茜「ポジティブパッションin……どこか!」藍子「『どこか』…?」 (19)

※デレマスSS
※ポジパと言いつつほぼほぼ藍子メイン

未央「どこか…って、どこさ日野っち…」
茜「どこかは…これから考えましょう!折角三人集まってるんですから!」
藍子「あの、茜ちゃん。そもそもの話がちょっとよく分かってないんですけども…」
茜「良い質問です藍子ちゃん!こちらのカレンダーにご注目ください!再来週のこの日!」
藍子「?…あっ、私たち三人とも丸一日お休みですね。なるほど…」
茜「そうです!季節はまさに絶好のレジャー日和!是非二人とどこかへ遊びに行きたいのですが、どうでしょうか!?」
未央「その日は…うん、大丈夫!『どこか』に行こう、日野っち♪」
藍子「私も大丈夫ですっ。楽しい思い出、作りましょうねっ!」

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茜「それでは晴れて二人の承諾が得られた所で!さっそく時間のある内に色々決めちゃいましょう!」

未央「じゃあ、肝心の『どこか』って話だけど…」

藍子「1日で行ける所が前提ですよね」

未央「うーーーん…山は前にバーベキューで行ったし…海?」

茜「海!海はいいですね!青い空!白い砂浜!かき氷!」

藍子「ごめんなさい茜ちゃん…私、その次の日に撮影のお仕事が控えていて、あんまり日焼けしちゃいそうなのは…」

未央「やだなーあーちゃん、しっかり日焼け止め塗れば大丈…夫…じゃ…ないかな…ゴメン、私前科が…」

三人「「「うーん…」」」

ガチャッ
周子「お、三人ともやっほー」

藍子「あ、周子ちゃんこんにちは…って、水着?」

周子「屋上でちょっと避暑をねー。ビニールプールでもちゃんと涼しかったよー」

未央「アハハ…しおみーは相変わらず自由だね」

藍子「というか、何で事務所にビニールプールがあるんでしょう…?」

周子「撮影用とかそんな所じゃないかなー。ん?どうしたの茜ちゃん、ウンウン唸った顔して」

茜「うーむ……うーーむむむむむ……
そうだ、プール!プールはどうですか!屋内プール!!」

藍子「プール…いいと思います!屋内なら日焼けの心配もありませんねっ♪」

未央「ナイスアイディア日野っち!…いや、この場合のMVPはしおみーかな?」

周子「お?なんかよく分からないけどお役に立ててよかったー。じゃ、私着替えてくるからー」



茜「あと、出来ればプロデューサーも誘いたいなと思ってるんですが、どうでしょうか?」

未央「プロデューサーも?賛成賛成!でも前はプロデューサー忙しいだろうなーって躊躇してたのに、今回は積極的だね日野っち?」

茜「はい!前回誘う時はちょっと遠慮がちになりましたが、誘ってみたらプロデューサーもノリ気で楽しそうで!やはり何事もトライしてみるのが肝心だと学びました!!」

茜「…あと、ここの所だいぶ元気が無さそうだったので、その、気分転換してもらいたいなというのも…」

藍子「確かにそうですね…ここの所暑い中のお仕事で疲れてるかなって心配でしたし、リフレッシュして貰えるなら…私も賛成ですっ」

未央「じゃあ私たち三人と、都合が良ければプロデューサーもって事で、決定!」


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藍子「水着…どうしようかなぁ」

未央「お?あーちゃんは水着買いに行くの?」

藍子「はい、今年はまだ行ってなかったので…未央ちゃんは?」

未央「私はこの間、お仕事沖縄行った時新しいの買ったからそれでいいけど…あーちゃんの買う水着気になるなー…ね、ついてっていい?」

藍子「じゃあレッスンまで時間ありますし、これから早速……?」

未央「?どうしたの…って」


茜「……ぉぉぉぉおおおおおおおオオオォォォぉぉぉぉ……」ダダダダダダダ

藍子「あ、茜ちゃん?」

未央「凄い勢いで走り抜けていったね…あ、戻ってきた」

茜「……ぉぉぉぉおおおおっとお二人とも!先ほどぶりです!!プロデューサーさんの予定確保出来ました!」

未央「よし来た!あとはあーちゃんの水着選びだ!」

茜「藍子ちゃんも水着が決まってなかったんですか?奇遇ですね!私実は水着の事をすっかり忘れてまして!これからレッスンまでの間に買いに行こうとしてた所だったんです!」

藍子「じゃあ茜ちゃんも一緒に選びましょうか。ここからだと駅前が一番近いかなぁ…」

茜「ところで、未央ちゃんの水着は決まってるんですか?」

未央「うん、あたしのは…」



……

………


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未央「お、二人とも買えたー?」

藍子「はい、茜ちゃんは随分悩んでましたけど…」

茜「うぅ…どれを選んでいいものやら分からなくって…店員さんと未央ちゃんのアドバイスが無ければあと1時間は悩んでたかもしれないです…」

未央「あはは…日野っち悩みすぎでゆでダコみたいだったよ…あーちゃんはさっきのパーカーのやつ?ちょっと見せてー」

藍子「そういえば未央ちゃん、中の水着は見てなかったですね。かわいいデザインで…」

未央「…あーちゃん、これ……いや、うん…たまに天然だよね、あーちゃんって」

藍子「? どうしたんですか?」

未央「イヤナンデモアリマセンヨー。さーぁ急がないとレッスン遅刻するよー!」

藍子「あっ…もうこんな時間なんですね、ちょっと急ぎましょうか」

茜「二人とも!レッスン場まで走りましょう!!」

未央「そ、それは勘弁して欲しいかな…でも急がなきゃ!とりあえず駅までは走れー!」


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P「えーっと、ここで合ってる筈…お、いたいた」

未央「やぁやぁプロデューサー君。乙女の水着姿に釣られてまんまとやってきたね!」

P「呼んどいてそれって…」

茜「プロデューサー!今日は来てくださってくれてありがとうございます!この天気!気温!絶好のプール日和ですね!!燃え上がりませんか!?燃え上がりますよね!?」

P「燃え上がってもいいが、プール入ったら鎮火するんじゃないのか…ところで藍子は?」

未央「ホラ、あそこあそこ」

藍子「…ぷ、プロデューサーさん、こんにちは…」

P「どうした?体調悪いのか?」

未央「いっやー、あーちゃんったら実はね?」

藍子「みっ、未央ちゃん!」

未央「あははっゴメンゴメン。プロデューサーは…まぁあえてまだ何も知らない方がいいんじゃないかなー♪と、日野っちが燃えてる隙に一番乗りはこの未央ちゃんが貰ったー!」

茜「あっズルいです!待てーーー!!」

P「?何が…とりあえず人にはぶつかるなよー」

藍子「わ、私たちも行きましょうか…」

~~~~~~~~~~(水着茜の思い出ep後編参照)~~~~~~~~~~

茜「ウォーター!!!!」バッシャーン



……

P「…お前らー。生きてるかー」

未央「ぜぇ…ぜぇ…な…なんとか…」

藍子「はぁ…っ…ご…ごめんなさ…もうちょっとだけ…息…整えさせて、くださ…」

未央「ふぅ…プロデューサーもまだプール入ってないのにずぶ濡れだね…うんうん、水も滴るいいプロデューサーだよ」

P「そりゃどうも…あ。」

茜「未央ちゃんも遊ぶ前の準備運動はバッチリですよね!いきますよ!ウォー…」

未央「ひ、日野っちタンマ!タン…」

茜「ターーーッ!!!」バッシャーン

未央「おおぉーっとぉ!?」ヒョイッ

藍子「きゃっ?!」


茜「あぁっ!藍子ちゃん大丈夫ですか!?パーカー思いっきり濡らしちゃいましたね!?すみません!」

藍子「い、いえ…脱いで干しておけば…ああっ!」

未央「…これはもしや結構なファインプレーかな、私」

藍子「…未央ちゃん、もしかしてワザとじゃないですよね…」

P「ん、どうした?どうせ入るときには脱ぐだろ、ソレ」

藍子「それは、そうなんですけど、その…」

未央「年貢の納め時は案外早かったね、あーちゃん。ちなみに今のは本当に偶然だからっ!ほらほら早く脱いじゃいなって!」


藍子「未央ちゃん…イジワルです…あの、Pさん…」

P「お、おう」

藍子「先に言っておきたいんですが、その…この水着、パーカーごと売られてて…私が買おうとしたのは、本当に普通のデザインだったんですけど…隣に並んでたよく似たパーカーの水着を間違えてレジに持っていってしまって、パーカーが掛かった状態で売られてたから買った後に開けるまで気づかなくって…だから…」

P「…なるほど」

藍子「だからその… 笑わないで、くださいね…」ジジジ…

P「うん…ん?…!……!?」


P(その時俺の視界の中にあったのは、顔を真っ赤にして俯きながらパーカーのジッパーを少しずつ下げていった藍子と、その中に着られていた水着だった。)

P(まず目に入ったのが藍子らしからぬ胸元の露出、そして全体的な肌色の多さ。なるほど恥ずかしがる筈だ。ビキニタイプ。それも結構露出多めの)

P(藍子の体型は決してセクシー系とは言えないだろう。しかし腕、腹部、脚と付き過ぎず少なすぎずな女性らしく柔らかさの感じられる肉付きと、羞恥に顔を赤く染めながらゆっくりとジッパーを下していく動作。そして何より普段の彼女からはまるで想像の出来ない露出の多さによる相乗効果で、通常の50、いや100)

未央「…プロデューサー…その場で固まりすぎだよ…どう?あーちゃんに悩殺された?」

藍子「悩殺出来る程のスタイルは…み、未央ちゃん!」


未央「いやぁあーちゃん、自覚してるよりも色気出てるよ…プロデューサーもそろそろ起きなって」

藍子「そ、そんなにおかしかったでしょうか?や…やっぱり…」

P「いや!そんな事は無い!全く!全然!凄く似合ってるぞ藍子!本気で!」

藍子「あ、ありがとうございます…うぅ、ちょっと安心したけどやっぱり恥ずかしい…」

未央「プロデューサー…なんだか私の水着見た時より日野っちの水着みたときより興奮してない?…って日野っち、やけに静かと思ったら…」

茜「あ、ああああ、藍子ちゃん、びっ、ビキニって、つまり、プロデューサーを、の、のうさ…あ、わわわわ、わっ」ボシュッ

未央「ここで日野っちにまでショートされたら収集つかないから!しっかりして!お願いだから!!」


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茜「うぅーーーん…満!喫!しましたっ!!」

未央「遊びまくった後なのに流石の元気だね…でも私も楽しかったー!!」

藍子「本当にそうですね…写真は撮れませんでしたが、また楽しい夏の思い出が増えちゃいましたっ」

P「俺もいいリフレッシュになったよ。誘ってくれてありがとうな、三人とも」

未央「いやーこちらこそ色々奢って貰っちゃってー、それはアイドル3人の水着姿でチャラかな?特に…」

藍子「…私だって、そろそろむくれますよ…」

P「でも、藍子も途中から純粋に楽しんでただろ?」

藍子「そ、それはその。慣れ…というか…」

P「…うん、水着の仕事もイケるかもな」

藍子「もう、プロデューサーさんまで…」


茜「そういえば、私も今度水着のお仕事ありますよね!確か『アイドル水着運動会』!」

P「そうだな、茜のポテンシャルなら優勝も夢じゃないと思ってるよ」

茜「任せてください!ご期待に添えるよう特訓しますので!なんなら今からでも!」

P「いや茜、無理はしちゃいけないぞ。自覚出来ないで溜まってる疲労っていうのもけっこうあるんだからな?」

茜「それも…そうですね!分かりました!全力で遊んだ後は!全力でエネルギー充電して!また全力で突き進めるようにします!!」

未央「…じゃあ、最後にエネルギー充電って事で、冷たいもの食べたいかなーって♪」

P「これがラストだぞー…今ギリギリしかないからな?大分奢らされたせいで…」


未央「やったー!日野っち、あーちゃん、どれにする?」

茜「シャリシャリ君!シャリシャリ君の梨味がありますよ!二人とも!」

藍子「私は…うーん、プロデューサーさんは何にします?」

P(夏が終われば秋には二度目の大きなライブ、そして冬にはうちの所属アイドル全員での地上波レギュラー番組か…)

P(この三人にはしっかりエネルギー充電して貰って、駆け抜けて貰わないとな。ポジティブパッションがより輝いていく、その姿が見れるなら…多少の出費は、うん、必要経費必要経費…)

P「…あ」

未央「どうしたのプロデューサー?」

P「財布…落としたっぽい…」

三人「「「…えぇーっ!?」」」

その後、プロデューサーは更衣室で無事財布を発見するも、直前でおあずけになった詫びでジュースも奢ることとなり自分の分が買えなくなったのは別の話であり

そこでうっかり飲みかけのジュースを分けようとした藍子が更に冷やかされた結果、翌日丸一日むくれてしまったのもまた別の話である。

以上です。
わざわざ※で注意書き書いたのに茜の思い出エピ後編のネタが入ってますとかそういう肝心な事入れ忘れるわ
藍子の誕生日前から書き始めて茜の誕生日に間に合わなかったわ
遅すぎた結果デレラジで試聴が流れたCoドラマCDと水着ネタが被るわで
ちょっと所じゃなく猛省しなきゃなんですが、とりあえず稚筆ではありましたがここまで読んでいただき誠にありがとうございました。

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