凛「恋のすれ違い」 (116)


※ラブライブSS。一応三バカメイン

※百合描写ありです

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~星空家~


凛「にゃっぷっしょん!!!」

花陽『うわわ、凛ちゃん大丈夫?』

凛「うん、熱はだいぶ下がったんだけどお母さんはもう1日休めーって」

花陽『そっか…』

凛「あーあ…凛もお菓子工場見学行きたかったなー」

花陽『もうー、ちゃんと寝てなきゃダメだよ?』

凛「えーだってこんなに元気…ニャプシュン!」

花陽『凛ちゃん!?』

凛「グズグズ…だってこんなに元気なんだよ!」

花陽『説得力がないよぉ…』

凛「こっそり抜け出しちゃおうかなー。
  お母さんたち、今日帰り遅くなるって言ってたし、それまでに帰れば…」



花陽『ダメだよ!凛ちゃん!』

凛「うっ!…じょ、冗談だにゃー…」

花陽『もうっ………』

凛「でも早く皆に会いたいにゃー、一人だと何もすることなくて寂しいなー…」

花陽『凛ちゃん………あ、ご家族遅くなるって…じゃあ夜ご飯とかは…?』

凛「たしかお母さんがスープとか作ってくれたみたいだけど…」

花陽『もし良かったら、お邪魔しても…いいかな?』

凛「え!?かよちん来てくれるの!?…でも風邪うつっちゃうよ?」

花陽『いいの、そんなの気にしないよ!』

凛「か、かよちん!…」ジワ

花陽『それに凛ちゃん、ご飯あってもカップラーメンとかで済ませそうだし…』

凛「ギクッ!…べ、別に凛、こっそり手に入れた黄金のカップラーメンを食べようなんて
  こ、これっぽっちも思ってなかったよ!」

花陽『やっぱり…こういう時はちゃんと栄養を取らないと―』

凛「かよちん今日はお母さんみたいだにゃー…」

花陽『うっ…ゴメンネ?…』

凛「ううん、かよちんに心配かけた凛がいけないんだにゃ、だから謝らないで?」

花陽『凛ちゃんっ…だけど、カップラーメンだけは絶対にダメだよ!?』

凛「分かったにゃ!かよちんとの約束は絶対だにゃ!」

花陽『そうだね!絶対だね!』

凛「にゃー!」

花陽『にゃん』クスクス

凛「…ところでかよちん、時間は大丈夫なのかにゃ?」

花陽『時間?』

凛「うん。朝練、とっくに始まってる時間だよ?」

花陽『…………ピャァァァァァァー!!!!!!』

凛「かよちん!?」

花陽『うぅっ…まだ凛ちゃんが迎えに来ないから大丈夫だと思ってたよぉ…』

凛「かよちん…」

花陽『じゃあ行ってくるね!お土産持ってくからね!』

凛「わかったにゃ!ありがとうかよちん!」

花陽『うん!じゃあまた学校で連絡するね!』

凛「はーい!」ポチッ

凛「…かよちん、海未ちゃんとかに怒られないかにゃ」

凛「はぁー…暇だにゃー、そうだ!穂乃果ちゃんから借りたマンガ!
  もうちょっと残ってたんだった!今のうちに読んじゃおーっと!」

――――――――――――――

~下駄箱~


【手紙でしか気持ちを伝えられない、こんな私だけど許して。
 単刀直入に言うわ、私はあなたが好き。ずっと好きだったの。
 …なんて、ビックリしちゃうかな?こんな先輩でゴメンね。
 返事、待ってるから。いつまでも、待ってるから。
                        矢澤にこ 】


真姫「」

真姫「…これ…」

絵里「ま、真姫!げ、下駄箱の前で固まって、ど、どうしたの?」

真姫「」ヒョイ

絵里「こ、これは!ら、ラブレター!?」

真姫「はぁ…こんなことだろうと思ったわよ」

絵里「な、なんのことかしら?」ダラダラ

希「えりち…」

真姫「あら、そっちから出てくるのね」

希「みてられなくなったんよ」ハァ

真姫「…まぁ、それは正論かも?」チラッ

絵里「希っ、なんで出てきちゃうのよっ」コソコソ

希「えりちがこういう場面に弱いことを忘れてたウチの失敗やね」

真姫「完全に人選ミスよ?」ジトー

絵里「もうっ!だからこういうドッキリはやめようって言ったのに///」

希「いや、ノリノリやったやん。で、
 『ここは私に任せて!』って作戦無視して出て行って…」シラー

絵里「うぅ…」

希「にしても真姫ちゃん、すぐに偽物だって見破ったなー?」ニヤニヤ

真姫「あ、当たり前でしょ!?字の形が全然違うんだから!」

希「あれー?結構似せて書けたと思うんやけどなー」

絵里「やっぱり『単刀直入に言うわ。あなたが好き。』だけにすれば良かったわね」

希「にこっち、なんだかんだ思いを綴っちゃうタイプだと思ったから
  ちょっと長めにしてみたんやけど裏目にでたかー」

絵里「でも実はちょっとドキッとしちゃったり?」ニヤ

真姫「ぜ、全然!」

希「真姫ちゃん可愛い…と」メモメモ

真姫「何メモしてんのよ!」

希「ま、たしかににこっちは手紙は使わないかも知れんねー」

絵里「使うとしても呼び出して…とかねー」


にこ「さっきから下駄箱で何してんのよ…」ハァ

真姫「に、にこちゃん!」

にこ「いつもより早く朝練切り上げて用事があるって3人で
   とっとと抜け出したと思ったら…」

海未「人を騙すようなことは感心しませんね」

希「う、海未ちゃん、早かったなーアハハハ」ダラダラ

海未「まったく…どうせまた希が仕組んだでしょう」

希「だ、大正解ー、海未ちゃんさすが~…」

海未「リリホワの時に凛と一緒に色々やってくれましたからねぇ」

希「その節はもう色々と申し訳ございませんでした。
  だから、ウチだけメニューをキツくするのはどうか~…」ペコペコ

海未「さぁ、どうしましょうか、真姫?」ニコ

真姫「お任せするわ、もう付き合ってられない」ハァ

絵里「そういえば穂乃果とことりは一緒じゃないの?」

にこ「穂乃果はランチパック忘れたって買いに行ったわ」

海未「ことりもジュースを買うってついていきました」

絵里「相変わらずね」ハハハ

にこ「というわけで、これはにこが預かっておくわ」ヒョイ

真姫「ヴェェ」

海未「どうしてです?」

にこ「万が一誰かが落として学校中に変な噂が広まる前に、直々に処分するのよ」

真姫「ま、一番それが安全かも?」

絵里「あ、そういえば海未、今日は下駄箱に何も入ってないの?」ニヤニヤ

海未「なっ!絵里!」カァァ

にこ「何の話よ?」

絵里「あれは月曜だったかしら、下駄箱でなにやら立ち尽くしてる海未が―」

海未「ど、どこから見てたんですか!」

絵里「私は普通に歩いてただけよ?で、海未はなにやら手紙を―」チラ

希「ふぅーん?さすがは海未ちゃんやねー」ニヤニヤ

にこ「ぐぬぬぬ…」

真姫「もう、私は先に行くわね?」ハァ

海未「え、絵里!///」

ガララ

穂乃果「やっと着いたー!!!…ってみんな、玄関で何してるの?」

ことり「途中で花陽ちゃんと一緒になったよ!」

花陽「あ、あの!朝練出られなくて、すみませんでした!」

絵里「ああ、気にしないで?凛のことだろうなーってみんな分かってたわ」ウインク

ことり「ほらね、大丈夫だったでしょ?花陽ちゃん♪」

花陽「あ、ありがとうございます!」

穂乃果「で、何の話ー?」

絵里「海未がモテモテ、って話」ウインク

海未「絵里!」///

穂乃果「う、海未ちゃんが?…ふぅーん…」チラッ

ことり「…」

希「?」

海未「もう……ところで、やはり凛は今日もおやすみ…ですか?」

花陽「う、うん。元気みたいなんだけど、やっぱり万全じゃないみたいで…」

希「あらら、凛ちゃんが2日連続おやすみってよっぽどやね」

絵里「たしか今日は1年生、お菓子工場見学よね?」

花陽「うん…」

ことり「凛ちゃん、前から楽しみにしてたのに、ちょっと可哀想だね…」

穂乃果「ホントだよ!あ、穂乃果が代わりに!―」

海未「穂乃果ぁ…」シラー

穂乃果「じょ、冗談だよ…」

花陽「あ、あの!それで、お願いが…」

希「ん?どうしたん?」

花陽「凛ちゃん、電話でちょっと寂しそうで…
   今日はご家族の帰りが遅くなるみたいで、私が夜ご飯を作りに行くんですけど…」

穂乃果「もちろんだよ!」

花陽「…えっ?」

穂乃果「凛ちゃんのおうちに行ってほしいんだよね?もちろんOKだよ!」

にこ「さすがに私でも分かったわ」ハァ

絵里「今日は1年生が遅くなるからどっちみち自主練の予定だったしね」ウインク

希「なんでもお見通しやん?」ニコ

真姫「わ、私、今日の放課後、と、特に予定、ないんだけど?」チラチラ

花陽「あ…ありがとう!みんな!」グスッ

にこ「お礼を言うのは、あなたじゃなくて凛でしょ?」

穂乃果「よーし!そうと決まれば放課後、みんなで凛ちゃんのお見舞いに―」

海未「行きたいのはやまやまなんですが…」

穂乃果「え?海未ちゃん、お見舞い行きたくないの?」

海未「いや、行きたいんですけど…」

ことり「穂乃果ちゃん、今日の放課後、生徒会の…」

穂乃果「…あ!」

絵里「なにか仕事?」

海未「今まで練習でなかなか生徒会の方に手が回せず…」

ことり「やらなきゃいけないことがだいぶ溜まっちゃってて…」

海未「自主練の今日、一気に片付けてしまおうと思っていたのです…」

穂乃果「しまった!…でも、凛ちゃんは大切なメンバーだよ!?」

海未「わ、わかってますよ!」

希「…でも後回しにもできないこともあるんよね?」

ことり「うん…」

花陽「や、やっぱり、私と真姫ちゃんだけで…」

穂乃果「花陽ちゃん…ううん、私行くよ!一度決めたことは、最後までやり抜かなきゃ!」

真姫「生徒会長だってそうでしょう…」

ことり「……あ、そうだ!こういうのはどうかな?」




~星空家~

凛「黄金のカップラーメンの誘惑に打ち勝ち…お昼を食べたにゃ!」

凛「そういえば穂乃果ちゃんから借りた漫画感動だったなー」
  
 「凛もあんな恋愛したいにゃー…」

―――
―――――――
―――――――――――――

花陽『凛ちゃん!…あのね、花陽…ずっと凛ちゃんのこと…』

凛『かよちん…』ギュッ

花陽『り、凛ちゃん!…』///

凛『それ以上…言わなくても…凛知ってるよ』キリッ

花陽『う、うん!…私、幸―』

真姫『待ちなさい!』ズバッ

花陽『ま、真姫ちゃん!』

凛『なんで真姫ちゃんが凛とかよちんの話しに入ってくるの!』

真姫『ナ、なんだっていいでしょ!ほら、花陽、離れなさい!』

花陽『ピヤァ!』

凛『にゃ!かよちんを返すにゃー!』

真姫『凛…』ダキッ

凛『!?』モギュ

真姫『凛…なんで花陽ばかり見てるの…?』

凛『…え?』

真姫『もっと…もっと私を見なさいよ!…こんなに……気づいてほしっ…』ボロボロ

凛『真姫ちゃん…』

花陽『真姫ちゃん!凛ちゃんから離れて!』グイグイ

真姫『は、離しなさい!…凛!私、凛じゃなきゃ嫌なの!私が嫌なのぉ!』

花陽『凛ちゃん!どっちが大切なの!選んで!』

―――――――――――――
―――――――
――

凛「な~んちゃってにゃ!」///

凛「あ、メール…かよちんからだ!」ピッ


花陽『夜は真姫ちゃんとお邪魔することにしたけどいいかな?
   あと、穂乃果ちゃんとにこちゃんが夕方お見舞いにいく予定だけど
   もし体調が悪くなったらちゃんと連絡するんだよ?
   私たちがいくまで、2人にお世話になっててね!
   甘えすぎちゃダメだよ?
   これからお菓子工場に行ってきます!
   凛ちゃんがいないのは寂しいけど真姫ちゃんや皆で
   たくさん思い出持ち帰るね!楽しみにしててね!
   ちゃんとご飯食べて、ちゃんと寝てなきゃダメだよ?
   カップラーメンはもちろん禁止です!
   それから―』


凛「そ、想像以上の長文…もう、かよちん心配しすぎだよ」

凛「って穂乃果ちゃんたちくるの!?
  ううぅーー!テンション、上っがるゴホゴホゴホゴホッ…」

・・・・・・

凛「ちょっとお昼寝しようかにゃ…」



~放課後~


店員「ありがとうございましたー」

ウィーン

にこ「水分とゼリー飲料と…ちゃんと買ったわよね?」

穂乃果「凛ちゃんのお家は…こっちのほうだよね」テクテク

にこ「にしても今日暑いわね…秋だってのに。自分のジュース買って正解ね」gkgk

穂乃果「なんとか現象ってやつだよね?ジメジメは穂乃果もキライだなー」パタパタ

にこ「あとあんたは絵里と希に感謝しときなさいよ?」テクテク

穂乃果「は、はい…それはもうほんとに」

にこ「あの2人や海未とことりだって凛のお見舞いに―」

穂乃果「わ、わかってるよ!そのためのメッセージカードだよね!」

にこ「まったく。でもこれなら凛も喜びそうね…ってちゃんと持ってきたっけ…」ガサゴソ

穂乃果「ちょっとにこちゃん!?今日一番大切なものを忘れたとか…」

にこ「たしかバックの中のファイルに…あったわ、これよこれ」ポロ

穂乃果「ん?にこちゃん、何か落ちたよ?」ヒョイ

にこ「へ?…あ!ちょ、返しなさい!」バシッ

穂乃果「うわ!ビックリしたー…なんなの?それ」

にこ「希のイタズラアイテムよ。捨てるの結局忘れてたわ…」ハァ

穂乃果「なんかよくわかんないけど、大変そうだね…」アハハ

にこ「あんたに同情されるとはねー。ってか凛の家このあたりじゃない?」

穂乃果「あ、そうそう…たしか…ほら、あの家だよ!」ダッシュ

にこ「ちょっと!なんで走るのよ!」

穂乃果「星空家!星空家だよ!」ビシッ

にこ「ぜぇ…分かったから…表札を指差すのやめなさい…」グッタリ

穂乃果「はい!」ビシッ

にこ「まったく…汗かっちゃったじゃない!」

穂乃果「冷たいお水です、どうぞどうぞ!」スッ

にこ「それ凛に渡すやつだから!自分のジュース飲むわよ!」gkgkgkgkgk

穂乃果「おー!さすが自称宇宙ナンバー1アイドル、すごい飲みっぷり…」

にこ「自称てつけるのやめなさい……あれ?」ガサゴソ

穂乃果「うん?」

にこ「今見てみたらカード7枚しかないけど、あんたってカード自分で持ってたっけ?」

穂乃果「それなら持ってるよ!やっぱり直接手渡しかなーって…あれ?」ガサゴソ

にこ「…まさか?」


穂乃果「財布がない!」

にこ「あんたバカじゃないの!?」

穂乃果「あれ~!?カバンにないよ!?どーしよー!?」ウルウル

にこ「なんでそんな大事なものなくしてんのよ!」

穂乃果「ちなみにメッセージカードはあります…」スッ

にこ「なら問題ないわね!…じゃないわよ!別の問題が生じてるから!」

穂乃果「うぅ…きっと悪い人に拾われるんだ…そして穂乃果のお金で遊んで暮らすんだ‥」

にこ「そんな大金!?いいから落ち着きなさい!」ビシッ

穂乃果「痛っ!」

にこ「落ち着いて考えましょ?まず学校から……」

穂乃果「ど、どうしたの?…」グズグズ

にこ「あんたさっきコンビニで買い物したわよね?」

穂乃果「うん…」

にこ「ならとっとと道を引き返して財布確保よ!行くわよ!」

穂乃果「待って!1人で大丈夫だよ!」ガシッ

にこ「きゅ、急に勇ましくなったわね」

穂乃果「にこちゃんは先に凛ちゃんに会ってて!
    財布見つけてすぐ戻ってくるから!」ダダダダ

にこ「ちょっと!…」

にこ「もー、なんなのよ!」

~星空家~

凛「zzz...ん…」

むくり

凛「…うぅーん!あー…よく寝たにゃ~…」

凛「いっぱい汗かいちゃった…」ベットリ


凛「でも目覚めスッキリ!身体が軽いにゃ!」



凛「…もうこんな時間かー穂乃果ちゃんたち来るって言ってたし…顔洗ってこよーと」


ジャバジャバ


凛「ふぅーとりあえずサッパリ!今のうちに身体も拭いちゃおうか―」


ピンポーン

凛「?はーい」ダダダダ

ガチャ

凛「あ!にこちゃんだにゃ~!」

にこ「にこちゃんだにゃ~じゃないわよ!簡単にドア開けちゃだめじゃない!」

凛「うっ…」

にこ「…まぁお説教は今度にして、元気そうね、良かったわ」

凛「うん!もうすっかり元気だよ!さ、上がって上がって!」グイグイ

にこ「ちょ!大丈夫なの!?」

凛「いいのいいの!どうぞどうぞ!」グイグイ

にこ「お、おじゃましまーす…」

ガチャ

凛「さぁ、どうぞ!」

にこ「へぇ~、なかなか可愛い部屋じゃない」

凛「え、そ、そんなことないよ~」///

にこ「何今更謙遜してんのよ、綺麗だし、いい部屋じゃない」

凛「えへへ…にこちゃん、ありがとうー!」ダキッ

にこ「ちょ!わ、分かったから!離れなさい!」グイグイ

凛「えへへー!さ、座って、どうぞ!」

にこ「ありがとね。あ、これ、買ってきたわ」スッ

凛「?」

にこ「ゼリー飲料とスポーツドリンクよ。
   でも、こんなに元気だったら必要なかったみたいね」

凛「わ、ありがとー!…じゃあお金を…」

にこ「何言ってんの、そんなのいらないわ、気持ちよ、気持ち」

凛「ほんとにありがとう、にこちゃん」ニコッ

にこ「私だけじゃないわ、花陽が提案しなきゃこのお見舞いもなかったし、
   それに、みんな協力してくれたのよ?」

凛「ぐすっ…みんなの気持ちが…あったかいにゃー…」グスッ

にこ「何湿っぽくなっちゃってんのよ、似合わないわよ―?」ナデナデ

凛「にこちゃん…」

にこ「次に皆に会った時に、ちゃんとお礼言うのよ?」

凛「うん!あとでみんなにメールするにゃ!」

にこ「やっぱり元気な凛が一番ね、早く練習顔出しなさいよ?」

凛「うん!……そういえば、穂乃果ちゃんは?もしかして生徒会?」

にこ「あー、あの子はちょっとあってねー、もうすぐ来るわよ」

凛「穂乃果ちゃんに会うのも楽しみだにゃ!」

にこ「そうだ、穂乃果が来る前に渡しとくわ」ヨイショ

凛「?まだなにかあるのかにゃ?」

にこ「みんなの気持ちがこもったものよ。まぁ渡したほうが早いうぐっ!!!!」

凛「にこちゃん!?」

にこ「なななななな、なんでもないわよ…こ、これが皆からの…」ダラダラ

にこ(ああああーーー…お腹が…お腹が痛い!…
   さっきジュースがぶ飲みしたから!?うっ…こらえて、堪えるのよ!…)ギギギ

凛「に、にこちゃん、顔が怖いよ!?」

にこ「え、ええ?も、問題ないわ!にっこにっこぐぉぉぉぉ!!!!」ウグググ

にこ(あー限界!…でも、お見舞いに来た後輩の家でお腹痛くなるって最低でしょ!…
   
   しかもメンバーの家とは言えトイレ借りて下痢とかもっての他あああああああ!)

凛「にこちゃん!?お腹痛いの!?おトイレならあっち―」

にこ「スーパーアイドルが人の家でできるわけないでしょ!!!」クワッ

凛「顔がアイドルじゃないよ!もう!ここでされたらもっとまずいにゃ!」

にこ「うぐぅぅぅ…それもそうね!…凛!申し訳ないけど…」

凛「あっちに出てこっちにゃ!急ぐにゃあ!」

にこ「行ってくるわ!絶対に誰にも言うんじゃないわよ!!!!」ダダダダダダ

凛「頑張ってー…にこちゃん…大丈夫かにゃ?」

凛「そういえばにこちゃんが取り出しかけたこれ、なんなんだろ?」

ヒョイ

凛「メッセージカード?…みんなの分があるにゃ!…」

凛「かよちん、真姫ちゃん、絵里ちゃん、希ちゃん、海未ちゃん、ことりちゃん…
  
  にこちゃんの分もある!…穂乃果ちゃんのは…穂乃果ちゃんが持ってるのかな?」

凛「…でもこの真姫ちゃんが作ってくれた特製ノートはいらないにゃー」アハハ

凛「みんな…ありがとう…優しすぎるにゃー…」グスッ

凛「大好きだよ!」


ポロッ


凛「ん?まだ手紙が…でもメッセージカードとちょっと違う…」ヒョイ

凛「あ、もしかして穂乃果ちゃんのかにゃ!そうだ、そうだよ!」アハハ

凛「穂乃果ちゃん気合入ってるにゃ!すごい大事なお手紙じゃないんだか―」ペラッ

【手紙でしか気持ちを伝えられない、こんな私だけど許して。
 単刀直入に言うわ、私はあなたが好き。ずっと好きだったの。
 …なんて、ビックリしちゃうかな?こんな先輩でゴメンね。
 返事、待ってるから。いつまでも、待ってるから。
                        矢澤にこ 】

凛「」

凛(どどどどどどどど、どうしようー!これ絶対開けちゃいけなかったやつだにゃ!)

凛「にこちゃん、か、返すにゃ…」

凛(あれ?これ…もしかして…凛に…?)


凛「やばいにゃ!凛、にこちゃんからラブレター貰っちゃった!…」

凛「」

凛「…こういうときは誰かに相談する…んだよね!?」

凛「さっき読んだマンガでも相談してにゃ!」

凛「えーと、えーと…ここは海未ちゃん!正直誰でもいいけど海未ちゃんだにゃ!」

凛「『どうしよう!凛、ラブレター貰っちゃった!』……送信っと」ポチポチ

凛「…」///

~学校~

海未「絵里、ほんとうにありがとうございます。生徒会の仕事手伝っていただいて…」

絵里「ふふっ、穂乃果とやるよりはかどるんじゃない?」

海未「それはもう…でも押し付けるような形になってしまって…」

絵里「いいのいいの、好きでやってるんだから」

海未「絵里…ありがとうございます!」

絵里「さっさと片付けて、早めに終わったらみんなで凛の復活祝いで渡す

   お菓子でも買いに行きましょう?」ウインク

ガチャ

希「海未ちゃん、えりち、ちょっといい?」

ことり「ちょっと手伝って欲しいんだけど…」

海未「どうしました?」

ことり「それがね、備品整理がなかなか終わらなくて…」

希「それに加えて先生からも頼みごとされな~」

ことり「ヒデコちゃんたちも忙しいみたいで…それで」

絵里「断りきれなかったのね」

ことり「ゴメンね!私、必死に頼まれると弱くって…」

海未「いいんですよ、ことり。さぁ、行きますよ」

絵里「いや、海未は自分の仕事をしてなさい、私だけでいいかしら?」

希「もちろん!えりちだけでも十分やで」ニコッ

絵里「海未、じゃあこっちの仕事、お願いできるかしら?」

ことり「海未ちゃん、ゴメンね!すぐに終わらせて手伝うから!」

海未「わかりました、でも気にしないでください。ほら、みんなが待ってますよ?」

ことり「うん!じゃあ行ってくるね!」

バタン

海未「…とは、言いましたが…」

たんまり

海未「まだまだ時間はかかりそうですね…」

海未「気合を入れ直して頑張りましょう!」

ビービー

海未「ん?メールですね。」


凛『どうしよう!凛、ラブレター貰っちゃった!』


海未「ふふっ、凛、今日はお休みでしたよね。どうやって貰うんです?」

海未「さては穂乃果やにこと3人で私をからかってますね?」フフフ

海未「その手には乗りませんよ」ポチポチ

海未「送信…完了です。さて、仕事を片付けますか」


~星空家~

ブーブー

凛「あ、返ってきた!」


海未『ふふっ、元気そうで何よりです。
   でも冗談のキレはまだまだみたいですね(笑)』


凛「し、信じてもらえてない!」

凛「そしてこの(笑)が微妙にムカつくにゃ!」

凛「もー、本気だって伝わってない!絶対に信じさせなきゃ!」


凛「えーと…『もう海未ちゃん!ラブレターのこと真剣に考えた!?凛は本気なんだよ―」

ガチャ

にこ「はー…スッキリしたー」

凛「にゃーーーーーーーー!!!!!!!!」ポイッ

にこ「うわぁ!ビックリした!そんな驚かなくてもいいじゃない!」

凛「に、にこちゃんが急に入ってくるから!」///

にこ「あ、ごめんなさい、声くらいかけるべきだったわね」

凛「う、うん…」

にこ「トイレありがとねー。…あと、絶対に誰にも言うんじゃないわよ」グイ

凛「は、はい、分かり、ました…」ウツムキ

にこ「どうしたの急に?」

凛「え、いやー、気にしないで!ハハハハハ!」

にこ「ほんとに大丈夫?…あ、そうそう、読んだかしら?」

凛「え?…」


にこ「さっき渡そうとしたやつよ。読んだ?」

凛「え、え、あ、はい…」

にこ「みんな心配してたわよーて、なんでさっきから敬語なの?」

凛「あ、いえ、お気遣いなくぅ!…」フリフリ

にこ「また人のことからかってるんじゃないでしょうねぇ?」ジトー

凛「だ、大丈夫だってっ…ハハハ」ダラダラ

凛(ダ、ダメだぁ…なんか意識しちゃうよぉ…)チラッ

にこ「」ジトー

凛(すっごい見つめてるにゃ!ど、どうしよう!…)

にこ「凛、ちょっとこっち向いて」

凛「えっ?えっ?」///

にこ「いやいや、なんでうつむくのよ。こっち向きなさい」グイ

凛「にゃぁ!(強引に正面向かせられたよぉ!なに、なんなの!?)」///

にこ「…なんか顔赤いわよ?熱上がってるんじゃない?」

凛「え?い、いや、ぜっんぜん大丈夫!ほら、凛元気ゴホゴホゴホ!」

にこ「ほらぁ!咳でちゃってるじゃない!やっぱり熱あるんじゃない?」ピト

凛「!?」///

にこ「う~ん、ちょっとあるかも…」

凛(に、にこちゃんが…ボ、ボボボボ、ボディータッチ!)///

凛「………にこちゃんの手…小さいにゃぁ…」ポケー

にこ「…きゅ、急になによ?」

凛(声に出てたああああああにゃあああああ!!!)///

にこ「とりあえず大人しくしてなさい、で、水分とって寝てなさい、分かった?」

凛「は、はい…」

凛(な、なんか…意識し始めたからかな…なんだか積極的に感じる…ん?)


にこ『へぇ~、なかなか可愛い部屋じゃない』

凛『え、そ、そんなことないよ~』///

にこ『何今更謙遜してんのよ、綺麗だし、いい部屋じゃない』

凛『えへへ…にこちゃん、ありがとうー!』ダキッ


凛(思い返せば…にこちゃん、今日はどことなくイケメンモードだったにゃ!)

凛『わ、ありがとー!…じゃあお金を…』

にこ『何言ってんの、そんなのいらないわ、気持ちよ、気持ち』


にこ『何湿っぽくなっちゃってんのよ、似合わないわよ―?』ナデナデ

凛『にこちゃん…』



凛「にこちゃん…」///

にこ「凛?」トン

凛「にゃぁ!に、にこちゃん!」

にこ「ほんとに大丈夫!?ボーっとしてたわよ?…って」クンクン

凛「な、なに…?」

にこ「あんた、汗かいてそのままでしょ?ちょっと臭うわよ?」クンクン

凛「な、なんでニオイ嗅ぐの!?にこちゃんの変態!そんな趣味があったの!?」

にこ「ちょ、落ち着きなさい!」

にこ「汗かくのはいいけど、ちゃんと体拭いて着替えなきゃダメってことよ」

凛「あ、そ、そうだよね…わ、忘れてたにゃぁ…」ハハハ

にこ「仕方ないわねー、脱ぎなさい」

凛「へ?」

にこ「だからー、脱ぎなさいって」

凛「はい?」

にこ「たしか練習の時に使うシートがあったから…」ガサゴソ

凛「え、いやいやいやいやいやいやいや」ブルブル

にこ「何遠慮してんのよ、背中とか拭きにくいところ、拭いたげるわ」

凛「だ、大丈夫だよ、ほんと!うん!」///

にこ「あ~、もしかして恥ずかしいのぉ~?ニコのこと~意識しちゃうとか~」ニコニーモード

凛「は、はい…」///

にこ「いやいや、そんなマジに返さなくても…」

にこ「ほら、上だけよ、今さら恥ずかしがることないでしょ?」グイグイ

凛「にゃ、にゃぁ!分かった、分かったにゃ!」

にこ「もう、早くしなさいよ?」

凛「はい…」

にこ「もう…」

凛「…ぬ、脱ぎますよ…?」///

にこ「う、うん、言わなくていいわよ?」

凛(にこちゃん…凛をこのまま押し倒すんだ…きっとそうなんだ…)

――
―――――――
―――――――――――――


凛『にゃっ…』バタッ

にこ『ふふっ、やっと従ってくれた』ナデナデ

凛『にこちゃん…』

にこ『初めから素直に従ってくれればいいのに…私の子猫ちゃん』ナデナデ

凛『にゃぁ…』

にこ『今度はやけに素直じゃない。もっと凛…』クンクン

凛『にこちゃん!?凛、まだ汗ふてないからっ…』

にこ『もうー、だから良いんじゃない』

凛『え?…』

にこ『好きな人の匂いを嗅ぐと、幸せになれるって言うでしょ?』言いません

凛『に、にこちゃん!…』

にこ『ほら、もっと私に凛を感じさせなさい?…もっと―』

―――――――――――――
―――――――
――

凛「……やっぱり無理だにゃぁ!」

にこ「ぎゃぶ!」ズボ

凛「あ、ご、ゴメン…」

にこ「もう!いきなり顔押さえつけなくてもいいじゃない!」

ピンポーン

凛「あ!だだだだ誰か来たにゃ!」

にこ「穂乃果かしら、そろそろ来てもおかしくないころだしね」

凛「穂乃果ちゃん!?り、凛、出てくるね!」スタタ

ガチャバン


にこ「ちょっと!…元気なのかそうじゃないのか分からないわねー…」

にこ「ん?」

スマホ

にこ「そういえばあの子、さっき携帯ぶん投げてそのままじゃない」ヒョイ

にこ「もう、踏んじゃったらどうするのよ…」パッ

にこ「…あれ、電源触ったかしら?画面付いちゃった―」


『もう海未ちゃん!ラブレターのこと真剣に考えた!?凛は本気なんだよ』


にこ「」

にこ(どどどどどどどど、どうしよう!これ絶対見ちゃいけないやつだわ!)

  (編集途中…これを打ってる途中で私が来たから慌てたのね…)

  (だから急にしおらしくなってたのかー…分かったわ、なるほど…)

にこ「」

にこ(海未って…海未よね?…そういえばラブレターがどうのって朝言ってたわ…)

にこ(まさかこんな身内に…しかも凛のこのメールから察するに軽くあしらわれた?…)

――
―――――――
―――――――――――――


凛『海未ちゃん!凛と…お付き合いしてください!』

海未『…凛、顔を上げてください』

凛『海未ちゃん…』

海未『申し訳ありませんが、その気持ち、受け取ることはできません…』

凛『う、うん、分かってたよ』エヘヘ

海未『…どうしてです?』

凛『凛知ってるよ、海未ちゃんは穂乃果ちゃんとことりちゃんが大好きなんだよね?』

海未『!…』

凛『大好きってより…大切な存在なんだよね?だから、知ってたよ』

 『凛が海未ちゃんの1番になれないことくらい』

海未『凛…』

凛『それでも…それでもいい。凛、2番でも3番でも何番でもいいの!』

凛『海未ちゃんの特別な存在になりたい!もっと大事な存在になりたいの!』

海未『…』

凛『…な、なーんて…迷惑だよね…』ポリポリ

海未『…分かりました…でもすみません、しばらく時間をください』

凛『うん、待ってる。…いつまでも、待ってるよ…』


―――――――――――――
―――――――
―――


にこ(凛!あんたってどうしてこう―)ボロボロ

ガチャ

穂乃果「おっじゃましまーす!」

にこ「ひゃああああああああ!!!!!」ポイ

穂乃果「うわぁビックリした!」

にこ「穂乃果!いきなり大声出さないでよ!」

穂乃果「ご、ごめん、まさかそんなにビックリするなんて…」

にこ「あーもうー…で、凛は?」

穂乃果「なんか体拭いてから来るってー。おー、ここが凛ちゃんのお部屋かー」キョロキョロ

にこ「あんまり見て回るんじゃないわよー?座ってなさい」

穂乃果「はーい」ストン

ガチャ

凛「お、お待たせしましたー…」

穂乃果「おかえり!凛ちゃん、お部屋可愛いね!」ブイ

凛「そうかにゃー!えへへ、ありがとー!」

にこ「ふふっ、今度はやけに素直じゃない」

凛「え!?」

にこ「は?」

穂乃果「ん?」

凛「も、もう、穂乃果ちゃん、冗談はよしてよぉ」///

にこ(なんなのこの子)

穂乃果「よく分かんないけど、ファイトだよっ!」

にこ「言えば良いってもんじゃないわよ」

凛「…あ、そうだ、穂乃果ちゃん、マンガ返すね!」

穂乃果「え?もう大丈夫なの?」

凛「うん!今日のうちに全部読んじゃった!面白かったよ!」

穂乃果「でしょー?特に4巻のあのシーンとか良かったよね!」

凛「凛はやっぱりあそこのシーンだにゃ!」

穂乃果「おー!分かってるぅ!」

穂乃果「そうそう、このマンガを昔海未ちゃんに見せたらさー」

凛「うんうん!」

にこ「」

穂乃果「海未ちゃんってば、恥ずかしいです!って顔真っ赤にしちゃってさ!」

凛「えー!」

穂乃果「でも最後は、素敵でしたっ、って泣き出しちゃってね」

にこ「」

穂乃果「そこを遅れてやってきたことりちゃんに見られて、

    『穂乃果ちゃん?…海未ちゃん…なんで泣いてるの…?』って本気で
    
    怒られかけたことがあったなー」シミジミ

にこ(怖!)

凛「へー!それは面白いにゃ!」ハハハハ

穂乃果「でもことりちゃんもことりちゃんでね!

    3人でアイドル始めたばかりときは『衣装の採寸だよ♪』とか言って

    海未ちゃんにベタベタしたりしてたんだよ!ずるいよ!」

凛「ほんとに2年生はみんな仲良しだにゃー」

にこ(いやいやいや!)

穂乃果「この間も授業中居眠りしてたら、海未ちゃんが―」

にこ(…さっきからなんか、海未の話しばっかじゃない!)

穂乃果「で、そのあとに、ビシッとしてください!て海未ちゃんに―」

にこ(ちょ、ちょっと!凛の気持ちも考えて…)

穂乃果「だから海未ちゃんに言ってやったんだ!パンは正義だよ!って―」

凛「へ、へぇー…」ハハ

にこ(ほら!凛があからさまに気まずそうじゃない!)

にこ(そりゃそうよ!自分の好きな人の話を実質勝者から聞かされてるわけよ!?)

にこ(もうー!見てられないわ!)

凛(穂乃果ちゃん…話し長いにゃー…)

穂乃果「でねでね!この間海未ちゃんと一緒に―」

にこ「…っこの、アホのか!」グワッ

凛「!?」

穂乃果「ひどい!」

にこ「あ、あぁ~、り、凛は病み上がりなのよ?長々話しちゃ迷惑じゃない!」

にこ(あっぶなーつい衝動的に…)

穂乃果「だからっていきなりアホって言わなくても!」ウルウル

凛「穂乃果ちゃん、り、凛は大丈夫だよ?」

穂乃果「凛ちゃ~ん、ゴメンね!最近話してなかったからつい話しすぎちゃったよー!」モギュ

凛「穂乃果ちゃんは元気が一番だにゃ!」

にこ「ちょ、ちょっと!ほら、離れなさい!」グググ

穂乃果「ブー」

にこ(このまま穂乃果のペースにさせてたらまた海未の話に持ってかれるわ!)

にこ(ここは引き剥がして適当に話題変えるべきね!)


凛(…にこちゃん、あんなに大声出してまで凛のこと…)

凛(きっと穂乃果ちゃんにヤキモチ妬いたんだ!きっとそうだにゃ!…)


穂乃果(たしかに凛ちゃんのこと考えてなかったよね…ちょっと反省…)

穂乃果(でもにこちゃん、あそこまで怒らなくてもいいじゃん!)

穂乃果(…もしかして……………ちょっとだけ実験…)

にこ「…さあて、じゃあなにか話題を―」

穂乃果「にこちゃん、そんなに怒って海未ちゃんみたい」チラッ

にこ「!?」

凛「?」


にこ(なんでここでまた!?しかもこっち伺ってる!?)

にこ(もしかして気づいてる!?凛が海未のこと好きなのに気づいてるの!?)

にこ(そして私が凛に対して気をつかってる事も?…)

にこ(…まさか、今日穂乃果がここに来たのって、凛を潰すため!?)

――
―――――――
―――――――――――――

凛『ううぅ…やっぱり穂乃果ちゃんたちには敵わないや…』

穂乃果『これで分かった?海未ちゃんにはね、穂乃果がいればいいんだよ』

凛『…でも!そんなの海未ちゃんの気持ちを全然!―』

穂乃果『分かるよ』

凛『…え?…』

穂乃果『海未ちゃんのことは全部分かる。だってずっと一緒だったんだから…』

凛『うっ…』

穂乃果『リリホワ三姉妹!とか師弟関係!とか言われて調子乗っちゃった?』

凛『うっ…うぐぅぅ…』ポロ

穂乃果『あれ?泣いちゃった?まぁ、仕方ないよね?これが現実だもん』

凛『うぅぅぅ…うわぁぁぁぁん!』ボロボロ

穂乃果『ふふっ、凛ちゃんは笑顔が一番。…でもね、涙もとってもお似合いだよ』ニコッ

―――――――――――――
―――――――
――


にこ(させない…させないわ!)

にこ(凛の笑顔はこの私が守る!穂乃果、あなたの思うようにはさせない!)ギロッ


凛(にこちゃんが穂乃果ちゃんをものすごい形相で睨んでる!…)

凛(やっぱりすごい嫉妬してたんだ…)


穂乃果(うわぁ睨まれたぁ!…でもこれで分かったよ…にこちゃん…)


穂乃果(にこちゃんは…海未ちゃんに気があるんだよね!)

穂乃果(だからさっき海未ちゃんの話をしたときに怒ったんだ…)

穂乃果「」

――
―――――――
―――――――――――――


海未『ラブアローシュートーーーーー!!!!バンバンバンバン!!!!』

海未『ど、どうでした?が、頑張って練習したんですが…』

にこ『すっご~い!海未ちゃん、可愛い!さすが学校一のモテモテちゃぁん!』

海未『そ、そんなことないです!私なんかより穂乃果やことりのほうがずっと…』

にこ『もぉ~、そんなに謙遜しちゃドァメドァメ~』

にこ『海未ちゃんは~ほんとに可愛いんだから~自身持つニコ!』

海未『にこ…て、照れてしまいますっ…』///

にこ『照れた顔も可愛いわよ』キリッ


海未『に、にこ?…』

にこ『他の女の子が知らない表情…にこにだけもっと見せてほしいなぁ?』

海未『…にこ…愛してます』ギュ

にこ『海未…』ギュー


―――――――――――――
―――――――
――


穂乃果(…渡さない…海未ちゃんは絶対に!…)

穂乃果(ことりちゃんと2人で決めた海未ちゃん同盟…)

穂乃果(これからも海未ちゃんはことりちゃんと私、2人のもの…)

穂乃果(そして私とことりちゃんは海未ちゃんのもの)

穂乃果(いくら大好きなメンバーだからって…それは絶対に譲れない!)キリッ

にこ(な、なによ?…徹底して対抗しようっての!?)

にこ(私も負けないわ…凛を守るために戦うわよ!)ギロッ

凛(なんか殺気を感じるにゃぁ…お見舞いにきたはずにゃぁ…)


穂乃果「ねぇ凛ちゃん、海未ちゃんってどんな人がタイプか知ってる?」チラッ

凛「にゃ?」

にこ「くっ!…」

にこ(なんという直接攻撃!?ここで私みたいな人って言って凛の自信を奪う気ね!)

穂乃果(凛ちゃんには悪いけど、間接的ににこちゃんを遠ざけるにはこれしかない!)

穂乃果(私みたいな人って言ってにこちゃんの自信を奪っちゃおう!)

凛「え~と…穂乃果ちゃんみたく明るい人?」

凛「あ!それともことりちゃんみたく優しい人とか!?」

にこ(律儀に答えてあげなくても!凛!)
   
にこ(しかも敵わないと知ってる2人を上げるなんて…凛!私は泣きそうよ!?)

穂乃果「おお!さすが凛ちゃん大正解!」

穂乃果「やっぱりずっと一緒にいるからかな?そういうタイプが気になるみたいなんだー」チラッ

にこ(くっ!確実に潰しにきてるわね!この子鬼畜すぎでしょ!)ギロ

穂乃果(あ、また睨まれた…てことは効いてるのかな~もっといっちゃお―)

凛「でもでも!海未ちゃんは絵里ちゃんみたいな人とも釣り合いそうだよね!」

穂乃果「…は?」

スレタイからラブライブかモバマスかfateかわかるようにしてくれよ

>>68
今度から表記しますね

とりあえず再開しますね…

凛「なんていうんだろ…分からないけど、なんかお似合いな気がするにゃ!」

穂乃果「そ、そうだよね!たしかにピッタリかも!」

穂乃果(あービックリしたー…こっちがちょっとダメージ負ったよ…)チラッ

穂乃果(でも、思いがけずにこちゃんにダメージは与えられたかな?)

にこ(凛!なんで第3の敵勢力自分で上げちゃうのよ!自分を下に見すぎ!)ガクガク

にこ(…黙ってたら何も解決しないわね…対抗するわ穂乃果!)

にこ「凛、ちょっとこっち来なさい」

凛「は、はい!…」

穂乃果「…?」

にこ「耳貸して」

凛「にゃっ!?」///

にこ「いいから早く!」

凛「…わ、分かったにゃ」

にこ「いい?穂乃果にリリホワの時の海未の話を―」コソコソ

凛「ひぁん!」///

にこ「えぇ!?」

凛「あ、ご、ごめん、でも、なんで?…」

にこ(さすがに凛の気持ちに気付いてるなんて言えないわね…)

にこ「いーから、従いなさい」キリッ

凛「は、はい!…」キュン

穂乃果「…?」

凛「あ、穂乃果ちゃん!海未ちゃんがね、あのー…リリホワのときにね!…」

凛(なにもないよー!…どうしようー!…)

凛「厳しくて…えーと、でもそれも海未ちゃんの優しさだよね!」

穂乃果「う、うん!厳しさは優しさの裏返しって、さすがよく分かってるね!」

凛「う、うん!」


凛(な、なんでにこちゃんは海未ちゃんの話しをさせたのー!?)

にこ(なにしてるのよ!もっと穂乃果の知らない海未をみせるくらいのことしないと!)

穂乃果(な、なんで凛ちゃんに海未ちゃんのことを!?)

穂乃果(…分からない、何が狙いなの?にこちゃん!)

穂乃果(こうなったら…一気に畳み掛ける!)

穂乃果「海未ちゃんは優しいからねー実は学校の子からも人気あるんだよー」

凛「そういえばモテモテだにゃ!」

にこ「凛!」

凛「はい!?」ビクッ

にこ「…なんでもないわ」

にこ(あー…もう、また自分のことは棚に上げて…)イライラ

凛(にこちゃん怖いにゃー…やっぱりまだ嫉妬してるんだにゃあ…)ガクガク

穂乃果(動揺してるみたいだね!よーし)ニヤリ

穂乃果「凛ちゃん、海未ちゃんが今年何人からラブレターもらったか、分かる?」

にこ「ちょっと!…」ガタン

凛「え~と…4人くらい?」

穂乃果「あー惜しい!正解は14人です!」

凛「全然惜しくないにゃ~」アハハハ

穂乃果「でもね、全部断っちゃってるんだよ?どうしてだろう?」

凛「えー、やっぱりもう大事な人がいたりするんですか~?」ニヤニヤ

穂乃果(凛ちゃんが食いついた!ここで一気ににこちゃんを引き離す!)

穂乃果「うん、海未ちゃんには、実は心に決めた―」


パァァン


穂乃果「っ……」

にこ「はぁ…はぁ…」ゴクリ

凛「に、にこちゃん!何してるの!?」

にこ「あんた…さっきから聞いてれば…」ギロッ

穂乃果「…ふふっ…ようやく化けの皮を剥がしたね?」ニヤリ

にこ「ふんっ、あんたこそ…」

凛「あ、あわわわ…」

穂乃果「そういえば海未ちゃんにも前にホッペぶたれたっけ」

にこ「っ…まだ言うの…」

穂乃果「あの時の痛さはまだ覚えてるなー…あー痛い…」チラッ

にこ「…あんたねぇ……」

穂乃果「海未ちゃんには私が、私たちがいるってこと、分かってもらえた?」

にこ「ふん、十分分かったわ」

穂乃果「良かった、ならこれで手を引く―」

にこ「―わけないじゃない」ギロッ

穂乃果「!?」

にこ「戦うわよ、戦えるわよ!」

にこ「幼馴染じゃなくたって…同い年じゃなくたって…」

にこ「そんなの……そんなの関係ないって、アンタに教えたげるわ!」

穂乃果「まだ分からないの!?海未ちゃんには―」


凛「やめて!なんでにこちゃんと穂乃果ちゃんが喧嘩するの!?」

穂乃果「凛ちゃん……」

にこ「凛…」

穂乃果「…あの、ゴメ―」

にこ「凛!あんた悔しくないの!?ここまで言われたのよ!?」

凛「にこちゃん?」

にこ「海未に気持ちを伝えたんでしょ!海未のことが好きなんでしょ!?」

凛「…え?」

にこ「何番目でもいいんでしょ!?ずっと待ってるんでしょ!?」

穂乃果「…」チラッ


穂乃果「凛ちゃん?…それ、ほんと?…」

凛「え、えっと……なんのこと…?」

にこ「え?だって、凛は海未にラブレターを…」

穂乃果「…え?海未ちゃんのこと好きなのはにこちゃんじゃないの?」

にこ「はぁ!?」

凛「ち、違うよ!?凛は海未ちゃんにラブレターなんて渡してないよ!?」

凛「ていうか、ラブレターって、にこちゃんが凛に渡したんじゃないの!?」ヒョイ

にこ「そ、それ違うわよ!それは希が真姫ちゃん引っ掛けるために作った道具!」

穂乃果「もしかして来る途中に言ってたやつ?…」

にこ「そうよ!」

凛「え!?じゃあにこちゃん、凛のこと好きじゃなかったの!?」

にこ「いや、大切な後輩だけどそういうことでいうなら違うわよ!?」

凛「じゃあやたらイケメンモードだったのは?…」

にこ「よくわかんないけど、お見舞いに来てるのよ!?気をつかってたの!」

穂乃果「…えっと…にこちゃんは海未ちゃんのこと…好きなんだよね?」

にこ「それも違うわよ!あんたはどこでそう思ったのよ!」

凛「えーと…つまり…」

~~~~~~~


花陽「お菓子工場見学、楽しかったね!」テクテク

真姫「お土産も持ったし…でもやっぱり凛がいないと寂しいわね」テクテク

花陽「え?なーに真姫ちゃん、もう一回言って?」ニコニコ

真姫「べ、ベツニ!凛がいないと静かでいいなーって言っただけよ!」///

花陽「ふふっ、真姫ちゃん顔真っ赤だよ?」ニコ

真姫「こ、これは…ゆ、夕日が反射して!…」

花陽「うん、そうだね……凛ちゃん、元気になったかなー?」

真姫「大丈夫よ花陽。あの2人がついてるじゃない」

花陽「でも…やっぱり心配…」

真姫「まったくー、穂乃果もにこちゃんも普段はあれだけど立派なお姉ちゃんなのよ?」

真姫「2人を信じて大丈夫、てか信じなきゃダメじゃない」

花陽「真姫ちゃん…うん!ありがとう!」

真姫「ベ、ベツニイイケド!」///

花陽「ふふっ、あ、着いたよ」

真姫「インターホン鳴らすわね」

ピンポーン

花陽「………あれ?出てこない?」

真姫「もしかして体調悪くて寝てるんじゃない?」

花陽「え?でも電気はついてたよ?…心配…連絡入れてみる?」

真姫「いま電話したんだけど出ないわ」

花陽「凛ちゃん!…」ウルウル

ガチャ

真姫「開いてる!行くわよ、花陽!」

花陽「うん!」

~~~

にこ「アハハハハハハ!それで私が凛に気があるって勘違いしたのね!」

凛「もう、笑い事じゃないよ!本気でビックリしたんだから!…」///

穂乃果「ほんとだよ!てっきりにこちゃんが海未ちゃんを狙ってると思ったじゃん!」

にこ「あんたのそれはだからどうやって勘違いしたのよ!」

穂乃果「だって海未ちゃんのこと話すと邪魔するんだもん!」

凛「凛は穂乃果ちゃんと話す凛をみてヤキモチ妬いたと思ったにゃー」

にこ「なによ!私は凛が傷つかないようにと思って!」

凛「気持ちはありがたいけどお顔を叩いちゃダメだよ?」

にこ「うっ、それはほんとに…」

穂乃果「いいよいいよ!ほのかだって散々酷いこと言っちゃったもんね」

にこ「あんたを敵に回しちゃダメだって思い知ったわ」

穂乃果「それはお互い様だよ!にこちゃんの執念にはビックリだよ!」

凛「さあさあ!仲直りの握手して!」

にこ「これからもよろしくね、リーダー!」ガシッ

穂乃果「もちろん!こちらこそ!にこ先輩!」ガシッ

凛「本気でぶつかりあって友情を深め合うなんて素敵だにゃー」

穂乃果(今度からにこちゃんは絶対に怒らせないようにしよ…)ヒキツリ

にこ(なんか2年生組の闇を見た気がするわ…あまり関わらないようにしよ…)ガクブル

凛「…ふぅー、なんかいっぱい笑ったらお腹すいちゃった!」

穂乃果「そういえばもうすぐ夕御飯の時間だね!」

凛「そうだ2人とも!こんなものがあるんだ!」トン

にこ「黄金のカップラーメン?」

穂乃果「これ知ってる!すっごい美味しいって評判なんだよ!」

にこ「でもたしか人気過ぎてどこも売り切れなんでしょ?どうやって手に入れたのよ」

凛「へっへーん!凛はラーメンのことなら何でもするにゃ!」

凛「なんかおかしなことになった記念に、3人で分けて食べようよ!」

穂乃果「え!?いいの!?」

にこ「ちゃんと栄養あるもの食べなきゃダメでしょ!」

にこ「て、言いたいけど今更ね。いいわ、少し付き合ってあげる」

凛「やったー!」

ガチャ

花陽「りn―

凛「じゃあ、パッケージーオープーン!」


花陽「凛ちゃん…」

にこほのりん「!?」

真姫「はぁ…なによ、元気そうじゃない。良かったわね花ヴぇ!?」

花陽「…なんで、カップラーメン、開けようとしてるの…?」ゴゴゴゴゴ

凛「え!?こ、これは…」

花陽「2人だけの約束…忘れたの?…」

凛「え、えーと!…凛はかよちんとの約束、忘れるわけないにゃぁ!…」

花陽「その手に持ってるのは…?」

凛「こ、これは!…穂乃果ちゃんとにこちゃんが食べたいって…」ダラダラ

にこ「ちょ、凛!?」

穂乃果「ち、違うんだよ!?花陽ちゃん!えーと…違うんだよ!」

にこ「ちゃんと考えてから言いなさいよ!」

花陽「にこちゃん…穂乃果ちゃん…」ゴゴゴゴ

ほのにこ「はい!」ビクッ

花陽「今日は凛ちゃんのお見舞い、ありがとう」ニコッ

穂乃果「え、う、うん!どういたしまして!」

にこ「お、お安い御用よ!」

穂乃果(よし、逃げよう!)

にこ(分かったわ!)

穂乃果「じゃ、じゃあね凛ちゃん、明日、練習でね!」

にこ「体調管理には気をつけなさいよ?」

凛「穂乃果ちゃん!?にこちゃん!?ちょっと待っ―」

花陽「ありがとうね2人とも!あ、そうだ!新しいご飯屋さんができたんだって」

穂乃果「へ、へぇ~」

花陽「それでね、とても美味しいって噂なんだ!…ねぇ、にこちゃん、穂乃果ちゃん?」ニコッ

にこ「あ、そうね!今度連れてってあげるわ!…」ダラダラ

穂乃果「も、もう思う存分食べていいよ!ね!」ダラダラ

花陽「嬉しいなっ!……あ、ゴメンね真姫ちゃん」

真姫「ヴェ!?」

花陽「今日はちょっと久しぶりに凛ちゃんと2人だけで話したいなー」チラッ
  
凛「ひぃっ!…」

花陽「せっかく来てくれて申し訳ないんだけど…」

真姫「え、ええ、もちろん!凛の元気そうな顔みれただけで満足よっ!」ダラダラ

凛「ま、真姫ちゃあん!…」

真姫(ゴメン凛…)

にこ「じゃ、じゃあね、凛!明日来なさいよ!」

真姫「み、みんなにありがとうっていうのよ?」

穂乃果「ふぁ、ファイトだよ!」

バタン

ナニガアッタノヨ!?

ハナセバナガクナルワ…

トリアエズニゲヨウ!


凛「………」

花陽「………」

凛「あ、あの、かよちん…ご、ごめんなさい…」

花陽「凛ちゃん!」モギュ

凛「か、かよちん!?」///

花陽「良かった!…メールはこないし電話もでないんだもん!心配しちゃったよ!」

凛「え?…あ、そういえば投げっぱなしだった!」ガバッ

ヒョイ

ポチッ

凛「あ、なんかメール送ちゃった、なんだったっけ?…まぁいいか!」

花陽「…」

凛「うわ…ほんとだ、いっぱい来てる…ゴメンね、ほんと…」

花陽「ううん、凛ちゃんが元気なら、それでいいの」ニコッ

凛「かよちん…ほんとうにありがとう!」ギュー


花陽「でもこのカップラーメンは没収します」

凛「え!?いい感じでまとまりそうだったのに!?」

花陽「凛ちゃん…反省してる…?」ジトー

凛「ご、ごめんなさい…」

花陽「今日は凛ちゃんのおうちにお泊りします!」

凛「え?ど、どうしてかよちん…」

花陽「ご飯、作るね」ニコッ

凛「かよちん!…」///

花陽「そのあとはお説教です!」

凛「かよちーん!…ほんとにほんとにごめんなさーい!」


~校門~

海未「すっかり遅くなってしまいましたね…」テクテク

ことり「穂乃果ちゃんたち、今凛ちゃんの家を出たって」ポチポチ

絵里「私のところにもきたわ。凛、元気になったらしいわね」

希「良かったやん!明日はこれで9人そろうかな?」

絵里「揃いそうね、賑やかになりそうだわー」

希「じゃあ明日凛ちゃんに渡す復活記念品でも買いに行こーか!」

絵里「そうね、ならそのついでにこの4人でご飯食べて帰りましょう?」ウインク

ことり「わぁ!この4人だけでご飯って初めて?」

海未「いつもは少なくとも穂乃果がいますもんね…あれ?」

希「どうしたん?」

海未「携帯が…生徒会室に置いてきたみたいです!」ガサゴソ

絵里「ええ!?」

ことり「あ、じゃあ私がとってくるよ!」

海未「いや、大丈夫ですよ」

絵里「そうよ、それに暗いし危ないわ。ここはみんなで―」

ことり「大丈夫!じゃあ取ってくるね!」ダダダダ

海未「ことり!」

希「すごい勢いやったね…」

絵里「ことりも芯の強い子よね~…」

~生徒会室~

ガチャ

ことり「ふ~、回収完了♪」

ことり「穂乃果ちゃんと一緒に仕掛けた海未ちゃん専用隠しカメラ…」

ことり「コピーとって明日穂乃果ちゃんに渡さなきゃ!」

ことり「海未ちゃん同盟は絶対!忘れてないよ穂乃果ちゃん!」

ことり「でも、今夜だけはこの映像、独り占めさせてね♪」


ことり「……あ、えっと、携帯携帯…」

ことり「あ、見つけ―」

ブーブー


ことり「チュン!びっくりした~…メール?」

ことり「しかも凛ちゃんから?…」

ことり「………なんだろう……ちょっとだけ…」ポチ



『もう海未ちゃん!ラブレターのこと真剣に考えた!?凛は本気なんだよ』


ことり「…は?」


おわり

終わりです。
ネタがあればソルゲ組やピュア組とかでも書きたいですね。

レスくれた方々、色々ありがとうございました。


が、頑張れるだけ頑張ります!…

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