真姫「私を見つけ出してくれて、ありがとう」
真姫「私を見つけ出してくれて、ありがとう」 - SSまとめ速報
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これに関係ある？話だけど、繋がってはいないです。
のぞえり

希「じゃ、一緒に帰ろうか」

絵里「ええ…」

絵里「…」

絵里「何でだろ…？」

希「どうしたん？」

絵里「あのね…こうやって一緒に帰るのって、凄い久しぶりに感じるわ」

希「それは実際に久しぶり…あれ？」

希「そう言えば先週、帰ったっけ？」

絵里「そうよ」

希「うーん…凄く前に感じる」

絵里「ふふっ、そうね」

絵里「それだけ今、濃厚な日々を過ごしてるってことじゃない？」

希「確かに…」

希「でもな？」

絵里「うん？」

希「こうやって…」ｷﾞｭｯ

希「手を繋いで帰るのは、本当に久しぶりやんな」

絵里「そうね…」

希「えりち、覚えとる？」

希「初めて、えりちが手を繋いでくれた時の事」

絵里「ええ…っと…あの時は…うぅ…」

希「ふふっ、うちは嬉しかったよ」

希「あの後、家でもニヤニヤが止まらなかったもん」

絵里「正直、あの時の自分を思い出すと…恥ずかしくなるわ…」

絵里「何であんなに尖ってたのかしら…」

希「うち以外には、つい最近までツンツンチカやったやん？」

絵里「い、言わないでよ…」

希「今だからこそ、語れる事やん？」

希「色んなしがらみから解放された今だからこそ…」

絵里「そうね…」

希「じゃあ語ろうか…うちらの軌跡を」

『あのっ！』

『はい？』

『あなたは？』

『わ、わたし…んん！』

『うち！東條希！』





絵里「東條さん、何でついてくるのかしら？」ﾃｸﾃｸ

希「別にええやん」

絵里「よくないわ」

絵里「何の目的か知らないけど」

絵里「はっきり言って迷惑よ」

絵里「やめてちょうだい」

希「目的ならあるよ」

絵里「は？」

希「うち…あなたと友達になりたいんよ」

絵里「と、友達…？」

希「そうや、友達」

絵里「…お断りします」

希「ええっ…！」

絵里「生憎似非関西弁の友達は間に合ってますので」

希「そ、そんなこと言わんと～！」

絵里「うるさい…あっち行ってよ」

希「いやよ」

希「友達になってくれるまで、付きまとうから」

絵里「何よ…ストーカー予備軍…？」

絵里「怖いわ…」

希「人聞き悪すぎるよ！」

絵里「何なの？あなた…東條さんとかいったかしら…」

希「うん！東條希やで！」

希「『のぞみ』って読んでええよ！」

絵里「…」

絵里「それで『東條さん』は何故、私と友達になりたがってるの？」

希「むぅ…」

希「まあ、何でもええやん」

絵里「はぁ？」

希「うちがなりないからなる…それでいいやん」

絵里「よくないわよ…私の意思は？」

希「本気で友達になりたくない、なんて思ってるん？」

絵里「ええ…」

希「あぅ…割りとショックやな…」

絵里「ふんっ」ﾌﾟｲｯ

希「でもいつか絶対に友達になってもらうからね」


・・・・・・


絵里「ついてこないでって！」ｽﾀｽﾀ

希「家こっちやもん」

希「なあ、絢瀬さんは家こっちの方なん？」ｽﾀｽﾀ

絵里「…」ｽﾀｽﾀ

希「なあって！」

絵里「こっちだけど…」

希「ほんまに？」

希「うちもこっちやで！」

絵里「さっき聞いたわ」

希「ふふ」

絵里「…」

希「途中まで一緒やね？うふふ」

希「絢瀬さん！」

絵里「また、あなた？」

希「あなたやなくて『のぞみ』って呼んで？」

絵里「嫌よ」

絵里「親しくもない人を下の名前でなんて呼びたくない」

希「ええー？」

希「そうか…」

希「でも、それならさ！これから親しくなるんやし、まずは形からって事で！」

希「なぁ？絵里」

絵里「気安く人の名前を呼ばないで！」

絵里「形からとか意味わかないわよ！」

絵里「そもそもあなたと親しくなる予定はありません」

希「またまたそんな冷たい事言わんと…」

希「一緒にお昼たべよ～」

絵里「東條さん、私昼も忙しいから…」

絵里「東條さんとお昼食べてる時間はないの」

絵里「じゃあね」ｽﾀｽﾀ



希「東條さんかぁ…まあ、これからやん？」