高坂穂乃果の分裂 (86)


絵里「ふぁぁ…」

絵里「眠い…」ムニャムニャ

希「えりち、寝不足みたいやな」

絵里「そうなのよ…」

絵里「昨日から流星群だったじゃない?」

絵里「亜里沙が見たいっていうから…」

希「へぇ…徹夜したん?」

絵里「ほぼ朝までね…」

希「で、見れたん?」

絵里「何にも」

絵里「途中で亜里沙はねちゃうし…」

絵里「散々だったわ…」

希「それは大変やね…」

絵里「授業中に寝てたら起こしてよね…ん?」

絵里「あれは…」


穂乃果「…」テクテク


希「穂乃果ちゃんや」

絵里「穂乃果にしては早い時間ね」


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希「おーい!穂乃果ちゃーん!」

穂乃果「…!」

穂乃果「希ちゃん!絵里ちゃん!」タタタッ

絵里「穂乃果、こんな所で何してるの?」

穂乃果「別に」

穂乃果「ただ散歩してただけだよ」

希「散歩?」

希「いま登校時間やで?」

絵里「そうよ、荷物…は持ってないみたいだけど…」

穂乃果「ああ…学校…か」

穂乃果「荷物を取りにいかなきゃ」

絵里「どうしたのよ…大丈夫?」

希「もしかして寝ぼけて、家出たんやろ~」ニヤニヤ

穂乃果「そんなんじゃないよ」

希「ふふっ、本当かな~」

絵里「まあ、とにかく早く家に戻って登校しなさい 」

希「そうやね、このままやと遅刻…」


チリンチリーン


希「わっ!」

穂乃果「危ないっ!」ガバッ

絵里「希!」

希「はぁ…はぁ…」

穂乃果「危なかった…」ダキッ

希「穂乃果ちゃん…ありがとう」

絵里「希!気をつけなさいよね!」

穂乃果「まあまあ、あの自転車も凄い速度出してたし…」

希「あ、あの…」

希「穂乃果ちゃん…?」

希「そろそろ離れて…」

穂乃果「あっ…ごめん」

穂乃果「でも希ちゃんにケガが無くてよかったよ…」

希「う、うん」

穂乃果「もし、そのキレイな顔に傷でもついたらと思うと」

希「へっ…?////」

希「き、キレイ!?」

希(何か今日の穂乃果ちゃんおかしいな…)

絵里「穂乃果、そろそろ時間ヤバいわよ!」

穂乃果「おっと!」

穂乃果「じゃあね!」

絵里「急ぎなさいよー!」

希「…」ドキドキ

絵里「希?」

希「ふぇ!?」

絵里「ボーッとしてどうしたの?」

希「な、何でも…」

希(何となく…雰囲気が違う…)

希(何だろう…)

高坂家

海未「ほーのーかー!」ユサユサ

ことり「穂乃果ちゃーん!」ユサユサ

穂乃果「すー…すー…」zzz

海未「起きなさい!」

ことり「学校遅れちゃうよー」

穂乃果「んんっ…」

穂乃果「んあ…」

穂乃果「うみちゃん…ことりちゃん…」

穂乃果「おはよう…」

海未「おはようございます、穂乃果」

ことり「おはよう、穂乃果ちゃん」

穂乃果「…んっ?」

穂乃果「海未ちゃん!?ことりちゃん!?」

穂乃果「何で穂乃果の部屋に!?」

海未「何でって…」

ことり「起こしにきたんだよ?」

海未「電話にも出ませんし…まったく…」

穂乃果「だからって勝手に部屋に入らないで!」

穂乃果「もうっ!」

海未「ああっ!ちょっと!」

ことり「穂乃果ちゃん!!」

穂乃果「もう恥ずかしい…」

穂乃果「お部屋見られちゃった…」

海未「はぁ?」

ことり「ど、どうしたの?穂乃果ちゃん…何だか…」

穂乃果「今から着替えるから…見ないでね」

海未「は、はい…」

ことり「穂乃果ちゃん…」


穂乃果「ごめん、おまたせ」

海未「遅いですよ…」

ことり「早く学校行かなきゃ…」

穂乃果「うん」


雪穂「おねーちゃん、朝ごはんはー?」

穂乃果「食べてる時間ないよう!」

雪穂「じゃあパンでもかじってけばー?」

穂乃果「そんなはしたないマネ出来ないー!」

海未「ええっ!?」

ことり「は、はしたない!?」

穂乃果「な、なに?」

海未「ほ、穂乃果が今、はしたないって言いました!?」

穂乃果「なに?おかしい?」

ことり「おかしいよ…」

穂乃果「もうなぁに?急ぐんでしょ?」

穂乃果「早くいこうよ~!」

海未「そ、そうですね」


ことり「ねぇ、穂乃果ちゃんおかしくない?」ボソボソ

海未「ですよね…」ボソボソ

海未「まさか穂乃果の口から、『はしたない』なんて言葉が出るとは…」

ことり「さっきの寝起きの態度といい…」

ことり「何だか…女の子らしくなったというか…」

海未「そうですね…」



穂乃果「今何時だろ…学校遅刻かな?」

ほのママ「穂乃果!」

穂乃果「おかあさん」

穂乃果「あんた学校行ったんじゃ!?」

穂乃果「カバンを取りにきたんだ」

ほのママ「まったく!何やってんのよ!早くカバンとって行きなさい!」

穂乃果「はいはい」


穂乃果「あれー?カバンないぞ…」

穂乃果「おかしいなぁ…どうしよう」

穂乃果「うーん…」

穂乃果「まあ…いいか」

穂乃果「適当にやり過ごそう…」

穂乃果「おっ!パンだ!」ガブッ

穂乃果「おひひー!」モグモグ

穂乃果「もぐ…いそがないと…」

教室

海未「穂乃果、今日はなんだか…大人しいですね」

ことり「うんうん」

穂乃果「大人しい…?」

穂乃果「そうかな」

海未「そうですよ!」

ことり「確かに…」

海未「かといって授業中寝てるわけでもありませんし…」

海未「熱でもあります?」ソー

穂乃果「ひゃっ…」

穂乃果「もうっ…いきなりおでこ触らないでよ…恥ずかしいよ…」

海未「…!」

ことり「かっ…!」

ことり「ごほんっ!」

穂乃果「熱なんてないよ」

穂乃果「授業中に寝たら、皆に寝顔見られちゃうじゃん」

穂乃果「そんなの恥ずかしい…///」カァァ

海未(かわいい…)


ことり「何なの…?今日の穂乃果ちゃん…」ボソボソ

海未「らしくないですね…かわいいですけど…」ボソボソ


穂乃果「あ~」

穂乃果「どうしよっかなー」

穂乃果「カバン無いしなー」

穂乃果「授業サボっちゃおうかなー」

穂乃果「よし、決めた!」

穂乃果「今日の授業はフケよう」

穂乃果「とりあえず…放課後まで屋上でのんびりしてようかな」

穂乃果「海未ちゃんやことりちゃんに見つからないようにしないと…」


・・・・

ガサガサ

穂乃果「裏から入らないと、先生に見つかっちゃう…」

「あー!穂乃果ちゃーん!」

穂乃果「…!」ビクッ

穂乃果「って凛ちゃんか…」

凛「穂乃果ちゃーん!」ダキッ

凛「こんな所で何やってるのー?」

穂乃果「ちょっとね…見つからないように校舎に入ろうと…」

凛「え?何で?」

「「ちょっとー!凛(ちゃん)!」」

穂乃果「真姫ちゃん!花陽ちゃん!」

真姫「へ?穂乃果?」

花陽「凛ちゃんが急に走っていったと思ったら…」

穂乃果「あはは…」

凛「凛たち、あそこでテニスしてたんだよ!体育の!」

凛「そしたら、コソコソ怪しい先輩を見つけたにゃ!」

真姫「で、穂乃果はこんな所で何を?」

凛「何かね、見つからないように校舎に入るんだって」

真姫「はぁぁ?」

花陽「なんで…」

穂乃果「いやー…授業、屋上でサボろうと思って」

穂乃果「バレないように…」

真姫「サボるって…」

真姫「何を考えてるの!」

花陽「サボりはよくないよ!」

花陽「穂乃果ちゃんらしくない!」

穂乃果「あはは、1日くらいへーきへーき」

真姫「なっ!」

凛「何だか今日の穂乃果ちゃん、傾いてるにゃー…」

真姫「穂乃果は成績は悪くても、絶対に授業は休まないって海未が褒めてたのに…」

花陽「へんだよ…」

凛「さてはお前、穂乃果ちゃんじゃないにゃー?」

穂乃果「皆酷いなー」

クイッ

花陽「…!」

穂乃果「穂乃果は穂乃果だよ?」

穂乃果「ほらよく顔を見て?」グイッ

花陽「ほ、穂乃果ちゃん…////」

花陽「近いよっ!」ドン

穂乃果「へへ…そろそろ穂乃果、いくから!」

穂乃果「じゃあねー」



花陽「はぁ…はぁ…」ドキドキ

凛「か、かよちん大丈夫?」

真姫「どうなってるの…?」

花陽「な、何だか今日の穂乃果ちゃん…いつもよりカッコいい…」

凛「にゃー!?」

教室

穂乃果「…」ウトウト


海未(あ…やっぱり眠いみたいですね)

ことり(ふふ、やっぱりいつもの穂乃果だ♪)

穂乃果「…」コクッコクッ


海未(そろそろ起こしますか…)


穂乃果「…!」ビクッ


ことり(あっ…寝てたらビクッてなるやつだ…あれ恥ずかしいんだよね)

ことり(まあ、穂乃果ちゃんはいつもあんまり気にしてないけど)


穂乃果「あぅ…////」カァァ


ことり(あれ?顔真っ赤だ…)

ことり(やっぱり今日の穂乃果ちゃん…へんだよ)

ことり(とても可愛いけど…)

屋上

穂乃果「あー、お腹すいたー」

穂乃果「朝からパン一つしか食べてないからなぁ」

穂乃果「購買にいってみよ…」



購買

穂乃果「って…財布持ってきてないじゃん…」

穂乃果「カバンの中だ」

穂乃果「うぅ…お腹すいた」

グゥゥゥゥゥ

穂乃果「あー…」


「ちょっと、凄い音ね…」


にこ「ちょっとは恥ずかしがったりしなさいよ」

穂乃果「にこちゃん!」

穂乃果「にこちゃん!明日返すから!お金かしてー?」ガシッ

にこ「はぁ?」

穂乃果「穂乃果、お金忘れてパン買えないんだ」

穂乃果「もうお腹空きすぎて死にそうだよ…」

にこ「ごめんね、お金の貸し借りはしない事にしてるの」

穂乃果「そ、そんなぁ…」

にこ「海未かことりに借りたらいいじゃない」

穂乃果「今日は二人に会いたくないんだよ…」

にこ「はぁ…また、何かやらかしたのね…」

にこ「はぁ、仕方ないわね~」

にこ「お金は貸さないけど、にこのお弁当を少し分けてあげるわ」

穂乃果「ほんと!?」

にこ「特別よ!特別!」

穂乃果「やったぁぁぁ!」

穂乃果「ありがとう…ありがとう…」

穂乃果「さすが世界のにこちゃん!」

にこ「あはは!もっと感謝してもいいのよ?」

穂乃果「嬉しいー!やったー!にこちゃんの手作り弁当だ!」ピョンピョン

にこ(こんなに喜ぶとは…)

屋上

にこ「といってもそんなに量ないのよね」

穂乃果「いいよ、いいよ!」

穂乃果「ちょっとでいいから」

にこ「じゃ、先に食べていいわよ?」

穂乃果「何いってるの?」

にこ「は?」

穂乃果「あーん」

にこ「は?」

穂乃果「食べさせてー」

穂乃果「あーん」

にこ「こ、子供か!」

穂乃果「一応恋人のつもり…」

にこ「ばっ!馬鹿言わないでっ!」

穂乃果「あはは」

にこ(な、何なの…今日はいつもより、振り回される…)

穂乃果「ほら、早く~」

にこ「ああもうっ!仕方ないわね…」

穂乃果「あ~ん」

にこ「ほら!」

穂乃果「んん…」モグモグ

穂乃果「うん!美味しい!」

にこ「そう」

穂乃果「さすがにこちゃんだ!」

穂乃果「うちに嫁にきてよー!」

にこ「なっ、何言ってんの!?」

穂乃果「こんな可愛いお嫁さんほしい!」ナデナデ

にこ「撫でるな!」

にこ「からかってるのなら、もうあげないわよ!」

穂乃果「ごめんなさい!食べたいです!」

にこ「まったく…」


穂乃果「…」モグモグ

海未「穂乃果、卵焼き一つあげます」

海未「好きでしょう?」

穂乃果「…いいの?」

海未「ええ、どうぞ」

穂乃果「やった!」パクッ

海未「どうです?今日は私が作ってみたのですが…」

穂乃果「美味しい!」ニコッ

海未「そうですか」

海未(素敵な笑顔を見れました…!)

ことり「海未ちゃん、ナイスだよ!」ボソッ

海未「ええ…やりました!」ボソッ

穂乃果「?」


ことり「あっ…ことりちょっとお茶買ってくるねー」スクッ

穂乃果「早く…帰ってきてね?」

ことり「…!」

ことり「も、もちろん!」

ことり「すぐ行ってくるから!」ダッ


ことり「はー…穂乃果ちゃん、今日はどうしたんだろ」

ことり「今日はいつもより可愛さ割り増しだなー」

ことり「かっこいい穂乃果ちゃんがすきだけど、可愛い穂乃果ちゃんも大好物だなぁ」

ことり「ん?」


穂乃果『いやー、楽しみだなぁ…』

にこ『ハードルあげないでよ…普通のお弁当だから』


ことり「あれは…にこちゃんと…」

ことり「穂乃果ちゃん!?」

ことり「いつの間に、ここまで来たんだろう…」

ことり「階段を上っていく…」

ことり「何でにこちゃんと…?」

ことり「声かけようかな?」

ことり「でも、何だか気になるし…」



ことり「あれ?屋上に行くの?」

ことり「お勉強広げはじめた…」



穂乃果『あーん』


ことり「わ!あーんしてる!」

ことり「さっき自分のお弁当食べてたのに!」

ことり「どういうこと!?」

ガチャ

ことり「穂乃果ちゃーん!!」

穂乃果「!?」

穂乃果「こ、ことりちゃん!?」

穂乃果「や、ヤバいっ!」

にこ「ちょっと、あんたやっぱり何か…」

ことり「穂乃果ちゃん…」

穂乃果「ひぃぃぃ!」

穂乃果「こ、ことりちゃん!お願いだからこの事は海未ちゃんには…」

穂乃果「殺される…」

ことり「え?」

ことり(海未ちゃんのお弁当じゃ足りないって事だよね?)

ことり(だから…にこちゃんのお弁当を…)

ことり(いくら海未ちゃんでもそこまで怒らないと思うけど…)

穂乃果「お願い!お願い!もうしないから!」ガンガン

ことり「落ち着いて!」

ことり「わ、わかったから!」

ことり「海未ちゃんには内緒にするよ!」

穂乃果「ほ、本当に…?」

ことり「う、うん…」

穂乃果「はぁぁ…よかった…」

穂乃果「ことりちゃんは天使だよ…」

ことり「大袈裟だよ…」

穂乃果「いや!大袈裟じゃない!」

穂乃果「ことりちゃんは天使!女神!可愛い!」ダキッ

穂乃果「こんな天使とずっと一緒にいれて穂乃果は幸せだなぁ…」

ことり「えっ…////」

ことり「そ、そこまで…照れるよ…」

ことり「うぅ~///」

ことり「こ、ことり、先に戻ってるから!」


穂乃果「ふぅ…」

にこ「だから、あんた何やったのよ…」


ことり「穂乃果ちゃん…」ドキドキ

ことり「やっぱりいつも通りの穂乃果ちゃんだった…」

ことり「いや、いつもよりカッコいいかも…」

ガララッ

海未「おや、ことり」

海未「遅かったじゃないですか」

穂乃果「遅いよー」

ことり「え?あれ?」

ことり「何で穂乃果ちゃんが…」

ことり「もしかして、ことりが遅すぎて追い抜かれちゃった?」

穂乃果「何を言ってるの?ことりちゃん」

ことり「??」


ヒョコ

凛「あー、穂乃果ちゃんいるにゃー」

花陽「やっぱりサボりなんてダメだって反省したのかな?」

真姫「いや、どうせ…後で怒った海未のことを考えて怖くなっただけでしょ」

凛「わかるにゃー…」ガタガタ

凛「おーい!穂乃果ちゃーん!」

穂乃果「凛ちゃん!」

穂乃果「真姫ちゃんに花陽ちゃんも!」

真姫「お邪魔するわね」

海未「どうしたんですか?」

海未「二年の教室に三人でくるなんて…」

凛「いやー、穂乃果ちゃんを確認しに…」

穂乃果「穂乃果を?」

凛「だって穂乃果ちゃん、朝サボ…」

真姫「しっ!」ベチッ

凛「にゃっ!?」

海未「さぼ?」

凛「痛いにゃー!何するの!?」

真姫「海未に言っちゃダメでしょ!」ボソッ

凛「あー、そうだったにゃ…」

海未「なんですか?」

凛「い、いやー、今日も穂乃果ちゃんは元気かなって」

穂乃果「ふぇ?」

花陽「穂乃果ちゃん、どう?」

花陽「朝は何だか…変だったけど…///」

穂乃果「朝?」

穂乃果(朝会ったっけ?うーん…)

穂乃果(花陽ちゃんがせっかく心配してくれてるんだ…返事を…)

穂乃果「ほ、穂乃果は元気だよ?」

花陽「そっか…」

穂乃果「心配してくれてありがとう」ニコッ

花陽「…っは! 」

花陽(可愛い)

真姫(可愛い笑顔…)

凛「穂乃果ちゃーん!」ダキッ

凛「可愛いにゃー!」スリスリ

穂乃果「ちょっと、凛ちゃーん!やーめてー!」

退屈を抱えた

放課後

穂乃果「終わったー」クタッ

海未「さて、練習に行きましょうか」

ことり「今日も頑張ろうねー」

穂乃果「うんっ!」

穂乃果「あっ…その前に…」

穂乃果「トイレに…////」

海未「では、先に屋上に行ってますね」

穂乃果「うん」

ことり「じゃあね」


・・・・・

海未「今日はいい天気ですね」

ことり「そうだね~」

海未「いつもなら、穂乃果が騒いで仕方ないんですが…」

海未「何故か今日は大人しくて…」

海未「ん?」


穂乃果「くー…」

穂乃果「かー…」

穂乃果「んふふ…うみちゃんのぺちゃぱい…」


海未「…」ムカッ

海未「穂乃果ぁ!」

穂乃果「ひぃっ!」

海未「って何故穂乃果がここに!?」

海未「あなたトイレに行ったはずでは…」

ことり「だよね…?えっ…?」

穂乃果「う、海未ちゃん…」ガタガタ

>>36
ごめんな…

海未「どういう事ですか?」

海未「トイレには行かなかったのですか?」

穂乃果「い、行ってません!」

海未「何をそんなに震えて…」

穂乃果(ヤバい…もしかして、ことりちゃんが喋っちゃった!?)

穂乃果(海未ちゃん式尋問は恐ろしいからなぁ…)

穂乃果(とにかく…今の状況はヤバい…)

穂乃果(海未ちゃんを何とかしないと…)

穂乃果「う、海未ちゃん!」

海未「はい?」ジーッ

穂乃果「うっ…」

穂乃果(こわい…)

穂乃果「う、海未ちゃん!」

穂乃果「君に怒った顔は似合わない!」

穂乃果「海未ちゃんは笑顔が一番似合うよ!」

穂乃果「さあ、穂乃果が笑顔にしてあげる!」

海未「は?」

穂乃果「うっ…」

穂乃果「海未ちゃん!」

穂乃果「お願いだから!怒らないで!」

穂乃果「怒るとシワが増えるよ!」

海未「シワなんてありません!」

海未「というか怒ってませんから!」

穂乃果「え?」

海未「というか何をさっきから…」

穂乃果(怒ってないだって…?)

穂乃果(海未ちゃん、堪忍袋を強化したのかな?)

穂乃果(あっ、もしかして…)

穂乃果「…」チラッ

ことり「…!」

ことり(穂乃果ちゃん、怒られなくてよかったね!)パチッ

穂乃果(ことりちゃんが海未ちゃんをなだめてくれたのかな?)

穂乃果(凄いよ!さすがことりちゃん!)

海未「まさか…また怒らないといけないような事をしでかしたのですか?」

穂乃果「とんでもない!」

海未「本当に?」ジトー

穂乃果「うぅ…」

穂乃果(何だ…また何か疑いをかけられて…)

穂乃果「う、海未ちゃん!」

海未「なんですか?」

穂乃果「いつも…いろいろ心配かけてごめんね」

海未「な、何を…急に…」

穂乃果「海未ちゃんがいつも厳しくしてくれるから…穂乃果はまっすぐ生きられるんだなって実感した」

穂乃果「だから穂乃果、海未ちゃんがいないと生きていけない!」

穂乃果「海未ちゃん、これからも側にいてね!かわいい!」

海未「へぁ!?」

海未「ちょ!ちょっと待ってください!」

海未「ちょっと…////」ニヤニヤ

海未「えへへ…カワイイダナンテ…マッタクモウ…」ブツブツ


穂乃果「よーし、海未ちゃんはフリーズしてくれた」

ことり「穂乃果ちゃん…ことりは…」ゾゾゾゾ

穂乃果「ひっ!」


絵里「うう…眠い…」

にこ「どうしたのよ、絵里」

希「何や流星群見てたらしいよ?」

にこ「ああ、確か今日極大だっけ?」

希「そうらしいね…おっ…」



穂乃果「ふぅ…」

穂乃果(皆待ってる…早く屋上へ行かなきゃ…)


希「穂乃果ちゃんや」

にこ(何か今日はよく見かけるわね…)

希(朝、ドキドキさせられた仕返ししたろ…)



希「…」ソー



絵里「希…」

絵里(また、希は…)

希「穂乃果ちゃんわしわし~!」

ワシワシ

穂乃果「ひゃぁぁぁぁぁ!」ビクッ

希「いい反応やん」

穂乃果「な、何!?」

希「うちやで」

穂乃果「希ちゃん…!」

穂乃果「もうっ!穂乃果、すっごくビックリして…!」

穂乃果「心臓とまるかと思っちゃったよ…」

穂乃果「うう…」

希(あれ…何か凄い可愛いやん)

希(朝の雰囲気とは大違い)

穂乃果「希ちゃんのバカ!もうっ!」

希「ああ、ごめん!」

希「穂乃果ちゃんを見つけて、嬉しかったから…つい、イタズラしてもうた…」

穂乃果「嬉しい…?」

穂乃果「ほんと…?」

希「そ、そう!」

穂乃果「そっか、なら…許してあげる!」

希「ありがと…」

にこ(可愛いじゃない…)

絵里(眠い…)

穂乃果「それより!」

穂乃果「は、はやく屋上いこ?」

希「そ、そうやね」

絵里「…」zzz

にこ「寝てんじゃないの!」

絵里「はっ…」


・・・・・

穂乃果「ほ、穂乃果!ことりちゃんもいないとダメかなぁ…」

ことり「ほんと?」

穂乃果「もちろん!大好きだもん!」

穂乃果「これからも一緒にいてね!」

ことり「穂乃果ちゃん…ことりも大好き…」

穂乃果「ほっ…」


ガチャ

凛「お待たせにゃー!」

花陽「穂乃果ちゃんたち先にきてるー?」

真姫「ああ、いるわね」

海未「ホノカ…ズットソバニ…」ブツブツ

ことり「ホノカチャン…ダイスキ…」ブツブツ

凛「ひっ!」

花陽「な、なに!?」

穂乃果「はは…」

穂乃果「二人とも、固まっちゃったみたい」

真姫「どうせ、あなたが何か言ったんでしょ」

穂乃果「うっ…」ギクッ

真姫「あなた、昼休みは大人しかったのにね」

花陽「穂乃果ちゃん、何だか今日はコロコロテンションが変わるね」

穂乃果「そ、そうかな…」

穂乃果(昼会ったっけ?)

真姫「何時も落ち着いてるといいんだけどね」

穂乃果「仕方ないよ…」

穂乃果「いつも、こんなに可愛い後輩達が側にいてくれるんだもん」

穂乃果「穂乃果、舞い上がっちゃって…」

凛「か、可愛い…?凛可愛い?」

穂乃果「可愛いよ…食べちゃいたいくらい」

凛「た、食べ…///」

真姫「また凛をからかって!」

海未「はっ!」

海未「穂乃果ぁ!」

海未「気軽に他の人をからかわないでください!」

穂乃果「からかうだなんて!」

穂乃果「穂乃果の本心だよ?」

穂乃果「凛ちゃん可愛いよ」

凛「~!////」

穂乃果「花陽ちゃんも真姫ちゃんもね?」

穂乃果「二人とも食べちゃいたい」

花陽「へぅ!?」

真姫「ちょっと!私まで!」

ことり「穂乃果ちゃん…?」


ワーワー

穂乃果「あれ?屋上が騒がしい…」

希「皆いるんかな?」

にこ「何かあったんじゃない?」

絵里「…」ウトウト

穂乃果「何だろう…? 」

ガチャ


海未「穂乃果ぁ!」




穂乃果「「ひっ!」」



海未「だから、そう軽々しく大好きとか…」

海未「えっ…」

海未「えぇぇぇぇぇぇ!!!???」

凛「穂乃果ちゃん!?」

花陽「!?!?!?!!?」

真姫「ほ、穂乃果が…」

ことり「二人に!?!?」

希「す、スピリチュアルやね!?!?」

にこ「意味わからんわ!」

絵里「…」ウトウト


海未「ほ、本物は!?」


穂乃果「穂乃果が本物だよ!」

穂乃果「本物は穂乃果だよ?」


ことり「わかんない…」

にこ「どうなってるの…!?」

海未「じょ、状況を!」

海未「私達は…穂乃果とここで会話をしてました…」

海未「そうしたら、希たちと一緒にまた穂乃果が入ってきて…」

海未「!?!?」

海未「わ、私と話してた穂乃果は?」

穂乃果「それは、穂乃果だよ」

海未「ではそっちが偽物?ということに…」

穂乃果「えっ…」

にこ「ちょっと待ちなさいよ!」

にこ「こっちも穂乃果と一緒に屋上に行ったら、既に穂乃果?が海未達と一緒にいたのよ!?」

にこ「そっちが偽物でしょ?」

穂乃果「ちょっとー!何言ってるの!にこちゃん!?」

穂乃果「えっ…えっ…」

希「んっ…」

希「もしかしたら…」

ワシワシ

穂乃果「「ひゃぁぁぁ!」」

穂乃果「何すんの!希ちゃん!」

穂乃果「や、やめてよぉ…こんなときに…」

希「やっぱり…」

海未「何となく希の言いたい事がわかります」

希「うん、これで…今日穂乃果ちゃんに感じた違和感みたいなものがはっきりわかった」

希「こっちの穂乃果ちゃん」ワシッ

穂乃果「ひゃ!」

穂乃果「何なのもぉー!」

希「いつもより気が強くて…カッコいいというか…男性的というか…」

海未「はい」

希「それでこっちの穂乃果ちゃん」ワシッ

穂乃果「ひゃんっ…!」

穂乃果「だからやめてって…うぅ…」

希「いつもより弱々しくて…大人しくて…可愛い、女性的…」

希「おそらく、うちは今日、一人の穂乃果ちゃんと接してるつもりで…性格に差のある二人の穂乃果と接していたんや」

にこ「にこも多分…そう言えば、穂乃果のテンションの違いを感じたわ」

ことり「ことりも…何だか噛み合わない事が多くて…」

ことり「別れたはずの穂乃果ちゃんが先回りしていたり…」

ことり「でも、二人いたなら納得だね」

真姫「二人いる事に対しては納得しかねるわ!」

真姫「どういうことなの!?」

絵里「…」zzz

希「まあ…それは、うちにも…」

凛「希ちゃんにもわからないの!?」

希「ごめんな、スピリチュアル過ぎて…」

ことり「仕方ないよ…」


穂乃果「…」ジー

穂乃果「あっ…///」

穂乃果「顔、真っ赤だよ」

穂乃果「だって…そんなに見つめるから…」

穂乃果「可愛いよ」

穂乃果「へぅ…そんな事…///」

穂乃果「…!」ドキッ

穂乃果(可愛い…)

海未「この二人をどうしたらいいのですか…」

海未「まさか、増えましたって家に帰します!?」

真姫「さすがにそれは…」

希「ずっと二人の状態が続くと思えへんしなぁ…」

ことり「じゃあしばらく様子見で…どっちかをことりが預かるよ」

海未「ちょっと待ってください!穂乃果はうちでかくまいます!」

にこ「うちでもいいわよ?親があんまりいないし」

ことり「むっ…」



穂乃果「顔、もっとよく見せて」ドキドキ

穂乃果「恥ずかしいよぉ…////」

穂乃果「本当、可愛い」

穂乃果「おかしいな、自分を見てるはずなのに」

穂乃果「凄い、ドキドキする」ドキドキ

穂乃果「ほ、穂乃果も…///」ドキドキ

真姫「うちでもいいわよ?」

ことり「ことりが預かるの!」

希「スピリチュアルな事が起きてる今、うちが預かるのがええんとちゃう?」

絵里「…」zzz

花陽「花陽のうちに穂乃果が…いい…」

海未「だからうちが預かるのが一番自然なんですって!」

ことり「自然?どういう自然?意味わかんないよ」

凛「別に誰のうちでもいいにゃ~…って!」

凛「穂乃果ちゃんたち!?」

凛「何やってんの!?」


穂乃果「んっ…ちゅっ…」

穂乃果「はむっ…あん…」

穂乃果「穂乃果ぁ…すき…ちゅっ…」

穂乃果「穂乃果もぉ…すき…」


にこ「あああ!あんたら!何やってんの!?」

海未「穂乃果同士でキスなんて!」

海未「離れなさい!」グイッ

穂乃果「ああっ!」

穂乃果「やめて!離して!穂乃果達は愛しあってるの!」

穂乃果「もっと…キス…して欲しいよぉ…」

真姫「アホかぁ!同一人物のキスなんて聞いたこと無いわよ!」

希「いやまあ、二人になるのがもう既に聞いたこと無いし」

穂乃果「穂乃果、この人を一目見たとき、一瞬で恋に落ちたの!」

穂乃果「それが同じ穂乃果だろうがなんだろうが、知らない!」

穂乃果「そ、そうだよ!」

穂乃果「穂乃果も…この人に一目惚れしちゃった…///」

穂乃果「同じ穂乃果だとか、関係ないよ…」

穂乃果「好きだもん…」

海未「ああ…もう…何が何やら…」

花陽「次々に色んな事が起きすぎて…」

穂乃果「穂乃果、かわいいよ」ダキッ

穂乃果「穂乃果こそ…素敵…」

ことり「またそんなくっついて!ダメだよぉー!」

凛「おんなじ顔が抱き合ってる…凄い…」

花陽「これはこれで…いい…」

海未「よくありません!」

海未「同一人物ですよ!!??」

絵里「…」zzz

海未「というか絵里はいつまで寝てるんですか!!」

希「えりち」

絵里「…」

絵里「…」



________

______

____

__



『ああ…いつになったら会えるの…』

『私の運命の人…』


『はやく、はやく、会いたい』

『はやく出会いたい、僕の運命の人』



________

______

____

__



絵里「…んっ」

希「あっ…えりち起きた!」

絵里「…」ボー

希「えりち?」

絵里「夢…夢を見てた…」

希「は?」

絵里「孤独の空にとらわれた運命の二人…」

絵里「二人は…星座を抜け出して…ちゃんと出会えたのかしら…」

希「な、何をいってるん…?えりち…」

絵里「…ふぁぁぁ」

絵里「うぅぅぅ!少し寝たらスッキリしたわ…」


穂乃果「穂乃果ぁ…ちゅっ」

穂乃果「穂乃果…んっ」


絵里「!?」

絵里「ええっ!?これはどういう状況!!??」

KKEとPKEの話書くって言ってたやつか?

希「えりち…遅いよ」

絵里「穂乃果が…穂乃果が…二人…」ガタガタ

海未「もう面倒なので、絵里は放っておくとして…」


穂乃果「ふふっ、やっぱり可愛い」

穂乃果「やっ…そんな…///」

穂乃果「もうキミしか見えない」

穂乃果「ワタシもアナタしか見えないよ…」


海未「これ、どうしますか…」

ことり「もう、ことりもこれでいいような気がしてきた」

海未「ことり…」

ことり「なんていうか…穂乃果ちゃん達…」

ことり「今凄く幸せそう」

真姫「私もそう思うわ」

真姫「やっと出会えたお姫様と王子様みたい」

希「真姫ちゃんはメルヘン思考やね」

真姫「そ、そんなんじゃ…////」

にこ「何にせよ、私達に邪魔する権利は無いわ」

>>69
違うよ

海未「あなたたちまで…」

ことり「まあ、他の人に取られるよりはね…?」ボソッ

海未「うっ…」

海未「まあ…そうですね…穂乃果が幸せなら」


穂乃果「えへへ…もっと撫でて…?」

穂乃果「うん、よしよし」

穂乃果「///」

穂乃果「ワタシからも…」チュッ

穂乃果「ふふっ、ありがと。幸せだよ」

穂乃果「ワタシも…幸せ」


海未「ほのほの…いいじゃないですか」

凛「凛も大好きな穂乃果ちゃん達を応援するにゃ!」

絵里「へ?ほのほの?何?はえ?」

希「とりあえず今日はうちが二人とも家に連れて帰るよ」

希「一人暮らしやからな」

海未「そうですね、うちじゃ双子では通りませんし…」

ことり「お願いね」

希「まかしといて」


・・・・・・
希の部屋


穂乃果「…ふふ」ニヤニヤ

穂乃果「楽しそうだね?」

穂乃果「うん…アナタに出会って…本当に今、楽しい」

穂乃果「ワタシもだよ」

穂乃果「ね?手、繋いでいい?」

穂乃果「もちろん…はい」ギュッ

穂乃果「手からキミの温もりを感じるよ」

穂乃果「好き…」

穂乃果「ワタシも好きだよ」

希「おーい、二人ともまだ起きてるん?」

穂乃果「ごめんね希ちゃん」

穂乃果「まだ、寝たくないんだ」

希「そうか」

希「うちは先に寝るけど、夜更かしはアカンよ」

穂乃果「うん」

希「じゃ、おやすみ~ふぁぁぁ…」

穂乃果「「おやすみ…」」





穂乃果「寝てなんて…いられないよね」

穂乃果「ワタシたち…」

穂乃果「うん」

穂乃果「だんだん分かってきた」

穂乃果「もう、時間は無い」

穂乃果「んっ…」チュッ

穂乃果「好きだよ」

穂乃果「ワタシも…」

穂乃果「ずっとこうしていたい」ギュッ

穂乃果「うん…」

穂乃果「また、ワタシたち…引き裂かれてしまっても…」

穂乃果「うん」

穂乃果「また出会うための場所を探そう」

穂乃果「また、きっと会える」

穂乃果「…だよね」

穂乃果「だって、ワタシたちの愛は永遠だから…」

穂乃果「だけど…今はこうやって…」

穂乃果「愛してる」

穂乃果「ワタシも…愛してる…」






チュンチュン


希「うぅ…朝か…」

希「ふぁぁぁ…」

希「はっ…!そうやった…穂乃果ちゃん達が…」



穂乃果「くぅ…すぅ…すぅ…」

穂乃果「うひひ…うみひゃん…おっぱい…ぺた…ぺた…」



希「あっ…!えっ…」

希「ひ、一人…?」

希「穂乃果ちゃん、穂乃果ちゃん!」ユサユサ

穂乃果「うー…らに…?」

希「これはどっちやろ…男の子っぽい方か?」

希「おーい!」

穂乃果「うううぅぅぅ!」ノビー

穂乃果「あれ?希ちゃん?」

穂乃果「ん?ここは?」

希「うちの部屋やで」

穂乃果「え?何で穂乃果が希ちゃんの部屋で寝てたの?」

希「はぁ?」

穂乃果「え?」

希「も、もしかして…一人に戻った!?」

穂乃果「?」

希「何かよくわからんけど…よかった、よかった…」

穂乃果「希ちゃん?何の事言ってるの?」

希「何でもないよ!」

希「さっ!朝ごはん食べよう!」

希「食パンでも焼いてあげるよ」

希「パン屋で買ったやつやでー?」

穂乃果「本当!?やったー!希ちゃん大好き!」ダキッ



『次はどこで出会えるかな』

『私はどこでもいいよ』

『あなたの優しい笑顔を見せてくれるなら』


おわり

ネタはWS
ほのほの流行れ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月05日 (火) 21:28:46   ID: bQ3ZqPVj

乙 ほのほのに目覚めた

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