士「俺が…大ショッカーの首領…?」(38)

僕はこの世界が嫌いだ。

壊したい、破壊したい。

この世界を破壊する力が手に入るなら

悪魔にも、何でもなってもいい。

そんな僕に父が遺してくれた力、

…ディケイド…

…とある高校の校舎裏…

モブ1「モヤシ金、持ってきたか?」

モヤシ、これが僕の学校での通り名。

長身で細く名前が『門矢士』だから

モブ2「十万だぞ?持って来たよな?」

モブ「おい、聞いてんのか?」

モブ2「シカトすんな!モヤシの分際で」

こいつらに使っても仕方ない。でも今の自分と決別するために…

…カメンライドォ…

…ディケイド…

モブ「あ…ああ…」

手刀で首をはねる。

鮮血が跳ぶなか僕はモブ2へ歩み寄る。

首から鮮血が耐えることなくあふれでている。

モブ2「あ…ありえねぇ…」ズボッ

すかさず心臓を一突きした。

自分でも解るくらい恐ろしいことをした。

ただ、無意味なことにこの力を…

?「士、どうしたんた…」

思いもしないギャラリーが一人、海東大樹。

海東「何でだよ…」

悪は消される。そう、呟いていた。世界を変えるとも言っていた気がする。

海東「!…ぼ、ぼくが、いつか君を止めるよ。」

何故か殺せない。学校で唯一話していた男だ。だからかもしれない。

しかしこの現場を見られたからには、殺すしかない。

ksk

海東「僕は君を、親友をこの手で救って見せる!!!」

親友、そう思ったことは一度もない。しかし無力のお前に俺を止められるのか?気になる…

止めるか…止めてみろ…ぼく、いや、俺は通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ。

そう、口にしていた…

つまんね

…翌日、光写真館…

ーーーだだいま新しいニュースが入りました。昨夜○○高校の校舎裏で二人の男子高校生の死体が発見されました。ーーー

夏海「…!私の学校の近くの学校ですか!!」

ーーーその犯人と思われる写真があります。

夏海「これは…仮面…ライダー?」

ーーー男「…都市伝説で有名な仮面ライダーですかね?しかし悪人と戦う仮面ライダーが何故…」ピッ

夏海「おじいちゃん、なんで止めるんですか?」

栄一郎「夏海、もうこんな時間だよ。行かないとね」

夏海「!そうですねっ。行ってきます!おじいちゃん」

栄一郎「行ってらっしゃい。」

とにかくこれからどうするか?悪人を裁いていく。そのためにこれからどうするか

?「ならば、大ショッカーの基地に行きましよう。」

…誰だ?しかし見覚えがある顔だ。

?「今から幹部たちが集まる会議です。」

父さんの知り合いか何かか。とにかく行くあてが無い。ついていくしかない。

?「申し遅れました。月影と申す者です。さぁ、行きましょう。」

月影…か。とにかくついていくしかない。

月影に連れられて来たのは洞窟の奥だ。ここには巨大な扉があり、奥に進むにつれ近代的な内装になって行く。

月影「ここです。さぁ玉座へ…」

回りには白いスーツの男やツタンカーメンカ何かのような被り物をしている男が並んでいる。

月影「…と言うことでこれから世界を征服するのですが、首領は日本を私と死神博士と地獄大使で制圧します。」

ほとんど話を聞いていなかった。だが大体の察しはついた。今から世界を征服する。

大ショッカーの首領として…

俺は手始めに日本の首都、東京を制圧することになった。方法は…

虐殺だ。気は進まないが何者かが一番手っ取り早いと言いすでに行っていた。

月影「あまり頭のいい方法とは思えませんが手っ取り早いですから。私は西の方角から行きます。」

そういい俺一人で東京を制圧することになった…

人を何人殺しただろう。家族を捨ててまで生き残ろうとした者、死ぬ前に犯罪を起こすもの…

俺はそんな中自分を捨ててまで家族を守ろうとする男がいた。

おっさん「お、お前、何者だ?」

ディケイド、そう呟いてその男を殺そうとした。

おっさん「ディケイド、私の事は殺してもいい。だが妻と息子だけは殺すな。頼む」

しかしこの男の願望は叶わない。すでに部下が妻と息子を殺している。その事を話した。

男は俺の胸を何度も殴ってきた。その姿は自分の心に似ていた。だから、殺せなかった。

その男を残しその家を出た。そのその家からずっと声が聞こえた。

おっさん「おのれ、ディケイドォ!!!」

おっさん「おのれ、ディケイドォ…」

?「あなたに力を与える。だから首領を…ディケイドを殺せ」

おっさん「お前は?」

?「月影と申します。」

おっさん「力とは?」

月影「ディケイドとは対なる力だ。そしてお前は鳴滝と名乗れ」

おっさん「鳴滝か…ふははは、悪くない。ディケイドを倒してやる、必ずな」

月影「フフフ…」

征服を始めた日から1ヶ月はたっただろうか。もうほとんど人間は死んだ。

だがまだ倒せていない者がいる。

仮面ライダー…

一気に袋叩きにするため、ある場所に呼び出した。ショッカー第2の基地のある山奥だ

そして仮面ライダー達が揃い、戦いのが始まろうとした時、一人の部外者が真ん中に立ち入ってきた。

夏海「もう、もうやめてください!仮面ライダー同士戦うことありません!」

誰だ、どうでもいい。とにかく殺す…

夏海「どうして…?どうして…戦うのですか?」

この女を相手にしてたら頭が痛くなる…

その女を払い除け仮面ライダー達に攻撃を仕掛けた。

仮面ライダーを次々となぎ倒していく。その中で女は砂埃を浴び、爆風を受けていた。

夏海「もう…やめてください…」

戦いは激化している。立ち上がるものは5人程しかいない。

キバ「あ、あなたはもともとは優しい人だったはずだ。だけど、間違った道に進んでしまった…」

キバ「僕も道を迷った事がありました…けど支える人がいてくれた。」

キバ「あなたにもいたはずだ!止めてくれる友人が、家族が!」

・・・

アギト「自分がいくら弱くても、苦しくても、自分の力に酔っていても」

アギト「最後は人類のため、自分と同じ境遇の人のために戦い」

アギト「勝ち抜いた人達を知っている…」

何が…わかる…

ブレイド「俺は!あんたのやってることが悪あがきにしか見えない!!」

ブレイド「もう後戻りが出来ない…そうだろ…」

ブレイド「だけど、頼れよ仲間を、友達を!!!」

友達を…海東…?

海東「そうだ、頼ってくれたまえ。士」

海東…!?ディエンドライバーを何故…

海東「なんでこれをって感じだね…」

海東「ここの基地から盗み出したのさ…君を止める為に…」

海東「行くよ、士」

海東が攻撃を仕掛けてきた。力を手に入れたばかりの海東は扱いなれていなく、倒れた。

海東「止めて…みせ…」

海東が揺らめく幕のような物に呑み込まれて消えた。

それを見た仮面ライダー達が一斉に殴りかかってきた

キバ「あなたを心配してた人を…無惨すぎる!!」

アギト「君にはもう同情の余地が無いみたいだな」

ブレイド「友達になんであんなことが出来るんだ!!!」

だがみんなは海東の呑まれた幕のような物に消えた。

クウガ「俺は君を倒す!!君はもう…」

一人だけ戦うことを拒んでる青年がいた。五代雄介。

青空が大好きな青年は自分と同じ人間と拳を交わることは避けていた。

しかし、同じ人間を次々と殺した士を止めるために、闇に身を委ねた。

自分を犠牲にしてまで止める、それが仮面ライダーだ。

クウガ「悪魔なんだ…」

俺は五代雄介と殴りあった。

五代雄介は泣いていた。

同じ人間と殴りあったから…か。

そしてまた五代雄介も幕に呑まれた。

激戦を繰り広げた地の真ん中に女が一人立っていた

夏海「…ディケイド…」

そう、呟き倒れた。

これただの原作レイプじゃありませんか

その倒れた女を抱えて運ぶ男がいた。見覚えがある顔だ。

?「おのれ、ディケイドォすべてのライダーが殺られてしまった。せめてこの子だけでも救わねば」

お前は誰だ?会ったことはあるのか?そう問いかけた。

?「おのれ…私は鳴滝だ。会ったことがあるかは自分に聞いてみろ!!」

鳴滝「この子はいずれ貴様を倒す存在になる。そのためにこの世界から貴様を排除する!」

鳴滝が去る中、後ろからあの幕が迫ってきた。

動けなかった。いつの間にか変身が解けていた。

そのまま、倒れた。

俺はどうなった?

俺は何をしてた?

俺は誰だ?

俺は…

ーーー数年後ーーー

俺は誰だかわからない。記憶喪失だ。

だが数年前に老人、光栄一郎に教えられた。門矢士、らしい。

その老人のそばにいた女、光夏海に連れられて光写真館に居候することになった。

夏海も記憶喪失らしい。だが俺と違い明るい。記憶喪失を疑うくらいだ。

今は写真を撮っている。

自分を見つけるために…

おわり

読んでくれた方々、ありがとうございます。
最近ディケイドを見て鳴滝や海東がなんなのかわからなかったからなんとなく立てましたwww
駄文を長くだらだら書いてすいませんでした。

>>22
すいません。駄文でwww

嫌いじゃない

幕ってなんなん?

>>29
あれだろ、鳴滝とか地獄兄弟とか草加とかが使ってたカーテンみたいなやつのことだろ



ところでこれ仮面ライダーディケイドっていう作品に対する補完のつもりで書いたんだよね?

だとしたら



月影の目的がいまいち分からないこと

ディケイドの力云々のくだりなんかが劇場版と食い違うこと

アギトの言動が劇場版と矛盾し、クウガの言動が原作と矛盾すること

夏海がなぜか記憶喪失になってること

夏海のおじいちゃんの名前を一貫して間違えてること



この辺あんまり腑に落ちないんだけど、よければ説明していただけないかしら

>>30
ごめんなさい。

月影は一応士を倒す事を目的としているとのことで
ディケイドの力とアギトの言動はまぁ大目に見てください(汗)
クウガとかは幼稚園のころの作品なんでうろ覚えです。
夏海は>>8辺りからが記憶喪失ってことで。高校のtgクラブは覚えてます。
おじいちゃんの名前は栄次郎でしたねすいません。

読み返したら恥ずかしくぶれぶれでしたww
まぁ一種のifだと思ってもらっても構いません。
指摘してくれた方々、面白いと思ってくれた方々、ありがとうございます。

乙乙

乙!
最近出たノベライズも別物だったし、こういうのも悪くないと思う

乙!嫌いじゃないわ!!

>>1です。この『士「俺が…大ショッカーの首領…?」』を練り直したいと思います。もし見てくださった人がいたらつぎに直してもらいたい点等を教えて頂けたら光栄です。

とりあえずうろ覚えの作品に対しての中途半端なオマージュ(このssでいうクウガのシーン)は
やめてください
それ以外は矛盾さえなければよし

原作から離れたパラレル扱いとなる作品(原作の時系列に組み込めないとか、キャラの設定が変わるとか)の場合は、あらかじめその旨をしっかり通達していてもらいたいかな

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