Ｐ「そ、そうだなー」

春香「今日も暑いですけど、空が晴れてると元気になりますねー」

Ｐ「でも、週末には台風が来るらしいな」

春香「へ？そうなんですか？」

Ｐ「今朝のニュースで言ってたよ」

春香「へー」

Ｐ「って、せっかくいい天気なのに、そんな話することもなかったな」

春香「そうですよ！もー、プロデューサーさんったら」

Ｐ「ははは……」

春香「あ、そうだ」

春香「今日もおかし作って来たんですよー」

Ｐ「お、そうか、いつもありがとな」

春香「いえいえ、趣味ですから」

春香「はい！どうぞ」

Ｐ「いただくよ」

Ｐ「……」ｻｸｻｸ

Ｐ「うん、美味しいよありがとな」

春香「えへへ、どういたしまして」

Ｐ「あ、あのさ、春香」

春香「はい？」

Ｐ「えーっと、その……」

Ｐ「……」

Ｐ「春香、今日のスケジュールって分かるか？」

春香「あ、はい」

春香「今日は、午前に取材のお仕事の後は何にもないですね」

Ｐ「そ、そっか、それじゃあ……」

春香「だから、今日の午後からは千早ちゃんと遊びに行くんですよ！」

Ｐ「！」

Ｐ「な、なんだ、そうかー」

Ｐ「春香と千早は仲良しだなー」

春香「親友ですから！」

Ｐ「でも、学校の出席日数は大丈夫なのか？」

春香「うっ」

春香「だ、大丈夫ですよ、それは！」

Ｐ「本当か？」

春香「本当です！それに」

春香「最近千早ちゃんと遊びに行けてなかったから」

春香「えへへ、ちょっとだけ、学業より友情を優先ってことで……」

Ｐ「……」

Ｐ「それならまあ、しょうがないな」

春香「やったー！」

Ｐ「ただ、勉強もちゃんとやっておかないとだめだからな？」

春香「はい、今日は千早ちゃんと買い物に行って、そのあとお家でお勉強会ですから」

春香「その辺りも抜かりはないですよ！」

Ｐ「そっか」

春香「あ、そろそろ時間……」

春香「それじゃあプロデューサーさん、私、お仕事行ってきますね」

Ｐ「ああ、いってらっしゃい」

春香「プロデューサーさんも、お仕事頑張ってくださいねー！」

ﾊﾞﾀﾝ

Ｐ「……」

Ｐ「……はあ」

Ｐ「さて、俺も仕事しようかな……」

小鳥「おはようございます、プロデューサーさん」

Ｐ「音無さん」

小鳥「春香ちゃん、今日も元気いっぱいでしたね」

Ｐ「ええ、そうですね」

小鳥「うふふっ、プロデューサーさんの前では特に、ですけど……」ﾎﾞｿｯ

Ｐ「……なんですか？」

小鳥「いいえ、独り言です」

Ｐ「そうですか……」

小鳥「さあー今日も頑張りましょう！」

小鳥「……」ｶﾀｶﾀ

Ｐ（なんて、本当は聞こえてたんだけど）

Ｐ（そりゃ、春香が俺の前では特別元気なのは知ってるよ）

Ｐ（俺が春香のことを好きになったのも、そのせいなんだし）

Ｐ（……）

Ｐ（春香は午後から千早とデートか……）

Ｐ（くそ、今日も言えそうにないな）

Ｐ（……）

小鳥「……プロデューサーさん？」

Ｐ「えっ！？」

小鳥「えっ、じゃないです！」

小鳥「大丈夫ですか？しばらく手が止まってましたよ？」

Ｐ「あ、すみません……」

小鳥「うふふ、ダメですよ？妄想はなるべく業務時間外にしないとー」

Ｐ「あはは……」

小鳥「さ、今日ももう一頑張りです」

Ｐ「は、はい」

夜１９時

Ｐ「ふー、今日はこんな所かな」

小鳥「お疲れさまです」

Ｐ「小鳥さんも、すみません、残ってもらって」

小鳥「いえいえ、いいんですよ」

小鳥「私も、台風が近いから仕事はまとめて片付けておきたかったですし」

Ｐ「そうですか」

Ｐ「でも、もうそろそろ上がってください、俺も明日のスケジュールだけ確認して帰ります」

小鳥「それじゃあ、お先に失礼しますね」

Ｐ「はい、お疲れ様でした」

Ｐ「俺も、今日は早く帰ろ……」

Ｐ「さて、明日はっと……」

Ｐ「……春香の付き添いか」

Ｐ「遊園地で、イベントライブ……」

Ｐ「……」

Ｐ「な、何期待してるんだ俺は！」

Ｐ「仕事は仕事！」

Ｐ「それとこれとは話が別だ！」

Ｐ「……」

Ｐ「帰るか……」

Ｐ「ただいまー」ﾊﾞﾀﾝ

Ｐ「ふーっ……晩飯はっと」

Ｐ「……今日はカップ麺でいいや」

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

Ｐ「ん？メール……」


from:春香

title:明日はよろしくお願いします

スケジュール確認してびっくりしちゃいました！

明日、プロデューサーさんが付き添いしてくれるんですね

朝、事務所にいればいいですか？待ってますね

遊園地、楽しみにしてます！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　春香

Ｐ「あ、そういや連絡し忘れてたな」

Ｐ「返信っと……」

Ｐ「あ、あと、響の企画書書かなきゃいけないのか……」

Ｐ「……ふう、今日も寝る時間あんまりないかもな」

Ｐ「……」

Ｐ「早く明日にならないかな……」