おじさん「男君、働く気がないならペットにならないかい?」 (27)

おじさん「弟から聞いたよ、きみ三十歳でありながら職についてないそうじゃないか」

おじさん「きみの母さんも泣いていたよ?」

おじさん「きみは恥ずかしくないのかい?」

おじさん「ほら、そんなサクラ大戦なんていうゲームなんてやめておじさんとおいで」

男「げふぅ」ゲップ

おじさん「ほら立って。まったく…」グイ

母「ごめんね、男…。ごめんね…」

父「いいんだ、あいつも本当だったら自立しているはずの人間なんだ…」

おじさん「では、男君は私が引き取ります」

おじさん「ですが忘れないでください。あなたたち二人の無責任な子育てのせいで」

おじさん「彼はこうなったことを」グイ

男「かーちゃん腹減ったんだけど。飯は?」

母「ごめんねぇ男…」ポロポロ

父「すまない、兄貴…。男を頼んだ…」

おじさん「いくぞ、男」グイ

男「どこに?」

おじさん「おじさんちにだ」

おじさん「そこできみに生活してもらう」

おじさんの家

おじさん「帰ったぞ」

娘「おかえり、お父さん」

男「うっす、うっす、こんちゃっすw」

娘「…」

おじさん「彼が今日からうちの一員になる男君だ」

おじさん「喧嘩なんてするんじゃないぞぉ」

娘「えっ?えっ? うそっ、はっ?」

おじさん「お前も昔何度か会ったことがあるだろう?」

おじさん「まあ、十年前ぐらいから正月でも顔を見せなくなったからな」

おじさん「小さかったころのお前が覚えてないのもしょうがない」

おじさん「彼が男君だ」

娘「無理無理無理、冗談だよね?」

娘「こんな人と暮らせないよ、ほんと、冗談ならやめてよ」

おもしろそう

男「ふっっふ! ふっっふ!」

おじさん「お父さんはマジだ」

娘「ごめん、ほんと無理だから…!」

おじさん「なんだ男君のことが怖いのか?」

男「ふんっ、が!」ピェ

娘「いやっ! この人つば飛ばしてきた」

娘「お父さん!」

おじさん「別にいいじゃないか」

別にいいじゃないかワロタ

よかねえよ

おじさん「お前のお母さんが死んで何年だ…?」

娘「五年だよ…」

おじさん「お父さんはお前と接する時間はあまり取れなかった」

娘「仕事がんばってくれて、わたしの学費を稼いでくれたんだもん」

娘「休みの日だってわたしと遊んでくれるし…」

娘「大好きだよ、お父さんのこと。だから寂しくないよ…」

おじさん「…そうか」

おじさん「でも男君はうちで飼うぞ…」

おじさん「お前が心配していることも分かる」

おじさん「彼のことが信用できないんだろう?」

娘「あっ…、う、うん…」チラ

男「…」キョロキョロ

おじさん「お父さんだって可愛いお前が男君の子を孕んでしまう結末は望まない」

おじさん「だからそこらへんのことを考慮して首輪をかってきた」

おじさん「もちろん抜け出す心配もあるから、家族と言っても男君を家に入れることはしない」

おじさん「庭に小さなプレパプ小屋を用意した」

おじさんが「おじさん」なら
娘は「従姉妹」じゃないか?

細かいことだが

娘「まあ、うちに入れないんなら…。いいんだけど…」

娘「…」

おじさん「世話はすべてお父さんがやる」

男「…」ニッコリ

娘「ひっ…!」

おじさん「男君。ここが今日からきみの家だ」

おじさん「少し狭いがそのうち家の中で買えるように娘を説得して見せるから期待しててくれ」

男「Zzz 」グゥグゥ

おじさん「さっそく眠ってしまったのか…」

おじさん「まあ唐突な話で、慣れない環境だ…」

おじさん「安心して眠るといい」ホッペプニプニ

男「ん、んン~」ゴロン



娘「お父さんが連れてきた、あの人…」

娘「ほんとに庭にいるのかな…」マドチラリ

娘「もしかしてお父さん家に入れたりしてないよね…!」

娘「私の部屋鍵ないし…」

娘「怖いよ…、お母さん」フトンギュー



おじさん「男君。いる、かい?」ガララ

おじさん「…っ!」

おじさん「いない、だと…。どこへ行った、んだ…!」

おじさん「…」

おじさん「はっ…!」

おじさん「娘が危険だ!」グルリ

娘の部屋

?「…」コンコン

娘「ひゃっ!」ドキッ

娘「お父さん…、だよね?」

娘「お父さん…?」

娘「そういうネタ、怒るよ…?」

男「ふぁっ、ふぁっ」シコシコシコ

下半身を露わにした男はわたしに襲いかかってきた。

男の巨体にわたしは両手を押さえつけられ、

わたしが助けを呼ぼうとする前に口を口で塞がれた。

男の汚らしい硫黄の臭いがする舌がわたしの口内に侵入する。

舌で男の舌を押し戻そうとしたが、それはかえって交わる形になってしまった。

初めてのキスを奪われたことでわたしは抵抗をする気も失せた。

男は動かなくなったわたしの下半身のパジャマを脱がせようと手にかけた。

その時、男がわたしに覆いかぶさるように倒れた。

娘「お父さん、助けに来てくれたのね!」

おじさん「あの時、娘に飛ばしたあのつばはマーキングだったんだ!」

                               おわり

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