悪魔「超能力バトルな、安価で」男「は?」(16)

悪魔「じゃー始めっぞー」

男「待て待て、何がどういうことなんだよ」

悪魔「何って、バトルだよ、殺し合いだよ、分かれよ」

男「は?、殺し合い?」

悪魔「まー、別に殺すまでしなくても戦闘不能くらいにはしてもらいたい……いや、やっぱ殺したほうがいいかな」

男「いやだから、説明しろって」

悪魔「説明って言われてもな」

悪魔「今からお前に超能力を与えるからそれでバトる、以上」

男「え、終わり?」

悪魔「お前の参加は決定してるから」

男「いやいやいや、なんでさ!」

悪魔「俺に聞くない、上の偉いさんに聞けやい」

男「やらねーぞ、絶対!」

悪魔「……はあ、めんどっちい」

悪魔「あのね、ぶっちゃけるけど、これはお前の中の夢なの夢、フィクション!」

悪魔「だから誰かを殺してもお前が殺されても夢の中だから目が覚めりゃあ元通り、いつもの日常だ」

悪魔「だから、ゲーム感覚でご参加下さいませ!」

男「夢?、こんな鮮明なのに」

悪魔「納得しろ、話進まないから、てかもう頷くだけでいいよ」

悪魔「簡単にルール説明な」

悪魔「お前以外にも参加者はいる」

悪魔「そいつら全員ぶち殺す、以上」

悪魔「至極単純、細かいことはナシ!」

男「……全員で何人だよ」

悪魔「お、やる気になった?、そういう前向きな姿勢、好きだぜ」

悪魔「参加者は全部で12人、の予定」

悪魔「こっちの都合で何人か増減するかも知んないけど、大体そのくらい」

悪魔「じゃあルールも説明したし、超能力伝授と行こうか」

悪魔「俺はこう見えてもそこそこの力を持ってるんでね、願望があればその能力を与えてもいいぜ」

男「好きなやつって言われてもな……」

悪魔「はい、今俺はお前の心を読みました、お前の欲しい超能力が分かりました」

男「え?」

悪魔「ズバリ、>>5だな!」



※エロ系やあまりにもチートなど、作者が不適切と判断したものは安価下になります

動物を自在に操る

悪魔「動物を操る……なるほどね」

悪魔「将来はブリーダー志望かな?、なんてな」

男「マジで当たってやがる……」

悪魔「うんうん、面倒事は全て下僕に任せて自分の手は汚さない、そういうの好きだぜ」

悪魔「名付けるなら、『心体支配』、ってところかな」

悪魔「それじゃあ、そいやっと」パチン

悪魔「はい終わり、お前は心体支配の能力を手に入れました」

男「え?、指鳴らしただけで?」

悪魔「まあ指パッチンすらいらないけどな、ノリと気分だ」

悪魔「能力の細かい説明をするぜ」

悪魔「心体支配、動物を自在に操る能力だ」

悪魔「一度に何体も操る事が出来るが、数が多いほど精神の疲労は著しくなる」

悪魔「また、操る対象との距離が離れるとその分精神疲労も増すぜ」

悪魔「操れる対象は人間を除く脊椎動物に分類される生き物全て」

悪魔「つまり昆虫とかは操れないってことだ」

悪魔「ちなみに死んだ動物は操れないぜ、死ぬ寸前まで動かす事は可能だが」

悪魔「あと、自在に操るということは、自分の目に見える範囲でないと上手く操れない、という事だ」

悪魔「あと、感覚の共有はしないから、犬を操って嗅覚で物陰に隠れている奴を見つけ出す、なんてことはできないぜ」

悪魔「まあそこは応用次第だな、何か匂いを察知したら吠えるよう操る、とかな」

悪魔「あ、俺を操るとか馬鹿な事考えてないだろうな、そんなこと出来ないからな」

悪魔「以上、能力説明終わり」

男「……」

悪魔「しかし、参ったなあこりゃ」

男「何がだ?」

悪魔「殺し合いの舞台はゴーストタウンなんだがな?」

悪魔「あそこに動物、いたかな……」

男「は?」

悪魔「まあ探せばネズミとか野良猫とかカラスとかいるだろうから何とかなるか」

悪魔「まあライオンとかサイとかは期待しない方がいいな」

悪魔「まあなんだ……ガンバレ」

男「え、おい!」

悪魔「殺し合いの舞台へ、ご案内!」パチン

男「そんな奴らでどうやって戦えって言バシュン

悪魔「……」

悪魔「今回はダメかなー……」

………

バシュン

男「言うんだ!、……ん?」

男「くそ、転送されたのか……」キョロキョロ

男「(ここは、どこかの部屋、みたいだな)」

男「(まずは操る動物を探さないといけないのか)」

男「(まずはこの部屋を出て)」ガチャ

男「おい、このドア鍵掛かってんぞ」

悪魔「あ、言い忘れた」

男「っ!?、……いない?」

悪魔「直接頭にテレパシー送ってるからな」

悪魔「で、他の参加者の準備が整うまで待ってもらう事になってるんだわ」

悪魔「全員揃ったら晴れてゲーム開始、ドアの鍵が開いて外に出られる」

悪魔「ちなみに、今回の参加者は全員で11人だ、さっき決まった」

男「11人……」

悪魔「ホントは12人だったんだけどな」

悪魔「1人、能力の誤用で爆発したんだよな、文字通り」

悪魔「ま、ぶっ殺す対象が1人減って良かったじゃないか」

悪魔「まあ、こんなことどうでもいいか」

男「……」

悪魔「ん、他の参加者の準備が終わったようだ」

悪魔「ゲーム開始だ、鍵はもう開いてるぜ」

悪魔「期待はしてないが健闘を祈ってるぜ、アバヨ」プツン

男「……」

男「(あいつ、今回って言ったか?)」

男「(こういう事、何回も行われているのか?)」ガチャ

………

金髪「……始まったのか」

金髪「(正直、殺し合いとか訳分かんねぇよ)」

金髪「なんだかなぁー」

金髪「(まぁ何?、夢の中的なこと言ってたから適当にやればいいのかね?)」

金髪「(気楽に行けばいいか)」

金髪「(で、何だっけ、俺の能力)」

金髪「(>>13、だったか?)」

手のひらに電気を生み出す

金髪「(『創電』、と言ってたか?)」バチバチッ

金髪「(電気を生み出す能力)」

金髪「(この電気は直接触れれば心臓停止程の威力があるそうだ)」

金髪「(伝導体越しでも身体が麻痺する程度の威力はあるらしい)」

金髪「(そして、俺自身は電気に対して耐性を得た)」

金髪「(しかし、電気は手のひらからしか出ない)」バチチッ

金髪「(攻撃性は高いが、使いどころが難しい感じか)」

金髪「……スタンガンみたいなもんかな」

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