妹「お兄ちゃんは色男です」(15)

女「おじゃまします」

妹(……また来やがったか……)

男「あ、妹帰ってたのか……ただいま」

妹「おかえり!そしていらっしゃい!」

妹「……女さん」ニコッ


時はさかのぼり……

妹「お兄ちゃんは高校生になりました、おめでとう!」

男「ありがと、お前も来年は高校生だな」

妹「うん!わたしも早くお兄ちゃんと同じ高校に通いたいな♪」

妹(そう、早くお兄ちゃんとまた一緒に登校するんだ)

妹(そして、授業で分からないことはお兄ちゃんに教えてもらうの)


ピンポーン

妹「あ、幼馴染さん、こんにちは!」

幼馴染「やっほー妹ちゃん!悪いんだけど男呼んでくれる?」

妹「デートですか?」

幼馴染「そうそう、今日はショッピングデートなんだ!」

妹「うふふ、そうですか」ニコニコ

妹「……なら、幼馴染さんは私の……」

男「誰と誰がデートだって?」スタスタ

幼馴染「あっははー!男とあたし」

男「はあ?誰がお前とデートなんかするかよ!」

幼馴染「そんな怒んないでよー、冗談だって!」

妹「冗談ですか……」ホッ

男「お前みたいな下品な女はしんでもごめんだ」

幼馴染「あらら、そこまで言う!?ひどいなぁもう!」ペシッ

男「っ触んなこのっ!」ベシッ

幼馴染「うっ、痛いよぅぅー……」

男「で?何しに来たんだ?」

幼馴染「何言ってんの、今日買い物に付き合ってくれるって約束したじゃん」

男「あー忘れてたー(棒)」

幼馴染「はやく準備して行くよー!」

男「えぇー……」

幼馴染「いいのかなぁ?美人な友達……」

男「ちょっと待っててくれ!三分で準備してくる!」ダーッ

幼馴染「はーい」ニヤニヤ

妹(美人な友人?)

幼馴染「妹ちゃんも大変だよね、あんなお兄ちゃんだとさ」

妹「うふふ、そんなことないですよ」ニコニコ

妹「お兄ちゃんはわたしにはすごく優しいので」

幼馴染「へえ、あいつシスコンか」クスクス

妹「じゃあわたし、戻りますね」ペコリ

幼馴染「うん!ごめんね昼真から騒いで!」

妹「いえ、大丈夫です!」ニコッ

早くしくれよ

男「おまたー」

妹「嫌だもうお兄ちゃんったら、下品だよ」

男「せ」

幼馴染「じゃあ行くよー!」

男「おう、じゃあいってくる!」

妹「うん、いってらっしゃい」ニコッ


妹「幼馴染さんとお兄ちゃんは昔から仲良しでよく遊んでいた」

妹「昔はよくわたしも混ぜてもらったりした」

妹「いい人ではあるけど、お兄ちゃんの彼女には相応しくない」

妹「お兄ちゃんには、もっと上品で可愛い女の子がいい」


男「ただいまー……」

妹「おかえり!……どうしたの?」

男「荷物たくさん持たされてさー……あの幼ばばぁ」

妹「そっか、大変だったんだね!今お母さんが夕飯作ってるよ」

男「いい匂いだな~」

妹「早くリビングに行こ!」ニコッ

男「そーだな!」ニコッ

妹「あっ、ご飯食べ終わったら勉強教えてね?」

男「おっけー、任せろ!ただし……100円な」

妹「うん!」

数日後……

妹「今日はいつも勉強教えてくれるお兄ちゃんのためにケーキ買ってきました」

妹「お兄ちゃんの大好きなショートケーキです」

ガチャッ

妹(あ、帰ってきた!)ダダダ

男「上がっていいよ」

妹「!?」ピタッ

金髪「おじゃましまぁす」

妹(金髪の女の人だ……誰だろう?)ジーッ

男「あ、ただいま、えーと、この子は同じクラスの金髪さん」

金髪「何ー?この子妹ちゃん?きゃわいーい!めっちゃ可愛い!」

妹「い、いえそれほどでも!」

金髪「うちは男くんの彼女でぇーす!よろしくぅ!なんちゃってえ」

妹「か、彼女ですか?」

男「いや、彼女っていうか、ただの友達なんだけどさ」

妹「そうなんだ……良かった」

金髪「大事なお兄ちゃんとられなくてほっとしてるとか可愛すぎい!!」

妹「う、うふふ……」ニコニコ

妹(あなたみたいなだらしない女の人が彼女だったらそりゃ嫌ですよ)

金髪「ねーえー、早く男の部屋見たぁ~い!」ユサユサ

男「分かったよ、俺の部屋は二階」コッチ

金髪「もう楽しみぃ~!」

妹「…………」

はよ


キャハハハ!オトコサイコー!メッチャウケルー!


妹「二階から金髪さんの楽しそうな声が聞こえてきます」

妹「どうしよう……ケーキ」

妹「本当は二人で食べようと思ってニピース買ってきたんだけど……」

妹「……でも、お兄ちゃんの友達だし、丁度二人分だし持っていこう」

妹「お兄ちゃん、ケーキと紅茶持ってきたよ」トントン

お兄ちゃん「ああ、ありがとな、いただきます」

金髪「いいの!?まじありがとー!超エライね妹ちゃん!!!」

妹「うふふ、やめてください」ニコニコ

ガチャ

妹「……また今度買ってくればいいよね」


妹「なんかやけに静かになったなあ……何してるんだろう?」

妹「今まで幼馴染さん以外の女の人と二人きりで部屋にいるなんて無かった」

妹「でも、彼女じゃないって言ってたし……」

妹「……ちょっとだけ」タタタ

妹(耳をすましてみよ……)


「やだぁ~男のかた~い!!」

「まあな、てか金髪さんは狭すぎ!」

「だってぇ~仕方ないじゃん、男みたいに経験豊富じゃないしい!」


妹「……………………」

妹「?」

これはい痛い

>>13
これは痛い

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