老騎士「そうだ......旅に出よう......」(126)


「騎士という職について.....はや三十年」

「俺も......もう年だ」

「あとは若い奴らに任せるとしよう......」

「かといって、黙ったまま旅にでるのは駄目だな」

「ここは、女騎士に手紙を残していこう」



カキカキ......


「よし、これで大丈夫だな」


「あとはナイフと......」

グイグイ

「ランプを......」

グイグイ

「カバンに詰め込んで......」

グイグイ......ビリッ

「ん? なんか変な音が......まあ、いいや」

「さぁ準備は整った......」

「さぁ、行こうか......未知なる地へ......」


「さらば愛しの故国......」

スタスタ

「さらば我が弟子女騎士」

スタスタ

「師匠は旅にでるよ」

スタスタ

「そうだ、旅には目的地が必要だな」

スタスタ

「どこに行こうかな......」


「たしかこの世界には五つの国があったな」

「え~と......エルフの国と獣人の国」

「魔の国と天上の国だったな」

「あ、俺がいる人の国もあるな」

「いかんいかん、忘れるところだった」

「さ~て、どこにいこうかな~」

「エルフの国は美人が多いと聞いたことがある......うん行きたいな」

「獣人の国は皆、少年少女の容姿をしているらしい」

「......可愛い子いるかな?」

「天上の国は白い翼が生えた奴らがいるらしいな」

「......まぁ、生き方分からんから天上の国は保留しよう」

「さて、魔の国だが......」

「魔人と魔物がわんさかいて......」

「その上に君臨するのが魔王という存在」

「そして弱肉強食の国......」

「弱い者には死を、強き者は崇めよ」

「たしか、魔の国の決まりごとなんだとか.......」

「......魔の国には行きたくないな」

「俺、魔の国基準なら圧倒的に弱者だし......」

「魔の国は行かない、よし決定」

一方




女騎士「師匠、失礼します」

女騎士「実はお話が......て」

女騎士「師匠がいない!?」

女騎士「一体どこへ......!?」

女騎士「イカン! 師匠は方向音痴だ.......」

女騎士「以前、酒場に行くといって真反対の娼館にいくほどの方向音痴だ!」

女騎士「買い物だって私と手を繋がないと行けないのに......!」

このスレは思いつきとノリでご提供します

以上スレ主でした

女騎士「は! そんなこと言っている場合ではない!」

女騎士「はやく師匠を探さねば!」

女騎士「なにか......」

キョロキョロ

女騎士「なにか手掛かりはないのか!?」

女騎士「ん! 机の上になにか......」

女騎士「これは手紙か?」





            ~女騎士へ~









女騎士「私......宛ての手紙?」

女騎士「ま、まさか......これは......」

女騎士「し、師匠ぉ......///」

そして彼女は手紙をその豊満な胸へと両手で押し付けるように抱きしめた

女騎士「師匠! これは......ラ、ラブレターですよね!?」

女騎士「私の思いに気づいてくれたんですね?」

女騎士「そうですよ! 私は師匠のことを以前からお慕いしておりました!」


「両親にすてられた私を拾ってくれた師匠を......」

「私に剣術を教えてくれた師匠を......」

「知識と教養を身につけろと私を騎士学校に通わせてくれた師匠を......」

「落ち込んだ時、泣いたときにいつも隣にいた師匠を......」

「私は一人の女性として......心から慕っておりました......///

「周りからは歳が離れ過ぎだといわれますが......」

「私の師匠に抱くこの熱烈で燃えたぎるこの恋情は......」

「歳の差なんて関係ないんです!!」

「師匠のたくましいバベルに目隠しされて犯されたいと思うほど、恋焦がれているんです......!」

「そんな純粋な私の気持ちを理解してくれたんですよね?」

「その.......師匠は少し恥ずかしやがりな面がありますし.......」

「この手紙も......私に直接言うのが....は......恥ずかしいからですよね?」

「でも.....師匠のそんな所も......はぅ///」

「ああん......! 師匠ぉ.......!」

「あなたは一体どんな言葉で私を手籠に......」



     ペリペリ


拝啓 女騎士へ


      人生に疲れました
         
        しばらく旅にでます

           探さないでください

                     老騎士より



追伸 机の上にある書類は頼みました

 ではお元気で......アディダス ビシッ!


「.......................」

「し、師匠ぉ.......」

「あ、あなたって人は.......」

「こ、今度は焦らしプレイですかぁ......///」

「まったく懲りませんね、師匠は」

「おまけになんですか......アディダスって......そこはアディオスですよ」

「でもちょっとドジな師匠も......はぁん///」

騎士「隊長ー! どこですかぁー!」

女騎士「む、あの声は、私の部下か......」


女騎士「私はここだ、それで何か用か? たしか訓練中だったハズだが......」

騎士「はい、実は訓練中にあったまった奴らが喧嘩を......」

女騎士「勇ましいのは大変よろしい......だが......」

女騎士「分かった......すぐ行く」

王国軍の証である十字が刻まれた鎧を着た女騎士は

背中まで伸びた黒髪をなびかせ

訓練場へと歩を進める

騎士「......」

女騎士「どうした? 行くぞ?」

騎士「は、はい! すみません......」

騎士「(ああ、隊長は今日もお美しい......)」

女騎士「(焦らされるのも......うん! アリだな!)」


ちなみにスレ完結したら
深夜ってどうすればいいの?
新参者に教えてください

分かった。みんな読んでくれてありがとう!
でもごめん、まだ続く

終わったのかと思ったぜ

今日はもう投下しないけど
このスレはスレ主がルーズリーフに
その場で思いつくままに書いていく話なので
たまに、ん? てなるかもしれないが
温かく見守ってください

暖かく言わせてもらいますがスレ主より1と名乗ったほうがいいと思いますよ

徒然なるままに、
日暮らし硯に向かいて、

心に映りゆく由無し事を、
そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそ物狂おしけれ


いいんじゃない?
待ってる

みんなありがとう
>>23 紛らわしくてすまない
>>25 >>1だな、よし
>>26 本当そんな感じで書くよ

投下

「う~ん」

スタスタ

「悩めど悩めど答えが出ず」

スタスタ

「どこの国へいこうかねぇ......」

スタスタ




ポッポー





「ん? お前は?」


「鳩かぁ~ 久しぶりに見たな」

       ポー

「なんだ随分人に慣れてるな、逃げもしねぇ」

        ポー

「...........」

「...........よし」

「旅には仲間が必要だ」

    ガシッ

「お前を俺の仲間にしてやろう」

「ほれ頭にでものってろ」

     クックックッ

「旅は道連れ.......」

スタスタ

「世は情け.......」

スタスタ


「そういえば鳩って天上の国の生き物なんだよな」

「お前、どこ出身? もしかして天上の国出身?」

       クルッポー

「おお、そうかそうか天上の国出身かぁ」

「だったら、天上の国の行き方も知ってたりすんのか?」

          クックックッ

「て......鳩の言葉なんて俺には分からんがな」

     ポッポー

「いで、なんだ髪を引っ張るな!」

「ん? なんだそっちにいけばいいのか?」

「いやまてよ、たしかそっちは崖.......」

    ポウ パタパタ


「まて、なぜ崖の方に俺を押す......」

     クックックッ

「うぉ!? なんだお前! 力が強い......」

「ま、まさか......俺を落とそうとしているのか!」

「くそ! 鳩の分際で......!」

 ポッポー パタパタ
 
「ぬぅ、予想以上に押す力が強ぇ......」

       クックックッ

「こぉんのぉ.......人間をなめるなよ!!」

「くらえぇ!!」


       ブン!!
     
       ポッポー

       サッ
   
       ポウ
    
       グワン!!
     
       バキッ  

「ぐは!? キック!?」


彼はけられた

蹴られてしまった

バランスを崩した彼は崖から転落する

「ぬぅぁぁぁぁぁぁ!?」

彼は止まらない

否、止まらない

しかし、彼の頭は冷静だった

数十年と積み重ねてきた騎士としての経験が彼をパニック状態から救う

「落ち着け、落ち着け......」


「大丈夫だ、まず両足で着地」

「そのあとに衝撃を緩和、前転する」

「か、かんぺきだ......」

迫りくる地面に彼は身構えた


「よし、いくぞ......」

まさに地面と激突せん瞬間!

「ふん!!」

彼は両足を地面へ

接着!!

グシャ!!

粉砕骨折!!


「ぎゃああああああ!?」

しかし、衝撃緩和ならず!!

猛烈勢いで頭部から地面へと頭突き!!

「しょ、衝撃を......か、緩和......!」

ゴシャ!!

「..................」

バサ バサ

「................................」

スタ ポッポー

「.............................................................」

ポゥ    グサ グサ

「.......................................................................................」






クックックッ................

第一話 完


「.......う」


「う.......ん......」


「.......ここは」


「たしか.......俺は......」


「鳩に蹴られて......」


「崖から落ちて.......死んで......」


「ハッ!!」


ガバ!!


「どこだ!!」

「あの鳩はどこだ!?」

「どぉぉぉこぉぉぉだぁぁぁ!!」

「見つけて食ってやる!!」

「あら、お目覚めですか?」

「ん? 」


「だれだ? アンタは?」

「私ですか?」

「私の名前は天使」

「そうか天使ってのか.......へ? 天使?」

「ええ、そして老騎士さん.......」

「ようこそ、天上の国へ」


老騎士「へぇ......ここ、天上の国なんだぁ.......」

天使「はい!」

老騎士「..............」

老騎士「.......ほんとに?」

天使「本当ですよ」

「俺、どうやって来たの?」

「彼に連れて来てもらいました」

     ポッポー

「ああ!? さっきの鳩!!」


「彼の名前はポ太郎」

「へぇ.......美味そうな名前」

      クックックッ

「老騎士さんは何か勘違いしてません?」

「なに、勘違い? 俺がぁ? 」

「彼に天上の国に行きたいと言ったじゃないですか」

「殺してとは言ってない!!」

「それです」

「へ?」

「老騎士さんは天上の国への行き方を知っていますか?」

「え、ああ.......分からん」

「それは死ぬことです」

「へぇ......そうなんだぁ.......て、え!? 死ぬの......」

「はい!」

「いや、そんな微笑まんでも......」

「そして老騎士さんは死にました......鳩によって」

「あれ聞いてる?」

「でもあんな風に死ぬなんて.......ふふ」

「なぁ聞いてる?」

「足がグシャと折れて、頭から地面に突撃するなんて」

「老騎士さんはお茶目ですね? 」

「き、聞いてねぇ......それに無邪気に笑うなよ」


「てか、死んだってことは......」

「俺の旅、終わった.......」

「そうですね、長い間お勤め御苦労様でした」

「ま、まってくれ!!」

「俺はまだ何も成し遂げていない!」


「エルフの美女に会ってない!」

「獣人の女の子を愛でていない!!」

「しかも今年で四十なのに嫁すらいなーい!!」

「その物言い、もしかして女性経験がない? つまりどう.......」 

「いうなぁ!!」

「そして童貞を卒業しようと娼館へ行くも、弟子に見つかり失敗に終わる」

「クソ! なに言ってんの! しかもプライベートが筒抜けになってるぅ!?


「天上から下界にいるアナタをずっと見てましたから!」

「ほぉ、趣味が人間観察ですか、ずいぶんと変わった趣味をお持ちで......」

「天上の国は何もない国なんです」

「まぁ、たしかに真っ白な景色だけでつまらんとは思ってた」

「そう真っ白な世界が広がっているだけ......」

「だから下界のアナタを見ていました」

「ただ.......それだけなんです」

「天使さん」


「それにアナタを殺してここへ来させたのには訳があります」

「おい、今殺したって言ったよな? 認めたよな?」

「細かいことは気にしちゃいけませんよ」

「こ、細かいぃ......!?」


「実はアナタに頼みがあるんです」

「頼み......?」

「はい.......銀、おいで」

「 ......///」

「(ん? 女の子......十四、五才くらいか......)」

「この子の名前は銀、私の娘です」

「...........///」

「ほぉ.......娘か」

「たしかに似てるな」

「髪がお互いに銀だし、胸が大きいし......顔つきもにてる......が......」

「.......///」

「いや、さすがに照れすぎでしょ」

「ごらんの通り、娘は極度の照れと人見知りなんです」

投下終了
寝落ちしそうなので


「で? 頼みってなんだ?」

「はい、私の娘をあなたの旅へ連れて行ってはくれませんか?」

「へぇ......俺の旅にねぇ......」

「..........え?」

「奥さん、それ本気?」

「はい!」

「元気な返事ですね......」



「この娘はたしかに極度と照れ屋で人見知りですが......」

「やるときはやる娘なんです!」

「..........!!」

  グッ!!

「奥さんよ、娘さんガッツポーズしてんぞ初対面の俺に、本当に人見知りか?」

「老騎士さんのことは、娘も一緒に天上から見ていたので」

「大丈夫です」

「二人揃ってこんなオッサン見てたの!? 」


「あ......その.........それは......///」

「老騎士さんは私の好み<ハンサムなオジサマに>にピッタリ該当してて......」

「へーそうなんだ......」

「そんな私を見て育った娘が<ハンサムなオジサマ>好きにならないはずが......」

「ないのです!!」

「.........!!」

   グッ!!

「たんにヒゲ生えただけのオッサン.......なんだが......」


「それに私は見てましたよ......」

「あなたが騎士のお仕事を忠実にこなす凛々しい姿や......」

「ちょっとおせっかいで、心配性な性格」

「弟子と一緒に仲良く暮らしている笑顔のアナタ......」

「そんなアナタを見て、私は純粋に会いたくなったんです......ねぇ? ギン?」

「........」

   コク

「天使さん......ギンちゃん......」


「だから嬉しかったんですよ?」

   ギュ

「こうやって会えて、触れることができて......」

「天使さん.........」

「私、とっても......」

「それ浮気だと思うんだ......」

「.................」


「旦那さんいるんだろ? 」

「..........」

「旦那さんを大事にしてやれよ......」

「旦那さんが可哀相だーー」

「こっちの方がいいんですぅーーー!!!」

バギン!! ゴギン!!  ボッキン!! ベギン!! 

「だから、そんな力で背中をぎゃぁぁぁぁぁぁ!!?」

「私の旦那さんより、こっちのオジサンがいいんですーー!!」

「背中がぁ!! 潰れる!! 体が潰れるぅ!!?」


「おぉい! ギンちゃん! 助けてくれ!! このままいったら死ぬぅ!!」

「...............」ボソボソ

「え!? なに聞こえない!?」

「............」

 スタスタ

「なに耳元に近ずいてどうしたーー」

「............」

コショコショ

「えぇ!? もう死んでるから大丈夫だって!?」

「そんなこと聞いてなーい!!?」

「...............」

 ギュ

「そしてギンちゃんも抱きつかなくていいから!?」


ポッポー    クックックッ..........

~十分後~

「し、死ぬかと思った.......」

「死んでるから大丈夫ですよ~」

「そういう問題じゃないのだけど......もう、いいです」

「..............」コショコショ

「え、元気だして?」

「................」コク

「へいへい、ご心配どうも」

   ナデナデ

「~♪」


「では、娘をよろしくお願いします!!」

「ああ、そんなこと話してたっけ.......」

「いいよ、もうなんか疲れたし......好きにしてください」

「だって! ギンやったね! 」

「............!!」

 パチ~ン

「ハイタッチって......こんなオジサンと旅すんのが楽しいか......」

「まてよ、俺死んでるんだよな........」

「俺の旅は、終わったぞ? コイツに落とされて?」

       ポッポー

「大丈夫ですよ、ちゃんと生き返らせてあげます!!」

「え!? 俺生き返るの!?」

「はい!」

「よっしゃあ!! 俺の旅はまだまだ続くぜぇ!!」


「では名前を付けましょう!!」

「へ? いや俺には老騎士って名前が......」

「老騎士さんは死にました、鳩によって.......」

「鳩に...........よって..........!!」

「そこは言わんでいいです」

「..............」グイグイ

「ん、なんだギンちゃん?」

コショコショ

    (鳩にぃ.......よってぇ.......)

「だからそこは一々言わんでいいの!!」

     ワシャワシャ

「~~♪」


「というわけで.......」

「この私が老騎士さんの名前を考えま~す♪」

「オ~イ、ちゃんと考えてくれよ? 変な名前は......」

「はい!! 決まりましたぁ!!」

「人の話し聞いてくれよぉ!?」

「ちゃんと考えましたよ!」

「三秒もかかってないだろ......」

「文句を言うと生き返らせませんよ?」

「.......ハイ」

「では発表しま~す」

 ~数時間前、一人の男が自分の故国へ別れを告げた~

 ~彼の名は.....老騎士!!~

 「そこから!?」

 ~彼には夢があった、旅へでるという......夢を......~

「わりぃ、気まぐれなん.....」

 ポッポー

 バギン!!

「ぐは!? またキック!?」


 ~しかし......そんな彼の前に強大な敵が現れた~

         ポッポー

 ~そして彼は..........死んだ..........~

 「まて!? 唐突すぎだろ!?」

 ~しかし、神は彼を見捨てては......いなかった~

 「もういいです......」

 ~神は彼に新たな名前を授けた......~

 ~その名は......!!~







           ~エタなる!!~








エタなる「...................」

ギン「............!!」パチパチパチパチ!!

       クックックッ......










「天使さん、聞いていいですか?」




天使「はい!! どうしました? エタなるさん?」









エタなる「エタっていいですか?」

                             つづくぅ


「だめで~す♪」

「こんな名前なら俺は旅にでない!」

「そんなこと言わないでくださいよ......エタなるさん」 

「やめろ......!! 俺をその名でよぶな!!」

「けっこう良いと思ったのに......エタなるさんのケチ」

「だったらもっと違う名前にしてくれよ......」


「でも、こんなこともあろうかと......」

「別な名前も考えてました!!」

「おお! ホントか!? 早く聞かせてくれ!」

「ふふん、それは......」

「アリさん.....です!!」

「......は?」

「説明しましょう!!」

「あ、はい......どうぞ」

「アリが十匹でありがとうです」

「うん」

「ここまでは......わかりましたね?」

「うん」

「さてここからです」

「いいですかエタなるさん?」

「これと同じ容量でアリが三匹のとき......アリが三匹でアリさ」

「エタなるで.......お願いします」



















「じゃあねギン、気をつけてね」

「................!!」コクコク

エタなる「............」

「エタなるさんも、お元気で.......」

「たまに会いに来てくれると私としては嬉しいですよ......」

「俺にもう一度死ねと......?」


「もう、まだ怒っているんですか?」

「いえ、別に......」

「.............」クイクイ

「ん?」

コショコショ (元気だして?)

「........ふぅ、わかってるよ」

 ナデナデ

「~♪」

「たしかに勝手に殺してしまったのは」

「申し訳ないと思っております!」

「だからエタなるさんには」

「ささやかなプレゼントをさせていただきました!!」

「へ、なにそれ?」

「自ずと気づくはずですので、後お楽しみです!」

「ああ、そう......」

「では..........」

「ん、なんか眠くなって......」

「目が覚めれば、アナタは下界にいます」

「......国は私が選んでおきました」

「困ったときは娘に頼ってください、きっと力になるでしょう」

「では良い旅を......エタなるさん」

第二話 完

投下

「う......」

「ここは......森......」

「たしか俺......鳩にけられて」

「目ぇ覚ましたら......なんか真っ白い世界に来てて」

「天使が現れて天上の国とか言われて......」

「娘を預けられて、生き返って.......」

「目を覚ましたら森の中ですか......」

エタなる、旅を開始してからの出来事、約五時間


「最初は夢だと信じたかったが......」

ギン「............」

      ポッポー

「お前らがいるということは、夢じゃないんだな......」

コショコショ

「ん? なんだギンちゃん?」

コショコショ(よろしくね、エタなる)

「........ああ、よろしくな」

ナデナデ

「~♪」

     ポッポー

「お前も......まぁ悪気はなかったんだろ?」

     クックック......


「でだ、ここはどこの国だ?」

「たしか、天使が勝手に決めたって言ってたな?」

ギン「............」コク

「う~ん、森なんてどこにでもあるし......」

グイグイ

「ん?」

コショコショ(とりあえず歩こ?)

「そうだな......歩けばその内村なりなんなり着くだろう」

「よし! とりあえず歩くかぁ!」

ガサガサ!!

「ん? なんか後ろから音が......」


彼は振り向いた

そして目撃した!

人間の体など容易く噛み砕けるであろう牙を!!

人間の体など容易く切り裂くであろう爪を!

ゆうに三メートルもあるだろう筋骨隆々な体躯を!

そして!!

エタなる「これはこれは......立派な角をお持ちで......」

「まるでどこかで読んだような魔物にそっくりだぁ」

コシューコシューコシュー

エタなる「.................」






エタなる「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!?」


彼は少女をおぶり鳩を手で掴んで逃げた!

「ここ魔の国かよぉぉ!?」

ゴァァァァァァァァ!!!!

それを猛烈な勢いで魔物は追ってくる

「じょ、冗談じゃねぇ!!」

コショコショ(たたかはないの?)

「た、多分......死ぬ」

コショコショ(どうして?)

「人の国では俺は強い部類だろう」

「だが、それは人の国での話し!」

「なにより! ナイフとランプしか持っていない俺には」

「なす術はない!!」

「にげることしか、できなーい!!」

ダダダダダ!!


コショコショ(でもこのままだと.......)

「ああ、追い付かれるだろうな」

「だから......時間を稼ぐ!!」

グワッ!!

     ポウ!?

「いけ! 鳩!! 君にぃ......決めたぁぁ!!」

左足を軸にして回転!! 遠心力の力を使いポ太郎を

魔物めがけて投擲!!  

      ポゥアー!?

グォア!! 

しかし、魔物はポ太郎に瞬時に対応!!

布団を叩くかのごとく振り落とされた腕に

ペシ

ポ太郎は地面へと叩きつけられた

「ハッハァー!! ザマァないぜぇ!!」

コショコショ(以外と根に持つタイプ?)

                              つつぐぅ

生きてる投下

「何をやっているんだ......アイツらは......」

その光景に女騎士は呆れていた。

「ご覧のとうり、あったまっております」

「理由は?」

「それはですね......」

「うぉぉぉぉぉぉ!!」

「はぁぁぁぁぁぁ!!」


二人の騎士は互いに一歩も譲らず、果敢に攻める。

その勇ましさは正に、王国を守る騎士の模範的な姿だろう。

しかし、その勇ましさもここ訓練場では完全に浮いてしまっている。

一体何が彼らを此処まで高ぶらせているのだろう。

王国のエリート街道まっしぐらで、子供からの人気も絶大。

この騎士の職についた二人をここまで駆り立てるものとは?

「何度も言ってんだろうがぁ!!」

「それはこっちのセリフだ!!」


「女騎士はぁ!!」

「女騎士さんは!!」













「「俺の嫁だぁ!!」」


女騎士「............」

「だそうですよ?」

女騎士「......はぁ」

投下終了

ノリで書いてるので申し訳ない。

お目汚し失礼しました。

以降はsage進行で行きます。


>>116
第三者に見てもらいたい、つまり前言撤回します。


エたなる「な、なんだコレ!?」

エたなる「全身が......鎧に包まれて......」

ギン<エたなる>

エたなる「うぉ! その声はギンか?」

エたなる「てか、これはギンがやったのか?」

ギン<うん、でも説明はあと>

ギン<今は......>

グァァァァァァァァァ!!!

エたなる「............そうだな」


エたなる「でも、やれんのか?」

ギン<心配しないで>

ギン<今回は私がやるよ>

エたなる「へ? .......そんなこともできるのか?」

ギン<そうだよ、だから......借りるね?>

エたなる「お、おう頼んだ」

ギン<ご褒美頂戴ね?>

エたなる「片づいたらな?」 

ギン<じゃあ決定だね。楽しみだよ>

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