美琴「私と第一位とアイツ」百合子「18きン」 (71)

一方通行=鈴科百合子
百合やら無理やりやら略奪愛やらヤンデレ注意

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黒子の口からそれが聞こえた瞬間。
私の頭からは今日の晩御飯のことや明日発売される週刊少年誌の人気漫画の意味深な新キャラクターのことが、吹き飛んだ。

「……なに、それ」

びくりと黒子の体が跳ねる。
背後から突然聞こえてきた声が私のものであることに振り返った黒子は真っ青な顔で確認した。

「おねえ、さま」

「どういうこと、ねえ、黒子」

嘘だと、言って欲しかった。
これはドッキリだと。
季節外れのエイプリールフールだと。
痛いほど紫外線を帯びた直射日光が私を焦がす。
一番日差しの強い時間に出るのではなかったと、さっき思ったばかりなのに、その熱すら感じることができなかった。

「教えて、ねえ」

ああ、私は今どんな表情でこの後悔でいっぱいの後輩に懇願しているのだろう。

気づくと私はいつもあいつを待ち伏せしている場所にいた。
自分が何をしようとしているのかわからなかったけれど、あいつに会えたら――

(あいつに会えたら、聞くのか)

私の姿をした者たちをその手にかけた彼、いや、彼女。
この学園都市で能力者たちの頂点に立つあの一方通行と……付き合っている、ということが、真実なのか。

「ビリビリ?」

これは偶然なのか、はたまた必然なのか。
こんなタイミングよく会えるなんてと彼のほうへ向いた。
あいつは、白い少女を連れたっていた。

もし世界が決められた物語を辿っているのだとすれば、さぞ意地の悪い者が糸を引いているのだろう。

「アンタ達が付き合ってるって本当なの」

「うん、付き合ってる」

「何言ってンだ、ばか!」

彼があまりにだらしのない顔をして言うものだから、私はうっかり流されそうになった。
そしてさらに悪魔だとさえ思っていた"私殺し"の少女が頬を染めあいつに可愛らしい悪態をついているものだから、もしかして私が間違っているのかと勘違いしそうになる。
もしかしてあの事件はなかったのではないかと、私の夢だったのではないかと。
それほどに平和的な話だ。
だけどそんなはずはないので、やっぱり私はこの白い少女は悪人であると思わざるをえない。
まるで普通のカップルではないかなどと考えてはいけないのである。
自分に警告してから、私は再び口を開いた。

「自分が誰と付き合ってるかわかってるの?」

「え、学園都市の第一位サマ?」

そして思い出す。
こいつは、学園都市で一番バカなやつだったことを。

さらに話してみると、ヤツはきちんと彼女が何をしでかした人間であるか知っていた。
加えて言えば私のクローンたちに対して態度を変えたという私のあずかり知らぬことも話してくれた。
目を白黒させて一方通行を見ると、罰が悪そうに顔を逸らした。
それにアイツが「ほら、謝りたかったんだろ?」と一方通行の頭をなでてこちらを向かせたことにさらに驚いた。
まるで付き合ってるみたいだ。
違った、付き合ってるんだった。
それより今なんと言ったか、謝りたい?嘘でしょ?と言いたい気持ちを抑える。
どう考えても第一位のガラじゃない。
アイツ色に染まったのか、なんて考えてもやもやする。

「謝るとか、そういうのしてほしくない」

そのもやもやのせいか、私の口から呟くように本音が漏れた。
アイツは困ったように目尻を下げるが知ったこっちゃない、もっと困れ。

「別に謝りたいなンて言ってねェ、コイツが勘違いしただけだ」

私の言葉に不機嫌になりながら一方通行が言った。
あっそ、と今度は私がそっぽ向く。
そうすればなおのこと仲介役はおろおろする。
少しの優越感に浸るが、虚しい。

「ただ悪かったとは思ってる。クローン達にも言ったが」

なんとも言えない表情をした一方通行の言葉に、少し衝撃を受けた。
悪かったと思ってるってなによ、とゆるめそうになった頬に力を入れる。

「それって謝ってるようなもんじゃない」

「謝ってねェよ」

「っていうかなんでクローンには言って私には言わないのよ」

一方通行は少し考えて、「言いづらかっただけだ」と言うと、顔を伏せる。
アイツはよく言ったななんて喜んでて、やっぱりむかついた。

その日はたまらなくなって私はかけ出した。
アイツはどうしようもなく善人だ。
なのにどうして悪人とくっつくのか。
気になって仕方がなくて、夜も悶々と考えてしまった。
翌日には目の下にはクマが2匹。
黒子にはやはり心配そうにされたけれど、何も言われなかった。
こういうときの気配りは上手いと思う。

(で、なんでまた私は待ちぶせしてるのかしらねえ)

まだ午前で涼しい時間帯だ。
影に入っていれば待ち伏せするのは苦じゃない。
ただ、ここを通るかは賭けだけれど。
ぼんやりと壁に寄りかかって通行人が通り過ぎて行くのを見る。

なんかいろいろ書いてあるけど、頭空っぽにしてかいてるからキャラ違うとかすみませんね
荒らしとかかつての一方ちゅうがどうとか自分にはよくわかんないんで、もし読んでくれてる人がいたら嫌な気分になるだろうからやめてほしいな
しょせんSSだから楽しんでね

お出かけからただいま
楽しんでくださってる人がいらっしゃるようで嬉しい限りです

あと申し訳ないんですけど上百合というより電磁通行メインになります、ごめんね

「上条ならどっか出かけてるぞ」

はっとして顔を上げると、そこには暑いというのにパーカーを羽織った一方通行がいた。
汗ひとつかいていないのは能力を使っているのだろうか。

「別に、アイツを待ってたわけじゃ」

「そォか」

あわてて否定はしたものの、これでは逆に肯定したようなものだ。
しかし一方通行は興味が無いというようにそれ以上追求しなかった。
私の隣に陣取ると、同じように背を壁にもたれさせる。
沈黙が続きいささか気まずい。
横目で彼女が呆けているのを確認して、耐えかねた私は口を開いた。

「何か用なの」

「あるわけねェ」

なんだそれは。
じゃあどうして横にいるのか聞こうと息を吸い込んだ時、一方通行が先に言葉を発した。

「打ち止めに追い出された」

「追い出された?」

「家に引きこもってばっかだと不健康に拍車がかかる、だとよ」

こんな和やかな会話、まるで友人だ。
誰かに見られてやしないかと少し心配になって周りを確認する。
その中に黒髪のつんつん頭がなくて、私は心底ほっとした。
一方通行は相変わらずぼんやりとしている。
その様子に最初の頃とのギャップを感じやきもきした。

彼女と話せば少しは気が晴れるだろうか。
別に話すこともないけれど。

(そういえば、あの子達とはよく話しているのか)

自分そっくりの姿をした少女たちを思い浮かべる。
何かと気にかけているというようなことを聞いた。
今更贖罪のつもりか、なんて真っ向から人の行き交うここで言えるはずもない。
私は少し一方通行の話を聞きたくなった。
かといって馬鹿正直に全てを話してくれるわけではないだろうが、何かしらの返事が得られるだろうとは思えた。

「ねえ」

「……」

「アンタに話しかけてるんだけど」

「話すことなンかないだろ」

先のやりとりはどこへやら、どうやら話す気分はもうないらしい。
しかし今の一方通行はすでに能力を大幅に制限されている。
前では近づくことすらできなかった彼女の腕を掴めば、呆けていた表情は一変した。

「触るな」

「振り払うこともできないくせに」

筋肉もほとんどついてないであろう腕はあまりに細く、私は能力を使わなくとも力だけでおることもできるだろう。
仄暗い欲望がふつふつと湧いてきたが、目的はそれではなく話すことだ。

少し移動して、人通りの少ない住宅区のベンチに座る。
意外なことに最初のささやかな抵抗以外のリアクションはないままだ。
その赤い瞳がどこを映しているのか、私にはわからない。
あの子たちのことか、打ち止めのことか、それとも――

「ねえ、あの子達とは何を話すの」

「そンなことのために連れてきたのか」

「私とは目も合わさないくせに、打ち止めたちとは仲良くしてるのね」

「……仲良くなンか」

「別に咎めてないわ。あの子達がそうしたいならそうすればいい」

本心だ。
私個人としては許しがたいが、自分の考えを同じ姿の彼女達に押し付けるつもりは毛頭ない。
でも私のいないところでそれらが全て行われていることが不安なのだ。

「何を思ってあの子達と接してるのか、知りたいだけ」

「まるであいつらの保護者気取りだなァ」

馬鹿にしような言い方だが、変に冷静になった私は静かに一方通行を見つめた。
いつもならむきになって反論しただろう。
そして決裂して、彼女は話すこと無く去って行ってしまうことは容易に想像できる。

「だって、私の妹たちだから」

こんなかんじでだらだらと続けていくのでよろしくお願いします

荒らしも屑だが、わざわざ荒れるようなもん書いて見る人間の多くに不快感与える屑が消えた方が生産的だと思うんだ

たかがssと言うが、実際ssを基準にして害を振りまいた一方厨が多かったからな
しかしこういう馬鹿って何で消えないのかな

マジレスすると
一方通行「悪かったと思ってる」
御坂「なんでクローンには言って、わたしには言わなかった?」

絶対能力進化の実験で御坂の自分に対する認識はあくまで加害者
最初に謝って欲しくないとは言ってるが、この言い回しには違和感
そして一番気になるのは御坂が妹達をクローン呼ばわり
ここに誰もつっこまない
たかがssとはいえ、一方通行に都合さえよければ他キャラがどんな貶められようと構わないっていう一方厨の本質が良く分かるss

明らかなキャラsage要素を指摘して、重箱の隅をつつくでしょ?
流石一方厨としか言えないわw

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