小鳥「始まりのおはなし」 (24)

小鳥「よし、後ちょっとね」カタカタカタ

 ガチャ

春香「ただいま戻りましたー!」

千早「お疲れ様です」

小鳥「お帰りなさい春香ちゃん、千早ちゃん、お疲れ様」

春香「お疲れ様です、小鳥さん」

千早「事務所には音無さんだけですか?」

小鳥「えぇ、プロデューサーさんも営業に行ってて、皆もお仕事かレッスンに行ってるわよ」

千早「そうですか」

春香「千早ちゃん、私クッキー焼いて来たんだ!一緒に食べよ?」

千早「えぇ、頂くわ」

春香「小鳥さんも一緒にどうですか?」

小鳥「私も良いの?ありがとう。ただ、後少しでキリが良くなるから、先に食べてて?」

春香「……そうですか、分かりました!千早ちゃん、コーヒー淹れに行こっ!」トテトテ

千早「そうね」トコトコ

 ホラ,チハヤチャンハヤクー ハルカ,チョットマッテ  キャッキャッ

小鳥「ふふっ!千早ちゃんも春香ちゃんも可愛いわね……妄想が捗るわ」

小鳥「ぐふ、ぐふふっ、ぐへへへ…………あ、そういえば……」

小鳥「あの日も、こんな感じだっなぁ……」

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小鳥「懐かしいなぁ……今でも、昨日の事のように思い出せるわ」

小鳥「まだあの時は、プロデューサーさんも居なくて……」

小鳥「皆も仕事が全然無くて、いっつも暇で……」

小鳥「今日みたいに、春香ちゃんと千早ちゃんがレッスンから帰って来て……」

小鳥「そう……あの日から始まったんだわ」

















小鳥「私の 百 合 妄 想 が 」

小鳥「男だとかチ◯コだとかが、どうでも良くなるぐらい」

小鳥「愛しさと切なさから分泌されるお汁が!容赦無く溢れ!流れ!!飛び散る!!!」

小鳥「狂おしい程に萌える!!」

小鳥「 ガ チ 百 合 妄 想 人 生 が ! ! ! 」

小鳥「あの日から、始まったのよね……」


――
―――

小鳥「よし、もう少しね」カタカタカタ

 ガチャ

春香「ただいま戻りましたー!」

千早「お疲れ様です」

小鳥「お帰りなさい春香ちゃん、千早ちゃん、お疲れ様」

春香「あれ?今事務所にいるの、小鳥さんだけですか?」

小鳥「そうなのよ……今日はたまたま、お仕事とか用事が重なって、私しか居ないのよ」

春香「そうだったんですか」

千早「珍しい事もあるのね」

春香「そうだね、いつもは殆ど皆いるもんね」

小鳥「そうなのよね……残念ながらウチはまだ弱小で暇だから……はぁー……」

春香「…………」

千早「…………」

春香「あっ!そうだ、私クッキー焼いて来たんだ!千早ちゃん、一緒に食べよ?」

千早「そうなの?えぇ、頂こうかしら」

春香「小鳥さんも一緒にどうですか?」

小鳥「私も貰って良いの?」

春香「勿論ですよ!」

小鳥「ありがとう。でも、まだちょっとキリが悪いから、先に食べてて?」

春香「そうですか?……分かりました。千早ちゃん、コーヒー淹れに行こっ!」トテトテ

千早「そうね」トコトコ

小鳥「……ふーん、春香ちゃんと千早ちゃんて仲良かったのね……知らなかったわ」

春香「よし!コーヒーも淹れたし食べよう、千早ちゃん」

千早「えぇ、頂くわ」

春香「……あっ、そうだ!はい千早ちゃん、あーん」

千早「は、春香?何よ、急に……」

春香「あーんだよ、あーん」

千早「えっ……そんな、恥ずかしいわ」

春香「良いじゃん、女の子同士なんだから!ほらほら」

千早「で、でも……」

春香「む……そんな事言ってると、クッキーあげないよっ」

千早「そんな、春香ぁ……わ、わかったわよ……あ…あーん……」

春香「ふふっ……はいっ、あーん」

千早「あむっ」サクッ

春香「どう?おいしい?」

千早「……えぇ、美味しいわ」

春香「良かった!えへへ」

小鳥「!?」キュン

小鳥(え……何?今の……)

小鳥(萌え……よね?)

小鳥(……うん、確かに萌えだわ)

小鳥(でも、あの時の春香ちゃんから感じた萌えとは、また違うわ)

小鳥(こんなの、初めて……)

小鳥(なんなのかしら、この感覚は……)

小鳥(この胸のときめきは……)

小鳥(…………)

小鳥(……!!)ハッ

小鳥(そういえば、聞いた事があるわ)

小鳥(今までそんな物は有り得ないと思ってたけど、これがそうなのね)

小鳥(今、ようやく理解したわ)

小鳥(まさか、現実のそれに萌える時がくるなんて……)

小鳥(そうか……この萌えと共に感じた物が……――)






          ┐


         百


         合


         か


        └




―――――

小鳥(そして私は知ったわ)

―――――

春香「ほら、千早ちゃーん!こっちこっち」

千早「は、春香……引っ張らないで」



真「雪歩!大丈夫!?」

雪歩「真ちゃん……!」



やよい「伊織ちゃん!ハイ、ターッチ!イェイ!」

伊織「にひひ♪」



亜美「真美!ここはこうやって……」

真美「違うよ亜美!ここはこうした方が……」



貴音「響……さぁ、本日もらぁめんを……」

響「貴音ぇ……もう4日だぞぉ……」



美希「あずさの膝枕、気持ち良いのぉー……あふぅ」

あずさ「あらあらー、美希ちゃんたら……」



小鳥「皆カワイィーーー!!!」ブシャアア

律子「小鳥さーん、その鼻血で汚れた机と書類……ちゃんと綺麗にして直しておいで下さいね」

小鳥(なんていう事なの!?)

小鳥(こんな萌えの世界があったなんてっ!!)

小鳥(実に良いわ……皆一人一人でも、とってもカワイイのに)

小鳥(更に百合を合わせる事によって、その可愛さが増していく)

小鳥(なんて深いのかしら……萌えと妄想って)

小鳥(まだまだ、無限の可能性があるのね)

小鳥(……でも、なんであの子たちって、人気出ないのかしら?)

小鳥(皆は勿論、律子さんだって、プロデューサーとして凄く頑張ってるのに……)

小鳥(女の私から見たって、本当に可愛くて魅力的な子たちなのになぁ……)

小鳥(もし私が男だったりなんてしたら、妄想じゃ我慢出来ずに、とっくに手を出して捕まってるわよ)

小鳥(なんでなのかしら……?)

小鳥(…………ん?)

小鳥(男……だったら……?)

小鳥(……そうよ!これよ!)

小鳥(簡単な事じゃない!)

小鳥(男の人が、どんな女の子を好きになるのかは、男の人の方がわかる筈よ!)

小鳥(それだったら……!)

―――――

小鳥「社長、一つ提案があるんですけど……」

小鳥「男性のプロデューサーを採りましょう!」

―――
――


小鳥「そう……あの日から始まったのよね」

小鳥「あの時の春香ちゃんと千早ちゃんがいなければ……」

小鳥「今の私は勿論……765プロも……もしかしたら、いなかったかも知れないわね……」

春香「小鳥さーん、終わりましたかー?」

小鳥「えぇ、終わったわよー」

春香「じゃ、こっちで一緒にクッキー食べましょー!」

小鳥「今行くわねー……春香ちゃん!私に、あーんてクッキー食べさせて!一緒に春香ちゃんも食べさせて!」





お わ り

音無小鳥「始まりの話」
↑の、ほんの少し後の話のような物です

覚えてる人がいたとは……

読んでくれた人、ありがとうございます

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