美琴「とある幻想のハングオーバー」 (17)

「むにゃむにゃ…!!」


美琴は跳び起きた。ベッドには毛布がなく、服を身に纏っていない。頭がぼうっとする。ふと、右に目をやる。誰かが裸で寝ている、ああ当麻だ…二度寝しちゃお。ぎゅう。


「ンだァ?…げッ!」


美琴「!!!」


美琴「あ、アンタ!何やってんのよ!!」ビリリ


一方通行「ぐばァ!」


一方通行を痺れさせ、ベッドから蹴落とす。

…此処は…そう、当麻の結婚前夜に、私と一方通行と当麻と浜面の4人で、サロンでパーティをしていた筈だ!

此処は…どうみてもラブホである。割れた酒瓶、ひっくり返ったテレビ、玄関ではパグが小便をしている。…嘘でしょ?何にも覚えていない。

取り敢えず服を着よう。自分のキャリーバッグを取って、バスルームへ向かう。

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嘘・だ・ろ?

バスルームには裸で縛られた、乳のでかい女が倒れている。

というかどうみても、第四位だ。見なかったことにしよう。

と、ノブに手を掛ける…はて?左手の薬指に指輪がはまっている。石でできてて、細かな装飾がその指輪が高価であることを物語る。


一方通行「超電磁砲ンン!俺の杖がねェぞ!」


美琴「はぁ!?知らないわよ!!とっとと、服きなさいよ!」


一方通行「ンァ?………嘘だろ?」


一方通行「オレ、ォ前とやったのか?」


美琴「やってない!やってないから!」

とにかく状況を整理しよう。まず、ここはラブホ、隣には一方通行…はい、アウトー!!スキンが見当たらないのはやってないからか、使ってないからか、そんなことは考えたくもない。下に違和感はない、というより、全身が痛くてわからない。


そして、バスルームの、第四位。薬指の指輪。…なんも覚えていない。


一方通行「ァれ?チョーカーがねェぞ!いつの間にかなくても喋れンようになッてたのか」


美琴「そうだ、当麻は?」


一方通行「ン?そーだな取り敢ェず、サロンに戻ってみるか」

サロンは通りを二つ挟んだ向こうにあった。


サロンに戻る。そうだ、昨日はここで、当麻の同級生、妹達、私の友人、旧アイテム、グループ、etc.総勢50人位で、パーティをしていた。


パーティは10時位に終わって、私達、特に当麻と親交の深い4人で、浜面さんが持ってきた酒で酒盛りを始めた所までは覚えている。

サロンにはいると、テーブルは殆どひっくり返っていた。食い残したグチャグチャの食器の山で、浜面さんが寝ている。

一方通行「 起きろォ、三下ァ」ドゴ


浜面「ぐばぁ」


浜面「は?なんだこりゃ?」


一方通行「上条はどこだ?」


浜面「上条?」


結局当麻は見つからなかった。

ーーーーー
ーーー

ピザの出前をとり、朝食をとる。受け取るときに、配達員に、部屋を見るなり嫌な顔をされた。


一方通行「ンぐンぐ、なンだァ?」


一方通行がポケットを弄る。レシートが出てきた。キャバクラのだ。


一方通行「ひィふゥ…170万だと!?」


浜面「うわぁドンマイ!とにかくそこに行ってみようぜ!」


美琴「」


ーーーーー
ーーー


心理定規「ええとぉ、昨日は確かに4人で来てたわよ。んーツンツンの人?ふふふ、そんなことより、とにかく貴女昨日凄かったわよ!」


美琴「ん私?」


心理定規「そうそう、なんか、ハイになってて、女体盛り持ってこいっていうから。そういうのやってないって言ったら、私がやるーとか暴れだして。スタッフ全員がかりでようやく店を放り出したのよ。」


美琴「」


一方通行「そのあと、何処か行くッて言ッてたか?」


心理定規「うーん…そうだ、結婚式を」


浜面「なんだ結婚式かそれなら明日」


心理定規「ううん、してきたって」


美琴「ぎゃあああ!!じゃあ、この指輪は…」


浜面「気にするな…取り敢えず、近場のホテルを当たってみよう。」

とあるチャペル


禁書「そうなんだよ!確かに短髪は昨日結婚したかも、」


美琴「だ誰と!?」


禁書「名前は知らないんだよ。写真ならあるかも」


一方通行「…なンだ海原じゃねェか」


美琴「」


浜面「…で俺たち酔ってたから何も覚えていないんだけど、禁書ちゃんそのあと何してたかわかる?」


禁書「特に聞いてないかも。」


一方通行「とにかく、海原に連絡してみりゃなんか分かるだろゥ」


Pipipipipi


「はい」


一方通行「昨日ォ、式を挙げたチャペルに来ィ。ォ前の嫁がどォなッてもしらねェぞ」


「何!?貴様!美琴さんに何をしたぁ!?」


一方通行「5分で来るぞ」


美琴「」




何か、自分で読んでてオモロくないわ。

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