P「みんなが俺を狙っているんですよ」小鳥「はい?」 (165)

みんながPを狙っているSSです。苦手な方はご注意を。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406987135

小鳥「えーっと……みんなが、ですか」

P「はい……って、信じてませんね?」

小鳥「あ、いや……そういう訳じゃ……」

P「俺は本気なんです!」

小鳥(やっと気づいたのね……じ、じゃあ……私のことも……?)

P「噂をすれば……ほら!」

小鳥「え……誰も……あれ? こんな所に穴が……」

ヒュン!

小鳥(そんな時。穴から何かがーーいいえ。誰かが飛び出して来ました)

P「くっ……雪歩か!」

雪歩「えへへ……一緒に、穴の中で暮らしませんかぁ?」

P「暗いところは苦手なんだ」

小鳥(見ると雪歩ちゃんはスコップを振り下ろし、プロデューサーさんがそれを受け止めてました)

雪歩「すぐに慣れますよ♪ プロデューサーと一緒に埋まってますうぅぅぅぅ♪」

P「壁の中に……埋まった!?」

小鳥「プロデューサーさん!」

P「上か!?」

ガキン!

P「くっ……」

雪歩「プロデューサー……えへへ」

小鳥「また床に!」

P「このままだと……そうだ!」

小鳥(プロデューサーさんが目を閉じて……深呼吸を……?)

P(雪歩の飛び出してから埋まるまでのスピードは確かに速い……飛び出してから埋まるまで、一秒もないだろう)

P(だが……予測できれば、捕まえられないスピードじゃない!)

雪歩「プロデューサー!」

P「ぐあっ!」

雪歩「良い加減に」

P「ぐっ!?」

雪歩「諦めて」

P「がは……!」

雪歩「私と一緒に埋まってくれませんかぁ?」

小鳥(速すぎる! 反撃も出来てないじゃない!)

P「……」

小鳥「!?」

雪歩「プロデューサー? 観念したんですかぁ? ……痛いのは一瞬だけだから、我慢して下さいね?」

P(……音。音だ)

P(音を一切出さずに動ける人間なんていない……)

……。

雪歩「埋まってますうぅぅぅぅ!!」

P「そこだ!」

ガシッ

雪歩「!?」

小鳥「雪歩ちゃんを捕まえた!?」

雪歩「うぅ……」

P「更に! とう!」

小鳥「雪歩ちゃんを抱えたまま穴に飛び込んだ!?」

「ぁん、そ、そこは駄目ですぅ……!」

「そんなこと言って、こうして欲しかったんだよな?」

「ち、ちがっ……うぅ……」

「ほら、こんなにしている……変態だなぁ……」

「ぁあん! プロデューサー……だ、だめぇ!」

「駄目なら抵抗したらどうだ? ほら」

「ひやあぁぁぁぁん! だ、だめですぅ……こんなの、知っちゃったら、私、私ぃ……!」

P「ふぅ……もう大人しくしてろよ」

雪歩「は……はい……」ぴくぴく

小鳥「な、何をやったんですか!? やるならカメラの前で! 是非!」

雪歩「そ、それは……」

小鳥「それは……?」

P「……」

雪歩「い、言えないですぅ!」

小鳥「……ちっ!(チッ!)」

P「まあ、前からこんな感じなんですよ。今までは適当にあしらってたんですけど」

小鳥「まさかの物理!?」

雪歩「私達がアピールしてもプロデューサーは気づいてくれませんから……」

P「……」

雪歩「わ、私はもうやりませんから……! あ、あの……また……」

P「ああ。良い子にしてたらな」

雪歩「は、はい……」

小鳥(だから何をしたんですか。ナニをしたんですか)

P「おっと……そろそろ、打ち合わせの時間だ」

小鳥「あ、そうですね……でも社長が車を使っちゃってますよ?」

P「自分の車があるんで……じゃあ、雪歩」

雪歩「はい……」

P「……行ってくるな」

雪歩「……はい」

小鳥(プロデューサーさんが居ない間に、聞いておこう)

P「決めた自分の意思を貫いて♪」

Pは完全に油断をしていた。自分の車、自分しかいない空間に。

キーを差し、回した瞬間。

P「……! しまっ……!?」

ドカーン!

車が爆発し、炎に包まれたのだった。

その光景を見ていた人影が二つ。

亜美「いぇーい!」

真美「やったー!」

亜美&真美「大・成・功!!」

亜美「これで流石の兄ちゃんも身動き取れないっしょー」

真美「動けない兄ちゃんをお持ち帰りして→」

亜美「治療しつつ、あの部屋で監禁すれば……」

亜美&真美「んっふっふー」

亜美「んじゃ、そろそろ兄ちゃんを回収しょっかー」

真美「だねー」

P「……全く」

亜美&真美「!?」

P「やってくれたな」

亜美「ちょっと! 話が違うくない!?」

真美「足りなかったかな? まあ、予想の範囲内だし、やることは一緒だよ」

亜美「あ……そっかー」

P「まあ……済んだ事は仕方ないけれど……悪戯にはそれなりの報いが必要だな」

亜美「行くよ→真美!」

真美「あいあいさ→亜美!」

P「速い!」

真美「突撃!」

ドカッ!

P「くっ……捕まえたぞ!」

ガシッ

真美「ありゃ?」

亜美「ガラ空きだよ→兄ちゃん!」

ドカッ!

P「くっ……鋭い一撃だ」

亜美「諦めて」

真美「真美たちと帰ろうよー」

P「まだまだ……!」

亜美「兄ちゃんは相変わらず、強情ですなー」

真美「ちかたないね」

P「……くっ!」

亜美「実力で行くしか」

真美「ないっしょー」

ドカッ!

バキッ!

P「ぐっ……(亜美も真美もパワーとスピードは雪歩程じゃないが……完璧なコンビネーションで補っている……どうする?)」

亜美「えいや!」

真美「てや!」

P(……?)

真美「亜美、次で決めるよ!」

亜美「オッケー」

P(……次だ。次でわかる)

亜美&真美「これで……終わりだあぁぁぁぁ!」

P「そこか!」

スカッ

亜美「あり?」

真美「ぐ、偶然だよ! もう一回行くよ!」

P(やっぱり……亜美と真美のコンビネーションは完璧。だが、攻撃のパターンは多くない)

亜美「兄ちゃん!」

真美「覚悟!」

P「……!」

ガシッ!

亜美「んな!?」

真美「二人同時に捕まるなんて……」

P「さて、残った車のローン分。二人の身体で楽しませて貰おうか」

亜美「えっ……兄ちゃん?」

真美「そ、そこはだめ……」

亜美&真美「ーー!!」

亜美「に、兄ちゃんめ……」ぴくぴく

真美「よ、よくも……」ぴくぴく

P「全く……反省しろよ?」

亜美&真美「ごめんなさい……」

P「おっと……急がないと、遅れるな」

亜美「……行っちゃったね」

真美「……うん」

亜美「凄かっね」

真美「うん」

亜美「イタズラしたら、またしてくれるかな?」


P「予想外に時間かけちゃったな……」

響「ん? お、プロデューサー! はいさーい」

P「げっ……響」

響「げって何さ? 自分と会ったのがそんなに嫌なの?」

P「いや、そういう訳じゃ……」

響「……まあ、いいや。プロデューサー急いでるんじゃないの?」

P「え?」

響「え?」

P「響は何もして来ないのか?」

響「確かに、プロデューサーとは遊びたいけど……プロデューサーを困らせてまで、やりたい事じゃないぞ」

P「……響」

P「響……」

響「どうしたの?」

P「響!」

響「え……わっ」

なでなで

響「ぷ、プロデューサー! 何を……撫でるなぁ!」

なでなで

響「もう、プロデューサーは仕方ないぞ……えへへ」

P「結局。時間を使ってしまった……おのれ、響!」

P「何と言う作戦を……!」

プロデューサーは無事に打ち合わせに行くことが出来るのだろうか。

??「次。あんたの番じゃないの?」

?「あれ? 響はもう負けちゃったの?」

??「最初から戦う気無かったんじゃない?」

?「まあ、確かに……響は能力の割りには好戦的じゃないかなぁ」

??「そうね……それより」

ズドン!

??「そのサンドバック。何個目?」

?「あ、ごめん。数えてないや」

↑は私です。また酉を間違えた……。

?「あ、気をつけてね」

??「え?」

ぶくぶく……バーン!

??「サンドバックが膨れ上がって……破裂した!?」

?「よーし、ウォーミングアップ完了っと!」

真「待ってて下さいね! プロデューサー!」

P「何事も無ければ間に合いそうだ……」

モヒカンA「ヒヤッハー! 火事だー! 消防車呼べ!」

モヒカンB「ヒヤッハー! 女の子が取り残されてるぞ!」

P「……えー」

数分後。

モヒカンA「ヒヤッハー! あの兄ちゃん。単身で炎の海に飛び込んで嬢ちゃんを助けたぞ!」

モヒカンB「ヒヤッハー! まるで炎から道を空けているみたいだったぜ……」

母親「あなたは……」

P「通りすがりのプロデューサーです」

P「電話で遅れる訳を話したら、まさか助けた女の子が監督さんの娘さんだったなんてな……」

真「……」

P「ん? まこ……」

ドカッ!

P「……!?」

真「プロデューサーらしくて好きですけど……人助けした後に気を抜く癖はやめた方が良いですよ」

P「……真」

真「へぇ? ボクの攻撃に合わせて、自分自身に拳を叩き込むことで……ダメージを殺したんですか」

P「伊達や酔狂でプロデュースしてる訳じゃないからな」

P「……退いてくれると助かるんだけれど」

真「連戦で疲れているプロデューサーを見逃す手はありませんよ」

シュンッ

P「消えた……!?」

真「てや!」

シュッ!

P「うぉ……! 蹴りで電柱がバターのように切れた!?」

真「今の当たってたら、一生歩けなくなったプロデューサーをボクが永遠に連れ添う予定だったのになぁ……ちぇっ」

P「真は真っ直ぐだなぁ」

真「へへっ」

P(目に映らないスピード。一撃でも貰ったら終わり……)

真「後になれば後になるほど、見た目が酷くなりますから……早目に当たった方が楽ですよ?」

シュンッ

真「ま、プロデューサーがどんな形になっても……ボクはプロデューサーなら愛せますけど!」

P「くっ……!」

ガッ!

P(非常に厄介だ……)

真「まだ手足が付いてるなんて……流石はプロデューサー。やりますね! 」

P「何ならもう少しスピード上げても良いぞ?(さて、どうしたものか)」

真「そうですね……そろそろ終わりにしようかな?」

シュンッ

真「へへっ! 殺ーりぃ♪」

グサッ!

P「が……は……!」

真「あぁ……ボクの手がプロデューサーのお腹の中に……」

真「本当なら、下半身が吹き飛ぶはずだけど……?」

ガシッ

P「……つか……まえた……!」

真「!?」

P「どんなに早くても……物理的に消えている訳じゃない……こうなったら、動けないだろ?」

真「ぷ、プロデューサー……!」

「うわっ! そ、そんなとこ……!?」

「だ、だめ……ですってば!?」

「ぷ、プロデューサーの……お姫様にされちゃう……!」

「あああ……ああ……♪」

真「」ぴくぴく

P「大人しく事務所に帰るんだぞ?」

真「は、はい……」

P「真……常識外れな奴だったな……」

すみません。今日はここまでで。

某テレビ局

P「よし、無事に打ち合わせは終了したぞ!」

スタッフ「Pさん」

P「あれ? まだ何か……」

スタッフ「くふひ!」

シュッ

P「な、ナイフ!? 」

スタッフ「連れて行かなきゃ連れて行かなきゃ……」ぶつぶつ

P(目が正気じゃない!)

スタッフ「うっうー!」

P(くっ……誰に操られているんだ!)

スタッフA「プロデューサーは強いから」

スタッフB「無傷では無理かなーって」

スタッフC「大怪我しても」

スタッフD「私が看病してあげます!」

P「いや、誰だよ。お前ら……にしても」

P「操られている割には統率が取れているな……なら」

ズドーン!

スタッフ「」

P「纏めて倒すまでだ」

スタッフE「うっうー」

P「まだ居たのか!?」

スタッフF「うっうー↓」

P「だが……丁度良い」

スタッフ「?」

P「俺を連れて行ってくれ。どちらにしろ……ここまでされて、黙っている訳にもいかないさ」

???「あ、プロデューサー!」

P(仮面? 変声機か)

???「来てくれて嬉しいかなーって……えへへ」

P「あんなアプローチされたらな……」

???「ありがとうございます!」がるーん

P(くっ……あの仮面の下は天使ぽいあ少女は誰なんだ!?)

??「ちょっと……勝手に話を進めるんじゃないわよ」

??「ちょっと、約束を忘れてるんじゃないでしょうね?」

P(二人目の仮面か! あのうさぎのぬいぐるみを抱えた少女……何者なんだ……?)

???「覚えているよ? プロデューサーを監禁して、三人で暮らすって!」

??「そ、そう……だったら、良いのよ……」

???「でも、でも」

??「何よ?」

???「やっぱり……プロデューサーは」

??「!」

???「独り占めしたい、かなーって」

シュッ!

ドン!

??「にひひっ」

???「えへへ」

パキパキ……。

P(二人の仮面にひびが……!?)

パリーン!

P(割れ……な、なんだと……!?)

伊織「お互い……気が合うじゃない。私もそう思ってた所よ」

やよい「そうなんだ! 伊織ちゃんと同じなのは、それは嬉しいかなーって!」

P(まさか……伊織とやよいだったなんて……)

やよい「うっうー!」

伊織「!?」

やよい「プロデューサーを譲ってくれたら、嬉しいかなーって」

伊織「何バカな……」

やよい「だめ……?」

伊織「も、勿論良いわ……」

伊織「……は!?」

ズシュ!

P(伊織が自分自身に攻撃を……まさか、あれが洗脳の正体か!)

伊織「……やってくれるわね」

やよい「えへへ」

伊織「今度はこっちから行くわよ!」

P「シャルル……うさちゃんを置いた?」

やよい「?」

伊織「行くわよ」

うさちゃん「……」むくっ

やよい「!?」

うさちゃん「……」

ドカッ!

やよい「うぅ……」

伊織「背中がガラ空きよ!」

ドカッ!

やよい「うわっ!」

P(あのぬいぐるみ……まるで生きているみたいだ……操られている動きじゃない)

やよい「うー……皆さん。お願いしまーす!」がるーん

スタッフ達「うっうー!」

うさちゃん「……」

ドカッ! バキッ! グシャッ!

スタッフ達「」

P(圧倒的過ぎる……)

伊織「……やよい」

やよい(負けちゃうの……?)

伊織「正直……こんな形で別れたくなかったわ」

やよい(そうだよね……私が……伊織ちゃんに勝てるわけ、ないよね……)

伊織「……少し眠ってなさい。殺しはしないわ」

伊織「辛くならないよう。プロデューサーの思い出を消してあげるから」

うさちゃん「……」

やよい(嫌だなぁ……)

P『君が高槻やよいさん?』

やよい『はわっ!? どうして私の名前を
知っているんですか?』

P『それはね……俺が君のプロデューサーだからだよ』

やよい『プロデューサー? す、すっごーいです!』

P『あはは……まあ、お互いに頑張ろうな?』

やよい(あれ……これは……?)

やよい『うぅ……ひっく……』

P『お、こんな所に居たのか?』

やよい『ぷ、プロデューサー!?』

P『お、おう……そんなに驚かなくても……』

やよい『こ、来ないで下さい!』

P『やよい……』

やよい『今の私……すごく変な顔してます……プロデューサー言ってくれました……私の笑顔が好き、って……』

P『……』

やよい『だ、だから……こんな顔……プロデューサーには見せたくないんです!』

P『やよいの笑顔を早く見たいからそっちに行くんだよ』

やよい『プロデューサー……?』

P『言ったろ?』

ーーお互いに、一緒に頑張って行こうってな。

P「……全く」

バキッ!

伊織「なっ……!?」

うさちゃん「!?」

P「どちらかに片方を倒させてから、残った方を……って思ってたのに」

やよい「ぷろ……でゅー……さー……?」

P「つい、動いてしまったな……」

伊織「ふん……次はあんたが相手ってわけ?」

うさちゃん「……」

伊織「こっちの方が手っ取り早いのよ!」

P「やよい」

やよい「……?」

P「……俺が伊織を倒そうか?」

やよい「……!」

やよい「……」

やよい「……いいえ!」

やよい「まだやれます!」

伊織「やよい!?」

やよい「えへへ……伊織ちゃん! まだ終わってないよ!」

伊織「……そうよね。私の知っているやよいはそうじゃなきゃ」

伊織「私も全力で応えるわ。うさちゃん……バトルモード」

うさちゃん「……yes sir」

やよい「……うさちゃんが巨大化していく……凄いね」

伊織「にひひっ♪ 当然よ!」

伊織「やよいに勝ち目なんて……」

やよい「うっうー!!」

伊織「な!? 消え……」

やよい「ハイ! ターッチ!」

伊織「うさちゃん!」

うさちゃん「ーー!?」

やよい「イェーイ!!」

ズドーン!

うさちゃん「! ……!?」

伊織「うさちゃんが一撃で……!?」

やよい「うっうー」

伊織「くっ……私だって、負けられないのよ!」

『伊織……お前は水瀬の人間だ』

『恥ずべき行動を取れば、水瀬の人間全ての顔に泥を塗ることになる……』

伊織(それじゃ私の意思はどこにあるの……? 心は?)

『お前は死ぬまで……水瀬の者なのだ』

伊織『ええ……わかっていますわ……お爺様』

伊織(……そうか……私は……水瀬の人間じゃない……人形なのね……)

『アイドルだと? ふむ……好きにするが良い』

伊織『本当!?』

『だが……結果が出なければ……わかるな?』

伊織(勿論……今までだって……そうして来たんだから……)

伊織(私の家じゃ、努力しても、結果が出ないと認められなかった……)

伊織(結果が実らない努力なんて……努力じゃないのよ!)

P『今日から俺が君のプロデューサーだ』

伊織(でも……あんたは違ったわね)

P『惜しかったな……でも、あそこのアピールは良かったと思うぞ!』

伊織(失敗しても……私の良い所は褒めてくれた……悪い所は一緒に反省もしてくれた……)

伊織(何でかしらね……たったそれだけなのに……)

伊織(いいえ……だからこそ……あんたは私の特別になってしまった)

伊織(小さい頃から欲しい物は大抵買ってもらえたけれど……あんたは無理でしょうね)

伊織(だから……欲しいの)

やよい「うっうー!!」

ズゴン!

伊織(やよい……あなたの事も好きよ)

やよい「そこです!」

伊織(やよいの笑顔にはいつも救われてたわ……あなたにだったら、私の持っている物を譲ってもいいぐらい……でも)

ガシッ

伊織(あいつだけは……ダメ)

ドーン!

やよい「うー……伊織ちゃん……強いなぁ」

伊織「何言ってんのよ。やよいも強いじゃない」

伊織「……」

やよい「……」

伊織「……にひひっ」

やよい「……えへへ」

伊織(次が最後の一撃……多分。どちらかは生きて帰れないでしょうね)

やよい(友達だから……迷わないよ……伊織ちゃん)

伊織「……!」

やよい「……!」

ズドン!

今日はここまで。

後、これはバトルというよりは一種のギャグとして読み飛ばして頂けたら幸いです。

P「……」

伊織「なっ……」

やよい「プロ……デューサー……?」

P「強くなったな……二人とも……いいや」

やよい「そ、そんな……」

伊織「嘘よ……こんなの……誰も望んで……」

P(お前達は……最初から強かった……)

伊織「いやあぁぁぁぁ!!」

P「まあ、それはそれとして……」

伊織「え」

やよい「?」

P「喧嘩なんて良くないぞ。ちょっと話し合いをしないとな!」

伊織「」

「ちょっと……や、やめなさいってば……」

「な、なんでそんな所ばっかり……」

「だ、だめ……だめって言ってるでしょ! あぅ……あ……!」

「あんたの手で……おかしくなっちゃう! おかしくなっちゃうの……!」

「あぁぁん! だ、だめえぇぇぇ!」

P「よし」

伊織「」ぴくぴく

やよい「……」ぼー

P「さて……っと」

やよい「!?」

P「……おいで」

やよい「は……はい……」

アイドル同士の戦いは伊織とやよいだけじゃなかった。

貴音「……美希」

美希「あふぅ……選りに選って、貴音が相手なんてめんどくさいって思うな」

貴音「……面倒、ですか」

美希「うん」

貴音「その言い方だと、私に勝てない訳ではないーーという意味に聞こえますよ?」

美希「だからそう言ってるの」

貴音「この四条貴音を……甘く見られたものですね」

響「うわあぁぁ!?」

あずさ「響ちゃん? あまり動き回れると手加減が出来ないわ?」

響「何で!」

あずさ「?」

響「何でこんなことするんだよ! あずささんと自分は……仲間じゃなかったの!?」

あずさ「あらあら、ごめんなさいね? 私だって響ちゃんの事は大好きだけど……仕方ないのよ」

響「だから何で!?」

あずさ「……例えば」

響「?」

あずさ「一つしかないもの、みんなで分けることの出来ない物をみんなが狙っていたどうする?」

響「それって……」

あずさ「他の物なら何だって譲るし、我慢もする……だけど」

響(あずささん……泣いてる……)

あずさ「これだけはダメなの!」

響(本当は嫌なのに、止まれないんだ……だったら)

響「自分が止めて見せるぞ!」

春香「……」

ギユッ

千早「これは……!」

春香「対象者のアイドルランクが高ければ高い程、強度を増すリボン……じゃあね」

千早「……トドメを指す価値はないとでも言うの?」

春香「みんなの戦いを止めないと……」

千早「ふざけないで!」

春香「声でリボンを縛り付けている建物を……口も塞ぐべきだったかな」

千早「春香!」

春香「……千早ちゃん」

千早「……?」

春香「私達がどれだけ争っても……最後に決めるのは、プロデューサーさんなんだよ?」

千早「言わないで……!」

P「……おかしい」

P「幾ら何でもこれはーー」

コンビニ店員「765円になります」

P「えーっと1065円で」

コンビニ店員「ありがとうございました」

P「それで何だっけ……そうそう。裏で操ってる奴が居そうなんだよな」

P「アイドル達のスケジュールを把握して、ある程度の操作が出来て、アイドル達を言葉巧みに操れる奴か……」

コンビニ店員「……」

ーー事務所。

P「ただいま戻りーー」

コンビニ店員「遅いご帰還ですね……プロデューサー殿?」

P「君は……」

コンビニ店員「残った子達を始末に来たんですけど……逃げられたみたいですね」

P「……! どういう意味だ!?」

コンビニ店員「おかしいと思いませんでしたか?」

コンビニ店員「気配を殺しながらテレビ局に向かっていたプロデューサーが……何故、アイドルと出会ったのか」

コンビニ店員「どうして都合良く続け様にあの子たちの襲撃を受けたのか」

P「……まさか」

コンビニ店員「そう。私が教えてあげたからですよ」

コンビニ店員「そう」

律子「全ては、私の戯言なんですよ」

P「……!」

律子「構える前に……避けたらどうですか?」

P「くっ……!」

バキッ!

律子「距離を取る……と見せかけて、詰めてからの一撃ですか?」

P「な……」

律子「情報収集は得意何ですよ。私」

律子「右かと思えば左。左かと思えば右……良い意味で予想を裏切る才能は、流石はあの娘達のプロデューサーを勤められるだけのことはあります」

P「……!」

律子「でもパターンのない人間なんて居ないんですよ?」

ドン!

P「ぐは……!?」

律子「あなたはプロデューサー(強者の道を導く者)……アイドル(強者の道を征く者)にはどうしても、不利になります」

律子「あの子達は、あなたが育てたからある程度手も読めたでしょうけど……私はどうでしょうか? プロデューサー殿?」

P「ふん!」

バシッ

P「……な……」

律子「本格的な戦闘になれば、プロデューサー殿でも私どころか、あの子達にも勝てないんですよ?」

律子「……それが導く者と往く者の差なんですから」

ドーン!

P「ぐふ……!?」

そうだ。

律子「だから諦めませんか?」

今の俺ーーいや。俺では律子には勝てない。

俺では勝てないーーならば

今の弱い俺より、強い俺になれば良いだけのことだ。

ーーそれは

P「俺自身をプロデュースすることだ」

律子「な……なにを……」

P「場所を移そう。律子」

理樹・佳奈多「「メル友?」」真人・葉留佳「「おう(うん)」」

理樹・佳奈多「「メル友?」」真人・葉留佳「「おう(うん)」」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410004413/)

理樹(バスの事故から3ヶ月、

もう雪が降る季節だ。

僕らは悪夢のような出来事から目を覚まし、

今をこうして悠々と過ごしている)

日常系リトバスSSです!

亀更新ですがよろしくお願いします。

961プロダクション付近。

律子「自分自身をプロデュース?」

P「俺はプロデューサーである上に俺自身をアイドルとしてプロデュースする」

律子「血迷いましたか!」

P「……」

律子「……!」

ズザーン!

律子「見ましたか? 私の手刀であの961プロのビルが真っ二つになりました」

律子「これが私とプロデューサーの差……自分自身をプロデュースなんて馬鹿なことを」

P「……違うな。あのビルを破壊したのは律子じゃない」

P「俺だよ」

律子「……な……!」

P「……」

律子「そ、そんなに嬉しいですか!? たまたま、偶然に私より力が上回っていたのが!」

律子「鏡の中♪ 溜め息が一つ♪(以下略)」

P「……」

ドカーン!

律子「どうですか! 魔法をかけて! のフルコーラスですよ? これならーー」

P「……」

律子「!?」

P「終わりにしよう……」

律子「そ、そんな……」

ーーこうして、一つの戦いに終止符が打たれた。

数日後。

春香「プロデューサーさん! ライブですよ! ライブ!」

千早「一番手はプロデューサーですか……ふふふ」

伊織「しっかりと盛り上げて来なさいよね!」

やよい「うっうー! みんなでライブ、楽しいです!」

響「プロデューサーがミスしても、後に自分達がいるから……なんくるないさー」

雪歩「あんなに練習したんですから……大丈夫ですぅ!」

真「そうですよ! プロデューサーなら、絶対に大丈夫ですって!」

亜美「兄ちゃーん! 失敗したら、罰ゲームだかんね?」

真美「それが嫌なら、全力を出すのDA!」

貴音「あなた様なら、必ず道を切り開けるでしょう……心配などしておりません」

美希「今さっき、おろおろしてたの」

貴音「み、美希!?」

あずさ「あらあら、貴音ちゃんたら……うふふ」

貴音「……二人ともいけずなのですね」

P「みんな……ありがとうな」

律子「何を言ってるんですか。一番努力してたあなたが」

P「……律子」

律子「行って来て下さい。今はプロデューサーとしてではなく……一人の往く物として!」

P「……ああ!」

???

北斗「チャオー!」

バキッ!

北斗「ぐはっ!?」

翔太「北斗君!? この……!」

バキッドカッ!

翔太「……」

冬馬「北斗! 翔太! こいつ……!」

冬馬「すまねぇ……二人と……も……」

ドサッ

??「足りない」

??「……オーバランクに足りない」

??「……ん? テレビ……ライブの中継かな」

??「……ふふふ……あはははは……!」

??「良い眼をしている」

??「765プロかぁ……ここなら……アタシのオーバーランクの戦いについて来れるかも知れない」

??「必ず会おう。好敵手君♪」

ヤンデレなアイドルをあしらいつつもイチャイチャする話だったのに、何故こうなった……。

最後の人物に関しては今年の5月15日に発売したアイドルマスターワンフォールオールをプレイしてみたら、わかるかも知れません。

ありがとうございました。

すみません。>>159にendをつけるの忘れてました。
終わりです。

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