憧「山の天気と」穏乃「憧の空」 (203)


憧「自分で言うのも変だけど」

憧「私は頭が良い」

憧「だから頭の悪い奴はすぐに見下す癖がある」

憧「だから初めて会う人には敬語だけどその人が自分よりバカだとわかったらタメ口で話す」

憧「みんなはただフランクな性格だと思ってるだけだけど」

憧「そして私はそんな自分の性格が」

憧「嫌いだ」


憧「穏乃は幼なじみだったから特にそんなことは思わないで最初からタメ口だった」

憧「でも自分より頭が悪いのは知ってた」

憧「そんな穏乃に友達以上の想いを抱いていると知ったのはいつだったかな」

憧「思い出せない…いつのまにか…ってのが一番しっくりくるかな」

憧「なんでこーなったのか…ほんとわかんないもんね」










灼「憧…部室でなに独り言いってんの…」

憧「ひゃう!!!!!!」

憧「灼…聞いてたの?」////

灼「そりゃもうばっちり」グッ

灼「録音もしといた」

憧「ちょっ!!!!」////


灼「シリアスにしようったってそーはいかないよ」

灼「これはギャグSSなんだから」

憧「メタるのやめて」

宥「憧ちゃん…さっきのはちょっとギャグにしても寒いよ?」

憧「ゆ、宥姉!?」ギョ

憧「いつからいたの?」

宥「自分で言うのも変だけどー」

宥「のとこからだよ?」ニコッ

憧「最初からじゃねーか!!!」ゴンッ

宥「教室見渡してたのに私のこと気づかなかったよね」

憧「卓に隠れてみえなかったの!!」////

憧「宥姉ストーブの前で座ってるから!!」////

灼「まぁ憧がおかしいのはいつも通り」

憧「ちょっ」

玄「ってゆーより前作で穏乃ちゃんに襲いかかってたじゃん」

憧「ツッコミ追っつかないわ!玄いつからいた!?あとメタるのやめろって!!」

玄「自分で言うのも変だけどーのとこからだよ」

憧「最初からじゃねーか!!!」ゴンッ

玄「正確には教室入った瞬間に憧ちゃんが独り言いいはじめた」

憧「もうやだ…」シクシク


玄「まぁまぁ」

宥「いじわるし過ぎちゃったかしら」

灼「演技だから気にしないで宥さん」

憧「チッ…やっぱり灼は騙せないか」

憧「とりあえず4人揃ったし…」

灼「そうだね」

宥「ストーブ持ってきていい?」

玄「お姉ちゃん…今は夏だからさすがに」

憧「第38回!しずを落としちゃう大作戦の会議を始めます!」

灼「は」

宥「え?」

玄「あーん?」

灼「麻雀じゃないの」

憧「なーに言ってんのよ!このメンツ揃ったら麻雀よりしず攻略会議優先に決まってるでしょ」

玄「自分なに部よ?」

憧「麻雀部!!」

玄「麻雀やれやぁぁぁぁ!!!」ガスッ

憧「おふぁ!!」

灼「く、玄…」

宥「玄ちゃん…この世界で麻雀やれなんて無茶だよ…テニプリの人たちにテニスしろって言ってるようなものだから…」

玄「いまさらタウン」

憧「とにかく…麻雀しながらでいいからやろ…」

灼「憧の精神力だけは…見習いたい」




ウィーン

カチャカチャ

憧「で!私考えたんだけど!!」バンバン

灼「憧…山崩れるから卓を叩かないで」

宥「憧ちゃん片思いしてるかわいい女の子感全開だね」ニコッ

玄「あの純粋な気持ちとこれを一緒にしちゃあかんよお姉ちゃん…」

憧「ん!玄良いこと言った!!」

憧「私の考えたことはまさにそう!」

憧「この間は無理やり犯そうとしたから失敗したけど今回は純粋系でいこうと思うの!!」

灼「」パチン

宥「」パチン

玄「」パチン

憧「…ねぇみんな?聞いてる?」

灼「はよツモれ」

憧「あ、はい」パチン

憧「ってそーじゃなくて!なにこの扱い!!ひどくない?」

灼「だってねぇ?」パチン

宥「さすがにそれは…」パチン

玄「無理☆」パチン

憧「ぐぬぬ」

憧「…」

憧「........っふ」

憧「いつもならここでキレて教室を出てく流れだけど今日は違うんだから!」パチン

灼「強気…?」パチン

宥「…?」パチン

玄「なんか今日は気迫違うぜ的なアピール?」パチン

憧「せやねん!今日という今日はしずを完璧に落としたい!!だからみんなに意見を聞きたいのよ!」ノヨー

パチン

宥「あ、それロン」パタタタ

憧「スガーン」

玄「パクるな」

宥「中混一」

憧「満貫…」


玄「意見と言われてもねぇ」

ウィーン

ガチャガチャ

灼「素直に好きって言えばいいんじゃ…」パチン

宥「それはあったかいねぇ」パチン

玄「てかそれしかないと思われ」パチン

憧「それができたら苦労はしないわよ!」ドンパッチ

灼「なんで?」コンペイトウナゲンナ

宥「?」パチン

玄「好きって言うだけでしょ?」パチン

憧「っかー!これだから!これだからもー!!」パチン

灼・玄「うっぜー」

憧「あたしとしずは幼なじみなのよ!それでマジで告って振られたら気まずいでしょ!」

憧「主に麻雀部が!!」

灼「一応気遣ってたんだ…」パチン

宥「憧ちゃんは優しいもんねー」パチン

玄「そんで軽いノリでアタックかけてるってこと?」パチン

憧「まぁねー」


憧「それに…なんかそんなアタックし始めてからしずがかなり冷たいし…」

灼(憧っていけいけ系のくせにその辺鈍いよね) 

玄(そこがまぁかわいげあるんだけどねー)

灼(ナチュラルに脳内を読むな)

玄(まぁまぁ…)

玄(相談乗るのは別にかわまないんだけどさー三麻だとお姉ちゃんが能力的にかわいそうだしここは麻雀で勝てたらとかなんとか言って穏乃ちゃんがくるのを待ってからでもいいんじゃない?)

玄(それで穏乃ちゃんが来たら少しアドバイスをあげるんだよ)

灼(なるほど…そうすればもし憧がなんか変なこと思いついていきなり飛び出していっても三麻にならずに済むね)

玄「」コクッ

灼「」コクッ

灼「じゃわたしたちに麻雀で勝てたらわたしたちのアイディアあげるよ」

憧「ふぅー!!きたぁ!!」

憧「俄然やる気でてきたわ!」


憧「じゃあやり直すか」スッ

ガシッ

灼「待とぉや…」チラ

玄「おまえさん…負けてるからってそれはあかんぜよ」

憧「ち、違うし!ほら!モチベが違うじゃん!」

灼「ほぇあー…ってことは今までは手抜いて打ってたってか?」

憧「っ!?」

玄「いい度胸してんじゃーん?」

宥「ふ、2人とも…そんな意地悪言っちゃだめだよ?」オロオロ

灼「宥さん…」

玄「姉たま…」

宥「なにかを懸けるなら公平にするべきだよ!」

灼「…あたしらが間違ってやしたぁ!!」

玄「すんませんっしたぁ!!姉…いや姐さん!!」

憧「それ文字にしないと違いわかんないでしょ」

玄「よかったなぁオイ」

灼「女神の言うことは絶対だぁ」

灼「特別にさっきの失言は許してやる」

憧(ほんとなんで私こんな扱い?)

宥「じゃ…じゃあやり直そうね」カチッ

ウィーン

カチャカチャ

親 玄

憧(さあ…ここからは遊びじゃないわよ…)

憧(とにかく速く和了る!)

憧(そんで局を流しつつ振り込まない!)

憧(火力があるのは玄だから最低限玄にさえ振り込まなければなんとかなりそうね)

6順目

憧(よーし張ったぁ!このツモの良さなら一発もありえそうだし…)

憧(リーチいっちゃおうか!)

憧「リーチ!!」チャリ

灼・玄・宥「!?」

灼(速い…これがipsの力とでも言うのかっ!?)

宥(すごーい)ポワポワ

玄(その努力をなぜ恋愛に回さない!!)

憧「来たわ!リーチ一発ツモ断ヤオ平和」

憧「ドラは当然のように乗らないわねー」

憧「でも初っぱな満貫は嬉しい誤算ね」

灼(やるな)

宥(憧ちゃんなんだかあったかーい)ポワポワ

玄(親っかぶりだとぉ!くそぉ!)


憧(よーし…こんだけ点数あれば振り込まないだけで勝率あがるし)

憧(ノリに乗ってれば連続で和了れそうね) 

憧(ふふふ…この勝負もらった!)

ウィーン

カチャカチャ

親 宥

4順目

憧(よーし!やっぱ流れ来てるぅ♪)

憧(いい感じの1向聴!)

憧(次で2p引いてくれば即リーね)

7順目

憧(よっしゃきたぁぁぁ!)

憧「リーチ!」チャリ

灼(ま、また!?)

玄(チィ!!良い引きしてやがるぜ!)

宥(あらあら…)

チャッ

憧(さすがに2連続で一発はないか…)

パチン

パチン

パチン

12順目 

憧(そろそろきてもいいころなんだけどなー)

パチン

宥「ロン」

憧「!?」

パタタタ

宥「48000」ニッコリ

灼「なっ!!!」

憧「これはっ!?」

玄「純正…九蓮宝燈…」

宥「久しぶりにこれ和了れたー」アッタカーイ

灼「」ガタガタ

憧「」ガタガタ

玄「」ガタガタ

憧「トバされた」orz


憧「宥姉怖いわもー!」モー

宥「たっ、たまたまだよ?憧ちゃん」//

玄「危ないよーこれ次私振り込んでたし…」

灼「ってか二萬から八萬の7面張とか…やばすぎ」

宥「つ、次いこ?ね?」////カァッ


訂正
九面待ちですすいません


灼「ところで九蓮宝燈といえばさ」

憧「ん?今話しかけないで間違えたショックで死にそう」

灼「お」

灼「じゃ玄でいいや」

玄「なにかな?」

灼「憧のまじかるまーじゃんわーるどあんじゃん?」

玄「あるねー私なんかピ責めでいじめられたよ」

灼「うん…私なんかダミ声だよメロのとこ」

玄「察し」

玄「で、憧ちゃのバージョンがどーしたって?」

灼「2番の出だしの話だけどさ」

灼「国士、三槓子、九蓮宝燈やってみたいけど無理無理無理無理ってあんじゃん」

玄「あるね」

灼「あれ納得いかない」

玄「たしかし」

灼「国士と九蓮宝燈が同列で無理なんはわかるけど三槓子って」

灼「できるやろってゆー」

玄「まぁ難易度が高いのは間違いないけどそこは四槓子にするべきだったよね」

灼「特に語呂悪いってわけでもないしさ」

玄「そんだけ?」

灼「そんだけ」

玄「ふーん」

玄「で?」

灼「え?オチなんて期待しないでよ」

灼「ないよそんなもん」

玄「これだから」ハッ

灼「なんでも話にオチあると思うなよ」

玄「無理やりでもつけようぜどー思ったとかよ」

玄「じゃないとこっち反応困るぜ」

灼「ぬぬぬ」

宥「まぁまぁ」

憧「あー死にてー」

憧「なんだよ7面張って」

灼「ほら憧次始めるよー」ジャラジャラ


穏乃「失礼しまーす!」バーン

穏乃「遅れちゃってすみません!ちょっと家の手伝いで」アセアセ

玄「あ!穏乃ちゃーん!お疲れ様ー」ノシ

灼「お疲れ様」

宥「穏乃ちゃんは元気ねぇー」ポワポワ

憧「」ドクン

憧「キタァァァァ!!!」キュィィィィィン

玄「め、目が光った!?」

憧「すぅいーーーーーずぅぅぅぅぅぅ!!愛してる!!!!」ドドドドドドドド

穏乃「・・・・・・。」

穏乃「はぁ」

憧「さぁ!今こそ神魂合体を!!!」

憧「ゴーーーーーーダンナァァァァァァ!!!!!」

穏乃「ネタが…」シュッ

灼「あれはっ!?」

ヒュウウウウウ

玄「あご蹴り上げられたね」

灼「そして…影舞葉で空中に浮いた憧の後ろに回って左キック、右パンチ、左裏拳のコンボ!!」

ドスッ

ドスッ

バシッ

穏乃「分かりづらいんじゃぁぁぁぁぁ!!!」

憧「ゴッッッッフ!!!!!」

灼「ラスト空中から落ちてくる慣性に乗せて左足のかかとを腹にブチ込んだぁぁぁぁぁ!!!」

玄「灼ちゃんのわかりづら…」

玄「獅子連弾で通じるよきっとみんな」

玄「サスケ君の初期の必殺技でわかるよ」

穏乃「まったく…いきなりこれだもんな」

灼「いきなりの具合なら穏乃も負けてな…」

憧「グッウウゥ」

憧「しずのジャージの下見えたから…私の…勝…ち」ドサッ

宥「こやつもまた戦人かのぉ」カンカンスパー

玄「あ、お姉ちゃんが前田慶次モードに…」

玄「キセルとか…高校生だしアウトだよお姉ちゃん」


穏乃「とりあえず始めましょうか」

憧「」シーン

玄「お、おう」

灼「ドライやな」

宥「憧ちゃん大丈夫かな?」チラ

玄「お姉ちゃん普通に戻ってる」





半荘5回終わったくらい





憧「!!」バッ

憧「これだわ!!!」

憧以外「!?」ビクゥ

憧「これならしずを落とせる!!」ダダダダダ

穏乃「本人の前で言うなよ…」

灼「生き返ったと思ったらいきなりこれか」

玄「実際半荘2回目の南場あたりで起きてたけどね」

宥「よく気づいたね玄ちゃん」

玄「若干だがおもちの位置がズレてた」

灼「憧くらいのおもちならまぁ判断はできそう」


灼「てか結局どっか行っちゃったし」

穏乃「いいんですよ…憧のニブチンなんかほっといて続きしましょう」

玄「うわー…今日はまた一段と荒れてるね…」

穏乃「当たり前ですよ!!」

穏乃「あんなに軽く愛してるなんて言われたら頭来ちゃいますよ!」

穏乃「そんなリスク無しで相手の気持ちをはかろうなんて卑怯です!!」

灼「正論…」

玄「なめてんのか?とはなるよねー」

宥「憧ちゃんは恥ずかしいんだよ…」

穏乃「てか普通キャラ的に逆でしょう!!なんかこーゆーセンチメンタルに悩むのは憧の方が合ってるでしょう!!乙女なんだから!」

灼「まぁ…」

玄「穏乃ちゃんは本気なんだねぇ」ニヤニヤ

穏乃「うっ…」////

宥「穏乃ちゃん赤くなってるー」

宥「あったかそーう」ニコッ

穏乃「ぅうー…」////

穏乃「しょうがないじゃないですか!好きになっちゃったんですから!!」

灼「わかるがな」

穏乃「ですよね!?灼さんならわかりますよね!!」

灼「私は憧れがいつの間にか…」////ポッ

穏乃「私も友達だと思ってた…でも一緒にいるうちにだんだん胸が苦しくなって…いつも気がついたら憧のこと考えちゃったり…」

玄「フゥ↑フゥー↑!!」ツンツン

穏乃「視線はいつの間にか憧に向いてるし」

玄「フゥ↑フフゥー↑!!!」ツンツツン

穏乃「憧と見つめ合うと素直におしゃべりできないし」

玄「フゥ↑フゥ↑フゥ↑フゥ↑!!!」

宥「玄ちゃん…」


灼「じゃあ穏乃は憧が真剣に告白して来たら受け入れるつもりなの?」

穏乃「当然です!…でも」

玄「んー…穏乃ちゃんのいいたいことはわかるよー」

玄「憧ちゃんは穏乃ちゃん攻略の仕方完全に空回ってるからねー」

玄「まじめに告白すれば済むことなのにややこしくなっちゃってるんだよね」

穏乃「はー」

穏乃「そうなんですよー」

穏乃「こっちからアタックかけてもいいんですけど…」

宥「なにかできない理由があるの?」

穏乃「…奴のドヤ顔が浮かんできてムカつくので」

灼・玄「あーーーー」

灼「盛大に納得した」

玄「確かにうぜぇ…」

宥「さっきの玄ちゃんもなかなかだったよ?」

穏乃「宥さん地味にひどい」

穏乃「まぁそんなこんなで奴に告ってほしいわけですよ」

灼「なるほど…」

玄「ただ奴もこんな簡単な方法なんて逆に思いつかないだろうから」

灼「ストレートに告白?」

玄「そう」

灼「なら地道にやってくしかないね」

玄「とゆうと?」

灼「要は憧に穏乃が憧のことを好きだということをわからせればいいわけだ」

灼「そうすれば憧は振られる心配をしないで真面目に穏乃に告白するはず」

灼「私らが言ったり穏乃が言ったりはナシであくまで憧に自分で気付いてもらうことが大事」

玄「つまりどーゆうことだってばよ?」

灼「穏乃には憧とデートを重ねてもらって」

穏乃「ええええ!?」

穏乃「デートですか!?」////

灼「間違えた2人きりで遊んでもらって」

穏乃「あ!なーんだ遊ぶだけか!びっくりしたー!」

玄(あれ?今のって言ってること同じだよね)

灼「そうやって遊んでるうちに穏乃がさりげなく憧にアプローチをかける」

灼「小悪魔テクニックみたいなのを使って憧に[あれ?こいつ私のこと好きなんじゃね?]と思わせる」

穏乃「なるほど!」

玄「それはたしかに名案だね!」

宥「さすが灼ちゃん…頼りになるわね」


穏乃「いやーありがたいです!」フヒヒ

穏乃「で、その小悪魔テクニック?ってどーやるんですか?」

灼「・・・・・・・・・・・・。」

穏乃「・・・・・・・・・・・」ワクワク

灼「・・・・・・・・・・・。」

穏乃「・・・・・・・・・・・」ワクワク

灼「それはほら…ウィキペ○ィアとかで…ね?」

穏乃「灼さんが知ってるのでは?」

灼「…私はそーゆーの担当じゃないから」メヲソラス

玄「ありゃー」

灼「玄か宥さんは知らない?」ダメモト

玄「うーん…ちょっと私もわからない」ダメモトッテナンダヨケンカウッテンノカコノヤロウ

宥「私もちょっとわからないかなー」

灼「ふむ…じゃあちょっと調べてみよう」

灼「部室に備え付けられたパソコンがあちらにあります」デデン

玄「うお」

穏乃「なんと」

宥「これで調べるんだね!」

灼「ジャストモーメント!」

玄「意味は?」

灼「知らん」

灼「ノリだ」

灼「さてさて」カタカタ

灼「れ、じぇ、ん、ど、つ、も、っと」ッターン

玄「毎回思うけどなにそのパスワード」

灼「パスワードなんざなんだっていいんだよ」

玄「こーゆーのって履歴とかみたくなるよねー」

灼「わかる」

玄「ちょっと見てみない?」

灼「おけ」カタカタ

履歴
高鴨穏乃
高鴨穏乃 ローアングル
高鴨穏乃 はいてない
高鴨穏乃 同人誌
高鴨穏乃 ジャージ販売サイト
高鴨穏乃 18禁画像
媚薬
カリビアンコム
高鴨穏乃 かわいい
高鴨穏乃 悠木碧




穏乃・玄・宥・灼「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


灼「どうする?あいつ」

玄「半殺しは確定として…だれかバットとか持ってない?」

宥「ごめんね玄ちゃん…私メリケンサックしかないの」

玄「おしい!」

穏乃「宥さん…なんで持ってるかは聞きませんがとりあえず怖いです」

宥「これはね玄ちゃんにつく悪い虫を駆除するために持ってるんだよ?」

穏乃「oh...shit」

玄「もーお姉ちゃんったら…」モジモジ

灼「そこ反応おかしいよね」

灼「とりあえずこの履歴は消しとこ」カチカチ

パッ

玄「まったく…憧ちゃんのやつ…おぞましいもの見せやがって」

灼「履歴消した分前の履歴が…」

履歴
年齢差のある恋愛
先生と生徒の禁断の恋
百合
年上として取るべき行動
鷺森灼
あらたそ
あらたそかわいい
鷺森灼 画像
鷺森ボウル
あらたあらたあらた
あらたあらたあらたあらたあらたあらたあらたあらたあらたあらたあらたあらたあらたうあああああああああああああああああ

灼・玄・宥・穏乃「・・・・・・・・・・・・・・・・・」






灼「ちちちちちちちょおーっと用事思い出したから帰っていい?」ニヤニヤニヤニヤ

玄「灼…気持ちはわかるが落ち着け」ガシッ

宥「餅ついて灼ちゃん」

穏乃「赤土先生ェ…」

灼「はるちゃんが呼んでるから!すぐに行かないと死んじゃうから!」グググ

玄「大丈夫だから!死なないから落ち着け!かつてないほどの怪力だすなバカ!」グググ

玄「今これ赤土先生に見せたら社会的意味で死ぬから!」セオイナゲオラァ

バシーン

灼「ぬ」イタイ

灼「社会的に死ぬのはまずいな」

玄「あとで落ち着いて告白しなさいよ」

玄「このことは一切言わないでな」

灼「おーけぇー」

灼「とりあえずあらたちゃん大勝利ってことでえーの?」ガッツポ?

玄「うん」

灼「よしキタコレ」ガッツポ!!

玄「とにかくこれ残しとくとマジで赤土先生が人生トぶから消すよ?」

宥「玄ちゃん?」ガシッ

玄「なに?お姉ちゃん?」クルッ

宥「それを消したらどうなるかな?」ギギギギ

玄「痛い痛い痛い痛い痛い」

玄「どうなるって…また前の履歴が…」

宥「そう…また赤土先生みたいな犠牲がでるの、わかる?」ギギギギ

玄「お、お姉ちゃん?」

玄「わかったから離して?」

宥「はっ!ごめんね玄ちゃん」ウルウル

玄「い、いいよいいよ」

玄「お姉ちゃん一回落ち着いて」ポンポン

宥「う、うん」

玄「」ガシッ

宥「ん?」

玄「灼ちゃん今だぁぁぁぁ!!やれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

宥「!!?!?!??」

灼「がってん承知のすけ!!!」バッ

宥「くっ!」

宥「すまん玄たん!!」スッ

玄「!?」

ドスドスドス

ッダン

玄「不覚…」バタッ

宥「キサマには遠慮しないぞ!」シュッ

灼「はっ!」ハンノウオクレタ

穏乃「ふっ!!!」バシィ

宥「穏乃ちゃん!?」

穏乃「ハァッ!!!」ドッ

灼「また蹴り上げた!!」

灼「そして影舞葉!!」

灼「また出るのか!獅子連弾!!」

宥「させるか!!」ガード

穏乃「ガードも意味ないですよ」シュルルルルルルル

灼「これはっ!」

宥「包帯!?」

灼「宥さんの体に巻き付けた!!これはなにもできない!!」

穏乃「うおおおおおおおおおお!」

宥「くっそおおおおおお!」

穏乃「表蓮華!!!!」ドゴオオオオオオオオ

宥「ギャフン」バタッ


穏乃「ふぅ…」

灼「穏乃GJ」ビッ

穏乃「いぇあ」ビッ

穏乃「宥さんがここまでして隠したがった履歴」ゴクリンコ

灼「見てみようか」

カチカチ

履歴
お母さんのようなおっぱいになる方法
妹の守り方
姉妹結婚
上手な揉ませ方
花澤香菜
あったかい温泉
Amazon
世界の拷問
アイアンメイデン作り方
極道の尋問術
セクハラ客殺す














灼・穏乃「・・・・・・・・・・・・」

穏乃「見なかったことにしましょうか灼さん」

灼「そうだね…間違えて消しちゃった事にしよう」

穏乃「極道の尋問術て」

灼「世界の拷問て」

穏乃「検索の順番から察するに玄さんにセクハラしたお客さんがいたんだろーね」

灼「なるほど…それでさっきのメリケンか」

穏乃「血付いてたの気づきました?」

灼「気づいてたけど見ないフリした」

穏乃「で、でもそんな隠すほどってもんでも…」

灼「甘いね…」

穏乃「なんと」

灼「私的にはこのAmazonが怪しい」

穏乃「Amazon…」


灼「購入履歴を見てみよう」カタカタ

穏乃「そんなことできるんですか?」

灼「たぶん宥さんしかAmazonは使ってないからパスワードも変わってないはず」

灼「それに宥さんは割とめんどくさがりだからここのパソコンにアドレスもパスワードも記憶させてるはず」

ッターン

穏乃「うわ…ほんとだ」

灼「メールアドレスattakai-kurochan…」

穏乃「まぁかわいらしいじゃないですか」

灼「そうだね…」

灼「とりあえず履歴…履歴っと」

履歴
メリケンサック
青竜刀
手榴弾
P90
AK-47
ペイントボール
ドラえもん
わくわくおもちセット










灼・穏乃「えーーー」

灼「なんやこれ…」

穏乃「ツッコミ所多すぎるよ宥さん…」

灼「1つずつ片付けていこうか」

灼「まず1つ目…」

灼「怖いわっ!!!」

灼「メリケンに青竜刀に手榴弾にP90にAK-47って!!戦争でもする気かっ!!!」

穏乃「青竜刀ってなんですか?」

灼「中国人とかがよく使うあの少し曲がったやつで竜とかが刀に刻まれてるやつ」

穏乃「なるほど」


灼「2つ目!ペイントボール!!」

灼「モ○ハンかっ!!!」

穏乃「たしかに旅館だからお金払わずに逃げるお客さんなんてあんまいなそうだから何に使うのか不明ですよね」

灼「ハイ!3つ目!!」

灼「ドラえもんね!」

灼「なに?Amazonで取り扱ってんの?ドラえもんは」

穏乃「私も注文しようかな…」

灼「100%パチモンだからやめときな」

灼「そんで最後」

灼「なんやねんわくわくおもちセットて!」バン

灼「R-18指定あるってどーゆーことやねん!!」バンバン

穏乃「これであなたも夢のKカップ…」

穏乃「」カキカキ

灼「メモんな!!」シュボッ

穏乃「あっ…燃やされた」


灼「まぁいいさ…これは私たちの心にだけに仕舞っておこう」

灼「宥さんはなにも検索してない…」

灼「この状況もちょっと部屋が寒くて暴れた宥さんを気絶させたってことにしよう」

穏乃「せやな」

宥「助かる」

灼「起きてたよこの人」

穏乃「表蓮華くらって意識あるとかやば」

宥「ゆーて立てない」

穏乃「立てたらバケモンっすよ」

宥「なんかさーもう何もかもぶち壊したくなる時期ってあるやん?」

宥「某アニメでも大人しいあの子が学校の先生に暴言吐いたり教室のドア蹴っ飛ばしてクラスメイトに説教したりしてたやん?」

穏乃「撫子やん」

宥「誰だってね!理性が壊れるのよ!」

宥「誰がねー誰に投票してもねー」

灼「そのネタはもう旬じゃないから」

宥「チッ…あ!玄ちゃん起こしといて!で、りんごすりおろしてしジュースにしておかゆも作ってあげてほしいの」

穏乃「病人かっ」ビシッ

灼「どのみち2人は保健室つれてくから」

宥「よろ」

灼「穏乃は玄お願い」

灼「私は宥さんおんぶしてくから」

穏乃「はーい」

灼「じゃ宥さんいくよー」グイッ

宥「灼ちゃん意外と力持ち?」

灼「ボウリング場で働いてる人ナメたらあかん」

穏乃「こっちは気絶してるからより重いな」

穏乃「よっこらせっ」グイッ

灼「くす!」

穏乃「灼さん面白い」

宥「25点」


灼「宥さん厳しいー!」フゥー

宥「いいからはよ行こうや」

灼「オッケーオーライ世界の果てまで呆れるほど君とー♪」

宥「一度きりの人生転がるように笑って泣いて生きていこうぜBaby♪ってか?」

穏乃「嵐のワイルドアットハート懐かしいっすね」

宥「そーゆーのいいからはよ」

灼「じゃ穏モンいくでー」ユウオンブ

穏乃「うぃ」クロオンブ

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・

・・・・・

穏乃「ねぇ灼さん…」

灼「なんだい穏乃ちゃん」

穏乃「背中に私たちに絶望を与える2つのでかい塊があるんだが」

灼「言うな…こっちのがでかいんだぞ…」

穏乃「ただこれやばいのはですね」

灼「なんだ」

穏乃「この世界って下着無いじゃないですか」

灼「おまえりつべに消されるぞ」

灼「あるとは言ってるし」

穏乃「まぁ細かいことはファーラウェイだとして」

灼「飛ばすなよ…置いとけよ」

穏乃「とにもかくにも事実今彼女たちはブラジャーをつけてないわけですよ」

穏乃「よって彼女たちのおぱーいはまさに解放状態なわけですよ」

灼「だねぇ」

穏乃「めちゃくちゃ柔らかいわけですよ」

灼「だねぇ」

穏乃「めっちゃ揉みたくないっすか?」

灼「その言葉を待っていた」

宥「ちょお待てや…」

宥「変態か自分らは」

穏乃「何を」

灼「今更」

宥「おっかしーなー穏乃ちゃんはまともだったはずなんだけど」

穏乃「私のおっぱいに対する思いはそれくらいなんですよ」

宥「くそっ!下手に意識あるのが逆につらいこの状況!」

フタリヲオロス

宥「くっ…」

灼「さて…季節はずれの身体測定といきましょうや…」スワリカベドン

穏乃「玄さん意識無いから背徳感やばい…」ゴクリンコ

灼「では…」ワキワキ

穏乃「いきますか…」ワキワキ

ムニュ

宥「んっ」////

灼「うはっ」

モミモミ

宥「あっ…はぁっ…」////

灼「これはこれは」

モミモミモミモミ

宥「ちょっと…灼ちゃん…」////

灼「ここかな?」

ギュッ

宥「んぅぅぅ!!!」////ビビクン

灼「乳首発見しましたどうぞ」

穏乃「こちらはすでにビンビンでございますどーぞ!」モミモミモミモミ

灼「たまりませんなぁ」

宥「そんなにいじらないでぇ…」////

穏乃「くぅぅぅぅ!この感触!弾力!ハリ!すばらしい…すばらしいよぉ!!!」









玄「揉み方が甘いぞ穏乃ちゃん灼ちゃん」

穏乃「なっ!?」

バッ

ガシッ

玄「おもち検定…3級だぜそれじゃ」

穏乃「しまった!」

サワサワ

クニクニ

ツーッ

キュッ

穏乃「っあぁぁぁぁん!!!」////ビビビビクン

穏乃「」ビクッビクッ

灼「そんな…穏乃をあれだけでイかせた!?」


玄「これくらいなら呼吸をするのと同じくらい簡単にできる…」

灼「そのレベルで狂ってるんだな…お前は…」

玄「だからそれ撫子やん」

玄「穏乃ちゃんは私の乳首が勃った時点で起きてることに気付くべきだったよ」スゥ

灼「く、玄っ…」ジリッ

玄「そして灼ちゃんはお姉ちゃんの無限のおっぱい力を持て余してる…」

玄「その揉み方では多少感じさせることはできても100%の満足を体に与えられない」

玄「見本を魅せてやる」

宥「玄ちゃん…」////

宥「優しく…してね?」////

玄「…」

玄「大丈夫だよお姉ちゃん…」ニコッ

玄「ちゃんと気持ちよくしてあげるから」

シャシャシャシャシャ

ヒュン

モニュモニュ

ニョロロロロ

クニュクニュ

玄「フィニッシュ」

キュッ

宥「っうああああん!!!!あぁああああああっ!!!!!!」////ビビビビビビビクン

宥「」ビクンビクンビクン

灼「…これが人智を越えた者の力」

玄「まだ2割だ」

灼「っ!!」

灼「これで…この惨劇ですら2割だと…?」

灼「」ガタガタガタガタ

灼「世界が…違う」ガクッ

玄「恥じることはない」

玄「高みを目指せ…さすれば与えられん」

灼「高み…」

灼「私は…揉むことしか頭に無かった…」

灼「大切なことを…忘れていたんですね」

玄「誰しも最初はそうだ」

玄「だがそれに気づけたことは大きな財産となるだろう」

灼「私は…やり直せますか?」

玄「後悔の念があればいくらでもやり直せるさ」

灼「…ありがとう…見失っていたよ自分を」

灼「おっぱいには無限の可能性がある」

灼「それを教えてくれたんだね…」


玄「オフコース…」

玄「いつでも鍛えてやるぜ?」

灼「やだかっこいい」ポッ

玄「とりあえず穏乃ちゃんは部室運んでいくけどお姉ちゃんは保健室の方がいいかな」

灼「表蓮華くらってるしな」

玄「途中で揉むなよ」

灼「善処する」

玄「おい」

部室

玄「ここに穏乃ちゃんを寝かせてっと」スッ

玄「よっこらせっくす」グイッ

玄「穏乃ちゃん軽いなぁ」

穏乃「ありがとうございます」

玄「ビックンチョ!!!」

玄「起きてたんだ」

穏乃「今起きました」

穏乃「まさかおっぱいだけでイかされるなんて…」

玄「相手が悪かったんや」

穏乃「とりあえず今日は部活中止ですかね?」

玄「そうだね」

穏乃「まさか履歴であんなことになるなんて」

玄「私も昔旅館のパソコンでいろいろ検索してたのがお父さんにバレて暴れたことはあるけどここまでじゃなかったかなー」

穏乃「暴れたんすか…」

玄「お姉ちゃんいなかったらやばかった」


次の日学校

キーンコーンカーンコーン

4時限目

穏乃「ねーむい…」ファァ

穏乃「体育の後は寝る時間を作るべきだと思う」ウツラウツラ

憧「.........」シャシャシャッ←穏乃の絵を描いてる

憧「.........」シャシャシャシャシャッ

憧「........ジュル」シャシャシャシャシャッ

穏乃「...」ムクリ

穏乃「先生トイレ行ってきます」

スタスタ

バーン

ガシッ

ズルズル

穏乃「オイ」

憧「やだしずったら…無理矢理プレイがいいの?」////

穏乃「違うわアホ」

穏乃「なんで授業中にクラス跨いで絵描きに来てんだよ」

穏乃「自分のクラスの授業はどーしたよ」

憧「私は頭がいいから授業なんてやらなくても平気」

穏乃「憧は頭いいけどバカだよな」

憧「ひどい」

憧「私にとっては授業なんかより大事なこと」シャシャシャシャシャッ

穏乃「続けるなよデッサンを」

憧「こうして日々穏乃をデッサンすることで私の穏乃同人誌のクオリティは大幅にアップすrゲフンゲフン」

穏乃「ほとんど言っちゃってるよ」

穏乃「それ描いて売ってんの?」

憧「売るわけ無いじゃない!!私のオカズもとい鑑賞に用途は限られてるの!!!」

穏乃「あっそ」

憧「怒ってる?」

穏乃「別に」

憧「よっしゃ」シャシャシャッ

穏乃「せめてバレないようにやってくれよ…」

憧「できたら見せてあげるよ!!」

穏乃「自分のエロいマンガ見せられてもなぁ…」

穏乃「まぁとにかく絶対他人には見せんなよ」

憧「ぶーラジャ!!」

穏乃(ほんとこいつなんで偏差値70もあんのかわからん)

放課後

穏乃「…ってことがあったんですよ」

玄「うわぁ…」

宥「き、きっと愛情表現…のはずだよ…」

灼「小鍛治がレイプされる同人誌なら私も描いたことはあるけど…はるちゃんの絵は描いたことないな」

玄「灼ちゃん…」

穏乃「とりあえずそんなこんなでまだなにも状況が変わってないです…」

宥「それとなく憧ちゃんに穏乃ちゃんの気持ちを気づかせるためにはどうすればいいのかなぁ」

灼「それについてなんですが…」

玄「おっ!」

灼「やはりここは定番のルートで一度デー…遊んでみるべきかと」

穏乃「定番のルート?」

灼「具体的にはまずおしゃれなカフェとかで雑談する」

灼「次に映画をみる」

灼「なるべく恋愛ものが好ましいかな」

灼「それが終わったらゲーセンでプリクラ撮ったりして」

灼「最後に公園とか行って軽く話をする」

玄「定番だね」

宥「せやな」

穏乃「なるほど…いつも憧と2人で遊ぶ時は山で走るくらいだから」

穏乃「それくらいのギャップはいいですね!」

灼「じゃあ早速今週の日曜日にでも誘ってあげなよ」

穏乃「はいっ!」

宥「そういえば憧ちゃんは?」

穏乃「この話したかったんで部室に来ないようにしました」

玄「どーやって?」

穏乃「山にジャージ干してあるから取ってきてって」

灼「アノヤロウ部活をなんだと思ってやがる」

玄「ほんとに干してあるの?」

穏乃「干してないですよ」

玄「えー…」

穏乃「とりあえずもう帰ってこいって言わないと」ピッピッ

pr

憧「しず!!!」

穏乃「でるのはえーよ!なんでワンコールもしてないのにとれるんだよ!!」

憧「スタンバってましたァ!!」

穏乃「はいはい」

穏乃「ジャージは風で部室に戻ってきたからもう帰ってきていいよ憧」

憧「くっ…ほしかったぜしずのジャージ…」

ブツッ

玄「容赦ないなぁ」


スバァン

憧「ただいまぁ!!」

玄「はっや」

憧「はやりーん☆」

灼「うぜぇ!」

憧「よし!みんないるみたいだし部活やろうか!」

玄「いきなり仕切るねー」

宥「じゃあ終わったら誘ってみれば?」ヒソヒソ

穏乃「うっ…」

穏乃「は…はい…やってみます」ヒソヒソ




部活終了




憧「ドラゴン封印の壷発動!!」

玄「うわあああ!やめてぇ!!」

憧「オベリスクの巨神兵でダイレクトアターック!!!」

憧「おれのハンドクラッシャー!!」オラァ

パンチ

玄「ごぼっ」イタイ

LP0

ガクッ

灼「麻雀やれよ」

灼「あとそれダイレクトアタックちゃうからな」

穏乃「ど、どーしましょ…なんかいつも通りでぐたぐたに終わりそうなんですけど…」ヒソヒソ 

宥「んー…じゃあ私にまかせて」ヒソヒソ

宥「玄ちゃん!灼ちゃん!」

玄「はいっ!」ゝ

灼「なんでしょう姫!!」ゝ

宥「2人でわたしにかかってきな!2対1のデュエルだ!」


憧「えー!私入れて4人でやろうよ!」

玄「黙れぇぇぇぇ!!!」

灼「姫の言葉は!!!」

玄・灼「絶対!!!!!」ドン☆

憧「ちぇー」

デュエル!!!

ワタシノターン!!!

昼夜の大火事!!

ソレアカン!!!!!!

火炙りの刑!!

ヤメwww

ファイヤーボール!!

チョッwwwwwwww

憧「えぐいなー宥姉」

穏乃「ねぇ憧…」

憧「何?しず」

穏乃「今週の日曜日空いてる?」

憧「デート!?」ガバッ

ズイズイ

穏乃「で、デートじゃないよ…」ヒキギミ 

穏乃「2人で遊ぶだけだよ」

憧(デートやん)

憧(だがなんにせよこれはチャンス!!)

憧(ここでアピールしまくってしずを落とす!!!)ニヤリ


憧(いつもは一緒になって野山駆けずり回ってるだけだけど…)

憧(今回はか弱い乙女を演じてしずにかわいいところをアピールよ!)

憧(山でのアピールとなるとやっぱりこけたりしてケガをしておんぶしてもらうのがベター…)

穏乃「…ーってカンジでいいかな?」

憧「ぅえっ!?」

憧「あ、あぁ!大丈夫大丈夫!」

憧「今週の日曜日ね!いつもの場所で集合でいいの?」

穏乃「うん!」

憧(って言っても山だからおしゃれできないのがつらいなぁ…)

憧(またジャージかぁ)

宥「ステルスバード二重召喚」

玄・灼「うわあああああああ!!!」

ガクッ

玄「バーンデッキ怖えーよぉ…」ガタガタ

灼「圧縮させすぎ…」ガタガタ

日曜日(剱谷高校)

友香「サンデー」デー

莉子「どうしたの?友香ちゃん」

友香「デーの出番かと」

莉子「8割方の曜日にはデーが付くと思うよ」

美幸「8割方じゃなくて10割だよ…」モー

阿知賀

憧「よしっ!3時間前行動完璧ィ!!」

憧「ってか↑(剱谷)の意味…」

憧「まぁいいや」

憧「そんなことより今日はデート!山だけど」

憧「ジャージで外でるのにも慣れたなぁ…」

憧「とりあえずケガするのは前提だからケガしても後々響かないように準備運動しないと」

憧「ラジオ体操全部やろ」イッチニイ

終了

憧「よし!オワタ!これからしずが来るまでひたすら妄想タイムね!」

2時間後

穏乃「憧ー!!!」ノシ

憧「しずキタァァァァァァァ!!!!!!」キュインキュインキュイン

ボーナスカクテイ!!

穏乃「なんでパトランプ作動してんのさ」

穏乃「ハナハナはあんまり好きじゃなインだけど」

穏乃「コインでかいし」

憧「ギャンブラーしず…かっこいい」キラキラ

穏乃「打つなら化物語か真田純勇士すぺしゃるかな」

憧「マニアックな台を選ぶしず…最高」キラキラ

穏乃「なんでもいいのかよ」

穏乃「てか女子高生がパチスロの話してんだからそこツッコめよ」

憧「パチンコ玉つなげるとア○ルビーズみたいになりそう」

穏乃「唐突すぎるし大体の丸いもんはそうだし発想が恐ろしいわ」

憧「スイカでも…?」ゴクリ

穏乃「限度あるやろ」

穏乃「せめてさくらんぼくらいにしとけよ」

憧「スイカのが高確移行とかするしチャンス絡みやすいからチェリーよりスイカのが好きかな」

穏乃「またそーやってパチスロに話もってく」

穏乃「大体チェリーのが優遇されてる台もたくさんあるし」

穏乃「憧の打つ台かたよりすぎなんだよ」

憧「ごめんごめん」

憧「でさー…ひとつ気になるんだけどさ」

穏乃「ん?」

憧「なんでしずは私服なの?」


穏乃「ん?」

憧「ん??」

穏乃「はい?」

憧「いや…だから…」

憧「なんでいつもみたいにジャージじゃないの?って聞いてる」ホワイ

穏乃「やっぱり聞いてなかったかこいつ…」

穏乃「言ったやん!日曜日に下の町で遊ぶからジャージじゃなくて私服でねって」
 
憧「・・・」

憧「・・・・・・」

憧「・・・・・・・・・」

憧「ええええええええええええ!!!!!」

憧「ぅええええええ!!!」

憧「ふぇえええええええええ!!!」

穏乃「黙れ」チョップ

ズビシッ

憧「ったぁ…」アタマオサエ

憧「え?なになに?どーゆーこと?あいつがおれでおれがあいつで?君の瞳に恋してる?」ゴロンゴロンゴロン

穏乃「落ち着けよ」

憧(をおををををををおおおおおおおちちちおちおちおちおちんつけぇぇぇぇ!)

憧(これはっこれはどーゆことだぁ?)

憧(しずが普通のデートに誘ってきてたとでも言うのか!?)

憧(あのしずが!?しかも私服めっちゃかわいいやん!なにこれ天使?あ、天使だわ)

憧(待って!落ち着け憧!しずの天使具合を討論してたら日が暮れる!!後で考えよう)

憧(とにかくしシンプルに考えて…)

憧「しずと…町で…デート」

穏乃「だからデートちゃうわ!」//

憧「なんで私はこんな格好してんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

穏乃「だからさっきからそう言ってんだろ」

憧「何?私はバカなの?死ぬの?」ガンガン

穏乃「自覚はあったか」

憧「っくしょー!!!」

憧「とにかくこんな格好じゃ恥ずかしいから下の町でデートしながら服買っていい?」

穏乃「だ、だからデートじゃないっての…」//

憧「あー!くそっ!」

憧「山行くと思ったから金もそんな用意してなかった!!」

憧「コンビニも寄っていい?」

穏乃「ま、まかせるよ…」

憧「よっしゃ!そうと決まれば時間がもったいないし!急ごう!」

穏乃「ちょっと…」

憧「ん?」

穏乃「き、今日…さ」

穏乃「いつもと少し違うのわかる?」

憧「私服なとこ?」

穏乃「・・・・・・」ハァ

穏乃(やっぱちょっと髪切った程度じゃわかんないか…)

穏乃(私服もそりゃいつもとは違うと思うけどさ…)

穏乃(いつも見てるくせに気付かないもんなのかなー)

穏乃(別に…いいけどさ…)

穏乃(髪については諦めるにしても…私服についての感想くらいは聞いておきたいな)

穏乃「何か感想とかある?」

憧「めちゃくちゃかわいい」

憧「どれくらいかわいいかを表す語彙力がないのが悲しくなってくるね」

憧「それでもあえてなにか必死に表現しようとするならもうかわいいより可愛い」

憧「愛すべしと感じられるね…漢字の意味そのままだけど」

憧「もっと言うなら愛(めぐ)しって古語で表したいね」

憧「可愛いものを愛でる」

憧「この文章だと可愛いで愛を使ってるのに更に愛でるで愛を重ねちゃってるじゃんとか思うけど私からしたらそれだけ愛があるからそれを表すために重複してると思わざるを得ない」

憧「なにが言いたいかってゆーとしずはそこからさらに3重くらいの愛らしさを兼ね備えてるのであってやはり最終的には私程度の語彙力なんかじゃ到底言い表せないようなことなのよ」

憧「さらに付け加えて言うならば服の組み合わせ…これが素晴らしい」

憧「普段は制服かジャージしか見てないから余計に良く見えてしまうのかも知れないけどしずの私服のセンスはレベル高い」

憧「パンプスにショルダーカットトップスにショートパンツと」

憧「ショルダーカットトップスで肌を見せると思わせつつしっかり隠してるしその下をショートパンツでしっかり締めてる」

憧「パンプスなんかもピンクでかなりかわいい」

憧「あと白のショートパン…」

穏乃「も、もういいから…」////

穏乃(さすがにここまで言われるとは思ってなかった…)///

穏乃(いいと思うよ程度の小並感が来ると思ってた…)///

穏乃(さすがに照れる…)///

憧「えー…もっといっぱいあんのにー」


穏乃「とっ、とにかく!もう行くよ!!」

憧「よっしゃイクか!」

穏乃「変換しろ」

憧「逝くぅぅぅぅぅぅ!!!」

穏乃「なんだか今日」

憧「逝けそうな気がするぅーーー!」

穏乃「はい」

憧「正直すまんかった」

穏乃「わかればよろし」

下の町

憧「よっしゃコンビニコンビニ」

憧「ジュースとか買う?」

穏乃「私はいいよー待ってるから」

憧「生理用品とか大丈夫?」

穏乃「なんでよりによって生理用品なんだよ」

憧「だってしずそろそろでしょ?」

穏乃「そうだけどさ…」

穏乃「・・・・・」

穏乃「なんで憧が知ってんだよ!!」ゴズッ

憧「オルフェ!!!」ハーナカラキミノローション

憧「頭突きはあかん…」

穏乃「そんなデリケートなこと軽々しく言わないの!」

穏乃「いいからはよ行ってきなはれ」

コンビニエンスストア ヘブンウイイレヴン

ラッシャーセー

憧「相変わらず言いづらい名前のコンビニねー」

憧「ATMは…」

憧「あったあった」

憧「ゆーて私そんなお金もってないけどねー」

憧「援交とかしてないからね!!!!」

憧「私根は真面目って設定だからね!」

ジブンデイウナヨ

憧「ん?」

バカッ

憧「あれ?なんか今聞こえた気が…」

憧「まぁいっか」

憧「ショコラBB買っとこ」


side of チーム宥姫

灼「玄なに声だしてんのさ!バレたら面白くなくなるでしょーが!!!」

玄「フヒヒ…サーセンww」

宥「玄ちゃん?真面目にやってね?」

玄「はい!全力以上であたらせていただきます!!」

灼「こいつっ…」クッ

宥「穏乃ちゃんと憧ちゃん上手くいくといいねぇ」


憧たちに戻る

ッシャセー

ピッ

アッ!!セッターボックスデ

ネンレイカクニンデキルモノアリマスカ?

…ナイッス

スイマセンワカクミエチャウンデウレマセン

チッ

アリガトウゴザイヤシタァ

マタオコシクダサイマセー

憧「・・・・・・・」フム

穏乃「あ、おかえりー」

憧「たばこ買えなかったー」

穏乃「おいこら未成年」

憧「スーパーブーメラン」

穏乃「てへ」

憧「前から思ってたんだけどさぁ」

憧「よくお店の人がまたお越しくださいませーって言うじゃん?」

穏乃「言うね」

憧「あれがさー『マラ起こしくださいませ』に聞こえちゃう」

穏乃「病気だよ…」

憧「でもでも!かわいい女の子の店員さんが言ってると興奮してこない?」

穏乃「おっさんか!!」ドスッ

憧「フグゥ…」

穏乃「じゃあ次は服買いにいくか」

憧「せやな」

穏乃「ウィオンでいい?」

憧「いいよーウィオンの中にINGNIあったっけ?」

穏乃「あるよー」

穏乃「憧はINGNI好きだよねー」

憧「かわいいからね」

憧「着いたー!めっちゃ涼しい」

穏乃「そうだねぇい」

憧「とにかくさっさとこのジャージ姿から変身したい」

穏乃「憧の場合は変態じゃない?」ププ

憧「だれが虫やねん!!」

憧「虫の変化の変態と人間の変態性欲の変態をかけるたぁおしゃれなことするじゃねぇか」

憧「って私は変態ちゃうわ!!」

穏乃「え?変態じゃん」

憧「しずに言われると興奮する」

穏乃「2行前に言ったこともっぺん言ってみろやコラ」

穏乃「でもアレだな…憧の場合は完全変態ってカンジだな」フハハ

憧「虫認定されとるやん」

憧「どっちにしてもひどいもんだよ」

テクテク

憧「あー配置若干変わってんだー」

穏乃「変態だけに?」ププププ

憧「しずいつまでそれ引っ張ってんのよ…てか笑いすぎでしょ…」

憧「このお店ちょっと気になってんだよねー」

穏乃「じゃあINGNI行ったあとここ行こうか」

憧「いいね」

穏乃「ところでなんでセブンとかイオンとかは無理矢理名前変えてんのにINGNIだけ普通なん?」

憧「シラネー…世界の強制力的なアレじゃない?」

憧「あーあとINGNIは名前変えると元ネタわからないからじゃない?」

穏乃「なるほどー」

穏乃「なんでこんないいわけみたいな会話してんだろ」

憧「さぁ」

テクテク

憧「なんて言ってるうちに到着!」

穏乃「うっわあのスカートかわいい」

憧「私はあのパンツがかわいいと思う花柄だし」

穏乃「これなんか憧に似合いそう」

憧「うおおお!これは…」

憧「これと組み合わせて…」

穏乃「うはっやばいね」

憧「着てくる」

穏乃「おけ」

シャー

憧「…なんか」

憧「しずがあんなナチュラルに女子女子したカンジで買い物してるの違和感ありまくりなんだけど…」

憧「うーん」

憧「まぁいっか!」ヌギヌギ


憧「よーし着替え終わりっと」

試着室から顔だけ出す

憧「しーずー!」

穏乃「あ!憧着替えた?」

憧「うん!どうよこれ?」シャーッ

穏乃「うおおおお!かわいいじゃん!」

憧「えっ!?」

憧(しずが素直に私をかわいいって言った?いやいや…そんなこと…あるわけないよね…あぁそうだ…きっと服のことかわいいって言ったのね…)

憧「」ショボーン

穏乃(え?なんで褒めたのにショボーンってしてんの)

穏乃「憧?」

憧「え?あっ…ふふーんかわいいでしょ!私の
服のセンスは阿知賀1なんだから!」

穏乃「いやいやそれを着た憧がかわいいって言ったんだけど」

ドンガラガッシャーン

ズドドドドドド

ホレテマウヤロー!!!!

憧「ハァハァハァハァッ」/////

憧「ワンモア…」

穏乃「え?」

憧「今の聞こえなかったからもーいっかい言ってもらえるかしら?」

穏乃「え、なんか怖い」

憧「お願いっ!耳に焼き付けるから!」

穏乃「えーっ…どうしよっかなぁ」ニヤニヤ

穏乃「そんなに嬉しかったの?」ニヤニヤ

憧「正直死ぬかと思った」

憧「え?なに?もしかしてしずも私のこと好きなの?」

穏乃「は?なに勘違いしてんの?そんなわけないじゃん」

穏乃「かわいいと好きは違うからね?」

穏乃「自意識過剰なんじゃないの?」

憧「うぬぅ…」グスッ

穏乃「とにかく服買ったならもう次行くよ」

憧「ふぁーい…」ヌカヨロコビカァ

穏乃「・・・・・・・」

穏乃(やっちゃったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!)

穏乃(バカじゃん!せっかくチャンスだったのになにしてんの私!!!あそこで余裕もって『どーかなー?ニヤニヤ』くらいすればよかったのにさぁ!!)

穏乃(ほらぁ憧めっちゃ落ち込んじゃってるじゃん!!!)

穏乃(ごめんね憧ぉ…)


穏乃(こんな調子で大丈夫かなぁ…)

穏乃(…)

穏乃(まぁ今回の失敗を次に生かせばいいさ!)

穏乃(とにかくさっきから死にそうな顔してる憧をなんとかしないと)

穏乃「憧っ!ほらさっき言った店ついたよ」

憧「お、おぅ」

穏乃(落ち込みすぎやろ)

穏乃「可愛い服いっぱいあるよ?」

憧「せ、せやなぁ」プルプル

穏乃(あかん)

穏乃「さ、さっきはちょっと言い過ぎたよ…ごめんね憧…」ウワメヅカイ

憧「Foooooooooooooo!!!!!!!!」ギュインギュイン

穏乃「うおっ!」

憧「しずかわいい」

穏乃「なんだこのテンションの高低差は」

憧「耳キーンなるわ!」

穏乃「こっちのセリフなそれ」

憧「よっしゃやる気でてきたぁ!!!」

穏乃(あーよかった)

穏乃(でもやっぱ…こうやってる憧の方がやっぱいいなぁ)

穏乃(しおらしくなるときはほんと静かだからなぁ)

憧「ほらしず!こっちこっち!」

穏乃「今いくよー」


そして昼

憧「どこでごはん食べる?」

穏乃「んーゆーてそんな腹減ってないしなぁ」

憧「それな」

穏乃「軽く食べれる喫茶店なんかでいいかな?」

憧「うおぅ!またもやしずから意外な言葉が…」

穏乃「憧はわたしをなんだと思ってるのさ…」

憧「だって昔からいっつも遊びの時は麻雀か野山かけずり回るだけだったし…」

穏乃「う…ぬ」

憧「まぁでもしずも女の子だもんね!」

穏乃「憧…」

憧「そんで女の子の日だもんね!」

穏乃「余計なことさえ言わなけりゃ…」

憧「とにかく喫茶店喫茶店!」キョロキョロ

穏乃「あそこなんかおしゃれっぽそうだけど…」

憧「おおー!あんな店あったんだ!知らなかった」

喫茶店 meg-eso(メッグ エソー)

ちゃちゃのん「いらっしゃいなんじゃよー」

憧「うぇっ!?」

穏乃「佐々野さん!?」

ちゃちゃのん「ん?なんじゃ?ちゃちゃのんを知っとるのか?」

憧「知ってるもなにも有名人じゃないですか!」

穏乃「うわー!すごい!生で見たの初めてですよ」キラキラ

ちゃちゃのん「ちょっ…ちょい待つんじゃ!」/////

ちゃちゃのん「ちゃちゃのんこんな扱い受け慣れてないから照れるんじゃ!!」/////

ちゃちゃのん「さ、サインとかいるんかいの?」////ワクワク

憧・穏乃「あ。それはいいです」

ちゃちゃのん「オイィィィィィィィィィィィ!!!!!!!」

ちゃちゃのん「なんじゃ!上げて落とすスタンスかっ!?」

ちゃちゃのん「ここまで興味示したら普通もらうもんじゃないのぉ!?」

ちゃちゃのん「めちゃくちゃ喜んじゃったじゃん!恥ずかしいんだけど!!」

ちゃちゃのん「ちっくしょー!なんだよこれぇ!このシリーズでまともな扱い受けてねぇよぉぉぉ!」ウエーン

憧「とりあえず席に案内してもらえます?」

ちゃちゃのん「え?嘘?これ見てノーマルに流す?流しちゃう?」

ちゃちゃのん「もうちょっとおいしい絡みとかできるやん」

憧「ほんとそーゆーのいいんで」

ちゃちゃのん「最近の子は冷たいんじゃよー」

コチラエドゾー


穏乃「あ、私アイスティーとおすすめのシフォンケーキで」

憧「はやっ!」

穏乃「はやりーん☆」

憧「かわいい」ポッ

ちゃちゃのん「ちゃっちゃりーん☆」

穏乃・憧「それは流行らないな」

穏乃「はやりだけに?」

憧「ブッフォwww」

ちゃちゃのん「お前らェ」

ちゃちゃのん「で、どーするんじゃ?」

憧「え?あ!えーと…」アタフタ

憧「じゃ私もしずと同じので!」

ちゃちゃのん「かしこまりじゃー」

ちゃちゃのん「ちなみにおすすめのシフォンケーキは今日はチョコレートシフォンじゃ」

穏乃「よっしゃぁ大吉ィ」

憧「しずはチョコレート好きだからね」

憧「しっかし…」マワリヲミワタス

キャッキャ

ウフフ

エンダーイヤー

イチャコライチャコラ

憧(偶然入った店なんだろうけど…カップル多いなぁ)

※店にいる客全員女性です

憧(これってもしかしなくてもチャンスじゃない!)

憧(これだけカップル多いならもしかしたらカップル2人で1つの飲み物をーなんて商品もあるかも…)

ピラッ

憧(うぬぬ)ピラ

憧(うーんなさそう…)

穏乃「憧?そんなにメニュー睨みつけてどうしたの?」

憧「え?なんでもないなんでもない!!」

穏乃「もしかして急がせちゃったから?他のやたのがよかったとか?」シュン

憧「違うの違うの!!」アセアセ

憧「しずと同じもの食べれた方が幸せだし!」

穏乃「ふぇっ?」//

穏乃(い、いきなりなに意味深なことを…)//

穏乃(それはあれか!一緒のもの食べたら家族みたいだねーみたいな?夫婦やん!みたいな?)///

穏乃「ま、まぁそれならよかったよ…」//

訂正
他のやた→他のやつ


憧(危ない危ない…)フィー

憧(あれ?心なしかしずの顔が赤いような…)

憧「しず?もしかして暑い?顔が赤いけど…」

穏乃「えっ!?そ、そんなことにゃいよ!」

憧(噛んだ)

穏乃「し、失礼噛みました…」

憧「わざとじゃないの?」

穏乃「噛みまみた」

憧「わざとじゃない!?」

穏乃「編みました」

憧「何を!?セーターとか?季節はずれすぎるでしょ!」

穏乃「ありがとう」

憧「おうよ」

穏乃「ちょっとトイレ行ってくる」

憧「はいよー」

スタスタ

憧「しっかし…ほんとまわりが桃色オーラよねぇ」チラッ

女の子「お姉様…あの…よろしければお姉さまの食べているケーキを少しいただけますでしょうか?」////

お姉様「ふふっ…いいわよ」

お姉様「口を開けなさい…」

女の子「は、はいっ…」////

アーン

パクッ

お姉様「どうかしら?」

女の子「す、すごくおいしいです…」/////

お姉様「あなたの食べてるムースもおいしそうね…」

女の子「あっ!ではこれっ…どうぞ」////

お姉様「あら…あなたは私に食べさせてはくれないのかしら?」ニヤニヤ

女の子「よ、よろしいのですか!?」

お姉様「早くしなさいな…」アーン

女の子「で、ではっ…」////

パクッ

お姉様「ふふっおいしいわ…子猫ちゃんが食べさせてくれるから余計に…ね」

女の子「そ、そんな…恥ずかしいです…」////

憧(なっ…)

憧(しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)

憧(食べさせ合いっことゆう噛み…神イベントの存在を忘れてた!!!)

憧(しずと同じのたのんじゃったからそれできなくなったしぃ!!)

憧(なにしてんの私はぁ!!)

憧(もー)

憧(ほんと…妄想ならもっとうまくいくのになぁ)

妄想タイム

穏乃「ねぇ…憧ぉ…」

憧「どうしたの?しず」

穏乃「憧のやつ…食べたいなぁ」

憧「いいよ?はいっあーん」

パクッ

穏乃「ん…おいしっ」ペロッ

穏乃「そう言えばこれ…間接キスだね」ニヤニヤ

憧「あっ!」カァッ//

憧「も、もー!からかわないでよ!」モー

憧「あたしもしずのもらっちゃうんだから!」

憧「えいっ」

身を乗り出す

パクッ

モグモグ

憧「へへーん!たくさん食べてやったもんね!」

穏乃「あーあ」

穏乃「こんなに食べちゃったんだ」

穏乃「これけっこう好きなのになぁ」

穏乃「いけない子だなぁ憧は」

憧「からかうからこうなるのよ!」ドヤッ

穏乃「返してもらうね」ガシッ

憧「へっ?」

チュッ

レロッ

クチュ

クチャ

レロ

クチュ

クチュッ

憧「んーっ!!んっ!!んーーー!!!!」//////////

穏乃「プハァ」ペロリ

穏乃「ごちそうさま」ニヤリ

憧「はっ…はぁっ…」///////


憧「も、もーーーー!しずのバカっ!!!ファーストキスだったのに!!!」///////

穏乃「私じゃ嫌だった?」

憧「うぇっ!?」////

憧「そ、そんなの…」

憧「べ、別に嫌じゃ…ないけど」

穏乃「じゃあいいでしょ?」

憧「むーーー!」プクゥ

憧「嫌じゃないけどもっとこうムードとk…あむっ!!!」チュー

憧「ぷはっ!」////

憧「なにすんのよ!!」////

穏乃「うるさい口は塞がなきゃだろ?」

憧「ほんともー…」////

穏乃「これからが

パリーン!!!

妄想タイム終了

穏乃「憧!お待たせ!!」

憧「うぉおおぉぉおらぁぁぁ!!」ビクゥゥ

穏乃「どうしたの?」

憧「う、ううん!なんでもないよ!!」アセアセ

穏乃「ん?変なのー」

憧(や、やばいやばい)フィー

憧(ちょっとのめり込みすぎたかな)///


憧(このクセ治さないとなぁ)

ちゃちゃのん「おまたせじゃー」

穏乃「おっ!きたきた!」

穏乃「じゃあさっそくいただきまーす!」

パクパク

モグモグ

憧(あらら…子供みたいに食べちゃって…)

憧(妄想台無しじゃない…)

モギュモギュ

ニコニコ

憧(でも)

憧(かーわいい)ニヤニヤ

憧(頬張りすぎてハムスターみたいになってるし)ニヤニヤ

穏乃「ん?」モゴモゴ

穏乃「」ゴックン

穏乃「どーしたの?憧」

憧「ん?なんでもなーい」ニヤニヤ

穏乃「ふーん…」

穏乃「でー憧は食べないの?」

憧「食べるわよー」モグモグ

穏乃(憧は女の子っぽい食べ方するなぁ)

憧「アムアム」

穏乃(髪の毛を左手でかきあげて少しずつ食べてる)

穏乃(かわいいなぁ)


憧(あまりのかわいさに見蕩れちゃって怪しまれた…)モグモグ

憧(あれ?なんかしずがこっち見てる気がする)チラ

憧(あ。見てる!めっちゃ見てる!)

憧(なになに?もしかして変な食べ方してるのかな私)モグモグ

憧(…)モグモグ

憧(なんか…見られてんの恥ずかしいなぁ)///

憧(ってなに私は黙々とモグモグしてんのよ!)

憧(なんでもいいから話題を…)

憧「ね、ねぇしず」オズオズ

穏乃「ぅおっ!?」ビクッ

穏乃「ど、どーした?」

穏乃(見蕩れててぼーっとしてた)//

憧「しずのケーキおしいそうだね!」

穏乃「・・・・・・・・・」

憧「・・・・・・・・・」

穏乃「・・・・・・・・」

憧「・・・・・・・・・」

穏乃「同じケーキだよね?」

憧「すまん聞かなかったことにしてくれ」

穏乃「え?いやあのさどーゆう…」

憧「つっこむなよ!」///////カァッ

穏乃(どーしたんだろ憧)

憧(何を言ってんのよ私は…)ズーン

穏乃(んー…深く考えない方がいいのかな)

憧「わっ、私もトイレ行ってくる!!」ガタッ

穏乃「え?あ、うん」

スタタタタ

穏乃(なんか憧…今日はいつもと違うベクトルで変だなぁ)

穏乃(しかし改めてこの店見渡してみると…)

イチャイチャ

キャッキャ

ウフフ

グヘヘヘヘ

アカンテスズチャン

エエヤナイデスカァ

穏乃(カップル多いなぁ…)///

穏乃(目のやり場に困る…)ジュゴゴゴ

キョロキョロ

デサー

ナルホドー

穏乃(ん?後ろの席の声が聞こえる…)

後輩「ほんと先輩まじぱないっすね!」

先輩「あったりまえや」

後輩「そんときごぼうで叩き壊したんすか?」

先輩「おうよ!なかなかコンクリは砕きづらかったぜ」

穏乃(ごぼうでコンクリ砕いた!?)

後輩「いやーまじ先輩リスペクトっすわ!」

先輩「まぁまぁ…でもそこまで言われると照れるな」//

後輩「そんな先輩には私のこのオレンジカスタードパイを1口あげましょう」

アーン

先輩「はむっ」モグモグ

先輩「おいしー!」

後輩「えへへー」//

先輩「じゃあそんなかわいい後輩にはこのティラミスを1口あげよう」

アーン

後輩「あむっ」モグモグ

後輩「えへへ…おいしいです♪」

先輩「…」ニヤニヤ

先輩「ふふっ…相変わらず可愛いなぁお前は」

後輩「そ、そんな…恥ずかしいです…」///カァッ

先輩「」ジー

先輩「」ジー

先輩「」ジー

後輩「ーーーーーーーーっ!!!」/////カオマッカ

後輩「そ、そんなに見つめないでくださいよぉ!」////

先輩「ごめんごめん」フフッ

後輩「もーーー!」パクパクモグモグ

先輩「そんなに急いで食べたらもったいないし喉に詰まるぞ?」

後輩「しぇんぱいがはじゅかしがらしぇるかられふ!」モグモグ(先輩が恥ずかしがらせるからです)

先輩「食べながら話すな…」フフフ

後輩「」モグモグ

後輩「」パクパク

先輩「そういえば後輩が食べてるやつ…もう1口欲しかったんだが…」

後輩「ふぁんふぇんふぇひはへ!へんふはへひゃいひゃひひゃひょ!!」(残念でしたね!全部食べちゃいましたよ!!)

先輩「ハムスターみたいに頬に詰め込んだな」

先輩「じゃあ仕方ない」

先輩「そこからもらうとしようかな」ニヤリ

後輩「ふぇっ!?」////

チュッ

後輩「!?!!?!?!??」////////

クチュ

ピチャッ

クチャクチャ

後輩「んーーー!!!」/////

レロッ

クチュクチュ

ックチャ

グチュグチュ

先輩「っふぅ」モグモグ

後輩「ふぇぇぇぇ…」/////////





穏乃(うわぁ…うわぁ…)//////

穏乃(なに今のー!?)/////

穏乃(途中から覗いちゃったよ)/////

穏乃(あんなことを堂々とできるなんて…)////

穏乃(すごいなぁ)///

穏乃(・・・・・)

穏乃(あれが…私と憧だったら…)

穏乃(・・・・・・・・)

穏乃(・・・・・・・・・・)

穏乃(・・・・・・・・・・・・)///

プシュー

ボン!!!

穏乃(ぎゃーーーーーっ!!無理無理無理!!!死ぬ自信しかない!!!)////

穏乃(そ、それにあーゆーのはつき合ってる人たちのイベントであって…まだつき合ってもない私たちじゃありえないって!!)アセアセ

穏乃(・・・・・)

穏乃(でも…)

穏乃(憧…さっき…同じケーキなのに私の方のケーキおいしそうとか言ってたっけ…)

穏乃(もしかして憧も同じ光景…とまではいかないけど食べさせ合いっこを見た…とか?)

穏乃(そー考えることもできなくはない…)

穏乃(ってか憧は私のこと…好き…なんだよね)

穏乃(ならふざけたフリをして憧のケーキ食べたら…同じようなことしてくれたりするのかな…)

穏乃(いやいや…同じこととまでは言わず…食べさせ合いっこぐらいなら…)

憧「おまたセックス」

穏乃「にゃっ!?」ビクゥ

憧「ん?そんなに面白かった?」

穏乃「いや今のはひどい下ネタだった」

憧「えー渾身のネタだったのに」

穏乃「中学生並のネタだよ」

穏乃(さて…どうやってその状況にもってこうか…)

穏乃(・・・・・・・・・)

穏乃(いきなりお皿奪ってぱくーってするのが無難かな…)

穏乃(さっきあんだけがっついて食べてたからおいしくてつい…が使える)

穏乃(だがしかしバット…それをすると憧の私に対する心証が悪くなるというリスクがある)

穏乃(憧ならまぁ私だからって許してはくれると思うけど…)

穏乃(そこまでしてがっつく女って思われるのも嫌だし)

穏乃(今回は無理をしないで次の機会を待とう)

憧「どうしたの?しず…さっきから黙り込んじゃって」

穏乃「いやいや…」

穏乃「なんでもないよ」

穏乃「それより憧おかわりはいる?」

憧「んー…私はもういいかなぁ」

穏乃「そか…」

穏乃「じゃあ次の予定いっちゃおうか」

憧「ん!そうね」ホッ

穏乃「お会計お会計っと…」

ちゃちゃのん「お代はいただいとるよー」

穏乃「へ?」

憧「トイレのついでに払っちゃった」テヘ

穏乃「え?まじで?」

穏乃「なんか悪いなぁ…」ポリポリ

穏乃(なにしてんねん!彼氏か!!ちっくしょおおおおおおお!!ちょっとかっこいいって思っちまったろうがよぉ!!!!)

穏乃「じゃ、じゃあ次は私が払うから」

憧「えーいいよこれくらい」

憧(しずのためならいくらだって払うし!)

穏乃「でも…それだとなんかほんと申し訳ないし!」

穏乃「それに…私だって憧のためにお金使いたいし…」ボソッ

憧「ん?なんか言った?」

穏乃「なんでもないっ!」////

憧「ま、そーゆーのが嫌だったなら今度おごってもらおうかしらね」フフッ

穏乃「い、嫌じゃないよ…もちろん嬉しい…」

穏乃「…あれ?自分でも何言ってるかわかんなくなっちゃった…」

憧「あっはは…気持ちはわかるよ」

穏乃「んー…」

憧「さ、もう出よ!」

穏乃「う、うん」

憧「で、次はどーするの?」

穏乃「次はねー」


穏乃「これっ!」ポフッ

憧「映画のパンフ…」

穏乃「そう!今流行ってるこの恋愛映画!」

憧「なん…だと…」ガクッ

憧「しずが…恋愛映画に誘ってくるなんて…」

憧「うぅ…なにが起きている…」

穏乃「いやいや…私だって華の女子高生なんだし…恋愛映画くらい見るさ」

穏乃「そんなジョジョ立ちしながら悩まないでよ…」

憧「華の女子高生は野山を駆けずり回らない」

穏乃「なんかラノベのタイトルっぽいね」

憧「最近のラノベはやたらタイトル長いわよね」

穏乃「いつくらいから定着したのかねー」

憧「んーむずかしいわね…」

憧「どこからが長いタイトルって言うのかにもよるけど」

穏乃「ってそんな談義してる暇なかった!もうそろそろ放映時間だから行かないと!」ダダダ

憧「えっ!?嘘でしょ?」ダダダ

穏乃「チケットは買ってあるから!」ピラッ

憧「しずもちゃっかりお金だしてるじゃん!!」

穏乃「えー?ナンノコトカナ?」

憧「カタコトやん」

憧(っべー!なに!?これ計画してた?もしかして!!時間まで計算して!?!?私にお金出させないように)

憧(かっこよすぎるやろ!!ふざけんな!!惚れてまうやん!!!)

憧(あ、惚れてたんやったわ)


開演5分前

穏乃「ふー…ギリギリセーフ」

憧「まったくもー…」

穏乃「まぁまぁ」

穏乃「あ、ポップコーン買お」

憧「私もー」

穏乃「憧はキャラメル味のポップコーンと…飲み物はメロンソーダでいいんだよね」

憧「え?う、うん…」

憧(しずが私の好みを把握してる!?)


憧(私だってしずの好みくらい知ってるんだから!!)

憧「しずは塩ポップコーンにコーラだよね」

穏乃「良く覚えてんなー」

憧「お互い様でしょ」

穏乃「最後に一緒に映画行ったのって中学入る前だもんな」

憧「あー。そういえば…そうだったわね」

憧「懐かしいわ」

ポップコーントジュースドゾー

アリガトウゴザイヤシタァ

穏乃「真っ暗になった時和がびびっちゃってな」

憧「あー」フフフッ

ガチャ

穏乃「えーっと席は…」

穏乃「あったあった」

スワル

ブーーーーー

穏乃「時間ピッタリだったね」ヒソヒソ

憧「そうね…なんだか得した気分するわ」ヒソヒソ


デデデー

憧(あ、そっかまず他の映画の宣伝やるんだっけか)

憧(映画館なんてしばらくきてなかったからなぁ)

憧(そうだ!)ピカーン

憧(この宣伝からまた面白そうなの見つけて)

憧(それを口実にまたしずをデートに誘おう!デートとは言わなければ今日みたいにいてもしずは嫌がらないだろうし!)

憧(そうして少しずつ私のよさをアピールしてけば…ムフフ)ニヤリ

ババーン

テンテンテンテンテンテンテンテン♪

憧(あれ?これ着信アリの音楽じゃん…新作やるのかな?)

日常に潜んだ悪夢…

あなたは

この恐怖に

耐えられますか?

憧(これはチェックしとかないとね!怖いものなら自然にしずに抱きつけるし!!)

(主人公がケータイを開くシーンが映る)

パカッ







  




着信はありません
















《着信ナシ》

憧(ないんかい!!!)

憧(ただの寂しい人の話やないか!!)

憧(てかどっかで聞いたことあるよこのネタ!!!)


デデデー

憧(あ、そっかまず他の映画の宣伝やるんだっけか)

憧(映画館なんてしばらくきてなかったからなぁ)

憧(そうだ!)ピカーン

憧(この宣伝からまた面白そうなの見つけて)

憧(それを口実にまたしずをデートに誘おう!デートとは言わなければ今日みたいにいてもしずは嫌がらないだろうし!)

憧(そうして少しずつ私のよさをアピールしてけば…ムフフ)ニヤリ

ババーン

テンテンテンテンテンテンテンテン♪

憧(あれ?これ着信アリの音楽じゃん…新作やるのかな?)

日常に潜んだ悪夢…

あなたは

この恐怖に

耐えられますか?

憧(これはチェックしとかないとね!怖いものなら自然にしずに抱きつけるし!!)

(主人公がケータイを開くシーンが映る)

パカッ







  




着信はありません
















《着信ナシ》

憧(ないんかい!!!)

憧(ただの寂しい人の話やないか!!)

憧(てかどっかで聞いたことあるよこのネタ!!!)


デデデー

憧(あ、そっかまず他の映画の宣伝やるんだっけか)

憧(映画館なんてしばらくきてなかったからなぁ)

憧(そうだ!)ピカーン

憧(この宣伝からまた面白そうなの見つけて)

憧(それを口実にまたしずをデートに誘おう!デートって言わないで遊ぶって言えば今日みたいに一緒にいてもしずは嫌がらないだろうし!)

憧(そうして少しずつ私のよさをアピールしてけば…ムフフ)ニヤリ

ババーン

テンテンテンテンテンテンテンテン♪

憧(あれ?これ着信アリの音楽じゃん…新作やるのかな?)

日常に潜んだ悪夢…

あなたは

この恐怖に

耐えられますか?

憧(これはチェックしとかないとね!怖いものなら自然にしずに抱きつけるし!!)

(主人公がケータイを開くシーンが映る)

パカッ







  




着信はありません
















《着信ナシ》

憧(ないんかい!!!)

憧(ただの寂しい人の話やないか!!)

憧(てかどっかで聞いたことあるよこのネタ!!!)

連投ミス
あったまるわぁ


デーーーン

あの話題作がついに日本上陸!!

ダダーン!!

《世界が終わっても》

憧(おおお!なんかこれ面白そう!!)



全米観客動員数第63位!!!ドンッ!!!!



憧(ん?)



週間興行収入第76位!!!ドドン!!!!



全米映画ランキング3週連続第84位!!!ドドドドン!!!!



全米が鼻で笑った…



近日公開!!!バーーーン!!
憧(見るかーーーー!!!!)

憧(見る気なくすわ!!)

憧(1位出してこいや!!!)

憧(そんな微妙なんガンガンに推してくんなや!!!)


デデン!!!!!!!

憧(うおう!びっくりしたぁ)

あの巨匠!スピルバーグ監督が絶賛

憧(おっ!!!)




してくれたら嬉しい

憧()ガクッ





全米が泣いて欲しい!






制作費がもっと欲しい!!





来週あたりから撮影開始!!!デデデーン





ドーン


 




がんばります!!










憧(知るかーーーーーーーーー!!!!)



憧(撮影してから出せや!!!!)






前売券絶賛発売中!!!!




憧(買うかボケェ!!!!!!!)

憧(なにこれ!?なんなのこの広告!!!)


♪カジカンダーテーカワイテタヒービー♪

憧(あっ!やっとまともなのが来た!)



感動を呼んだあの韓国映画




《私の頭の中の消しゴム》と…

憧(お?)





ドーーーン

ドワナクローズマイアーイズ♪

あの名作《アルマゲドン》のスタッフが夢のコラボレーション!!!!





憧(うおおおおおおお!!!これ絶対面白いって!!!!チェックしとかないと!!!)




世界中をまた涙で埋め尽くす…



憧(うっわー!いつやるんだろ!!楽しみ!!!)










《私の頭の中マゲドン》







憧(オイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!)


憧(タイトルもっと捻れやぁぁぁ!!!!!)

憧(まんまやないか!!)


アーアアーアアーアアーアー♪


オーオーオーオーオーーーー♪

憧(…これはさすがにまともなんでしょーね)




冤罪をテーマに世間に波紋を投げかけた





《それでもボクはやってない》






憧(あー…これなぁ流行ったっけ)

憧(けっこうイイ話なんだよねー)







憧(んんん?)








ドーン


ドワナクローズマイアーイズ♪




あの名作《アルマゲドン》のスタッフが夢のコラボレーション!!!



憧(え?)











《それでもボクはやるマゲドン》







憧(もうええわぁ!!!!!)

憧(どんだけマゲドンすんねん!!)

憧(それでもボクはやるマゲドンってやってんのかやってへんのかどっちやねん!!!!!)


そして撮影禁止の彼ら登場

5分くらい踊ってる

憧(あーツッコミ疲れた…ってか陣内ネタってバレんのはやかったなぁ)

憧(ちなみにしずは…)

穏乃「ブッフォwブフッ…ハーハー…」

穏乃「ブッフフフフフwオフェw」

穏乃「着信無いのかよww」

穏乃「っつーかwマゲドンやめww」

憧(めっちゃツボってる)

憧(ってかこの頭がビデオカメラの人踊りすぎでしょ)

憧(宣伝より長いよ踊ってる時間)

憧(はよ始めてーな)

これより10分の休憩時間をとります

憧「さっさと始めろやぁぁぁぁぁぁ!!!!」

周り「ぶはっw」

館内放送「はいっ!すばらしいツッコミありがとうございまーす」

館内放送「今のはボケなんで」

館内放送「休憩時間ナシですぐ始まりまーす」

憧(客にツッコミさせんなよ…)

憧(映画みる前から疲れた…)

穏乃「ブッフォォォw憧ナイスツッコミw」

憧「しず…笑いすぎ…」





ジジャジャジャーン

憧(どうしてこーなるまで放っておいたのよ…映画館の偉い人たち)

憧(まぁ映画さえちゃんと上映してれば問題ないか…)

ドーン

東映

ザッバーン


《これが僕らの歩む道》


憧(おー…青春っぽいタイトルねー)


主人公「っけねー!遅刻遅刻っ!!」



おれは高校生探偵工藤新一!ってのは嘘でただの平凡な高校生!!ってわけでもないよ♪実は魔法の力をもった人ならざる存在!!ってのも真っ赤な嘘!!僕は嘘つきだからね!僕の言うことはすべて疑ってかかった方がいいよ!

でも身分くらいは本当のことを言わないとストーリーにならないからほんとのことを言うね!
僕はしがないサラリーマンさ!!これはホントだよ?なんていっても冒頭で疑えと言っておいて信じられるかっ!って人もいるだろう

それで正解さ!この世のすべてを疑え!!まわりはみんな詐欺師だと思わないとバカをみることになるぞ☆

さてみんなをからかうのはこれくらいにしておこう!

今僕は会社に遅刻しかけてるんだ!!正直かなりやばいよ☆

学校と違ってサーセンwwwじゃ済まないからね!

そう言いながら走っていたその時!曲がり角で





バンッ



グシャァ




一時停止を無視したら横から来た車と衝突してしまった…

曲がり角でパンを咥えた女の子にぶつかるとでも思ったかい?

残念僕は車を運転してたのさっ

主人公「ってててて」

これはやばい!会社に完全に遅れてしまうではないか!!

なんて思えてたこの頃の自分は幸せだった…

なんと

ぶつかった相手の車は



ヤクザの車だった…


ガチムチなヤクザ「オウオウオウ!兄ちゃん!!なにしてくれとんじゃボケェ!!」

ヤクザが車から出てきた

主人公「ふっ…」

ガチムチなヤクザ「あぁん?なに笑ろてんじゃ!」

主人公「今こそ我が秘められた力の出番だ…」

嘘である

めっちゃ怖いねん

とりあえず頭おかしい人演じてこのヤクザさんから逃げよう

ガチムチなヤクザ「なに訳わからんこと言っとんじゃ!」

ガチムチなヤクザ「そもそもこれワシが一方的に因縁つけとんのとかとちゃうぞ!!明らかに兄ちゃんが悪いやんけ!!」

ガチムチなヤクザ「一時停止くらい守れや!この道特に事故多いねんから!!」

無理だったようだ

そしてヤクザに正論を言われてしまった

ガチムチなヤクザ「どーせ頭おかしい人演じて逃げよ思てたんちゃうんか?おっ?」

見透かされてた

怖いなこの人いろんな意味で

ガチムチなヤクザ「そんなん許されるわけないやろ?普通に考えたらわかるんちゃうの?」

あ、出社時間過ぎた

どーしてくれるコノヤロウ

ガチムチなヤクザ「兄ちゃんみたとこリーマンみたいやな…」

ガチムチなヤクザ「ほんなら余計わかっとるやろ?」

ガチムチなヤクザ「そもそもぶつけといてすみませんの一言も無いなんておかしいやろ?」

ガチムチなヤクザ「そんで逃げることばっか考えるて…ありえんわ!!」

なんだこの常識ありまくりのヤクザ

やりづらいなぁ

主人公「いや…ほんとすみません…」

主人公「遅刻しそうで…急いでいたので…」

ガチムチなヤクザ「理由は?」

主人公「ね、寝坊です」

ガチムチなヤクザ「アホか自分」

ガチムチなヤクザ「社会人ならしっかり時間管理しとけや!」

上司かお前は

ガチムチなヤクザ「ワシなんてなぁ今日ほんとはあと2時間後に借金の取り立てすんねんけどもう取り立て先に向こーてんねんぞ!」

迷惑すぎるだろ

憧(あれ?これ恋愛映画だよね?女の子1人も登場してないんだけど)

穏乃「うひょぁーー」デュフフ

穏乃「ヤクザ×リーマンとかw」

穏乃「キュフフフフフフフフフ」

憧「あおちゃん落ち着いて!!!まだホモって決まった訳じゃないから!!!!勝手にカプにしないで!!」

穏乃「ガチムチだし」ウヘヘヘヘヘヘヘ

穏乃「もう一回言うガチムチだし」ウッヘヘヘヘヘヘヘヘ

憧(っもー!なんでしずはこーゆーの見たらあおちゃんになっちゃうのよ!!)

憧(早く女の子と出会ってこのホモ空間なんとかしてよー)

ウッヘヘヘヘヘヘヘヘ

サキサンオチツイテクダサイ

憧(ん?今聞いたことある声が聞こえたような..........まぁいっか)

主人公「ほんとに申し訳ないです…あの…弁償のとかって…」

ガチムチなヤクザ「もちろんしてもらうで」

ガチムチなヤクザ「ワシのこの車はかなり高いでぇ…普通のリーマンが稼げる給料やと…死ぬまで金払ろてもらわなアカンなぁ」

主人公「そっ!そんな!!…一生だなんて!!!」

ガチムチなヤクザ「ヤクザの車にぶつけるっちゆーことはそーゆーことや」

主人公「困ります!!そんな高いわけないでしょう!!!」

ガチムチなヤクザ「ほぉ?なんやぶつけといてそない口聞くんか?お?」

ガチムチなヤクザ「なんやったら兄ちゃんの実家割って親御さんにお金返してもらうことだってできんねんぞゴラ」

ふざけるな!そんなことさせてたまるか!!

でも…この状況一体どうしたらいいんだ!!

こんな時…なんでもいい!誰でもいい!悪魔でもなんでもいい!!おれを助けてくれる奇跡よ起きてくれ!!!

???「ちょっといいですか?」

!?

ガチムチなヤクザ「ん?」

これは!!

ほんとにまんがみたいな奇跡が!?

てか警察だといいな!リアルな話!


おばあちゃん「お兄さんかっこいいねーちょっとおばちゃんと遊ばない?」

ババアかよおぉぉぉぉぉぉ!!!!

空気読めよ!なにこの状況でナンパしてんの?

てか年考えろよ!!成功すると思ってんのかよ!!!!

ガチムチなヤクザ「おいばあさん…今取り込み中だ」

ガチムチなヤクザ「終わったらちょっと話しようか」

ナンパ受けんのかよぉぉぉぉぉ!!!!

守備範囲広すぎだろ

ガチムチなヤクザ「守備範囲じゃねぇ」

え!?

ガチムチなヤクザ「ストライクゾーンさ!」

心読まれた!?

そんで攻めの姿勢だなオイ!

主人公「そ、そんなこと言ってませんよ…」

ガチムチなヤクザ「そうか…まぁとにかくあんたと示談しないことにはどーにもならんからな」

ガチムチなヤクザ「これおれのラインのIDだ…受け取ってくればあさん」

ガチムチなばあさん「お!そんじゃあとでのぉ」フリフリ

ガチムチなヤクザ「さて…どうしようか」


憧(あーーーー!!!もう!!!今のとこで普通の女の子出して主人公助けてやればいいじゃん!!なんであんな意味不明なの挟むの!?バカなの?死ぬの?)

穏乃「チッ…ババアなんかいらねっつの」

憧(しずが私と違う意味でキレてる…)

主人公「どうするって言われても…」

めんどくさいなぁ

とにかくこの手のガチムチな人に絡まれたらこの一言でなんでもなるって聞いたことあるから言ってみるか…

主人公「あの…許してください!お願いします!!」

主人公「おれなんでもしますから!!!!」

おれなんでもしますから

なんでもしますから

しますから

※エコーしてます









穏乃「ん?」









穏乃「ん!!?!?!????!!!」

穏乃「い…今っ」ワナワナ

穏乃「今なんでもするって…」ワナワナワナワナ

憧(あっ…)察し


ガチムチなヤクザ「ん?」

ガチムチなヤクザ「ん??」

ガチムチなヤクザ「今兄ちゃん…」

ガチムチなヤクザ「何でもするって言った?」

主人公「は、はぁ…僕にできることなら」 

ガチムチなヤクザ「…いか」

主人公「??」

主人公「すいません…よく聞こえなかったんでもう一回言ってもらってもいいですか?」

ガチムチなヤクザ「ヤ ら な い か ?」

主人公「・・・・・・・・・・・。」


穏乃「キタァァァァァァァァァ!!!」

周り「ヨッシャァァァァァァホモやんけぇ!!!!」ワァァァァ

憧(え!?周りもみんなホモ好きなん??)

サキサンハナヂフイテクダサイ

イシキモッテカレルカトオモッタゼ


主人公「えっ…あの…え…」

ホモかよぉぉぉぉぉぉ

いやいや無理だって!!

こんなんに掘られたら違う世界の扉開いちゃうから!!

主人公「そ、それだけは…勘弁してもらえないでしょうか…」

ガチムチなヤクザ「ふむ…何でもすると言ったはずなのになぁ」

主人公「いや…その…」

ガチムチなヤクザ「では代わりに…」

ガチムチなヤクザ「今うちの組と敵対してる組がある」

ガチムチなヤクザ「そこの組長には一人娘がいてな…」

ガチムチなヤクザ「なんとか恋仲になってうちとの抗争をやめさせて欲しいんだ」

主人公「えっ!!?!?!???」

なにこの超展開

意味がわからない

まるで尺があって巻かれてるような気がする

ガチムチなヤクザ「成功すれば兄ちゃんはヤクザの次期組長…」

ガチムチなヤクザ「今じゃ考えられないような金も得られる」

主人公「なるほど…」

主人公「そのかわりしくじれば」

ガチムチなヤクザ「その通り…普通の死に方はできないだろう」

主人公「あなた方からすれば僕は別に死んでもかわまない捨て駒ってことですか」

ガチムチなヤクザ「理解がはやいな…まあ頑張れ」



そして僕はその一人娘とやらを調べて偶然を装い接触に成功した

会社はやめざるを得なかった

そんなわけで必死になって彼女を落とすことになった

最初からヤクザの娘と知っていた僕は彼女が自分の素性を隠そうとしていることにすぐに気づいた

どうやらヤクザの娘とバレたくないらしい

この分ならヤクザでも構わないと言えば落とせそうな気がした




中略




主人公「一緒に逃げよう…こんな世界から」

娘「で、でも!それじゃあなたが!!!」

主人公「かまわない…君と一緒なら…例え世界中を敵に回しても」

娘「っ!!」

娘「主人公さん…」ウルウル

主人公「2人で明日を…歩いていこう」

娘「…はいっ!!」グスッ







デーン 



憧(おー終わった終わった)

憧(最後の方はけっこうきれいに締めたわね)

憧(最初はただ自分の都合で落とすつもりだった娘を本気で愛してしまって組長と話し合いの場でボコボコにされるも娘への愛を組長に必死に伝える)

憧(そして体裁的にもそのまま暮らすわけにもいかず2人だけで生きていくことを決めると…)

憧(普通にイイハナシダナー)

穏乃「うっ…グスッ」ナイテル

穏乃「なんだよこれぇ…めっちゃ泣けるじゃん…」アウアウ

憧(途中までホモホモ言ってたしずがこれだしなぁ)

穏乃「周りに認めてもらえなくても愛する人さえ一緒にいてくれればいい…か」

穏乃「」

穏乃(ホモネタで使えそう…)

憧(しずはホントこーゆーのに弱いわよねぇ)


そのころ玄たち

玄「うわああああん!」ブワッ

玄「感動したよぉ!!」グスッ

宥「玄ちゃん最初はホモだーって喜んでたのにねぇ…」

灼(今度はるちゃん連れてこよう)

灼(2回目でも感動できそう)

宥「それにしても…けっこう手を繋げるチャンスあったのに憧ちゃん一回も繋ごうとしなかったね」

灼「穏乃の方チラチラ見てはいましたけどね」

宥「これはもう少しかかりそうだねぇ」



穏乃たち

憧「しずー」

憧「いつまで泣いてんのよ」

穏乃「だっでぇぇぇ」ブワァァァ

憧(ちくしょうかわええーーーー!!」

憧「とりあえず映画館からでるよ!」手を繋ぐ

スタスタ

スタスタ

憧(・・・・・・・・・・・。)

憧(あーもう!こーゆー時は手繋げんのにぃ!!)

憧(なんで雰囲気ある時に限って繋げないのよ!!私ヘタレ過ぎィ!!!)

憧「とりあえず落ち着くまでそこのベンチでも座ってようか」

穏乃「うん」グスッ







10分後







穏乃「ふぅ…」

憧「落ち着いた?」

穏乃「うんー」フキフキ

憧「はい飲み物」スッ

穏乃「ありがとう憧」ウケトル

穏乃「色々ごめんね」

憧「いいわよーこれぐらい」


穏乃「ちょっと泣き疲れたからもう少し座ってていい?」

憧「別にいいわよー」

憧「ってかもうけっこう遅いけどしずは時間的に大丈夫なの?」

穏乃「大丈夫だよー」

穏乃「憧の方こそ大丈夫なの?」

憧「あたしは問題ないわよーちゃんと言ってきたし」

穏乃「そっか…よかった」

憧「このあとどっか行くつもりだったの?」

穏乃「うーん…一応ゲーセンとかも行きたかったかなぁと」

憧(ほほう)

憧「じゃあさ!また来週遊ばない?」

穏乃「来週…」

穏乃(まさか憧の方から誘ってきてくれるとは…)

穏乃(受けたいのは山々だけど…玄さんたちと相談もしたいしなぁ…なにより一人だけだと今回みたいに計画立てらんないし)

憧「ダメ…かな?」ウルッ

穏乃「」キュン

穏乃「おーけー」

憧「やった♪」ニコッ

穏乃(しまったぁぁぁぁぁぁ!!あまりのかわいさについ即答してしまった!!!)

穏乃(これは…明日にでもみんなに相談しないと…)

憧「それじゃー次は私がプラン立てるねー」

穏乃「え?いいの?」

憧「あったりまえじゃない!」

憧「てか私が立てたいってのもある」

穏乃「変なとこ連れてくなよー?」

憧「グフフフフ」

穏乃「おい」

憧「まぁまぁ」

穏乃「怖いなぁもう」

穏乃「じゃあとりあえず今日はもう帰ろうか」

憧「そうね」


玄たち

玄「あれ…座って話してたと思ったらもう行っちゃった」

宥「でも…なんかいい雰囲気だったねぇ」アッタカーイ

灼「明日詳しく聞くのがいいと思…」

玄「せやな」

玄「じゃあうちらも帰るとしますか」



次の日



穏乃「ーってことがあったんですよ」

玄「ふんふむ!ゲームセンター以外は計画通りに回れたわけだね!!」

穏乃「はい!」

宥「よかったねー穏乃ちゃん」

穏乃「ありがとうございます宥さん」テヘヘ

灼「憧の反応はどんなカンジだった?」

穏乃「んー…いつも以上に変でした」

玄「たたでさえアレなのに…?」ゾッ

宥「あわわわわ」ブルブル

灼「それは…その…よく頑張ったね穏乃」メソラシ

穏乃「まぁ慣れてますから」ティヒヒ

穏乃「あ!」

玄「ん?どうしたの?」

穏乃「実は…昨日帰り際にまた今週の日曜日も遊ぶ約束しちゃったんです…」

宥「おおー」

灼「憧から誘われたの?」

穏乃「はい…昨日ゲーセンも行くつもりだったって言ったらじゃあ来週行こうよって言われて」

玄「なかなかやるね憧ちゃん」

灼「でも昨日の計画も丸1週間かかったのにそんな約束しちゃって大丈夫なの?」

穏乃「それなんですよ…」

穏乃「一応計画は憧が考えてくれるとは言ってたんですが…今回みたいに余裕を持って接することができるか不安で」

玄「むー…じゃあそれについても土曜日までになんとか考えないとだね」

宥「いいんじゃない?いつも通りの穏乃ちゃんで」ニコニコ

灼「なら最低限どんなことが起こるかを予想しといて心の準備だけしとくってのはどうかな?変に気構えず…かといって油断しすぎないように」

穏乃「うおおおお…さすが灼さん」

玄「うん!それがいいね♪」

宥「さすが灼ちゃん…頼りになるわね」


そして日曜日

友香「サンデー」デー

莉子「どーしたの?友香ちゃん」

友香「デーの出番かと」

莉子「8割方の曜日にはデーが付くと思うよ?」

美幸「10割だってもー」

美幸「…あれ?先週も同じこと言ってたよね2人とも」

友香「覚えてないっす」デー

美幸「そんな無理にデー付けなくても…」

莉子「あ、ロン6400」

美幸「莉子ちゃんそれチョンボ」

莉子「七対子?ってなんだっけ…」

美幸「やばい!友香ちゃん!莉子ちゃんの後頭部殴って!!!」

友香「デーーーーリャ!!」ズドン

莉子「キュウ」バタッ

美幸「威力高過ぎィ!!てか今リャって小さく言ったなおい」

美幸「とにかく莉子ちゃんに七対子のことは思い出させちゃだめだからね!」

友香「トラウマすぎて思い出すとデビルマンになっちゃうんデー」










憧「だからなにこの剱谷のショートコント」

憧「いやコントにもなってないけどさ」

憧「まぁ特に伏線もなくただ>>1が美幸好きってだけみたいだしいいか」



憧「今日は緊張していつもより少し早く来ちゃったなぁ」ベンチスワル

憧「10時集合でいつもなら7時に来るんだけど…」トケイチラ

憧「今6時かぁ…」

憧「・・・・・・・・」

憧「ふぁぁぁぁ…」

憧「…って寝ちゃダメダメ」

憧「妄想しとかないと…妄想…」ウトウト

憧「もう…そぅ…」ウトウト

憧「」zzz

10時

っ…

こっ…

あこっ…

あーこーっ!!!

バッ

穏乃「やっと起きたか」

憧「あれ?しず!?私寝てた!?ってか今何時??」キョロキョロ

穏乃「今10時だよ」

憧「10時」ホッ

憧「ごめんごめん少し早く来ちゃってさ30分くらい」

憧「そしたら寝ちゃってたよ」アハハ

穏乃「今日はあったかいからねー」

憧「そうなのよねー」

憧「じゃあボチボチ行こうか!」

穏乃「おー!」


スタスタ


穏乃「今日のプランは丸投げしちゃったわけだけど…」

穏乃「どんなかんじなの?」

憧「へっへーん!ナイショー」

穏乃「内緒か」

憧「着いてからのお楽しみね!」

穏乃「ほほぅ」



カラオケ bon-zin

憧「最初はここよ!」 

穏乃「ん?カラオケ?」

憧「そ!」

穏乃「そういえばしばらく来てなかったなぁカラオケ」

憧「でしょー?」

穏乃「うおーーーー!なんかテンション上がってきたぁ!!!」


ファミファミファミーマファミマミマ

漫「いらっしゃーい」

憧「なんでファ○マ入る時の音してんの」

憧「そしてなぜいる姫松2年の上重さん」

穏乃「あー!姫松の先鋒の人だ!」

漫「末原先輩に手伝ってくれたら嬉しいなーってかわいい笑顔で頼まれてもーたからな」

憧「実家のお好み焼き屋は手伝わなくていいんですか…」

漫「アホゥ!末原先輩から頼み事されたらそれが最優先事項じゃい!」

憧「さすがレズ」

漫「そない褒めんなや」////テレテレ

憧「とりあえず2人で3時間お願いしまーす」

漫「ボケ振ったんならツッコめや」ビシッ

漫「ライブ○ムでえーか?」

憧「はーい」

漫「騒ぐのはかまへんけどやらしいことはせんといてなー掃除めんどいんや」

穏乃「大丈夫です。ねじ伏せて通報します」

憧「oh....」

漫「通報すんなや」

漫「まぁええわ…105号室な」

憧「なんかラブホみた…」ドスッ

穏乃「やめろ?」

憧「ウィッス」


部屋

穏乃「おー!広い」

憧「上重さんやるぅ♪」

穏乃「ところで憧…確認しときたいんだけどさっきのアレは冗談だよね?」

憧「なんのことかね?」

穏乃「やらしいことするしないってのは」

憧「あったりまえやーん」

穏乃「胡散臭さ増したよ今の関西弁」

穏乃「信用したいんだけど…」

憧「ほんと大丈夫だから!」

穏乃「よしカバン貸せ」

憧「・・・・・・・・・」

憧「拒否したら?」

穏乃「帰る」

憧「それだけは…勘弁してください」ガクッ

憧「ど、どうぞ」カバンスッ

ゴソゴソ

穏乃「この縄は?」

憧「不審者対策です」

穏乃「この手錠は?」

憧「不審者対策です」

穏乃「このアイマスクは?」

憧「不審者対策です」

穏乃「このギャグボールは?」

憧「不審者対策です」

穏乃「このローターは?」

憧「不審者対策です」




穏乃「どんな不審者やねんっ!!!!!」バシーン

憧「あああっ!」

穏乃「そして誰よりも不審な者が目の前にいるわっ!!!」

憧「違うの!しず!勘違いよ!!」

穏乃「無理ありすぎだろ!!」

憧「これはその…私の趣味よ!!」

穏乃「何一つ勘違いしてねぇよ!!!」

穏乃「それがすべてのアンサーだろ!!」

穏乃「通報しよ」ピピピ

憧「ちょっ!?やめてよ!通報しないでよ!」

穏乃「でも私通報したくて探偵やってるとこあるし」

憧「いつから探偵やってたのかな!?」


穏乃「もしなんかしたら2秒と待たず通報するからね憧吉くん」

憧「憧吉くん!?」

穏乃「憧キチくん」

憧「なんでカタカナにしたのかな!?」

穏乃「唾飛んだ…」ピピピ

憧「ちょっ!?通報しないでって!!」

憧「私の唾は聖水だから!」

穏乃「保健所のほうがいい?」

憧「文脈ぅぅぅぅぅ!!!」

穏乃「まぁ冗談はこれくらいにして」

憧「本気だったでしょ」

穏乃「もう5分も無駄にしたんだから!早く歌わないと」

憧「しず先に入れていいわよー」

穏乃「まじ?じゃ遠慮なくー」ピッピッ

穏乃「送信」

YES!!READY to PLAY

憧「おっ!いいねぇ!」

てーっててーっててーってテテテテテー

穏乃「よっーっし!一丁やったろぉぉぉぉ!!」

穏乃「配牌リャンシャン七対にこにこ一向聴♪まーだイーシャンテン♪」

穏乃「できるもんならやっく満貫はいはいはいはいはーい!!」

穏乃「駆け足でのーぼーるくーだるさーかー道ー」

穏乃「鼻うーた混じりでーご機嫌フィーバーLet's sing a song♪」

穏乃「みんながあつーまーるあのきょーしーつへーいちばーんに乗ーりー込むんだー♪」ウーイェイ

穏乃「個性っいっちゃえーばいーろいろあーるー」

穏乃「ひとりひーとーりーが特別でたいせーつだーよー♪」

穏乃「そんでもってあたしもしゅーじーんこーおー♪」

穏乃「もちろーん輝いていーたーいー↑」

憧「YES!!!!!!」

穏乃「はやく行こうよまたはしゃぎたーいんだー」

穏乃「でもねー♪あーせーりは禁ーもーつー♪」

穏乃「指にマメーつーくーりあーすをこーおりゃっくぅー!!」

穏乃「アガる?アガれない?ツモる?ツモれない?わくわくじゃん!大きな花火打ち上げーちゃおおー!!!」ヘイ!!!

テッテーテテッテー・・・・・・・・

穏乃「ぜったーい負けないぞー♪またあそびたーいんだー!アガるーまーえーにーはしんこーきゅーうー♪凄い仲間たちそばにいっるからぁーーー!!流す?流せない?捨てる?捨てれない?うきうきだっすてーきーなしーあーい咲き乱れよおーーーーーー♪」ヘイ!!!

ジャン♪

憧「うおーーーー!盛り上がるねぇ!!!」パチパチ

穏乃「いやーなんか声が合うんだよねー」フゥー

憧「ほんとほんと!しずのためにあるような歌よね!」

穏乃「悠木さんの歌なのにねー」


憧「悠木さんといえば今年の秋にファンクラブができて冬に1stフルアルバム出して来年春にはワンマンライブの開催もあるみたいね!!!」

穏乃「へー!それは知らなかったー(棒)」

穏乃「ファンクラブは絶対入らないとだね!」チラチラ

憧「なんたってファンクラブ設立する瞬間に立ち会えるんだからならなきゃ一生後悔するわ!」チラチラ

穏乃「・・・・・・・・」

憧「・・・・・・・・」

穏乃「カラオケ続けようか」コンナモンカナ

憧「うぃ」ロコツスギルトマズイカラネ

穏乃「憧はなに入れるの?」

憧「私はー…これ♪」ピッ

Live A-Life

穏乃「おー!いいね!!」

デデッデデッデデッデーデーデ
デデッデデッデデッデーデーデ
デデッデデッデデッデーデーデ
デーデーデーデーデーデー

憧「ウッフフ♪」

憧「平常心でいーられないー♪心揺ーさぶるー展開♪」

憧「だってこの四角ーい空はー誰の天気よっほーうも意味ない」

憧「いつも好きだらけなーんだから♪勢いだけじゃ渡れないんだよぉー♪」

憧「テンション!上げればどぉーにかなる?それだけで勝てる相手ーじゃーない♪」

憧「でーもーあのー時電話くれなきゃ♪こーこーへーのいーっぽ踏ーみ出せたかったー♪『まず1人ここにいる!!』って言うーゆーうーきくーれたーよーねっ♪」

憧「新しーいLife♪これからーがLive♪全国を目指すに充分なsoul five♪決めらーれたレールに沿ったプレイじゃ満足できないっ!」

憧「難しーく考えすぎーて決断力鈍ってるんじゃっなっいのー?ほーらーそーこダマでーロンだーよぉー♪点数読み上げるこの勝ちーどーきーが聞ーこえるぅー♪」

・・・・・・・・・・・・


憧「新しーいLife♪これからーがLive♪全国を目指すに充分なsoul five♪決めらーれたレールに沿ったプレイじゃ満足できないっ!難しーく考えすぎーて決断力鈍ってるんじゃっなっいのー?もーう一気に決め込んじゃーうーよー♪点数読み上げるこの勝ちどきーが聞ーこえるー♪」

ジャーン♪

穏乃「うおーっ!!」パチパチパチパチ

穏乃「これも盛り上がるねぇー!!」

憧「いやーなんかあたしの境遇そっくりの歌よねー」

穏乃「てか憧歌い方エロい」

憧「こっこの曲がそーゆーカンジなんだから仕方ないでしょ!!」////



穏乃「そのうち『憧はビッチ』なんて噂流れちゃうんじゃない?」ワハハ

憧「そんなわけないじゃーん」アッハハ

穏乃「じゃあ次はなに入れよっかなー♪」

ピッピッ

穏乃「ふんふーん♪」ピッピッピッ

穏乃「…ん?」ピッピッピッピッ

憧「どうかしたの?しず」

穏乃「あ、あれー?」ピッピッピッピッピッピッ

穏乃「お、おかしいよ憧!!」

憧「なにが?」

穏乃「このカラオケ植田佳奈さんの『Eternal Wind』も小清水亜美さんの『セラフィックゲート』も伊藤静さんの『「ありがとう」の春はまだ早い』も白石涼子さんの『染めて逆転』も入ってないんだよ!!!!!!!!!!」

憧「うっひゃああああ!!」ドンガラガッシャーン

穏乃「ほかのSSネタぱくったらあかん」

憧「え?まじで?あの名曲たちが入ってない???」

穏乃「そうなんだよ!そのくせまじかる☆まーじゃん☆わーるどは阿知賀全員分入ってたり怜と竜華の東南西北☆うちだおれ☆わーるどは入ってんだよ!!!」

憧「なんだとぅ!?」

穏乃「セリフかっ!?セリフがいけないのかっ!?!?」

憧「なるほど…」

憧「たしかにタコスのタコスぢから=ユメぢからはちゃんとある…」

穏乃「堀江由衣さんの『ひとりにひとつ』もある…」

穏乃「…たった少しのセリフで…この名曲たちが省かれているとでも言うのか!?」

憧「ひどい…こんなのってないよおおおおおおお!!!!」

穏乃「訴訟じゃああああ!!!」

穏乃「あんの爆弾女ァァァ!!」

憧「しずぅぅぅぅ!!!上重さんはさすがに関係なんいんじゃないのぉ!?!?!?」

穏乃「じゃあ阪神のせいじゃああああああああ!!鳥谷ならやってくれると思ってたのによおおおおおおおお!!!!金本の兄貴いなきゃなんもできねぇのかゴラァァァァァ!!!!!」

憧「阪神なんも関係ないやろ!!」

穏乃「やってみたかっただけじゃあああ!!ほんとは阪神愛しとんねんボケェェェェ!!!」

憧「とりあえず入れろよ次の曲」

穏乃「うい」


穏乃「アニソンの話しててこれかよってカンジだけど…これかな」ピピッ

Mr.Children 『HERO』

憧「懐かしいなぁw」

穏乃「歌詞が好きでねー」


ッジャーン

例えば誰か一人の命とー
引き換ーえに世界を救えーるーとしてー
僕は誰かがー名乗り出るのをー待っているだけの男だー♪

愛すべーきたーくさーんの人たちが
僕を臆ー病ー者に変えてしまったんだー♪

小さい頃に身振ーり手振ーりを
真似てーみせーたー
憧ーれになろうだなーんて
大それた 気持ちはない
でもヒ一ロ一になーりたいー♪
ただ 一人 君にとってのー♪
つまずーいたり 転ーんだりーするようなら♪
そっと手をー 差し伸べるよ♪

?目な映画を盛り上げるためにー
簡単に命が捨てーられていくー
違う 僕らがー見ていーたーいのは
希望に満ちた光だ♪

ーーーーーー中略ーーーーーーー

ずっとヒ一ロ一であーりたいー♪
ただ 一人 君にとってのー♪
ちっーとも謎めいてなーいし
今更もーう 秘密はない♪
でもヒ一ロ一になーりたいー♪
ただ 一人 君にとってのー♪
つまずーいたり 転ーんだりーするようなら♪
そっと手をー   差ーし伸ーべるよー♪


ジャーン




憧「うおーーー!!!」88888888

穏乃「おいコラニコ厨」

憧「ニコチン中毒?」

穏乃「憧に対する評価ならそれで間違っちゃいねぇけどそれとはまた別の病気だ」

憧「ゆーてたばこパートはギャグだったからホンマはニコチン中毒ちゃうで」

穏乃「ギャグだったんだ…」



穏乃「まぁそんなのはいいさ!私が今これを歌ったのには理由があってな」

憧「ほう?」

穏乃「憧はこの歌詞を見てどう思う?」

穏乃「特に一番の最初」

穏乃「誰か一人の命と引き替えに世界を救えるとしてってとこ」

憧「んーまぁ現実的にはありえないんだろうけど…」

憧「もしそーなったら私は」

穏乃「ふむふむ」

憧「その一人になろうとするしずを止めるかな」

穏乃「...」

穏乃「....」

穏乃「.....」///カァッ

穏乃「なんで…?」///

憧「まず間違いなくしずは他の人にはやらせないよそんなこと」

憧「しずは引き替えにとか替わりにとかそーゆーので他の人が傷つくのを耐えられるような性格じゃないでしょ」

憧「自分の目の前で起きてることならなおさらね…何も考えないで『私が行く』って立候補しそう」

憧(そーゆーとこにまた惚れちゃうんだけどねー)

穏乃「じゃあもし私がいない世界で私みたいな人がいないとしたら?」

憧「しずがいない世界でなんか生きられるわけないでしょ死ぬわそんなもん」

憧「でもま…たぶん自分から犠牲になろうとは思わないわね」

穏乃「どーして?」

憧「この歌詞の続きにもあるでしょ」

憧「守るべきたくさんの人たちが僕を臆病者に変えてしまったって」

憧「家族や恋人や友達がいるのに自分だけ死んだら…その人たちが悲しむって意味でしょ」

穏乃「…なるほど」

憧「しずは一つのことに縛られがちで周りがみえなくなるからそこまで気が行ってなかったんでしょ?」

穏乃「ぐぬぬ」

穏乃「でもそのみんなを守るためにはやっぱり誰かが犠牲にならなきゃいけなくて…」

憧「そのもどかしさを歌ってんでしょーが」

穏乃「な、なるほど…」

憧「そもそもそんな議論は中学s… 穏乃「シャらーラーップ!!!」ズビシッ

憧「ごふっ」


憧「ぐぅぅぅ」ハラオサエ

穏乃「厨二病とかそーゆーのじゃないの!もしもそーなったらって時の憧の考えが聞きたかっただけなんだから!」ガスガス

憧「ぐふっごはっ!!!」ドサッ

憧「ご、ごめん…もう言わないから…」フラフラ

穏乃「わかればヨロシ!」

穏乃「で、次憧は何歌うの?」

憧「鬼かっ!!」

憧「ちょーっと待って…」ハーハー

穏乃「深呼吸しとく?」

憧「加害者がそれ言っちゃう?」

穏乃「はいヒッヒッフー」

憧「ラマーズ法!?」

穏乃「元気になったね」

憧「くっ…」

憧「まぁいいわ!そろそろ回復したし!私の華麗なる歌を聴かせてあげる!!」

憧「じゃあ…Mr.Children繋がりでこれっ!」ピピッ

憧(フフフフ…ハハハ…ハッハッハッハッハ!!!!アッハハハハハハハハハ!!!!ナーッファッハッハッハッハッハッハ!!!!ついにキターーー!自然にラブソングを歌える瞬間がぁぁぁぁぁ!!!!!)

憧(しずへの愛を歌に込めるぜ!!)


Mr.Children 『君が好き』


穏乃(直球だなぁ)

穏乃(自然に入れたつもりだろうけど…バレバレだっての…)

憧「」チラチラ

穏乃(こっち見すぎだって)


穏乃(たぶんこれから先はラブソング連続で入れるんだろうな…)

穏乃(…あっ!)

穏乃(いいこと思いついた)プクク



憧「もしもまだー…願いが一つ叶うとしたーらー」
憧「そんなー空想を広げ 一日中ーぼんやーり過ごせばー♪月も濁る東京のー夜だー
そしてひねり出した答えーはー♪」

憧「君ーが好きー♪」チラ
憧「僕ーが生きるー♪上でこれ以上ーの意味はーなくたっていいー♪夜の淵ー♪アパートの脇
ー♪くたびれたー自ー販機で二つ缶コーヒーを買ってー♪」

ーーーーーーー略ーーーーーーー

憧「君ーが好きー♪僕ーが生きるー上ーでこれ以上ーの意ー味はーなくたーっていい♪」

憧「夜の淵ー♪君を待ちー♪行き場のなーーい♪想いがまた夜空に浮かんでー」

憧「君ーが好きー 君が好きー(叫び)  煮えっ切らなーーーい♪メロディに添ってー思ーいを焦がしてー♪」

テテンテン♪

ジャーン

憧「ふぅー」

穏乃「おおおーー!!」パチパチパチ

憧(しずに届いたかな?この気持ち)チラ

穏乃「いい歌だよねー」ケロッ

憧(まだ足りないかっ…)

憧「しず次何入れるの?」ジュゴゴゴゴ

穏乃「うーんとね」

穏乃「これかな?」ピピッ

三代目J Soul Brothers 『Best Friend's Girl』







憧「」

憧「」

憧「」

ハッ

憧(しまった!気を失ってしまった…)

憧(だっだだ…大丈夫…深い意味はないはず…しずはLDH系好きだし…)

憧(こんなまんまなタイトルだからって…気にすることはないわ!)






穏乃(やばい憧面白いw)

穏乃(まさか気絶するとは思わなかったw)

憧(逆にこうは考えられないかしら…)

憧(この歌は好きな人がいるのに好きと言えない切ない歌…)

憧(つまり!しずも実は私のことが好きでこの歌をアンサーソングとして入れた!!!)ババーン

憧(…)

憧(…)

憧(…さすがに無理あるか)ズーン

憧(これってやっぱり『あなたは友達ですよ』ってこと…だよね…)ズズーン

憧(…)ジワァ

憧(で、でも!私は負けない!!ラブソング歌い続けてやる!!)フキフキ

憧(そしてこの歌には甘いフレーズがたくさんあるから脳内補正でhshsしちゃうもんね!!)



穏乃「だーれよりーも好ーきなーのにー だーれも知らない my love to youー♪
君ーだーけを見ーていーるよー だーけどー♪you're my best friend's girlー♪」

憧(これ言われたい)

穏乃「ふっと たーめ息つく君ー そっと さーりげなく見てーるとー♪もっと 近づーきたい ぎゅっと抱きしめたーい♪ 許されるならーば♪」

憧(抱きしめて!!むしろカモン!!!!)

穏乃「君を奪いたーいー♪でも こーみあーげる想ーいをー♪もし 口ーにしたら そーの途端にすべてー 消えちゃいそうでー♪」
  
穏乃「君が伸ーばすーその右ー手はー mmmh... 僕ーのものじーゃなーい♪ あいつのこと 嬉しそーうにー no, no... はしゃいで話すーんだねー♪」

憧(しずのものですよーでも嫉妬するしずも…すばらっ)

穏乃「風よー運ーんでおーくれー♪ 僕ーが歌ーう♪ sweet love song♪
君だーけに届ーけたーい♪ だーけどー♪ you're my best friend's girl」

憧(届いてます!!スイートでラブなソングがっ!!)

ーーーーーーー略ーーーーーーー

穏乃「誰ーよーりも好ーきなーのにー♪ 誰ーも知ーらない my love to you♪ 君ーだけを見ーているよー♪ だーけどー♪ you're my...」

穏乃「鳥ーよ伝ーえておーくれーーー♪ 僕ーがささやく “I Love You”ー♪」

穏乃「君ーだけには言えーなーい♪ そーうさー♪ you're my...」     

穏乃「you're my best friend's girlーーー♪」

憧(うはっ!脳内妄想が捗るぅ♪)

憧(しずの甘いヴォイスで甘い言葉囁かれるとイきそう)テカテカ

穏乃「ふぅ…」

穏乃(さてさて…憧はどーなってるかなー?)チラ

憧「ウェヒヒヒ」テカテカテカ

穏乃(な…ん…だと?)

穏乃(なぜこんなに嬉しそうにしてやがる!!)

穏乃(さっきまで泣きそうな顔してやがったのに!?)

憧「しず…イイ曲だね…」ニッコリ

穏乃「!!」ビクッ

穏乃(な、なんだこの余裕は…)

憧「ふふっ…」

穏乃(…っ)

穏乃(いや…まだ淡照(アワテル)ような時間じゃない)

穏乃(…ゆっくり時間をかけて意地悪してやんぜ)フヘヘ


憧「よっしゃあああああああああああ!!」

憧「次の曲いくわよー!!!」

穏乃「なにそのテンション」

憧「次はこれっ!!」


miwa 『片想い』



穏乃(そのテンションから行く曲ではないな)

憧(この歌はかなり感情米安いからいいのよねぇ)

憧「好きー なんて言えなーい♪ あなたー しか見えないよー♪」

憧「瞳がーあーうたびー 声を聞くたび愛しくーなる♪ 切ーなくなるー♪」

憧「好きー だーけど苦しーい♪ 今の私ー どーう映ってーるーのー♪誰ーかを見るー 横ー顔は ふりー向かない ふりー向かせたーい♪もしも二ー人でーーー♪ 寄り添いあってキスしたらなんて思ーってもぉー♪叶わーないーのに 叶わーないーのに♪」

憧「あなたーに恋ーしていいですか?私ーじゃダメーかな?もうどーうしよーうもないくらい想い止まらないのーーー♪ああ ずっとずっと一緒にいれたらいいのにー… 本気なんです 本気で…好きーなんーですー♪」

ーーーーーーー略ーーーーーーーー

憧「あなたーに恋ーしていいですか? 私ーじゃダメーかな? もうどーうしよーうもないくらい想い止まらないのーーーー♪ ああ ずっとずっと一緒にいれたらいいのにー… 本気なんです 本気でー............好きーなんーですー♪」

ジャーン




穏乃「miwaかわいいなぁー」パチパチパチ

憧「ふふふっなんたってmiwaだからね」フィー

穏乃「憧ずいぶんきれいに声出したね」

憧「感情が籠もってゲッフンゲッフン」

憧「練習したからね!」

穏乃(8割聞こえちゃってる)

憧「しずは次どーするの?」

穏乃「私はこれ」ピピッ






巡音ルカ  『Just Be Frineds』




憧「ぐふぉっ!!」ビターン

穏乃「憧が壁にめり込んだ…」

憧(くっ…しずめ…)

憧(そうやって私の戦意を削ぎ落とす作戦ね!)

憧(効果は抜群よ!!!)グハッ

憧(でも…負ける訳にはいかないのよ!!)

穏乃(耐えたか…やるな)

憧(そう…これは精神力の戦い…!)

穏乃(どこまで私に愛を叫び続けられるかな?)フハハハハ




※ここからはタイトルのみの心理戦となります










憧「次はこれよ!!」ピピッ

清水翔太 『アイシテル』

穏乃「私はこれ!」ピピッ

Acid Black Cherry 『愛してない』

憧「ぐぼあっ!!!!!」

憧「くっ…」

憧「なんの!」ピピッ

SunSet Swish 『I Love You』

穏乃「これだっ」ピピッ

清水翔太 『GOODBYE』

憧「かはっ…!!」

憧「まだ…まだ…」ハァハァ

憧「うおおおお!」ピピッ

flumpool 『君に届け』

穏乃「こいつだぁぁぁ!」ピピッ

GACKT 『届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…』

憧「あっ…あぁっ…」プルプル

憧「これで…」ピピッ…

BAAD 『君が好きだと叫びたい』

穏乃「ほい」

穏乃(これでトドメかな)ピピッ

木山裕策 『home』

憧「帰れってかちくしょーーー!」バタッ

穏乃「ミッションコンプリート」


穏乃「気絶したか…」

穏乃「ふふっ…」

穏乃「でもここまで想われてるとやっぱ嬉しいもんだねぇ」

穏乃「…」ジー

穏乃「しょうがないから…ご褒美でもあげようかね」






ピピッ






嵐 『One Love』




ー♪

ーー♪

穏乃「100年咲も愛を誓うよー♪憧は僕のすべてさー♪愛しーている ただ愛してるー♪同じ明日約束しーようー♪」

穏乃「世界ー中にーただ1人だけ♪僕は憧を選らんだー♪憧とーいればーどんな未来もー ずっと輝いているーからー♪」


監視室


玄「これなんてジャンルになるんだろうね…普通のツンデレとは違う気がする」

宥「穏乃ちゃん『君』の部分を『憧』に替えて歌うなんてかわいいねー」ニコニコ

灼「うーん…ツブデレ…とか?」

玄「ツブデレ?」

宥「粒?」

灼「潰してデレる」

玄「それは…なんか…」

宥「変なカンジだねぇ」

灼「他に表しようが…」

漫「どんなカンジー?」スタスタスタ

玄「あ、漫ちゃん」

灼「しずが憧を気絶させた」

漫「なにがあったらそーなんねん」

宥「お店は大丈夫なの?」

漫「平気ですよー」

玄「いやーでもまさかたまたま穏乃ちゃんたちが来たカラオケ屋さんに漫ちゃんがいるとは…」

灼「おかげで監視カメラ見せてもらえるから…すごい助かる」

宥「他のところじゃまず無理だもんねぇ」

漫「まーこれもなんかの縁やろーからな」

漫「っと…お客さんや」タッタッタッタ

玄「もうそろそろ時間だね」

灼「穏乃が憧起こしてる」

宥「憧ちゃん大丈夫かなー?」


1時間後

憧「はっ!!!!」ガバッ

穏乃「あ。憧おはよう」ジョゴゴゴゴ

憧「あれっ!?私寝てた?」

穏乃「疲れてたんだよきっと」

穏乃「1時間くらい寝てたかな」

憧「うわあああああああああああ!!!ごめんしずぅぅぅぅぅぅ」ブワッ

穏乃「大丈夫大丈夫」

穏乃(さっきのことはショックで忘れたっぽいな)

憧「わ、私がしずとデートしてる時に寝るなんて…ありえない…」

穏乃「デートちゃう」

憧(ほともーなにしてんのよ私!!)

憧(なんでこんな時に寝るのよ!!!)

憧(でも…遊んでる時に寝ても許してくれる心の広いしず…かっこいい)//

穏乃「とりあえず私は1時間歌いっぱなしだったから憧連続で入れていいよー」

憧「うん!ありがと♪」


歌い終わった

憧「あー!歌った歌った!」

穏乃「まさかアカペラで『Eternal Wind』と『セラフィックゲート』歌うとは…」

憧「だってこの機種に入ってないんだもん!!」

穏乃「気持ちはわかるがな」

憧「ところでさー私寝る前なんか変なことしてなかった?記憶が曖昧で…」

穏乃「憧が変なのはいつものことでしょ?」

憧「え?あぁ…そっか…」

憧「ってなんでやねーん!!」ズビシッ

憧「どこが変やねん!!」

穏乃「そーゆーとこ」

憧「ぬ」

穏乃「まぁそんなことはいいからさ」

穏乃「もう退室時間ギリギリだし行くよー」

憧「んー…」

憧「たしかになんかしてたような気はするんだよなー」

憧「…」

憧「でも思い出せないならその程度のことだし…いいのかな…」

憧「…」

憧「うん!後で思い出すよきっと」

スタタター

シズーマッテヨー

オソイヨーアコ

カイケイ1000万ドルニナリマス

チョッwウエシゲサンw

タカイタカイw

ジョウダンヤ

チャリリーン

アリガトウゴザイヤシタァ

カランカラーン


穏乃「次はどこいくのー?」

憧「次はねー」

憧「先週行けなかったゲーセンにいこうかと思うのよ」

穏乃「おおおー!!いいね!!!」

憧「すごい食いつき…」

憧「そんなに行きたかったの?」

穏乃「うん!ちょっと欲しいモノが!」

憧「ほほぅ」

憧「それはよかった」

穏乃「ウェヒヒヒヒヒヒヒヒ」


ゲームセンター 雅枝-MASAE-

穏乃「こんなゲーセンあったっけ?」

憧「ここすごいのよ?」

穏乃「どんなとこが?」

憧「SEGAとかタイトーとかの景品全部揃ってる」

穏乃「ファッ!!!!!!!!!!!!!」

穏乃「まじで?」

憧「でじま?」

穏乃・憧「まじでじま?」

穏乃「ふぇー…知らなかった」

憧「私も調べて知ったのよねー」

穏乃「でも名前がなんか…」

憧「うーん…この」

穏乃「と、とにかく入ってみようよ!」

憧「せやな」

ウィーン

雅枝「らっしゃーい!!!!」

穏乃「うおう!??!!」ビクゥ

憧「うひょあ!?」ビクゥ

雅枝「今日は感謝デーで1クレ200円のクレーンゲームが1クレ100円で遊べてプリクラは400円やなくて200円で撮れるでー!!!」ウハハハハハハ

穏乃「って千里山の監督の愛宕さんじゃないですか!!!」

憧「あ!ほんとだ!あの愛宕姉妹の母だ」

雅枝「ん?」

雅枝「おー!なんやよー見たら阿知賀の子たちやないか!」

穏乃「なにしてるんですか?」 

雅枝「ちぃーと娘のためにひと肌脱ごーかと思てな」

雅枝「そのための手伝いしとんねん」

穏乃「?」

憧「あっ!?これ見てしず!!」

穏乃「ん?」

女の子カップル限定☆ラブラブプリクラサービス中

穏乃「・・・・・・・・・・・」

穏乃「・・・・・・・・・・・」

穏乃「・・・・・・・・・・・」

穏乃「・・・・・・・・・・・」

穏乃「・・・・・・・・・・・」ジー

穏乃「・・・・・・・・・・・」ジトー


憧「え?なに??」

穏乃「これ知ってて連れてきたなコノヤロウ」

憧「いやいやいやいや!知らないって!!今初めて知ったのよ!!!」ワタワタ

穏乃「どーだかねー」

憧「信じてよぉしずぅ」ウルウルウル

穏乃「カラオケであんなもん見ちゃったしなぁ」

憧「うぇぇぇぇん!しずが信じてくれないよぉ!!」ウワアアアア

穏乃「普段の行いって大切だよね」

雅枝「その子はたぶんほんとに知らんかったと思うで?」

穏乃「え?」

雅枝「このイベントなんやけど」

雅枝「さっきも言った通りウチが娘のために手伝ーてるだけやし」

雅枝「そもそもさっきウチが発案して始めたばっかのものやねん」

穏乃「そうなんですか!?」

憧「うえーんうえーん」オーイオイオイ

穏乃「あ、あちゃぁ」

憧「うわぁぁぁぁぁ!もうやだぁぁぁぁ!」ウェェェェェン

穏乃「わ、悪かったよ憧…」

穏乃「私が間違ってたから…その…泣きやんで…ね?」

憧「うっ…ぐすっ…ぐすっ」チラ

穏乃「ほら…飴あげるから」スッ

憧「・・・・・・・」チラチラ

穏乃「機嫌直して?」ネ?

憧「…ぅ」

穏乃「う?」

憧「うーうーうーうー!!」

穏乃「あれ?これ大丈夫そうだな」

憧「うーうーうーうーうーうーうー!」

穏乃「あのなぁ憧…今回私はたしかに悪かったけど…もう高校生なんだから泣きじゃくるのやめなって!!」

憧「うーっ!うーっ!うーっ!うーっ!」

プチッ


スパァァァァァァン

和「そのうーうー言うのをやめなさい!!!!!!!」

穏乃「え!?和!?」

憧「うーうーうーうーうーうーうーうーうーうーうーうーうーうー!!!!」

和「…っ!!」

和「だから…そのっ…」

和「うーうー言うのをやめなさいって…言ってんのよォォォォォォォォォォ」バチンバチンバチーン

憧「はうぶっ!!」ヒューン

穏乃「ああっ!憧!」ガビーン

穏乃「ってかなんで和いんの!?」

和「小清水さんが私を呼んだから」

穏乃「あーね…」

和「じゃ最後のストーリーでまた会いましょうね穏乃!憧!」スタコラサッサー

ズドドドドドドドドド

穏乃「露骨にメタって行きやがった」

憧「さすが楼座姉さんだぜ…一撃が重てぇや…」ハァハァ

穏乃「わかってて喰らう憧はなかなかやるなーって思った」

雅枝「話戻してええ?」

穏乃・憧「どぞー」


雅枝「じゃあ続けるで」

雅枝「娘ゆーても洋榎の方なんやけど」

穏乃「お姉さんの方ですか」

雅枝「せや」

雅枝「最近どーも色気付いとる思たらな…」

雅枝「彼女作っとったんよ」

憧「えっ!?」

穏乃「愛宕さん恋人いるんですか!?」

雅枝「しかもとびきりかわええ娘連れてきよってからに」

穏乃「うへー…なんか失礼だけど意外」

憧「そーゆーの興味なさそうだもんね愛宕さん」

雅枝「デートとかはしとるみたいやけど…イマイチぎこちない気がしてな」

雅枝「せやからうちがあいつらの思い出作りに協力したろ思ってな」

穏乃「思い出作り…」

雅枝「そこで出てくんのがこの女の子カップル限定☆ラブラブプリクラサービスや」

憧「なるほど…」

雅枝「まぁうちがここにおる経緯はそんなカンジや」

雅枝「デートの邪魔してもーてスマンな」

穏乃「デートじゃないです」

憧「しずひどい」

穏乃「事実を否定しただけ」

穏乃「そーゆーのは恋人になってからゆーんだな」

雅枝(どっからどーみてもこの2人付きおーとるやろ)

雅枝(なんや複雑な事情でもあるんかいな)

雅枝「ま、楽しんでってやー」

穏乃・憧「はーい!ありがとうございまーす!」


穏乃「デートじゃないです」

穏乃「事実を否定しただけ」

デートじゃないを否定
つまりデート?(アコチャー的発想)


憧「ところでしず」

穏乃「ふにょ?」

憧「かわいい」ポッ

憧「・・・・・・」

憧「違う違う」

憧「さっきしずさ…愛宕さんが言った『デートの邪魔してもーてスマンな』に対して『デートじゃないです』→『しずひどい』→『事実を否定しただけ』って言ったけどさ」

憧「それって『デートじゃない』→『デートをしていないという事実』→『デートをしていないという事実の否定』ってことでつまりはデートをしてるって解釈できちゃうんだけどさ…」

穏乃「なにを言ってるんだよ憧は」

穏乃「シンプルに私はデートをしてる事実を否定しただけさ」

穏乃「デートしてると思われるのが嫌すぎて言い方に力がはいっちゃって変な勘違いさせちゃったみたいだけど…」

憧「あぃ…」ショボーン

穏乃(憧め…いつもはそーゆーのに全く気づかないくせに今日に限って見抜くとは…)

穏乃(いつもこーゆー言い回ししても気づかないからそろそろ心折れそうだったけど…続けといてよかった)

穏乃「ほらっ!行くよ」

憧「ウィッス」トボトボ

憧(そんなに嫌がられてたとは…)グスッ

憧(でも私はそんなことでしずへのアプローチをやめたりしないんだから!!)グスッ

穏乃(でもほんと…ここまで言われてまだ諦めないあたり憧はすごいよ)

穏乃(わたしももう少し言い方抑えられればいいんだけど…パニクって変なこと言っちゃうからなぁ)

スタスタスタスタ

憧「あ、あれしずが好きなアニメのフィギュアじゃない?」

穏乃「ん?」チラ

穏乃「!!!」

ズダダダダダダダダ

穏乃「フォォォォォォォォォォォォ!!!」バンバン

憧「はっや…」

穏乃「これこれ!これが欲しかったんだよ!!」

憧「えーっと…ジョジョの奇妙な冒険?花京院典明?」

穏乃「そう!!!花京院様のハイグレードフィギュア!!!!」デデーン

穏乃「最近私の中では花京院攻めジョジョ受けがアツい」

憧「お、おう…」

穏乃「まず基本的にジョジョ作品に於いてジョジョは攻めが多い…」

憧「な、なるほど」

穏乃「主人公総受けが多いアニメ界には珍しいタイプなんだよねジョジョは」

憧「そーなんだ…」

穏乃「でもあえてジョジョを受けとして花京院様を攻めにすることで…」

憧「し、しず!早くしないと他の人に取られちゃうよ!!!!」

穏乃「む…まぁ話は後ででもできるか」

穏乃「お、そういえば1クレ100円やーん」ラッキー

憧(ふぅ…あのまましゃべらすと2時間は止まんないからね…)アブネー

チャリン

穏乃「よっしゃぁぁぁぁぁ!!!いくぜぇ!!!」

憧「気合いすご…」

穏乃「ここだっ!」ウィーン

スコッ

穏乃「ぐっ…」

憧「あちゃーミリ単位で動いた程度かー」

穏乃「こ、こんなことは当たり前当たり前!むしろ100円で済んでるだけマシだってーの!!」チャリン

ウィーン       ガスッ

穏乃「うぐっ‥」

憧「…UFOキャッチャーって思ってたよりえぐいのね」

穏乃「うん…でもオタクはこんなことで折れたりしないさ!!何度だって繰り返す!栄光(嫁)を手にするまで!!!」チャリン

ウィーン       ツツー

穏乃「よし!けっこう動いた!!」チャリン

ウィーン         ゴッ             スー

穏乃「ああっ!ちょっと戻っちゃった!!」ズガーン

憧「うーわー」

憧(これ思ったよりむずかしそうだなぁ)

憧(てかいつからUFOキャッチャーって掴んで落とすゲームからアームで滑らせて落とすゲームになったのかしら…)

チャリン

ウィーン

ツツー

穏乃「よしっ!感覚わかってきたかも!」チャリン

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・


ゴトン

穏乃「ッシャアアアアアアアア!!!!」

穏乃「とれたぜ!」

憧「おめでとー!」

憧「はいこれ袋」ガサッ

穏乃「おー!さんきゅー憧♪」

憧「1500円もかかるとはね…」

穏乃「1クレ200円だったら3000円かかってたと思うとゾッとする…」ズーン

憧「まぁまぁ!そんなもんよ」ポンポン

穏乃「・・・・・・・・・・。」

フィギュアミル

穏乃「ふへへ////」

穏乃「そうだね…取れたんだしそれだけで満足ってことでいいかな♪」

憧「他にもいっぱいあるみたいだからとりあえず店内回る?」

穏乃「うん!そうしよう!」

テクテクテク

キョロキョロ


30分後


穏乃「すごかったね!」

憧「こんなに商品充実してるゲーセン初めてだわ…」

穏乃「愛宕母やるな」

憧「そーね…あ!ところでしず」

穏乃「どうした」

憧「飲み物ほしくない?」

穏乃「あー…たしかにちょっと欲しいかも」

憧「あたしも喉乾いちゃってさぁ」

穏乃「え?和湧いた?」

憧「怖い怖い怖い怖い」

憧「咲ちゃんがストレスで死んでまう」

穏乃「フヒヒwサーセンw」

穏乃「で、見渡した限り自販機ここらへんになさそうだけど…」

憧「大丈夫!!持ってきたから!!」ドドン

穏乃「丁重に慎んでお断り致します」ペコリ

憧「なんで!?てか日本語おかしい」

穏乃「そうだなぁ先に憧が飲んでくれるならいいけど」

憧「信用されてなさすぎる…」

憧「でもいいのかしら?」フフン

穏乃「なにがやねん」

憧「私が先に飲むということは私が先に口を付けるということ…」

憧「はたして…そんなものを穏乃は飲めるのかなぁ?」フフフフフ

穏乃「そりゃ普通に飲むよ」

憧「ふふふ…そーでしょうそーでしょう!飲めないでs…」

憧「へ?」

憧「い、今なんて?」

穏乃「そりゃ普通に飲むよって言った」

憧「・・・・・・・・・・まじで?」

穏乃「うん」

憧「嘘…?え?まさかしず…私の気持ち受け入れてくれる気に…!?」

穏乃「いや私が飲んだ後憧が飲み口舐め回すのが目に見えてるからさ」

穏乃「それだったら憧の汚ったない唇との間接キスを我慢して全部飲み干して丁寧にごしごしと洗って投げ返した方がいいかなーと思ったから」

憧「汚ったない…」ガーーーン

憧「てかそこまで読まれてたか…」グヌヌ

憧「私の先に飲んでも後に飲んでも得しかしないキャッホーイ大作戦を最低限のリスクで回避するとは…」ガクッ


穏乃「くだらないこと言ってないでジュース買ってきて」ビシッ

憧「うぃっす!姉御!」シュダッ

穏乃「ほんと変な行動力だけはあるんだよなぁ憧は」

穏乃「変な薬作ったりそれ飲み物に入れたり…」

穏乃「部室のパソコンの調べ物にしたってそうだよ…」

穏乃「…はぁ」

穏乃「ってゆうか愛宕さんが洋榎さんのために思い出作り手伝うなんて言ってたけど」

穏乃「もしかして洋榎さん近くにいるのかな?」キョロキョロ

穏乃「うーん」キョロキョロ

穏乃「今はいないのかな…」

憧「お持ち致しました姫ェ!!」シュダッ

穏乃「うるさい」デコピン

憧「気持ちイイイイイ!!」ウヒョア

穏乃「ちゃんと伊右衛門買ってきたか?」

憧「選ばれたのは綾鷹でした」

穏乃「やり直し」

憧「そー言うと思って買ってあります」スッ

穏乃「最初からそっち出せよ」ウケトル

憧「殴ってもらいたかった…」シュン

穏乃「…」キューン

穏乃「憧…」

憧「にょ?」

穏乃「目…閉じて?」

憧「!!!!!!」

憧「わ、わかった!」メトジル

肩を掴む









穏乃「おらぁぁぁぉぁ!!!」ビンタ

バシィィィン

憧「ありがとうございます!!!」ヒューン

ズザザー

穏乃「ふぅ」


ゴクゴク

穏乃「うまい」

穏乃「ところで憧」

ムクリ

憧「なんだい?」スタスタ

穏乃「さっきさ愛宕さんが洋榎さんと洋榎さんの恋人の思い出作りを手伝うとか言ってたやん?」

憧「せやな」

穏乃「少し探したんだけどみつからなくてさ」

憧「まぁ今いるとは言ってなかったし」

穏乃「だよなぁ…」

憧「で、それがどうかしたの?」

穏乃「いやさ…洋榎さんの恋人ってだれだろうって思ってね」

憧「あー…」

憧「たしかに気になるわね」

穏乃「でしょ」

憧「…しずは誰だと思う?」

穏乃「私らが知ってる人が恋人とは限らないけど…姫松の中で予想するとしたら…」

穏乃「やっぱり末原さんかな?」

憧「やっぱそう思う?」

穏乃「うん」

憧「なんか似合うよね」

穏乃「洋榎さんがボケで末原さんがツッコミみたいなね」

憧「それ恋人やなくて漫才コンビやん」

穏乃「ティヒヒ」

憧「どーしても気になるならあとで愛宕さんに聞いてもいいと思うわよ」

穏乃「それはさすがに無粋な気がするからなぁ」

憧「あ!いいこと思いついた」

憧「しずが私と大阪にデートしにいけば会えるんちゃう?」

穏乃「なるほど!今度姫松に練習試合申し込めばいいのか」

憧「あれー言葉の伝達に齟齬があるなぁ」

穏乃「じゃあこの話はおしまいやな」

憧「くっ…」

穏乃「で、次はどーする?」

憧「…あれ…やりたい」スッ

穏乃「ん?」チラ

女の子カップル限定☆ラブラブプリクラサービス

穏乃「」

憧「........」ワクワク

穏乃「」

憧「........」ワクワク

穏乃「」

憧「.........」ワクワク

穏乃「却下」

憧「なんでやねん!」バンバン

穏乃「普通のじゃあかんの?」

憧「アカーン!」

穏乃「えー…だってカップル限定ってかいてあるじゃん」

憧「え?カップルじゃん」

穏乃「荒川病院と池田病院どっちに入院したい?」

憧「それどっちも系列同じや」

憧「てかなんで入院させるんだよ」

穏乃「病気だから」

憧「真顔やめてーな…」

穏乃「とにかくダメなもんはダメ!」

憧「......」グヌヌ

憧「あ!」

憧「しずさっきわたしのこと泣かせたよね!」

穏乃「あ!とか言うなよ」

憧「泣かせたよね!ギャグパートで終わらせたよね!」

穏乃「ハァ…」

穏乃「いや悪かったとは思ってるよ?」

憧「えー?謝られてもなぁー困るんだよなー」

穏乃「…じゃどーすりゃええのよ」

憧「このラブラブ百合カップル限定プリクラを私と撮りなさい!」

穏乃「言い回し変わってんじゃねぇか」

憧「やるの!?ならないの!?」

穏乃「わかったわかった…やるよ」

憧「ヒャッホゥ!ヤリィ」

穏乃(まぁカップル限定なんつっても他のプリクラとそー変わんねーだろうしな)

中に入る

憧「おー!1回200円じゃん!」

穏乃「せやな」

チャリンチャリン

いらっしゃいませ

カップル限定プリクラへようこそ

ご利用方法の説明を致しますか?

憧「はい…っと」ピッ

それでは説明を始めます

まずこのプリクラは普通のプリクラとは少し違っており

人間の動きを機械が読み取り、あるパターンの動きがあった時のみカメラが作動します

穏乃「あるパターンの動き?」

その動きとは






キスです




穏乃「・・・・・・・・・・・・・は?」

憧「ん?」

穏乃「今こいつなんつった?」

憧「キスをしないとプリクラ撮ってくんないって言ったね」

穏乃「・・・・・・・・・」

憧「さってと…」コキコキ

憧「んー」ノビー

憧「やりますか!!!」満面の笑み

穏乃「死ねぇぇぇぇ!」////

パンチ

憧「おっとぉ!!」バシィン

穏乃「なっ!」

憧「今の私はただのアコチャーじゃない…もう1人のアコチャーよ!」ドン☆

穏乃「いや知らねーよ」

憧「さぁ!観念して私とキスしなさいしず!」

穏乃「ふ、ふざけんな!」ダッ

憧「おらっ」ガシッ

穏乃「なっ!?」

憧「捕まえたわにょーん」

穏乃「望さんみたいな言い方すんな!」

憧「逃げられるかしら?」フフッ

穏乃「くそっ!!」

穏乃「HA☆NA☆SE!HA☆NA☆SE!!!」

憧「しずのファーストキスはいただいたぁ!」グググ


穏乃「ふっざっ…」

憧「ん?」

穏乃「けんなぁぁぁぁぁぁぁ!」グワッ

憧「ひゃっ!?」

憧「なにこれなにこれ!!浮いてんの私?」ワタワタ 

穏乃「おらぁ!」ブンッ

憧「ぎゃっ」ドサッズザー

穏乃「ハァハァ」

憧「ぐぅぅぅ」

穏乃「返金返金」カチッ

チャリンチャリン

憧「あーっ!!」

憧「ひどいー」シクシク

穏乃「こっちが泣きたいわ」

穏乃「ほら立って!」

穏乃「普通のプリクラ行くよ!」

憧「あ、普通のは撮ってくれるんだ…」

穏乃「変なことしたら千切る」

憧「怖いよ表現が…ってかなにを千切るのさ…」

穏乃「お、普通のも200円じゃん」

憧「え?無視?」

穏乃「フレームとかどーする?」

憧「ちくしょう」

憧「あ、フレームはハートで」

穏乃「じゃあこのキラキラなやつね」

憧「会話が成立してない」ピッピッ

憧「ほんとにキラキラのやつにしやがったよ」

穏乃「目の大きさとか普通でいいっしょ?でかすぎてもキモいし」ピッピッ

憧「さっきから私に聞いてあたかもお互いの意見が合致したからそうするみたいな風にしてるけど全く私の意見を取り入れようとしないねしず」

穏乃「聞いてるだけ良心的じゃない?」

憧「人に対する評価の最底辺をみた気分」

ピッピッ

穏乃「撮るよー」

ハイチーズ

パシャ

穏乃「・・・・・・・・」

憧「ふぅ」

穏乃「横目だったからそんな見えなかったけど今憧やばい顔してなかった?」

憧「最近はやりの変顔」

憧「ほら次もう撮るみたいよー」

穏乃「・・・・・・」ベツニイイケドサ…

パシャ

パシャ

パシャ

穏乃「さすがに後半はまじめに撮ったか…」

憧「そりゃしずとの記念なんだから普通に撮りたいわよ」

穏乃「最初からまじめにやってほしかったなぁ」

プリクラ機から出る

憧「よっしゃー落書きタイム!!」

穏乃「あっ!?テメッ!!ペン2つともとんなよ!!」

憧「私が神だっ!!」カキカキカキカキ

穏乃「だーっ!まてまて!何書いてんだよ!!」

憧「ラブラブデートな、うっと」

穏乃「ちょっ!だからペン寄越せっ!!」

グッグッ

穏乃「くそっなんでこんな時だけ力強えぇんだよコイツ!」グイー

憧「ぜってぇ放さねぇ!」ギュゥゥゥゥゥ

穏乃「堅ってぇ!」


憧「よっしゃあ!一丁あがりィ!!」

穏乃「うわぁぁぁぁ!まじで終了させやがった!」

憧「完成したのが楽しみや」

穏乃「コノヤロウ」

ウィーーーーン

憧「あ、出てきた」

穏乃「はやっ」

憧「どれどれー?」ピラッ

穏乃「・・・・・」ピラッ

憧「フゥゥゥ!良い出来じゃん♪」

穏乃「やっぱり1枚目アヘ顔ダブルピースしてやがったな…」

憧「えー?ナンノコトカナー?」

穏乃「こんなひでぇ顔しやがって…ただでさえひどい顔なのに…」

憧「こんなにかわいい顔の子になんてこと言うのよ!」

穏乃「自分のことかわいいとか言うなよ…」

憧「しずは意外とポーズかわいいわね」

穏乃「悪かったな意外で…」ブスー

憧「でも素直にこの片目つぶってちろっと舌出してるやつかわいいって思ったから〈めちゃかわ美少女見参☆〉って下に書いといた」

穏乃「おいふざけんな!!それじゃ私ただのあざといナルシストじゃん!!!」

憧「しずはこれくらい自信もっててもいいと思うんだけどなぁ」

穏乃「なっ…うっせーよ」//

穏乃「そんなん憧くらいしか言わねーよ!」//

憧「こんなにかわいいしずをみるのは私だけでいい!むしろ他の奴は見んな!!」クワッ

穏乃「うーっ…くっ」///

穏乃(ちっと嬉しいって思っちまったじゃねーか!!くそ!くやしい!!)//


憧「そんでこれが…」スッ

穏乃「ん?」

ちょおラブラブカップルだお☆

穏乃「まてぇぇぇぇい!!!」

穏乃「嘘を書くな!」

憧「嘘じゃないもん」

穏乃「くっ…」チョットカワイイ

憧「あとこれ」スッ

(穏乃の下に)憧大好き♪

穏乃「・・・・・・・・・・・」

穏乃「お前これやってて悲しくなんねぇの!?」

憧「ならんな」 

穏乃「こいつ上級者過ぎる…」

穏乃「そんでどのプリにも憧の上にしず好きって書いてある…」

穏乃「アヘ顔ダブルピースのとこなんか額に穏乃専用とか書いてあるし…やめてよ…」

憧「焼き増ししてバラ撒かなきゃだね」

穏乃「憧の恥にしかならないよね!?」

憧「しずに悪い虫がつかないようにしないとだから」

穏乃「私が知ってる中で一番やばいのはたぶん憧だよ…」


穏乃「人生初プリがこれかぁ…」ナンダカナァ

憧「お?じゃあもう一回撮っちゃう?」キュピーン

穏乃「やめとく…」

憧「えぇー!?」

ナニシテルンジャ!!

エエヤンエエヤンw

ワシニモカカセテホシインジャヨ

ウチガカミヤー!!!

ギャーーー

穏乃「ん?なんかあっちが騒がしいな」

憧「てかこの声聞いたことあるような気がする」

ちゃちゃのん「あー!!なんで勝手に終了ボタン押すんじゃ!!!わしまだなにもかいとらんけぇの!!」

洋榎「ゲーセンマスターの洋榎とはうちのことやでー!まかせときや!!」

ちゃちゃのん「こーゆーのって2人でわいわい書きながら楽しむもんじゃないんかいの!?」

洋榎「なんや?文句あんのか?」

ちゃちゃのん「…わしも洋榎にメッセージ書きたかったんじゃよ」シュン

洋榎「う…」//キュン

穏乃「やっぱりちゃちゃのんさんだ」

憧「洋榎さんの恋人って…ちゃちゃのんさんだったんだ…」

ちゃちゃのん「ん?」チラ

ちゃちゃのん「あ!喫茶店にいた子たちじゃ!」

洋榎「ありゃあ…阿知賀の中堅と大将やないか」

穏乃「私たちのこと知ってるんですか!?」

洋榎「決勝までいってるんやし知らんやつのがおらんやろ」

穏乃「うわわ…それは光栄です」

憧「あの愛宕洋榎に覚えられてるなんて私たちすごいんじゃない?」

洋榎「そ、そう?うちも有名やからなぁー」////テレテレ

ちゃちゃのん(ふっ…喜んでられんのも今の内じゃよ洋榎…)

ちゃちゃのん(この2人のことじゃ…またサインするか?なんて聞いたらいらんって言われてがっくりするパターンじゃ)ニヤ

穏乃「あ、あの!サインとかもらっていいですか!?」

憧「わ、私も!サインください!!」

ちゃちゃのん「なんでじゃあああああああああああああああ!!!!」バンバン

洋榎「うおっ…いきなりどないしたんやいちご」

穏乃「さぁ…」

憧「生理なんじゃない?」

ちゃちゃのん「こいつらェ…」


洋榎「まぁまぁ…ええやないか」

洋榎「いじられキャラは愛されキャラやで?」

ちゃちゃのん「これいじるのレベルなんじゃろか…」

穏乃「そうそうw」ププ

憧「愛されてる証拠よw」ブッフォ

ちゃちゃのん「バカにしとんじゃろこいつら!!!」

洋榎「自分らおもろいなぁ」

穏乃「人をいじめるのだけは」

憧「自信ありますぜ」

ちゃちゃのん「嫌な自信じゃ…」

穏乃「あ、洋榎さんこれペンです」

洋榎「ん?…おぉ!忘れとった!サインやな」

洋榎「どこに書けばええんや?」

穏乃「ちょっと…待ってくださいね」ゴゾゴソ

バックアサル

穏乃「これにお願いします!」スッ

洋榎「ジャージ?」

穏乃「はい!昔から愛用してるジャージです!」

洋榎「そーいえば公式戦でも着とったな」カキカキ

洋榎「そない大切なもんにサインしてもーてええんか?」カキカキ

穏乃「大丈夫です!これはもう着ないで部屋に飾りますんで」ウェヒヒ

洋榎「ほいっできたで!」ワタス

穏乃「ありがとうございます!!」ペッコリン

穏乃「ちゃちゃのんさんもこの洋榎さんのサインの隣に書いてもらっていいですか?」

ちゃちゃのん「ついで感ハンパないのぉ」

ちゃちゃのん「じゃが!アイドル足るものいつ何時も求められたサインは受けるのがプロってもんじゃ!」

ちゃちゃのん「わしらのカップルサインなんて一生モンじゃよ?」カキカキ

穏乃「お前単体じゃ価値ゼロだけどな」ハッ

ちゃちゃのん「洋榎ー!!この子すごいいじめてくるんじゃぁぁぁぁ!!!」ウワァァァァァン

洋榎「冗談やから真に受けんなや…」


憧「私もお願いしまーす」スッ

洋榎「おぉ…ってこれ」ウケトル

洋榎「そっちの大将と同じジャージやん…」

穏乃「おいなぜ持ってる貴様」

憧「あのさぁ…むしろなんで持ってないと思ってたの?」

穏乃「えええぇ…」

洋榎「同じジャージ買っただけやろ?さすがに勝手に人のジャージ持ってるなんてことは…」ガクガク

穏乃「正真正銘私が着てたジャージです…左ひじの部分がボロボロなのが証拠」

憧「そう!これはしずが山を駆け回った証!!」クンカクンカ

穏乃「匂い嗅いでんじゃねぇよ!!!」スパァァァン

憧「へぶぁっ!!!!」ズザー

憧「しずの部屋からいただいた1品よ…」ハァハァクンカクンカ

穏乃「完璧盗んでんじゃねーか」

洋榎「セーラはこんなバケモンと戦っとったんか…」ゴクリ

ちゃちゃのん「ただの変態じゃあ…」

憧「これでしずとお揃いのモノを部屋に飾れるわ!」

憧「そしてあの愛宕洋榎のサインまでもらえるなんて一石二鳥!」

ちゃちゃのん「わしのサインも入ると一石三鳥じゃ」ドヤァ

憧「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あぁ…うん…まぁそうだね」

ちゃちゃのん「冷めすぎじゃろ!!」

洋榎「この子いつもこうなん?」ヒソヒソ

穏乃「今日はまだマシな方です」ヒソヒソ

洋榎「これでマシなんかい…」センリツ

穏乃「慣れましたぜ…」フフヒ

洋榎「2人は付きおーてんのか?」

憧「はい!ラブラブカップルです♪」キャハッ 

穏乃「幼なじみの友達です」シレッ

ちゃちゃのん「温度差ありすぎじゃろ…」

洋榎「なんとなく関係はわかった気ィするわ」


穏乃「それよりお2人は付き合ってどれくらいなんですか?」

洋榎「ん?一応1ヶ月やな」

ちゃちゃのん「一応ってなんじゃ!?」

洋榎「いや前々作とそんな時間空いとらん設定やから…」

洋榎「前はなんかこんな関係ちゃうかったし」

ちゃちゃのん「メタったらアカンよぉ…」

ちゃちゃのん「それにそこらへんは次の特別編でやるけぇの」

穏乃「オイコラ」

穏乃「この話終わってないのに>>1に次を求めんなよ」

洋榎「まぁまぁ…」

洋榎「で、それ聞いてどないするん?」

穏乃「あぁ…いえ…あれやらないのかなぁと」スッ

女の子カップル限定☆ラブラブプリクラ

洋榎「・・・・・・・」

ちゃちゃのん「・・・・・・・」

穏乃「・・・・・・・」

憧「・・・・・・・」

ちゃちゃのん「・・・・・・・」チラ

穏乃「・・・・・・・」チラ

憧「・・・・・・・」チラ

洋榎「・・・・・・・・・・・・」プルプル

洋榎「アカーーーーーン!!!」////

バシーン

憧「へぶっ!!」ナグラレル

ズザー

憧「な、なんで私が殴られんねん…」ピクピク

洋榎「まだそんなん早すぎるわ!!」////

憧「私を殴ったことは無視っすか…」ガクッ


穏乃「洋榎さんってもしかしてかなりピュア?」

ちゃちゃのん「ヘタレとも言うの」

洋榎「なっ!?ヘタレちゃうわっ!!」////

ちゃちゃのん「まだ手も繋いどらんけぇの」

穏乃「え?1ヶ月付き合ってて?」

洋榎「ふ、普通やろ!まだ1ヶ月しか経ってへんねんで?」////

穏乃「うわ何この人かわいい」

ちゃちゃのん「恋人からしたら生殺しじゃけどな」

憧「さっきのパンチは照れ隠しだったのね…でもなんで私が殴られたの?」

穏乃「じゃあまだあのプリクラはハードル高いっすねー」

ちゃちゃのん「せっかくお義母さんが用意してくれたんじゃがのぉ」

洋榎「お、お義母さんとか!!」////

洋榎「いちごは気が早すぎんねん!!」////カオマッカ

ちゃちゃのん「じゃあちゃちゃのんとは遊びの関係なんかのぉ?」

洋榎「そんなわけないやろ!うちは本気や!!なんでそない意地悪言ーねん!!」////

ちゃちゃのん「乙女モードの洋榎はついからかいたくなるからの」プクク

穏乃「乙女モード…?」

ちゃちゃのん「たまにこんなカンジで顔真っ赤にする時があっての」

ちゃちゃのん「まぁそれはちゃちゃのんが少し顔近づけたり体密着させたりする時なんじゃが」

ちゃちゃのん「そーなると洋榎は言葉にいつもの強さが無くなってひたすら恥ずかしがるんじゃ」

穏乃「なるほど」

ちゃちゃのん「いじめたくなるじゃろ?そんなかわいい奴」

穏乃「たしかに」

憧「だからそれでなんでわたしが殴られるのよ」

穏乃「ちゃちゃのんさんが攻めとは予想外でした」

憧「あ、だめだこれこの件について誰も触れてくれない」


ちゃちゃのん「ちゃちゃのんもびっくりしたんじゃ」

洋榎「も、もー行くで!いちご!」////

洋榎「ほなまたな!!」////ガシッ

ちゃちゃのん「うぐっ!?襟掴むのはやめるんじゃああああ」ズザザザザ

穏乃「あっ!サインありがとうございましたー!!」

オー

穏乃「いやぁまさか洋榎さんとちゃちゃのんさんが恋人同士だったなんてなぁ」

憧「そうね…ってか私は無視されまくったことのが驚きなんだけど」

穏乃「細かいことは気にしたら負け」

憧「何に負けるんだよ」

穏乃「はい負けー」

憧「今のも細かいことに入るんだ…」

穏乃「私らもそろそろ出ようか」

憧「…そうね」

ウィーン

穏乃「いやープリクラ以外は楽しかったぁ」ノビー

憧「ぐぬぬ」

穏乃「次はどーすんの?」

憧「少し遅いけどお昼にしようかなーと」

穏乃「そーいえばお腹空いたかも…」

憧「ファミレスでいい?」

穏乃「んー…そだね」

穏乃「これ食べたいってのはないし」

憧「ラーメンはいいの?」フフッ

穏乃「東京ならそう言ったかもだけどこの辺はあんまラーメン屋ないからねぃ」

憧「おっけー!じゃ行こっか」





玄「見守るのはここまでかな」クルッ

宥「そうだねー」テクテク

灼「みんなで帰りにプリクラ撮ってく?」スタスタ

玄「お!いいね!」


その日はつつがなくデーtゴホンゴホン終わりその後も毎週2人きりで遊んでいた

2ヶ月くらい経ったある日のこと

部室

憧「玄…相談があるの…」ゴゴゴゴゴ

玄「どーしたの?憧ちゃん…そんなゲンドウさんみたいなポーズして」

憧「第一種戦闘配置!」

玄「あれアツいはずなんだけど普通に外すよね」

憧「じゃなくてね玄」

玄「うん」

憧「相談ってゆーのはしずのことなんだけど」

玄「穏乃ちゃんのこと?またなんたら作戦ってやつ?」

憧「しずを落としちゃう大作戦はもう終わったわ…それにヤシマ作戦でもない」

玄「大丈夫!憧ちゃんは死なないわ!私が守るもの!!」フンス

憧「エヴァネタはこのへんで…」

玄「なにかあったの?」

憧「最近マジでしずへの気持ちを抑えられなくてね…」

憧「この間のデートの最中に襲いかけちゃって…」

玄「うわぁぁぁぁぁ…」ドンビキ

憧「当然の如くしずに殴られてなんとか事なきを得たんだけどね」

玄「いや事起きとるがな」

憧「細かいこと気にしたら負けだぜ?」

玄「は?なに言ってんのお前?わけわかんねーこと言ってんじゃねーぞボケ」

憧「あ、ハイすいません」

憧「で、その時はしずの寛大さで許してもらえたんだけどさ」

玄「寛大すぎる…」

憧「次またやったらもうさすがに嫌われそうで…でも自分を抑えられそうにもなくて…」

玄「なるほど…」


玄「じゃあもう告ってモノホンの恋人同士になって正当に犯せばいいんじゃない?」

憧「それができてたらどんだけいいか…」

憧「振られた時のショックとか考えるとムリポォ」ウジウジ

玄「ふぅーむ」

玄(この精神状況はやばいなぁ…でも穏乃ちゃんと両想いだよ!なんて言って自信満々告白しに行っちゃったら穏乃ちゃんはすぐにそれを察して振る気がするんだよね…)

玄(大事なのは憧ちゃんの素直な好きって気持ちをどれだけ真摯に穏乃ちゃんに伝えるかだから)

憧「はぁ」ウナダレル

玄(となると私にできることは…)

玄「憧ちゃん」

憧「ふぁい」カオアゲル

玄「憧ちゃんはどうしたいの?」

憧「それはもちろん…しずと恋人同士になりたい」

玄「なんでなれないかは考えたことある?」

憧「…しずが私を嫌ってるから…とか?」

玄「嫌いな人と毎週遊ぶと思う?」

憧「・・・・・」

憧「ううん…思わない」

玄「なら憧ちゃんは嫌われてないよね」

憧「うん…」

玄「憧ちゃんはたまに卑屈すぎるんだよ」

憧「うぐっ…」

玄「だから憧ちゃんに大事なものは自信だと思うの」ポン

憧「自信って言ったって」

憧「こんだけアピールしても取り合ってもらえないのに自信なんてもてないよぉ」

玄「ほらまた卑屈になる!」ズビシェ

憧「うぅ…」

玄「それに憧ちゃんは重大な勘違いをしてるよ!」


憧「勘違い?」

玄「そう」

憧「私がしずの子を身ごもっていることが勘違いとでも言いたいの!?」

玄「それ勘違いちゃう…妄想や」

憧「あ…今少し動いた…」ニコッ

玄「やめて重い上に怖い」

憧「いずれくる日のために予行練習しとかないと」

玄「腹パンしてぇ」

玄「いや違う違うそうじゃない」

玄「勘違いしてるってのはね」

憧「うん」

玄「意味だよ」

憧「意味?」

玄「まぁ後々わかるよ」

玄「まずね」

玄「今憧ちゃんが告白できないのはさ」

玄「振られることを恐れているから…振られたら穏乃ちゃんと今までと同じように仲良しでいられなくなっちゃってこれまで築き上げてきた関係を壊してしまうのが怖いから」

玄「ってことでしょ?」

憧「そ、そうよ」

憧「その関係が壊れて…もうしずと話せなくなるくらいだったら」

憧「告白なんかするべきじゃないのかなって」

玄「それ」

憧「え?」

玄「それが勘違いだって言ってるんだよ」

憧「い、意味わからない!なにが勘違いなのよ!」

玄「告白をするということの意味を勘違いしてるってことだよ」

玄「相手が自分のことを好きだってゆー確証がないから告白できないなんておかしいと思わない?」

憧「そ、それは…」

憧「でも!少なからずみんなそうじゃないの!?一緒に遊んだりして交流を深めてこの人もしかしたら私に気があるかな?なら攻めてもいいのかな?って思ったりするでしょ!!」

憧「誰だって傷つきたくないに決まってるんだからこれくらいの保証は欲しいって思うじゃない!!」

玄「告白ってゆーのはさ!!!!」バン!!!!!!!

憧「!?」ビクッ

玄「相手が好きで好きでたまらないから自分の気持ちを受け入れてもらえないことが怖くてもその想いを告げるってことじゃないの?」

憧「…」

玄「例え相手に断られても自分の気持ちを素直に伝えられたなら…それってすごくかっこいいと思わない?」

憧「そんなの…結局は負け犬の遠吠えってゆーか…」

憧「悔し紛れっぽいし…」

玄「そんなことないんだよ…だって告白したってことはそれだけその人には勇気があったってことだもん」

玄「それすらできない憧ちゃんが告白して振られた人を負け犬呼ばわりなんておこがましいよ」

憧「…」


玄「それとね」

玄「最近は我慢出来ないからって軽く『好き』って穏乃ちゃんに言ってるよね」

憧「う、うん…」

玄「逆の立場なら憧ちゃんはどう思う?」

玄「例えば憧ちゃんのことが好きな人が会う度に軽い気持ちで好きって言ってきたとして…憧ちゃんはそれを本気だと思える?本当に好きって気持ちは伝わってくるの?」

憧「っ!!!」

憧「それは…」

玄「そんなのは卑怯者の弱虫のする最低な行為だよ…憧ちゃん」

憧「そ、そんなに…責めないでよ」ポロポロ

憧「わたしだって悩んでるんだよ!毎日毎日!つらくて仕方ないのよ!!」バン!!!

玄「じゃあどうしてこんなとこで泣き喚いてるの?」

玄「そんなに気持ちがあるなら直接言えるでしょ?」
 
憧「っ!!」グッ

憧「さっきから…」プルプル

憧「わかったようなことばっかり言いやがって!!!私がどんな想いでいるかも知らないくせに!!!!」ガンッ!!!

憧「想いが強いってことはそれだけその後の関係が修復できないってことなんだよ!!」

憧「たまたま同じクラスになった子がかわいいから告白するとかそんな軽いレベルじゃないんだよ!!!」

憧「小学校の頃からずっと好きだったのよ!!」

憧「小中の頃は和に勝てないって思ったから阿太中に入ってしずを諦めようとした…でも和は長野に行っちゃって!しずとつき合える可能性が出てきたのよ!!!」

憧「それで慎重になってなにが悪いのよ!!」

玄「悪いね」

憧「なっ!?」

憧「もっぺん言ってみなさいよ!!!」

玄「うじうじしていつまでも告白しないで怯えてることは悪いって言ったの」

憧「このっ!!」バシン

玄「…」

憧「あっ…」

玄「…」

憧「…ご、ごめん」ウツムキ

玄「悪いって言った理由…聞いてもらえる?」

憧「…うん」

玄「そんなにうじうじしてるせいでね」

玄「ものすごくつらい思いをしてる人がここにいるからだよ」

憧「…?」

玄「私はね…憧ちゃん」

玄「憧ちゃんのことが…好きなんだよ」

憧「・・・・・・・・・・・・え?」

玄「…っ」////

憧「えぇーーーーー!?!?!?」////

憧「ちょっ…どーゆーこと?」//

玄「私もね…小学校の頃から憧ちゃんが好きで…でも今の憧ちゃんと同じ理由で言い出せなかったんだ」//

憧「う、嘘…?」

玄「ほんとだよ…」

憧「全然気づかなかった…そんな素振りもみせなかったのに…」

玄「必死に隠したからね」フフッ

玄「だからね…憧ちゃん」

玄「私…憧ちゃんの気持ちよくわかるんだ」

憧「…」

玄「好きでたまらない気持ち、告白したいけどできない気持ち、辛い気持ち」

玄「…失恋した気持ち」

憧「っ!!!」ハッ

玄「私は昔から憧ちゃんが穏乃ちゃんのこと好きなのは知ってた」

憧「でも…なら」

玄「アピールすればいいのに…って思うでしょ?」

憧「…」

憧「…」コクッ

玄「できるわけないんだよ…あんなに幸せそうな憧ちゃんの顔をみてるとさ」

玄「私といる時には絶対に見せないような…あんな顔を見続けてるとね」

玄「なんども悩んで悩んで…時には泣いて」

玄「どうして私には憧ちゃんをあんなにも幸せそうな顔にしてあげることができないんだろうって」

憧「…ぁ」

玄「そんな顔しないで憧ちゃん…」

憧「…」

玄「好きな人にはね…幸せな顔でいて欲しいの」

憧「玄…」

玄「…ねぇ憧ちゃん」

玄「好きってどーゆーことだと思う?」

憧「…」

憧「どーゆーことかって言われると…やっぱりその人が自分じゃない他の人と話をしてたり楽しそうにしてたりした時にむっとしたり嫌だって思ったりすること…かな?」

玄「うん…正解は無いからそうだとは言い切れないけど…それも好きに当てはまると思う」

玄「というよりたぶん大半の人はその基準だと思ってる」

憧「玄はどーゆーことだと思ってるの?」

玄「私は…好きってなにかって聞かれたら」

玄「その人の幸せな顔を見続けたいなって思える人のことだと思うの」

玄「いつでもその人に笑っていてほしいって思える人…隣にいなくてもいい、エゴだと言われようともその人が笑顔で幸せそうにしてる顔を見てるだけで自分が幸せになれるような人」

玄「それが好きってことなのかなって思ってる」

憧「…」


憧「でも…それって矛盾してるよ」

憧「ってかそんなの普通耐えられるわけがない」

憧「聖人君子ならまだしも…みんなそんなに心が強いわけじゃない」

憧「玄はそれでいいと思えるの?」

玄「思ってるから憧ちゃんを応援してるんじゃない」ニコッ

憧「・・・・・・・」

憧「玄はさ…私なんかのどこを好きになったの?」

憧「こんな…私を」

玄「…」

玄「こんなことは信じてもらえないかもしれないけど」

玄「私は憧ちゃんの」

玄「全部が好きなの」

玄「頭いいのに好きな人のことになるとバカみたいになるとこも」

玄「麻雀打ってる姿も」

玄「はっきりものを言う所も」

玄「気づいてることを気づかない振りして相手を傷つけないようにしようとする優しい所も…ね」ウルウル

憧「っ!?」

玄「本当は知ってたんだよね憧ちゃん」グスッ

憧「そ、そんなこと…」









ギュ






憧「ーっ!?!?!?」//

憧「えっ?…ちょっ…玄?」ドキドキ

玄「こんなのずるいってわかってる…さっきと言ってることと違うってのもわかってる」ギュー

玄「でも…抑えられないよ…」ポロッ

玄「これからもうこんなことはできないんだから」ポロッポロッ

憧「それって…どうゆう…」

玄「えて…」グッ

憧「え?」

玄「答えて…憧ちゃん」

玄「ここで私の告白を受けるのか」

玄「私を振って穏乃ちゃんに告白しに行くのか」

憧「…」

憧「玄…それはずるいよ」

憧「なんだかんだ綺麗言並べてたくせに…結局私を困らせてんじゃん…」

玄「そうだよ…そんな最低な人間なんだよ…私」

玄「だからさっきの憧ちゃんの叫びはそのまま…私の叫びと同じなんだよ」

憧「っっっ!!」

玄「さぁ…どうするの?」

玄「ここで私とつき合えば…穏乃ちゃんに振られることもなくみんな仲良く今まで通りにいれるんだよ?」

玄「私誰かとお付き合いしたこととかないから上手くできるかわからないけど」

玄「憧ちゃんを幸せにできるように頑張るつもりだよ?」

憧「…」

玄「料理も穏乃ちゃんより得意だし…体だって…穏乃ちゃんより自信あるつもりだよ」

玄「それに私付き合えたら憧ちゃんの理想の女の子…穏乃ちゃんには成れないにしても近付けるように努力するよ」

玄「そう思ったら私を恋人にした方がメリット多いと思わない…?ね?」

憧「ごめん…玄…」

憧「私玄とはつき合えない」

憧「人は誰かの替わりになんてなれない」

憧「玄は玄だもん」

憧「それにメリットとか…そんなんじゃないんだよ」

憧「本当に好きな人といれるから…恋人でいれるから幸せなんだよ」

憧「だから私は…」

バッ

振り切る

玄「あっ…」

憧「私は玄を振る」

憧「そしてしずに告白しに行く」

憧「玄…ここまでさせちゃってほんとにごめんなさい…」

玄「っ!!」

憧「…」







憧「こんな私のことを好きになってくれて」





憧「ほんとに…ありがとう」







玄「…」

玄「ううん…こっちこそ…はっきり言ってくれてありがとね憧ちゃん」

憧「これくらいしか…玄に誠意をみせられないから」

憧「あとね…玄は私が玄の気持ちに気付いてたって言ってたけどさ」

憧「全然そんなことないんだよ」

憧「気づいてたらこんな相談なんてできないよ」

玄「…そっか」




玄「それじゃあ…もう行ってくれるかな?」

玄「振った相手は惨めにするもんじゃあないよ?」

玄「あっち…向いて」

憧「・・・・・」クルッ

玄「絶対に振り向かないで」

憧「ん…」

玄「あ、あと振られたからって戻ってきて私と付き合うなんて言わないでね?」フフッ

憧「それは最低すぎ…」アハハ

玄「それでね…憧ちゃん…そのまま聞いて?」

憧「…」コクッ

玄「私は今憧ちゃんに告白をした」

玄「私は穏乃ちゃんと同じとは言えないまでも憧ちゃんとは深い関わりがあるし…私の想いは憧ちゃんが穏乃ちゃんに向けているそれに負けないって思ってる」

玄「さっき憧ちゃんは想いが強いほどその後の修復ができないって言ったよね?」

玄「それが怖くて自信が持てないって言ったよね?」

憧「…ぁ」

玄「私と憧ちゃんの関係はこのあと修復できないのかな?」

憧「…」

憧「できる」

玄「なんでそー言えるの?」

憧「たとえ…好きだったって言われても…わたしがそれに応えられなくても…」

憧「玄と…積み重ねてきた」

憧「一緒にいた日々は変わらないから…」

玄「…」ニコッ

玄「なら…自信もって突撃してこい!」ナミダゴエ

憧「玄…」グスッ

憧「ありがとう…」

ダダッ

ガラッ

ピシャッ


玄「…」

玄「ふふふふっ」

玄「あははははははははっ」

玄「あっはっはっはっはっはっは!!!」バンバン

玄「あーっはっはっはっはっはっ!!!!」バンバンバンバン

玄「ひぃー!おかしっ」

玄「くっ…ふふふふふふふふ!」

玄「なんだよ今の茶番!」

玄「ちょーウケるんだけど…フッフフッ」

玄「マジな顔してどんな話してんだっつーの」






玄「ねぇ?お姉ちゃん」

スッ

宥「玄ちゃん…」

玄「バカみたいだよねぇ」

玄「てかバカ丸出し」

玄「面白過ぎて笑いが止まらないよ」

玄「どーだった?お姉ちゃん!あたしの芝居!」

宥「もう…」

宥「もうやめて…玄ちゃん」

玄「なにを?笑うの?無理に決まってんじゃん!」

玄「あそこまで滑稽な女がいんのに笑わずにいられないよ」

宥「もう…」

宥「もう自分のことを笑うのは…やめなさい!!!」



ギュ


玄「っ!?!?」

宥「玄ちゃん…自分をそんなに否定しないで…」

宥「ちゃんと想いを言えたんだから…玄ちゃんは誇りを持っていいんだよっ!!!」ギュウウウウ

玄「…お姉ちゃん」グスッ

玄「…でも振られぢゃっだんだよ?」グッ

玄「ひぐっ…」ゴシッ

玄「自分のすべてをぶつけて…」

玄「そんなの…」

玄「カッコ悪すぎて誇りなんて持てないよ…」

宥「全然カッコ悪くなんてない!!」

宥「だって最後まで憧ちゃんに強がったりしなかったんだから…最後まで憧ちゃんを応援したんだから…最後まで憧ちゃんの幸せを考えたんだから…」

宥「玄ちゃんは最高にかっこいい」

宥「私の自慢の妹だよっ」ニコッ




玄「うっ…」

玄「ぐっ…うぅうあっ」

玄「お姉…ちゃん…」グッ

玄「うあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!
!!!!」

玄「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」ギュゥゥゥゥゥゥ

玄「ひぐっ…ひぐっ…」

玄「ああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!」

宥「・・・・・・」ナデナデ

玄「なんでっ!なんでよぉ!!!!」

玄「どうしてっ!!っっ!私じゃ…だめなのよぉ…」

宥「玄ちゃん…よく頑張ったね…」

宥「今は…お姉ちゃんしかいないから」

宥「もっと泣いていいんだよ?」

玄「うっ…うっ…」グジュッ

玄「っっ!あああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっ!!!!!!」







憧side

ガラッ

ピシャッ

憧「…」スタスタスタ

憧(…ほんとにごめんね…玄)スタスタスタスタ

憧(でも…失礼ってかものすごく悪いんだけど…もしかしたらあれも…私を勇気づけるための演技とか…じゃないわよね)スタスタスタ

スッ

灼「憧…」

憧「…灼?」

灼「今から穏乃のところに行くの?」

憧「うん…」

憧「告白しに」

灼「…」ピクッ

灼「そう…」

憧「灼はどうしてここに…?」

灼「玄には悪いけど」

灼「私は玄の友達として…」

灼「やることがある」

ガシッ

憧「え?ちょっ…灼?」ズルズル

部室前

憧(も、戻って来ちゃったよ…)

憧(あ、もしかしてネタばらしタイムかな?)

灼「なに呆けたツラしてんの?」

憧「え?」

灼「しっかり聞けよ部室の中の声をよぉ!!」ガシッ

憧「痛っ!?」

憧「な、なにすんの?頭掴まないでよ!!」 

灼「耳に焼き付けろ!」

憧「?」

「 うあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!
!!!!」

憧「!?」

憧「玄…?」

「っああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

「ひぐっ…ひぐっ…」

「ああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!」

「なんでっ!なんでよぉ!!!!」

「どうしてっ!?っっ!どうして私じゃ…だめなのよぉ…」

憧「…っ!!!!」

灼「しっかり聞こえてるよな?玄の泣き声」

憧「っ…」

灼「忘れんなよ…この声を」

灼「今憧は…玄の想いを…受け入れなかった」

灼「仕方ないことだとは思う」

灼「でもな…玄は私の友達だ」

灼「大切な親友なんだよ」

灼「それをこんな風に泣かせた憧に…私は怒りをぶつけずにはいられない」

灼「玄の為を想うならこんな泣き声を憧に聞かせるべきじゃない」

灼「それくらいわかってる」 

灼「玄は憧の前で必死に堪えたんだ」

灼「憧に気を負わせないように!」

灼「ほんとはこれぐらい泣きたかったはずなのに!!!!」

憧「…」

灼「そして最後まで憧を応援したんだ」

憧(私…なんでこんなに馬鹿なんだろう…)

灼「玄は言ってたよ…この想いは一生心に閉まっておくって」

憧(さっきまで私なに考えてたの?)

灼「でも憧を後押しするために傷つくことがわかってて伝えたんだ」

憧(演技?ネタばらし?)

灼「それがどんなにつらいか…想像できる?」

憧(…私はほんとに…愚かね)

憧(こんなにも私を想ってくれた人に…)

憧「・・・・・・・・」

灼「・・・・・・・・」

憧「・・・・・・・・」ジワッ

灼「叶わない恋なんざいくらでもある」

灼「それが今回たまたま玄だっただけ」

灼「それはわかってるけど」

灼「私は…どうしてもなにもせずにはいられなかった」

憧「灼…」ゴシッ

憧「ありがとう」キッ

憧「私思い違いしてた」

憧「玄が振られても元に戻れるから安心してなんて言うから振られても大丈夫なんじゃないかって思ってた」

憧「でもそうじゃない」

憧「私のこの恋には…玄の想いもこもってる」

憧「だから私は振られてもいいやなんて気持ちじゃなくて」

憧「絶対に振られないように想いを120%伝えるんだって覚悟をしなきゃいけなかったんだ」キリッ



灼「…」

灼「やっとイイ顔になったじゃねーか」ニヤッ

灼「さっきみてーな腑抜けた顔の奴が玄振って穏乃に告白しに行くなんざ許せなかったが…」

灼「今のその顔なら…まぁ許してやってもいいかな」

憧「灼…」

灼「しっかりキメてこい」

憧「…っはい!」

タッタッタッタッタ

灼「…頑張れ憧」





スッスッスッ
prrrrr

穏乃「ん?…憧から電話だ」フキフキ

穏乃「もしもし?憧?」

憧「もしもし」

憧「そーだよ」

穏乃「どーした?」

憧「あのさ…しず…」

穏乃「ん?」

憧「今時間ある?」

穏乃「あぁ…今掃除終わったし…大丈夫だよ」

憧「ちょっと2人きりで話したいことあるからさ」

憧「屋上…来てくれる?」

穏乃「…わかった」

憧「じゃまたあとで」

穏乃「はーい」

ピッ

憧「ふぅー…」バシャバシャ

フキフキ

憧「そんじゃ行きましょうかね」パンパン

憧「…」キッ

タッタッタッタッタ




ピッ

穏乃「憧…急にどうしたんだろ」

穏乃「屋上に来いって言われたらもうあのAAしか思い浮かばないんだけど…」

穏乃「まぁとりあえず行こう」

スタスタスタ

ガチャ

ヒュゥゥゥゥ

穏乃「んっ…風がエロい」スカートオサエ

憧「や、しず」テフリフリ

穏乃「お、憧」

穏乃「咲に来てたか」

穏乃「…」

穏乃「ん?」

穏乃「…」

穏乃「…なんか違和感」

穏乃「…」 

穏乃「…」

穏乃「あ!そうだ」

穏乃「憧がいつもみたいに変態行為してこない…」

穏乃「いつもの憧は風で私のスカートが少しでも浮いたらスライディングして下から写真とるのに…」

憧「んー…もうそーゆーのはやめにしたんだ」

穏乃「…?」

穏乃「私からしたら大助かりなんだけど…」

穏乃「なんかあったの?」

憧「ううん…なーんにも」

穏乃(…よく見たら憧の目)

穏乃(赤く腫れてる…)

穏乃(泣いてた…?のかな)

憧(しずが私の目元見て心配そうな顔してるなぁ…)

憧(顔洗ったけど…まだ少し腫れてたのかな?)

憧(それにしても…)

憧「…フフッ」

穏乃「いきなりどーした」

憧「いや…玄が言ってた通りだなぁって思ってね」

穏乃「なに言われたの?」

憧「しずの困り顔はおもしろいなって」フフッ

憧(好きな人の悲しそうな顔や困った顔は見たくないって) 

穏乃「なっ!それどーゆーこと!?」ガバッ

憧「あははっ!そーそー!そっちのがいいよしずは」ケラケラ

穏乃「…?意味がよくわかんないよ」

憧「困った顔して考え込んでるよりしずはがっつり前向いて大声出してる方が似合ってるってことよ」

穏乃「うぬぬ…なんかバカにされてる?」グヌヌ

憧「してないしてない」

酉ミス



憧「で、なんであんな顔してたの?」

穏乃「…」

憧「…」

穏乃「…憧の目が腫れてるから」

穏乃「…なんかあったのかなって心配になって」

憧「…」フゥー

憧「ふふっ…やっぱりわかる?」

穏乃「なにか…あったの?」

穏乃「いつもとなんか雰囲気も違うし」

憧「ちょっとねぇ」

憧「勇気…もらったんだ」

穏乃「…」

穏乃「なんの?」

憧「自分の心と向き合う勇気」

穏乃「…」

憧「好きな人に想いを告げる勇気」

穏乃「…好きな…人」

憧「そう…とっても大好きで…私にとってかけがえのない人」

憧「だから…振られるのが怖くて…関係が壊れるのが怖くて…」

憧「はっきり言えなかった」

憧「今の心地いい関係に満足して」

憧「甘えてた」

穏乃「…」

憧「でもさっきね…」

憧「私のこと思いっきり叱ってくれた人がいた」

憧「その人はね…気持ちは私と同じだけど私よりよっぽど大人で思いやりがあって…なにより強かった」

憧「そして私に大切なことを教えてくれた」

穏乃「…」





憧「…しずはさ」

穏乃「…?」

憧「好きってなんだと思う?」

穏乃「好き…って」

穏乃「そりゃ…なんかこう…」//

穏乃「難しいことはわかんないけど…」

穏乃「うおー!好きだー!!」\( )/ウォー 

穏乃「ってカンジ?」////アセアセ

憧「…」ボーゼン

憧「…っ」

憧「ぷっ…クククッ」

憧「ふふふふふふふっ」

憧「あっはははははははは」バンバン

穏乃「な、なんだよ!なに笑ってんのさ!!」////

憧「あっはっはっはっはっは」プルプル

憧「いや…ちょっと…プフッ」

穏乃「私そんな変なこと言った!?」

憧「プフッ…いやね…しずのこと笑ったんじゃなくてね…ふふふっ」

憧「ある意味しずには勝てないなぁって思ってさ」アッハハ

憧「私もあの人も…あんなに深く考えてたことがバカみたいに思えてねー」

穏乃「よくわかんないんだけど…」プクー

憧「しずの言ってることはたぶん大正解よ」

憧「深く考える方がよっぽど不純なのよ」

憧「みんな綺麗な理由やそれらしい言い訳を考えないと人を好きになっちゃいけないってゆう風に思いこんでて…一番大事なことを忘れてる」

憧「私もあの人も」

穏乃「ぐぅぅ…さっきからわけわかんないこと言って…はぐらかしてんの?」

 
憧「違うっつーの」

憧「そんなしずだから…」

憧「私は好きになったんだなぁって」

穏乃「…!?」////

憧「今まで軽く好きとか愛してるとか言ってきたけどさ…」

憧「今日の『好き』は重いわよ?」ニッ




憧「…そんで…謝らせてほしい」

憧「自己満足だけど」

憧「軽い気持ちで人に好きって言うのはずるくて卑怯で中途半端で」



憧「一番相手を傷つけることだって…教えてもらったから」

穏乃「…」

穏乃「…そう…だね」

憧「だから…ごめんなさい」ペコッ

穏乃「…」




穏乃「うん…いいよ」





憧「…ありがとう」




憧「っふー…」

憧「…」チラッ

憧「…」ジー

穏乃「…」ジー

憧「…」ジー

穏乃「…」ジー

憧「やっぱ…緊張するなー」

穏乃「…」フフッ

スッ

憧「今から私の全力以上で告白するから」

憧「覚悟しなさい!」フヒヒッ

穏乃「告白を予告されるなんて…ふふっ」クスクス

穏乃「私がなんて答えても…後悔すんなよ?」ニヤッ

憧「とーぜん!!!」

憧(振られても…後悔なんてしない!!!)


ッスゥゥゥ



憧「私は!!しずが好き!!!」////








憧「元気で!明るくて!前向きで!」////








憧「礼儀正しくて!正義感があって!優しくて!」////








憧「絶対に折れない強い心を持っていて!仲間想いで!素直で!」////









憧「腐女子で!むっつりで!鈍感な!!!」////








憧「高鴨穏乃が好きっ!!!!!」////








ッスゥゥゥゥゥゥゥ








憧「この世の誰よりも!!!私はしずが好きだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」////








憧「私と付き合ってくださいっ!!!!!」//////

ペコッ


穏乃「…」

穏乃「…今まで」

憧「…?」

穏乃「憧にされてきたセクハラ…」

憧「!?」ビクッ

穏乃「数え切れないほどある」

憧「…」メソラシ

穏乃「いくらやめてって言ってもやめてくれなかったよね」

憧「…」タラリ

穏乃「いきなり襲ってくるし」

穏乃「隙あらば盗撮してるし」

穏乃「私とやらしいことしてる妄想を絵にしてるし」

穏乃「変な飲み物飲ませようとするし」

憧「ふぐぅ…」ナミダメ




穏乃「それでも」

穏乃「全部許せるよ」

穏乃「受け入れるよ」

穏乃「だって」














穏乃「私も憧が好きだから」















憧「…」




憧「・・・・・・・・・?」




憧「・・・・・・・・・・・・・・え?」





スゥゥゥ










穏乃「私も憧のことが好きだバカヤローーーーーーー!」////









憧「…」



憧「ぅえぇぇぇぇーーーーーーーーーーーっ!!?!?!?!??!??!」////






穏乃「憧みたいに具体的にどこが好きとかわかんないし!言えないけど!憧のことずっと好きだった!!!」////

穏乃「小学校の頃からずっと!!!」////








憧「…」



憧「…」



憧「…」ヘタッ


憧「こ、腰抜けた…」





憧「あ、っははっ」

憧「あははははっ」ポロッ





憧「…グスンッ…グスッ」ポロッポロッ




憧「…うっ…うぅっ…」ポロッポロッ





ギュ


穏乃「やっと…本気で好きって言ってくれたね」

穏乃「ありがとう」

穏乃「すっごく嬉しかったよ…」

憧「ッ…ッヒク…ンッ」ポロポロ

憧「ううっ…うっ…うっ…エグッ」グッ

憧「ずっと…っ…かっ…片思い…って…」グスッ

憧「おもっ…てっ…た…から…」スンッ

憧「断られる…っ…て…思って…たからっ…」ポロポロ

憧「…ッスン…嬉しい…嬉しいよぉ」ギュゥゥゥ

穏乃「私も同じ気持ちだよ…」ウルッ

穏乃「これから…よろしくな」ポンポン

憧「ぜっだいじあわぜにずるぅぅぅぅ!!!」ウワァァァァン

穏乃「せっかくかっこつけられるとこなのにその顔じゃ台無しだなぁもう…」フフフッ











10分後


ヒュゥゥゥ



憧「涼し…」

穏乃「もうすっかり秋だからねぇ」

憧「山の天気と秋の空って言うけど秋って天気変わりやすいのかなぁ…」

穏乃「知らなーい」

穏乃「でも山はすーぐ天気変わるよ!!」バッ

憧「山のことになるとすぐ目の色変えるんだから…」

穏乃「そりゃ言えてるかも」フフフッ

憧「はー…」

憧「なんかこーしてても信じらんないや」

穏乃「んー?なにが?」

憧「しずと恋人になれたこと…」

穏乃「…」

穏乃「そのかわりに1人泣かせて来たんじゃないのか?」

憧「えっ!?」ビクッ

穏乃「泣いてた憧と憧に大切なことを教えてくれたって人の話を聞けば…憧に誰かが告白してきてそれを憧が振ってきたことくらい」

穏乃「想像はつくよ」

穏乃「ちなみにその人も告白が上手くいくとは最初から思ってなくて目的は憧の後押しってかんじかな?」

憧「察し良すぎない?」

穏乃「羽川さんに負けないくらいい良いかもね」アハハッ

憧「ありえないけど…もし…私がその人からの告白を受けてたら…どーしてた?」

穏乃「キレるかな」

憧「えぇっ…」

穏乃「憧とその人山に埋めてたかも」

憧「怖っ!?」

穏乃「そもそも誰かが憧に告白する可能性の方が高いんだから常に考えてはいたよ?」

穏乃「もしそーなったらどーすっかなぁって」

穏乃「でも憧の行動とか見てたら私にぞっこんみたいだし大丈夫かなーって」

憧「すごい自信…まぁ当たってるけどさ」///

憧「誰から告白されても私は受けなかったと思う」

憧「てか小学校から好きだったならなんで告ってきてくれなかったのさ」

穏乃「私から告ったら…憧がいつまでも成長しないでしょ?」

憧「うっ…」グサッ

穏乃「事実今回のことでやっと気づいたこともあるみたいだし?」

憧「うぅぅぅ…」ズーン

穏乃「そんなわけで告白なんてできなかったってことよ」

憧「スミマセン…」


穏乃「その憧に告った人のことは深く聞かないよ」

穏乃「ただ…私もその人に恥じないように憧を幸せにする」

穏乃「途中で奪われないようにね」

憧「うぉう…」////キュン

憧「まぁ私がなびくことなんてありえないとは思うけどさ…」

穏乃「そうかな?」

穏乃「人は変わるよ…憧」

憧「ん…」

憧「…そうね…変わるかもしれない」

憧「ううん…変わらなきゃいけない時が必ずくる」

憧「…」

憧「それでも」

憧「今のこの気持ちを…この気持ちだけは…変えない」

穏乃「…フヒヒッ」

穏乃「約束な」

憧「…うん」

憧「約束」

穏乃「」ジー

憧「」ジー

穏乃「」ジー

憧「」ジー

憧「」////






スッ






グイッ







チュッ











穏乃「んっ」スッ

憧「んむっ」////

穏乃「…なんだよ」

穏乃「プリクラの時はあんなにキスしようと迫ってきたくせに…めちゃくちゃ動揺してんじゃん」ププッ

憧「し、仕方ないでしょ!初めてなんだから!」////

憧「それに…あの時は…普通に返り討ちにされるってわかってたし」トオイメ

穏乃「キス顔の憧…めちゃくちゃかわいかったよ」

憧「ぐうっ…」////

憧「いきなりこんなデレるとかずるいよぉ」////

穏乃「ちゃんと恋人同士になれたからね」

穏乃「今まで我慢してた分褒めまくってやる」

憧「くっそぉ」////

憧「私だって恋人権限使ってあんなことやこんなことしてやるー!!」////プンスコ

穏乃「おーおーやってみろやってみろ」ワハハ

穏乃「できるもんならな」ニヤ

憧「ぐぬぬぬぬぬ!」////

穏乃「ふふふっ…」

憧「ならここで青姦してやらぁぁぁ!!!」ガバッ

穏乃「おっと」ヒョイ

穏乃「じゃあ家着くまでに捕まえられたら好きにさせてやるよ!」ダダダダダダ

憧「ふふっ…」

憧「待ちなさいしずーーー!!!」タッタッタッタ










カン


???「これで憧も無事ハッピーエンドやな」

???「あとは美穂子だけや…」

???「ちゅーてもあそこはもう完成されとるからな」

???「あとは時が満ちるのを待つだけや」フフフッ

カチッ

キィ

???「…」

???「誰や?」

ババッ

チャキッ

ゆみ「手を挙げろ…動けば撃つ」

???「…」スッ

???「おっかないなぁ…加治木ゆみ…」

ゆみ「今計画していることを中止しろ」

???「そこまで探ったんか?」

???「すごいなぁ…」

ゆみ「答えろ!中止するのか!しないで私にここで撃たれるのか!」

???「答えは…」シュゥゥゥゥ

ゆみ「っ!?」

???「あんたを倒して計画を続行する…や」

ゆみ「ぐっ!?あああっ!!?!?」ドスン

地面にひれ伏す

???「大人しくしといてーな」

???「あんたは頭がキレすぎんねん」

???「普通の人じゃ疑問にも思わんことを見つける…見つけてしまう観察眼に加えてな」

???「そしてそれを誰にもバレんように探ってまう…真相にたどり着いてまう」

???「今回もモモちゃんの前から急に消えることによって…うちの目から逃げたんやろ?」

ゆみ「く…そ…」

???「ほんま常人やないであんた」

ゆみ「お前にだけは言われたくない…」

???「あっはは…そらそうや」

ゆみ「お前が今計画してることの恐ろしさを知ってから…私はすべてを懸けて計画を止めるために動き始めた…」

ゆみ「そのせいで…モモには淋しい想いをさせてしまった…」

ゆみ「だが!それでも!その計画のせいでモモが死ぬくらいなら!わたしは…それをなんとしても止める!止めてみせる!」

ゆみ「そう…誓ったはずなのに…」クッ

???「このザマやもんなぁ…」フフフッ

ゆみ「…死ぬ覚悟はできてる!」

ゆみ「だが…ただで死ぬほど私は甘くないぞ!!」

???「…服の中になんや仕込んでんなぁ」

ゆみ「C4爆弾だ…私を殺せば作動するようになってる


???「それは困るなぁ」

???「機材が全部木っ端みじんになるやん」

ゆみ「…さぁどうする?」

???「今起爆させへんのはなんでや?」

ゆみ「まだ不確定要素が多すぎる…とだけ言っておこう」

???「なるほどなぁ…単にとち狂ってやっとんとは違うみたいやな」

???「無理矢理連れ出しても起爆するんやろうし…」

ゆみ「当然だ」

???「ほな計画終わるまで静かにしててもらいましょか」

ゆみ「大人しくしてるとでも?」

???「せざるを得んようにするだけや」

ドサッ

ゆみ「!!?!?!?」

ゆみ「モモっ!!!!!」

???「保険で拉致っといてよかったわ」

ゆみ「貴様…!!!」

???「大丈夫大丈夫…寝とるだけや」

???「でもあんたの賢い考えでモモちゃんが死なずに済んでよかったなぁ」

ゆみ「くっ!」

???「あんたが最初爆破せんかったんは咲や和、怜や竜華がすでに捕らえられてる可能性を考えたからやろ?」

ゆみ「…っ」ギリッ

???「残念ながらあいつらはまだ捕まえてへんねん」

???「替わりにこの子を捕まえて保険にしたんやけどな」

???「一番効果がある人が来るとは思てへんかったわ」

ゆみ「この…ゲスが…」

???「何とでも言えばええわ」

???「うちやって…この計画に全て懸けてんねん」

???「あんたはうちが悪者みたいに言っとるけど…」

???「全てを知れば…うちが正義やってわかるで」

???「そう…うちらは正義なんや」

続く


早くも乙レスくださった方ありがとうございます

1日1レスみたいなカンジで書いてたらこんなに遅くなってしまって申し訳ないです

次は特別編で愛宕ネキ×ちゃちゃのんを入れようかと思います

一回しか戦ってないのになんで惚れんの?とか言わないであげてください…

改めてここまで見て下さったみなさんありがとうございます

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