己紹介が遅れたな。――俺は、宇宙射撃大会運営委員長をしている者だ。よろしくな

ドラえもん「う、宇宙射撃大会……!」

のび太「運営委員長!?」

会長「まあな。黙ってて悪かったな」

ドラえもん「会長なのに、焼きそば屋さん!?」

会長「あれは俺の趣味だ。毎回ああやって、露店を出してるんだよ」

のび太「へ~……」

会長「……それより坊主、さっきのゲームなんだがな」

ドラえもん「フライングボール?」

会長「そうだ。実はな、あれは、宇宙射撃大会の公式一般テストで使われるゲームなんだよ」

のび太「あれが!?」

会長「そうだ。テストでは、10発中5発当てれば予選会に出られる。――そんで、だ。坊主が出した8発という記録……これは、歴代2位の記録なんだよ」

のび太「ぼ、僕が……歴代2位!?」

ドラえもん「それで……なんでのび太くんをここに?」

会長「なぁに。簡単な話だ。――坊主、大会に出てみないか?」

のび太くん「!?」

ドラえもん「!?」

会長「坊主が出れば、間違いないなく歴代最年少出場記録だ。大会も盛り上がるだろう。どうだ?出てみないか?」

ドラえもん「で、でも……危険なんじゃないんですか?」

会長「その点は大丈夫だ。大会で使用するのは、レーザー銃でな。当たっても多少痺れるくらいだ。もともと、単純に射撃の腕を競う大会だからな。ケガをすることはほとんどないよ」

のび太「……」

会長「それに、優勝すればそれなりの報酬も出る。おまけに、優勝者はレリーフに名前が刻まれ、永久に語り継がれるんだ」

のび太「……」

会長「どうする?坊主?」

のび太「……僕、出てみようかな……」

ドラえもん「のび太くん!?」

ちょっと中断
しばらく待て

俺はレインボーでおなしゃす


ドラえもん「止めときなよのび太くん。相手は宇宙中の腕利きのガンマンだよ?いくら射撃が得意でも、勝てるはずなんて……」

会長「いや、そうでもないぞ?さっきも言った通り、坊主の射撃の腕は確かだ。まあ確かに、大会の雰囲気に飲まれる可能性はあるが、いい線は行くと思うぞ?」

ドラえもん「で、でも……」

のび太「大丈夫だよドラえもん。会長さんが言ってたじゃない。ケガはしないって。ちょっと記念に出るだけだよ」

ドラえもん「う~ん……のび太くんがそこまで言うなら……」

会長「よし決まりだ!開始は1時間後だ!楽しみにしてるぞ、坊主!」

のび太「はい!」

~ドラえもん達が去った後~

女「……よろしいのですか?」

会長「……なにがだ?」

女「あの少年です」

会長「ああ……楽しみじゃないか。最年少出場記録の少年が、どこまでやれるかが」

女「お戯れを……本当に、それだけですか?」

会長「……まあ、確かに多少期待してるがな。あの少年なら、もしかしたら……」

女「……“X”、ですか?」

会長「そこまでは言わんよ。……今は、な……」

女「……」

すまん
ちょっとまた中断

~会場~
ドラえもん「いよいよだね、のび太くん」

のび太「う、うん……緊張してきた……」

ドラえもん「のび太くん、くれぐれも、ケガしないように気をつけてね?」

のび太「分かってるよ。んもぅ、ドラえもんは心配性だなぁ」

ドラえもん「まあ、ダメでもともとだし、気軽に楽しんできなよ」

のび太「うん。そうするよ」

『本大会予選に出場の選手は、ゲートまでお集まりください。繰り返します。本大会予選に出場の選手は……』

ドラえもん「あ、時間だ。のび太くん!頑張ってね!」

のび太「任せてよ!」

~予選会場~
のび太「うわぁ……怖そうな人がたくさん……」

男「おい小僧!」

のび太「は、はい!?」

男「なんだお前?迷ったのか?邪魔になるからさっさと観戦席に戻れ」

のび太「い、いや……あの……僕も、参加するんですけど……」

男「……何?お前が?嘘をつくな。テストの時いなかっただろ」

のび太「さ、さっき会長さんから出るように言われたので……その、フライングボールで点数が良くて……」

男「会場から?……おい、何点だったんだ?」

のび太「8点……です……」

男「な、なんだと!?嘘を言うな!」

のび太「ほ、ほんとです!」

男「……会長のやつ、さては話題作りに……」

のび太「あ、あの……」

男「……まあいい。いずれにしても、すぐに終わるだろ。予選はこの俺、ダンゲル様がトップで決まりだからな。せいぜい頑張れ」スタスタ……

のび太「……こ、怖い……」

『さて皆様!間もなく、本大会予選のスタートです!』

ワーワー…!!

『ここで、予選のルールを説明します!』

『出場者には、それぞれ持ち点が10点あります。この点数を、奪い合って勝敗を決めます。』

『誰かを撃ち、致命打を与えれば1点を奪うことが出来ます。逆に撃たれれば、自分の点数が奪われてしまいます。』

『そうやって点数を奪い合い、持ち点が0になった者は失格。制限時間2時間を生き抜いた選手はの、上位2名が本選トーナメントに出場することができる、サバイバル形式で行われます!』

ワーワー…!!

ドラえもん「けっこう厳しいんだなぁ……のび太くん、大丈夫かなぁ」

『さて、間もなく第一グループの試合です!皆様!存分にご鑑賞下さい!』

ワーワー…!!

~控え室~
「ほら、あいつ見てみろよ。ただのガキだぜ?」ヒソヒソ…

「そうだな。あんな奴が出場なんて、この大会も質が落ちたものだ……」ヒソヒソ…

「まあいいじゃねえか。さっそく狙えるカモがいるんだしな。ヘヘヘ……」ヒソヒソ……

のび太「……なんか、むちゃくちゃ見られてる……嫌だなぁ」

係員「第3グループの選手の方々!準備をお願いします!」

のび太(ぼ、僕のグループだ……!!)

スクッ

――ドンッ!!

のび太「あいたっ!!」

男「おっと悪いな。そんなに貧弱とは思わなくてな……ヘヘヘ……」

のび太(わざとぶつかったな……!)

男「おら、さっさと母ちゃんのとこに帰りな!ハハハ……!!」

のび太「……」

のび太(……見てろよぉ。ぎゃふんと言わせてやる……!)

『――続きまして、第3グループの試合を行います!』

ドラえもん「――!のび太くんのグループだ!」

『選手、入場!』

スタスタ……

ザワザワ……

「お、おい、あの選手、子供じゃねえか?」

「そうよ!まだ子供よ!」

「どういうことだ?あんな子供が、テストをパスしたのか?」

ザワザワ……

ドラえもん「のび太くん、やっぱり注目されてるなぁ」


のび太「……」ドキドキ

のび太(心臓が飛び出しそうだ……!)

『選手の皆様、準備はよろしいのですか?』

ザワザワ……

ザワザワ……

『……では……始め!』

のび太「は、始まった!!」

バシッ!!

のび太「あいてっ!」

『おおっとぉ!早くも一人撃たれた選手がいます!』

のび太(う、撃たれた!?もう!?)

バシッ!!

のび太「うわぁ!」

バシッ!!

のび太「うわぁ!」

『集中砲火です!狙われているのは、なんと!歴代最年少出場の少年です!』

『しかしこれが大会!フィールドに立ったからには、子供も大人も関係ないんです!』

ワーワー!!

のび太「――うわぁ!!」

のび太「はあ……はあ……」

のび太(も、もう、7発も撃たれちゃった……もう無理だよ……ドラえもん……)

ドラえもん「――のび太く~ん!!」

のび太「……?ドラえもんの声?」

ドラえもん「のび太く~ん!頑張って~!まだ終わってないよ~!」

のび太「ど、ドラえもん……」

「うるせえぞ青タヌキ!もう終わりだよ!」

ドラえもん「ま、まだ終わってないよ!それに!僕は猫型ロボットなの!」

「タヌキが何か言ってやがる!!ハハハ……!!」

ドラえもん「た、タヌキじゃない!!」

のび太「……」

のび太(……ドラえもんが、あれだけ応援してくれてる……ドラえもんが、バカにされても応援してくれてる……!!)

のび太(ドラえもんを……バカにするな……!!)

のび太「……」ユラリ…

『おおっと!立ち上がりました!しかし、フィールドで
棒立ちするのは自殺行為です!』

のび太「……」

男「そうだよ!大人しくさっさと終わるんだな!!もらっ――」

――バシュッ!!

男「ぐわぁ!!」

のび太「……」

男「く、くそっ!」

バシュッ!
バシュッ!!
バシュッ!!!

男「うわあああ!!」

『おおっと!ここで最初の脱落者が!撃ったのは……しょ、少年です!!』

のび太「……」
タタタッ…!!

『少年!尚も駆け出します!!』

のび太「うわああああああ!!!」

ダダダダダダダ……!!

「ぐわぁ!」
「ひぃぃぃ!」

『す、凄い!凄まじい猛攻です!!走りながら、次々と選手を撃ち続けています!』

『め、命中率は……パ、パーフェクトです!!』

ワアアアアアア!!

のび太「うわああああああ!!!」

ダダダダダダダ……!!

『少年止まりません!猛攻が続きます!』

ワアアアアアア!!

女「……会長」

会長「ああ。想像以上だな。あの少年、無意識だろうが、予選の必勝法を使っている」

女「必勝法……」

会長「予選は、知っての通り点数を奪い合うサバイバル戦だ。さらに言えば、敵を撃ち続ける限り、失格になることはない。」

会長「いくら撃たれ」としても、それ以上に敵を撃てばいいからな


女「なるほど……つまりは、攻撃こそが最大の防御になると」

会長「その通り。そこで求められるのは、激しい銃撃戦の中でも、確実に自分の弾を相手に当てる技術と精神力だ。」

会長「その点、あの少年はあれだけの混戦の中、完璧にヒットさせている」

女「……」

会長「勝負は、決まったも当然だ……」

『――制限時間です!!それまで!』

のび太「お、終わった……」

『第3グループの結果をお知らせします!』

『――第2位!147pt!ダンゲル選手!!』

ワアアアアアア!!

『そして第1位!ポイントは……ええ!?』

ザワザワ……
ザワザワ……

『……し、失礼しました!!第1位!ご、533pt!――のび太選手!!』

ザワザワ……
ザワザワ……

『この数字合ってるの!?……え!?間違いない!?』

ザワザワ……
ザワザワ……

『ポ、ポイントに間違いはないようです!!歴代!最高得点です!!』

ワアアアアアア……!!

ドラえもん「のび太く~ん!」

のび太「あ!ドラえもん!」

ドラえもん「のび太くん凄いよ!歴代最高得点だよ!」

のび太「う、うん……嘘みたい……」

ドラえもん「嘘なもんか!やっぱり君は射撃の天才だよ!」

のび太「い、いやぁ……////」

ドラえもん「これで本選トーナメント進出だね!」

のび太「うん!ドラえもん、僕、頑張るよ!」

ドラえもん「のび太くんなら、きっと優勝できるよ!」

のび太「ありがとう!なんか、自信出てきた!がんばるぞ~!」

ドラえもん「本選トーナメントは明日だって。今日は、帰って寝よ」

のび太「あ、でも、明日学校が……」

ドラえもん「学校なら大丈夫だよ。大会が終わったら、タイムマシンで戻ればいいんだし」

のび太「その手があったか。よ~し!明日、絶対優勝するぞ!」

ドラえもん「その意気だのび太くん!」

~翌日~
しずか「のび太さん!」

のび太「し、しずかちゃん!?」

ドラえもん「僕が呼んだんだよ。せっかくの君の勇姿、みんなにも見せないとね」

しずか「のび太さん!宇宙射撃大会に出てるんですって!?応援するわ!」

のび太「ありがとう!しずかちゃん!」

ジャイアン「しずかちゃんだけじゃないぜ!俺達も一緒に応援するぜ!」

スネ夫「のび太は射撃の腕だけは確かだからな。仕方ないから応援してやるよ!」

のび太「みんな……ウルウル」

ドラえもん「のび太くん。泣くのは、優勝してからだよ。そのときに、思い切り泣きよ」

のび太「ドラえもん……うん!僕、絶対優勝する!」

~会場~
『さあて!いよいよ本選トーナメントです!』

ワーワー!!

『第1回戦は、速打ち対決です!』

『ルールは至ってシンプル!合図と共に銃を撃ち、先に相手を仕留めた選手の勝利です!』

『なお、公正を期すため、合図前に銃に触れると電流が流れるようになっています!必ず、合図と共に始めて下さい!』

ワーワー!!

ジャイアン「すげぇ……本当に宇宙大会なんだな……」

スネ夫「のび太、大丈夫なのか?」

しずか「のび太さん、本当に凄いわ!」

ドラえもん「みんなでのび太くんを応援しようね!」

ジャイアン「ああ!」
スネ夫「うん!」
しずか「ええ!」

~控え室~
ダンゲル「……小僧」

のび太「あ、あなたは……!」

ダンゲル「そう警戒するな。お前の予選での活躍、目の前で見たんだ。今さらお前をバカにしたりしねえよ」

のび太「……」

ダンゲル「俺だけじゃない。出場した選手、観客、全てが、もうお前に一目置いてるんだ。……全く、大したガキだ」

のび太「あ、ありがとうございます」

ダンゲル「だが、優勝はこの俺がいただくからな。そこんとこは、間違えるなよ」

のび太「……僕だって、負けません!」

ダンゲル「へっ……言うじゃねえか……。俺達が当たるのは、決勝戦だ。負けんじゃねえぞ」

のび太「はい!」

ダンゲル「話はそんだけだ。じゃあな……」

スタスタ…

『それでは!第1回戦を開始します!』

ワーワー!!

『第1回戦から、注目選手が登場します!』

『予選において、歴代最高得点を叩き出した怪童!――のび太選手です!!』

ワアアアアアア!!

スネ夫「凄い歓声……」

ドラえもん「のび太くんは、予選で歴代最高の成績を残したからね。今じゃ、優勝候補だよ」

ジャイアン「すげえぜのび太!さすが、俺の心の友!」

しずか「のび太さん!本当に凄いわ!」

『選手!!入場!!』

のび太「ど、どうも」

ワアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

『割れんばかりの声援が会場を包んでいます!!』

『それではいってみましょう!選手は用意してください!』

『ブザーが鳴ったらスタートとなります!』

男「こ、子供なんかに、負けてたまるか!」

のび太「……」

ピッ……ピッ……

のび太(大丈夫……落ち着くんだ……)

ピッ……ピッ……

のび太(相手は動きが硬い……落ち着けば、負けない

ピッ……ピッ……

のび太「……」

ピッ……ピッ……

――ブーッ!!!

のび太「――!」

男「――!」

――ターン……!!!

……シーン……

のび太「……」

男「……」

のび太「……」

男「……う…ぐぅっ……」バタン!!

『勝負あり!!勝者!!のび太選手!!』

ワアアアアアアアアアアアアアアアア!!

のび太「や、やったぁ……!」

ドラえもん「のび太くん凄い!」

ジャイアン「うおおおおお!!やったぜのび太!」

スネ夫「のび太のくせに!のび太のくせに!!」

しずか「のび太さん素敵!!」

ワアアアアアア!!

のび太「やあやあやあ……どうもどうも」

ジャイアン「ドラえもん、のび太の次の試合はいつなんだ?」

ドラえもん「ええと、パンフレットによると、1時間後くらいかな」

ジャイアン「分かった。――スネ夫!時間まで探検しようぜ!」

スネ夫「うん!」

ドラえもん「時間に遅れないようにね~!」

ジャイアン「分かってるって!」

スタスタ……

~会場裏~
ジャイアン「この辺は人がいないな……」

スネ夫「ね、ねえジャイアン。ここ、来たらまずいんじゃないの?」

ジャイアン「なぁに言ってんだ。探検なんだから、人が来ない場所がいいに決まってるだろ」

スネ夫「で、でも……」

ジャイアン「む!?あれは……」

スネ夫「ど、どうしたのジャイアン」

ジャイアン「シーッ!……おい、あれを見てみろよ」

スネ夫「あれって……あの仮面つけてる人?」

ジャイアン「そうそう。怪しいだろ?」

スネ夫「宇宙は広いんだから、仮面をつけた人くらいいるでしょ?」

ジャイアン「む!辺りを警戒しながら、あの階段を降りていった……!怪しい……」

ジャイアン「おいスネ夫!あとをつけるぞ!」

スネ夫「ええ!?――あ!ジャイアン待ってよ!

ジャイアン「な、なんだよここ……」

スネ夫「じゃ、ジャイアン……やっぱりまずいよ!戻ろう!?」

ジャイアン「そ、そうだな……何もないみたいだし……」

ジャイアン「――ッ!?」

スネ夫「じゃ、ジャイアン?」

ジャイアン「……」

スネ夫「ど、どうしたの?後ろを見て固まって……」

スネ夫「――ッ!!」

???「――何を、してるのかな?」

ジャイアン「ぎゃあああああああ!!!」

スネ夫「ま、ママあああああああ!!!」

ちょっと中断
待ってて

~会場~
ドラえもん「ジャイアン達遅いね……」

しずか「迷子になってるのかしら」

ドラえもん「しょうがないなぁ……僕、ちょっと探してくる」

しずか「え、ええ……」

タタタタ……

しずか「……大丈夫かしら……」

ドラえもん「もう……二人ともどこに言ったんだろ……」

ドラえもん「そうだ!こんな時は……」

テッテレー!!

ドラえもん「探し人サーチぃ!」

ドラえもん「この道具は、名前を入力するだけで、その人がどこにいるのか分かるようになりまーす」

ドラえもん「……って、誰に説明してんだろ……まあいいや」

カタカタ…

ドラえもん「ええと……ジャイアンとスネ夫……は……」

カタカタ……
ピコーン!!

ドラえもん「出た。ええと、あっちか……」

スタタタ…

ちょっと中断

ただいま
ちょっと待って

~某所~
ジャイアン「――開けろ!ここから出せよ!こんなとこに閉じ込めやがって!!」

ガンガン!!
ガンガン!!

スネ夫「無駄だよジャイアン。格子なんだよ?蹴っても出られないよ……」

ジャイアン「うるせえスネ夫!お前もなんか考えろよ!」

スネ夫「だいたいジャイアンが悪いんだよ!?僕はこんなとこなんか来たくなかったのに……」

ジャイアン「なんだと!?」

ガシッ!!

スネ夫「ああ!暴力反対!!」

ウィーン

ドラえもん「通り抜けフープぅ!」

ジャイアン「ど、ドラえもん!?」

スネ夫「ドラえもん!?」

ドラえもん「もう~やっと見つけた。ダメじゃないかこんなとこに……あれ?鉄格子の中?」

ジャイアン・スネ夫「ドラえも~ん!」

ガシガシッ!!

ドラえもん「うわわ!どうしたの二人とも……」

ドラえもん「――ええ!?仮面の男に捕まった!?」

ジャイアン「そうなんだ!怪しい動きをしてて、後をつけたらさ!」

ドラえもん「仮面の男……」

ジャイアン「ドラえもん!この大会、普通じゃないぜ!」

ドラえもん「う~ん……」

スネ夫「ね、ねえ……話なら外でしようよ……また仮面の男が帰ってくるかもしれないし……」

ドラえもん「そうだね!とにかく、ここを出よう!……その前に……」

テッテレー!!

ドラえもん「石ころ帽子ぃ!」

ドラえもん「とりあえず、これを被ってよ!もし途中で会ったらいけないし!」

~会場~

――ターンターンターン!!!

ザザッザザッ

男「く、くそっ!」

ザザッザザッ……

――ターン!!!

男「うわぁぁぁ!!」

『勝負あり!!勝者!!のび太選手!!』

ワアアアアアア!!

のび太「やあやあやあ。どうもどうもどうも」

しずか「のび太さん凄~い!……でも、ドラちゃん達どうしたのかしら……」

ドラえもん「しずかちゃん!」

しずか「あ!ドラちゃん!それに、剛さん達も!」

ジャイアン「しずかちゃん!この会場、変なんだよ!」

しずか「え?どういうこと?」

しずか「じゃあ、その仮面の男が剛さん達を?」

ジャイアン「そうなんだ」

ドラえもん「……でも、どうしてジャイアン達が捕まったんだろ……」

スネ夫「……たぶん、あそこを見たからだと思う……」

ドラえもん「あそこ?」

ジャイアン「あ、ああ。この会場の地下に、妙なものがあったんだ……」

スネ夫「なんというか、妙なボタンばっかりある部屋だったんだけど……」

ドラえもん「部屋……うん、調べてみよう!ジャイアン達はここにいて!」

ジャイアン「俺とスネ夫も行くぜ!」

スネ夫「ぼ、僕も?」

ドラえもん「ジャイアン達はここにいて!みんながいなくなったら、のび太くんが心配するだろうから!」

ジャイアン「で、でもよぉ……!」

ドラえもん「いいから!――じゃあ、僕は行くね!」

スタスタ…

~某所~

ドラえもん「ここが、ジャイアン達が言ってた場所……」

ドラえもん「これは……機械の部屋?なんの部屋だろ……」

???「――新たな、世界を開く部屋ですよ……」

ドラえもん「――ッ!?お、お前は――!?」

???「初めまして、22世紀のロボットさん……」

ドラえもん「ぼ、僕のことを知ってる!?お前は、まさか……!!」

???「――お喋りが、過ぎたようですね……」

――バシュン!!!

ドラえもん「うわぁあああああああ!!!」

~会場~

――バシュン!!!

『――決まったあああああああ!!!のび太選手!!決勝進出!!』

のび太「やったああああ!!!」

ワアアアアアア!!

『凄い!凄すぎる!この言葉に尽きます!!史上最年少の出場はもちろん、決勝進出は、まさに大会史上最大の罷業!!』

『この少年は、どこまで進むんだああああ!?』

ジャイアン「……」

スネ夫「……」

しずか「……ドラちゃん、遅いわね……」

ジャイアン「……」

スネ夫「……もしかして、ドラえもんは……」

しずか「……」

スネ夫「……」

ジャイアン「……」スクッ

スネ夫「ジャ、ジャイアン?どうしたの?」

ジャイアン「ドラえもんを……探しに行く」

スネ夫「で、でも……」

ジャイアン「こんなに帰りが遅いんだ!なにかあったに決まってる!ほっとけるかよ!」

スネ夫「で、でも……!」

しずか「……そうね。私も行くわ。のび太さんには悪いけど、ドラちゃんが心配ですもの」

スネ夫「し、しずかちゃんまで……ああもう!分かったよ!僕も行けばいいんでしょ!」


のび太「ん?あれは、みんな?……立って応援してくれてるんだ!」

のび太「でも、ドラえもんがいない……まあどうせトイレだろ。もう!肝心な時にいないんだから……あとで、文句言ってやろ」

~某所~

ジャイアン「ドラえも~ん!!」

スネ夫「じゃ、ジャイアン!声が大きい!」

ジャイアン「大声出さないと、聞こえないかもしれないだろ!?――ドラえも~ん!!」

しずか「……ここ、いったいなんの部屋なのかしら……」

スネ夫「さあ……何かの、実験施設のようにも見えるけど……」

ジャイアン「ドラえも――」

???「――騒々しいですねぇ……」

ジャイアン・スネ夫・しずか「――ッ!?」

???「もう少し、静かに出来ないんですか?」

ジャイアン「お、お前は――!?」

スネ夫「仮面の……男!?」

仮面の男「君たちは、捕らえたはずですがね……まあ、あのタヌキの仕業でしょうが……」

しずか「タヌキ……ドラちゃんのこと!?」

ジャイアン「おいお前!!ドラえもんをどうしたんだよ!」

仮面の男「ここにいますよ……」

ドンッ

ドラえもん「うわああ!」

ゴロゴロ

ジャイアン「ど、ドラえもん!!」

ドラえもん「ゴメンみんな……捕まっちゃった……」

~某所~

ジャイアン「ドラえも~ん!!」

スネ夫「じゃ、ジャイアン!声が大きい!」

ジャイアン「大声出さないと、聞こえないかもしれないだろ!?――ドラえも~ん!!」

しずか「……ここ、いったいなんの部屋なのかしら……」

スネ夫「さあ……何かの、実験施設のようにも見えるけど……」

ジャイアン「ドラえも――」

???「――騒々しいですねぇ……」

ジャイアン・スネ夫・しずか「――ッ!?」

???「もう少し、静かに出来ないんですか?」

ジャイアン「お、お前は――!?」

スネ夫「仮面の……男!?」

仮面の男「君たちは、捕らえたはずですがね……まあ、あのタヌキの仕業でしょうが……」

しずか「タヌキ……ドラちゃんのこと!?」

ジャイアン「おいお前!!ドラえもんをどうしたんだよ!」

仮面の男「ここにいますよ……」

ドンッ

ドラえもん「うわああ!」

ゴロゴロ

ジャイアン「ど、ドラえもん!!」

ドラえもん「ゴメンみんな……捕まっちゃった……」

しずか「でも、無事でよかったわ!」

ドラえもん「あ!みんな気をつけて!この仮面の男……未来人だ!!」

ジャイアン「な、なんだって!?」

仮面の男「……」

なんかミスってた……
ゴメン

スネ夫「未来人が、どうしてこんなとこに!?」

未来人「……まあ、バレたのなら仕方ありませんね……そうですよ。私は、22世紀から来ました」

ジャイアン「未来人が、なんでこんなところに!?」

???「――X計画のためよ……」

ドラえもん達「――ッ!?」

未来人「お前は……」

???「まさか、あなた達がこんなところに来ていたなんてね……」

ドラえもん「あ、あなたは……会長と一緒にいた……!!

女「……久しぶりね。青いロボットさん

~会場~

『さあ皆さんお待ちかね!いよいよ!決勝戦です!!』

ワアアアアアア!!

『さっそく、選手のご紹介です!』

『――まず一人目は、史上最年少の優勝候補!見かけの幼さなんのその!抜群の射撃能力で勝ち上がってきた小さな巨人!!』

『――のび太選手!!』

ワアアアアアア!!

『そして二人目!!奇しくも、そののび太選手と同じ予選グループにいた実力者!!圧倒的な実力で並みいる強豪を撃破してきた達人!!』

『――ダンゲル選手!!』

ワアアアアアア!!

『ともにここまで敵なしで勝ち上がってきた猛者達!決勝戦は、稀に見る激戦になること間違いなし!!私も、興奮を抑えきれません!!』

ワアアアアアア!!

『では!!――選手!入~場~!!!』

ワアアアアアア!!

~某所~
とドラえもん「どうしてあなたが、こんなところに!?」

女「簡単な話よ。私は、その男を追っていたんですもの。――正確には、その男が企む、X計画を、ね……」

しずか「その、X計画って……何ですか?」

女「私が説明するのは簡単だけど……ここは、本人から直接聞こうじゃない。」

女「――ねえ?“ダンゲル”さん?」

ドラえもん「だ、ダンゲルさんって……!!」

未来人「……バレてた、か……」

――カランッ

ダンゲル「……ふう。仮面ってのは、息苦しくてダメだな」

ドラえもん「あなたは……のび太くんと同じ予選グループにいた……!!」

ダンゲル「ああそうだ。一応、初めましてって言っとくべきかな?」

女「……じゃあ、説明してもらいましょうか」

ダンゲル「ふん。まあいい……」

ダンゲル「X計画ってのは通称でしかない。正式には、“エクストリーム・ソルジャー・プロジェクト”って言うんだ。平たく言えば、究極の兵士を作る計画ってことだ」

ドラえもん「きゅ、究極の……兵士!?」

ダンゲル「この部屋にある装置は、データを採取するための装置だ。上で戦う奴等のデータを採取し、インプットさせる。そして機械は、そのデータを集計して、兵士を作り出すってわけだ」

しずか「じゃ、じゃあ!この大会は!?

ダンゲル「ああ。利用させてもらった。ここにこの装置をつければ、ハイレベルなデータが採取出来るからな。それで出来た兵士は、高く売れるだろう」

スネ夫「兵器を売るなんて!」

ダンゲル「何が悪い?兵器は、立派な商売だ。需要があるから供給する……ただ、それだけのものだ」

しずか「く、狂ってるわ……」

ダンゲル「さあ、どうだろうな。案外、俺の方が正常なだけかもしれないぞ?」

のび太空気過ぎワロタwwwwwwwww

ワロタ……………………

ダンゲル「中でもあの小僧のデータは最高だ。これまでとは比べ物にならないくらいのデータが取れた」

ジャイアン「の、のび太のことか!?」

ドラえもん「のび太くんを……兵器の材料にするなんて……!!」

ダンゲル「綺麗事じゃ飯は食えないんでな。――さて、そろそろ新しいタイプの兵士が出来上がるはずだ。俺も忙しいんでな。もういいだろ……」

チャッ…

スネ夫「じゅ、銃!?」

ダンゲル「動くなよ女。全員撃ち殺すぞ?」

女「くっ……!?」

ダンゲル「……とりあえず、タヌキロボットは面倒だ。破壊させてもらう……」

ジャイアン「や、やらせるかよ!」

バッ!

ドラえもん「じゃ、ジャイアン!?」

ジャイアン「ドラえもんを撃つなら、俺を撃て!!」

ダンゲル「……」

バッ!

しずか「わ、私も!ドラちゃんを守るわ!」

ドラえもん「しずかちゃん!」

バッ!

スネ夫「こ、怖いけど……でも、僕だって……!!」

ドラえもん「スネ夫まで……」


ダンゲル「……泣けるな……だが、子供だからって撃たないとでも思ったか?

チャッ

ドラえもん「――!!」

ガッ――バッ!!!

ドラえもん「撃つのは、僕だけにしろ!!」

ジャイアン「ドラえもん!!」
しずか「ドラちゃん!!」
スネ夫「ドラえもん!!」

ダンゲル「そうだ……それでいい……動くなよ」

ググッ……

ドラえもん「……みんな。のび太くんを、お願いね。のび太くん……ドジだから……迷惑かけるかもしれないけど……!」

ジャイアン・しずか・スネ夫「――!!」

ダンゲル「……終わりだ」



――ターーンッ!!!




ダンゲル「――う、うぐっ!?」

???「僕の友達に――手を出すな!!」

ダンゲル「き、貴様は……!!」

のび太「ドラえもん達は、大切な友達だ!!」

ドラえもん「の、のび太くん!!」
ジャイアン「のび太!!」
しずか「のび太さん!!」
スネ夫「の、のび太あああ!!」

のび太ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

いつの間にか200
最高に輝いているぜのび太

~会場~

ガヤガヤ……

『……えええ……皆様、大変申し訳ありません。決勝の時間なのですが……選手2名とも、ゲートに現れておらず、開始することができません……』

「ふざけんなあ!!」

「さっさと呼んでこい!!」

ブーブー!!!

『み、皆様!現在係員が総力を上げ、行方を探しています!!今しばらくご静粛に……!!』

ブーブー!!!

会長「……」

会長(……動いたか、坊主……)

会長(全ては、お前にかかってるんだ……頼むぞ、坊主……)

きっとのび太は試合を棄権してきたんだろうな

>>203
おん?ダンゲルは影武者でも用意してんのかとおもた

てか会長かっけえ

~某所~

のび太「みんな!大丈夫!?」

ドラえもん「う、うん!大丈夫だけど……どうしてここに!?決勝戦は!?」

のび太「だって!ドラえもんがいなかったじゃない!応援してくれるって言ってたドラえもんが、いなかったじゃない!」

のび太「そんなの、おかしいだろ!?ドラえもんが、僕の試合をみないわけないだろ!?応援しないわけないだろ!?」

のび太「だから、何かあったって思ったんだよ!」

ジャイアン「の、のび太、その銃は!?」

のび太「入り口のとこに、置いてあったんだよ!」

スネ夫「スゲー!まるでご都合主義!」

のび太「みんな下がってて!ここは、僕がやる!」

ダンゲル「……小僧、まさか、ここに来るとはな……」ユラリ

のび太「う、動かないで!」

ダンゲル「小僧、お前が持ってるものがわかるか?……それは、本物の銃だ」

のび太「――ッ!!」

ダンゲル「撃ったお前が一番驚いただろ?それは、本物なんだよ」

のび太「……!」

ダンゲル「それは、命を奪うことにもなる武器だ。お前に、それがもう一度使えるのか?」

のび太「……こ、怖いさ!怖いけど、僕がやらないと、ドラえもんを壊すんだろ!?」

ダンゲル「……まあな」

のび太「命を奪わなくても、勝つことは出来るよ!!」

ダンゲル「……」

のび太「……」

ダンゲル「……そう、か……だったら、話は早いな……」

……チャッ

のび太「――ッ!」

ダンゲル「上で出来なかった決勝……今から、やろうじゃねえか!!」

ダダダッ!!!
ダダダッ!!!

――ターーン!!!

のび太「うぅ……!」

ダンゲル「どうした小僧!逃げてばかりじゃ勝てないぞ!?」

ターーンターーン!!!
チッチッ!!!

のび太「うぅ……うぅ……!」

ジャイアン「ど、ドラえもん!!なんとかならないのかよ!」

しずか「このままじゃ!のび太さんが!

スネ夫「道具出してよ!早く!!」

ドラえもん「う、うん!ちょっと待って……あああ!!」

ジャイアン「どうした!?」

ドラえもん「ない!僕のポケットがない!!」

スネ夫「な、なんだって!?」

ダンゲル「残念だったな青ダヌキ!!お前のポケットなら、とっくに外してあるんだよ!!」

しずか「じゃ、じゃあ!!」

ダンゲル「ここを抜ける方法はただ一つだ!――小僧が、俺に勝つことだけだ!!」

ターーンターーン!!!

ターーンターーン!!!

のび太「……!!」

のび太(こ、怖い……怖いよ……!!)

のび太(かすったところから血が出てる!もし、体を撃たれたら……!!)

ターーンターーン!!!

のび太「……!!」

のび太(……でも、僕がやるしかないんだ!みんなを守れるのは、僕だけなんだ!!)

のび太ぁぁぁぁぁ!!!

ダンゲル「どうしたどうした!おちおちしてたら、お友達が死ぬぞ!!」

のび太「――!!ダンゲルさん!!」

ターーンターーン!!!

ダンゲル「――ッ!?おおっと!!」

ターーンターーン!!!

ダンゲル「さすがだな……正確に俺の腕を狙ってやがる。あの小僧……本当に俺に“勝つ”つもりらしいな……」

のび太「はあ……はあ……」

ダンゲル「小僧!貴様との決勝、楽しみにしてたのは本当だぞ!」

ダンゲル「楽しいな!!最高に楽しいよな!!」

のび太「じょ、冗談じゃないよ!僕がしたかったのは、こんなことじゃないんだ!」

く、黒い………………

ダンゲル「ハハハ!!最高だよお前!!」

ターーンターーン!!!

のび太「――ッ!」

のび太(ダンゲルさん……やっぱり強い!)

のび太(だけど……ある程度癖が読めてきた!!)

のび太(ダンゲルさんは、撃った後に少しだけ余韻に浸る瞬間がある……勝つには、そこを狙うしかない!!)

のび太(……だけど、そのためには、ダンゲルさんが撃った後を狙う必要がある。つまりは、僕自身を囮に使う必要が……!!)

ターーンターーン!!!

のび太(……でも、それしかないんだ。それしか、ないんだ!)

のび太「――ダンゲルさんッ!」

ターーンターーン!!!

ダンゲル「どこを狙ってやがる!!甘いぞ!!」

――ターーン!!!

バシュッ!!!

のび太「うわああああ!!」

ドラえもん「のび太くん!!」
ジャイアン「のび太あああ!!」
しずか「のび太さん!!」
スネ夫「の、のび太が撃たれた!!」

のび太(痛い……とても痛いよ……!!!)

のび太(――でも撃たれたのは左手……右手が無事なら……!!)

――チャッ!!!

ダンゲル「――ッ!?倒れながら構えた!?チッ――!!」

のび太「――うわぁあああ!!!」






――ターーーン……!!!

…?

西部劇の時代で本物の銃を持ったとき「重い」って言って…

>>221
未来の銃は軽いんです。ドーン

のび太「……」

ダンゲル「……」

のび太「……」

ダンゲル「……」

のび太「……う、うぅ……」

バタンッ

ドラえもん「の、のび太くううううん!!!」

ダンゲル「……安心しろ、青ダヌキ。かすり傷だ」

ダンゲル「……この勝負……小僧の……勝ち…だ……うぐっ」バタンッ

ドラえもん「の、のび太くん!!しっかり!!」

のび太「うぅ……」

しずか「は、早く手当てを!!」

ダンゲル「……お、おい、青ダヌキ……忘れもんだ……」

パサッ

スネ夫「ど、ドラえもんのポケット!?」

ジャイアン「ほんとだ!ドラえもん!これで手当てを!!」

ドラえもん「助かった!!のび太くん!!すぐ直すからね!!」

お医者さんカバンはよ!!

のび太「うぅ……痛かったぁ……」

ドラえもん「よかったぁ……治ってよかった……ううう……!」

スネ夫「……ジャイアン……こ、これ……」

ジャイアン「あ、ああ……ドラえもん!これを見てくれよ!」

ドラえもん「これって、ダンゲル……ああ!」

バチバチ……
バチバチ……

しずか「き、機械の……体?」

ドラえもん「……まさか、お前は……」

ダンゲル「……ああ。俺は、ここの装置で生まれた、試作型第002号……ロボットだ……

のび太「そ、そんな……」

ダンゲル「強かっただろ?当然だ。宇宙中の、ガンマンの力が集まったのが俺だしな。……そんな俺に勝つなんて……とんでもねえ小僧だ……」

のび太「……」

――ドーン!!!

ドラえもん「な、なんだ!?」

スネ夫「ば、爆発音!?」

ダンゲル「当選だ。俺は、この装置の中枢でもあった。その俺が活動を停止しようとしてるんだ。今制作中の、大量の試作型が暴走を始めたんだよ……」

ドラえもん「じゃあ……上では……!!」

ダンゲル「ああ。暴れまわってるだろうな 」

ドラえもん「た、大変だ!!すぐに止めないと!!」

ジャイアン「行こうぜドラえもん!」

スネ夫「道具があるなら百人力だ!負けるはずがないよ!

ドラえもん「う、うん!そうだね!――みんな、外に出るんだ!!」

「うん!!」

タタタタタ……!!!

のび太「……」

ダンゲル「……どうした小僧。行かないのか?」

のび太「……ダンゲルさん。あなたがロボットなら……それなら……」

ダンゲル「――その先は、自分で確かめな」

のび太「――ッ!」

ダンゲル「お前は、もう立派な兵士だ。自分の意思のもと、思うように行動しろ」

のび太「……うん!」

タタタタタ……!!!

ダンゲル「……たく、らしくねえな、俺も。」

ダンゲル「……負けんなよ、小僧。最後にお前と撃ち合えて……楽しかっ…た……ぜ……」

~会場~

ドラえもん「うわぁ酷い!」

しずか「会場が、メチャクチャになってる!!」

ドーン!!!
ドーン!!!

ドラえもん「早くなんとかしないと……!!」

ポイポイポイポイ……!!!

ドラえもん「みんな、武器は持った!?」

ジャイアン「ああ!」
スネ夫「うん!」
しずか「ええ!」

ドラえもん「うん!くれぐれも、ケガだけはしないようにね!」

ドラえもん「――じゃあ!行こう!」

「「「おおおお!!!」」」

タタタタタ……!!!

ドラえもん「……あれ?そういえば、のび太くんは?」

のび太…………??

~某所~

カツ……カツ……

???「……」

カツ……カツ……

――ザッ

???「……ようやく来たか。――見ろよ。壮大な光景だな。爆発の一つ一つが、まるで花火みたいだろ?」

???「――な?坊主……いや、のび太」

のび太「……やっぱり、あなたが黒幕だったんだね」

???「……」

のび太「――会長!どうして!!」

会長「……」


会長「……いつ、気がついた?」

のび太「ついさっきだよ。ダンゲルさんが、機械だった時だ」

会長「ほう……」

のび太「考えたら簡単な話だったんだよ。ダンゲルさんは言った。僕が、最高の素材だって」

のび太「……でも、僕を大会に出したのは、ダンゲルさんじゃない。――会長!あなたじゃないか!」

会長「……」

のび太「ダンゲルさんは、あなたに命じられて動いてただけだ。全ての元凶は……あなただ!!」

会長「……ハハハ!!勘が鋭いな、坊主!!」

のび太「……」

会長「……そうだ。X計画を立てたのは他でもない。――この、俺だ」

さすがに寝ます
続きは起きてから

今起きた
じゃ続き

のび太「どうして、会長が……」

会長「難しいことじゃない。大方は、ダンゲルが言った通りだ。兵器は金になる。だからした。――ただ、それだけだ」

のび太「お金のために人を傷つけるものを売るなんて、間違ってる!」

会長「青いな、坊主……それに、少しだけ考え方を変えてみろ」

会長「例えば、戦争が起こったとしよう。もちろん、たくさんの兵士が死ぬ。戦争だからな」

のび太「……」

会長「だが、もし戦うのが人ではなくロボットだったら……死者の数は、極端に減るだろう」

のび太「……そんなの、言い訳だ!」

会長「……」

のび太「難しいことなんて分からないけど、でも、怖い目に遭わないと、簡単に出来ちゃうんだよ!」

のび太「僕だって、宿題したくないとき、もし代わりにしてくれるロボットがいたら、たぶんいっぱいお願いすると思う。だってその方が楽だし、疲れないもん」

会長「……」

のび太「――だけど、それは子供だから出来るんだよ!会長は、大人じゃないか!大人が、楽しちゃいけないんだよ!」

会長「……」

のび太「……」

会長「……坊主、やはりお前は、子供だな……だが、羨ましくもあるな……」

会長「……もういいだろう。――おい」

女「はい……」

のび太「!?あ、あなたは……!!」

女「……」

会長「坊主の相手をしてやれ。俺は、やることがある」

女「かしこまりました……」

会長「頼んだぞ……」

スタスタ…

のび太「――ッ!?ま、待て――!!」

――ターーン!!!

のび太「――ッ!」

女「――追わせません」

のび太「邪魔しないで下さい!」

女「そういうわけにはいきません。マスターの命令ですので……」

――チャッ

女「――私は、試作型第001号。あなたは、ここで止めます」

のび太「ろ、ロボット――!?」

ちょっと中断
スマホ電池が

朝起きたら進んでた
がんばー

     , - ,,
     ミ  ,ミ
    _, ,_∩""
,,--, (゚∀゚) ヘイ! ヘイ!
ミ ;⊂   ノ
`''''""(つ ノ
    (ノ

用事終わった
さて続き続き

~会場~

ジャイアン「名刀電光丸!!――うらあああああああ!!!」

ズバズバズバズバ…!!!

――ドガアアアン!!!

しずか「ショックガン!!えい!!」

バババババ…!!

――ドガアアアン!!!

スネ夫「う、うわわわ!!空気砲!!」

ドドドドドド…!!

――ドガアアアン!!!

ダダダダダダッ…!!

ドラえもん「うわわ!!撃って来た!!ヒラリマント!!それええ!!」

ヒラヒラヒラヒラ…!!

――ドガアアアン!!!

ロボット「………」

ズンズンズンズン…

ジャイアン「ドラえもん!!きりがないぜ!!」

スネ夫「あのロボットたち、どんどん出てきてるよ!!」

ドラえもん「う、うん!確かに数は多いけど、そこまでは強くないよ!たぶん、まだ製作途中だったからだと思う!!」

しずか「それに、そのうち必ず尽きるはずよ!!それまで頑張りましょう!!」

ドラえもん「そうだね!!大会に出場した人たちも戦ってるんだ!!僕達も頑張らないと!!」

ジャイアン「おう!!」
スネ夫「そうだね!」

ドラえもん(それにしてものび太くん……どこに行ったんだろ……)

~会長室~

――ターンターン!!

のび太「……」

女「なぜ隠れてばかりいる!!戦え!!」

――ターンターン!!

のび太「……」

女「そのまま撃たれるまで何もしないつもりか!!少年!!」

――ターーーン…!!

のび太「……もう止めましょう。あなたは、ダンゲルさんよりも強くはありません。僕には、勝てません」

女「……だからどうした!!」

――ターンターン!

のび太「……どうしても、やり合うんですか……?」

女「それが、私の役目だ!!」

白熱

のび太「……」

スクッ!!
――ダダーン!!

ガガッ!!

女「うぅ…!!銃を飛ばされた!?」

のび太「……もう終わりです。動かないでください」

女「……」

のび太「……」

女「……なるほどな。確かに、私は第002号よりも集計したデータが少ない。第002号に勝利したキミに勝つことは、難しいだろう……」

のび太「……降参してください。もう勝負はつきました」

女「……ふふ……キミは、甘いな……なぜ撃たない?」

のび太「……!!」

女「私が、女の姿をしているからか?それとも、銃を持たないからか?」

のび太「……両方です」

女「……ふっ」

女「……だが、キミが私を撃たなければ、私は会場に行くぞ」

のび太「……!!」

女「キミは、確かに私よりも強い。……だが、キミの仲間はどうかな?キミほどの射撃の実力が、あるとは思えないがな……」

のび太「あ、あなたは……!!」

女「今から、私はあそこに落ちた銃を拾う……見逃すなら、それもよかろう……」

のび太「……」

女「……それと、キミは勘違いをしている。私は、ただのロボットだ。見かけに騙されるな。本質を見抜け。私の外見など、なんら関係もない……」

のび太「………!!」

女「………決めるのはキミだ……決断しろ!!」

ダッ――!!

のび太「―――ッ!!」





――ターーーン……!!!


のび太「………」

女「……そんな顔をするな……キミは、キミの役割を果たしただけだ……」

のび太「……で、でも……」

女「……この通路の先に、会長はいる……追うんでしょ?」

のび太「……うん」

女「……だったら、もう行きなさい。そうしたいのが、キミの意志でしょ?」

のび太「………」

女「……願わくば、会長を止めてほしい……あの人は、苦しんでいる。だから、キミなら……」

のび太「……あなた、もしかして、会長を……」

女「……ふっ、バカなことを。私は、ロボットだぞ?そんな人間のような感情などあるはずも……」

のび太「――いいえ。あなたは、限りなく人ですよ」

女「……なに?」

のび太「――“見かけに騙されるな。本質を見抜け。外見など、なんら関係ない”……」

女「………!?」

のび太「さっき、あなたが言ったことですよね。あなたは、確かにロボットだ。……だけど、あなたは、確かに人間だ」

女「……」

のび太「それに、僕は知ってるんだ。ロボットだけど、とても暖かくて、とても優しい友達を……。ロボットだって、怒ったり、笑ったり、泣いたり、ネズミから逃げたりするんだよ……」

女「……それは……」

のび太「……あなたの最後の願いは、僕が叶えます。必ず、会長を止めます。だから、待っててください。あなたの大切な人を、待っててください。……じゃあ」

タタタ…

女「……不思議な少年だ。なんだ。人も、捨てたもんじゃないじゃないか。……会長……まったく、いつも…適当……なんだか…ら………」

女「………」

~研究室~

タタタタタタ…

のび太「会長!!」

会長「……来たか、坊主……」

のび太「……会長……あなたを、止めに来ました」

会長「ハハハ……止めるときたか……。――だが、一足遅かったな……」

ウィィィィィン……

のび太「頭に、装置?」

会長「これで、全てが終わった……第003型試作品……いや、完成品と言えるか。X型完成品だ……!!」

のび太「か、完成品!?そ、そんなの……どこに……」

会長「あるだろ。――お前の、目の前に……」

のび太「――ッ!?ま、まさか――!!」

会長「そうだ。俺が、完成品そのものだ。――“X”、とでも言っておこうか……」

のび太「X!?」

X「まあな。お前には、感謝してるんだよ小僧」

のび太「……ぼ、僕に?」

X「お前のおかげで、最後に足りなかったデータが取れた」

のび太「最後に……まさか!?」

X「……まあ最後だ。種明かしをしようか……」

X「――これまで取れたデータは、膨大なものだった。だが、それでも足りないものがあったんだよ。命をかけた戦いの中で発せられる、生きる意志、強さ、底力……そこだけは、射撃大会じゃ生まれないんでな」

のび太「………」

X「そこで、お前を利用させてもらった。だが、お前の大会の試合じゃない。それは……」

のび太「……まさか……ダンゲルさんとの!?」

X「それだけじゃない。……さっきの、試作品001号との戦いも、データを取らせてもらった」

のび太「―――ッ!!」

X「……お前は、不思議に思わなかったのか?なぜ捕えたお前の友人を無事にしていたか……なぜ、研究室の入り口に、おあつらえ向きに銃が置いてあったか……」

のび太「……あれも、あなたが……」

X「そうだ。全て、俺が仕組んだことだ。お前に、命懸けの戦いをさせるためにな……」

X「お前のデータは、完璧に取り終えた。……そして、全て俺に“インストール”してある……」

のび太「インストールって……!!まさか、あなたは……!!」

X「……ああ。俺の体は、既に生身じゃない。これまでの試作品と、同じだ……」

のび太「自分を……機械に……!!??」

X「そう驚くな。けっこう、快適だぞ?全てが清々しく思える。これからは、悩みも、苦痛も、空腹も……全て、忘れ去ることが出来る」

のび太「……そんなの……人じゃない!!」

X「そうさ。俺は、人を超えたんだ」

のび太「違う!!あなたは、人を捨てたんだ!!超えたんじゃない!!逃げたんだよ!!」

X「どちらでもいいさ。些細なことだ」

のび太「……!!」

X「……それと、もう一つ種明かしがある……フライングボールのテスト、覚えているか?」

のび太「う、うん……」

X「お前が出した点数……歴代2位の記録、8点。お前より更に上は、10点満点。歴代1位の記録……」

のび太「………」

X「――その1位は……この俺だ」

のび太「な――ッ!?」

X「そして俺には、お前の射撃能力が更にプラスされている。歴代1位と2位の射撃能力を有するのが、この俺、Xだ……」

のび太「………!!」

X「……さて……お前に、勝ち目はあるかな?坊主……!!」

~会場~

ジャイアン「ドラえもん!!」

スネ夫「ドラえもん!!」

ドラえもん「ジャイアン!スネ夫!!」

ジャイアン「こっちは粗方倒し切ったぜ!!」

スネ夫「僕の方も、なんとか……!!」

しずか「私の方も、終わったわよ!!」

ドラえもん「しずかちゃん!」

しずか「ドラちゃん!のび太さんは!?」

ドラえもん「うん!さっき、探し人サーチで探してみたんだ!どうやらのび太くんは、あの研究室にいるみたい!!」

スネ夫「研究室に!?なんであんなところに……!!」

ドラえもん「たぶん、のび太くんは何かに気付いたんだと思う!!だから一人でそこに……!!」

しずか「なんですって!?」

ジャイアン「のび太の野郎!!一人でカッコつけやがって!!」

ドラえもん「たぶんそこには、黒幕が……!!」

全員「………」

しずか「――ドラちゃん!!」

ジャイアン「ドラえもん!!」

スネ夫「ドラえもん!!」

ドラえもん「――うん!!行こう!!のび太くんのところへ!!」

ジャイアン・スネ夫・しずか「おおおお!!!」

タタタタタタ…

ドラえもん(のび太くん!!どうか無事で……!!)

~研究室~

ターンターン!

のび太「くっ――!!」

ターンターン!!

X「無駄だぞ坊主」

タターン!!!
バシシシッ!!!

のび太「弾丸に、弾丸を当てて防ぐなんて……!!」

X「言ったはずだ。俺は、全てを合わせ持つ人を超えた存在……。もう一度聞こうか?――お前に、勝ち目はあるかな?」

のび太「……まだ…分からないよ!!」

ターンターン!

X「……無駄なことを……」

のび太「……!!」

X「……俺は、いつでもお前を撃つことが出来るぞ……顔、腕、足、胸……さあ、どこがいい?」

のび太「……く、くそ――!!」

ターンターン!

X「無駄だと言っている……!!」

ターン!!
チュインッ!!

――バシュッ!!

のび太「うぐぅっ!!」

のび太(跳弾を肩に……!!??)

X「……ふふふ……素晴らしい力だ……負ける気がしないな……」

宇宙射精大会に見えた

>>287
お前もかブルータス

のび太「はあ……はあ……」

X「……無様だな。だが、この力もお前のおかげ……感謝しないとな……」

のび太「はあ……はあ……」

のび太(か、勝てない……強すぎるよ……)

X「……さて、もう終わらせようか。せめてもの感謝の意を込めて、最後は苦しまないようにしてやる……」

……チャッ

のび太「―――!!」

X「じゃあな、坊主……」

???「――ドッカン!!」

X「―――ッ!?」

ダッ――

ドオオオオン!!!

???「躱された!?」

のび太「……!!」

ドラえもん「――のび太くん!!」

しずか「のび太さん!!」

のび太「ど、ドラえもん!!しずかちゃん!!」

ジャイアン「のび太!!カッコつけてんじゃねえぞ!!」

スネ夫「そうだそうだ!!のび太のくせに生意気だぞ!!」

のび太「ジャイアン!!スネ夫!!」

ドラえもん「のび太くん。一人で無茶しちゃダメじゃない……」

のび太「ご、ごめん……」

しずか「で、でも、無事で良かったわ……」

のび太「しずかちゃん……」

X「……仲間か……」

ジャイアン「のび太、こいつが……」

のび太「う、うん……」

X「………」

ドラえもん「か、会長さん!?」

のび太「……もう、会長じゃないんだ、ドラえもん。今は、ロボットなんだ。――Xだ!!」

ドラえもん「ろ、ロボット!?」

スネ夫「X!?」

X「……まあいい。数が増えたところで、俺の敵ではない……」

ドラえもん「……そうはいかないぞ!!こっからは、僕らが相手だ!!行くよ!!みんな!!」

全員「おおおお!!!」

X「………」

スネ夫「――ドッカン!!ドッカン!!」

ドオオオン!!ドオオオン!!

X「………」

スネ夫「ダメだ!!全部避けられる!!」

ジャイアン「今度は俺だ!!うおおおお!!名刀電光丸!!」

X「無駄だ」

ダーン!!
チュインッ!!

――バチバチ!!

ジャイアン「うわっ!!ちょ、跳弾でバッテリー部分を!?」

X「……」

しずか「ショック―――!!」

X「見えてるぞ」

ターーーン!!

バシィッ!!

しずか「キャア!!」

ドラえもん「みんな!!大丈夫!?」

ジャイアン「あ、ああ……でもよお……!!」

スネ夫「こいつ……物凄く強い!!化物だよ!!」

ドラえもん「う、うん……僕のひみつ道具でも、歯が立たないなんて……」

X「フフフ……」

のび太(このままだと……みんなやられちゃう……!!……そうだ!!)

のび太「ドラえもん!!時間を稼いでて!!」

ドラえもん「え!?どういうこと!?」

のび太「いいから!!頼んだよ!!」ダッ――

ドラえもん「あ!のび太くん!!」

ドラえもん「みんな!!空気砲を一斉に撃つんだ!!」

ジャイアン「おう!!」

スネ夫「うん!!」

しずか「ええ!!」

ドラえもん・ジャイアン・スネ夫・しずか「ドッカン!!ドッカン!!ドッカン!!ドッカン!!……!!」

ドーーン!
ドーーン!
ドーーン!
ドーーン!

X「ふん……弾幕のつもりか……」

ジャイアン「ドラえもん!!全然当たんないぜ!!」

しずか「これからどうするの!?」

ドラえもん「わ、分かんない!!」

スネ夫「なんだよそれ!!無責任だよ!!」

ドラえもん「の、のび太くんが何かを思いついたみたいなんだよ!!だから、僕には分かんない!!」

ジャイアン「のび太が!?だったら、俺は信じるぜ!!」

しずか「私も信じるわ!!」

スネ夫「ぼ、僕も信じてやるよ!!のび太!!早くしろ!!」

ドラえもん「ありがとう……みんな!!」

X「ふん……しゃらくさい……」

X「いい加減飽きてきたな……もういいか?」

ターンターンターンターン!!
チュインッ!!チュインッ!!チュインッ!!チュインッ!!

――バシュバシュバシュバシュッッ!!!

ドラえもん「ぎゃあああああ!!」

ジャイアン「うわあああああ!!」

スネ夫「うああああああ!!」

しずか「きゃあああああ!!」

X「他愛もない……」

ドラえもん「うぅ……み、みんな………」

ジャイアン・スネ夫・しずか「………」

ドラえもん「みんな気絶してる…………はっ!?」

X「ロボット……貴様さえいなけば、全員ただの子供だ……」

ドラえもん「う、撃たれる―――!!」

のび太「――ま、待て……!!」

X「……む?お前は……」

のび太「………」

X「なんだ、坊主か……今更、どうしようと……」

のび太「………」

X(……なんだこの雰囲気は……先ほどの坊主とは、全く違うように思えるが……)

X「……いや、思い過ごしだろうな。坊主、いい加減、諦めろ……」

――チャッ

ドラえもん「の、のび太くん逃げて!!Xは、化物だよ!!」

のび太「………」

X「……動かないのか。つまらん最後だ……」

――ターーン!!

のび太「―――!!」

――ターン!!
バシィッ!!

X「――ッ!?な、何だと――!?」

ドラえもん「弾丸を……弾丸ではじき返した!?」

のび太「………」

X「ぼ、坊主……お前、まさか……!!」

のび太「……そうだ……あなたの装置を、使わせてもらったんだよ……」

X「自分に……自分のデータをインストールしたのか!!??」

ドラえもん「な、なんだって!?」

X「しょ、正気か坊主……!!」

のび太「……ドラえもん、みんなを連れて外へ……!!」

ドラえもん「で、でも……」

のび太「早く――!!」

ドラえもん「う、うん!!」

ガシガシガシガシ
タタタタタタ…

のび太「………」

X「……坊主……お前は……!!」

のび太「……僕の射撃能力に、更に僕のデータを入れたんだ……僕の射撃能力は、2倍になったんだ!!」

X「……!!」

のび太「――勝負は、これからだ!!」

X「分かってるのか!?生身の体に、無理やりデータを入れてるんだぞ!?」

のび太「………」

X「それに、お前はまだ子供だ!!体と脳に、どれだけ負担がかかるか分かってるのか!?」

のび太「………」

X「一歩間違えたら、死ぬかもしれないんだぞ!?」

のび太「………」

X「………」

のび太「……負担がかかるのは分かってるよ。頭だってガンガンしてるし、さっきから目眩もする!!」

X「………」

のび太「――だけど、このままみんながやられるのを見るくらいなら……そのくらい、どうってことないよ!!」

X「ぼ、坊主……」

のび太「行くよX……今度こそ、決着をつける!!」

タタタタタタ…
ターンターン!!

ターンターン!!

――バシバシバシ!!

X「クソッ!!正確に弾を弾に当ててきやがる……!!」

のび太「やっぱり、簡単には倒せないか……!!」

ターンターン!
チュインッ!!チュインッ!!

のび太(跳弾!?でも――!!)

タターン!!
バシバシ!!

X「また弾きやがった……!!」

のび太「今度は……僕の番だ!!」

タターン!!
チュインッ!!チュインッ!!

X「――ッ!!く、クソ――!!」

タターン!!
バシバシ!

のび太「ダメか……!!」

X「チッ――!!跳弾がこんなに面倒とはな――!!――クソッたれ!!」

ターンターン!
チュインッ!!チュインッ!!
ターンターン!

おいついたぁぁぁ!!

きっと射撃能力がかなり上がったからXのをみて覚えたんだよ

~会場~

ジャイアン「う~ん……」

スネ夫「こ、ここは……」

しずか「……みんなは……」

ドラえもん「――あ!みんな気が付いた!?」

ジャイアン「ど、ドラえもん?ここは……」

ドラえもん「会場だよ。もう暴走したロボットもいないよ」

スネ夫「そ、そっか……」

しずか「――!!のび太さんは!?」

ドラえもん「……の、のび太くんは……」

ジャイアン「――まさか!!」

スネ夫「あそこに!?」

ドラえもん「……うん……!!」


しずか「すぐに、助けに行きましょ!!」

ジャイアン「ああ!!そうだ!!」

スネ夫「そうだね!!」

タッ――!!

ドラえもん「――ちょ、ちょっと待って!!」

ジャイアン「な、なんだよドラえもん!なんで止めるんだよ!!」

しずか「そうよドラちゃん!このままじゃ、のび太さんが!!」

スネ夫「のび太を見捨てるつもりか!?」

ドラえもん「行ってどうするの!?相手は、僕の道具も通じないような化物なんだよ!?」

ジャイアン「そ、それは……!!」

ドラえもん「今のび太くんは、Xの装置を使って、いつもの2倍の射撃能力を身に着けているんだ!!おそらく、この宇宙でXに張り合えるのは、のび太くんだけなんだよ!!」

スネ夫「そ、そりゃそうだけど……」

ドラえもん「悔しいけど、僕達があそこに行っても、かえってのび太くんの邪魔になるだけだよ……」

しずか「………」

ジャイアン「………」

スネ夫「………」

ドラえもん「……僕だって、すぐに助けに行きたいよ。でも、今は信じて待とう。それしか、出来ないんだ……!!」

ジャイアン「………クソ!!のび太ー!!負けんなよー!!」

スネ夫「のび太ー!!絶対勝てよ!!」

しずか「のび太さん!!信じてるから!!」

ドラえもん(のび太くん……キミを待ってる人が、こんなにもいるんだ……必ず、必ず帰って来てよね……!!)

~研究室~

のび太「はあ……はあ……」

X「……かなり、息が上がって来たな坊主……」

のび太「……ま、まだ……やれるよ……!!」

X「強がりを……。体の負担が、限界に達しつつあるんだよ。お前自身の体力も、そろそろ限界だ。……いや、むしろここまでよくもったと言えるな……」

のび太「……ち、ちくしょう……」

X「これが、生身の限界だ……疲労は溜まり、休息を求めてくる……。辛いだろう。苦しいだろう。――弱いな、人間は……」

のび太「……で、でも!!だからこそ!!疲れた中でする昼寝は、最高に気持ちいいんだ!!それが分からないのなんか、生きてるって言えないよ!!」

X「……だから青いと言ってるんだよ!!坊主!!」

タタタタターーン!!!

のび太「―――ッ!!」

ダダダダダ…!!
バシバシバシ…!!

のび太(ふ、防ぎきれない……!!)

――バシュッ!!

のび太「うわああああああ!!」

バタッ

のび太「うぅ……」

X「……今度こそ、終わりだ。坊主……」

のび太(……悔しいけど、僕の体力は限界だ……。たぶん、もう長くは動けない……次でなんとか決めないと……)

のび太(でも、どうやって……ダンゲルさんの時と違って、Xに隙は全く無い……いくら撃っても、銃弾を撃ち落される……)

のび太(とにかく死角がなさすぎる……このままじゃ、ただ一方的に撃たれて……)



のび太(……………)



のび太(……一方的に撃たれるなら、もうそれしかない……でも、それは……)

のび太(………だけど、それしかない……それしかないんだ……!!)

のび太「………」スクッ

X「……ほう……よく立ち上がったな……だが、どうするつもりだ?」

のび太「……あなたを、倒す……!!」

――チャッ

X「何かと思えば……ただ銃を構えただけじゃねえか。お前の弾丸が、俺に届くとでも思ってるのか?」

のび太「……思ってない。だけど、僕はあなたを倒すんだ!!」

X「……戯言戯言……戯言が過ぎるぞ!!気持ちだけではどうにもならないんだよ!!思ってるだけじゃ、何も掴めやしないんだよ!!」

のび太「……でも、何かを思わないと……気持ちがないと、掴めるものも掴めないよ!!」

X「それが戯言だと言ってるんだよ!!――倒れろ!!」

――チャッ

のび太「……」

のび太(集中だ……集中するんだ……!!体中の神経を、全部集めるんだ……!!)

のび太何度目の覚醒だっ!?

のび太「………」

X「………」

X(この集中力は……以前見た……)

X(……なるほど。諦めてはいないみたいだな……だが……)

X「俺には――通じないぞ!!坊主!!」

のび太(――――――ここだッ!!!!)



―――――タタ(チッ)ーーン…!!





のび太「………」

X「………」

のび太「………」

X「………」

のび太「………」……バタッ

X「……小僧……お前……」

>>343
安いのか…?

>>344
安い安い

>>341
お前うるさい

>>346
\まあ、お茶/ 
 \でも。/  
  ∧_∧    
 (´ ∀`)ドウゾ
 ( つ旦つ ∬ 
 と_)_) 旦 

何故かのび太って打ったら変換で出てきた
( 3з3)

のび太「うぅ……うぅ……」

X「……坊主、最後に答えろ。お前、何をしたんだ?」

のび太「……う……う……」

X「答えられないか……無理もなかろう。腹部に当たったんだ……もっとも、その位置では致命傷にはならないがな……。……まあいいさ。お前が何をしたのか――分かってるつもりだ……」

のび太「………」

X「まさか……最後にこんな手を使って来るなんてな……」

……バチバチバチ

X「……良かったな坊主。俺の方は……見事に……致命傷…だ………」……バタツ

のび太「…………」

X「……まさか、俺の弾丸にお前の弾丸を当てて、そのまま、俺の方に跳弾させるとはな……」

のび太「……へ……へへ……」

X「……だが……俺の弾を俺の方に跳弾させるということは……お前にも自分の弾が跳ね返るということ……事実、自分の弾がお前の腹部に当たってるしな……もし心臓を撃ち抜いていれば……即死だったぞ……」

のび太「……」

X「……それでも、お前は賭けに勝ったんだな……。そして俺は、駆けに負けた……。……ただ、それだけのことなんだよな……」

X「………俺の、負けだ……」

   キ
   タ
    ァ
     ァ
     ァ

      ァ
     ァ

     ァ
    ァ
   ァ

   ァ
    ァ
    ァ
 ヽ\  //
    ∧∧ 。
  ゚ (゚∀゚)っ ゚
   (っノ
    `J

熱いぜ!…(よくよく考えると機械に一発撃った所で大したことないよな)

>>359
コーティングが浅いとこだったんだよきっと

X「……坊主……これを飲め……」

のび太「………?」

X「お前の傷は、致命傷ではないがな……このままだと、血が出過ぎるぞ……」

のび太「………!」

X「……これは、傷を一時的に治療する薬だ……飲めば楽になるぞ……」

のび太「…………」ゴク……ゴク……

X「……そうだ……それでいい……」

のび太「………少し、楽になった……」

X「……とりあえずは、一安心だ……」

のび太「……おじさん……」

X「……心配するな。俺は、ロボットだ。この程度では、死にはしない。……ただ、電気系統をやられてな……身動きが取れないんだよ……」

のび太「……そう……」

会長…………(´;ω;`)

のび太「おじさん……どうして、僕を……?」

X「さあな……ただ、なんとなくだ……分かんねえよ……」

のび太「………」

X「妙な話だな……悩みや不安から解放するために自分を機械にしたのに……今は、自分のことが分からず、混乱してやがる……。俺は、何がしたかったんだろうな……」

のび太「……たぶん、人になりたかったんだよ……」

X「……?」

のび太「おじさんは、本当は、機械になんてなりたくなかったんじゃないかな……」

X「……そんなはずがないだろう……何を言って……」

のび太「だって、おじさんには、感情が残ってるじゃないか。完全に機械になれば良かったのに、残してたじゃないか……。怒ったり、僕を助けてくれたり……どれだけ体を機械にしても、最後におじさんは、人の心を残してたんだよ……」

のび太「……それが、答えなんじゃないかな……」

X「………」

のび太「………」

X「……やっぱ、お前はガキだ。青臭い、ただのガキだ。……ホント、ガキだよな……」

のび太「……うん。大人の都合なんて、僕には分からないよ……」

X「――だが、少し羨ましくもある……」

のび太「おじさんは、これからどうするの?」

X「……俺は、お前に負けたんだ。負けた者の最後なんて決まってるだろ……仄暗いとこに、落ちるだけだ。たった一人でな……」

のび太「……おじさんは、一人じゃないよ」

X「……?」

のび太「ほら。あそこ……」

X「?……あれは……」

女「……か、会長……!!」

X「……00…1号?」

女「……会長!!」

ダッ――

女「無事で良かった……本当に……!!」

X「……お前……泣いてるのか?」

のび太「……その人、僕にお願いしたんだよ。おじさんを、止めてほしいって……」

女「会長……会長……」

X「………」

(´;ω;`)ブワッ

X「……そう、か……だが、この騒ぎで負傷者が出ている以上、誰かがケツを拭かなきゃならない。――責任を、取らなきゃならない」

のび太「………」

X「だから俺が――」

???「――その必要はないぜ」

のび太「―――!!」

X「……お、お前……」

ダンゲル「……よう」

のび太「だ、ダンゲルさん!!」

X「どうしてお前が?」

ダンゲル「なんだよ、どいつもこいつも。勝手に俺を殺してんじゃねえよ」

X「……そうか。悪かった。――それより、その必要がないってどういうことだ?」

ダンゲル「なぁに、簡単なことだ。――今回の一件については、俺が自首する」

のび太「えっ――!?」

ダンゲル忘れてたわ

http://i.imgur.com/UZqc9lT.png
拾い物だが

X「お、お前……何を……!!」

ダンゲル「間違いじゃないはずだぜ?俺がやられたからこそ、ロボットは暴走したんだ。だったら、俺が主犯だ。――そうだろ?」

X「……そんなわけあるか!!これは、俺が……!!」

ダンゲル「……大将。俺はよ、アンタに感謝してるんだぜ?何せ、最後に小僧とガチで撃ち合わせてくれたんだ。……あんな勝負、たぶん金輪際出来ることはねえ。だから、俺はもう満足だ。悔いはねえよ」

X「だ、だが……!!」

ダンゲル「……男が、ここまで腹くくってるんだ。だからよお大将、黙って、頷いてくれねえか?」

X「………」

ダンゲル「………」

X「……悪いな、ダンゲル……」

のび太「違うよおじさん。言葉が、違うよ……」

X「坊主……」

のび太「……」

X「……そうだな。ありがとう、ダンゲル……」

ダンゲル「なあに。いいってことよ。――ってことだ、小僧。そういうことに、してくれねえか?」

のび太「……さっきも言ったけど、大人の都合なんて、僕は知らないよ。知らないからこそ、僕は何も分からないよ……」

ダンゲル「へっ!言うじゃねえか!!……でも、ありがとよ。恩に着る……」

いいね!!!

ダンゲル「……なら、俺はそろそろ行くとするかな。――大将、001号、それと、小僧……達者でな……」

スタスタスタ……

のび太「……行っちゃったね」

X「ああ……」

のび太「……それで?おじさんはこれからどうするの?」

X「……そうだな……どっかで静かに暮らすさ。――コイツと、一緒にな」

女「ニコッ」

X「……それで……そうだなぁ……。――坊主、お前がこれから、どういう世界を作っていくかを見届けてやるよ」

のび太「見ても一緒だよ。――僕はただ、昼寝をするだけだ。のんびりと、ね……」

X「言うじゃねえか」

女「……会長、そろそろ……私が支えますので……」

X「……そうだな……俺も、行くとするか……」

スクッ

X「お前と会えて良かったよ。人も、捨てたもんじゃないって思えたよ」

のび太「おじさん……」

X「じゃあな、坊主。……いやすまん、間違えた……」

のび太「?」

X「――じゃあな、“のび太”――!!」

のび太「……うん!!おじさんも、元気でね!!」

スタスタスタ……

のび太「……おじさん、僕も、もう少し頑張ってみるよ。頑張って、きっと、いい世界にしてみるよ……だから見ててね……おじさん……」

うわあああああああ(;ω;)

のび太はもう地球から追放すべし
地球がのび太をダメにする

>>383
もっともだなwwwwwww

~会場~
のび太「――ドラえも~ん!!みんな~!!」

ドラえもん「――ッ!!のび太くん!!」

しずか「のび太さん!!」

スネ夫「のび太!!」

ジャイアン「のび太!!無事だったか!!」

のび太「うん!僕なら大丈夫!!」

ドラえもん「それで!?Xは!?」

のび太「……ああ……そのことなんだけど……ドラえもん、ちょっとポケット貸してくれない?」

ドラえもん「え?なんで?」

のび太「いいからいいから」

ドラえもん「別にいいけど……はい」

のび太「ありがとう。……ええと……」

テッテレー!!

のび太「ワスレンボー!!――えい!」

ポカポカポカ…!!

ドラえもん「んん!?」
ジャイアン「ほへっ!?」
スネ夫「ほろっ!?」
しずか「あら?」

のび太「……みんな、大丈夫?」

ドラえもん「……あれ?僕達、どうしてこんなところに……って、うわ!!会場がめちゃくちゃだ!!どうしたんだろう……」

のび太「ええと……ガ、ガス爆発だって!」

スネ夫「ガス爆発にしては規模が大きすぎるような……」

のび太「いいの!それでいいの!……それで、いいんだ……」

のび太(ね?おじさん……)

しずか「……?変なのび太さん……」

のびたああああああああああ!!!!!!!

のび太「とにかく、帰ろうよ。家に、さ……」

ドラえもん「う、うん……そうだね。帰るとしようか」

ジャイアン「賛成ー!!なんか知らないけど、俺、腹減ったぜ……」

スネ夫「そう言われてみれば、僕も腹ペコだよ……」

しずか「私もお腹ぺこぺこ……」

ドラえもん「どこでもドアー!!」

スタスタスタ……

のび太「……」

ドラえもん「のび太くーん!何してるのー?」

のび太「うん!今行くー!」

のび太「………」

のび太(ばいばい、おじさん……)

スタスタスタ…

う、うう…

~数日後~

のび太「――ふぁあああぁぁ……」

ドラえもん「ああ、のび太くんまた大あくびして。もう、今日は河原で野球やるんでしょ」

のび太「そうなんだけどね……なんか、眠いんだよ……」

ドラえもん「もう、キミはいつも寝てばっかりだね……」

ママ「――のび太―。のび太―?」

のび太「ん?何ー?」

ママ「あなた宛てに郵便が届いているわよ?」

のび太「僕宛に?」

ママ「はいこれ。確かに渡したわよ」

のび太「……何だろ」

ドラえもん「開けてみたら?」

のび太「うん……」

ガサガサガサ…

ドラえもん「……これ、銃弾のペンダント?なんでこんなものが……」

のび太「……!!」

のび太(おじさんだ……!!)

ドラえもん「ん?やけにうれしそうだね……」

のび太「うん!?別に~!……それよりドラえもん、野球いこ!!」

ドラえもん「え?う、うん……あ、待ってよ!のび太くーん!!のび太くーん!!」




                       ~fin

____   r っ    ________   _ __
| .__ | __| |__  |____  ,____|  ,! / | l´      く`ヽ ___| ̄|__   r‐―― ̄└‐――┐
| | | | | __  __ |  r┐ ___| |___ r┐  / / | |  /\   ヽ冫L_  _  |   | ┌─────┐ |
| |_| | _| |_| |_| |_  | | | r┐ r┐ | | | /  |   | レ'´ /  く`ヽ,__| |_| |_ !┘| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|‐┘
| r┐| |___  __|. | | | 二 二 | | |く_/l |   |  , ‐'´     ∨|__  ___| r‐、 ̄| | ̄ ̄
| |_.| |   /  ヽ    | | | |__| |__| | | |   | |  | |   __    /`〉  /  \      │ | |   ̄ ̄|
|   | / /\ \.   | |└------┘| |   | |  | |__| |  / /  / /\ `- 、_ 丿 \| | ̄ ̄
 ̄ ̄ く_/   \ `フ |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |   | |  |____丿く / <´ /   `- 、_// ノ\  `ー―--┐
           `´ `‐' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`‐'     ̄          `  `´          `ー'    `ー───-′

企画 俺

脚本 俺

演出 俺

広報 俺

作画 なし



監督 俺

ここまでありがとうございました。

ダラダラ書いてたら二日に渡ってしまいましたが……

最後までかけたのは、お前らが支援してくれたからです。

ありがとうございました。

>>396
ロゴ:>>9
も追加してくれ

>>399
乙!!
このスレに立ち会えてよかったぜ!!!

次回作も期待してます!

>>402
次回作はまだ考えてません
てか、完全に勢いだけで書いてるので書いてる途中も何も考えてません

最期になりますが、僕からお知らせです。





Stand by me
 どらえもん


絶賛放映中!!!




さらば

えええええええええええええええ!!!!!!
最後宣伝かよ!!
乙!!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年01月29日 (木) 15:21:12   ID: K7uLMeBQ

そしてそこには忽然と姿を消したことを怒られる5人の姿が・・・

2 :  SS好きの774さん   2018年04月04日 (水) 22:46:25   ID: ry7A-eCD

きの774さん   2018年03月09日 (金) 17:56:04   ID: AGaf8odi









    ぁ ぃ し て る 。 


    ぉぃぃィ!!??

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